JPH08188538A - ニューロレプト麻酔時の血圧調節剤 - Google Patents

ニューロレプト麻酔時の血圧調節剤

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JPH08188538A
JPH08188538A JP7001135A JP113595A JPH08188538A JP H08188538 A JPH08188538 A JP H08188538A JP 7001135 A JP7001135 A JP 7001135A JP 113595 A JP113595 A JP 113595A JP H08188538 A JPH08188538 A JP H08188538A
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JP
Japan
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cgrp
human
desalanyl
asn
deamino
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Withdrawn
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JP7001135A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Takei
良一 武井
Toshio Asano
敏雄 浅野
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGR
P)、その誘導体またはそれらの塩を有効成分とするニ
ューレプト(NL)麻酔時における低血圧維持剤または
NL麻酔下の手術中に発生する異常高血圧症状に対する
血圧低下剤である。 【効果】 本有効成分をNL麻酔下で点滴静注すること
により、短時間作用性、調節性の迅速さに加え、心機能
が維持され、NL麻酔時における低血圧維持に有用であ
り、またNL麻酔下の手術中に発生する異常高血圧症状
の処置に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルシトニン遺伝子関
連ペプチド(CGRP)またはその誘導体を有効成分と
するニューロレプト(NL)麻酔時における低血圧維持
剤またはNL麻酔時手術中に発生する異常高血圧症状に
対する血圧低下剤に関する。
【0002】
【従来の技術】手術時の際、患者の血圧管理が重要とな
っている。そして、麻酔時における低血圧維持、あるい
は術中に発生する異常高血圧症状に対する血圧低下等の
目的で、それぞれ適切な降圧剤が求められている。
【0003】患者の麻酔時における血圧調節において
は、従来の降圧剤がすべて使用できるわけではない。臨
床に使用されている降圧剤としては、例えば利尿降圧
剤、交感神経抑制剤、カルシウム拮抗剤、血管拡張剤、
レニン−アンジオテンシン系拮抗剤等が知られている
が、麻酔時における薬剤投与の条件としては、静注可能
であること、短時間作用性があり、調節性に富むことな
どが要求される。
【0004】麻酔法としては、ハロセン等を用いる吸入
麻酔に加え、近年、NL麻酔も用いられるようになって
きた(最新麻酔科学、稲田他編、673〜691頁、克
誠堂)。NL麻酔の適応はプアリスクの長時間麻酔、肝
・腎不全例の麻酔、エピネフリンを使用する手術の麻
酔、速やかな覚醒が望まれる脳外科手術の麻酔、老人麻
酔等が推奨されている。
【0005】NL麻酔の目的は、強力な鎮痛薬と神経弛
緩薬によって、睡眠でも覚醒でもない状態、すなわち周
囲に無関心で自発運動がなく、且つ痛みもないという特
殊な状態を作り出すことである。NL麻酔は吸入麻酔と
は作用機作が異なっている。例えば、NL麻酔では術後
も鎮痛・鎮静効果が持続する。術後4時間以内に鎮痛薬
を必要とした例は、NL麻酔では0〜22%に過ぎず、
吸入麻酔薬のそれ(78%)と対比して明らかに差がみ
られる。
【0006】NL麻酔時の血圧調節における臨床におい
ては、吸入麻酔時に有効な血圧調節剤がすべて使用でき
るわけではないことが大きな問題になっている。例え
ば、汎用されているプロスタグランディンE1 は、吸入
麻酔の際の血圧調節性が良い(麻酔31、364〜37
