JPH0819199B2 - 熱可塑性樹脂の製造方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂の製造方法Info
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- JPH0819199B2 JPH0819199B2 JP62321104A JP32110487A JPH0819199B2 JP H0819199 B2 JPH0819199 B2 JP H0819199B2 JP 62321104 A JP62321104 A JP 62321104A JP 32110487 A JP32110487 A JP 32110487A JP H0819199 B2 JPH0819199 B2 JP H0819199B2
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- rubber
- monomer
- refractive index
- thermoplastic resin
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は優れた透明性、耐候性、耐衝撃性を有する熱
可塑性樹脂の製造方法に関する。さらに詳しくは、芳香
族ビニル化合物と共役ジエン化合物からなるブロック共
重合体を水素添加したゴム状重合体の存在下に、(メ
タ)アクリル酸エステルおよびこれと共重合可能な他の
ビニル単量体からなる単量体を、上記ゴム状重合体と実
質的に等しい屈折率を有する重合体となるようその組成
を選択し、グラフト重合することを特徴とする熱可塑性
樹脂の製造方法に関する。
可塑性樹脂の製造方法に関する。さらに詳しくは、芳香
族ビニル化合物と共役ジエン化合物からなるブロック共
重合体を水素添加したゴム状重合体の存在下に、(メ
タ)アクリル酸エステルおよびこれと共重合可能な他の
ビニル単量体からなる単量体を、上記ゴム状重合体と実
質的に等しい屈折率を有する重合体となるようその組成
を選択し、グラフト重合することを特徴とする熱可塑性
樹脂の製造方法に関する。
b.従来の技術 一般に、ポリメタクリル酸メチル樹脂またはメタクリ
ル酸メチルを主成分とした樹脂は、透明性、光沢、耐候
性などの優れた特性から、自動車部品、電気関係部品、
ディスプレーなどの広い分野で使用されているが、衝撃
強度が低いという欠点がある。この衝撃強度を改良する
方法として、ポリブタジエンなどのジエン系ゴムの存在
下にメタクリル酸メチル、スチレンおよびアクリロニト
リルなどからなるビニル系単量体混合物を、ジエン系ゴ
ムの屈折率とビニル系単量体混合物を単独で重合して得
られる重合体の屈折率が実質的に一致するようにビニル
系単量体混合物の組成を選択して重合する方法が知られ
ている。例えば該方法によって得られたメタクリル酸メ
チル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂やメタクリル
酸メチル−ブタジエン−スチレン−アクリロニトリル共
重合体樹脂などが種々の分野に使用されている。しかし
これら樹脂は、分子主鎖に不飽和二重結合を含有するた
め、紫外線や空気中の酸素によって劣化し、変色や耐衝
撃性の低下など、いわゆる耐候性が悪いという致命的な
欠点がある。
ル酸メチルを主成分とした樹脂は、透明性、光沢、耐候
性などの優れた特性から、自動車部品、電気関係部品、
ディスプレーなどの広い分野で使用されているが、衝撃
強度が低いという欠点がある。この衝撃強度を改良する
方法として、ポリブタジエンなどのジエン系ゴムの存在
下にメタクリル酸メチル、スチレンおよびアクリロニト
リルなどからなるビニル系単量体混合物を、ジエン系ゴ
ムの屈折率とビニル系単量体混合物を単独で重合して得
られる重合体の屈折率が実質的に一致するようにビニル
系単量体混合物の組成を選択して重合する方法が知られ
ている。例えば該方法によって得られたメタクリル酸メ
チル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂やメタクリル
酸メチル−ブタジエン−スチレン−アクリロニトリル共
重合体樹脂などが種々の分野に使用されている。しかし
これら樹脂は、分子主鎖に不飽和二重結合を含有するた
め、紫外線や空気中の酸素によって劣化し、変色や耐衝
撃性の低下など、いわゆる耐候性が悪いという致命的な
欠点がある。
この耐候性を改良する方法として、ジエン系ゴムの代
わりに、分子主鎖が実質的に飽和なゴム状重合体を用
い、これに種々のビニル系単量体をグラフト重合する方
法が提案されている。しかしながらこのゴム状重合体
は、ジエン系ゴムのように二重結合をもたず、ラジカル
