JPH0818237B2 - 眼鏡レンズの周縁加工機及びヤゲン加工方法 - Google Patents

眼鏡レンズの周縁加工機及びヤゲン加工方法

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JPH0818237B2
JPH0818237B2 JP2174128A JP17412890A JPH0818237B2 JP H0818237 B2 JPH0818237 B2 JP H0818237B2 JP 2174128 A JP2174128 A JP 2174128A JP 17412890 A JP17412890 A JP 17412890A JP H0818237 B2 JPH0818237 B2 JP H0818237B2
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孝司 大丸
寿郎 依田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は眼鏡レンズの周縁加工機及びヤゲン加工方法
に関し、特にヤゲン加工作業の試摺り中にヤゲンの仕上
がりイメージを容易に知ることができ、またヤゲンの位
置を容易に変更できる眼鏡レンズの周縁加工機及びヤゲ
ン加工方法に関するものである。
〔従来の技術〕
眼鏡レンズを眼鏡フレームのレンズ枠であるリムに嵌
め込むためには、玉摺機を用いて、眼鏡レンズの外周形
状をリムの内周溝の形状に対応した形状に切削加工(荒
摺り)した後、眼鏡レンズの周縁部に全周縁にわたりヤ
ゲンと呼ばれる山型形状の突起帯を切削加工で形成し、
そのヤゲンの部分で眼鏡レンズをリムに嵌め込むように
している。ヤゲンの加工には、ヤゲンカーブ(ヤゲンの
湾曲度)を適当に加工するフリーヤゲン加工と、ヤゲン
カーブを可能な限り眼鏡フレームのリム内周の湾曲度と
一致するように形成する強制ヤゲン加工がある。フリー
ヤゲン加工においては、眼鏡フレームのリム内周の湾曲
度をヤゲンカーブに合わせて修正して枠入れすることに
なり、比較的度数が低く、周縁厚(コバ厚)の薄い眼鏡
レンズでは、簡単なことからこの方法が採用されること
が多い。一方、度数の高いレンズ、例えば乱視レンズや
多焦点レンズ等の特殊な眼鏡レンズでは周縁厚が厚くな
るので、フリーヤゲン加工による枠入れは困難となり、
また体裁上の理由から強制ヤゲン加工が採用されてい
る。
次に強制ヤゲン加工方法について説明する。強制ヤゲ
ン加工ではヤゲン位置を確認するために最初に試摺りが
行われ、その後に仕上げ摺りが行われる。試摺りとは切
削しようするレンズの形状や周縁厚を考慮してヤゲン位
置とヤゲンカーブを決定する際の補助的な役割をする切
削作業である。試摺りを行うと、レンズ周縁にヤゲン位
置とヤゲンカーブが予備的に加工され、仕上り周縁面の
イメージが大体把握できる。作業者は、玉摺機に対しヤ
ゲン位置とヤゲンカーブのデータを入力して試摺りを行
い、試摺りによりレンズ周縁面に加工されたヤゲン位置
とヤゲンカーブの結果が良くないと判断すれば、再度同
じ操作を行い、良いと思われるヤゲン位置とヤゲンカー
ブが得られれば、仕上げ摺りを行う。通常試摺りは、1
〜3回行うことができる。
第11図を参照して従来のヤゲン加工方法の試摺りにつ
いて具体的に説明する。第11図において、100は眼鏡レ
ンズの周縁部を断面で示している。101は最外周縁で荒
摺り後のレンズ周縁面、102は試摺りが実行された時の
レンズ周縁面、103は仕上げ摺りが行われ最終状態の仕
上げレンズ周縁面である。試摺りのレンズ周縁面102と
仕上げ摺りのレンズ周縁面103のそれぞれではヤゲン10
4,105が形成されている。従って、ヤゲン加工を行え
ば、先ず試摺りによってレンズ周縁面102が形成され、
その後ヤゲン104の位置を観察しながらレンズ周縁面103
におけるヤゲン105の位置を想定し、仕上げ摺りを行う
ことになる。
第11図で明らかなように従来のヤゲン加工方法では、
レンズ周縁面103におけるヤゲン105の頂点とレンズ周縁
面102のヤゲン104の頂点は直線106上の位置にあり、X
軸方向に関し同一位置である。これに対してレンズ100
の厚みは、例えばマイナスレンズの場合、外縁から中心
に向うほど薄くなるので、レンズ周縁面102上のヤゲン1
04の位置とレンズ周縁面103上のヤゲン105の位置は異な
る。このような位置関係を有するヤゲン104の作り方の
手順は次の通りである。以下の説明においては、それぞ
れ、第11図中の所定位置を表す点A0〜A2,B0〜B2,C0〜
C3,D0,D2,E0,E2を用いる。
(1) 荒摺り後の眼鏡レンズ100において、仕上げレ
ンズ周縁面103におけるヤゲン105の位置、ヤゲンカーブ
を求めるため、A1とB1の位置を測定する。A1とB1で決ま
る点線107はヤゲン仕上げ面を表わす線であり、この線
上にヤゲンの山の頂点が存在する。この測定に基づい
て、更に、眼鏡レンズ100の表面カーブ値、裏面カーブ
値、仕上げ状態のヤゲン105の頂点C1、表面の曲率中
心、裏面の曲率中心を算出する。
(2) 前記(1)で求めたA1とB1に基づき任意の点
A2,B2を求める。A2とB2を求める条件は下記の通りであ
る。
線分A1B1と線分A2B2は平行 A2,B2はA1,B1よりも外縁側に位置する。
A2は表面カーブの曲線上にあり、B2は裏面カーブの曲
