JPH08192087A - 塗工装置 - Google Patents

塗工装置

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JPH08192087A
JPH08192087A JP614595A JP614595A JPH08192087A JP H08192087 A JPH08192087 A JP H08192087A JP 614595 A JP614595 A JP 614595A JP 614595 A JP614595 A JP 614595A JP H08192087 A JPH08192087 A JP H08192087A
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coating liquid
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liquid
curtain
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Yoshiaki Uchida
圭亮 内田
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Ricoh Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C5/00Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
    • B05C5/005Curtain coaters

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗布液中に界面活性材等を混入させることな
く、カーテン膜が形成される場所を正確に規定すること
ができるとともに、塗布液の性質によってその安定条件
を操作することができ、しかもエッジガイド付近の速度
の不均一の領域の影響を軽減する操作を行うことがで
き、塗布膜厚を一定にすることができる。 【構成】 塗工液よりなる自由落下カーテンを下部で相
対的に水平移動する支持体に衝突させて塗工させる塗工
装置において、塗布幅を規定させる目的で設置される2
本のエッジガイド表面の塗工液が流れる側の少なくとも
一部に、該塗工液に対して付着濡れ性を操作された領域
を形成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗工装置に係り、詳し
くは、塗工液からなる自由落下カーテンを支持体に衝突
させて塗工する塗工装置に適用することができ、特に、
塗布液中に界面活性材等を混入させることなく、カーテ
ン膜が形成される場所を正確に規定することができると
ともに、塗布液の性質によってその安定条件を操作する
ことができ、しかもエッジガイド付近の速度の不均一の
領域の影響を軽減する操作を行うことができ、塗布膜厚
を一定にすることができる塗工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】塗工液からなる自由落下カーテンを支持
体に衝突させて塗工する従来のカーテン塗工装置につい
ては、例えば特公昭49−24133号公報で報告され
たものがある。この従来のカーテン塗工装置は、図5に
示す如く、スリット(図示せず)を有する注射器101
から塗工液を2本のエッジガイド102,103に供給
して、塗工液による自由落下カーテン、即ちカーテン膜
104を形成し、このカーテン膜104により、走行す
る支持体105に塗工を施すものである。ここに2本の
エッジガイド102,103に塗工液を供給するのは、
塗工幅(カーテン膜104の幅)を規制すると同時に、
カーテン膜104を安定化させるためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の塗工装置では、カーテン膜104が液膜の表面
張力と、エッジガイド102,103の付着性との釣り
合いによって規定されているために、外力に敏感でカー
テン膜104が不安定になったり、エッジガイド10
2,103による境界層やエッジガイド102,103
近傍のマランゴニー効果の影響等により、エッジガイド
102,103近傍で速度の不均一となる領域が現れ
て、塗布膜厚が不均一になるという問題があった。
【0004】そこで、塗布膜厚が不均一になるという問
