JPH08183029A - 複合材料の連続的製造方法及びその装置 - Google Patents
複合材料の連続的製造方法及びその装置Info
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- JPH08183029A JPH08183029A JP34060894A JP34060894A JPH08183029A JP H08183029 A JPH08183029 A JP H08183029A JP 34060894 A JP34060894 A JP 34060894A JP 34060894 A JP34060894 A JP 34060894A JP H08183029 A JPH08183029 A JP H08183029A
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- matrix resin
- base material
- resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 厚みの均一性、シート状補強基材への樹脂の
含浸性が良好で、ボイドの発生をなくし、しかも、両表
面の平滑性及び樹脂の均一性が極めて良好とされる複合
材料の製造方法及び装置を提供する。 【構成】 繊維からなるシート状補強基材Aを連続的に
供給し、この補強基材Aの片面側から、マトリクス樹脂
をダイコーター7を用いて均一に塗工する。同時に、こ
の補強基材Aの塗工面とは反対側の裏面を減圧吸引型バ
ックアップローラ8にて減圧、吸引する。又、必要に応
じて、ファウンテンコーター20にて、補強基材Aの裏
面にマトリクス樹脂を塗布する。
含浸性が良好で、ボイドの発生をなくし、しかも、両表
面の平滑性及び樹脂の均一性が極めて良好とされる複合
材料の製造方法及び装置を提供する。 【構成】 繊維からなるシート状補強基材Aを連続的に
供給し、この補強基材Aの片面側から、マトリクス樹脂
をダイコーター7を用いて均一に塗工する。同時に、こ
の補強基材Aの塗工面とは反対側の裏面を減圧吸引型バ
ックアップローラ8にて減圧、吸引する。又、必要に応
じて、ファウンテンコーター20にて、補強基材Aの裏
面にマトリクス樹脂を塗布する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維からなるシート状
の補強基材に熱硬化型樹脂からなるマトリクス樹脂を含
浸させた複合材料を製造する方法及び製造装置に関し、
特に、ガラスクロスなどのシート状繊維補強基材に溶媒
を用いないで熱硬化型樹脂を含浸させてプリプレグのよ
うな繊維強化複合材料を製造する方法及び製造装置に関
するものである。
の補強基材に熱硬化型樹脂からなるマトリクス樹脂を含
浸させた複合材料を製造する方法及び製造装置に関し、
特に、ガラスクロスなどのシート状繊維補強基材に溶媒
を用いないで熱硬化型樹脂を含浸させてプリプレグのよ
うな繊維強化複合材料を製造する方法及び製造装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】プリプレグのような繊維強化複合材料を
製造する方法としては、従来から下記に説明するホット
メルト法及びソルベント法が知られている。
製造する方法としては、従来から下記に説明するホット
メルト法及びソルベント法が知られている。
【0003】ホットメルト法は、無溶媒の樹脂を使用
し、樹脂との剥離性の良い塗工紙に一旦コーティング
し、それをシート状繊維補強基材にラミネートする2段
プロセスであり、生産性が悪いためコストも高くつき、
またシート状繊維補強基材が重目付のクロスでは樹脂の
含浸性も良くなかった。
し、樹脂との剥離性の良い塗工紙に一旦コーティング
し、それをシート状繊維補強基材にラミネートする2段
プロセスであり、生産性が悪いためコストも高くつき、
またシート状繊維補強基材が重目付のクロスでは樹脂の
含浸性も良くなかった。
【0004】また、ソルベント法は、特開平5−320
382号公報にて開示されているように、例えば電気絶
縁材料に使用するプリント基板使用のガラスクロスエポ
キシプリプレグを製造する場合のように、溶媒を使用し
て樹脂の粘度を小さくし、この樹脂槽にガラスクロスを
浸漬させ、毛細管現象により樹脂を含浸させ、その後樹
脂含浸ガラスクロスを乾燥、半硬化させる方法である。
382号公報にて開示されているように、例えば電気絶
縁材料に使用するプリント基板使用のガラスクロスエポ
キシプリプレグを製造する場合のように、溶媒を使用し
て樹脂の粘度を小さくし、この樹脂槽にガラスクロスを
浸漬させ、毛細管現象により樹脂を含浸させ、その後樹
脂含浸ガラスクロスを乾燥、半硬化させる方法である。
【0005】図10を参照して更に説明すると、連続し
たガラスクロス102に樹脂槽103において熱硬化性
樹脂を含浸させ、乾燥炉105において乾燥、半硬化さ
せてプリプレグ102aとし、これに加圧ロール108
によって均一に加圧して表面の凸部を圧潰させ、圧潰後
において遠赤外線炉110による輻射加熱を施し、上記
圧潰部及びその近傍のクラック部、白化部を平滑化し、
その直後に冷却ロール109によって表面を平滑化する
などによりプリプレグを得るものである。
たガラスクロス102に樹脂槽103において熱硬化性
樹脂を含浸させ、乾燥炉105において乾燥、半硬化さ
せてプリプレグ102aとし、これに加圧ロール108
によって均一に加圧して表面の凸部を圧潰させ、圧潰後
において遠赤外線炉110による輻射加熱を施し、上記
圧潰部及びその近傍のクラック部、白化部を平滑化し、
その直後に冷却ロール109によって表面を平滑化する
などによりプリプレグを得るものである。
【0006】しかしながら、上記ソルベント法は可燃性
溶媒を使用するため、溶媒回収用設備、防爆設備などの
設備を必要とし、そのため設備コストが高く、かつ、プ
リプレグに微量の溶媒が残存するため、気泡発生による
品質上の問題もあった。
溶媒を使用するため、溶媒回収用設備、防爆設備などの
設備を必要とし、そのため設備コストが高く、かつ、プ
リプレグに微量の溶媒が残存するため、気泡発生による
品質上の問題もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決
するとした繊維強化複合材料の製造方法として、特開平
5−200748号公報に記載されるような製造方法が
提案されている。この製造方法を実施する装置は、図1
1及び図12に示すように、複式ベルトプレス201を
備え、この複式ベルトプレス201の入口の手前には、
繰り出しユニット202と押出機203とが設けられ
る。繰り出しユニット202には、樹脂含浸されてない
ガラス繊維織布を備えた貯えロール204と引継ぎ用の
貯えロール205とが位置している。複式ベルトプレス
201の背後には、プリプレグウェブ206のためのロ
ール207と引継ぎロール208とを備えた巻取りユニ
ット209が設けられている。
するとした繊維強化複合材料の製造方法として、特開平
5−200748号公報に記載されるような製造方法が
提案されている。この製造方法を実施する装置は、図1
1及び図12に示すように、複式ベルトプレス201を
備え、この複式ベルトプレス201の入口の手前には、
繰り出しユニット202と押出機203とが設けられ
る。繰り出しユニット202には、樹脂含浸されてない
ガラス繊維織布を備えた貯えロール204と引継ぎ用の
貯えロール205とが位置している。複式ベルトプレス
201の背後には、プリプレグウェブ206のためのロ
ール207と引継ぎロール208とを備えた巻取りユニ
ット209が設けられている。
【0008】上記装置において、貯えロール204から
樹脂を含浸されてないガラス繊維織布ウェブが連続的に
引き出されて、変向ローラ210を介して複式ベルトプ
レス201に供給される。繰り出しユニット202に
は、さらに別の貯えロール205が設けられており、貯
えロール204のガラス繊維織布ウェブが終了すると、
他の貯えロール205からガラス繊維織布ウェブが繰り
出される。押出機203ではエポキシ樹脂が溶融され、
溶融体は押出機203の広幅スリットノズルを介して、
フィルムとして変向ローラ210の近くでガラス繊維織
布ウェブに被着される。
樹脂を含浸されてないガラス繊維織布ウェブが連続的に
引き出されて、変向ローラ210を介して複式ベルトプ
レス201に供給される。繰り出しユニット202に
は、さらに別の貯えロール205が設けられており、貯
