JPH08183796A - α−L−アスパルチル−D−アミノ酸−N−(S)−α−アルキルベンジルアミドの製造法 - Google Patents

α−L−アスパルチル−D−アミノ酸−N−(S)−α−アルキルベンジルアミドの製造法

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JPH08183796A
JPH08183796A JP32709294A JP32709294A JPH08183796A JP H08183796 A JPH08183796 A JP H08183796A JP 32709294 A JP32709294 A JP 32709294A JP 32709294 A JP32709294 A JP 32709294A JP H08183796 A JPH08183796 A JP H08183796A
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alkylbenzylamide
amino acid
aspartyl
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aspartic
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JP32709294A
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Toyohito Tsuchiya
豊人 土屋
Chiaki Mochizuki
千秋 望月
Tadashi Takemoto
正 竹本
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Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 α−L−アスパルチル−D−アミノ酸−N−
(S)−α−アルキルベンジルアミドの製造法を提供す
る。 【構成】 L−アスパラギン酸無水物の強酸付加塩とD
−アミノ酸−N−(S)−α−アルキルベンジルアミド
とを縮合させ、反応選択性よく高収率で一般式1のα−
L−アスパルチル−D−アミノ酸−N−(S)−α−ア
ルキルベンジルアミドを得る。さらに反応液をアルカリ
性にして、過剰のD−アミノ酸−N−(S)−α−アル
キルベンジルアミドを有機溶媒に抽出除去した後の水層
をpH4.5〜6.5に調整し晶析させ結晶としてα−
L−アスパルチル−D−アミノ酸−N−(S)−α−ア
ルキルベンジルアミドを得る。 (RはC1〜4のアルキル基、RはC1〜3のアル
キル基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は甘味剤である下記一般式
(1)で示されるα−L−アスパルチル−D−α−アミ
ノ酸−N−(S)−α−アルキルベンジルアミドの合成
中間体であるD−α−アミノ酸−N−(S)−α−アル
キルベンジルアミドの製造法に関するものである。
【0002】
【化2】 (上記式においてR1は炭素数1〜4のアルキル基、R2
は炭素数1〜3のアルキル基を表す。)
【0003】
【従来の技術】α−L−アスパルチル−D−α−アミノ
酸−N−(S)−α−アルキルベンジルアミドは米国特
許5286509に記載の甘味を有する化合物である。
当該特許に本化合物の合成法について記載されている
が、その方法の1つとして、D−α−アミノ酸−N−
(S)−α−アルキルベンジルアミドをN−保護−L−
アスパラギン酸−β−アルキルエステルと縮合させ、次
いで保護基を除去して、目的物を得る、という方法が挙
げられている。この方法は、N−保護−L−アスパラギ
ン酸−β−アルキルエステル及び縮合剤が高価であるた
め工業的には優れている方法とはいえない。
【0004】また、上述の特許には、N−保護−L−ア
スパラギン酸−β−アルキルエステルの代わりに、N−
ホルミル−L−アスパラギン酸無水物、N−ベンジルオ
キシカルボニル−L−アスパラギン酸無水物を用いて、
D−α−アミノ酸−N−(S)−α−アルキルベンジル
アミドと縮合させた後、保護基を除去して、副生したβ
−L−アスパルチル−D−アミノ酸−N−(S)−α−
アルキルベンジルアミドを晶析操作により、目的物α−
L−アスパルチル−D−アミノ酸−N−(S)−α−ア
ルキルベンジルアミドから除く方法も記載されている
が、詳細な製造条件は述べられていない。
【0005】そこで、N−ホルミル−L−アスパラギン
酸無水物及びN−ベンジルオキシカルボニル−L−アス
パラギン酸無水物を用いて、類似の甘味物質α−L−ア
