JPH08179518A - 積層フィルム及びこれを用いたプリント配線板の製造法 - Google Patents
積層フィルム及びこれを用いたプリント配線板の製造法Info
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- JPH08179518A JPH08179518A JP32222694A JP32222694A JPH08179518A JP H08179518 A JPH08179518 A JP H08179518A JP 32222694 A JP32222694 A JP 32222694A JP 32222694 A JP32222694 A JP 32222694A JP H08179518 A JPH08179518 A JP H08179518A
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- laminated
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ラミネートする基板表面の凹凸に追従しやす
い積層フィルム及びこれを用いたプリント配線板の製造
法を提供する。 【構成】 可撓性を有する支持層と、支持層の一面に接
着された感光層と、感光層の支持層とは反対側に接着さ
れた、破断強度2〜10kgf/mm2、破断伸び200〜1
000%、濁度10%以下からなる被覆層とを備えてな
る積層フィルムにおいて、支持層と感光層の間の接着力
が被覆層と感光層との間の接着力よりも小さくしてあ
り、しかも、積層すべき対象に転移される転移層が被覆
層と感光層から構成されることを特徴とする積層フィル
ム及びこれを用いたプリント配線板の製造法。
い積層フィルム及びこれを用いたプリント配線板の製造
法を提供する。 【構成】 可撓性を有する支持層と、支持層の一面に接
着された感光層と、感光層の支持層とは反対側に接着さ
れた、破断強度2〜10kgf/mm2、破断伸び200〜1
000%、濁度10%以下からなる被覆層とを備えてな
る積層フィルムにおいて、支持層と感光層の間の接着力
が被覆層と感光層との間の接着力よりも小さくしてあ
り、しかも、積層すべき対象に転移される転移層が被覆
層と感光層から構成されることを特徴とする積層フィル
ム及びこれを用いたプリント配線板の製造法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント配線板を製造す
る際にメッキあるいはエッチング用のレジスト膜として
好適に用いられる積層フィルム及びこれを用いたプリン
ト配線板の製造法に関する。
る際にメッキあるいはエッチング用のレジスト膜として
好適に用いられる積層フィルム及びこれを用いたプリン
ト配線板の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板を製造する際にメッキあ
るいはエッチング用のレジスト膜として用いられる従来
の積層フィルムは、例えば、図1に示す構成を持つ。こ
の従来の積層フィルム1は、支持層(ベースフィルム)
2の上に、感光層3と被覆層(保護フィルム)4を順に
積層/接着して構成されている。この積層フィルム1で
は、支持層2と感光層3とが転移層5となって、ラミネ
ートすべきプリント配線板の基板S上にラミネートされ
る。
るいはエッチング用のレジスト膜として用いられる従来
の積層フィルムは、例えば、図1に示す構成を持つ。こ
の従来の積層フィルム1は、支持層(ベースフィルム)
2の上に、感光層3と被覆層(保護フィルム)4を順に
積層/接着して構成されている。この積層フィルム1で
は、支持層2と感光層3とが転移層5となって、ラミネ
ートすべきプリント配線板の基板S上にラミネートされ
る。
【0003】この従来の積層フィルム1をラミネートす
る際には、被覆層4を剥離してから、感光層3を基板6
側に向けて転移層5を基板6上に載せ、その後、支持層
2側から加熱ロールにより転移層5を加圧して圧着させ
る。したがって、ラミネート後の基板6の断面は図2の
ようになる。
る際には、被覆層4を剥離してから、感光層3を基板6
側に向けて転移層5を基板6上に載せ、その後、支持層
2側から加熱ロールにより転移層5を加圧して圧着させ
る。したがって、ラミネート後の基板6の断面は図2の
ようになる。
【0004】次に、支持層2上にネガマスクを置き、そ
のネガマスクを介して露光用の光線を照射して感光層3
を露光する。その後、ネガマスクを取外し、さらに支持