2、1982;麻酔31、820〜824、1982)
のに比べ、NL麻酔下では、吸入麻酔下で使用する場合
よりも大量のプロスタグランディンE1 を要する傾向が
あり、無効例もみられている(現代医療、23、221
9〜2225、1991)。吸入麻酔およびNL麻酔と
区別される静脈内麻酔であるペントバルビタール麻酔下
では、プロスタグランディンE1 は顕著にイヌの血圧を
下げた(応用薬理、17(5)、859〜880、19
79)が、本発明者らの試験結果によれば、NL麻酔下
では低血圧維持に適するほどの血圧降下を示していな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】NL麻酔時における低
血圧維持剤、あるいはNL麻酔時の手術中に発生する異
常高血圧症状に対する血圧低下剤として、プロスタグラ
ンジンE1 以外の有効な薬剤を見出すことが課題であ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、カルシト
ニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)について、鋭意研
究を重ねた結果、バルビツレートのような静脈内麻酔下
やハロセンのような吸入麻酔下で、著明に血圧低下を引
き起こすプロスタグランディンE1 がNL麻酔下では有
効ではなかったが、CGRPまたはその誘導体を有効成
分とする薬剤は驚くべきことに、NL麻酔下持続静注す
ることにより血圧低下が短時間作用性であり調節性が良
いこと、またNL麻酔下での低血圧維持または手術中に
発生する異常高血圧における血圧低下作用において理想
的な作用を有していることを見出した。
【0009】本発明は、上記の知見に基づいて完成され
たものであつて、CGRP、その誘導体またはそれらの
塩を有効成分とするNL麻酔時における低血圧維持剤ま
たは手術中に発生する異常高血圧症状に対する血圧低下
剤を提供するものである。
【0010】本発明における有効成分としては、CGR
P、その誘導体またはそれらの塩が用いられる。CGR
Pはヒトでα、βの2種、ラットでα、βの2種、ブ
タ、ニワトリなどに存在しており、37個のアミノ酸配
列も決定されている。動物間でのアミノ酸配列は良く保
存されている。CGRPはfモルオーダ(10-15
ル)で血管拡張作用を有し、史上最強の血管拡張物質と
いわれている〔Nature,313,54(198
5)〕。このため、血管拡張剤としての研究が進められ
ている。
【0011】脳血流供給欠乏治療としてのヒトCGRP
(h−CGRP)の有用性(特表平2−502011)
からクモ膜下出血後の術後改善剤としての臨床例がある
〔Lancet,335,869(1990)〕。しか
しながら、いずれもh−CGRP投与後、血圧低下およ
び心拍数が上昇し、血圧低下剤としての有用性について
は解決されていない。
【0012】ブタCGRP(p−CGRP)は心拍数上
昇作用を有するペプチドとして知られている〔Neur
opeptides,9,75−82(1987)〕。
ラツトCGRP(r−CGRP)は血管拡張作用、胃酸
分泌抑制作用などを有するペプチドとして知られている
〔British J.Pharmacol .,86,
544(1985)、Regulatory Pept
ides,12,81−89(1985)〕。
【0013】また、CGRPまたはその誘導体の用途と
して、低血圧麻酔時における低血圧維持剤または手術中
に発生する異常高血圧症状に対する血圧低下剤が知られ
ている(特開平5ー320070)が、その際の麻酔薬
はハロセン、イソフルレン、エンフルレン、デスフルレ
ン等の吸入麻酔剤での麻酔下による例であった。
【0014】上記のCGRPの例としては、次のアミノ
酸の配列順序を示すCGRPが挙げられる。
【化1】
【0015】h−α−CGRP〔A=Ala,B=As
p,C=Gly,D=Leu,E=Val,F=Va
l,G=Asn,I=Asn,J=Lys〕(配列番号
1)、h−β−CGRP〔A=Ala,B=Asn,C
=Gly,D=Leu,E=Met,F=Val,G=
Ser,I=Asn,J=Lys〕(配列番号2)、
【0016】r−α−CGRP〔A=Ser,B=As
n,C=Gly,D=Leu,E=Val,F=Va
l,G=Asp,I=Asn,J=Glu〕(配列番号