活性が低いため、ビニル単量体がグラフト重合せずに単
にゴム状重合体とビニル重合体樹脂とのブレンド物にな
ることが多い。このため得られた樹脂は、射出成形した
場合、表面にムラが見られ、光沢や透明性も著しく低
く、また耐衝撃性、引張り強度などの諸特性も悪いとい
う欠点がある。
わりに、分子主鎖が実質的に飽和なゴム状重合体を用
い、これに種々のビニル系単量体をグラフト重合する方
法が提案されている。しかしながらこのゴム状重合体
は、ジエン系ゴムのように二重結合をもたず、ラジカル
活性が低いため、ビニル単量体がグラフト重合せずに単
にゴム状重合体とビニル重合体樹脂とのブレンド物にな
ることが多い。このため得られた樹脂は、射出成形した
場合、表面にムラが見られ、光沢や透明性も著しく低
く、また耐衝撃性、引張り強度などの諸特性も悪いとい
う欠点がある。
c.本発明が解決しようとする問題点 こうした問題点に関し、本発明者らは鋭意検討した結
果、芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物からなるブ
ロック共重合体を水素添加したゴム状重合体の存在下
に、(メタ)アクリル酸エステルを主成分として含有
し、かつ特定の条件を満足するビニル系単量体をグラフ
ト重合することにより、上記目的に十分合致した熱可塑
性樹脂が得られることを見出し、本発明に到達した。
果、芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物からなるブ
ロック共重合体を水素添加したゴム状重合体の存在下
に、(メタ)アクリル酸エステルを主成分として含有
し、かつ特定の条件を満足するビニル系単量体をグラフ
ト重合することにより、上記目的に十分合致した熱可塑
性樹脂が得られることを見出し、本発明に到達した。
d.問題点を解決する手段 すなわち本発明は、芳香族ビニル化合物と共役ジエン
化合物からなるブロック共重合体を水素添加したゴム状
重合体(a)の存在下に、単独重合体にしたときのガラ
ス転移温度が50℃以上である(メタ)アクリル酸エステ
ルおよびこれと共重合可能な他のビニル単量体からなる
単量体(b)をグラフト共重合し、ゴム状重合体(a)
の使用量がゴム状重合体(a)と単量体(b)の合計に
対し5〜35重量%であり、かつ、ゴム状重合体(a)の
屈折率と、単量体(b)のみを重合してなる重合体の屈
折率との差が0.01以下となるように単量体(b)の組成
を選択することを特徴とする成形品の成形用熱可塑性樹
脂の製造方法を提供するものである。
化合物からなるブロック共重合体を水素添加したゴム状
重合体(a)の存在下に、単独重合体にしたときのガラ
ス転移温度が50℃以上である(メタ)アクリル酸エステ
ルおよびこれと共重合可能な他のビニル単量体からなる
単量体(b)をグラフト共重合し、ゴム状重合体(a)
の使用量がゴム状重合体(a)と単量体(b)の合計に
対し5〜35重量%であり、かつ、ゴム状重合体(a)の
屈折率と、単量体(b)のみを重合してなる重合体の屈
折率との差が0.01以下となるように単量体(b)の組成
を選択することを特徴とする成形品の成形用熱可塑性樹
脂の製造方法を提供するものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で使用される芳香族ビニル化合物と共役ジエン
からなるブロック共重合体の水素添加物としては、例え
ばスチレンとブタジエンのブロック共重合体に代表され
るブロック共重合体に水素添加し、これを共役ジエン化
合物に基づく脂肪族二重結合を飽和させオレフィン性重
合体に変換させたものである。
からなるブロック共重合体の水素添加物としては、例え
ばスチレンとブタジエンのブロック共重合体に代表され
るブロック共重合体に水素添加し、これを共役ジエン化
合物に基づく脂肪族二重結合を飽和させオレフィン性重
合体に変換させたものである。
芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエンなどがあり、中でもスチレン
が好ましい。また共役ジエンとしては、ブタジエン、イ
ソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−
ブタジエンなどがあり、中でもブタジエン、イソプレン
およびこれらの組合せが好ましい。
スチレン、ビニルトルエンなどがあり、中でもスチレン
が好ましい。また共役ジエンとしては、ブタジエン、イ
ソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−
ブタジエンなどがあり、中でもブタジエン、イソプレン
およびこれらの組合せが好ましい。
芳香族ビニルと共役ジエンの割合は、特に規定するも
