JPH08169812A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JPH08169812A
JPH08169812A JP7268469A JP26846995A JPH08169812A JP H08169812 A JPH08169812 A JP H08169812A JP 7268469 A JP7268469 A JP 7268469A JP 26846995 A JP26846995 A JP 26846995A JP H08169812 A JPH08169812 A JP H08169812A
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capsule
weight
oil
polyoxyethylene
oral composition
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JP7268469A
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English (en)
Inventor
Yasushi Katayama
靖 片山
Akitsugu Maeda
晃嗣 前田
Ryozo Nakai
良三 中井
Yoshiyuki Muroi
愛行 室井
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 被膜形成物質の主成分として寒天を含む
カプセル剤及び非イオン性界面活性剤を含有する口腔用
組成物。非イオン性界面活性剤としては、平均分子量が
1000〜15000のポリオキシエチレン・ポリオキ
シプロピレンブロック共重合体が好ましい。 【効果】 製造時及び保存時においては、カプセル剤に
内包されている薬効成分等の内容物の漏出が非常に少な
く、使用時においては、容易に内容物を口腔内に放出す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造時及び保存時
において内容物を安定に保持でき、かつ使用時において
内容物を容易に放出できるカプセル剤を含有し、使用感
も良好な、特に練り歯磨として好適な口腔用組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】各種薬効成分、香味剤、色素等の有用成
分を含む口腔用組成物のなかには、それらの有用成分を
内包させたカプセル剤を配合しているものがある。この
ようにカプセル剤が配合された口腔用組成物は、有用成
分の安定性が向上されるとともに、薬効成分を口腔内の
適所に適量投与したり、香味剤及び色素の添加効果を使
用時において口腔内で発現させたりできる点で優れてい
る。
【0003】このようなカプセル剤含有口腔用組成物と
しては、芯物質が有色油性物質であるカプセル膜中に少
なくとも一部が埋没した状態でカプセル膜を覆うがごと
く不溶性塩が析出してなる不透明マイクロカプセル(特
公昭63−48580号公報)のように色素を内包して
なる不透明マイクロカプセル剤を含有するもの;付香材
料をカプセル充填した歯磨剤(特開昭49−453号公
報)、粒状形態のフレーバー及びそれをカプセル化する
マトリックスからなる可食組成物に、増強されたフレー
バー及び甘味を付与するための自動流動粒状デリバリー
システム(特開平1−193216号公報)、セラッ
ク、グリセリン脂肪酸エステル及び賦形剤からなるコー
ティング物質で被覆した香料包接シクロデキストリン顆
粒と、顆粒状歯磨ベースを混合してなる香味の変化する
顆粒状歯磨組成物(特公平5−58404号公報)のよ
うに香味成分を内包したカプセル剤を含有するもの;水
溶性薬効剤固体粉末を芯形成用熱可塑性樹脂又は高融点
ワックス様物質中に分散させてなる細粒を、芯形成用熱
可塑性樹脂又は高融点ワックス様物質よりも低融点の被
覆用高融点ワックス様物質で被覆した細粒状カプセルを
配合した歯磨(特公昭50−25011号公報)、ビタ
ミン、生薬及びその抽出物等の水溶性薬剤を芯物質と
し、これをワックス様物質等の親油性物質で被覆し、更
にゼラチン等の親水性物質で被覆した二重カプセル及び
それを含有する口腔用組成物(特開昭61−22511
5号公報)のような薬効成分を内包したカプセル剤を含
有するもの等が知られている。
【0004】このように口腔用組成物にカプセル剤を配
合する場合には、製造時及び保存時においては内容物が
カプセル剤中に安定に保持されており、その一方、使用
時においては内容物が容易に口腔内に放出されることが
重要となる。例えば内容物をカプセル剤中に安定に保持
させるためには、被膜形成物質としてワックス類等の親
油性物質を用いてカプセル厚を厚くしたり、被膜形成物
質を変性させたりする必要がある。しかし、この場合に
は使用時にカプセルが破壊されにくくなり、使用感も損
なわれるという問題がある。また、使用時に内容物を容
易に口腔内に放出させるためには、被膜形成物質として