3)、r−β−CGRP〔A=Ser,B=Asn,C
=Gly,D=Leu,E=Val,F=Val,G=
Asp,I=Asn,J=Lys〕(配列番号4)、
【0017】p−CGRP〔A=Ser,B=Asn,
C=Gly,D=Leu,E=Met,F=Val,G
=Ser,I=Asp,J=Glu〕(配列番号5)、
c−CGRP〔A=Ala,B=Asn,C=Asp,
D=Phe,E=Val,F=Gly,G=Asn,I
=Asn,J=Lys〕(配列番号6)
【0018】前記の誘導体の例としては、デスアラニル
−デアミノ−h−α−CGRP、デスアラニル−デアミ
ノ−h−β−CGRP、デスアラニル−〔Asu2,7
−h−α−CGRP、デスアラニル−〔Asu2,7 〕−
h−β−CGRP、〔Asn 3 ,Phe15,Gly23
−h−α−CGRP、デスアラニル−デアミノ−〔As
3 ,Phe15,Gly23〕−h−α−CGRP、〔A
sn3 ,Asp14,Gly23〕−h−α−CGRP、デ
スアラニル−デアミノ−〔Asn3 ,Asp14
【0019】,Gly23〕−h−α−CGRP、〔As
3 ,Asp14,Phe15〕−h−α−CGRP、デス
アラニル−デアミノ−〔Asn3 ,Asp14,Ph
15〕−h−α−CGRP、〔Asp14〕−h−α−C
GRP、デスアラニル−デアミノ−〔Asp14〕−h−
α−CGRP、〔Asn3 ,Glu14,Gly23〕−h
−α−CGRP、デスアラニル−デアミノ−〔As
3 ,Glu14,Gly23〕−h−α−CGRP、〔A
sn3 ,Glu14,Phe15〕−h−α−CGRP、デ
【0020】アラニル−デアミノ−〔Asn3 ,Glu
14,Phe15〕−h−α−CGRP、〔Glu14〕−h
−α−CGRP、デスアラニル−デアミノ−〔Gl
14〕−h−α−CGRP、デスアラニル−〔Asu
2,7 〕−c−CGRP、デスアラニル−〔Asp3 ,A
su2,7 〕−c−CGRPまたはデスアラニル−デアミ
ノ−c−CGRPなどが挙げられる)。
【0021】前記の塩としては、薬理学的に非毒性の塩
が適宜使用される。例えば、塩酸、硫酸などの無機酸と
の塩、酢酸、酒石酸、こはく酸、りんご酸などの有機酸
との塩が挙げられる。
【0022】上記のCGRPおよびその誘導体は公知の
ペプチド合成法、例えば、液相法、固相法により製造さ
れる(特表昭61−500119号、特表平2−502
011、特開昭62−129297号、特開昭63−1
26894号、特開昭63−258490号、特開昭6
4−26598号公報等)。
【0023】本発明の有効成分は、非経口的に投与する
のが好ましい。例えば静脈内に投与することができる。
投与量は、本有効成分の種類によつて異なるが、通常、
非経口の場合、成人において1回1μg〜200mgが好
ましい。本有効成分を0.1M酢酸ナトリウム水溶液
(0.1%牛血清アルブミン含有)に溶解し、80μg
/kg体重になるようにWister系ラツト(体重8
0〜90g)の尾静脈より投与したが、いずれも死亡例
は認められなかった。
【0024】本発明における製剤の形態としては、注射
剤が好ましいが、これに限定されるものではない。これ
らの製剤は、通常のそれぞれの製剤形態の適した剤型に
調製される。注射剤は、例えば、本有効成分を緩衝剤、
等張化剤、pH調節剤、安定化剤と適量に溶解した注射用
蒸留水に溶解し、除菌フイルターを通して無菌化したも
のをアンプルに分注するか、または本有効成分を増量
剤、安定化剤と共に注射用蒸留水に溶解し、除菌フイル
ターを通して無菌化したものをバイアル壜に分注し、凍
結乾燥することにより調製される。
【0025】また、本発明の有効成分は、NL麻酔時に
おける低血圧維持のために点滴に静注することにより投
与される。また、高血圧症、虚血性心疾患、脳血管患
者、腎疾患などを合併する患者の手術時に対しても投与
できる。ここでいう低血圧維持とは、手術中の出血量を
減少し、また手術操作を容易にすることを目的として、
人為的に麻酔下で血圧を低下させることであり、近年、
手術の際に盛んに行われている。従って、NL麻酔時に
おける低血圧維持剤とは、NL麻酔下で、血圧低下状態
を維持する作用を有する薬剤を意味する。
【0026】本有効成分をNL麻酔下に投与すると、速
やかに血圧が低下し、手術後に投与を止めると、速やか
