JPH08176560A - 軽油の水素化脱硫方法 - Google Patents

軽油の水素化脱硫方法

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JPH08176560A
JPH08176560A JP6336044A JP33604494A JPH08176560A JP H08176560 A JPH08176560 A JP H08176560A JP 6336044 A JP6336044 A JP 6336044A JP 33604494 A JP33604494 A JP 33604494A JP H08176560 A JPH08176560 A JP H08176560A
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貢 湯本
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一夫 出井
Etsuo Suzuki
悦夫 鈴木
Katsumi Oki
勝美 大木
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初太郎 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽油の深度脱硫方法を提供する。 【構成】 接触分解軽油、熱分解軽油、直留軽油、コー
カーガスオイル、水素化処理軽油、脱硫処理軽油の少な
くとも1種を原料油とし、無機酸化物80〜99重量%
とゼオライト1〜20重量%を含む担体に、周期律表第
VI族金属成分を酸化物換算で10〜30重量%と周期
律表第VIII族金属を酸化物換算で1〜10重量%と
燐成分を酸化物換算で1〜7重量%含有させた触媒を用
い、圧力30〜80kg/cm、温度320〜380
℃、液空間速度1.0〜5.0hr−1、水素/オイル
比100〜400リットル/リットルとして接触反応を
行う。上記ゼオライトは24.45〜24.55Åの格
子定数を有し、上記触媒は平均細孔径70〜80Åで、
かつ平均細孔径±15Åの細孔径を有する細孔の割合が
70%以上であることが好ましく、また生成油の硫黄分
が0.001〜0.10重量%となるように接触反応を
行うことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽油の水素化脱硫方法
に関し、特に、特定の触媒を用い、特定の条件下で、軽
油を深度脱硫する方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】原油
の蒸留や分解によって得られる軽油留分は、一般に、硫
黄化合物を含み、それらの油を燃料として使用した場合
には、硫黄化合物中に存在する硫黄が酸化物などの硫黄
化合物に転化して大気中に放出される。また、ディーゼ
ルエンジンにおいて使用される場合には、NOxなどの
除去装置に対する悪影響もあるため、上記の留分は、硫
黄含有量ができるだけ少ないことが望ましい。硫黄含有
量の少ない軽油留分は、軽油留分を接触水素化脱硫する
ことによって得ることができる。
【0003】ところで、従来から炭化水素油の水素化脱
硫に用いられている触媒は、通常、周期律表第VI族金
属(以下、単に「第VI族金属」と記す)と周期律表第
VIII族金属(以下、単に「第VIII族金属」と記
す)とを活性金属として、アルミナ、マグネシア、シリ
カなどの酸化物担体上に担持したものである。このと
き、一般に、第VI族金属としては、MoやWが用いら
れ、第VIII族金属としては、CoやNiが用いられ
ている。
【0004】また、この触媒の活性向上のために、燐、
ホウ素などを添加する技術が報告されている(特開昭5
2−13503号公報参照)。さらに、担体として用い
る無機酸化物中に、ゼオライトを混入するという技術も
報告されている(特開昭56−20087号公報参
照)。しかも、これらを両方用いた技術も報告されてい
る(特開昭61−126196、特開平2−21454
4号公報参照)。
【0005】しかしながら、これらの先提案技術は、主
に炭化水素油の重質油留分の水素化脱硫あるいは水素化
分解を目的としたものであって、軽油留分の水素化深度
脱硫を中心にした技術ではない。
【0006】また、近年、環境問題から商品軽油中に含
まれる硫黄分に対する規制がより厳しくなるにつれて
(0.5wt%→0.05wt%)、一層の深度脱硫が
