JPH08190002A - 光学装置、及び光学基材にコーティングを施す方法 - Google Patents
光学装置、及び光学基材にコーティングを施す方法Info
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Abstract
例えば対摩耗性コーティングのようなコーティングを適
用すると、支持基材とコーティングに沿って生じる段階
的な屈折率特性のために引き起こされる不都合を解消し
た光学装置と、これを製造するため支持基材にコーティ
ングを施す方法を提供する。 【解決手段】 屈折率が支持基材表面材料の屈折率か
ら、支持基材表面から隔たったコーティングの表面の最
終の屈折率に至るまで、このコーティングの少なくとも
一部分を通して、無段階に変化するようにする。
Description
学装置のための支持基材の薄膜コーティングに関する。
もっと具体的に言えば、本発明は、支持基材を含む光学
装置であって、この支持基材が、所定の屈折率と第一の
組の機械的及び/又は化学的特性とを有する材料からな
る表面を持ち、この支持基材の表面はコーティングを施
されていて、このコーティングの当該支持基材の表面か
ら隔たった表面が第一の組の特性とは異なる第二の組の
機械的及び/又は化学的特性を持つ光学装置に関する。
本発明は更に、プラズマ重合により光学基材にコーティ
ングを施すための方法に関する。
る。「プロセス雰囲気」とは、プラズマ重合を行う雰囲
気の組成を意味する。「プロセスパラメーター」とは、
プラズマ重合プロセスを制御する物理量、例えばプラズ
マ重合プロセス領域の全圧、その領域において優勢であ
る磁場のひずみ、その領域においてプラズマ発生電極間
に適用されるRFパワー等のことである。
面の機械的及び/又は化学的特性が変更される被覆され
た装置はよく知られている。機械的又は化学的特性の語
のもとで、特性とは機械的な対摩耗性、化学的な摩耗又
は腐食特性、付着特性、拡散特性、湿潤特性等として理
解される。
れている基材表面の機械的及び/又は化学的特性を変更
する光学装置は知られており、ここで考えられているコ
ーティングは基材の表面へ直接付着させるものであり、
あるいはそれは基材表面に直接適用した別のコーティン
グ上に適用されるものである。表面にコーティングが適
用される本体は一般に、以下の説明を通して「基材」と
見なされる。
械的摩耗保護硬質材料コーティングは、平らなプラスチ
ック基材の保護のために、また眼科用途において、通例
のものである。それに関しては、屈折率がいろいろのラ
ッカーが使用される。
及び化学的に対摩耗性のコーティングを製造するための
方法も、ずっと以前から知られている。「プラズマ重
合」というのは、一般に、プラズマ放電中において有機
モノマー又は有機金属モノマーの蒸気からコーティング
を形成することと解される。そのようなコーティング法
に関しては、R.D. Agostino, “PLA
SMA DEPOSITION TREATMENT
AND ETCHING OF POLYMERS”,
Academic Press, 1989, ISB
N 0−12−200430−2や、H. v. Bo
hning, “PLASMA SCIENCE AN
D TECHNOLOGY”, Cornell Un
iversity Press, 1982, ISB
N 0−8014−1356−7が注目される。
号明細書及びIKV FinalReport “Pl
asmapolymerization” from
K. Telgenbuscher, J. Leib
er, May 19,1993, Institut
e for Plastic MaterialTre
atment, D−Aachenから、パワーあるい
はプロセス雰囲気のような特定のコーティングプロセス
パラメーターを変更することにより、例えば酸素を遅れ
て入れることによって、コーティングの良好な付着を達
成する方法が知られている。それに関しては、金属含有
モノマーとして専らケイ素含有有機化合物が使用され
る。その変更により、機械的特性を変えることが企てら
れる。
質であり、しかも酸素を入れずにケイ素含有有機金属化
合物を含有しているプロセス雰囲気において生じさせら
れる、基材上の比較的軟質の付着促進コーティングでそ
れを開始するように制御される。その後、段階的にある
いは連続的に、酸素流を増加させ、それによりコーティ
