JPH08178012A - トルク制限機構 - Google Patents

トルク制限機構

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JPH08178012A
JPH08178012A JP32001694A JP32001694A JPH08178012A JP H08178012 A JPH08178012 A JP H08178012A JP 32001694 A JP32001694 A JP 32001694A JP 32001694 A JP32001694 A JP 32001694A JP H08178012 A JPH08178012 A JP H08178012A
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JP
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torque
rotor
outer rotor
ball
limiting mechanism
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Application number
JP32001694A
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English (en)
Inventor
Kazunari Kumoi
一成 雲井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガタが少なく、遮断トルクが一定で、かつ過
剰トルク遮断時にも駆動される側を自由に回転させない
トルク制限機構を得る。 【構成】 インナロータ2の穴に挿入されたボール10
をスプリング11でアウタロータ5に押しつけ、さらに
アウタロータ5にかみ合った摩擦板10をインナフラン
ジ1にディスクスプリング18で押しつけるようにし
た。 【効果】 過剰なトルクがかかったときには、スプリン
グ11の反力が負けてボール10が引き込まれトルクが
遮断される。しかし、摩擦板13とインナフランジ1の
間には摩擦によるトルクが常に働いているので、必要最
小限のトルクは常に伝えられる。ボール式なのでガタが
少ない上に、トルクが遮断された時にも駆動される側は
自由に回転しないという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、駆動源(たとえばモ
ータ)と被駆動物(たとえばアンテナ)を有する機器に
おいて、その駆動源と被駆動物の間に介在させ、駆動源
が暴走したときなど、過負荷から被駆動物を保護する目
的に使用されるトルク制限機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のトルク制限機構の実施例
を示す断面図である。図12はその分解図である。1は
駆動源からのトルクを受けるインナフランジ、2はイン
ナフランジ1に固定され同じくトルクを伝えるインナロ
ータ、4はインナロータ2に上記インナフランジ1を固
定する止めネジ、5はトルクを受け被駆動物側にトルク
を伝えるアウタロータ5、7はアウタロータ5とインナ
ロータ2を支えるベアリング、8はベアリング7を固定
するベアリング押え、9はベアリング押え8をアウタロ
ータ5に固定する止めネジ、12は上記インナロータ2
に設けたスプライン溝16にかみ合うスプライン爪14
を備えた摩擦板(内側)、13は上記アウタロータ5に
設けたスプライン溝17にかみ合うスプライン爪15を
備えた摩擦板(外側)、18はその摩擦板をインナフラ
ンジ1に押しつける力を発生するディスクスプリング、
19はディスクスプリング18を固定するリングナット
である。
【0003】従来は上記のように構成され、インナロー
タ2のスプライン溝16とかみ合うスプライン爪14を
持った摩擦板(内側)12と、同じくアウタロータ5の
スプライン溝17とかみ合うスプライン爪15を持った
摩擦板(外側)13を、互いに隣り合うように交互に重
ね、ディスクスプリング18を介しリングナット19で
締め付けている。
【0004】上記のような構成をとることにより、イン