ゼラチン等の親水性物質を用いて被膜厚を薄くしたり、
カプセル破壊剤を内包させたりする必要がある。しか
し、この場合には、カプセル剤を他成分と混合し口腔用
組成物を製造する段階で又は口腔用組成物を保存してい
る間に内容物が漏出しやすく、保存安定性が損なわれる
という問題がある。
【0005】上記のとおり、カプセル剤を配合した口腔
用組成物は多くのものが知られているが、これらの二つ
の要件を充分に満足できるほど具備するものはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決し、製造時及び保存時においては薬効成分等の内容
物の漏出が非常に少なく、内容物を安定に保持でき、か
つ使用時においては容易に口腔内で放出できるようなカ
プセル剤を含有しており、使用感も良好で、特に練り歯
磨として好適な口腔用組成物を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意研究の結果、カプセル剤の被膜形成
物質の主成分として寒天を用い、このカプセル剤を非イ
オン性界面活性剤とともに配合することにより、薬効成
分等を安定にカプセル内部に保持でき、使用時には容易
にカプセルが破壊され、薬効成分等を口腔内に放出でき
ることを見出し、更に合わせて使用感も良好であること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】本発明は、被膜形成物質の主成分として寒
天を含むカプセル剤及び非イオン性界面活性剤を含有す
ることを特徴とする口腔用組成物を提供する。以下、本
発明を説明するが、本発明において「カプセル剤」と
は、薬効成分、色素及び香味剤等の内容物が被膜により
被覆されてなるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】カプセル剤の被膜形成物質の主成
分としては寒天を用いるが、この寒天としては水に対す
る溶解度の大きなものが好ましく、特に常圧下において
95℃の水に対する溶解度が1以上、特に3以上のもの
が被膜の形成操作が容易であるため好ましい。また、こ
の寒天としては、ゼリー強度(1.5%濃度の寒天ゲル
に上から荷重をかけ、1cm2 当たり20秒間耐えられる
時の荷重量で示す)が500g/cm2 以上のものが、充
分なゲル強度を有しており、口腔用組成物の製造時にカ
プセルが壊れることがないため好ましい。
【0010】また、本発明においては、使用感を向上さ
せる目的で、寒天とともに親水性高分子物質又は親油性
高分子物質を配合することができる。この親水性高分子
物質としては、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、カラ
ギーナン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
アラビアガム、グアーガム、キサンタンガム、カゼイ
ン、ペクチン、アルブミン、ポリビニルアルコール等を
挙げることができ、親油性高分子物質としては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、セチルアルコ
ール、ステアリルアルコール、エチレングリコールジス
テアレート、ソルビタントリステアレート、セレシン、
パラフィンワックス、ポリオレフィンワックス、ミツロ
ウ、カルナウバロウ等のワックス様高分子物質を挙げる
ことができる。これらは1種又は2種以上を適宜組み合
わせて用いることもできる。
【0011】被膜形成物質として寒天に加えて親水性高
分子物質又は親油性高分子物質を配合する場合には、寒
天重量に対して親水性高分子物質又は親油性高分子物質
を1〜100重量%配合することが好ましく、特に1〜
20重量%配合することが、内容物の安定性及び口腔内
における放出性を損なわずに使用感を向上できるために
好ましい。
【0012】カプセル剤の内容物としては、通常、口腔
用組成物に用いられる薬効成分、香味剤、色素類等であ
れば特に制限されるものではなく、本発明においては特
にそれらのなかでも親油性であるものが好ましい。この
内容物は、口腔用組成物の形態及び製造方法等に応じ
て、液状、粉末状、ゲル状等の所望の形態にすることが
できる。
【0013】薬効成分としては、虫歯予防剤、抗微生物
剤、ビタミン、酵素、抗炎症剤等を挙げることができ、
より具体的には、フッ化ナトリウム、フッ化錫、モノフ
ルオロリン酸ナトリウム、ビタミンE、ビタミンC、デ
キストラナーゼ、ムタナーゼ、塩化ナトリウム、グリチ
ルリチン酸塩、グリチルレチン酸、アズレン、ジヒドロ
コレステロール、クロルヘキシジン、エピジヒドロコレ
ステロール、イソプロピルメチルフェノール、トリクロ
ロカルバニリド、トリクロサン、ハロカルバン、ヒノキ
チオール、アラントイン、トラネキサム酸、プロポリ
ス、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩
化ベンザルコニウム、銅クロロフィリンナトリウム、塩