のではないが、樹脂とした場合の耐衝撃性を維持するた
めには、芳香族ビニル/共役ジエンは5〜60/95〜40重
量%が好ましく、特に好ましくは10〜50/90〜50であ
る。
のではないが、樹脂とした場合の耐衝撃性を維持するた
めには、芳香族ビニル/共役ジエンは5〜60/95〜40重
量%が好ましく、特に好ましくは10〜50/90〜50であ
る。
このブロック共重合体の分子構造は、直鎖状、分岐
状、放射状あるいはこれらの組合せのいずれでもよく、
さらにブロック構造としてはジブロック、トリブロッ
ク、またはマルチブロックおよびこれらの組合せのいず
れでも良い。またこれらブロック共重合体の水蒸気添加
率は、50%以上が必要であり、好ましくは65%以上、特
に好ましくは80%以上である。50%以下であると、耐候
性を低下させる傾向にあるので好ましくない。
状、放射状あるいはこれらの組合せのいずれでもよく、
さらにブロック構造としてはジブロック、トリブロッ
ク、またはマルチブロックおよびこれらの組合せのいず
れでも良い。またこれらブロック共重合体の水蒸気添加
率は、50%以上が必要であり、好ましくは65%以上、特
に好ましくは80%以上である。50%以下であると、耐候
性を低下させる傾向にあるので好ましくない。
これら水添ブロック共重合体の製造方法は、一般的な
方法を用いることができる。代表的な方法としては、例
えば特公昭42-8704号、同43-6636号などの公報に記載さ
れた方法がある。このような水素添加ブロック共重合体
としては、市販のポリマーであるKRATON-G(シェルケミ
カル社製商品名)等を使用できる。
方法を用いることができる。代表的な方法としては、例
えば特公昭42-8704号、同43-6636号などの公報に記載さ
れた方法がある。このような水素添加ブロック共重合体
としては、市販のポリマーであるKRATON-G(シェルケミ
カル社製商品名)等を使用できる。
本発明において、水素添加ブロック共重合体ゴムにグ
ラフト重合するビニル単量体は、(メタ)アクリル酸エ
ステルおよびこれと共重合可能な他の単量体を併用する
ことが必要である。
ラフト重合するビニル単量体は、(メタ)アクリル酸エ
ステルおよびこれと共重合可能な他の単量体を併用する
ことが必要である。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、
それ単独で重合体にしたとき、その重合体のガラス転移
温度(示差走査熱量計(DSC)で測定)が50℃以上であ
るもので、アルキルとして炭素数1〜10のものが好まし
く、さらに好ましくは1〜6、特に好ましくは1〜4の
ものである。メタクリル酸エステルとアクリル酸エステ
ルの中ではメタクリル酸エステルの方が好ましい。これ
らの例としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ヒド
ロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、メタ
クリル酸t−ブチルシクロヘキシル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸ヘキシル、次式で示される(メタ)ア
クリルエステル (nは0〜3、Rは水素またはアルキル基、mは3〜
4)などが挙げられ、これらの1種以上が使用できる。
これらの中ではメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ルが好ましく、さらに好ましいのはメタクリル酸メチル
である。
それ単独で重合体にしたとき、その重合体のガラス転移
温度(示差走査熱量計(DSC)で測定)が50℃以上であ
るもので、アルキルとして炭素数1〜10のものが好まし
く、さらに好ましくは1〜6、特に好ましくは1〜4の
ものである。メタクリル酸エステルとアクリル酸エステ
ルの中ではメタクリル酸エステルの方が好ましい。これ
らの例としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ヒド
ロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、メタ
クリル酸t−ブチルシクロヘキシル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸ヘキシル、次式で示される(メタ)ア
クリルエステル (nは0〜3、Rは水素またはアルキル基、mは3〜
4)などが挙げられ、これらの1種以上が使用できる。
これらの中ではメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ルが好ましく、さらに好ましいのはメタクリル酸メチル
