JPH08189595A - 真空断熱材 - Google Patents
真空断熱材Info
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- JPH08189595A JPH08189595A JP7018709A JP1870995A JPH08189595A JP H08189595 A JPH08189595 A JP H08189595A JP 7018709 A JP7018709 A JP 7018709A JP 1870995 A JP1870995 A JP 1870995A JP H08189595 A JPH08189595 A JP H08189595A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】廃棄の際に発塵による環境問題を惹起すること
がなく、しかも、フロンを使用せずして優れた断熱性能
を発揮し得る新規な真空断熱材を提供する。 【構成】ガスバリヤー性で且つ可撓性の容器により断熱
芯材が減圧状態で密着包装されて成る真空断熱材におい
て、断熱芯材として、真空度1.0における熱伝導率が
0.01Kcal/m・hr・℃以下であり、真空度
1.0〜0.5トールの間における熱伝導率の変化量が
0.001Kcal/m・hr・℃以下である珪酸カル
シウム成形体を使用して成る。
がなく、しかも、フロンを使用せずして優れた断熱性能
を発揮し得る新規な真空断熱材を提供する。 【構成】ガスバリヤー性で且つ可撓性の容器により断熱
芯材が減圧状態で密着包装されて成る真空断熱材におい
て、断熱芯材として、真空度1.0における熱伝導率が
0.01Kcal/m・hr・℃以下であり、真空度
1.0〜0.5トールの間における熱伝導率の変化量が
0.001Kcal/m・hr・℃以下である珪酸カル
シウム成形体を使用して成る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空断熱材に関するも
のであり、詳しくは、断熱芯材として、特定の珪酸カル
シウム成形体を使用したことにより、優れた断熱性能を
発揮し得る様に改良された真空断熱材に関するものであ
る。
のであり、詳しくは、断熱芯材として、特定の珪酸カル
シウム成形体を使用したことにより、優れた断熱性能を
発揮し得る様に改良された真空断熱材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】フロン発泡ポリウレタン断熱材は、フロ
ンの低熱伝導性を利用したものであり、優れた断熱材と
して広く使用されている。ところで、近時、フロンの使
用が規制される状況にあるため、フロンを使用せずして
優れた断熱性能を発揮し得る断熱材が要求されている。
ンの低熱伝導性を利用したものであり、優れた断熱材と
して広く使用されている。ところで、近時、フロンの使
用が規制される状況にあるため、フロンを使用せずして
優れた断熱性能を発揮し得る断熱材が要求されている。
【0003】近時、ガスバリヤー性で且つ可撓性の容器
(袋)内に断熱芯材としてシリカ粉末などの無機微粒子
を収容した後、容器内を減圧状態になる様に排気するこ
とにより、無機微粒子に容器を密着させてシールして成
る真空断熱材が提案されている。
(袋)内に断熱芯材としてシリカ粉末などの無機微粒子
を収容した後、容器内を減圧状態になる様に排気するこ
とにより、無機微粒子に容器を密着させてシールして成
る真空断熱材が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
真空断熱材は、廃棄の際に粉塵が発生して環境問題を惹
起する欠点がある。本発明は、斯かる実情に鑑み成され
たものであり、その目的は、廃棄の際に発塵による環境
問題を惹起することがなく、しかも、フロンを使用せず
して優れた断熱性能を発揮し得る新規な真空断熱材を提
供することにある。
真空断熱材は、廃棄の際に粉塵が発生して環境問題を惹
