JPH08173369A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH08173369A
JPH08173369A JP6320612A JP32061294A JPH08173369A JP H08173369 A JPH08173369 A JP H08173369A JP 6320612 A JP6320612 A JP 6320612A JP 32061294 A JP32061294 A JP 32061294A JP H08173369 A JPH08173369 A JP H08173369A
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insulating cover
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Tsuguo Okazaki
次生 岡▲崎▼
Haruhiko Ishikawa
治彦 石川
Masaaki Nakazawa
雅明 中沢
Hisao Yabe
久雄 矢部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノズルを絶縁でき、かつ内視鏡の先端径を細
径化することで、患者の苦痛を低減し良好な挿入性を得
ることができる内視鏡を提供すること。 【構成】 先端部本体1を金属により形成し、その外部
露出表面を電気絶縁性の絶縁カバー2で被覆し、ノズル
31の操作部側端部よりも操作部側に突出するように形
成される絶縁カバー2のノズル用貫通孔3に、金属製の
ノズル31を嵌合することで、ノズル31を絶縁カバー
2によって先端部本体から絶縁して配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製のノズルが装着
される絶縁カバーを挿入部先端部に有するに内視鏡に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の分野において高周波処置を行う
場合、体腔内で火傷を起こさぬように、先端部本体から
先端カバーは電気的に絶縁されている。
【0003】従来技術としては実開昭60−15525
号公報があり、この構成は、金属製の先端部本体の表面
を電気絶縁性を有する樹脂製の絶縁カバーで被覆してい
るものである。さらに、前記絶縁カバーの先端側表面か
ら露出する金属製対物洗浄ノズルが、絶縁筒を介して前
記絶縁カバーと先端部本体の貫通孔内に設けられてい
る。
【0004】また、実公平4−8881号公報には、金
属製の先端部本体の表面を電気絶縁性を有する樹脂製の
絶縁カバーで被覆していると共に、前記絶縁カバーの先
端表面から露出する金属製対物洗浄ノズルが、軸部の長
さを絶縁カバーの厚さより短く形成し絶縁カバー貫通孔
内に設けている。
【0005】内視鏡の分野では、挿入部は患者の苦痛低
減や挿入性の向上のため、機能を損なわない範囲で、限
りなく細径化を図る必要がある。内視鏡の先端の対物洗
浄ノズルは、使用中に体腔内の残渣の影響や、使用後行
う洗浄及び消毒が十分行われなかった場合には、ノズル
の口元が詰まることがある。その際、対策として対物洗
浄ノズルを交換することが考えられる。
【0006】実開昭60−15525号公報では、対物
洗浄ノズルの交換を可能とし、先端部本体の外周からノ
ズル嵌合孔に連通するネジ孔を設け、このノズル嵌合孔
に挿入した対物洗浄ノズルをネジ孔にビスを螺合させて
固定する技術が開示されている。
【0007】また、先端部本体に嵌合するビスと内視鏡
外周部までの隙間に、接着剤を充填していた。
【0008】しかしながら、実開昭60−15525号
公報の内視鏡では、対物洗浄ノズルの固定部分では、ネ
ジ孔加工が必要である。ネジ孔は加工時に孔周囲に応力
がかかるため、先端部本体の外周との肉厚は比較的大き
く設定しなくてはならない。このため先端部本体の外周
とネジ孔の肉厚が大きくなり、内視鏡先端部径が太径化
するという欠点がある。
【0009】このようなことから、内視鏡先端部径を細
径化し、患者の苦痛を低減し良好な挿入性を得ることが
でき、リペア性の良い内視鏡を提供する。
【0010】一方、一般に内視鏡は、体液に触れるた
め、洗浄を頻繁に行う先端挿入部には、信頼性の高い気
密構造が必要である。
【0011】このため特開昭61−107210号公報
では、気密構造として対物観察ユニットは、外表面に露
出する対物第1レンズとその直後に配置される光線カッ
トフィルタ、絶縁カバーと直接嵌合させ、その嵌合部の
隙間に接着剤を気密的に充填していた。
【0012】しかしながら、特開昭61−107210
号公報は、対物第1レンズとその直後に連結される光線
カットフィルタが絶縁カバーに接着されているため、対
物観察ユニットを補修交換することが困難であった。
【0013】絶縁カバーに接着固定された対物第1レン
ズとその直後に連結される光線カットフィルタを補修交
換するため、絶縁カバーと対物第1レンズとその直後に
連結され る光線カットフィルタの接着に接着強度が低
く柔らかい接着剤を使用することが考えられるが、この
場合、絶縁カバーからの取り外し性は良好だが、絶縁カ
バーから露出する接着剤の表面が柔らかいため、表面が
荒れやすく、このため接着剤表面に汚物が付着しやすく
洗浄に手間がかかっていた。
【0014】逆に接着剤の表面が硬く、接着強度が高い
ものに変更すると、接着剤は硬化後表面に傷がつき難
く、滑らかな表面になるので汚物が付着し難くなるが、
接着強度が高いので絶縁カバーからの取り外し性が悪化
し、補修交換に時間がかかっていた。
【0015】このため、対物観察ユニットに代表される
補修交換が必要な先端構成部材に関して、取り外し性と
洗浄性に優れた構成が望まれている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】実開昭60−1552
5号公報に記載のものは、金属製の対物洗浄ノズル外側
に絶縁筒を被覆する必要があり、絶縁筒の肉厚分だけ対
物洗浄ノズル軸部の径が増し、結果的に内視鏡の先端部
径を太くしてしまうという欠点がある。
【0017】一方、従来より、補修交換を行う先端構成
部材の一例としての対物観察ユニットを絶縁カバーへ接
着により固定しており、補修交換時、対物観察ユニット
を外すのに手間がかかっていた。これに対して 実公平