線上にある。
(3) C3を求める。このC3は試摺りにおけるヤゲンの
頂点位置である。C3を求める条件は下記の通りである。
線分C0C1の延長線上にある。
線分C0C1と線分A2B2との交点をC2とすると、 である。
はヤゲンの高さに相当し、一定値である。
(4) D2,E2を求める。これを求めるため、最初にC0,
D0,E0を求める。ヤゲンの高さは、予め与えられた一定
値である。従って、線分A1B1に垂直で且つC1を通り、所
定のヤゲンの高さを与えればC0が求まる。
はヤゲンの幅に相当し、予め与えられる一定値である。
更に となり且つ∠D0C1E0が一定角度(ヤゲンの山の角度)に
なるように定められている。これらの条件によりD0,E0
が求まる。次にD2,E2を求める。前記処理によりD0,E0が
求められるので、そこで線分C0C1に平行で且つ点D0を通
る直線が線分A2B2に交わる点がD2となる。また、線分C0
C1に平行でEを通る直線が、線分A2B2に交わる点がE2と
なる 以上により、試摺りにおけるヤゲンの位置(△D2C
3E2)が求められ、このデータを用いて玉摺機のX軸方
向用モータ及びY軸方向モータが制御され、試摺りにお
けるヤゲン加工が行われる。
試摺りのヤゲン加工を行って、仕上げレンズ周縁面10
3におけるヤゲン105の位置が大体想定された後には、ヤ
ゲン104の位置をそのまま保った状態でレンズ周縁面102
に対して仕上げ摺りを行って仕上げレンズ周縁面103及
びヤゲン105を形成する。このようにして強制ヤゲン加
工が完了する。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述した従来のヤゲン加工方法では次のような問題が
提起される。1〜3回試摺りを行うと、マイナスレンズ
の場合はレンズの厚みが徐々に薄くなるので、レンズ周
縁厚は小さくなる。周縁厚が小さくなるに伴い、レンズ
周縁面を形成する両縁の位置は、レンズの表面と裏面が
湾曲しているので、変化することになる。これに対し
て、従来のヤゲン加工方法ではヤゲンの位置は固定され
ている。従って、試摺りを行うたびに、レンズ周縁部の
周縁面幅方向におけるヤゲン位置が変化する。そのため
作業者は、試摺りの段階で仕上げ面の状態を見ることが
できず、試摺りにおけるヤゲン位置に基づき仕上げ摺り
におけるヤゲン位置を予測しなければならない。この作
業は、相当な経験を必要とし、非熟練者には困難なもの
であった。プラスレンズの場合にも周縁厚の変化が反対
になるが、同様な問題が生じる。
また、ヤゲン加工方法では眼鏡レンズの種類やレンズ
厚に応じて試摺り加工時にヤゲンを立てる位置を自由に
変更したい場合も生じるが、従来の方法では仕上げ面に
おけるイメージが把握しずらいという点から、ヤゲン位
置を任意に変更し、これにより微調整するということが
難しいという問題があった。
本発明の目的は、試摺りにおけるヤゲン位置から仕上
げレンズ周縁面におけるヤゲンの位置を容易に知ること
ができ、また試摺りにおいてヤゲン位置を容易に変更で
きる眼鏡レンズの周縁加工機及びヤゲン加工方法を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る眼鏡レンズの周縁加工機は、眼鏡レンズ
を回転自在に保持する保持機構と、この保持機構を収容
し且つ少なくとも水平方向に移動自在に取付けられたヘ
ッドと、このヘッドを水平方向に移動させる水平駆動装
置と、眼鏡レンズの周縁部を切削する切削部材と、眼鏡
レンズの周縁部を測定する周縁測定装置とを備え、眼鏡
レンズと切削部材が当接状態でそれぞれ回転し、眼鏡レ
ンズの周縁部全体を加工する眼鏡レンズの周縁加工機で
あって、 眼鏡レンズの周縁部におけるヤゲンカーブを決定する
複数の所定箇所のそれぞれで、周縁測定装置に、ヤゲン
仕上げ面における周縁厚の測定を行わせる測定実行手段
と、 複数の所定箇所のうち少なくとも1つの任意の箇所
で、測定された周縁厚に対応するヤゲン位置を表わす比
の値を設定する比設定手段と、 前記任意の箇所で、比の値に基づき仕上げレンズ周縁
面におけるヤゲン頂点位置を決定するヤゲン位置決定手
段と、 水平駆動装置を制御してヘッド及び眼鏡レンズを水平
方向に移動させ、前記任意の箇所におけるレンズ周縁面
で当該レンズ周縁面に対応する比の値が常に満足される
ようにヤゲン頂点位置を変化させながら、少なくとも試
摺りを実施するヤゲン加工制御手段と、から構成され
る。
本発明に係る第1の眼鏡レンズのヤゲン加工方法は、
眼鏡フレームのレンズ枠に眼鏡レンズを嵌め込むため、
荒摺り加工後の前記眼鏡レンズの周縁部全体に試摺り及
び仕上げ摺りを実施してヤゲンを形成するヤゲン加工方
法にあって、 眼鏡レンズの周縁部の少なくとも1つの任意の箇所
で、眼鏡レンズのヤゲン仕上げ面における周縁厚を測定
し、測定された周縁厚に対応するヤゲン位置を表わす比
の値を設定し、比の値に基づき仕上げレンズ周縁面にお
けるヤゲン頂点位置を決定し、 前記任意の箇所のレンズ周縁面で前記比の値が常に満
足されるようにヤゲン頂点位置を変化させながら、試摺
り及び仕上げ摺りを実施したことを特徴点として有す
る。
本発明に係る第2の眼鏡レンズのヤゲン加工方法は、
眼鏡フレームのレンズ枠に眼鏡レンズを嵌め込むため、
荒摺り加工後の眼鏡レンズの周縁部全体に試摺り及び仕
上げ摺りを実施してヤゲンを形成するヤゲン加工方法に