層2を剥離してから現像すると、前記ネガマスクと同じ
パターンを持つ感光層3が得られる。そこで、この感光
層3をレジスト膜として、次のメッキあるいはエッチン
グ工程を行う。
のネガマスクを介して露光用の光線を照射して感光層3
を露光する。その後、ネガマスクを取外し、さらに支持
層2を剥離してから現像すると、前記ネガマスクと同じ
パターンを持つ感光層3が得られる。そこで、この感光
層3をレジスト膜として、次のメッキあるいはエッチン
グ工程を行う。
【0005】支持層2には、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)などのフィルムが用いられ、その厚さは、
通常、20μm程度とされる。感光層3は、紫外線など
を照射すると照射箇所の物性が変化する感光性樹脂組成
物により形成され、使用目的に応じて好適な組成物が選
択される。感光層3の厚さは、目的に応じて、例えば、
25μm、33μm、40μmあるいは50μmに設定
される。被覆層4はポリエチレンなどのフィルムが用い
られ、その厚さは、例えば、30μmとされる。
ト(PET)などのフィルムが用いられ、その厚さは、
通常、20μm程度とされる。感光層3は、紫外線など
を照射すると照射箇所の物性が変化する感光性樹脂組成
物により形成され、使用目的に応じて好適な組成物が選
択される。感光層3の厚さは、目的に応じて、例えば、
25μm、33μm、40μmあるいは50μmに設定
される。被覆層4はポリエチレンなどのフィルムが用い
られ、その厚さは、例えば、30μmとされる。
【0006】上記構成を持つ従来の積層フィルム、その
ラミネート方法及びその装置は、例えば特開昭47−4
6102号公報、特開平2−213849号公報等に開
示されている。
ラミネート方法及びその装置は、例えば特開昭47−4
6102号公報、特開平2−213849号公報等に開
示されている。
【0007】しかしながら、近年、プリント配線板の配
線の高密度化が進んでおり、基材の凹凸に対して追従
し、感光層と基材間の未接着部分を少なくすることによ
り、配線板の製造歩留りを向上しようとする試みがなさ
れている。
線の高密度化が進んでおり、基材の凹凸に対して追従
し、感光層と基材間の未接着部分を少なくすることによ
り、配線板の製造歩留りを向上しようとする試みがなさ
れている。
【0008】しかし、上記従来の図1の積層フィルム1
では、引張り強度を上げるために支持層2の厚さをある
程度大きく(通常、20μm程度)すると共にその硬さ
もある程度大きくする必要がある。
では、引張り強度を上げるために支持層2の厚さをある
程度大きく(通常、20μm程度)すると共にその硬さ
もある程度大きくする必要がある。
【0009】このため支持層2が必要とする前述の厚さ
及び硬さにより転移層5全体の柔軟性が不充分となり、
ラミネートすべき基材の表面の凹凸に転移層5が追従し
難く、その結果、基板6と転移層との未接着部分が多く
なり、十分な製造歩留りが得られないという問題があ
る。
及び硬さにより転移層5全体の柔軟性が不充分となり、
ラミネートすべき基材の表面の凹凸に転移層5が追従し
難く、その結果、基板6と転移層との未接着部分が多く
なり、十分な製造歩留りが得られないという問題があ
る。
【0010】また、特開昭57−21890号公報及び
特開昭57−21891号公報には基材に水を塗布した
のち、積層フィルムを積層する方法が記載されている
が、この場合には水の薄い層を均一に付着させるため、
基質表面が清浄である必要がある。
特開昭57−21891号公報には基材に水を塗布した
のち、積層フィルムを積層する方法が記載されている
が、この場合には水の薄い層を均一に付着させるため、
基質表面が清浄である必要がある。
【0011】また小径スルーホール等が存在する場合
は、スルーホール中に溜まった水分と感光層とが反応を
起こしやすく、現像性を低下させるなどの欠点が生じ
る。
は、スルーホール中に溜まった水分と感光層とが反応を
起こしやすく、現像性を低下させるなどの欠点が生じ
る。
【0012】また、特開昭52−154363号公報に
は、基材に液状の樹脂を積層した後、積層フィルムを圧
力によって積層する方法が示されているが、小径スルー
ホールの現像性が低下し、2層塗布によるコスト増加等
の欠点がある。
は、基材に液状の樹脂を積層した後、積層フィルムを圧
力によって積層する方法が示されているが、小径スルー
ホールの現像性が低下し、2層塗布によるコスト増加等
の欠点がある。
【0013】また、特公昭53−31670号公報及び
