JPH08173388A - 眼底カメラ - Google Patents

眼底カメラ

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JPH08173388A
JPH08173388A JP6324912A JP32491294A JPH08173388A JP H08173388 A JPH08173388 A JP H08173388A JP 6324912 A JP6324912 A JP 6324912A JP 32491294 A JP32491294 A JP 32491294A JP H08173388 A JPH08173388 A JP H08173388A
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barrier filter
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蛍光剤の吸収波長の変化時期の個人差や静注
するスピードに拘りなく、常に鮮明な蛍光像を得ること
のできる眼底カメラを提供する。 【構成】 眼底を照明する照明光学系と、被検眼眼底を
蛍光撮影する撮像素子49aを有する撮影光学系とを備
えた眼底カメラにおいて、エキサイタフィルタ32およ
びバリアフィルタ41が光路に挿入されているとき、所
定期間だけエキサイタフィルタ32´およびバリアフィ
ルタ41´に切り換える切換手段と、この切換手段によ
ってエキサイタフィルタ32´およびバリアフィルタ4
1´に切り換わった際に、撮像素子49aが撮像した蛍
光眼底像を記憶するメモリと、撮像素子49aで撮像し
ている蛍光眼底像を表示するモニタ61とを備え、前記
メモリに記憶された蛍光眼底像をモニタ61の小画面に
表示させる制御部60とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、蛍光撮影が可能な眼
底カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、蛍光撮影が可能な眼底カメラとし
て特開平6−114009号公報に記載されているもの
が知られている。
【0003】かかる眼底カメラは、780nmの波長の赤
外光を透過するエキサイタフィルタF1と、805nmの
波長の赤外光を透過するエキサイタフィルタF2と、8
20nmの波長の赤外光を透過するバリアフィルタB1
と、835nmの波長の赤外光を透過するバリアフィルタ
B2とを備えている。
【0004】蛍光撮影する場合には、先ずエキサイタフ
ィルタF1およびバリアフィルタB1を照明光路および撮
影光路に挿入して、780nmの波長の赤外光で眼底を照
明し、該眼底から発する820nmの波長の赤外蛍光で眼
底を撮影する。そして、所定時間経過後には、エキサイ
タフィルタF2およびバリアフィルタB2に交換して80
5nmの波長の赤外光で眼底を照明し、該眼底から発する
835nmの波長の赤外蛍光で眼底を撮影している。
【0005】これは、被検者に蛍光剤であるICG(イ
ンドシアグリーン)を静注すると、所定時間経過後に血
液中のアルブミンとICGが結合し、この結果、眼底に
流入してきた蛍光剤の吸収波長が780nmから805nm
に変化するとともに眼底から発する赤外蛍光の波長が8
20nmから835nmに変化するからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ICG
が血液中のアルブミンと結合するまでの時間は個人差が
あり、また、静注するスピードによっても血液中のアル
ブミンと結合するまでの時間は異なる。このため、静注
してからの経過時間をタイマで測定し、このタイマの測
定時間に基づいてエキサイタフィルタF1およびバリア
フィルタB1を交換して撮影しても、蛍光剤の吸収波長
の変化時期とフィルタF1,B1の交換時期とが必ずしも
一致しない。このため、蛍光剤の吸収波長の変化時期の
前後で鮮明な蛍光像を得ることができないという問題が
あった。
【0007】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、蛍光剤の吸収波長の変化時期の個
人差や静注するスピードに拘りなく、常に輝度の高い鮮