あって、 眼鏡レンズの周縁部の少なくとも1つの任意の箇所
で、眼鏡レンズのヤゲン仕上げ面における周縁厚を測定
し、測定された周縁厚に対応するヤゲン位置を表わす比
の値を設定し、前記比の値に基づき仕上げレンズ周縁面
における第1のヤゲン頂点位置を決定し、前記比の値に
基づき試摺りレンズ周縁面における第2のヤゲン頂点位
置を決定し、 任意の箇所のレンズ周縁面で第1のヤゲン頂点位置と
第2のヤゲン頂点位置を結ぶ直線に沿ってヤゲン頂点位
置を変化させながら、試摺り及び仕上げ摺りを実施した
ことを特徴点として有する。
本発明に係る第3の眼鏡レンズのヤゲン加工方法は、
眼鏡フレームのレンズ枠に眼鏡レンズを嵌め込むため、
荒摺り加工後の眼鏡レンズの周縁部全体に試摺り及び仕
上げ摺りを実施してヤゲンを形成するヤゲン加工方法に
あって、 眼鏡レンズの周縁部の少なくとも1つの任意の箇所
で、眼鏡レンズのヤゲン仕上げ面における周縁厚を測定
し、測定された周縁厚に対応するヤゲン位置を表わす比
の値を設定し、前記比の値に基づき仕上げレンズ周縁面
における第1のヤゲン頂点位置を決定し、前記比の値に
基づき試摺りレンズ周縁面における第2のヤゲン頂点位
置を決定し、 前記任意箇所のレンズ周縁面で第1のヤゲン頂点位置
と第2のヤゲン頂点位置を結ぶ直線に沿ってヤゲン頂点
位置を変化させながら、試摺り及び仕上げ摺りを実施し
たことを特徴点として有する。
〔作用〕
本発明による眼鏡レンズの周縁加工機では、強制ヤゲ
ン加工の試摺り及び仕上げ摺りのうち少なくとも試摺り
において、眼鏡レンズ周縁部に形成されるヤゲンの頂点
位置が、各レンズ周縁部で決まる比の値に基づきレンズ
周縁面上において幅方向の一定箇所に常に位置するよう
に、眼鏡レンズを水平方向に移動させる水平移動装置を
制御する。各レンズ周縁部における前記ヤゲンの頂点位
置を決定する比の値は、レンズ周縁部の任意の箇所でヤ
ゲン仕上げ面におけるレンズ周縁厚を周縁測定装置で測
定し、この測定で得られた周縁厚に応じて、また非測定
部では決定されたヤゲンカーブに応じて自動的に設定さ
れる。ヤゲン加工において、試摺りにおけるレンズ周縁
面のヤゲン頂点位置が各周縁部に対応して決まる所定の
比を満たすような位置に形成されるためには、それぞれ
のレンズ周縁部で、眼鏡レンズが1回転するたびに所要
の基準によって前記眼鏡レンズの位置を水平方向に移動
させ、切削部材による切削箇所を移動し、ヤゲンの頂点
位置を変化させるようにする。
本発明による眼鏡レンズのヤゲン加工方法では、強制
ヤゲン加工方法であって試摺りと仕上げ摺りが行われる
ヤゲン加工方法であることを前提とし、先ず、少なくと
も1つの所定のレンズ周縁部箇所において最終的にヤゲ
ンを立てるレンズ周縁面上の位置を、当該レンズ周縁部
のヤゲン仕上げ面の周縁厚を測定し、この周縁厚に対応
する比の値を設定することにより定め、その後、ヤゲン
加工で試摺り及び仕上げ摺りを行うとき、前記所定のレ
ンズ周縁部箇所では、求めた比の値に従い、レンズ周縁
面の幅方向に関してヤゲンの頂点位置が一定の位置とな
るようにヤゲンの頂点位置を変化させながらヤゲン加工
が行われる。また実際上のヤゲン加工方法では、加工動
作を制御するコンピュータの性能を考慮して、直線を利
用して近似計算を行うのが望ましい。近似計算に利用す
る直線は、仕上げレンズ周縁面におけるヤゲン頂点位置
と、他の任意なレンズ周縁面におけるヤゲン頂点位置を
用いて求められる。前記第2のヤゲン加工方法では、適
当な試摺りレンズ周縁面上のヤゲン頂点位置を利用して
直線を求め、前記第3のヤゲン加工方法では、荒摺りレ
ンズ周縁面上のヤゲン頂点位置を利用して直線を求める
ようにした。
〔実施例〕
以下に、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図は本発明に係るヤゲン加工方法を実施する眼鏡
レンズ研削機械、すなわち玉摺機の内部構造の要部斜視
図を示す。第1図において、回転切削ホイールであるダ
イヤモンドホイール1は、図示しないメインモータによ
りプーリ3及びベルト4の動力伝達機構で動力を伝達さ
れ、スピンドル5を介して回転するダイヤモンドホイー
ル1は眼鏡レンズ6に圧接され、眼鏡レンズ6を切削す
る。眼鏡レンズ6は、レンズ押え軸7とレンズ支持軸8
によって所定の箇所に保持される。レンズ押え軸7はチ
ャッキングモータ9の回転をベルト10とプーリ11を介し
て伝達され、送りねじ12が回転送りされることによりそ
の軸方向に移動することができる。これにより眼鏡レン
ズ6を脱着することが可能となる。
眼鏡レンズ6の回転は、レンズ押え軸7とレンズ支持
軸8との同期回転により行われる。レンズ押え軸7とレ
ンズ支持軸8は、レンズモータ13とギヤ14,15により連
動軸16が回転され、この連動軸16の両端に設けたプーリ
17とこれに巻掛けしたベルト18の動力伝達機構によりプ
ーリ19を介してそれぞれ回転されるようになっている。
レンズパターンを与えるホーマー20と未加工の丸型の眼
鏡レンズ6はレンズ支持軸8の両端のそれぞれに装着さ
れる。レンズ支持軸8は、ギヤ21,22を介してエンコー
ダ23と連動されており、これによりレンズ支持軸8の回
転角度が計測される。
24はヘッドで、ヘッド24は前記モータ9,13とこれらの
関連する動力伝達機構、レンズ押え軸7及びレンズ支持
軸8を収容している。眼鏡レンズ6はヘッド24の手前に