に元の血圧状態に回復するので、NL麻酔下で人為的に
血圧を低下および低血圧を維持することができる。ま
た、本発明の有効成分は、NL麻酔下の手術中に発生す
る異常高血圧症状に対する血圧低下剤として、投与を始
めると、速やかに正常な血圧に戻る。投与は、点滴静注
するのが好ましい。
【0027】本発明において、NL麻酔時に使用される
麻酔剤の例としては、ドロレプタン(商品名:一般名ド
ロペリドール)、フェンタネスト(商品名:一般名クエ
ン酸フェンタニール)、タラモナール(商品名:ドロペ
リドール、フェンタニール配合剤)、ペンタジン(商品
名:一般名ペンタゾシン)、セルシン(商品名:一般名
ジアゼパム)などが挙げられる。
【0028】
【実施例】次に、本有効成分の製剤例を挙げる。
【実施例1】h−α−CGRP60mgをマンニツト1
0gおよび安定化剤適量とともに注射用蒸留水2Lに溶
解し、次いで除菌フイルターに通じた後、1バイアル1
mlづつ充填し、凍結乾燥してh−α−CGRP30μ
g/バイアルの注射剤を得た。本製剤は用時生理食塩水
で溶解して投与される。
【0029】
【実施例2】h−α−CGRP60mgを緩衝液、等張
液、pH調節剤、安定化剤を適量溶解した注射用蒸留水
6Lに溶解し、次いで除菌フイルターに通じた後、1ア
ンプル1mlづつ充填し、アンプルを密封溶融してh−
α−CGRP10μg/アンプルの注射剤を得た。
【0030】
【実施例3】デスアラニル−デアミノ−c−CGRP6
0mgをマンニツト10gおよび安定化剤適量と共に注
射用蒸留水2Lに溶解し、次いで除菌フイルターに通じ
た後、1バイアル2mlづつ充填し、凍結乾燥してデス
アラニル−デアミノ−c−CGRP60μg/バイアル
の注射剤を得た。本製剤は、用時生理食塩水で溶解して
投与される。前記以外の本有効成分についても上記と同
様に注射剤が調製できる。
【0031】
【実施例4】デスアラニル−デアミノ−c−CGRP6
0mg緩衝液、等張液、pH調節剤、安定化剤を適量溶
解した注射用蒸留水6Lに溶解し、次いで除菌フイルタ
ーに通じた後、1アンプル1mlづつ充填し、アンプル
を密封溶融してデスアラニル−デアミノ−c−CGRP
10μg/アンプルの注射剤を得た。前記以外の本有効
成分についても、上記と同様に注射剤が調製できる。
【0032】
【発明の効果】次に、本有効成分の低血圧麻酔時の効果
について述べる。尚、各試験で用いた記号は次の意味を
示す。 HR;心拍数(拍数/分) SAP;収縮期圧(mmHg) DAP;拡張期圧(mmHg) MAP;平均動脈圧(mmHg) LVP;左室内圧(mmHg) LVdp/dt max;最大左室収縮率(mmHg/
秒)
【0033】A.試験A 1)測定方法 雑種成犬(平均体重10.0±1.4kg)3頭を用
い、チオペンタール 30mg/kgで麻酔導入後、気
管内挿管を施した。NL麻酔は右橈側皮静脈に挿入した
カテーテルよりタラモナール(ドロペリドール、フェン
タニール配合剤)0.1ml/kgを緩徐に投与し、
0.2ml/kg/hrで持続的に投与して維持した。
パンクロニュウム投与下に動物人工呼吸器(シナノ製作
所製)を用い、PaCO2 が35±5mmHgになるよ
うに調節呼吸を行った。
【0034】動脈圧は左大腿動脈にカテーテルを挿入
し、圧トランスデュサー(グルード社製、P−50)お
よび歪圧力アンプ(日本光電社製、AT−601G)を
介して、心拍数(HR)は第II誘導心電図のR波をト
リガーとして生体アンプ(日本光電社製、AB−621
G)およびタコメーター(日本光電社製、AT−601
G)を介して測定した。左室内圧(LVP)は右大腿動
脈より挿入したマイクロチップマノメータ(ミラー社
製)により測定し、この左室内圧変化をプレッシャープ
ロセッサー(日本光電社製、EQ−601G)で連続的
に微分し、最大左室収縮力(LVdp/dt max)
を求めた。血液ガス分析は右上腕動脈に挿入したカテー
テルより動脈血を採取し、血圧ガス分析装置(チバコー
ニング社製、288)を用いて測定した。本有効成分は
左大腿静脈からインフュージョンポンプ(アトム社製)
を用い持続的に投与した。
【0035】実験は本有効成分としてh−α−CGRP
10μg/kg/hrを4ml/kg/hrの投与速度
で30分間持続投与して行った。また、プロスタグラン