4−8881号公報に記載のものは、簡単に着脱自在と
するため、対物観察ユニットをビスで固定しようとする
試みであり、樹脂製の絶縁カバーにネジ孔を設けてい
た。この場合にネジ孔の強度確保のため、金属製部材に
ビス孔加工するより、螺合長を長くする必要がある。ま
た強度上、絶縁カバーは径方向にスペースが必要とな
り、結果的に内視鏡の先端径を太くしてしまう欠点があ
った。
【0018】本発明は前記事情にかんがみてなされたも
ので、ノズルを絶縁でき、かつ内視鏡の先端径を細径化
することで、患者の苦痛を低減し良好な挿入性を得るこ
とができる内視鏡を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、挿入部先端を
構成する金属製の先端部本体を電気絶縁性の絶縁カバー
で被覆すると共に、前記絶縁カバーに送気または送水の
少なくとも一方がなされる流体管路を構成するためのノ
ズル用貫通孔を設け、このノズル用貫通孔には送気また
は送水の少なくとも一方がなされる金属製のノズルを嵌
合し、前記挿入部に連結される操作部を有する内視鏡に
おいて、前記絶縁カバーは、前記ノズル用貫通孔が貫通
される部分を、このノズル用貫通孔に嵌合される前記ノ
ズルの操作部側端部よりも操作部側に突出して構成す
る。
【0020】
【作用】本発明の構成では、先端部本体を金属により形
成し、その外部露出表面を電気絶縁性の絶縁カバーで被
覆した内視鏡において、ノズルの操作部側端部よりも操
作部側に突出するように形成される絶縁カバーのノズル
用貫通孔に、金属製の前記ノズルを嵌合することで、ノ
ズルを絶縁カバーによって先端部本体から絶縁して配置
する。
【0021】
【実施例】図を参照して本発明の実施例について、以下
に説明する。図1ないし図9は本発明の第1実施例に係
り、図1は内視鏡挿入部先端の縦断面図、図2は内視鏡
システムの概略構成図、図3は照明系を含む挿入部先端
の縦断面図、図4はノズルを含む部分拡大断面図、図5
はチャンネルの開口端の部分拡大断面図、図6は対物光
学系を含む部分拡大断面図、図7は図1のA−A線断面
図、図8は係止ピンとノズルの係止を示す部分拡大断面
図、図9は図8と異なる構成の部分拡大断面図である。
【0022】図2に示す内視鏡システム79は内視鏡8
0を有し、この内視鏡80は、細長く可撓性を有する挿
入部81と、この挿入部81の手元側に連結された操作
部82とを備えている。
【0023】前記挿入部81の先端側には、硬性の先端
部83が設けられこの先端部83に隣接して湾曲可能な
湾曲部84が設けられている。
【0024】前記操作部82は、その先端側側部に図示
しない挿通チャンネルに連通する挿入口85が設けら
れ、手元側側部には、その回動により湾曲部84を湾曲
操作する湾曲操作ノブ86が設けられている。さらに操
作部82は、その手元側側部から、側方に可撓性を有す
るケーブル87が延出され、このケーブル87の端部に
はコネクタ88が設けられている。
【0025】前記内視鏡80は、前記コネクタ88及び
ケーブル87を介して観察用の照明光源を備えた光源装
置及び映像信号処理回路が内蔵された制御装置89に接
続されるようになっている。前記制御装置89には、表
示手段としてカラーCRTモニタ91が映像信号ケーブ
ル90によって接続されている。
【0026】図1に挿入部81の先端部83の詳しい構
成を断面図で示す。前記先端部83を構成する先端部本
体1には、後述する各種の部材、例えば観察系、照明光
伝達系及び送気又は送水の少なくとも一方がなされる管
路等が組み込まれている。尚、ここで述べる先端部本体
1は、例えばステンレス等の金属材からなる。
【0027】一方、前記湾曲部84は金属材、例えばス
テンレスパイプ等からなる複数の湾曲用駒92,93を
互いにリベット94で回動自在に連結して、湾曲用駒9
2,93の外周に、電気絶縁性の合成樹脂製の外皮9
5、例えばフッ素ゴム、EPT等を被覆してなるもので
ある。
【0028】前記先端部本体1の先端面及び先端側外周
面には、電気絶縁性の材料からなる、例えばポリサルフ
ォン等の絶縁カバー2が被嵌されている。
【0029】前記先端部本体1及び絶縁カバー2には、
挿入部軸方向に、対物観察ユニット21が補修交換のた
め着脱自在に取り付けられている。この対物観察ユニッ
ト21は、その先端に対物第1レンズ22aを配置して
いる。
【0030】図1に示すように、絶縁カバー2はほぼキ
ャップ状に形成されており、先端部本体先端側端部1a
と絶縁カバー手元側端部2aとは、各突き当て面4にお
いて当接するようになっている。前記絶縁カバー2は、
突き当て面4よりさらに手元側に突出した絶縁カバー突
き出し凸部5が設けられている。
【0031】前記絶縁カバー2は、前記絶縁カバー突き
出し凸部5の位置で、挿入部軸方向にノズル用貫通孔3
を設けており、このノズル用貫通孔3には、対物観察ユ
ニット21の対物第1レンズ22a面を洗浄する対物洗
浄ノズル31が嵌合し、図7に示す係止ピン32によっ
て絶縁カバー2内に係止されるようになっている。前記
ノズル用貫通孔3の先端部近傍には、段部が設けられて
おり、この段部が対物洗浄ノズル31の段部と当接し、
これらが位置決め当接部6となって軸方向の位置決めを
している。前記絶縁カバー突き出し凸部5の位置に形成
されたノズル用貫通孔3の長さは、図1及び図4に示す
ように、r1 となっている。なお、接着剤、例えばシリ
コン系等をノズル用貫通孔3に塗布して絶縁カバー2
と、対物洗浄ノズル31とを接着し補強しても良い。
【0032】前記絶縁カバー突き出し凸部5には、対物
洗浄ノズル31に送気または送水の少なくとも一方を行
うための接続パイプ33の先端部33aが、絶縁カバー
2のノズル用貫通孔3手元側に嵌合し、位置決めされ半
田付けにより固定されている。
【0033】図4に示すように、接続パイプ33の本体
が既に先端部本体1の貫通孔に嵌合・固定しているた
め、絶縁カバー2には接続パイプ33の先端部33aと
の間で隙間7を設け、二重嵌合とならないように逃げを
構成している。この隙間7には、接着剤、例えばエポキ
シ系等を気密的に充填している。
【0034】また、接続パイプ33の後端部33bは、
その外周面に、挿入部81内を挿通される流体チューブ
34の先端側内面が、例えばエポキシ系等の接着剤によ
り固定されている。さらに流体チューブ34の先端近傍
の外周を例えばナイロン製等の糸により部分的に縛り、