ング中のSi/O比を低下させてコーティングの固さを
増加させ、そしてそれにより機械的な対摩耗性を増加さ
せる。
且つ十分厚く仕上コーティングを適用すれば、プラスチ
ック材料基材の申し分のない機械的な対摩耗性を得るこ
とができる。
又はTiO2 含有コーティングを堆積させることに関し
ては、別の基礎的研究、例えばH.J. Frenc
k,W. Kulisch et al., Thin
Solid Films,201(1991)327
−335や、J.P. Barker, P.J.Ra
dcliff et al., Proceeding
s of 11th International S
ymposion of PlasmaChemist
ry, August 22−27(1993)115
4−1159, ISBN 0−95221−493−
8が注目される。
科用途のためにプラスチック基材を使用し、そしてその
ような基材に摩耗保護層を設けることが更に知られてい
る。眼科用途向けにしばしば用いられる一つのプラスチ
ック材料は、良好な光学特性を持つ、比較的軽量のプラ
スチック材料CR−39である。このプラスチック材料
の屈折率は1.5である。
は、屈折率がおよそ1.5の有機ケイ素物質を含有する
コーティングで対摩耗被覆される。こうして、そのよう
なコーティングで被覆されたそのような基材は本質的
に、段階的な屈折率を持たず、従って支障となる干渉模
様がなく透過率の低下がない光学装置をもたらす。それ
ゆえ、段階的屈折率が実際に生じる場合には解決すべき
であるそのような段階的屈折率の問題に注意を払わなく
てよい。
する基材を用いることは、結果として基材の厚さが低下
することから最も望ましいことであろう。しかし、その
ように高い屈折率を用いることが知られているが、それ
により得られる厚さの減少のゆえに干渉の障害の起こる
のは大目に見られている。
りである。 1)1991年10月16日公開のヨーロッパ特許出願
公開第0451618号明細書(HONEYWEL
L)。その第8欄55〜58行、第9欄1〜20行、第
15〜16B図参照。 2)SURFACE AND COATINGS TE
CHNOLOGY,Bd.59, Nr.1−3, O
ctober 1993, p.365−370のPO
LL ET AL, “Optical Proper
ties of Plasma Polymer Fi
lms”。この文書全体を参照。 3)1993年6月8日発行の米国特許第521774
9号明細書(DENTONら)。この文書全体を参照。 4)1979年11月27日発行の米国特許第4176
208号明細書(MORAVECら)。この文書全体を
参照。 5)1990年6月19日発行の米国特許第49347
88号明細書(SOUTHWELL)。この文書全体を
参照。 6)APPLIED PHYSICS LETTER
S., Bd.60,Nr.21, May 25,
1992, ニューヨーク(米), p.2595−2
597のTOBIN ET AL, “Effects
of Deposition Parameters
on the RefractiveIndex i
n Plasma Polymerized Meth
ylMethacrylate Films”。その文
書全体を参照。 7)1992年10月13日発行の米国特許第5154
978号明細書(NAKAYAMAら)。この文書全体
を参照。 8)PROCEEDINGS OF THE SPI
E, Bd.50, August 19, 197
4, サンディエゴ(米), p.229−237のH
OLLAHAN ET AL, “Moisture
Resistantand Anti−Reflect
ion Optical Coatings Prod
uced by Plasma Polymeriza
tionof Organic Compound
s”。この文書全体を参照。 9)1985年10月24日公開の国際公開第85/0
4601号パンフレット(ROBERT BOSC
H)。この文書全体を参照。
対摩耗性コーティングを適用することにより、支持基材
とこれに適用されたコーティングに沿うと考えられる段
階的な屈折率特性が生じるということが、上述の被覆さ
れた光学装置の顕著な不都合である。例えば、光学的特
性以外の特性を変えるために、すなわち基材の機械的及
び/又は化学的特性を変えるために、主にターゲットを
