JPH081764A - 吹き込み成形装置のプリフォーム加熱制御方法 - Google Patents

吹き込み成形装置のプリフォーム加熱制御方法

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JPH081764A
JPH081764A JP6165899A JP16589994A JPH081764A JP H081764 A JPH081764 A JP H081764A JP 6165899 A JP6165899 A JP 6165899A JP 16589994 A JP16589994 A JP 16589994A JP H081764 A JPH081764 A JP H081764A
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preform
heating
radiant heating
blow molding
intermittently
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Saburo Suzuki
三郎 鈴木
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Frontier Co Ltd
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 PETボトル等を成形するための吹き込み成
形装置において、プリフォームの外側表面を過剰に加熱
することなく、また、短時間で成形に適した加熱状態を
形成できる加熱制御方法を提案すること。 【構成】 吹き込み成形装置における後段加熱ステーシ
ョンにおいては、プリフォームを近赤外線ヒータ等の放
射加熱手段を用いて、間欠的に放射加熱している。ま
た、加熱後にプリフォームがピーク温度に達した後は、
冷却ファンにより直上から空気をプリフォームに吹きつ
けて均一に冷却している。この結果得られるプリフォー
ムの内外温度変化曲線D2、D1を、従来の連続放射加
熱した場合のプリフォームの内外温度変化曲線A2、A
1と比較すると分かるように、本発明によれば、外側表
面の過剰な加熱を防止できる。また内外表面の温度差を
小さくでき、且つ、外側表面温度を急激に低下できるの
で、成形に適した温度状態を短時間で形成することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PETボトル等の成形
を行うのに適した吹き込み成形装置に関するものであ
る。さらに詳しくは、本発明は、プリフォームを吹き込
み成形に適した温度に加熱するための加熱制御方法の改
良に関するものである。
【0002】また、本発明は、この加熱制御方法によっ
てプリフォームの加熱が行われる吹き込み成形装置に関
するものである。
【0003】
【従来の技術】PETボトル等の中空形状をした成形品
は、射出成形により形成した熱可塑性樹脂からなるプリ
フォームを加熱し、しかる後に成形に適した温度まで冷
却して、延伸成形機において延伸成形する工程を経て成
形される。
【0004】プリフォームの加熱は、一般に、赤外線ヒ
ータ等の放射加熱素子をプリフォームの搬送経路に沿っ
て配置し、搬送されるプリフォームをその軸線回りに回
転させながら、横方向から均一に放射加熱することによ
り行われる。外側から放射加熱すると、プリフォームは
その外側表面の方が内側表面よりも早く加熱される。図
8において曲線A1およびA2は、これらの温度変化を
示してある。これらの曲線から分かるように、外周表面
の方が加熱により高温となる。しかし、この後の延伸成
形においては、プリフォームの内周表面の側の方が、延
伸倍率が高いので、内側表面の側の方を高温にする必要
がある。このために、加熱後にはプリフォームを放置等
して、内外表面の温度差が逆転するまで冷却し、しかる
後に、延伸成形が行なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにプリフォー
ムの放射加熱時には、その外側表面の方が早く加熱され
る。このため、放射加熱を適切に行わないと、内側表面
が充分に加熱された状態に至る前に、外側表面が過度に
加熱されてしまい外側表面が劣化してしまうといったお
それがある。
【0006】また、プリフォームが過度に加熱される
と、内側表面温度が外側表面温度よりも高い延伸成形に
適した温度状態となるまでプリフォームを冷却するのに
時間が掛かってしまう。プリフォームの冷却に時間が掛
かると、その分、成形ラインの効率が低下してしまうの
で好ましくない。
【0007】本発明の課題は、このような点に鑑みて、
プリフォームを放射加熱するに際してその外側表面を過
剰に加熱してしまうことのない加熱制御方法を提案する
ことにある。
