JPH08186324A - 半導体レーザおよびその製法 - Google Patents

半導体レーザおよびその製法

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JPH08186324A
JPH08186324A JP32833994A JP32833994A JPH08186324A JP H08186324 A JPH08186324 A JP H08186324A JP 32833994 A JP32833994 A JP 32833994A JP 32833994 A JP32833994 A JP 32833994A JP H08186324 A JPH08186324 A JP H08186324A
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JP
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semiconductor laser
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JP32833994A
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Masahito Mushigami
雅人 虫上
Yuuta Tezeni
雄太 手銭
Minoru Murayama
実 村山
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体レーザにおいて、電流阻止層を選択的
にエッチングできるものとし、製造プロセスの簡略化と
量産性の向上をはかる。 【構成】 GaAsおよびAlGaAsを主体とした半
導体材料から構成される半導体レーザにおいて、電流阻
止層にAlGaInPを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザに関す
る。さらに詳しくは、AlGaAs系の化合物半導体材
料を用いた半導体レーザおよびその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】AlGaAs系の半導体レーザは、コン
パクトディスク、レーザディスクをはじめとする光記録
再生用の光源として急激に需要が拡大している。このよ
うな半導体レーザの作製に当たって、分子線成長(MB
E)法によって各半導体層を積層するのが有効である
が、途中、電流阻止層をストライプ状にエッチングし
て、その上に積層される半導体層によって電流路が構成
される部分を区画する工程が必要となる。このエッチン
グ工程後、特別な表面処理をしないで、AlGaAs結
晶層の再成長を問題なく行う方法として、GaAs再蒸
発法があり、応用物理第54巻1208〜1211頁に
記載されている。これを、図2(a)〜(d)の製造工
程にしたがった断面図を参照して説明する。
【0003】図2(a)の第1回結晶成長工程では、た
とえばn型GaAs基板21上に、n型AlsGa1-s
s下部クラッド層22(たとえば、s=0.6、Si濃
度約5×1017/cm3、厚さ約1.3μm)、ノンド
ープのAluGa1-uAs活性層23(u=0.15、厚
さ約0.08μm)、p型AlsGa1-sAs上部第1ク
ラッド層24(たとえば、s=0.6、Be濃度約1×
1018/cm3、厚さ約0.35μm)、n型GaAs
電流阻止層25(Si濃度1×1018/cm3、厚さ約
0.4μm)、n型AltGa1-tAs蒸発防止層26
(t=0.15、Si濃度約1×1018/cm3、厚さ
約0.02μm)およびノンドープのGaAs層27
(厚さ約0.02μm)各層を、順次、MBE法で結晶
成長させる。
【0004】つぎに、図2(b)の化学エッチング工程
では、この基板をMBE装置から取り出し、通常のフォ
トエッチング工程で、たとえば幅約4μmのストライプ
状の溝を硫酸系エッチング液で形成する。このとき図2
(b)のように、0.1μm程度のGaAs層25を表
面保護層として残しておき、ウエハを洗浄して、再度M
BE装置内に入れる。
【0005】ここで、図2(c)の熱エッチング工程に
移り、再成長の前に表面保護層であるp型AlsGa1-s
As上部第1クラッド層24上のGaAs電流阻止層2
5およびn型AltGa1-tAs蒸発防止層26上のGa
As層27をAs分子線を当てながら高温にして蒸発さ
せる。740℃におけるGaAsの蒸発速度は約2μm
/hであるが、AlxGa1-xAs(x≧0.15)で
は、無視できるほど小さく、GaAsのみ選択エッチン
グされる。通常、再成長ウエハは740℃で15分程度
熱処理する。
【0006】このようにして表面のGaAs層を選択エ