形成された凹所の中央に配置される。眼鏡レンズ6は、
ヘッド24がスライド軸25の周囲を矢印L1で示す如く揺動
することにより下降し、ヘッド24の自重でダイヤモンド
ホイール1に押し付けられ、切削される。スライド軸25
は、2つのベアリング受け台26のそれぞれに保持された
スライドベアリング27により回転可能に且つ軸方向にス
ライド可能に支持されている。ヘッド24が固定されたス
ライド軸25の図中右端にはギア28が装着され、このギヤ
28に噛み合わされたギヤによりポンテンショメータ29が
作動され、これによりダイヤモンドホイール1の回転中
心から眼鏡レンズ6のレンズ中心までの距離を計測する
ことができる。なおポテンショメータ29は、スライドロ
ッド30にスライド可能に支持された架台31に装着されて
いる。架台31は、スライド軸25に固定されており、ポテ
ンショメータ29は、スライド軸25と共に移動可能であ
る。
スライド軸25の図中右端には、スライド軸25に対して
相対回転可能にベアリング32が嵌め込まれており、この
ベアリング32にアーム33がその後端部近くで固定されて
いる。スライド軸25と平行にベルト34が、プーリ35と電
磁クラッチ36のプーリ37との間で張りわたされている。
このベルト34にアーム33の後端が固定板38により固定さ
れている。電磁クラッチ36は、ギヤ39,40を介してパル
スモータ41に連動される。この構造に基づきパルスモー
タ41を作動することによりスライド軸25とヘッド24がス
ライド軸25の軸方向、すなわち矢印L2に示す如くX軸方
向(水平方向)に移動する。
アーム33の前端には保持台42が固定され、この保持台
42にダイヤモンドホイール1と同じ曲率半径の面を有す
るならい板43が固定されている。上記の如くアーム33は
移動するので、保持台42を支えるためその下方に設けら
れた支持機構の昇降台44と、保持台42との間には、ロー
ラ45が設けられ、昇降台44上をローラ45を介して保持台
42が滑るようになっている。ならい板43の両側にはその
周面に沿って多数の対をなす光学繊維46が、等間隔で、
互いにそれぞれの一端を対向させて配置されている。
第3図に光学繊維46の配設状態を詳細に示す。対とな
る光学繊維46,46の一方の光学繊維の他端は発光素子47
に対向して配置されると共に、他方の光学繊維の他端は
受光素子48に対向して配置されている。これによって各
対の光学繊維46の対向端部において、一方の端部では発
光素子47からの光を、ならい板43の周面上で、他方の端
部に向けて発し、この光を受けた光学繊維は、光を受光
素子48に伝送する。
スライド軸25の回転によりヘッド24が下降し、ホーマ
ー20がならい板43の周面上の1点で接触する。この点接
触により、ある対の光学繊維46の光が遮断されるので、
関連する受光素子48が非励起状態となる。この非励起受
光素子48の位置から、ホーマー20とならい板43の周面上
の接触点の角度を測定できる。なおこの接触点の角度
は、第5図に示す如くホーマー20の中心O1とならい板43
の曲率中心O2とを結ぶ直線に関して定義され、第5図中
αはホーマー20の回転角度、θはならい板43にホーマー
20が接触する角度である。
また第1図において、49は矢印L3に示す如くY軸方向
(垂直方向)のパルスモータであり、パルスモータ49を
動作させることにより昇降台44を垂直方向にて昇降させ
ることができる。昇降台44を昇降させると、アーム33と
スライド軸25を介してヘッド24を矢印L1で示すようにス
ライド軸25の周りに移動させることができる。50,51は
昇降台44の昇降運動を支持するためのガイド部材であ
る。
上記においてヘッド24はパルスモータ41で水平方向に
移動され、パルスモータ49で垂直方向に移動される。こ
のようにヘッド24が水平方向又は垂直方向に動くことに
より、加工対象である眼鏡レンズ6の位置を水平方向に
任意に変更し、且つ眼鏡レンズ6をダイヤモンドホイー
ル1に対し当接・離反させることができる。
ダイヤモンドホイール1は円柱体の形状を有し、その
周面がレンズ切削面として形成される。ダイヤモンドホ
イール1の切削用の周面の一部がレンズ荒摺り用の切削
面であり、また他の部分にV字形溝部1aが形成されてい
る。この溝部1aは、荒摺り後のレンズ周縁面にヤゲンを
形成する時に使用される部分である。その使用状態を第
2図に示す。本図に示されるように、溝部1aによって眼
鏡レンズ6の全周縁部にヤゲン6aが形成される。第2図
中、一点鎖線R1は眼鏡レンズ6の幾何学中心、矢印L1は
X軸方向(水平方向)、矢印L2はY軸方向(垂直方向)
をそれぞれ示す。
さて、眼鏡店で客が眼鏡フレームと眼鏡レンズを選定
すると、眼鏡レンズを眼鏡フレームのリムに嵌め込むべ
く眼鏡レンズの周縁加工が玉摺機によって行われる。こ
の眼鏡レンズを眼鏡レンズ6とする。眼鏡レンズ6はマ
イナスレンズであるとし、未加工状態では正面から見て
丸型の形状を有している。眼鏡レンズ6はチャッキング
モータ9を動作させレンズ支持軸8とレンズ押え軸7に
より図示される所定の箇所に配置される。同時に所定の
箇所にホーマー押え部材52でホーマー20を取り付ける。
パルスモータ41,49を動作させて眼鏡レンズ6をダイヤ
モンドホイール1の荒摺り用部分に所要の荷重を加えて
当接させる。次いで、図示しないメインモータを駆動し
てダイヤモンドホイール1を回転させ、且つレンズモー
