JPH08169792A - ガス発生剤 - Google Patents

ガス発生剤

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JPH08169792A
JPH08169792A JP6334162A JP33416294A JPH08169792A JP H08169792 A JPH08169792 A JP H08169792A JP 6334162 A JP6334162 A JP 6334162A JP 33416294 A JP33416294 A JP 33416294A JP H08169792 A JPH08169792 A JP H08169792A
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gas generating
generating agent
combustion
gas
oxide
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JP6334162A
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Yoshimasa Ito
良将 伊東
Yasuo Kudo
康夫 工藤
Hiroyuki Takahashi
宏幸 高橋
Akihiko Fujii
昭彦 藤井
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Japan Carlit Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
Morita Miyata Corp
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Miyata Industry Co Ltd
Japan Carlit Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C06EXPLOSIVES; MATCHES
    • C06DMEANS FOR GENERATING SMOKE OR MIST; GAS-ATTACK COMPOSITIONS; GENERATION OF GAS FOR BLASTING OR PROPULSION (CHEMICAL PART)
    • C06D5/00Generation of pressure gas, e.g. for blasting cartridges, starting cartridges, rockets
    • C06D5/06Generation of pressure gas, e.g. for blasting cartridges, starting cartridges, rockets by reaction of two or more solids

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】車両の衝突事故に際しての乗員に対する衝撃を
緩和するために用いられるエアバッグ用のガス発生剤の
組成分として、有機化合物を用いることにより取り扱い
上の安全性と機能性を向上させる。 【構成】含窒素有機化合物と酸化剤とを含有し、この含
窒素有機化合物が、昇温時に吸熱過程を通るようにし
た。 これにより製造時の火災発生の危険や、あるいは
使用時における組成物の衝撃着火性、ならびに燃焼速度
が改善されるとともに長期安定性に優れ、しかも発生ガ
ス量の優位性、コストの低減化がはかれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス発生剤、とりわけ自
動車の衝突時の乗員保護のために用いられるエアバッグ
用ガス発生剤に関し、安全性と長期安定性を向上させる
とともに衝撃着火性、燃焼速度の改善をはかり、しかも
ガス量の優位性とコストの低減化をはかることを目的と
する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両衝突時の衝撃により、乗
員が車外へ放り出されて死傷する等の重大事故を防ぐた
めにはシートベルトの着用が有効であることは最近多く
の人々の認めるところである。 しかしその場合におい
ても、乗員がハンドル部分やフロントガラスに衝突して
大怪我をする事態についてまで完全に防ぐことはできな
い。 そこで車両の衝突時に、その衝撃を機械的または
電気的に感知してガス発生剤に点火し、これを燃焼させ
