JPH08176384A - ポリ塩化ビニルシート及び化粧シート - Google Patents
ポリ塩化ビニルシート及び化粧シートInfo
- Publication number
- JPH08176384A JPH08176384A JP33709194A JP33709194A JPH08176384A JP H08176384 A JPH08176384 A JP H08176384A JP 33709194 A JP33709194 A JP 33709194A JP 33709194 A JP33709194 A JP 33709194A JP H08176384 A JPH08176384 A JP H08176384A
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- JP
- Japan
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- polyvinyl chloride
- sheet
- ionizing radiation
- parts
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリ塩化ビニル製品の加工工程中に電子線照
射によるポリ塩化ビニルシートの変色や脆弱化などの支
障もなく耐電子線性を有するポリ塩化ビニルシート及び
化粧シートを提供することにある。 【構成】 ポリ塩化ビニル100重量部に対して、メル
カプト錫1〜20重量部、エポキシ化合物0.1〜1.
0重量部を含有することを特徴とする耐電離放射線性を
有するポリ塩化ビニルシート。少なくとも、電離放射線
硬化型樹脂層と前記ポリ塩化ビニルシートとを積層する
ことを特徴とする化粧シート。
射によるポリ塩化ビニルシートの変色や脆弱化などの支
障もなく耐電子線性を有するポリ塩化ビニルシート及び
化粧シートを提供することにある。 【構成】 ポリ塩化ビニル100重量部に対して、メル
カプト錫1〜20重量部、エポキシ化合物0.1〜1.
0重量部を含有することを特徴とする耐電離放射線性を
有するポリ塩化ビニルシート。少なくとも、電離放射線
硬化型樹脂層と前記ポリ塩化ビニルシートとを積層する
ことを特徴とする化粧シート。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリ塩化ビニルシート
とそのポリ塩化ビニルシートを基材などの構成材料とし
て積層する化粧シートに関する。
とそのポリ塩化ビニルシートを基材などの構成材料とし
て積層する化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ポリ塩化ビニルシートは、熱
可塑性、耐薬品性に優れ、難燃性、電気絶縁性を有する
特徴があることから、表面保護や装飾を目的とした包装
材建材、家電製品などのプラスチック製品に広く使われ
ている。そして、用途の多様化によりポリ塩化ビニルシ
ート素材に他の樹脂素材を組み合わせて一体化させた製
品も多く存在し、その中でも、例えばポリ塩化ビニルシ
ート表面に電子線硬化性樹脂層を形成してなり、電子線
を照射して硬化性樹脂層を硬化せしめて加工するものが
ある。
可塑性、耐薬品性に優れ、難燃性、電気絶縁性を有する
特徴があることから、表面保護や装飾を目的とした包装
材建材、家電製品などのプラスチック製品に広く使われ
ている。そして、用途の多様化によりポリ塩化ビニルシ
ート素材に他の樹脂素材を組み合わせて一体化させた製
品も多く存在し、その中でも、例えばポリ塩化ビニルシ
ート表面に電子線硬化性樹脂層を形成してなり、電子線
を照射して硬化性樹脂層を硬化せしめて加工するものが
ある。
【0003】ところが、このように電子線を照射する工
程を含むポリ塩化ビニル製品の場合、電子線の照射によ
りポリ塩化ビニル製品の場合、電子線の照射によりポリ
塩化ビニルが劣化してしまい、例えば、樹脂層が膨れた
り粗面状態になるなどの外観変化が生じる問題があっ
た。またポリ塩化ビニルを電子線の照射後に高温下に曝
されると、変色や脆弱下する問題が生じていた。その結
果、最終的に得られるポリ塩化ビニル製品は、商品価値
の低下したものとなる欠点があった。
程を含むポリ塩化ビニル製品の場合、電子線の照射によ
りポリ塩化ビニル製品の場合、電子線の照射によりポリ
塩化ビニルが劣化してしまい、例えば、樹脂層が膨れた
り粗面状態になるなどの外観変化が生じる問題があっ
た。またポリ塩化ビニルを電子線の照射後に高温下に曝
されると、変色や脆弱下する問題が生じていた。その結