ッチングして清浄なAlGaAs面を出したあと、図2
(d)の第2回結晶成長工程で、p型AlsGa1-sAs
上部第2クラッド層28(たとえば、s=0.6、Be
濃度約2×1018/cm3、厚さ約1.3μm)、p+
GaAsキャップ層29(Be濃度約1×1019/cm
3、厚さ約0.6μm)を順次成長させる。このあと
は、電極材料を蒸着し、共振器長250μmに劈開して
ストライプ型半導体レーザがえられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の半導
体レーザにおいては、(1)電流阻止層がエネルギーギ
ャップの小さなGaAsからなっているため、活性層の
光がこの層によって吸収され、このエネルギーロスによ
り、動作電流が大きくなってしまう。(2)この半導体
レーザを作製するのに、MBE法による再蒸発法(一回
成長したGaAs層を再び蒸発させる方法)を用いるた
め、半導体基板温度を精度よく制御する必要が生じ、装
置の保持が難しい。(3)この再蒸発時に高温が必要で
あるから、活性層などが劣化してしまう、または、キャ
リア分布に変動が生じてしまうなどの弊害がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、再蒸発法を用
いずに製造が可能であるとともに、電流阻止層による光
吸収の起こらない内部ストライプ型半導体レーザであ
る。すなわち、本発明による半導体レーザは、第1導電
型のGaAs基板上に、第1導電型の下部クラッド層、
活性層、第2導電型の上部第1クラッド層、ストライプ
状の開口部を備えた第1導電型の電流阻止層および第2
導電型の上部第2クラッド層が、順次積層されてなり、
前記下部クラッド層、上部第1および第2クラッド層、
活性層の各々が、組成式:AlxGa1-xAs(0≦x<
1、ただし、活性層においては0≦x≦0.3)で表さ
れる化合物半導体からなるとともに、前記電流阻止層
が、組成式:(AlvGa1-vzIn1-zP(zは約0.
5)で表される化合物半導体からなる。
【0009】ここに第1導電型、第2導電型とは、n型
またはp型のいずれか一方を第1導電型としたばあい
に、他方のp型またはn型が第2導電型であることを意
味する。
【0010】また、前記上部第1クラッド層の、少なく
とも前記電流阻止層に接する部分における前記xの値
が、活性層におけるものより大きく、かつ0.5以下で
あり、MOVPE法で、その上に容易に再成長ができる
ものであることが好ましい。
【0011】同様に、前記電流阻止層と上部第2クラッ
ド層とのあいだにおいても、さらに、組成式:Alx
1-xAsなる化合物半導体からなる保護膜が設けら
れ、そのxの値が、活性層におけるものより大きく、か
つ0.5以下とされて、MOVPE法で、その上に容易
に再成長ができるものとされることが好ましい。
【0012】本発明による半導体レーザの製法は、
(a)第1導電型のGaAs基板上に、組成式:Alx
Ga1-xAs(0≦x<1、ただし、活性層においては
0≦x≦0.3)で表される化合物半導体を、xの値を
適宜変えて積層して、第1導電型の下部クラッド層、活
性層、第2導電型の上部第1クラッド層を順次形成する
工程、(b)(AlvGa1-vzIn1-zP(zは約0.
5)で表される第1導電型の化合物半導体からなる層を
積層する工程、(c)少なくともHClを含むエッチン
グ液を用いて、前記(AlvGa1-vzIn1-zP(zは
約0.5)で表される化合物半導体からなる層を選択的
にエッチングし、ストライプ状の開口部を備えた電流阻
止層を形成する工程、(d)組成式:AlxGa1-xAs
(0≦x<1)で表される化合物半導体を積層して第2
導電型の上部第2クラッド層を形成する工程、および
(e)GaAsからなるキャップ層を形成する工程から
なる。
【0013】
【作用】本発明の半導体レーザは、その電流阻止層が、
(AlvGa1-vzIn1-zP(zは約0.5)で作られ
ていて、HCl系エッチング液によって、選択的にエッ
チングされるので、この層をエッチングして形成される
ストライプの再現性がよくなり、本発明の半導体レーザ
は、素子の特性のばらつきが少なく量産性に優れる。ま
た、この電流阻止層では、通常のAlGaAsレーザの
発光波長(700nm≦λ≦900nm)は吸収されな
い。すなわち、エネルギーロスが生じず、動作電流の低
減化を図ることができる。
【0014】
【実施例】つぎに、本発明の半導体レーザの一実施例を
図面を参照しながら詳細に説明する。図1(a)〜
(d)は、本発明の半導体レーザの一実施例を、製造工
程にしたがって示す断面説明図である。
【0015】図1(a)の工程では、第1導電型である
たとえばn型GaAs基板1の(100)面を主面とす
る表面に、n型AlsGa1-sAs(0.3≦s≦0.
