JPH08181070A - エピタキシャルウェハおよびその製造方法 - Google Patents

エピタキシャルウェハおよびその製造方法

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JPH08181070A
JPH08181070A JP33779794A JP33779794A JPH08181070A JP H08181070 A JPH08181070 A JP H08181070A JP 33779794 A JP33779794 A JP 33779794A JP 33779794 A JP33779794 A JP 33779794A JP H08181070 A JPH08181070 A JP H08181070A
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慶一郎 藤田
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政人 松島
Hisashi Seki
壽 関
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明伯 纐纈
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 たとえば発光素子等に使用可能な高性能のエ
ピタキシャルウェハ、およびそれを工業的に製造できる
方法を提供する。 【構成】 GaAs、GaP、InAsおよびInPか
らなる群から選ばれる化合物半導体基板1と、基板1上
に形成された厚さが100Å〜800ÅのGaNからな
るバッファ層2と、バッファ層2上に形成されたGaN
を含むエピタキシャル層3とを備える。バッファ層2
は、有機金属クロライド気相エピタキシ成長法により、
第1の温度で形成され、エピタキシャル層3は、有機金
属クロライド気相エピタキシ成長法により、第1の温度
より高い第2の温度で形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エピタキシャルウェ
ハおよびその製造方法に関するものであり、特に、青色
発光素子または紫外部各種デバイス等に用いられるエピ
タキシャルウェハおよびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図10は、現在市販が開始されているサ
ファイア基板を用いたGaN系の青色発光素子(LE
D)に使用されるエピタキシャルウェハの構造を示す断
面図である。
【0003】図10を参照して、このエピタキシャルウ
ェハは、サファイア基板11と、基板11上に形成され
た窒化ガリウム(GaN)バッファ層12と、GaNバ
ッファ層12上に形成された六方晶のGaNエピタキシ
ャル層13とから構成されている。このエピタキシャル
ウェハにおいて、GaNバッファ層12は、サファイア
基板11とGaNエピタキシャル層13との格子定数の
差による歪を緩和するために設けられている。
【0004】図11は、図10に示すエピタキシャルウ
ェハを使用したGaN系の青色発光素子の構造を示す断
面図である。
【0005】図11を参照して、この青色発光素子は、
図10に示すエピタキシャルウェハ上に、クラッド層1
4、発光層15、クラッド層16およびGaNエピタキ
シャル層17が順に形成され、GaNエピタキシャル層
13,17上には、オーミック電極18,19がそれぞ
れ形成されている。
【0006】図10および図11を参照して、このエピ
タキシャルウェハは、基板11として絶縁性のサファイ
アを用いているため、電極を形成して素子を作成する際
には、フォトリソグラフィによるパターニングが2回以
上必要となり、反応性イオンエッチングによる窒化物層
のエッチングを行なう必要もあり、複雑な工程を要す
る。また、サファイアは硬度が高いため、取扱いにくい
という問題もある。さらに、このサファイアは、劈開が
できないため、劈開端面を光共振器とするレーザダイオ
ードに適用できないという、発光素子応用面での問題も
あった。
【0007】そこで、このような欠点を有するサファイ
アに代えて、導電性のGaAsを基板として使用すると
いう試みがなされている。しかしながら、基板をGaA
sに変更すると、サファイア基板を用いた場合と同様の
条件では、サファイア基板を用いた場合に匹敵するエピ
タキシャルウェハを得ることができなかった。
【0008】そのため、GaAsを基板に用いたエピタ
キシャルウェハの製造に関しては、種々の研究が行なわ
れてきた。
【0009】これらの中で、たとえば、日本結晶成長学
会誌Vol.20 No.5(1994) Supplement
S409〜S414(以下、「文献1」という)には、
図12に示すようなエピタキシャルウェハが開示されて
いる。
【0010】図12を参照して、このエピタキシャルウ
ェハは、GaAs基板21と、この基板21上に形成さ
れたGaAsバッファ層22と、このGaAsバッファ
層22の表面を窒化処理することによりヒ素(As)が
窒素(N)に置換されて得られたGaN被膜23と、こ
のGaN被膜23上に形成されたGaNエピタキシャル
層24とを備えている。
【0011】また、このエピタキシャルウェハの製造に
おけるGaNエピタキシャル層24の形成には、OMV
PE法(有機金属気相エピタキシ成長法)が用いられて
いる。このOMVPE法は、高周波加熱により反応室内
の基板のみを加熱しながら、トリメチルガリウム(TM
Ga)を含む第1のガスとアンモニア(NH3 )を含む
第2のガスとを反応室内に導入して、基板上にGaNエ
ピタキシャル層を気相成長させる方法である。
【0012】また、たとえば、Jpn.J.Appl.
