JPH08195496A - シリコン膜およびその製法 - Google Patents
シリコン膜およびその製法Info
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- JPH08195496A JPH08195496A JP7242286A JP24228695A JPH08195496A JP H08195496 A JPH08195496 A JP H08195496A JP 7242286 A JP7242286 A JP 7242286A JP 24228695 A JP24228695 A JP 24228695A JP H08195496 A JPH08195496 A JP H08195496A
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- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25F—PROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC REMOVAL OF MATERIALS FROM OBJECTS; APPARATUS THEREFOR
- C25F3/00—Electrolytic etching or polishing
- C25F3/02—Etching
- C25F3/12—Etching of semiconducting materials
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F1/00—Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
- G03F1/20—Masks or mask blanks for imaging by charged particle beam [CPB] radiation, e.g. by electron beam; Preparation thereof
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
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- G03F1/22—Masks or mask blanks for imaging by radiation of 100nm or shorter wavelength, e.g. X-ray masks, extreme ultraviolet [EUV] masks; Preparation thereof
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- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Measuring Fluid Pressure (AREA)
- Electron Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 生成されたシリコン膜がきわめて小さな応力
を有していながらも、機械的に安定したものとする。 【解決手段】あらかじめ一定の応力が与えられたシリコ
ン膜であって、特定の導電型式をもつシリコン基板1
に、極性が基板とは逆の導電型式をもつドーピングエー
ジェントn1n2でドーピングを施すとともに、基板の
未処理セクションに電気化学的エッチングを施すことに
よって製造される。製造された膜は、あらかじめ定めら
れた厚さをもつ少なくとも1つの第一セクションAと、
厚さが比較的に大きい少なくとも1つの第二セクション
Bを有していて、これらセクションの総計がシリコン膜
を構成している。
を有していながらも、機械的に安定したものとする。 【解決手段】あらかじめ一定の応力が与えられたシリコ
ン膜であって、特定の導電型式をもつシリコン基板1
に、極性が基板とは逆の導電型式をもつドーピングエー
ジェントn1n2でドーピングを施すとともに、基板の
未処理セクションに電気化学的エッチングを施すことに