明な蛍光像を得ることのできる眼底カメラを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、波長域が異なる複数の照明光
の内の1つを選択してこの選択した照明光で被検眼眼底
を照明する照明光学系と、この選択された照明光の波長
域に対応して、透過波長域が異なる複数のバリアフィル
タの内の1つを選択し、この選択したバリアフィルタを
撮影光路に挿入して被検眼眼底を蛍光撮影する撮像手段
を有する撮影光学系とを備えた眼底カメラにおいて、被
検眼眼底が所定の波長域の照明光で照明され且つこの所
定の波長域に対応した透過波長域のバリアフィルタが光
路に挿入されているとき、所定期間だけ前記所定の波長
域とは異なる波長域の照明光と、この照明光の波長域に
対応したバリアフィルタとに切り換える切換手段と、こ
の切換手段によって照明光およびバリアフィルタが切り
換わった際に、前記撮像手段が撮像した蛍光眼底像を記
憶する第1記憶手段と、前記撮像手段で撮像している蛍
光眼底像を表示する第1表示部と、前記第1記憶手段に
記憶された蛍光眼底像を表示する第2表示部を有する表
示手段とを備えていることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明では、波長域が異なる複数
の照明光の内の1つを選択してこの選択した照明光で被
検眼眼底を照明する照明光学系と、この選択された照明
光の波長域に対応して、透過波長域が異なる複数のバリ
アフィルタの内の1つを選択し、この選択したバリアフ
ィルタを撮影光路に挿入して被検眼眼底を蛍光撮影する
撮像手段を有する撮影光学系とを備えた眼底カメラにお
いて、被検眼眼底が短波長域の照明光で照明され且つ透
過波長域が短波長域のバリアフィルタが光路に挿入され
ているとき、所定期間だけ長波長域の照明光に切り換え
る照明光切換手段と、この照明光切換手段の切り換に同
期して、短波長域のバリアフィルタから長波長域のバリ
アフィルタに切り換えるフィルタ切換手段と、前記照明
光切換手段およびフィルタ切換手段によって長波長域の
照明光および長波長域のバリアフィルタに切り換わった
際、前記撮像手段が撮像した蛍光眼底像を記憶する第1
記憶手段と、前記撮像手段で撮像している蛍光眼底像を
表示する第1表示部と、前記記憶手段に記憶された蛍光
眼底像を表示する第2表示部を有する表示手段とを備え
ていることを特徴とする。
【0010】請求項6の発明では、波長域が異なる複数
の照明光の内の1つを選択してこの選択した照明光で被
検眼眼底を照明する照明光学系と、この選択された照明
光の波長域に対応して、透過波長域が異なる複数のバリ
アフィルタの内の1つを選択し、この選択したバリアフ
ィルタを撮影光路に挿入して被検眼眼底を蛍光撮影する
撮像手段を有する撮影光学系とを備えた眼底カメラにお
いて、前記複数の照明光の内短波長域の照明光と長波長
域の照明光とを交互に選択して照明光を切り換える照明
光切換手段と、前記照明光切換手段の切り換えに同期し
且つ照明光の波長域に対応させて短波長域のバリアフィ
ルタと長波長域のバリアフィルタとを交互に切り換える
フィルタ切換手段とを設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、被検眼眼底が所定の
波長域の照明光で照明され且つこの所定の波長域に対応
した透過波長域のバリアフィルタが光路に挿入されてい
るとき、切換手段が所定期間だけ所定の波長域とは異な
る波長域の照明光と、この照明光の波長域に対応したバ
リアフィルタとに切り換え、この切換手段によって照明
光およびバリアフィルタが切り換わった際に、前記撮像
手段が撮像した蛍光眼底像を第1記憶手段が記憶し、表
示手段の第1表示部が撮像手段で撮像している蛍光眼底
像を表示し、表示手段の第2表示部が第1記憶手段に記
憶された蛍光眼底像を表示する。
【0012】請求項2の発明によれば、被検眼眼底が短
波長域の照明光で照明され且つ短波長域のバリアフィル
タが光路に挿入されているとき照明光切換手段が所定期
間だけ長波長域の照明光に切り換え、フィルタ切換手段
が照明光切換手段の切り換えに同期して短波長域のバリ
アフィルタから長波長域のバリアフィルタに切り換え
る。そして、切換手段によって長波長域の照明光および
長波長域のバリアフィルタに切り換わった際、撮像手段
が撮像した蛍光眼底像を第1記憶手段が記憶し、表示手
段の第1表示部が撮像手段で撮像している蛍光眼底像を