化リゾチーム等を挙げることができる。香味剤として
は、付香性アルデヒド、エステル、アルコール等を挙げ
ることができ、より具体的には、スペアミント油、ぺパ
ーミント油、チョウジ油、セージ油、ユーカリ油、ロー
レル油、シナモン油、ケイヒ油、レモンライム油、グレ
ープフルーツ油、メントール、カルボン、サリチル酸メ
チル、サリチル酸エチル、オイゲノール、カンファー、
ジンジャー、エチルアセテート、ジエチルケトン、ユー
カリプトール、ペッパー、ローズ、イソプロピルメチル
フェノール、マルトール、アネトール等を挙げることが
できる。色素類としては無機又は有機色素を挙げること
ができ、より具体的には、コバルトブルー、コバルトグ
リーン、黄色酸化鉄、酸化チタン、雲母、亜鉛末、アル
ミニウム粉末等の無機顔料、青色1号、赤色2号等のタ
ール系色素のようなレーキ顔料、銅クロロフィル、β−
カロチン、ヒノキチオール鉄錯塩等を挙げることができ
る。
【0014】また、カプセル剤の内容物としては、賦形
剤として、更に油脂類、ロウ類、炭化水素類、高級脂肪
酸類、高級アルコール類、エステル類、精油類、シリコ
ーン油類等を配合することができる。
【0015】油脂類としては、大豆油、ヌカ油、ホホバ
油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ
脂、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク
油、牛脂、豚脂等の天然油脂又はこれらの天然油脂を水
素添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グリセリ
ド、2−エチルへキサン酸グリセリド、トリカプリル酸
グリセリド、トリカプリン酸グリセリド等の合成トリグ
リセリド等を挙げることができる。ロウ類としては、カ
ルナウバロウ、鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン等を挙げる
ことができる。炭化水素類としては、流動パラフィン、
ワセリン、パラフィン、マイクロクリスタリンワック
ス、セレシン、スクワラン、プリスタン等を挙げること
ができる。高級脂肪酸類としては、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレ
イン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソス
テアリン酸等を挙げることができる。高級アルコール類
としては、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ス
テアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンア
ルコール、コレステロール、2−ヘキシルデカノール等
を挙げることができる。エステル類としては、オクタン
酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸
イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸
イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸
ブチル、オレイン酸デシル等を挙げることができる。精
油類としては、ハッカ油、ジャスミン油、ショウノウ
油、ヒノキ油、トウヒ油、リュウ油、テレピン油、ケイ
ヒ油、ヘルガモット油、ミカン油、ショウブ油、パイン
油、ラベンダー油、ベイ油、グローブ油、ヒバ油、バラ
油、ユーカリ油、レモン油、ペパーミント油、ローズ
油、セージ油等を挙げることができる。シリコーン類と
しては、ジメチルポリシロキサン等を挙げることができ
る。
【0016】カプセル剤の製造方法は特に制限されるも
のではなく、公知の製造方法、例えば、界面重合法、液
中硬化被覆法等の化学的方法、コアセルべート法等の物
理化学的方法、流動床法等の物理的方法を適用すること
ができるが、特に2重ノズル滴下法が好ましい。
【0017】本発明で用いるカプセル剤は、平均粒径が
0.3〜3mmであることが好ましく、特に0.5〜3m
m、更に0.5〜2mmであることがブラッシングにより
破壊されやすく、使用感が良好であるため好ましい。カ
プセル剤は、粒径が0.3〜3mmの範囲のものが80%
以上、特に90%以上、更に95%以上の粒度分布を有
するものが好ましい。また、カプセル剤1個当たりの破
壊強度が0.1〜20gであることが好ましく、特に1
〜20g、更に1〜10gであることが、製造時及び保
存時においては内容物の漏出を防止し、使用時において
は容易に破壊され内容物を放出できるため好ましい。な
お、この破壊強度は、歯磨組成物から取り出したカプセ
ル剤1個に対し上方より荷重をかけ続け、カプセル剤
(被膜)が破壊された時の荷重量で示されるものであ
る。本発明における破壊強度は、圧縮試験機KES−F