起する欠点がある。本発明は、斯かる実情に鑑み成され
たものであり、その目的は、廃棄の際に発塵による環境
問題を惹起することがなく、しかも、フロンを使用せず
して優れた断熱性能を発揮し得る新規な真空断熱材を提
供することにある。
【0005】本発明者は、上記の目的を達成すべく、真
空断熱材の性能に関する観点から鋭意検討を重ねた結
果、真空断熱材の特徴を十分な発揮させるためには、真
空排気を容易に行うことが出来て高度の真空状態を発揮
し得る断熱芯材の選定が重要であるとの知見を得た。そ
して、斯かる知見を基に更に検討を重ねた結果、断熱成
形体の中で特定の珪酸カルシウム成形体が断熱芯材とし
て優れていることを見出し、本発明の完成に至った。
空断熱材の性能に関する観点から鋭意検討を重ねた結
果、真空断熱材の特徴を十分な発揮させるためには、真
空排気を容易に行うことが出来て高度の真空状態を発揮
し得る断熱芯材の選定が重要であるとの知見を得た。そ
して、斯かる知見を基に更に検討を重ねた結果、断熱成
形体の中で特定の珪酸カルシウム成形体が断熱芯材とし
て優れていることを見出し、本発明の完成に至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の知見を
基に完成されたものであり、その要旨は、ガスバリヤー
性で且つ可撓性の容器により断熱芯材が減圧状態で密着
包装されて成る真空断熱材において、断熱芯材として、
真空度1.0トールにおける熱伝導率が0.01Kca
l/m・hr・℃以下であり、真空度1.0〜0.5ト
ールの間における熱伝導率の変化量が0.001Kca
l/m・hr・℃以下である珪酸カルシウム成形体を使
用して成ることを特徴とする真空断熱材に存する。
基に完成されたものであり、その要旨は、ガスバリヤー
性で且つ可撓性の容器により断熱芯材が減圧状態で密着
包装されて成る真空断熱材において、断熱芯材として、
真空度1.0トールにおける熱伝導率が0.01Kca
l/m・hr・℃以下であり、真空度1.0〜0.5ト
ールの間における熱伝導率の変化量が0.001Kca
l/m・hr・℃以下である珪酸カルシウム成形体を使
用して成ることを特徴とする真空断熱材に存する。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
真空断熱材の基本的構成は、公知の真空断熱材と同様に
ガスバリヤー性で且つ可撓性の容器により断熱芯材が減
圧状態で密着包装されて成る。斯かる真空断熱材は、容
器内に断熱芯材を配置し、真空包装機中で排気処理を行
い、所定の真空度に到達した時点で容器をシールするこ
とにより得ることが出来る。
真空断熱材の基本的構成は、公知の真空断熱材と同様に
ガスバリヤー性で且つ可撓性の容器により断熱芯材が減
圧状態で密着包装されて成る。斯かる真空断熱材は、容
器内に断熱芯材を配置し、真空包装機中で排気処理を行
い、所定の真空度に到達した時点で容器をシールするこ
とにより得ることが出来る。
【0008】本発明において、容器の構成材料として
は、可撓性を有する限り、従来公知のガスバリヤー性フ
イルムを使用することが出来る。具体的には、プラスチ
ックフイルムに金属箔を積層するか、または、金属もし
くは金属酸化物を蒸着して成る複合フイルムが挙げられ
る。
は、可撓性を有する限り、従来公知のガスバリヤー性フ
イルムを使用することが出来る。具体的には、プラスチ
ックフイルムに金属箔を積層するか、または、金属もし
くは金属酸化物を蒸着して成る複合フイルムが挙げられ
る。
【0009】上記のプラスチックフイルムとしては、例
えば、ポリエステルフイルム、ポリプロピレンフイルム
等を好適に使用することが出来る。また、塩化ビニリデ
ン系樹脂フイルム、塩化ビニリデン系樹脂コートフイル
ム等のガスバリヤー性の優れたフイルムも好適である。
えば、ポリエステルフイルム、ポリプロピレンフイルム
等を好適に使用することが出来る。また、塩化ビニリデ
