JPH0817645A - ガス絶縁変圧器 - Google Patents

ガス絶縁変圧器

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JPH0817645A
JPH0817645A JP6146864A JP14686494A JPH0817645A JP H0817645 A JPH0817645 A JP H0817645A JP 6146864 A JP6146864 A JP 6146864A JP 14686494 A JP14686494 A JP 14686494A JP H0817645 A JPH0817645 A JP H0817645A
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gas
winding
insulating
insulating cylinder
windings
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JP6146864A
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Masahiro Hanai
正広 花井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻線のビルドが大きい場合であっても、送風
器の容量を増大させることがなく、冷却効率および信頼
性の高いガス絶縁変圧器を提供する。 【構成】 複数のセクション1sからなる巻線1の巻回
方向内外に、絶縁筒2a,2bが配置され、巻線1の隣
接するセクション1s間に、絶縁ガスを流すのに十分な
間隙4が形成される。内側の絶縁筒2aと巻線1との間
に孔付き絶縁筒21が配置され、この孔付き絶縁筒21
と内側の絶縁筒2aとの間に冷却ダクト31が形成され
る。孔付き絶縁筒21には、セクション1s間の間隙4
と対向する上下方向の複数箇所に貫通孔22が設けら
れ、上部の貫通孔22の面積は下部の貫通孔22よりも
大きくされる。冷却ダクト31の間隔は、孔付き絶縁筒
21と巻線1との間の間隔より大きくされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻線間または巻線内部
に冷却用のガス流路を持つガス絶縁変圧器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、防災上の理由から油絶縁変圧器に
代わる変圧器として、不燃性絶縁ガスを絶縁媒体とした
ガス絶縁変圧器が注目されている。ガス絶縁変圧器の巻
線にはいろいろな構成があるが、その一つに絶縁ガスで
冷却と絶縁の両方を行わせるドライタイプのものがあ
る。このドライタイプのガス絶縁変圧器は、液体の冷却
媒体と組み合わせて構成するセミプールタイプやスプレ
ータイプならびに冷却と絶縁を別々に行うセパレートタ
イプのガス絶縁変圧器に比べ、高価な液体の冷却媒体を
使用しないため構成が簡単になり、安価で信頼性の高い
変圧器が製作でき、高電圧大容量の変圧器にも適用でき
る。このドライタイプのガス冷却式ガス絶縁変圧器は、
従来の油絶縁変圧器とほぼ同様に、銅製のワイヤに高分
子フィルムを重ねて巻いた素線を用いたものであり、冷
却および絶縁用媒体を絶縁油から絶縁ガスに変えたもの
である。
【0003】しかしながら、このように、冷却および絶
縁用媒体を絶縁油から絶縁ガスに変更するためには、絶
縁ガスの冷却用流量を絶縁油の冷却用流量に比べて各段
に増大させる必要がある。すなわち、絶縁ガスは絶縁油
に比べ熱容量が小さいため、同じ電圧電流容量の変圧器
を構成する場合には、絶縁油に比べて単位時間当たりは
るかに大量のガスを循環させなければ、巻線で発生する
損失による熱を冷却できない。そのため、従来、巻線の
寸法に合わせて、図6および図7に示すような冷却方式
が採用されている。
【0004】まず、図6は、巻線のビルド(巻回方向の
厚さ寸法)が小さい場合に採用される冷却方式のガス絶
縁変圧器を示している。この冷却方式は、巻線の内周面
と外周面に沿ってガスを大量に流す方式であり、一般的
にダクトフロー方式と呼ばれている。すなわち、図6に
示すように、複数のセクション1sからなる巻線1の巻
回方向内外には、絶縁筒2a,2bがそれぞれ配置さ
れ、この内外の絶縁筒2a,2bと巻線1との間に冷却
ダクト3a,3bがそれぞれ形成されている。
【0005】このように構成された図6のガス絶縁変圧
器において、巻線1で発生した熱量は、絶縁ガスのガス
流10によって奪われる。すなわち、巻線1の内外に形
成された冷却ダクト3a,3bの下部に供給されたガス
が、巻線1の内周面と外周面に沿って流れるガス流10
となり、このガス流10によって、巻線1の内周面と外
周面の熱が奪われ、この部分の冷却が行われる。そし
て、このように巻線1の内周面と外周面が冷却される結
果、この部分のガスの温度に対して、巻線1のビルド方
向に温度勾配を生じ、巻線1のビルド中央部分で発生し
た熱量は、ビルド方向に伝達される。
【0006】ところで、以上のように、巻線1のビルド
方向に温度勾配を生じると、巻線1のビルド中央部分の
温度が高くなる。この巻線1のビルドが小さい場合に
は、巻線1のビルド中央部分の温度が絶縁物の耐熱温度
を越えることがないので問題とならない。しかし、巻線
1のビルドが大きくなると、ビルド中央部分の温度が絶
縁物の耐熱温度を越える可能性がでてくる。
【0007】そのため、巻線1のビルドが、以上のよう
なダクトフロー方式で耐熱温度に問題を生じるほど大き
い場合には、図7に示すような冷却方式が採用される。
すなわち、図7に示すように、図6と同様に、複数のセ
クション1sが軸方向に積層されて構成された巻線1の
巻回方向内外には、絶縁筒2a,2bがそれぞれ配置さ
れ、この内外の絶縁筒2a,2bと巻線1との間に冷却