えロール204のガラス繊維織布ウェブが終了すると、
他の貯えロール205からガラス繊維織布ウェブが繰り
出される。押出機203ではエポキシ樹脂が溶融され、
溶融体は押出機203の広幅スリットノズルを介して、
フィルムとして変向ローラ210の近くでガラス繊維織
布ウェブに被着される。
【0009】ガラス繊維織布ウェブとエポキシ樹脂のフ
ィルムとからなる層形成物は、次いで複式ベルトプレス
201に導入されて、面圧を受けながら加熱される。こ
のときに、エポキシ樹脂溶融体はガラス繊維織布ウェブ
に侵入して、更にB−ステージにまで硬化する。複式ベ
ルトプレス201の出口では、B−ステージにまで前硬
化されてエポキシ樹脂を含浸されたプリプレグウェブ
が、複式ベルトプレス201から付着無しで冷却されて
走り出して、巻取りユニット209のロール207又は
208に連続的に巻取られる。
ィルムとからなる層形成物は、次いで複式ベルトプレス
201に導入されて、面圧を受けながら加熱される。こ
のときに、エポキシ樹脂溶融体はガラス繊維織布ウェブ
に侵入して、更にB−ステージにまで硬化する。複式ベ
ルトプレス201の出口では、B−ステージにまで前硬
化されてエポキシ樹脂を含浸されたプリプレグウェブ
が、複式ベルトプレス201から付着無しで冷却されて
走り出して、巻取りユニット209のロール207又は
208に連続的に巻取られる。
【0010】上記押出機203は、図12に示すよう
に、細長いシリンダ218を有しており、このシリンダ
内には、減速伝動装置219を介してモータ220によ
って駆動されるスクリュ221が位置している。スクリ
ュ221の後側の部分は螺旋状の凹部で、フレークまた
は粉末からなる溶融させたい混合物を収容する。この混
合物は押出機203のホッパ222に充填される。エポ
キシ樹脂はスクリュ221によってさらに搬送されて、
この搬送の間に溶融される。このために、シリンダ21
8を取り囲むように複数の加熱スリーブ223が設置さ
れている。シリンダ218を通ってエポキシ樹脂が搬送
されると、エポキシ樹脂は加熱されて溶融され圧縮され
るので、このエポキシ樹脂はスクリュ221の前端部で
均質で粘弾性的な溶融体を形成する。エポキシ樹脂溶融
体はシリンダ218の前側の部分にフランジ取付けされ
た広幅スリットノズル224を通って、ほぼ方形の横断
面を有する平なフィルムとして流出する。そして、前述
のように変向ローラ210の近くでガラス繊維織布ウェ
ブに被着され、複式ベルトプレス201に導入される。
に、細長いシリンダ218を有しており、このシリンダ
内には、減速伝動装置219を介してモータ220によ
って駆動されるスクリュ221が位置している。スクリ
ュ221の後側の部分は螺旋状の凹部で、フレークまた
は粉末からなる溶融させたい混合物を収容する。この混
合物は押出機203のホッパ222に充填される。エポ
キシ樹脂はスクリュ221によってさらに搬送されて、
この搬送の間に溶融される。このために、シリンダ21
8を取り囲むように複数の加熱スリーブ223が設置さ
れている。シリンダ218を通ってエポキシ樹脂が搬送
されると、エポキシ樹脂は加熱されて溶融され圧縮され
るので、このエポキシ樹脂はスクリュ221の前端部で
均質で粘弾性的な溶融体を形成する。エポキシ樹脂溶融
体はシリンダ218の前側の部分にフランジ取付けされ
た広幅スリットノズル224を通って、ほぼ方形の横断
面を有する平なフィルムとして流出する。そして、前述
のように変向ローラ210の近くでガラス繊維織布ウェ
ブに被着され、複式ベルトプレス201に導入される。
【0011】しかしながら、上記装置においては、押出
機203内におけるエポキシ樹脂のメルト滞留時間が長
く、そのため押出機での硬化トラブルなどが発生するこ
とがあった。またエポキシ樹脂はメルト状態でのシェア
が高く、シェアによる発熱があった。更に成膜性が良く
ないという問題があった。
機203内におけるエポキシ樹脂のメルト滞留時間が長
く、そのため押出機での硬化トラブルなどが発生するこ
とがあった。またエポキシ樹脂はメルト状態でのシェア
が高く、シェアによる発熱があった。更に成膜性が良く
ないという問題があった。
【0012】従って、本発明の目的は、メルト滞留時間
が短く押出機での樹脂の硬化トラブルをなくし、又メル
ト状態のシェアが低くシェアによる発熱を防止し、更に
成膜性が良好であって、均一な樹脂含浸が行なわれ、品
質一定の複合材料を連続的に得ることのできる複合材料
の製造方法及び装置を提供することである。
が短く押出機での樹脂の硬化トラブルをなくし、又メル
ト状態のシェアが低くシェアによる発熱を防止し、更に
成膜性が良好であって、均一な樹脂含浸が行なわれ、品
質一定の複合材料を連続的に得ることのできる複合材料
の製造方法及び装置を提供することである。
【0013】本発明の他の目的は、厚みの均一性、シー
ト状補強基材への樹脂の含浸性が良好で、ボイドの発生
をなくし、しかも、両表面の平滑性及び樹脂の均一性が
極めて良好とされる複合材料の製造方法及び装置を提供
することである。
ト状補強基材への樹脂の含浸性が良好で、ボイドの発生
をなくし、しかも、両表面の平滑性及び樹脂の均一性が
極めて良好とされる複合材料の製造方法及び装置を提供
することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
複合材料の製造方法にて達成される。要約すれば、本発
明は、繊維からなるシート状補強基材に熱硬化型マトリ
クス樹脂を塗工、含浸させた複合材料を連続的に製造す
る方法において、(a)ダイコーターを用いて、実質的
に溶剤を含まない熱硬化型マトリクス樹脂を溶融状態に
て前記シート状補強基材の片面から、このシート状補強
基材の反対面を減圧状態に維持しながら、均一に塗工す
るコーティング工程、(b)マトリクス樹脂が塗工さ
れ、そして含浸されたシート状補強基材を非接触タイプ
の加熱ユニットにより加熱し、該マトリクス樹脂を半硬
化させ、シート状プリプレグを形成する工程、及び
(c)前記シート状プリプレグを一定長さにカットする
か、又はカットせずに巻取る工程、を有し、それぞれの
工程を連続化させてなる複合材料の製造方法である。
複合材料の製造方法にて達成される。要約すれば、本発
明は、繊維からなるシート状補強基材に熱硬化型マトリ
クス樹脂を塗工、含浸させた複合材料を連続的に製造す
る方法において、(a)ダイコーターを用いて、実質的
に溶剤を含まない熱硬化型マトリクス樹脂を溶融状態に
て前記シート状補強基材の片面から、このシート状補強
基材の反対面を減圧状態に維持しながら、均一に塗工す
るコーティング工程、(b)マトリクス樹脂が塗工さ
れ、そして含浸されたシート状補強基材を非接触タイプ
の加熱ユニットにより加熱し、該マトリクス樹脂を半硬
化させ、シート状プリプレグを形成する工程、及び
(c)前記シート状プリプレグを一定長さにカットする
か、又はカットせずに巻取る工程、を有し、それぞれの
工程を連続化させてなる複合材料の製造方法である。
【0015】好ましくは、本発明の前記製造方法は、前
記(a)工程の後に、前記マトリクス樹脂が塗工された
シート状補強基材を、非接触タイプの加熱ユニットで加
熱し、マトリクス樹脂をシート状補強基材に含浸させる
工程を有するか、前記(a)工程の後に、前記マトリク
ス樹脂が塗工されたシート状補強基材の樹脂塗工面とは
反対の面から、前記マトリクス樹脂と同じ熱硬化型マト
リクス樹脂を塗工する第2のコーティング工程を有する
か、又は、前記(a)工程の後に、前記マトリクス樹脂
が塗工されたシート状補強基材を、非接触タイプの加熱
ユニットで加熱し、マトリクス樹脂をシート状補強基材
に含浸させる工程と、該含浸工程の後に、前記マトリク
ス樹脂が塗工されたシート状補強基材の樹脂塗工面とは
反対の面から、前記マトリクス樹脂と同じ熱硬化型マト
リクス樹脂を塗工する第2のコーティング工程とを有す
る。
記(a)工程の後に、前記マトリクス樹脂が塗工された
シート状補強基材を、非接触タイプの加熱ユニットで加
熱し、マトリクス樹脂をシート状補強基材に含浸させる
工程を有するか、前記(a)工程の後に、前記マトリク
ス樹脂が塗工されたシート状補強基材の樹脂塗工面とは
反対の面から、前記マトリクス樹脂と同じ熱硬化型マト
リクス樹脂を塗工する第2のコーティング工程を有する
か、又は、前記(a)工程の後に、前記マトリクス樹脂
が塗工されたシート状補強基材を、非接触タイプの加熱
ユニットで加熱し、マトリクス樹脂をシート状補強基材
に含浸させる工程と、該含浸工程の後に、前記マトリク