その糸縛り部35後部から接続パイプ33の後端部33
bと流体チューブ34との接着面を密着させるため、熱
収縮チューブ36例えばFEP等を密着させている。
【0035】次に、図3に示すように、前記絶縁カバー
2及び先端部本体1には、照明光伝達系を構成する照明
レンズユニット41と、このユニット41の手元側に設
けられた光学繊維束からなるライトガイド42の先端面
とが配置されている。
【0036】前記ライトガイド42の先端は、先端部本
体1を貫通する照明系取付孔8に挿入され、先端部本体
1内で図示しない固定ビスによって固定されている。
【0037】一方、前記照明レンズユニット41は、先
端部本体1を貫通する照明系取付孔8に接着剤、例えば
エポキシ系等で固定されている。また、絶縁カバー2に
は照明系取付孔8と対向する位置に貫通孔9を設けてお
り、この貫通孔9には照明レンズ43を先端内部に配置
した照明レンズユニット41の先端が接着・固定されて
いる。照明レンズユニット41の先端近傍外周に設けら
れた外枠フランジ部41aが、照明系取付孔8の先端に
設けられた溝に収納され、照明レンズユニット41の軸
方向の位置が決められるようになっている。
【0038】貫通孔9と照明レンズ43との嵌合長はr
3 であり、接着固定された照明レンズ43、先端部本体
1との二重嵌合による逃げを設けるため、絶縁カバー2
には隙間10を設けている。この隙間10には、例えば
エポキシ系の接着剤が気密的に充填される。
【0039】図3に示すように、処置具チャンネルの先
端を構成する処置具貫通パイプ44は、絶縁カバー2を
軸方向に貫通したチャンネル孔11と、先端部本体1を
前記チャンネル孔11に対向する位置で軸方向に貫通し
た処置具挿通パイプ取付孔12に嵌合し、位置決めされ
た後、半田付けにより先端部本体1に固定される。
【0040】前記処置具貫通パイプ44は、先端部本体
1の手元側端から手元方向に延出し、この処置具貫通パ
イプ44の手元側端の外周には、チャンネルチューブ4
5先端側内面が接着され、さらにチャンネルチューブ4
5の外周を糸巻により接着面を密着させ固定させる糸巻
部46が設けられている。
【0041】図5に詳細を示すように、絶縁カバー2と
処置具挿通パイプ44の先端とは、嵌合長さr4 で嵌合
し、既に半田付けで固定された処置具挿通パイプ44と
先端部本体1との二重嵌合による逃げを設けるため隙間
13を設けている。この隙間13は、接着剤例えばエポ
キシ系等によって気密的に充填される。この隙間13の
先端は、処置具挿通パイプ44の先端面取部44aと前
記チャンネル孔11の口元に形成された面取部2bで挟
まれており、充填接着剤先端45は、先端面取部44
a,面取部2bとほぼ同一面になるように充填される。
【0042】図1で示す前記対物観察ユニット21は、
その先端側から前記対物第1レンズ22aと対物第2レ
ンズ22bと内設した対物レンズ枠23を有している。
この対物レンズ枠23は、その外周溝にパッキン24が
取付けられ、さらに先端部本体1に貫通した対物レンズ
枠取付孔14に嵌合するようになっている。この後、対
物レンズ枠23の外周中途に設けられたV字溝23aに
は、その2つの斜面のうち先端側に配置された斜面に、
対物観察ユニット固定ビス15の円錐部先端15aが突
き当てられるようになっている。
【0043】前記対物観察ユニット固定ビス15は、先
端部本体1の外周から対物レンズ枠取付孔14に貫通し
て設けられたネジ孔1bに螺合し、先端部本体1に対物
観察ユニット21を固定するようになっている。
【0044】また対物レンズ枠23挿入時、組付いたパ
ッキン24がネジ孔1bと干渉しないように対物レンズ
枠取付孔14のうちパッキン24との摺動部分には、ネ
ジ孔1b部を越えて先端側にまでU字溝1cによる逃げ
を設けている。
【0045】前記U字溝1cによる逃げ部を設けること
で対物観察ユニット21に取付けられたパッキン24
は、対物観察ユニット固定ビス15より先端方向に配置
できる。
【0046】図6に詳細を示すように、前記絶縁カバー
2は対物レンズ枠23と嵌合長r2で嵌合する。絶縁カ
バー2の嵌合部分には、先端から絶縁カバー段2cと絶
縁カバー段2dの2つの段が設けられている。また、対
物レンズ枠23にも、先端から対物レンズ枠段23cと
対物レンズ枠段23dの2つの段が設けられ、絶縁カバ
ー2の段2c,2dにそれぞれ対向して配置されてい
る。この絶縁カバー2と対物レンズ枠23の各2つの段
の間には、段差を境界として先端側に隙間16と、手元
側に隙間17とが形成される。
【0047】前記隙間17には接着剤、例えばシリコン
系等が充填される。隙間16には、段差を境界として接
着剤、例えばエポキシ系等が気密的に充填される。
【0048】前記対物レンズ枠23は、対物第2レンズ
22bの手元側端近傍から手元方向に拡開するテーパ部
25が設けられ、このテーパ部25に充填された接着剤
の接着溜まり部26により対物第2レンズ22bの側面
が保持されている。
【0049】次に、図1のA−A線断面である図7に示
すように、貫通孔2eは、前記絶縁カバー2に設けたノ
ズル用貫通孔3にほぼ直角に連通し、絶縁カバー外周に
向かって貫通している。係止ピン32は前記貫通孔2e
に嵌合して、嵌合部を接着剤例えばシリコン系等によっ
て固定されるようになっている。
【0050】図8に示す係止ピン32は、絶縁製の樹脂
材例えばポリサルフォン等からなり、その外表面側端部
32aは、絶縁カバーの外周と組付時に一致させるた
め、円弧状に形成してある。
【0051】前記係止ピン32の外周部端面32aは、
図7においては外部に露出し、絶縁カバー2と同じ外周
形状とするため円弧状に形成されているが、図2で示す
外皮95で外周部端面32aを被覆するようにしても良
い。前記係止ピン32は、その側部中途に中空部32c
が設けられている。この中空部32cは、貫通孔であっ
ても非貫通孔あっても良い。
【0052】一方、係止ピン32のノズル側端は、対物
洗浄ノズル31の円筒側部に形成された溝状の干渉部3
1aに係合する円弧状のピン先端部32bが形成されて
いる。そして、対物洗浄ノズル31の着脱方向に対し、
直角方向でノズル31の干渉部31aと係合し、絶縁カ
バー2のノズル用貫通孔3内で対物洗浄ノズル31を係
止するようになっている。
【0053】図9には図8に示す係止ピン32の変形例
を示す。図9に示す係止ピン38は、図8の係止ピン3