ダクト3a,3bがそれぞれ形成されている。また、巻
線1の隣接するセクション1s間には、絶縁ガスを流す
のに十分な間隙4がそれぞれ形成され、ある一定数のセ
クション1s毎の間隙4にガス止めカラー5が取り付け
られている。なお、図中6は、内外の絶縁筒2a,2b
と巻線1との間に配置されて各部の間隔を保持するダク
トピースである。
【0008】このように構成された図7のガス絶縁変圧
器においては、巻線1の内外に形成された冷却ダクト3
a,3bと、セクション1s間の間隙4中に、ガス流1
0が流れるとともに、ガス止めカラー5により、ガス流
10の流れが逆転することにより、巻線1全体としてジ
グザグにガス流10が流れる。そのため、巻線1で発生
した熱量は、巻線1の内周面と外周面から奪われるとと
もに、セクション1sの軸方向両側の表面から奪われ、
したがって、巻線1のセクション1sの表面全体が冷却
されることになる。すなわち、この図7の冷却方式によ
れば、図6の冷却方式とは異なり、巻線1のビルド中央
部分を冷却することができるため、巻線1のビルド中央
部分の温度が絶縁物の耐熱温度を越えない構造にするこ
とが可能である。
【0009】また、図8は、図6および図7に示すよう
な従来のガス絶縁変圧器の全体を示す図であり、絶縁ガ
スが充填されたタンク7内に、鉄心8の周囲に巻線1と
絶縁筒2を単数または複数層(図では複数層)配置して
なる変圧器中身が収納され、変圧器本体が構成されてい
る。この場合、図中9は、巻線1の外側に設けられて圧
力差保持用のバッフルである。さらに、このタンク7の
外部には、冷却器11と送風器12が配置され、ガス配
管13を介してタンク7内と連通しており、ガス循環系
が構成されている。
【0010】このような図8に示すガス循環系において
は、次のようにしてガス絶縁変圧器の冷却が行われる。
すなわち、冷却器11によって冷却された絶縁ガスを送
風器12によってタンク7内に供給し、巻線1部分を冷
却した後、この絶縁ガスを回収して冷却器11によって
再び冷却するという冷却サイクルを繰り返すことによ
り、ガス絶縁変圧器の連続的な冷却を行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すような従来の冷却方式のガス絶縁変圧器には、次の
ような問題点がある。すなわち、図7に示すように、巻
線1全体としてガス流10をジグザグに流した場合、巻
線1のセクション1sの表面全体を冷却できる反面、ガ
ス流路の全長が長くなり、ガス流の圧力損失が大きくな
る。そのため、図8に示すガス循環系において、巻線1
を十分に冷却可能な大量のガスを循環するためには、こ
の圧力損失に対応できるような、容量の大きい送風器1
2が必要になる。さらに、図8に示すガス循環系におい
て、巻線1部分における圧力損失が大きい場合には、巻
線1の外側で圧力差を保つバッフル9に大きな圧力が加
わることになる。この場合には、バッフル9の機械的強
度を十分に確保する必要があるため、部品が多くなり、
組み立て時間の増加や、コストの増大につながってしま
う。しかも、容量の大きい送風器12は、容量の増加と
共に大型化・高価格化する。したがって、大きな容量を
持つ送風器12を用いることで、ガス絶縁変圧器全体が
大型化・高価格化してしまうことになる。
【0012】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
巻線のビルドが大きい場合であっても送風器の容量を増
大させることがない、冷却効率および信頼性の高いガス
絶縁変圧器を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁ガスを充
填したタンク内部に、鉄心とこの鉄心軸方向周囲に複数
のセクションを積層する形で構成した巻線を配置し、セ
クション間長手方向にガスを流す間隙を設けてなるガス
絶縁変圧器において、巻線近傍に絶縁筒を次のように配
置し、構成したことを特徴としている。
【0014】請求項1記載のガス絶縁変圧器は、巻線の
巻回方向内外に第1と第2の絶縁筒をそれぞれ配置し、
この第1と第2の絶縁筒のいずれか一方と巻線との間に
第3の絶縁筒を配置してこの第3の絶縁筒と隣接する第
1または第2の絶縁筒との間に絶縁ガスが流れるダクト
を形成したものである。そして、第3の絶縁筒の軸方向
に複数の貫通孔を設けたことを特徴としている。
【0015】請求項2〜4記載のガス絶縁変圧器は、特
に、複数の巻線を内外に配置したガス絶縁変圧器におい
て、巻線近傍に絶縁筒を次のように配置し、構成したこ
とを特徴としている。
【0016】請求項2記載のガス絶縁変圧器は、複数の
巻線の各々の巻回方向内外に絶縁筒をそれぞれ配置し、
隣接する内外の巻線の間の隣接する2つの絶縁筒の間に
絶縁ガスが流れるダクトを形成したものである。そし
て、このダクトを構成するいずれか一方の絶縁筒の軸方
向に複数の貫通孔を設けたことを特徴としている。
【0017】請求項3記載のガス絶縁変圧器は、複数の
巻線の各々の巻回方向内外に絶縁筒をそれぞれ配置し、
隣接する内外の巻線の間の隣接する2つの絶縁筒の間に
絶縁ガスが流れるダクトを形成したものである。そし
て、このダクトを構成する両方の絶縁筒の軸方向に複数
の貫通孔を設けたことを特徴としている。
【0018】請求項4記載のガス絶縁変圧器は、複数の
巻線間には絶縁筒を配置せずに、最も内側の巻線の内側
と最も外側の巻線の外側に第1と第2の絶縁筒をそれぞ
れ配置し、この第1と第2の絶縁筒のいずれか一方とこ
の絶縁筒が付属する巻線との間に第3の絶縁筒を配置し
てこの第3の絶縁筒と隣接する第1または第2の絶縁筒
との間にガスを流すダクトを形成したものである。そし
て、第3の絶縁筒の軸方向に複数の貫通孔を設けたこと
を特徴としている。
【0019】請求項5、6記載のガス絶縁変圧器は、請
求項1〜4記載のいずれかのガス絶縁変圧器において、
ダクトの間隔または絶縁筒の貫通孔の面積を次のように