ス樹脂が塗工されたシート状補強基材の樹脂塗工面とは
反対の面から、前記マトリクス樹脂と同じ熱硬化型マト
リクス樹脂を塗工する第2のコーティング工程とを有す
る。
【0016】上記本発明の製造方法は、繊維からなるシ
ート状補強基材の巻出しユニットと、連続運転を可能と
すべく前記シート状補強基材の切替え時に作用するアキ
ュムレータユニットと、熱硬化型マトリクス樹脂を溶融
して連続的に供給するユニットと、前記シート状補強基
材の片面に前記マトリクス樹脂を塗工するための、加熱
制御可能なホッパーを有するダイコーターユニットと、
前記シート状補強基材のマトリクス樹脂の塗工面とは反
対側から減圧、吸引することのできる減圧、吸引ユニッ
トと、前記マトリクス樹脂を加熱、半硬化させ、シート
状プリプレグを形成するための非接触型加熱ユニット
と、該シート状プリプレグを一定長さに横方向に切断す
るカッターユニット又はロール状に巻取るための巻取り
ユニットとを有することを特徴とする複合材料を連続的
に製造する装置にて好適に実施される。
ート状補強基材の巻出しユニットと、連続運転を可能と
すべく前記シート状補強基材の切替え時に作用するアキ
ュムレータユニットと、熱硬化型マトリクス樹脂を溶融
して連続的に供給するユニットと、前記シート状補強基
材の片面に前記マトリクス樹脂を塗工するための、加熱
制御可能なホッパーを有するダイコーターユニットと、
前記シート状補強基材のマトリクス樹脂の塗工面とは反
対側から減圧、吸引することのできる減圧、吸引ユニッ
トと、前記マトリクス樹脂を加熱、半硬化させ、シート
状プリプレグを形成するための非接触型加熱ユニット
と、該シート状プリプレグを一定長さに横方向に切断す
るカッターユニット又はロール状に巻取るための巻取り
ユニットとを有することを特徴とする複合材料を連続的
に製造する装置にて好適に実施される。
【0017】斯かる本発明の製造装置は、好ましくは、
前記減圧、吸引ユニットの後に、前記マトリクス樹脂が
塗工されたシート状補強基材を加熱し、マトリクス樹脂
をシート状補強基材に含浸させるための非接触タイプの
加熱ユニットを有するか、前記減圧、吸引ユニットの後
に、前記マトリクス樹脂が塗工されたシート状補強基材
の樹脂塗工面とは反対の面から、前記マトリクス樹脂と
同じ熱硬化型マトリクス樹脂を塗工するための第2のコ
ーターユニットを有するか、又は、前記減圧、吸引ユニ
ットの後に、前記マトリクス樹脂が塗工されたシート状
補強基材を加熱し、マトリクス樹脂をシート状補強基材
に含浸させるための非接触タイプの加熱ユニットと、前
記加熱ユニットの後に、前記マトリクス樹脂が塗工され
たシート状補強基材の樹脂塗工面とは反対の面から、前
記マトリクス樹脂と同じ熱硬化型マトリクス樹脂を塗工
するための第2のコーターユニットとを有する。
前記減圧、吸引ユニットの後に、前記マトリクス樹脂が
塗工されたシート状補強基材を加熱し、マトリクス樹脂
をシート状補強基材に含浸させるための非接触タイプの
加熱ユニットを有するか、前記減圧、吸引ユニットの後
に、前記マトリクス樹脂が塗工されたシート状補強基材
の樹脂塗工面とは反対の面から、前記マトリクス樹脂と
同じ熱硬化型マトリクス樹脂を塗工するための第2のコ
ーターユニットを有するか、又は、前記減圧、吸引ユニ
ットの後に、前記マトリクス樹脂が塗工されたシート状
補強基材を加熱し、マトリクス樹脂をシート状補強基材
に含浸させるための非接触タイプの加熱ユニットと、前
記加熱ユニットの後に、前記マトリクス樹脂が塗工され
たシート状補強基材の樹脂塗工面とは反対の面から、前
記マトリクス樹脂と同じ熱硬化型マトリクス樹脂を塗工
するための第2のコーターユニットとを有する。
【0018】上記本発明の製造方法及び装置において、
好ましい実施態様によれば、 (1)繊維からなるシート状補強基材は、ガラスクロス
(織物)であり、その目付は20g/m2 〜1000g
/m2 である。
好ましい実施態様によれば、 (1)繊維からなるシート状補強基材は、ガラスクロス
(織物)であり、その目付は20g/m2 〜1000g
/m2 である。
【0019】(2)マトリクス樹脂は、臭素を含むビス
フェノール型エポキシ樹脂と、硬化剤及び硬化促進剤と
からなる。
フェノール型エポキシ樹脂と、硬化剤及び硬化促進剤と
からなる。
【0020】(3)実質的に溶剤を含まないマトリクス
樹脂の塗工時の粘度は1000センチポイズ〜5000
00センチポイズである。
樹脂の塗工時の粘度は1000センチポイズ〜5000
00センチポイズである。
【0021】(4)樹脂組成物を混合器で混合し、コー
ターで塗工する際、混合器の入口からコーターの出口ま
での樹脂の平均滞留時間が20分未満である。
ターで塗工する際、混合器の入口からコーターの出口ま
での樹脂の平均滞留時間が20分未満である。
【0022】(5)ダイコーターユニットは、樹脂計量
用のギアポンプをコーター内に配設し、ギアポンプにお
ける樹脂流線と塗工部の樹脂流線の比が3未満のギアポ
ンプ・イン・ダイタイプのコーターである。
用のギアポンプをコーター内に配設し、ギアポンプにお
ける樹脂流線と塗工部の樹脂流線の比が3未満のギアポ
ンプ・イン・ダイタイプのコーターである。
【0023】(6)減圧、吸引ユニットは、減圧吸引型
バックアップローラである。
バックアップローラである。
【0024】(7)第2のコーターユニットは、ファウ
ンテンコーターである。
ンテンコーターである。
【0025】(8)含浸工程の非接触タイプのヒーター
は、波長が約1μm〜10μmの赤外線ヒーターである
か、又は複数個のノズルから加熱流体を基材の上下から
噴射させるフローティングタイプの加熱ユニットであ
る。
は、波長が約1μm〜10μmの赤外線ヒーターである
か、又は複数個のノズルから加熱流体を基材の上下から
噴射させるフローティングタイプの加熱ユニットであ
る。
【0026】(9)半硬化工程の非接触タイプの加熱ユ
ニットは、複数個のノズルから加熱流体を基材の上下か
ら噴射させるフローティングタイプである。
ニットは、複数個のノズルから加熱流体を基材の上下か
ら噴射させるフローティングタイプである。
【0027】(10)加熱流体は、空気又は窒素であ
る。
る。
【0028】(11)フローティングタイプの加熱ユニ
ットにおいて、その前半部で含浸工程を、後半部で半硬
化工程を実施する。
ットにおいて、その前半部で含浸工程を、後半部で半硬
化工程を実施する。
【0029】(12)非接触タイプの加熱ユニットによ
る含浸工程では、雰囲気温度120〜300℃、処理時
間3秒〜120秒で加熱する。
る含浸工程では、雰囲気温度120〜300℃、処理時
間3秒〜120秒で加熱する。
【0030】(13)非接触タイプの加熱ユニットによ
る半硬化工程では、雰囲気温度120〜200℃、処理
時間20秒〜300秒で加熱する。
る半硬化工程では、雰囲気温度120〜200℃、処理
時間20秒〜300秒で加熱する。
【0031】
【実施例】以下、本発明に係る複合材料の製造方法及び
その装置を図面に則して更に詳しく説明する。以下の説
明においては、繊維からなるシート状補強基材としては
ガラスクロス基材を使用し、熱硬化型マトリクス樹脂と
してはエポキシ樹脂を使用して、繊維補強シート状複合
材料、即ち、プリプレグを連続的に製造するものとす
る。
その装置を図面に則して更に詳しく説明する。以下の説
明においては、繊維からなるシート状補強基材としては
ガラスクロス基材を使用し、熱硬化型マトリクス樹脂と
してはエポキシ樹脂を使用して、繊維補強シート状複合
材料、即ち、プリプレグを連続的に製造するものとす
る。
【0032】図1を参照すると、本発明によるプリプレ
グを連続的に製造する製造装置の一実施例の概略構成が
示される。
グを連続的に製造する製造装置の一実施例の概略構成が
示される。
【0033】本実施例では、ガラスクロス基材Aが巻出
し装置1から製造装置内へと供給される。巻出し装置1
は、ガラスクロス基材Aを有するローラ1’及び引継ロ
ーラ1”を備え、この巻出し装置1に隣接して、アキュ
ムレータ2が設けられる。このアキュムレータ2は、ロ
ーラ1’、引継ぎローラ1”間の切替え時に作用し、製
造装置の連続運転を可能とするためのものである。更
に、アキュムレータ2の隣にはバックアップローラ8が
配置される。従って、ガラスクロス基材Aは、巻出し装
置1及びアキュムレータ2により、バックアップローラ
8へと一定の速度で連続して供給される。
し装置1から製造装置内へと供給される。巻出し装置1
は、ガラスクロス基材Aを有するローラ1’及び引継ロ
