JPH08193611A - 合成樹脂材締結用タッピンねじ - Google Patents
合成樹脂材締結用タッピンねじInfo
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- JPH08193611A JPH08193611A JP7003755A JP375595A JPH08193611A JP H08193611 A JPH08193611 A JP H08193611A JP 7003755 A JP7003755 A JP 7003755A JP 375595 A JP375595 A JP 375595A JP H08193611 A JPH08193611 A JP H08193611A
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- tapping screw
- synthetic resin
- screw
- resin material
- protrusion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 座面に戻り止め方向の突起部を形成するにも
かかわらず、トルク比が高く締め付け特性に優れたセレ
ーション形状を有する合成樹脂材締結用タッピンねじを
提供する。 【構成】 本発明のタッピンねじは、タッピング用のネ
ジ部1と、座面3側に複数の突起部4と平面部5とを有
する頭部2とからなり、突起部4はそれを形成する傾斜
部である、ねじの戻し方向側傾斜部4Lと、ねじの締付
け方向側傾斜部4Rとを有する。座面3からの傾斜は、
前者において大きく、後者において小さい。平面部5
は、突起部4の隣合うものの間にある。タッピンねじが
ねじ込まれ、被締付け部材8に締付け力が作用すると、
突起部4C相互の間に被締付け部材である弾性率の低い
合成樹脂材8が深く入り込み、突起部4と被締付け部材
8との接触面積が大きくなり、座面3の摩擦係数が高ま
る。
かかわらず、トルク比が高く締め付け特性に優れたセレ
ーション形状を有する合成樹脂材締結用タッピンねじを
提供する。 【構成】 本発明のタッピンねじは、タッピング用のネ
ジ部1と、座面3側に複数の突起部4と平面部5とを有
する頭部2とからなり、突起部4はそれを形成する傾斜
部である、ねじの戻し方向側傾斜部4Lと、ねじの締付
け方向側傾斜部4Rとを有する。座面3からの傾斜は、
前者において大きく、後者において小さい。平面部5
は、突起部4の隣合うものの間にある。タッピンねじが
ねじ込まれ、被締付け部材8に締付け力が作用すると、
突起部4C相互の間に被締付け部材である弾性率の低い
合成樹脂材8が深く入り込み、突起部4と被締付け部材
8との接触面積が大きくなり、座面3の摩擦係数が高ま
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂材同士を締結
するためのタッピンねじに関するものである。
するためのタッピンねじに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、2個の合成樹脂材同士を締結
するために、一方の合成樹脂材に樹脂ボスが設けられる
とともに、タッピンねじが他方の合成樹脂材の穴を通し
て前記樹脂ボスにねじ込まれることが行なわれている。
ところが、ねじ込み材となる樹脂ボスは鋼板等に比べて
強度が低く、タッピンねじによって合成樹脂材に成形さ
れるめねじの強度も低いため、空転トルク値およびトル
ク比が低くなるから、締め付け作業性が悪い。しかも、
発生する締め付け力も低いため、戻しトルク率が低くな
るから、耐緩み性の面でも問題がある。
するために、一方の合成樹脂材に樹脂ボスが設けられる
とともに、タッピンねじが他方の合成樹脂材の穴を通し
て前記樹脂ボスにねじ込まれることが行なわれている。
ところが、ねじ込み材となる樹脂ボスは鋼板等に比べて
強度が低く、タッピンねじによって合成樹脂材に成形さ
れるめねじの強度も低いため、空転トルク値およびトル
ク比が低くなるから、締め付け作業性が悪い。しかも、
発生する締め付け力も低いため、戻しトルク率が低くな
るから、耐緩み性の面でも問題がある。
【0003】そこで、このような合成樹脂材同士を締結
するための従来の合成樹脂用タッピンねじには、耐緩み
性を向上させるために、その座面に戻り止め方向のセレ
ーションがつけられていた。あるいは、締め付け作業性
を向上させるために、その座面にトルクブレーキ方向の