よって製造される。製造された膜は、あらかじめ定めら
れた厚さをもつ少なくとも1つの第一セクションAと、
厚さが比較的に大きい少なくとも1つの第二セクション
Bを有していて、これらセクションの総計がシリコン膜
を構成している。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、とくに圧力センサ、力センサ、
加速度センサのような小型センサ内で使用したり、X線
リソグラフィ、電子リソグラフィ、イオン放射投影リソ
グラフィなどといった電磁縞や粒子線を用いたリソグラ
フィのマスクとして使用するための、あらかじめ一定の
応力が与えられたシリコン膜において、特定の導電型式
をもつシリコン基板に、極性が基板とは逆の導電型式を
もつドーピングエージェントでドーピングを施すととも
に、基板の未処理セクションに電気化学的エッチングを
施すことによって製造されるシリコン膜とその製法に関
する。
加速度センサのような小型センサ内で使用したり、X線
リソグラフィ、電子リソグラフィ、イオン放射投影リソ
グラフィなどといった電磁縞や粒子線を用いたリソグラ
フィのマスクとして使用するための、あらかじめ一定の
応力が与えられたシリコン膜において、特定の導電型式
をもつシリコン基板に、極性が基板とは逆の導電型式を
もつドーピングエージェントでドーピングを施すととも
に、基板の未処理セクションに電気化学的エッチングを
施すことによって製造されるシリコン膜とその製法に関
する。
【0002】
【従来技術】小型センサやマスクとして使用可能なシリ
コン膜を製造する方法は、各種の方法が公知である。
コン膜を製造する方法は、各種の方法が公知である。
【0003】上記のようなシリコン膜を製造するひとつ
の方法として時間エッチング法があり、この方法ではシ
リコン基板のエッチング工程が、あらかじめ設定された
時間経過後に打切られる。ただしこの方法では、均等か
つ所定の厚さの膜を作ることが難しい。
の方法として時間エッチング法があり、この方法ではシ
リコン基板のエッチング工程が、あらかじめ設定された
時間経過後に打切られる。ただしこの方法では、均等か
つ所定の厚さの膜を作ることが難しい。
【0004】シリコン膜を作るもうひとつの公知の方法
として、いわゆるエッチストップ法があり、この方法で
はシリコン基板の前処理(ドーピング)によって一定の
深さのところにエッチストップが形成される。
として、いわゆるエッチストップ法があり、この方法で
はシリコン基板の前処理(ドーピング)によって一定の
深さのところにエッチストップが形成される。
【0005】これに類する製法(P++エッチストップ
法)では、シリコン基板の表面層がホウ素によって高い
濃度(1019cm−3)でドーピングされる。そして
次のアルカリエッチング工程において、ホウ素ドーピン
グされた層に達するとエッチング速度が大幅に低下し、
かくしてホウ素ドーピングされた層にほぼ等しい厚さを
もつ膜が形成される。この方法はとくに、USP.N
o.4,256,532(Magdo 他)およびUS
P.No.4,589,952(Behringer
他)において説明されている。ホウ素原子はシリコン原
子よりも小さく、シリコン結晶内で張力を形成すること
から、この方法で製造された膜は、膜の機械的性質に悪
影響を及ぼす大きな応力のもとで形成されることにな
る。ホウ素ドーピングはさらに、高い転位密度をもたら
すため、形成された膜は極めて脆くなる。この膜の張力
を除去する方法として、ホウ素ドーピングされた層にゲ
ルマニウム原子を追加ドーピングする手法がある。ゲル
マニウム原子はシリコン原子よりも大きいので、シリコ
ン結晶内に圧縮応力を生成させ、この圧縮応力によっ
て、ホウ素ドーピングにより膜内に形成された引張り応
力が少なくとも部分的に相殺されるのである(1982
年5月発行の抄録集82−1号の192ページ以降を参
照)。この対策によっ膜の応力全体は確かに小さくなる
が、結晶組織内の原子面での応力は増大する。追加ドー
ピングはさらに、シリコン結晶内の外来原子の数が望ま
しくないほど多くなり、よって膜が脆くなるという結果
に結びつく。
法)では、シリコン基板の表面層がホウ素によって高い
濃度(1019cm−3)でドーピングされる。そして