要求されるようになったため、4メチルジベンゾチオフ
ェン(以下、「4M−DBT」と記す)や4,6ジメチ
ルジベンゾチオフェン(以下、「4,6DM−DBT」
と記す)と言った難脱硫性物質の処理が必要となって来
ている。
【0007】本発明は、このような従来技術の情況を考
慮してなされたものであり、深度脱硫領域において優れ
た脱硫活性を示し、難脱硫性物質にも十分に対応し得る
触媒を用いて、軽油を水素化脱硫する方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために検討を重ねた結果、(1)無機酸化物
からなる担体にゼオライトを含有させるとともに、第V
I族金属成分と第VIII族金属成分とからなる活性成
分に燐を含有させた触媒を使用し、しかも特定の条件下
で接触反応を行わせたところ、この触媒が、軽油中に含
まれる硫黄分を0.1wt%以下、さらには0.05w
t%以下まで脱硫する水素化脱硫反応において優れた性
能を示し、難脱硫性物質と言われている物質にも十分対
応できること、(2)特に、上記ゼオライトが24.4
5〜24.55Åの格子定数を有し、しかも上記触媒が
特定の平均細孔径および細孔径分布を有する場合におい
て、硫黄分0.03wt%以下にまで、高い脱硫率で、
しかも良好な再現性にて、確実に深度脱硫を行うことが
できること、を見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明の軽油の水素化脱硫方法
は、接触分解軽油、熱分解軽油、直留軽油、コーカーガ
スオイル、水素化処理軽油、脱硫処理軽油のうちの少な
くとも1種を原料油とし、無機酸化物80〜99重量%
とゼオライト1〜20重量%とを含む担体に、周期律表
第VI族金属成分を酸化物換算で10〜30重量%と周
期律表第VIII族金属を酸化物換算で1〜10重量%
と燐成分を酸化物換算で1〜7重量%含有させた触媒を
用い、圧力(水素分圧)を30〜80kg/cm、温
度を320〜380℃、液空間速度を1.0〜5.0h
−1、水素/オイル比を100〜400リットル/リ
ットル(以下、リットルを「L」と記す)として、接触
反応を行うことを特徴とする。
【0010】また、本発明の軽油の水素化脱硫方法は、
上記の担体に含ませるゼオライトが24.45〜24.
55Åの格子定数を有し、上記の使用触媒が平均細孔径
70〜80Åで、かつ平均細孔径±15Åの細孔径を有
する細孔の割合が70%以上であることをも特徴とす
る。
【0011】さらに、本発明の軽油の水素化脱硫方法
は、生成油の硫黄分が0.001〜0.10重量%とな
るように接触反応を行うことをも特徴とする。
【0012】本発明において使用される触媒の担体は、
無機酸化物とゼオライトとを含むものである。このうち
無機酸化物としては、種々のものが使用でき、例えば、
シリカ、アルミナ、ボリア、マグネシア、チタニア、シ
リカ−アルミナ、シリカ−マグネシア、シリカ−ジルコ
ニア、シリカ−トリア、シリカ−ベリリア、シリカ−チ
タニア、シリカ−ボリア、アルミナ−ジルコニア、アル
ミナ−チタニア、アルミナ−ボリア、アルミナ−クロミ
ア、チタニア−ジルコニア、シリカ−アルミナ−トリ
ア、シリカ−アルミナ−ジルコニア、シリカ−アルミナ
−マグネシア、シリカ−マグネシア−ジルコニアなどが
挙げられ、なかでも、アルミナ、シリカ−アルミナ、ア
ルミナ−ボリア、アルミナ−チタニア、アルミナ−ジル
コニアが好ましく、特にアルミナのうちのγ−アルミナ
が好ましい。これら無機酸化物は、単独で、あるいは2
種以上を組み合わせて用いることができる。
【0013】一方、ゼオライトとしても、種々のものが
使用でき、例えば、A型ゼオライト、X型ゼオライト、
Y型ゼオライト、安定化Y型ゼオライト、超安定型Y型
ゼオライト、L型ゼオライト、ZSM型ゼオライトなど
が挙げられ、好ましくはHY型ゼオライト、安定化Y型
ゼオライトである。これらの結晶性ゼオライトは、単独
で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができ
る。
【0014】上記の結晶ゼオライトにおいて、特に、格
子定数が24.45〜24.55Åのものを用いること
が好ましい。格子定数が24.45Å未満のゼオライト
では、全酸量が少なく、全体的な脱硫活性が低下するこ
とがある。逆に、24.55Åを超えたゼオライトで
は、全酸量は多いものの、酸強度が弱く、そのため現状
の脱硫反応温度において難脱硫性物質の除去が困難とな