ーラ1”を備え、この巻出し装置1に隣接して、アキュ
ムレータ2が設けられる。このアキュムレータ2は、ロ
ーラ1’、引継ぎローラ1”間の切替え時に作用し、製
造装置の連続運転を可能とするためのものである。更
に、アキュムレータ2の隣にはバックアップローラ8が
配置される。従って、ガラスクロス基材Aは、巻出し装
置1及びアキュムレータ2により、バックアップローラ
8へと一定の速度で連続して供給される。
【0034】一方、本装置は、エポキシ樹脂の主剤を収
容するための主貯槽3、更に、硬化剤及び硬化促進剤な
どを含む樹脂を収容する副貯槽3’を備え、それぞれの
槽3、3’には主剤及び硬化剤を計量するための計量ポ
ンプ4、4’が接続されている。又、計量ポンプ4、
4’にはエポキシ樹脂主剤及び硬化剤含む組成物を均一
に混合し、所望のマトリクス樹脂を得るための、例えば
15段のスタチックミキサーを備えた静止型混合器5が
接続されている。混合器5は、更に、ホッパー6を介し
て、ギヤポンプ・イン・ダイタイプのコーター、即ち、
ダイコーター7に接続されており、ダイコーター7のリ
ップ部7Aが前述のバックアップローラ8に近接対向し
て配置されている。
容するための主貯槽3、更に、硬化剤及び硬化促進剤な
どを含む樹脂を収容する副貯槽3’を備え、それぞれの
槽3、3’には主剤及び硬化剤を計量するための計量ポ
ンプ4、4’が接続されている。又、計量ポンプ4、
4’にはエポキシ樹脂主剤及び硬化剤含む組成物を均一
に混合し、所望のマトリクス樹脂を得るための、例えば
15段のスタチックミキサーを備えた静止型混合器5が
接続されている。混合器5は、更に、ホッパー6を介し
て、ギヤポンプ・イン・ダイタイプのコーター、即ち、
ダイコーター7に接続されており、ダイコーター7のリ
ップ部7Aが前述のバックアップローラ8に近接対向し
て配置されている。
【0035】従って、この実施例によれば、先ず、主貯
槽3にエポキシ樹脂の主剤を、副貯槽3’に硬化剤及び
硬化促進剤などを含む樹脂をそれぞれ流動状態にて収容
し、主貯槽3及び副貯槽3’にそれぞれ接続された計量
ポンプ4、4’により所定量を計量した後、静止型混合
器5にて均一に混合し、実質的に溶剤を含まない溶融状
態のマトリクス樹脂を得る。このマトリクス樹脂は、更
にホッパー6を介してギヤポンプ・イン・ダイタイプの
コーター7に供給される。
槽3にエポキシ樹脂の主剤を、副貯槽3’に硬化剤及び
硬化促進剤などを含む樹脂をそれぞれ流動状態にて収容
し、主貯槽3及び副貯槽3’にそれぞれ接続された計量
ポンプ4、4’により所定量を計量した後、静止型混合
器5にて均一に混合し、実質的に溶剤を含まない溶融状
態のマトリクス樹脂を得る。このマトリクス樹脂は、更
にホッパー6を介してギヤポンプ・イン・ダイタイプの
コーター7に供給される。
【0036】別法として、混合器5の代わりに、溶融、
混合機能を有するエクストルーダ型の装置にエポキシ樹
脂、硬化剤、硬化促進剤などからなるマトリクス樹脂を
供給し、溶融、混合、脱泡などの操作を行なった後、ダ
イコーター7へと供給することもできる。
混合機能を有するエクストルーダ型の装置にエポキシ樹
脂、硬化剤、硬化促進剤などからなるマトリクス樹脂を
供給し、溶融、混合、脱泡などの操作を行なった後、ダ
イコーター7へと供給することもできる。
【0037】バックアップローラ8位置へとアキュムレ
ータ2から一定速度で供給されてきたガラスクロス基材
Aの一方の面には、ダイコーター7により、硬化剤を含
むエポキシ樹脂、即ち溶融状態とされた実質的に溶剤を
含まないマトリクス樹脂が均一な厚さで塗工される。
ータ2から一定速度で供給されてきたガラスクロス基材
Aの一方の面には、ダイコーター7により、硬化剤を含
むエポキシ樹脂、即ち溶融状態とされた実質的に溶剤を
含まないマトリクス樹脂が均一な厚さで塗工される。
【0038】又、本実施例に採用したギヤポンプ・イン
・ダイタイプのコーター7は、図2に示すように、コー
ターリップ部7Aの樹脂流線L2 と、内蔵したギヤポン
プの樹脂流線L1 との比(L2 /L1 )が1<L2 /L
1 <3に設定されるのが好ましい。
・ダイタイプのコーター7は、図2に示すように、コー
ターリップ部7Aの樹脂流線L2 と、内蔵したギヤポン
プの樹脂流線L1 との比(L2 /L1 )が1<L2 /L
1 <3に設定されるのが好ましい。
【0039】これにより、ダイ内部での樹脂の幅方向の
流れをなくし、リップ部7Aでの吐出を均一とし得る。
又、ギヤポンプがリップ部7Aに極めて近接して配置さ
れているため、樹脂の内圧の上昇が早く、すばやい塗工
の立ち上がりを有する。従来のダイコーターに比して立
ち上げに要する基材ロスはおよそ1/3〜1/5であ
る。また、ポンプより先のコーティング材は吐出するこ
とができなく全てロスとなるが、コーティング材のロス
も少なくて済む。更に、一体型の構造であるため熱媒等
による均一な加熱も容易である、等の数多くの利点を有
している。
流れをなくし、リップ部7Aでの吐出を均一とし得る。
又、ギヤポンプがリップ部7Aに極めて近接して配置さ
れているため、樹脂の内圧の上昇が早く、すばやい塗工
の立ち上がりを有する。従来のダイコーターに比して立
ち上げに要する基材ロスはおよそ1/3〜1/5であ
る。また、ポンプより先のコーティング材は吐出するこ
とができなく全てロスとなるが、コーティング材のロス
も少なくて済む。更に、一体型の構造であるため熱媒等
による均一な加熱も容易である、等の数多くの利点を有
している。
【0040】また、エポキシ樹脂の主剤と、硬化剤及び
硬化促進剤などを含む樹脂との混合後、この混合物がコ
ーター7のリップ部7Aから排出されるまでの滞留時間
は20分未満であることが好ましい。これは、20分間
を超えた場合、硬化反応が一部進み、品位の均一化、安
定製造が困難になるためであり、より好ましくは15分
未満である。
硬化促進剤などを含む樹脂との混合後、この混合物がコ
ーター7のリップ部7Aから排出されるまでの滞留時間
は20分未満であることが好ましい。これは、20分間
を超えた場合、硬化反応が一部進み、品位の均一化、安
定製造が困難になるためであり、より好ましくは15分
未満である。
【0041】また、上記ダイコーター7による塗工時に
おける樹脂の粘度は、1000cP(センチポイズ)〜
500000cPであることが好ましい。これは100
0cP以下ではギヤポンプによる樹脂の計量安定性が悪
くなり、かつあまりにも低粘度過ぎてガラスクロス基材
Aへの含浸性が大き過ぎて裏面まで浸透し、バックアッ
プローラ8に樹脂が付着し安定走行が困難になるためで
ある。また、500000cPを超えると樹脂の拡展性
が悪くなるため、ガラスクロス基材Aへの均一な塗工が
困難となるためである。
おける樹脂の粘度は、1000cP(センチポイズ)〜
500000cPであることが好ましい。これは100
0cP以下ではギヤポンプによる樹脂の計量安定性が悪
くなり、かつあまりにも低粘度過ぎてガラスクロス基材
Aへの含浸性が大き過ぎて裏面まで浸透し、バックアッ
プローラ8に樹脂が付着し安定走行が困難になるためで
ある。また、500000cPを超えると樹脂の拡展性
が悪くなるため、ガラスクロス基材Aへの均一な塗工が
困難となるためである。
【0042】尚、ガラスクロス基材Aとしては、20g
/m2 〜1000g/m2 の目付を適用することがで
き、マトリクス樹脂の塗布量、即ち、樹脂量は、通常、
30g/m2 〜500g/m2 とされる。
/m2 〜1000g/m2 の目付を適用することがで
き、マトリクス樹脂の塗布量、即ち、樹脂量は、通常、
30g/m2 〜500g/m2 とされる。
【0043】上述したダイコーター7によるコーティン
グ工程において、本発明によれば、ガラスクロス基材A
の塗工されている面とは反対の面、即ち、裏面側が減
圧、吸引状態に維持される。これによって、ガラスクロ
ス基材A中に含まれる空気層がガラスクロス基材Aの裏
面から除去されると共に、塗工面上のマトリクス樹脂が
裏面側へと一様に且つボイドを含むことなく含浸され
る。
グ工程において、本発明によれば、ガラスクロス基材A
の塗工されている面とは反対の面、即ち、裏面側が減
圧、吸引状態に維持される。これによって、ガラスクロ
ス基材A中に含まれる空気層がガラスクロス基材Aの裏
面から除去されると共に、塗工面上のマトリクス樹脂が
裏面側へと一様に且つボイドを含むことなく含浸され
る。
【0044】この実施例によれば、バックアップローラ
8に減圧、吸引ユニットとしての機能が付加され、従っ