次のアルカリエッチング工程において、ホウ素ドーピン
グされた層に達するとエッチング速度が大幅に低下し、
かくしてホウ素ドーピングされた層にほぼ等しい厚さを
もつ膜が形成される。この方法はとくに、USP.N
o.4,256,532(Magdo 他)およびUS
P.No.4,589,952(Behringer
他)において説明されている。ホウ素原子はシリコン原
子よりも小さく、シリコン結晶内で張力を形成すること
から、この方法で製造された膜は、膜の機械的性質に悪
影響を及ぼす大きな応力のもとで形成されることにな
る。ホウ素ドーピングはさらに、高い転位密度をもたら
すため、形成された膜は極めて脆くなる。この膜の張力
を除去する方法として、ホウ素ドーピングされた層にゲ
ルマニウム原子を追加ドーピングする手法がある。ゲル
マニウム原子はシリコン原子よりも大きいので、シリコ
ン結晶内に圧縮応力を生成させ、この圧縮応力によっ
て、ホウ素ドーピングにより膜内に形成された引張り応
力が少なくとも部分的に相殺されるのである(1982
年5月発行の抄録集82−1号の192ページ以降を参
照)。この対策によっ膜の応力全体は確かに小さくなる
が、結晶組織内の原子面での応力は増大する。追加ドー
ピングはさらに、シリコン結晶内の外来原子の数が望ま
しくないほど多くなり、よって膜が脆くなるという結果
に結びつく。
【0006】これに対して、冒頭に挙げた電気化学的エ
ッチストップ法、たとえばEP−A−367750(I
MS)から公知の方法を使用すると、よい結果が得られ
る。この公知の方法では、エッチストップが、pn接合
面を用いて実現されており、基板の表面層をドーピング
するためのドーピングエージェントの濃度が、生成され
た膜が用途に適した応力特性を有するように選定されて
いる。このとき応力の種類(引張り応力または圧縮応
力)はシリコン原子に対するドーピングエージェント原
子の大きさによって決まり、応力の大きさはドーピング
エージェントの膿度によって決まる。この公知の方法に
よって製造された膜は、一定の厚さを有している。
ッチストップ法、たとえばEP−A−367750(I
MS)から公知の方法を使用すると、よい結果が得られ
る。この公知の方法では、エッチストップが、pn接合
面を用いて実現されており、基板の表面層をドーピング
するためのドーピングエージェントの濃度が、生成され
た膜が用途に適した応力特性を有するように選定されて
いる。このとき応力の種類(引張り応力または圧縮応
力)はシリコン原子に対するドーピングエージェント原
子の大きさによって決まり、応力の大きさはドーピング
エージェントの膿度によって決まる。この公知の方法に
よって製造された膜は、一定の厚さを有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような膜をマイク
ロメカニックスの分野に適用する場合や、とくに投影リ
ソグラフィのマスクとして使用する場合、シリコン膜の
応力特性が重要な意味をもつ。多くの場合、生成された
膜のうち、少なくとも一部セクションの応力ができるだ
け小さくなるように製造工程を設計することが望まし
い。
ロメカニックスの分野に適用する場合や、とくに投影リ
ソグラフィのマスクとして使用する場合、シリコン膜の
応力特性が重要な意味をもつ。多くの場合、生成された
膜のうち、少なくとも一部セクションの応力ができるだ
け小さくなるように製造工程を設計することが望まし
い。
【0008】よって本発明の課題は、生成された膜が極
めて小さな応力を有しながらも、機械的に安定したもの
となるように、上述の方法を改善することにある。さら
に上述の方法は、膜の再加工時の機械的影響をその製造
段階ですでに考慮に入れることができるものであること
が望ましい。
めて小さな応力を有しながらも、機械的に安定したもの
となるように、上述の方法を改善することにある。さら
に上述の方法は、膜の再加工時の機械的影響をその製造
段階ですでに考慮に入れることができるものであること
が望ましい。
【0009】
【発明の開示】この課題は、冒頭に挙げた方法では簡単
な方法で、すなわち、シリコン基板の表面のうち少なく