題を解決する従来技術には、例えば特公昭54−688
47号公報や特開昭55−73365号公報で報告され
たものがある。前者の特公昭54−68847号公報で
報告されたものでは、エッジガイドの構造を塗布液の落
下方向と同一に走行する固体により支持する方法を提案
しており、後者の特開昭55−73365号公報で報告
されたものでは、エッジガイド表面に噴流状に吐出され
た液体によって支持する方法を提案している。
【0005】しかしながら、これらを含め、これまでの
何れの方法でも、エッジガイド付近の速度の不均一の領
域の影響を軽減するために、エッジガイドの表面性質に
操作を加えるような手段は講じられていなかった。そこ
で、本発明は、塗布液中に界面活性材等を混入させるこ
となく、カーテン膜が形成される場所を正確に規定する
ことができるとともに、塗布液の性質によってその安定
条件を操作することができ、しかもエッジガイド付近の
速度の不均一の領域の影響を軽減する操作を行うことが
でき、塗布膜厚を一定にすることができる塗工装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
塗工液よりなる自由落下カーテンを下部で相対的に水平
移動する支持体に衝突させて塗工させる塗工装置におい
て、塗布幅を規定させる目的で設置される2本のエッジ
ガイド表面の塗工液が流れる側の少なくとも一部に、該
塗工液に対して付着濡れ性を操作された領域を形成して
なることを特徴とするものである。
【0007】請求項2記載の発明は、塗工液よりなる自
由落下カーテンを下部で相対的に水平移動する支持体に
衝突させて塗工させる塗工装置において、塗布幅を規定
させる目的で設置される2本のエッジガイド表面の塗工
液が流れる側の少なくとも一部に、該塗工液に対して撥
水性を有する撥水性領域を形成してなることを特徴とす
るものである。
【0008】請求項3記載の発明は、塗工液よりなる自
由落下カーテンを下部で相対的に水平移動する支持体に
衝突させて塗工させる塗工装置において、塗布幅を規定
させる目的で設置される2本のエッジガイド表面の塗工
液が流れる側のカーテン液膜の流路に、該塗工液に対し
て付着濡れ性を有する付着濡れ性領域を形成し、該カー
テン液膜の流路以外の該エッジガイドの領域に、該塗工
液に対して撥水性を有する撥水性領域を形成してなるこ
とを特徴とするものである。
【0009】請求項4記載の発明は、上記請求項1,3
記載の発明において、前記付着濡れ性領域は、前記エッ
ジガイド表面で上部より下部に向かって狭まっていくパ
ターン形状からなることを特徴とするものである。請求
項5記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、
請求項4の前記エッジガイド下部に形成した前記付着濡
れ性領域の幅は、0.2mm以上2mm以下の範囲であ
ることを特徴とするものである。
【0010】請求項6記載の発明は、上記請求項4,5
記載の発明において、前記パターンは、カーテン膜を形
成するように凹部からなることを特徴とするものであ
る。請求項7記載の発明は、上記請求項6記載の発明に
おいて、前記凹部に沿って、前記付着濡れ性領域を形成
してなることを特徴とするものである。請求項8記載の
発明は、上記請求項6記載の発明において、前記凹部以
外の前記エッジガイドに、塗工液に対して撥水性を有す
る撥水性領域を形成してなることを特徴とするものであ
る。
【0011】請求項9記載の発明は、上記請求項1,3
乃至8記載の発明において、前記付着濡れ性領域は、フ
ッ素樹脂からなることを特徴とするものである。請求項
10記載の発明は、上記請求項1,3乃至8記載の発明
において、前記付着濡れ性領域は、フッ素含有アクリレ
ートからなることを特徴とするものである。
【0012】請求項11記載の発明は、上記請求項2,
8記載の発明において、前記撥水性領域は、フッ素含有
メタクリレートからなることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本発明者は、鋭意検討した結果、エッジガイド
表面の塗工液に対する付着濡れ性を局所的に変化させれ
ば、塗工液の流路をより正確に規定することができると
ともに、膜を安定化させることができることに着目し
た。本発明に係る“塗工液に対して付着濡れ性”とは、
表面性質が、対象となる塗工液に対してその動的接触角