表示し、第2表示部が記憶手段に記憶された蛍光眼底像
を表示する。
【0013】請求項6の発明によれば、照明光切換手段
が複数の照明光の内短波長域の照明光と長波長域の照明
光とを交互に選択して照明光を切り換え、フィルタ切換
手段が照明光切換手段の切り換えに同期し且つ照明光の
波長域に対応させて短波長域のバリアフィルタと長波長
域のバリアフィルタとを交互に切り換える。
【0014】
【実施例】以下、この発明に係る眼底カメラの実施例を
図面に基づいて説明する。
【0015】<第1実施例>図1において、10は眼底
カメラの照明光学系、40は眼底カメラの観察・撮影光
学系である。
【0016】[照明光学系10]照明光学系10は、観
察用光源(例えば、ハロゲンランプ)11、コンデンサ
レンズ12、撮影光源(例えばキセノンランプ)31、
光軸O1で示す照明光路に挿脱可能な蛍光撮影用エキサ
イタフィルター32,32´、コンデンサレンズ13、
小径遮光板14、リング状絞り15、小径遮光板16、
リレーレンズ17、反射ミラー18、リレーレンズ1
9、黒点板20、リレーレンズ21、孔空きミラー2
2、対物レンズ23で構成されている。
【0017】エキサイタフィルター32は、ICGが吸
収するピーク波長である780nmの近傍の波長の赤外光
を透過し、それより長波長の光をカットする。エキサイ
タフィルター32´は、805nmの近傍の波長の赤外光
を透過し、それより長波長の光をカットするものであ
る。これらエキサイタフィルタ32,32´の透過波長
域特性を図2に示す。なお、Aがエキサイタフィルタ3
2の透過曲線であり、Bがエキサイタフィルタ32´の
透過曲線である。
【0018】エキサイタフィルタ32,32´の照明光
路への挿入および光路からの離脱やエキサイタフィルタ
32,32´の切り換はソレノイドS1(図3参照)によっ
て行うものである。ソレノイドS1は照明光を切り換え
る照明光切換手段(切換手段)として機能する。
【0019】観察用光源11からの観察用の照明光は、
コンデンサレンズ12から対物レンズ23までの各光学
部品を介して眼底EFに投影される。また、撮影用光源
31からの撮影用の照明光は、コンデンサレンズ13か
ら対物レンズ23までの各光学部品を介して眼底EFに
投影される。
【0020】小径遮光板14は角膜ECと共役であり、
リング状絞り15は瞳孔EPと共役であり、小径遮光板
16は水晶体ELの後面と共役である。また、黒点板2
0は対物レンズ23の表面での反射光が孔空きミラー2
2の孔部22aを通過するのを防止するためのものであ
る。
【0021】[観察・撮影光学系40]観察・撮影光学
系40は、被検眼Eに臨む対物レンズ23、孔空きミラ
ー22の孔部22a、図1の光軸O2で示す観察・撮影
光路に挿脱可能なバリアフィルター41,41´、合焦
レンズ42、結像レンズ43、反射ミラー44、マスク
45、フィールドレンズ46、反射ミラー47、リレー
レンズ48、テレビカメラ(ビデオカメラ)49で構成
されている。反射ミラー44の右側の光軸O2の延長上
には、通常肉眼観察用の光学系や35mmカメラ等が配置
されるが説明を簡単にするため省略する。なお、反射ミ
ラー44は肉眼観察時や35mmカメラでの撮影時には跳
ね上がるようになっている。
【0022】バリアフィルター41は、ICGが780
nmの波長の赤外光を吸収して発する赤外蛍光のピーク波
長である820nmの近傍の光を透過し、それより短波長
の光をカットする。バリアフィルター41´は、アルブ
ミンと結合したICGが805nmの波長の赤外光を吸収
して発する赤外蛍光のピーク波長である835nmの近傍
の光を透過し、それより短波長の光をカットする。これ
らバリアフィルタ41,41´の透過波長域特性を図2
に示す。なお、Cがバリアフィルタ41の透過曲線であ
り、Dがバリアフィルタ41´の透過曲線である。
【0023】バリアフィルタ41,41´の撮影光路へ
の挿入および光路からの離脱やバリアフィルタ41,4
1´の切り換はソレノイドS2(図3参照)によって行う
ものである。ソレノイドS2はフィルタ切換手段(切換
手段)として機能する。
【0024】眼底EFからの反射光による像は、対物レ
ンズ23、孔空きミラー22の孔部22a、合焦レンズ
42、結像レンズ43を経て反射ミラー44、マスク4
5、フィールドレンズ46、反射ミラー47、リレーレ
ンズ48を介してテレビカメラ49の撮像素子である例