スパルチル−L−フェニルアラニン メチルエステルを
製造するのと同様の条件(特開昭61−267600)
で縮合させたが、反応選択性が低く満足のいく収率は得
られなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】高価な保護基、縮合剤
を用いないでD−アミノ酸−N−(S)−α−アルキル
ベンジルアミドとL−アスパラギン酸成分とを縮合さ
せ、α−L−アスパルチル−D−アミノ酸−N−(S)
−α−アルキルベンジルアミドを得る新たな製法を見い
だすことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに鋭意検討した結果、L−アスパラギン酸成分とし
て、L−アスパラギン酸無水物の強酸付加塩を用いてD
−アミノ酸−N−(S)−α−アルキルベンジルアミド
と縮合させることで、反応の選択性が格段に向上し、目
的とするα−ペプチド生成、即ちα−L−アスパルチル
−D−アミノ酸−N−(S)−α−アルキルベンジルア
ミド生成収率が大幅に向上することがわかった。さらに
は、その反応液をアルカリ性にし、水及び水と混和しな
い有機溶媒との間で抽出し、未反応のD−アミノ酸−N
−(S)−α−アルキルベンジルアミドを有機層に除去
するとともに、α及びβ−L−アスパルチル−D−アミ
ノ酸−N−(S)−α−アルキルベンジルアミドをアル
カリ性の水層に抽出し、この水層を弱酸性にして晶析さ
せることでα−L−アスパルチル−D−アミノ酸−N−
(S)−α−アルキルベンジルアミドを単離できること
がわかり本発明を完成した。
【0008】本発明で用いられるL−アスパラギン酸無
水物の強酸付加塩としては、ハロゲン化水素塩、スルホ
ン酸塩、硫酸塩などが挙げられるが、なかでもハロゲン
化水素塩が好適である。この物質は酢酸溶媒中でL−ア
スパラギン酸を三塩化燐と処理することで容易に得られ
る。(特開昭47−42620)
【0009】このL−アスパラギン酸無水物の強酸付加
塩とD−アミノ酸−N−(S)−α−アルキルベンジル
アミドとを縮合させる際には、強酸を中和するためにL
−アスパラギン酸無水物に対して、D−アミノ酸−N−
(S)−α−アルキルベンジルアミドを2倍モル以上用
いる必要がある。また、縮合により生成したL−アスパ
ルチル−D−アミノ酸−N−(S)−α−アルキルベン
ジルアミドが未反応のL−アスパラギン酸無水物と縮合
して、トリペプチド体を生成するのを抑制するため、望
ましくは、3倍モル以上用いるとよい。
【0010】混合する際は、トリペプチド生成抑制の観
点から適当な溶媒に溶解したD−アミノ酸−N−(S)
−α−アルキルベンジルアミドにL−アスパラギン酸無
水物を添加するのが望ましい。このような溶媒として
は、原料及び生成物と反応しないものであればよい。具
体的には、ベンゼン、トルエンなどの芳香族類、酢酸エ
チル、酢酸ブチルなどの酢酸エステル類、アセトン、メ
チルエチルケトンなどのケトン類、アセトニトリルなど
のニトリル類、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハ
ロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン
などのエ−テル類が挙げられる。さらに、後工程で過剰
のD−アミノ酸−N−(S)−α−アルキルベンジルア
ミドを除去することを考慮した場合、それらの中でも水
と混和しないものが望まれる。
【0011】反応させる際の温度としては、反応の選択
性を高めるために低温で行うことが望ましい。その温度
としては室温以下、望ましくは5°C以下、さらに望ま
しくは−10°C以下である。その温度で数十分〜数時
間反応させた後、室温にまで昇温させることでほぼ反応
は完結する。
【0012】この様にして得られた反応液中には、反応
生成物であるα及びβ−L−アスパルチル−D−アミノ
酸−N−(S)−α−アルキルベンジルアミドと過剰に
用いたD−アミノ酸−N−(S)−α−アルキルベンジ
ルアミドとが存在するが、この過剰の原料を目的物と分
離するには次のようにするとよい。反応溶媒に水と混和
しない有機溶媒を用いた場合は、反応液に水酸化ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどを含む
アルカリ性水を加えてpH7以上のアルカリ性にし分層
することで、原料D−アミノ酸−N−(S)−α−アル
キルベンジルアミドを遊離した形で有機層に、生成物α
及びβ−L−アスパルチル−D−アミノ酸−N−(S)
−α−アルキルベンジルアミドをカルボン酸塩の形で水