が90°以下であることを意味する。また、本発明に係
る“塗工液に対して撥水性”とは、表面性質が、対象と
なる塗工液に対してその動的接触角が90°以上である
ことを意味する。以下、具体的に本発明の作用を請求項
毎に説明する。
【0014】請求項1記載の発明では、塗布幅を規定さ
せる目的で設置される2本のエッジガイド表面の塗工液
が流れる側の少なくとも一部に、塗工液に対して付着濡
れ性を有する付着濡れ性領域を形成してなるように構成
する。このため、エッジガイド表面の表面性質を塗工液
に対して特定の領域を付着濡れ性とすることにより、エ
ッジガイド表面の付着濡れ性にした領域から塗工液を剥
がれ難くすることができるので、塗布液中に界面活性材
等を混入させることなく、カーテン膜の形成位置を正確
に規定することができるとともに、エッジガイド近傍の
マランゴニー効果の影響を受け難くして、塗布膜厚を一
定にすることができる。
【0015】請求項2記載の発明では、塗布幅を規定さ
せる目的で設置される2本のエッジガイド表面の塗工液
が流れる側の少なくとも一部に、塗工液に対して撥水性
を有する撥水性領域を形成してなるように構成する。こ
のため、エッジガイド表面の表面性質を塗工液に対して
特定の領域を撥水性とすることにより、エッジガイド表
面の撥水性にした領域に塗工液を流れ難くして、それ以
外の領域に塗工液を効率良く流すことができるので、塗
布液中に界面活性材等を混入させることなく、カーテン
膜の形成位置を正確に規定することができるとともに、
エッジガイド近傍のマランゴニー効果の影響を受け難く
して、塗布膜厚を一定にすることができる。
【0016】請求項3記載の発明では、塗布幅を規定さ
せる目的で設置される2本のエッジガイド表面の塗工液
が流れる側のカーテン液膜の流路に、塗工液に対して付
着濡れ性を有する付着濡れ性領域を形成し、カーテン液
膜の流路以外のエッジガイドの領域に、塗工液に対して
撥水性を有する撥水性領域を形成してなるように構成す
る。
【0017】このため、カーテン液膜の規定するべきエ
ッジガイド上の流路を付着濡れ性の領域にするととも
に、そのカーテン液膜流路の外側の領域を撥水性とする
ことにより、エッジガイド表面の付着濡れ性にした領域
から塗工液を剥がれ難くすることができるとともに、エ
ッジガイド表面の撥水性にした領域に塗工液を流れ難く
することができる。
【0018】従って、撥水性にした領域に塗工液を流れ
難くしつつ、付着濡れ性にした領域に塗工液を効率良く
流れ易くすることができるため、塗布液中に界面活性材
等を混入させることなく、カーテン膜の形成位置をより
正確に規定することができるとともに、エッジガイド近
傍のマランゴニー効果の影響をより受け難くして、塗布
膜厚をより一層一定にすることができる。
【0019】請求項4記載の発明では、付着濡れ性領域
を、エッジガイド表面で上部より下部に向かって狭まっ
ていくようなパターン形状からなるように構成する。こ
のため、付着濡れ性の領域のパターンを、上部より下部
に向かって狭まっていくようなパターンとすることによ
り、上部で厚く、下部で薄くすることができるので、特
にカーテン膜の安定化を増すことができる。例えば、マ
ランゴニー効果による液両端の膜厚の不均一性が問題と
なる塗工液に関しては、この塗布される液の幅を狭くす
ることで対応することができる。
【0020】次に、エッジガイド下部の付着濡れ性領域
の幅を0.2mmよりも小さくすると、付着濡れ性領域
の幅が小さ過ぎて、加工精度が低下してカーテン液膜が
不安定になり好ましくない。また、エッジガイド下部の
付着濡れ性領域の幅を2mmよりも大きくすると、付着
濡れ性領域の幅が大きくなり過ぎて、カーテン液膜が不
安定になり、マランゴニー効果の影響を受け易くて好ま
しくない。
【0021】そこで、請求項5記載の発明では、請求項
4のエッジガイド下部に形成した付着濡れ性領域の幅
を、0.2mm以上2mm以下の範囲になるように構成
する。このため、特に一般の塗工液の粘性の範囲で、カ
ーテン液膜の流路となる付着濡れ性領域の幅を、0.2
mm以上2mm以下の範囲内にすることにより、カーテ
ン液膜を安定化させることができるとともに、マランゴ
ニー効果の大きさを最小限に押さえることができる。例
えば、マランゴニー効果による液両端の膜厚の不均一性
が問題となる塗工液に関しては、この塗布される液の幅
を狭くすることで対応することができる。
