JPH0817832B2 - 火災の抑制と消火の方法 - Google Patents

火災の抑制と消火の方法

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JPH0817832B2
JPH0817832B2 JP63192573A JP19257388A JPH0817832B2 JP H0817832 B2 JPH0817832 B2 JP H0817832B2 JP 63192573 A JP63192573 A JP 63192573A JP 19257388 A JP19257388 A JP 19257388A JP H0817832 B2 JPH0817832 B2 JP H0817832B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、空気の存在する密閉空間における火災の抑
制または消火に関し、特に該空間内での火災に際して環
境汚染や空間内に存在する機器類に損傷を与えることな
く、人命の救助並びに効率のよい消火活動を行うのに適
切な環境を保持しながら火災の抑制と消火を行う方法に
関する。
(従来の技術) 哺乳類の生命、特に人命にかかわる密閉空間内におけ
る火災消火の問題に対する幾つかの解決法が先行技術か
ら知られている。これらの従来技術による解決法は、基
本的に前記密閉空間内において、人命の維持を図りつ
つ、燃焼を抑制するような雰囲気を生成させることを指
向している。
米国特許第3,715,438号では、空気を主体とし、四弗
化炭素、ヘキサフルオロエタン、オクタフルオロプロパ
ン、またはこれらの混合物からなる群から選ばれた過フ
ルオロアルカン類と、空気中の酸素との合計酸素量が哺
乳動物の生命維持に必要とされる酸素量になるような補
給酸素とからなり、非自己引火性可燃材料の燃焼を持続
させることなく哺乳動物の生命を維持することができる
ような生存可能性のある雰囲気を開示している。該フル
オロアルカンは、大気を包蔵する閉鎖区画内に存在する
可燃性材料の燃焼を抑制するのに十分な全酸素モル当た
り熱容量を該雰囲気に付与することができる量でなくて
はならない。また該米国特許は、混合空気を包蔵する区
画内における火災の防止と抑制をする一方で、該区画内
を哺乳動物の生命を生存可能に維持する方法を開示して
おり、その方法は空気に四弗化炭素、ヘキサフルオロエ
タン、オクタフルオロプロパンまたはそれらの混合物
を、該区画内に存在する可燃性物質の燃焼を抑制するの
に十分な全酸素モル当たり熱容量を供給するに足る量で
添加し、さらに必要あれば、空気から得られる酸素によ
って該哺乳動物の生命維持に十分な全酸素を供給するこ
とによって達成し得るとしている。
米国特許第3,840,667号は、燃焼を促進することなく
哺乳動物の生命を維持することができるような酸素含有
雰囲気について開示している。該酸素含有雰囲気は、哺
乳動物の生命維持に十分な量の酸素と、該酸素含有雰囲
気中に25℃において一定圧力で測定した1℃当たり少な
くとも40カロリーの酸素モル当たりの全熱容量を供給す
ることができるような量の不活性で安定な高熱容量多分
子ガス(パーフルオロアルカン)、および約5%乃至10
0%未満のヘリウムとの混合物からなる(上記の%の表
示は、全てモル%である)ものであり、また該米国特許
には、該雰囲気は常に火災発生の危険性のある閉鎖系に
おいて、哺乳動物の生命維持に有効であることが記載さ
れている。
米国特許第3,893,514号は、空気含有密閉空間に加圧
窒素を加えた火災抑制環境において、人の心身に有害な
影響を与えることなく、火災の抑止するシステムを開示
している。該密閉空間に窒素を添加すると、人命にとっ
て必要な酸素分圧は変わらずに、酸素量を可燃物の燃焼
が持続しない程度にまで低下させることができるので、
火災は人命になんら悪影響を与えることなしに抑制さ
れ、生命を維持させることができるとしている。
上記以外にも火災の消火に関する方法として、米国特
許第1,926,396号は、火焔を抑え込むか消火する方法と
して、火焔近辺の大気に炭化水素含有弗化物、例えばジ
クロロフルオロメタンのハロゲン化物誘導体を導入する
方法を開示している。
米国特許第3,486,562号は、密閉環境における火災の
探知と消火に関する装置を開示しており、密閉環境にお
いて温度が予め設定された温度に達すると、熱感知器が
感知して該密閉環境内の気体を、該密閉環境における圧
力より遥かに低圧のアキュムレーターに排気する機構を
作動させる。そして、これと同時に、該密閉環境への酸
素と動力の供給を停止し、窒素を排気ガスの代わりに供
給する手段が備えられている。
米国特許第3,822,207号は、消火のための組成物が開
示している。クロロペンタフルオロエタンが、汎用の毒
性の低い消火用組成物であり、他のハロゲン化アルカ
ン、特にブロモクロロジフルオロメタンおよびブロモト
リフルオロメタンと混合することにより、液体燃料の火
災に対して効果的に使用される低濃度の分解生成物を含
む消火用組成物を製造することができるとしている。
米国特許第3,844,354号は、トータル・フラッディン
グ・システムにおける有効且つ経済的な消火剤として、
クロロペンタフルオロエタンを教示している。
(発明が解決しようとする課題) しかしながらこれらの従来技術は全て、密閉空間内で
の火災に際して、該密閉空間内の雰囲気を、燃焼の持続
を十分に抑制しながら生体の生命維持が最低限可能な範
囲の酸素量に削減するものであり、このような雰囲気中
に長時間曝されると生体は脳血流の低下から意識が鮮明
でなくなったり、脳中枢の麻痺により呼吸困難を引き起
こしたりして、火災現場からの脱出行動をすることがで
きなくなるなどの問題があった。
本発明は上述の問題点を解決すべく行われたものであ
り、空気を含む密閉空間内における火災の消火抑制を図
るとともに、哺乳動物、特に人の意識を鮮明にしつつ生
命維持を図ることを可能とするような火災の抑制と消火
方法を提供することを主たる目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するための本発明は、空気を含む密
