JPH0818403B2 - 積層板および積層板用未焼結複合フィルム - Google Patents

積層板および積層板用未焼結複合フィルム

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JPH0818403B2
JPH0818403B2 JP5160256A JP16025693A JPH0818403B2 JP H0818403 B2 JPH0818403 B2 JP H0818403B2 JP 5160256 A JP5160256 A JP 5160256A JP 16025693 A JP16025693 A JP 16025693A JP H0818403 B2 JPH0818403 B2 JP H0818403B2
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一雄 中嶋
若男 田口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、高周波
プリント配線基板として用いられる低誘電率積層板のよ
うな積層板および積層板用未焼結複合フィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、積層板の製造方法としては次に述
べるような各種の製造方法がある。第一の製造方法は、
基材にPTFE樹脂(ポリ・テトラ・フルオロ・エチレ
ン、4フッ化樹脂)を含浸し、これを乾燥および焼成し
てプリプレグ(pre-preg)を形成し、複数層のプリプレ
グ間にPFA樹脂(4フッ化エチレン・パーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合樹脂)フィルムまたはFE
P樹脂(パーフルオロエチレンプロピレン樹脂)フィル
ムを介設し、最外層に配置する金属箔とプリプレグとの
間にも上記フィルムを介設して、積層成形することによ
り積層板を製造する方法である。
【0003】この第一の製造方法によれば、上記フィル
ムを介設することで、金属箔とプリプレグとの接着強さ
が保持され、またプリプレグ層間の接着力が保持され、
さらに積層板中の樹脂含有比率が調節できる利点がある
反面、一般に上述のフィルムはスクリュ押出機で樹脂を
溶融混練し、T型ダイスを通して射出成形されるため、
このフィルムの製造工程中に相当量の金属小片や金属粉
がフィルム中に混入し、金属小片および金属粉は導電性
を有するため、プリント配線基板においては回路の短
絡、断線などの要因となり、実質的に使用困難な問題点
があった。
【0004】第二の製造方法は、基材に第1のフッ素樹
脂を含浸し、これを乾燥および焼成した後に、第2のフ
ッ素樹脂としてPFAまたはFEPを含浸し、これを乾
燥および焼成して形成したプリプレグの最外層に金属箔
を配置した後、積層成形することにより積層板を製造す
る方法である。
【0005】この第二の製造方法によれば、基材に含浸
した第1のフッ素樹脂は乾燥後、該樹脂の融点以上で焼
成され、このようにフッ素樹脂が融点以上で焼成される
と、その表面エネルギが低く、濡れ性が極度に悪化する
ため、該フッ素樹脂の上にPFAまたはFEPを保持さ
せようとしても、乾燥、焼成工程中に脱落が生じて、均
一な高精度の膜の形成が困難で、プリプレグと金属箔と
の接着力、プリプレグ相互の接着力、樹脂含有量に部分
的な差異が発生し、特性値がばらつく関係上、安定した
性能の積層板が得られない問題点があった。
【0006】第三の製造方法は、布状基材の表面にフッ
素樹脂層を形成し、このフッ素樹脂層における表面近傍
が未焼結であるプリプレグを形成し、このプリプレグの
表面に金属箔を配置した後に、加熱加圧して上述の金属
箔をプリプレグに接着させて、積層板を製造する方法で
ある。
【0007】この第三の製造方法によれば、布状基材に
含浸させたフッ素樹脂層はその表面近傍のみが未焼結と
なり、基材の芯部および基材近傍は焼結される。この第
三の製造方法によればプリプレグと金属箔との接着強さ
をある程度確保することができる利点がある反面、大型
の積層板においてはその全面にわたって均一な接着力を
得ることが困難で、ばらつきが大きいうえ、樹脂含有率
が低い積層板においては、回路形成時のエッチングによ
り金属箔を除去した後の樹脂表面から薬液の浸込みが生
じ、かつハンダ耐熱性が劣り、金属箔に膨れなどの欠陥
が発生する問題点があった。加えて、プリプレグ中に焼
結層と未焼結層とが混在する関係上、積層板の厚さが薄
い場合には、反り、捩れなどの欠陥が発生しやすい問題
点があった。
【0008】第四の製造方法は、布基材にPFAまたは
FEPを含浸し、これを乾燥および焼成してプリプレグ
を形成し、このプリプレグに金属箔を配置した後に、積
層成形することにより積層板を製造する方法である。
【0009】この第四の製造方法によれば、プリプレグ
と金属箔との接着力、プリプレグ相互の接着力、布基材
とPFAまたはFEPのフッ素樹脂との接着力が何れも
安定する利点がある反面、PFAまたはFEPはその融
点以上の高温において粘度が低く、流動性が大きくなる
ため、積層成形時の加熱加圧工程中にPFAまたはFE
Pが流動しやすく、この結果、積層板の厚み精度が悪化
するうえ、上述のPFAまたFEPはPTFEに対して
コスト高となる問題点があった。