セレーションが付けられていた。しかし、この戻り止め
方向のセレーションは、逆に空転トルク値およびトルク
比が低くなり締付け作業性が悪く、トルクブレーキ方向
のセレーションは、逆に戻しトルク率が低くなり耐緩み
性の面で問題があった。
するための従来の合成樹脂用タッピンねじには、耐緩み
性を向上させるために、その座面に戻り止め方向のセレ
ーションがつけられていた。あるいは、締め付け作業性
を向上させるために、その座面にトルクブレーキ方向の
セレーションが付けられていた。しかし、この戻り止め
方向のセレーションは、逆に空転トルク値およびトルク
比が低くなり締付け作業性が悪く、トルクブレーキ方向
のセレーションは、逆に戻しトルク率が低くなり耐緩み
性の面で問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、従来の戻り止め方向のセレ
ーションと比較して、同等の耐緩み性を持つとともに、
空転トルク値およびトルク比が高く締め付け特性に優れ
たセレーション形状を有する合成樹脂用タッピンねじを
提供することを目的とするものである。
情に鑑みてなされたもので、従来の戻り止め方向のセレ
ーションと比較して、同等の耐緩み性を持つとともに、
空転トルク値およびトルク比が高く締め付け特性に優れ
たセレーション形状を有する合成樹脂用タッピンねじを
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、頭部の座面にセレーションを有す
る合成樹脂材締結用タッピンねじにおいて、前記セレー
ションは、複数の突起部と平面部を有し、前記突起部の
傾斜角度がねじの戻し方向側に大きく、ねじの締付け方
向側に小さく、かつ、前記平面部は、前記複数の突起部
の隣合うものの間の少なくとも1箇所にあることを特徴
とするものである。
載の発明においては、頭部の座面にセレーションを有す
る合成樹脂材締結用タッピンねじにおいて、前記セレー
ションは、複数の突起部と平面部を有し、前記突起部の
傾斜角度がねじの戻し方向側に大きく、ねじの締付け方
向側に小さく、かつ、前記平面部は、前記複数の突起部
の隣合うものの間の少なくとも1箇所にあることを特徴
とするものである。
【0006】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の合成樹脂材締結用タッピンねじにおいて、前
記頭部は、鍔付き頭部であることを特徴とするものであ
る。
1に記載の合成樹脂材締結用タッピンねじにおいて、前
記頭部は、鍔付き頭部であることを特徴とするものであ
る。
【0007】請求項3に記載の発明においては、請求項
1または2に記載の合成樹脂材締結用タッピンねじにお
いて、前記突起部の位置は、首下部に近いほど締付け方
向に偏移していることを特徴とするものである。
1または2に記載の合成樹脂材締結用タッピンねじにお
いて、前記突起部の位置は、首下部に近いほど締付け方
向に偏移していることを特徴とするものである。
【0008】請求項4に記載の発明においては、請求項
3に記載の合成樹脂材締結用タッピンねじにおいて、締
付け方向への前記偏移は、渦巻状であることを特徴とす
るものである。
3に記載の合成樹脂材締結用タッピンねじにおいて、締
付け方向への前記偏移は、渦巻状であることを特徴とす
るものである。
【0009】請求項5に記載の発明においては、請求項
3または4に記載の合成樹脂材締結用タッピンねじにお
いて、首下部の周囲にリング状の平面部を有することを
特徴とするものである。
3または4に記載の合成樹脂材締結用タッピンねじにお
いて、首下部の周囲にリング状の平面部を有することを
特徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、合成樹脂材締
結用タッピンねじは、戻り止め方向セレーションを有す
ることにより、耐緩み性が向上する。そして複数のセレ
ーションの隣合うものの間の少なくとも1箇所に平面部
を有することにより、締付け時に、前記セレーションの
各突起間に被締付け部材である合成樹脂材が深く入り込
む。
結用タッピンねじは、戻り止め方向セレーションを有す
ることにより、耐緩み性が向上する。そして複数のセレ
ーションの隣合うものの間の少なくとも1箇所に平面部
を有することにより、締付け時に、前記セレーションの
各突起間に被締付け部材である合成樹脂材が深く入り込
む。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、頭部が鍔