層に分離することができる。反応溶媒に水と混和する有
機溶媒を用いた場合は、濃縮によりその溶媒を留去し、
さらに水と混和しない有機溶媒を用いることで、同様の
状況にすることができる。有機層に分離したD−アミノ
酸−N−(S)−α−アルキルベンジルアミドは再度原
料として用いることも可能である。
【0013】一方、この様にして得られたα及びβ−L
−アスパルチル−D−アミノ酸−N−(S)−α−アル
キルベンジルアミドを含むアルカリ性水層は、塩酸、硫
酸などの酸を用いてpH4.5〜6.5に調整し、その
後は必要により濃縮、冷却などの通常の晶析操作を行う
ことでα−L−アスパルチル−D−アミノ酸−N−
(S)−α−アルキルベンジルアミドのみを結晶として
取得することができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。尚、HPLC分析条件は以下の通りである。 カラム:Inertsil(ODS) 6φ×150m
m、溶離液:0.1MKH2PO4(pH3.0)/Me
CN=80/20(V/V)、流速:1.0ml/mi
n、温度:室温、検出:210nm
【0015】
【実施例1】D−バリン−N−(S)−α−エチルベン
ジルアミド0.47g(2.0mmol)を含む酢酸エ
チル溶液13mlを−30±2°Cに冷却しておき、こ
れに、L−アスパラギン酸無水物塩酸塩結晶76mg
(0.5mmol)を添加した。同温度で30分攪拌し
た後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をメタノ−ル
/水に溶解した。HPLC分析した結果、生成したα−
L−アスパルチル−D−バリン−N−(S)−α−エチ
ルベンジルアミドとβ−L−アスパルチル−D−バリン
−N−(S)−α−エチルベンジルアミドとの生成比は
α/β=3.8であった。
【0016】
【比較例1】N−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物
72mg(0.5mmol)を用いる以外は、実施例1
と同様にした。生成したN−ホルミル−α−L−アスパ
ルチル−D−バリン−N−(S)−α−エチルベンジル
アミドとN−ホルミル−β−L−アスパルチル−D−バ
リン−N−(S)−α−エチルベンジルアミドとの生成
比はα/β=1.3であった。
【0017】
【比較例2】N−ベンジルオキシカルボニル−L−アス
パラギン酸無水物0.12g(0.5mmol)を用い
る以外は、実施例1と同様にした。得られた反応液を減
圧下濃縮し、残渣をメタノ−ルに溶解し、10%Pd−
Cを触媒として用い水素で接触還元した。触媒を濾過に
より除去した母液中のα−L−アスパルチル−D−バリ
ン−N−(S)−α−エチルベンジルアミドとβ−L−
アスパルチル−D−バリン−N−(S)−α−エチルベ
ンジルアミドとをHPLCで分析したところ、α/β=
2.0であった。
【0018】
【比較例3】N−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物
0.17g(1.2mmol)を酢酸1.5mlに室温
下で懸濁攪拌しておき、これにD−バリン−N−(S)
−α−エチルベンジルアミドを0.28g(1.2mm
ol)含むトルエン溶液を30分で添加した。その後3
時間攪拌した後、トルエンを減圧下留去してメタノ−ル
−水で溶解して、HPLC分析した。その結果、α−L
−アスパルチル−D−バリン−N−(S)−α−エチル
ベンジルアミドとβ−L−アスパルチル−D−バリン−
N−(S)−α−エチルベンジルアミドとの生成比はα
/β=1.6であった。
【0019】
【実施例2】D−バリン−N−(S)−α−エチルベン
ジルアミド4.68g(20mmol)を含むトルエン
溶液100mlを−30±2°Cに冷却しておき、これ
に、L−アスパラギン酸無水物塩酸塩結晶0.8g(5
mmol)を添加した。同温度で30分攪拌した後、水
100mlを加えさらに1N−NaOHでpHを10に
調整してからトルエン層と水層を分離した。水層はもう
1度トルエンで抽出し、集めたトルエン層を分析したと
ころ、D−バリン−N−(S)−α−エチルベンジルア
ミドが3.46g(14.8mmol:回収率75.2
%)。一方の水層をHPLC分析したところ、α−L−
アスパルチル−D−バリン−N−(S)−α−エチルベ
ンジルアミドとβ−L−アスパルチル−D−バリン−N
−(S)−α−エチルベンジルアミドとがそれぞれ、
1.29g(3.69mmol:収率73.8%)、
0.36g(1.04mmol)生成していた。生成比
α/β=3.6。この水層を1N−HClでpHを5.