【0010】第五の製造方法は、基材に第1のフッ素樹
脂を含浸した後に、これを乾燥および焼結し、この上層
に対して第1のフッ素樹脂より低融点の第2のフッ素樹
脂を保持させてプリプレグを形成し、このプリプレグに
金属箔を配置した後に、第1のフッ素樹脂の融点より低
温で、しかも第2のフッ素樹脂の融点より高温となる温
度条件下で、積層成形することにより積層板を製造する
方法である。
【0011】この第五の製造方法によれば、積層加圧時
に上述の第1のフッ素樹脂は当該樹脂特有の形状記憶性
に起因してクッション性を発揮するため、積層板特性が
ばらついて不安定となり、加えて第1のフッ素樹脂の焼
成時にこの第1のフッ素樹脂の融点以上で焼成されるた
め、表面エネルギが低く、濡れ性が悪化するため、この
第1のフッ素樹脂の上に第2のフッ素樹脂を保持させよ
うとしても、乾燥、焼成工程中に脱落して均一な高精度
の膜の形成が困難となる問題点があった。
【0012】一方、例えば比誘電率がεr=2.4以下
の低誘電率基板を得るためには、樹脂含有率が多い例え
ば80vol %以上のプリプレグを形成する必要がある
が、従来技術においては樹脂含有率が多いプリプレグを
形成することが困難であった。すなわち、ガラス布基材
に樹脂を含浸した後に、乾燥、焼結を繰返す場合、上述
の樹脂焼結工程で樹脂が収縮するので、仮りにガラス布
基材に対する樹脂の厚塗りが可能になっても、上記操作
の繰返しにより、基材が上記収縮力に耐えられず、波打
ち状に変形するため、形成されたプリプレグに凹凸状の
厚みむらが生じ、厚さ精度が悪化する。
【0013】したがって従来においては既述した第一の
製造方法に見られるように、各層間およびプリプレグと
金属箔との間にPFAフィルムやFEPフィルムを介設
して樹脂含有率を多くする方法がとられていたが、この
ような従来方法によれば、既述したようにPFAフィル
ム、FEPフィルム中への金属小片、金属粉の混入によ
り回路の短絡、断線等のトラブル発生の要因となる。ま
たPFAフィルム、FEPフィルムを多用すると積層板
の低誘電率化が容易な反面、曲げ弾性率が低下すると共
に、熱膨張率が大となり、積層板それ自体が軟弱化する
問題点があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、基材に対するPTFE樹脂ディスパージョ
ンの含浸後、PTFE樹脂の融点を越えない低温条件下
で乾燥処理し、この未焼結の状態において含浸および乾
燥を繰返して必要樹脂保持量の未焼結プリプレグを形成
し、樹脂量の調整は該未焼結プリプレグで行なうと共
に、極薄2層構造の未焼結複合フィルムを用いて、積層
板を形成することで、厚さ精度が高く、厚さ方向の線膨
張係数が小さく、かつハンダ耐熱性に優れると共に、異
物混入が少なく、さらには接着力の向上を図ることがで
きる低誘電率の積層板の提供を目的とする。
【0015】この発明の請求項2記載の発明は、キャス
ティング法により形成されたPTFE樹脂と該PTFE
樹脂に対して低融点のフッ素樹脂との2層構造の未焼結
複合フィルムとすることで、金属粉や炭化微粉の混入が
なく、10μm以下の極薄構造とすることができる積層
板用未焼結複合フィルムの提供を目的とする。
【0016】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の目的と併せて、諸種の2層構造の
焼結複合フィルムを選定することで、プリプレグの製造
工程を標準化することができる積層板用未焼結複合フィ
ルムの提供を目的とする。
【0017】この発明の請求項4記載の発明は、積層板
を多層化するに際して二次成形を行なっても、層間のず
れや回路部の流動いわゆるスイミング現象がなく、また
回路部と未焼結複合フィルムとの間に空隙が形成される
こともなく、ハンダ耐熱性、熱衝撃性、寸法安定性に優
れた多層化が可能な積層板の提供を目的とする。
【0018】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項4記載の発明の目的と併せて、未焼結複合フィルム
間に未焼結プリプレグを介設することで、回路の層間厚
さを任意に設定することができる積層板の提供を目的と
する。
【0019】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項4記載の発明の目的と併せて、未焼結複合フィルム
間に焼結プリプレグを介設することで、回路の層間厚さ
を任意に設定することができる積層板の提供を目的とす
る。
【0020】この発明の請求項7記載の発明は、積層板
を多層化するに際して二次成形を行なっても、層間のず
れや回路部の流動いわゆるスイミング現象がなく、また
回路部と未焼結複合フィルムとの間に空隙が形成される
こともなく、ハンダ耐熱性、熱衝撃性、寸法安定性に優
れ、多層化が可能なことと併せて、未焼結複合フィルム
間に熱硬化性プリプレグを介設することで、回路の層間
厚さを任意に設定することができると共に、上述の熱硬
化性プリプレグの介設により積層板全体の剛性向上を図
り、圧縮、復元力が繰返し付勢されるテストボードに適
用しても耐久性の向上を図ることができ、また部品実装
後においてシャーシ等に取付けることが可能な積層板の
提供を目的とする。
【0021】この発明の請求項8記載の発明は、上記請