である。
共重合可能な他のビニル単量体としては、例えばスチ
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどの芳香
族ビニル系単量体;アクリロニトリル、メタクリロニト
リルなどのシアン化ビニル系単量体;アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、メタクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、アク
リル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシルな
どの前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルで使用し
た以外の(メタ)アクリル酸アルキルエステル系単量
体;無水マレイン酸、無水イタコン酸などの不飽和酸無
水物;アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和酸;N−フ
ェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドなど
のα、β不飽和ジカルボン酸のイミド化合物などが挙げ
られる。
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどの芳香
族ビニル系単量体;アクリロニトリル、メタクリロニト
リルなどのシアン化ビニル系単量体;アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、メタクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、アク
リル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシルな
どの前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルで使用し
た以外の(メタ)アクリル酸アルキルエステル系単量
体;無水マレイン酸、無水イタコン酸などの不飽和酸無
水物;アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和酸;N−フ
ェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドなど
のα、β不飽和ジカルボン酸のイミド化合物などが挙げ
られる。
(メタ)アクリル酸エステルと上記共重合可能な単量
体とを使用するにあたっては、ゴム状重合体(a)の屈
折率と単量体混合物(b)の屈折率との差が0.01以下、
好ましくは0.005以下となるように単量体混合物の組成
を適宜選択してグラフト重合を行う。ここで両者の屈折
率差が0.01を越える場合には、熱可塑性樹脂の透明性が
低下する。なお単量体混合物(b)のみからなるマトリ
ックス樹脂の屈折率は、理論式から計算または予めその
組成からなる単量体混合物を重合して得た樹脂の屈折率
を測定することにより知ることができる。
体とを使用するにあたっては、ゴム状重合体(a)の屈
折率と単量体混合物(b)の屈折率との差が0.01以下、
好ましくは0.005以下となるように単量体混合物の組成
を適宜選択してグラフト重合を行う。ここで両者の屈折
率差が0.01を越える場合には、熱可塑性樹脂の透明性が
低下する。なお単量体混合物(b)のみからなるマトリ
ックス樹脂の屈折率は、理論式から計算または予めその
組成からなる単量体混合物を重合して得た樹脂の屈折率
を測定することにより知ることができる。
(メタ)アクリル酸エステルと他のビニル単量体との
使用割合は特に制限はなく、ゴム状重合体(a)の屈折
率に応じて適宜決めることができるが、好ましくは30〜
98/70〜2重量%であり、さらに好ましくは50〜95/50〜
5重量%であり、特に好ましくは60〜90/40〜10重量%
である。
使用割合は特に制限はなく、ゴム状重合体(a)の屈折
率に応じて適宜決めることができるが、好ましくは30〜
98/70〜2重量%であり、さらに好ましくは50〜95/50〜
5重量%であり、特に好ましくは60〜90/40〜10重量%
である。
本発明の熱可塑性樹脂を製造する際のゴム状重合体
(a)の含有量は、目的に応じて任意に選ぶことができ
るが、樹脂の耐衝撃性、成形性や透明性を満足するため
に、その範囲は5〜35重量%、好ましくは10〜30重量%
である。ゴム含有量が5重量%未満では耐衝撃性の不十
分な樹脂しか得られず、また35重量%を越えると表面硬
度と成形性が低下するため好ましくない。したがって、
マトリックス樹脂となる単量体混合物(b)は残部の含