用いて適用されたコーティングによって、得られた光学
装置の光学特性も変更される。
えるために、例えば機械的又は化学的な対摩耗特性、付
着特性、腐食特性、拡散特性又は湿潤特性のために適用
される光学装置と、そのような装置を製造する方法とを
提供することが、本発明の一般的な目的である。
含み、この支持基材が、所定の屈折率と第一の機械的及
び/又は化学的特性とを有する材料からなる表面を持
ち、この支持基材の表面にコーティングが施されてい
て、そしてこの基材の表面から隔たったコーティングの
表面が上述の第一の特性とは異なる第二の機械的及び/
又は化学的特性を持っている光学装置であって、更に、
支持基材の表面材料の上記の所定の屈折率から変化して
ゆく屈折率が、周囲に露出したコーティングの表面の最
終の屈折率に至るまで当該コーティングの少なくとも一
部分を通して、無段階的に推移して変化する本発明によ
る光学装置によって達成される。上述の目的を果たす光
学装置の製造方法を提供するという目的は、プラズマ重
合の雰囲気の組成を制御することにより及び/又はプラ
ズマ重合被覆プロセスのための少なくとも一つのプロセ
スパラメーターを制御することにより、成長するコーテ
ィングに沿って基材の屈折率から変化してその表面のコ
ーティングの所期の最終屈折率に至るまで無段階に変化
するように屈折率を制御する工程を含む、プラズマ重合
によって光学基材にコーティングを施すための方法によ
り達成される。
するための方法の全ての目的、利点及び好ましい特徴
は、この明細書の説明と特許請求の範囲の記載を読めば
当業者にとって明らかになろう。
の側面の下でよりよく理解され、また上記以外の目的
は、以下の詳しい説明を検討すれば当業者にとって明白
になろう。その説明は添付の図面を参照してなされる。
50003号明細書又は米国特許第5310607号明
細書に記載された装置に一致する装置であって、米国特
許第5227202号明細書に対応するドイツ国特許出
願公開第3931713号明細書に従って運転されるプ
ラズマ重合装置を模式的に示すものである。これらの参
考文献は、本発明を実施するために使用されるプラズマ
重合装置の好ましい構成に関して、またそのような装置
の運転に関して、この明細書の本質的部分を構成する。
を製造する本発明の方法のために好ましく使用される従
来技術のプラズマ重合装置を模式的に示している。この
装置は、バルツェルス・アクチェンゲゼルシャフトのタ
イプPPV 100、PPV500又はPPV 100
0の装置に対応している。
状をしている。その内壁は、少なくとも一部分は、第一
の電極アレンジメント3により構成され、その外壁は第
二の電極アレンジメント4により構成される。処理領域
1内において、RF−プラズマ放電が発生され、好まし
くは13.56MHzのRF信号を、電気的に供給され
る。それによって放電は、環状の処理領域1の全体に沿
って均一に分布される。処理領域1の中央には、環状の
基材支持具5が設けられ、基材7はこれに、それらの縁
に沿って保持される。基材支持具5は環状の処理領域1
内をゆっくり回転する。それにより、またヨーロッパ特
許出願公開第0550003号明細書とこれに対応する
米国特許第5310607号明細書、及びドイツ国特許
出願公開第3931713号明細書とこれに対応する米
国特許第5227202号明細書に記載されたように、
これらの基材がそれらに沿って基材支持具5に保持され
ている基材表面を除いて、基材の全面に少なくともほぼ
等しいプラズマ重合コーティングが同時に得られる。
器9を通してガス類又はガス混合物を処理領域へ供給す
ることによって供給される。コイル11が、この環状装
置構成の中央の軸線Aに関して実質的に平行な磁界の線
を持つ磁界Bを処理領域に発生させる。
を模式的に示し、Mはモノマータンクを示している。プ
ロセス雰囲気は、所望の組成にオープンループ制御され
あるいは負フィードバック制御される。好ましくは、プ
ロセス雰囲気はよく知られているやり方で監視され、負
フィードバック制御される。
した図1による装置の特性データを示す。
定を、上記の如き装置におけるプロセスパラメーター
と、PPV 100装置で実施されたプラズマ重合の結
果得られたコーティングの屈折率とともに示す。これら
の異なる設定と結果として得られた屈折率は、基本的
に、プロセス雰囲気及び/又はプロセスパラメーターを