求項7記載の発明の目的と併せて、諸種の2層構造の
焼結複合フィルムを選定することで、プリプレグの製造
工程を標準化することができる積層板用未焼結複合フィ
ルムを用いた積層板の提供を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、基材にPTFE樹脂ディスパージョンを含浸
し、該PTFE樹脂の融点に対して低温で乾燥処理し、
上記含浸および乾燥を繰返して必要樹脂保持量と成した
未焼結プリプレグを形成する一方、一層がPTFE樹脂
で、他層が該PTFE樹脂に対して低融点のフッ素樹脂
で形成された2層構造の積層板用未焼結複合フィルムを
形成し、上記未焼結プリプレグの少なくとも片側外面に
上記未焼結複合フィルムを介して金属箔を配置した後
に、PTFE樹脂の融点に対して高温で加熱加圧した積
層板であることを特徴とする。
【0023】この発明の請求項2記載の発明は、PTF
E樹脂ディスパージョンをプレート上に付着して薄層と
成した後乾燥処理し、該薄層表面にPTFE樹脂に対し
て低融点のフッ素樹脂ディスパージョンが付着した後乾
燥処理された2層構造フィルムを上記プレートから剥離
して形成された積層板用未焼結複合フィルムであること
を特徴とする。
【0024】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の構成と併せて、上記低融点のフッ素
樹脂ディスパージョンは、PFA、FEPおよびETF
のうちの1つのフッ素樹脂ディスパージョンとした積
層板用未焼結複合フィルムであることを特徴とする。
【0025】この発明の請求項4記載の発明は、基材に
フッ素樹脂ディスパージョンを含浸した後に、乾燥して
未焼結プリプレグを形成し、該未焼結プリプレグの少な
くとも片面に金属箔を配置し、上記フッ素樹脂の融点よ
り高温で加熱加圧した回路部を有する内層用および外層
用の複数の回路層が形成され、上記複数の回路層間に、
一層がPTFE樹脂で、他層が該PTFE樹脂に対して
低融点のフッ素樹脂で形成された2層構造の未焼結複合
フィルムを介設し、上記未焼結複合フィルムの一層側を
反回路部側に、他層側を回路部側に対向させると共に、
未焼結複合フィルムの一層側と対向部材との間にPFA
もしくはFEPの介挿フィルムを介設し、PTFEの融
点より高温で加熱加圧する積層板であることを特徴とす
る。
【0026】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項4記載の発明の構成と併せて、上記複数の回路層間
に上記未焼結複合フィルムを複数介設すると共に、複数
未焼結複合フィルム間には、基材にフッ素樹脂を含浸
後、乾燥した未焼結プリプレグを介設した積層板である
ことを特徴とする。
【0027】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項4記載の発明の構成と併せて、上記複数の回路層間
に上記未焼結複合フィルムを複数介設すると共に、複数
未焼結複合フィルム間には、基材にフッ素樹脂を含浸
後、乾燥および焼結した焼結プリプレグを介設した積層
板であることを特徴とする。
【0028】この発明の請求項7記載の発明は、基材に
フッ素樹脂ディスパージョンを含浸した後に、乾燥して
未焼結プリプレグを形成し、該未焼結プリプレグの少な
くとも片面に金属箔を配置し、上記フッ素樹脂の融点よ
り高温で加熱加圧した回路部を有する内層用および外層
用の複数の回路層が形成され、上記複数の回路層間に、
一層がPTFE樹脂で、他層が該PTFE樹脂に対して
低融点のフッ素樹脂で形成された2層構造の未焼結複合
フィルムを介設し、上記未焼結複合フィルムの一層側を
反回路部側に、他層側を回路部側に対向させて熱融着さ
せると共に、反回路側表面を接触角70度以下に表面改
質し、上記複数の回路層間にはエポキシ系またはポリイ
ミド系のフッ素樹脂に対して低温で焼成固化する熱硬化
性プリプレグを介設し、2層構造の未焼結複合フィルム
を構成するPTFEより低融点のフッ素樹脂の融点に対
して低温で加熱加圧した積層板であることを特徴とす
る。
【0029】この発明の請求項8記載の発明は、上記請
求項7記載の発明の構成と併せて、上記低融点のフッ素
樹脂は、PFA、FEPおよびETFEのうちの1つの
フッ素樹脂とした積層板であることを特徴とする。
【0030】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明によれ
ば、含浸および乾燥を繰返して必要樹脂保持量と成す未
焼結プリプレグを形成するので、樹脂量の調整はこの未
焼結プリプレグにおいて行なうことができ、また極薄2
層構造の未焼結複合フィルムを用いて積層板を製造する
ので、この未焼結複合フィルムを樹脂量調整に用いるこ
となく接着用に用いることができ、厚さ精度が高く、厚
さ方向の線膨張係数が小さく、かつハンダ耐熱性に優れ
ると共に、異物混入が少なく、さらには接着力の向上を
図ることができ、樹脂保持量の多い低誘電率の積層板を
得ることができる効果がある。
【0031】この発明の請求項2記載の発明によれば、
キャスティング法により形成された積層板用未焼結複合
フィルムはPTFE樹脂と、該PTFE樹脂に対して低
融点のフッ素樹脂との2層構造のフィルムとすることが
でき、金属粉や炭化微粉の混入がなく、電気絶縁性に優