3(加藤鉄工所社製)において速度を50秒/mmにして
測定した。更に、カプセル剤における寒天の被膜率(カ
プセル剤全重量に対する寒天の重量百分率)が1〜50
重量%、さらに1〜30重量%であることが好ましく、
特に1〜15重量%であることが、使用時において適度
な破壊性を付与し、内容物を容易に放出できるので好ま
しい。
【0018】本発明の口腔用組成物中におけるカプセル
剤の配合量は、0.1〜10重量%が好ましく、特に
0.5〜5重量%であることが、薬効成分等の効果を適
度に発現でき、使用感も良好であるため好ましい。
【0019】本発明で用いる非イオン性界面活性剤とし
ては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレ
ン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体、
ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、プ
ロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステル、アルキルグリコシド脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、脂肪酸モ
ノエタノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸モノエ
タノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸ジエタノー
ルアミド、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンミツロウ誘導
体等を挙げることができる。このうち、ポリオキシエチ
レン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体、ショ糖
脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、ポリオキシエチ
レンショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油が好ましい。さらにこれらの非イオン性界面活性
剤のなかでも流動性の低いものがカプセル剤内容物の漏
出を非常に少なくする効果が高いため好ましく、本発明
においてはポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン
ブロック共重合体が好ましく、特に平均分子量が100
0〜15000であるポリオキシエチレン・ポリオキシ
プロピレンブロック共重合体が好ましい。
【0020】これらの非イオン性界面活性剤は1種又は
2種以上を用いることができ、口腔用組成物における配
合量は1〜40重量%が好ましく、特に3〜30重量%
であることが、カプセル剤内容物の漏出を非常に少なく
して安定性を高めることができ、更に使用感も良いため
好ましい。
【0021】本発明の口腔用組成物には、上記成分以外
にも一般に口腔用製剤に用いられる口腔用ベヒクル、例
えば、研磨剤、粘結剤、湿潤剤、他の界面活性剤、香
料、甘味料、防腐剤、水等を配合することができる。
【0022】これらのうち研磨剤としては、歯磨用リン
酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシ
ウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、メタリン酸カリウ
ム、無水ケイ酸、含水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケ
イ酸ジルコニウム、ベントナイト、ゼオライト、酸化ア
ルミニウム、水酸化アルミニウム、レジン等を挙げるこ
とができ、これらのなかでも歯磨用リン酸水素カルシウ
ム、炭酸カルシウム、無水ケイ酸、含水ケイ酸、ゼオラ
イト、水酸化アルミニウムが好ましい。また、粘結剤と
しては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン
酸塩、カラゲナン、アラビアゴム、ポリビニルアルコー
ル、トラガントガム、デンプン、ポリアクリル酸ナトリ
ウム等を挙げることができる。更に、湿潤剤としては、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ソル
ビトール、グリセリン、マルチトール、キシリトール等
を挙げることができ、これらのなかでもソルビトール、
グリセリンが好ましい。本発明の口腔用組成物には、陰
イオン性界面活性剤、両性界面活性剤などの他の界面活
性剤を配合することができるが、これらの界面活性剤は
非イオン性界面活性剤に対し10重量%以下、特に5重
量%以下、更に3重量%以下の量であることが望まし
い。
【0023】これらの口腔ベヒクルの配合量は口腔用組
成物の形態により異なり、例えば、液状組成物の場合に
は研磨剤及び粘結剤を除く他のベヒクルを配合すること