有量となる。
(a)の含有量は、目的に応じて任意に選ぶことができ
るが、樹脂の耐衝撃性、成形性や透明性を満足するため
に、その範囲は5〜35重量%、好ましくは10〜30重量%
である。ゴム含有量が5重量%未満では耐衝撃性の不十
分な樹脂しか得られず、また35重量%を越えると表面硬
度と成形性が低下するため好ましくない。したがって、
マトリックス樹脂となる単量体混合物(b)は残部の含
有量となる。
本発明の熱可塑性樹脂を製造するための重合方法とし
ては、溶液重合法、懸濁重合法、塊状重合法および乳化
重合法など公知の方法が採用できるが、なかでも溶液重
合法および懸濁重合法が好ましい。
ては、溶液重合法、懸濁重合法、塊状重合法および乳化
重合法など公知の方法が採用できるが、なかでも溶液重
合法および懸濁重合法が好ましい。
かくして得られる本発明の熱可塑性樹脂は、透明性、
耐候性、耐衝撃性が優れており、これら特性を生かした
種々の用途に広く利用することができる。
耐候性、耐衝撃性が優れており、これら特性を生かした
種々の用途に広く利用することができる。
またこの熱可塑性樹脂は、目的に応じてメタクリル酸
エステル重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−メタクリル酸メチル−アクリロニトリル
共重合体など他の重合体と配合することができる。ただ
し配合する他の重合体は、本発明で得られる熱可塑性樹
脂とその屈折率差が0.01以下、好ましくは0.005以下の
範囲にあるものが好ましく、この条件を満足しない場合
には、透明な組成物を得ることができない。
エステル重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−メタクリル酸メチル−アクリロニトリル
共重合体など他の重合体と配合することができる。ただ
し配合する他の重合体は、本発明で得られる熱可塑性樹
脂とその屈折率差が0.01以下、好ましくは0.005以下の
範囲にあるものが好ましく、この条件を満足しない場合
には、透明な組成物を得ることができない。
なお、本発明の熱可塑性樹脂およびこれを用いた組成
物に対し、ヒンダートフェノール系、リン系、および硫
黄系などの酸化防止剤や、光安定剤、紫外線吸収剤、滑
剤、着色剤、難燃剤、補強剤など通常用いられる添加剤
を、その透明性を阻害しない範囲で添加することができ
る。
物に対し、ヒンダートフェノール系、リン系、および硫
黄系などの酸化防止剤や、光安定剤、紫外線吸収剤、滑
剤、着色剤、難燃剤、補強剤など通常用いられる添加剤
を、その透明性を阻害しない範囲で添加することができ
る。
e.実施例 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する
が、例文中の「部」「%」はすべて重量基準である。
が、例文中の「部」「%」はすべて重量基準である。
なお、各種物性試験法は、下記要領に従って測定し
た。
た。
(1) 屈折率:アッベ屈折計により25℃で測定した。
(2) アイゾット衝撃強度:ASTM D-256 (断面1/4×1/2インチ、ノッチ付き) (3) 全光線透過率、曇価:ASTM D-1003 (3.2mm厚) (4) 耐候性:カーボンアークを光源とするサンシャ
インウェザオメーターに1000時間曝露し、アイゾット衝
撃強度を測定。ブラックパネル温度63±3℃、水のシャ
ワリングは2時間毎に18分とした。
インウェザオメーターに1000時間曝露し、アイゾット衝
撃強度を測定。ブラックパネル温度63±3℃、水のシャ
ワリングは2時間毎に18分とした。
実施例−1 パドル型攪拌装置を備えた内容積10lのステンレス製
オートクレーブに、予め均一溶液にした屈折率1.507の
水素添加ブロック共重合体KRATON G-1650(シェルケミ
カル社製 SEBS)10部、スチレン10.8部、トルエン100
部、t−ドデシルメルカプタン0.1部を仕込み、攪拌し
ながら昇温し、50℃にてメタクリル酸メチル79.2部、t
−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート0.5部を
添加した。系内を窒素置換したのち、さらに90℃まで昇
温し、この温度で重合転化率が74%になるまで攪拌下で
重合を継続した。重合転化率が74%に達した時点で重合
を停止し、老化防止剤を加えたのち、オートクレーブよ
り取り出し、水蒸気蒸留により未反応単量体、溶媒を除
去した。この物を細かく粉砕し乾燥したのち、40mmφベ
ント付押出機にてペレット化した。得られたグラフト共
重合体のゴム含有量は13%であり、単量体混合物のみか
らなる共重合樹脂の屈折率は1.5068であった。