えばCCD49a(受光手段)上に結像される。CCD
49a上に結像された像の映像信号は、制御部60を介
してモニタ61に入力されて、モニタ61に眼底像Fが
リアルタイムで映し出される。
【0025】[制御部]制御部60は、図3に示すよう
に、制御回路(制御手段)62と、観察用光源11を点
灯させる発光回路67と、撮影光源31を発光させる発
光回路68と、撮影した眼底像等を記録する記録装置8
1と、撮像素子49aで撮像した画像を記憶するメモリ
82(第2記憶手段),83(第1記憶手段)と、メモ
リ82,83に記憶された画像を処理してモニタ61に
小画面として表示せる画像処理回路(画像処理手段)8
4とを有している。
【0026】制御回路62は、操作部69の操作による
各種条件(例えば、合焦操作や撮影操作)等に応じてソ
レノイドS1,S2に駆動信号を出力し、発光回路67,6
8へ発光信号を出力する。
【0027】また、制御回路62は、操作部69により
蛍光撮影モードが設定されている場合、切換スイッチ8
5を押すとソレノイドS1,S2に駆動信号を出力して光
路に挿入されているエキサイタフィルタ32およびバリ
アフィルタ41を例えば映像信号の1フィールド期間だ
けエキサイタフィルタ32´およびバリアフィルタ41
´に切り換える。
【0028】さらに、制御回路62は、CCD49aに
撮像された眼底像を記録装置81に記録したり、記録装
置81に記録した眼底像をモニタ61に表示させたりす
るための制御を行う。
【0029】[可視撮影]眼底カメラ本体の電源(共に
図示せず)をONさせると、先ず、制御回路62は発光
回路67を作動させて観察用光源11を点灯させる。こ
の状態から、眼底EFに対するアライメントを含めた合
焦作業を行い、この合焦作業が完了すると、観察用光源
11からの照明光が観察照明光学系10の各光学部品を
介して眼底EFに投影されて反射する。
【0030】一方、眼底EFからの反射光は、観察・撮
影光学系40の対物レンズ23から結像レンズ43まで
の光学部品、反射ミラー44、マスク45、フィールド
レンズ46、反射ミラー47、リレーレンズ48等を介
してテレビカメラ49のCCD49aに案内され、これ
により、眼底像FがCCD49aに結像され、眼底像F
が表示手段61に表示されるとともに記録装置81に記
録される。
【0031】[赤外蛍光撮影]眼底EFの赤外蛍光撮影
を行なう場合には、先ず、ICG(インドシアニングリ
ーン)を静注する。一方、操作部69の操作によって蛍
光撮影モードを設定する。この設定により、制御回路6
2はソレノイドS1,S2を作動させてエキサイタフィル
ター32とバリアフィルタ41を照明光路と撮影光路に
挿入する。
【0032】エキサイタフィルタ32の挿入により眼底
に780nmの近傍の波長の赤外光が投影され、眼底EF
の血管に蛍光剤が現れてくるとその赤外光が吸収されて
眼底EFから820nmの近傍の波長の赤外蛍光が発せら
れる。この赤外蛍光が観察・撮影光学系40を介してテ
レビカメラ49のCCD49aに達し、CCD49a上に
蛍光像が結像される。そして、蛍光像は表示手段61に
表示される。蛍光像は、血管に入った蛍光剤の流動に応
じてその明るさが変化していく。
【0033】ICGを静注してから所定時間経過する
と、血液中のアルブミンとICGが結合し、蛍光剤の吸
収波長が780nmから805nmに変化するとともに眼底
EFから発する赤外蛍光の波長が820nmから835nm
に変化するので、エキサイタフィルタ32およびバリア
フィルタ41の透過特性によりCCD49a上に結像さ
れる蛍光像の輝度は低く且つ蛍光像は不鮮明なものとな
ってくる。
【0034】検者はモニタ61に表示される蛍光像の輝
度が低くなってきたら、切換スイッチ85を押す。これ
により、制御回路62は図4に示すように切換スイッチ
85が押されてからの垂直同期信号H1に合わせて期間
T1の1フレームの映像信号G1をメモリ82に記憶させ
る。この映像信号G1はエキサイタフィルタ32および
バリアフィルタ41が光路に挿入されているときの蛍光
像の信号である。
【0035】そして、制御回路62は、垂直同期信号H
1の次の垂直同期信号H2に合わせてソレノイドS1,S2
を駆動させ、エキサイタフィルタ32およびバリアフィ
ルタ41をエキサイタフィルタ32´およびバリアフィ
ルタ41´に切り換える。エキサイタフィルタ32´お