てバックアップローラ8は、例えば、図3及び図4に例
示するような減圧吸引型のバックアップローラとされ
る。この減圧吸引型のバックアップローラ8は、表面に
多数の孔を有した回転自在に保持された外筒81を備
え、ローラ内部に配置した内筒82に連通した吸引ファ
ン手段83により吸引される。斯かる減圧吸引型のバッ
クアップローラは市販されており、当業者には周知の構
造であるので、これ以上の詳しい説明は省略する。勿
論、減圧、吸引ユニットとしては、ロール状のバックア
ップローラの代わりに、平板状の減圧吸引手段とするこ
ともできる。
8に減圧、吸引ユニットとしての機能が付加され、従っ
てバックアップローラ8は、例えば、図3及び図4に例
示するような減圧吸引型のバックアップローラとされ
る。この減圧吸引型のバックアップローラ8は、表面に
多数の孔を有した回転自在に保持された外筒81を備
え、ローラ内部に配置した内筒82に連通した吸引ファ
ン手段83により吸引される。斯かる減圧吸引型のバッ
クアップローラは市販されており、当業者には周知の構
造であるので、これ以上の詳しい説明は省略する。勿
論、減圧、吸引ユニットとしては、ロール状のバックア
ップローラの代わりに、平板状の減圧吸引手段とするこ
ともできる。
【0045】上述のようにして、マトリクス樹脂が塗工
されたガラスクロス基材Bは、次いで、バックアップロ
ーラ8に隣接して配置されたフローティングドライヤー
10へと送給される。フローティングドライヤー10に
て、更にマトリクス樹脂がガラスクロス基材Bの内部へ
と含浸され、そして含浸されたマトリクス樹脂のB−ス
テージ化、即ち、半硬化が行なわれる。
されたガラスクロス基材Bは、次いで、バックアップロ
ーラ8に隣接して配置されたフローティングドライヤー
10へと送給される。フローティングドライヤー10に
て、更にマトリクス樹脂がガラスクロス基材Bの内部へ
と含浸され、そして含浸されたマトリクス樹脂のB−ス
テージ化、即ち、半硬化が行なわれる。
【0046】フローティングドライヤー10は、非接触
タイプであって、図5に示すように、複数個のノズル1
0aから加熱流体を基材Bの上下から噴射させ、基材B
を浮上させた状態で加熱する。又、加熱流体としては空
気又は窒素が好ましい。
タイプであって、図5に示すように、複数個のノズル1
0aから加熱流体を基材Bの上下から噴射させ、基材B
を浮上させた状態で加熱する。又、加熱流体としては空
気又は窒素が好ましい。
【0047】このように、フローティングドライヤー1
0内を通過する間にマトリクス樹脂が半硬化されるの
で、フローティングドライヤー10における雰囲気温度
は120℃〜200℃、処理時間は20秒〜300秒が
許容範囲である。
0内を通過する間にマトリクス樹脂が半硬化されるの
で、フローティングドライヤー10における雰囲気温度
は120℃〜200℃、処理時間は20秒〜300秒が
許容範囲である。
【0048】尚、図6に示すように、所望に応じて、バ
ックアップローラ8と上記フローティングドライヤー1
0との間に、更に、赤外線ヒーター9を設け、マトリク
ス樹脂のガラスクロス基材Bへの含浸をより促進させる
ことも可能である。この赤外線ヒーター9は上部と下部
にヒーターを配備し、その中間部を被加熱材を通過させ
る、非接触式ヒーターとされる。又、赤外線ヒーター9
は、その波長が約1μm〜10μmであることが好まし
い。赤外線ヒーター9は、雰囲気温度の均一を高めるた
め熱風循環装置を併設することが好ましい。また単に熱
風循環式のヒーターのような非接触式の加熱ユニットを
も使用することができる。
ックアップローラ8と上記フローティングドライヤー1
0との間に、更に、赤外線ヒーター9を設け、マトリク
ス樹脂のガラスクロス基材Bへの含浸をより促進させる
ことも可能である。この赤外線ヒーター9は上部と下部
にヒーターを配備し、その中間部を被加熱材を通過させ
る、非接触式ヒーターとされる。又、赤外線ヒーター9
は、その波長が約1μm〜10μmであることが好まし
い。赤外線ヒーター9は、雰囲気温度の均一を高めるた
め熱風循環装置を併設することが好ましい。また単に熱
風循環式のヒーターのような非接触式の加熱ユニットを
も使用することができる。
【0049】上述のようにして、含浸した樹脂がB−ス
テージ化されたガラスクロス基材、即ち、シート状プリ
プレグCは、図1及び図6に示すように、次いで、プル
ロール11、11’を経由して、巻取りローラ12及び
引継ぎローラ12’を備えた巻取り装置12へと送給さ
れ、そして巻き取られる。所望に応じて、図に示さない
シートカット装置により所定のサイズに切断することも
できる。
テージ化されたガラスクロス基材、即ち、シート状プリ
プレグCは、図1及び図6に示すように、次いで、プル
ロール11、11’を経由して、巻取りローラ12及び
引継ぎローラ12’を備えた巻取り装置12へと送給さ
れ、そして巻き取られる。所望に応じて、図に示さない
シートカット装置により所定のサイズに切断することも
できる。
【0050】本発明の、好ましい他の実施態様によれ
ば、図7に示すように、上記減圧吸引型のバックアップ
ローラ8の後に第2のコーターユニット20を設置し、
マトリクス樹脂が塗工されたガラスクロス基材Bの樹脂
塗工面とは反対の面から、更に、この塗工されたマトリ
クス樹脂と同じ熱硬化型マトリクス樹脂を塗工すること
ができる。
ば、図7に示すように、上記減圧吸引型のバックアップ
ローラ8の後に第2のコーターユニット20を設置し、
マトリクス樹脂が塗工されたガラスクロス基材Bの樹脂
塗工面とは反対の面から、更に、この塗工されたマトリ
クス樹脂と同じ熱硬化型マトリクス樹脂を塗工すること
ができる。
【0051】好ましくは、このコーターユニット20
は、上面にマトリクス樹脂が既に塗工されているガラス
クロス基材Bの下面側から塗工を実施することのできる
ファウンテンコーターとされる。ファウンテンコーター
は当業者には周知のものであり、例えば、図8に例示す
るように、ガラスクロス基材Bの下面に、基材Bの幅方
向に配置されたダイ21を有し、このダイ21にヘッダ
22及びディストリビュータ管23を介して、計量ポン
プ4”にて計量されたマトリクス樹脂が供給される。ダ
イ21には、ガラスクロス基材Bに対向して、この基材
Bの幅方向に所定のピッチにて多数の孔が穿設されてお
り、この孔から流出したマトリクス樹脂が基材Bの下面
側に塗工される。このときガラスクロス基材Aをダイ2
1の方向へと所定の圧力にて押圧し、ダイ21との間の
所定の距離を保持するために、このダイ21と対向し
て、エアノズル25が配置される。本実施例にて、エア
ノズル25は、ダイ21を中心として両側にそれぞれノ
ズル25’、25”を配置した構成とされる。斯かる構
成により、エアノズル25から噴射されたエアにより基
材Bは、ダイ21による上方向への塗工圧に抗して下方
へとダイ21の方に押圧される。
は、上面にマトリクス樹脂が既に塗工されているガラス
クロス基材Bの下面側から塗工を実施することのできる
ファウンテンコーターとされる。ファウンテンコーター
は当業者には周知のものであり、例えば、図8に例示す
るように、ガラスクロス基材Bの下面に、基材Bの幅方
向に配置されたダイ21を有し、このダイ21にヘッダ
22及びディストリビュータ管23を介して、計量ポン
プ4”にて計量されたマトリクス樹脂が供給される。ダ
イ21には、ガラスクロス基材Bに対向して、この基材
Bの幅方向に所定のピッチにて多数の孔が穿設されてお
り、この孔から流出したマトリクス樹脂が基材Bの下面
側に塗工される。このときガラスクロス基材Aをダイ2
1の方向へと所定の圧力にて押圧し、ダイ21との間の
所定の距離を保持するために、このダイ21と対向し
て、エアノズル25が配置される。本実施例にて、エア
ノズル25は、ダイ21を中心として両側にそれぞれノ
ズル25’、25”を配置した構成とされる。斯かる構
成により、エアノズル25から噴射されたエアにより基
材Bは、ダイ21による上方向への塗工圧に抗して下方
へとダイ21の方に押圧される。
【0052】更に、他の好ましい態様によれば、図9に
示すように、上記減圧吸引型のバックアップローラ8と
上記フローティングドライヤー10との間に、上記赤外
線ヒーター9と前記第2のコーターユニット20とを配
置することも可能である。このような構成により、ガラ
スクロス基材Bへのより均一なマトリクス樹脂の含浸が
より促進される。
示すように、上記減圧吸引型のバックアップローラ8と
上記フローティングドライヤー10との間に、上記赤外