【0008】また、本発明の課題は、放射加熱した後の
プリフォームを短時間で成形に適した温度状態にできる
加熱制御方法を提案することにある。
【0009】本発明の別の課題は、上記の加熱制御方法
によりプリフォームの放射加熱および冷却を行う吹き込
み成形装置を提案することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性樹脂
材料からなるプリフォームを放射加熱し、放射加熱した
プリフォームを吹き込み成形に適した温度まで冷却し、
しかる後に、プリフォームを所定形状の中空成形品とな
るように吹き込み成形する吹き込み成形装置において、
プリフォームの放射加熱を間欠的に行うようにしてい
る。
【0011】間欠的な放熱加熱は、近赤外線ヒータ等の
放射加熱手段と、この放射加熱手段をオン・オフ制御す
る制御手段とを用意し、制御手段によって一定の間隔で
オン・オフ制御することによって実現できる。あるい
は、放射加熱手段による放射加熱を遮るシャッター手段
を用意し、シャッター手段によってプリフォームと放射
加熱手段を間欠的に遮ることにより、実現することがで
きる。勿論、制御手段とシャッター手段の双方を用意し
ておき、これらを同期させて駆動して、間欠的ない放熱
を行うようにしてもよい。
【0012】また、本発明においては、放射加熱後のプ
リフォームの冷却に際して、プリフォームの温度がピー
ク値を過ぎた時点で、当該プリフォームに空気を吹きつ
けて冷却するようにしている。ここで、プリフォームを
均一に、しかも効率良く冷却するためには、プリフォー
ムに対して、その軸線方向に向けて空気を吹きつけるよ
うにすることが好ましい。
【0013】一方、本発明の吹き込み成形装置は次の構
成を採用したことを特徴としている。すなわち、一端が
開口した中空形状をした熱可塑性樹脂製のプリフォーム
を加熱する加熱手段と、加熱された後のプリフォームを
所定形状の成形品となるように2軸方向に延伸成形する
ための延伸成形手段と、この延伸成形手段を介して得ら
れた成形品を取り出す取り出し手段と、プリフォームを
前記加熱手段を介して前記延伸成形手段に向けて搬送す
ると共に、得られた成形品を前記延伸成形手段から前記
取り出し手段に搬送する搬送手段とを有している。
【0014】上記の搬送手段は、一定の間隔で配置さ
れ、プリフォームの開口に差し込み可能な複数の移送具
と、各移送具を、その初期位置から降下させると共に搬
送方向とは逆方向に後退させた後に再上昇させることに
より後退位置まで移送し、この後退位置から前記初期位
置まで前進させる動作を行う移送機構と、前記移送具が
前記初期位置から後退位置に移動するまでの間はプリフ
ォームを挟持し、前記後退位置に至った前記移送具に対
してプリフォームを開放して引き渡す保持機構とを備え
た構成を採用して、プリフォームを所定の送りピッチで
間欠的に搬送するようになっている。
【0015】さらには、上記の加熱手段は、プリフォー
ムの搬送経路に沿って配置した放射加熱手段と、この放
射加熱手段と搬送されるプリフォームの間を間欠的に遮
断するシャッター手段とを備えた構成を採用して、プリ
フォームを間欠的に放射加熱するようになっている。
【0016】ここで、上記の保持機構としては、一定の
間隔でプリフォーム保持面が形成された一対の保持板
と、これらの保持板を開閉する開閉手段とから構成した
ものを採用することができる。また、延伸成形手段の直
前の搬送経路には、プリフォームに空気を吹きつけて冷
却する冷却手段を配置することが好ましい。この場合、
冷却手段は、プリフォームに対して、その軸線方向に向
けて空気を吹きつけるように構成したものが好ましい。
【0017】
【作用】本発明の加熱制御方法においては、プリフォー
ムを間欠的に放射加熱している。この結果、連続して放
射加熱する場合に比べて、プリフォームの外側表面温度
の上昇が抑制されると共に、その内外表面温度差が小さ
くなる。このため、プリフォームの外側表面の過剰な加
熱が回避される。また、成形に適した温度までの冷却時
間が短縮される。
【0018】また、放射加熱されたプリフォームに対し
て空気を吹き付けて冷却した場合には、プリフォームの
外側表面温度が急激に低下して、成形に適した、内側表
面温度の方が高い状態が短時間で実現される。さらに、
空気の吹きつけをプリフォームの軸線方向に向けて行っ
た場合には、プリフォームの冷却が均一に、しかも効率
良く行なわれる。
【0019】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0020】図1および図2には、本発明を適用した吹
き込み成形装置の全体構成を示してある。本例の吹き込
み成形装置1は、PETボトルの吹き込み成形を行うた
めのものであり、一端が開口した試験管形状をしたプリ
フォームPを延伸成形して、清涼飲料水等の容器Bを成