ができ、通常はベヒクルとして、湿潤剤を1〜30重量
%、水を50〜96重量%配合することが好ましい。ま
た、ペースト状組成物の場合には、上記ベヒクルのすべ
ての種類を配合することができるが、通常は、研磨剤を
1〜75重量%、粘結剤を5重量%以下、特に0.1〜
5重量%、更に0.5〜5重量%、湿潤剤及び水を合計
で10〜85重量%配合することが好ましい。更に、香
料及び甘味料は、合計で0.01〜5重量%配合するこ
とが好ましい。
【0024】本発明の口腔用組成物は、練り歯磨、液状
歯磨、洗口剤、マウスリンス、歯肉マッサージクリーム
等の所望の形態にすることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の口腔用組成物は、被膜形成物質
としての寒天を主成分として含むカプセル剤及び非イオ
ン性界面活性剤を含有している。このため、製造時及び
保存時におけるカプセル剤内容物の漏出が非常に少なく
なるので、製造後長期間にわたって成分変化が小さく、
高い品質を維持することができる。また、使用時におい
てはカプセル剤の被膜は容易に破壊され、内容物が放出
されるので、成分変化が小さいことと合わせてより確実
に口腔内局所に所望量の内容物を投与することができ
る。更に、本発明の口腔用組成物は使用感も良く、特に
練り歯磨として好適である。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【0027】製造例1 下記処方及び製法でカプセル剤を製造した。なお、寒天
としては、商品名UP−37(溶解度10,ゼリー強度
700g/cm2 ;伊那食品工業社製)を用いた。
【0028】 (カプセル剤処方) 被膜液処方:寒天 5重量% 精製水 95重量% 内容物液処方:トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン*1 40重量% l−メントール 50重量% エタノール 10重量% *1:ココナードMT(花王(株)製)、カプリル酸とカプリン酸の混合物 のトリグリセリド
【0029】(カプセル剤製法)2重ノズル滴下法によ
りカプセル剤を製造した。ただし、内容物液のノズル径
は0.8mm、被膜液のノズル径は1.0mmであり、被膜
タンク及び被膜ラインの温度は75℃に、冷却液の温度
は25℃に設定した。
【0030】このようにして得られたカプセル剤は、粒
径1mm、被膜率8.5%であった。なお、粒径はノギス
により測定した。被膜率(カプセル剤全重量に対する被
膜形成物質の重量百分率)は、1個のカプセルの全重量
を測定し、次にそのカプセルを破壊し、被膜部分のみの
重量を測定し求めた。値はいずれも20個の平均値であ
る。以下においても同様に測定した。また、このカプセ
ル剤の一つを破壊して内部のl−メントール量をガスク
ロマトグラフィー(横河ヒューレットパッカード社製;
5890)で定量したところ、45.8%であった。こ
のように寒天は被膜形成性及びゼリー強度が優れている
ため、製造時における内容物の損失が小さかった。
【0031】製造例2 下記処方及び製造例1と同様の製法でカプセル剤を製造
した。
【0032】 (カプセル剤処方) 被膜液処方:寒天(製造例1と同じもの) 5重量% 精製水 95重量% 内容物液処方:トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン 40重量% 銅クロロフィリンナトリウム 50重量% エタノール 10重量%
【0033】このようにして得られたカプセル剤は、平
均粒径1mm、被膜率9.8%であった。このカプセル剤
の一つを破壊して内部の銅クロロフィリンナトリウム量
を高速液体クロマトグラフィー(日立製作所製;L−6
000)で定量したところ、45.1%であった。
【0034】比較製造例1 下記処方及び製造例1と同様の製法でカプセル剤を製造
した。
【0035】 (カプセル剤処方) 被膜液処方:ゼラチン 30重量% 精製水 70重量% 内容物液処方:トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン 40重量% l−メントール 50重量% エタノール 10重量%
【0036】このようにして得られたカプセル剤は、平
均粒径1mm、被膜率21.5%であった。このカプセル
剤の一つを破壊して内部のl−メントール量を製造例1
と同様の方法で定量したところ、39.3%であった。
このようにゼラチンは強度が劣るため、製造時における
内容物の損失が大きかった。
【0037】比較製造例2 硬化ヒマシ油80重量%及び銅クロロフィリンナトリウ
ム20重量%からなるカプセル剤を次の製法により製造
した。まず、溶融させた硬化ヒマシ油中に銅クロロフィ
リンナトリウムをよく分散させた。その後、それを噴霧
冷却して、平均粒径1mmのカプセル剤を製造した。この
カプセル剤の一つを破壊して製造例2と同様の方法で銅
クロロフィリンナトリウム量を定量したところ、20.