ナロータ2と摩擦板(内側)12、アウタロータ5と摩
擦板(外側)13はスプライン溝16,17とスプライ
ン爪14,15がかみ合っているだけなので、回転は拘
束されるが軸方向には拘束されない。すべての摩擦板
(内側)12と摩擦板(外側)13がディスクスプリン
グ18の反発力で互いに押しつけられている。それに対
し、回転が拘束されているインナロータ2と摩擦板(内
側)12は常に同時に回転する。同様に、アウタロータ
5と摩擦板(外側)13も常に同時に回転する。隣り合
う摩擦板はディスクスプリング18の反発力で互いに押
しつけられているので、摩擦板(内側)12の表面と摩
擦板(外側)13の表面との間に摩擦力が発生してい
る。この摩擦力以下のトルクで機構が回転しているとき
には摩擦板12,13どうしが滑ることができないの
で、これらも常に同時に回転する。よって、インナロー
タ2、摩擦板(内側)12、摩擦板(外側)13、アウ
タロータ5が常に同時に回転することになる。以上のよ
うに、通常の摩擦トルク以下での回転状態においては、
機構が常に一体となって回転を伝える。
【0005】所定以上のトルク(摩擦トルク以上のトル
ク)がかかった場合には、インナロータ2とアウタロー
タ5に大きなトルクがかかる。それぞれに回転を拘束さ
れている摩擦板(内側)12と摩擦板(外側)13にも
大きなトルクがかかる。摩擦板12,13を押さえつけ
るディスクスプリング18の反発力は一定なので、摩擦
力も一定である。大きなトルクがかかると摩擦力が耐え
られなくなり、摩擦板(内側)12と摩擦板(外側)1
3の間に滑りが発生する。よって、インナロータ2とア
ウタロータ5が一体として回らなくなり、摩擦力による
トルクはインナロータ2からアウタロータ5に伝えられ
るが、それ以上のトルクは伝えられない。以上のよう
に、摩擦トルク以上での回転状態においては、摩擦トル
クより大きいトルクは遮断される。
【0006】図15は従来のトルク制限機構の他の実施
例を示す断面図である。図16はその分解図である。図
17はこのトルク制限機構を歯車駆動機構に実装した例
の断面図である。図18はその歯車駆動機構で被駆動物
を駆動する機器の例である。1,2,4,5,7〜9は
図11の従来の機構の実施例と全く同じものである。3
はインナロータ2に設けた穴、6はアウタロータ5に設
けた穴、10はインナロータ2に設けた穴3に挿入され
アウタロータ5に穴6を介してトルクを伝えるボール、
11はアウタロータ5に設けた穴6にボール10を押し
つけるスプリング、28は歯車駆動機構に含まれる部品
を支えるケーシング、29は歯車その他の回転物を回転
するトルクを発生する駆動源(たとえばモータ)、30
はその駆動源の回転軸に固定され発生するトルクを伝え
る駆動歯車、31は駆動歯車からのトルクを受けトルク
制限機構のインナフランジ1にトルクを伝える中間歯
車、32はアウタロータ5からトルクを受け歯車駆動機
構から外部へトルクを伝えるピニオン歯車、33は回転
角制限用のストッパ、34はピニオン歯車32からトル
クを受けるセクタ歯車、35は機器全体を保持する固定
部、36はセクタ歯車34からトルクを受ける回転部、
37は最終的にトルクを受け駆動される被駆動物(たと
えばカメラ)である。
【0007】上記のように構成されたトルク制限機構に
おいては、通常の回転状態において、インナロータ2の
穴3に、その内部に配置されたボール10をスプリング
11がアウタロータ5側に押しつけ、そのボール10が
アウタロータ5の穴6に押し込まれて回り止めの役割を
果たしトルクを伝える。
【0008】所定以上のトルクがかかった場合には、ボ
ール10に働く力がスプリング11の押しつけ力より大
きくなり、ボール10が内側に押し込まれ、インナロー
タ2とアウタロータ5の回り止めがなくなりトルクが遮
断される。
【0009】この作用により、たとえば駆動源29に何
らかの異常が発生しインナフランジ1及びインナロータ
2に所定以上のトルクが入ってきたとき、そのトルクを
遮断しアウタロータ5の後ろに接続されている被駆動物
37を異常なトルクから保護するという効果があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような機器で