ることがある。
【0015】担体中における無機酸化物の含有割合は、
80〜99重量%、好ましくは85〜98重量%であ
り、ゼオライトの含有割合は、1〜20重量%、好まし
くは2〜15重量%である。
【0016】無機酸化物が80重量%未満であると、触
媒全体の表面積が相対的にが小さくなるなど、担体とし
て好ましくなく、99重量%を超えると、相対的にゼオ
ライトの含有割合が1重量%未満となって、ゼオライト
を含有させる技術的意義が発現せず、ゼオライトが20
重量%を超えると、活性金属の分散性が悪くなる。
【0017】上記の無機酸化物およびゼオライトを含む
担体には、モンモリロナイト、カオリン、ハロサイト、
ベントナイト、アダバルガイド、ボーキサイト、カオリ
ナイト、ナクライト、アノーキサイトなどの粘土鉱物
を、単独で、あるいは2種以上を組み合わせて含ませる
ことができる。
【0018】本発明で用いる担体の比表面積、細孔容
積、平均細孔径は、いずれも特に限定されるものではな
いが、難脱硫性物質までをも除去する触媒とするために
は、比表面積は250m/g以上が好ましく、細孔容
積は0.3〜1.2cc/gが好ましく、平均細孔径5
0〜130Åが好ましい。
【0019】以上の担体に含有させる第VI族金属成分
としては、種々のものが使用できるが、クロム、モリブ
デン、タングステンの化合物が好ましく、特にモリブデ
ン、タングステンの化合物が好ましい。これらの化合物
の具体例としては、(NHMo24・4H
Oで表されるモリブデン酸アンモニウム、(NH
101241・5HOで表されるタングステン酸
アンモニウム、MoOで表される酸化モリブデン、H
(PMo1240)・30HOで表されるモリブ
ドリン酸、H(PW1240)・30HOで表さ
れるタングストリン酸などが挙げられる。これらの化合
物は、単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用す
ることができる。
【0020】上記の第VI族金属成分とともに含有させ
る第VIII族金属成分としても、種々のものが使用で
きるが、鉄、コバルト、ニッケル、ロジウム、パラジウ
ム、オスミウム、イリジウム、白金などの化合物が好ま
しく、特にコバルト、ニッケルの炭酸塩、酢酸塩、燐酸
塩が好ましい。これらの化合物は、単独で、あるいは2
種以上を組み合わせて使用することができる。
【0021】さらに、上記の第VI族金属および第VI
II族金属とともに含有させる燐成分としては、種々の
燐酸が挙げられ、具体的には、オルト燐酸、メタ燐酸、
ピロ燐酸、三燐酸、四燐酸、ポリ燐酸などが挙げられ、
特にオルト燐酸が好ましく使用できる。
【0022】これら第VI、第VIII族金属成分およ
び燐成分の含有割合は、酸化物換算で、触媒の重量を基
準として、第VI族金属成分が、10〜30重量%、好
ましくは15〜23重量%であり、第VIII族金属成
分が、1〜10重量%、好ましくは3〜7重量%であ
り、燐成分が、1〜7重量%、好ましくは2〜5重量%
である。
【0023】第VI族金属成分が10重量%未満である
と、難脱硫性物質までをも効率的に除去することができ
なくなり、30重量%を超えると、活性金属の分散性が
悪くなるのみならず、この効果は飽和してしまい不経済
となる。第VIII族金属成分が1重量%未満である
と、第VIII族金属成分を含有させる技術的意義が発
現せず、したがって難脱硫性物質までをも効率的に除去
することができなくなり、10重量%を超えても、この
効果は飽和してしまい不経済となる。燐成分が1重量%
未満であると、燐成分を含有させる技術的意義が発現せ
ず、したがって難脱硫性物質までをも効率的に除去する
ことができなくなり、7重量%を超えても、この効果は
飽和してしまい不経済となる。
【0024】上記の担体に、上記の第VI、第VIII
族金属成分および燐成分を含有させる方法、すなわち本
発明で使用する触媒の調製方法は、幾つかの公知の技術
を用いて行うことができる。その1つの方法としては、
上記の担体に、上記の第VI、第VIII族金属化合物
と燐酸とを、水、アルコール類、エーテル類、ケトン類
などの溶媒に溶解させた溶液を、1段以上の含浸処理に
よって担持させる含浸法が挙げられる。なお、この含浸
法において、含浸処理回数が複数にわたる場合、各含浸
処理の間で、乾燥・焼成を行ってもよい。
【0025】他の方法としては、上記の担体に、上記の
第VI、第VIII族金属化合物と燐酸とを溶解させた