変更することにより、付着したコーティングの屈折率の
精密で且つ少量の変更を実現することができることを示
している。
シシランを表しており、M2はトルエンを表しており、
M3はチタン(IV)イソプロピラートを表しており、
RGはO2 を表している。
以下の説明を通じて上記の意味で使用される。とは言
え、下記においても記載するように、本発明の方法を実
施しそして本発明の光学装置を製造するのにこのほかの
ガス又はモノマーを使用してもよい。
が比較的高くて、更に毒性が低い、一般的であってそれ
ゆえに比較的安価なモノマーが使用される。例えば、基
本的に、また本発明の方法を実施するために、次に掲げ
るモノマーを使用することができる。 1)純粋に有機系の物質、すなわちアルカン、アルケ
ン、アルキン、アルコール類、アミン類、ケトン類、環
式化合物、非環式化合物、芳香環式化合物、脂肪族化合
物、脂環式化合物、あるいは芳香族化合物。 2)有機金属化合物。これに関しては、特に下記の構造
を持つケイ素含有化合物及びチタン含有化合物。 2−1)TiRx (OR)y (この式において、x≧
0、y≦4、x+y=4であり、Rは有機基を表す)。
例としてTiR4 、Ti(OR)4 の如きもの。 2−2)Rx1(OR)y1SiOSiRx2(OR)y2(こ
の式では、x1≧0、y1≦3、x1+y1=3であ
り、x2≧0、y2≦3、x2+y2=3であり、Rは
有機基を表す)。例としてR3 SiOSiR3 、(R
O)3 SiOSi(OR)3 のようなもの。
てもよく、金属原子に異なった有機基Rを結合させても
及び/又は金属原子に1又は2以上のH原子を結合させ
てもよい。
れたプロセス制御工程に従って被覆プロセスを制御する
と、この表に掲げたようにそれぞれの屈折率nD が得ら
れ、このことから、コーティングの成長(付着)中に屈
折率の所望のプロファイルを制御するようそれぞれのプ
ロセス制御工程を選び及び/又はそのような工程間に挿
入することができる。
IIに示し且つ先に定義されたモノマーM1、M2、M
3又は反応性ガスRGを使用することに限定されず、こ
のほかの物質を、コーティングのために1.4〜2.2
の、殊に1.45〜2の、それぞれ所望の値の屈折率を
得ることができるように使用してもよい。所望ならば、
気体状態のモノマーのほかに、1又は2種以上のガス、
特に酸素又は窒素のようなものを、プロセス雰囲気に供
給してもよい。
ク材料物体で実施した試験を明らかにする。
験した。これに関しては、次のことを考慮すべきであ
る。周囲空気中で90°で当たる光に対する均質体の最
小の反射はその物体の表面での屈折率nD の段階(飛
躍)により与えられる。物体が被覆されて、基材とコー
ティングとの間に屈折率の段階がある場合には、結果と
して生じる反射はコーティング/周囲界面の特性により
定められる反射よりもたくさんになるので透過率は低下
する。これは、本発明については次のことを意味する。
すなわち、コーティングと基材とを通しての試験光線の
進路に沿って考えられる屈折率の段階が少なくなればな
るほど、測定される透過率はコーティング/周囲界面で
の屈折率により単純に定められる透過率により近くなる
ということを意味する。
に推移する屈折率を持ち、その段階が特にコーティング
/基材界面にある場合には、そのような物体を肉眼で調
べるといわゆるニュートンリングパターンが現れる。そ
のようなパターンは干渉の現象によって引き起こされ
る。
IL 657によるゴム−ガム試験を行った。
ク材料の基材を摩耗保護コーティングで被覆した。CR
−39の屈折率は1.5である。表IIIに、コーティ
ングパラメーターとそれらを制御する時間経過をまとめ
て掲載する。
し、これは後に説明する例においても同様である。 時間: 秒 圧力: 10-2mbar 磁界: mT RFパワーP: mW/cm2 −電極表面 流量: 10-3sccm/cm2 −電
極表面 ランプ上昇時間: 秒
これらの被覆した基材は92%という高い透過率を有す
ることが示された。ニュートンリングパターンは認める
ことができなかった。被覆した基材のゴム−ガム試験に
よって損傷は生じなかったが、対照的に未被覆のCR−
39基材ではゴム−ガム試験でかなりの損傷が生じた。
はおよそ1.5であり、従ってCR−39プラスチック
材料のそれに等しいことが知られている。従って、コー
ティング/周囲空気界面は8%の反射をもたらし、そし