れると共に、10μm以下の極薄構造とすることができ
る効果がある。
【0032】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項2記載の発明の効果と併せて、上記未焼結
合フィルムの一層を構成するPTFE樹脂(融点327
℃)に対して他層を構成するフッ素樹脂は、PFA(融
点310℃のテトラフルオロエチレン・パーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(融点275
℃のテトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピレン
共重合体)、ETFE(融点270℃のテトラフルオロ
エチレン・エチレン共重合体)の諸種の低融点フッ素樹
脂から選定することができるので、諸種の2層構造の極
薄複合フィルムを得ることができ、このため未焼結プリ
プレグの製造工程を標準化することができる効果があ
る。
【0033】この発明の請求項4記載の発明によれば、
回路部を有する複数の回路層間に未焼結複合フィルムを
介設し、この未焼結複合フィルムのPTFE樹脂よりな
る一層側を反回路側に、PTFE樹脂に対して低融点の
フッ素樹脂よりなる他層側を回路側に配設して製造する
ので、積層板を多層化するに際して二次成形を行なって
も、回路層の回路部と未焼結複合フィルムとの間の空隙
は低融点フッ素樹脂の溶融流動により埋めることがで
き、層間のずれや回路部の流動いわゆるスイミング現象
未焼結複合フィルム一層側のPTFE樹脂により防止
することができる。
【0034】この結果、積層板を多層化しても、層間の
ずれや回路部の流動(スイミング現象)がなく、また回
路部と未焼結複合フィルムとの間に空隙が形成されるこ
ともなく、また回路層を上記未焼結プリプレグからの製
造することで、ハンダ耐熱性、熱衝撃性、寸法安定性に
優れ、かつ多層化が可能な効果がある。
【0035】この発明の請求項5記載の発明によれば、
上記請求項4記載の発明の効果と併せて、複数の未焼結
複合フィルム間に未焼結プリプレグを介設したので、こ
の未焼結プリプレグにより回路の層間厚さを任意に設定
することができる効果がある。
【0036】この発明の請求項6記載の発明によれば、
上記請求項4記載の発明の効果と併せて、複数の未焼結
複合フィルム間に焼結プリプレグを介設したので、この
焼結プリプレグにより回路の層間厚さを任意に設定する
ことができる効果がある。
【0037】この発明の請求項7記載の発明によれば、
回路部を有する複数の回路層間に未焼結複合フィルムを
介設し、この未焼結複合フィルムのPTFE樹脂よりな
る一層側を反回路側に、PTFE樹脂に対して低融点の
フッ素樹脂よりなる他層側を回路側に配設して製造する
ので、積層板を多層化するに際して二次成形を行なって
も、回路層の回路部と未焼結複合フィルムとの間の空隙
は低融点フッ素樹脂の溶融流動により埋めることがで
き、層間のずれや回路部の流動いわゆるスイミング現象
未焼結複合フィルム一層側のPTFE樹脂により防止
することと併せて、複数の未焼結複合フィルム間に熱硬
化性プリプレグを介設したので、この熱硬化性プリプレ
グにより回路の層間厚さを任意に設定することができる
のは勿論、この熱硬化性プリプレグの介設により積層板
全体の剛性向上を図ることができるから、圧縮、復元力
が繰返し付勢されるテストボードに適用しても充分な耐
久性の向上を図ることができ、また部品実装後において
積層板をシャーシ等に取付けるには、上述の熱硬化性プ
リプレグを取付座として用いることができるで、積層板
のネジ止め固定が可能となる効果がある。
【0038】加えて熱硬化性プリプレグと対接する未焼
複合フィルムの対向面を接触角70度以下に表面改質
したので、これら両者(熱硬化性プリプレグと未焼結
合フィルム)の接合性の向上を図ることができる効果が
ある。
【0039】この発明の請求項8記載の発明によれば、
上記請求項7記載の発明の効果と併せて、上記未焼結
合フィルムの一層を構成するPTFE樹脂(融点327
℃)に対して他層を構成するフッ素樹脂は、PFA、F
EP、ETFEの諸種の低融点フッ素樹脂から選定する
ことができるので、諸種の2層構造の極薄複合フィルム
を得ることができ、このため熱硬化性プリプレグや未焼
結プリプレグを用いた積層板の製造工程を標準化するこ
とができる効果がある。
【0040】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は積層板および積層板用未焼結複合フィル
ムを示し、まず図1に示すように目付48g/ m2 のガラ
ス布基材1にPTFE樹脂2、具体的にはPTFE樹脂
ディスパージョンを含浸し、このPTFE樹脂2の融点
327℃に対して低温の305℃の条件下で乾燥処理し
て、未焼結樹脂を上記ガラス布基材1に保持させる。こ
のような含浸および低温条件下での乾燥処理を繰返して
樹脂保持量が80〜96vol %の範囲内、例えば90vo
l %の未焼結プリプレグ3を複数層形成する。
【0041】一方、図2に示す積層板用未焼結複合フィ
ルムの製造装置を用いてキャスティング法により図3に
示す如く一層がPTFE樹脂4、他層がこのPTFE樹
脂4に対して低融点のフッ素樹脂5で形成された極薄か