形するためのものである。
【0021】図1に示すように、本例の装置1は、図の
左端において、プリフォーム受け渡しステーション2か
ら2本づつ、プリフォームP1、P2を受け取り、成形
後の容器B1、B2を、容器引き取りステーション3か
ら、後段の処理ステーション(図示せず)の側に引き渡
すようになっている。受け渡しステーション2から取り
出しステーション3の間には、直線状の搬送経路が形成
されており、この搬送経路の搬送方向に沿って、前段加
熱ステーション5、後段加熱ステーション6、延伸成形
機7がこの順序に配列されている。搬送経路上を搬送さ
れるプリフォームPは、前段加熱ステーション5におい
て、所定の温度に加熱された後に、これを通過して表面
が冷却される。しかる後に、後段加熱ステーション6で
は、その前段側搬送経路61において再度加熱され、そ
の後段側搬送経路62において延伸成形に適した温度ま
で冷却される。次に、延伸成形機7において延伸成形さ
れて容器Bに成形される。
【0022】搬送経路に沿ってプリフォームPを搬送す
るための搬送機構は、プリフォーム受け渡しステーショ
ン2から受け取ったプリフォームPを延伸成形機7の入
り口まで搬送する第1の搬送部8と、この搬送部8から
プリフォームPを受け取って延伸成形機7内で成形を行
わせる第2の搬送部9と、成形後の容器Bを取り出しス
テーション3まで搬送する第3の搬送部11から構成さ
れている。
【0023】図1および図2を参照して、本例の第1の
搬送部8の構成を説明する。この搬送部8は、搬送ライ
ンに沿って配置されたビーム81と、このピーム81の
上面に配置された複数のプリフォーム移送具82と、ビ
ーム81を搬送方向に沿って前後に移動させる移送機構
83と、ビーム81を昇降させる昇降機構84と、搬送
ラインに沿って配置されたプリフォーム保持機構85か
ら基本的に構成されている。
【0024】ビーム81の上面に配置された複数の移送
具82は、一定の間隔Lで配列されている。各移送具8
2は、ビーム81に対して回転自在に支持されたロッド
821と、この上端に形成されたプリフォーム担持面8
22と、この担持面822の中央から垂直に延びている
差し込みロッド823を有している。ビームの移送機構
83は、ビーム81を支持している支持部831を有
し、この支持部831は、ビームの昇降機構84によっ
て搬送方向の前後に向けて移動可能に、ローラ832に
よって支持されている。また、ビーム支持部831は、
その一方の端が、不図示のリンク機構を介して、搬送方
向の前後に揺動するリンク機構833に連結されてお
り、このリンク機構833による揺動によって、ビーム
支持部831は搬送方向の前後に向けて一定のピッチで
移動可能である。本例では、一定の送りピッチ2Lで移
動可能となっている。
【0025】ビームの昇降機構84は、上記のビーム支
持部831と、これを、ローラ832を介して、装置架
台1Aに対して昇降可能な状態で支持している昇降ガイ
ド841から構成されている。ビーム支持部831は、
リンク機構841によって、一定の幅で昇降されるよう
に構成されている。本例では、ビームの移送および昇降
動作が、リンク機構を介して、同一の駆動源からの駆動
力によって行われるように構成されている。このような
リンク機構は、各種の構成のものを利用することがで
き、また、当業者にとっては公知の技術であるので、本
明細書においてはその詳細は省略する。
【0026】ここで、本例においては、移送具82を構
成しているロッド821は、その下端が、プーリ、ベル
ト機構824を介して、ビーム支持部831に取り付け
たモータ825に連結されており、このモータにより、
その軸線を中心として回転するようになっている。
【0027】次に、図2および図3に示すように、本例
の保持機構85は、搬送方向の左右に配置された一対の
保持板851、852を備えている。これらの保持板8
51、852は左右対称な構造をしており、それぞれ、
左右に移動可能な状態で架台1Aに支持されている。図
3から分かるように、これらの保持板851、852の
内側縁には、一定のピッチLで、プリフォームPの基端
部分の外径に一致する半円形の窪み853、854が形
成されている。したがって、これらの保持板を合わせた
状態においては、左右の半径径の窪みによって、円形の
プリフォーム保持部が形成される。ここで、本例におい
ては、これらの左右の保持板851、852の開閉動作
も、リンク機構等を介して、ビーム81と同一の駆動源
80によって行うように構成されている。
【0028】(プリフォームの送り動作)図4および図
5を参照して、このように構成した本例の第1の搬送部
8におけるプリフォームPの移送動作を説明する。ビー
ム81上の各移送具82は、図4に示す搬送方向Aの前
方側の初期位置82Aにあるものとする。この状態で