果、最終的に得られるポリ塩化ビニル製品は、商品価値
の低下したものとなる欠点があった。
【0004】これまでに、ポリ塩化ビニルシートの熱劣
化や光劣化に対する安定剤として、カルボン酸金属塩、
バリウム/カドミウム化合物、有機化合物、鉛化合物な
どが知られている。
化や光劣化に対する安定剤として、カルボン酸金属塩、
バリウム/カドミウム化合物、有機化合物、鉛化合物な
どが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に鑑みてなされたもので、ポリ塩化ビニル製品の加工
工程中に電子線照射によるポリ塩化ビニルシートの変色
や脆弱化などの支障もなく耐電子線性を有するポリ塩化
ビニルシートを提供することにある。
点に鑑みてなされたもので、ポリ塩化ビニル製品の加工
工程中に電子線照射によるポリ塩化ビニルシートの変色
や脆弱化などの支障もなく耐電子線性を有するポリ塩化
ビニルシートを提供することにある。
【0006】ポリ塩化ビニルの分解を防止するための安
定剤として提案されているカルボン酸金属塩、バリウム
/カドミウム化合物、有機化合物、鉛化合物などの安定
剤を使用した場合には、電離放射線照射の場合、特に短
時間でも強いエネルギーの電離放射線に暴露された場合
には、効果は著しく損なわれてしまう。
定剤として提案されているカルボン酸金属塩、バリウム
/カドミウム化合物、有機化合物、鉛化合物などの安定
剤を使用した場合には、電離放射線照射の場合、特に短
時間でも強いエネルギーの電離放射線に暴露された場合
には、効果は著しく損なわれてしまう。
【0007】また、特定の安定剤とポリエステル化合物
をを組合わせて使用した場合には、安定剤のみの添加に
比べて、変色や脆弱化に防止する効果は上がるが、強い
エネルギーの電子線に対しては、ポリエステル化合物自
体の電子線による分解のため効果は減少する。
をを組合わせて使用した場合には、安定剤のみの添加に
比べて、変色や脆弱化に防止する効果は上がるが、強い
エネルギーの電子線に対しては、ポリエステル化合物自
体の電子線による分解のため効果は減少する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決するために、ポリ塩化ビニルにメルカプト錫と
エポキシ化合物とを配合したポリ塩化ビニルシートによ
り、前記従来技術の欠点を克服出来ることを見出し、本
発明を完成するに至った。
題を解決するために、ポリ塩化ビニルにメルカプト錫と
エポキシ化合物とを配合したポリ塩化ビニルシートによ
り、前記従来技術の欠点を克服出来ることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0009】さらに、本発明者等は、上記の課題を解決
するために、本発明のポリ塩化ビニルシートを、ポリ塩
化ビニル100重量部に対して、メルカプト錫1〜20
重量部とエポキシ化合物0.1〜1.0重量部とを配合
して形成した。
するために、本発明のポリ塩化ビニルシートを、ポリ塩
化ビニル100重量部に対して、メルカプト錫1〜20
重量部とエポキシ化合物0.1〜1.0重量部とを配合
して形成した。
【0010】また、本発明者等は、上記の課題を解決す
るために、少なくとも、電離放射線硬化型樹脂層と本発
明のポリ塩化ビニルシートとを積層することを特徴とす
る化粧シートを形成した。
るために、少なくとも、電離放射線硬化型樹脂層と本発
明のポリ塩化ビニルシートとを積層することを特徴とす
る化粧シートを形成した。
【0011】本発明のポリ塩化ビニルシートは、メルカ
プト錫とエポキシ化合物とを配合して形成したことに特
徴がある。上記メルカプト錫とエポキシ化合物の配合
は、ポリ塩化ビニル100重量部に対して、メルカプト
錫1〜20重量部、エポキシ化合物0.1〜1.0重量
部であることが好ましい。
プト錫とエポキシ化合物とを配合して形成したことに特
徴がある。上記メルカプト錫とエポキシ化合物の配合
は、ポリ塩化ビニル100重量部に対して、メルカプト
錫1〜20重量部、エポキシ化合物0.1〜1.0重量
部であることが好ましい。
【0012】ポリ塩化ビニルは、塩化ビニルに過酸化物
触媒を加え、懸濁重合法、乳化重合法等により重合させ
ることにより得られる。
触媒を加え、懸濁重合法、乳化重合法等により重合させ
ることにより得られる。
【0013】ポリ塩化ビニルシートは、上記のポリ塩化
ビニルを粉末状とし、これに可塑剤、安定剤、滑剤、着
色剤、その他の添加剤等を配合、混練しコンパウンドと