オートクレーブに、予め均一溶液にした屈折率1.507の
水素添加ブロック共重合体KRATON G-1650(シェルケミ
カル社製 SEBS)10部、スチレン10.8部、トルエン100
部、t−ドデシルメルカプタン0.1部を仕込み、攪拌し
ながら昇温し、50℃にてメタクリル酸メチル79.2部、t
−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート0.5部を
添加した。系内を窒素置換したのち、さらに90℃まで昇
温し、この温度で重合転化率が74%になるまで攪拌下で
重合を継続した。重合転化率が74%に達した時点で重合
を停止し、老化防止剤を加えたのち、オートクレーブよ
り取り出し、水蒸気蒸留により未反応単量体、溶媒を除
去した。この物を細かく粉砕し乾燥したのち、40mmφベ
ント付押出機にてペレット化した。得られたグラフト共
重合体のゴム含有量は13%であり、単量体混合物のみか
らなる共重合樹脂の屈折率は1.5068であった。
上記方法で得たグラフト共重合体ペレットを射出成形
機にて試験片を成形し、物性を測定した。結果を表−1
に示した。
機にて試験片を成形し、物性を測定した。結果を表−1
に示した。
実施例−2 屈折率1.5105の水素添加ブロック共重合体KRATONG-17
01X(シェルケミカル社製 SEP)15部、スチレン12.8
部、メタクリル酸メチル72.2部とし、実施例−1と同様
の方法で重合反応を行った。重合転化率が70%に達した
時点で重合を停止したのち、実施例−1と同様の方法で
後処理し、グラフト共重合体を得た。得られたグラフト
共重合体のゴム含有量は20%であり、単量体混合のみか
らなる共重合樹脂の屈折率は1.5113であった。
01X(シェルケミカル社製 SEP)15部、スチレン12.8
部、メタクリル酸メチル72.2部とし、実施例−1と同様
の方法で重合反応を行った。重合転化率が70%に達した
時点で重合を停止したのち、実施例−1と同様の方法で
後処理し、グラフト共重合体を得た。得られたグラフト
共重合体のゴム含有量は20%であり、単量体混合のみか
らなる共重合樹脂の屈折率は1.5113であった。
このグラフト共重合体を射出成形し、物性測定した結
果を表−1に示した。
果を表−1に示した。
実施例−3 実施例−2における単量体組成をスチレン12部、メタ
クリル酸メチル68部、アクリロニトリル5部とした以外
は同様の方法で重合、後処理し、評価した。
クリル酸メチル68部、アクリロニトリル5部とした以外
は同様の方法で重合、後処理し、評価した。
結果を表−1に示した。
なお単量体混合物のみからなる共重合樹脂の屈折率
は、1.5122であった。
は、1.5122であった。
実施例−4 パドル型攪拌装置を備えた内容積30lのステンレス製
オートクレーブ2基を連結した重合反応装置を用いて下
記条件にて重合を実施した。
オートクレーブ2基を連結した重合反応装置を用いて下
記条件にて重合を実施した。
反応器への供給は反応器下部より行い、上部からオー
バーフローする形で2基連結した。第2反応器からオー
バーフローした重合溶液は一旦タンクに保持したのち、
直接65mmφベント付押出機に導入し、揮発成分を分離除
去し、ペレット化した。
バーフローする形で2基連結した。第2反応器からオー
バーフローした重合溶液は一旦タンクに保持したのち、
直接65mmφベント付押出機に導入し、揮発成分を分離除
去し、ペレット化した。
得られたグラフト共重合体のゴム含有量は24.8部であ
り、単量体混合物のみからなる共重合樹脂の屈折率は1.
5066であった。
り、単量体混合物のみからなる共重合樹脂の屈折率は1.
5066であった。
このグラフト共重合体を射出成形し、物性測定した結
果を表−1に示した。
果を表−1に示した。
比較例−1 〈ゴム状重合体の構造〉 パドル型攪拌装置を備えた内容積100lのステンレス製
オートクレーブにステアリン酸カリウム0.2部、ラウリ
ン酸カリウム1.5部、アルキルナフタレンスルホン酸ナ
トリウム0.1部、水酸化カリウム0.1部、塩化カリウム1.
5部を含むイオン交換水90部を仕込み、次にアクリル酸
n−ブチル70部、スチレン30部を添加した。窒素雰囲気
下で90rpmの攪拌下に昇温し45℃に達した時点で過硫酸
カリウムを添加し、以後45℃一定に保つように制御しな
がら重合反応を行い、重合率が90%に達した時点でジエ
チルヒドロキシルアミン0.1部を添加して反応を停止さ
せ、水蒸気蒸留により未反応モノマーを実質的に除去
し、ゴム状重合体ラテックスを得た。
オートクレーブにステアリン酸カリウム0.2部、ラウリ
ン酸カリウム1.5部、アルキルナフタレンスルホン酸ナ
トリウム0.1部、水酸化カリウム0.1部、塩化カリウム1.