特開昭51−63702号公報には真空ラミネーターを
用いて減圧下に積層することが示されている。しかし、
装置が高価真空引きに時間がかかるために、通常の回路
形成には使用されることは少なく、導体形成後に用いる
永久マスクのラミネートとして利用されている。この永
久マスクのラミネートの時も、さらに導体への追従性向
上が望まれている。
特開昭51−63702号公報には真空ラミネーターを
用いて減圧下に積層することが示されている。しかし、
装置が高価真空引きに時間がかかるために、通常の回路
形成には使用されることは少なく、導体形成後に用いる
永久マスクのラミネートとして利用されている。この永
久マスクのラミネートの時も、さらに導体への追従性向
上が望まれている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来の技術の問題点を解消し、生産コストを上昇させずに
ラミネートすべき対象の表面の凹凸に転移層が追従しや
すい積層フィルム及びこれを用いたプリント配線板の製
造法を提供するものである。
来の技術の問題点を解消し、生産コストを上昇させずに
ラミネートすべき対象の表面の凹凸に転移層が追従しや
すい積層フィルム及びこれを用いたプリント配線板の製
造法を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、可撓性を有す
る支持層と、支持層の一面に接着された感光層と、感光
層の支持層とは反対側に接着された、破断強度2〜10
kgf/mm2、破断伸び200〜1000%及び濁度10%
以下の被覆層とを備え、支持層と感光層の間の接着力が
被覆層と感光層との間の接着力よりも小さく、積層すべ
き対象に転移される転移層が被覆層と感光層から構成さ
れる積層フィルムに関する。また、本発明は、前記積層
フィルムの支持層を剥がし、被覆層と感光層から構成さ
れる転移層を感光層が基板に接するように基板にラミネ
ートし、パターン状に露光し、現像し、次いでメッキ及
び/又はエッチングすることを特徴とするプリント配線
板の製造法に関する。
る支持層と、支持層の一面に接着された感光層と、感光
層の支持層とは反対側に接着された、破断強度2〜10
kgf/mm2、破断伸び200〜1000%及び濁度10%
以下の被覆層とを備え、支持層と感光層の間の接着力が
被覆層と感光層との間の接着力よりも小さく、積層すべ
き対象に転移される転移層が被覆層と感光層から構成さ
れる積層フィルムに関する。また、本発明は、前記積層
フィルムの支持層を剥がし、被覆層と感光層から構成さ
れる転移層を感光層が基板に接するように基板にラミネ
ートし、パターン状に露光し、現像し、次いでメッキ及
び/又はエッチングすることを特徴とするプリント配線
板の製造法に関する。
【0016】以下本発明について詳細に説明する。
【0017】前記支持層については、ラミネートする前
に剥離されるので、可撓性を有していて前記感光層を剥
離可能に接着できるものであり、乾燥炉の温度で損傷を
受けないものであれば、特に制限されない。例えば、
紙、離型紙あるいはポリエチレンテレフタレート、ポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンなどのフィル
ムが挙げられる。また、透明であっても非透明であって
もよい。
に剥離されるので、可撓性を有していて前記感光層を剥
離可能に接着できるものであり、乾燥炉の温度で損傷を
受けないものであれば、特に制限されない。例えば、
紙、離型紙あるいはポリエチレンテレフタレート、ポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンなどのフィル
ムが挙げられる。また、透明であっても非透明であって
もよい。
【0018】前記支持層の厚さは特に制限されないが、
ロール状に巻いた場合のサイズの点を考慮すると、5〜
200μmが好ましい。
ロール状に巻いた場合のサイズの点を考慮すると、5〜
200μmが好ましい。
【0019】前記感光層については、この種の積層フィ
ルムに使用されるものであれば任意に使用できる。した
がって、使用目的に応じて任意の材料により感光層を形
成すればよい。この感光層は通常、感光性樹脂組成物を
前記支持層上に塗布、乾燥して形成されるので、使用目
的に適合した感光性樹脂組成物を選定して塗布するよう
にすればよい。使用可能な感光性樹脂組成物としては、
例えば、特開昭50−147323号公報、特開昭52
−94388号公報、特開昭52−130701号公