した後、このコンパウンドを押出し法、圧延法、伸長法
などによってシート状またはフィルム状とする事によっ
て得られる。
ビニルを粉末状とし、これに可塑剤、安定剤、滑剤、着
色剤、その他の添加剤等を配合、混練しコンパウンドと
した後、このコンパウンドを押出し法、圧延法、伸長法
などによってシート状またはフィルム状とする事によっ
て得られる。
【0014】またポリ塩化ビニルには、塩化ビニルの単
独重合体に加えて、塩化ビニルエチレン共重合体、塩化
ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルエポキシ共重合
体などの共重合体およびこれらの混合物を使用すること
ができる。なかでも、塩化ビニルエポキシ共重合体は、
変色や脆弱化の防止に顕著な効果がみられる。
独重合体に加えて、塩化ビニルエチレン共重合体、塩化
ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルエポキシ共重合
体などの共重合体およびこれらの混合物を使用すること
ができる。なかでも、塩化ビニルエポキシ共重合体は、
変色や脆弱化の防止に顕著な効果がみられる。
【0015】エポキシ化合物としては、エポキシ化大豆
油、エポキシ化ポリブタジエン、エピクロヒドリン−ビ
スフェノール縮合生成物、およびシクロヘキセンオキシ
ド誘導体などが使用できる。なかでもエポキシ化大豆油
は効果的である。
油、エポキシ化ポリブタジエン、エピクロヒドリン−ビ
スフェノール縮合生成物、およびシクロヘキセンオキシ
ド誘導体などが使用できる。なかでもエポキシ化大豆油
は効果的である。
【0016】さらに、紫外線吸収剤や充填剤を添加する
こともできる。紫外線吸収剤としては、サリチル酸塩、
ヒドロキシベンゾフェノン、ベンゾトリアゾールなどが
使用できる。また、電離放射線遮蔽効果がある充填剤と
して、カーボンブラックや酸化チタン、硫酸カルシウ
ム、炭酸カルシウム、クレーなどが使用できる。
こともできる。紫外線吸収剤としては、サリチル酸塩、
ヒドロキシベンゾフェノン、ベンゾトリアゾールなどが
使用できる。また、電離放射線遮蔽効果がある充填剤と
して、カーボンブラックや酸化チタン、硫酸カルシウ
ム、炭酸カルシウム、クレーなどが使用できる。
【0017】本発明のポリ塩化ビニルシートを使用され
るポリ塩化ビニル製品は、少なくとも上記構成からなる
ポリ塩化ビニル樹脂を一構成素材として用いてなる製品
であり、かつ加工工程中に電離放射線照射を伴うもので
ある。その具体例としては、ポリ塩化ビニル素材に電離
放射線硬化性樹脂層を形成し、該硬化性樹脂を硬化させ
る製品があげられる。
るポリ塩化ビニル製品は、少なくとも上記構成からなる
ポリ塩化ビニル樹脂を一構成素材として用いてなる製品
であり、かつ加工工程中に電離放射線照射を伴うもので
ある。その具体例としては、ポリ塩化ビニル素材に電離
放射線硬化性樹脂層を形成し、該硬化性樹脂を硬化させ
る製品があげられる。
【0018】本発明の加工方法が好適となる製品として
は、ポリ塩化ビニルシートに電離放射線硬化型樹脂を塗
布し硬化させるか、または、ポリ塩化ビニルシートに電
離放射線硬化型樹脂と離型性賦形用フィルムを積層形成
し、硬化性樹脂を硬化させ、硬化後に賦形用フィルムを
剥離した後、成型品や他部材の表面に貼合せて外観良好
な表面保護層を付与できるものである。ポリ塩化ビニル
シートとプラスチックとの間に接着剤として電離放射線
硬化型樹脂を使用する。(PET/PVC)
は、ポリ塩化ビニルシートに電離放射線硬化型樹脂を塗
布し硬化させるか、または、ポリ塩化ビニルシートに電
離放射線硬化型樹脂と離型性賦形用フィルムを積層形成
し、硬化性樹脂を硬化させ、硬化後に賦形用フィルムを
剥離した後、成型品や他部材の表面に貼合せて外観良好
な表面保護層を付与できるものである。ポリ塩化ビニル
シートとプラスチックとの間に接着剤として電離放射線
硬化型樹脂を使用する。(PET/PVC)
【0019】上記の電子線硬化性樹脂としては、アクリ
ルアミド、アクリルニトリル、アクリル酸、アクリル酸
エステルなどのアクリロイル基をもつ化合物からなるラ
ジカル重合系、エポキシ、環状エーテル、環状アセター
ル、ラクトン、ビニルモノマーー、環状シロキサンとア
リールジアゾニウム塩、ジアリールヨードニウム塩など
との組合せからなるカチオン重合系、チオール基を有す
る化合物例えば、トリメチロールプロパントリチオグリ
コレート、トリメチロールプロパントリチオプロピレー
ト、ペンタエリスリトールテトラチオグリコールとポリ