とも1つの特定の(第一の)セクションにマスキングを
施すとともに、シリコン基板のうちマスキングされてい
ない第二のセクションにドーピングエージェントを用い
て一定の濃度でドーピングを施すことによってこの第二
のセクションだけに一定の厚さのドーピング層を形成し
たあと、シリコン基板の第一のセクションからマスキン
グを除去してからシリコン基板にドーピングエージェン
トを用いて一定の濃度でドーピングを施して、ドーピン
グされていなかった第一のセクションに相対的に薄いド
ーピング層を形成し、そしてシリコン基板に電気化学的
エッチングを施して基板の未処理領域を取り除き、かく
して少なくとも1つの第一のセクションと少なくとも1
つの第二のセクションからなり、第一のセクションが第
二のセクションよりも薄いシリコン膜を形成することに
よって解決されている。
な方法で、すなわち、シリコン基板の表面のうち少なく
とも1つの特定の(第一の)セクションにマスキングを
施すとともに、シリコン基板のうちマスキングされてい
ない第二のセクションにドーピングエージェントを用い
て一定の濃度でドーピングを施すことによってこの第二
のセクションだけに一定の厚さのドーピング層を形成し
たあと、シリコン基板の第一のセクションからマスキン
グを除去してからシリコン基板にドーピングエージェン
トを用いて一定の濃度でドーピングを施して、ドーピン
グされていなかった第一のセクションに相対的に薄いド
ーピング層を形成し、そしてシリコン基板に電気化学的
エッチングを施して基板の未処理領域を取り除き、かく
して少なくとも1つの第一のセクションと少なくとも1
つの第二のセクションからなり、第一のセクションが第
二のセクションよりも薄いシリコン膜を形成することに
よって解決されている。
【0010】上述の課題の有利な解決法として、シリコ
ン基板の表面に、第一のセクションと第二のセクション
とに区分した一定厚さの阻止層を、第二のセクションの
阻止層のほうが薄くなるように形成し、シリコン基板に
阻止層を介して一定量のイオン注入または拡散を行うこ
とによりドーピングを施し、かくして阻止層の阻止特性
の違いから第一のセクションのほうが第二のセクション
よりも厚いドーピング層を形成し、そのあとシリコン基
板の表面から阻止層を除去し、最後にシリコン基板に電
気化学的エッチングを施して未処理の領域を取り除き、
かくして少なくとも1つの第一のセクションと少なくと
も1つの第二のセクションからなり、第一のセクション
が第二のセクションよりも薄いシリコン膜を形成する方
法もある。
ン基板の表面に、第一のセクションと第二のセクション
とに区分した一定厚さの阻止層を、第二のセクションの
阻止層のほうが薄くなるように形成し、シリコン基板に
阻止層を介して一定量のイオン注入または拡散を行うこ
とによりドーピングを施し、かくして阻止層の阻止特性
の違いから第一のセクションのほうが第二のセクション
よりも厚いドーピング層を形成し、そのあとシリコン基
板の表面から阻止層を除去し、最後にシリコン基板に電
気化学的エッチングを施して未処理の領域を取り除き、
かくして少なくとも1つの第一のセクションと少なくと
も1つの第二のセクションからなり、第一のセクション
が第二のセクションよりも薄いシリコン膜を形成する方
法もある。
【0011】これによって、少なくとも2つのセクショ
ンから、すなわち少なくとも1つの一定厚さの第一セク
ションと、厚さが第一セクションよりも大きい少なくと
も1つの第二セクションとから膜が成形される。厚いほ
うのセクションによって膜の機械的強さが保証される一
方、この厚いほうのセクションは、薄いほうのセクショ
ンへ力を加える、または薄いほうのセクションからの力
を受けるのに適している。かくして、第一のセクション
と第二のセクションとを適宜組み合わせることによっ
て、膜の機械的特性を、ドーピング原子の種類とサイズ
やドーピング濃度だけによってではなく、厚さによって
もコントロールすることができる。すなわち、膜の特性
を極めてフレキシブルに設定できるパラメータが1つ増
えることになる。この方法はさらに、低いコストで実施
可能であるうえ、機械的性質があらかじめ精密に設定さ
れた膜を再現可能に生産できる。