ン系樹脂フイルム、塩化ビニリデン系樹脂コートフイル
ム等のガスバリヤー性の優れたフイルムも好適である。
【0010】上記の金属箔としては、代表的にはアルミ
ニウム箔が挙げられ、上記の蒸着用金属または金属酸化
物としては、代表的には、アルミニウム、ケイ素酸化
物、マグネシウム酸化物が挙げられる。金属酸化物を蒸
着して成る複合フイルムを形成する場合は、ポリビニル
アルコール系フイルムが好適に使用される。
ニウム箔が挙げられ、上記の蒸着用金属または金属酸化
物としては、代表的には、アルミニウム、ケイ素酸化
物、マグネシウム酸化物が挙げられる。金属酸化物を蒸
着して成る複合フイルムを形成する場合は、ポリビニル
アルコール系フイルムが好適に使用される。
【0011】複合フイルムの層構成は、2層であっても
よいが、金属層または金属酸化物層の両側に1層または
2層以上のプラスチックフイルムを設けた3層以上の層
構成が好ましい。3層以上の複合フイルムにおいては、
最外層フイルムに耐傷性の優れたフイルム(例えばポリ
エステルフイルム)を使用し、最内層フイルムにヒート
シール性の優れたフイルム(例えばポリプロピレンフイ
ルム)が使用される。通常、容器の形状は、両端開放の
筒状体である。
よいが、金属層または金属酸化物層の両側に1層または
2層以上のプラスチックフイルムを設けた3層以上の層
構成が好ましい。3層以上の複合フイルムにおいては、
最外層フイルムに耐傷性の優れたフイルム(例えばポリ
エステルフイルム)を使用し、最内層フイルムにヒート
シール性の優れたフイルム(例えばポリプロピレンフイ
ルム)が使用される。通常、容器の形状は、両端開放の
筒状体である。
【0012】本発明においては、断熱芯材として、珪酸
カルシウム成形体を使用する。本発明で使用する珪酸カ
ルシウム成形体は、基本的には、珪酸質原料と石灰質原
料とを水中に分散した後、加熱下に水熱反応して珪酸カ
ルシウム水和物を含有する水性スラリーを得、次いで、
当該水性スラリーを加圧脱水成形した後、乾燥するか、
または、水蒸気養生後に乾燥を行う方法によって製造す
ることが出来る。
カルシウム成形体を使用する。本発明で使用する珪酸カ
ルシウム成形体は、基本的には、珪酸質原料と石灰質原
料とを水中に分散した後、加熱下に水熱反応して珪酸カ
ルシウム水和物を含有する水性スラリーを得、次いで、
当該水性スラリーを加圧脱水成形した後、乾燥するか、
または、水蒸気養生後に乾燥を行う方法によって製造す
ることが出来る。
【0013】そして、珪酸質原料としては、非晶質また
は結晶質の何れであってもよく、具体的には、珪藻土、
珪石、石英などの天然品、シリコンダスト、湿式燐酸製
造プロセスで副生する珪弗化水素酸と水酸化アルミニウ
ムとの反応で得られるシリカ等の工業副産物が挙げられ
る。一方、石灰質原料としては、生石灰、消石灰、カー
バイト滓などが挙げられる。
は結晶質の何れであってもよく、具体的には、珪藻土、
珪石、石英などの天然品、シリコンダスト、湿式燐酸製
造プロセスで副生する珪弗化水素酸と水酸化アルミニウ
ムとの反応で得られるシリカ等の工業副産物が挙げられ
る。一方、石灰質原料としては、生石灰、消石灰、カー
バイト滓などが挙げられる。
【0014】通常、石灰質原料は、見掛け高の石灰粒子
を含有する石灰乳に調製して使用される。斯かる石灰乳
の調整には、数多くの公知文献、例えば、特公昭55−
29952号公報の記載などを参考にすることが出来
る。上記の公報には、沈降容積が45ml以上の石灰乳
が記載されており、この場合の沈降容積は、直径が1.
3cmで容積が50cm3 以上の円柱状容器に石灰乳5
0mlを静かに注入し、20分間静置後に測定した石灰
粒子の沈降容積(ml)を表す。
を含有する石灰乳に調製して使用される。斯かる石灰乳
の調整には、数多くの公知文献、例えば、特公昭55−
29952号公報の記載などを参考にすることが出来
る。上記の公報には、沈降容積が45ml以上の石灰乳
が記載されており、この場合の沈降容積は、直径が1.