Phys.Vol.33(1994)pp.1747〜
1752(以下、「文献2」という)には、図13に示
すようなエピタキシャルウェハが開示されている。
【0013】図13を参照して、このエピタキシャルウ
ェハは、GS−MBE法(ガスソース分子線エピタキシ
成長法)により予めその表面に立方晶のGaNバッファ
層32が形成された基板31上に、立方晶のGaNエピ
タキシャル層33が形成されている。
【0014】このエピタキシャルウェハの製造における
GaNエピタキシャル層33の形成には、ハイドライド
VPE法(気相エピタキシ成長法)が用いられている。
このハイドライドVPE法は、反応室内に、基板と、G
a金属を入れたソースボートとを設置し、抵抗加熱ヒー
タにより外部から反応室全体を加熱しながら塩化水素
(HCl)を含む第1のガスとアンモニア(NH3 )を
含む第2のガスとを導入して、基板上にGaNエピタキ
シャル層を気相成長させる方法である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、文献1
に開示されたエピタキシャルウェハは、前述のようにO
MVPE法によりGaNエピタキシャル層を成長させて
いる。このOMVPE法により、GaAs基板上にGa
Nエピタキシャル層を成長させる場合には、サファイア
基板上に成長させる場合と比べて、膜成長速度が極端に
落ちてしまう。具体的には、サファイア基板上へ成膜す
る場合には約3μm/時間の成膜速度が得られる場合で
あっても、同条件でGaAs基板上に成膜する場合に
は、成膜速度は約0.15μm/時間まで低下してしま
う。そのため、たとえば、このエピタキシャルウェハを
発光素子に使用するためには、約4μmの厚さのGaN
エピタキシャル層を形成する必要があるが、この方法で
は、製造に1日近くかかってしまうことになる。そのた
め、この方法によるエピタキシャルウェハの製造は、低
コスト化を図ることができず、工業化に適さないという
問題があった。
【0016】また、この方法によれば、GaNエピタキ
シャル層を成長させる際、処理温度をあまり高温にでき
ない。そのため、得られるGaNエピタキシャル層の特
性の向上に限界があった。
【0017】一方、文献2に開示されたエピタキシャル
ウェハは、GaNエピタキシャル層の形成のため、予め
その表面にGS−MBE法によりGaNバッファ層が形
成された基板を準備しておかなくてはならない。このG
S−MBE法によるGaAs基板上へのGaNバッファ
層の形成は、成長速度が遅く、工業化には適さない。
【0018】また、ハイドライドVPE法を用いている
ため、複数のソースを必要とするヘテロ成長や多数枚の
成長が困難であり、実用化に適する方法といえるもので
はない。その上、この方法によりエピタキシャルウェハ
を作製するためには、バッファ層とエピタキシャル層と
の成長方法が異なるため、反応チャンバが2つ必要とな
り、成長中断による表面汚染等も問題となる可能性があ
る。
【0019】さらに、文献2においては、高特性のGa
Nエピタキシャル層を得るための製造条件等について
は、特に検討されていなかった。
【0020】この発明の目的は、上述の問題点を解決
し、たとえば発光素子等に使用可能な高性能のエピタキ
シャルウェハ、およびそれを工業的に製造できる方法
を、提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明によるエピタキ
シャルウェハは、GaAs、GaP、InAsおよびI
nPからなる群から選ばれる化合物半導体基板と、基板
上に形成された厚さが100Å〜800ÅのGaNから
なるバッファ層と、バッファ層上に形成されたGaNを
含むエピタキシャル層とを備えている。
【0022】好ましくは、バッファ層の厚さは、200
Å〜600Åであるとよい。また、この発明によるエピ
タキシャルウェハの製造方法は、GaAs、GaP、I
nAsおよびInPからなる群から選ばれる化合物半導
体基板上に、外部から反応室全体を加熱しながら塩化水
素およびガリウムを含む有機金属原料を含む第1のガス
とアンモニアを含む第2のガスとを反応室内に導入して
反応室内に設置された基板上に気相成長させる方法によ
り、第1の温度で、GaNからなるバッファ層を形成す
るステップと、バッファ層上に、外部から反応室全体を
加熱しながら塩化水素およびガリウムを含む有機金属原
料を含む第1のガスとアンモニアを含む第2のガスとを
反応室内に導入して反応室内に設置された基板上に気相