閉空間内での火災に際して、該密閉空間内の雰囲気中の
酸素濃度が8乃至15容量%の濃度範囲になり、また二酸
化炭素濃度が2乃至5容量%の濃度範囲になるように、
該密閉空間内に適量の二酸化炭素、およびそれ自体毒性
がなくまた火災条件下で分解によって毒性ガスが発生し
ないような他の不活性ガスを含むガスを導入することを
特徴とする火災の消火または抑制法である。
即ち、空気を含む密閉空間内における火災の発生に際
して、二酸化炭素と、窒素、アルゴンまたはヘリウムの
ような非毒性不活性ガスとからなる消火用ガスの適量を
導入することにより、該空気含有密閉空間内の酸素ガス
含有量を初期の酸素濃度から可燃物の燃焼を完全に抑制
するが、哺乳動物の生命維持、特に人命の維持は最低限
で図ることのできるような濃度、つまり8乃至15容量
%、好ましくは10乃至12容量%の範囲まで低下させ、し
かも該密閉空間内の二酸化炭素含有量をその初期濃度か
ら哺乳動物の脳血流および脳の酸素化の増進を図り得る
濃度、つまり2乃至5容量%まで増加させることによ
り、単に最低限の生命維持を図るのみならず、低酸素濃
度からくる意識障害に基づく呼吸困難その他の弊害を起
こすことのなく鮮明な意識を持続させるようにしたもの
である。
また、本発明の消火用ガスは、従来のハロン等を使用
した場合の消火雰囲気とは異なり、それ自体から毒性ガ
スを発生することがないので人体に対して無害であるば
かりでなく、また密閉空間外に放出されても環境汚染を
起こすことがないという利点もある。
(作用) 空気の存在する密閉場所における火災の消火時の問題
は、燃焼に際して有毒ガスが発生し、または消火用のガ
ス等が有毒であって、動物の生命に有害または致命的障
害となり得ることである。出火時に密閉空間に存在する
空気中の酸素は、燃焼により消費されるとともに発生ガ
スに置き換わり、従って密閉空間における酸素含有量は
著しく低下するので、これが存在する動物の生命にとり
意識の喪失および死の原因となる。
火災の発生させる熱風と火災は、ガス抜きダクトと床
下に入り込む、火災を蔓延させるとともに有毒な可燃性
ガスを拡散させる。前述したように、通常の消火法で
は、この問題の一部だけに取り組み全部には取り組んで
いない。例えば、消火に際して直接火炎に注水すること
が行われるが、注水する方法ではダクトや床空間にまで
水を入り込ませることはできない。また水は、有害ガス
の発生を促進するし、生成した有毒ガスの処理を行うこ
とができない上に空間内に設置されている各種の装置、
特に電子装置やコンピューターなどに障害を与えるなど
の問題がある。また、100%CO2を用いた二酸化炭素消火
システムでは、前記密閉空間において消火が完了するま
でにほぼ35乃至75%の酸素置換を要するが、このような
二酸化炭素濃度の空間は動物にとって致命的である。
また、かつて安全なものと考えられていたフルオロカ
ーボン(ハロン)も安全とは言えない。フルオロカーボ
ンは水で分解し、短時間に有害濃度の副生ガスを発生さ
せる。その上、ハロンはオゾン層の破壊などの環境破壊
の問題があるので特別の事態を除いては使用を避けるべ
きである。またさらに加圧窒素の使用も行われることが
あるが、この場合には完全密閉空間のみでの使用に限定
される。何故ならば加圧窒素を有効に使用するために
は、密閉空間が正圧状態に維持されていなければなら
ず、火災現場においては常にこのように圧力状態を保て
るとは限らないからである。
上記した従来技術はその解決法からわかるように、人
命に係る多くの密閉された場所において発生する火災に
より起こるあらゆる問題を全て解決するように考慮され
ておらず、単に「火災の消火」という面だけを捉えてい
るのみであり、また人命維持を考慮に入れるにしても肺
呼吸に必要な最小酸素量の面からのみ捉えているだけで
あって、さらに人命を確実に維持するための他の面、低
酸素雰囲気中での脳中枢の働きを活発化し意識と精神力
を維持することによって、呼吸動作を継続的に行わせた
り、災害現場からの脱出を迅速に行わせるような方策に
ついては何ら考慮が払われていなかった。
本発明は、空気の存在する密閉空間における火災に際
して、該密閉空間内に適量の二酸化炭素と、他の不活性
ガスとの混合ガスを導入し、それによって該密閉空間内
の酸素濃度を初期濃度から燃焼を持続させることなく生
命維持が可能である量、例えば8乃至5容量%、好まし
くは10乃至12容量%の範囲にまで低下させ、同時に該密
閉空間内の二酸化炭素濃度を初期濃度から、動物の脳の
血流と酸素化を増加させることができる量、例えば2乃
至5容量%まで増加させるようにしたものである。この
ような本発明によるガス濃度の変化は二重の効果をもた
らすものである。第一に酸素濃度の上記した範囲への低
下は殆ど全ての可燃物の燃焼を完全に抑制する作用をな
し、第2に二酸化炭素濃度の上記範囲への増加は、上記
した低酸素濃度中での動物の脳血流および脳酸素化を増
加させることによって動物における脳中枢を刺激し、そ
の働きを活発化させるとともに鮮明な意識を持続させる
ことに貢献するものである。即ち、本発明においては、
密閉空間内の雰囲気を上記の状態にすることによって消
火を行いながら、消火時間内において、呼吸の保持意欲
および密閉空間から脱出することができるような鮮明な
精神力を人に対して付与することができるのである。
本発明の方法を実施するには、密閉空間内の空気との
置換によって上記した酸素濃度および二酸化炭素濃度が
得られるような量の本発明の消火用ガスを用意してお
き、火災に際して該消火用ガスを一気に放出するように
するか、密閉空間内に酸素および二酸化炭素の濃度検知
用センサーを備えておき、本発明の酸素および二酸化炭
素濃度を維持するのに必要な量になるように消火用ガス
を逐次放出するようにしてもよく、何れにしても極めて
簡単な手順で容易に実施することができる。
以下に本発明の理論的、および実験的根拠について説
明する。酸素分圧の低下が消炎とこれに基づく発熱や発
煙を現象させることができることはすでに知られている
ことである。例えば、水素ガスなどの特殊な物質を除き