3cmで容積が50cm3 以上の円柱状容器に石灰乳5
0mlを静かに注入し、20分間静置後に測定した石灰
粒子の沈降容積(ml)を表す。
【0015】水熱反応の際、固形分(珪酸質原料と石灰
質原料)に対する水の量は15重量倍以上とされる。水
熱合成反応は、飽和蒸気圧が10Kg/cm2 以上の加
熱条件下に1〜5時間行われ、当該水熱合成反応により
珪酸カルシウム水和物を含有する水性スラリーが得られ
る。
質原料)に対する水の量は15重量倍以上とされる。水
熱合成反応は、飽和蒸気圧が10Kg/cm2 以上の加
熱条件下に1〜5時間行われ、当該水熱合成反応により
珪酸カルシウム水和物を含有する水性スラリーが得られ
る。
【0016】上記の水性スラリーの加圧脱水成形は、フ
イルタープレス等を利用して行われる。脱水成形機の脱
水部の形状により、平板(パネル)や曲部を有する種々
の形状(パイプ等)に成形することが出来る。成形脱水
成形後の乾燥または水蒸気養生後の乾燥は、通常、15
0〜200℃の温度にて5〜30時間行われ、乾燥前の
水蒸気養生は、通常、水熱合成反応の条件と同様の条件
で行うことが出来る。
イルタープレス等を利用して行われる。脱水成形機の脱
水部の形状により、平板(パネル)や曲部を有する種々
の形状(パイプ等)に成形することが出来る。成形脱水
成形後の乾燥または水蒸気養生後の乾燥は、通常、15
0〜200℃の温度にて5〜30時間行われ、乾燥前の
水蒸気養生は、通常、水熱合成反応の条件と同様の条件
で行うことが出来る。
【0017】上記の方法で製造された成形体は、珪酸カ
ルシウムの針状結晶が三次元的に絡合して形成されてお
り、水熱反応における上記の条件を満足することによ
り、比強度が高い。具体的には、見掛け密度が0.02
〜0.09g/cm3 であり、圧縮強度は、通常1Kg
/cm2 以上、具体的には2〜6Kg/cm2 である。
ルシウムの針状結晶が三次元的に絡合して形成されてお
り、水熱反応における上記の条件を満足することによ
り、比強度が高い。具体的には、見掛け密度が0.02
〜0.09g/cm3 であり、圧縮強度は、通常1Kg
/cm2 以上、具体的には2〜6Kg/cm2 である。
【0018】上記の様な低い見掛け密度の成形体は、断
熱芯材として無機微粒子を使用した従来の真空断熱材の
有する欠点、すなわち、見掛け密度が0.28〜0.3
0g/cm3 であって従来のフロン発泡ウレタン断熱材
よりも約10倍程度も重いと言う欠点を解消し、フロン
発泡ウレタン断熱材と遜色のない軽量の真空断熱材を実
現することが出来る。
熱芯材として無機微粒子を使用した従来の真空断熱材の
有する欠点、すなわち、見掛け密度が0.28〜0.3
0g/cm3 であって従来のフロン発泡ウレタン断熱材
よりも約10倍程度も重いと言う欠点を解消し、フロン
発泡ウレタン断熱材と遜色のない軽量の真空断熱材を実
現することが出来る。
【0019】上記の珪酸カルシウムの針状結晶は、主と
して、トベルモライト結晶、ゾーノトライト結晶または
これらの混合結晶である。斯かる結晶系は、水熱合成反
応におけるCaO/SiO2 のモル比によって調整する
ことが出来る。通常、CaO/SiO2 モル比は0.8
〜1.2程度の範囲とされ、斯かるモル比が大きくなる
に従ってゾーノトライトが優位に生成する。
して、トベルモライト結晶、ゾーノトライト結晶または
これらの混合結晶である。斯かる結晶系は、水熱合成反
応におけるCaO/SiO2 のモル比によって調整する
ことが出来る。通常、CaO/SiO2 モル比は0.8
〜1.2程度の範囲とされ、斯かるモル比が大きくなる
に従ってゾーノトライトが優位に生成する。
【0020】そして、本発明の好ましい態様において、
珪酸カルシウムの針状結晶は、内部が粗ないしは中空の
殻の表面に多数のヒゲを有する結晶である。通常、殻の
外径は10〜120μmであり、ヒゲの長さは、1〜2
0μmである。また、本発明の特に好ましい態様におい
て、珪酸カルシウムの針状結晶は、上記の殻自体が更に
針状に発達した結晶であり、ネット状の殻の表面に多数
のヒゲを有する結晶である。これらの結晶構造は、高純
度の珪酸原料を使用することによって得られ、ネット状
の殻を有する結晶構造は、非晶質のものを優位量で含有
する珪酸原料を使用することによって得られる。
珪酸カルシウムの針状結晶は、内部が粗ないしは中空の
殻の表面に多数のヒゲを有する結晶である。通常、殻の
外径は10〜120μmであり、ヒゲの長さは、1〜2
0μmである。また、本発明の特に好ましい態様におい