2と、ピン先端部の形状のみ異なっている。本変形例で
は図1のノズル31に代えて設けられたノズル37が設
けられており、このノズル37はその側部外周に、逆V
字状に形成されたノズル干渉部37aが設けられてい
る。図9の係止ピン38は、ノズル干渉部37aの逆V
字の形状に係合するよう、溝が形成されたピン先端部3
8aを有している。その他、図1,図7及び図8と同様
の構成及び作用については、同じ符号を付して説明を省
略する。
【0054】前記構成では、内視鏡の先端部83は、以
下の手順に従い組み立てられる。
【0055】図1及び図3に示す接続パイプ33と処置
具挿通パイプ44を先端部本体1に位置決めして半田付
けにより固定する。
【0056】次に照明レンズユニット41の外周に接着
剤、例えばエポキシ系を塗布し、先端部本体1に照明レ
ンズユニット41の外枠フランジ部41aが突き当たる
まで挿入する。さらに、絶縁カバー2と先端部本体1の
突き当て面5に接着剤、例えばエポキシ系を塗布し、両
者を接合し硬化させる。
【0057】硬化後、図3に示す処置具挿通パイプ44
と絶縁カバー2に設けた処置具挿通パイプ取付孔11と
に設けた隙間13、照明レンズユニット41と絶縁カバ
ー2に設けた隙間10、及び図1に示す接続パイプ33
と絶縁カバー2に設けた隙間7、合計3ケ所に接着剤、
例えばエポキシ系を前述の構成になるように気密的に充
填し硬化させる。
【0058】処置具挿通パイプ44外周に接着剤、例え
ばエポキシ系を塗布しチャンネルチューブ45を嵌合さ
せ、糸例えばナイロン材等でチャンネルチューブ45の
接着部のほぼ全域の外周を糸巻きする。このようにして
処置具挿通パイプ44にチャンネルチューブ45を密着
させ硬化させる。
【0059】次に図1に示す接続パイプ33の後端部3
3bに例えばエポキシ系接着剤を塗布し、流体チューブ
34を嵌合させ、接着面の先端を、糸例えばナイロン材
等のもので部分的に縛り、熱収縮チューブ36、例えば
FEP材等のもので流体チューブ34の上から接続パイ
プ33端にかけて、加熱して収縮させその後接着剤を硬
化させる。
【0060】図3に示すライトガイド42の出射端を先
端部本体1に挿入し、照明レンズユニット41手元側端
に突き当て、先端部本体1からのビス(図示しない)で
固定し、接着剤、例えばシリコン系等を塗布して補強す
る。
【0061】図1に示す対物観察ユニット21の対物レ
ンズ枠段23dに接着剤、例えばシリコン系等を塗布
し、先端部本体1の突き当てまで挿入し、対物観察ユニ
ット固定ビス15で固定する。対物観察ユニット21が
絶縁カバー2に嵌合して形成される隙間16に接着剤、
例えばエポキシ系を気密的に充填する。
【0062】対物レンズ洗浄ノズル31軸部外周に接着
剤、例えばシリコン系を塗布し対物洗浄ノズル31と絶
縁カバー2の突き当て部6まで挿入する。さらに対物洗
浄ノズル31の開口部31bが対物第1レンズ22a方
向に開口するようにして、送気または送水の出射方向を
調整する。
【0063】また先端部本体1のネジ孔1bから対物観
察ユニット固定ビス15を螺合させて対物観察ユニット
21を固定する。図7に示す絶縁カバー2に設けた貫通
孔2eに接着剤、例えばシリコン系等を塗布し、その孔
2eに例えば、係止ピン32等を挿入し先端を例えばノ
ズル干渉部31a等の段部に突き当て、前記接着剤を硬
化させる。
【0064】これによって対物洗浄ノズル31は例え
ば、係止ピン32等の先端、例えばノズル干渉部31a
等が破壊または抜去されるまで絶縁カバー2から抜けな
い。
【0065】図8の係止ピン32、又は図9の係止ピン
38を抜去する時は、外表面側端面を針状の棒具で破壊
する。次に破壊面と係止ピン32又は係止ピン38の中
空部32c内部によって形成される引っかかりに、前記
の治具を引っかけて係止ピン32又は係止ピン38を引
き出す。
【0066】ところで、図6に示す対物観察ユニット2
1の対物レンズ枠23は、テーパ部25によって対物第
2レンズ22bの接着溜り部26をレンズ表面から離す
ことができる。
【0067】また、図4に詳細を示す対物洗浄ノズル3
1は、絶縁カバー2のノズル用貫通孔3の長さr1 によ
って、先端部本体1から離される。
【0068】また図1及び図3に示す絶縁カバー2は対
物観察ユニット21の嵌合長r2 、絶縁カバーと照明レ
ンズユニット41の嵌合長r3 、絶縁カバーと処置具挿
通パイプ44との嵌合長r4 は、r1 より短くなってい
る。
【0069】本実施例では、金属製の対物洗浄ノズル3
1の軸部は、嵌合する絶縁カバー2のノズル用貫通孔3
の長さr1 が長いことにより、先端部本体1に触ること
なく、絶縁カバー2によって絶縁される。対物洗浄ノズ
ル31の軸部に絶縁筒を被覆する必要がなく、先端部本
体1から絶縁できるので、絶縁筒の肉厚分が必要なく内
視鏡先端部83の先端径が細径化できる。
【0070】また、その他の先端構成部材と、絶縁カバ
ー2の貫通孔との嵌合長r2 ,r3,r4 は前記r1 よ
り短く、これによって、対物観察ユニット21を代表と
する補修交換部材の対物観察ユニット固定ビス15等の
ネジ孔1bを樹脂製の絶縁カバー2でなく、金属製の先
端部本体1に設けることができる。ネジ孔1bは強度の
高い金属に設けることができるので、ビスの螺合長を長
くせずに、対物観察ユニット21に代表される補修交換
部材の固定が可能となる。螺合長が長くならないことか
ら内視鏡80の先端部83の先端径が太径化しない。
【0071】すなわち、本実施例は、ノズルを絶縁で
き、かつ内視鏡の先端径を細径化することで、患者の苦
痛を低減し良好な挿入性を得ることができる。
【0072】一方、係止ピン32又は係止ピン38が嵌
合する絶縁カバー2の貫通孔2eは、係止ピン32又は
係止ピン38によってネジ孔加工によらず、対物洗浄ノ
ズル31、対物洗浄ノズル37の着脱が容易にできるの
で、ネジ孔から貫通孔2eになったことで、外周部との
肉厚を薄肉にできる。
【0073】このように貫通孔2eと外周部を薄肉にで
きるため、内視鏡80の先端部83の先端径を細径化を
図れる。
【0074】また対物観察ユニット21の絶縁カバー2
との嵌合部は隙間16に接着強度が高く、硬化後表面の
硬い、例えばエポキシ系等の接着剤を充填するので、接
着剤が露出した部分は、表面が硬く滑らかであるため傷
がつき難く、接着剤の露出表面に汚物が付着しても洗浄
により容易に除去できる。
【0075】また、対物レンズ枠段23dには予め接着