線ヒーター9と前記第2のコーターユニット20とを配
置することも可能である。このような構成により、ガラ
スクロス基材Bへのより均一なマトリクス樹脂の含浸が
より促進される。
【0053】尚、上記実施例では、本発明に使用するダ
イコーター7としては、リップ部7Aから樹脂が均一な
分布状態で吐出されるようにコントロールできるものが
好ましく、そのためにギヤポンプ・イン・ダイタイプの
ダイコーターであるとしたが、ウルトラコートダイタイ
プのダイコーターでもよい。
イコーター7としては、リップ部7Aから樹脂が均一な
分布状態で吐出されるようにコントロールできるものが
好ましく、そのためにギヤポンプ・イン・ダイタイプの
ダイコーターであるとしたが、ウルトラコートダイタイ
プのダイコーターでもよい。
【0054】このウルトラコートダイタイプのコーター
は、ダイリップのリップ面と被塗工材(ガラスクロス基
材)とが極めて近接しているが接触しておらず、両者間
に常に塗工液(マトリクス樹脂)が介在し流動している
点に特徴がある。リップスロットから吐出されたマトリ
クス樹脂は、リップ面とガラスクロス基材との間に流れ
出る。この時、ガラスクロス基材は常に一定方向へ一定
速度で動いているので、事実上、マトリクス樹脂は、リ
ップ面とガラスクロス基材との間を通過していく。即ち
マトリクス樹脂は、リップ面とガラスクロス基材との間
隙を、ある流速で通過する際に大きな剪断応力がかけら
れ、急激な粘度変化を起こして一定の成膜力を与えられ
て、ガラスクロス基材の上にスムースに塗布される。こ
の時の、マトリクス樹脂の流速は、ポンピング量とガラ
スクロス基材の速度によって決定される。
は、ダイリップのリップ面と被塗工材(ガラスクロス基
材)とが極めて近接しているが接触しておらず、両者間
に常に塗工液(マトリクス樹脂)が介在し流動している
点に特徴がある。リップスロットから吐出されたマトリ
クス樹脂は、リップ面とガラスクロス基材との間に流れ
出る。この時、ガラスクロス基材は常に一定方向へ一定
速度で動いているので、事実上、マトリクス樹脂は、リ
ップ面とガラスクロス基材との間を通過していく。即ち
マトリクス樹脂は、リップ面とガラスクロス基材との間
隙を、ある流速で通過する際に大きな剪断応力がかけら
れ、急激な粘度変化を起こして一定の成膜力を与えられ
て、ガラスクロス基材の上にスムースに塗布される。こ
の時の、マトリクス樹脂の流速は、ポンピング量とガラ
スクロス基材の速度によって決定される。
【0055】又、必要に応じて、温度が一定に保持され
たコンパクションローラ等のロールユニットを、フロー
ティングドライヤー10による半硬化工程の前或は後、
又は、フローティングドライヤー10内(即ち、半硬化
工程の間)など、いずれの箇所に配置してもよい。又、
その複数箇所に同時に配置してもよい。
たコンパクションローラ等のロールユニットを、フロー
ティングドライヤー10による半硬化工程の前或は後、
又は、フローティングドライヤー10内(即ち、半硬化
工程の間)など、いずれの箇所に配置してもよい。又、
その複数箇所に同時に配置してもよい。
【0056】上記説明で、マトリクス樹脂としては、エ
ポキシ樹脂を用いたが、エポキシ樹脂の他に不飽和ポリ
エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ビニルエステル樹脂
等の熱硬化型樹脂も使用できる。
ポキシ樹脂を用いたが、エポキシ樹脂の他に不飽和ポリ
エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ビニルエステル樹脂
等の熱硬化型樹脂も使用できる。
【0057】また、繊維からなるシート状補強基材Aと
しては、上記説明したガラス繊維のクロス(ガラスクロ
ス)の他に、芳香族ポリアミド繊維、芳香族ポリエステ
ル繊維等の有機繊維のクロス、炭素繊維のクロス、又
は、これら繊維の一方向配列繊維シート、ランダム配列
不織布シートなども同様に使用できる。
しては、上記説明したガラス繊維のクロス(ガラスクロ
ス)の他に、芳香族ポリアミド繊維、芳香族ポリエステ
ル繊維等の有機繊維のクロス、炭素繊維のクロス、又
は、これら繊維の一方向配列繊維シート、ランダム配列
不織布シートなども同様に使用できる。
【0058】次に、本発明を実施例について更に詳しく
説明する。
説明する。
【0059】実施例1 図1に示す構成の製造装置を使用して複合材料(プリプ
レグ)を製造した。
レグ)を製造した。
【0060】この実施例では、繊維からなるシート状補
強基材Aとしては、厚さ180μm、目付205g/m
2 のガラスクロス基材(日東紡績株式会社製、WE−1
8K−BY−58)を使用し、巻出し装置1からアキュ
ムレータ2を経由して、コーターの塗布のためバックア
ップローラ8に供給した。バックアップローラとして
は、ロール直径300mmの減圧吸引型のバックアップ
ローラ(中外炉工業株式会社製サクションドライブロー
ル)を使用した。
強基材Aとしては、厚さ180μm、目付205g/m
2 のガラスクロス基材(日東紡績株式会社製、WE−1
8K−BY−58)を使用し、巻出し装置1からアキュ
ムレータ2を経由して、コーターの塗布のためバックア
ップローラ8に供給した。バックアップローラとして
は、ロール直径300mmの減圧吸引型のバックアップ
ローラ(中外炉工業株式会社製サクションドライブロー
ル)を使用した。
【0061】一方、主貯槽3で70℃で液状に保持され
た臭素を含むビスフェノールエポキシ樹脂を主成分とす
る組成物Aを計量ポンプ4で計量したものと、副貯槽
3’で70℃に保持された硬化剤ジシアンジアミド(D
ICY)を含むエポキシ樹脂組成物、更にはイミダゾー
ル系硬化促進剤を含むエポキシ樹脂組成物Bを計量ポン
プ4’で計量したものとを混合器5で混合器内の滞留時
間を1分で混合してマトリクス樹脂を調整し、70℃に
保温されたホッパー6に供給した。
た臭素を含むビスフェノールエポキシ樹脂を主成分とす
る組成物Aを計量ポンプ4で計量したものと、副貯槽
3’で70℃に保持された硬化剤ジシアンジアミド(D
ICY)を含むエポキシ樹脂組成物、更にはイミダゾー
ル系硬化促進剤を含むエポキシ樹脂組成物Bを計量ポン
プ4’で計量したものとを混合器5で混合器内の滞留時
間を1分で混合してマトリクス樹脂を調整し、70℃に
保温されたホッパー6に供給した。
【0062】ホッパー6に供給された樹脂をギアポンプ
・イン・ダイコーター(L2 /L1=1.1)7で計量
してコーターのリップ部7Aでガラスクロス基材Aの片
面に樹脂粘度6000cPで樹脂量145g/m2 を均
一な厚さに塗工した。この時、ガラスクロス基材の裏面
側は、外周に多数の細い吸引孔を有するバックアップロ
ーラ8で200Torrで減圧吸引した。これにより、
ガラスクロス基材中の空気が除去され、そしてガラスク
ロス基材の片面に塗工された樹脂は、ガラスクロス基材
の裏面側へと含浸されながら、次の工程へと送出され
た。
・イン・ダイコーター(L2 /L1=1.1)7で計量
してコーターのリップ部7Aでガラスクロス基材Aの片
面に樹脂粘度6000cPで樹脂量145g/m2 を均
一な厚さに塗工した。この時、ガラスクロス基材の裏面
側は、外周に多数の細い吸引孔を有するバックアップロ
ーラ8で200Torrで減圧吸引した。これにより、
ガラスクロス基材中の空気が除去され、そしてガラスク
ロス基材の片面に塗工された樹脂は、ガラスクロス基材
の裏面側へと含浸されながら、次の工程へと送出され
た。
【0063】この時、混合器5の入口からコーター7の
出口までの樹脂の滞留時間は10分であった。
出口までの樹脂の滞留時間は10分であった。
【0064】次に、図5に示すような上下に加温気体を
噴射する複数個のノズル10aを配備し、雰囲気温度を
165±1℃に制御されたフローティングドライヤー1
0の中を、マトリクス樹脂を塗工、含浸させたガラスク
ロス基材Bを50秒間走行させ、半硬化工程を実施し
た。
噴射する複数個のノズル10aを配備し、雰囲気温度を
165±1℃に制御されたフローティングドライヤー1
0の中を、マトリクス樹脂を塗工、含浸させたガラスク
ロス基材Bを50秒間走行させ、半硬化工程を実施し
た。
【0065】これにより、ガラスクロス基材Bに熱硬化
型樹脂を完全に含浸させた繊維補強シート状複合材、所
謂プリプレグCを得て、プルロール11、11’を経由
して、巻取り装置12で巻取った。
型樹脂を完全に含浸させた繊維補強シート状複合材、所
謂プリプレグCを得て、プルロール11、11’を経由