設定したことを特徴としている。すなわち、請求項5記
載のガス絶縁変圧器は、2つの絶縁筒の間に形成される
ダクトの間隔を、貫通孔を設けた絶縁筒とこれに対向す
る巻線との間の間隔より大きくしたことを特徴としてい
る。請求項6記載のガス絶縁変圧器は、貫通孔を設けた
絶縁筒の単位面積あたりの貫通孔の面積を、絶縁筒の下
部から上部に向かって大きくしたことを特徴としてい
る。
【0020】
【作用】以上のような構成を有する本発明のガス絶縁変
圧器によれば、次のような作用が得られる。
【0021】すなわち、本発明のガス絶縁変圧器におい
ては、2つの絶縁筒の間に形成されるダクトにガスを供
給することにより、絶縁筒の貫通孔からガスが巻線の巻
回方向に流れて巻線を冷却する。本発明において、絶縁
筒の貫通孔が十分に大きい場合、ガスの流れによる圧力
損失は、ほとんどが絶縁筒の貫通孔を通過する際と巻線
のセクション間の間隙を通過する際に発生することにな
るが、本発明において、ガスはこれらの圧力損失部分を
一回ずつ通過するだけであるため、圧力損失をできる限
り小さくすることができる。すなわち、本発明におい
て、部分的な圧力損失は大きいものの、この圧力損失部
分においてガスは巻線内を並列に流れるため、ガスが巻
線内部をジグザグに流れる場合に比べて、巻線のガス流
路全体の入口から出口までの圧力損失の総和は小さくな
る。
【0022】したがって、本発明においては、巻線で発
生する熱量を奪って冷却するために大量のガスを流した
場合でも圧力損失をできる限り小さくでき、冷却効率を
向上することができる。そしてまた、巻線の外側に設け
られる圧力差保持用のバッフルに加わる圧力をできる限
り小さくできるため、このバッフルをできる限り簡略化
できる。さらに、送風器の容量をできる限り小さくでき
るため、送風器を小型化・低価格化することができる。
その結果、ガス絶縁変圧器全体を小型化・低価格化する
ことができる。
【0023】請求項1記載の発明によれば、第3の絶縁
筒と隣接する第1または第2の絶縁筒の間に形成される
ダクトにガスを供給することにより、このガスが、第3
の絶縁筒の貫通孔から巻線のセクション間の間隙に導か
れ、この間隙を巻回方向に流れて巻線を冷却する。ここ
で、第3の絶縁筒を巻回方向内側である第1の絶縁筒側
に設けた場合には、ガスが巻線の巻回方向内側から外側
に向かって流れることになる。また、第3の絶縁筒を巻
回方向外側である第2の絶縁筒側に設けた場合には、ガ
スが巻線の巻回方向外側から内側に向かって流れること
になる。
【0024】請求項2記載の発明によれば、巻線の間の
隣接する2つの絶縁筒の間に形成されるダクトにガスを
供給することにより、このガスが、一方の絶縁筒の貫通
孔からこの絶縁筒が付属する巻線のセクション間の間隙
に導かれ、この間隙を巻回方向に流れ、内側または外側
の巻線を冷却する。ここで、隣接する2つの絶縁筒のう
ちの内側の絶縁筒(内側の巻線の外側の絶縁筒)に貫通
孔を設けた場合には、ガスが内側の巻線の巻回方向外側
から内側に向かって流れ、この内側の巻線を冷却するこ
とになる。また、隣接する2つの絶縁筒のうちの外側の
絶縁筒(外側の巻線の内側の絶縁筒)に貫通孔を設けた
場合には、ガスが外側の巻線の巻回方向内側から外側に
向かって流れ、この外側の巻線を冷却することになる。
【0025】請求項3記載の発明によれば、巻線の間の
隣接する2つの絶縁筒の間に形成されるダクトにガスを
供給することにより、このガスが、両方の絶縁筒の貫通
孔から各絶縁筒が付属する各巻線のセクション間の間隙
に導かれ、この間隙を巻回方向に流れ、各巻線をそれぞ
れ冷却する。すなわち、ガスは、両方の絶縁筒に分岐す
る形で、内側の絶縁筒(内側の巻線の外側の絶縁筒)の
貫通孔から内側の巻線の巻回方向内側に向かって流れて
この内側の巻線を冷却すると同時に、外側の絶縁筒(外
側の巻線の内側の絶縁筒)の貫通孔から外側の巻線の巻
回方向内側に向かって流れてこの外側の巻線を冷却する
ことになる。
【0026】請求項4記載の発明によれば、第3の絶縁
筒と隣接する第1または第2の絶縁筒の間に形成される
ダクトにガスを供給することにより、このガスが、第3
の絶縁筒の貫通孔から複数の巻線のセクション間の間隙
に導かれ、この間隙を巻回方向に流れて複数の巻線を順
次冷却する。ここで、第3の絶縁筒を巻回方向内側であ
る第1の絶縁筒側に設けた場合には、ガスが最も内側の
巻線の巻回方向内側から外側に向かって流れることにな
る。また、第3の絶縁筒を巻回方向外側である第2の絶
縁筒側に設けた場合には、ガスが最も外側の巻線の巻回
方向外側から内側に向かって流れることになる。
【0027】請求項5記載の発明によれば、2つの絶縁
筒の間に形成されるダクトの間隔を、貫通孔を設けた絶
縁筒とこれに対向する巻線との間の間隔より大きくする
ことにより、絶縁筒の貫通孔から吹き出したガスが、対
向する巻線のセクション間の間隙内に流れ込み易くな
る。そのため、冷却効率を向上することができる。請求
項6記載の発明によれば、絶縁筒の単位面積あたりの貫
通孔の面積を、絶縁筒の下部から上部に向かって大きく
することにより、絶縁筒の上下方向におけるガスの吹き
出し量を均一化することができる。すなわち、上下方向
におけるガスの噴出圧力は、上部に向かって小さくなる
ため、貫通孔の面積をこの噴出圧力とは逆に上部に向か
って大きくすることにより、絶縁筒の上下で均一な吹き
出し量を確保することができる。したがって、ガス絶縁
変圧器全体の冷却効率を向上することができる。
【0028】
【実施例】以下に、本発明によるガス絶縁変圧器の複数
の実施例について、図1〜図5を参照して具体的に説明
する。なお、図6〜図8に示した従来技術と同一部分に
は同一符号を付している。
【0029】[1]第1実施例…図1、図2 図1は、本発明によるガス絶縁変圧器の第1実施例を示
す図である。この第1実施例は、特に、請求項1、5、