ディンE1 (プロスタンディン500;小野薬品工業社
製)100μg/kg/hrについても同様な実験を実
施した。各測定パラメーターは実験準備終了後、30分
間以上経過し、血行動態が安定した時点を投与前値と
し、投与開始から投与終了30分後まで経時的に測定し
た。
【0036】2)測定結果 h−α−CGRPの結果を表1に、プロスタグランディ
ンE1 の結果を表2に示した。表中の各測定パラメータ
ーの結果は平均値で示してある。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】上記の結果から本有効成分h−α−CGR
PをNL麻酔下に投与すると、速やかに血圧は30mm
Hg以上低下し、若干心拍数は増大するものの、低血圧
を維持した。投与を止めると血圧は速やかに元の状態に
回復した。従って、本有効成分h−α−CGRPはNL
麻酔下における低血圧維持に有用であることがわかる。
一方、プロスタグランディンE1 をNL麻酔下に投与す
ると、有意な血圧低下は認められず、NL麻酔下におけ
る低血圧維持に有効ではないことがわかった。
【0040】B.試験B 1).測定方法 試験Aの測定方法と同様、雑種成犬(平均体重12.8
±3.6kg)4頭を用い、タラモナール(ドロペリド
ール、フェンタニール)でNL麻酔を行った。本発明有
効成分としてはデスアラニル−デアミノ−c−CGRP
を使用した。実験は本有効成分10μg/kg/hrを
4ml/kg/hrの投与速度で30分間持続投与して
行った。各測定パラメーターは実験準備終了後、30分
間以上経過し、血行動態が安定した時点を投与前値と
し、投与開始から投与終了30分後まで経時的に測定し
た。
【0041】2).測定結果 測定結果は表3に示すとおりである。表中の各測定パラ
メーターの結果は平均値で示してある。
【0042】
【表3】
【0043】上記の結果から本有効成分デスアラニル−
デアミノ−c−CGRPをNL麻酔下に投与すると、速
やかに血圧は30mmHg以上低下し、低血圧を維持し
た。投与を止めると血圧は速やかに元の状態に回復し
た。従って、本有効成分デスアラニル−デアミノ−c−
CGRPはNL麻酔下における低血圧維持に有用である
ことがわかる。
【0044】以上の結果から、本発明の有効成分はNL
麻酔下で点滴静注することにより、短時間作用性、調節
性良く血圧を低下し、低血圧維持および手術中に発生す
る異常血圧症状の治療に有効である。本発明の有効成分
はNL麻酔下に投与すると、速やかに血圧が低下し、手
術後に投与を止めると元の状態に回復するので、NL麻
酔下で人為的に血圧を低血圧維持する薬剤として有用で
ある。
【0045】C.試験C 1).測定方法 試験Aの測定方法と同様、雑種成犬(平均体重10.0
±2.2kg)4頭を用い、タラモナール(ドロペリド
ール、フェンタニール)でNL麻酔を行った。実験準備
終了後、30分間以上経過し、血行動態が安定してから
アンジオテンシンII(昇圧ペプチド)を0.1μg/
kg/min投与し、血圧が安定した後、さらに本有効
成分としてh−α−CGRPを10μg/kg/hrで
30分間投与し、5、10、20、30分後の心拍数
(HR)および平均動脈圧(MAP)を測定した。
【0046】2).測定結果 測定結果は表3に示すとおりである。表中の各測定パラ
メーターの結果は平均値で示してある。
【0047】
【表4】
【0048】上記の結果から、本有効成分はNL麻酔下
の手術中に発生する異常高血圧症状の血圧低下に使用で
きることを示した。
【配列表】
【0049】配列番号:1 配列の長さ:37 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴: 特徴を表す記号:disulfide−bonds 存在位置:2..7 特徴を決定した方法:S 配列: Ala Cys Asp Thr Ala Thr Cys Val Thr His Arg Leu Ala Gly Leu Leu 1 5 10 15 Ser Arg Ser Gly Gly Val Val Lys Asn Asn Phe Val Pro Thr Asn Val 20 25 30 Gly Ser Lys Ala Phe 35