は、以下のような課題があった。
【0011】図11の従来の機構では、摩擦板(内側)
12と摩擦板(外側)13は軸方向(紙面と垂直な方
向)に移動し、回転してはならないので、図13、図1
4に示すように、インナロータ2のスプライン溝16と
摩擦板(内側)12のスプライン爪(14)またはアウ
タロータ5のスプライン溝17と摩擦板(外側)13の
スプライン爪15とのスプライン部に適当な隙間を設け
ることが避けられない。ところが、この隙間によってト
ルク伝達時に回転にガタが生じることになる。そこで隙
間をできるだけ小さくする方がガタを小さくできるが、
スプラインの溝16,17と爪14,15で回転拘束し
ているので、それぞれの隙間を小さくするとロータにプ
レートが入りにくくなり、また入った後も軸方向にスム
ーズに動きにくくなる。また、隙間を小さくするには、
スプライン16,17の溝幅と14,15の爪幅の差を
小さくすると共に、スプラインの溝どうしの間隔と摩擦
板の爪どうしの間隔を隙間より小さくする必要が生じる
ので、隙間の2割〜3割の精度で、各部品を加工する必
要があった。逆に言うと、スプラインの隙間は加工精度
の3倍から5倍の精度にしか追い込めない(加工精度が
0.1mmとしても0.3mm程度の精度にしかできな
い)。また、それでも無理に高精度なものを製作しよう
とすると、部品の精度が高くなるので、トルク制限機構
全体が高価になりがちであった。よって、一般的にはこ
のタイプのトルク制限機構は精密な位置決めができない
ものが多いので、精度が要求される機器には適用するこ
とができなかった。よって、簡単な加工で(すなわち安
価に)ガタを小さくしなければならないという課題があ
った。
【0012】さらに、図11の従来の機構は、摩擦のみ
によってトルクを伝えるが、摩擦力は摩擦係数と押しつ
け力によって決まる。摩擦係数は、周囲の状況、温度、
湿度、または使用時間によって大きく変化する(通常1
0%、最大で20%程度変化する)。この変化によって
摩擦力が変化することになるが、摩擦力の変化は遮断ト
ルクの変化につながるので、このタイプのトルク制限機
構では正確なトルク設定は困難となり、正確に遮断トル
クを設定できる必要があるという課題もあった。
【0013】同じく、図11の従来の機構では、過剰な
トルクが入力されトルクが遮断されたときにも、摩擦ト
ルクは常に伝えられる。よって、過剰トルク遮断時に機
構が空回りするという問題は発生しない。しかし、その
遮断トルクと等しい摩擦トルクは常に伝えられるので、
被駆動物は加速し続けることになる。遮断トルクは機器
の強度の限界値近くに設定する。トルク遮断時にもその
トルクで加速しても壊れてはならないので、機器には余
分な強度を持たせて設計する必要が発生する。ところ
が、駆動源か暴走したときは非常時であり、精度を確保
する必要もないので、遮断時には機器の自重を支えるだ
けのトルクで十分である。よって、過剰トルクを遮断し
たときには最小限のトルクのみを伝達し、余分なトルク
は伝える必要がないという課題があった。
【0014】一方図15の従来の機構は、上記の課題に
対し正確に位置決めできるガタの少ないトルク制限機構
の一例である。インナロータ2とアウタロータ5のガタ
は、ボール10の外径とインナロータ2の穴3の内径と
の隙間だけで決まる。ボール10の直径は球体であり単
純な形状をしているので、比較的精度を出しやすい(た
とえば軸受けに使用される鋼球の直径の精度は数μm以
下である)。また、インナロータ2の穴3にも丸穴であ
るので精度を出しやすい(一般的に直径の1/200程
度の精度の丸穴であれば単純な形状なので特殊な加工は
必要ない)。よって、一般的な加工によって(すなわち
安価に)隙間0.01mm以内に押さえることができ
る。
【0015】またこのタイプのトルク制限機構の遮断ト
ルクは、スプリング11のバネ力によって決まる。バネ
力は常に一定の力を出すことができるので、遮断トルク
を一定に保つこともできる。
【0016】ところがこのタイプのトルク制限機構で
は、過剰なトルクがかかりトルクが遮断されたとき、ア
ウタロータ5とインナロータ2の間の回り止めが完全に
なくなるので、アウタロータ5側は自由に回転できるよ
うになる。アウタロータ5側は駆動される側なので、そ