および6記載の発明を適用した実施例である。すなわ
ち、本実施例ではまず、図1に示すように、複数のセク
ション1sが積層されて構成された巻線1の巻回方向内
外に、本発明の第1と第2の絶縁筒である絶縁筒2a,
2bがそれぞれ配置されるとともに、巻線1の隣接する
セクション1s間には、その長手方向に絶縁ガスを流す
のに十分な間隙4がそれぞれ形成されている。また、本
実施例においては、内側の絶縁筒2aと巻線1との間に
本発明の第3の絶縁筒である孔付き絶縁筒21が配置さ
れており、この孔付き絶縁筒21と内側の絶縁筒2aと
の間に冷却ダクト31が形成されている。一方、外側の
絶縁筒2bと巻線1との間には冷却ダクト3が形成され
ている。さらに、内側の絶縁筒2aと孔付き絶縁筒21
との間、孔付き絶縁筒21と巻線1との間、および巻線
1と外側の絶縁筒2bとの間には、図7に示すようなダ
クトピース6が設けられ、各部の間隔が保持されてい
る。
【0030】そして、本実施例の孔付き絶縁筒21に
は、図1に示すように、巻線1のセクション1s間の間
隙4と対向する上下方向の複数箇所に貫通孔22が設け
られている。この貫通孔22は、図2に示すように、円
周方向に等間隔に配置された円状の貫通孔である。この
場合、孔付き絶縁筒21の上部の貫通孔22は、下部の
貫通孔22よりも大径とされており、したがって、上部
の貫通孔22の面積は下部の貫通孔22の面積よりも大
きくされている。また、これらの貫通孔22は、図示し
ていないダクトピース6と重ならないように配置されて
いる。さらに、図1に示すように、内側の絶縁筒2aと
この孔付き絶縁筒21の間に形成される冷却ダクト31
の間隔は、孔付き絶縁筒21と巻線1との間の間隔より
大きくされている。一方、図中23は、巻線1の上下両
端部に設けられた端部ガス止めであり、この上下の端部
ガス止め23は、内外の絶縁筒2a,2bとともに、巻
線1を囲むガス空間を周囲の空間から区分している。す
なわち、この上下の端部ガス止め23は、冷却ダクト3
1へのガス供給口24と冷却ダクト3からのガス排出口
25を残して巻線1の上下両端部を覆っている。
【0031】なお、その他の部分については図示してい
ないが、図8に示す従来例と同様に構成されている。す
なわち、鉄心8の周囲に以上のような絶縁筒2a,2
b,21を含む巻線1を単数または複数層配置してなる
変圧器中身が収納され、巻線1の外側には、圧力差保持
用のバッフル9が設けられている。さらに、タンク7の
外部には、冷却器11と送風器12が配置され、ガス配
管13を介してタンク7内と連通しており、ガス循環系
が構成されている。
【0032】以上のような構成を有する本実施例の作用
は次の通りである。まず、ガス絶縁変圧器の運転時に
は、図示していない冷却器11によって冷却されたガス
を、図示していない送風器12によって、タンク7内の
巻線1部分、すなわち、内側の絶縁筒2aと孔付き絶縁
筒21との間に形成された冷却ダクト31の下部に、ガ
ス供給口24を介して供給する。このように冷却ダクト
31の下部に供給されたガスは、この冷却ダクト31を
上方に向かって流れるガス流10となる。そして、この
ガス流10は、孔付き絶縁筒21の各貫通孔22の部分
で次々に分流し、この孔付き絶縁筒21と巻線1との間
に吹き出す。
【0033】この場合、冷却ダクト31の間隔に比べて
孔付き絶縁筒21と巻線1との間の間隔が狭いため、孔
付き絶縁筒21の貫通孔22から吹き出したガス流10
は、対向する巻線1のセクション1s間の間隙4内に効
率よく流れ込み、この間隙4内を巻回方向外側に向かっ
て流れて巻線1を冷却する。この後、このガス流10
は、巻線1の外側の冷却ダクト3に流れ込み、他のセク
ション1s間から同様に巻線1の外側の冷却ダクト3に
流れ込むガス流10と合流する。このように冷却ダクト
3内で合流したガスは、冷却ダクト3の上部からガス排
出口25を介して吹き出してタンク7外部の冷却器11
に戻され、再び冷却された後、送風器12によって再び
冷却用のガスとしてタンク7内に供給される。
【0034】以上のように、本実施例においては、孔付
き絶縁筒21の各貫通孔22で次々にガスが分流し、巻
線1内を並列に流れるため、図6に示した従来例のよう
にガスが巻線1内部をジグザグに流れる方法に比べて、
巻線1のガス流路全体の入口から出口までの圧力損失の
総和は小さくなる。したがって、本実施例においては、
巻線1で発生する熱量を奪って冷却するために大量のガ
スを流した場合でも圧力損失をできる限り小さくでき、
冷却効率を向上することができる。
【0035】また、このように圧力損失を小さくするこ
とができることから、巻線1の外側に設けられる圧力差
保持用のバッフル9に加わる圧力をできる限り小さくで
きるため、このバッフル9をできる限り簡略化できる。
すなわち、バッフル9の機械的強度を十分に確保する必
要がないため、部品点数を少なくでき、組み立て時間を
短縮し、コストを低減することができる。さらに、圧力
損失を小さくすることができることから、送風器12の
容量をできる限り小さくできるため、送風器12を小型
化・低価格化することができる。その結果、ガス絶縁変
圧器全体を小型化・低価格化することができる。
【0036】ところで、孔付き絶縁筒21の各貫通孔2
2におけるガスの噴出圧力は、上部にいくほど小さくな
るため、各貫通孔22の大きさが孔付き絶縁筒21の上
下で同じであるとすると、孔付き絶縁筒21の貫通孔2
2から吹き出すガスの吹き出し量は上部に向かって小さ
くなる。これに対して、本実施例においては、孔付き絶
縁筒21の上部に向かって貫通孔22の径を大きくし、
貫通孔22の面積を大きくしているため、孔付き絶縁筒
21の上下で均一な吹き出し量を確保することができ、
巻線1を均一に冷却することができる。したがって、ガ
ス絶縁変圧器全体の冷却効率を向上することができる。
【0037】[2]第2実施例…図3 図3は、本発明によるガス絶縁変圧器の第2実施例を示