エン化合物からなるポリエン・チオール系などが使用で
きる。
ルアミド、アクリルニトリル、アクリル酸、アクリル酸
エステルなどのアクリロイル基をもつ化合物からなるラ
ジカル重合系、エポキシ、環状エーテル、環状アセター
ル、ラクトン、ビニルモノマーー、環状シロキサンとア
リールジアゾニウム塩、ジアリールヨードニウム塩など
との組合せからなるカチオン重合系、チオール基を有す
る化合物例えば、トリメチロールプロパントリチオグリ
コレート、トリメチロールプロパントリチオプロピレー
ト、ペンタエリスリトールテトラチオグリコールとポリ
エン化合物からなるポリエン・チオール系などが使用で
きる。
【0020】以上の化合物を必要に応じて1種もしくは
2種以上混合して用いる。また混合された組成物のアク
リロイル基の総和が0.2〜12mmol/g、好まし
くは、2〜10mmol/gがよい。
2種以上混合して用いる。また混合された組成物のアク
リロイル基の総和が0.2〜12mmol/g、好まし
くは、2〜10mmol/gがよい。
【0021】また、電子線硬化性樹脂組成物を塗工する
には、公知の各種方法、例えば、グラビアコート、グラ
ビアリバースコート、グラビアオフセットコート、ロー
ルコート、リバースロールコート、ナイフコート、ワイ
ヤーバーコート、フローコート、コンマコート、ディッ
プコート、ホイラーコート、スピンナーコート、スプレ
ーコート、シルクスクリーン、かけ流しコート、刷毛塗
り等が適用され、塗工厚は乾燥時で0.1〜100μm
程度である。
には、公知の各種方法、例えば、グラビアコート、グラ
ビアリバースコート、グラビアオフセットコート、ロー
ルコート、リバースロールコート、ナイフコート、ワイ
ヤーバーコート、フローコート、コンマコート、ディッ
プコート、ホイラーコート、スピンナーコート、スプレ
ーコート、シルクスクリーン、かけ流しコート、刷毛塗
り等が適用され、塗工厚は乾燥時で0.1〜100μm
程度である。
【0022】電離放射線とは、電磁波または荷電粒子線
のうち分子を重合、架橋しうるエネルギーを有するもの
を意味し、通常紫外線、電子線、ガンマ線が用いられ
る。
のうち分子を重合、架橋しうるエネルギーを有するもの
を意味し、通常紫外線、電子線、ガンマ線が用いられ
る。
【0023】紫外線源としては、超高圧水銀灯、高圧水
銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、ブラックライトラ
ンプ、メタルハライドランプなどの光源を用いる。
銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、ブラックライトラ
ンプ、メタルハライドランプなどの光源を用いる。
【0024】電子線源としては、コックロフトワルトン
型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器
型、あるいは、直線型、ダイナミトロン型、高周波型な
どの各種電子線加速器を用い、100〜1000Ke
V、好ましくは、100〜30KeVのエネルギーをも
つ電子を照射するものを使用できる。
型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器
型、あるいは、直線型、ダイナミトロン型、高周波型な
どの各種電子線加速器を用い、100〜1000Ke
V、好ましくは、100〜30KeVのエネルギーをも
つ電子を照射するものを使用できる。
【0025】
【作 用】電離放射線が、ポリ塩化ビニル100重量部
に対してメルカプト錫1〜20重量部、エポキシ化合物
0.1〜1.0重量部を含有するポリ塩化ビニルシート
に照射されると、該ポリ塩化ビニルシート中のポリ塩化
ビニル分子から塩化水素が脱離するなどの分解が始ま
る。該ポリ塩化ビニルシート中に含有するメルカプト錫
は、発生した塩化水素と反応して、塩化水素がさらにポ
リ塩化ビニル分子を分解しないよう不活性化する。さら
に該ポリ塩化ビニルシート中に含有するエポキシ化合物
は、メルカプト錫の存在下でポリ塩化ビニル分子と反応
して、ポリ塩化ビニル分子の分解を阻止し、ポリ塩化ビ
ニルシートの劣化を防止する。さらに、上記ポリ塩化ビ
ニルシート上に、電離放射線硬化型樹脂層を積層した化
粧シートにおいても、電離放射線の照射による劣化を阻
止する。
に対してメルカプト錫1〜20重量部、エポキシ化合物
0.1〜1.0重量部を含有するポリ塩化ビニルシート
に照射されると、該ポリ塩化ビニルシート中のポリ塩化
ビニル分子から塩化水素が脱離するなどの分解が始ま