溶液を噴霧する噴霧法、あるいは第VI、第VIII族
金属成分と燐成分とを化学的に蒸着させる化学蒸着法を
挙げることができる。
【0026】さらに別の方法としては、成型前の上記の
担体成分に、上記の第VI、第VIII族金属成分と燐
成分との一部あるいは全部を含有させて成型する混練
法、共沈法、アルコキシド法を挙げることができる。
【0027】以上の種々の製法によって調製される本発
明における触媒の比表面積、細孔容積は、触媒として機
能することができれば特に限定されるものではないが、
前述の担体の場合と同様に、難脱硫性物質までをも効率
的に除去するためには、比表面積が200m/g以
上、細孔容積が0.3〜1.2cc/gが好ましい。
【0028】また、触媒の平均細孔径は、60〜120
Å程度でよいが、特に、70〜80Å、好ましくは73
〜77Åとすることが適している。平均細孔径が大きす
ぎると、細孔内への反応物質の拡散性はよいものの、触
媒の有効表面積が小さくなるので、難脱硫性物質の除去
が困難となる。深度脱硫反応を行う場合は、生成軽油の
色相を悪化させずに、硫黄分を所定レベル以下まで減少
させることが重要であるため、液空間速度を低くした運
転を行うことが多い。この場合には、接触時間が長くな
るので、平均細孔径が大きい触媒を使用して反応物質の
拡散性を良くする必要は無くなるばかりか、逆に平均細
孔径が大きい触媒を使用すると、その結果として活性の
向上が認められなくなる。一方、平均細孔径が小さすぎ
ると、触媒として機能させるのに必要な物性(比表面
積、細孔容積)を得ようとすると、機械的強度が不足す
るなど、製造上困難な問題が発生する。
【0029】さらに、触媒の細孔径分布(すなわち、平
均細孔径±15Åの細孔径を有する細孔の割合)は、7
0%以上、好ましくは80%以上が望ましい。細孔径分
布の値が小さく、分布曲線がブロードであると、平均細
孔径が理想的な値であっても、反応に有効な細孔の数が
相対的に少なくなってしまい、高活性な触媒が期待でき
ない。
【0030】触媒形状も、特に限定されたものではな
く、通常、この種の触媒に用いられている種々の形状、
例えば、円柱状、四葉型などを採用することができる。
大きさは、通常、径が1/10〜1/22インチ、長さ
が3.2〜3.6インチが好ましい。
【0031】上記の触媒は、本発明を適用した実際のプ
ロセスに用いる場合は、単独で使用してもよいが、公知
の触媒あるいは公知の無機質酸化物担体と混合して使用
することもできる。また、上記の触媒には、モンモリロ
ナイト、カオリン、ハロサイト、ベントナイト、アダバ
ルガイド、ボーキサイト、カオリナイト、ナクライト、
アノーキサイトなどの粘土鉱物を、単独で、あるいは2
種以上を組み合わせて含ませることもできる。
【0032】上記の触媒を使用する本発明において、原
料油としては、接触分解軽油、熱分解軽油、直留軽油、
コーカーガスオイル、水素化処理軽油、脱硫処理軽油が
挙げられ、これらは単独で、あるいは2種以上を組み合
わせて使用することができる。なお、これらの原料油
は、沸点範囲が150〜400℃、好ましくは200〜
380℃、さらに好ましくは220〜340℃であり、
硫黄分量が3重量%以下、好ましくは2.5重量%以
下、さらに好ましくは2.0重量%以下のものであるこ
とが好適である。
【0033】また、本発明において、上記原料油の水素
化脱硫反応条件としては、圧力(水素分圧)が30〜8
0kg/cm、好ましくは50〜60kg/cm
温度が320〜380℃、好ましくは320〜360
℃、さらに好ましくは330〜360℃、液空間速度が
1.0〜5.0hr−1、好ましくは1.0〜3.0h
−1、さらに好ましくは1.0〜2.0hr−1、水
素/オイル比が100〜400L/L、好ましくは20
0〜300L/Lが挙げられる。
【0034】圧力(水素分圧)が30kg/cm未満
であると、難脱硫性物質までをも除去することができ
ず、80kg/cmを超えても、難脱硫性物質の除去
効率が飽和するのみならず、これだけの高圧に耐え得る
高コストの設備を要し、不経済となる。温度が320℃
未満であると、難脱硫性物質までをも除去することがで
きず、380℃を超えても、難脱硫性物質の除去効率が
飽和し、不経済となる。液空間速度が5.0hr−1
超えると、触媒と原料油との接触時間が短くなりすぎて
難脱硫性物質までをも除去することができず、1.0h
−1未満であると、必要以上に接触時間が長くなりす
ぎ、処理効率が低下してしまう。