強度が低い接着剤、例えばシリコン系等が充填されてい
るので隙間16に充填した接着剤、例えばエポキシ系等
の接着剤は、対物レンズ枠段23d側の隙間17に浸透
せず接着面積は、隙間16内に限定される。段差を調整
し隙間16を小さく設定することで接着強度の高い前記
接着剤の接着範囲を小さく調整できる。接着強度の高い
前記接着剤の接着範囲が小さいことで、対物観察ユニッ
ト21は容易に絶縁カバー2から取り外すことができ
る。以上により、対物観察ユニット21に代表される先
端構成部材は、絶縁カバー2からの取り外し性と、洗浄
性を兼ね備えることができる。
【0076】一方、図5に示す処置具挿通パイプ先端面
取部44aと絶縁カバーチャンネル孔口元面取部2bに
挟まれる充填接着剤先端45は、上下の面取部に引かれ
てテーパ状になるので、充填接着剤先端45に汚物が付
着しても洗浄により汚物が溜ることなく容易に流れ出す
ため洗浄性が向上する。
【0077】図10は第2実施例に係る内視鏡挿入部先
端の縦断面図である。
【0078】本第2実施例は、流体管路を構成する接続
パイプの配置・構成と、対物観察ユニットの取付け及び
係止のための構成が第1実施例と異なっている。その他
第1実施例と同様の構成及び作用については、同じ符号
を付して説明を省略する。
【0079】前記絶縁カバー2には対物洗浄ノズル31
が嵌合し、図1に示す貫通孔3と同様のノズル用貫通孔
3が設けられており、長さはr1 となっている。
【0080】前記ノズル用貫通孔3の手元側には、接続
パイプ71の先端部71aの外周が嵌合し接着剤、例え
ばエポキシ系によって固定される。また、接続パイプ7
1の中央部は絶縁材からなる絶縁筒72を介して、金属
製の先端部本体1と、接着剤、例えばエポキシ系等で固
定される。さらに、接続パイプ71の後端部71bには
前記流体チューブ10が嵌合するようになっている。
【0081】対物洗浄ノズル31の軸部は、ノズル用貫
通孔3の先端側から挿入し、接続パイプ71の先端部7
1aの太径部内に嵌合するようになっている。
【0082】対物観察ユニット21の先端側は、第1対
物レンズ枠73と第2対物レンズ枠74の2体構造とな
っている。両者は合わせ面を接着剤、例えばエポキシ系
等により固定されている。
【0083】絶縁カバー2と第1対物レンズ枠73と各
突き当て部2fと73aは、互いに同じ傾斜角でテーパ
に形成されており、シリコン系等の接着剤を塗布され、
両者は突き当たるようになっている。
【0084】対物観察ユニット21は、絶縁カバー2の
手元側突き当て面2gまでの深さr2 ′を有する貫通孔
2h内で嵌合し、図示しない照明レンズユニット及び処
置具挿通パイプも先端から絶縁カバー2の手元側突き当
て面2gまでの深さr2 ′と同じ深さr3 ′,r4 ′の
貫通孔に嵌合する。
【0085】対物観察ユニット固定ビス15は、絶縁カ
バー2の手元側突き当て面2gより先端に配置させるた
め、絶縁カバー2の凹部2jに先端部本体1の凸部1j
を挿入し、先端部本体1の凸部1j内に設けたネジ孔1
bに螺合するようになっている。
【0086】前記構成では、接続パイプ71は、絶縁筒
72により先端部本体1から絶縁される。また先端部本
体1の凸部1jと絶縁カバー2の凹部2jによって、絶
縁カバー2の突き当て面2gより先端側に対物観察ユニ
ット固定ビス15を配置できる。
【0087】本実施例では、絶縁カバー2と第1対物レ
ンズ枠73の各突き当て部2fと73aは互いに同じ角
度のテーパ部で突き当たることにより、第1対物レンズ
枠73の先端側露出部73bは、絶縁カバー2との嵌合
部で隙間が形成されない。よって、テーパ部に塗布され
たシリコン系等の接着剤の露出がない。
【0088】また接続パイプ71が先端部本体1から絶
縁筒72によって絶縁されるため、対物洗浄ノズル31
の軸部に絶縁筒を組付ける必要がない。従って、第1実
施例で示すように先端径が小径化できる。他に、絶縁カ
バー2のノズル用貫通孔3を経由せずに、接続パイプ7
1に直接、対物洗浄ノズル31を組付けることができ
る。
【0089】これによって送気または送水のすくなとも
一方がなされる流体管路の接続が減り、接続による管路
の段差が減ることから管路へのブラッシング等の洗浄が
容易となり管路の洗浄性が向上する。
【0090】その他の構成及び作用効果は、第1実施例
と同様で、説明を省略する。
【0091】図11ないし図17は本発明の第3実施例
に係り、図11は内視鏡挿入部先端の縦断面図、図12
は対物光学系を含む部分拡大断面図、図13は図11の
B−B線断面図、図14は係止ピンとノズルの係止を示
す部分拡大断面図、図15は図14と異なる構成の部分
拡大断面図、図16(a)はノズルの上面図、図16
(b)はノズルの左45度側面図、図16(c)はノズ
ルの右45度側面図、図17はノズルの縦断面図であ
る。
【0092】図1に示す第1実施例において、絶縁カバ
ー突き出し凸部5は絶縁カバー2と一体で構成されてい
るが、図11に示す本実施例の絶縁カバー突起部51
は、絶縁カバー2と別体で構成されている。この突起部
51の材質は、絶縁カバー2と同じ材質の樹脂、例えば
ポリサルフォン等でも、それと異なる樹脂、例えばエポ
キシ樹脂等でも良い。その他、第1実施例と同様の構成
及び作用については、同じ符号を付して説明を省略する
と共に、異なる点についてのみ説明する。
【0093】前記絶縁カバー突起部51は接着剤、例え
ばエポキシ系等により絶縁カバー2のノズル用貫通孔3
に内径の中心を合わせて接着・固定される。これにより
ノズル用貫通孔3は、絶縁カバー2と絶縁カバー突起部
51により形成され、その長さはr1 となる。
【0094】図12の詳細図に示すように、前記絶縁カ
バー2は前記対物レンズ枠23と嵌合長r2 で嵌合す
る。前記嵌合において対物レンズ枠23の先端と対向す
る位置に、絶縁カバー2には先端から順に絶縁カバー段
2cと絶縁カバー段2dの2つの段差が設けられてい
る。
【0095】本実施例の対物レンズ枠23は、図6に示
す第1実施例のものと異なり、段23cが1つ設けられ
ているのみである。
【0096】前記絶縁カバー2の2つの段差を境界とし
て、先端から隙間16と隙間17が形成される。尚、前
記隙間は絶縁カバー2によらず対物レンズ枠23に設け
た段差によって形成されるものでも良い。前記隙間17
には接着剤、例えばシリコン系等が充填される。隙間1