【0022】次に、0.5P以下の粘性の小さい塗工液
をカーテン塗工法に使用する場合、カーテン液膜の不安
定性や、形成位置の揺らぎが特に問題になる場合があ
る。そこで、請求項6記載の発明では、請求項4,5の
パターンを、カーテン膜を形成するように凹部からなる
ように構成する。このため、凹部を設けて、その部分に
沿ってカーテン膜を形成させることにより、液膜とエッ
ジガイドとの設置面積を増やして、これらの影響を減じ
ることができる。
【0023】請求項7記載の発明では、請求項6の凹部
に沿って、付着濡れ性領域を形成してなるように構成す
る。このため、流路となる凹部の領域を塗工液に対して
付着濡れ性とすることにより、付着濡れ性にした凹部に
沿って、カーテン膜を更に安定性良く形成することがで
きる。
【0024】請求項8記載の発明では、請求項6,7の
凹部以外の前記エッジガイドに、塗工液に対して撥水性
を有する撥水性領域を形成してなるように構成する。こ
のため、付着濡れ性とする領域の外側の領域を撥水性と
することにより、凹部以外の撥水性にした領域にカーテ
ン膜を形成させることなく、付着濡れ性にした凹部の領
域のみにカーテン膜を安定性良く形成することができる
と同時に、その形成位置の揺らぎも最小限にすることが
できる。
【0025】次に、エッジガイド表面の濡れ性質を変化
させる手段は、液膜の安定等に有効であるが、塗工液に
対して付着濡れ性とする領域の処理を薬剤による塗布で
行う場合、使用する塗工液の種類によっては、その耐久
性に問題が生じることがあり好ましくない。そこで、請
求項9記載の発明では、付着濡れ性領域を、フッ素樹脂
からなるように構成する。
【0026】このため、付着濡れ性領域をフッ素樹脂で
構成することにより、カーテン膜を安定性良く形成する
ことができるとともに、耐久性を向上させることができ
る。請求項10記載の発明では、付着濡れ性領域を、フ
ッ素含有アクリレートからなるように構成する。このた
め、エッジガイド表面の付着濡れ処理を行う薬液として
フッ素含有アクリレートを用いることにより、カーテン
膜を安定性良く形成することができるとともに、塗工液
に対して汚染の問題をなくすことができ、しかも安価で
手軽に使用することができる。
【0027】請求項11記載の発明では、撥水性領域
を、フッ素含有メタクリレートからなるように構成す
る。このため、撥水処理を行う薬液としてフッ素含有メ
タクリレートを用いることにより、撥水処理を効果的に
行うことができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比しなが
ら説明する。図1は本発明に係る一実施例の塗工装置の
構成を示す図である。塗工液からなる自由落下カーテン
を支持体に衝突させて塗工する本実施例の塗工装置は、
スリット(図示せず)を有する注射器1から塗工液を2
本のエッジガイド2,3に供給して塗工液による自由落
下カーテン、即ちカーテン膜4を形成し、このカーテン
膜4により、走行する支持体5に塗工を施すものであ
る。ここに2本のエッジガイド2,3に塗工液を供給す
るのは、塗工幅(カーテン膜4の幅)を規制すると同時
に、カーテン膜4を安定化させるためである。
【0029】まず、比較例(従来例)を説明する。 (比較例)比較例では、図1の塗工装置を用い、ポリエ
チレンテレフタレート製の支持体5の走行速度を120
m/sとし、エッジガイド2,3同士の間隔を320m
mとして実験を行った。塗工液としては、粘性0.5
P,1.5P,10.0Pの粘性のポリビニールアルコ
ール水溶液(以下PVA)を用い、形成流量を0.3リ
ットル/m・sとして塗工を行った。
【0030】比較例では、アクリルからなるエッジガイ
ド2,3を用い、エッジガイド2,3表面には何の加工
も施さない。比較例では、1.5Pの粘性の塗工液に関
しては、安定に塗布が行えるが、0.5Pの粘性の小さ
い液については、膜の形成は、破れが生じる等、非常に
不安定であり、その形成位置を正確に規定することは困
難であった。10.0Pの粘性の大きい液については、
比較的安定な塗布を行えるものの、マランゴニー効果に
よって、エッジガイド近傍には、膜厚が厚くなる領域が
顕著に観察された。 (実施例1)本実施例では、図1の塗工装置を用い、ポ
リエチレンテレフタレート製の支持体5の走行速度を1
20m/sとし、エッジガイド2,3同士の間隔を32
0mmとして実験を行った。塗工液としては、粘性0.