ることにより瞬時に多量のガスを発生させてバッグを膨
張させ、そのクッション作用により乗員に対する衝撃を
緩和させるようにしたエアバッグを、ハンドルの軸心
部、あるいはダッシュボード内に組み込むようにしたエ
アバッグシステムが急激に脚光を浴びるようになった。
【0003】このエアバッグシステムに使用されるガス
発生剤としては、これまでにアジ化ナトリウムを主体と
し、例えば酸化チタン、二酸化マンガン、酸化鉄、硝酸
ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸銅、過塩素酸カリウ
ム、過塩素酸ナトリウム、塩素酸カリウム、塩素酸ナト
リウム等の酸化剤、ジルコニウム、マグネシウム、アル
ミニウム、チタン等の金属還元剤、アルカリおよびアル
カリ土類金属の炭酸塩等の冷却剤、硫酸鉄等のpH調整
剤、二硫化モリブデン、臭化カリウム、グラファイト等
の添加剤を含むものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たアジカナトリウムを主体としたガス発生剤にあって
は、第1に分解しやすい性質があるために、製造過程の
混合等の処理によって分解し、火災をひき起こす危険が
あるために厳格な作業管理を必要とする。
【0005】第2に、アジ化ナトリウムは、それ自体有
害性が高い物質であるのみならず、分解により酸化ナト
リウムまたは水酸化ナトリウムを発生させるので、製造
時にはその取り扱い上格別の注意を必要とするほか、こ
れをエアバッグシステム用のガス発生剤として用いる場
合には、安全上発生有害ガスを除去または無害化するた
めの手段を別途講じる必要があるからガス発生装置の全
体構造が、複雑でしかも著しくコスト高となるのを免れ
ない。
【0006】そこでこれらの問題を解決しようとして、
上記したアジ化ナトリウムに代えて有機系のガス発生剤
を用いる試みがなされ、たとえば有機易分解性物質のア
ゾジカルボンアミド(以下「ADCA」と略す)と金属
酸化剤と酸化剤とからなるエアバッグ用ガス発生剤が特
公昭40−21171号として、またADCAとマンガ
ン酸化物からなるガス発生組成物が特開昭50−118
979号として、さらにADCAと過塩素酸塩カリウム
を用いたエアバッグ用ガス発生剤が特開平6−3268
9号および特開平6−32690号としてそれぞれ公開
されているが、これらのADCAは、特に低温で分解す
るために燃焼効率の面において優れてはいるが、有害性
ならびに危険性の面で必ずしも十分なものとはいえな
い。
【0007】また含窒素有機化合物のなかで、これまで
に知られている低温分解性の含窒素有機化合物の例とし
ては、ジニトロソペンタメチレンテトラミン(以下「D
PT」と略す)、4・4’オキシビスベンゼンスルホニ
ルヒドラジット、パラトルエンスルホニルアセトンヒド
ラゾーン等が挙げられる。 これらも同様に低温分解性
であるために、ガス発生剤としての使用に効果的ではあ
るが、これらの分子中には水素や炭素あるいは酸素以外
に硫黄を含むために、燃焼時に発生するガス中に人体に
有害な硫黄化合物が残存する可能性がある。
【0008】一般的にエアバッグシステムを十分に機能
させるためには、僅か数十ミリ秒以内にバッグを膨張さ
せることができるような大きな燃焼速度を有するもので
あるほか、発生ガスは最終的に車外へ放出されるので有
害成分を含むものであってはならない。 さらに安全性
の観点からも、エアバッグシステムが本来的な作動をし
ない間は、不用意に誤作動することがなく、また製造時
や車両組み込みの際に爆発したりすることがないように
衝撃着火性は可能な限り低いことが要求される。
【0009】さらにガス発生剤により膨張したエアバッ
グやガス発生剤容器(インフレータ)が直接・間接に乗
員の身体に接触するために、火傷の危険防止の観点から
も燃焼着火温度は可能な限り低いことが望ましく、また
それ以外にも、しばしば摂氏100度を越える範囲にま
で昇温することがある車内において、10年間以上長期
間放置しても変質することがない長期安定性も兼備する
必要がある。 本発明は、アジ化ナトリウムやADCA
等を用いた従来のガス発生剤の上記した課題を解決し、
良好な燃焼性と耐衝撃性とを維持しながら、有害ガスの
発生が低減され、かつ長期安定性にも優れたガス発生剤
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、含窒素有害化合物と酸化剤とを含有し、
この含窒素有機化合物が、昇温時に吸熱過程を通るガス
発生剤である。 この構成は、従来、ガス発生剤として
