JPH08194581A - ディスプレイ一体型座標入力装置 - Google Patents

ディスプレイ一体型座標入力装置

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JPH08194581A
JPH08194581A JP2634795A JP2634795A JPH08194581A JP H08194581 A JPH08194581 A JP H08194581A JP 2634795 A JP2634795 A JP 2634795A JP 2634795 A JP2634795 A JP 2634795A JP H08194581 A JPH08194581 A JP H08194581A
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Takeshi Okuno
武志 奥野
Tsutomu Kai
勤 甲斐
Shozo Fujiwara
正三 藤原
Masahito Matsunami
将仁 松浪
Hiroshi Tomitani
央 富谷
Masahiro Yamamoto
昌弘 山本
Naoyuki Ito
尚之 伊藤
Hideo Koseki
秀夫 小関
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マトリクスパネルの端部における検出精度を
向上させることのできるディスプレイ一体型座標入力装
置を実現する。 【構成】 液晶モジュール1を、互いに直交する複数の
行電極Y1 〜Yn と列電極X1 〜Xm を有し、その間に
表示素子として液晶層が設けられた液晶パネル11と、
液晶パネル11の行電極を駆動する行電極駆動回路12
と、列電極を駆動する列電極駆動回路13とによって構
成する。液晶パネル11の行電極及び列電極と静電結合
容量によって電気的に結合する検出電極2により、液晶
パネル11の行電極及び列電極に印加する走査信号を検
出する。検出電極2によって得られた信号を、座標検出
回路3より行座標、列座標に変換する。補正演算回路5
により、座標検出回路3の出力値を予め取り込んだ装置
の補正パラメーターを用いて位置ずれを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、座標入力を行うタブレ
ットをマトリクス型ディスプレイと一体化したディスプ
レイ一体型座標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ペン入力装置は、図形などのイメージ入
力が容易であること、小型であることなどの特徴を有し
ているため、キーボード、マウスに代わる情報入力手段
として使用されている。特に最近では、表示装置と座標
検出装置を一体化することによって、入力イメージを表
示装置に即座に表示することが可能となり、操作性の向
上が図られている。
【0003】このような表示機能の付属した座標入力装
置を低価格で実現するために、通常液晶ディスプレイ等
のマトリクスパネルの表示に用いる表示電極を、座標検
出用電極として兼用し、表示と座標検出を時分割で行う
ディスプレイ一体型座標入力装置が特開平2−2559
11号公報に開示されている。
【0004】以下、従来のディスプレイ一体型座標入力
装置について説明する。静電容量結合方式のディスプレ
イ一体型タブレットの原理は特開昭54−24538号
及び特開昭62−180417号の各公報に開示されて
いる。
【0005】また、従来のディスプレイ一体型座標入力
装置は、図37に示すように、互いに直交する行電極Y
1 〜Yn と列電極X1 〜Xm の各交点で表示素子が接続
されたマトリクスパネル(例えば、液晶パネル)11
と、マトリクスパネル11の行電極及び列電極を駆動す
る行電極駆動回路12及び列電極駆動回路13からなる
電極駆動回路と、マトリクスパネル11の走査信号を検
出する検出電極2と、検出電極2によって得られた信号
から行座標及び列座標を検出する行座標検出回路及び列
座標検出回路からなる座標検出回路3と、行電極駆動回
路12、列電極駆動回路13及び座標検出回路3を制御
する制御回路7とにより構成されている。
【0006】表示期間においては、行電極駆動回路12
からマトリクスパネル11の行電極に座標検出パルスを
1電極単位で順次供給し、マトリクスパネル11の行電
極に順次供給される座標検出パルスに合わせて、列電極
駆動回路13からマトリクスパネル11の列電極に表示
データに対応した電圧を供給することにより、マトリク
スパネル11の表示を行う。
【0007】一方、行座標検出期間においては、行電極
駆動回路12からマトリクスパネル11の行電極に座標
検出パルスを順次供給し、検出電極2をマトリクスパネ
ル11の任意位置に接触させたときに、検出電極2と行
電極との間の静電結合容量を通じて検出される座標検出
パルスから、行座標検出回路3によって検出電極接触位
置の行座標を検出する。また、列座標検出期間において
は、列電極駆動回路13からマトリクスパネルの11の
列電極に座標検出パルスを順次供給し、検出電極2をマ
トリクスパネル11の任意位置に接触させたときに、検
出電極と列電極との間の静電結合容量を通じて検出され
る座標検出パルスから、列座標検出回路3によって検出
電極接触位置の列座標を検出する。これにより、1枚の
マトリクスパネルで画像の表示と座標の検出とを行って
いる。
【0008】また、得られた行及び列の座標データは即
座に表示データとして表示されるため、図形、文字等の
入力イメージがあたかも紙面に手書き入力されるかのよ
うに機能する。
【0009】そして、座標検出回路3においては、検出
電極2と行電極との間の静電結合容量を通じて座標検出
パルスを検出し、その出力が最大となった時刻から座標
を検出する(以下「ピーク検出座標」という。)。
【0010】ここでは、座標の検出に当たって検出信号
が極大となる時間を用いて位置を検出しているが、これ
は検出電極2の高さによる位置の誤認を防止するためで
ある。このことは、図38に示すような、GNDに接続
されたシート電極の上を、電源V0 に接続された走査電
極を等速度vで移動させ、検出電極2の上に現れる静電
誘導信号を検出する簡単なモデルによって理解すること
ができる。
【0011】電極の中央の座標をxc 、電極の幅を2x
w 、検出電極の位置をP(xp ,y p ,hp )、走査電
極の各部分の単位面積当たりの結合容量をC(x,y)
とすれば、出力V(t) は下記(数1)のようになる。
【0012】
【数1】
【0013】ここで、分母を下記(数2)のように置い
た。
【0014】
【数2】
【0015】ところで、電極の中央の座標をxc 、走査
速度をv、走査開始からの時間をtとすれば、下記(数
3)の関係が成り立つ。
【0016】
【数3】
【0017】従って、検出電極2と駆動電極との間の結
合容量が変化しないという条件の下で、出力V(t) を時
間tで微分すれば、下記(数4)のようになる。
【0018】
【数4】
【0019】ここで、(1) V(x,y)はxに対して変
化しない、(2) C(x,y,h)がxに関して偶関数で
ある、という条件を満足すれば、出力V(t) の微分値
は、下記(数5)を満たすときに0となる(すなわち、
出力が極大となる)。
【0020】
【数5】
【0021】このように極大値の出現時刻を利用するこ
とにより、検出電極2のy座標を検出することができ、
また、h座標(高さ座標)に依存せずに検出電極2のx
座標を検出することができる。同様に、検出電極2のx
座標を検出することができ、また、h座標に依存せずに
検出電極2のy座標を検出することができる。
【0022】極大値の出現時刻を得る方法としては、ま
ず、(a) 微分フィルタを使用し、ゼロ点検出を行うとい
う方法があり、この場合、極大値の電位変化は0にな
る。また、(b) エッジ検出と中点検出(平均値処理)を
行うという方法があり、この場合には、コンパレーター
出力の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの出現時刻
の中間値がピークの出現時刻と一致する。また、(c) 2
次曲線補間によってピーク値を検出するという方法があ
る。この方法は、極大値付近の検出信号波形を2次曲線
で近似し、3点以上の電位情報をもとにピーク出現時間
を測定するものである。極大値の出現時刻を得る方法と
して、この中から適宜選択される。
【0023】しかし、例えばマトリクスパネルの代表で
あるSTN型液晶パネルを座標検出に利用した場合に
は、以下のような問題点がある。 例えば、電極ピッチ300μmに対して電極幅が27
0μmと広く、裏層の電極からの誘導信号の90%が遮
断される。特に、TFTアクティブマトリクスパネル等
を使用した場合には、さらに有効面積が制限される。
【0024】パネルを保護するためにアクリル板やガ
ラスなどの保護板が設けられ、ペン(検出電極)の高さ
が制限されるために、検出信号の強度が弱くなる。従っ
て、検出信号の強度を強めるために、座標検出パルスの
幅を広げる(すなわち、同時に走査する電極の数を増や
す)ことによって検出強度を確保する必要がある。しか
し、座標検出に用いる電極が表示領域内にしか存在しな
いというパネルの構造上の問題のために、周縁部におい
ては、信号強度が極大となるときにxw が小さくなり、
位置ずれが発生する。
【0025】さらに、で述べたように電極幅が広い
上に、パネルのセル厚が6〜8μmと狭いために、電極
間の結合容量が大きい。また、ITOの電極抵抗が大き
いために、ITOを伝達する信号の伝達遅延が生じる。
そして、このために、位置ずれが発生する。
【0026】次に、マトリクスパネルの行電極駆動回路
及び列電極駆動回路への引き出し電極付近の構造に起因
して生じる位置ずれについて説明する。図39は、例え
ば、STN型液晶パネルを用いた従来のディスプレイ一
体型入力装置のマトリクスパネル部分の詳細な構成を示
す斜視図である。図39に示すように、マトリクスパネ
ル11は、図中上側に配置された第1のガラス基板31
0と、下側に配置された第2のガラス基板320と、第
1のガラス基板310と第2のガラス基板320との間
に設けられた液晶層35とを備えている。第1のガラス
基板310の上には、第1の所定方向に第1の所定ピッ
チで配列された列電極15(x座標)が形成されてい
る。一方、第2のガラス基板320の上には、第1の所
定方向と直交する第2の所定方向に第2の所定ピッチ
(一般には、第1の所定ピッチと同じピッチ)で配列さ
れた行電極19(y座標)が形成されている。
【0027】一般に、第1及び第2のガラス基板31
0、320の上で、列電極15と行電極19とが空間的
に重なっている部分が表示領域に相当し、それ以外の部
分は非表示領域に相当する。第1のガラス基板310の
第1の所定方向に直交する端部において、所定本数の列
電極311ごとに1つのタブ34が設けられ、全体とし
て複数のタブ34が第1の所定方向に配列されている。
タブ34は図37に示す列電極駆動回路13と列電極1
5とを接続するためのものであり、タブ34の上の接続
端子等のピッチは列電極15の第1のピッチとは異なる
ピッチであり、一般には第1のピッチよりも間隔が狭
い。このため、第1のガラス基板310の上の非表示領
域において、各列電極15とタブ34の接続端子等とを
接続するために、タブ34の接続端子等と等しいピッチ
の平行な接続電極313と、接続電極313と列電極1
5とを接続する非平行な(斜の)引き出し電極312等
が形成されている。同様に、第2のガラス基板320の
第2の所定方向に直交する端部において、所定本数の行
電極19ごとに1つのタブ34が設けられ、全体として
複数のタブ34が第2の所定方向に配列されている。こ
のタブ34は図37に示す行電極駆動回路12と行電極
19とを接続するためのものであり、タブ34の上の接
続端子等のピッチは行電極19の第2のピッチとは異な
るピッチである。第2のガラス基板320の上の非表示
領域において、各行電極19とタブ34の接続端子等と
を接続するために、タブ34の接続端子等と等しいピッ
チの平行な接続電極323と、接続電極323と行電極
19とを接続する非平行な(斜の)引き出し電極322
等が形成されている。第1及び第2のガラス基板31
0、320において、2つのタブ34の隣接部分近傍に
は、三角形状のダミー電極16が形成されている。この
ダミー電極16は、一般に製造過程における電荷の蓄
積、光漏れを防止する等の目的で設けられ、引き出し電
極312、322の隣接した1ラインに接続されてい
る。
【0028】以上のように構成された従来のマトリクス
パネルを用いたディスプレイ一体型座標入力装置におけ
るパネル端部の座標検出について説明する。図39にお
いて、列電極15が配列されている第1の所定方向を
X、行電極19が配列されている第2の所定方向をYと
した場合、マトリクスパネル11の中央付近に検出電極
2を指示したときには、X座標、Y座標共に1ドット程
度の精度で座標検出を行うことができる。しかし、検出
電極2をマトリクスパネル11の端部付近、例えば50
0で示したライン上でX方向に移動させた場合には、ダ
ミー電極部16に印加されている座標検出パルスの影響
によってX方向に数ドットに相当する位置ずれが発生す
る。また、引き出し電極の非平行電極部分312の形状
による位置ずれも存在する。例えば、検出電極2をマト
リクスパネル11の600で示したライン上でY方向に
移動させた場合には、X方向に数ドットに相当する位置
ずれが発生する。この現象は、引き出し電極部の非平行
電極部分312の形状に対応して変化する。また、この
ずれは引き出し電極322に対しても生じる。
【0029】このように、従来のマトリクスパネルを用
いたディスプレイ一体型座標入力装置においては、マト
リクスパネル11の端部近傍で、ダミー電極部16に印
加されている座標検出パルスの影響や、引き出し電極の
非平行電極部分312、322の形状に依存して位置ず
れが発生し、パネル端部近傍では良好な座標検出精度が
得られないといった問題点があった。
【0030】次に、従来のディスプレイ一体型座標入力
装置における座標検出パルスの駆動電圧について説明す
る。図40は従来のディスプレイ一体型座標入力装置の
マトリクスパネルの電極群に印加される電圧波形の一例
を示したものである。図40において、Tw は表示期
間、Td は検出期間であり、一般に表示期間Tw は検出
期間Td よりもはるかに長い時間である。また、t1
表示期間Tw における1ラインの走査期間、t 2 は検出
期間Td における1ラインの走査期間であり、同様にt
1 はt2 よりもはるかに長い時間である。また、R1
2 、Rm はそれぞれ行電極に印加される波形、S1
2 、Sn はそれぞれ列電極に印加される波形を示す。
【0031】表示期間Tw において、行電極群には、選
択時にV0 又はV5 レベルの電圧を印加し、非選択時に
1 又はV4 レベルの電圧を印加する。また、列電極群
には、例えば表示がONであれば、V0 又はV5 レベル
の電圧を印加し、表示がOFFであれば、V2 又はV3
レベルの電圧を印加する。
【0032】一方、検出期間Td においては、上述した
ように、行電極群及び列電極群に順次座標検出パルスが
印加される。印加するパルスの振幅の設定には何種類か
考えられるが、検出期間Td に直流成分を残さないとい
う観点から、例えば、選択時にV0 、非選択時にV5
印加するものとする。
【0033】図41は従来の液晶駆動電源回路の一例を
示したものである。図41に示すように、この液晶駆動
電源回路は、表示用液晶駆動電圧VLCD を、液晶の駆動
に使用される電圧V0 、V1 、V2 、V3 、V4 、V5
に分圧する抵抗r、Rとオペアンプ901、902、9
03、904とにより構成されている。尚、温度変化等
によって液晶ディスプレイの駆動条件が変化した場合に
は、VLCD を変化させることにより、V0 〜V5 を変化
させて表示の最適化を行うことができる。
【0034】ところで、上記した従来の駆動方法では、
電圧レベルはVLCD で一義的に決定され、表示期間にお
いて電極に印加される駆動パルスの電圧レベルと検出期
間において電極に印加される座標検出用パルスの電圧レ
ベルが共通しているために、表示の駆動条件が変化した
場合には、駆動電圧値を変化させる必要がある。
【0035】しかし、このように駆動電圧値を変化させ
ると、検出期間における座標検出パルスの振幅も変化
し、検出電極に検出される信号の強度が変化してしまう