通常密閉空間内に存在する可燃物に対しては、酸素量を
15容量%以下、好ましくは12容量%以下にすれば、ほぼ
完全に消火の目的を果たすことができる。これは、種々
の可燃物の燃焼に対する必要最小限の酸素濃度を示す量
を示す下表からも分かることである。なお通常の空気中
の酸素量は約21容量%である。
(種々の可燃物の酸素引火性指数) (材 料) (酸素容量%) 酢酸セルローズ 16.8 プレキシグラス(PlexiglassR) 17.3 ポリスチレン 17.4 ABS 18.8 フェノールラミネート紙 21.7 ナイロン6.6 24.3 ペンタン 15.6 アセトン 16.0 トルエン 16.6 ニトロベンゼン 13.2 水素 5.0 一酸化炭素 7.0 綿花 18.4 ポリエチレン 17.5 羊毛 18.4 ウレタンフォーム 25〜28 ポリテトラフルオロエチレン 95.0 カーボンブラック 35.0 塩化ビニル 37.0 ポリカーボネート(LexanR) 24.9 シリコーンゴム 28〜38 レーヨン 18.9 天然フォームラバー 17.2 ろうそく(灯心入り) 16.0 また一方において、人体において酸素分圧の低下によ
って起こる吸気内酸素欠乏症(以下、低酸素症ともい
う)は、吸込み酸素圧が緩やかに減少するときは、その
吸込み酸素圧の減少速度に応じた或る程度の短時間(吸
気内酸素欠乏症での有効意識時間内において)内であれ
ば意識の持続と機能能力を持続させることができること
が知られている。
生理学的研究によれば、低酸素(低O2)気体雰囲気を
吸込んで意識を失った正常人は、二酸化炭素(CO2)を
該低酸素雰囲気中に吹き込むことによって意識の回復を
図ることができることが分かった。
また、人体の脳における酸素の消費および血流の比速
度の測定は可能であり、そのような測定によれば、酸素
圧の低い雰囲気においては(例えば、気圧の如何に拘わ
らず吸気中の酸素濃度が低い高所におけるような)、脳
血流は、脳酸素の供給の持続性を増加させることを示し
ている。もし吸気内酸素欠乏症が著しくなれば、脳代謝
が不能となり、脳血流の増加にも拘わらず意識の喪失が
起こる。吸気内酸素欠乏症のもう1つの知られた生理学
的影響は、低酸素分圧の頚動脈に付随する化学的感覚器
官に与える影響により発生する呼吸刺激である。
この吸気内酸素欠乏症における呼吸刺激は、結果とし
て肺、血液および組織からの過度の二酸化炭素の排除に
よる肺換気の増加を引き起こす。血中二酸化炭素の低下
により生ずる好ましくない影響は、脳血管に及ぼす収斂
効果である。この収斂効果は、吸気内酸素欠乏症を示す
雰囲気中に暴露された場合に起こる血中酸素圧の低下の
影響とは別に上述したような脳血流の改善を妨げる。
N2中のO2を8%に維持した雰囲気中に暴露することに
よって吸気内酸素欠乏症(低酸素症)を起こした正常人
は、暴露時間10分以内で意識不明になることは知られて
いることである。この意識不明は、脳酸素分圧の低下、
脳代謝の低下、緩やかな脳血流の増加、呼吸刺激の低下
および動脈血中の二酸化炭素濃度の低下により起こるこ
とが分かった。上記の意識喪失を生じたN2中のO2濃度8
%の吸気内酸素欠乏症を示す雰囲気中に二酸化炭素を添
加し、意識喪失後の人をこの雰囲気中に継続して暴露し
た場合には、脳血流の更なる増加、脳酸素化の増加、脳
代謝の正常状態への復帰および意識の回復が見られた。
また、N2中のO2濃度4%および6%の雰囲気に二酸化
炭素を添加して3分間暴露した場合には、暴露時間中は
意識を維持することができた。該試験における短い暴露
時間は、これ以上の長時間の暴露は吸気内酸素欠乏症に
対して危険な影響を及ぼすことが知られているためであ
る。上記のO2濃度で二酸化炭素を添加することなしに行
った実験では、ごく僅かな時間でさえも意識を鮮明に回
復し維持することが不可能であった。
また本発明者は多数の実験室実験において、ねじみを
標準量以下の水準の酸素圧中に暴露することにより、迷
路その他の習得能率、仕事能率、内発的運動行動、吸気
内酸素欠乏許容度内での食餌の影響、間欠的な吸気内酸
素欠乏雰囲気での暴露の効果および種々の薬剤による保
護に関して調査を行った。
ねずみ等の動物を用いての実験は、人を用いての実験
に比べて直接的な対話、実験の参加目的とその応答性に
関して量的および質的な面で劣るために正確性にかける
難点はある。しかし、基本的には人についての測定に類
似した結果を得ることはできる。
このために、実験心理学的に動物に対して課し得る測
定は、無意識的に身体反応、疲労に到る強制運動に対す
る耐性、強制的運動における全体機能調整、褒美に与え
られる食餌に対する反復的な学習的活性反応、および不
快刺激(例えばショック)に対しての回避学習等に限ら
れる。褒美に与えられる食餌に対する反応を得ようとす
るときは、長期的な食餌欠乏状態の維持、これに対する
訓練および再々の継続した調整が必要である。またショ
ック回避学習については、正常(飢餓状態にない)の動
物を使用して、耐えられる範囲の軽いショックを繰り返
し与える方法が採られる。
実験の結果から、火災に際して、密閉空間内における
火災に際して二酸化炭素と、火災により毒性のある副生
ガスを分解生成することのない他の不活性ガスを含むガ
スを導入することによって、該密閉空間内の雰囲気中の
酸素濃度を低下させることによりすべての火災を消火を
消火することができることが見いだされた。同時に、該
密閉空間内の二酸化炭素濃度を上昇させることによっ
て、存在する哺乳動物の脳血流の脳酸素化の増加を助
け、その結果として、脳中枢は活性化されて意識低下が
防止され、良好な精神状態を保つことが可能となること
が分かった。
以下に本発明の、火災時における効果を測定するため
に実験動物としてねずみを使用した多数の実験を行い、
その結果を以下の実施例において示した。
実施例の概観 次の実施例は、人についての観察に基づいている。こ
れらの一連の動物実験の特定目的は、多数の小動物中の
種々の呼吸可能低O2ガス混合物の詳細な比較のシステ
ム、すなわち(a)人で見出される現象が小動物で観察
できるかどうかの測定と、(b)安全性の一般限界の評