は、ガス発生のための分解温度が低く、発生ガスが速や
かに燃焼するための燃焼増進作用をも有する材料を用い
ることが好適と考えられていた技術常識に対して、本発
明者が広範囲な温度変化範囲を有し、かつ長期間にわた
って保存される特徴を有する車両搭載用のエアバッグシ
ステムのインフレータ用ガス発生剤として、昇温時に吸
熱過程を通る、好適にはメインピークとして吸熱ピーク
を有するガス発生剤が極めて有効であることを、新規に
知見することにより初めて実現されたものである。 更
にこの構成に対して、好適には燃焼促進剤や燃焼触媒を
添加してもよい。
【0011】ここで昇温時吸熱過程を通る含窒素有機化
合物の好適例としては、HDCA(以下「ヒドラゾジカ
ルボンアミド」と略す)があげられる。 また好適な酸
化剤としては、オキソハロゲン酸塩及び/又は硝酸塩が
あげられ、このオキソハロゲン酸塩としては、ハロゲン
酸塩及び/又は過ハロゲン酸塩や、塩素酸塩、過塩素酸
塩、臭素酸塩及び過臭素酸塩のアルカリ金属塩のうちの
少なくとも1つがあげられる。 もちろんこれらのもの
を適宜組み合わせ使用するようにしてもよい。また燃焼
促進剤としては、DPTが好適に用いられる。
【0012】また好適な燃焼触媒としては、酸化銅、酸
化亜鉛、酸化チタン、酸化バナジウム、酸化セリウム、
酸化カルシウム、酸化マンガンおよび酸化鉄の内の少な
くとも1つが用いられる。 もちろん、これらのものを
適宜組み合わせて用いてもよい。 なお、以上の具体的
化合物名は、なんら限定的なものではなく、同様の機能
を生じるものであれば、他の材料も単独で、または組み
合わせて利用することができることはもちろんである。
すなわち本発明は、その第1の手段として、ガス発生
剤として有機易分解性物質であるHDCA(ヒドラゾジ
カルボンアミド)とオキソハロゲン酸塩からなる混合物
を用いることを特徴とするものである。
【0013】これまでのガス発生剤の好ましい特性とし
ては、できるだけ分解温度が低い状態にてガス化し、し
かも発生ガス中の可燃性ガスを速やかに燃焼させること
ができるものが効果的といえた。 したがってこのよう
な考え方からすれば、HDCAは、前記したADCAに
比べて分解温度がかなり高く、しかもガス発生剤として
のガス発生効率が低いためにインフレータ用ガス発生剤
として用いることは不利であると予想されてきた。 そ
れにも拘わらず敢えて上記したHDCAを使用してきた
のは、環境条件を含め、車両搭載用というきわめて特殊
な状況下での使用であり、とりわけて高温かつ長期使用
という苛酷な条件下において、いかにして安定性と信頼
性を保持させるかという、通常では考えられない特殊な
条件下において使用可能と判断されてきたからである。
【0014】またこのHDCAは、燃焼により発生する
ガスの組成が、本質的に二酸化炭素や窒素、あるいは水
のみであって有害物質をほとんど含まないこと、また燃
焼の酸化剤としては過塩素酸塩および塩素酸塩等のオキ
ソハロゲン酸塩が使用できること等の有利な条件もあ
る。 なかでも過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウ
ム、塩素酸ナトリウム、塩素酸カリウム等のアルカリ金
属塩が特に好ましい。 また過臭素酸や臭素酸のアルカ
リ金属塩も同様に使用できる。
【0015】HDCA1モルの完全燃焼に要するハロゲ
ン酸塩量は、5/3モル、過ハロゲン酸塩量は5/4モ
ルであり、その場合には有害物質を含まない発生ガスが
得られる。 なお従来使用されていたADCAの場合に
あっては、1モル当たり6モルのガス発生が得られるの
に対し、本発明のHDCAを用いる場合にあっては1モ
ル当たり7モルもの大量のガス発生量が得られることも
特徴である。
【0016】つぎに本発明の第2の手段として、HDC
Aとオキソハロゲン酸塩に加え、さらに有機易分解性物
質であるDPT(ジニトロソペンタメチレンテトラミ
ン)を混合してなるガス発生剤を用いることを特徴とす
る。 この場合にはDPTの添加により燃焼速度が向上
し、さらに発生ガス量の増加が見込まれる。 因にこの
場合のDPTを用いる場合においては、その完全燃焼に
より1モル当たり13モルの大量のガス発生量が得ら
れ、また得られた発生ガスは前記した第1発明のHDC
Aによる場合と同様に、二酸化炭素、窒素、および水の
みでほかに有害なものはほとんど含まれていない。 な
おDPT1モルの完全燃焼に要するハロゲン酸塩の量は
13/4モル、過塩素酸塩の量は13/3モルである。
【0017】さらに本発明の第3の手段として、HDC