ンから、すなわち少なくとも1つの一定厚さの第一セク
ションと、厚さが第一セクションよりも大きい少なくと
も1つの第二セクションとから膜が成形される。厚いほ
うのセクションによって膜の機械的強さが保証される一
方、この厚いほうのセクションは、薄いほうのセクショ
ンへ力を加える、または薄いほうのセクションからの力
を受けるのに適している。かくして、第一のセクション
と第二のセクションとを適宜組み合わせることによっ
て、膜の機械的特性を、ドーピング原子の種類とサイズ
やドーピング濃度だけによってではなく、厚さによって
もコントロールすることができる。すなわち、膜の特性
を極めてフレキシブルに設定できるパラメータが1つ増
えることになる。この方法はさらに、低いコストで実施
可能であるうえ、機械的性質があらかじめ精密に設定さ
れた膜を再現可能に生産できる。
【0012】実践的には、上述の方法からいくつかの実
施形態が考えられる。
施形態が考えられる。
【0013】まず最初の実施形態では、厚いほうの第二
のセクションを膜の境界に沿って形成し、面積の大きい
第一のセクションを、第二セクションに取り囲まれるよ
うに配置する。この実施形態では、境界部分に高いドー
ピングエージェント濃度でドーピングを施してここでシ
リコン膜の引張り応力を発生させ、発生した引張り応力
を、第二セクションに取り囲まれた大きな薄いセクショ
ンへ力を及ぼすことができる。この実施形態の利点は、
中央部へのドーピング量がとくに少なくてすみ、機械的
に安定した膜を製造できることにある。
のセクションを膜の境界に沿って形成し、面積の大きい
第一のセクションを、第二セクションに取り囲まれるよ
うに配置する。この実施形態では、境界部分に高いドー
ピングエージェント濃度でドーピングを施してここでシ
リコン膜の引張り応力を発生させ、発生した引張り応力
を、第二セクションに取り囲まれた大きな薄いセクショ
ンへ力を及ぼすことができる。この実施形態の利点は、
中央部へのドーピング量がとくに少なくてすみ、機械的
に安定した膜を製造できることにある。
【0014】別の実施形態として、薄いほうの第一セク
ションを膜の境界に沿って成形し、面積の大きい第二の
セクションを、第一セクションに取り囲まれるように配
置する。この実施形態では、薄い境界部分が、これに取
り囲まれた面積の大きい厚いほうのセクションを弾性懸
架する役目を果たす。境界部分に取り囲まれたセクショ
ン内の応力は、厚い膜部分が、できる限り応力が小さく
しかも平らで機械的に充分安定する値まで、この弾性懸
架によって減少させることができる。さらに膜の弾性懸
架によって、膜の再加工時または膜の使用時に生じる追
加応力を減少させ、または補償することができる。
ションを膜の境界に沿って成形し、面積の大きい第二の
セクションを、第一セクションに取り囲まれるように配
置する。この実施形態では、薄い境界部分が、これに取
り囲まれた面積の大きい厚いほうのセクションを弾性懸
架する役目を果たす。境界部分に取り囲まれたセクショ
ン内の応力は、厚い膜部分が、できる限り応力が小さく
しかも平らで機械的に充分安定する値まで、この弾性懸
架によって減少させることができる。さらに膜の弾性懸
架によって、膜の再加工時または膜の使用時に生じる追
加応力を減少させ、または補償することができる。
【0015】本発明のシリコン膜の特別な実施形態とし
て、電磁線や粒子線を用いたリソグラフィ用の投影マス
クとして使用するための実施形態があって、ここでは複
数のアパーチャの形をなすマスク組織が、マスク上での
位置によって異なるアパーチャ密度を有していて、投影
マスクが、一定厚さとアパーチャ密度をもちドーピング
エージェントによって所定の濃度にドーピングされた少
なくとも1つのシリコン膜第一セクションと、それより
も厚さとアパーチャ密度が大きくドーピングエージェン
トによって所定の濃度にドーピングされた少なくとも1
つのシリコン膜第二セクションを有しており、少なくと
も1つの第一セクションと少なくとも1つの第二セクシ
ョンとが集まってシリコンマスクを構成している。
て、電磁線や粒子線を用いたリソグラフィ用の投影マス
クとして使用するための実施形態があって、ここでは複