付き頭部であることにより、座面の接触面積を大きくで
き、耐緩み性をより向上できる。
付き頭部であることにより、座面の接触面積を大きくで
き、耐緩み性をより向上できる。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、セレーシ
ョンの突起部の位置が首下部に近いほど締付け方向に偏
移していることにより、突起部の長さが長くできるとと
もに、接触面積を大きくできる。
ョンの突起部の位置が首下部に近いほど締付け方向に偏
移していることにより、突起部の長さが長くできるとと
もに、接触面積を大きくできる。
【0013】請求項4に記載に発明によれば、締付け方
向への前記偏移を渦巻状にしたことにより、突起部の長
さがより長くできるとともに、接触面積をより大きくで
きる。
向への前記偏移を渦巻状にしたことにより、突起部の長
さがより長くできるとともに、接触面積をより大きくで
きる。
【0014】請求項5に記載の発明によれば、首下部の
周囲にリング状の平面部を有することにより、ねじの締
付とともに合成樹脂材が内側に盛り上がり前記リング状
平面部に接触する。その結果、座面部の摩擦係数が高ま
り、戻り止め方向セレーションであるにもかかわらず、
空転トルク値およびトルク率が高まる。
周囲にリング状の平面部を有することにより、ねじの締
付とともに合成樹脂材が内側に盛り上がり前記リング状
平面部に接触する。その結果、座面部の摩擦係数が高ま
り、戻り止め方向セレーションであるにもかかわらず、
空転トルク値およびトルク率が高まる。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の合成樹脂材締結用タッピン
ねじの一実施例における概略構成図であり、図1(A)
は、その正面図、図1(B)は、その下面図である。図
中、Rはねじの締付け方向、Lはねじの戻し方向、1は
ねじ部、2は頭部、3は座面部、4は突起部、4Rはね
じの締付け方向側傾斜部、4Lはねじの戻し方向傾斜部
側、5は平面部、5Aは突起部間の平面部、5Bはリン
グ状平面部、6は鍔部である。
ねじの一実施例における概略構成図であり、図1(A)
は、その正面図、図1(B)は、その下面図である。図
中、Rはねじの締付け方向、Lはねじの戻し方向、1は
ねじ部、2は頭部、3は座面部、4は突起部、4Rはね
じの締付け方向側傾斜部、4Lはねじの戻し方向傾斜部
側、5は平面部、5Aは突起部間の平面部、5Bはリン
グ状平面部、6は鍔部である。
【0016】本発明の合成樹脂材締結用タッピンねじ
(以下、単に、「タッピンねじ」という。)の概要をま
ず説明する。本発明のタッピンねじは、タッピング用の
ネジ部1と、座面3側に8つの山の突起部4と平面部5
とを有する頭部2とからなる。平面部5Aは、複数の突
起部4の隣合うものの間にある。本発明のタッピンねじ
により、例えば、2個の合成樹脂材同士を締結するため
には、一方の合成樹脂材に樹脂ボスが設けられるととも
に、被締付け部材である他方の合成樹脂材に穴が開けら
れる。合成樹脂材の材質としては、例えば、ポリプロピ
レン、あるいは、ABS樹脂がある。本発明のタッピン
ねじは、他方の合成樹脂材の穴を通して樹脂ボスにねじ
込まれながら進入し、樹脂ボスには、タッピンねじによ
りめねじが形成される。ねじ込みがほぼ完了して、突起
部4の突起が被締付け部材を圧接するようになると、突
起部4と隣の突起部4との間に被締付け部材である弾性
率の低い合成樹脂材が深く入り込み、被締付け部材と突
起部4との接触面積が大きくなる。頭部2の形状は、鍔
6を有するナベ頭であり、鍔6により座面3が広くなる
から、座面3と被取り付け部材との接触面積大きくする
ことに着目した本発明にとって有利である。しかし、本
発明は、必ずしも、この形状に限定されるものではな
い。
(以下、単に、「タッピンねじ」という。)の概要をま
ず説明する。本発明のタッピンねじは、タッピング用の
ネジ部1と、座面3側に8つの山の突起部4と平面部5
とを有する頭部2とからなる。平面部5Aは、複数の突
起部4の隣合うものの間にある。本発明のタッピンねじ
により、例えば、2個の合成樹脂材同士を締結するため
には、一方の合成樹脂材に樹脂ボスが設けられるととも
に、被締付け部材である他方の合成樹脂材に穴が開けら
れる。合成樹脂材の材質としては、例えば、ポリプロピ
レン、あるいは、ABS樹脂がある。本発明のタッピン
ねじは、他方の合成樹脂材の穴を通して樹脂ボスにねじ
込まれながら進入し、樹脂ボスには、タッピンねじによ