て、珪酸カルシウムの針状結晶は、上記の殻自体が更に
針状に発達した結晶であり、ネット状の殻の表面に多数
のヒゲを有する結晶である。これらの結晶構造は、高純
度の珪酸原料を使用することによって得られ、ネット状
の殻を有する結晶構造は、非晶質のものを優位量で含有
する珪酸原料を使用することによって得られる。
【0021】本発明においては、断熱芯材を構成する珪
酸カルシウム成形体に輻射熱吸収材を含有させることが
出来る。輻射熱吸収材としては、炭化珪素、酸化チタン
等が好適に使用される。輻射熱吸収材は、通常、0.5
〜30μmの微粒子として使用され、珪酸カルシウム成
形体の製造工程において、例えば、珪酸カルシウム水和
物を含有する水性スラリー中に添加される。そして、珪
酸カルシウム成形体中の輻射熱吸収材含有量は、通常、
0.5〜20重量%とされる。
酸カルシウム成形体に輻射熱吸収材を含有させることが
出来る。輻射熱吸収材としては、炭化珪素、酸化チタン
等が好適に使用される。輻射熱吸収材は、通常、0.5
〜30μmの微粒子として使用され、珪酸カルシウム成
形体の製造工程において、例えば、珪酸カルシウム水和
物を含有する水性スラリー中に添加される。そして、珪
酸カルシウム成形体中の輻射熱吸収材含有量は、通常、
0.5〜20重量%とされる。
【0022】本発明において、断熱芯材として使用する
珪酸カルシウム成形体は、真空度1.0トールにおける
熱伝導率が0.01Kcal/m・hr・℃以下であ
り、真空度1.0〜0.5トールの間における熱伝導率
の変化量が0.001Kcal/m・hr・℃以下であ
る熱伝導特性を備えていることが重要である。そして、
好ましくは、更に、真空度0.5〜0.1トールの間に
おける熱伝導率の変化量が0.0005Kcal/m・
hr・℃以下である。ここに、珪酸カルシウム成形体の
上記の熱伝導特性は、前述したガスバリヤー性で且つ可
撓性の容器により、減圧状態で密着包装された珪酸カル
シウム成形体についての特性を意味する。
珪酸カルシウム成形体は、真空度1.0トールにおける
熱伝導率が0.01Kcal/m・hr・℃以下であ
り、真空度1.0〜0.5トールの間における熱伝導率
の変化量が0.001Kcal/m・hr・℃以下であ
る熱伝導特性を備えていることが重要である。そして、
好ましくは、更に、真空度0.5〜0.1トールの間に
おける熱伝導率の変化量が0.0005Kcal/m・
hr・℃以下である。ここに、珪酸カルシウム成形体の
上記の熱伝導特性は、前述したガスバリヤー性で且つ可
撓性の容器により、減圧状態で密着包装された珪酸カル
シウム成形体についての特性を意味する。
【0023】例えば、容器内に珪酸カルシウム成形体を
配置し、真空包装機中で排気処理を行い、1.0トール
に到達した時点で容器をシールして珪酸カルシウム成形
体を密着包装し、20℃における熱伝導率(KF1 )を
測定する。そして、同様に、真空度0.5トールで珪酸
カルシウム成形体を密着包装して熱伝導率(KF2 )を
測定し、得られた測定値の差(KF1 −KF2 )(熱伝
導率の変化量)を求める。
配置し、真空包装機中で排気処理を行い、1.0トール
に到達した時点で容器をシールして珪酸カルシウム成形
体を密着包装し、20℃における熱伝導率(KF1 )を
測定する。そして、同様に、真空度0.5トールで珪酸
カルシウム成形体を密着包装して熱伝導率(KF2 )を
測定し、得られた測定値の差(KF1 −KF2 )(熱伝
導率の変化量)を求める。
【0024】一般に、熱伝導には、固体間の熱伝導、気
体分子による熱伝導などが考慮される。真空断熱材は、
基本的には、ガスバリヤー性容器の内部を減圧にして気
体分子を少なくすることにより断熱効果を発揮する。そ
して、見掛け密度の低い珪酸カルシウム成形体は、固体
占有率が少ないため、固体間の熱伝導を小さくし得る点
において断熱材として優れている。
体分子による熱伝導などが考慮される。真空断熱材は、
基本的には、ガスバリヤー性容器の内部を減圧にして気
体分子を少なくすることにより断熱効果を発揮する。そ
して、見掛け密度の低い珪酸カルシウム成形体は、固体
占有率が少ないため、固体間の熱伝導を小さくし得る点
において断熱材として優れている。
【0025】本発明で使用する上記の熱伝導特性を備え
た珪酸カルシウム成形体は、見掛け密度と成形体を構成
する珪酸カルシウム結晶粒子間の距離とを調節すること
により得られる。見掛け密度の低い成形体は、固体間の
熱伝導を小さくし、上記の熱伝導特性に寄与し、結晶粒
子間の距離が短い成形体は、同一の減圧度(同一の気体