価と、(c)低酸素症において、CO2の無添加および添
加、しかもそれが大抵の引火物の燃焼を持続させない有
用な吸込ガス組成範囲に関する統計的に信頼できる情報
獲得の比較システムを考案し、使用することであつた。
実施例においては、評価された主要方法は、モーター
駆動踏み輪の上を適度の速度と継続時間でする連続足行
中の直接視覚観察であつた。これは、適切に与飼された
通常動物と、短期間の訓練および標準作業条件の使用を
可能にした。これらの実施例には、ほうびや懲罰の刺戟
は必要でもなくあるいは使用されなかつた。
実施例においては、緊張条件の下での全体の作業態様
の調査にねずみがこれまで広範に利用されてきたので、
実験ねずみを選択した。小齧歯動物を使用すれば、過大
の費用をかけないで必要数の使用が可能になつた。この
方法開発の初期段階には、スプレイグ・ドーレイ(Spra
gue−Daueley)雄アルビノねずみを選択した。運動試験
の微妙な点には、ロング・エバンス(Cheng Eeans)ね
ずみが使われた。
(実 施 例) 実施例1 試験装置と手順 装 置 第1図に示されている通り、回転踏み輪(「足行ぐる
ま」)を直径25cm、幅8cmの水平シリンダーとして組み
立てた。内側円周(足行面)は78.5cmであつた。
前記足行ぐるまを軸上に平行に取り付け、モーターコ
ントローラー付小型DCモーターで駆動させた。回転速度
は、毎分17.3±0.2回転、毎分ほぼ9mに等しい。
前記足行ぐるま集成装置は、約240容量の気密、透
明プレクシグラス陳列仕切りに入つている。前記足行ぐ
るまの仕組みは、穴あきプレクスグラスを用いてガス仕
切りと自由にガス交換をさせ、また2mmの金網を足行面
に用いて行動中の索引力を提供することである。4個の
くるま仕切りのおのおのは、動物が神経過敏になつた場
合、その動物を取り出せるよう個別に立入り可能であつ
た。仕切りの中のくるまへの接近には、密閉「グローブ
ポート」を前方壁に取り付けた。これは、包蔵大気を変
えることなしに動物に接近する方法を提供する。疲労し
切つた動物は小減圧室を通つて取り出しができた。
空気、窒素および二酸化炭素を、別の管路によつて前
記仕切りに提供した。前記暴露仕切りを混合室として使
用して低酸素ガス混合物を発生させた。前記足行ぐるま
と、閉回路送風システムの作動は、仕切りガスの急速混
合を達成した。初期急速フラツシユの間、ガス抜きを仕
切り壁に通じて、最初のガス分が流出できるようにし
た。このガス抜きを、初期ガス交換が所望通りに完了し
た時、前記ガス抜きを閉鎖した。フラツシングハーフタ
イムは30秒以下で空気から12、10または8%O2に変つ
た。5%のO2を達成するハーフタイムは約45秒であつ
た。この時間は、改良回転踏み輪の開発で短縮された。
暴露仕切り内のガス組成を、各実験に先立つて較正さ
れたベツクマン(Beckman)赤外O2分析器と、サーボミ
ツクスコントロール常磁性酸素分析器でモニターした。
前記暴露仕切りの温度をサーミスタプローブでモニタ
ーした。初期フラツシユの間、有意の(1℃以上)温度
変化は全く起きなかつた。暴露仕切りへの流入なしの1
時間連続暴露中の温度は3℃も上昇した。
試験動物 約145gの雄スプレイグドーレイねずみを、適切な間隔
において何度も実施例1中ずつと使用した。
動物の選択と訓練 37匹のねずみを、足行ぐるまの中で空気呼吸する1時
間訓練の2回の各1回に使用した。20匹のねずみを、前
記1時間選択試験における足行ぐるま手順と一貫した足
行様式に対する適合生に基づいて選択した。
空気中で連日練習ぐるまを用いて精通させる対照試験
を行つたうえ、3乃至4日ごとにねずみを実験試験に使
用した。
暴露様式および期間 7乃至10日間の実験室に適合した動物を1回に4匹個
別足行ぐるまに暴露した。足行練習に暴露した最大時間
は60分であつた。各試験は1気圧の空気に暴露する15分
間のくるま回転をさせた足行試験で始まつた。連続足行
に適切であるとして経験的に選択された毎分11.3回転の
回転速度の相当線状足行速度は毎分9mであつた。前記暴
露仕切り内のガスが突然変化し、くるま回転中にさらに
45分間連続足行させて特定ガス混合物に暴露させる試み
がなされた。動物が、意図された行動が明らかにできな
くなつたり、また回転するくるまに合わせた足行を維持
できなくなつた時、その動物を取り出して室内空気で回
復させた。
暴露ガス条件 各試験の初期における暴露仕切りと足行ぐるまに包蔵
された室内空気を対照標準ガスとした。
低酸素試験吸込ガス混合物の組成は: N2中 12%O2と0%CO2 N2中 10%O2と0%CO2 N2中 8%O2と0%CO2 N2中 5%O2と0%CO2 CO2との低酸素試験ガス混合物の組成は: N2中 10%O2と5%CO2 N2中 8%O2と5%CO2 N2中 5%O2と5%CO2 較正分析器により各試験で確認したガス混合の正確度
は、酸素と二酸化炭素に対し±0.2%以内であつた。
低酸素反応の特性決定 装置の反応に対する作用 空気と低酸素混合物への暴露中に起きた通常足行の期
間は、動物の金網足行面の把握または、足行ぐるまの穴
あき側壁の把握能力によつて時折中断させられた。この
作用は、回転するくるまによつて動物を、それが手を離
し、転落しそして再び足行し始めるまで後方に引戻す結
果となる。この設計上の欠点を実施IIに使用される改良
回転踏み輪で是正した。
試験動物の足行行動の修正 何匹かのねずみに起きた回転踏み輪上の足行行動から
の何回かの逸脱は、金網またはくるまの穿孔の把握とは
関係がない。動物の非習得行動は、現存の報告書には普
通の方法での記述はなく、正確な数的説明や分類の役に
は立たない。次の説明がこの試験に役立つであろう。非
足行行動には次のものが含まれる: (1) 跳躍:これは通常足行の代りに、反復的にある
いは時折起きて、動物がくるまの回転に乗つて後方に下
ることと、くるまの回転するままにくるまの底の弧を跳
び越してその後、くるまに乗つて再び戻ることから成
る。これは、それを発見したねずみ達の環境順応を助け
る行動であるようだ。16匹のうち、13匹がこの行動を全