タ13を駆動して眼鏡レンズ6を回転させる。この研削加
工によりホーマー20のレンズパターン形状にならって眼
鏡レンズ6の周縁部の荒摺りが行われる。荒摺りが完了
すると次にヤゲン加工が開始され、ヤゲンの山の頂点位
置とヤゲンカーブの情報を与えながら、試摺りと仕上げ
摺りが行われる。
本発明によるヤゲン加工方法では、試摺りと仕上げ摺
りのうちいずれか一方又は両方のヤゲン加工において、
レンズ周縁部の各部分において、レンズ周縁面における
ヤゲンの頂点位置が、周縁幅(レンズ厚)方向に関して
表面縁、裏面縁のそれぞれとヤゲンの頂点との距離の比
が最初に選択・設定された一定値に保持された状態で試
摺り等が行われる。この比の値はレンズ周縁部の各部分
で異なる。眼鏡レンズの周縁部にヤゲンを立てるために
は、ヤゲンカーブを決定する必要があるが、ここではヤ
ゲンカーブの求め方については詳述しない。しかしなが
ら、ヤゲンカーブを求めるためにはレンズ周縁部におい
て、複数の箇所を所定の条件の下で選定して、当該複数
の箇所の少なくとも1つの箇所のレンズ周縁厚を求める
必要がある。この場合において、レンズ周縁部の各部分
におけるヤゲンの頂点位置は、ヤゲン加工が実行される
間、各部分に対応して決まる同様な条件により変化する
ように決定される。以下において本発明のヤゲン加工方
法におけるヤゲン頂点位置の決定の仕方及び試摺り等に
ついて説明するが、一例として最小周縁厚部分における
ヤゲンの作り方を説明する。レンズ周縁部のその他の箇
所においても、比の値が異なるだけで、ヤゲンの頂点位
置の形成方法は同じである。
ヤゲン加工を実施するためには、X軸方向用のパルス
モータ41を駆動してヘッド24を移動し、これによって眼
鏡レンズ6の位置をダイヤモンドホイール1の溝部1aの
位置へ移動させる。次にY軸方向用のパルスモータ49を
駆動してヘッド24を上昇させ、眼鏡レンズ6をダイヤモ
ンドホイール1から離す。この状態で眼鏡レンズ6の最
小周縁厚(最小コバ厚)部分における前述したヤゲン仕
上げ面107に相当する箇所のレンズ周縁厚を測定する。
眼鏡レンズ6の周縁部のレンズ周縁厚等を測定するに
は第4図に示されるレンズ周縁測定装置53が使用され
る。この測定装置は、ヘッド24の前部凹所の前側位置で
且つダイヤモンドホイール1より上側の位置に配設され
ている。第1図中において、当該測定装置53は想像線で
配置箇所が概略的に示されている。第4図において、1
はダイヤモンドホイール、6は荒摺り加工終了後の眼鏡
レンズ、7はレンズ押え軸、8はレンズ支持軸、24はヘ
ッドである。また、レンズ周縁測定装置53は、ヘッド24
に隣接して配設され、玉摺機の装置本体60には受け板61
が固定され、受け板61の上に、出し入れ自在に配設され
た測定アーム62を格納する測定カバー部63が配設されて
いる。測定カバー部63のヘッド24側の壁部には測定アー
ム62を出し入れする開口部が形成されており、その開口
部には開閉自在に取付けられた開閉扉64が設けられる。
測定時には測定アーム62は図示の如く所定の位置にセッ
トされ、非測定時には測定カバー部63内の退避位置に収
容される。測定アーム62の先部は二股形状に形成され、
その各先端部に測定子65,66が設けられる。上記の測定
アーム62の位置変更のための回転動作は、パルスモータ
67、プーリ68、タイミングベルト69、更に測定カバー部
63内に設けられた機構部によって行われる。
前記構成を有するレンズ周縁測定装置53による周縁厚
の測定方法を第6図に従って説明する。第6図(A)は
レンズ凸面(表面)の測定を示し、第6図(B)はレン
ズ凹面(裏面)の測定を示す。測定アーム62の左測定子
66と右測定子65との間の距離l0である。初期状態では、
眼鏡レンズ6の周縁部は左右測定子66,65の間の中間位
置にセットされる。次に第6図(A)に示す如く眼鏡レ
ンズ6を左方向に移動して左測定子66にその表面を当接
させ、l1を測定する。次に第6図(B)に示す如く眼鏡
レンズ6を右方向に移動して右測定子65にその裏面を当
接させ、l2を測定する。上記のように測定されたl1,l2
と、前記l0を用いると、眼鏡レンズ6の測定対象である
所定周縁部の周縁厚ΔlはΔl=l0−(l1+l2)として
求められる。
上記のようにレンズ周縁測定装置53によればレンズの
周縁厚を測定できると共に、レンズの表面及び裏面の任
意の点のX軸方向の座標を求めることができる。従っ
て、前記データと他の測定手段で得られたY軸方向の座
標データや径の値等とを併せ、これらのデータを利用し
て既知の方法により、レンズの表面カーブ値、裏面カー
ブ値、表面曲率中心、裏面曲率中心等を求めることがで
きる。
次に第7図を参照して本発明に係るヤゲン加工方法に
ついて説明する。本発明のヤゲン加工方法では特に試摺
り及び/又は仕上げ摺りにおけるヤゲンの頂点位置の決
め方に特徴がある。第7図は前述の荒摺りが終了した後
の眼鏡レンズ6(この場合はマイナスレンズの例を示
す)の下端部周辺の断面を示す。ただし、説明の便宜上
断面状態を表す図示は示されていない。第7図におい
て、第11図で説明した同一要素には同一符号を付すもの
とする。更に第7図において6Aはレンズ表面、6Bはレン
ズ裏面である。
先ず、第1のヤゲン加工方法を説明する。ヤゲン仕上
げ面80に対応する線分A1B1の両端の点A1とB1の位置を決