報、特開昭53−128688号公報、特開昭53−5
6018号公報、特開昭52−11798号公報、特開
昭60−69646号公報等に示された感光性樹脂組成
物が挙げられる。
ルムに使用されるものであれば任意に使用できる。した
がって、使用目的に応じて任意の材料により感光層を形
成すればよい。この感光層は通常、感光性樹脂組成物を
前記支持層上に塗布、乾燥して形成されるので、使用目
的に適合した感光性樹脂組成物を選定して塗布するよう
にすればよい。使用可能な感光性樹脂組成物としては、
例えば、特開昭50−147323号公報、特開昭52
−94388号公報、特開昭52−130701号公
報、特開昭53−128688号公報、特開昭53−5
6018号公報、特開昭52−11798号公報、特開
昭60−69646号公報等に示された感光性樹脂組成
物が挙げられる。
【0020】前記感光層の厚さも特に制限されないが、
通常5〜250μmである。
通常5〜250μmである。
【0021】前記被覆層は、破断強度2〜10kgf/m
m2、破断伸び200〜1000%、濁度10%以下であ
る必要がある。破断強度を2〜10kgf/mm2とするの
は、2kgf/mm2未満であるとラミネートする際に転移層
が伸びて膜厚が減少する不具合が生じ、また、10kgf/
mm2を超えると、ラミネートすべき対象の表面の凹凸に
対する前記感光層の追従性が低下するという不具合が生
じるためである。破断伸びを200〜1000%とする
のは、200%未満とするとラミネートすべき対象の表
面の凹凸に対する前記感光層の追従性が低下するという
不具合が生じ、また1000%を超えるとラミネートす
る際に転移層が伸びて膜厚が減少する不具合が生じるた
めである。
m2、破断伸び200〜1000%、濁度10%以下であ
る必要がある。破断強度を2〜10kgf/mm2とするの
は、2kgf/mm2未満であるとラミネートする際に転移層
が伸びて膜厚が減少する不具合が生じ、また、10kgf/
mm2を超えると、ラミネートすべき対象の表面の凹凸に
対する前記感光層の追従性が低下するという不具合が生
じるためである。破断伸びを200〜1000%とする
のは、200%未満とするとラミネートすべき対象の表
面の凹凸に対する前記感光層の追従性が低下するという
不具合が生じ、また1000%を超えるとラミネートす
る際に転移層が伸びて膜厚が減少する不具合が生じるた
めである。
【0022】濁度を10%以下とするのは、10%を超
えると露光用光線の透過率が減少すると同時に、屈折や
散乱なども大きくなるため、解像度が著しく悪化するた
めである。
えると露光用光線の透過率が減少すると同時に、屈折や
散乱なども大きくなるため、解像度が著しく悪化するた
めである。
【0023】前記被覆層は、無延伸ポリプロピレンであ
ることが好ましい。前記特性を満足する上に、無延伸ポ
リエチレン、無延伸ポリアミド等に比較して耐熱性、防
湿性のバランスに優れるためである。耐熱性が低いとラ
ミネートの際の温度により溶融しやすく、また、吸湿性
が高いと感光層と被覆層の接着力が増加し、現像前の被
覆層のはく離が困難となりやすい。前記被覆層の厚さ
は、10〜20μmであることが好ましい。10μm未
満とするとラミネートする際に転移層が伸びる不具合が
生じる傾向があり、また、20μmを超えると露光用光
線の屈折や散乱などが大きくなりやすく解像度が低下す
る傾向があり、ラミネートすべき対象の表面の凹凸への
追従性が低下する傾向がある。
ることが好ましい。前記特性を満足する上に、無延伸ポ
リエチレン、無延伸ポリアミド等に比較して耐熱性、防
湿性のバランスに優れるためである。耐熱性が低いとラ
ミネートの際の温度により溶融しやすく、また、吸湿性
が高いと感光層と被覆層の接着力が増加し、現像前の被
覆層のはく離が困難となりやすい。前記被覆層の厚さ
は、10〜20μmであることが好ましい。10μm未
満とするとラミネートする際に転移層が伸びる不具合が
生じる傾向があり、また、20μmを超えると露光用光
線の屈折や散乱などが大きくなりやすく解像度が低下す
る傾向があり、ラミネートすべき対象の表面の凹凸への
追従性が低下する傾向がある。
【0024】前記支持層と前記感光層の間の接着力(A
1)を、前記被覆層と前記感光層との間の接着力(A
2)よりも小さくするのは、こうしないとラミネートす
る際に前記支持層のみを剥離する作業が好適に行えない
からである。
1)を、前記被覆層と前記感光層との間の接着力(A
2)よりも小さくするのは、こうしないとラミネートす