【0035】また、反応条件は、生成油中の硫黄分量が
0.001〜0.10重量%、好ましくは0.001〜
0.05重量%、より好ましくは0.005〜0.04
重量%、さらに好ましくは0.01〜0.03重量%と
なるような条件を選定することが好適である。このよう
な条件であれば、上記の触媒の寿命が従来の典型的な触
媒の寿命と同等あるいはそれ以上となり、実装置におい
て上記触媒を1年以上使用することが可能となる。
【0036】以上の原料油を以上の条件で水素化脱硫す
る本発明を商業規模で行う場合には、上記の触媒を、適
当な反応器において、固定床、移動床または流動床とし
て使用し、該反応器に上記の原料油を導入し、所定の条
件下において処理すればよい。
【0037】最も一般的には、上記の触媒を固定床とし
て維持し、原料油が該固定床を下方に通過するようにす
る。触媒は、単独の反応器あるいは連続した幾つかの反
応器内で使用することができる。
【0038】
【実施例】
実施例1 担体として、比表面積372m/g、細孔容積0.6
5cc/g、平均細孔径62Åで、HY型ゼオライト
〔SiO/Alのモル比が6であり、Na
含有量が0.3重量%以下であり、比表面積が970
(Langmuir、m/g)および620(BE
T、m/g)であり、結晶サイズが0.7〜1.0μ
m〕5重量%入りγ−アルミナを使用し、第VI族金属
としてMoを20重量%(酸化物)、第VIII族金属
としてCoを5重量%(酸化物)、燐を3重量%(酸化
物)含有する触媒を用いて、表1の条件で脱硫反応を行
った。この結果を、表4に示す。
【0039】
【表1】
【0040】実施例2 担体として、比表面積387m/g、細孔容積0.6
5cc/g、平均細孔径61Åで、HY型ゼオライト
(実施例1と同じHY型ゼオライト)10重量%入りγ
−アルミナを使用する以外は、実施例1と同様の方法で
脱硫反応を行った。この結果を、表4に併せて示す。
【0041】実施例3 担体として、比表面積405m/g、細孔容積0.6
5cc/g、平均細孔径67Åで、HY型ゼオライト
(実施例1と同じHY型ゼオライト)20重量%入りγ
−アルミナを使用する以外は、実施例1と同様の方法で
脱硫反応を行った。この結果を、表4に併せて示す。
【0042】実施例4 燐を1重量%とする以外は、実施例1と同様の方法で脱
硫反応を行った。この結果を、表4に併せて示す。
【0043】実施例5 燐を5重量%とする以外は、実施例1と同様の方法で脱
硫反応を行った。この結果を、表4に併せて示す。
【0044】実施例6 燐を7重量%とする以外は、実施例2と同様の方法で脱
硫反応を行った。この結果を、表4に併せて示す。
【0045】実施例7 Moを25重量%、Coを3重量%とする以外は、実施
例1と同様の方法で脱硫反応を行った。この結果を、表
4に併せて示す。
【0046】実施例8 Moを25重量%、Coを8重量%とする以外は、実施
例1と同様の方法で脱硫反応を行った。この結果を、表
4に併せて示す。
【0047】実施例9 Mo20重量%に代えてWを15重量%、Co5重量%
に代えてNiを3重量%とする以外は、実施例1と同様
の方法で脱硫反応を行った。この結果を、表4に併せて
示す。
【0048】実施例10 Moを15重量%、Coを8重量%とする以外は、実施
例1と同様の方法で脱硫反応を行った。この結果を、表
4に併せて示す。
【0049】比較例1 担体として、比表面積336m/g、細孔容積0.7
1cc/g、平均細孔径68Åのγ−アルミナを使用
し、燐を含有させない以外は、実施例1と同様の方法で
脱硫反応を行った。この結果を、表5に示す。
【0050】比較例2 燐を3重量%とする以外は、比較例1と同様の方法で脱
硫反応を行った。この結果を、表5に併せて示す。
【0051】比較例3 燐を含有させない以外は、実施例1と同様の方法で脱硫
反応を行った。この結果を、表5に併せて示す。
【0052】比較例4 燐を10重量%とする以外は、実施例1と同様の方法で
脱硫反応を行った。この結果を、表5に併せて示す。
【0053】比較例5 担体として、比表面積412m/g、細孔容積0.6
5cc/g、平均細孔径70Åで、HY型ゼオライト
(実施例1と同じHY型ゼオライト)30重量%入りγ
−アルミナを使用する以外は、実施例1と同様の方法で
脱硫反応を行った。この結果を、表5に併せて示す。
【0054】比較例6 Coを担持せず、燐を5重量%とする以外は、実施例1
と同様の方法で脱硫反応を行った。この結果を、表5に