体的に行つたが、酸素が12%(4匹)または空気中の対
照標準(0匹)と比較して10%と8%(10匹)の時の方
がずつと頻繁であつた。ここではそれを、非協調とんぼ
返りと対照して、要求にかなつた協調行動として処理す
る。
(2) とんぼ返り:足行が困難もしくは不可能となつ
た時、くるまの回転は、動物がくるまに乗つて後方に戻
つてから前方にとんぼ返りさせることになつた。ひどい
底酸素症にかかつた動物に早くあらわれるか、あまりき
びしくない試験には遅くあらわれる時、それは今まで足
行または(および)前記の場所まで「跳躍」していたね
ずみに非協調または(および)疲憊の寸前に出る微候と
考えられた。進んだ症状では、動物はくるまを把握しよ
うとしないで流れに任せてとんぼ返りした。かなりある
例では、協調ねずみの転落が、回転するくるまを把握
し、ねずみが反転して脚を離した結果起きていた。これ
は、本質的には非協調とはとらなかつた。
(3) 滑落:時々、動物が、もはやくるまの回転と共
時態に足行または跳躍できなくなると、腰這いとなり、
その後脚を止めて移動している踏み輻面を滑落し、その
前脚を使つて向きを改めて停止した。この後、ほとんど
いつでも収捨のつかない疲憊がきた。
行動の低下反応との関係 上記に引用した行動は、低酸素影響が出てくると、一
貫した、あるいは一連の様式で常に起きるとは限らなか
つた。それらは、低酸素症の悪化進行度を示すものとは
考えられない。しかし。固定観念を念頭において、低酸
素症悪化の確認できる段階を次のように扱うことができ
る。
適応と効果の段階 I 明白な異常はない。動物は短い自然の歩幅を使いな
がらくるま速度に合わせる。大部分の時間をくるまの底
部で過ごすが、くるまの面を足行して短い距離を昇る
か、あるいは、短い距離をくるまに乗つて戻つた後、再
び底部に足行することがある。
II わずかではあるが、顕著な影響がある。くるまの回
転に難なくついてゆくだけの足行ができない。跳躍にた
よるか、あるいは交互に足行と跳躍を繰り返して適応す
ることがある。
III 確定的運動失調、くるま内でしばしば乗り戻つた
り、跳躍をするが、接地すると、くるまの方向に向つ
て、続けて足行または跳躍を企てる。
IV くるまに合わせての足行または跳躍が不可能になる
が、それでもくるまの方向に向きを改めることが十分可
能。くるまの底部を腰這いになつて滑落にたより、跳躍
を避けることがある。
V くるまの回転方向に向きを改める能力を喪失する
が、それでも頭部を持ち上げくるまの表面を把握するこ
とできる。たえずとんぼ返りをするか、表面を時々把握
しながら背面または側面での滑落をすることがある。
VI 完全に収捨つかず。脚での体支持不能意識なしもし
くはそれに近い状態。
結果/概要 二酸化炭素無添加低酸素症に対する特定暴露の概要 二酸化炭素無添加の低酸素大気の特定試験の結果の図
表による概要を第2図に示す。これらの結果の説明は次
の通り: 空気吸込み抑制:通常足行は、(a)低酸素症が出る
前各15分空気吸込み症状の発現中ずつとと、(b)空気
吸込み制御グループに対する全60分(15+45分)期間中
ずつと起きた。疲憊したか、そうでなければ、この空気
中での強制足行運動への暴露によつて明らかに影響され
た動物はいなかつた。
12%O2、0%CO2:16匹の試験動物中の14匹が、前記45
分間足行期間を無事に完了した。2匹が断続的に足行を
停止した結果跳躍することになつた。これは、足行協調
に顕著な反応低下との関連よりも、くるまの跳躍により
密接に関連しているように思われる。暴露から取り出さ
れた動物はいなかつた。影響は、10、8と5%O2との方
が有意に大きかつた。
10%O2、0%CO2:16匹の試験動物中の10匹が協調足行
と跳躍をしながら前記45分間低酸素暴露を完了した。6
匹が足行中断を示し結果としてでんぐり返しをした。3
匹が意図的努力を中止したので取り出された(低酸素症
になつてそれぞれ15、24および29分で)。
8%O2、0%CO2:16匹の試験動物中わずか1匹が前記
45分間の足行期間を完了した。15匹は、7乃至26分間の
低酸素暴露で非協調跳躍をしたため取り出された。
5%O2、0%O2:16匹の試験動物すべて3分間の低酸
素暴露により非協調跳躍を始めたので取り出された。
二酸化炭素添加低酸素症の影響の概要 5%CO2添加の影響は、試験された程度に差のある低
酸素症の間では一様でなかつた。これは予期されたこと
であつた。その理由は、(a)ひどいものから中位の低
酸素症までの範囲が極端であること、(b)二酸化炭素
の呼吸刺戟効果が、ひどい低酸素症でも最軽症のねずみ
の注意を散らす感覚を誘発できたことである。
10%O2、5%CO2:非協調足行(とんぼ返り)が、10%
O2だけを添加したものと比べ、二酸化炭素を添加したも
のでは、ずつと緩やかにまた少い動物に発現した。それ
にもかかわらず、足行暴露の25分後、二酸化炭素添加の
低酸素症に暴露した16匹のねずみのうち3匹は、十分に
非協調となり取り出された。同数のねずみがCO2無添加
の10%O2のため最後には取り出された。この特定の低酸
素大気を用いての試験の結果の図表概要を第4図に示
す。
8%O2、5%CO2:非協調が2乃至8分の早さで、16匹
の試験動物の約半分に発現した。それは、CO2を添加し
ないで8%O2で行つたからである。暴露継続時間が増加
するに従つて、残りのねずみのとんぼ返りが、二酸化炭
素無添加に比べ添加の方がずつと急速に発現するようで
あつたが、この相違は有意ではなかつた。1匹のねずみ
は、低酸素症の8分間目標におけるCO2添加8%O2での
最終試験において突然死亡した。この機能不全はあまり
にも急速すぎてその原因を暴露条件だけに帰し得ないと
考えられる。しかし、生在欠陥の説明または証拠は何も
得られなかつたし、全体的病理学検査でも与えられなか
つた。この特定低酸素大気を用いての試験結果の図表概
要を第3図に示す。
5%O2、5%CO2:添加CO2を用いたねずみ不活性速度
は、この極限度の低酸素症だけによる電撃性不活性(3
分以下)とは有意には違わない。激しく低酸素になつた
大気中には無能化後のねずみを残しておかなかつた。こ