す図である。この第2実施例は、特に、請求項3、5、
および6記載の発明を適用した実施例である。すなわ
ち、本実施例ではまず、図3に示すように、それぞれ複
数のセクション1sが積層されて構成された2つの巻線
1A,1Bが巻回方向内外に配置されており、内側の巻
線1Aのビルドは、外側の巻線1Bのビルドよりもはる
かに大きくなっている。そして、内側の巻線1Aの内外
には絶縁筒2と孔付き絶縁筒21がそれぞれ配置され、
絶縁筒2と巻線1Aとの間に冷却ダクト3が形成されて
いる。また、外側の巻線1Bの内外には絶縁筒2a,2
bがそれぞれ配置されており、これらの絶縁筒2a,2
bと巻線1Bとの間には冷却ダクト3a,3bがそれぞ
れ形成されている。この場合、外側の巻線1Bの内側の
絶縁筒2aと内側の巻線1Aの孔付き絶縁筒21との間
にも、冷却ダクト31が形成されている。
【0038】そして、本実施例の孔付き絶縁筒21に
は、この孔付き絶縁筒21が付属する巻線1Aの間隙4
と対向する上下方向の複数箇所に貫通孔22が設けられ
ている。この貫通孔22の基本的な配置構成は図示して
いないが、前記第1実施例と同様に、図2に示すように
構成されている。そしてまた、図3に示すように、孔付
き絶縁筒21と絶縁筒2aとの間に形成される冷却ダク
ト31の間隔は、孔付き絶縁筒21と巻線1Aとの間の
間隔より大きくされている。さらに、巻線1A,1Bに
は、ある一定数(図では例示的に3つ)のセクション1
s毎の間隙4にガス止めカラー5が取り付けられてお
り、このガス止めカラー5は、孔付き絶縁筒21の貫通
孔22の近接位置まで伸びるようにして配置されてい
る。一方、巻線1Aの上下両端部には端部ガス止め23
がそれぞれ設けられており、この上下の端部ガス止め2
3は、2つの絶縁筒2,2aとともに、巻線1Aを囲む
ガス空間を周囲の空間から区分している。すなわち、こ
の上下の端部ガス止め23は、冷却ダクト31へのガス
供給口24と冷却ダクト3からのガス排出口25を残し
て巻線1Aの上下両端部を覆っている。なお、冷却器1
1や送風器12などの他の部分については図示していな
いが、前記第1実施例と同様に構成されている。
【0039】以上のような構成を有する本実施例の作用
は次の通りである。まず、ガス絶縁変圧器の運転時に
は、図示していない冷却器11によって冷却されたガス
を、図示していない送風器12によって、タンク7内の
巻線1A,1B部分、すなわち、内側の巻線1Aの孔付
き絶縁筒21と外側の巻線1Bとの間に形成された冷却
ダクト31の下部に、ガス供給口24を介して供給する
とともに、外側の巻線1Bの両側の冷却ダクト3a,3
bの下部に供給する。このうち、冷却ダクト31の下部
に供給されたガスは、この冷却ダクト31を上方に向か
って流れるガス流10となる。そして、このガス流10
は、孔付き絶縁筒21の各貫通孔22の部分で次々に分
流し、この孔付き絶縁筒21と内側の巻線1Aとの間に
吹き出す。このように孔付き絶縁筒21の貫通孔22か
ら吹き出したガス流10は、対向する内側の巻線1Aの
セクション1s間の間隙4内に効率よく流れ込み、この
間隙4内を巻回方向内側に向かって流れて巻線1Aを冷
却する。この場合、ガス止めカラー5が、貫通孔22の
近接位置まで伸びるようにして配置されているため、ガ
ス流10は軸方向に移動せず、巻回方向に確実に流れ、
巻線1Aを均一に冷却する。この後、このガス流10
は、巻線1Aの内側の冷却ダクト3に流れ込み、他のセ
クション1s間から同様に巻線1Aの内側の冷却ダクト
3に流れ込むガスと合流して冷却ダクト3の上部からガ
ス排出口25を介して吹き出す。
【0040】一方、外側の巻線1Bの両側の冷却ダクト
3a,3bの下部に供給されたガスは、それぞれ、巻線
1の内周面と外周面に沿ってこの冷却ダクト3a,3b
内を流れるガス流10となる。そして、このガス流10
によって、巻線1Bの内周面と外周面の熱が奪われ、こ
の部分の冷却が行われた後、このガス流10は冷却ダク
ト3a,3bの上部から吹き出す。
【0041】なお、巻線1Aの内側の冷却ダクト3の上
部から吹き出したガスと、巻線1Bの両側の冷却ダクト
3a,3bから吹き出したガスは、タンク7の上部で合
流してタンク7外部の冷却器11に戻され、再び冷却さ
れた後、送風器12によって再び冷却用のガスとしてタ
ンク7内に供給される。
【0042】以上のように、本実施例においては、ビル
ドの大きい内側の巻線1A内に、ガスを並列に流すこと
ができるため、前記第1実施例と同様に、巻線1Aのガ
ス流路全体の入口から出口までの圧力損失の総和は小さ
くなる。この場合、本実施例は、巻線1Aの外側から内
側にガスを流すため、巻線1の内側から外側にガスを流
す前記第1実施例と、巻線内におけるガス流方向は逆方
向となるが、このようなガス流方向の差異が冷却効率に
ほとんど影響を与えるものでないことは明らかである。
したがって、本実施例においても、前記第1実施例と同
様の効果が得られる。なお、巻線1Bについては、その
ビルドが小さいため、内周面と外周面の冷却だけで、巻
線1B全体を十分に冷却することができる。
【0043】また、本実施例においては、巻線1Aのセ
クション1s間の間隙4にガス止めカラー5を取り付
け、貫通孔22の近接位置まで伸びるようにして配置し
ているため、このガス止めカラー5により、ガスの軸方
向への流れを阻止して巻回方向への流れを促進可能であ
り、巻線1Aをより均一に冷却することができる。した
がって、ガス絶縁変圧器全体の冷却効率をより向上する
ことができる。
【0044】[3]第3実施例…図4 図4は、本発明によるガス絶縁変圧器の第3実施例を示
す図である。この第3実施例は、特に、請求項3、5、
および6記載の発明を適用した実施例である。すなわ
ち、本実施例ではまず、図4に示すように、それぞれ複
数のセクション1sが積層されて構成された2つの巻線