1%であった。
【0038】実施例1、2及び比較例1〜6 表1に示す組成(重量%表示)の歯磨剤を常法により製
造した。
【0039】試験例1 各実施例及び比較例の歯磨剤を40℃で保存し、その場
合に歯磨ベース中に漏出してくるカプセル剤内容物(l
−メントール又は銅クロロフィリンナトリウム)量(重
量%表示)を製造例1及び2と同様の方法で経時的に測
定し、安定性を評価した。その測定結果及び上記の方法
により測定した破壊強度(20個の平均値)の結果をあ
わせて表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1から明らかなとおり、被膜形成物質と
して寒天を用いたカプセル剤と非イオン性界面活性剤の
両方を有している場合にのみ、内容物の漏出が非常に少
なくなった。
【0042】試験例2 実施例2及び比較例2の歯磨剤を用い、使用時における
内容物(銅クロロフィリンナトリウム)の放出量を次の
方法で測定し、放出容易性を評価した。まず、図1に示
すように、エポキシ樹脂製の台座(歯茎)上に直径7m
m、長さ80mmのガラス管(歯)を接着・固定し、歯の
モデルを作製した。次に、各歯磨剤1gを歯ブラシに精
密に量り取り、歯のモデル上でスクラビング法を用いて
一定荷重(ブラシ部面積当り300g)でブラッシング
(1秒間に3〜4ストローク)した。1分間又は3分間
ブラッシングしたのち、放出された銅クロロフィリンナ
トリウムをメタノール100mlで抽出し、その後製造例
2と同様にして測定した。放出量は、カプセル配合時の
銅クロロフィリンナトリウム量に対するこの測定量の割
合(重量%表示)により表示した。結果を表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】表2から明らかなとおり、実施例2と比較
例2との比較から、被膜形成物質として寒天を用いたカ
プセル剤を含む方が明らかに放出量が多かった。また、
実施例2の放出量は比較例4と差がなかったが、両者は
表1に示した安定性の点で大きな差があり、また実際に
人が使用した場合の使用感についても、実施例2の歯磨
剤の方が使用感が良かった。
【0045】実施例6
【表3】 練り歯磨 (成分) (重量%) カプセル剤* 2.0 水不溶性研磨剤顆粒** 6.0 グリセリン 30.0 ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック 共重合体(平均分子量10000) 20.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.1 カラギーナン 0.2 サッカリンナトリウム 1.0 メチルパラベン 0.2 香料 0.8 精製水 バランス
【0046】 *(カプセル剤処方) 被膜処方:寒天(溶解度1.2,ゼリー強度900g/cm2 ) 5重量% 精製水 95重量% 内容物液処方:トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン 90重量% ビタミンE 10重量%
【0047】製造例1の製法に準じてカプセル剤を製造
した。ただし、内容物液のノズル径は0.40mm、被膜
液のノズル径は0.50mmとした。このようにして得ら
れたカプセル剤は、粒径は0.50mm(顕微鏡にて測
定、20個の平均値)、被膜率は8.5%、破壊強度は
10.5g/個であった。
【0048】**(水不溶性顆粒) 水不溶性材料としての研磨性シリカ60重量%と、水不
溶性結合剤としての合成ケイ酸アルミニウム30重量%
及びコロイダルシリカ10重量%を含有する水スラリー
(水の含有量は約60%)を攪拌ミキサーに入れ、12
0分間攪拌混合したのち、噴霧造粒機により水不溶性顆
粒を製造した。この顆粒全量の99%が粒径50〜50
0μmであり、平均粒径は220μmであった。この顆
粒について、熱応力分析装置(セイコー社製;SS−1
0)を用いて一定荷重(2g/min)で顆粒1個当たり
の崩壊強度を測定し、同様にして測定した顆粒20個当
たりの平均値を求めたところ、6.2g/個であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】内容物の放出量を測定する試験方法の説明図で
ある。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/36 Z (72)発明者 室井 愛行 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被膜形成物質の主成分として寒天を含む
    カプセル剤及び非イオン性界面活性剤を含有することを
    特徴とする口腔用組成物。
  2. 【請求項2】 非イオン性界面活性剤が、ポリオキシエ
    チレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体、ショ
    糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、ポリオキシエ
    チレンショ糖脂肪酸エステル及びポリオキシエチレン硬
    化ヒマシ油から選ばれた1種又は2種以上である請求項
    1記載の口腔用組成物。
  3. 【請求項3】 非イオン性界面活性剤がポリオキシエチ
    レン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体である請
    求項1記載の口腔用組成物。
  4. 【請求項4】 ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピ
    レンブロック共重合体の平均分子量が1000〜150
    00である請求項3記載の口腔用組成物。
  5. 【請求項5】 口腔用組成物が練り歯磨である請求項1
    〜4のいずれか1に記載の口腔用組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005055967A1 (ja) * 2003-12-09 2007-07-05 サンスター株式会社 カプセル配合口腔用組成物
JP2010520258A (ja) * 2007-03-06 2010-06-10 ペーター グレーフェン ハウトシュッツ ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 皮膚洗浄剤
JP2016037478A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 和光堂株式会社 口腔用組成物及び口腔用製剤

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