の特定低酸素大気を用いて試験した結果の図表概要を第
5図に示す。
説 明 大抵の物質の炎は、意識と協調肉体行動を必要時間維
持できる酸素圧で消化される。極限低酸素症(5%O2
が与える「有効意識時間」が少なすぎて脱出を不可能に
し、また二酸化炭素を添加しても十分に克服できる見込
がない。第5図参照。
試験では、それほどひどくない低酸素症には、CO2
添加は、肉体的能力ばかりでなく細やかな行動の維持に
向上が見られるはずである。高濃度の二酸化炭素の影響
は、低酸素症がなくても有害であると思われている。こ
れは上記試験では調査されなかつた。
小動物の試験手順の改良には、人工物(くるま乗り)
除去と、ガス変化速度の加速および、中程度の低酸素症
の種々の機能(足行、回避)におよぼす影響の測定をす
る試験装置を改良することが実際に役立つようである。
低酸素墓露でCO2の有用な影響を示す人についてのデ
ータの存在は、人についての究極の応用研究企画に利用
する動物測定の改良が必要であることを納得させる。
実施例II 試験装置と手順 装置:踏み輪−暴露室 動物が、くるま軸、穿孔または金網定行面を把握して
できた人工物を最小限にとどめるため、改良面転踏み輪
開発にあたつてこれらの以前の欠陥のすべてを除去し
た。
実施例IIの回転踏み輪を透明プレクスグラスで、内部
軸、円滑内部側面および、第6図に示す通り、網の代り
に単純足行粗面を備えさせて構成した。この踏み輪の内
径は24.8cm、幅9.5cmで容積が約4600c.c.になつた。前
記くるまの片側は、動物の挿入と取り出しおよび清掃に
取り外しができた。モーターは可逆駆動で、随意に逆転
可能で試験動物の協調チエツクできた。この段階でのく
るまは、低酸素の影響測定の改良開発中、1個に止めた
だ1匹の動物に十分の注意を払うことができるようにし
た。
ガス投与 ガス投与と排出を踏み輪の中空ハブを通して行い、ガ
ス組成の急速変化をさせ、さらに前記踏み輪を包蔵する
大型暴露仕切りの必要性を除去する。手動2方向弁は、
空気または混合ガスが前記踏み輪に注入されたかどうか
を管理した、第7図参照。加圧圧縮ガスをシリンダーか
ら、各ガス管路に取り付けられガスの流れの調整を提供
する調整器と流量計を用いて供給した。
前記中空ハブに取り付けられた見本採取配管を通して
前記踏み輪内部のガスを引き出しその後、実施例Iで使
用されたCO2とO2分析器を通して前記踏み輪内のガス組
成を、O2とCO2に対してたえず監視した。第6図参照。
ガス変化率 前記踏み輪の中のガス組成変化のハーフタイムを、空
気充填踏み輪に注入される窒素の種々の流量で測定し
た。流量と、前記4500c.c.踏み輪仕切りの中のガス洗浄
の付随ハーフタイムは次の通り: 流 量(1pm) ハーフタイム(秒) 10 28 20 17 30 13 40 11 50 10 毎分30のフラツシング流量を、その短かいハーフタ
イムとガスの相対経済のため、動物暴露試験に選択し
た。流量は引続いて起る暴露期間の間毎分10に減少し
た。
試験動物 雄「ロングエバンス(Long Evans)ねずみ」をこの実
施例に用いた。これらは、運動試験のスプレイグドーレ
イよりもずつと適当であると考えられている。初期ねず
み重量は180乃至200gであつた。
試験への応用にあたり、おのおののねずみには30分の
訓練期間と、回転踏み輪空気吸込に40分の訓練期間とが
与えられた。訓練と空気吸い込みの試験期間中、おのお
ののねずみをたえず観察したので、空気中の通常足行行
動と、低酸素暴露中の行動との比較ができた。
暴露ガス混合物 8種類のガス混合物の例を、改良回転踏み輪を用いて
実施例IIに使用した。これらのガス混合物は次の表に列
挙されている。
(N2中のO2の二酸化炭素添加および無添加の混合物) (ガス番号) (コード表示) % O2 % CO2 1 6− 0 5.9 0 2 6− 5 6.4 5.2 3 6−10 6.0 10.2 4 8− 0 8.0 0 5 8− 5 8.1 5.5 6 8−10 8.3 10.4 7 10− 0 9.7 0 8 12− 0 11.9 0 酸素分圧を選択して実施例Iと相互関連させた。実施
Iで爆発性虚脱を起こした5%酸素より高い暴露として
6%酸素を使用した。
0%のCO2を提供するため、二酸化炭素濃度に、許容
可能濃度(5%CO2)と低酸素症との相互影響を求めて
明らかに過度の濃度(10%)を選択した。
暴露順序と継続時間 改良試験システムの評価に、6匹のねずみを個別的に
各ガラス暴露に使用した。これらねずみの5匹をことご
とくの試験条件で用いた。1匹が10%CO2添加6%O2
の初期暴露で死亡したので取り替えた。
動物を、各低酸素暴露に先立つて、空気中での5分間
の足行の間踏み輪に入れておいた。低酸素混合物への変
位は突然で、その後に安低酸素症/または二酸化炭素添
加低酸素症が続いた。間断なく直接観察を試験ガスへの
40分暴露中、すなわち少くとも動物が明らかに拾収がつ
かなくなるまで実施した。踏み輪の回転方向を時折切換
えて、ねずみの反応度を測定した。この手順は、動物が
足行しなくなつた(たとえば、滑落またはとんぼ返り)
時用いられた。
低酸素症反応の特徴 装置の反応に及ぼす技術的影響 低酸素症に対する反能は、最初(実施例I)と改良回
転踏み輪システムにあつては、意図されたくるま乗り
(把握機会の減少)のそのままの除去以外は、区別でき
るほどの相違はなかつた。
行動との低下した段階との関係 実施例IおよびIIの観察に基づく動物の低酸素症と二
酸化炭素に対する反応の種類を洗練すると、全反応能を
次の5段階に規定する結果となつた: 第1段階(レベル1):通常足行行動、動物がくるま
の中で全く滑落なしに容易にその姿勢を維持できる。
第2段階(レベル2):幾分異常ではあるが、極めて
機能的行動。ねずみは、くるまの回転についてゆくこと
にいくつかの問題があり、その結果、ねずみがくるまの
背面から表面に跳躍することもある。その他の異是行動
たとえば回転、駆動軸開口部の保持などを見せることも
ある。ねずみはまた、通常足行となにか異常な行動とを
交互に行うこともある。
第3段階(レベル3):異常行動がますます増える一