りめねじが形成される。ねじ込みがほぼ完了して、突起
部4の突起が被締付け部材を圧接するようになると、突
起部4と隣の突起部4との間に被締付け部材である弾性
率の低い合成樹脂材が深く入り込み、被締付け部材と突
起部4との接触面積が大きくなる。頭部2の形状は、鍔
6を有するナベ頭であり、鍔6により座面3が広くなる
から、座面3と被取り付け部材との接触面積大きくする
ことに着目した本発明にとって有利である。しかし、本
発明は、必ずしも、この形状に限定されるものではな
い。
【0017】次に、突起部4の細部および平面部5の具
体的構成について説明する。図2は、突起部4と被締付
け部材である合成樹脂材との接合関係を示す断面図であ
り、図2(A)は、従来の戻り止め方向セレーション付
きタッピンねじにおけるもの、図2(B)は、図1
(B)に示されるA−A断面を表わす本発明のタッピン
ねじにおけるものである。図中、7は従来の戻り止め方
向セレーション付きタッピンねじの突起部、7Rは突起
部7のねじの締付け方向側傾斜部、7Lはねじの戻し方
向側傾斜部、8は締付け部材である合成樹脂材である。
体的構成について説明する。図2は、突起部4と被締付
け部材である合成樹脂材との接合関係を示す断面図であ
り、図2(A)は、従来の戻り止め方向セレーション付
きタッピンねじにおけるもの、図2(B)は、図1
(B)に示されるA−A断面を表わす本発明のタッピン
ねじにおけるものである。図中、7は従来の戻り止め方
向セレーション付きタッピンねじの突起部、7Rは突起
部7のねじの締付け方向側傾斜部、7Lはねじの戻し方
向側傾斜部、8は締付け部材である合成樹脂材である。
【0018】図2(A)と図2(B)とを比較してわか
るように、本発明のタッピンねじの突起部4は、戻り止
め方向の突起部であり、従来の戻り止め方向セレーショ
ン付きタッピンねじの突起部7と同様である。突起部4
は、それを形成する傾斜部である、ねじの戻し方向側傾
斜部4Lと、ねじの締付け方向側傾斜部4Rとを有す
る。座面3からの傾斜は、ねじの戻し方向側傾斜部4L
において大きく、ねじの締付け方向側傾斜部4Rにおい
て小さい。しかし、図2(A)に示される従来のタッピ
ンねじでは、突起部7同士がつながったセレーションで
あるのに対し、図2(B)に示される本発明のタッピン
ねじでは、突起部4の隣合うものの間に平面部5Aが設
けられている。この平面部5Aは、突起部4相互の間隔
を広くするから、ねじに締付け力が作用した際、セレー
ションの各突起部4間に被締付け部材である弾性率の低
い合成樹脂材8が深く入り込む。その結果、突起部4と
合成樹脂材8との接触面積が大きくなり、座面3の摩擦
係数が高まる。したがって、戻り止め方向のセレーショ
ンであるにもかかわらず、空転トルク値およびトルク比
が高くなり、締付け作業性が向上する。
るように、本発明のタッピンねじの突起部4は、戻り止
め方向の突起部であり、従来の戻り止め方向セレーショ
ン付きタッピンねじの突起部7と同様である。突起部4
は、それを形成する傾斜部である、ねじの戻し方向側傾
斜部4Lと、ねじの締付け方向側傾斜部4Rとを有す
る。座面3からの傾斜は、ねじの戻し方向側傾斜部4L
において大きく、ねじの締付け方向側傾斜部4Rにおい
て小さい。しかし、図2(A)に示される従来のタッピ
ンねじでは、突起部7同士がつながったセレーションで
あるのに対し、図2(B)に示される本発明のタッピン
ねじでは、突起部4の隣合うものの間に平面部5Aが設
けられている。この平面部5Aは、突起部4相互の間隔
を広くするから、ねじに締付け力が作用した際、セレー
ションの各突起部4間に被締付け部材である弾性率の低
い合成樹脂材8が深く入り込む。その結果、突起部4と
合成樹脂材8との接触面積が大きくなり、座面3の摩擦
係数が高まる。したがって、戻り止め方向のセレーショ
ンであるにもかかわらず、空転トルク値およびトルク比
が高くなり、締付け作業性が向上する。
【0019】次に、突起部4の具体的配置について説明
する。図3は1個のセレーションを示す斜視図であり、
図3(A)は、突起部4が直線状である場合を示し、図
3(B)は、突起部4が渦巻状である場合を示す図であ
る。突起部4は、いずれの場合も、半径に交差した方向
である。すなわち、突起部4の配置は、図3(A)に示
されるような直線状である場合も、図3(B)に示され
るような渦巻状である場合も、突起部4が、首下部に近
くなるほどねじの締付け方向Rに偏移していることによ
り、突起部4の連続した線分が長くなり、突起部4が被