よびバリアフィルタ41´に切り換える時間は垂直同期
信号H2が出力されている時間内に行い、エキサイタフ
ィルタ32´およびバリアフィルタ41´は期間T2の
1フレームの間だけ光路に挿入する。
【0036】このエキサイタフィルタ32´およびバリ
アフィルタ41´が光路に挿入されている際、CCD4
9aに結像された蛍光像の映像信号G3は期間T3に出力
され、この映像信号G3をメモリ83に記憶させる。次
いで制御回路62は、垂直同期信号H3に合わせてソレ
ノイドS1,S2を駆動させ、光路に挿入されているエキ
サイタフィルタ32´およびバリアフィルタ41´をエ
キサイタフィルタ32およびバリアフィルタ41に切り
換える。この切換時間も上記と同様に垂直同期信号H3
が出力されている時間内に行う。
【0037】この結果、映像信号G4以後はエキサイタ
フィルタ32およびバリアフィルタ41が光路に挿入さ
れている場合の映像信号となる。すなわち、映像信号G
3のみがエキサイタフィルタ32´およびバリアフィル
タ41´が光路に挿入されている際の映像信号である。
【0038】一方、画像処理回路84は、CCD49a
から出力される映像信号Gによりモニタ61に蛍光像F
を表示させており、期間T3のとき映像信号G3をメモリ
82に記憶した映像信号G1に入れ換えてモニタ61に
蛍光像Fとして表示させる。すなわち、モニタ61に
は、エキサイタフィルタ32´およびバリアフィルタ4
1´が光路に挿入されても、エキサイタフィルタ32お
よびバリアフィルタ41が光路に挿入されている場合の
蛍光像Fが表示される。
【0039】この場合、期間T3では期間T1の映像信号
G1の蛍光像Fが表示されるが、血液中のアルブミンと
ICGとが結合するころには眼底から発せられる蛍光の
変動もゆっくりとなっているので支障はない。
【0040】また、画像処理回路84は、メモリ83に
記憶された映像信号G3による蛍光像Faをモニタ61に
子画面として表示させる。この蛍光像Faは静止画であ
るが、蛍光像Fは動画像である。
【0041】検者は、モニタ61に表示される蛍光像
F,Faを比較することにより、フィルタを切り換えた方
が良いか否かを判断する。切り換えるのがまだ早いと判
断したら、モニタ61の蛍光像Fの輝度が少し低くなる
のを待つ。そして、蛍光像Fの輝度が少し低くなった
ら、再度、切換スイッチ85を押す。これにより、上記
と同様にして、エキサイタフィルタ32´およびバリア
フィルタ41´を光路に挿入した際の蛍光像Fa´がモ
ニタ61の子画面に表示される。
【0042】検者は、モニタ61に表示される蛍光像
F,Fa´を再度比較してフィルタを切り換えた方が良い
か否かを判断する。切り換えた方が良いと判断した場
合、操作部を操作して、エキサイタフィルタ32´およ
びバリアフィルタ41´に切り換える。そして、モニタ
61には、エキサイタフィルタ32´およびバリアフィ
ルタ41´が光路に挿入されているときの蛍光像F´が
表示される。
【0043】このように、切換スイッチ85を押す毎に
エキサイタフィルタ32およびバリアフィルタ41を光
路に挿入したときの蛍光像Fと、エキサイタフィルタ3
2´およびバリアフィルタ41´を光路に挿入したとき
の蛍光像Faとを比較することができ、これにより、輝
度の高い鮮明な蛍光像を選択することができる。このた
め、蛍光剤の吸収波長の変化時期の個人差や静注するス
ピードに拘りなく、その蛍光剤の吸収波長の変化時期の
前後であっても常に輝度の明るい鮮明な蛍光像を得るこ
とができることとなる。
【0044】上記実施例では、検者がモニタ61に表示
される蛍光像F,Faからフィルタの切り換えを判断する
が、メモリ82,83に記憶された映像信号のレベルを
比較してフィルタの切り換えを自動的に判断し、その切
り換えを自動的に行なうようにしてもよい。
【0045】信号レベルを比較して行う方法としては、
例えば、メモリ82とメモリ83の信号値の差をとり、
この差が所定の値になったとき、フィルタの切換時期で
あると判断する方法がある。また、信号の形を比べて画
像のシャープさを判断して行っても良い。この場合、例
えば血管像の信号の立上りの鋭さを比較して判断するも
ので、メモリ83に記憶された血管像の立上りがメモリ
82に記憶された血管像の立上りよりも鋭くなった場
合、フィルタの切換時期であると判断する。