の先端は、アンテナやカメラ等の被駆動物37に接続さ
れている。そのアウタロータ5が自由に回転できるよう
になると、被駆動物37の自重によって、駆動される側
全体が回転し始める。所定の角度以上になると、ストッ
パ33に当たり回転は停止するが、停止するときの衝撃
が被駆動物37に影響を与えることになる。また、被駆
動物37が自由に回転するのは速度の制御もできないの
で周囲に対しても非常に危険な状態である。よって、遮
断したときにもアウタロータ5を空回りさせるのではな
く、必要なトルクは常に伝えなければならないという課
題があった。
【0017】従来のトルク制限機構では上記のような課
題があったので、ガタが少なく、正確なトルク設定が可
能で、遮断時にも機器を保持できるだけの最小限のトル
クを発生できるトルク制限機構が所望されていた。
【0018】この発明は、かかる課題を解決するために
なされたもので、ガタが小さくかつ遮断トルクの設定値
が正確で、さらに過剰トルク遮断時にも空回りせず、遮
断後も必要なトルクは伝達できるようなトルク制限機構
を得ることを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明のトルク制限機
構は、正確でガタの少ない遮断トルクを発生するために
アウタロータ5にボール10を押しつける方式を採用
し、アウタロータ5とインナフランジ1に摩擦部分を設
け、遮断後もトルクを伝えるようにしたものである。
【0020】また、この発明は摩擦部分ではなく、ネジ
リ歯車を設け、歯車の伝達効率により、遮断後もトルク
を伝えるようにしたものである。
【0021】この発明は遮断時のトルク変動をさらに小
さくするために、遮断のときのみ摩擦板14を押しつけ
る機構を設けたものである。
【0022】また、この発明は遮断時にさらに機器を安
全に守るために、伝達トルクではなく、制動トルクを発
生するための、遮断するときのみアウタロータ5からケ
ーシング28にロッドを押しつける機構を設けたもので
ある。
【0023】
【作用】この発明においては、通常の回転状態におい
て、インナロータ2の穴3に内部のボール10をスプリ
ング11がアウタロータ5側に押しつけ、そのボール1
0がアウタロータ5の穴6に押し込まれて回り止めの役
割を果たしトルクを伝えるが、所定以上のトルクがかか
った場合には、ボール10に働く力がスプリング11の
押しつけ力より大きくなり、ボール10が内側に押し込
まれ、インナロータ2とアウタロータ5の回り止めがな
くなり過剰なトルクを遮断する作用がある。トルク伝達
時の回り止めはボール10をアウタロータ5の穴6に押
しつける方式なので安価でガタが少なく、正確にトルク
を遮断するという作用がある。また過剰なトルクを遮断
しインナロータ2とアウタロータ5が相対回転したとき
にも、インナフランジ1からアウタロータ5に連結した
摩擦板15を介して、必要最小限のトルクは遮断後も伝
える作用がある。
【0024】また、この発明においては、上記のように
過剰なトルクを遮断しインナロータ2とアウタロータ5
が相対回転したときにも、インナフランジ1に設けた歯
車部からネジリ歯車20を介してアウタロータ5に設け
た歯車部から、必要最小限のトルクは遮断後も伝える作
用がある。
【0025】この発明においては、上記のように過剰な
トルクを遮断しインナロータ2とアウタロータ5が相対
回転したときには、ボール10が内側に移動し、それと
同時にロッド23、テーパプレート25、摩擦板12が
移動し、摩擦板12とベアリング押え8が接触し摩擦ト
ルクを発生する。この摩擦トルクによって必要最小限の
トルクは遮断後も伝える作用がある。
【0026】また、この発明においては、上記のように
過剰なトルクを遮断しインナロータ2とアウタロータ5
が相対回転したときには、ボール10が外側に移動し、
それと同時に摩擦ロッド27が移動、摩擦ロッド27の
先端とケーシング28が接触し摩擦トルクを発生する。
この摩擦トルクによって遮断後は制動力を伝える作用が
ある。
【0027】
【実施例】
実施例1.図1は請求項1の発明の実施例を示す断面図
である。図2はその分解図である。図において、1〜1
1は図15の従来の機構の実施例と全く同一のものであ