6には段差を境界として接着剤、例えばエポキシ系等が
気密的に充填される。
【0097】次に、図11のB−B線断面である図13
に示すように、ノズル用貫通孔3に装着された前記ノズ
ル37は、そのノズル干渉部37aが前記貫通孔2eに
挿入された係止ピン52のピン先端部38aと係合し、
係止されるようになっている。
【0098】図14に示すように、係止ピン52は、樹
脂材例えばポリサルフォン等からなるピンカバー53
と、金属材からなるピン干渉部54とからなる2体構造
で、これらが接着剤例えばエポキシ系等により固定され
る。ピン干渉部54とノズル干渉部31aの係合・係止
に関する構造は、第1実施例の図9に示す構成と同じで
ある。
【0099】一方、図14の構成の変形例である図15
に示す係止ピン56は、図14と同じ2体構造である
が、前記ノズル31のノズル干渉部31aに係合するピ
ン先端部32bを有するピン干渉部55を有する点で異
なっている。ピン干渉部55とノズル干渉部31aの係
合・係止の構造は、第1実施例の図8に示す構成と同じ
である。
【0100】図16(a)〜(c)には、対物洗浄ノズ
ル37の外観形状を示している。図16(aに示す前記
対物洗浄ノズル37の頭部は、その半分を占有する斜面
部37bと、ほぼ中央に位置する平面部37cと、斜面
部37bのほぼ反対側に位置する円錐部37dとにより
構成されている。本実施例において、対物洗浄ノズル3
7は、斜面部37bと反対側に位置する平面部37dの
下部側方において径方向に沿って形成された開口部37
eを設けている。前記斜面部37bは、図17に示すよ
うに、絶縁カバー2の外周方向に向けて配置している。
なお、この方向に配置を限定するものではなく、斜面部
37bを3面以上設けても良い。
【0101】前記構成では、絶縁カバー2に設けた対物
洗浄ノズル31と接続パイプ33を支持するノズル用貫
通孔3は、貫通孔を有する絶縁カバー突起部51を連結
することで長さがr1 となる。
【0102】また、図14又は図15で示される係止ピ
ン52又は56を絶縁カバー2から抜去する時は、ピン
カバー53に形成された薄肉部53aを針状の棒具で破
壊する。そして、ピン干渉部54又はピン干渉部55に
設けた、引っかけ孔54aが露出するまで、ピンカバー
53をピン干渉部54又はピン干渉部55から剥離す
る。露出した引っかけ孔54aに前記棒具等を挿入し、
ピン干渉部54又はピン干渉部55を絶縁カバー2より
引き出す。一方、対物洗浄ノズル37の頭部に乗る水滴
は、斜面部37bを介して滑り落ちる。
【0103】本実施例では、絶縁カバー2は、絶縁カバ
ー突起部51が別部品になることによってノズル用貫通
孔3の全長が短くなる。短くなることによって、絶縁カ
バー2の金型成形時、ノズル用貫通孔3を成形する金型
に設けるピンにかかる離型時の抵抗が減り、絶縁カバー
の良好な加工性を達成できる。
【0104】また絶縁カバー突起部51は、形状が単純
な円筒形であるため、金型成形でも切削加工でも加工で
き、ノズル用貫通孔3は自由に長くできる。よって、絶
縁カバー2と絶縁カバー突起部51の2つの部材によっ
て構成されるノズル用貫通孔3の全長r1 は自由に長さ
を設定できる。
【0105】これによって対物洗浄ノズル6の軸部長さ
が変化しても、絶縁に必要な長さr1 を自由に設定でき
る。またノズル用貫通孔3で形成される対物洗浄ノズル
31と接続パイプ33の間の管路39は、絶縁カバー2
と同じ樹脂で形成されると、毛の硬い洗浄ブラシで洗浄
すると表面に細いキズがつく可能性がある。この細いキ
ズにより管路39は、汚物の付着等の悪影響を受ける可
能性がある。従って、管路39を形成する絶縁カバー突
起部51を絶縁カバー2より表面硬度の高い樹脂により
形成することで、洗浄ブラシによるキズが生じるのを防
げる。
【0106】一方、図14及び図15に詳細を示す係止
ピン52又は56は、対物洗浄ノズル37又は対物洗浄
ノズル31と干渉するピン干渉部54又はピン干渉部5
5を、破壊強度の高い金属材にする。これにより、図8
及び図9に示す構成の係止ピンより、絶縁カバー2と対
物洗浄ノズル31又は対物洗浄ノズル37を高い力量で
の係止が可能となる。
【0107】また、対物レンズ枠23と絶縁カバー2と
の嵌合部は、段差をどちらか一方に設けても一方の段差
を境界に隙間16と隙間17による2つの隙間が形成さ
れ、その段差を境界にして異なる接着剤の塗布が可能と
なる。従って、図6による第1実施例の場合と同じく、
良好な補修交換性と良好な洗浄性を兼ね備えることがで
きる。
【0108】対物洗浄ノズル37の頭部に斜面部37b
を設けることにより、前記対物洗浄ノズル37に水滴が
乗ることを防ぐことができる。斜面部37bが絶縁カバ
ー2の外周部と滑らかにつながれることにより、体腔内
への先端部83の挿入性と安全性を高めることができ
る。と共に、斜面部37bと絶縁カバー2との間に体腔
内の汚物が引っかかることを防止することができ、洗浄
時間を短縮できる。
【0109】[付記]以上詳述したように本発明の実施
態様によれば、以下のような構成を得ることができる。
すなわち、 (1)挿入部先端を構成する金属製の先端部本体を電気
絶縁性の絶縁カバーで被覆すると共に、前記絶縁カバー
に送気または送水の少なくとも一方がなされる流体管路
を構成するためのノズル用貫通孔を設け、このノズル用
貫通孔には送気または送水の少なくとも一方がなされる
金属製のノズルを嵌合し、前記挿入部に連結される操作
部を有する内視鏡において、前記絶縁カバーは、前記ノ
ズル用貫通孔が貫通される部分を、このノズル用貫通孔
に嵌合される前記ノズルの操作部側端部よりも操作部側
に突出して構成する。
【0110】付記1に記載の構成では、先端部本体を金
属により形成し、その外部露出表面を電気絶縁性の絶縁
カバーで被覆した内視鏡において、ノズルの操作部側端
部よりも操作部側に突出するように形成される絶縁カバ
ーのノズル用貫通孔に、金属製の前記ノズルを嵌合する
ことで、ノズルを絶縁カバーによって先端部本体から絶
縁して配置する。この構成によれば、ノズルを絶縁筒で
被覆する必要がなく先端部本体から絶縁でき、内視鏡先
端径の細径化が可能であり、患者の苦痛が軽減できると
ともに良好な挿入性を得ることができる。
【0111】(2)前記絶縁カバーには、対物観察ユニ
ット、照明レンズユニット、または処置具挿通用管の少
なくとも一つを支持するための一以上のカバー側貫通孔