【0046】メモリ82とメモリ83の信号値の差の演
算や、血管像の信号の立上りの鋭さの比較と判断は制御
回路62で行わせるが画像処理回路84で行わせてもよ
い。そして、これらの場合、制御回路62や画像処理回
路84が眼底画像の鮮明度を判断する鮮明度判断手段と
して機能することになる。
【0047】また、上記実施例では、切換スイッチ85
を押すと一度だけフィルタが切り換わるが、切換スイッ
チ85を一度押せば一定周期毎に切り換わるようにして
もよい。また、切換スイッチ85を省略してタイマを設
け、このタイマの計時が予め設定した時間になったとき
から、一定周期毎にフィルタを切り換えてもよい。
【0048】図5は、エキサイタフィルタ32,32´
を使用せずに、単波長光源であるレーザ光源91,92
を使用した例を示したものである。レーザ光源91は7
80nmの赤外光を発光し、レーザ光源92は805nmの
赤外光を発光するものである。93は780nmの赤外光
を反射し、805nmの赤外光を透過するダイクロイック
ミラーである。94,95は遮光板であり、光路への挿
入や光路から離脱可能となっている。
【0049】この実施例では、両レーザ光源91,92
とも発光させ、初期の段階では遮光板95を光路に挿入
してレーザ光源92からのレーザ光を遮光し、レーザ光
源91から射出されるレーザ光で眼底EFを照明するも
のである。そして、切換スイッチ85が押されたら、上
記と同様に、垂直同期信号H2に合わせて期間T2の間だ
け、遮光板94を光路に挿入し、遮光板95を光路から
離脱させる。この挿入離脱はエキサイタフィルタ32,
32´と同様にソレノイドで行う。
【0050】上記実施例は、いずれも、蛍光剤であるI
CGを静注し、吸収波長の変化が780nm(短波長側)
から805nm(長波長側)に変化する場合について説明
したが、この逆に、他の蛍光剤を使用して吸収波長の変
化が長波長側から短波長側へ変化する場合であってもよ
いことは勿論である。この場合、長波長側のエキサイタ
フィルタおよびバリアフィルタを短波長側のエキサイタ
フィルタおよびバリアフィルタに交換する。
【0051】<第2実施例>図6ないし図8は第2実施
例を示すものである。この実施例では、エキサイタフィ
ルタ32,32´およびバリアフィルタ41,41´を円
板70,71に設け、この円板70,71を図示しないモ
ータによって高速回転させて、撮影のスタート時点から
1フレーム毎にエキサイタフィルタ32およびバリアフ
ィルタ41とエキサイタフィルタ32´およびバリアフ
ィルタ41´とを交互に光路へ挿入していくものであ
る。
【0052】エキサイタフィルタ32およびバリアフィ
ルタ41が光路に挿入されているときの映像信号Ga1…
を、図8に示すように、メモリ82に記憶させ、エキサ
イタフィルタ32´およびバリアフィルタ41´が光路
に挿入されているときの映像信号Gbをメモリ83に記
憶させる。画像処理回路84は、メモリ82,83に記
憶されている映像信号Ga,Gbのレベルを比較して輝度
の高い映像信号を求め、輝度の高い映像信号によって蛍
光像Fをモニタ61に表示させる。
【0053】この場合、蛍光の初期段階では映像信号G
aの方が映像信号Gbよりも輝度が高いので、CCD49
aから出力される映像信号Ga…とメモリ82から出力さ
れる映像信号Ga…によって蛍光像Fを動画像としてモ
ニタ61に表示させる。
【0054】血液中のアルブミンとICGが結合して、
蛍光剤の吸収波長が780nmから805nmに変化すると
ともに眼底EFから発する赤外蛍光の波長が820nmか
ら835nmに変化し、映像信号Gbの方が映像信号Gaよ
りも輝度が高くなってきたら、CCD49aから出力さ
れる映像信号Gb3…とメモリ83から出力される映像信
号Gb3…によって蛍光像F´を動画像としてモニタ61
に表示させる。
【0055】なお、メモリ82に記憶された映像信号G
aとメモリ83に記憶された映像信号Gbとを比較するに
要する演算時間を考慮すると、例えばメモリ82の出力
は入力してから2フィールド後となる。このときは、メ
モリ82を2つ設ける。
【0056】第2実施例は、映像信号のレベルを比較し
て輝度の高い方の映像信号によってモニタ61に蛍光像
を表示させたが、映像信号Ga,Gbを加算してモニタ6
1に表示するようにしてもよい。すなわち、映像信号G
aによる眼底像と映像信号Gbによる眼底像とを重ねて合