分子数)において気体分子同志の衝突回数を少なくし、
上記の熱伝導特性に寄与する。
た珪酸カルシウム成形体は、見掛け密度と成形体を構成
する珪酸カルシウム結晶粒子間の距離とを調節すること
により得られる。見掛け密度の低い成形体は、固体間の
熱伝導を小さくし、上記の熱伝導特性に寄与し、結晶粒
子間の距離が短い成形体は、同一の減圧度(同一の気体
分子数)において気体分子同志の衝突回数を少なくし、
上記の熱伝導特性に寄与する。
【0026】従って、上記の熱伝導特性は、珪酸カルシ
ウム成形体の見掛け密度と成形体を構成する珪酸カルシ
ウム結晶粒子間の距離との相乗的効果として発現され
る。それ故、上記の熱伝導特性を備えた珪酸カルシウム
成形体を得るために、見掛け密度と結晶粒子間の距離と
の両者を一義的に決定することは困難である。しかしな
がら、上記の熱伝導特性を備えた珪酸カルシウム成形体
を得るためには珪酸カルシウム成形体の見掛け密度を
0.02〜0.06g/cm3 の範囲にするのが有利で
ある。
ウム成形体の見掛け密度と成形体を構成する珪酸カルシ
ウム結晶粒子間の距離との相乗的効果として発現され
る。それ故、上記の熱伝導特性を備えた珪酸カルシウム
成形体を得るために、見掛け密度と結晶粒子間の距離と
の両者を一義的に決定することは困難である。しかしな
がら、上記の熱伝導特性を備えた珪酸カルシウム成形体
を得るためには珪酸カルシウム成形体の見掛け密度を
0.02〜0.06g/cm3 の範囲にするのが有利で
ある。
【0027】珪酸カルシウム成形体の見掛け密度および
成形体を構成する珪酸カルシウム結晶粒子間の距離は、
主として、例えば、石灰乳の沈降容積などの珪酸カルシ
ウム水和物の製造条件、水熱合成における反応条件、加
圧脱水時の加圧力などの成形条件によって制御すること
が出来る。
成形体を構成する珪酸カルシウム結晶粒子間の距離は、
主として、例えば、石灰乳の沈降容積などの珪酸カルシ
ウム水和物の製造条件、水熱合成における反応条件、加
圧脱水時の加圧力などの成形条件によって制御すること
が出来る。
【0028】上記の熱伝導特性は、輻射熱吸収材を含ま
ない珪酸カルシウム成形体について評価する。また、実
際の真空断熱材を構成する容器と同一種類(層構成およ
び層厚さなどが同一)の容器によって密着包装された珪
酸カルシウム成形体について評価する。
ない珪酸カルシウム成形体について評価する。また、実
際の真空断熱材を構成する容器と同一種類(層構成およ
び層厚さなどが同一)の容器によって密着包装された珪
酸カルシウム成形体について評価する。
【0029】本発明の真空断熱材は、ガスバリヤー性で
且つ可撓性の容器内に上記の熱伝導特性を備えた特定の
珪酸カルシウム成形体を収容した後、容器内を減圧状態
となる様に排気することにより、成形体を減圧状態で密
着包装することにより製造される。具体的には、両端開
放の筒状容器の中央部に成形体を配置して真空包装機中
に収容して排気処理を行い、所定の真空度に到達した時
点で容器の両端をヒートシールする。
且つ可撓性の容器内に上記の熱伝導特性を備えた特定の
珪酸カルシウム成形体を収容した後、容器内を減圧状態
となる様に排気することにより、成形体を減圧状態で密
着包装することにより製造される。具体的には、両端開
放の筒状容器の中央部に成形体を配置して真空包装機中
に収容して排気処理を行い、所定の真空度に到達した時
点で容器の両端をヒートシールする。
【0030】そして、本発明において、珪酸カルシウム
成形体は、密着包装される前に300℃以上の温度、具
体的には、300〜500℃の温度で通常1〜5時間加
熱処理するのがよい。斯かる加熱処理により、珪酸カル
シウム成形体に吸着されている水分が除去され、所定の
真空状態を容易に得ることが出来る。容器内の真空排気
および容器のシールは、従来の真空断熱材の場合と同様
に行われる。特に、針状結晶の三次元的絡合によって形
成された珪酸カルシウム成形体を使用した場合は、その
連通構造により、上記の排気処理を一層容易に行うこと
が出来る。
成形体は、密着包装される前に300℃以上の温度、具
体的には、300〜500℃の温度で通常1〜5時間加
熱処理するのがよい。斯かる加熱処理により、珪酸カル
シウム成形体に吸着されている水分が除去され、所定の
真空状態を容易に得ることが出来る。容器内の真空排気
および容器のシールは、従来の真空断熱材の場合と同様
に行われる。特に、針状結晶の三次元的絡合によって形
成された珪酸カルシウム成形体を使用した場合は、その
連通構造により、上記の排気処理を一層容易に行うこと