して、巻取り装置12で巻取った。
【0066】また、使用したコーター7は、従来のよう
な細長いシリンダ、スクリュを備えない、ギヤポンプ・
イン・ダイタイプのコーターであるため、メルト状態で
のシェアが低く、シェアによる発熱がなく、又、成膜性
が良好である。
な細長いシリンダ、スクリュを備えない、ギヤポンプ・
イン・ダイタイプのコーターであるため、メルト状態で
のシェアが低く、シェアによる発熱がなく、又、成膜性
が良好である。
【0067】また、得られたシート状複合材Cは、厚み
の均一性、ガラスクロス基材への樹脂の含浸性が良好
で、30倍に拡大して観察したところ、ボイドは全く認
められなかった。また、両表面の平滑性もほぼ良好であ
った。半硬化の程度を示す硬化反応率は47%で、常温
での表面の粘着性はなく、取扱い性にも優れていた。
の均一性、ガラスクロス基材への樹脂の含浸性が良好
で、30倍に拡大して観察したところ、ボイドは全く認
められなかった。また、両表面の平滑性もほぼ良好であ
った。半硬化の程度を示す硬化反応率は47%で、常温
での表面の粘着性はなく、取扱い性にも優れていた。
【0068】実施例2 実施例2では、図7に示す構成の製造装置を使用して複
合材料を製造した。即ち、バックアップローラ8の次に
ファウンテンコーター20による第2のコーティング工
程が設けられた。それ以外は、実施例1と同様の装置構
成とした。
合材料を製造した。即ち、バックアップローラ8の次に
ファウンテンコーター20による第2のコーティング工
程が設けられた。それ以外は、実施例1と同様の装置構
成とした。
【0069】この実施例2では、実施例1と同じシート
状補強基材及びマトリクス樹脂を使用した。
状補強基材及びマトリクス樹脂を使用した。
【0070】ギヤポンプ・イン・ダイタイプのコーター
7により樹脂量102g/m2 を均一な厚さに塗工し、
実施例1と同じ減圧吸引型バックアップローラ8にて、
且つ同じ減圧吸引条件で処理して、ガラスクロス基材の
上面から内部及び下面へと樹脂を含浸させた。次いで、
このガラスクロス基材の下方から、先の第1のコーター
7で塗工したと同じマトリクス樹脂をギヤポンプ4”に
て計量した後、ファウンテンコーター20で、樹脂量4
3g/m2 を均一な厚さに塗布した。塗布時において、
ガラスクロス基材の上方にエアノズル25(25’、2
5”)にてエアを噴射させた。これによって、粘着性の
ある樹脂が塗工されたガラスクロス基材の上面に接触す
ることなく所定の押圧力を付与しつつ、均一な厚さに塗
工することができた。次いで、実施例1と同じフローテ
ィングドライヤ10で、実施例1と同じ条件で半硬化処
理し、シート状複合材(プリプレグ)Cを得、プルロー
ル11、11’を経由して、巻取り装置12で巻取っ
た。
7により樹脂量102g/m2 を均一な厚さに塗工し、
実施例1と同じ減圧吸引型バックアップローラ8にて、
且つ同じ減圧吸引条件で処理して、ガラスクロス基材の
上面から内部及び下面へと樹脂を含浸させた。次いで、
このガラスクロス基材の下方から、先の第1のコーター
7で塗工したと同じマトリクス樹脂をギヤポンプ4”に
て計量した後、ファウンテンコーター20で、樹脂量4
3g/m2 を均一な厚さに塗布した。塗布時において、
ガラスクロス基材の上方にエアノズル25(25’、2
5”)にてエアを噴射させた。これによって、粘着性の
ある樹脂が塗工されたガラスクロス基材の上面に接触す
ることなく所定の押圧力を付与しつつ、均一な厚さに塗
工することができた。次いで、実施例1と同じフローテ
ィングドライヤ10で、実施例1と同じ条件で半硬化処
理し、シート状複合材(プリプレグ)Cを得、プルロー
ル11、11’を経由して、巻取り装置12で巻取っ
た。
【0071】得られたシート状複合材は、厚みの均一
性、ガラスクロス基材への樹脂の含浸性が良好で、30
倍に拡大して観察したところ、ボイドは全く認められな
かった。また、両表面の平滑性及び樹脂の均一性は極め
て良好であった。半硬化の程度を示す硬化反応率は46
%で、常温での表面の粘着性はなく、取扱い性も優れて
いた。
性、ガラスクロス基材への樹脂の含浸性が良好で、30
倍に拡大して観察したところ、ボイドは全く認められな
かった。また、両表面の平滑性及び樹脂の均一性は極め
て良好であった。半硬化の程度を示す硬化反応率は46
%で、常温での表面の粘着性はなく、取扱い性も優れて
いた。
【0072】比較例1 減圧吸引型のバックアップローラ8の代わりに、表面に
クロムメッキを施した通常のバックアップローラを使用
した以外は、実施例2の製造装置(図7)を使用し、同
じ製造条件にて、且つ、実施例2と同じシート状補強基
材及びマトリクス樹脂を使用して複合材料を製造した。
クロムメッキを施した通常のバックアップローラを使用
した以外は、実施例2の製造装置(図7)を使用し、同
じ製造条件にて、且つ、実施例2と同じシート状補強基
材及びマトリクス樹脂を使用して複合材料を製造した。
【0073】得られたシート状複合材の両表面の平滑性
及び樹脂の均一性は良好であったが、30倍に拡大して
観察したところ、ボイドの数が100個/in2 認めら
れ、やや多めのボイドの発生があった。
及び樹脂の均一性は良好であったが、30倍に拡大して
観察したところ、ボイドの数が100個/in2 認めら
れ、やや多めのボイドの発生があった。
【0074】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
による複合材料の製造方法及び製造装置によれば、メル
ト滞留時間が短く押出機での樹脂の硬化トラブルをなく
し、又メルト状態のシェアが低くシェアによる発熱を防
止し、更に成膜性が良好であって、均一な樹脂含浸が行
なわれ、品質一定の複合材料を連続的に得ることができ
る。更に、本発明によれば、厚みの均一性、シート状補
強基材への樹脂の含浸性が良好で、ボイドの発生をなく
し、しかも、両表面の平滑性及び樹脂の均一性が極めて
良好とされる複合材料を連続的に得ることができる。
による複合材料の製造方法及び製造装置によれば、メル
ト滞留時間が短く押出機での樹脂の硬化トラブルをなく
し、又メルト状態のシェアが低くシェアによる発熱を防
止し、更に成膜性が良好であって、均一な樹脂含浸が行
なわれ、品質一定の複合材料を連続的に得ることができ
る。更に、本発明によれば、厚みの均一性、シート状補
強基材への樹脂の含浸性が良好で、ボイドの発生をなく
し、しかも、両表面の平滑性及び樹脂の均一性が極めて
良好とされる複合材料を連続的に得ることができる。
【図1】本発明による複合材料の製造方法を実施するた
めの一実施例による製造装置の概略構成図である。
めの一実施例による製造装置の概略構成図である。
【図2】ダイコーターのギアポンプにおける樹脂流線と
塗工部の樹脂流線の比を示すための説明図である。
塗工部の樹脂流線の比を示すための説明図である。
【図3】減圧吸引型バックアップローラの一実施例の概
略構成図である。
略構成図である。
【図4】図3のバックアップローラの縦断面図である。
【図5】フローティングドライヤーのノズルを示す断面
概略図である。
概略図である。
【図6】本発明による複合材料の製造方法を実施するた
めの他の実施例による製造装置の概略構成図である。
めの他の実施例による製造装置の概略構成図である。
【図7】本発明による複合材料の製造方法を実施するた
めの他の実施例による製造装置の概略構成図である。
めの他の実施例による製造装置の概略構成図である。
【図8】ファウンテンコーターの一実施例の概略構成図
である。
である。
【図9】本発明による複合材料の製造方法を実施するた
めの他の実施例による製造装置の概略構成図である。
めの他の実施例による製造装置の概略構成図である。
【図10】従来の製造装置の第1例を示す概略構成図で
ある。
ある。
【図11】従来の製造装置の第2例を示す斜視図であ
る。
る。
【図12】図11の製造装置の要部断面図である。
1 巻出しユニット 2 アキュムレータユニット 3 主貯槽 3’ 副貯槽 4 計量ポンプ(計量装置) 4’ 計量ポンプ(計量装置) 5 混合器(混合ユニット) 6 ホッパー 7 ギヤポンプ・イン・ダイタイプコーター(ダイ
コーターユニット) 8 バックアップローラ(減圧、吸引ユニット) 9 赤外線ヒーター(加熱ユニット) 10 フローティングドライヤ(加熱ユニット) 12 巻取りユニット