る。13,15,17,18,19は図11の従来の機
構と同等の働きをするものである。
【0028】上記のように構成されたトルク制限機構に
おいては、通常のトルクで回転しているときにはインナ
ロータ2とアウタロータ5が1対1で回転し、遮断トル
ク以上になるとアウタロータ5の穴6からボール10が
外れ空回りを始めようとする。ところがアウタロータ5
にスプライン溝17でかみ合った摩擦板(外側)13が
ディスクスプリング18によってインナフランジ1に押
しつけられているので、摩擦板(外側)13とインナフ
ランジ1の間の摩擦トルクだけは常に伝えられる。
【0029】このトルク制限機構のインナロータ2とア
ウタロータ5のガタは、ボール10の外径とインナロー
タ2の穴3の内径との隙間で決まる。丸穴の内径と球体
の外径の組み合わせなので、隙間を微少にすることがで
き、ガタを小さくすることができる。
【0030】また、このトルク制限機構の遮断トルク
は、ボール10をアウタロータ5の穴6に押しつけるス
プリング11の反発力とインナフランジ1と摩擦板13
の間に発生する摩擦力によって決まる。摩擦力は周囲の
状況、温度、湿度、または使用時間によって10〜20
%程度変化するが、摩擦トルクは遮断時に必要なトルク
だけを伝えればよいので、遮断トルクの10%以下に設
定することが多い。そのうちの10〜20%程度が変化
しても、遮断トルク全体からみると1〜2%以下の変化
なので、遮断トルクはほとんど変化しない。それに対
し、残りの90%以上のトルク値を決める、スプリング
11の反発力は変化しにくい。よって、このトルク制限
機構は遮断トルクの値を正確に設定することができる。
【0031】さらに、このトルク制限機構のインナフラ
ンジ1と摩擦板の間に発生する摩擦力は常に発生してい
るので、この摩擦トルクを保持に必要なトルクと同じ値
に設定しておけば、トルク遮断後も保持トルクを発生し
空回りを防ぐことができる。
【0032】実施例2.図3はこの発明の実施例2を示
す断面図である。図4はその分解図である。図5は歯車
部の拡大図である。
【0033】図において、1〜11は図15の従来の機
構の実施例と全く同一のものである。インナフランジ1
とアウタロータ5には歯車が設けられている。20はそ
の歯車部にかみ合い歯車効率によってトルクを伝えるネ
ジリ歯車、21はネジリ歯車20を固定するギアホルダ
である。
【0034】上記のように構成されたトルク制限機構に
おいては、上記の実施例1と同じように、遮断トルク以
上になるとアウタロータ5の穴6からボール10が外れ
空回りを始めようとする。ところがアウタロータ5とイ
ンナフランジ1のギア部がネジリ歯車20でかみ合って
いる。一般にネジリ歯車20は効率が低く、スムーズに
は回転せず抵抗力を発生するので、アウタロータ5とイ
ンナフランジ1が相対回転を始めると常に抵抗力を発生
する。その抵抗力による伝達トルクは常に伝えられる。
【0035】このトルク制限機構のインナロータ2とア
ウタロータ5のガタは、上記の実施例1と同じように、
ボール10外径とインナロータ2の穴3の内径との隙間
で決まる。丸穴の内径と球体の外径の組み合わせなの
で、隙間を微少にすることができ、ガタを小さくするこ
とができる。
【0036】また、このトルク制限機構の遮断トルク
は、ボール10をアウタロータ5の穴6に押しつけるス
プリング11の反発力とインナフランジ1、アウタロー
タ5とネジリ歯車20の間に発生する抵抗力によって決
まる。ネジリ歯車20の抵抗力はその伝達効率によって
決まる。ネジリ歯車20の伝達効率はほとんどねじれ角
度によって決まりねじれ角度は変化しないので、抵抗力
によるトルクはほとんど変化しない。また、スプリング
11の反発力は変化しにくい。よって、このトルク制限
機構は遮断トルクの値を正確に設定することができる。
【0037】さらに、このトルク制限機構のインナフラ
ンジ1、アウタロータ5とネジリ歯車20の間に発生す
る抵抗力は常に発生しているので、この抵抗力によるト
ルクを保持に必要なトルクと同じ値に設定しておけば、
トルク遮断後も保持トルクを発生し空回りを防ぐことが
できる。
【0038】実施例3.図6はこの発明の実施例3を示
す断面図である。図7はその分解図である。