が出来る。
【0031】そして、本発明の真空断熱材は、珪酸カル
シウム成形体の上記の熱伝導特性故に、斯かる熱伝導特
性を備えていない珪酸カルシウム成形を使用した真空断
熱材に比し、低真空側まで熱伝導率の上昇を抑えること
が出来る。換言すれば、本発明の真空断熱材は、工業的
にも比較的容易とされている1.0トール程度の低真空
度であっても十分に優れた断熱性能を発揮し得る。従っ
て、本発明の真空断熱材は、殊更に高度の真空度を必要
としない点において特に優れている。
シウム成形体の上記の熱伝導特性故に、斯かる熱伝導特
性を備えていない珪酸カルシウム成形を使用した真空断
熱材に比し、低真空側まで熱伝導率の上昇を抑えること
が出来る。換言すれば、本発明の真空断熱材は、工業的
にも比較的容易とされている1.0トール程度の低真空
度であっても十分に優れた断熱性能を発揮し得る。従っ
て、本発明の真空断熱材は、殊更に高度の真空度を必要
としない点において特に優れている。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
【0033】実施例1〜3及び比較例1〜2 生石灰(CaO:96.2重量%)49.6重量部に温
水496重量部を加えて消和し、25℃での粘度が25
ポイズ(沈降容積が46ml)の石灰乳を得た。なお、
石灰乳の沈降容積は、直径が1.3cmで容積が50c
m3 の円柱状容器に石灰乳50mlを静かに注入し、2
0分間静置後に測定した消石灰粒子の沈降容積(ml)
を表す。
水496重量部を加えて消和し、25℃での粘度が25
ポイズ(沈降容積が46ml)の石灰乳を得た。なお、
石灰乳の沈降容積は、直径が1.3cmで容積が50c
m3 の円柱状容器に石灰乳50mlを静かに注入し、2
0分間静置後に測定した消石灰粒子の沈降容積(ml)
を表す。
【0034】次いで、上記の石灰乳に平均粒径10mμ
の珪石(SiO2 :96.4重量%)50.4重量部
(CaO/SiO2 モル比:1.05)を添加した後、
固形分に対する総水量が35重量倍となる様に水を加え
た。この様にして得られた懸濁液をオートクレーブ中に
て15kg/cm2 、200℃の条件下、3時間攪拌し
て反応させ、沈降容積が33mlであり、ゾーノトライ
トを主成分とする珪酸カルシウム水和物の水性スラリー
を得た。
の珪石(SiO2 :96.4重量%)50.4重量部
(CaO/SiO2 モル比:1.05)を添加した後、
固形分に対する総水量が35重量倍となる様に水を加え
た。この様にして得られた懸濁液をオートクレーブ中に
て15kg/cm2 、200℃の条件下、3時間攪拌し
て反応させ、沈降容積が33mlであり、ゾーノトライ
トを主成分とする珪酸カルシウム水和物の水性スラリー
を得た。
【0035】上記の水性スラリー100重量部に対し、
補強繊維として、ガラス繊維とパルプとを各々1重量部
の割合で添加して混合し、濾水成形機に供給して加圧脱
水成形を行い、縦200mm、横200mm、厚さ20
mmの成形体となし、150℃で8時間乾燥し、珪酸カ
ルシウム成形体を得た。そして、同一の操作を繰り返
し、且つ、加圧脱水成形の条件を変更することにより、
見掛け密度(g/cm3)が0.120、0.065、
0.056、0.051、0.043g/cm3の各珪
酸カルシウム成形体をそれぞれ3個作成した。
補強繊維として、ガラス繊維とパルプとを各々1重量部
の割合で添加して混合し、濾水成形機に供給して加圧脱
水成形を行い、縦200mm、横200mm、厚さ20
mmの成形体となし、150℃で8時間乾燥し、珪酸カ
ルシウム成形体を得た。そして、同一の操作を繰り返
し、且つ、加圧脱水成形の条件を変更することにより、
見掛け密度(g/cm3)が0.120、0.065、
0.056、0.051、0.043g/cm3の各珪
酸カルシウム成形体をそれぞれ3個作成した。
【0036】次いで、ポリエチレンテレフタレート(厚
さ12μm)/アルミニウム箔(厚さ9μm)/ポリプ
ロピレンフイルム(厚さ60μm)の層構成を備えた積
層フイルムより成る両端開放の筒状容器の略中央部に上
記の各成形体を配置し、真空室容積20リットル、排気
量500リットル/分の性能を備えた真空包装機に収容
して排気処理を行った。そして、各珪酸カルシウム成形
体毎に表1に示す真空度に到達した時点で容器の両端開
口部をヒートシールして密着包装し、珪酸カルシウムを
断熱芯材とする真空断熱材を得た。なお、上記の積層フ
イルムは、ポリプロピレンフイルムを内層として使用し
た。各真空断熱材の20℃の熱伝導率(Kcal/m・