コーターユニット) 8 バックアップローラ(減圧、吸引ユニット) 9 赤外線ヒーター(加熱ユニット) 10 フローティングドライヤ(加熱ユニット) 12 巻取りユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸島 宏 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡1−3−1 東燃株式会社総合研究所内
Claims (10)
- 【請求項1】 繊維からなるシート状補強基材に熱硬化
型マトリクス樹脂を塗工、含浸させた複合材料を連続的
に製造する方法において、(a)ダイコーターを用い
て、実質的に溶剤を含まない熱硬化型マトリクス樹脂を
溶融状態にて前記シート状補強基材の片面から、このシ
ート状補強基材の反対面を減圧状態に維持しながら、均
一に塗工するコーティング工程、(b)マトリクス樹脂
が塗工され、そして含浸されたシート状補強基材を非接
触タイプの加熱ユニットにより加熱し、該マトリクス樹
脂を半硬化させ、シート状プリプレグを形成する工程、
及び(c)前記シート状プリプレグを一定長さにカット
するか、又はカットせずに巻取る工程、を有し、それぞ
れの工程を連続化させてなる複合材料の製造方法。 - 【請求項2】 前記(a)工程の後に、前記マトリクス
樹脂が塗工されたシート状補強基材を、非接触タイプの
加熱ユニットで加熱し、マトリクス樹脂をシート状補強
基材に含浸させる工程を有することを特徴とする請求項
1の複合材料の製造方法。 - 【請求項3】 前記(a)工程の後に、前記マトリクス
樹脂が塗工されたシート状補強基材の樹脂塗工面とは反
対の面から、前記マトリクス樹脂と同じ熱硬化型マトリ
クス樹脂を塗工する第2のコーティング工程を有するこ
とを特徴とする請求項1の複合材料の製造方法。 - 【請求項4】 前記(a)工程の後に、前記マトリクス
樹脂が塗工されたシート状補強基材を、非接触タイプの
加熱ユニットで加熱し、マトリクス樹脂をシート状補強
基材に含浸させる工程と、該含浸工程の後に、前記マト
リクス樹脂が塗工されたシート状補強基材の樹脂塗工面
とは反対の面から、前記マトリクス樹脂と同じ熱硬化型
マトリクス樹脂を塗工する第2のコーティング工程とを
有することを特徴とする請求項1の複合材料の製造方
法。 - 【請求項5】 前記第2のコーティング工程は、ファウ
ンテンコーターにて行なわれる請求項3又は4の複合材
料の製造方法。 - 【請求項6】 繊維からなるシート状補強基材の巻出し
ユニットと、連続運転を可能とすべく前記シート状補強
基材の切替え時に作用するアキュムレータユニットと、
熱硬化型マトリクス樹脂を溶融して連続的に供給するユ
ニットと、前記シート状補強基材の片面に前記マトリク
ス樹脂を塗工するための、加熱制御可能なホッパーを有
するダイコーターユニットと、前記シート状補強基材の
マトリクス樹脂の塗工面とは反対側から減圧、吸引する
ことのできる減圧、吸引ユニットと、前記マトリクス樹
脂を加熱、半硬化させ、シート状プリプレグを形成する
ための非接触型加熱ユニットと、該シート状プリプレグ
を一定長さに横方向に切断するカッターユニット又はロ
ール状に巻取るための巻取りユニットと、を有すること
を特徴とする複合材料を連続的に製造する装置。 - 【請求項7】 前記減圧、吸引ユニットの後に、前記マ
トリクス樹脂が塗工されたシート状補強基材を加熱し、
マトリクス樹脂をシート状補強基材に含浸させるための
非接触タイプの加熱ユニットを有することを特徴とする
請求項6の装置。 - 【請求項8】 前記減圧、吸引ユニットの後に、前記マ
トリクス樹脂が塗工されたシート状補強基材の樹脂塗工
面とは反対の面から、前記マトリクス樹脂と同じ熱硬化
型マトリクス樹脂を塗工するための第2のコーターユニ
ットを有することを特徴とする請求項6の装置。 - 【請求項9】 前記減圧、吸引ユニットの後に、前記マ
トリクス樹脂が塗工されたシート状補強基材を加熱し、
マトリクス樹脂をシート状補強基材に含浸させるための
非接触タイプの加熱ユニットと、前記加熱ユニットの後
に、前記マトリクス樹脂が塗工されたシート状補強基材
の樹脂塗工面とは反対の面から、前記マトリクス樹脂と
同じ熱硬化型マトリクス樹脂を塗工するための第2のコ
ーターユニットとを有することを特徴とする請求項6の
装置。 - 【請求項10】 前記第2のコーターユニットはファウ
ンテンコーターである請求項8又は9の装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34060894A JPH08183029A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 複合材料の連続的製造方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34060894A JPH08183029A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 複合材料の連続的製造方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08183029A true JPH08183029A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18338612
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34060894A Pending JPH08183029A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 複合材料の連続的製造方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08183029A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001329079A (ja) * | 2000-03-17 | 2001-11-27 | Hitachi Chem Co Ltd | プリプレグの製造方法、プリプレグ、金属張り積層板及び印刷配線板 |
| JPWO2007040125A1 (ja) * | 2005-09-30 | 2009-04-16 | 住友ベークライト株式会社 | キャリア付きプリプレグの製造方法、キャリア付きプリプレグ、薄型両面板の製造方法、薄型両面板、及び多層プリント配線板の製造方法 |
| CN117734246A (zh) * | 2023-12-19 | 2024-03-22 | 浙江大学 | 一种钢管桩用的纤维布增强涂层及其制备方法与应用 |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP34060894A patent/JPH08183029A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001329079A (ja) * | 2000-03-17 | 2001-11-27 | Hitachi Chem Co Ltd | プリプレグの製造方法、プリプレグ、金属張り積層板及び印刷配線板 |
| JPWO2007040125A1 (ja) * | 2005-09-30 | 2009-04-16 | 住友ベークライト株式会社 | キャリア付きプリプレグの製造方法、キャリア付きプリプレグ、薄型両面板の製造方法、薄型両面板、及び多層プリント配線板の製造方法 |
| JP2011132535A (ja) * | 2005-09-30 | 2011-07-07 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | キャリア付きプリプレグの製造方法、キャリア付きプリプレグ、薄型両面板の製造方法、薄型両面板、及び多層プリント配線板の製造方法 |
| JP4957552B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2012-06-20 | 住友ベークライト株式会社 | プリント配線板用キャリア付きプリプレグの製造方法、プリント配線板用キャリア付きプリプレグ、プリント配線板用薄型両面板の製造方法、プリント配線板用薄型両面板、及び多層プリント配線板の製造方法 |
| CN117734246A (zh) * | 2023-12-19 | 2024-03-22 | 浙江大学 | 一种钢管桩用的纤维布增强涂层及其制备方法与应用 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000530 |