併せて示す。
【0055】比較例7 Coを15重量%とする以外は、実施例1と同様の方法
で脱硫反応を行った。この結果を、表5に併せて示す。
【0056】比較例8 HY型ゼオライト(実施例1と同じHY型ゼオライト)
10重量%入りγ−アルミナを使用し、Moを8重量%
とする以外は、実施例1と同様の方法で脱硫反応を行っ
た。この結果を、表5に併せて示す。
【0057】比較例9 HY型ゼオライト(実施例1と同じHY型ゼオライト)
10重量%入りγ−アルミナを使用し、Moを35重量
%とする以外は、実施例1と同様の方法で脱硫反応を行
った。この結果を、表5に併せて示す。
【0058】以上の実施例および比較例で使用した触媒
の組成および物性をそれぞれ表2および表3に示す。
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】
【表5】
【0063】また、上記の実施例1〜10および比較例
1〜9で得られた生成油をGC−AED分析器にかけ
て、残存硫黄分の分析を行った。その結果を表6に示
す。
【0064】
【表6】
【0065】実施例11 担体として、比表面積372m/g、細孔容積0.6
5cc/gで、HY型ゼオライト〔SiO/Al
のモル比が6、NaO含有量が0.3重量%以下、
比表面積が970(Langmuir、m/g)およ
び620(BET、m/g)、結晶サイズが0.7〜
1.0μm、格子定数が24.45Å〕5重量%入りγ
−アルミナを使用し、活性金属担持量がCo:Mo:P
=5:20:3(酸化物、重量%)で、表9に示す平均
細孔径および細孔径分布(平均細孔径±15Åの細孔径
を有する細孔の割合)の触媒を用いて、表7の条件にお
いて脱硫反応を行った。この結果を、表10に示す。
【0066】
【表7】
【0067】実施例12 燐の担持比率を7重量%とし、表9に示す平均細孔径お
よび細孔径分布(平均細孔径±15Åの細孔径を有する
細孔の割合)の触媒を用いる以外は、実施例11と同様
の方法で脱硫反応を行った。この結果を、表10に併せ
て示す。
【0068】実施例13 担体を、比表面積387m/g、細孔容積0.65c
c/gで、HY型ゼオライト10重量%入りガンマ−ア
ルミナとし、表9に示す平均細孔径および細孔径分布
(平均細孔径±15Åの細孔径を有する細孔の割合)の
触媒を用いる以外は、実施例11と同様の方法で脱硫反
応を行った。この結果を、表10に併せて示す。
【0069】実施例14 担体を、比表面積403m/g、細孔容積0.65c
c/gで、HY型ゼオライト20重量%入りガンマ−ア
ルミナとし、表9に示す平均細孔径および細孔径分布
(平均細孔径±15Åの細孔径を有する細孔の割合)の
触媒を用いる以外は、実施例11と同様の方法で脱硫反
応を行った。この結果を、表10に併せて示す。
【0070】実施例15 担体を、比表面積386m/g、細孔容積0.67c
c/gで、使用したゼオライトがSiO/Al
のモル比5.5、NaO含有量0.3重量%以下、比
表面積730(Langmuir、m/g)および5
30(BET、m/g)、結晶サイズ0.6〜0.9
μm、格子定数24.55Åのものとし、表9に示す平
均細孔径および細孔径分布(平均細孔径±15Åの細孔
径を有する細孔の割合)の触媒を用いる以外は、実施例
11と同様の方法で脱硫反応を行った。この結果を、表
10に併せて示す。
【0071】比較例10 担体を、比表面積336m/g、細孔容積0.71c
c/gのガンマ−アルミナのみからなり、活性成分とし
て燐を担持させないものとし、表9に示す平均細孔径お
よび細孔径分布(平均細孔径±15Åの細孔径を有する
細孔の割合)の触媒を用いる以外は、実施例11と同様
の方法で脱硫反応を行った。この結果を、表10に示
す。
【0072】比較例11 燐の担持比率を3重量%とする以外は、比較例10と同
様の方法で脱硫反応を行った。この結果を、表10に併
せて示す。
【0073】比較例12 燐を担持させず、表9に示す平均細孔径および細孔径分
布(平均細孔径±15Åの細孔径を有する細孔の割合)
の触媒を用いる以外は、実施例11と同様の方法で脱硫
反応を行った。この結果を、表10に併せて示す。
【0074】比較例13 担体を、比表面積374m/g、細孔容積0.69c
c/gで、使用したゼオライトがSiO/Al
モル比10、NaO含有量0.3重量%以下、比表面
積950(Langmuir、m/g)および610
(BET、m/g)、結晶サイズ0.6〜0.9μ