締付け部材である合成樹脂材8と接触する面積が広くな
り、座面3の摩擦係数が高まる。突起部4の配置は、直
線状または渦巻状であるが、必ずしも、これに限定され
るものではない。例えば、突起部4が、首下部に近くな
るほどねじの締付け方向Rに直線状に偏移していればよ
い。逆に、突起部4が、首下部に近くなるほどねじの戻
し方向Lに直線状、または、渦巻状に偏移していてもよ
い。
する。図3は1個のセレーションを示す斜視図であり、
図3(A)は、突起部4が直線状である場合を示し、図
3(B)は、突起部4が渦巻状である場合を示す図であ
る。突起部4は、いずれの場合も、半径に交差した方向
である。すなわち、突起部4の配置は、図3(A)に示
されるような直線状である場合も、図3(B)に示され
るような渦巻状である場合も、突起部4が、首下部に近
くなるほどねじの締付け方向Rに偏移していることによ
り、突起部4の連続した線分が長くなり、突起部4が被
締付け部材である合成樹脂材8と接触する面積が広くな
り、座面3の摩擦係数が高まる。突起部4の配置は、直
線状または渦巻状であるが、必ずしも、これに限定され
るものではない。例えば、突起部4が、首下部に近くな
るほどねじの締付け方向Rに直線状に偏移していればよ
い。逆に、突起部4が、首下部に近くなるほどねじの戻
し方向Lに直線状、または、渦巻状に偏移していてもよ
い。
【0020】また、首下部から外周にかけてリング状の
平面部5Bが設けられている。突起部4が図3(A)、
図3(B)に示されるように、首下部に近くなるほどね
じの締付け方向Rに偏移している場合、ねじの締付け方
向への回転および締付け力の増大とともに被締め付け部
材である合成樹脂材8を内側に盛り上げるため、内側の
リング状平面部5Bが合成樹脂材8に接触することによ
りねじ込み時の座面接触面積がさらに大きくなり座面3
の摩擦係数が高まる。
平面部5Bが設けられている。突起部4が図3(A)、
図3(B)に示されるように、首下部に近くなるほどね
じの締付け方向Rに偏移している場合、ねじの締付け方
向への回転および締付け力の増大とともに被締め付け部
材である合成樹脂材8を内側に盛り上げるため、内側の
リング状平面部5Bが合成樹脂材8に接触することによ
りねじ込み時の座面接触面積がさらに大きくなり座面3
の摩擦係数が高まる。
【0021】上述した実施例においては、突起部4の山
の数は8山としたが、山の数は、戻り止めの作用の程度
に応じて決められればよい。また、平面部5Aは、隣合
う全ての突起部間に設けているが、その作用の程度に応
じて、必ずしも全ての突起部間に設る必要はない。
の数は8山としたが、山の数は、戻り止めの作用の程度
に応じて決められればよい。また、平面部5Aは、隣合
う全ての突起部間に設けているが、その作用の程度に応
じて、必ずしも全ての突起部間に設る必要はない。
【0022】次に、試作品の試験結果を示すと、次のと
おりである。合成樹脂ボスは、材質がポリプロピレン、
外径が12mm、下穴径がφ4.2mmである。被締付
材は、材質がポリプロピレン、穴径がφ6.0mmであ
る。タッピンねじは、ツバ付きナベ頭で、サイズがM5
−14山×16、表面処理が黒色亜鉛クロメートであ
る。従来のセレーションは、18山の戻り止め方向であ
り、ねじ込みトルクは0.573N・m、空転トルクは
3.103N・m、トルク比は5.42、締付けトルク
は1.68N・m、戻しトルクは2.020N・m、戻
しトルク率は120.24%であった。これに対し、本
発明の実施例の突起部は8山であり、ねじ込みトルクは
0.602N・m、空転トルクは3.452N・m、ト
ルク比は5.76、締付けトルクは1.89N・m、戻
しトルクは2.45N・m、戻しトルク率は129.6
0%であった。以上の結果から、本発明の実施例のタッ
ピンねじは、従来の戻り止め方向のセレーションのもの
よりも、トルク比、戻しトルク率とも高くなったことが
分かる。
おりである。合成樹脂ボスは、材質がポリプロピレン、
外径が12mm、下穴径がφ4.2mmである。被締付
材は、材質がポリプロピレン、穴径がφ6.0mmであ
る。タッピンねじは、ツバ付きナベ頭で、サイズがM5
−14山×16、表面処理が黒色亜鉛クロメートであ
る。従来のセレーションは、18山の戻り止め方向であ
り、ねじ込みトルクは0.573N・m、空転トルクは
3.103N・m、トルク比は5.42、締付けトルク
は1.68N・m、戻しトルクは2.020N・m、戻
しトルク率は120.24%であった。これに対し、本