つ2層構造の未焼結の複合フィルム6を形成する。
【0042】すなわち、PTFE樹脂ディスパージョン
8を、ステンレス薄板(具体的にはSUS箔)製のキャ
リア7の上に付着して薄層となした後乾燥処理し、該薄
層表面にPTFE樹脂4に対して低融点のPFA樹脂デ
ィスパージョン10を付着した後乾燥処理させて、次に
上述の2層構造の複合フィルム6をキャリア7から剥離
して極薄の未焼結の複合フィルム6を形成する。
【0043】ここで、上述の低融点のフッ素樹脂5とし
てはPFA、FEP、ETFE、ECTFEおよびPC
TFEのうちの1つ例えばPFAを選定する。
【0044】上述の図2に示す製造装置は、繰出し位置
Aと巻取り位置Bとの間を移動するステンレス薄板(具
体的にはSUS箔)製のキャリア7と、PTFE樹脂デ
ィスパージョン8を貯溜した第1容器9と、PFA樹脂
ディスパージョン10を貯溜した第2容器11と、加熱
用の第1ヒータ12,12および第2ヒータ13,13
と、必要箇所に配設した案内ローラ14〜22とを備え
ている。
【0045】そしてSUS箔製のキャリア7を第1容器
9のPTFE樹脂ディスパージョン8内へ搬送し、この
キャリア7の両面にPTFE樹脂ディスパージョン8を
付着(コーティング)させ、次に上述のキャリア7を第
1ヒータ12,12間において例えば370℃で乾燥処
理した後に、両面にPTFE樹脂4がコーティングされ
たキャリア7を次の第2容器11のPFA樹脂ディスパ
ージョン10内へ搬送し、PTFE樹脂4の表面にPF
A樹脂ディスパージョン10を付着(コーティング)さ
せ、次に上述のキャリア7を第2ヒータ13,13間に
おいて乾燥処理し、次に上述の2層構造の複合フィルム
6を剥離位置Cにおいてキャリア7から剥離すると、等
方性を有する10μm以下の極薄の複合フィルム6を製
造することができる。
【0046】ここで、上述の複合フィルム6は図3に示
すPTFE樹脂4の厚さを4〜25μmの範囲に、PF
A等の低融点フッ素樹脂5の厚さを3〜20μmの範囲
に調整することができるので、最小厚さ7μmの複合フ
ィルム6を得ることができる。
【0047】なお、図2の製造装置においては容器およ
びヒータを前後2段構成としたが、一側のみの1段構成
の製造装置においてPTFE樹脂4をSUS箔にコーテ
ィングし、剥離後のPTFE樹脂4に対してPFA樹脂
をコーティングするように構成してもよい。
【0048】またSUS箔製のキャリア7に対してまず
PTFE樹脂4をコーティングしたので、剥離位置Cに
おける剥離性が良好となるうえ、このPTFE樹脂4の
表面にPFA樹脂をコーティングするので、PFA樹脂
のPTFE樹脂4に対する接着性が良好となる。
【0049】そして上記未焼結プリプレグ3を複数層、
例えば4層重ね合わせ、この上下外層に上述の複合フィ
ルム6,6を介して金属箔としての厚さ約35μmのC
u箔23,23を配置したものに対して、上記PTFE
樹脂2,4の融点327℃より高温の380℃の条件下
で、かつ面圧3.4MPa、加圧時間約60分の積層成
形条件下で積層成形した結果、図1に示すように厚さ
0.8mm、比誘電率εr=2.32の両面銅箔張り積層
板24(次表1の実施例品)を製造することができた。
【0050】一方、比較例として目付48g/ m2 のガラ
ス布基材にPTFE樹脂ディスパージョンを含浸および
乾燥後、380℃で焼結し、この含浸、乾燥および焼結
を繰返して樹脂保持量75vol %の焼結プリプレグを形
成し、2層1組の焼結プリプレグ相互間および2層1組
の焼結プリプレグと厚さ約35μmのCu箔との間にそ
れぞれ従前のPFAフィルム(厚さ約25μm)を介設
し、380℃の高温条件下で、面圧3.4MPa、加圧
時間約60分の積層成形条件下で積層成形し、全体の厚
さが0.8mm、比誘電率εr=2.6の両面銅箔張り積
層板(次表1の比較品1)を製造した。
【0051】同様に、比較例として目付48g/ m2 のガ
ラス布基材にPTFE樹脂ディスパージョンを含浸およ
び乾燥後、380℃で焼結し、この含浸、乾燥および焼
結を繰返して樹脂保持量80vol %の焼結プリプレグを
合計3層形成し、これらの各焼結プリプレグ相互間およ
び焼結プリプレグと厚さ約35μmのCu箔との間にそ
れぞれ従前のPFAフィルム(厚さ50μm)を介設
し、380℃の高温条件下で、面圧3.4MPa、加圧
時間約60分の積層成形条件下で積層成形し、全体の厚
さが0.6mm、比誘電率εr=2.33の両面銅箔張り
積層板(次表1の比較品2)を製造した。
【0052】上述の実施例品、比較品1、比較品2に対
して各種の測定および試験を行なった結果を次表1に示
す。
【0053】
【表1】
【0054】上表1から明らかなように、実施例品のも
のは板厚のばらつきR(但しRは最大寸法から最小寸法
を減算した値)が0.012mmと最も小さく、ハンダ耐
熱性も良好で、線膨張係数は180×10-6/kと良好な値
を示した。なお上表1中のxは板厚を示す。
【0055】以上要するに、この実施例の積層板(請求
項1に対応)によれば、含浸および乾燥を繰返して必要
樹脂保持量(たとえば90vol %)と成した未焼結プリ
プレグ3を形成するので、樹脂量の調整はこの未焼結プ
リプレグ3において行なうことができ、また極薄2層構
造の複合フィルム6を用いて積層板24を製造するの