hr・℃)を測定し、その結果を表1に示す。
さ12μm)/アルミニウム箔(厚さ9μm)/ポリプ
ロピレンフイルム(厚さ60μm)の層構成を備えた積
層フイルムより成る両端開放の筒状容器の略中央部に上
記の各成形体を配置し、真空室容積20リットル、排気
量500リットル/分の性能を備えた真空包装機に収容
して排気処理を行った。そして、各珪酸カルシウム成形
体毎に表1に示す真空度に到達した時点で容器の両端開
口部をヒートシールして密着包装し、珪酸カルシウムを
断熱芯材とする真空断熱材を得た。なお、上記の積層フ
イルムは、ポリプロピレンフイルムを内層として使用し
た。各真空断熱材の20℃の熱伝導率(Kcal/m・
hr・℃)を測定し、その結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、フロン発
泡を必要としない無機系の断熱材の中から、真空断熱材
の断熱芯材として、特定の珪酸カルシウム断熱材を選定
したことにより、工業的にも比較的容易とされている
1.0トール程度の低真空度であっても十分に優れた断
熱性能を発揮し得る新規な真空断熱材が提供される。ま
た、本発明で使用する断熱芯材は、成形体であるため、
廃棄の際、粉体の場合の様な発塵による環境問題を惹起
させることがない。従って、本発明は、特に、フロンの
使用が規制される状況下において、その工業的価値は顕
著である。
泡を必要としない無機系の断熱材の中から、真空断熱材
の断熱芯材として、特定の珪酸カルシウム断熱材を選定
したことにより、工業的にも比較的容易とされている
1.0トール程度の低真空度であっても十分に優れた断
熱性能を発揮し得る新規な真空断熱材が提供される。ま
た、本発明で使用する断熱芯材は、成形体であるため、
廃棄の際、粉体の場合の様な発塵による環境問題を惹起
させることがない。従って、本発明は、特に、フロンの
使用が規制される状況下において、その工業的価値は顕
著である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ガスバリヤー性で且つ可撓性の容器によ
り断熱芯材が減圧状態で密着包装されて成る真空断熱材
において、断熱芯材として、真空度1.0トールにおけ
る熱伝導率が0.01Kcal/m・hr・℃以下であ
り、真空度1.0〜0.5トールの間における熱伝導率
の変化量が0.001Kcal/m・hr・℃以下であ
る珪酸カルシウム成形体を使用して成ることを特徴とす
る真空断熱材。 - 【請求項2】 珪酸カルシウム成形体の真空度0.5〜
0.1トールの間における熱伝導率の変化量が0.00
05Kcal/m・hr・℃以下である請求項1に記載
の真空断熱材。 - 【請求項3】 珪酸カルシウム成形体の見掛け密度が
0.02〜0.06g/cm3 である請求項1又は2に
記載の真空断熱材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7018709A JPH08189595A (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 真空断熱材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7018709A JPH08189595A (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 真空断熱材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08189595A true JPH08189595A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=11979189
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7018709A Withdrawn JPH08189595A (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 真空断熱材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08189595A (ja) |
-
1995
- 1995-01-11 JP JP7018709A patent/JPH08189595A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020402 |