る。該ポリ塩化ビニルシート中に含有するメルカプト錫
は、発生した塩化水素と反応して、塩化水素がさらにポ
リ塩化ビニル分子を分解しないよう不活性化する。さら
に該ポリ塩化ビニルシート中に含有するエポキシ化合物
は、メルカプト錫の存在下でポリ塩化ビニル分子と反応
して、ポリ塩化ビニル分子の分解を阻止し、ポリ塩化ビ
ニルシートの劣化を防止する。さらに、上記ポリ塩化ビ
ニルシート上に、電離放射線硬化型樹脂層を積層した化
粧シートにおいても、電離放射線の照射による劣化を阻
止する。
【0026】
【実施例】次に本発明におけるポリ塩化ビニルーシート
および化粧シートの実施例について具体的に説明する。
および化粧シートの実施例について具体的に説明する。
【0027】(実施例1〜5)表1の配合により、厚さ
150μmのポリ塩化ビニルシートを作製した。得られ
たポリ塩化ビニルシート上に、グラビア印刷インキ(昭
和インキ工業所製、Gインキ)にて木目柄をグラビア印
刷した。次いで、以下の電離放射線硬化型樹脂組成物を
ロールコートにて、塗布量3μmとなるように塗布し、
電子線照射装置により175keV、5Mradの条件
で塗布面側から照射して電離放射線硬化型樹脂を硬化さ
せて、化粧シートを得た。 電離放射線硬化型樹脂組成物 ウレタンアクリレート 70重量部 ジエチレングリコールジアクリレート 30重量部 得られた化粧シートの物性結果を表2に示す。
150μmのポリ塩化ビニルシートを作製した。得られ
たポリ塩化ビニルシート上に、グラビア印刷インキ(昭
和インキ工業所製、Gインキ)にて木目柄をグラビア印
刷した。次いで、以下の電離放射線硬化型樹脂組成物を
ロールコートにて、塗布量3μmとなるように塗布し、
電子線照射装置により175keV、5Mradの条件
で塗布面側から照射して電離放射線硬化型樹脂を硬化さ
せて、化粧シートを得た。 電離放射線硬化型樹脂組成物 ウレタンアクリレート 70重量部 ジエチレングリコールジアクリレート 30重量部 得られた化粧シートの物性結果を表2に示す。
【0028】(比較例1及び2)表1の配合により、比
較例1及び2の厚さ150μmのポリ塩化ビニルシート
を作製した以外は、実施例1〜5と同様の方法で化粧シ
ートを製造した。評価結果を表2に示す。
較例1及び2の厚さ150μmのポリ塩化ビニルシート
を作製した以外は、実施例1〜5と同様の方法で化粧シ
ートを製造した。評価結果を表2に示す。
【0029】
【0030】(塩化ビニル樹脂) a1:塩化ビニル樹脂 a2:塩化ビニルエチレン共重合体
【0031】(エポキシ化合物) b1:エポキシ化大豆油 b2:エポキシ化ポリブタジエン
【0032】(安定剤) c1:メルカプト錫 c2:バリウム/カドミウム化合物
【0033】(可塑剤) d :ジオクチルフタレート e :紫外線吸収剤 サリチル酸塩
【0034】(滑剤) f :酸化ポリエチレンワックス
【0035】(充填剤) g :酸化チタン
【0036】(測定・評価方法)以下に測定・評価方法
を記載する。
を記載する。
【0037】(変色劣化の測定)各試料について、環境
試験(60℃、1000時間)の試験前と試験後の色差
(ΔE)を、マクベス社製分光光度計MS−2000に
より測定した。
試験(60℃、1000時間)の試験前と試験後の色差
(ΔE)を、マクベス社製分光光度計MS−2000に
より測定した。
【0038】
【0039】
【発明の効果】本発明のポリ塩化ビニル100重量部に
対してメルカプト錫1〜20重量部、エポキシ化合物
0.1〜1.0重量部を含有するポリ塩化ビニルシート
は、優れた耐電離放射線の効果を示す。本発明によっ
て、電離放射線の照射によっても変色や脆弱化等の劣化
がないポリ塩化ビニルシートを提供することができた。
また、上記ポリ塩化ビニルシート上に電離放射線硬化型
樹脂層を積層された化粧シートは、優れた耐電離放射線
の効果を示し、電離放射線の照射によっても変色や脆弱
化等によるシート物性や意匠への悪影響がない化粧シー
トを提供することができた。
対してメルカプト錫1〜20重量部、エポキシ化合物
0.1〜1.0重量部を含有するポリ塩化ビニルシート
は、優れた耐電離放射線の効果を示す。本発明によっ
て、電離放射線の照射によっても変色や脆弱化等の劣化
がないポリ塩化ビニルシートを提供することができた。
また、上記ポリ塩化ビニルシート上に電離放射線硬化型
樹脂層を積層された化粧シートは、優れた耐電離放射線
の効果を示し、電離放射線の照射によっても変色や脆弱
化等によるシート物性や意匠への悪影響がない化粧シー