で、この複合フィルム6を樹脂量調整に用いることな
く、接着用に用いることができる。この結果、厚さ精度
が高く、厚さ方向の線膨張係数が小さく、かつハンダ耐
熱性に優れると共に、異物混入が少なく、さらには接着
力の向上を図ることができ、樹脂保持量の多い低誘電率
の積層板24を製造することができる効果がある。
【0056】また、上記実施例のキャスティング法によ
り形成された積層板用未焼結複合フィルム6(請求項
2、3に対応)はPTFE樹脂4と該PTFE樹脂4に
対して低融点のフッ素樹脂5との2層構造のフィルムと
することができ、金属粉や炭化微粉の混入がないため、
電気絶縁性に優れると共に、10μm以下の極薄構造と
することができる効果がある。
【0057】さらに、上述の複合フィルム6の一層を構
成するPTFE樹脂4に対して他層を構成する低融点フ
ッ素樹脂5は、PFA、FEP、ETFE、ECTF
E、PCTFEの諸種の低融点フッ素樹脂から選定する
ことができるので、諸種の2層構造の極薄複合フィルム
6を得ることができ、このため上述の未焼結プリプレグ
3の製造工程を標準化することができる効果がある。
【0058】図4は積層板の他の実施例(請求項4に対
応)を示し、ガラス布基材25にフッ素樹脂ディスパー
ジョン、例えばPTFE樹脂26のディスパージョンを
含浸した後に、乾燥し、樹脂保持量60〜70vol %の
未焼結プリプレグ27を形成し、少なくとも1枚の未焼
結プリプレグ27の両面にCu箔28,28を配置し、
PTFE樹脂26の融点より高温(例えば380℃)で
加熱加圧した外層用の複数の回路層G,Gを形成し、こ
の回路層G,Gの片面のCu箔28,28を図4の如く
エッチングして回路部29,29いわゆる回路パターン
を形成する。
【0059】次に上述の複数の回路層G,G間に、一層
がPTFE樹脂4で、他層が該PTFE樹脂4に対して
低融点のフッ素樹脂5で形成された極薄2層構造の上述
同様の複合フィルム6,6を介設し、これら複合フィル
ム6,6のPTFE樹脂4側を反回路部側に、低融点フ
ッ素樹脂5側を回路部29側に対向させると共に、2枚
の複合フィルム6,6間にPFAもしくはFEPの介挿
フィルム30(流動層として用いるフィルム)を介設
し、PTFEの融点より高温(たとえば380℃)で加
熱加圧して多層プリント配線板31を製造した。
【0060】このように回路部29を有する複数の回路
層G,G間に複合フィルム6を介設し、この複合フィル
ム6のPTFE樹脂4よりなる一層側を反回路側に、P
TFE樹脂4に対して低融点のフッ素樹脂5よりなる他
層側を回路部29側に配設して製造するので、多層板の
製造時に二次成形を行なっても、図5(二次成形完了後
の一部断面図)に示すように、回路層Gの回路部29と
複合フィルム6との間の空隙は低融点フッ素樹脂5の溶
融流動により埋めることができ、層間のずれや回路部2
9の流動いわゆるスイミング現象は複合フィルム6の一
層側のPTFE樹脂4により防止することができる。
【0061】この結果、積層板を多層化しても、層間の
ずれや回路部29の流動(スイミング現象)がなく、ま
た回路部29と複合フィルム6との間に空隙が形成され
ることもなく、また未焼結プリプレグ27からの製造に
より、ハンダ耐熱性、熱衝撃性、寸法安定性が優れ、か
つ、多層化が可能な効果がある。
【0062】この実施例の比較例として、図6に示すよ
うに複合フィルム6に代えてPTFEフィルムのみを用
いた場合には、その溶融粘度が380℃で1010〜10
11ポイズと高いためPTFE樹脂が回路部29の角部に
流れ込まず、回路部29とPTFEフィルムとの間に空
隙32(PTFE樹脂が固化する時の収縮により形成さ
れる場合を含む)が残存し、接着力が弱く、ハンダ耐熱
性、熱衝撃性の何れにも劣った。
【0063】また上述の実施例の比較例として、複合フ
ィルム6に代えてPFAフィルムのみを用いた場合に
は、その溶融粘度が380℃条件下で104 〜105
イズで、溶融流動性が大きいため、層間のずれや回路部
29の流動が生じた。
【0064】図7は積層板の他の実施例(請求項4に対
応)を示し、ガラス布基材25にフッ素樹脂ディスパー
ジョン、例えばPTFE樹脂26のディスパージョンを
含浸した後に、乾燥し、樹脂保持量60〜70vol %の
未焼結プリプレグ27を形成し、少なくとも1枚の未焼
結プリプレグ27の両面にCu箔28,28を配置し、
PTFE樹脂26の融点より高温(たとえば380℃)
で加熱加圧した内層用の回路層Nを形成し、この回路層
Nの両面のCu箔28,28を図7の如くエッチングし
て回路部29,29を形成する。
【0065】この内層用の回路層Nの上下両面に複合フ
ィルム6,6、介挿フィルム30,30を介して図4の
実施例と同一製造方法により形成された外層用の回路層
G,Gを配設し、PTFEの融点より高温の380℃で
加熱加圧して多層プリント配線板33を製造した。
【0066】このように構成しても図4の実施例とほぼ
同様の作用、効果を奏するので、図7において図4と同
一の部分には同一番号および同一符号を付して、その詳
しい説明を省略する。
【0067】図8は積層板のさらに他の実施例(請求項
4に対応)を示し、内層用の回路層Nの上下両面に複合
フィルム6,6、介挿フィルム30,30、複合フィル
ム6,6、外層用の回路層Gを配設し、PTFEの融点