5部を含むイオン交換水90部を仕込み、次にアクリル酸
n−ブチル70部、スチレン30部を添加した。窒素雰囲気
下で90rpmの攪拌下に昇温し45℃に達した時点で過硫酸
カリウムを添加し、以後45℃一定に保つように制御しな
がら重合反応を行い、重合率が90%に達した時点でジエ
チルヒドロキシルアミン0.1部を添加して反応を停止さ
せ、水蒸気蒸留により未反応モノマーを実質的に除去
し、ゴム状重合体ラテックスを得た。
この重合体ラテックスをアクコールで沈澱、精製した
のち乾燥を行い、ゴム状重合体を得た。
のち乾燥を行い、ゴム状重合体を得た。
〈グラフト共重合体の製造〉 水素添加ブロック共重合体に代え、上記方法で得た屈
折率1.507のアクリル酸n−ブチル−スチレン共重合弾
性体を使用した。これ以外は実施例−1と同様の方法で
重合、後処理し、評価した。結果を表−1に示した。
折率1.507のアクリル酸n−ブチル−スチレン共重合弾
性体を使用した。これ以外は実施例−1と同様の方法で
重合、後処理し、評価した。結果を表−1に示した。
比較例−2 〈ゴム状重合体の製造〉 比較例−1における単量体組成をアクリル酸n−ブチ
ル50部、1,3−ブタジエン30部、スチレン20部とした以
外は同様の方法でゴム状重合体を得た。
ル50部、1,3−ブタジエン30部、スチレン20部とした以
外は同様の方法でゴム状重合体を得た。
〈グラフト共重合体の製造〉 水素添加ブロック共重合体に代え、上記方法で得た屈
折率1.512のアクリル酸n−ブチル−1,3−ブタジエン−
スチレン共重合弾性体を使用した。
折率1.512のアクリル酸n−ブチル−1,3−ブタジエン−
スチレン共重合弾性体を使用した。
これ以外は実施例−2と同様の方法で重合、後処理
し、評価した。結果を表−1に示した。
し、評価した。結果を表−1に示した。
比較例−3 実施例−1における単量体組成をスチレン22.5部、メ
タクリル酸メチル67.5部とした以外は同様の方法で重
合、後処理し、評価した。結果を表−1に示した。
タクリル酸メチル67.5部とした以外は同様の方法で重
合、後処理し、評価した。結果を表−1に示した。
なお単量体混合物のみからなる共重合樹脂の屈折率
は、1.5196であった。
は、1.5196であった。
比較例−4 実施例−2における単量体組成をスチレン34部、メタ
クリル酸メチル51部とした以外は同様の方法で重合、後
処理し、評価した。結果を表−1に示した。
クリル酸メチル51部とした以外は同様の方法で重合、後
処理し、評価した。結果を表−1に示した。
なお単量体混合のみからなる共重合樹脂の屈折率は、
1.534であった。
1.534であった。
比較例−5 実施例−1における単量体組成をスチレン54部、アク
リロニトリル36部とした以外は同様の方法で重合、後処
理し評価した。結果を表−1に示した。
リロニトリル36部とした以外は同様の方法で重合、後処
理し評価した。結果を表−1に示した。
なお、単量体混合物のみからなる共重合樹脂の屈折率
は1.5628であった。
は1.5628であった。
比較例−6 ベースゴムを屈折率1.4855のエチレン−プロピレン共
重合ゴムJSR EPO1P 10部、メタクリル酸メチル81部、ア
クリル酸メチル9部とした以外は実施例−1と同様の方
法で重合、後処理し評価した。結果を表−1に示した。
重合ゴムJSR EPO1P 10部、メタクリル酸メチル81部、ア
クリル酸メチル9部とした以外は実施例−1と同様の方
法で重合、後処理し評価した。結果を表−1に示した。
なお単量体混合物のみからなる共重合樹脂の屈折率は
1.4887であった。
1.4887であった。
表−1に示す結果からみて、実施例−1〜4まではSE
BS、SEPなど水添ブロック共重合体を用いることで透明
性、耐候性、耐衝撃性の優れた熱可塑性樹脂が得られる
ことが分かる。
BS、SEPなど水添ブロック共重合体を用いることで透明
性、耐候性、耐衝撃性の優れた熱可塑性樹脂が得られる
ことが分かる。
比較例−1では、分子主鎖が飽和なゴム状重合体使用
の場合は耐衝撃性が著しく低いことが分かる。
の場合は耐衝撃性が著しく低いことが分かる。
比較例−2では、ゴム状重合体の分子主鎖に二重結合
を導入することにより耐衝撃性は発現するが、耐候性が
悪くなることが分かる。
を導入することにより耐衝撃性は発現するが、耐候性が
悪くなることが分かる。
また比較例−3、4によれば、ゴム状重合体の屈折率
とグラフト共重合する単量体混合物のみからなる共重合
樹脂の屈折率の差が0.01を越えると、透明性が悪くなる
ことがわかる。
とグラフト共重合する単量体混合物のみからなる共重合
樹脂の屈折率の差が0.01を越えると、透明性が悪くなる
ことがわかる。
f.発明の効果 以上から明らかなごとく、本発明によれば、芳香族ビ
ニル化合物と共役ジエン化合物からなるブロック共重合
体を水素添加したゴム状重合体の存在下に、メタクリル
酸メチルおよびこれと共重合可能な他のビニル単量体か
らなる単量体混合物を、該ゴム状重合体と実質的に等し