発明の実施例の突起部は8山であり、ねじ込みトルクは
0.602N・m、空転トルクは3.452N・m、ト
ルク比は5.76、締付けトルクは1.89N・m、戻
しトルクは2.45N・m、戻しトルク率は129.6
0%であった。以上の結果から、本発明の実施例のタッ
ピンねじは、従来の戻り止め方向のセレーションのもの
よりも、トルク比、戻しトルク率とも高くなったことが
分かる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明においては、平面部5Aが戻り止め方向
の突起部4相互の間にあること、合成樹脂材締結用タッ
ピンねじは、戻り止め方向セレーションと、複数のセレ
ーションの隣合うものの間の少なくとも1箇所に平面部
を有することにより、耐緩み性が向上するという効果が
ある。
1に記載の発明においては、平面部5Aが戻り止め方向
の突起部4相互の間にあること、合成樹脂材締結用タッ
ピンねじは、戻り止め方向セレーションと、複数のセレ
ーションの隣合うものの間の少なくとも1箇所に平面部
を有することにより、耐緩み性が向上するという効果が
ある。
【0024】請求項2に記載の発明においては、鍔付き
頭部としたことにより、耐緩み性をより向上できる効果
がある。
頭部としたことにより、耐緩み性をより向上できる効果
がある。
【0025】請求項3に記載の発明においては、セレー
ションの突起部の位置が首下部に近いほど締付け方向に
偏移していることにより、突起部の長さが長くでき、ま
た、接触面積を大きくできるので、耐緩み性をより向上
できる効果がある。
ションの突起部の位置が首下部に近いほど締付け方向に
偏移していることにより、突起部の長さが長くでき、ま
た、接触面積を大きくできるので、耐緩み性をより向上
できる効果がある。
【0026】請求項4に記載においては、締付け方向へ
の前記偏移を渦巻状にしたことにより、突起部の長さを
より長くでき、また、接触面積をより大きくできるの
で、耐緩み性をより向上できる効果がある。。
の前記偏移を渦巻状にしたことにより、突起部の長さを
より長くでき、また、接触面積をより大きくできるの
で、耐緩み性をより向上できる効果がある。。
【0027】請求項5に記載の発明によれば、首下部の
周囲にリング状の平面部を有することにより、空転トル
ク値およびトルク率が高まり、締付け作業性が向上する
という効果がある。
周囲にリング状の平面部を有することにより、空転トル
ク値およびトルク率が高まり、締付け作業性が向上する
という効果がある。
【図1】本発明の合成樹脂材締結用タッピンねじの一実
施例における概略構成図であり、図1(A)は、正面
図、図1(B)は、下面図である。
施例における概略構成図であり、図1(A)は、正面
図、図1(B)は、下面図である。
【図2】セレーションと被締付け部材である合成樹脂材
との接合関係を示す断面図であり、図2(A)は、従来
のタッピンねじにおけるもの、図2(B)は、図1
(B)に示されるA−A断面を表す本発明のタッピンね
じにおけるものである。
との接合関係を示す断面図であり、図2(A)は、従来
のタッピンねじにおけるもの、図2(B)は、図1
(B)に示されるA−A断面を表す本発明のタッピンね
じにおけるものである。
【図3】1個のセレーションを示す斜視図であり、図3
(A)は、突起部4が径方向の直線状である場合を示
し、図3(B)は、突起部4が渦巻状である場合を示す
図である。
(A)は、突起部4が径方向の直線状である場合を示
し、図3(B)は、突起部4が渦巻状である場合を示す
図である。
1…ねじ部、2…頭部、3…座面、4…突起部、5…平
面部、5A…突起部間の平面部、5B…リング状の平面
部、6…鍔、7…従来のタッピンねじの突起部、8…被
締付け部材。
面部、5A…突起部間の平面部、5B…リング状の平面
部、6…鍔、7…従来のタッピンねじの突起部、8…被
締付け部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 和彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 頭部の座面にセレーションを有する合成
樹脂材締結用タッピンねじにおいて、前記セレーション
は、複数の突起部と平面部を有し、前記突起部の傾斜角
度がねじの戻し方向側に大きく、ねじの締付け方向側に
小さく、かつ、前記平面部は、座面にあり、かつ、前記
複数の突起部の隣合うものの間の少なくとも1箇所にあ