より高温の380℃で加熱加圧して多層プリント配線板
34を製造したものである。
【0068】このように構成しても図4、図7の各実施
例とほぼ同様の作用、効果を奏するので、図8において
前図と同一の部分には同一番号および同一符号を付し
て、その詳しい説明を省略する。
【0069】図9は積層板のさらに他の実施例(請求項
5に対応)を示し、複数の外層用の回路層G,G間に複
合フィルム6,6を複数介設すると共に、複数の複合フ
ィルム6,6間には、ガラス布基材35に例えばPTF
E樹脂36のディスパージョンを含浸後、乾燥した未焼
結プリプレグ37(電気絶縁層として用いる)を介設
し、この未焼結プリプレグ37の上下両面に介挿フィル
ム30,30を配設して、上述同様の製造方法により多
層プリント配線板38を製造したものである。
【0070】このように構成した場合には、上述の未焼
結プリプレグ37により回路の層間厚さを任意に設定す
ることができる効果がある。なお、その他の点について
は先の各実施例と同様の作用、効果を奏するので、図9
において前図と同一の部分には同一番号および同一符号
を付してその詳しい説明を省略する。
【0071】図10は積層板のさらに他の実施例(請求
項5に対応)を示し、内層用の回路層Nの上下両面に複
合フィルム6、介挿フィルム30、未焼結プリプレグ3
7、介挿フィルム30、複合フィルム6、外層用の回路
層Gをこの順にそれぞれ配設し、PTFEの融点より高
温の380℃で加熱加圧して多層プリント配線板39を
製造したものである。
【0072】このように構成しても図9の実施例とほぼ
同様の作用、効果を奏するので、図10において前図と
同一の部分には同一番号および同一符号を付して、その
詳しい説明を省略する。
【0073】図11は積層板のさらに他の実施例(請求
項6に対応)を示し、複数の外層用の回路層G,G間に
複合フィルム6,6を複数介設すると共に、複数の複合
フィルム6,6間には、ガラス布基材40に例えばPT
FE樹脂41のディスパージョンを含浸後、乾燥および
焼結した焼結プリプレグ42(電気絶縁層として用い
る)を介設し、この焼結プリプレグ42の上下両面に介
挿フィルム30,30を配設して、上述同様の製造方法
により多層プリント配線板43を製造したものである。
【0074】このように構成した場合には、上述の焼結
プリプレグ42により回路の層間厚さを任意に設定する
ことができる効果がある。なお、その他の点については
先の各実施例と同様の作用、効果を奏するので、図11
において前図と同一の部分には同一番号および同一符号
を付してその詳しい説明を省略する。
【0075】図12は積層板のさらに他の実施例(請求
項7に対応)を示し、複数の外層用の回路層G,G間に
複合フィルム6,6を複数介設して熱融着すると共に、
複数の複合フィルム6,6間には、ガラス布基材44に
エポキシ系またはポリイミド系のフッ素樹脂に対して低
温で焼成、固化する熱硬化性プリプレグ46(電気絶縁
層を兼ねる)を介設し、複合フィルム6,6を構成する
PTFEより低融点のフッ素樹脂の融点より低温で加熱
加圧して多層プリント配線板47を製造したものであ
る。
【0076】ここで、上述の複合フィルム6,6の熱硬
化性プリプレグ46と対向する面4a,4aはプラズマ
処理法、コロナ放電処理法、薬品処理法などにより水
(H20)との接触角を70°以下まで予め表面改質す
る。
【0077】このように構成した場合には、複数の複合
フィルム6,6間に介設された熱硬化性プリプレグ46
により回路の層間厚さを任意に設定することができるの
は勿論、この熱硬化性プリプレグ46の介設により多層
プリント配線板47全体の剛性向上を図ることができる
から、圧縮、復元力が繰返し付勢されるテストボードに
適用しても充分な耐久性の向上を図ることができ、また
部品実装後において多層プリント配線板47をシャーシ
等に取付けるには、例えば図12において上側の各要素
G,6,30にネジ頭部配設用の穴を穿孔し、上述の熱
硬化性プリプレグ46を取付座として用いることができ
るので、多層プリント配線板47のネジ止め固定が可能
となる効果がある。
【0078】加えて、上述の熱硬化性プリプレグ46と
対接する複合フィルム6の対抗面4a,4aをH2 Oと
の接触角が70度以下となるように表面改質したので、
これら両者46,6の充分な接合性を確保することがで
きる効果がある。
【0079】さらに、上述の複合フィルム6の一層を構
成するPTFE樹脂4に対して他層を構成する低融点フ
ッ素樹脂5は、PFA、FEP、ETFE、ECTF
E、PCTFEの諸種の低融点フッ素樹脂から選定する
ことができるので、諸種の2層構造の極薄複合フィルム
6を得ることができ、このため上述の熱硬化性プリプレ
グ46や未焼結プリプレグを用いた積層板の製造工程を
標準化することができる効果がある。
【0080】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の基材は、実施例のガラス布基材
1,25,35,40に対応し、以下同様に、金属箔
は、Cu箔23,28に対応するも、この発明は、上述
の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の積層板の断面図。
【図2】 本発明の積層板用未焼結複合フィルムの製造