る際に前記支持層のみを剥離する作業が好適に行えない
からである。
【0025】前記支持層と前記感光層の間の接着力(A
1)は、180°ピール強度として100gf/cm以下で
あることが好ましい。これが大き過ぎると、前記支持層
の剥離がスムーズに行えなくなる傾向がある。前記被覆
層と前記感光層との間の接着力(A2)は、180°ピ
ール強度において接着力(A1)より大きければよく、
それ以外に特に制限はない。
1)は、180°ピール強度として100gf/cm以下で
あることが好ましい。これが大き過ぎると、前記支持層
の剥離がスムーズに行えなくなる傾向がある。前記被覆
層と前記感光層との間の接着力(A2)は、180°ピ
ール強度において接着力(A1)より大きければよく、
それ以外に特に制限はない。
【0026】本発明の積層フィルムでは、転移層をラミ
ネートすべき対象に転移させた時に、感光層上に被覆層
が存在するので、露光用の光線は被覆層を介して感光層
に照射される。この被覆層には、支持層に比べればきわ
めて柔軟性の高い材質を使用することができる。
ネートすべき対象に転移させた時に、感光層上に被覆層
が存在するので、露光用の光線は被覆層を介して感光層
に照射される。この被覆層には、支持層に比べればきわ
めて柔軟性の高い材質を使用することができる。
【0027】本発明によれば、プリント配線板は、前記
積層フィルムの支持層を剥がし、被覆層と感光層から構
成される転移層を感光層が基板に接するように基板にラ
ミネートし、パターン状に露光し、現像し、次いでメッ
キ及び/又はエッチングすることにより製造できる。ラ
ミネートは、ラミネートすべき対象(通常、基板)の表
面に感光層をその表面に向けて転移させた転移層を、加
熱しながら被覆層側から加圧することによって行うの
で、従来のように、感光層と共に厚くて柔軟性の低い支
持層をラミネートする場合に比べると、ラミネートすべ
き対象の表面の凹凸に転移層が追従しやすくなる。
積層フィルムの支持層を剥がし、被覆層と感光層から構
成される転移層を感光層が基板に接するように基板にラ
ミネートし、パターン状に露光し、現像し、次いでメッ
キ及び/又はエッチングすることにより製造できる。ラ
ミネートは、ラミネートすべき対象(通常、基板)の表
面に感光層をその表面に向けて転移させた転移層を、加
熱しながら被覆層側から加圧することによって行うの
で、従来のように、感光層と共に厚くて柔軟性の低い支
持層をラミネートする場合に比べると、ラミネートすべ
き対象の表面の凹凸に転移層が追従しやすくなる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。 〔積層フィルムの構成〕図3及び図4は、本発明の積層
フィルムの一実施例を示す。図4はその転移層をプリン
ト配線板用基板の上にラミネートした状態であり、図3
はその積層フィルムの断面である。この積層フィルム
は、プリント配線板を製造する際にメッキあるいはエッ
チング用のレジスト膜として用いられるものである。図
3の積層フィルム1は、支持層2の上に、感光層3と被
覆層4を順に積層/接着して構成されている。この積層
フィルム1では、被覆層4と感光層3とが転移層5とな
って、プリント配線板用基板6の上にラミネートされ
る。支持層2には、ポリエステル、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)などのフィルムが用いられ、その厚
さは、例えば、20μmとされる。感光層3は、紫外線
などの光線を照射すると照射箇所の物性が変化する感光
性樹脂組成物により形成され、使用目的に応じて好適な
組成物が選択される。感光層3の厚さは、目的に応じ
て、例えば、25μm、33μm、40μmあるいは5
0μmに設定される。被覆層4は、無延伸ポリプロピレ
ンが用いられる。被覆層4の厚さは、例えば、20μm
とされる。被覆層4は、感光層3と共に基板6上に転移
され、また被覆層4を介して感光層3に露光用光線が照
射されるので、ラミネート作業に支障が生じない範囲で
できるだけ薄く且つ柔軟なものにするのが好ましい。こ
のような構成を持つ図3の積層フィルム1は、図4に示
すように、支持層2を剥離して得た転移層5を、感光層
3を基板6側に向けて基板6上にラミネートされる。そ
の後、被覆層4上に置いたネガマスクを介して感光層3
を露光し、さらに被覆層4を剥離してから感光層3を現
像する。すると、ネガマスクのパターンが転写された感
光層が得られる。そこで、この感光層をレジスト膜とし