成長させる方法により、第1の温度より高い第2の温度
で、GaNを含むエピタキシャル層を形成するステップ
とを備えている。
【0023】ガリウムを含む有機金属原料としては、た
とえば、トリメチルガリウム、トリエチルガリウム等が
用いられる。
【0024】好ましくは、第1の温度は300℃〜70
0℃であり、第2の温度は750℃以上であるとよい。
【0025】さらに好ましくは、第1の温度は400℃
〜600℃であるとよい。
【0026】
【作用】この発明によるエピタキシャルウェハは、厚さ
が100Å〜800ÅのGaNからなるバッファ層を備
えている。
【0027】従来のサファイア基板を用いたエピタキシ
ャルウェハにおいても、GaNからなるバッファ層が形
成されていたが、このバッファ層は、主としてサファイ
ア基板とGaNエピタキシャル層との格子定数の差によ
る歪を緩和する作用をしていた。これに対して、本願発
明におけるバッファ層は、このような歪緩和の作用の他
に、耐熱性コーティングとしての作用も兼ね備えてい
る。
【0028】すなわち、GaNのエピタキシャル成長
は、通常800℃〜1100℃という非常に高温で行な
う必要があるが、GaNおよびサファイア基板は、80
0℃以上の高温でも熱ダメージを受けることがなかっ
た。しかしながら、GaAs、GaP、InAsおよび
InP基板は、800℃以上の高温ではAsやPの抜け
が起こり、基板としての役目を果たせなくなってしま
う。このようなことから、GaAs、GaP、InAs
およびInP基板上にGaNエピタキシャル層を形成す
るためには、耐熱性コーティングを施す必要がある。本
願発明においてGaNエピタキシャル層より低温で形成
されるGaNバッファ層は、このような耐熱性コーティ
ングとして作用するものでもある。
【0029】このGaNバッファ層の厚さは、100Å
〜800Åである。100Åより薄いと、エピタキシャ
ル層を形成するための昇温中にバッファ層が部分的に途
切れ、この上に形成されたエピタキシャル層が剥れてし
まうからである。一方、800Åより厚いと、フラット
なバッファ層の低温成長に核成長が混ざり、この核を中
心にピラミッド状にエピタキシャル層が成長してしまう
からである。
【0030】また、この発明に従うエピタキシャルウェ
ハの製造方法によれば、GaAs、GaP、InAsお
よびInPからなる群から選ばれる化合物半導体基板上
に、GaNエピタキシャル層の成長温度よりも低い温度
で、GaNバッファ層を形成している。
【0031】そのため、基板結晶がダメージを受けるこ
となく、高品質な立方晶のGaNエピタキシャル層を成
長させることができる。
【0032】このGaNからなるバッファ層を形成する
際の温度は、300℃〜700℃が好ましい。300℃
より低いと、GaNからなるバッファ層が成長しないか
らである。一方、700℃より高いと、基板が熱ダメー
ジを受けて、この上に形成されたエピタキシャル層が剥
れてしまうからである。
【0033】また、この発明によれば、GaNバッファ
層およびGaNエピタキシャル層の形成に、外部から反
応室全体を加熱しながら塩化水素およびガリウムを含む
有機金属原料を含む第1のガスとアンモニアを含む第2
のガスとを反応室内に導入して反応室内に設置された基
板上に気相成長させる方法(以下「有機金属クロライド
気相エピタキシ成長法」という)が用いられている。こ
の有機金属クロライド気相エピタキシ成長法は、成長速
度が速い上に、急峻なヘテロ界面を得ることが可能であ
る。
【0034】さらに、この発明によれば、バッファ層お
よびエピタキシャル層が同一の有機金属クロライド気相
エピタキシ成長法により形成される。そのため、同一チ
ャンバ内で一貫成長させることが可能となる。
【0035】
【実施例】
(実施例1)図1は、この発明によるエピタキシャルウ
ェハの一例の構造を示す断面図である。
【0036】図1を参照して、このエピタキシャルウェ
ハは、GaAs基板1上にGaNバッファ層2が形成さ
れ、さらにその上にGaNエピタキシャル層3が形成さ
れている。
【0037】次に、このように構成されるエピタキシャ
ルウェハの製造方法について、以下に説明する。
【0038】図2は、この発明による有機金属クロライ
ド気相エピタキシ成長法を用いたエピタキシャルウェハ
の製造に用いられる気相成長装置の概略構成を示す図で
ある。図2を参照して、この装置は、第1のガス導入口
51と第2のガス導入口52と排気口53とを有する反