ために、検出精度が変動するといった問題が生じる。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】以上説明してきたよう
に、従来のディスプレイ一体型座標入力装置において
は、特に、マトリクスパネルの端部における検出精度
が、中央部と比較して劣ることから、ウィンドウズ等の
比較的パネル端部における検出精度が要求される入力デ
バイスには不向きであった。
【0037】本発明は、上記従来のディスプレイ一体型
座標入力装置において生じていた位置ずれ、検出精度の
変動といった問題に対して、各種の検出方法及び補正機
能、又は、新規なパネル構造及び駆動方法を用いた装置
を具備することにより、上記問題点を改善し、特に、マ
トリクスパネルの端部における検出精度を向上させるこ
とのできるディスプレイ一体型座標入力装置を提供する
ことを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るディスプレイ一体型座標入力装置の第
1の構成は、互いに直交する複数の行電極(y方向)と
複数の列電極(x方向)とを有し、その間に表示素子が
封入されたマトリクスパネルと、前記行電極を駆動する
行電極駆動回路と、前記列電極を駆動する列電極駆動回
路と、前記マトリクスパネルの行電極及び列電極と静電
結合容量によって電気的に結合し、前記マトリクスパネ
ルの行電極及び列電極に印加する走査信号を検出する検
出電極と、前記検出電極の出力信号のある特徴に応じた
座標値を出力することによって位置情報を得る座標検出
回路と、前記座標検出回路から出力される座標値を補正
する補正回路と、これらを制御する制御回路とを少なく
とも備えたものである。
【0039】また、前記本発明の第1の構成において
は、補正回路は、座標検出回路から出力されるx座標
(列位置)に応じてx座標(列位置)を変換するx座標
変換回路と、前記座標検出回路から出力されるy座標
(行位置)に応じてy座標(行位置)を変換するy座標
変換回路と、それぞれの補正値を格納する記憶回路とを
少なくとも備えているのが好ましい。
【0040】また、前記本発明の第1の構成において
は、補正回路は、座標検出回路から出力されるx座標
(列位置)、y座標(行位置)に応じてy座標(行位
置)を変換するy座標変換回路と、前記座標検出回路か
ら出力されるx座標(列位置)、y座標(行位置)に応
じてx座標(列位置)を変換するx座標変換回路と、そ
れぞれの補正値を格納する記憶回路とを少なくとも備え
た請求項1に記載のディスプレイ一体型座標入力装置。
【0041】また、前記本発明の第1の構成において
は、駆動信号の遅延時間に応じた補正値を、座標検出回
路から出力されるx座標(列位置)、y座標(行位置)
に応じてy座標(行位置)を変換するy座標変換回路
と、前記座標検出回路から出力されるx座標(列位
置)、y座標(行位置)に応じてx座標(列位置)を変
換するx座標変換回路と、それぞれの補正値を格納する
記憶回路とを少なくとも備えた記憶回路に格納する補正
値演算回路がさらに備わっているのが好ましい。
【0042】また、前記本発明の第1の構成において
は、少なくとも2点で位置合わせを行い、得られた座標
のずれから駆動信号の遅延時間に応じた補正値を計算す
るための情報を獲得する手段がさらに備わっているのが
好ましい。
【0043】また、前記本発明の第1の構成において
は、x方向におけるパネルエッジから検出電極までの距
離に応じて変化する補正値を出力する第1の補正回路
と、y方向におけるパネルエッジから検出電極までの距
離に応じて変化する補正値を出力する第2の補正回路
と、前記第1の補正回路の出力と前記第2の補正回路の
出力の積を出力する乗算回路とを備えているのが好まし
い。
【0044】また、前記本発明の第1の構成において
は、座標検出回路は、検出電極によって検出される信号
がある比較電位を超える瞬間に出力が変化するマグニチ
ュードコンパレーターである第1の座標検出回路と、前
記検出電極によって検出される信号がある比較電位を下
回る瞬間に出力が変化するマグニチュードコンパレータ
ーである第2の座標検出回路とからなり、かつ、補正回
路は、前記座標検出回路から送出される2つの座標値か
ら検出電極の位置を演算する演算回路を有するのが好ま
しい。また、この場合には、行座標検出期間と列座標検
出期間とにおいて、マグニチュードコンパレーターの比
較電位をその都度切り換える手段がさらに備わっている
のが好ましい。また、この場合には、マトリクスパネル
の駆動電圧を検出して、マグニチュードコンパレーター
の比較電位をその都度切り換える手段がさらに備わって
いるのが好ましい。また、この場合には、検出電極に生
じる信号強度に応じて、マグニチュードコンパレーター
の比較電位をその都度切り換える手段がさらに備わって
いるのが好ましい。また、この場合には、補正回路は、
第1及び第2の座標検出回路の平均値を出力する平均値
回路をさらに備え、演算回路は、座標がある値以下であ
るときに第2の座標検出回路の出力を選択し、座標があ
る値以上であるときに第1の座標検出回路の出力を選択
し、座標がその間である場合には平均値回路の出力を選
択するセレクタを有するのが好ましい。
【0045】また、前記本発明の第1の構成において
は、座標検出回路は、検出電極によって検出される信号
がある比較電位を超える瞬間に出力変化するマグニチュ
ードコンパレーターである第1の座標検出回路と、前記
検出電極によって検出される信号がある比較電位を下回
る瞬間に出力変化するマグニチュードコンパレーターで
ある第2の座標検出回路と、前記検出電極によって検出
される信号が極大となる瞬間に出力変化する第3の座標
検出回路とからなり、かつ、補正回路は、前記第1、第
2及び第3の座標検出回路から送出される3つの座標値
から検出電極の位置を演算する演算回路を有するのが好
ましい。また、この場合には、行座標検出期間と列座標
検出期間とにおいて、マグニチュードコンパレーターの
比較電位をその都度切り換える手段がさらに備わってい
るのが好ましい。また、この場合には、マトリクスパネ
ルの駆動電圧を検出して、マグニチュードコンパレータ
ーの比較電位をその都度切り換える手段がさらに備わっ
ているのが好ましい。また、この場合には、検出電極に
生じる信号強度に応じて、マグニチュードコンパレータ
ーの比較電位を随時切り換える手段がさらに備わってい
るのが好ましい。また、この場合には、演算回路は、座
標がある値以下であるときに第2の座標検出回路の出力
を選択し、座標がある値以上であるときに第1の座標検
出回路の出力を選択し、座標がその間である場合に第3
の座標検出回路の出力を選択するセレクタを有するのが
好ましい。また、この場合には、座標がある値以下であ
るときに第2の座標検出回路の出力を利用し、座標があ
る値以上であるときに第1の座標検出回路の出力を利用
し、座標がその間である場合に第3の座標検出回路の出
力を利用し、その切り換え領域付近においては重みを徐
々に変化させて、次第に切り換えていく手段がさらに備
わっているのが好ましい。
【0046】また、前記本発明の第1の構成において
は、マトリクスパネルは、第1のガラス基板上に第1の
所定方向に第1の所定ピッチで配列された列電極と、表
示材料層を介して前記第1のガラス基板に対向するよう
に設けられた第2のガラス基板上に前記第1の所定方向
に直交する第2の所定方向に第2の所定ピッチで配列さ
れた行電極とを具備し、前記列電極及び前記行電極は、
それぞれ前記第1及び第2の所定のピッチを有したま
ま、少なくとも前記列電極と前記行電極とが重なり合っ
た表示領域以外の非表示領域におけるシール部近傍ま
で、屈曲点なく引き出されているのが好ましい。
【0047】また、前記本発明の第1の構成において
は、マトリクスパネルは、第1のガラス基板上に第1の
所定方向に第1の所定ピッチで配列された列電極と、表
示材料層を介して前記第1のガラス基板に対向するよう
に設けられた第2のガラス基板上に前記第1の所定方向
に直交する第2の所定方向に第2の所定ピッチで配列さ
れた行電極と、前記第1及び第2のガラス基板上の前記
列電極と前記行電極とが重なり合った表示領域以外の非
表示領域に設けられた引き出し電極部分と、前記引き出
し電極部分上に設けられ前記引き出し電極部分を電気的
にシールドする導電性膜とを具備するのが好ましい。
【0048】また、前記本発明の第1の構成において
は、マトリクスパネルが液晶パネルであるのが好まし
い。また、本発明に係るディスプレイ一体型座標入力装
置の第2の構成は、互いに直交する複数の行電極(y方
向)と、複数の列電極(x方向)と、前記行電極及び列
電極と電気的に絶縁されて、マトリクスパネルの引き出
し部分におけるタブ(TAB)とタブ(TAB)との間
隙に形成されたダミー電極と、前記行電極と前記列電極
との間に封入された表示素子とを少なくとも備えたマト
リクスパネルと、前記行電極にそれぞれ接続された行電
極駆動回路と、前記列電極にそれぞれ接続された列電極
駆動回路と、座標検出期間においては一定電圧を出力す
るダミー電極に接続されたダミー電極駆動回路と、前記
マトリクスパネルの行電極及び列電極と静電容量結合に
よって電気的に結合され、前記マトリクスパネルの行電
極及び列電極に印加する走査信号を検出する検出電極
と、前記検出電極の出力信号によって位置情報を得る座
標検出回路と、これらを制御する制御回路とを少なくと
も備えたものである。
【0049】また、前記本発明の第2の構成において
は、マトリクスパネル上のダミー電極への印加電圧は、
ダミー電極と隣接した行あるいは列電極の間に封入され
た表示素子が応答しないような電圧であるのが好まし
い。
【0050】また、前記本発明の第2の構成において
は、ダミー電極に印加する電圧は、マトリクスパネルの
表示モード時に用いる交流化信号であるのが好ましい。
また、前記本発明の第2の構成においては、マトリクス
パネルは、第1のガラス基板上に第1の所定方向に第1
の所定ピッチで配列された列電極と、表示材料層を介し
て前記第1のガラス基板に対向するように設けられた第
2のガラス基板上に前記第1の所定方向に直交する第2
の所定方向に第2の所定ピッチで配列された行電極とを
具備し、前記列電極及び前記行電極は、それぞれ前記第
1及び第2の所定のピッチを有したまま、少なくとも前
記列電極と前記行電極とが重なり合った表示領域以外の
非表示領域におけるシール部近傍まで、屈曲点なく引き
出されているのが好ましい。
【0051】また、前記本発明の第2の構成において
は、マトリクスパネルは、第1のガラス基板上に第1の
所定方向に第1の所定ピッチで配列された列電極と、表
示材料層を介して前記第1のガラス基板に対向するよう
に設けられた第2のガラス基板上に前記第1の所定方向
に直交する第2の所定方向に第2の所定ピッチで配列さ
れた行電極と、前記第1及び第2のガラス基板上の前記
列電極と前記行電極とが重なり合った表示領域以外の非
表示領域に設けられた引き出し電極部分と、前記引き出
し電極部分上に設けられ前記引き出し電極部分を電気的
にシールドする導電性膜とを具備するのが好ましい。
【0052】また、前記本発明の第2の構成において
は、マトリクスパネルが液晶パネルであるのが好まし
い。また、本発明に係るディスプレイ一体型座標入力装
置の第3の構成は、互いに直交する複数の行電極(y方
向)と複数の列電極(x方向)とを有するマトリクスパ
ネルと、表示期間においては、前記マトリクスパネルの
駆動条件に応じた表示用走査パルスを印加し、検出期間
においては、前記表示期間における駆動条件に関わらず
一定の振幅値を有する座標検出用走査パルスに切り換え
て印加する行電極駆動回路と、表示期間においては、マ
トリクスパネルの駆動条件に応じた表示用駆動パルスを
印加し、検出期間においては、前記表示期間における駆
動条件に関わらず一定の振幅値を有する座標検出用走査
パルスに切り換えて印加する列電極駆動回路と、行電極
及び列電極の駆動に必要なレベルの電圧を前記行電極駆
動回路及び前記列電極駆動回路に供給する駆動電源回路
と、前記マトリクスパネルの行電極及び列電極と静電結
合容量によって電気的に結合し、前記マトリクスパネル
の行電極及び列電極に印加する検出用走査パルスを検出
する検出電極と、前記検出電極の出力信号によって位置
情報を得る座標検出回路と、これらを制御する制御回路
とを少なくとも備えたものである。
【0053】また、前記本発明の第3の構成において
は、検出用走査パルスの振幅値が、表示期間における駆
動パルスの振幅値の設定範囲の最大値以上であるのが好
ましい。
【0054】また、前記本発明の第3の構成において
は、行電極駆動回路及び列電極駆動回路の内部に、表示
期間には表示用の駆動電圧を選択して出力し、検出期間
には検出用の駆動電圧を選択して出力する選択回路と駆
動用電源を設けるのが好ましい。
【0055】また、前記本発明の第3の構成において
は、マトリクスパネルは、第1のガラス基板上に第1の
所定方向に第1の所定ピッチで配列された列電極と、表
示材料層を介して前記第1のガラス基板に対向するよう
に設けられた第2のガラス基板上に前記第1の所定方向
に直交する第2の所定方向に第2の所定ピッチで配列さ
れた行電極とを具備し、前記列電極及び前記行電極は、
それぞれ前記第1及び第2の所定のピッチを有したま
ま、少なくとも前記列電極と前記行電極とが重なり合っ
た表示領域以外の非表示領域におけるシール部近傍ま
で、屈曲点なく引き出されているのが好ましい。
【0056】また、前記本発明の第3の構成において
は、マトリクスパネルは、第1のガラス基板上に第1の
所定方向に第1の所定ピッチで配列された列電極と、表
示材料層を介して前記第1のガラス基板に対向するよう
に設けられた第2のガラス基板上に前記第1の所定方向
に直交する第2の所定方向に第2の所定ピッチで配列さ
れた行電極と、前記第1及び第2のガラス基板上の前記
列電極と前記行電極とが重なり合った表示領域以外の非
表示領域に設けられた引き出し電極部分と、前記引き出
し電極部分上に設けられ前記引き出し電極部分を電気的
にシールドする導電性膜とを具備するのが好ましい。
【0057】また、前記本発明の第3の構成において
は、マトリクスパネルが液晶パネルであるのが好まし
い。
【0058】
【作用】前記本発明のディスプレイ一体型座標入力装置
の第1の構成によれば、互いに直交する複数の行電極
(y方向)と複数の列電極(x方向)とを有し、その間
に表示素子が封入されたマトリクスパネルと、前記行電
極を駆動する行電極駆動回路と、前記列電極を駆動する
列電極駆動回路と、前記マトリクスパネルの行電極及び
列電極と静電結合容量によって電気的に結合し、前記マ
トリクスパネルの行電極及び列電極に印加する走査信号
を検出する検出電極と、前記検出電極の出力信号のある
特徴に応じた座標値を出力することによって位置情報を
得る座標検出回路と、前記座標検出回路から出力される
座標値を補正する補正回路と、前記マトリクスパネル、
行電極駆動回路、列電極駆動回路、検出電極、座標検出
回路及び補正回路を制御する制御回路とを少なくとも備
えるようにしたことにより、検出された信号が極大にな
る時刻から計算されたピーク検出座標では検出が困難で
あったパネルの周縁における座標入力が可能となり、全
入力範囲にわたって高い位置精度で座標を入力すること
ができる。また、マトリクスパネルの特性によって生じ
る位置ずれを補償する補正手段を設けたことにより、座
標検出可能領域が広がり、リニアリティーが向上する。
また、パネル端部においてもリニアリティーが確保され
ているレベル検出によって得られた座標信号を使用する
ことにより、パネル全面にわたって入力が可能となる。
また、検出電極の高さによって検出座標が変化しないピ
ーク検出により得られる座標信号と、パネル端部におけ
るリニアリティーを確保することのできるレベル検出に
より得られる座標信号とを切り換えて使用することによ
り、パネル全面にわたってさらに高い検出精度を得るこ
とができる。
【0059】また、前記本発明の第1の構成において、
補正回路は、座標検出回路から出力されるx座標(列位
置)に応じてx座標(列位置)を変換するx座標変換回
路と、前記座標検出回路から出力されるy座標(行位
置)に応じてy座標(行位置)を変換するy座標変換回
路と、それぞれの補正値を格納する記憶回路とを少なく
とも備えているという好ましい例によれば、座標検出可
能領域がさらに広がり、リニアリティーがさらに向上す
る。
【0060】また、前記本発明の第1の構成において、
補正回路は、座標検出回路から出力されるx座標(列位
置)、y座標(行位置)に応じてy座標(行位置)を変
換するy座標変換回路と、前記座標検出回路から出力さ