は、保持機構85を構成している左右一対の保持板85
1、852は閉じた状態にあり、したがって、図4
(B)に示すように、プリフォームPを挟持した状態に
ある(図5の時点T0)。この状態から、まず、昇降機
構84によって下方の第2の位置82Bまで降下する
(図5の時点T1)。この降下により、移送具82の差
し込みロッド823がプリフォームPの口から抜ける。
【0029】次に、ビーム移送機構83により、ビーム
81は後方にむけて2Lだけ後退される。この結果、保
持具82は後退した第3の位置82Cに到る(図5の時
点T2)。次に、ビーム昇降機構84によって、ビーム
81は上昇して、その後退位置82Dに到る。ここに、
この後退位置82Dは、初期位置82Aに対して、保持
具82の2ピッチ分後方の位置であり、この位置におい
ては、保持機構によってプリフォームPが保持された状
態にある。したがって、ビーム81が上昇すると、移送
具82の差し込みロッド823がプリフォームPの口か
ら挿入され、プリフォームPが移送具の担持面822上
に支持された状態が形成される(図5の時点T3)。こ
の後は、図4(C)に示すように、保持機構85を構成
している一対の保持板851、852が開く(図5の時
点T4)。この結果、プリフォームPは移送具82のみ
で支持された状態にある。この後は、ビーム移送機構8
3によって、移送具82が再びその初期位置82Aまで
前進させられる(図5の時点T5)。ここに、移送具8
2のロッド821は常に回転しているので、そこに支持
されているプリフォームPも常に回転した状態で搬送さ
れる。この後は、保持機構85の保持板851、852
が再び閉じて、プリフォームPを挟持した状態を形成す
る(図5の時点T6)。
【0030】このように、本例においては、ビーム81
と共に一体となって移動する各移送具82によって、一
定の送りピッチ2L毎にプリフォームPが搬送される。
そして、プリフォームPはその軸線回りに回転した状態
で搬送され、一対の保持板によって保持された状態で
は、回転しない状態とされる。
【0031】なお、一回の搬送動作が行われた後は、図
5に示すように、延伸成形機7において、そこに搬入さ
れたプリフォームの成形が行われる(時点T7からT
8)。本例の延伸成形機7は一般的に使用されているも
のと同一のものを使用でき、またその成形動作も同一で
あるので、その構造および動作の説明は省略する。
【0032】以後、同一のサイクルを繰り返して、プリ
フォームの搬送および成形動作が行われる。
【0033】次に、本例において、プリフォームPを上
記構成の第1の搬送部8から受け取って、延伸成形機7
に搬入する第2の搬送部9も基本的には第1の搬送部8
と同様に構成されている。しかしながら、この第2の搬
送部9においては、図1から分かるように、一対の移送
具91、92を備えており、これらの後退位置91A、
92Aでの間隔Lと、成形機内での間隔L2とは異なる
ようにしてある。このように送りピッチを異なるように
するためには、カム、リンク機構を利用して、これらの
送りピッチを異なるように設定すればよい。あるいは、
圧縮ばねを介して摺動可能とした複数の移送具を強制的
に密着させたり離したりすることなどによって、送りピ
ッチを異なるようにするればよい。このような機構は各
種のものを採用することができる。この第2の搬送部9
では、このように一対の移送具を備え、それらの送りピ
ッチが異なり、プリフォームの回転機構を備えていない
点以外は第1の搬送部8における各移送具と同一の構成
である。
【0034】一方、第3の搬送部11も基本的には第1
の搬送部8と同一であり、一対の移送具111、112
を備え、これらを同一の送りピッチで移送して、成形機
7から2個づつの成形品B1、B2を取り出して、後段
側の不図示の処理ステーションに向けて搬出する。この
搬送部の構成も、送りピッチが異なる点および、成形品
の回転機構を備えていない点以外は、第1の搬送部8と
同一である。
【0035】(プリフォームの加熱制御)次に、本例の
装置における後段加熱ステーション6におけるプリフォ
ームPの加熱制御機構および加熱制御動作を説明する。
【0036】図6には、後段加熱ステーション6の前段
側搬送経路61における断面構成を示してある。この図
に示すように、搬送経路の一方の側には、複数本の近赤
外線ヒータ63が搬送方向に向けて一定の間隔で上下一
列状態に配列されている。これらの近赤外線ヒータ63
と、搬送経路上を搬送されるプリフォームPとの間に
は、垂直なシャッター板64が配置されている。このシ
ャッター板64は、不図示の駆動機構によって、上下に
移動可能となっている。本例では、保持機構85によっ
てプリフォームPが挟まれてその軸線回りの回転してい
ない状態では、(A)に示すように、シャッター板64
が降りて、これらの間を遮断するようになっている。逆