定する。A1,B1はレンズ周縁測定装置53によって、その
位置座標が求められる。当該位置座標は(x,y)の2次
元座標として与えられるが、xはX軸方向に関し、前述
した左右測定子65,66間の中間位置からの距離で与えら
れ、yはY軸方向に関しレンズ6を保持しているレンズ
軸中心からの距離で与えられる。従って実際上レンズ周
縁測定装置53によってA1,B1の座標値xが求められ、座
標値yについてはホーマー20によるパターン形状におけ
る各周縁点の径の値と仕上げ面について予め定められた
所定距離とに基づいて求められる。このようにして点A1
と点B1の座標(x,y)が求められる。A1とB1のX軸座標
値がわかると、A1B1の長さ、すなわちレンズ厚が求めら
れる。なお上記の演算はコンピュータ等の演算手段によ
って実行される。以下の演算でもすべて同じである。
次に点A1,B1の各座標に基づき、点A0,B0を求める。先
ず前述の通りレンズ周縁側測定装置53等を利用して求め
られた表面カーブ率とその曲率中心を用いて、且つA1の
座標を用いて既知の方法で点A0の座標を求めることがで
きる。同様にして裏面カーブ率とその曲率中心を点B1の
座標を用いて、点B0の座標を求めることができる。A0と
B0の各座標が求まると、線分A0B0、すなわち仕上げレン
ズ周縁面103の周縁厚を求めることができる。
こうして仕上げレンズ周縁面103での周縁厚 (最小コバ厚)が求められると、次にはヤゲンを立てる
位置を求める。ヤゲンを立てる位置は、本実施例の場
合、周縁厚 の大きさに対応して決めるものとする。例えば、 が3.6mm以上のときには表面側の縁から(1/3)tのとこ
ろにヤゲンの山(頂点C1)を立て、3.6〜2.4mmのときに
は表面側の縁から1.2mmのところに山を立て、2.4mm以下
のときには表面側の縁から(1/2)tのところに山を立
てる。こうして が求められると、その周縁厚の大きさに応じて仕上げレ
ンズ周縁面103におけるヤゲン105の頂点C1の位置が自動
的に設定される。更にこれによって、ヤゲンの頂点C1と
周縁厚の幅方向の前縁と後縁のそれぞれとの距離の比に
関し、第7図に示される如く、比率a:bが決定される。
上記の比率a:bが求められた後には、点A0,B0を求めた
場合と同様に、任意の試摺りレンズ周縁面102に関する
点A2,B2の座標を求めると共に、更に線分A2B2において
前記の比率a:bを用いてヤゲン81の頂点C2の座標を求め
る。
荒摺りレンズ周縁面101からヤゲン加工を開始するに
は、パルスモータ41を駆動して溝1aの位置が試摺りレン
ズ周縁面102の幅方向(X軸方向)に関し頂点C2の位置
に一致するように調整する。その後、メインモータを駆
動してダイヤモンドホイール1を回転させ且つレンズモ
ータ13を駆動して眼鏡レンズ6を回転させる。これによ
ってヤゲンの試摺り加工が開始される。ただし、実際に
直線82に従ってヤゲンが形成されるのはダイヤモンドホ
イール1が頂点C2まで切削した後である。試摺りは、径
方向に関し所定距離ごと行われる。
本実施例によるヤゲン試摺り加工では、各レンズ周縁
部において、眼鏡レンズ6が1回転して切削状態になる
と、眼鏡レンズ6の回転が進行するにつれ、X軸用パル
スモータ41を徐々に駆動してヘッド24を第1図中右方向
に少しずつ移動させ、その結果試摺り加工中の眼鏡レン
ズ6を第7図中少しずつ右方向に移動させることにな
る。試摺り加工及び仕上げ摺り加工の眼鏡レンズ6の移
動は、例えば最小レンズ周縁厚部分では、前記2点C1,C
2によって決まる直線82に従って決定される。すなわ
ち,ダイヤモンドホイール1の溝1aで形成されるヤゲン
は、その山の頂点が線分C1C2上を移動するようにヤゲン
加工中の眼鏡レンズ6の配置位置が変更される。これ
は、点C1とC2の座標から直線82の傾きを求め、この傾き
のデータに基づいて、レンズ6における径方向の切削寸
法との関係を考慮しつつX軸用パルスモータ41を制御し
て眼鏡レンズ6の位置を変化させるものである。
従って前記ヤゲン加工方法の試摺りによれば、試摺り
の間そのレンズ周縁面102では仕上げレンズ周縁面103に
おける位置と同じ比率a:bでヤゲン81が形成されること
になる。従って、仕上げレンズ周縁面103におけるヤゲ
ンのイメージを容易に作ることができるという利点が生
じる。なお、従来方法による試摺りと比較するため、第
7図において1点鎖線で従来方法によるヤゲン104を示
している。本実施例のヤゲン加工方法では、試摺りの段
階で、仕上げレンズ周縁面におけるヤゲンの位置のイメ
ージを作ることができるが、同時に状況に応じてヤゲン
の位置を変更することもできる。本実施例によるヤゲン
加工方法では、試摺りでも仕上げ摺りでも、その周縁面
では同じ比率によりヤゲンが形成されるので、ヤゲン位
置を変更する調整も容易に行うことができる。
試摺り加工において、ヤゲン位置が確定したのであれ
ば、仕上げ摺りを行い、前記試摺りと同様にヤゲンの位
置を変化させながらヤゲン加工を行って、眼鏡レンズ6
の仕上げレンズ周縁面を完成する。
本発明によるヤゲン加工方法では、前述の説明で明ら
かな如く、理想的には第10図に示す如く、荒摺りレンズ
周縁面101から仕上げレンズ周縁面103に至るまでの例え
ば0.75cmの距離の間、各レンズ周縁面において、演算に
よって求められた前記比率a:bが常に成立するようにヤ