い屈折率を有する重合体となるよう組成を選択しグラフ
ト重合することにより、透明性、耐衝撃性、耐候性の優
れた熱可塑性樹脂が得られる。
ニル化合物と共役ジエン化合物からなるブロック共重合
体を水素添加したゴム状重合体の存在下に、メタクリル
酸メチルおよびこれと共重合可能な他のビニル単量体か
らなる単量体混合物を、該ゴム状重合体と実質的に等し
い屈折率を有する重合体となるよう組成を選択しグラフ
ト重合することにより、透明性、耐衝撃性、耐候性の優
れた熱可塑性樹脂が得られる。
本発明で得られた熱可塑性樹脂は、各種透明成形品に
できるほか、黒色や各種の色に着色して深みのある鮮明
な色彩の成形品とすることができる。かかる熱可塑性樹
脂の用途としては、各種家庭電化製品、自動車部品、家
庭用品その他各種工業材料の他、レンズや光ディスクな
どの光学材料にも有用である。
できるほか、黒色や各種の色に着色して深みのある鮮明
な色彩の成形品とすることができる。かかる熱可塑性樹
脂の用途としては、各種家庭電化製品、自動車部品、家
庭用品その他各種工業材料の他、レンズや光ディスクな
どの光学材料にも有用である。
Claims (2)
- 【請求項1】芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物か
らなるブロック共重合体を水素添加したゴム状重合体
(a)の存在下に、単独重合体にしたときのガラス転移
温度が50℃以上である(メタ)アクリル酸エステルおよ
びこれと共重合可能な他のビニル単量体からなる単量体
(b)をグラフト共重合し、ゴム状重合体(a)の使用
量がゴム状重合体(a)と単量体(b)の合計に対し5
〜35重量%であり、かつ、ゴム状重合体(a)の屈折率
と、単量体(b)のみを重合してなる重合体の屈折率と
の差が0.01以下となるように単量体(b)の組成を選択
することを特徴とする成形品の成形用熱可塑性樹脂の製
造方法。 - 【請求項2】(b)成分中の上記(メタ)アクリル酸エ
ステルの使用量が30〜98重量%である特許請求の範囲第
(1)項記載の熱可塑性樹脂の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62321104A JPH0819199B2 (ja) | 1987-12-18 | 1987-12-18 | 熱可塑性樹脂の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62321104A JPH0819199B2 (ja) | 1987-12-18 | 1987-12-18 | 熱可塑性樹脂の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01163209A JPH01163209A (ja) | 1989-06-27 |
| JPH0819199B2 true JPH0819199B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=18128865
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62321104A Expired - Lifetime JPH0819199B2 (ja) | 1987-12-18 | 1987-12-18 | 熱可塑性樹脂の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0819199B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5306778A (en) * | 1988-08-24 | 1994-04-26 | Japan Synthetic Rubber Co., Ltd. | Process for producing rubber-modified thermoplastic resin |
| KR100360987B1 (ko) * | 2000-07-06 | 2002-11-18 | 주식회사 엘지화학 | 열가소성 투명수지의 제조방법 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS573684B2 (ja) * | 1973-11-30 | 1982-01-22 | ||
| JPS6351477A (ja) * | 1986-08-21 | 1988-03-04 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 塗料用樹脂組成物 |
-
1987
- 1987-12-18 JP JP62321104A patent/JPH0819199B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01163209A (ja) | 1989-06-27 |
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