れるx座標(列位置)、y座標(行位置)に応じてx座
標(列位置)を変換するx座標変換回路と、それぞれの
補正値を格納する記憶回路とを少なくとも備えていると
いう好ましい例によれば、特にマトリクスパネル上にお
ける四隅の座標検出精度が向上する。
【0061】また、前記本発明の第1の構成において、
補正回路は、座標検出回路から出力されるx座標(列位
置)、y座標(行位置)に応じてy座標(行位置)を変
換するy座標変換回路と、前記座標検出回路から出力さ
れるx座標(列位置)、y座標(行位置)に応じてx座
標(列位置)を変換するx座標変換回路と、それぞれの
補正値を格納する記憶回路とを少なくとも備え、かつ、
前記記憶回路に駆動信号の遅延時間に応じた補正値を格
納する補正値演算回路がさらに備わっているという好ま
しい例によれば、特にマトリクスパネル上における四隅
の座標検出精度が向上する。
【0062】また、前記本発明の第1の構成において、
少なくとも2点で位置合わせを行い、得られた座標のず
れから駆動信号の遅延時間に応じた補正値を計算するた
めの情報を獲得する手段がさらに備わっているという好
ましい例によれば、電極遅延によって生じる位置ずれを
補正することができる。
【0063】また、前記本発明の第1の構成において、
補正回路は、x方向におけるパネルエッジから検出電極
までの距離に応じて変化する補正値を出力する第1の補
正回路と、y方向におけるパネルエッジから検出電極ま
での距離に応じて変化する補正値を出力する第2の補正
回路と、前記第1の補正回路の出力と前記第2の補正回
路の出力の積を出力する乗算回路とを備えているという
好ましい例によれば、特にマトリクスパネル上における
四隅の座標検出精度が向上する。
【0064】また、前記本発明の第1の構成において、
座標検出回路は、検出電極によって検出される信号が所
定の比較電位を超える瞬間に出力が変化するマグニチュ
ードコンパレーターである第1の座標検出回路と、前記
検出電極によって検出される信号が所定の比較電位を下
回る瞬間に出力が変化するマグニチュードコンパレータ
ーである第2の座標検出回路とからなり、かつ、補正回
路は、前記座標検出回路から送出される2つの座標値か
ら検出電極の位置を演算する演算回路を有するという好
ましい例によれば、マトリクスパネル上における端部の
座標検出精度が向上する。また、この場合、行座標検出
期間と列座標検出期間とにおいて、マグニチュードコン
パレーターの比較電位をその都度切り換える手段がさら
に備わっているという好ましい例によれば、各行座標、
列座標における電位レベルを一定に保持することがで
き、行座標、列座標を安定して得ることができる。ま
た、この場合、マトリクスパネルの駆動電圧を検出し
て、マグニチュードコンパレーターの比較電位をその都
度切り換える手段がさらに備わっているという好ましい
例によれば、駆動電圧の変化による位置ずれの発生を抑
制することができる。また、この場合、検出電極に生じ
る信号強度に応じて、マグニチュードコンパレーターの
比較電位をその都度切り換える手段がさらに備わってい
るという好ましい例によれば、マトリクスパネルの検出
電極構造の違いによって生じる信号強度の変化による位
置ずれの発生を抑制することができる。また、この場
合、補正回路は、第1及び第2の座標検出回路の平均値
を出力する平均値回路をさらに備え、演算回路は、座標
が第1の所定の値以上であるときに第1の座標検出回路
の出力を選択し、座標が第2の所定の値以下であるとき
に第2の座標検出回路の出力を選択し、座標が前記第1
の所定の値と前記第2の所定の値との間である場合には
平均値回路の出力を選択するセレクタを有するという好
ましい例によれば、マトリクスパネルの全領域にわたっ
て座標入力が可能となるほか、各レベルの切り換えにお
ける座標検出時の座標とびを抑えることができる。
【0065】また、前記本発明の第1の構成において、
座標検出回路は、検出電極によって検出される信号があ
る比較電位を超える瞬間に出力変化するマグニチュード
コンパレーターである第1の座標検出回路と、前記検出
電極によって検出される信号がある比較電位を下回る瞬
間に出力変化するマグニチュードコンパレーターである
第2の座標検出回路と、前記検出電極によって検出され
る信号が極大となる瞬間に出力変化する第3の座標検出
回路とからなり、かつ、補正回路は、前記第1、第2及
び第3の座標検出回路から送出される3つの座標値から
検出電極の位置を演算する演算回路を有するという好ま
しい例によれば、マトリクスパネルの端部における検出
精度が向上し、かつ、第3の座標検出回路の存在により
マトリクスパネルの中央部における検出精度も向上す
る。また、この場合、マトリクスパネルの駆動電圧を検
出して、マグニチュードコンパレーターの比較電位をそ
の都度切り換える手段がさらに備わっているという好ま
しい例によれば、マトリクスパネルの駆動電圧の変化に
よって生じる位置ずれの発生を抑制することができる。
また、この場合、演算回路は、座標が第1の所定の値以
上であるときに第1の座標検出回路の出力を選択し、座
標が第2の所定の値以下であるときに第2の座標検出回
路の出力を選択し、座標が前記第1の所定の値と前記第
2の所定の値との間である場合に第3の座標検出回路の
出力を選択するセレクタを有するという好ましい例によ
れば、検出電極の位置に応じて、ピーク検出座標及びレ
ベル検出座標の3本の出力のうち適切な1つの出力を選
択することができるので、マトリクスパネルの全領域に
わたって座標の入力が可能となる。また、この場合、座
標が第1の所定の値以上であるときに第1の座標検出回
路の出力を利用し、座標が第2の所定の値以下であると
きに第2の座標検出回路の出力を利用し、座標が前記第
1の所定の値と前記第2の所定の値との間である場合に
第3の座標検出回路の出力を利用し、その切り換え領域
付近においては重みを徐々に変化させて、次第に切り換
えていく手段がさらに備わっているという好ましい例に
よれば、ピーク及びレベル切り換え領域においても、連
続性が保たれた位置ずれのない座標値を得ることができ
る。
【0066】また、前記本発明の第1の構成において、
マトリクスパネルは、第1のガラス基板上に第1の所定
方向に第1の所定ピッチで配列された列電極と、表示材
料層を介して前記第1のガラス基板に対向するように設
けられた第2のガラス基板上に前記第1の所定方向に直
交する第2の所定方向に第2の所定ピッチで配列された
行電極とを具備し、前記列電極及び前記行電極は、それ
ぞれ前記第1及び第2の所定のピッチを有したまま、少
なくとも前記列電極と前記行電極とが重なり合った表示
領域以外の非表示領域におけるシール部近傍まで、屈曲
点なく引き出されているという好ましい例によれば、マ
トリクスパネルの端部近傍において、ダミー電極部に印
加されている座標検出パルスの影響や、引き出し電極の
非平行電極部の形状に依存した座標検出パルスの影響を
受けることがなく、マトリクスパネルの端部の検出精度
が向上する。
【0067】また、前記本発明の第1の構成において、
マトリクスパネルは、第1のガラス基板上に第1の所定
方向に第1の所定ピッチで配列された列電極と、表示材
料層を介して前記第1のガラス基板に対向するように設
けられた第2のガラス基板上に前記第1の所定方向に直
交する第2の所定方向に第2の所定ピッチで配列された
行電極と、前記第1及び第2のガラス基板上の前記列電
極と前記行電極とが重なり合った表示領域以外の非表示
領域に設けられた引き出し電極部分と、前記引き出し電
極部分上に設けられ前記引き出し電極部分を電気的にシ
ールドする導電性膜とを具備するという好ましい例によ
れば、引き出し電極とダミー電極の形状が従来と同じパ
ターンであっても、ダミー電極部と引き出し電極部にお
ける座標検出用パルスが検出電極によって検出されるこ
とはなく、マトリクスパネルの端部の検出精度が向上す
る。
【0068】また、前記本発明の第1の構成において、
マトリクスパネルが液晶パネルであるという好ましい例
によれば、安定した検出を行うことのできる液晶ディス
プレイ一体型座標入力装置を実現することができる。
【0069】また、前記本発明の第2の構成によれば、
互いに直交する複数の行電極(y方向)と、複数の列電
極(x方向)と、前記行電極及び列電極と電気的に絶縁
されて、マトリクスパネルの引き出し部分におけるタブ
(TAB)とタブ(TAB)との間隙に形成されたダミ
ー電極と、前記行電極と前記列電極との間に封入された
表示素子とを少なくとも備えたマトリクスパネルと、前
記行電極にそれぞれ接続された行電極駆動回路と、前記
列電極にそれぞれ接続された列電極駆動回路と、座標検
出期間においては一定電圧を出力するダミー電極に接続
されたダミー電極駆動回路と、前記マトリクスパネルの
行電極及び列電極と静電結合容量によって電気的に結合
され、前記マトリクスパネルの行電極及び列電極に印加
する走査信号を検出する検出電極と、前記検出電極の出
力信号によって位置情報を得る座標検出回路と、前記マ
トリクスパネル、行電極駆動回路、列電極駆動回路、ダ
ミー電極駆動回路、検出電極及び座標検出回路を制御す
る制御回路とを少なくとも備えていることにより、ダミ
ー電極への印加電圧に座標検出パルスを含まず、ダミー
電極付近における検出信号の歪がなくなるので、検出精
度が向上する。
【0070】また、前記本発明の第2の構成において、
マトリクスパネル上のダミー電極への印加電圧は、ダミ
ー電極と隣接した行あるいは列電極の間に封入された表
示素子が応答しないような電圧であるという好ましい例
によれば、良好な表示品位を保つことが可能となる。
【0071】ところで、ダミー電極とそれに隣接する列
電極又は行電極との間には一般に100μm以上の間隔
がある。従って、前記本発明の第2の構成において、ダ
ミー電極に印加する電圧は、マトリクスパネルの表示モ
ード時に用いる交流化信号であるという好ましい例によ
れば、ダミー電極への印加電圧とそれに隣接する列電極
又は行電極への印加電圧の実効電圧差が小さくなる。そ
の結果、このような電圧を印加しても、ダミー電極とそ
れに隣接する列電極又は行電極との間に封入された表示
素子が応答することはないので、良好な表示品位を保つ
ことが可能となる。
【0072】また、前記本発明の第3の構成によれば、
互いに直交する複数の行電極(y方向)と複数の列電極
(x方向)とを有するマトリクスパネルと、表示期間に
おいては、前記マトリクスパネルの駆動条件に応じた表
示用走査パルスを印加し、検出期間においては、前記表
示期間における駆動条件に関わらず一定の振幅値を有す
る座標検出用走査パルスに切り換えて印加する行電極駆
動回路と、表示期間においては、マトリクスパネルの駆
動条件に応じた表示用駆動パルスを印加し、検出期間に
おいては、前記表示期間における駆動条件に関わらず一
定の振幅値を有する座標検出用走査パルスに切り換えて
印加する列電極駆動回路と、行電極及び列電極の駆動に
必要なレベルの電圧を前記行電極駆動回路及び前記列電
極駆動回路に供給する駆動電源回路と、前記マトリクス
パネルの行電極及び列電極と静電結合容量によって電気
的に結合し、前記マトリクスパネルの行電極及び列電極
に印加する検出用走査パルスを検出する検出電極と、前
記検出電極の出力信号によって位置情報を得る座標検出
回路と、前記マトリクスパネル、行電極駆動回路、列電
極駆動回路、駆動電源回路、検出電極及び座標検出回路
を制御する制御回路とを少なくとも備えていることによ
り、表示のための駆動条件の変化に検出信号の強度が影
響されることはなく、検出精度が変動することはないの
で、安定した検出を行うことができる。
【0073】また、前記本発明の第3の構成において、
検出用走査パルスの振幅値が、表示期間における駆動パ
ルスの振幅値の設定範囲の最大値以上であるという好ま
しい例によれば、表示期間において、選択時に行電極群
に印加される電圧のレベルをV0 又はV5 、非選択時に
行電極群に印加される電圧のレベルをV1 又はV4 、表
示がONのときに列電極群に印加される電圧のレベルを
0 又はV5 、表示がOFFのときに列電極群に印加さ
れる電圧のレベルをV2 又はV3 とした場合、V0 、V
1 、V2 、V3 、V4 、V5 に、一般的に設定されるV
0 >V1 、V2>V3 、V4 >V5 という使用条件を常
に満足させることができる。
【0074】また、前記本発明の第3の構成において、
行電極駆動回路及び列電極駆動回路の内部に、表示期間
には表示用の駆動電圧を選択して出力し、検出期間には
検出用の駆動電圧を選択して出力する選択回路と駆動用
電源を設けるという好ましい例によれば、外部回路を設
けることなく駆動することが可能になる。
【0075】本発明によれば、以上のような機能を具備
することにより、マトリクスパネルの端部における検出
精度を向上させることができるほか、表示条件の変化等
の外部環境に影響されることのないディスプレイ一体型
座標入力装置を実現することができる。また、本発明に
おけるディスプレイ一体型座標入力装置を用いることに
より、ウィンドウズ等の比較的マトリクスパネル端部の
精度が要求される装置においても、マトリクスパネルの
周辺端部まで指示することができるほか、文字及び図形
の手書き入力時等においても、マトリクスパネルの周辺
端部まで良好な精度を保持したまま入力が可能となる。
また、イメージが即座に表示されることから、端部精度
の高い入力デバイスとして、ペンパソコン及びPDA等
の携帯型情報端末への適用が可能となる。
【0076】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。 <第1の実施例>図1は本発明に係るディスプレイ一体
型座標入力装置の第1の実施例を示す構成図である。図
1において、1は液晶モジュールであり、この液晶モジ
ュール1は、互いに直交する複数の行電極Y1 〜Yn
列電極X1 〜Xm を有し、その間に表示素子として液晶
層が設けられた液晶パネル11と、液晶パネル11の行
電極を駆動する行電極駆動回路12と、列電極を駆動す
る列電極駆動回路13とによって構成されている。ま
た、2は液晶パネル11の行電極及び列電極と静電結合
容量によって電気的に結合し、液晶パネル11の行電極
及び列電極に印加する走査信号を検出する検出電極、3
は検出電極2によって得られた信号を行座標、列座標に
変換する座標検出回路、5は座標検出回路3の出力値を
予め取り込んだ装置の補正パラメーターを用いて位置ず
れを補正する補正演算回路、7は液晶モジュール1、座
標検出回路3及び補正演算回路5を制御する制御回路で
ある。
【0077】以上のように構成されたディスプレイ一体
型座標入力装置は、表示期間においては、行電極駆動回
路12から液晶パネル11の行電極に走査パルスを1電
極単位で順次供給する。そして、液晶パネル11の行電
極に順次供給される走査パルスに合わせて列電極駆動回
路13から液晶パネル11の列電極に表示データに対応
した電圧を供給することにより、液晶パネル11の表示
を行う。また、行座標検出期間においては、行電極駆動
回路12から液晶パネル11の行電極に座標検出パルス
を順次走査する。そして、検出電極2を液晶パネル11
の任意位置に接触させたときに、検出電極2と行電極と
の間の静電結合容量を通じて行座標検出回路3で検出さ
れる座標検出パルスから検出電極接触位置の行座標を検
出し、補正演算回路5によって座標の補正を行う。ま
た、列座標検出期間においては、列電極駆動回路13か
ら液晶パネル11の列電極に座標検出パルスを順次走査
する。そして、検出電極2を液晶パネル11の任意位置
に接触させたときに、検出電極2と列電極との間の静電
結合容量を通じて列座標検出回路3で検出される座標検
出パルスから検出電極接触位置の列座標を検出し、補正
演算回路5によって座標の補正を行う。これにより、1
枚の液晶パネル11で画像の表示と座標の検出とを行っ
ている。
【0078】以下に、液晶パネル11を座標検出に使用
することによって発生する位置ずれを補正する方法につ
いて説明する。 (ITO(インジウム・スズ酸化物)遅延補正)まず、
ITOにおける信号の伝達遅延によって発生する位置ず
れについて説明する。
【0079】一本のセグメント電極に着目したときの信
号伝達系は図2の等価回路のようになる。例えば、液晶
パネルの電極ピッチが0.3mmである場合、ITOス
ペースは通常、電極ピッチの10分の1の30μm、I
TO電極の面積抵抗は通常使用される30Ω□、液晶の
セル厚は7μm、比誘電率は約7であり、単位ピクセル
当たりの抵抗は33Ω、1セル当たりの分布容量は0.