【0039】図において、1〜11は図15の従来の機
構の実施例と全く同一のものである。インナロータ2に
スプライン溝16とスプリング11を収納する穴3に貫
通部22を設けている。12はスプライン溝16にかみ
合うスプライン爪14を設けた摩擦板、23は貫通部2
2に挿入され先端にくさび状の傾斜部24を設けたロッ
ド、25はロッド23の傾斜部24にかみ合うテーパ部
26を持ち摩擦板12をベアリング押え8に押しつける
テーパプレート25である。ベアリング押え8は摩擦板
12に接触するように延長している。
【0040】上記のように構成されたトルク制限機構に
おいては、トルクが遮断トルクに達するまでは従来の機
器と全く同じ状態にある。遮断トルク以上になりアウタ
ロータ5の穴6からボール10が外れるとボール10が
内側に押し込まれる。同時にロッド23も内側に押し込
まれ、先端の傾斜部24によりテーパプレート25がベ
アリング押え8側に押し込まれる。摩擦板12がベアリ
ング押え8に押しつけられるので、トルクを遮断した後
には新たに摩擦トルクが伝えられることになる。
【0041】このトルク制限機構のインナロータ2とア
ウタロータ5のガタは、ボール10外径とインナロータ
2の穴3の内径との隙間で決まる。丸穴の内径と球体の
外径の組み合わせなので、隙間を微少にすることがで
き、ガタを小さくすることができる。
【0042】また、このトルク制限機構の遮断トルク
は、ボール10をアウタロータ5の穴6に押しつけるス
プリング11の反発力によって決まる。スプリング11
の反発力は変化しにくいので、このトルク制限機構は遮
断トルクの値を正確に設定することができる。
【0043】さらに、このトルク制限機構は過剰トルク
を遮断したときには、必ず摩擦板12とベアリング押え
8の間に摩擦力を発生するので、この摩擦トルクを保持
に必要なトルクと同じ値に設定しておけば、トルク遮断
後も保持トルクを発生し空回りを防ぐことができる。
【0044】実施例4.図8はこの発明の実施例4を示
す断面図である。図9はその分解図である。図10はこ
のトルク制限機構を歯車駆動機構に実装した例の断面図
である。
【0045】図において、1〜11,28〜32は図1
5の従来の機構の実施例と全く同一のものである。ボー
ル10とスプリング11をアウタロータ5側に移し、そ
のボール10とスプリング11を収納する穴に貫通部2
2を設けている。27は貫通部22に挿入され先端に摩
擦部を有する摩擦ロッドである。
【0046】上記のように構成されたトルク制限機構に
おいては、トルクが遮断トルクに達するまでは従来の機
器と全く同じ状態にある。遮断トルク以上になりインナ
ロータ2の穴3からボール10が外れるとボール10が
外側に押し込まれる。同時に摩擦ロッド27も外側に押
し込まれ、先端の平面部がケーシング28に押しつけら
れるので、トルクを遮断した後には回転を停止させる制
動力を働くことになる。
【0047】このトルク制限機構のインナロータ2とア
ウタロータ5のガタは、ボール10外径とアウタロータ
5の穴6の内径との隙間で決まる。丸穴の内径と球体の
外径の組み合わせなので、隙間を微少にすることがで
き、ガタを小さくすることができる。
【0048】また、このトルク制限機構の遮断トルク
は、ボール10をインナロータ2の穴3に押しつけるス
プリング11の反発力によって決まる。スプリング11
の反発力は変化しにくいので、このトルク制限機構は遮
断トルクの値を正確に設定することができる。
【0049】さらに、このトルク制限機構は過剰トルク
を遮断したときには、必ず摩擦ロッド27とハウジング
の間に摩擦力を発生するので、この摩擦力による制動ト
ルクを保持に必要なトルクと同じ値に設定しておけば、
トルク遮断時には制動トルクを発生しアウタロータ5側
を停止させることができ、空回りを防ぐことができる。
【0050】
【発明の効果】この発明は以上説明したとおり、インナ
ロータ2とアウタロータ5をスプリング11とボール1
0で回り止めをし、その回り止めが解除したあとも、ス
プラインで回転固定された摩擦板13でトルクの一部を
伝える、またネジリ歯車20でトルクの一部を伝える、
テーパのついたロッド23で摩擦板14を押しつけトル