て測定された92%の透過率は、基材と摩耗保護コーテ
ィングを通して屈折率が1.5の値で連続して一様に推
移することをはっきりと示している。これは、有機ケイ
素摩耗保護コーティングを施したCR−39プラスチッ
ク材料基材に関して先に示した実験と一致している。
折率nD >1.6の、より高屈折率のプラスチック材料
基材は、このような材料の光学レンズはより薄くてより
軽量になることから、広く使用されている。これらの利
点は、これまでは、両方とも基材/コーティング界面に
おいて一般に見られる屈折率の段階に起因する透過率の
低下と干渉の影響という不都合を大目に見ながら利用す
ることができるに過ぎなかった。
折率の基材よりも軟質であるから、そのように高屈折率
の基材のための、例えば下記に記載される、すなわちH
Iプラスチック材料の基材のための、摩耗保護コーティ
ングが必要とされている。
の表IIIによる被覆方法の時間経過を図2に示す。
の、すなわちnD =1.6のHIプラスチック材料の基
材を、例1に従って摩耗保護コーティングで被覆した。
被覆処理のパラメーターを表IVにまとめて示す。
明)による光学装置の屈折率の推移とこれらの例につい
ての相対固さを、コーティング厚さに関して定性的に示
す。はっきりと示すために、付着及び屈折率適合用コー
ティングの領域は、硬質の摩耗保護コーティングの領域
と比べて、また実際のコーティングの厚さと比べて、ず
っと厚く示されている。
屈折率適合用コーティングの領域はない。図4に破線で
示した例1の屈折率は、基材から離れそして摩耗保護コ
ーティングを通して1.5である。
って、HI基材の1.6の屈折率は、後には1.5にな
る摩耗保護コーティングの屈折率に連続的に適合させら
れている。
て、これは基材と摩耗保護コーティングとで屈折率が異
なるにもかかわらず、測定される全透過率が92%より
小さくなるであろう基材/コーティング界面での反射が
起きないことを示している。92%という屈折率の値
は、nD =1.5の摩耗保護コーティングのコーティン
グ/周囲界面での反射に一致している。更に、被覆した
基材の目視の検査によってニュートンリングパターンは
示されなかった。
械的試験にかけた。HIプラスチック材料基材表面での
ゴム−ガム試験ではかなりの損傷が生じたのと対照的
に、コーティングにはゴム−ガム試験の跡は現れなかっ
た。
レンズを、例2に関連して記載したのと同様に被覆した
が、但し屈折率を適合させる間はM2の代わりにモノマ
ーM3を使用した。
ンズは非常に透明であって、すなわち92%の透過率を
持ち、そして摩耗保護コーティングの最終屈折率はnD
=1.5であった。ニュートンリングパターンと機械的
な試験に関しては、例2に関連して説明したのと同じ結
果が得られた。
のコーティングとの屈折率の適合のためには、所定のプ
ラズマ重合に個別にかけるとより屈折率の高いコーティ
ング材料を堆積することになるモノマーガスの雰囲気含
有量を減少させるのと、そのプラズマ重合に個別にかけ
るとより屈折率の低いコーティング材料になるモノマー
ガスの含有量を増加させるのとを同時に行うことによっ
て、屈折率適合用コーティングモジュール又は領域に沿
っての屈折率の適合を達成するのが本質的なことであ
る。
モジュールで更に被覆した。これに関しては、ジメチル
ジエトキシシラン(M1)に対する酸素の比を更に上昇
させ、そして最後に被覆処理を、少なくとも5の、最高
で無限大に及ぶ「酸素対ジメチルジエトキシシラン」比
で行った。これによって、例2又は例3による摩耗保護
被覆上に、付着促進コーティングを堆積させ、次いで反
射防止コーティングを、4層SiO2 、TiO2 −広帯
域反射防止層系の形でもって適用した。この反射防止コ
ーティングは、周知の「クロスハッチテープ試験」で試
験しても塩水煮沸試験でも剥がれ落ちる傾向を示さなか
った。
基材についてのコーティング表面が同じ特性になるよう
に個々の被覆処理を制御することにより異なる材料の基
材にコーティングを施すことができることから、更に別
の本質的な利点がもたらされる。そのような特性は、機
械的特性、化学的特性及び/又は光学的特性であること
ができる。例えば、異なる材料の基材が被覆後に同じ表
面特性を持つという単なる事実により、これらのコーテ
ィングを施した全ての基材を後に同様に処理することが
可能になる。
ク材料のレンズにコーティングを施すのに殊に適してい
る。これに関しては、種々の屈折率のレンズ本体又は基