方、機能的行動がいよいよ減る。後脚の滑りが典型的
で、ねずみは、弱々しく跳躍し、短時間ではあるが完全
な滑りを示すようになる。ねずみは、油断なく警戒して
いるようで、くるまの回転方向の変化にすばやく反応す
る。この段階では、行動はかなり連続的であつても足行
は典型的でない点で第IV段階とは大いに区別ができる。
この段階を、まぎれもない普通以下の成果の徴候として
扱われた。
第4段階(レベル4):第一に、まさに滑り。ねずみ
は、時々意味深い運動たとえば、前脚足行を見せる。動
物は、なお警戒的ではあるが、くるまの回転方向の変化
への反応は緩慢である。ねずみはとんぼ返りをするか、
力なくころげまわるか、それでも若干の自発的運動を見
せる。
第5段階(レベル5):完全に無反応。ねずみは無意
識か、それに近い状態。ねずみはも早や自発的運動は見
せない。
ねずみがこれらの段階に達する暴露継続時間を、各ね
ずみに対して記録した。
結果/概要 総 合 二酸化炭素添加/無添加の低酸素大気の特定試験の結
果の図表概要を第8図乃至第10図に示す。これらの結果
の設明は次の通り: 空気に暴露 訓練暴露中、ねずみは、標準空気(21%O2、0%C
O2)を吸い込んだ。すべてのねずみが、30分間と40分間
の訓練時間中ずつと普通に足行した。跳躍が起きた場
合、それは常に強力で協調していた。
二酸化炭素無添加の低酸素への暴露 12%O2、0%CO2:ねずみの全部が、最初の7分間の
間、普通の足行行動を示した。6匹のうち4匹が、15分
間以内に、他の2匹は、26分と40分でレベル2(わずか
ではあるが、明白な影響があつた)に達した。6匹全部
が前記40分間足行暴露をレベル2で、顕著な普通以下の
成果も示さず完了した。
10%、0%CO2:6匹のねずみ全部がレベル2(幾分異
常であるか、それでも機能的行動)に最初の暴露の3分
以内に達した。13分以内で、6匹のうち5匹がレベル3
(明白な非協調)に達し、これら5匹のうち3匹が24分
以内でレベル4(本質的に完全無能になる時間)に達し
た。1匹のねずみがレベル2のままで、2匹が暴露の継
続時間の間レベル3のままでいた。
8%O2、0%CO2:1分30秒後、6匹全部がレベル2に
達してしまい、5分以内には、全部が明らかに非協調
(レベル3の)となつた。ねずみが本質的に非協調(レ
ベル4)に達するにはさらに3乃至14分を要した。ねず
みのどれもが、前記40分間暴露を完了したが、その間ず
つとレベル4のままであつた。
6%O2、0%CO2:レベル2(明白ではあるがわずかな
影響)には6匹のねずみどれもが1分10秒で達した。2
分30秒以内ですべてがレベル3になつた。16分後、前記
6匹のうち5匹がレベル4になつたが、最後の1匹がこ
のレベルに達したのは26分後であつた。すべてのねずみ
が、前記40分間暴露の残りの時間をこのレベルにそのま
ま残つていた。再び空気を吸い込むようになつて、ねず
みは1乃至3分間で警戒的になつたが、長時間(5乃至
10分間以上)活発には動き回らなかつた。
二酸化炭素添加低酸素症への暴露 8%O2、5%CO2:ねずみのどれもが4分間レベル2に
いた。3分30秒乃至11分間、これらのねずみ全部が、レ
ベル3にいて、そのうち2匹が、前記40分間暴露の残り
時間をずつとこのレベルにいた。あとの4匹は、11乃至
19秒30秒後レベル4に入り、前記40分間暴露の継続時間
の間の段階に残つていた。
8%O2、10%CO2:1分30秒乃至4分30秒で、ねずみの
どれもが、レベル2(明白であるがわずかな影響)にい
た。このうち3匹が、継続時間中レベル3にそのまま残
り、あとの3匹は16分、28分と36分でそれぞれレベル4
に入り、そのままレベル4に残つていた。1匹のねずみ
だけが、24分間暴露された(レベル3に移動)。その理
由は、そのねずみがその頭をたえず非気軸に押しつけ、
ガス流れを閉塞して、時々は室内空気を吸い込むことが
おそらくできたかも知れないからである。
6%O2、5%CO2:2分以内で、6匹のねずみ全部がレ
ベル2(明白であるがわずかな影響)に達していた。3
分36秒後、すべてのねずみがレベル3(協調が顕著)に
達していた。ねずみ全部が4乃至23分間でレベル4に達
した。6匹のねずみ全部がレベル4の40分間暴露を終え
た。足行の回復が急速に現れた(おりに戻されて1乃至
2分以内、ねずみは足行開始して直ちに活発に動き回
る)。
6%O2、10%CO2:6匹のねずみ全部1分後レベル2に
いた。3分後6匹全部がレベル3の顕著な非協調に達し
た。9分以内でねずみのどれもがレベル4にいた。17分
から35分の暴露でねずみのどれもが死亡した。1乃至13
分間の苦しい息づかいの後死亡した。4匹のねずみの全
体解剖で、死の疾病素質病理学的原因のないことがわか
つた。死亡はひどい炭酸過剰症を併発したひどい低酸素
症による疾病素因のあるストレスであつた。
レベル3に繋がる暴露継続時間の平均を第11図に各暴
露に対し6および8%O2と示した。
説 明 試験動物がしがみつくことのできる面のないプレクシ
ガラス製回転踏み輪は、低酸素症影響の初期段階の発見
を簡単にした。前記「足行ぐるま」は、今の設計のまま
で全体的に有用であるはずで、また従来の踏み輪を用い
て行う時より少数の動物を用いて有意の成果を得られる
はずである。
協調肉体行動に及ぼす現在規模の影響は、小数の動物
に低酸素影響の有用な計量可能の指針を提供する。行動
能力の一定の低下は、O2を12から10、10から8、8から
6%へと段々と低下させて見せることができた。
大抵の物質の災は、必要な時間、意識維持と協調肉体
行動の可能な、特に二酸化炭素の存在する酸素分圧で消
化されるものである。
従つて、実施例1およびIIの複合結果を考察すると、
次のことを示す: 石油炎は、ねずみが通常行動できるよう維持する酸素
濃度で消火される。炎は、二酸化炭素を添加してもしな
くても、12容量%の酸素濃度で20秒以内で鎮火する。
CO2を添加してもしなくても、5乃至6%O2を使用す
ると、非常に短時間(5分以下)で矯正行動ができ、ま
た機能機反応能に許容できない急速な衰退が起きる。
CO2を添加してもしなくても、約8%O2を使用する