1A,1Bが巻回方向内外に配置されており、内側の巻
線1Aのビルドと、外側の巻線1Bのビルドとはほぼ等
しくなっている。また、内側の巻線1Aのセクション1
s間の間隙4の位置と、外側の巻線1Bのセクション1
s間の間隙4の位置は整合している。そして、内側の巻
線1Aの内外には絶縁筒2aと孔付き絶縁筒21aがそ
れぞれ配置され、外側の巻線1Bの内外には孔付き絶縁
筒21bと絶縁筒2bが配置されている。この場合、内
外の巻線1A,1Bの間の隣接する2つの孔付き絶縁筒
21a,21bの間には、冷却ダクト31が形成されて
いる。また、最も内側の絶縁筒2aと内側の巻線1Aと
の間には冷却ダクト3aが形成されており、最も外側の
絶縁筒2bと外側の巻線1Bとの間には冷却ダクト3b
が形成されている。
【0045】そして、本実施例の2つの孔付き絶縁筒2
1a,21bには、各孔付き絶縁筒21a,21bが付
属する巻線1A,1Bの間隙4と対向する上下方向の複
数箇所に貫通孔22が設けられている。この貫通孔22
の基本的な配置構成は図示していないが、前記第1、第
2実施例と同様に、図2に示すように構成されている。
そしてまた、図4に示すように、2つの孔付き絶縁筒2
1a,21bの間に形成される冷却ダクト31の間隔
は、各孔付き絶縁筒21a,21bと各巻線1A,1B
との間の間隔より大きくされている。一方、2つの巻線
1A,1Bの上下両端部には、端部ガス止め23がそれ
ぞれ設けられており、この上下の端部ガス止め23は、
2つの絶縁筒2a,2bとともに、これらの巻線1A,
1Bを囲むガス空間を周囲の空間から区分している。す
なわち、この上下の端部ガス止め23は、冷却ダクト3
1へのガス供給口24と冷却ダクト3a,3bからのガ
ス排出口25を残して2つの巻線1A,1Bの上下両端
部を一括的に覆っている。なお、冷却器11や送風器1
2などの他の部分については図示していないが、前記第
1、第2実施例と同様に構成されている。
【0046】以上のような構成を有する本実施例の作用
は次の通りである。まず、ガス絶縁変圧器の運転時に
は、図示していない冷却器11によって冷却されたガス
を、図示していない送風器12によって、タンク7内の
巻線1A,1B部分、すなわち、内外の巻線1A,1B
の間の2つの孔付き絶縁筒21a,21bの間に形成さ
れた冷却ダクト31の下部に、ガス供給口24を介して
供給する。このように冷却ダクト31の下部に供給され
たガスは、この冷却ダクト31を上方に向かって流れる
ガス流10となる。そして、このガス流10は、両側の
孔付き絶縁筒21a,21bの各貫通孔22の部分で次
々に分流し、各孔付き絶縁筒21a,21bと各巻線1
A,1Bとの間にそれぞれ吹き出す。
【0047】この場合、各孔付き絶縁筒21a,21b
の各貫通孔22からそれぞれ吹き出したガス流10は、
各巻線1A,1Bのセクション1s間の間隙4内にそれ
ぞれ効率よく流れ込み、各間隙4内を巻回方向内側と外
側に向かってそれぞれ流れて各巻線1A,1Bをそれぞ
れ冷却する。この後、各ガス流10は、内側の巻線1A
の内側の冷却ダクト3aと外側の巻線1Bの外側の冷却
ダクト3bにそれぞれ流れ込み、他のセクション1s間
から同様に同じ側の冷却ダクト3a,3bにそれぞれ流
れ込むガス流10と合流して冷却ダクト3a,3bの上
部からガス排出口25を介して吹き出す。このように内
外の冷却ダクト3a,3bから吹き出したガスは、タン
ク7外部の冷却器11に戻され、再び冷却された後、送
風器12によって再び冷却用のガスとしてタンク7内に
戻される。
【0048】以上のように、本実施例においては、ほぼ
等しいビルドを有する内外の巻線1A,1B内に、ガス
をそれぞれ並列に流すことができるため、この内外の巻
線1A,1Bのガス流路の入口から出口までの圧力損失
の総和は、前記第1、第2実施例と同様に小さくなる。
したがって、本実施例においても、前記第1、第2実施
例と同様の効果が得られる。また、本実施例において
は、同一の冷却ダクト31によって、2つの巻線1A,
1Bを同時に冷却できるため、構成が簡略である。特
に、2つの巻線1A,1B間に高い電圧が加わる場合、
2つの巻線1A,1Bの主間隙距離を広く取る必要があ
る場合には、これらの巻線1A,1B間の冷却ダクト3
1の距離を大きく取れるため、圧力損失をより小さくす
ることができる。
【0049】[4]第4実施例…図5 図5は、本発明によるガス絶縁変圧器の第4実施例を示
す図である。この第4実施例は、特に、請求項4〜6記
載の発明を適用した実施例である。すなわち、本実施例
ではまず、図5に示すように、それぞれ複数のセクショ
ン1sが積層されて構成された4つの巻線1A,1B,
1C,1Dが巻回方向内外に配置されている。この場
合、各巻線1A〜1Dのビルドは互いに異なっており、
特に、最も内側の巻線1Aのビルドは他の巻線1B〜1
Dに比べて格段に小さくなっている。また、最も内側の
巻線1Aを除く3つの巻線1B〜1Dのセクション1s
間の間隙4の位置は整合している。そして、最も内側の
巻線1Aの内外には、絶縁筒2a,2bがそれぞれ配置
されており、これらの絶縁筒2a,2bと巻線1Aとの
間には冷却ダクト3a,3bがそれぞれ形成されてい
る。また、最も外側の巻線1Dの外側には絶縁筒2が配
置されており、この絶縁筒2と巻線1Dとの間には冷却
ダクト3が形成されている。さらに、内側の巻線1Aの
外側の絶縁筒2bと内側から2番目の巻線1Bとの間に
は、孔付き絶縁筒21が配置されており、この孔付き絶
縁筒21と絶縁筒2bとの間に冷却ダクト31が形成さ
れている。一方、3つの巻線1B〜1Dの間には、絶縁
筒が全く配置されておらず、連続したガス流路が形成さ
れている。この場合、絶縁筒2b,絶縁筒2、および孔
付き絶縁筒21は、本発明の第1、第2、および第3の
絶縁筒にそれぞれ相当する。
【0050】そして、本実施例の孔付き絶縁筒21に