5P,1.5P,10.0Pの粘性のポリビニールアル
コール水溶液(以下PVA)を用い、形成流量を0.3
リットル/m・sとして塗工を行った。
【0031】本実施例では、アクリルからなるエッジガ
イド2,3を用い、エッジガイド2,3表面には、図1
に示す如く、上部より下部に向かって狭まっていくよう
なパターン形状になるように、フッ素含有アクリレート
を用いて付着濡れ処理を行って塗工液に対して付着濡れ
性領域11を形成する。また、付着濡れ性領域11以外
のエッジガイド2,3の領域をフッ素含有メタクリレー
トを用いて撥水処理を行って塗工液に対して撥水性領域
12を形成する。
【0032】本実施例では、1.5Pの粘性の液と同
様、0.5Pの液についても膜の形成位置を正確に規定
することができた。また、塗布装置の周囲の空気流れに
よる影響による膜のぶれも減少した。10.0Pの粘性
の液に関しては、マランゴニー効果による膜厚の太くな
る領域が減少していることが明瞭に観察できた。このよ
うに、本実施例(請求項1〜3)では、塗布幅を規定さ
せる目的で設置されている2本のエッジガイド2,3表
面の塗工液が流れる側のカーテン液膜の流路に塗工液に
対して付着濡れ性を有する付着濡れ性領域11を形成
し、カーテン液膜の流路以外のエッジガイド2,3の領
域に、塗工液に対して撥水性を有する撥水性領域12を
形成してなるように構成している。
【0033】このため、カーテン液膜の規定するべきエ
ッジガイド2,3上の流路を付着濡れ性の領域にすると
ともに、そのカーテン液膜流路の外側の領域を撥水性と
することにより、エッジガイド2,3表面の表面性質を
塗工液に対して特定の領域を付着濡れ性とすることによ
り、エッジガイド2,3表面の付着濡れ性領域11から
塗工液を剥がれ難くすることができるとともに、エッジ
ガイド2,3表面の撥水性領域12に塗工液を流れ難く
することができる。
【0034】従って、撥水性領域12に塗工液を流れ難
くしつつ、付着濡れ性領域11に塗工液を効率良く流れ
易くすることができるため、塗布液中に界面活性材等を
混入させることなく、カーテン膜の形成位置をより正確
に規定することができるとともに、エッジガイド2,3
近傍のマランゴニー効果の影響をより受け難くして、塗
布膜厚をより一層一定にすることができる。
【0035】本実施例(請求項4)では、付着濡れ性領
域11を、エッジガイド2,3表面で上部より下部に向
かって狭まっていくようなパターン形状からなるように
構成している。このため、付着濡れ性領域11のパター
ンを、上部より下部に向かって狭まっていくようなパタ
ーンとすることにより、上部で厚く、下部で薄くするこ
とができるので、特にカーテン膜の安定化を増すことが
できる。例えば、マランゴニー効果による液両端の膜厚
の不均一性が問題となる塗工液に関しては、この塗布さ
れる液の幅を狭くすることで対応することができる。
【0036】本実施例(請求項10)では、付着濡れ性
領域11を、フッ素含有アクリレートからなるように構
成している。このため、エッジガイド2,3表面の付着
濡れ処理を行う薬液としてフッ素含有アクリレートを用
いることにより、カーテン膜を安定性良く形成すること
ができるとともに、塗工液に対して汚染の問題をなくす
ことができ、しかも安価で手軽に使用することができ
る。
【0037】本実施例(請求項11)では、撥水性領域
12を、フッ素含有メタクリレートからなるように構成
している。このため、撥水処理を行う薬液としてフッ素
含有メタクリレートを用いることにより、撥水処理を効
果的に行うことができる。 (実施例2)本実施例2では、図1の塗工装置を用い、
ポリエチレンテレフタレート製の支持体5の走行速度を
120m/sとし、エッジガイド2,3同士の間隔を3
20mmとして実験を行った。塗工液としては、粘性
0.5P,1.5P,10.0Pの粘性のポリビニール
アルコール水溶液(以下PVA)を用い、形成流量を
0.3リットル/m・sとして塗工を行った。
【0038】本実施例では、アクリルからなるエッジガ
イド2,3を用い、上記実施例1で用いたエッジガイド
2,3のパターンの下部中央が1.0mm幅になるよう
に、図3,4に示す如く、パターンに凹部21を設け
る。エッジガイド2,3の凹部21には、フッ素含有ア
クリレートを用いて付着濡れ処理を行って付着濡れ性領
域11を形成し、凹部21の外側のエッジガイド2,3
には、フッ素含有メタクリレートを用いて撥水処理を行
って撥水性領域12を形成する。
【0039】本実施例では、特に0.5Pの粘性の小さ
い液に関して、その膜の安定度も増し、膜ぶれの影響も