て次のメッキあるいはエッチング工程を行う。このよう
に、本発明の積層フィルム1(図3)では、基板6上に
ラミネートした時に感光層3上に存在するのは、柔軟な
被覆層4であるので、転移層5の柔軟性が高くなり、図
1に示した従来の積層フィルムのように転移層5を感光
層3と支持層2で構成する場合に比べて、基板6の表面
の凹凸に対する追従性も良好となり、その結果、高い製
造歩留りを得ることができる。
フィルムの一実施例を示す。図4はその転移層をプリン
ト配線板用基板の上にラミネートした状態であり、図3
はその積層フィルムの断面である。この積層フィルム
は、プリント配線板を製造する際にメッキあるいはエッ
チング用のレジスト膜として用いられるものである。図
3の積層フィルム1は、支持層2の上に、感光層3と被
覆層4を順に積層/接着して構成されている。この積層
フィルム1では、被覆層4と感光層3とが転移層5とな
って、プリント配線板用基板6の上にラミネートされ
る。支持層2には、ポリエステル、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)などのフィルムが用いられ、その厚
さは、例えば、20μmとされる。感光層3は、紫外線
などの光線を照射すると照射箇所の物性が変化する感光
性樹脂組成物により形成され、使用目的に応じて好適な
組成物が選択される。感光層3の厚さは、目的に応じ
て、例えば、25μm、33μm、40μmあるいは5
0μmに設定される。被覆層4は、無延伸ポリプロピレ
ンが用いられる。被覆層4の厚さは、例えば、20μm
とされる。被覆層4は、感光層3と共に基板6上に転移
され、また被覆層4を介して感光層3に露光用光線が照
射されるので、ラミネート作業に支障が生じない範囲で
できるだけ薄く且つ柔軟なものにするのが好ましい。こ
のような構成を持つ図3の積層フィルム1は、図4に示
すように、支持層2を剥離して得た転移層5を、感光層
3を基板6側に向けて基板6上にラミネートされる。そ
の後、被覆層4上に置いたネガマスクを介して感光層3
を露光し、さらに被覆層4を剥離してから感光層3を現
像する。すると、ネガマスクのパターンが転写された感
光層が得られる。そこで、この感光層をレジスト膜とし
て次のメッキあるいはエッチング工程を行う。このよう
に、本発明の積層フィルム1(図3)では、基板6上に
ラミネートした時に感光層3上に存在するのは、柔軟な
被覆層4であるので、転移層5の柔軟性が高くなり、図
1に示した従来の積層フィルムのように転移層5を感光
層3と支持層2で構成する場合に比べて、基板6の表面
の凹凸に対する追従性も良好となり、その結果、高い製
造歩留りを得ることができる。
【0029】〔積層フィルム作成例〕 〔積層フィルムA〕支持層としてのポリエステルフィル
ムV−20(厚さ20μm)(帝人(株)製)に感光性樹
脂として、表1に示す材料を配合し、混合溶液作成し
た。
ムV−20(厚さ20μm)(帝人(株)製)に感光性樹
脂として、表1に示す材料を配合し、混合溶液作成し
た。
【表1】 上記で作成した混合溶液を、乾燥後の厚みが40μmと
なるように塗布し、80℃10分間温風乾燥した後、被
覆層として無延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ20μ
m)(東レ合成フィルム(株)製)を被覆し積層フィルム
Aを得た。積層フィルムAは被覆層が上となるように巻
き取った。
なるように塗布し、80℃10分間温風乾燥した後、被
覆層として無延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ20μ
m)(東レ合成フィルム(株)製)を被覆し積層フィルム
Aを得た。積層フィルムAは被覆層が上となるように巻
き取った。
【0030】〔積層フィルムB〕比較例として、支持層
上に感光性組成物を塗布、乾燥した後、被覆層としてポ
リエチレンフィルム(タマポリ(株)製)を被覆した積層
フィルムBを作成した。
上に感光性組成物を塗布、乾燥した後、被覆層としてポ
リエチレンフィルム(タマポリ(株)製)を被覆した積層
フィルムBを作成した。
【0031】試験例1 70μm厚の銅箔を積層したガラスエポキシ基材(MC
L−E67−70S:日立化成工業(株)製)の銅箔の表
面に10cmの長さのキズを、そのキズ深さを1本ごとに
順次深くして(1〜20μm)複数本のキズを形成し
た。これらのキズは連続加重式引掻き器(HEIDON
(株)製)を使用し荷重を変えて形成した。
L−E67−70S:日立化成工業(株)製)の銅箔の表