成し、この合成画像をモニタ61に表示させる。この合
成は画像処理回路84によって行うものであり、画像処
理回路84が合成手段として機能することになる。
【0057】また、図6に示すエキサイタフィルタ3
2,32´を使用せずに、図5と同様に単波長光源であ
るレーザ光源91,92を使用してもよい。この場合、
遮光板94,95の代わりに一部が開口した2つの円板
を用い、これら円板を高速回転させて、レーザ光源9
1,92が射出するレーザ光を垂直同期信号に同期させ
て交互に眼底を照明させる。
【0058】また、上記実施例ではメモリ82,83に
撮像した眼底像を記憶させているが、撮像素子49cで
撮像した眼底像をビデオで録画し、録画終了後に鮮明な
眼底像のみを選択して編集し直してもよい。
【0059】
【発明の効果】この発明によれば、個人差によって蛍光
剤の吸収波長の変化時期が異なっていても、また、静注
するスピードが異なっていても、蛍光剤の吸収波長の変
化時期の前後において常に輝度の明るい鮮明な蛍光像を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る眼底カメラの実施例の光学系を
示した光学配置図である。
【図2】各フィルタの透過特性を示したグラフである。
【図3】眼底カメラの制御系の構成を示したブロック図
である。
【図4】図3の撮像素子が出力する映像信号とフィルタ
との関係を示したタイムチャート図である。
【図5】2つのレーザ光源を使用した例を示した説明図
である。
【図6】第2実施例を示した光学配置図である。
【図7】エキサイタフィルタを示した平面図である。
【図8】バリアフィルタを示した平面図である。
【図9】第2実施例の撮像素子とフィルタとの関係を示
したタイムチャート図である。
【符号の説明】
10…照明光学系 32…エキサイタフィルタ 32´…エキサイタフィルタ 40…撮影光学系 41…バリアフィルタ 41´…バリアフィルタ 49…ビデオカメラ 49a…撮像素子 61…モニタ 62…制御回路 81…メモリ 82…メモリ 84…画像処理回路 S1…ソレノイド S2…ソレノイド

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波長域が異なる複数の照明光の内の1つを
    選択してこの選択した照明光で被検眼眼底を照明する照
    明光学系と、この選択された照明光の波長域に対応し
    て、透過波長域が異なる複数のバリアフィルタの内の1
    つを選択し、この選択したバリアフィルタを撮影光路に
    挿入して被検眼眼底を蛍光撮影する撮像手段を有する撮
    影光学系とを備えた眼底カメラにおいて、 被検眼眼底が所定の波長域の照明光で照明され且つこの
    所定の波長域に対応した透過波長域のバリアフィルタが
    光路に挿入されているとき、所定期間だけ前記所定の波
    長域とは異なる波長域の照明光と、この照明光の波長域
    に対応したバリアフィルタとに切り換える切換手段と、 この切換手段によって照明光およびバリアフィルタが切
    り換わった際に、前記撮像手段が撮像した蛍光眼底像を
    記憶する第1記憶手段と、 前記撮像手段で撮像している蛍光眼底像を表示する第1
    表示部と、前記第1記憶手段に記憶された蛍光眼底像を
    表示する第2表示部を有する表示手段とを備えているこ
    とを特徴とする眼底カメラ。
  2. 【請求項2】波長域が異なる複数の照明光の内の1つを
    選択してこの選択した照明光で被検眼眼底を照明する照
    明光学系と、この選択された照明光の波長域に対応し
    て、透過波長域が異なる複数のバリアフィルタの内の1
    つを選択し、この選択したバリアフィルタを撮影光路に
    挿入して被検眼眼底を蛍光撮影する撮像手段を有する撮
    影光学系とを備えた眼底カメラにおいて、 被検眼眼底が短波長域の照明光で照明され且つ透過波長
    域が短波長域のバリアフィルタが光路に挿入されている
    とき、所定期間だけ長波長域の照明光に切り換える照明
    光切換手段と、 この照明光切換手段の切り換に同期して、短波長域のバ
    リアフィルタから長波長域のバリアフィルタに切り換え
    るフィルタ切換手段と、 前記照明光切換手段およびフィルタ切換手段によって長
    波長域の照明光および長波長域のバリアフィルタに切り