材を、屈折率が基材材料のそれぞれの屈折率からコーテ
ィングの単一の最終屈折率に至るまで無段階に変化する
ように摩耗保護コーティングで被覆することができる。
こうして、後の被覆処理において、特に後の反射防止コ
ーティングを施す処理において、光学的に異なる基材材
料のレンズを共通に反射防止処理することができる。そ
れにより、生産能力の活用を相当に増進することがで
き、このことから工場設備能力を小さくすることさえで
きて、これは例えば小さなバッチの被覆作業において重
要なことである。
ティング法と対照的に、本発明の異なるモノマーガスと
異なるそのほかのガスを使用すること及び、そのような
ガスにより時間の関数としてなされるプロセス雰囲気の
変更によって、機械的なもの、化学的なもの又は光学的
なものである種々の特性をコーティングの厚さ方向に沿
って同時に変化させることができる。特にチタンモノマ
ー類を使用することによって、高屈折率の眼科用プラス
チック材料に屈折率が一致した対摩耗性の非常に透明な
(吸収が少ない)コーティングを適用することが可能に
なる。
細書又は米国特許第5310607号明細書に記載され
た装置に一致する装置であって、米国特許第52272
02号明細書に対応するドイツ国特許出願公開第393
1713号明細書に従って運転されるプラズマ重合装置
を模式的に示す図である。
の従来技術の抵抗性コーティングのためにプロセス雰囲
気を時間に関して制御するのを定性的に示すグラフであ
る。
本発明によるプロセス過程を図2のそれと類似の表現で
示すグラフである。
明のコーティングを施された光学装置のコーティングの
厚さ方向に沿って、屈折率nD の推移と相対固さの推移
を示すグラフである。光学装置は、例2又は例3による
プロセス制御によって得られたものである。
Claims (24)
- 【請求項1】 所定の屈折率と第一の機械的及び/又は
化学的特性とを有する材料からなる表面を持ち、その表
面にコーティングが施されている支持基材を含んでい
て、このコーティングの当該基材の上記表面から隔たっ
た表面が上記第一の特性と異なる第二の機械的及び/又
は化学的特性を持っている光学装置であって、屈折率が
当該支持基材表面材料の上記所定の屈折率から変化して
上記コーティングの上記表面の最終の屈折率に至るま
で、このコーティングの少なくとも一部分を通して、無
段階に変化している光学装置。 - 【請求項2】 前記基材がプラスチック材料からなる、
請求項1記載の装置。 - 【請求項3】 前記所定の屈折率が1.5より大であ
る、請求項1記載の装置。 - 【請求項4】 前記プラスチック材料基材の屈折率が
1.5より大きく、1.6に等しいかこれより大きい、
請求項2記載の装置。 - 【請求項5】 前記コーティングが対摩耗性硬質材料コ
ーティングを含む、請求項4記載の装置。 - 【請求項6】 前記コーティングが対摩耗性の層であ
り、前記基材がプラスチック材料の基材であって1.5
より大きく、1.6に等しいかこれより大きい屈折率を
持つ、請求項1記載の装置。 - 【請求項7】 波長550nmの光において、当該光学
装置の透過率と、周囲空気中における前記コーティング
の前記表面と前記最終の屈折率により定まる透過率との
差が最大で0.5%である、請求項6記載の装置。 - 【請求項8】 前記基材が1.5より大きく、1.6に
等しいかこれより大きい屈折率のプラスチック材料の基
材であり、前記コーティングが対摩耗性硬質材料コーテ
ィングを含み、そして当該基材が光学レンズの本体であ
る、請求項1記載の装置。 - 【請求項9】 前記基材が1.5より大きく、1.6に
等しいかこれより大きい屈折率のプラスチック材料の基
材であり、前記コーティングが対摩耗性硬質材料コーテ
ィングを含み、このコーティング上に反射防止コーティ
ングが適用されている、請求項1記載の光学装置。 - 【請求項10】 前記対摩耗性コーティングと前記反射
防止コーティングの間に付着促進用の中間コーティング
が設けてある、請求項9記載の装置。 - 【請求項11】 前記基材がプラスチック材料の基材で
あって且つ1.5より大きく、1.6に等しいかこれよ
り大きい屈折率を持ち、前記コーティングが対摩耗性コ
ーティングを含み且つ、少なくとも屈折率が前記所定の
値から前記最終の値まで変化する領域で、少なくとも1
種の酸化チタン化合物を含む、請求項1記載の装置。 - 【請求項12】 前記基材が、前記コーティングを付着