ゲンを立てて加工を行うことにある。第10図中曲線83は
ヤゲンの山の頂点の軌跡である。従って加工の間ヤゲン
の頂点位置が曲線83に沿って変化していくことになる。
ところが、演算手段として使用される実際のコンピュー
タの処理能力を考えると、曲線83に沿って連続的に位置
を変化させることは、演算量が増して長時間を要し、困
難である。そこで、前記実施例で述べた如く、直線82で
近似させて演算スピードを速くし、ヤゲンの頂点位置を
変化させるように構成している。コンピュータの性能を
向上させることができれば第10図に示すようにヤゲンの
位置を変化させることも可能であるのは勿論である。
前記ヤゲン加工方法を実行する電気的装置構成を第8
図に示す。第8図において84が前述した諸種の演算を実
行し、演算で得られたデータで制御を行う制御部であ
り、制御部84はコンピュータによって構成される。入力
部としては試摺りスイッチ85、仕上げ摺りスイッチ86が
設けられている。試摺りスイッチ85を操作すれば試摺り
が実行され、仕上げ摺りスイッチ86を操作すれば仕上げ
摺りが実行される。制御部84からの制御データは、メイ
ンモータ87に対しては直接に与えられ、レンズモータ1
3、X軸用パルスモータ41、Y軸用パルスモータ49等に
はパルスモータ駆動回路88を経由して与えられる。ヤゲ
ン加工では、前述の如く眼鏡レンズ6及びその周縁部に
ついて各種のデータを必要とするが、これらのデータは
データ格納部89から制御部84に与えられる。制御部84、
レンズ周縁測定装置53、玉型(ホーマーによるレンズパ
ターン)測定装置等で求められた各種のデータは必要に
応じてデータ格納部89に格納される。
次に他の近似方法を用いた本発明による第2のヤゲン
加工方法を説明する。この近似方法では、第7図に示し
た直線90を用いる。直線90は次のように求める。前述の
如く点A0,A2,B0,B2の各種座標を求めた後、A0とA2を通
る直線、B0とB2を通る直線を求める。次にA0とA2を通る
直線を平行移動してA1を通るようにし、A1を通る直線91
とA0とB0を通る直線の交点A0′,直線91とA2とB2を通る
直線の交点A2′を求める。同様にしてB0とB2を通る直線
を平行移動してB1を通る直線92を求め、B0′とB2′を求
める。そしてA0,B0,A2,B2の代わりにA0′,B0′,A2′,
B2′を用いて、前述と同様にC1,C2の代わりにC1′,C2′
を求め、直線90を決定する。このように点A0′,B0′,
A2′,B2′,C1′,C2′を求めてヤゲンの軌跡90について
の演算を行う理由は、制御部84におけるコンピュータ演
算のアリゴリズムにより測定誤差を小さくするためであ
る。
更に他の近似方法を用いた本発明による第3のヤゲン
加工方法を説明する。この近似方法では第9図に示され
る直線93が用いられる。直線93の求め方は、第7図で説
明した第1のヤゲン加工方法において点A2,B2の位置を
第9図に示す如く荒摺りの周縁面101の表側端と裏側端
の位置とする。従ってA1,B1を求めた後、点A0,B0を求め
る計算を実行し、点A0,B0と予め分かっている点A2,B2を
用いて、前記第1のヤゲン加工方法の場合と同様に点
C1,C2を求め、直線93を求める。直線93が求まれば、そ
の後ヤゲンの加工方法は前記の実施例の場合と実質的に
同じである。この第3のヤゲン加工方法によれば、点
A2,B2に荒摺りレンズ周縁面101の両端の点を用いるの
で、演算量が少なくなると共に、直線93により正確な傾
き傾数を求めることができるという利点がある。
本発明の第4のヤゲン加工方法は、第9図に示した直
線94を用いて近似計算を行う方法である。このヤゲン加
工方法は、前記第2と第3のヤゲン加工方法を組合わせ
た方法に等しい。すなわち、線分A0A2に平行な点A1を通
る直線95を用いて点A0′,A2′を求め、線分B0B2に平行
な、点B1を通る直線96を用いて点B0′,B2′を求め、こ
れらのA0′,A2′,B0′,B2′に基づきC1′,C2′を求め、
直線94を得るものである。
前記実施例ではレンズパターンとしてホーマーを用い
る形式の玉摺機に関して説明したが、かかるレンズパタ
ーンを用いない形式の玉摺機にも本発明を適用できるの
は勿論である。また、本発明はプラスレンズの場合にも
同様に適用することができる。
〔発明の効果〕
以上の説明で明らかなように本発明によれば、強制ヤ
ゲン加工方法における試摺り及び仕上げ摺りにおいて、
各レンズ周縁面におけるヤゲン位置が、各周縁部の仕上
げ面におけるヤゲン位置を表す所定の数値的位置条件を
満たすように形成されるため、試摺り加工においてヤゲ
ンの仕上がりイメージを容易に知ることができ、また試
摺り加工において諸条件を考慮してヤゲン位置の設定を
容易に変更することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はレンズ周縁加工機の要部構造を示す斜視図、第
2図はヤゲン加工時の眼鏡レンズと切削部材の当接状態
を示す図、第3図はホーマーとならい板との当接関係及
び周辺構造を示す図、第4図はレンズ周縁測定装置を説
明するための外観斜視図、第5図はホーマーとならい板
との当接関係を説明するための図、第6図はレンズ周縁
厚の測定を説明する図、第7図は本発明によるヤゲン加
工方法を説明するためのレンズ周縁断面図、第8図は本