に、図6(B)に示すように、プリフォームPが回転し
ながら移送具82によって搬送されている間は、シャッ
ター板64が上がって、放射加熱が行われるようになっ
ている。したがって、シャッター板64はプリフォーム
Pの搬送動作に連動して上下に移動する。よって、赤外
線ヒータ63によるプリフォームPの放熱加熱は間欠
的、あるいは断続的に行われる。
【0037】一方、後段加熱ステーション6における後
段側搬送経路62には、放射加熱されたプリフォームP
を冷却するための冷却機構が取付けられている。図7に
示すように、本例の冷却機構は、搬送経路の直上に配置
された送風ファン65を備えている。この送風ファン6
5からの送風Wは、搬送されるプリフォームPの直上に
吹きつけられ、その周囲に沿って流下して外部に排出さ
れる。
【0038】ここで、本例では、送風ファンによる冷却
動作を、放熱加熱されたプリフォームPの温度がピーク
値を越えた時点で開始するように設定されている。
【0039】図8(C)を参照して本例における加熱ス
テーション6でのプリフォームPの加熱状態を説明す
る。この図8(C)において曲線A1およびA2は、そ
れぞれ、プリフォームPを連続して放射加熱して、自然
冷却した場合におけるプリフォームPの外側表面および
内側表面の温度変化を示してある。この場合における加
熱温度のピーク時のプリフォームの内外表面温度差をΔ
(A1−A2)とする。これに対して、本例の場合に
は、間欠的に放射加熱が行われるので、プリフォームP
の内外表面の温度は段階的に上昇する。すなわち、内外
表面温度はそれぞれ曲線D2、D1で示す曲線となる。
この曲線で示すように、内外の表面温度のピーク値は連
続放熱の場合よりも低下する。また、このピーク値の低
下の度合いは、外側表面温度の方が大きい。このため、
内外表面温度差Δ(D1−D2)は、連続放熱加熱の場
合に比べて小さくなる。
【0040】ここに、内側表面温度を所定の温度まで加
熱するためには、外側表面温度はそれよりも相当高い温
度に加熱される。しかし、本例では、内外表面温度差を
小さくできるので、内側表面温度を必要な温度に高めた
場合における外側表面温度を従来に比べて低く抑えるこ
とができる。したがって、本例の間欠放射加熱によれ
ば、外側表面が過度に加熱されて劣化するという弊害を
回避できる。
【0041】また、このように、内外表面温度差Δ(D
1−D2)が連続放射加熱の場合に比べて小さくなの
で、短い冷却時間により、内側表面温度の方が外側表面
温度よりも高くなった成形に適した温度状態を形成する
ことができる。
【0042】さらに、本例では、内外の表面温度がピー
ク値を越えた時点(図において矢印で示す。)におい
て、冷却ファン65によりプリフォームPの上から空気
を吹きつけて冷却している。このように空気を吹きつけ
ると、外側表面温度が急激に低下するので、成形に適し
た温度状態を短時間で実現することができる。特に、本
例においては、送風を、プリフォームの直上からその軸
線方向に吹きつけているので、プリフォームの全周に渡
って均一で、しかも効率の良い冷却を行うことができ
る。
【0043】なお、図8(A)には、冷却ファンによる
冷却を行わず、間欠的な放射加熱を行った場合のプリフ
ォームの内外表面温度の変化曲線B2,B1を、連続放
射加熱した場合の温度変化曲線A2、A1と共に描いて
ある。また、図8(B)には、連続放射加熱を行った後
に冷却ファンにより冷却した場合のプリフォームの内外
表面温度の変化曲線C2、C1を、連続放射加熱した場
合の変化曲線A2、A1と共に描いてある。これらの図
から分かるように、間欠放射加熱のみを採用した場合で
も、プリフォームの外側表面温度の過剰な加熱を防止で
きるという利点がある。また、冷却ファンによる冷却の
みを採用した場合においても、成形に適した温度状態の
形成を短時間でできるという利点が得られる。
【0044】なお、上記の実施例において、前段加熱ス
テーション5においても間欠放射加熱を行うようにして
もよいことは勿論である。
【0045】さらに、上記の実施例においては、シャッ
ターにより放熱を間欠的に行うようにしている。この代
わりに、あるいはこれと併用して、加熱手段自体を一定
の間隔でオン・オフ制御してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、プリフォームの加熱を間欠的な放射加熱によって行
っている。したがって、従来のような加熱法に比べて、
プリフォームの外側表面の温度を過剰に高めることな
く、その内側表面温度を充分に高めることができる。ま
た、内外表面温度差を小さくすることができるので、加
熱後に、成形に適した内側表面温度が高い温度状態を短
時間で形成できる。
【0047】さらに、本発明においては、プリフォーム
が加熱によりピーク温度に達した後の時点で空気を吹き