面に10cmの長さのキズを、そのキズ深さを1本ごとに
順次深くして(1〜20μm)複数本のキズを形成し
た。これらのキズは連続加重式引掻き器(HEIDON
(株)製)を使用し荷重を変えて形成した。
【0032】次に日立高温ラミネーターHLM−300
0(日立化成工業(株)製)を用いて、上記基材に積層フ
ィルムA及びBの感光層を基材に向けて積層フィルムA
は被覆層側、積層フィルムBは支持層側をロールに触れ
るようにしてラミネートした。この際のラミネート速度
は2m/分、ロール温度は100℃及びロールのシリン
ダー圧力は3kgf/cm2とした。
0(日立化成工業(株)製)を用いて、上記基材に積層フ
ィルムA及びBの感光層を基材に向けて積層フィルムA
は被覆層側、積層フィルムBは支持層側をロールに触れ
るようにしてラミネートした。この際のラミネート速度
は2m/分、ロール温度は100℃及びロールのシリン
ダー圧力は3kgf/cm2とした。
【0033】次に200μmライン幅のネガティブ像を
形成するネガマスクとストーファー21段ステップタブ
レットを基材のキズの長さ方向と直角に交差する方向に
置き、高圧水銀灯で10秒間露光した。次いで、積層フ
ィルムAを用いたものは被覆層を、積層フィルムBを用
いたものは支持層を除去し、1重量%炭酸ナトリウム水
溶液で60秒間スプレー現像し、基材上にレジスト像を
得た。ストーファーの21段ステップタブレットの残存
段数は積層フィルムA、B共に9段を示し、良好なレジ
スト像を有していた。さらに、塩化第2銅エッチング液
(2mol/l CuCl2、2NHCl水溶液、50℃、ス
プレー圧力2kgf/cm2)を100秒間スプレーし、レジ
ストで保護されていない部分の銅を溶解し、基材上に銅
のラインを形成した。基材上のキズに積層フィルムが追
従していない場合はレジストと基材間に空隙があるた
め、銅のラインはレジストとキズの交点部分でエッチン
グ液が浸み込み、銅が溶解し、銅ラインが接続しないこ
ととなり、断線となる。この断線が開始するキズ深さ
(μm)を追従性として表2に示した。
形成するネガマスクとストーファー21段ステップタブ
レットを基材のキズの長さ方向と直角に交差する方向に
置き、高圧水銀灯で10秒間露光した。次いで、積層フ
ィルムAを用いたものは被覆層を、積層フィルムBを用
いたものは支持層を除去し、1重量%炭酸ナトリウム水
溶液で60秒間スプレー現像し、基材上にレジスト像を
得た。ストーファーの21段ステップタブレットの残存
段数は積層フィルムA、B共に9段を示し、良好なレジ
スト像を有していた。さらに、塩化第2銅エッチング液
(2mol/l CuCl2、2NHCl水溶液、50℃、ス
プレー圧力2kgf/cm2)を100秒間スプレーし、レジ
ストで保護されていない部分の銅を溶解し、基材上に銅
のラインを形成した。基材上のキズに積層フィルムが追
従していない場合はレジストと基材間に空隙があるた
め、銅のラインはレジストとキズの交点部分でエッチン
グ液が浸み込み、銅が溶解し、銅ラインが接続しないこ
ととなり、断線となる。この断線が開始するキズ深さ
(μm)を追従性として表2に示した。
【0034】
【表2】
【0035】積層フィルムAは積層フィルムBに比べて
追従性が5μm向上した。
追従性が5μm向上した。
【0036】
【発明の効果】本発明の積層フィルムは、ラミネートす
べき対象の表面の凹凸に転移層が追従しやすく、この積
層フィルムを用いた本発明のプリント配線板の製造法に
よれば、高密度で高精度のプリント配線板を高歩留まり
で作業性よく製造できる。
べき対象の表面の凹凸に転移層が追従しやすく、この積
層フィルムを用いた本発明のプリント配線板の製造法に
よれば、高密度で高精度のプリント配線板を高歩留まり
で作業性よく製造できる。
【図1】従来の積層フィルムの一例の部分断面図であ
る。
る。
【図2】従来の積層フィルムの一例の転移層を基板上に
ラミネートした状態の部分断面図である。
ラミネートした状態の部分断面図である。
【図3】本発明の積層フィルムの一実施例の部分断面図
である。
である。
【図4】本発明の積層フィルムの一実施例の転移層を基
板上にラミネートした状態の部分断面図である。
板上にラミネートした状態の部分断面図である。
1 積層フィルム 2 支持層 3 感光層 4 被覆層 5 転移層 6 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角丸 肇 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内