A(ヒドラゾジカルボンアミド)とDPTとオキソハロ
ゲン酸塩に対し、さらに燃焼触媒を加えたことを特徴と
する。 記述した第1および第2の手段のいずれの場合
においても、その使用濃度については人体に悪影響を及
ぼさない低濃度のものであったが、燃焼触媒の添加によ
り、さらに高速でしかも均一な燃焼が可能となり、しか
もたとえば一酸化炭素やアンモニア等、不完全燃焼に伴
う有害ガスの発生のおそれを最低限によく制することが
できる。
【0018】この場合に使用される燃焼触媒としては、
特に酸化銅、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化バナジウム、
酸化セリウム、酸化カルシウム、酸化マンガン等の金属
酸化物の使用が好ましく、このほかにも公知の各種燃焼
触媒を単独または複数種混合して使用するようにしても
よい。 なお上記した第1〜3の手段においては示され
ていないが、HDCA以外の含窒素化合物で、メインピ
ークが吸熱過程を示すものであれば使用が可能である。
【0019】
【作用】以上のように、昇温時に吸熱過程を通る含窒素
有機化合物をガス発生剤の主成分として用いることによ
って、有害ガスの発生を低減しながら、多量のガスを長
期間安定的に発生する。 さらにガス発生剤として使用
に供し得る燃焼特性と、耐衝撃性とを呈する。 また更
に燃焼促進剤を添加することにより、より燃焼速度が向
上し、ガス発生量が増加する。 また更に、燃焼触媒を
添加することにより、より高速で均一な燃焼が実現さ
れ、一酸化炭素アンモニア等の不完全燃焼に伴う有害ガ
スの発生が、より一層抑制される。 ここで含窒素有機
化合物として、HDCAを用いた場合には、発生ガスが
二酸化炭素、窒素、水等の組成を有し、有害ガスを実質
的に含まない。
【0020】そしてこのHDCAは、オキソハロゲン酸
塩等の酸化剤との整合がよい。 なお、HDCA1モル
が完全燃焼するのに要するハロゲン酸塩量は、5/3モ
ル、過ハロゲン酸塩量は5/4モルであり、この場合に
は、有害なガスは実質的に発生しない。 また従来のA
DCAのガス発生量は、1モルあたり6モルであったの
に対し、HDCAの1モルあたりのガス発生量は7モル
となり、より多くのガス量を発生する。 また燃焼促進
剤として、DPTを用いた場合には、1モルあたり13
モルの多量なガス発生量が見込まれ、発生したガスには
二酸化炭素、窒素、水が含まれるのみであり、有害ガス
は実質的に発生しない。 なおDPT1モルあたりの完
全燃焼に要するハロゲン酸塩量は、13/4モル、過塩
素酸塩量は13/3モルである。
【0021】
【実施例】
〔実施例1〕この実施例においては特にエアバッグの実
用化使用に関して重要な項目であるところの長期安定性
について実験をおこなった。 実験方法は160±5℃
のオーブン中に10日間放置し、その重量変化をみる加
速度試験である。 この加速度試験は、HDCA(AD
CAなどの場合でも同様であるが)は、重量変化(減
少)が生じた場合、とくに発泡剤として用いられている
性質上、分解の可能性が大きく、しかも長期間の安定性
に欠けるために長期にわたる可酷な環境下においての使
用は不可能であることに着目しておこなったものであ
る。 よって本実施例では、安定性を評価するためのき
わめて重要な項目である重量減少率を測定した。 比較
のためにADCAを用い、これをHDCA単独又はHD
CA+DPTと対比させた結果は次の通りである。
【0022】 (サンプル) (試 料) (減少率(%)) サンプル1 HDCA 0.05以下 2 〃 〃 サンプル3 HDCA/DPT 0.05〜0.1 比較サンプル ADCA 0.51 以上より明らかなように、HDCAはADCAよりも重
量減少率が1桁程度小さいため、そもそも安定性が非常
に優れている。 さらに燃焼促進機能を有するDPTを
添加した場合でも、HDCAの優れた安定性故にADC
Aに添加した場合に比較して優れた安定性が保証され
る。 さらに上記したHDCAに、さらに酸化剤や触媒
を添加しても、ADCAに同様のものを添加した場合よ
り高安定性を有する。
【0023】次に、HDCAの優れた長期安定性を発現
する物性的特徴について検討すると次のとおりである。
本発明者らはこのような安定性が、特に熱特性の相違
に起因すると考え、HDCAとADCAの熱特性につい
て考察するためにSC−DSC測定(ステンレス密封セ
ルを使用した示差走査熱量測定)をおこなうと、図1に
示されるように吸熱のメインピークが摂氏270度近辺
において現れる。 一方でADCAについて同様にSC