    換わった際、前記撮像手段が撮像した蛍光眼底像を記憶
    する第1記憶手段と、 前記撮像手段で撮像している蛍光眼底像を表示する第1
    表示部と、前記記憶手段に記憶された蛍光眼底像を表示
    する第2表示部を有する表示手段とを備えていることを
    特徴とする眼底カメラ。
  3. 【請求項3】前記照明光およびバリアフィルタが切り換
    えられる際に、その切り換え直前に撮像手段が撮像した
    蛍光眼底像を記憶する第2記憶手段と、 前記撮像手段が出力する映像信号のうち、照明光および
    バリアフィルタが切り換わった状態のときに撮像された
    映像信号を、前記第2記憶手段に記憶された蛍光眼底像
    の映像信号に入れ換える画像処理手段とを設けたことを
    特徴とする請求項1ないし請求項2の眼底カメラ。
  4. 【請求項4】前記第1記憶手段に記憶されている蛍光眼
    底像と第2記憶手段に記憶されている蛍光眼底像とを比
    較してどちらの蛍光眼底像が鮮明であるか否かを判断す
    る鮮明度判断手段と、 この鮮明度判断手段の判断に基づいて前記切換手段を制
    御して、より鮮明な蛍光眼底像を得る波長域の照明光で
    眼底を照明させるとともにその照明光の波長域に対応し
    たバリアフィルタを光路に挿入させる制御手段とを設け
    たことを特徴とする請求項3の眼底カメラ。
  5. 【請求項5】前記切換手段は撮像手段の垂直同期信号に
    同期して照明光およびバリアフィルタを切り換えること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4の眼底カメラ。
  6. 【請求項6】波長域が異なる複数の照明光の内の1つを
    選択してこの選択した照明光で被検眼眼底を照明する照
    明光学系と、この選択された照明光の波長域に対応し
    て、透過波長域が異なる複数のバリアフィルタの内の1
    つを選択し、この選択したバリアフィルタを撮影光路に
    挿入して被検眼眼底を蛍光撮影する撮像手段を有する撮
    影光学系とを備えた眼底カメラにおいて、 前記複数の照明光の内短波長域の照明光と長波長域の照
    明光とを交互に選択して照明光を切り換える照明光切換
    手段と、 前記照明光切換手段の切り換えに同期し且つ照明光の波
    長域に対応させて短波長域のバリアフィルタと長波長域
    のバリアフィルタとを交互に切り換えるフィルタ切換手
    段とを設けたことを特徴とする眼底カメラ。
  7. 【請求項7】前記短波長域の照明光で眼底が照明され且
    つ短波長域のバリアフィルタが光路に挿入されたときに
    撮像した蛍光眼底像を記憶する第1記憶手段と、 前記長波長域の照明光で眼底が照明され且つ長波長域の
    バリアフィルタが光路に挿入されたときに撮像した蛍光
    眼底像を記憶する第2記憶手段と、 前記第1記憶手段に記憶されている蛍光眼底像と第2記
    憶手段に記憶されている蛍光眼底像とを比較してどちら
    の蛍光眼底像が鮮明であるか否かを判断する鮮明度判断
    手段と、 この鮮明度判断手段の判断に基づいて、第1記憶手段ま
    たは第2記憶手段に記憶された蛍光眼底像を表示する表
    示手段とを設けたたことを特徴とする請求項6の眼底カ
    メラ。
  8. 【請求項8】前記短波長域の照明光で眼底が照明され且
    つ短波長域のバリアフィルタが光路に挿入されたときに
    撮像した蛍光眼底像を記憶する第1記憶手段と、 前記長波長域の照明光で眼底が照明され且つ長波長域の
    バリアフィルタが光路に挿入されたときに撮像した蛍光
    眼底像を記憶する第2記憶手段と、 前記第1記憶手段に記憶された蛍光眼底像と第2記憶手
    段に記憶された蛍光眼底像とを重ねる合成手段と、 合成手段によって合成された眼底像を表示する表示手段
    とを設けたことを特徴とする請求項6の眼底カメラ。
  9. 【請求項9】前記照明光切換手段およびフィルタ切換手
    段は撮像手段の垂直同期信号に同期して照明光およびバ
    リアフィルタを切り換えることを特徴とする請求項6な
    いし請求項8の眼底カメラ。
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