に用いる製造装置の説明図。
【図3】 本発明の積層板用未焼結複合フィルムの断面
図。
【図4】 積層板の他の実施例を示す分解断面図。
【図5】 二次成形完了後の部分断面図。
【図6】 比較例を示す部分断面図。
【図7】 積層板のさらに他の実施例を示す分解断面
図。
【図8】 積層板のさらに他の実施例を示す分解断面
図。
【図9】 積層板のさらに他の実施例を示す分解断面
図。
【図10】 積層板のさらに他の実施例を示す分解断面
図。
【図11】 積層板のさらに他の実施例を示す分解断面
図。
【図12】 積層板のさらに他の実施例を示す分解断面
図。
【符号の説明】
1…ガラス布基材 2…PTFE樹脂 3…未焼結プリプレグ 4…PTFE樹脂 4a…対向面 5…低融点フッ素樹脂 6…複合フィルム 23…Cu箔 25,35,40…ガラス布基材 27…未焼結プリプレグ 28…Cu箔 29…回路部 G,N…回路層 30…介挿フィルム 37…未焼結プリプレグ 42…焼結プリプレグ 46…熱硬化性プリプレグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−173638(JP,A) 特開 平3−79343(JP,A) 特開 昭60−257592(JP,A) 特開 昭60−257596(JP,A) 特開 昭63−199636(JP,A) 特開 昭63−47136(JP,A)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材にPTFE樹脂ディスパージョンを含
    浸し、該PTFE樹脂の融点に対して低温で乾燥処理
    し、上記含浸および乾燥を繰返して必要樹脂保持量と成
    した未焼結プリプレグを形成する一方、 一層がPTFE樹脂で、他層が該PTFE樹脂に対して
    低融点のフッ素樹脂で形成された2層構造の積層板用
    焼結複合フィルムを形成し、 上記未焼結プリプレグの少なくとも片側外面に上記未焼
    複合フィルムを介して金属箔を配置した後に、 PTFE樹脂の融点に対して高温で加熱加圧した積層
    板。
  2. 【請求項2】PTFE樹脂ディスパージョンをプレート
    上に付着して薄層と成した後乾燥処理し、該薄層表面に
    PTFE樹脂に対して低融点のフッ素樹脂ディスパージ
    ョンが付着した後乾燥処理された2層構造フィルムを上
    記プレートから剥離して形成された積層板用未焼結複合
    フィルム。
  3. 【請求項3】上記低融点のフッ素樹脂ディスパージョン
    は、PFA、FEPおよびETFEのうちの1つのフッ
    素樹脂ディスパージョンとした請求項2記載の積層板用
    未焼結複合フィルム。
  4. 【請求項4】基材にフッ素樹脂ディスパージョンを含浸
    した後に、乾燥して未焼結プリプレグを形成し、該未焼
    結プリプレグの少なくとも片面に金属箔を配置し、上記
    フッ素樹脂の融点より高温で加熱加圧した回路部を有す
    る内層用および外層用の複数の回路層が形成され、 上記複数の回路層間に、一層がPTFE樹脂で、他層が
    該PTFE樹脂に対して低融点のフッ素樹脂で形成され
    た2層構造の未焼結複合フィルムを介設し、 上記未焼結複合フィルムの一層側を反回路部側に、他層
    側を回路部側に対向させると共に、未焼結 複合フィルムの一層側と対向部材との間にPFA
    もしくはFEPの介挿フィルムを介設し、PTFEの融
    点より高温で加熱加圧した積層板。
  5. 【請求項5】上記複数の回路層間に上記未焼結複合フィ
    ルムを複数介設すると共に、 複数の未焼結複合フィルム間には、基材にフッ素樹脂を
    含浸後、乾燥した未焼結プリプレグを介設した請求項4
    記載の積層板。
  6. 【請求項6】上記複数の回路層間に上記未焼結複合フィ
    ルムを複数介設すると共に、 複数の未焼結複合フィルム間には、基材にフッ素樹脂を
    含浸後、乾燥および焼結した焼結プリプレグを介設した
    請求項4記載の積層板。
  7. 【請求項7】基材にフッ素樹脂ディスパージョンを含浸
    した後に、乾燥して未焼結プリプレグを形成し、 該未焼結プリプレグの少なくとも片面に金属箔を配置
    し、上記フッ素樹脂の融点より高温で加熱加圧した回路
    部を有する内層用および外層用の複数の回路層が形 成され、上記複数の回路層間に、一層がPTFE樹脂
    で、他層が該PTFE樹脂に対して低融点のフッ素樹脂
    で形成された2層構造の未焼結複合フィルムを介設し、 上記未焼結複合フィルムの一層側を反回路部側に、他層
    側を回路部側に対向させて熱融着させると共に、 反回路側表面を接触角70度以下に表面改質し、 上記複数の回路層間にはエポキシ系またはポリイミド系
    のフッ素樹脂に対して低温で焼成固化する熱硬化性プリ
    プレグを介設し、 2層構造の未焼結複合フィルムを構成するPTFEより
    低融点のフッ素樹脂の融点に対して低温で加熱加圧した
    積層板。
  8. 【請求項8】上記低融点のフッ素樹脂は、PFA、FE
    およびETFEのうちの1つのフッ素樹脂とした請求
    項7記載の積層板。
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