トを提供することができた。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリ塩化ビニル100重量部に対して、
メルカプト錫1〜20重量部、エポキシ化合物0.1〜
1.0重量部を含有することを特徴とする耐電離放射線
性を有するポリ塩化ビニルシート。 - 【請求項2】 少なくとも、電離放射線硬化型樹脂層と
請求項1に記載のポリ塩化ビニルシートとを積層するこ
とを特徴とする化粧シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33709194A JPH08176384A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | ポリ塩化ビニルシート及び化粧シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33709194A JPH08176384A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | ポリ塩化ビニルシート及び化粧シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08176384A true JPH08176384A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18305353
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33709194A Withdrawn JPH08176384A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | ポリ塩化ビニルシート及び化粧シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08176384A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1158017A3 (en) * | 2000-05-23 | 2003-01-02 | DAICEL CHEMICAL INDUSTRIES, Ltd. | Coated molding of thermoplastic resin composition and production method therefor |
| US8691363B2 (en) | 2007-07-26 | 2014-04-08 | Pyn, S.A. De C.V. | Decorative and protective nonslip covering of multiple uses and the production process and composition thereof |
| JP2016068524A (ja) * | 2014-10-01 | 2016-05-09 | ダイヤプラスフィルム株式会社 | 積層シート |
| JP2016069598A (ja) * | 2014-10-01 | 2016-05-09 | ダイヤプラスフィルム株式会社 | ポリ塩化ビニル系樹脂フィルム及び積層シート |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP33709194A patent/JPH08176384A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1158017A3 (en) * | 2000-05-23 | 2003-01-02 | DAICEL CHEMICAL INDUSTRIES, Ltd. | Coated molding of thermoplastic resin composition and production method therefor |
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| JP2016068524A (ja) * | 2014-10-01 | 2016-05-09 | ダイヤプラスフィルム株式会社 | 積層シート |
| JP2016069598A (ja) * | 2014-10-01 | 2016-05-09 | ダイヤプラスフィルム株式会社 | ポリ塩化ビニル系樹脂フィルム及び積層シート |
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