は、この孔付き絶縁筒21が付属する巻線1Bの間隔4
と対向する上下方向の複数箇所に貫通孔22が設けられ
ている。この貫通孔22の基本的な配置構成は図示して
いないが、前記第1〜第3実施例と同様に、図2に示す
ように構成されている。そしてまた、図5に示すよう
に、絶縁筒2bと孔付き絶縁筒21との間に形成される
冷却ダクト31の間隔は、孔付き絶縁筒21と巻線1B
との間の間隔より大きくされている。さらに、外側の2
つの巻線1C,1Dには、適当な数のセクション1s毎
の間隙4にガス止めカラー5が取り付けられている。こ
の場合、巻線1Cのガス止めカラー5は、その内側に隣
接する巻線1Bの近接位置まで伸びるようにして配置さ
れており、巻線1Dのガス止めカラー5は、その内側に
隣接する巻線1Cの近接位置まで伸びるようにして配置
されている。一方、3つの巻線1B〜1Dの上下両端部
には端部ガス止め23がそれぞれ設けられており、この
上下の端部ガス止め23は、2つの絶縁筒2b,2とと
もに、3つの巻線1B〜1Dを囲むガス空間を周囲の空
間から区分している。すなわち、この上下の端部ガス止
め23は、冷却ダクト31へのガス供給口24と冷却ダ
クト3からのガス排出口25を残して巻線1B〜1Dの
上下両端部を覆っている。なお、冷却器11や送風器1
2などの他の部分については図示していないが、前記第
1〜第3実施例と同様に構成されている。
【0051】以上のような構成を有する本実施例の作用
は次の通りである。まず、ガス絶縁変圧器の運転時に
は、図示していない冷却器11によって冷却されたガス
を、図示していない送風器12によって、タンク7内の
巻線1A〜1D部分、すなわち、最も内側の巻線1Aの
内外の絶縁筒2a,2bとこの巻線1Aとの間に形成さ
れた冷却ダクト3a,3bの下部に供給するとともに、
絶縁筒2bと孔付き絶縁筒21との間に形成された冷却
ダクト31の下部に、ガス供給口24を介して供給す
る。このうち、冷却ダクト31の下部に供給されたガス
は、この冷却ダクト31を上方に向かって流れるガス流
10となる。そして、このガス流10は、孔付き絶縁筒
21の各孔22の部分で次々に分流し、孔付き絶縁筒2
1と巻線1Bとの間に吹き出す。
【0052】この場合、孔付き絶縁筒21の各貫通孔2
2からそれぞれ吹き出したガス流10は、間に絶縁筒が
設けられていない3つの巻線1B〜1Dのセクション1
s間の間隙4内にそれぞれ効率よく流れ込み、各間隙4
内を巻回方向外側に向かって順次流れて各巻線1B〜1
Dをそれぞれ冷却する。この場合、下流側となる2つの
巻線1C,1Dに、隣接する上流側の巻線の間隙4の近
接位置まで伸びるようにしてガス止めカラー5が配置さ
れているため、ガス流10は軸方向に移動せず、巻回方
向に確実に流れ、巻線1C,1Dを均一に冷却する。こ
の後、ガス流10は、最も外側の巻線1Dの外側の冷却
ダクト3に流れ込み、他のセクション1s間から同様に
冷却ダクト3に流れ込むガス流10と合流して冷却ダク
ト3の上部からガス排出口25を介して吹き出す。
【0053】一方、最も内側の巻線1Aの両側の冷却ダ
クト3a,3bの下部に供給されたガスは、それぞれ、
巻線1の内周面と外周面に沿ってこの冷却ダクト3a,
3b内を流れるガス流10となる。そして、このガス流
10によって、巻線1Aの内周面と外周面の熱が奪わ
れ、この部分の冷却が行われた後、このガス流10は冷
却ダクト3a,3bの上部から吹き出す。
【0054】なお、外側の冷却ダクト3の上部から吹き
出したガスと、最も内側の巻線1Aの両側の冷却ダクト
3a,3bから吹き出したガスは、タンク7の上部出合
流してタンク7外部の冷却器11に戻され、再び冷却さ
れた後、送風器12によって再び冷却用のガスとしてタ
ンク7内に戻される。
【0055】以上のように、本実施例においては、比較
的大きいビルドを有する連続した3つの巻線1B〜1D
の整合した各間隙4をガスが順次通過する形で、ガスを
巻回方向外側に向かって並列に流すことができるため、
この3つの巻線1B〜1Dのガス流路の入口から出口ま
での圧力損失の総和を、大幅に小さくすることができ
る。したがって、本実施例においても、前記第1〜第3
実施例と同様の効果が得られる。なお、巻線1Aについ
ては、そのビルドが小さいため、内周面と外周面の冷却
だけで、巻線1A全体を十分に冷却することができる。
【0056】また、本実施例においては、下流側の2つ
の巻線1C,1Dのセクション1s間の間隙4にガス止
めカラー5を取り付け、上流側の隣接する巻線の間隙4
の近接位置間で伸びるように配置しているため、このガ
ス止めカラー5により、ガスの軸方向への流れを阻止し
て巻回方向への流れを促進可能であり、巻線1B〜1D
をより均一に冷却することができる。したがって、ガス
絶縁変圧器全体の冷却効率をより向上することができ
る。また、本実施例においては、同一の冷却ダクト31
から流入したガスによって、3つの巻線1B〜1Dを連
続的に冷却できるため、構成が簡略である。
【0057】[5]他の実施例 なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
他にも多種多様の変形例を実施可能である。例えば、前
記第1実施例において、孔付き絶縁筒の貫通孔の面積
を、貫通孔の径を変えることで調整したが、貫通孔の数
を変えたり、あるいはこれらを組み合わせることで調整
することが可能である。また、前記第1、第2、第4実
施例において、孔付き絶縁筒を巻回方向反対側に設け
て、ガス流を逆方向に流すことも可能である。
【0058】そしてまた、前記第3実施例においては、
冷却ダクトから2方向に分流させた2方向の各ガス流に
よって、1つの巻線をそれぞれ冷却するように構成した
が、2方向のうちの一方のガス流によって、2つ以上の
巻線を冷却するように構成することも可能である。一
方、前記第4実施例においては、冷却ダクトからの1方
向のガス流によって、3つの巻線を順次冷却するように