【0050】配列番号:2 配列の長さ:37 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴: 特徴を表す記号:disulfide−bonds 存在位置:2..7 特徴を決定した方法:S 配列: Ala Cys Asn Thr Ala Thr Cys Val Thr His Arg Leu Ala Gly Leu Leu 1 5 10 15 Ser Arg Ser Gly Gly Met Val Lys Ser Asn Phe Val Pro Thr Asn Val 20 25 30 Gly Ser Lys Ala Phe 35
【0051】配列番号:3 配列の長さ:37 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴: 特徴を表す記号:disulfide−bonds 存在位置:2..7 特徴を決定した方法:S 配列: Ser Cys Asn Thr Ala Thr Cys Val Thr His Arg Leu Ala Gly Leu Leu 1 5 10 15 Ser Arg Ser Gly Gly Val Val Lys Asp Asn Phe Val Pro Thr Asn Val 20 25 30 Gly Ser Glu Ala Phe 35
【0052】配列番号:4 配列の長さ:37 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴: 特徴を表す記号:disulfide−bonds 存在位置:2..7 特徴を決定した方法:S 配列: Ser Cys Asn Thr Ala Thr Cys Val Thr His Arg Leu Ala Gly Leu Leu 1 5 10 15 Ser Arg Ser Gly Gly Val Val Lys Asp Asn Phe Val Pro Thr Asn Val 20 25 30 Gly Ser Lys Ala Phe 35
【0053】配列番号:5 配列の長さ:37 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴: 特徴を表す記号:disulfide−bonds 存在位置:2..7 特徴を決定した方法:S 配列: Ser Cys Asn Thr Ala Thr Cys Val Thr His Arg Leu Ala Gly Leu Leu 1 5 10 15 Ser Arg Ser Gly Gly Met Val Lys Ser Asn Phe Val Pro Thr Asp Val 20 25 30 Gly Ser Glu Ala Phe 35
【0054】配列番号:6 配列の長さ:37 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴: 特徴を表す記号:disulfide−bonds 存在位置:2..7 特徴を決定した方法:S 配列: Ala Cys Asn Thr Ala Thr Cys Val Thr His Arg Leu Ala Asp Phe Leu 1 5 10 15 Ser Arg Ser Gly Gly Val Gly Lys Asn Asn Phe Val Pro Thr Asn Val 20 25 30 Gly Ser Lys Ala Phe 35
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 9/19 A61K 9/14 E

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CG
    RP)、その誘導体またはそれらの塩を有効成分とする
    ニューロレプト麻酔時における低血圧維持剤。
  2. 【請求項2】 CGRPがヒトα−CGRP、ヒトβ−
    CGRP、ニワトリCGRP、ラツトα−CGRP、ラ
    ツトβ−CGRPまたはブタCGRPである請求項1記
    載の低血圧維持剤。
  3. 【請求項3】 誘導体がデスアラニル−デアミノ−ヒト
    α−CGRP、デスアラニル−デアミノ−ヒトβ−CG
    RP、デスアラニル−〔Asu2,7 〕−ヒトα−CGR
    P、デスアラニル−〔Asu2,7 〕−ヒトβ−CGR
    P、〔Asn3 ,Phe15,Gly23〕−ヒトα−CG
    RP、デスアラニル−デアミノ−〔Asn 3 ,Ph