数のアパーチャの形をなすマスク組織が、マスク上での
位置によって異なるアパーチャ密度を有していて、投影
マスクが、一定厚さとアパーチャ密度をもちドーピング
エージェントによって所定の濃度にドーピングされた少
なくとも1つのシリコン膜第一セクションと、それより
も厚さとアパーチャ密度が大きくドーピングエージェン
トによって所定の濃度にドーピングされた少なくとも1
つのシリコン膜第二セクションを有しており、少なくと
も1つの第一セクションと少なくとも1つの第二セクシ
ョンとが集まってシリコンマスクを構成している。
【0016】このような実施形態の場合、マスク組織の
位置ずれや歪みを最小限に抑えるため、製造条件に応じ
て生じる膜の応力に加えて、その後の工程でマスク組織
(アパーチャ)が局所的にばらついたときに発生する問
題や製造後マスクに残る応力にも考慮が払われる。組織
のアパーチャ密度が高い場合、実効弾性率が大幅に変化
するので、その領域では通常、形成されたマスク組織に
大きな歪みが見られる。実効弾性率のこの変化は、厚い
ほうの第二のセクションを正確にこの部分へ配置するこ
とによって少なくとも部分的に平坦化することができ、
組織の歪みを弱めることができる。これに対してマスク
のアパーチャ密度が低い領域では、膜の実効弾性率の変
化は小さく、したがって薄い第一のセクションとして成
形することができる。第一のセクションと第二のセクシ
ョンとの共同作用により局所的平衡が生成され、これに
よってマスク組織の歪みが最小限に抑えられるととも
に、膜の機械的安定性が保持される。投影マスクにはも
ちろん、上述のような、第一または第二セクションをな
す境界部が備わっている。
位置ずれや歪みを最小限に抑えるため、製造条件に応じ
て生じる膜の応力に加えて、その後の工程でマスク組織
(アパーチャ)が局所的にばらついたときに発生する問
題や製造後マスクに残る応力にも考慮が払われる。組織
のアパーチャ密度が高い場合、実効弾性率が大幅に変化
するので、その領域では通常、形成されたマスク組織に
大きな歪みが見られる。実効弾性率のこの変化は、厚い
ほうの第二のセクションを正確にこの部分へ配置するこ
とによって少なくとも部分的に平坦化することができ、
組織の歪みを弱めることができる。これに対してマスク
のアパーチャ密度が低い領域では、膜の実効弾性率の変
化は小さく、したがって薄い第一のセクションとして成
形することができる。第一のセクションと第二のセクシ
ョンとの共同作用により局所的平衡が生成され、これに
よってマスク組織の歪みが最小限に抑えられるととも
に、膜の機械的安定性が保持される。投影マスクにはも
ちろん、上述のような、第一または第二セクションをな
す境界部が備わっている。
【0017】本発明の方法または本発明のシリコン膜ま
たはマスクのその他の特徴および利点は、図面を参照し
て以下に行う詳細な説明により、より明らかとなる。
たはマスクのその他の特徴および利点は、図面を参照し
て以下に行う詳細な説明により、より明らかとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下では、添付の図を援用して、
本発明の方法および本発明の膜の各種実施形態について
詳しく説明する。
本発明の方法および本発明の膜の各種実施形態について
詳しく説明する。
【0019】以下の説明は、薄いシリコンプレート状の
基板、たとえばSiウエハーの部分断面図を示した図1
(a),(b),(c)に関するものである。
基板、たとえばSiウエハーの部分断面図を示した図1
(a),(b),(c)に関するものである。
【0020】シリコン基板(n型またはp型)を選択す
ると、ドーピングエージェントの種類は、エッチストッ
プに必要なpn接合を形成するためには、導電型式が反
対である特定のグループの物質に制限される。p型ウエ
ハー、たとえばホウ素ドーピングウエハーの場合、ドー
ピングエージェントは、燐や砒素といったドナーのグル
ープから選定されるが、n型ウエハーの場合には、ホウ
素やガリウムといったアクセプタのグループから選定さ
れる。
ると、ドーピングエージェントの種類は、エッチストッ
プに必要なpn接合を形成するためには、導電型式が反
対である特定のグループの物質に制限される。p型ウエ