クの一部を伝える、摩擦ロッド27をケーシング28に
押しつけ制動力を発生する、という簡単な機構で、ガタ
を少なく正確にトルクを遮断でき、同時にトルク遮断後
も回転側が自由に回転することがないという効果があ
る。
【0051】また、この発明は、遮断後のトルク伝達に
ネジリ歯車20を使用し、摩擦によるトルクを使用して
いないので、温度や繰り返し使用の影響を受けにくく、
遮断後のトルクも安定して供給できるという効果があ
る。
【0052】この発明は、遮断前には摩擦が全く働かず
遮断されたときにだけ摩擦トルクが発生することにな
り、遮断トルクはバネの押しつけ力のみで決まるので、
遮断トルクを精密に設定できるという効果がある。
【0053】また、この発明は、遮断後に機器の接続さ
れているアウタロータ5に制動力を発生することができ
るので、角度制限迄回転し衝突する可能性がなく、機器
への衝撃を極度に低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1を示す、トルク制限機構
の断面図である。
【図2】 この発明の実施例1を示す、トルク制限機構
の分解図である。
【図3】 この発明の実施例2を示す、トルク制限機構
の断面図である。
【図4】 この発明の実施例2を示す、トルク制限機構
の分解図である。
【図5】 この発明の実施例2を示す、歯車部の拡大図
である。
【図6】 この発明の実施例3を示す、トルク制限機構
の断面図である。
【図7】 この発明の実施例3を示す、トルク制限機構
の分解図である。
【図8】 この発明の実施例4を示す、トルク制限機構
の断面図である。
【図9】 この発明の実施例4を示す、トルク制限機構
の分解図である。
【図10】 この発明の実施例4を歯車駆動機構に実装
した例の断面図である。
【図11】 従来の機構の実施例を示す、トルク制限機
構の断面図である。
【図12】 従来の機構の実施例を示す、トルク制限機
構の分解図である。
【図13】 従来の機構の実施例のインナロータと摩擦
板(内側)の関係を示す断面図である。
【図14】 従来の機構の実施例のインナロータと摩擦
板(外側)の関係を示す断面図である。
【図15】 従来の機構の実施例を示す、トルク制限機
構の断面図である。
【図16】 従来の機構の実施例を示す、トルク制限機
構の分解図である。
【図17】 従来の機構の実施例を歯車駆動機構に実装
した例の断面図である。
【図18】 従来の機構の実施例を実装した歯車駆動機
構で被駆動物を駆動する機器の例である。
【符号の説明】
1 インナフランジ、2 インナロータ、3 インナロ
ータの穴、4 インナフランジの止めネジ、5 アウタ
ロータ、6 アウタロータの穴、7 ベアリング、8
ベアリング押え、9 ベアリング押えの止めネジ、10
ボール、11スプリング、12 摩擦板、13 摩擦
板、14 スプライン爪、15 スプライン爪、16
スプライン溝、17 スプライン溝、18 ディスクス
プリング、19 リングナット、20 ネジリ歯車、2
1 ギアホルダ、22 貫通部、23 ロッド、24
ロッドの傾斜部、25 テーパプレート、26 テーパ
プレートのテーパ部、27 摩擦ロッド、28 ケーシ
ング、29 駆動源、30 駆動歯車、31 中間歯
車、32 ピニオン歯車、33 ストッパ、34セクタ
歯車、35 固定部、36 回転部、37 被駆動物。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ等の駆動源が発生するトルクを受
    けるインナフランジ、このインナフランジに固定されト
    ルクを伝えるインナロータ、このインナロータに上記イ
    ンナフランジを固定する固定具、上記インナロータに設
    けられた穴に挿入されトルクを伝えるボール、このボー
    ルからトルクを受け被駆動物側にトルクを伝えるアウタ
    ロータ、このアウタロータに設けられた穴に上記のボー
    ルを押しつけるスプリング、上記アウタロータとインナ
    ロータを支えるベアリング、このベアリングを固定する
    ベアリング押え、このベアリング押えをアウタロータに
    固定する固定具とを備え、過剰のトルクが伝えられたと
    きにトルクを遮断するトルク制限機構において、上記ア