1に調整した後、約100mlまで減圧濃縮してから、
冷蔵庫中に3日間保存した。析出した結晶を吸引濾過分
離により得た。得られた結晶をHPLC分析したとこ
ろ、α−L−アスパルチル−D−バリン−N−(S)−
α−エチルベンジルアミドのみでありβ−L−アスパル
チル−D−バリン−N−(S)−α−エチルベンジルア
ミドが極微量検出され、D−バリン−N−(S)−α−
エチルベンジルアミドは認められなかった。このα−L
−アスパルチル−D−バリン−N−(S)−α−エチル
ベンジルアミド湿結晶は減圧乾燥することで重量0.9
7gとなった。(2.78mmol:収率55.6
%)。
【0020】
【実施例3】D−α−アミノ酪酸−N−(S)−α−メ
チルベンジルアミド0.41g(2.0mmol)を用
いる以外は、実施例1と同様にした。生成したα−L−
アスパルチル−D−α−アミノ酪酸−N−(S)−α−
メチルベンジルアミドとβ−L−アスパルチル−D−α
−アミノ酪酸−N−(S)−α−メチルベンジルアミド
との生成比はα/β=2.6であった。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法によれば、簡便な方法、高
収率でα−L−アスパルチル−D−アミノ酸−N−
(S)−α−アルキルベンジルアミドを得ることができ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で示されるα−L−アスパ
    ルチル−D−アミノ酸−N−(S)−α−アルキルベン
    ジルアミドを製造するに際して、対応するD−アミノ酸
    −N−(S)−α−アルキルベンジルアミドと縮合させ
    るアスパラギン酸成分として、L−アスパラギン酸無水
    物の強酸付加塩を用いることを特徴とする製造法。 【化1】 (上記式においてR1は炭素数1〜4のアルキル基、R2
    は炭素数1〜3のアルキル基を表す。)
  2. 【請求項2】 用いるL−アスパラギン酸無水物の強酸
    付加塩がL−アスパラギン酸無水物塩酸塩である請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 L−アスパラギン酸無水物の強酸付加塩
    とD−アミノ酸−N−(S)−α−アルキルベンジルア
    ミドとを縮合させた反応液を水と混和しない有機溶媒と
    アルカリ性水で抽出し、得られたアルカリ性の水層をp
    H4.5〜6.5にして、晶析させることを特徴とする
    α−L−アスパルチル−D−アミノ酸−N−(S)−α
    −アルキルベンジルアミドの製造法。
  4. 【請求項4】 用いるD−アミノ酸−N−(S)−α−
    アルキルベンジルアミドのD−アミノ酸部分がα−アミ
    ノ酪酸またはバリンであり、アルキルベンジルアミド部
    分のアルキル基がメチルまたはエチル基である請求項1
    または3の方法。
JP32709294A 1994-12-28 1994-12-28 α−L−アスパルチル−D−アミノ酸−N−(S)−α−アルキルベンジルアミドの製造法 Pending JPH08183796A (ja)

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