ハー、たとえばホウ素ドーピングウエハーの場合、ドー
ピングエージェントは、燐や砒素といったドナーのグル
ープから選定されるが、n型ウエハーの場合には、ホウ
素やガリウムといったアクセプタのグループから選定さ
れる。
【0021】どのようなドーピングエージェントを選択
すべきかは、シリコン膜内に形成しようとする応力の種
類によって決まってくる。直径が基板のシリコン原子の
それよりも大きいドーピング原子、たとえばガリウムや
砒素は、膜内に圧縮応力を形成するが、直径がシリコン
原子のそれよりも小さいドーピング原子、たとえばホウ
素や燐は、膜内に引張り応力を作り出す。形成される応
力の程度は主として、原子の大きさの相違とドーピング
エージェントの濃度とによって決まる。重要な元素の原
子半径(単位:10−12m)を以下の表にまとめてあ
る(Roempp chemielexikon第9版
より)。
すべきかは、シリコン膜内に形成しようとする応力の種
類によって決まってくる。直径が基板のシリコン原子の
それよりも大きいドーピング原子、たとえばガリウムや
砒素は、膜内に圧縮応力を形成するが、直径がシリコン
原子のそれよりも小さいドーピング原子、たとえばホウ
素や燐は、膜内に引張り応力を作り出す。形成される応
力の程度は主として、原子の大きさの相違とドーピング
エージェントの濃度とによって決まる。重要な元素の原
子半径(単位:10−12m)を以下の表にまとめてあ
る(Roempp chemielexikon第9版
より)。
【0022】
【表1】
【0023】図1に示した本発明の方法の実施形態で
は、ホウ素ドーピングウエハー(p型)が使用されてい
る。このウエハーには、引張り応力を生成するためには
燐でドーピングを施し、圧縮応力を生成するためには砒
素でドーピングを施す。もちろん、燐ドーピングと砒素
ドーピングを組み合わせて、発生した引張り応力または
圧縮応力を少なくとも部分的に補正することも可能であ
る。
は、ホウ素ドーピングウエハー(p型)が使用されてい
る。このウエハーには、引張り応力を生成するためには
燐でドーピングを施し、圧縮応力を生成するためには砒
素でドーピングを施す。もちろん、燐ドーピングと砒素
ドーピングを組み合わせて、発生した引張り応力または
圧縮応力を少なくとも部分的に補正することも可能であ
る。
【0024】本発明の方法の最初の工程では、シリコン
ウエハー1の表面の第一セクションAに、ウエハー表面
の第二セクションだけが露出するようにマスキングが施
される。
ウエハー1の表面の第一セクションAに、ウエハー表面
の第二セクションだけが露出するようにマスキングが施
される。
【0025】マスキングのため、シリコン基板表面にド
ーピングエージェントを通さない層2、たとえばSiO
2層がラップされる。この層に、公知のリソグラフ法を
用いてエッチングを施し、その部分がシリコン基板の第
二のセクションBの表面となる。
ーピングエージェントを通さない層2、たとえばSiO
2層がラップされる。この層に、公知のリソグラフ法を
用いてエッチングを施し、その部分がシリコン基板の第
二のセクションBの表面となる。
【0026】次の工程では、ドーピングエージェントn
2を用いて基板のドーピングが行われるが、このとき図
1(a)に示すとおりSiO2マスキングが行われてい
るので、ドーピングされるのはマスキングが施されてい
ない第二のセクションBだけである。
2を用いて基板のドーピングが行われるが、このとき図
1(a)に示すとおりSiO2マスキングが行われてい
るので、ドーピングされるのはマスキングが施されてい
ない第二のセクションBだけである。
【0027】ドーピング工程は基本的に、公知の方法の
どれかを用いて実施することができる。ただし本実施形
態においては、被覆法またはイオン注入法を拡散法、た
とえばドライブイン拡散法やその他RTA(Rapid
Thermal Annealing)法などの熱活
性法と組み合わせて用いることが望ましい。これらドー
ピング法は、ドーピング濃度や深さを簡単かつ良好に調
節することができるからである。もちろん、被覆法、イ
オン注入法、拡散法または熱活性法を任意に組み合わせ