8)下部クラッド層2(たとえば、s=0.6、キャリ
ア濃度約1×1018/cm3、厚さ約1.2μm、Se
ドープ)、ノンドープまたはn型もしくはp型のAlu
Ga1-uAs(0≦u≦0.3、u<s)活性層3(た
とえば、u=0.15、厚さ約0.07μm)、第2導
電型である、たとえばp型AlsGa1-sAs上部第1ク
ラッド層4(たとえば、s=0.6、キャリア濃度約1
×1018/cm3、厚さ約0.3μm、Beドープ)、
p型AltGa1-tAs(u<t≦0.5)上部第1クラ
ッド層保護膜5(たとえば、t=0.5、キャリア濃度
約1×1018/cm3 、厚さ約0.05μm、Beドー
プ)、n型(AlvGa1-vz In1-zP(0≦v≦
1、zは約0.5)電流阻止層6(たとえば、v=0.
5、キャリア濃度2×1018/cm3、厚さ約0.05
μm、Seドープ)、n型AlwGa1-wAs(u≦w≦
0.5)電流阻止層保護膜7(たとえば、w=0.5、
キャリア濃度約2×1018/cm3、厚さ0.05μ
m、Seドープ)の各層を、MOVPE(有機金属気相
エピタキシ:Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)法
で、前記n型GaAs基板1に順次結晶成長させる。な
お、(AlvGa1-vzIn1-zPのzは約0.5でGa
As基板と格子整合される値である。
【0016】本発明の半導体レーザは、上部第1クラッ
ド層4、上部第1クラッド層保護膜5、電流阻止層6と
がそのエネルギーバンドギャップが活性層3のエネルギ
ーバンドギャップより大きい材料で形成され、それによ
って、これら各層においての光の吸収を防止できるた
め、発光効率を上げることができる。
【0017】つぎに、図1(b)の工程では、この基板
を成長室から取り出し、フォトレジスト工程で、たとえ
ば幅約3μmのマスクパターンを形成して、この幅で基
板を表面からエッチングし、上部第1クラッド層保護膜
5に達するストライプ状の溝を形成する。このとき、電
流阻止層保護膜7が、H2SO4系エッチング液で取り除
かれたあと、電流阻止層6は、たとえばHCl:H2
=1:1なるエッチング液を用いて、約20秒で選択的
にエッチングされる。なお、このときのエッチングの選
択性は、表1に示されるとおり良好なものとなる。
【0018】
【表1】
【0019】このエッチングによって露出する上部第1
クラッド層保護膜5およびレジスト膜10で覆われる電
流阻止層保護膜7上では、いずれも、そのあと特別な表
面処理をしなくてもMOVPE法では再成長可能であ
る。
【0020】つぎに、図1(c)の工程では、レジスト
膜12の除去、洗浄を経て、この基板を再度MOVPE
工程に導入し、p型AlsGa1-sAs上部第2クラッド
層8(たとえば、s=0.6、キャリア濃度約5×10
18/cm3、厚さ1.0μm、Beドープ)、p型Ga
Asキャップ層9(たとえば、キャリア約濃度2×10
19/cm3、厚さ約1.6μm)を全面に結晶成長す
る。
【0021】最後に、図1(d)の工程では、前記n型
GaAs基板1を裏面から研磨し、図1(c)までの工
程でこの基板1の表面に積層された半導体層を含んだ全
体の厚さをほぼ60μm程度とする。そののち、この基
板1の表面に、たとえばTi/Au、裏面に、たとえば
Au/Ge/Niからなる積層体オーミック電極10、
11をそれぞれ形成し、劈開してチップ化する。
【0022】この実施例により、低動作電流の半導体レ
ーザがえられる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明による半導体レー
ザは、電流阻止層をエッチングしたあと、蒸発工程のよ
うな半導体基板温度のコントロールの精度が微妙となる
工程や、高温による工程を含んでいないため、製造装置
の保持に手間がかかったり、活性層などの半導体層の結