発明によるヤゲン加工方法を実施するための電気的制御
系統の構成図、第9図は本発明による他のヤゲン加工方
法を説明するためのレンズ周縁断面図、第10図は本発明
によるヤゲン加工方法の基本的考えを示すレンズ周縁断
面図、第11図は従来のヤゲン加工方法を説明するための
レンズ周縁断面図である。 〔符号の説明〕 1……ダイヤモンドホイール 1a……溝部 6……眼鏡レンズ 6a……ヤゲン 7……レンズ押え軸 8……レンズ支持軸 13……レンズモータ 20……ホーマー 24……ヘッド 41……X軸用パルスモータ 43……ならい板 49……Y軸用パルスモータ 53……レンズ周縁測定装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】眼鏡レンズを回転自在に保持する保持機構
    と、この保持機構を収容し且つ少なくとも水平方向に移
    動自在に取付けられたヘッドと、このヘッドを水平方向
    に移動させる水平駆動装置と、前記眼鏡レンズの周縁部
    を切削する切削部材と、前記眼鏡レンズの周縁部を測定
    する周縁測定装置とを備え、前記眼鏡レンズと前記切削
    部材が当接状態でそれぞれ回転し、前記眼鏡レンズの周
    縁部全体を加工する眼鏡レンズの周縁加工機において、 前記眼鏡レンズの周縁部におけるヤゲンカーブを決定す
    る複数の所定箇所のそれぞれ、前記周縁測定装置に、ヤ
    ゲン仕上げ面における周縁厚の測定を行わせる測定実行
    手段と、 前記複数の所定箇所のうち少なくとも1つの任意の箇所
    で、測定された前記周縁厚に対応するヤゲン位置を表わ
    す比の値を設定する比設定手段と、 前記任意の箇所で、前記比の値に基づき仕上げレンズ周
    縁面におけるヤゲン頂点位置を決定するヤゲン位置決定
    手段と、 前記水平駆動装置を制御して前記ヘッド及び前記眼鏡レ
    ンズを水平方向に移動させ、前記任意の箇所におけるレ
    ンズ周縁面で当該レンズ周縁面に対応する前記比の値が
    常に満足されるように前記ヤゲン頂点位置を変化させな
    がら、少なくとも試摺りを実施するヤゲン加工制御手段
    と、 を有することを特徴とする眼鏡レンズの摺縁加工機。
  2. 【請求項2】眼鏡フレームのレンズ枠に眼鏡レンズを嵌
    め込むため、荒摺り加工後の前記眼鏡レンズの周縁部全
    体に試摺り及び仕上げ摺りを実施してヤゲンを形成する
    ヤゲン加工方法において、 前記眼鏡レンズの周縁部の少なくとも1つの任意の箇所
    で、前記眼鏡レンズのヤゲン仕上げ面における周縁厚を
    測定し、測定された前記周縁厚に対応するヤゲン位置を
    表わす比の値を設定し、前記比の値に基づき仕上げレン
    ズ周縁面におけるヤゲン頂点位置を決定し、 前記任意の箇所のレンズ周縁面で前記比の値が常に満足
    されるようにヤゲン頂点位置を変化させながら、前記試
    摺り及び前記仕上げ摺りを実施したことを特徴とする眼
    鏡レンズのヤゲン加工方法。
  3. 【請求項3】眼鏡フレームのレンズ枠に眼鏡レンズを嵌
    め込むため、荒摺り加工後の前記眼鏡レンズの周縁部全
    体に試摺り及び仕上げ摺りを実施してヤゲンを形成する
    ヤゲン加工方法において、 前記眼鏡レンズの周縁部の少なくとも1つの任意の箇所
    で、前記眼鏡レンズのヤゲン仕上げ面における周縁厚を
    測定し、測定された前記周縁厚に対応するヤゲン位置を
    表わす比の値を設定し、前記比の値に基づき仕上げレン
    ズ周縁面における第1のヤゲン頂点位置を決定し、前記
    比の値に基づき試摺りレンズ周縁面における第2のヤゲ
    ン頂点位置を決定し、 前記任意の箇所のレンズ周縁面で前記第1のヤゲン頂点
    位置と前記第2のヤゲン頂点位置を結ぶ直線に沿ってヤ
    ゲン頂点位置を変化させながら、前記試摺り及び前記仕
    上げ摺りを実施したことを特徴とする眼鏡レンズのヤゲ
    ン加工方法。
  4. 【請求項4】眼鏡フレームのレンズ枠に眼鏡レンズを嵌
    め込むため、荒摺り加工後の前記眼鏡レンズの周縁部全
    体に試摺り及び仕上げ摺りを実施してヤゲンを形成する
    ヤゲン加工方法において、 前記眼鏡レンズの周縁部の少なくとも1つの任意の箇所
    で、前記眼鏡レンズのヤゲン仕上げ面における周縁厚を
    測定し、測定された前記周縁厚に対応するヤゲン位置を
    表わす比の値を設定し、前記比の値に基づき仕上げレン
    ズ周縁面における第1のヤゲン頂点位置を決定し、前記
    比の値に基づき試摺りレンズ周縁面における第2のヤゲ
    ン頂点位置を決定し、 前記任意の箇所のレンズ周縁面で前記第1のヤゲン頂点
    位置と前記第2のヤゲン頂点位置を結ぶ直線に沿ってヤ
    ゲン頂点位置を変化させながら、前記試摺り及び前記仕
    上げ摺りを実施したことを特徴とする眼鏡レンズのヤゲ
    ン加工方法。
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JPS61274859A (ja) * 1985-05-28 1986-12-05 Tokyo Optical Co Ltd レンズ研削装置

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