7pFとなり、これらは分布定数回路として扱う必要が
ある。
【0080】このため、駆動した信号は伝達する際に遅
延する。その結果、図3に示すように、検出される信号
がx軸に平行な直線下にあっても検出されるy座標値は
一定でなく、検出される信号がy軸に平行な直線下にあ
っても検出されるx座標は一定でない。例えば、y座標
値がx軸に平行な直線下にあっても、信号供給端から6
40ピクセルも離れると約3μsecの伝達遅延とな
る。このため、図4に示すような回路を用いて、ITO
電極における信号の伝達遅延によって発生する位置ずれ
を除去する。
【0081】図4において、501xはx座標の補正に
要する補正情報を格納する格納手段、502xはy座標
値と格納手段501xの補正情報からずれ量を計算する
誤差量演算回路、503xはx座標に誤差量演算回路5
02xの出力を加算する加算回路、501yはy座標の
補正に要する補正情報を格納する格納手段、502yは
x座標値と格納手段501yの補正情報からずれ量を計
算する誤差量演算回路、503yはy座標に誤差量演算
回路502yの出力を加算する加算回路である。
【0082】誤差量演算回路502x、502yには、
座標検出回路3(図1参照)から、行座標(y座標)検
出期間におけるピーク値の出現時刻に基づいて決定され
たy座標値、列座標(x座標)検出期間におけるピーク
値の出現時刻に基づいて決定されたx座標値が入力され
る。そして、入力されたy座標値を用いてx座標に対す
るずれ量が計算され、入力されたx座標値を用いてy座
標に対するずれ量が計算される。計算に必要なパラメー
ターは、後述する方法によって格納手段501x、50
1yに蓄えられており、計算の際にこれらが使用され
る。
【0083】加算回路503x、503yにおいては、
座標検出回路3(図1参照)で得られた座標値から誤差
量演算回路502x、502yで検出された遅延に基づ
くずれ量を差し引くことにより、ITO遅延によって発
生する位置ずれが補正される。
【0084】次に、補正方法、及び補正情報を得るため
の手段について説明する。 (1) 装置の物理パラメーターからの計算による方法 ITOによる駆動信号の遅延時間は、ITO電極の物理
パラメーター(面積抵抗σ、幅w、長さL、分布容量
C)、駆動信号源インピーダンスRi 、終端インピーダ
ンスRo を用いて計算することができる。これに、駆動
周波数、パルス幅を加味して検出信号のピーク位置のず
れを計算する。 (2) 位置合わせによる補正データの取得 x軸方向の位置ずれを補正する場合には、例えば図5
(a) に示すように、パネル上のy軸に平行な直線上の点
1 (X1 ,Y1 )、P2 (X2 ,Y2 )において位置
合わせを行う。y軸に平行な直線上の点においては、下
記(数6)の関係が成り立つので、本来この直線上の全
ての点のx座標はxo となるが、実際にはITO電極内
の伝達遅延のために差が生じる。
【0085】
【数6】
【0086】このとき、点P1 で得られた座標値を
1 、y1 、点P2 で得られた座標値をx2 、y2 とす
れば、ずれ量Δxは下記(数7)によって計算すること
ができる。
【0087】
【数7】
【0088】2連の液晶パネルの場合、駆動回路は上下
についているので、例えばy軸に平行な直線上の2点P
1 (xo ,Y1 )、P2 (xo ,Y2 )で位置合わせを
行う(図5(b)参照)。このとき得られた座標をP
1 (x1 ,y1 )、P2 (x2 ,y2 )とすれば、ずれ
量Δxは下記(数8)によって計算することができる。
【0089】
【数8】
【0090】また、y軸方向についても、同様にしてず
れ量Δyを求めることができるが、x電極に比べて長
く、遅延時間も大きいために、1次式では十分な補正を
することができない。このため、2次式もしくは折れ線
によってずれ量を求める。例えば図5(c) のように、3
点P1 、P2 、P3 で位置合わせを行い、座標P1 (x
1 ,y1 )、P2 (x2 ,y2 )、P3 (x3 ,y3
を測定する。
【0091】因みに、2次式によって近似した場合、ず
れ量Δyは下記(数9)によって計算することができ
る。
【0092】
【数9】
【0093】また、折れ線によって近似した場合には、
終端付近での変化が少ないことを利用することにより、
ずれ量Δyは下記(数10)によって計算することがで
きる。
【0094】
【数10】
【0095】尚、本実施例においては、x座標について
は1次式、y座標については2次式もしくは折れ線を使
用したが、精度を上げるためにさらに高次の補正を行っ
てもよいが、精度が要求されない用途では低次の補正で
あっても構わない。因みに、x座標については、遅延に
基づくずれ量が小さいため、定数として取り扱っても特
に問題ないと考えられる。また、測定する点を増やすこ
とも可能である。また、図5(d) に示すような点で位置
合わせを行うことにより、入力する点を減少させること
が可能となる。
【0096】(パネル端部γ補正)極大値が出現する時
間を利用することにより、ペンの高さには影響せずにペ
ンの位置を検出することができるが、電極配置領域が
座標検出対象領域と同一である、信号強度が弱いため
に、複数電極幅で走査している、という条件のために、
パネルの端部では位置ずれが発生する。
【0097】図6に、x座標検出時におけるピークの出
現時刻を測定した結果を示す。図6に示すように、端部
ではγが小さくなるため、端部においてγを持ち上げる
必要がある。このため、図7に示すような回路を用い
て、ITO電極における信号の伝達遅延によって発生す
る位置ずれを除去する。
【0098】図7において、511xはx座標の補正に
要する補正情報を格納する格納手段、512xはx座標
値と格納手段511xの補正情報からずれを補正するγ
変換回路、511yはy座標の補正に要する補正情報を
格納する格納手段、512yはy座標値と格納手段51
1yの補正情報からずれを補正するγ変換回路である。
【0099】γ変換回路512x、512yにおいて
は、検出された座標に対して下記(数11)のように傾
き変換を行う。
【0100】
【数11】
【0101】このγ関数を図8に示す。理想的には、切
り替え幅λを駆動電極幅xw の半分xw /2とすればよ
いはずであるが、回路系の問題もあるため、切り替え幅
λとしては実測値を利用する方がよい。
【0102】(タブ接続付近補正処理)上述したよう
に、端部においては、図39に示すように、タブ34と
の接続のために電極ピッチが表示エリアとは異なり、電
極ピッチの差によって位置ずれが発生する。この結果の
例を図9のbに示す。従って、この集線の影響をなくす
ために、図10に示すような補正処理回路を用いて補正
を行う必要がある。
【0103】図10において、521xはx座標の補正
に要する補正情報を格納する格納手段、522xはx座
標値、y座標値及び格納手段521xの補正情報からず
れ量を計算する誤差量演算回路、523xはx座標に誤
差量演算回路522xの出力を加算する加算回路、52
1yはy座標の補正に要する補正情報を格納する格納手
段、522yはx座標値、y座標値、格納手段521y
の補正情報からずれ量を計算する誤差量演算回路、52
3yはy座標に誤差量演算回路522yの出力を加算す
る加算回路である。
【0104】誤差量演算回路522x、522yには、
座標検出回路3(図1参照)から、行座標(y座標)検
出期間におけるピーク値の出現時刻に基づいて決定され
たy座標値、列座標(x座標)検出期間におけるピーク
値の出現時刻に基づいて決定されたx座標値が入力され
る。そして、入力されたx座標値、y座標値を用いてx
座標に対するずれ量が計算され、入力されたx座標、y
座標値を用いてy座標に対するずれ量が計算される。例
えば、x方向のずれ量Δx(x,y)を求める場合に
は、下記(数12)のように、x座標に依存する関数Δ
x とy座標に依存する関数Δxy の積によって計算す
ることができる。
【0105】
【数12】
【0106】尚、Δxx (x)、Δxy (y)は、下記
(数13)のように表記することができる。
【0107】
【数13】
【0108】また、タブを均等に割り付けることによ
り、単純な繰り返し処理によって補正処理を実現するこ
とができ、補正演算を簡単に行うことができる。また、
後述するダミー電極に何の処理も施されていない場合で
あっても、同様の処理によってノイズを低減することが
可能である。
【0109】このように各種の補正処理を加えることに
より、例えば、液晶パネルを座標検出に使用した場合に
発生する位置のずれを除去して、検出精度を向上させる
ことができる。
【0110】<第2の実施例>図11は本発明に係るデ
ィスプレイ一体型座標入力装置の第2の実施例を示す構
成図である。図11において、1は液晶モジュールであ
り、この液晶モジュール1は、互いに直交する複数の行
電極Y1 〜Yn と列電極X1 〜Xm を有し、その間に液
晶層が設けられた液晶パネル11と、液晶パネル11の
行電極を駆動する行電極駆動回路12と、列電極を駆動
する列電極駆動回路13とからなる液晶駆動回路とによ
り構成されている。また、図11中、2は液晶パネル1
1の走査信号を検出する検出電極、4は検出電極2によ
って得られた信号が比較電位レベルに達する時刻(立ち
上がり、立ち下がりエッジ)を検出し、行座標、列座標
に相当する座標を出力する座標検出回路、5は座標検出
回路4の出力値から固定オフセットを取り除き、予め取
り込んだ装置の物理パラメーターから位置ずれを補正す
る補正演算回路、6は補正演算回路5の2本の出力信号
の選択を行う選択回路、7は液晶モジュール1、座標検
出回路4、補正演算回路5及び選択回路6を制御する制
御回路である。
【0111】本実施例のディスプレイ一体型座標入力装
置は、図1の構成において周辺部で検出信号のγが低い
ために発生する位置ずれをなくすことを目的にしたもの
である。基本的には、図1に示した第1の実施例と同じ
動作をするので、ここでは異なる点を中心に本実施例の
ディスプレイ一体型座標入力装置について説明する。
【0112】(レベル検出処理)本実施例が第1の実施
例のディスプレイ一体型座標入力装置と大きく異なる点
は、座標の検出に際し、ピークの出現時刻によって座標
を決定するのではなく、検出信号がある比較電位レベル
に達したときの時刻によって座標を決定するという点で
ある(以下、このようにして決定された座標を「レベル
検出座標」という。)。
【0113】上記(数1)において、例えば液晶パネル
11の中央に検出電極2が置かれたとき(xa =XL
2)、xa =xp +xw となった瞬間の電位レベルをV
c とすれば、下記(数14)のようになる。
【0114】
【数14】
【0115】一方、右端(走査方向 右→左)におい
て、xa =xp +xw となる点で測定した電位VR は下
記(数15)のようになる。
【0116】
【数15】
【0117】実際には、Csum が異なるために、若干の
差はあるが、相対距離(方向も含む)さえ等しければ、
そのときの出力値は同じである。このため、VR は左端
を除く領域では、検出電圧Vがある電圧VR に達する時
刻を監視することにより、右端において座標を検出する
ことができる。
【0118】また、左端(走査方向 右→左)において
は、xa =xp −xw となる点で測定する。このときの
電位VL は下記(数16)のようになり、同様に右端を
除く領域ではxa =xp −xw の関係を満足するときの
出力値は同じになる。
【0119】
【数16】
【0120】このため、同様に、検出電圧Vがある電圧
L に達する時刻を監視することにより、左端において
座標を検出することができる。このような考え方の下、
電位VL 、VR に達する時刻を利用して座標を検出した
結果を図12に示す。上述したように、VL は右端で、
R は左端でリニアリティーを確保することができない
が、選択回路6により、右半分ではVR を、左半分では
L を使用するようにすれば、全領域にわたって座標入
力が可能となる。
【0121】具体的には、例えば、図13に示すような
回路によって実現することができる。図13は図11中
の座標検出回路4、補正演算回路5及び選択回路6の各
部の機能を詳しく示したものである。ここで、座標検出
回路4は、検出電極2によって検出される信号がある比
較電位を超える瞬間に出力変化するマグニチュードコン
パレータ41からなる第1の検出回路と、検出電極から
検出される信号がある比較電位を下回る瞬間に出力変化
するマグニチュードコンパレータ42からなる第2の検
出回路とにより構成されている。また、補正演算回路5
は、固定オフセットを除去するオフセット除去回路43
と、予め取り込んだ装置の物理パラメーターから位置ず
れを補正する補正回路44とにより構成されている。ま
た、選択回路6は、補正演算回路5からの2つの出力の
うち一つを選択するセレクタにより構成されている。
【0122】このような回路構成のもと、図13の検出
例によれば、第1の検出回路によってVL を出力し、第
2の検出回路によってVR を出力し、検出電極2の位置
に応じて、2つの出力のうち1つの出力をセレクタによ
って選択することにより、正確な座標値を出力すること
ができる。
【0123】また、レベル検出を用いる他の例として、
リニアリティを確保することができない右側ではVR
出力し、左側ではVL を出力し、それ以外の領域ではV
L とVR の平均値を出力するという構成も考えられる。
この構成によれば、全領域にわたって座標入力が可能と
なるほか、平均値回路の挿入によって各レベルの切り換
えにおける座標検出時の座標とびを抑えることができ
る。
【0124】具体的には、例えば、図14のような回路
によって実現することができる。図14は図13の座標
検出回路4とオフセット除去回路43との間に、第1の
検出回路の出力と第2の検出回路の出力の平均値を出力
する平均値回路45を設けたものである。尚、平均値回
路45の出力は第1の検出回路及び第2の検出回路と同
様、補正演算回路5を通じて選択回路6に接続されてい
る。この平均値回路45により、検出電極2の位置に応
じて、パネルの左側では第1の検出回路によってVL
出力し、パネルの右側では第2の検出回路によってVR
を出力し、その間の位置では平均値回路45によって平
均値を出力し、3つの出力のうち1つの出力を、選択回
路6に具備したセレクタによって選択することにより実
現することができる。
【0125】レベル検出座標を使用する場合に注意しな
ければならないのは、x座標を検出するときとy座標を
検出するときとで検出信号の大きさが異なり、同一の比
較電圧レベルでは正常に動作しないということである。
【0126】例えば、y電極がx電極よりも検出電極2
に近い側にある場合、y電極の走査によって得られる信
号は、x電極の走査によって得られる信号に比べ、強度
比にして約10倍となる。このため、y座標を検出する
のに最も適した比較レベルでx座標を検出しようとして
も、x電極の走査によって得られる信号の強度は比較電
圧に達しないため、検出することができない。従って、
それぞれ最適な比較電圧レベルに設定しておく必要があ
る。実際には、図13、図14に示した各マグニチュー
ドコンパレータの比較電位をx、yの各検出期間で、そ
の都度切り換える必要がある。
【0127】また、マトリクスパネルに封入されている
表示素子が、周囲温度等に応じてその特性が変化する
(例えば、液晶等などは周囲の温度に応じてその光学特
性が変化する)場合には、温度に応じてマトリクスパネ
ルに印加する電圧を変える必要がある。通常は、コント
ラストボリューム(可変抵抗)などを用いて、上記機能
を実現しているが、この場合には、同時に座標検出信号
の強度も変化する。
【0128】この問題を解決する方法としては、マト
リクスパネルの駆動電圧に応じて、比較電圧レベル(マ