Claims (4)
- 【請求項1】 可撓性を有する支持層と、支持層の一面
に接着された感光層と、感光層の支持層とは反対側に接
着された、破断強度2〜10kgf/mm2、破断伸び200
〜1000%及び濁度10%以下の被覆層とを備え、支
持層と感光層の間の接着力が被覆層と感光層との間の接
着力よりも小さく、積層すべき対象に転移される転移層
が被覆層と感光層から構成される積層フィルム。 - 【請求項2】 被覆層の厚さが10〜20μmである請
求項1記載の積層フィルム。 - 【請求項3】 被覆層が無延伸ポリプロピレンからなる
請求項1又は2記載の積層フィルム。 - 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の積層フィルム
の支持層を剥がし、被覆層と感光層から構成される転移
層を感光層が基板に接するように基板にラミネートし、
パターン状に露光し、現像し、次いでメッキ及び/又は
エッチングすることを特徴とするプリント配線板の製造
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32222694A JPH08179518A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 積層フィルム及びこれを用いたプリント配線板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32222694A JPH08179518A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 積層フィルム及びこれを用いたプリント配線板の製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08179518A true JPH08179518A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18141350
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32222694A Pending JPH08179518A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 積層フィルム及びこれを用いたプリント配線板の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08179518A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6207345B1 (en) | 1996-07-30 | 2001-03-27 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | Laminate film and processes for preparing printed wiring board |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP32222694A patent/JPH08179518A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6207345B1 (en) | 1996-07-30 | 2001-03-27 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | Laminate film and processes for preparing printed wiring board |
| EP0916480A4 (en) * | 1996-07-30 | 2001-10-10 | Hitachi Chemical Co Ltd | PRODUCTION OF A ASSOCIATION FILM AND PCB |
| US6333135B2 (en) | 1996-07-30 | 2001-12-25 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | Laminate film and processes for preparing printed wiring board |
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