を設け、この貫通孔の軸方向の長さより、前記ノズル用
貫通孔の軸方向の長さを長く形成する付記1に記載の内
視鏡。
【0112】(3)金属製の先端部本体に二以上の本体
側貫通孔を設け、この本体側貫通孔と前記絶縁カバーの
カバー側貫通孔及びノズル用貫通孔とが対向し連通する
ように配置されると共に、こけらの貫通孔に対物観察ユ
ニット、照明レンズユニット、または処置具挿通用間の
すくなとも一つのが支持されており、これらを着脱自在
とする係止部材の装着部を前記絶縁カバーのノズル用貫
通孔の操作部側端部より先端側に配置している付記2に
記載の内視鏡。
【0113】(4)前記絶縁カバーは、少なくとも二体
の部材で構成される付記1に記載の内視鏡。
【0114】(5)前記絶縁カバーは、前記貫通孔が貫
通される部分であって操作部側に突出する部分のうち少
なくとも操作部側端を含む一部と、前記絶縁カバーの他
の部部とは別体で構成される付記4に記載の内視鏡。
【0115】付記5に記載の構成では、絶縁カバーの成
形上問題が出やすい、流体管路用のためのノズル用貫通
孔の突出部分を、他の部分とは別体で構成することで、
絶縁カバーの加工が容易となり安価な内視鏡を提供でき
る。
【0116】(6)前記絶縁カバーは同じ絶縁材質の材
料で構成する付記4または付記5に記載の内視鏡。
【0117】付記6に記載の構成では、少なくとも二体
で構成された絶縁カバーを同じ樹脂で構成することによ
り、全て同じ安価な金型成形が可能となり、安価な内視
鏡を提供できる。
【0118】(7)前記絶縁カバーは、異なる絶縁材質
の材料で構成する付記4または付記5に記載の内視鏡。
【0119】付記7に記載の構成では、流体管路用のた
めのノズル用貫通孔の突出部分を、他の部分とは、別の
材質の材料例えば外部に露出する他の部分よりも表面硬
度の高い樹脂で構成することで、絶縁カバーのノズル用
貫通孔に傷がつきにくく、汚物が付着しにくい内視鏡を
提供ができる。
【0120】(8)前記絶縁材質は樹脂である付記7に
記載の内視鏡。
【0121】(9)挿入部先端を構成する金属製の先端
部本体を電気絶縁性の絶縁カバーで被覆すると共に、送
気または送水の少なくとも一方がなされる流体管路を構
成するためのノズル用貫通孔を少なくとも前記絶縁カバ
ーに設け、このノズル用貫通孔には送気または送水の少
なくとも一方がなされる金属製のノズルを着脱自在に嵌
合する内視鏡において、前記ノズルの側部に係合溝を形
成しており、一方、前記先端部本体または絶縁カバーの
少なくとも一方を貫通して前記挿入部先端外周に一端が
開口し、かつ他端が嵌合される前記ノズルの係合溝の位
置であって前記ノズル用貫通孔に開口する係止ピン用貫
通孔を設けていると共に、前記ノズルを前記ノズル用貫
通孔に挿入し、前記係止ピン用貫通孔に前記係止ピンを
挿入し前記係合溝に係合させて前記係止ピンを係止する
内視鏡。
【0122】付記9に記載の構成では、ノズルを固定す
るため内視鏡外周側の開口からノズルを嵌合するノズル
用貫通孔に開口する係止ピン用貫通孔に係止ピンを挿入
し、ノズルの係合溝に係止ピンの先端を係合させノズル
を係止する。
【0123】これによってノズルは、係止ピンが嵌合す
る絶縁カバーまたは先端部本体中に係止される。
【0124】付記9に記載の構成によれば、先端カバー
または先端部本体からの対物洗浄ノズルの固定構造をネ
ジ孔からノズル用貫通孔に変更できることにより、貫通
孔と先端部本体または絶縁カバーの外周との肉厚は、従
来例のネジ孔の構成より小さく設定でき、内視鏡先端部
径の細径化が可能となる。これにより患者の苦痛を低減
し、良好な挿入性を得ることができる。
【0125】(10)付記9に記載の内視鏡であって、
前記係止ピンの前記挿入部先端外周側の端面形状を、前
記先端部本体の外周面または絶縁カバーの外周面と段差
なく滑らかとなるように形成する。
【0126】付記10に記載の構成では、前記係止ピン
の外表面側の端面の形状を係止ピン組付時にその周囲の
内視鏡先端部外周と凹凸なく滑らかに組付くように、先
端部本体の外周面または絶縁カバーの外周面内視鏡と一
致させる。
【0127】従来のネジ孔構造では、ビス固定時、ビス
と内視鏡外周部までの隙間に接着剤を充填していた。こ
の接着剤は表面が荒れやすいために内視鏡の使用時にお
いて、汚物が付着した場合には洗浄に時間がかかってい
た。これに対して、付記B2に記載の構成によれば、ノ
ズルを固定する際に、挿入する係止ピンは回転の必要が
なく絶縁カバー外周面形状と一致させることができるこ
とから、係止ピンと内視鏡外周部までに隙間が生ぜず、
接着剤を充填する必要がない。このように接着剤の充填
を不要としたことで、内視鏡外周部に表面が荒れやすい
接着剤が露出せず、洗浄性が向上する。
【0128】(11)付記9に記載の内視鏡であって、
前記係止ピンの材質を先端部本体または絶縁カバーと同
じ材質とする。
【0129】付記11に記載の構成では、係止ピンの材
質を絶縁カバーと一致させたことによって係止ピンの加
工が、絶縁カバーと同じ金型成形で可能となり、係止ピ
ンが安価に加工可能となる。
【0130】(12)付記9に記載の内視鏡であって、
前記係止ピンは、内視鏡先端外周側近傍に係止ピンの軸
方向と直交する中空部を設けてある。
【0131】付記12に記載の構成では、前記外周面側
の端面近傍に係止ピンの軸方向と直交する中空部を設
け、内視鏡先端外周面側端面を薄肉にする。なお、中空
部は貫通孔または非貫通孔で構成できる。前記係止ピン
の外周面側端面を針状の棒具で破壊すると、破壊面と係
止ピンの中空部内面によって形成される引っかかりに前
述の治具を引っかけて係止ピンを引き出す。係止ピンを
引き出すことにより、対物洗浄ノズルは、先端部本体ま
たは絶縁カバーから引き出すことができ、ノズルを容易
に着脱できる。すなわち、安価で単純な構造で、係止ピ
ンの抜去を容易に行うことができる。
【0132】(13)付記9に記載の内視鏡であって、
前記係止ピンを少なくとも内視鏡先端外周側構成部分と
前記ノズルを係止する係止側構成部分とを、別部材で構
成し結合している。
【0133】付記13に記載の構成は、別体に構成する
ことによってノズルと係合・係止する係止側構成部分の
み交換でき、ピン全体を交換しないですむので材料費が
節約できる。
【0134】(14)付記13に記載の内視鏡であっ
て、前記係止ピンは、別部材の各構成部材を異なる材質
で構成する。