グニチュードコンパレータ)を可変する方法、座標検
出信号の強度に応じて、比較電圧レベル(マグニチュー
ドコンパレータ)を可変する方法、マトリクスパネル
の駆動電圧を検出して、検出座標の補正を行う方法、
座標検出信号の強度を検出して、検出座標の補正を行う
方法、座標検出用の駆動信号を、表示用の駆動信号と
連動させずに、一定の電位に保つ方法、等が考えられ
る。
【0129】については、例えば、図15に示すよう
に、液晶パネル11に加える座標検出用の駆動信号の波
高値が液晶駆動電圧VLCD にほぼ比例することから、液
晶駆動電圧VLCD とGNDとの間を抵抗71、72によ
って分圧した電位をコンパレータ74の反転入力に加
え、非走査時の検出信号電位がGND電位になるように
設計されたリセット回路73を通った検出信号をコンパ
レータ74の非反転入力に加えるような回路を構成する
ことによって実現することができる。
【0130】については、例えば、ある期間の検出信
号のピーク値をピークホールド回路によって保持してお
き、この電圧をにおける液晶駆動電圧VLCD に変更す
ることによって同様の機能を実現することができる。
尚、ピーク値を得る期間は、必ずしも座標検出期間であ
る必要はなく、表示期間であってもよい。例えば、交流
化信号が変化する期間を含むようにしてもよい。
【0131】については、例えば、液晶パネル11の
駆動電位に応じた補正値を予め計算して記憶手段に格納
しておき、検出された液晶パネル11の駆動電圧に応じ
た補正値を、得られた座標値から減算する減算回路によ
って構成することができる。
【0132】については、「高さ補正」の項(第3の
実施例)で説明するため、ここでは特に例示しない。ま
た、についても、「マトリクスパネルの駆動方法」に
関する項(第7の実施例)で説明するため、ここでは特
に例示しない。
【0133】また、検出信号として微分信号を用いる場
合には、上述した立ち上がりに相当する時刻を検出する
ために正(負)の比較電圧レベルを使用し、立ち下がり
に相当する時刻を検出するために負(正)の比較電圧レ
ベルを使用する。これにより、駆動電極と検出電極との
間の結合容量、検出電極の入力インピーダンスによって
構成される微分回路の影響を除去することができる。
【0134】尚、全体の周波数特性が平坦になるような
周波数補償フィルターを加え、入力部に形成される微分
回路の影響を除けば、比較電圧レベルをx、y軸方向と
もに1つずつ用意すれば足りる。
【0135】<第3の実施例>図16は本発明に係るデ
ィスプレイ一体型座標入力装置の第3の実施例を示す構
成図である。
【0136】図16において、1は液晶モジュールであ
り、この液晶モジュール1は、互いに直交する複数の行
電極Y1 〜Yn と列電極X1 〜Xm を有し、その間に液
晶層が設けられた液晶パネル11と、液晶パネル11の
行電極を駆動する行電極駆動回路12と、列電極を駆動
する列電極駆動回路13とからなる液晶駆動回路とによ
って構成されている。また、2は液晶パネル11の走査
信号を検出する検出電極、3は検出電極2によって得ら
れた信号が極大に達した時刻を検出し、行座標、列座標
に相当する座標を出力する第1の座標検出回路、4は検
出電極2によって得られた信号が固定電位レベルに達す
る時刻(立ち上がり、立ち下がりエッジ)を検出し、行
座標、列座標に相当する座標を出力する第2の座標検出
回路、5は第1及び第2の座標検出回路3、4の出力値
から固定オフセットを取り除き、予め取り込んだ装置の
物理パラメーターから位置ずれを補正する補正演算回
路、6は補正演算回路5の出力信号の選択を行う選択回
路、7は液晶モジュール1、座標検出回路4、補正演算
回路5及び選択回路6を制御する制御回路である。
【0137】本実施例におけるディスプレイ一体型座標
入力装置は、図11に示した構成の座標入力装置におい
て、中央部において筆圧等のために入力面が撓むことに
よって発生していた位置ずれを最初から補正することを
目的としたものである。基本的には、第2の実施例の構
成と同じ動作をするため、ここでは第2の実施例と異な
る点を中心に本実施例のディスプレイ一体型座標入力装
置について説明する。
【0138】(ピーク検出、レベル検出切り換え処理)
上述したように、ピーク検出(第1の実施例)による座
標検出では周縁部を検出することができず、レベル検出
(第2の実施例)による座標検出ではパネルの撓みによ
るペンの高さの変化のために位置ずれが発生する。
【0139】これを解決するために、基本的にはピーク
検出によって座標を検出し、ピーク検出では対応できな
い箇所に関してはレベル検出によって座標を決定する。
例えば、x軸方向であれば、第1の座標検出回路3によ
って得られた座標値をxp 、第2の座標検出回路4によ
って得られた座標値をxu (xa =xp −xwとなる点
で検出した座標)、xd (xa =xp +xw となる点で
検出した座標)としたとき、下記(数17)のように値
を切り換えることによって位置を検出する。
【0140】
【数17】
【0141】y軸方向であれば、第1の座標検出回路3
によって得られた座標値をyp 、第2の座標検出回路4
によって得られた座標値をyu (ya =yp −yw とな
る点で検出した座標)、yd (ya =yp +yw となる
点で検出した座標)としたとき、下記(数18)のよう
に値を切り換えることによって位置を検出する。
【0142】
【数18】
【0143】このように切り換え制御することにより、
中央部においては高さの影響による位置ずれを低減する
ことができ、周辺においても位置を検出することが可能
となる。
【0144】具体的には、例えば、図17に示すような
回路によって実現することができる。図17は図16に
おける第1の座標検出回路3、第2の座標検出回路4、
補正演算回路5及び選択回路6の各部を詳細に示したも
のである。ここで、第1の座標検出回路3は、検出電極
2によって検出される信号が極大となる瞬間に出力変化
するマグニチュードコンパレータ36からなる第3の検
出回路によって構成されている。また、座標検出回路4
は、検出電極2によって検出される信号がある比較電位
を超える瞬間に出力が変化するマグニチュードコンパレ
ータ41からなる第1の検出回路と、検出電極2によっ
て検出される信号がある比較電位を下回る瞬間に出力が
変化するマグニチュードコンパレータ42からなる第2
の検出回路とにより構成されている。また、補正演算回
路5は、固定のオフセットを除去するオフセット除去回
路43と、予め取り込んだ装置の物理パラメーターから
位置ずれを補正する補正回路44とにより構成されてい
る。また、選択回路6は補正演算回路5から検出電極2
の位置に応じて第1及び第2の座標検出回路3、4から
出力された3つの出力のうち1つを選択するセレクタに
よって構成されている。
【0145】以上のような回路構成を採用すれば、検出
電極2の位置に応じて、ピーク検出座標及びレベル検出
座標の3本の出力のうち1つの出力を選択することによ
り、パネルの全領域にわたって入力が可能となる。
【0146】さらに、ピーク及びレベル座標の各接続部
の連続性を保つために、下記(数19)のようにし、
α、β、γの比重を図18のように制御する。
【0147】
【数19】
【0148】具体的には、図19に示すように、図17
の回路構成に加えて、オフセット除去回路43と補正回
路44との間に、第1の検出回路の出力と第3の検出回
路の出力の平均値を出力する第1の平均値回路46と、
第2の検出回路と第3の検出回路の出力の平均値を出力
する第2の平均値回路47とを設け、図18に示すよう
に、第1の平均値回路46及び第2の平均値回路47の
出力を前記ピーク及びレベル検出の切り換え領域に用い
ることによって実現することができる。
【0149】このような回路構成を採用すれば、検出電
極2の位置に応じて、補正演算回路5の出力5本の出力
のうち1つの出力を選択することにより、ピーク及びレ
ベル切り換え領域においても、連続性が保たれた位置ず
れのない座標値を得ることができる。
【0150】(高さ補正)ところで、上述した方法で
は、液晶層から筆記面(通常マトリクスパネルの保護用
に用いるアクリル板等の表面)までの距離(以下「検出
電極の高さ」という。)が一定でなければならない。も
し検出電極の高さが一定でなければ、位置合わせ(中央
の1点)時にレベル検出によって得られる座標値のオフ
セット値は実際に使用する周辺におけるオフセット値と
異なり、切り換え部で検出座標が不連続になる。従っ
て、周辺におけるオフセット値を知る必要がある。
【0151】この方法として、数点で位置合わせを行
い、直接オフセット値を求める、という方法が考えられ
るが、視差補正のために行われる位置合わせに際して常
に数点の入力を行うことが必要となり、視差補正処理が
煩雑となる。
【0152】このため、これを回避する他の手段とし
て、高さを検出し、予め測定したデータからオフセット
値を計算するという方法がある。実際、端部において検
出電極の高さはあまり変わることがなく、設計時にこれ
を決定することができる。このため、液晶パネルに通常
の電圧が印加されている場合の検出電極の高さ対検出座
標値の変化を示した図20に従って、ピークによって得
られる座標との差Δxuh、Δxdh、Δyuh、Δydh(以
下「オフセット値のずれ」という。)を計算し、これを
取り除く。
【0153】例えば、液晶層から保護用アクリル板の表
面までの距離を3mmとすれば、オフセット値のずれ
は、x座標の場合約2ドット(Δxuh、Δxdh)、y座
標の場合は約7ドット(Δyuh、Δydh)になる。
【0154】このようにして得られた補正値を用いて、
下記(数20)のように変換する。
【0155】
【数20】
【0156】また、α、β、γの比重を図18のように
制御し、下記(数21)に従って座標を決定することに
より、接続部の連続性を得ることができる。
【0157】
【数21】
【0158】(電源電圧補正)ところで、前記レベル検
出において得られる検出座標は、検出電極の高さのほか
に、検出電極の傾きによっても変化するが、検出電極が
駆動電極と結合する部分の大きさを球状に近づけ、傾き
が少々変化しても結合強度が変化しないようにして対処
することにより対策することができる。
【0159】また、駆動信号電圧(コントラスト調整ボ
リュームによって変化する)によっても信号強度が変化
する。すなわち、駆動信号電圧が大きくなるに従ってx
u はより座標値が小さくなる方向に変化し、xd はより
座標値が大きくなる方向に変化する。
【0160】この場合考えられるのは、まず、駆動条件
によって座標検出パルスの強度が変化しないような駆動
方法(この方法については後述するため、ここでは明示
しない)、又は、図21に示すように、電源電圧を監視
する電源電圧監視回路8を設け、この出力をもとに先に
得られたオフセット値のずれを補正する方法がある。
【0161】また、液晶パネル11の中央付近に検出電
極2がある時に、xp −xu 、xd−xp を検査し、駆
動信号強度を検出することもできる(検出電極の高さの
変動が少ない場合)。
【0162】尚、上記第1〜第3の実施例においては、
マトリクスパネルとして液晶パネルを用いた場合を例に
挙げて説明したが、必ずしも液晶パネルに限定されるも
のではなく、行方向、列方向に複数の電極を有する他の
マトリクスパネルであってもよい。
【0163】<第4の実施例> (ダミー電極における電圧印加法)本実施例において
は、特にマトリクスパネル上に形成されているダミー電
極に電圧を印加することにより、マトリクスパネルの端
部、特に、ダミー電極付近の検出精度の向上を図るもの
である。
【0164】図39に示したように、マトリクスパネル
11の端部においては、行電極駆動回路12及び列電極
駆動回路13と接続されたタブに電極を接続するため
に、電極ピッチが狭くなり、タブ間に三角形の隙間が生
じる。このままでは、この部分は他の領域よりも多くの
光が透過することになり、見栄えが悪いために、この領
域にも他の領域と同様に電極(ダミー電極)を形成し、
漏れてくる光の量を制限するようにしている。
【0165】さらに、この三角形のダミー電極に信号を
印加しない場合には、周辺電極とによって形成される結
合容量に電荷が蓄積されて発光するために、この部分の
電位を固定する必要があるが、通常は、近接した信号線
に接続され、接続された信号線と同様の信号が生じてい
る。しかし、このように大きな面積を有する部分に駆動
信号を入れると、図9aに示すような位置ずれが生じ
る。この場合には、ダミー電極を電気的に切り放し、電
位を固定する構成とすることにより、ダミー電極からの
影響を抑制することができる。
【0166】ところが、ダミー電極の電位を一定にする
と、同一面上の隣接電極との間の液晶が反応し、再び境
界部が発光するといった現象が発生する。この問題を解
決するために、以下のようにしてダミー電極の駆動を行
う。
【0167】図22は例えば液晶パネル11において、
図39のダミー電極付近を拡大して示した図である。図
22において、15a〜15fは列電極、19a〜19
fは行電極であり、一般に透明電極によって構成されて
いる。また、34は列電極駆動回路12へ接続するため
のタブであり、その出力端子は各々列電極15a〜15
fに接続されている。また、16は可視領域において列
電極15a〜15fの存在する所と存在しない所の輝度
差を無くすために設けられたダミー電極であり、一般に
透明電極によって構成されている。ここで、ダミー電極
16は透明電極17によって取り出され、列ダミー電極
電圧Vdmに接続されている。
【0168】図23に、列ダミー電極電圧Vdmの一例を
示す。図23において、V2 、V3は表示モード時の列
の非選択電圧、V0 、V5 は選択電圧であり、V0 >V
2 >V3 >V5 の関係にある。20aはダミー電極16
に隣接する列電極15dの電圧波形を示し、20bはダ
ミー電極16の電圧波形を示す。すなわち、ダミー電極
16には、表示期間1に電圧V3 が印加され、表示期間
2に電圧V2 が印加される。また、ダミー電極16に
は、座標検出期間に電圧V5 が印加される。
【0169】ダミー電極16への印加電圧を以上のよう
な波形の電圧としたことにより、ダミー電極16の電圧
成分には座標検出パルスは含まれない。このため、検出
電極2がダミー電極16の近傍に位置している場合に、
検出電極2と列電極15a〜15f又は行電極19a〜
19fとの間の静電容量結合によって座標検出パルスを
検出しようとしても、ダミー電極16がそれに隣接する
列電極15c又は15dと同一のタイミングで座標検出
パルスを発生させることはなく、そのタイミングにおけ
る信号強度だけが大きくなることはないので、その前後
のタイミングで検出される座標検出信号が歪むこともな
い。従って、有効表示領域内の座標をパネル周辺(特
に、ダミー電極16の近傍)をも含めて正確に検出する
ことができる。
【0170】ところで、ダミー電極16とそれに隣接す
る列電極15c又は15dとの間には一般に100μm
以上の間隔がある。そして、この場合、ダミー電極16
への印加電圧として液晶パネル11の表示モード時に用
いる交流化信号を用いているので、電圧波形20aと電
圧波形20bの実効電圧差は小さい。従って、図23に
示すような電圧を印加しても、ダミー電極16とそれに
隣接する列電極15c又は15dとの間に挟まれた液晶
がオフからオンへ応答することはないので、表示品位を
損なうこともない。
【0171】図24に、列ダミー電極電圧Vdmの他の例
を示す。図23と同様に、21aはダミー電極16に隣
接する列電極15dの電圧波形を示し、21bはダミー
電極16の電圧波形を示す。すなわち、ダミー電極16
には、表示期間1及び座標検出期間に電圧V3 が印加さ
れ、表示期間2に電圧V2 が印加される。