ることを特徴とする合成樹脂材締結用タッピンねじ。 - 【請求項2】 前記頭部は、鍔付き頭部であることを特
徴とする請求項1に記載の合成樹脂材締結用タッピンね
じ。 - 【請求項3】 前記突起部の位置は、首下部に近いほど
締付け方向に偏移していることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の合成樹脂材締結用タッピンねじ。 - 【請求項4】 締付け方向への前記偏移は、渦巻状であ
ることを特徴とする請求項3に記載の合成樹脂材締結用
タッピンねじ。 - 【請求項5】 首下部の周囲にリング状の平面部を有す
ることを特徴とする請求項3または4に記載の合成樹脂
材締結用タッピンねじ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7003755A JPH08193611A (ja) | 1995-01-13 | 1995-01-13 | 合成樹脂材締結用タッピンねじ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7003755A JPH08193611A (ja) | 1995-01-13 | 1995-01-13 | 合成樹脂材締結用タッピンねじ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08193611A true JPH08193611A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=11566009
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7003755A Pending JPH08193611A (ja) | 1995-01-13 | 1995-01-13 | 合成樹脂材締結用タッピンねじ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08193611A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009264395A (ja) * | 2008-04-22 | 2009-11-12 | Dandori Vis Kk | 木枠調整用木ねじ |
| EP2851570A1 (en) | 2013-09-20 | 2015-03-25 | Newfrey LLC | Plastic fastening element and fastening asssembly with same |
| CN104482024A (zh) * | 2014-12-16 | 2015-04-01 | 上海摩软通讯技术有限公司 | 防松螺丝 |
Citations (6)
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| JPS51103161U (ja) * | 1975-02-17 | 1976-08-18 | ||
| JPS55140816U (ja) * | 1979-03-30 | 1980-10-08 | ||
| JPS5615821U (ja) * | 1979-07-16 | 1981-02-10 | ||
| JPS5615822U (ja) * | 1979-09-05 | 1981-02-10 | ||
| JPS6073112A (ja) * | 1983-09-30 | 1985-04-25 | 株式会社日立製作所 | 固着構造 |
| JPS61181113U (ja) * | 1985-04-30 | 1986-11-12 |
-
1995
- 1995-01-13 JP JP7003755A patent/JPH08193611A/ja active Pending
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| DE102013110429A1 (de) | 2013-09-20 | 2015-03-26 | Newfrey Llc | Kunststoff-Befestigungselement sowie Befestigungsanordnung hiermit |
| CN104482024A (zh) * | 2014-12-16 | 2015-04-01 | 上海摩软通讯技术有限公司 | 防松螺丝 |
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