応チャンバ54と、この反応チャンバ54の外部からチ
ャンバ内全体を加熱するための抵抗加熱ヒータ55とか
ら構成される。
【0039】このように構成される装置を用いて、以下
のようにエピタキシャルウェハの作製を行なった。
【0040】図2を参照して、まず、石英からなる反応
チャンバ54内に、H2 SO4 系の通常のエッチング液
で前処理された砒化ガリウムGaAs(100)面基板
1を設置した。
【0041】次に、抵抗加熱ヒータ55により外部から
チャンバ内全体を加熱して、基板1を500℃に保持し
た状態で、第1のガス導入口51からIII族原料とし
てトリメチルガリウム(TMGa)および塩化水素(H
Cl)をそれぞれ分圧8×10-4atm、8×10-4
tmで導入し、一方、第2のガス導入口52からはV族
原料としてアンモニアガス(NH3 )を分圧1.6×1
-1atmで導入した。このような条件で、15分間エ
ピタキシャル成長させ、厚さ300ÅのGaNバッファ
層2を形成した。
【0042】図3は、このように形成されたGaNバッ
ファ層2の結晶構造を、劈開面からSEM(走査型電子
顕微鏡)により観察した写真である。
【0043】図3を参照して、白く見えるのがGaNバ
ッファ層2であり、基板上に厚さ約300Åで非常に均
一に形成されていることがわかる。
【0044】次に、このようにGaNバッファ層2が形
成された基板1の温度を、抵抗加熱ヒータ55により8
50℃まで昇温した後、TMGa、HCl、NH3 の分
圧をそれぞれ8×10-4atm、8×10-4atm、
1.6×10-1atmという条件で、60分間エピタキ
シャル成長させた。
【0045】その結果、GaNバッファ層2上に、厚さ
2μmの鏡面状のGaNエピタキシャル層3が形成され
た。このGaNエピタキシャル層3のフォトルミネセン
ス(PL)スペクトルは、ピーク波長が360nmの強
い発光が観測された。また、X線回折の結果、六方晶を
含まない立方晶のGaNエピタキシャル層が成長してい
ることが確認された。
【0046】図4は、このように形成されたGaNエピ
タキシャル層の結晶構造を、劈開面からSEMにより観
察した写真である。
【0047】図4を参照して、GaAs基板1上に形成
されたGaNバッファ層2上に、非常に平坦なGaNエ
ピタキシャル層3が形成されていることがわかる。
【0048】(実施例2)GaNバッファ層2およびG
aNエピタキシャル層3の成長条件を以下のように変更
し、他の条件は実施例1と同様にして、図1に示す構造
を有するエピタキシャルウェハを作製した。
【0049】GaNバッファ層の成長条件 基板温度:400℃ TMGa分圧:1×10-4atm HClの分圧:1×10-4atm NH3 の分圧:5×10-3atm 成長時間:40分間GaNエピタキシャル層の成長条件 基板温度:900℃ TMGa分圧:3×10-4atm HClの分圧:3×10-4atm NH3 の分圧:8×10-2atm 成長時間:60分間 このようにして得られたエピタキシャルウェハにおいて
は、厚さ400ÅのGaNバッファ層2の上に、厚さ8
μmの鏡面状のGaNエピタキシャル層3が形成されて
いた。
【0050】このGaNエピタキシャル層3のPLスペ
クトルは、ピーク波長が360nmの強い発光が観測さ
れた。また、X線回折の結果、六方晶を含まない立方晶
のGaNエピタキシャル層が成長していることが確認さ
れた。
【0051】(比較例1)GaNバッファ層の有無によ
るGaNエピタキシャル層の特性の差異について調べる
ため、GaAs基板上に、直接GaNエピタキシャル層
を成長させた。なお、GaNエピタキシャル層の成長条
件は、実施例1と同様とした。
【0052】図5は、このようにして形成されたGaN
エピタキシャル層の結晶構造を、劈開面からSEMによ
り観察した写真である。
【0053】図5を参照して、このようにGaNバッフ
ァ層を設けない場合には、GaAs基板表面が高温によ
りダメージを受けて凹凸ができ、その上に形成されたG
aNエピタキシャル層は基板から剥れてしまっている様
子が観察できる。
【0054】また、バッファ層の有無による特性の差異
を比較するため、前述の実施例1とこの比較例1で得ら
れたエピタキシャルウェハについて、表面粗さ計による
GaNエピタキシャル表面の凹凸の測定、X線回折およ
びPL測定の結果を比較した。
【0055】その結果、GaNエピタキシャル層表面の
凹凸については大きな差が見られ、GaNバッファ層を
設けることにより著しく表面ホモロジーが改善されるこ