【0172】ダミー電極16への印加電圧を以上のよう
な波形の電圧としても、ダミー電極16の電圧成分には
座標検出パルスは含まれない。このため、検出電極2が
ダミー電極16の近傍に位置している場合に、検出電極
2と列電極15a〜15f又は行電極19a〜19fと
の間の静電結合容量によって座標検出パルスを検出しよ
うとしても、ダミー電極16がそれに隣接する列電極1
5c又は15dと同一のタイミングで座標検出パルスを
発生させることはなく、そのタイミングにおける信号強
度だけが大きくなることはないので、その前後のタイミ
ングで検出される座標検出信号が歪むこともない。従っ
て、有効表示領域内の座標をパネル周辺(特に、ダミー
電極16の近傍)をも含めて正確に検出することができ
る。また、前記と同様の理由により、図24に示すよう
な電圧を印加しても、ダミー電極16とそれに隣接する
列電極15c又は15dとの間に挟まれた液晶がオフか
らオンへ応答することはないので、表示品位を損なうこ
ともない。
【0173】図39の液晶パネル11においては、列ダ
ミー電極16と同様に行ダミー電極(図示せず)も存在
する。図25に、行ダミー電極への印加電圧の一例を示
す。図25において、V1 、V4 は表示モード時の行の
非選択電圧、V0 、V5 は選択電圧であり、各電圧はV
0 >V1 >V4 >V5 の関係にある。また、22aは行
ダミー電極に隣接する行電極の電圧波形を示し、22b
は行ダミー電極の電圧波形を示す。すなわち、行ダミー
電極には、表示期間1及び座標検出期間に電圧V4 が印
加され、表示期間2に電圧V1 が印加される。
【0174】行ダミー電極への印加電圧を以上のような
波形の電圧とすれば、行ダミー電極の電圧成分には座標
検出パルスは含まれない。このため、検出電極2が行ダ
ミー電極の近傍に位置している場合に、検出電極2と列
電極15a〜15f又は行電極19a〜19fとの間の
静電結合容量によって座標検出パルスを検出しようとし
ても、行ダミー電極がそれに隣接する行電極と同一のタ
イミングで座標検出パルスを発生させることはなく、そ
のタイミングにおける信号強度だけが大きくなることは
ないので、その前後のタイミングで検出される座標検出
信号が歪むこともない。従って、有効表示領域内の座標
をパネル周辺(特に、行ダミー電極の近傍)をも含めて
正確に検出することができる。また、前記と同様の理由
により、図25に示すような電圧を印加しても、行ダミ
ー電極とそれに隣接する行電極との間に挟まれた液晶が
オフからオンへ応答することはないので、表示品位を損
なうこともない。
【0175】<第5の実施例> (パネル構造と引き出し電極処理)本実施例は、特にマ
トリクスパネル自身の構成を変更することによって、ダ
ミー電極及びタブへの引き出し電極が原因となって劣化
する検出精度の向上を図るものである。
【0176】図26は本発明に係るディスプレイ一体型
座標入力装置の第5の実施例を示す斜視図であり、特に
マトリクスパネル部分の詳細な構成を示している。図2
6において、マトリクスパネル11は、例えば480×
320ドットのSTN型液晶パネルであり、その表面に
は、1mm程度の間隙をもって合わせられた保護板が設
けられている(自明につき図示を省略する)。マトリク
スパネル11は、図中上側に配置された第1のガラス基
板310と、下側に配置された第2のガラス基板320
と、第1のガラス基板310と第2のガラス基板320
との間に設けられた液晶層35とを具備し、第1及び第
2のガラス基板310、320の周辺部をシール樹脂部
でシールすることにより構成されている。尚、シール部
分を一点鎖線33で示す。第1のガラス基板310の上
には、第1の所定方向に第1の所定ピッチで配列された
複数の電極X1 、X2 、・・Xn からなる列電極15が
形成されている。一方、第2のガラス基板320の上に
は、第1の所定方向と直交する第2の所定方向に第2の
所定ピッチ(一般には、第1の所定ピッチと同じピッ
チ)で配列された複数の電極Y1 、Y2 、・・Yn から
なる行電極19が形成されている。
【0177】第1及び第2のガラス基板310、320
の上で、列電極15と行電極19とが空間的に重なって
いる部分が表示領域32に相当し、それ以外の部分は非
表示領域に相当する。第1のガラス基板310の第1の
所定方向に直交する端部において、所定本数の列電極1
5ごとに1つのタブ34が設けられ、全体として複数の
タブ34が第1の所定方向に配列されている。タブ34
は図1に示す列電極駆動回路13と列電極15とを接続
するためのものであり、タブ34の上の接続端子等のピ
ッチは列電極15の第1のピッチとは異なるピッチであ
り、第1のピッチよりも間隔が狭い。そのため、第1の
ガラス基板310の上の非表示領域において、各列電極
15とタブ34の接続端子等とを接続するために、タブ
34の接続端子等と等しいピッチの平行な接続電極31
3と、接続電極313と列電極15とを接続する非平行
な(斜の)引き出し電極312等が形成されている。同
様に、第2のガラス基板320の第2の所定方向に直交
する端部において、所定本数の行電極19ごとに1つの
タブ34が設けられ、全体として複数のタブ34が第2
の所定方向に配列されている。このタブ34は図1に示
す行電極駆動回路12と行電極19とを接続するための
ものであり、タブ34の上の接続端子等のピッチは行電
極19の第2のピッチとは異なるピッチである。第2の
ガラス基板320の上の非表示領域において、各行電極
19とタブ34の接続端子とを接続するために、タブ3
4の接続端子と等しいピッチの平行な接続電極323
と、接続電極323と行電極19とを接続する非平行な
(斜の)引き出し電極322等が形成されている。行電
極19及び列電極15は、それらの表示領域32におけ
るピッチを維持したまま、非表示領域における少なくと
もシール部33の近傍まで屈曲点なく引き出し、シール
部33の下部において引き出し電極部312、322に
接続した構成を有する。この場合、第1及び第2のガラ
ス基板310、320の表面積による制約及びタブ34
のピッチとの整合性等を考慮すると、第1及び第2のガ
ラス基板310、320の上の2つのタブ34の隣接部
分近傍には、従来例に見られたような三角形状のダミー
電極部は形成する必要がなくなる。尚、本実施例におけ
るディスプレイ一体型座標入力装置の動作は、従来例の
動作と基本的に同じである。
【0178】次に、本実施例によるディスプレイ一体型
座標入力装置の特性を図26、図27を参照しながら説
明する。最初に、行電極方向をY、列電極方向をXとす
る。図26におけるマトリクスパネルである液晶パネル
11の中央付近に検出電極2を指示した場合、従来例で
も示したように、X座標、Y座標共に1ドット程度の精
度で座標検出を行うことができる。
【0179】次に、検出電極2を引き出し電極付近、す
なわち、液晶パネル11の端部に移動させた場合の検出
座標について考える。例えば、図26中における液晶パ
ネル11のライン500の上を、検出電極2をX方向に
移動させたときの、列電極15のX方向に関する検出信
号の座標検出波形のピーク位置と従来例との比較結果を
図27に示す。図27において、例えば座標検出信号の
周波数を3MHzとすれば、従来のディスプレイ一体型
座標入力装置では、ダミー電極、引き出し電極等の影響
により、リニアリティについてX方向に約8ドットに相
当する検出精度の悪化が生じている。これに対し、本実
施例におけるディスプレイ一体型座標入力装置では、パ
ネル中央付近と同様に、ペン(検出電極)位置と検出位
置のリニアリティが1ドット以下の精度で保持されてい
ることが分かる。上記結果より、本実施例におけるマト
リクスパネルを用いたディスプレイ一体型座標入力装置
では、パネル中央付近だけではなくパネル端部において
も、良好な座標検出精度を実現することができる。この
ことは、ウィンドウズ等の比較的端部付近の座標読み取
り能力を必要とするソフトを使用する場合に、特に有効
である。
【0180】以上のように本実施例によれば、マトリク
スパネルにおける行電極19のタブ34への引き出し電
極322と列電極15のタブ34への引き出し電極31
2が、表示領域32における行電極19と列電極15の
ピッチを保持したまま、マトリクスパネルにおけるシー
ル部33の近傍まで屈曲点なく引き出されるように構成
することにより、構造上、三角形状のダミー電極部分が
消失し、さらに、ストレートに電極を引き出すことがで
きる。このため、電極の形状に依存して座標検出精度が
低下するといった問題が解消され、パネル全面にわたっ
て良好な座標検出精度を有するディスプレイ一体型座標
入力装置を実現することができる。
【0181】<第6の実施例>本実施例は、第5の実施
例と同様、特にマトリクスパネル自身の構成を変更する
ことによって、ダミー電極及びタブへの引き出し電極が
原因となって劣化する検出精度の向上を図るものであ
る。
【0182】図28は本発明に係るディスプレイ一体型
座標入力装置の第6の実施例を示す斜視図であり、特に
マトリクスパネル部分の詳細な構成を示している。図2
8において、マトリクスパネル11は、例えば480×
320ドットのSTN型液晶パネルであり、その表面に
は、1mm程度の間隙をもって合わせられた保護板が設
けられている(自明につき図示を省略する)。マトリク
スパネル11は、図中上側に配置された第1のガラス基
板310と、下側に配置された第2のガラス基板320
と、第1のガラス基板310と第2のガラス基板320
との間に設けられた液晶層35とを具備し、第1及び第
2のガラス基板310、320の周辺部をシール樹脂部
でシールすることによって構成されている(シール部分
を33とする)。第1のガラス基板310の上には、第
1の所定方向に第1の所定ピッチで配列された複数の電
極X1 、X2 、・・Xn からなる列電極15が形成され
ている。一方、第2のガラス基板320の上には、第1
の所定方向と直交する第2の所定方向に第2の所定ピッ
チ(一般には、第1の所定ピッチと同じピッチ)で配列
された複数の電極Y1 、Y2 、・・Yn からなる行電極
19が形成されている。
【0183】第1及び第2のガラス基板310、320
の上で、列電極15と行電極19とが空間的に重なって
いる部分が表示領域32に相当し、それ以外の部分は非
表示領域に相当する。第1のガラス基板310の第1の
所定方向に直交する端部において、所定本数の列電極1
5ごとに1つのタブ34が設けられ、全体として複数の
タブ34が第1の所定方向に配列されている。タブ34
は図1に示す列電極駆動回路13と列電極15とを接続
するためのものであり、タブ34の上の接続端子等のピ
ッチは列電極15の第1のピッチとは異なるピッチであ
り、第1のピッチよりも間隔が狭い。そのため、第1の
ガラス基板310の上の非表示領域において、各列電極
15とタブ34の接続端子等とを接続するために、タブ
34の接続端子等と等しいピッチの平行な接続電極31
3と、接続電極313と列電極15とを接続する非平行
な(斜の)引き出し電極312等が形成されている。同
様に、第2のガラス基板320の第2の所定方向に直交
する端部において、所定本数の行電極19ごとに1つの
タブ34が設けられ、全体として複数のタブ34が第2
の所定方向に配列されている。このタブ34は図1に示
す行電極駆動回路12と行電極19とを接続するための
ものであり、タブ34の上の接続端子等のピッチは列電
極15の第2のピッチとは異なるピッチである。第2の
ガラス基板320の上の非表示領域において、各行電極
19とタブ34の接続端子とを接続するために、タブ3
4の接続端子と等しいピッチの平行な接続電極323
と、接続電極223と行電極19とを接続する非平行な
(斜の)引き出し電極322等が形成されている。ま
た、第1及び第2のガラス基板310、320の上の2
つのタブ34の隣接部分近傍には、従来例と同様の三角
形状のダミー電極16が形成されている。この第1及び
第2のガラス基板310、320の上の各電極の形状は
図39に示した従来例とほぼ同様である。また、マトリ
クスパネル11を保護するため、表示領域32の外部の
非表示領域上に透明な保護板340が1mm程度の間隔
をもって設けられている。保護板340は、マトリクス
パネル11のパネル面の非表示領域部分にシールド用の
導電性樹脂を塗布したものであり、グランド端子(図示
せず)に接続された構造となっている。尚、本実施例に
おけるディスプレイ一体型座標入力装置の動作は、従来
例の動作と基本的に同じである。
【0184】次に、本実施例によるディスプレイ一体型
座標入力装置の特性を図27、図28及び図29を参照
しながら説明する。最初に、行電極方向をY、列電極方
向をXとする。図28におけるマトリクスパネル11の
中央付近に検出電極2を指示した場合、従来例と同様
に、X座標、Y座標共に1ドット程度の精度で座標検出
を行うことができる。次に、検出電極2を図28の引き
出し電極312付近、すなわち、マトリクスパネル11
の端部に移動させた場合、例えば、図28中のマトリク
スパネル11の上のライン600の上を、検出電極2を
Y方向に移動させたときのX方向に関する座標検出波形
のピーク位置と従来例との比較結果を図29に示す。こ
こで、例えば座標検出信号の周期を3MHzとすれば、
従来例では、表示領域部2から上記引き出し電極部31
2に近づくにつれて、図中の実線X方向へ最大3.6ド
ットのリニアリティの悪化が生じ、また、ライン600
の上の対応する各電極形状に依存してリニアリティの変
化が生じていた。これに対し、シールドを施した構成で
ある本実施例のディスプレイ一体型座標入力装置では、
図中□のマークで示したように、パネル中央付近と同様
に、ペン(検出電極)位置と検出位置のリニアリティ変
化は最大1ドット程度となり、座標検出精度が向上して
いることが分かる。同様に、図28中のマトリクスパネ
ル11のライン500の上を、検出電極2をX方向に移
動させたときの座標検出値に関しても、図27に示すよ
うに前記と同じ結果が得られる。
【0185】以上のように本実施例によれば、行電極1
9と列電極15が表示領域32以外の非表示領域におけ
るタブ34への引出し電極312、322の部分を、検
出電極2に対して導電性膜で電気的にシールドすること
により、マトリクスパネル11の電極パターンが従来と
ほぼ同様の場合であっても、ダミー電極部16と引き出
し電極部312、322における座標検出パルスを検出
電極2で検出することはなくなる。このため、結果とし
て、座標検出精度の低下を防止することができ、パネル
全面にわたって良好な座標検出精度を有するディスプレ
イ一体型座標入力装置を実現することができる。
【0186】このことは、ウィンドウズ等の比較的端部
付近の座標読み取り能力を必要とするソフトを使用する
場合に、特に有効である。尚、第5及び第6の実施例に
おいては、マトリクスパネルとして、STN型液晶パネ
ルを使用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。例えば、STN型以外
のマトリクスパネル、ELパネル、プラズマディスプレ
イパネル等その他の種類のマトリクスパネルを使用して
も、同様に適用できることはいうまでもない。
【0187】<第7の実施例>本実施例では、特に座標
検出期間に用いる走査パルスの駆動方法及びそれを実現
するための構成について述べる。
【0188】図30は本発明に係るディスプレイ一体型
座標入力装置の第7の実施例のマトリクスパネルの電極
群に印加される電圧波形を示す図である。図30におい
て、Tw は表示期間、Td は検出期間であり、Tw >>
d である。また、t1 は表示期間Tw における1ライ
ンの走査期間、t2 は検出期間T d における1ラインの
走査期間であり、t1 >>t2 である。また、R1 、R
2、Rm は行電極に印加される波形を示し、S1