と、即時脱出または矯正行動を必要とする状況に適当と
考えられる低濃度の低酸素暴露に近づく。
8乃至12%O2の範囲は、CO2を添加してもしなくても
有用な範囲であると思われるが、5%二酸化炭素を添加
すれば、低酸素症の耐性延長を起こす。二酸化炭素を8
容量%の酸素に添加すると、二酸化炭素を添加しない10
容量%の酸素大気に相当することは明らかである。
動物と先に引用の人との組合わせ調査は、酸素、二酸
化炭素、脳循環、脳酸素化および意識行動との相互作用
の存在を示す。この相互作用は、それ自体酸素濃度が低
くすぎて有用な意識維持が難しくなる大気に、二酸化炭
素を添加して、空中酸素濃度を増加させることなく脳酸
素化度を向上できる。
人(または分圧)で研究したように、空中酸素濃度の
減少で起きる相互作用の発生順序には次のことが含まれ
る、すなわち(a)肺と動脈血酸素分圧の低下、(b)
(頚動脈小体化学受容器」による低酸素呼吸刺戟、
(c)低下血圧、(d)低酸素症が誘発する呼吸刺戟の
部分反対作用、(e)脳血管の部分拡張および、(f)
低下動脈二酸化炭素の括約効果で増進した脳血流の部分
反対作用。
この順序で、空中二酸化炭素を添加しない場合の結果
として、吸い込み酸素量が全く少ない場合、脳酸素化の
安定低下と共に、脳代謝の低下と意識障害とが起きる。
低酸素空中ガスに無毒性二酸化炭素の増量を含めさせ
ると、結果としてさらに次のような順序となる、すなわ
ち、(a)肺と動脈血の二酸化炭素分圧の増加、(b)
二酸化炭素による呼吸機構の刺戟のため吸い込み量の増
加、(c)吸い込み量の増加が起因する肺と動脈血中酸
素濃度改良、(d)二酸化炭素の作用による脳血管の一
層の拡張が起す酸素化と脳代謝の増進および(e)意識
の回復。
所望の成果は、火炎消火だけでなく併せて、脱出また
は救出参加に必要な意識的、意図的精神および肉体活動
の意識と能力の維持とである。
生理学的機構の順序は、この発明の適用に引用された
全範囲の空中酸素と二酸化炭素濃度に関連する。一層極
限状態の低酸素症または(および)一層極限状態の二酸
化炭素吸入を用いると、ひどい低酸素症または(およ
び)過酸過剰症の顕著な逆効果が、概設した有用な機構
の存在にもかかわらず起きることが認められている。
従って、これらの測定結果は、密閉空間内において酸
素濃度を8乃至15容量%、好ましくは10乃至12容量%と
し、また二酸化炭素濃度が2乃至5容量%であるような
雰囲気にするときは火災は鎮火されしかも生命が維持さ
れるという前提下で、単に生命が維持されるというだけ
でなく、低酸素化での意識と精神力の鋭敏さを増進し得
ることを示すのである。
(発明の効果) 上述したことから既に分かるように、本発明は単に火
災の消火と生物の生命維持のみを指向した従来の火災消
火抑制法とは異なり、これに加えて密閉空間内における
生物の意識の鮮明化と精神の鋭敏化を図ることにより消
火活動による低酸素雰囲気中での的確な行動を可能にす
るという優れた改良を施した新しい火災防止手段を提供
したものであり、しかもその実施が容易で且つその実施
によって環境破壊などの問題を生ずることがないなどの
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、火災の消火と実験動物の持続意識との双方を
見せる第1シリーズに使用された実験装置の図解、第2
図は、種々の濃度の酸素を含有するが二酸化炭素を含有
しない大気の時間に対して錯乱前の足行しつづける実験
ねずみの百分比を示すブロツト。第3図な、10%酸素
と、0%または5%二酸化炭素のいずれかを含む大気の
時間に対する非協調とんぼ返り前の足行しつづけるねず
みの百分比を示すグラフ、第4図は、8%酸素と、0%
または5%のいずれかの二酸化炭素を含む大気の時間に
対して、とんぼ返り前歩きつづけるねずみの百分比を示
すグラフ、第5図は、5%酸素と、0%または5%いず
れかの二酸化炭素を含む大気の時間に対するとんぼ返り
前の足行しつづけるねずみの百分比を示すグラフ、第6
図は、実施例2に使用された足行ぐるま露出室の図解、
第7図は、実施例2の実験的配置の略図解、第8図及び
第9図は、夫々8%酸素及び6%酸素と、0、5または
10容量%の二酸化炭素分を含有する大気の時間に対する
不規則足行に至る前の足行しつづけるねずみの百分比を
示すグラフ、第10図は、6、8、10または12容量%の酸
素を含有するが、二酸化炭素を含有しない大気の時間に
対する不規則足行に至る前の足行しつづけるねずみの百
分比を示すグラフ、第11図は、不規則定行に至る前のね
ずみの平均足行時間に対する変動する百分比の酸素と二
酸化炭素を有するガス混合物の棒グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−367(JP,A) 特公 昭51−39038(JP,B1)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気を含む密閉空間内での火災に際して、
    該密閉空間内雰囲気における酸素が8乃至15容量%の濃
    度範囲に低下し、また二酸化炭素が2乃至5容量%の濃
    度範囲に増加するようにして、該密閉空間内に適量の二
    酸化炭素およびそれ自体毒性がなくまた火災条件下で分
    解による毒性ガスが発生しないような他の不活性ガス含
    むガスを導入することを特徴とする火災の抑制と消火の
    方法。
  2. 【請求項2】前記不活性ガスは、窒素、ヘリウム、アル
    ゴンまたはこれらの混合物であることを特徴とする請求
    項1記載の火災の抑制と消火の方法。
  3. 【請求項3】前記密閉空間内の酸素ガス含有量を10乃至
    12容量%に低下させることを特徴とする請求項1記載の
    火災の抑制と消火方法。
  4. 【請求項4】前記消火用ガスが、高い熱容量を持った多
    原子ガスを更に含むことを特徴とする請求項1記載の火
    災の抑制と消火の方法。
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