とがわかった。また、X線回折、PL測定の結果につい
ても、GaNバッファ層を設けた実施例についてのみ、
非常にシャープなピークが観察された。
【0056】(実施例3)GaNバッファ層の最適厚さ
を検討するため、GaAs基板上に種々の厚さのGaN
バッファ層を形成し、この上にGaNエピタキシャル層
を成長させて、得られたGaNエピタキシャル層の特性
を比較した。
【0057】なお、GaNバッファ層およびGaNエピ
タキシャル層の成長条件は、実施例1と同様とした。
【0058】図6は、GaNバッファ層の厚さと、Ga
Nエピタキシャル層のX線ピークの半値幅(FWHM)
との関係を示す図である。図6において、横軸はGaN
バッファ層の厚さ(nm)を示し、縦軸はX線ピークの
半値幅(FWHM)(分)を示している。
【0059】また、図7は、GaNバッファ層の厚さ
と、GaNエピタキシャル層の表面凹凸との関係を示す
図である。図7において、横軸はGaNバッファ層の厚
さ(nm)を示し、縦軸は表面凹凸(μm)を示してい
る。なお、表面凹凸とは、凸部最上点と凹部最下点の差
である。
【0060】図6および図7より明らかなように、バッ
ファ層の厚さが薄すぎても厚すぎても、その上に成長す
るGaNエピタキシャル層の結晶特性は低下してしま
う。そのため、GaNバッファ層の厚さとしては100
Å〜800Åが好ましく、さらに好ましくは200Å〜
600Åであると良いことがわかる。
【0061】図8は、厚さ80ÅのGaNバッファ層上
にGaNエピタキシャル層を形成した場合のエピタキシ
ャルウェハの結晶構造を、劈開面からSEMにより観察
した写真である。
【0062】図8を参照して、このようにバッファ層が
薄すぎると、GaNエピタキシャル層を形成するために
基板を500℃から850℃に昇温する際、GaNバッ
ファ層が部分的に途切れて、その部分の上に形成された
GaNエピタキシャル層が剥れてしまう。その結果、部
分的に穴があいた状態になってしまうことが観察でき
る。
【0063】また、図9は、厚さ900ÅのGaNバッ
ファ層上にGaNエピタキシャル層を形成した場合のエ
ピタキシャルウェハの結晶構造を、劈開面からSEMに
より観察した写真である。
【0064】図9を参照して、このようにバッファ層が
厚すぎると、GaNバッファ層上に核生成が起こり、G
aNエピタキシャル層はこの核を中心にピラミッド状の
成長をしてしまうことが観察できる。
【0065】(実施例4)GaAs基板の代わりにGa
P基板を用いて、実施例1と同様の条件でGaNバッフ
ァ層を形成し、さらにその上に実施例1と同様の条件で
GaNエピタキシャル層を形成した。
【0066】このようにして得られたエピタキシャルウ
ェハについて、GaNエピタキシャル層のPL測定およ
びX線回折測定を行なった。その結果、実施例1と同様
に良好なピークが得られた。
【0067】(実施例5)GaAs基板の代わりにIn
P基板を用いて、実施例1と同様の条件でGaNバッフ
ァ層を形成し、さらにその上に実施例1と同様の条件で
GaNエピタキシャル層を形成した。
【0068】このようにして得られたエピタキシャルウ
ェハについて、GaNエピタキシャル層のPL測定およ
びX線回折測定を行なった。その結果、実施例1と同様
に良好なピークが得られた。
【0069】(実施例6)III族原料としてTMGa
の代わりにTEGa(トリエチルガリウム)を用いて、
実施例1と同様の条件でGaNバッファ層を形成し、さ
らにその上にTEGaを用いて実施例1と同様の条件で
GaNエピタキシャル層を形成した。
【0070】このようにして得られたエピタキシャルウ
ェハについて、GaNエピタキシャル層のPL測定およ
びX線回折測定を行なった。その結果、実施例1と同様
に良好なピークが得られた。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、GaAs基板を用いて、高品質の立方晶のGaNエ
ピタキシャル層が形成されたエピタキシャルウェハが得
られる。そのため、この発明によるエピタキシャルウェ
ハは、青色発光素子や紫外部各種デバイス等への適用が
可能となる。
【0072】また、この発明によれば、速い成長速度
で、かつ同一チャンバ内でエピタキシャルウェハを製造
することができる上に、ヘテロ成長や多数枚成長も可能
である。したがって、この発明による方法は、工業的生
産に対しても十分に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるエピタキシャルウェハの一例の