させるための被覆処理の間に当該基材を保持していた少
なくとも一つの領域を除いて全面に均一にコーティング
を施されている、請求項1記載の装置。 - 【請求項13】 前記基材が1.5より大きく、1.6
に等しいかこれより大きい屈折率のプラスチック材料の
基材であり、前記コーティングの前記最終の屈折率が少
なくともおよそ1.5であって、このコーティングが対
摩耗性硬質材料コーティングを含む、請求項1記載の装
置。 - 【請求項14】 プラズマ重合によって光学基材にコー
ティングを施す方法であって、プラズマ重合の雰囲気の
組成を制御して変えることにより及び/又はプラズマ重
合プロセスのための少なくとも一つのプロセスパラメー
ターを制御して変えることにより、成長するコーティン
グに沿って基材の屈折率から変化してコーティングの所
期の最終屈折率に至るまで無段階に変化するように屈折
率を制御する工程を含む、光学基材にコーティングを施
す方法。 - 【請求項15】 前記雰囲気の少なくとも1種の第一の
モノマーガスの含有量の増加と当該雰囲気中の少なくと
も1種の第二のモノマーガスの含有量の低減とを同時に
行う工程を含み、当該第一と第二の少なくとも2種のモ
ノマーガスは前記プラズマ重合に独立してかけられると
屈折率を異にする材料のコーティングをもたらすもので
ある、請求項14記載の方法。 - 【請求項16】 前記基材材料の屈折率から変化する前
記成長するコーティングの屈折率を、前記プラズマ重合
に独立してかけられると屈折率のより高いコーティング
材料となるよう前記少なくとも1種の第二のモノマーガ
スを選ぶことにより低下させる、請求項15記載の方
法。 - 【請求項17】 前記少なくとも1種の第二のモノマー
ガスが少なくとも1種のチタン化合物を含む、請求項1
6記載の方法。 - 【請求項18】 前記チタン化合物をチタン(IV)イ
ソプロピラートであるように選ぶ、請求項17記載の方
法。 - 【請求項19】 前記基材の屈折率が1.6に等しいか
あるいはこれより大きく、前記コーティングの前記最終
の屈折率がより小さい、請求項18記載の方法。 - 【請求項20】 前記コーティングへ更に別のコーティ
ングを適用し、そして前記コーティングの屈折率を当該
更に別のコーティングの屈折率の値に無段階に到達する
よう制御する工程を更に含む、請求項14記載の方法。 - 【請求項21】 前記プロセス雰囲気が、少なくとも所
定の時間の間、ガスの形態の1又は2種以上のモノマー
及び/又は少なくとも1種の更に別のガス、好ましくは
酸素及び/又は窒素、を含む、請求項14記載の方法。 - 【請求項22】 次に挙げるモノマー、すなわちアルカ
ン、アルケン、アルキン、アルコール、アミン、ケト
ン、環式化合物、非環式化合物、芳香環式化合物、有機
金属化合物、これについては特に次に示す構造を持つケ
イ素化合物 TiRx (OR)y (この式において、x≧0、y≦4、x+y=4であ
り、Rは有機基を表し、Rのうちの1又は2以上がH原
子で置換されていてもよく、また更に、一つの金属原子
に異なるR基又はH原子が結合していてもよく、例とし
てTiR4 、Ti(OR)4 の如きもの)又は次に示す
構造を持つチタン化合物 Rx1(OR)y1SiOSiRx2(OR)y2 (この式において、x1≧0、y1≦3、x1+y1=
3であり、x2≧0、y2≦3、x2+y2=3であ
り、Rは有機基を表し、Rのうちの1又は2以上がH原
子で置換されていてもよく、また更に、一つの金属原子
に異なるR基又はH原子が結合していてもよく、例とし
てR3 SiOSiR3 、(RO)3 SiOSi(OR)
3 のようなもの)のうちの1種以上を前記プロセス雰囲
気へ供給する、請求項14記載の方法。 - 【請求項23】 少なくとも前記プロセス雰囲気を変え
る間、それがジメチルジエトキシシラン、トルエン及び
/又はチタン(IV)イソプロピラートのうちの少なく
とも一つを含む、請求項14記載の方法。 - 【請求項24】 屈折率を異にする2以上の基材にコー
ティングを施し、そして各基材の屈折率(コーティング
の)を当該コーティングを通して無段階に同じ最終屈折
率にし、それにより当該コーティングを施した全ての基
材を後に同じように処理できるようにする、請求項14
記載の方法。
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