更に小さくなっていることが明瞭に確認できた。このよ
うに、本実施例(請求項6)では、実施例1のパターン
を、カーテン膜を形成するように凹部21からなるよう
に構成している。このため、凹部21を設けて、その部
分に沿ってカーテン膜を形成させることにより、液膜と
エッジガイド2,3との設置面積を増やして、これらの
影響を減じることができる。
【0040】本実施例(請求項7)では、凹部21に沿
って、付着濡れ性領域11を形成してなるように構成し
ている。このため、流路となる凹部21の領域を塗工液
に対して付着濡れ性とすることにより、付着濡れ性にし
た凹部21に沿って、カーテン膜を更に安定性良く形成
することができる。
【0041】本実施例(請求項8)では、凹部21以外
のエッジガイド2,3に、塗工液に対して撥水性を有す
る撥水性領域12を形成してなるように構成している。
このため、付着濡れ性とする付着濡れ性領域11の外側
の領域を撥水性とすることにより、凹部21以外の撥水
性にした撥水性領域12にカーテン膜を形成させること
なく、付着濡れ性にした凹部21の領域のみにカーテン
膜を安定性良く形成することができると同時に、その形
成位置の揺らぎも最小限にすることができる。
【0042】本実施例(請求項10)では、付着濡れ性
領域11を、フッ素含有アクリレートからなるように構
成している。このため、エッジガイド2,3表面の付着
濡れ処理を行う薬液としてフッ素含有アクリレートを用
いることにより、カーテン膜を安定性良く形成すること
ができるとともに、塗工液に対して汚染の問題をなくす
ことができ、しかも安価で手軽に使用することができ
る。
【0043】本実施例(請求項11)では、撥水性領域
12を、フッ素含有メタクリレートからなるように構成
している。このため、撥水処理を行う薬液としてフッ素
含有メタクリレートを用いることにより、撥水処理を効
果的に行うことができる。なお、上記実施例1,2(請
求項5)においては、エッジガイド2,3下部に形成し
た付着濡れ性領域11の幅を、0.2mm以上2mm以
下の範囲になるように構成することが好ましい。
【0044】この場合、特に一般の塗工液の粘性の範囲
で、カーテン液膜の流路となる付着濡れ性領域11の幅
を0.2mm以上2mm以下の範囲内にすることによ
り、カーテン液膜を安定化させることができるととも
に、マランゴニー効果の大きさを最小限に押さえること
ができる。例えば、マランゴニー効果による液両端の膜
厚の不均一性が問題となる塗工液に関しては、この塗布
される液の幅を狭くすることで対応することができる。
【0045】上記実施例1,2では、付着濡れ性領域1
1をフッ素含有アクリレートを用いて付着濡れ処理を行
って形成したが、本発明はこれのみに限定されるもので
はなく、本発明(請求項9)においては、付着濡れ性領
域11を、 等のフッ素樹脂を用いて付着濡れ処理を
行って形成してもよい。この場合、付着濡れ性領域11
をフッ素樹脂で構成することにより、カーテン膜を安定
性良く形成することができるとともに、耐久性を向上さ
せることができる。
【0046】本発明(請求項1)においては、塗布幅を
規定させる目的で設置されている2本のエッジガイド
2,3表面の塗工液が流れる側の少なくとも一部に、塗
工液に対して付着濡れ性を有する付着濡れ性領域11を
形成してなるように構成すればよい。この場合、エッジ
ガイド2,3表面の表面性質を塗工液に対して特定の領
域を付着濡れ性とすることにより、エッジガイド2,3
表面の付着濡れ性にした領域から塗工液を剥がれ難くす
ることができるので、塗布液中に界面活性材等を混入さ
せることなく、カーテン膜の形成位置を正確に規定する
ことができるとともに、エッジガイド2,3近傍のマラ
ンゴニー効果の影響を受け難くして、塗布膜厚を一定に
することができる。
【0047】本発明(請求項2)においては、塗布幅を
規定させる目的で設置されている2本のエッジガイド
2,3表面の塗工液が流れる側の少なくとも一部に、塗
工液に対して撥水性を有する領域を形成してなるように
構成すればよい。この場合、エッジガイド表面の表面性
質を塗工液に対して特定の領域を撥水性とすることによ
り、エッジガイド2,3表面の撥水性にした領域に塗工
液を流れ難くして、それ以外の領域に塗工液を効率良く
流すことができるので、塗布液中に界面活性材等を混入
させることなく、カーテン膜の形成位置を正確に規定す
ることができるとともに、エッジガイド近傍のマランゴ
ニー効果の影響を受け難くして、塗布膜厚を一定にする
ことができる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、塗布液中に界面活性材