2 、Sn は列電極に印加される波形を示す。
【0189】表示期間Tw において、行電極群には、選
択時にV0 又はV5 レベルの電圧を印加し、非選択時に
1 又はV4 レベルの電圧を印加する。また、列電極群
には例えば表示がONであれば、V0 又はV5 レベルの
電圧を印加し、OFFであれば、V2 又はV3 レベルの
電圧を印加する。
【0190】一方、検出期間Td においては、行電極群
及び列電極群に順次検出用走査パルスが印加される。検
出用走査パルスとしては、その振幅が表示の駆動条件に
関わらず一定の値となるように、選択時にVd 、非選択
時にV5 を印加する。
【0191】図31は本実施例におけるディスプレイ一
体型座標入力装置の液晶駆動電源回路の一例を示したも
のである。図31に示すように、この液晶駆動電源回路
は、表示用液晶駆動電圧VLCD を、液晶の駆動に使用さ
れる電圧V0 、V1 、V2 、V3 、V4 、V5 に分圧す
るための抵抗r、Rとオペアンプ201、202、20
3、204、205を備えている。尚、温度変化等によ
って液晶ディスプレイの駆動条件が変化した場合には、
表示用液晶駆動電圧VLCD を変化させることにより、電
圧V0 〜V5 を変化させて表示の最適化を図ることがで
きる。また、この液晶駆動電源回路には、スイッチング
回路206が設けられており、スイッチング回路206
の出力は液晶駆動回路のV0 に接続されている。そし
て、切り換え信号により、表示期間Tw と検出期間Td
でスイッチング回路206からの出力電圧をVLCD ある
いは検出用液晶駆動電圧Vd に切り換えることができる
ようにされている。このように構成することにより、表
示期間Tw においては、マトリクスパネルの駆動条件に
応じてVLCD を変化させた表示用駆動パルスを印加し
て、最適な表示を得ることができる一方、検出期間Td
においては、常に一定の振幅値を有する電圧Vd を検出
用走査パルスとして印加することができる。その結果、
検出信号の強度が表示のための駆動条件の変化に影響さ
れることはなく、安定した検出を行うことができる。
【0192】尚、本実施例においては、液晶駆動回路の
出力電圧が0V以上である場合を例に挙げて説明した
が、液晶駆動回路によっては正極性のレベルだけでなく
負極性のレベルの電圧を出力するタイプのものも存在す
る。図32は本実施例におけるディスプレイ一体型座標
入力装置の液晶駆動電源回路の別の一例を示したもので
ある。図32において、r、Rは抵抗、301、30
2、303、304、305はオペアンプ、306はス
イッチング回路、VLCD は表示用液晶駆動電圧、V d
検出用液晶駆動電圧を示す。この場合、負極性側の電圧
を変化させて、駆動電圧を変化させるために、スイッチ
ング回路306の出力は液晶駆動回路のV5に接続され
ている。
【0193】図33は本実施例におけるディスプレイ一
体型座標入力装置の液晶駆動電源回路のさらに別の一例
を示したものである。図33において、r、Rは抵抗、
401、402、403、404、405はオペアン
プ、406はスイッチング回路、VLCD は表示用液晶駆
動電圧、Vd は検出用液晶駆動電圧を示す。この場合、
スイッチング回路406は、VLCD とオペアンプ401
との間に設けられている。そして、切り換え信号によ
り、液晶駆動回路のV0 への入力電圧のみを検出用液晶
駆動電圧Vd に切り換えることができるようにされてい
る。このように構成することにより、上記と同様の効果
を得ることができる。
【0194】ところで、液晶駆動回路においては、例え
ば、入力される液晶駆動電圧のレベルにV0 >V1 、V
2 >V3 、V4 >V5 という使用条件を設定するのが一
般的であり、この場合には、Vd >V1 、V2 、V3
4 、V5 を満たす必要がある。従って、Vd の値をV
LCD が設定可能な値の最大値以上に設定しておけば、こ
の使用条件を常に満足させることができる。
【0195】また、負極性の出力の液晶駆動回路を使用
する場合についても、同様に考えることができる。図3
4は本実施例におけるディスプレイ一体型座標入力装置
の液晶駆動電源回路のさらに別の一例を示したものであ
る。図34において、r、Rは抵抗、5010、502
0、5030、5040、5050はオペアンプ、50
60はスイッチング回路、VLCD は表示用液晶駆動電
圧、Vd は検出用液晶駆動電圧を示す。この場合、負極
性側の電圧を変化させて、駆動電圧を変化させるため
に、VLCD は液晶駆動回路のV5 に接続されている。ま
た、スイッチング回路5060は、VLCD とオペアンプ
5050との間に設けられている。そして、切り換え信
号により、液晶駆動回路のV5 への入力電圧のみを検出
用液晶駆動電圧Vd に切り換えることができるようにさ
れている。このように構成することにより、上記と同様
の効果を得ることができる。
【0196】この場合には、Vd <V4 、V3 、V2
1 、V0 を満たすようにVd を設定する必要がある。
d をVLCD が設定可能な最小値以下となるように設定
しておけば、この条件を常に満足させることができる。
【0197】尚、以上のいずれの例についても言えるこ
とであるが、切り換えるべき電圧レベルは本実施例のみ
に限定されず、検出期間の検出用走査パルスの振幅値が
一定で、かつ、液晶駆動回路の使用条件を満足するもの
であればよい。
【0198】<第8の実施例>本実施例は、上記スイッ
チング回路を具備した液晶駆動電源回路を行電極駆動回
路及び列電極駆動回路の内部に設けた構成例について示
したものである。
【0199】図36は本発明に係るディスプレイ一体型
座標入力装置の第8の実施例のマトリックスパネルの電
極群に印加される電圧波形を示したものである。図36
において、Tw は表示期間、Td は検出期間であり、T
w >>Td という関係を満たす。また、t1 は表示期間
w における1ラインの走査期間、t2 は検出期間T d
における1ラインの走査期間であり、t1 >>t2 とい
う関係を満たす。また、R1 、R2 、Rm は行電極に印
加される波形、S1 、S2 、Sn は列電極に印加される
波形を示す。
【0200】表示期間Tw において、行電極群には、選
択時にV0 又はV5 レベルの電圧を印加し、非選択時に
1 又はV4 レベルの電圧を印加する。また、列電極群
には、例えば表示がONであれば、V0 又はV5 レベル
の電圧を印加し、表示がOFFであれば、V2 又はV3
レベルの電圧を印加する。
【0201】一方、検出期間Td においては、行電極群
及び列電極群に順次検出用走査パルスが印加される。検
出用走査パルスとしては、その振幅が表示期間Tw の駆
動条件に関わらず一定の値となるように、選択時に
d 、非選択時にV5 を印加する。これにより、表示の
駆動条件の変化に、検出期間の検出用走査パルスの振幅
値が独立に設定できるので、検出電極に検出される信号
の強度を常に一定レベルに保つことができる。
【0202】図35は本発明に係るディスプレイ一体型
座標入力装置の第8の実施例の駆動装置の駆動回路を示
したものである。尚、図35の駆動回路は行電極及び列
電極兼用の駆動回路である。図35において、101は
LCDドライバ、102は論理値レベルを調整するため
のレベルシフタ、103はデータラッチ/シフトレジス
タ、104はデータレジスタ、105はチップイネーブ
ル、106はコントロール回路である。また、V0 、V
1,2 、V3,4 、V5 は液晶駆動電圧の入力端子である。
行電極駆動回路として使用する場合には、V1,2 にV1
レベルの電圧を入力し、V3,4 にV4 レベルの電圧を入
力する。また、列電極駆動回路として使用する場合に
は、V1,2 にV2 レベルの電圧を入力し、V3,4 にV3
レベルの電圧を入力する。また、O1 〜On は出力端
子、DFは交流化信号入力端子、/DISPOFFはド
ライバ出力のディスエーブル端子、COM/SEGは行
電極駆動・列電極駆動切り換え信号入力端子、DISP
/GRIDは表示・検出切り換え信号入力端子、RST
はデータラッチ回路のクリア信号入力端子、LOADは
データラッチ/シフトレジスタ回路のラッチパルス又は
シフトパルスの入力端子、CPはデータレジスタ104
のシフトロック入力端子、D0 〜D3 は表示データ入力
端子、SHLはデータシフト方向の制御信号入力端子、
VCCは高耐圧ロジック回路用電源入力端子、VDDは
5V系ロジック回路用電源入力端子、VSSはグランド
レベル端子である。また、EIO1 及びEIO2 は、列
電極駆動回路として使用する場合には、カスケード接続
のチップイネーブル入力端子及び検出動作時の座標検出
パルス入出力端子として機能し、行電極駆動回路として
使用する場合には、シフトデータの入出力端子として機
能する。
【0203】まず、上記駆動回路が列電極駆動回路とし
て使用される場合について説明する。表示期間において
は、例えば、DISP/GRID(表示・検出切り換え
信号入力端子)の入力論理を”0”とし、D0 〜D
3 (表示データ入力端子)から表示データが入力され、
CP(データレジスタ104のシフトロック入力端子)
から入力されるシフトクロックに同期してデータレジス
タ104にデータがラッチされる。チップイネーブル1
05は、CPから入力されるシフトクロックをカウント
し、シフトクロックが一定数に達すると、EIO1 又は
EIO2 のうち、出力端子となっている方からイネーブ
ル信号を出力する。これにより、データレジスタ104
はデータの読み込みを停止する。データラッチ/シフト
レジスタ103は、LOAD(ラッチパルス又はシフト
パルスの入力端子)から入力されるラッチパルスに同期
してデータレジスタ104のデータをラッチし、レベル
シフタ102は、データラッチ/シフトレジスタ103
の5V系の出力をレベルシフトし、LCDドライバ10
1は、レベルシフタ102の出力と、DF(交流化信号
入力端子)、/DISPOFF(ドライバ出力のディス
エーブル端子)、COM/SEG(行電極駆動・列電極
駆動切り換え信号入力端子)、DISP/GRIDのロ
ジックに応じて、ONデータに対してはV0 、V5 を選
択して出力し、OFFデータに対してはV2 、V3 を選
択して出力する。
【0204】一方、検出期間においては、DISP/G
RIDの入力論理を”1”とし、EIO1 又はEIO2
のうち、入力端子となっている方から検出用走査パルス
のデータを入力する。入力された検出用走査パルスのデ
ータはデータラッチ/シフトレジスタ103に入力さ
れ、LOADに入力されるシフトクロックに同期してシ
フトされる。レベルシフタ102は、データラッチ/シ
フトレジスタ103の5V系の出力をレベルシフトし、
LCDドライバ101は、レベルシフタ102の出力
と、DF、/DISPOFF、COM/SEG、DIS
P/GRIDのロジックに応じて、OFFデータに対し
てはV5 を出力し、ONデータに対してはV d を出力す
る。尚、この場合、OFFデータに対してVd を出力
し、ONデータに対してV5 を出力するようにしてもよ
い。
【0205】次に、上記駆動回路を行電極駆動回路とし
て使用する場合について説明する。表示期間において
は、例えば、DISP/GRIDの入力論理を”0”と
し、EIO1 又はEIO2 のうち、入力端子となってい
る方から表示用走査パルスのデータを入力する。入力さ
れた表示用走査パルスのデータはデータラッチ/シフト
レジスタ103に入力され、LOADに入力されるシフ
トクロックに同期してシフトされる。ONのデータに対
してはV0 、V5 を選択して出力し、OFFデータに対
してはV1 、V4 を選択して出力する。
【0206】一方、検出期間においては、DISP/G
RIDの入力論理を”1”とし、EIO1 又はEIO2
のうち、入力端子となっている方から検出用走査パルス
のデータを入力する。入力された検出用走査パルスのデ
ータはデータラッチ/シフトレジスタ103に入力さ
れ、LOADに入力されるシフトクロックに同期してシ
フトされる。レベルシフタ102は、データラッチ/シ
フトレジスタ103の5V系の出力をレベルシフトし、
LCDドライバ101は、レベルシフタ102の出力
と、DF、/DISPOFF、COM/SEG、DIS
P/GRIDのロジックに応じて、OFFデータに対し
てはV5 を出力し、ONデータに対してはV d を出力す
る。尚、この場合、OFFデータに対してVd を出力
し、ONデータに対してV5 を出力するようにしてもよ
い。
【0207】下記(表1)に、入出力論理を示す。
【0208】
【表1】
【0209】尚、前記駆動法を実現するいずれの構成に
関しても、出力電圧レベルは上記の組み合わせのみに限
らないことは言うまでもない。
【0210】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マトリクスパネルの端部における検出精度を向上させる
ことのできるディスプレイ一体型座標入力装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスプレイ一体型座標入力装置
の第1の実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例のITO電極における信
号伝達系の等価回路を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例のITO電極の駆動信号
遅延による位置ずれの測定結果を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例のITO電極による駆動
信号遅延補正回路を示す構成図である。
【図5】本発明の第1の実施例のITO遅延補正におけ
る位置合わせ座標を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施例のピーク検出における検
出座標を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例のパネル端部におけるγ
補正回路を示す構成図である。
【図8】本発明の第1の実施例のγ関数を示す図であ
る。
【図9】本発明の第1の実施例のタブ接続部付近におけ
る座標検出結果を説明するための図である。
【図10】本発明の第1の実施例の集線部における補正
回路を示す構成図である。
【図11】本発明に係るディスプレイ一体型座標入力装
置の第2の実施例を示す構成図である。
【図12】本発明の第2の実施例のレベル検出における
検出座標を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施例の座標検出回路、補正
演算回路及び選択回路の詳細を示す構成図である。
【図14】本発明の第2の実施例の他の座標検出回路、
補正演算回路及び選択回路の詳細を示す構成図である。
【図15】本発明の第2の実施例の液晶駆動電圧に応じ
てレベルを変化させる回路を示す構成図である。
【図16】本発明に係るディスプレイ一体型座標入力装
置の第3の実施例を示す構成図である。
【図17】本発明の第3の実施例の座標検出回路、補正
演算回路及び選択回路の詳細を示す構成図である。
【図18】本発明の第3の実施例のα、β、γの比重を
示す図である。
【図19】本発明の第3の実施例の他の座標検出回路、
補正演算回路及び選択回路の詳細を示す構成図である。
【図20】本発明の第3の実施例の検出座標の検出電極
高さ依存性を示す図である。
【図21】本発明の第3の実施例のディスプレイ一体型
座標入力装置の他の態様を示す構成図である。
【図22】本発明に係るディスプレイ一体型座標入力装
置の第4の実施例の周辺部に存在するダミー電極の構成
図である。
【図23】本発明の第4の実施例のダミー電極処理にお
ける列ダミー電極への印加電圧を示す波形図である。