晶性の劣化や、キャリヤ分布に変動を起こすことなく、
少ない工程で、低コストによる量産が可能となる。ま
た、電流阻止層を、従来用いられていたGaAsのよう
なエネルギーバンドギャップが小さく光吸収の行われ易
い材料で構成していないため、発光効率がよく、低動作
電流の半導体レーザを容易にうることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の半導体レーザを製造工程にし
たがって示す断面説明図である。
【図2】従来の半導体レーザを製造工程にしたがって示
す断面説明図である。
【符号の説明】
1 GaAs基板 2 下部クラッド層 3 活性層 4 上部第1クラッド層 5 上部第1クラッド層保護膜 6 電流阻止層 7 電流阻止層保護膜 8 上部第2クラッド層 9 キャップ層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型のGaAs基板上に、第1導
    電型の下部クラッド層、活性層、第2導電型の上部第1
    クラッド層、ストライプ状の開口部を備えた第1導電型
    の電流阻止層および第2導電型の上部第2クラッド層
    が、順次積層されてなり、前記下部クラッド層、上部第
    1クラッド層および上部第2クラッド層、活性層の各々
    が、組成式:AlxGa1-xAs(xは、0≦x<1、た
    だし、活性層においては0≦x≦0.3の範囲内で層ご
    とに所定の値)で表される化合物半導体からなるととも
    に、前記電流阻止層が、組成式:(AlvGa1-vz
    1-zP(zは約0.5)で表される化合物半導体から
    なる半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 前記上部第1クラッド層の、少なくとも
    前記電流阻止層に接する部分における前記xの値が、活
    性層におけるものより大きく、かつ0.5以下である請
    求項1記載の半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 前記電流阻止層と上部第2クラッド層と
    のあいだに、さらに、組成式:AlxGa1-xAsなる化
    合物半導体からなる保護膜を有し、該保護膜におけるx
    の値が、活性層におけるものより大きく、かつ0.5以
    下である請求項1または2記載の半導体レーザ。
  4. 【請求項4】 (a)第1導電型のGaAs基板上に、
    組成式:Alx Ga1-xAs(0≦x<1、ただし、活
    性層においては0≦x≦0.3)で表される化合物半導
    体を、xの値を適宜変えて積層して、第1導電型の下部
    クラッド層、活性層、第2導電型の上部第1クラッド層
    を順次形成する工程、(b)(AlvGa1-vzIn1-z
    P(zは約0.5)で表される第1導電型の化合物半導
    体からなる層を積層する工程、(c)少なくともHCl
    を含むエッチング液を用いて、前記(AlvGa1-vz
    In1-zP(zは約0.5)で表される化合物半導体か
    らなる層を選択的にエッチングし、ストライプ状の開口
    部を備えた電流阻止層を形成する工程、(d)組成式:
    AlxGa1-xAs(0<x<1)で表される化合物半導
    体を積層して第2導電型の上部第2クラッド層を形成す
    る工程、および(e)GaAsからなるキャップ層を形
    成する工程からなる半導体レーザの製法。
JP32833994A 1994-12-28 1994-12-28 半導体レーザおよびその製法 Pending JPH08186324A (ja)

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