つけてプリフォームを冷却するようにしている。このよ
うにすることにより、プリフォームの外側表面温度を急
激に低下させることができる。よって、成形に適した温
度状態を従来に比べて極めて短い時間で形成することが
できる。
【0048】一方、本発明の吹き込み成形装置において
は、プリフォームの搬送機構を構成している各移送具は
送りピッチ分だけの移動動作を行うのみであり、また、
プリフォームの保持機構は、固定した位置においてプリ
フォームの保持、開放動作を行えば良い。したがって、
従来のように各移送具が搬送ラインに沿って循環する構
成のものと比べて搬送機構を極めて簡単に、しかも廉価
に構成することができる。また、各移送具によりプリフ
ォームをその軸線周りに回転させるようにしているの
で、プリフォームを全体的に均一に加熱することができ
る。さらに、加熱ステーションを通過する搬送経路上に
おけるプリフォームの送りピッチと、延伸成形機におけ
るプリフォームの送りピッチとは異なるように設定し、
このような送りピッチの違いを、ラックおよびピニオン
機構、カムおよびリンク機構等の動力伝達機構などを介
して、同一の駆動源からの駆動力によって実現するよう
にしてる。したがって、装置をコンパクトに構成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である吹き込み成形装置の構成
を示す概略側面図である。
【図2】図1の装置の概略横断面図である。
【図3】図1の装置におけるプリフォームの保持機構を
構成している一対の保持板を示す部分平面図である。
【図4】図1の装置における搬送動作を説明するための
図であり、(A)は各移送具の移動を示す説明図、
(B)および(C)はプリフォーム保持機構の動作を示
す説明図である。
【図5】図1の装置の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図6】図1の装置の後段加熱ステーションにおける加
熱機構を示す図であり、(A)は放射加熱を遮断した状
態を示す説明図、(B)は放射加熱を行っている状態を
示す説明図である。
【図7】図1の装置の後段加熱ステーションにおけるプ
リフォームの冷却機構を示す説明図である。
【図8】プリフォームの加熱に伴う内外表面温度の変化
状態を示すグラフであり、(A)は連続放射加熱を行っ
た場合の温度変化と、間欠放射加熱を行った場合の温度
変化とを比較するためのグラフ、(B)は連続放射加熱
を行った後に自然冷却させた場合と、空気を吹きつける
ことにより冷却させた場合の温度変化を比較するための
グラフ、(C)は連続放射加熱を行った場合と、間欠放
射加熱と共に空気を吹きつけて冷却した場合の温度変化
を比較するためのグラフである。
【符号の説明】
1・・・吹き込み成形装置 3・・・取り出しステーション 5・・・前段加熱ステーション 6・・・後段加熱ステーンション 61・・・前段側搬送路 62・・・後段側搬送路 63・・・近赤外線ヒータ 64・・・シャッター板 65・・・冷却ファン 7・・・延伸成形機 8、9、11・・・搬送機構 81・・・ビーム 82・・・移送具 82A・・・移送具の初期位置 82D・・・移送具の後退位置 83・・・移送機構 84・・・昇降機構 85・・・保持機構 851、852・・・保持板 P(P1、2)・・プリフォーム B(B1、B2)・・・容器(成形品)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂材料からなるプリフォーム
    を放射加熱し、放射加熱したプリフォームを吹き込み成
    形に適した温度まで冷却し、しかる後に、プリフォーム
    を所定形状の中空成形品となるように吹き込み成形する
    吹き込み成形装置において、プリフォームの前記放射加
    熱を間欠的に行うことを特徴とするプリフォーム加熱制
    御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、プリフォームの放射
    加熱手段と、この放射加熱手段による放射加熱をオン・
    オフする制御手段とを有し、プリフォームの放射加熱を
    間欠的に行うことを特徴とするプリフォーム加熱制御方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、プリフォー
    ムの放射加熱手段と、この放射加熱手段による放射加熱
    を遮るシャッター手段とを有し、シャッター手段によっ
    てプリフォームと放射加熱手段を間欠的に遮ることによ
    り、間欠的な放射加熱を行うことを特徴とするプリフォ
    ーム加熱制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、放射加熱後
    のプリフォームの冷却に際して、プリフォームの温度が