    15,Gly23〕−ヒトα−CGRP、〔Asn3 ,A
    sp14, Gly 23〕−ヒトα−CGRP、デスアラニル
    −デアミノ−〔Asn3 ,Asp14,Gly23〕−ヒト
    α−CGRP、〔Asn3 ,Asp14,Phe15〕−ヒ
    トαCGRP、デスアラニル−デアミノ−〔Asn3
    Asp14,Phe15〕−ヒトα−CGRP、〔As
    14〕−ヒトα−CGRP、デスアラニル−デアミノ−
    〔Asp14〕−ヒトα−CGRP、〔Asn3 ,Glu
    14,Gly23〕−ヒトα−CGRP、デスアラニル−デ
    アミノ−〔Asn3 ,Glu14,Gly23〕−ヒトα−
    CGRP、〔Asn3 ,Glu14,Phe15〕−ヒトα
    −CGRP、デスアラニル−デアミノ−〔Asn3 ,G
    lu14,Phe15〕−ヒトα−CGRP、〔Glu14
    −ヒトα−CGRP、デスアラニル−デアミノ−〔Gl
    14〕−ヒトα−CGRP、デスアラニル−〔Asu
    2,7 〕−ニワトリCGRP、デスアラニル−〔As
    3 ,Asu2,7 〕−ニワトリCGRPまたはデスアラ
    ニル−デアミノ−ニワトリCGRPである請求項1記載
    の低血圧維持剤。
  4. 【請求項4】 有効成分の有効量が、ニューロレプト麻
    酔下で、血圧低下状態を維持し、これらの調節に必要な
    量である請求項1記載の低血圧維持剤。
  5. 【請求項5】 点滴静注用製剤である請求項1ないし4
    記載の低血圧維持剤。
  6. 【請求項6】 カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CG
    RP)、その誘導体またはそれらの塩を有効成分とする
    ニューロレプト麻酔下の手術中に発生する異常高血圧症
    状に対する血圧低下剤。
  7. 【請求項7】 CGRPがヒトα−CGRP、ヒトβ−
    CGRP、ニワトリCGRP、ラットα−CGRP、ラ
    ットβ−CGRPまたはブタCGRPである請求項6記
    載の血圧低下剤。
  8. 【請求項8】 誘導体がデスアラニル−デアミノ−ヒト
    α−CGRP、デスアラニル−デアミノ−ヒトβ−CG
    RP、デスアラニル−〔Asu2,7 〕−ヒトα−CGR
    P、デスアラニル−〔Asu2,7 〕−ヒトβ−CGR
    P、〔Asn3 ,Phe15,Gly23〕−ヒトα−CG
    RP、デスアラニル−デアミノ−〔Asn 3 ,Ph
    15,Gly23〕−ヒトα−CGRP、〔Asn3 ,A
    sp14, Gly 23〕−ヒトα−CGRP、デスアラニル
    −デアミノ−〔Asn3 ,Asp14,Gly23〕−ヒト
    α−CGRP、〔Asn3 ,Asp14,Phe15〕−ヒ
    トαCGRP、デスアラニル−デアミノ−〔Asn3
    Asp14,Phe15〕−ヒトα−CGRP、〔As
    14〕−ヒトα−CGRP、デスアラニル−デアミノ−
    〔Asp14〕−ヒトα−CGRP、〔Asn3 ,Glu
    14,Gly23〕−ヒトα−CGRP、デスアラニル−デ
    アミノ−〔Asn3 ,Glu14,Gly23〕−ヒトα−
    CGRP、〔Asn3 ,Glu14,Phe15〕−ヒトα
    −CGRP、デスアラニル−デアミノ−〔Asn3 ,G
    lu14,Phe15〕−ヒトα−CGRP、〔Glu14
    −ヒトα−CGRP、デスアラニル−デアミノ−〔Gl
    14〕−ヒトα−CGRP、デスアラニル−〔Asu
    2,7 〕−ニワトリCGRP、デスアラニル−〔As
    3 ,Asu2,7〕−ニワトリCGRPまたはデスアラ
    ニル−デアミノ−ニワトリCGRPである請求項6記載
    の血圧低下剤。
  9. 【請求項9】 有効成分の有効量が、ニューロレプト麻
    酔下で、血圧低下状態を維持し、これらの調節に必要な
    量である請求項6記載の血圧低下剤。
  10. 【請求項10】 点滴静注用製剤である請求項6ないし
    9記載の血圧低下剤。
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