    ウタロータにスプライン溝を設け、その溝にかみ合うス
    プライン爪を設けた摩擦板、この摩擦板を上記インナフ
    ランジに押しつける力を発生するディスクスプリング、
    このディスクスプリングを固定するリングナットとを具
    備したことを特徴とするトルク制限機構。
  2. 【請求項2】 モータ等の駆動源が発生するトルクを受
    けるインナフランジ、このインナフランジに固定されト
    ルクを伝えるインナロータ、このインナロータに上記イ
    ンナフランジを固定する固定具、上記インナロータに設
    けられた穴に挿入されトルクを伝えるボール、このボー
    ルからトルクを受け被駆動物側にトルクを伝えるアウタ
    ロータ、このアウタロータに設けられた穴に上記のボー
    ルを押しつけるスプリング、上記アウタロータとインナ
    ロータを支えるベアリング、このベアリングを固定する
    ベアリング押え、このベアリング押えをアウタロータに
    固定する固定具とを備え、過剰のトルクが伝えられたと
    きにトルクを遮断するトルク制限機構において、上記ア
    ウタロータとインナロータに歯車を切り、その歯車部に
    かみ合い歯車効率によってトルクを伝えるネジリ歯車、
    このネジリ歯車を固定するギアホルダとを具備したこと
    を特徴とするトルク制限機構。
  3. 【請求項3】 モータ等の駆動源が発生するトルクを受
    けるインナフランジ、このインナフランジに固定されト
    ルクを伝えるインナロータ、このインナロータに上記イ
    ンナフランジを固定する固定具、上記インナロータに設
    けられた穴に挿入されトルクを伝えるボール、このボー
    ルからトルクを受け被駆動物側にトルクを伝えるアウタ
    ロータ、このアウタロータに設けられた穴に上記のボー
    ルを押しつけるスプリング、上記アウタロータとインナ
    ロータを支えるベアリング、このベアリングを固定する
    ベアリング押え、このベアリング押えをアウタロータに
    固定する固定具とを備え、過剰のトルクが伝えられたと
    きにトルクを遮断するトルク制限機構において、上記ア
    ウタロータにスプライン溝とボールを挿入する穴に貫通
    穴を設け、その穴に挿入され先端にくさび状の傾斜部を
    設けたロッド、上記インナロータのスプライン溝にかみ
    合うスプライン爪を設けた摩擦板、上記ロッドの傾斜部
    にかみ合うテーパ部を持ち上記摩擦板をベアリング押え
    に押しつけるテーパプレートとを具備したことを特徴と
    するトルク制限機構。
  4. 【請求項4】 モータ等の駆動源が発生するトルクを受
    けるインナフランジ、このインナフランジに固定されト
    ルクを伝えるインナロータ、このインナロータに上記イ
    ンナフランジを固定する固定具、上記インナロータから
    トルクを受け被駆動物側にトルクを伝えるアウタロー
    タ、このアウタロータに設けられた穴に挿入されトルク
    を伝えるボール、上記インナロータに設けられた穴に上
    記のボールを押しつけるスプリング、上記アウタロータ
    とインナロータを支えるベアリング、このベアリングを
    固定するベアリング押え、このベアリング押えをアウタ
    ロータに固定する固定具とを備え、過剰のトルクが伝え
    られたときにトルクを遮断するトルク制限機構におい
    て、上記アウタロータのボールを挿入する穴に貫通穴を
    設け、その穴に挿入され先端に摩擦板を有する摩擦ロッ
    ドを具備したことを特徴とするトルク制限機構。
JP32001694A 1994-12-22 1994-12-22 トルク制限機構 Pending JPH08178012A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117006170A (zh) * 2023-08-03 2023-11-07 上海宇航系统工程研究所 一种扭矩限制器及其限制范围设定方法

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