    ピーク値を過ぎた時点で、当該プリフォームに空気を吹
    きつけて冷却することを特徴とするプリフォーム加熱制
    御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、プリフォームに対し
    て、その軸線方向に向けて空気を吹きつけることを特徴
    とするプリフォーム加熱制御方法。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂材料からなるプリフォーム
    を放射加熱し、放射加熱したプリフォームを吹き込み成
    形に適した温度まで冷却し、しかる後に、プリフォーム
    を所定形状の中空成形品となるように吹き込み成形する
    吹き込み成形装置において、放射加熱後のプリフォーム
    の冷却に際して、プリフォームの温度がピーク値を過ぎ
    た時点で、当該プリフォームに空気を吹きつけて冷却す
    ることを特徴とするプリフォーム加熱制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、プリフォームに対し
    て、その軸線方向に向けて空気を吹きつけることを特徴
    とするプリフォーム加熱制御方法。
  8. 【請求項8】 一端が開口した中空形状をした熱可塑性
    樹脂製のプリフォームを加熱する加熱手段と、加熱され
    た後のプリフォームを所定形状の成形品となるように2
    軸方向に延伸成形するための延伸成形手段と、この延伸
    成形手段を介して得られた成形品を取り出す取り出し手
    段と、プリフォームを前記加熱手段を介して前記延伸成
    形手段に向けて搬送すると共に、得られた成形品を前記
    延伸成形手段から前記取り出し手段に搬送する搬送手段
    とを有し、 前記搬送手段は、一定の間隔で配置されていると共にプ
    リフォームの開口に差し込み可能な複数の移送具と、各
    移送具を、その初期位置から降下させると共に搬送方向
    とは逆方向に後退させた後に再上昇させることにより後
    退位置まで移送し、この後退位置から前記初期位置まで
    前進させる動作を行う移送機構と、前記移送具が前記初
    期位置から後退位置に移動するまでの間はプリフォーム
    を挟持し、前記後退位置に至った前記移送具に対してプ
    リフォームを開放して引き渡す保持機構とを有し、プリ
    フォームを所定の送りピッチで間欠的に搬送するように
    なっており、 前記加熱手段は、プリフォームの搬送経路に沿って配置
    した放射加熱手段と、この放射加熱手段に放熱をオン・
    オフ制御するための制御手段とを有し、プリフォームを
    間欠的に放熱加熱することを特徴とする吹き込み成形装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、放熱加熱手段と、搬
    送されるプリフォームの間を間欠的に遮断するシャッタ
    ー手段とを備え、プリフォームを間欠的に放射加熱する
    ようになっていることを特徴とする吹き込み成形装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または9において、前記保持
    機構は、一定の間隔でプリフォーム保持面が形成された
    一対の保持板と、これらの保持板を開閉する開閉手段と
    を有していることを特徴とする吹き込み成形装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記延伸成形手
    段の直前の搬送経路には、プリフォームに空気を吹きつ
    けて冷却する冷却手段を有していることを特徴とする吹
    き込み成形装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記冷却手段
    は、プリフォームに対して、その軸線方向に向けて空気
    を吹きつけるように構成されていることを特徴とする吹
    き込み成形装置。
JP6165899A 1994-04-18 1994-06-24 吹き込み成形装置のプリフォーム加熱制御方法 Pending JPH081764A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017530040A (ja) * 2014-09-18 2017-10-12 セントレ テクニーク デ インダストリーズ メカニークスCentre Technique Des Industries Mecaniques 熱可塑性材料の加熱成形方法および実施設備

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