構造を示す断面図である。
【図2】この発明による有機金属クロライド気相エピタ
キシ成長法を用いたエピタキシャルウェハの製造に用い
られる気相成長装置の概略構成を示す図である。
【図3】この発明に従い基板上に形成されたGaNバッ
ファ層の結晶構造を、劈開面からSEMにより観察した
写真である。
【図4】この発明によるエピタキシャルウェハの一例の
結晶構造を、劈開面からSEMにより観察した写真であ
る。
【図5】比較のためGaNバッファ層を設けずに作製さ
れたエピタキシャルウェハの一例の結晶構造を、劈開面
からSEMにより観察した写真である。
【図6】GaNバッファ層の厚さと、GaNエピタキシ
ャル層のX線ピークの半値幅(FWHM)との関係を示
す図である。
【図7】GaNバッファ層の厚さと、GaNエピタキシ
ャル層の表面凹凸との関係を示す図である。
【図8】比較のため、厚さ80ÅのGaNバッファ層を
用いて作製されたエピタキシャルウェハの一例の結晶構
造を、劈開面からSEMにより観察した写真である。
【図9】比較のため厚さ900ÅのGaNバッファ層を
用いて作製されたエピタキシャルウェハの一例の結晶構
造を、劈開面からSEMにより観察した写真である。
【図10】従来のエピタキシャルウェハの一例の構造を
示す断面図である。
【図11】図10に示すエピタキシャルウェハを使用し
た青色発光素子の構造を示す断面図である。
【図12】従来のエピタキシャルウェハの他の例の構造
を示す断面図である。
【図13】従来のエピタキシャルウェハのさらに他の例
の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 GaAs基板 2 GaNバッファ層 3 GaNエピタキシャル層 51 第1のガス導入口 52 第2のガス導入口 53 排気口 54 反応チャンバ 55 抵抗加熱ヒータ なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
フロントページの続き (72)発明者 松島 政人 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 関 壽 東京都八王子市南陽台3−21−12 (72)発明者 纐纈 明伯 東京都府中市幸町2−41−13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GaAs、GaP、InAsおよびIn
    Pからなる群から選ばれる化合物半導体基板と、 前記基板上に形成された、厚さが100Å〜800Åの
    GaNからなるバッファ層と、 前記バッファ層上に形成された、GaNを含むエピタキ
    シャル層とを備える、エピタキシャルウェハ。
  2. 【請求項2】 前記バッファ層の厚さは、200Å〜6
    00Åである、請求項1記載のエピタキシャルウェハ。
  3. 【請求項3】 GaAs、GaP、InAsおよびIn
    Pからなる群から選ばれる化合物半導体基板上に、外部
    から反応室全体を加熱しながら塩化水素およびガリウム
    を含む有機金属原料を含む第1のガスとアンモニアを含
    む第2のガスとを反応室内に導入して反応室内に設置さ
    れた基板上に気相成長させる方法により、第1の温度
    で、GaNからなるバッファ層を形成するステップと、 前記バッファ層上に、外部から反応室全体を加熱しなが
    ら塩化水素およびガリウムを含む有機金属原料を含む第
    1のガスとアンモニアを含む第2のガスとを反応室内に
    導入して反応室内に設置された基板上に気相成長させる
    方法により、前記第1の温度より高い第2の温度で、G
    aNを含むエピタキシャル層を形成するステップとを備
    える、エピタキシャルウェハの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の温度は300℃〜700℃で
    あり、前記第2の温度は750℃以上である、請求項3
    記載のエピタキシャルウェハの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の温度は400℃〜600℃で
    ある、請求項4記載のエピタキシャルウェハの製造方
    法。
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