m、格子定数24.38Åのものとし、表9に示す平均
細孔径および細孔径分布(平均細孔径±15Åの細孔径
を有する細孔の割合)の触媒を用いる以外は、実施例1
1と同様の方法で脱硫反応を行った。この結果を、表1
0に併せて示す。
【0075】比較例14 物性値(平均細孔径)のみが異なる触媒を使用する以外
は、実施例11と同様の方法で脱硫反応を行った。この
結果を、表10に併せて示す。
【0076】比較例15 物性値(細孔径分布)のみが異なる触媒を使用する以外
は、実施例11と同様の方法で脱硫反応を行った。この
結果を、表10に併せて示す。
【0077】以上の実施例11〜15および比較例10
〜15で使用した触媒の組成を表8に示し、物性を表9
に示す。
【0078】
【表8】
【0079】
【表9】
【0080】
【表10】
【0081】また、実施例11と比較例10において得
られた生成油を対象にしてGC−AED分析を行い、残
存硫黄分の分析を行った。その結果を表11に示す
【0082】
【表11】
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
深度脱硫領域において優れた活性を示す触媒を使用し、
かつ該触媒が該領域においてその性能を最大限に発揮し
得る特定の反応条件にて軽油の水素化脱硫反応を行うた
め、硫黄分0.05重量%以下の軽油を製造する際にお
いて問題となる4M−DBTあるいは4,6DM−DB
T等の難脱硫性物質の脱硫にも十分対応することがで
き、超低硫黄軽油を、低コストで提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出井 一夫 栃木県下都賀郡大平町上高島294 (72)発明者 鈴木 悦夫 群馬県邑楽郡明和村大字新里689−8 (72)発明者 大木 勝美 埼玉県幸手市神明内1368 (72)発明者 藤川 貴志 アメリカ合衆国カリフォルニア州アルバニ ー・コーネル街980番地 (72)発明者 山崎 初太郎 埼玉県蓮田市西新宿4−72−8 (72)発明者 北田 俊二 埼玉県草加市花栗4−20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接触分解軽油、熱分解軽油、直留軽油、
    コーカーガスオイル、水素化処理軽油、脱硫処理軽油の
    うちの少なくとも1種を原料油とし、 無機酸化物80〜99重量%とゼオライト1〜20重量
    %とを含む担体に、周期律表第VI族金属成分を酸化物
    換算で10〜30重量%と周期律表第VIII族金属を
    酸化物換算で1〜10重量%と燐成分を酸化物換算で1
    〜7重量%含有させた触媒を用い、 圧力を30〜80kg/cm、温度を320〜380
    ℃、液空間速度を1.0〜5.0hr−1、水素/オイ
    ル比を100〜400リットル/リットルとして、接触
    反応を行うことを特徴とする軽油の水素化脱硫方法。
  2. 【請求項2】 担体に含ませるゼオライトが24.45
    〜24.55Åの格子定数を有し、使用する触媒が平均
    細孔径70〜80Åで、かつ平均細孔径±15Åの細孔
    径を有する細孔の割合が70%以上であることを特徴と
    する請求項1記載の軽油の水素化脱硫方法。
  3. 【請求項3】 生成油の硫黄分が0.001〜0.10
    重量%となるように接触反応を行うことを特徴とする請
    求項1または2記載の軽油の水素化脱硫方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005193209A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Nippon Oil Corp 石油系炭化水素の水素化脱硫触媒および水素化脱硫方法
WO2005065823A1 (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Nippon Oil Corporation 石油系炭化水素の水素化脱硫触媒および水素化脱硫方法
JP2006035052A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Nippon Oil Corp 石油系炭化水素の水素化脱硫触媒および水素化脱硫方法

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