等を混入させることなく、カーテン膜が形成される場所
を正確に規定することができるとともに、塗布液の性質
によってその安定条件を操作することができ、しかもエ
ッジガイド付近の速度の不均一の領域の影響を軽減する
操作を行うことができ、塗布膜厚を一定にすることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の塗工装置の構成を示す
図である。
【図2】本発明に係る実施例1のエッジガイドの構成を
示す図である。
【図3】本発明に係る実施例2のエッジガイドの構成を
示す図である。
【図4】本発明に係る実施例2のエッジガイドの構成を
示す図である。
【図5】従来のカーテン塗工装置の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 注射器 2 エッジガイド 4 カーテン膜 5 支持体 11 付着濡れ性領域 12 撥水性領域 21 凹部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗工液よりなる自由落下カーテンを下部で
    相対的に水平移動する支持体に衝突させて塗工させる塗
    工装置において、塗布幅を規定させる目的で設置される
    2本のエッジガイド表面の塗工液が流れる側の少なくと
    も一部に、該塗工液に対して付着濡れ性を操作された領
    域を形成してなることを特徴とする塗工装置。
  2. 【請求項2】塗工液よりなる自由落下カーテンを下部で
    相対的に水平移動する支持体に衝突させて塗工させる塗
    工装置において、塗布幅を規定させる目的で設置される
    2本のエッジガイド表面の塗工液が流れる側の少なくと
    も一部に、該塗工液に対して撥水性を有する撥水性領域
    を形成してなることを特徴とする塗工装置。
  3. 【請求項3】塗工液よりなる自由落下カーテンを下部で
    相対的に水平移動する支持体に衝突させて塗工させる塗
    工装置において、塗布幅を規定させる目的で設置される
    2本のエッジガイド表面の塗工液が流れる側のカーテン
    液膜の流路に、該塗工液に対して付着濡れ性を有する付
    着濡れ性領域を形成し、該カーテン液膜の流路以外の該
    エッジガイドの領域に、該塗工液に対して撥水性を有す
    る撥水性領域を形成してなることを特徴とする塗工装
    置。
  4. 【請求項4】前記付着濡れ性領域は、前記エッジガイド
    表面で上部より下部に向かって狭まっていくパターン形
    状からなることを特徴とする請求項1,3記載の塗工装
    置。
  5. 【請求項5】請求項4の前記エッジガイド下部に形成し
    た前記付着濡れ性領域の幅は、0.2mm以上2mm以
    下の範囲であることを特徴とする請求項4記載の塗工装
    置。
  6. 【請求項6】前記パターンは、カーテン膜を形成するよ
    うに凹部からなることを特徴とする請求項4,5記載の
    塗工装置。
  7. 【請求項7】前記凹部に沿って、前記付着濡れ性領域を
    形成してなることを特徴とする請求項6記載の塗工装
    置。
  8. 【請求項8】前記凹部以外の前記エッジガイドに、塗工
    液に対して撥水性を有する撥水性領域を形成してなるこ
    とを特徴とする請求項6記載の塗工装置。
  9. 【請求項9】前記付着濡れ性領域は、フッ素樹脂からな
    ることを特徴とする請求項1,3乃至8記載の塗工装
    置。
  10. 【請求項10】前記付着濡れ性領域は、フッ素含有アク
    リレートからなることを特徴とする請求項1,3乃至8
    記載の塗工装置。
  11. 【請求項11】前記撥水性領域は、フッ素含有メタクリ
    レートからなることを特徴とする請求項2,8記載の塗
    工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009172471A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Voith Patent Gmbh カーテンコータのエッジガイド
EP2292336A1 (en) * 2009-09-08 2011-03-09 Ricoh Company, Ltd. Curtain coating apparatus and curtain coating method

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