−DSC測定をおこなうと、図2で示されるように摂氏
200度近辺で発熱のメインピークが現れる。
【0024】よってHDCAのこのような吸熱過程が、
分解温度の相違に加え、長期安定性においてADCAに
有意性を有する一因であると考えられる。 本実施例に
おいては長期安定性について確認をしたが、以下におい
てエアバッグシステム等に好適に使用し得る実用的なガ
ス発生剤である他の確認項目として、燃焼性と耐衝撃性
について説明を加える。
【0025】〔実施例2〕つぎに本発明の燃焼特性につ
いての実験を試みた。 ここで用いたサンプルは、目的
組成物を調合した後、4mmのメッシュを用いて粒状乾
燥固化させたものであり、これをさらに6mmのメッシ
ュを用いて6mm以下のものを捕捉し、さらに3mmの
メッシュを用いて3mm以上のものを捕捉した粒状の性
状のものである。 よって、本実施例では、粒径が3m
m以上6mm以下のサンプルを用いたことになる。
【0026】この実施例においては燃焼時間を鋼管燃焼
試験装置(60mm径×50mm高さ)を用いてニクロ
ム線により着火させた。 燃焼時間は、着火、発煙、分
解、燃焼、そして消炎という燃焼過程のうち、着火から
発煙までに時間はきわめて短く殆ど無視し得るため、発
煙から消炎までの時間とした。 実際の測定は、燃焼過
程をビデオ撮影し、再生画中の発煙時から消煙時までの
時間を目視により測定した。 その結果は次の通りであ
る。 なお本実施例で酸化剤(KCIO3)を用いたの
は燃焼を一層確実にするためである。
【0027】 (サンプル) (組 成) (持続時間) サンプル1 HDCA/KClO3(35/65) 2.5秒 サンプル2 HDCA/KClO3(30/70) 2.1秒 サンプル3 HDCA/KClO3(25/75) 1.6秒 比較サンプル ADCA/KClO3(30/70) 1.1秒 以上より明らかなように、HDCA+酸化剤はADCA
+酸化剤よりも燃焼時間が多少長いが、この程度の差異
は実用上問題がない。 またHDCAやADCAは、燃
焼ガスを効率よく発生させるためにDPT等の燃焼促進
剤や、燃焼触媒を添加する場合が一般的に考えられる
が、このように添加した場合でも、同様に添加したAD
CAと同程度の燃焼性が実現される。
【0028】〔実施例3〕つぎに操作・使用上の安全性
についての実験を試みた。 実験は衝撃着火性試験(工
業火薬、Vol.54、No.2,1983の記載方法
に準じた)により評価した。 なおギャップ長さ(衝撃
源とサンプル間の距離)が短いほど安全性が高いことを
示している。 なお本実施例で、酸化剤(KClO3、
KClO4、NaClO3)等を用いたのは、燃焼しや
すい条件下において、耐衝撃性を評価するためである。
【0029】 (サンプル) (組 成) (ギャップ長) サンプル1 HDCA/KClO3 (35/65) 3mm サンプル2 HDCA/NaClO3(40/60) 3mm サンプル3 HDCA/KClO3 (30/60/10) 5mm サンプル4 HDCA/KClO4 (35/55/10) 5mm 比較サンプル ADCA/KClO3 (40/60) 6mm 以上より明らかなように、HDCA+酸化剤はADCA
+酸化剤よりもギャップ長が短く、耐衝撃性に優れてい
る。 またHDCAやADCAは、燃焼ガスを効率よく
発生させるためにDPT等の燃焼促進剤や、燃焼触媒を
添加するのが一般的であるが、このように添加した場合
でも、同様に添加したADCAよりは耐衝撃性が優れた
ものとなる。
【0030】
【発明の効果】本発明の代表的構成は上記した通り、H
DCAに代表される昇温時に吸熱過程を通る含窒素有機
化合物を用いたガス発生剤であるために、前記した各実
施例における実験結果によっても実証されているとお
り、安定性ならびに燃焼性のいずれの面においても実用
上支障がなく、またこのHDCAと酸化剤や触媒等のい
わゆる燃焼助剤との組み合わせにより、一層実用性を増
すガス発生剤組成として用いることが可能である。
【0031】したがってこれを、たとえば車両のエアバ
ッグ用ガス発生剤として用いた場合、衝突事故の衝撃か
ら乗員を十分に保護し、しかも以下に示すような優れた
作用効果を発揮する。 すなわち第1に、アジ化ナトリ
ウムと比較して有害性が低く、さらにガス発生剤製造の
ための処理時における分解または燃焼性が低いために、
取り扱いがきわめて容易であり、しかも安価に提供する
ことができる。 第2に、ガス発生時において、アジ化
ナトリウムに見られるような、酸化ナトリウムまたは水