構成したが、2つの巻線のみを冷却するか、あるいは逆
に4つ以上の巻線を順次冷却するように構成することも
可能である。
【0059】さらに、巻線の数や巻線を構成するセクシ
ョンの数、あるいは、セクション間の間隙の具体的な寸
法や冷却ダクトと間隙との具体的な寸法比などは、いず
れも設計上の選択事項であり、自由に設定可能である。
また、本発明は、特に、ガス絶縁変圧器のガス流路の構
成の改良に関するものであるため、前記各実施例で示し
たような巻線周辺のガス流路構成以外の部分については
自由に構成可能である。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、巻線の
内側または外側の絶縁筒に貫通孔を設けてこの貫通孔か
ら巻線の間隙内にガスを供給し、巻線内の巻回方向にガ
スを流すように構成したことにより、巻線のビルドが大
きい場合であっても、送風器の容量を増大させることが
なく、冷却効率および信頼性の高いガス絶縁変圧器を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス絶縁変圧器の第1実施例を示す模
式的断面図。
【図2】図1の絶縁筒を示す模式的斜視図。
【図3】本発明のガス絶縁変圧器の第2実施例を示す模
式的断面図。
【図4】本発明のガス絶縁変圧器の第3実施例を示す模
式的断面図。
【図5】本発明のガス絶縁変圧器の第4実施例を示す模
式的断面図。
【図6】従来のガス絶縁変圧器の巻線の一例を示す模式
的断面図。
【図7】従来のガス絶縁変圧器の巻線の別の一例を示す
模式的断面図。
【図8】図6または図7の巻線を含む従来のガス絶縁変
圧器の一例を示す模式的断面図。
【符号の説明】
1,1A〜1D…巻線 1s…(巻線の)セクション 2,2a,2b…絶縁筒 3,3a,3b,31…冷却ダクト 4…(セクション間の)間隙 5…ガス止めカラー 6…ダクトピース 7…タンク 8…鉄心 9…バッフル 10…ガス流 11…冷却器 12…送風器 13…ガス配管 21,21a,21b…孔付き絶縁筒 22…貫通孔 23…端部ガス止め 24…ガス供給口 25…ガス排出口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスを充填したタンク内部に、鉄心
    とこの鉄心軸方向周囲に複数のセクションを積層する形
    で構成した巻線を配置し、前記セクション間長手方向に
    前記絶縁ガスを流す間隙を設けてなるガス絶縁変圧器に
    おいて、 前記巻線の巻回方向内外に第1と第2の絶縁筒をそれぞ
    れ配置し、この第1と第2の絶縁筒のいずれか一方と巻
    線との間に第3の絶縁筒を配置してこの第3の絶縁筒と
    隣接する第1または第2の絶縁筒との間に前記絶縁ガス
    が流れるダクトを形成し、前記第3の絶縁筒の軸方向に
    複数の貫通孔を設けたことを特徴とするガス絶縁変圧
    器。
  2. 【請求項2】 絶縁ガスを充填したタンク内部に、鉄心
    とこの鉄心軸方向周囲に複数のセクションを積層する形
    でそれぞれ構成した複数の巻線を内外に配置し、前記セ
    クション間長手方向に前記絶縁ガスを流す間隙を設けて
    なるガス絶縁変圧器において、 前記複数の巻線の各々の巻回方向内外に絶縁筒をそれぞ
    れ配置し、隣接する内外の巻線の間の隣接する2つの絶
    縁筒の間に前記絶縁ガスが流れるダクトを形成し、この
    ダクトを構成するいずれか一方の絶縁筒の軸方向に複数
    の貫通孔を設けたことを特徴とするガス絶縁変圧器。
  3. 【請求項3】 絶縁ガスを充填したタンク内部に、鉄心
    とこの鉄心軸方向周囲に複数のセクションを積層する形
    でそれぞれ構成した複数の巻線を内外に配置し、前記セ
    クション間長手方向に前記絶縁ガスを流す間隙を設けて
    なるガス絶縁変圧器において、 前記複数の巻線の各々の巻回方向内外に絶縁筒をそれぞ
    れ配置し、隣接する内外の巻線の間の隣接する2つの絶
    縁筒の間に前記絶縁ガスが流れるダクトを形成し、この
    ダクトを構成する両方の絶縁筒の軸方向に複数の貫通孔
    を設けたことを特徴とするガス絶縁変圧器。
  4. 【請求項4】 絶縁ガスを充填したタンク内部に、鉄心
    とこの鉄心軸方向周囲に複数のセクションを積層する形
    でそれぞれ構成した複数の巻線を内外に配置し、前記セ
    クション間長手方向に前記絶縁ガスを流す間隙を設けて
    なるガス絶縁変圧器において、 前記複数の巻線間には絶縁筒を配置せずに、最も内側の
    巻線の内側と最も外側の巻線の外側に第1と第2の絶縁
    筒をそれぞれ配置し、この第1と第2の絶縁筒のいずれ
    か一方とこの絶縁筒が付属する巻線との間に第3の絶縁
    筒を配置してこの第3の絶縁筒と隣接する第1または第
    2の絶縁筒との間にガスを流すダクトを形成し、前記第
    3の絶縁筒の軸方向に複数の貫通孔を設けたことを特徴
    とするガス絶縁変圧器。
  5. 【請求項5】 2つの絶縁筒の間に形成される前記ダク
    トの間隔を、貫通孔を設けた絶縁筒とこれに対向する巻
    線との間の間隔より大きくしたことを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3、または請求項4記載のガス絶
    縁変圧器。
  6. 【請求項6】 貫通孔を設けた絶縁筒の単位面積あたり
    の貫通孔の面積を、絶縁筒の下部から上部に向かって大
    きくしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
    3、請求項4、または請求項5記載のガス絶縁変圧器。
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