【0135】付記14に記載の構成では、係止ピンの各
部材を異なる材質で構成し、係止ピンのノズルとの干渉
部に強度の高い金属材等の使用をすることで、付記B3
で示す場合より高い強度でノズルの係止ができる。
【0136】また、付記14には、係止ピンの各部材を
異なる材質で構成しており、係止ピンの例えば外周側構
成部分を破壊強度が低い樹脂製カバー部とし、ノズルと
係合する係止側構成部分を破壊強度が高い金属製ノズル
干渉部とし、例えば接着により固定して連結する。樹脂
製カバー部は、例えば付記10のように、外表面側端面
の形状を係止ピンの組付け時に周囲の内視鏡外周と凹凸
なく組付くように構成し、内視鏡外周と一致させること
ができる。また、前記金属製ノズル干渉部には、付記1
2と同様に中空部として例えば貫通孔を設け、針状の棒
具で強度の低い樹脂製カバー部を破壊し、金属製ノズル
干渉部の貫通孔を露出させる。この貫通孔が露出したら
前記棒具を挿入してノズル干渉部を引き出すことで、ノ
ズルを先端部本体または絶縁カバーから引き出すことが
でき、ノズルを容易に着脱できる。
【0137】(15)付記13に記載の内視鏡であっ
て、前記係止ピンは、前記内視鏡先端外周側構成部分を
絶縁性の材料で構成する一方、前記係止側構成部分を硬
質の部材で構成する。
【0138】(16)挿入部先端を構成する金属製の先
端部本体を電気絶縁性の絶縁カバーで被覆すると共に、
対物観察ユニット、照明レンズユニット、又は処置具挿
通パイプのうち少なくとも一つを含む先端構成部材を、
前記先端部本体に固定すると共に前記絶縁カバーに開口
し前記先端構成部材に対応して設けられた貫通孔に装着
し、かつ先端構成部材が前記貫通孔の開口より露出する
内視鏡において、前記先端構成部材と絶縁カバーとの間
に隙間を形成すると共に、この隙間に対向する前記先端
構成部材または絶縁カバーの少なくとも一方の側壁に、
挿入部軸方向に沿って径方向に段差を設けると共に、前
記隙間において前記段差を境界として前記軸方向に異な
る接着剤を気密的に充填する内視鏡。
【0139】付記16に記載の構成では、例えば対物観
察ユニットあるいは照明レンズユニット等を絶縁カバー
に嵌合し接着剤で気密的に充填する部分において、先端
構成部材と絶縁カバーの両者の気密接着面に挿入部軸方
向に沿って、径方向の段差を設け、この段差の前後で異
なる接着剤を充填している。従って、仮に先端構成部材
の補修交換が必要な場合でも、絶縁カバーに露出する側
の接着剤を成形容易で表面を滑らかにし易いものを使用
することにより、露出部分に汚物が付着しても容易に除
去ができできる。
【0140】(17)付記16に記載の内視鏡であっ
て、前記段差は、前記隙間に対向する先端構成部材また
は絶縁カバーのいずれか一方のみの側壁に設けている。
【0141】付記17に記載の構成では、段差を絶縁カ
バーと先端構成部材のいずれ一方にのみ設けたので、他
方は単純な円筒面で良いため、両方に段差を設けるもの
よりは簡単に製作できるため、安価でかつ仕様変更に係
る期間を縮めることができる。
【0142】(18)付記16に記載の内視鏡であっ
て、前記段差より先端側には接着強度が大きな接着剤を
充填する一方、前記段差より後端側には接着強度が小さ
な接着剤を充填する。
【0143】付記18記載の構成では、気密接着面の段
差境界の前方で外部に露出する側は、接着強度が大きく
例えば表面硬度が高い接着剤を使用する一方、後方の先
端部本体側には接着強度が低く例えば表面硬度が低い接
着剤を充填する。これにより、段差を境界にして接着剤
の種類の使い分けと、接着強度の高い接着剤の接着範囲
の調整作業ができる。
【0144】すなわち、先端側に強度大の接着剤を充填
しブラッシング等されても耐性面で強く、後端側に強度
小の接着剤を充填しているのでリペアの作業をし易くで
きる。
【0145】
【発明の効果】以上説明しように本発明の内視鏡によれ
ば、ノズルを絶縁筒で被覆することなく先端部本体から
絶縁できるので、内視鏡先端径の細径化が可能となり、
これによって患者の苦痛が軽減できると共に良好な挿入
性を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図9は第1実施例に係り、図1は内
視鏡挿入部先端の縦断面図。
【図2】図2は内視鏡システムの概略構成図。
【図3】図3は照明系を含む挿入部先端の縦断面図。
【図4】図4はノズルを含む部分拡大断面図。
【図5】図5はチャンネルの開口端の部分拡大断面図。
【図6】図6は対物光学系を含む部分拡大断面図。
【図7】図7は図1のA−A線断面図。
【図8】図8は係止ピンとノズルの係止を示す部分拡大
断面図。
【図9】図9は図8と異なる構成の部分拡大断面図。
【図10】図10は第2実施例に係る内視鏡挿入部先端
の縦断面図。
【図11】図11ないし図17は第3実施例に係り、図
11は内視鏡挿入部先端の縦断面図。
【図12】図12は対物光学系を含む部分拡大断面図。
【図13】図13は図11のB−B線断面図。
【図14】図14は係止ピンとノズルの係止を示す部分
拡大断面図。
【図15】図15は図14と異なる構成の部分拡大断面
図。
【図16】図16(a)はノズルの上面図、図16
(b)はノズルの左45度側面図、図16(c)はノズ
ルの右45度側面図。
【図17】図17はノズルの縦断面図。
【符号の説明】 80…内視鏡 81…挿入部 82…操作部 1…先端部本体 2…絶縁カバー 3…ノズル用貫通孔 5…突き出し凸部 31…対物洗浄ノズル
フロントページの続き (72)発明者 矢部 久雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】挿入部先端を構成する金属製の先端部本体
    を電気絶縁性の絶縁カバーで被覆すると共に、前記絶縁
    カバーに送気または送水の少なくとも一方がなされる流
    体管路を構成するためのノズル用貫通孔を設け、このノ
    ズル用貫通孔には送気または送水の少なくとも一方がな
    される金属製のノズルを嵌合し、前記挿入部に連結され
    る操作部を有する内視鏡において、 前記絶縁カバーは、前記ノズル用貫通孔が貫通される部
    分を、このノズル用貫通孔に嵌合される前記ノズルの操
    作部側端部よりも操作部側に突出して構成することを特
    徴とする内視鏡。
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