【図24】本発明の第4の実施例のダミー電極処理にお
ける列ダミー電極への他の印加電圧を示す波形図であ
る。
【図25】本発明の第4の実施例のダミー電極処理にお
ける行ダミー電極への印加電圧の波形図である。
【図26】本発明に係るディスプレイ一体型座標入力装
置の第5の実施例の単純マトリクスパネルの構成を示す
斜視図である。
【図27】本発明の第5の実施例のマトリクスパネルを
用いたときの端部におけるリニアリティ特性の従来例と
の比較図である。
【図28】本発明に係るディスプレイ一体型座標入力装
置の第6の実施例を示す構成図である。
【図29】本発明の第6の実施例のマトリクスパネルを
用いたときの端部におけるリニアリティ特性の従来例と
の比較図である。
【図30】本発明に係るディスプレイ一体型座標入力装
置の第7の実施例のマトリクスパネルの電極群に印加さ
れる電圧波形を示す図である。
【図31】本発明の第7の実施例の液晶駆動電源回路の
一例を示す図である。
【図32】本発明の第7の実施例の液晶駆動電源回路の
他の例を示す図である。
【図33】本発明の第7の実施例の液晶駆動電源回路の
さらに他の例を示す図である。
【図34】本発明の第7の実施例の液晶駆動電源回路の
さらに他の例を示す図である。
【図35】本発明に係るディスプレイ一体型座標入力装
置の第8の実施例の駆動装置の駆動回路を示す図であ
る。
【図36】本発明の第8の実施例のマトリクスパネルの
電極群への印加電圧を示す波形図である。
【図37】従来のディスプレイ一体型座標入力装置を示
す構成図である。
【図38】従来のディスプレイ一体型座標入力装置の原
理を示す図である。
【図39】従来のディスプレイ一体型座標入力装置に用
いるマトリクスパネルの構成図である。
【図40】従来のディスプレイ一体型座標入力装置の電
極群への印加電圧を示す波形図である。
【図41】従来のディスプレイ一体型座標入力装置の駆
動電源回路を示す図である。
【符号の説明】
1 液晶モジュール 2 検出電極(ペン) 3 座標検出回路 5 補正演算回路 7 制御回路 11 液晶パネル(マトリクスパネル) 12 行電極駆動回路 13 列電極駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平6−281877 (32)優先日 平6(1994)11月16日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平6−281878 (32)優先日 平6(1994)11月16日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 松浪 将仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 富谷 央 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山本 昌弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 伊藤 尚之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小関 秀夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する複数の行電極(y方向)
    と複数の列電極(x方向)とを有し、その間に表示素子
    が封入されたマトリクスパネルと、前記行電極を駆動す
    る行電極駆動回路と、前記列電極を駆動する列電極駆動
    回路と、前記マトリクスパネルの行電極及び列電極と静
    電結合容量によって電気的に結合し、前記マトリクスパ
    ネルの行電極及び列電極に印加する走査信号を検出する
    検出電極と、前記検出電極の出力信号のある特徴に応じ
    た座標値を出力することによって位置情報を得る座標検
    出回路と、前記座標検出回路から出力される座標値を補
    正する補正回路と、前記マトリクスパネル、行電極駆動
    回路、列電極駆動回路、検出電極、座標検出回路及び補
    正回路を制御する制御回路とを少なくとも備えたディス
    プレイ一体型座標入力装置。
  2. 【請求項2】 補正回路は、座標検出回路から出力され
    るx座標(列位置)に応じてx座標(列位置)を変換す
    るx座標変換回路と、前記座標検出回路から出力される
    y座標(行位置)に応じてy座標(行位置)を変換する
    y座標変換回路と、それぞれの補正値を格納する記憶回
    路とを少なくとも備えた請求項1に記載のディスプレイ
    一体型座標入力装置。
  3. 【請求項3】 補正回路は、座標検出回路から出力され
    るx座標(列位置)、y座標(行位置)に応じてy座標
    (行位置)を変換するy座標変換回路と、前記座標検出
    回路から出力されるx座標(列位置)、y座標(行位
    置)に応じてx座標(列位置)を変換するx座標変換回
    路と、それぞれの補正値を格納する記憶回路とを少なく
    とも備えた請求項1に記載のディスプレイ一体型座標入
    力装置。
  4. 【請求項4】 補正回路は、座標検出回路から出力され
    るx座標(列位置)、y座標(行位置)に応じてy座標
    (行位置)を変換するy座標変換回路と、前記座標検出
    回路から出力されるx座標(列位置)、y座標(行位
    置)に応じてx座標(列位置)を変換するx座標変換回
    路と、それぞれの補正値を格納する記憶回路とを少なく
    とも備え、かつ、前記記憶回路に駆動信号の遅延時間に
    応じた補正値を格納する補正値演算回路がさらに備わっ
    た請求項1に記載のディスプレイ一体型座標入力装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも2点で位置合わせを行い、得
    られた座標のずれから駆動信号の遅延時間に応じた補正
    値を計算するための情報を獲得する手段がさらに備わっ
    た請求項1に記載のディスプレイ一体型座標入力装置。
  6. 【請求項6】 補正回路は、x方向におけるパネルエッ
    ジから検出電極までの距離に応じて変化する補正値を出
    力する第1の補正回路と、y方向におけるパネルエッジ
    から検出電極までの距離に応じて変化する補正値を出力
    する第2の補正回路と、前記第1の補正回路の出力と前
    記第2の補正回路の出力の積を出力する乗算回路とを備
    えた請求項1に記載のディスプレイ一体型座標入力装
    置。
  7. 【請求項7】 座標検出回路は、検出電極によって検出
    される信号が所定の比較電位を超える瞬間に出力が変化
    するマグニチュードコンパレーターである第1の座標検
    出回路と、前記検出電極によって検出される信号が所定
    の比較電位を下回る瞬間に出力が変化するマグニチュー
    ドコンパレーターである第2の座標検出回路とからな
    り、かつ、補正回路は、前記座標検出回路から送出され
    る2つの座標値から検出電極の位置を演算する演算回路
    を有する請求項1に記載のディスプレイ一体型座標入力
    装置。
  8. 【請求項8】 補正回路は、第1及び第2の座標検出回
    路の平均値を出力する平均値回路をさらに備え、演算回
    路は、座標が第1の所定の値以上であるときに第1の座
    標検出回路の出力を選択し、座標が第2の所定の値以下
    であるときに第2の座標検出回路の出力を選択し、座標
    が前記第1の所定の値と前記第2の所定の値との間であ
    る場合には平均値回路の出力を選択するセレクタを有す
    る請求項7に記載のディスプレイ一体型座標入力装置。
  9. 【請求項9】 座標検出回路は、検出電極によって検出
    される信号がある比較電位を超える瞬間に出力変化する
    マグニチュードコンパレーターである第1の座標検出回
    路と、前記検出電極によって検出される信号がある比較
    電位を下回る瞬間に出力変化するマグニチュードコンパ
    レーターである第2の座標検出回路と、前記検出電極に
    よって検出される信号が極大となる瞬間に出力変化する
    第3の座標検出回路とからなり、かつ、補正回路は、前
    記第1、第2及び第3の座標検出回路から送出される3
    つの座標値から検出電極の位置を演算する演算回路を有
    する請求項1に記載のディスプレイ一体型座標入力装
    置。
  10. 【請求項10】 行座標検出期間と列座標検出期間とに
    おいて、マグニチュードコンパレーターの比較電位をそ
    の都度切り換える手段がさらに備わった請求項7又は9
    に記載のディスプレイ一体型座標入力装置。
  11. 【請求項11】 マトリクスパネルの駆動電圧を検出し
    て、マグニチュードコンパレーターの比較電位をその都
    度切り換える手段がさらに備わった請求項7又は9に記
    載のディスプレイ一体型座標入力装置。
  12. 【請求項12】 検出電極に生じる信号強度に応じて、
    マグニチュードコンパレーターの比較電位を随時切り換
    える手段がさらに備わった請求項7又は9に記載のディ
    スプレイ一体型座標入力装置。
  13. 【請求項13】 演算回路は、座標が第1の所定の値以
    上であるときに第1の座標検出回路の出力を選択し、座
    標が第2の所定の値以下であるときに第2の座標検出回
    路の出力を選択し、座標が前記第1の所定の値と前記第
    2の所定の値との間である場合に第3の座標検出回路の
    出力を選択するセレクタを有する請求項9に記載のディ
    スプレイ一体型座標入力装置。
  14. 【請求項14】 座標が第1の所定の値以上であるとき
    に第1の座標検出回路の出力を利用し、座標が第2の所
    定の値以下であるときに第2の座標検出回路の出力を利
    用し、座標が前記第1の所定の値と前記第2の所定の値
    との間である場合に第3の座標検出回路の出力を利用
    し、その切り換え領域付近においては重みを徐々に変化
    させて、次第に切り換えていく手段がさらに備わった請
    求項9に記載のディスプレイ一体型座標入力装置。
  15. 【請求項15】 互いに直交する複数の行電極(y方
    向)と、複数の列電極(x方向)と、前記行電極及び列
    電極と電気的に絶縁されて、マトリクスパネルの引き出
    し部分におけるタブ(TAB)とタブ(TAB)との間
    隙に形成されたダミー電極と、前記行電極と前記列電極
    との間に封入された表示素子とを少なくとも備えたマト
    リクスパネルと、前記行電極にそれぞれ接続された行電
    極駆動回路と、前記列電極にそれぞれ接続された列電極
    駆動回路と、座標検出期間においては一定電圧を出力す
    るダミー電極に接続されたダミー電極駆動回路と、前記
    マトリクスパネルの行電極及び列電極と静電結合容量に
    よって電気的に結合され、前記マトリクスパネルの行電
    極及び列電極に印加する走査信号を検出する検出電極
    と、前記検出電極の出力信号によって位置情報を得る座
    標検出回路と、前記マトリクスパネル、行電極駆動回
    路、列電極駆動回路、ダミー電極駆動回路、検出電極及
    び座標検出回路を制御する制御回路とを少なくとも備え
    たディスプレイ一体型座標入力装置。
  16. 【請求項16】 マトリクスパネル上のダミー電極への
    印加電圧は、ダミー電極と隣接した行あるいは列電極の
    間に封入された表示素子が応答しないような電圧である
    請求項15に記載のディスプレイ一体型座標入力装置。
  17. 【請求項17】 ダミー電極に印加する電圧は、マトリ
    クスパネルの表示モード時に用いる交流化信号である請
    求項15に記載のディスプレイ一体型座標入力装置。
  18. 【請求項18】 互いに直交する複数の行電極(y方
    向)と複数の列電極(x方向)とを有するマトリクスパ
    ネルと、表示期間においては、前記マトリクスパネルの
    駆動条件に応じた表示用走査パルスを印加し、検出期間
    においては、前記表示期間における駆動条件に関わらず
    一定の振幅値を有する座標検出用走査パルスに切り換え
    て印加する行電極駆動回路と、表示期間においては、マ
    トリクスパネルの駆動条件に応じた表示用駆動パルスを
    印加し、検出期間においては、前記表示期間における駆
    動条件に関わらず一定の振幅値を有する座標検出用走査
    パルスに切り換えて印加する列電極駆動回路と、行電極
    及び列電極の駆動に必要なレベルの電圧を前記行電極駆
    動回路及び前記列電極駆動回路に供給する駆動電源回路
    と、前記マトリクスパネルの行電極及び列電極と静電結
    合容量によって電気的に結合し、前記マトリクスパネル
    の行電極及び列電極に印加する検出用走査パルスを検出
    する検出電極と、前記検出電極の出力信号によって位置
    情報を得る座標検出回路と、前記マトリクスパネル、行
    電極駆動回路、列電極駆動回路、駆動電源回路、検出電
    極及び座標検出回路を制御する制御回路とを少なくとも
    備えたディスプレイ一体型座標入力装置。
  19. 【請求項19】 検出用走査パルスの振幅値が、表示期
    間における駆動パルスの振幅値の設定範囲の最大値以上
    である請求項18に記載のディスプレイ一体型座標入力
    装置。
  20. 【請求項20】 行電極駆動回路及び列電極駆動回路の
    内部に、表示期間には表示用の駆動電圧を選択して出力
    し、検出期間には検出用の駆動電圧を選択して出力する
    選択回路と駆動用電源を設けた請求項18に記載のディ
    スプレイ一体型座標入力装置。
  21. 【請求項21】 マトリクスパネルは、第1のガラス基
    板上に第1の所定方向に第1の所定ピッチで配列された
    列電極と、表示材料層を介して前記第1のガラス基板に
    対向するように設けられた第2のガラス基板上に前記第
    1の所定方向に直交する第2の所定方向に第2の所定ピ
    ッチで配列された行電極とを具備し、前記列電極及び前
    記行電極は、それぞれ前記第1及び第2の所定のピッチ
    を有したまま、少なくとも前記列電極と前記行電極とが
    重なり合った表示領域以外の非表示領域におけるシール
    部近傍まで、屈曲点なく引き出されている請求項1、1
    5又は18のいずれかに記載のディスプレイ一体型座標
    入力装置。
  22. 【請求項22】 マトリクスパネルは、第1のガラス基
    板上に第1の所定方向に第1の所定ピッチで配列された
    列電極と、表示材料層を介して前記第1のガラス基板に
    対向するように設けられた第2のガラス基板上に前記第
    1の所定方向に直交する第2の所定方向に第2の所定ピ
    ッチで配列された行電極と、前記第1及び第2のガラス
    基板上の前記列電極と前記行電極とが重なり合った表示
    領域以外の非表示領域に設けられた引き出し電極部分
    と、前記引き出し電極部分上に設けられ前記引き出し電
    極部分を電気的にシールドする導電性膜とを具備する請
    求項1、15又は18のいずれかに記載のディスプレイ
    一体型座標入力装置。
  23. 【請求項23】 マトリクスパネルが液晶パネルである
    請求項1、15又は18のいずれかに記載のディスプレ
    イ一体型座標入力装置。
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