酸化ナトリウムのような人体に有害な成分を発生するよ
うなことがなく、またその他の有害ガス濃度について
も、人体にとってほとんど影響のない低濃度に抑制する
ことができる。
【0032】さらに有害ガスの濃度については、燃焼触
媒を用いることにより、さらに低下させることができ
る。 第3に、本発明のガス発生剤はアジ化ナトリウム
を用いた場合に比して燃焼温度が低いために、エアバッ
グの材質について耐熱性の要求など、特段の配慮を必要
としないからこの意味においてもコストの低減をはかる
ことができるのみならず、特に乗員に乗員に対する火傷
の危険を無くすことができる。 さらに第4に、ADC
Aを用いたガス発生剤に比較して、本質的にガス発生量
が大きく、かつ長期安定性、耐衝撃性に優れたガス発生
剤を実現することができる。
【0033】このように、本発明の組成として有機のガ
ス発生剤を用いることから、アジ化ナトリウムを用いた
ガス発生剤と比較して、製造工程での取り扱い上の安全
性、ならびに組成物の衝撃着火性、燃焼速度、およびガ
ス発生量の優位性、さらにコストの優位性などの利点が
あげられる。 さらにHDCAの使用により、人命にか
かわる重要な信頼性の項目として、10年以上の苛酷な
条件下においても常に規定の特性を維持できる長期安定
性に優れ、車両の長期間にわたる使用に耐えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用されるHDCAのSC−D
SC特性をあらわしたグラフをあらわすもので、横軸は
温度、縦軸は熱量をあらわす。
【図2】本発明において使用されるADCAのSC−D
SC特性をあらわしたグラフをあらわすもので、横軸は
温度、縦軸は熱量をあらわす。
フロントページの続き (72)発明者 工藤 康夫 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 高橋 宏幸 神奈川県茅ヶ崎市下町屋一丁目1番1号 宮田工業株式会社内 (72)発明者 藤井 昭彦 神奈川県横浜市保土ケ谷区仏向町1625番地 日本カーリット株式会社保土ケ谷工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】含窒素有機化合物と酸化剤とを含み、前記
    含窒素有機化合物が昇温時に吸熱過程を通るガス発生
    剤。
  2. 【請求項2】含窒素有機化合物と酸化剤のほか、更に燃
    焼促進剤を含むところの請求項1に記載のガス発生剤。
  3. 【請求項3】更に燃焼触媒を含むところの請求項1又は
    2のいずれかに記載のガス発生剤。
  4. 【請求項4】含窒素有機化合物がヒドラゾジカルボンア
    ミド(HDCA)である請求項1〜3のいずれかに記載
    のガス発生剤。
  5. 【請求項5】酸化剤がオキソハロゲン酸塩及び/又は硝
    酸塩であるところの請求項1〜4のいずれかに記載のガ
    ス発生剤。
  6. 【請求項6】オキソハロゲン酸塩が、ハロゲン酸塩及び
    /又は過ハロゲン酸塩であるところの請求項5に記載の
    ガス発生剤。
  7. 【請求項7】オキソハロゲン酸塩が、塩素酸塩、過塩素
    酸塩、臭素酸塩、および過臭素酸塩のアルカリ金属塩の
    内の少なくとも1つである請求項5に記載のガス発生
    剤。
  8. 【請求項8】燃焼促進剤がジニトロソペンタメチレンテ
    トラミン(DPT)であるところの請求項2〜7のいず
    れかに記載のガス発生剤。
  9. 【請求項9】燃焼触媒が、酸化銅、酸化亜鉛、酸化チタ
    ン、酸化バナジウム、酸化セリウム、酸化カルシウム、
    酸化マンガン、酸化鉄の内の少なくとも1つであるとこ
    ろの請求項3〜8のいずれかに記載のガス発生剤。
JP6334162A 1994-12-16 1994-12-16 ガス発生剤 Pending JPH08169792A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997012849A1 (fr) * 1995-09-29 1997-04-10 Otsuka Kagaku Kabushiki Kaisha Generateur de gaz pour airbag
JP2004196764A (ja) * 2002-10-24 2004-07-15 Chugai Pharmaceut Co Ltd 虫類捕獲用組成物・虫類捕獲用エアゾール剤

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