ることも可能である。必要なら追加熱処理によって、望
みのドーピング深さを達成することもできる。
どれかを用いて実施することができる。ただし本実施形
態においては、被覆法またはイオン注入法を拡散法、た
とえばドライブイン拡散法やその他RTA(Rapid
Thermal Annealing)法などの熱活
性法と組み合わせて用いることが望ましい。これらドー
ピング法は、ドーピング濃度や深さを簡単かつ良好に調
節することができるからである。もちろん、被覆法、イ
オン注入法、拡散法または熱活性法を任意に組み合わせ
ることも可能である。必要なら追加熱処理によって、望
みのドーピング深さを達成することもできる。
【0028】シリコンウエハーの第二セクションのドー
ピングn2が終わると、第一セクションを覆っているマ
スキング2を取り除く。これは図示の例では、適切なS
iO2溶剤によって簡単な方法で行われている。
ピングn2が終わると、第一セクションを覆っているマ
スキング2を取り除く。これは図示の例では、適切なS
iO2溶剤によって簡単な方法で行われている。
【0029】ここに図示していない実施形態では、シリ
コンウエハーのすでにドーピングされた第二セクション
Bに(リソグラフ法により)マスキングを施して後続の
ドーピングをセクションAだけに制限し、かくして第二
のセクションBがそれ以上ドーピングされるのを防止し
ている。
コンウエハーのすでにドーピングされた第二セクション
Bに(リソグラフ法により)マスキングを施して後続の
ドーピングをセクションAだけに制限し、かくして第二
のセクションBがそれ以上ドーピングされるのを防止し
ている。
【0030】次の工程(図1(b)を参照)では、シリ
コンウエハーの表面層全体、すなわちウエハーの第一セ
クションAと第二セクションBとが、第一セクションA
にドーピング層n1が形成されるように一定量のドーピ
ングエージェントによりドーピングされる。どんなドー
ピングエージェントを使用するかは、製造する膜に与え
ようとする応力特性によって決まる。ただしこの第二の
ドーピング工程では、生成されるドーピング層n1がこ
の第一セクションAでは相当薄くなるように、ドーピン
グエージェントが選択されている。必要なら、この工程
で追加熱処理(拡散または活性化)を施すこともでき
る。
コンウエハーの表面層全体、すなわちウエハーの第一セ
クションAと第二セクションBとが、第一セクションA
にドーピング層n1が形成されるように一定量のドーピ
ングエージェントによりドーピングされる。どんなドー
ピングエージェントを使用するかは、製造する膜に与え
ようとする応力特性によって決まる。ただしこの第二の
ドーピング工程では、生成されるドーピング層n1がこ
の第一セクションAでは相当薄くなるように、ドーピン
グエージェントが選択されている。必要なら、この工程
で追加熱処理(拡散または活性化)を施すこともでき
る。
【0031】セクションAやBでのドーピング層n1、
n2の厚さは、いわゆるpn接合部によって決まる。す
なわちドーピング濃度(nドーピング)はウエハーの基
礎ドーピングの濃度(pドーピング)に等しくなる厚さ
によって決まる。
n2の厚さは、いわゆるpn接合部によって決まる。す
なわちドーピング濃度(nドーピング)はウエハーの基
礎ドーピングの濃度(pドーピング)に等しくなる厚さ
によって決まる。
【0032】第二のドーピング工程が終わると、ウエハ
ーのnドーピング側に、電気接点による電気化学的エッ
チングを行うための準備が施される。たとえばこのウエ
ハー側に、エッチング工程時にシリコンウエハー内で電
位がほぼ均等に分布するよう、導電層、たとえば金属層
が付加される。
ーのnドーピング側に、電気接点による電気化学的エッ
チングを行うための準備が施される。たとえばこのウエ
ハー側に、エッチング工程時にシリコンウエハー内で電
位がほぼ均等に分布するよう、導電層、たとえば金属層
が付加される。
【0033】本発明による方法の最後の工程は、電気化
学的エッチング工程である。この工程では、シリコンウ
エハーは、一定温度のアルカリエッチング溶液、たとえ
ばKOH水溶液が満たされた電気化学的エッチングセル
へ装入される。電気学的エッチングセルの電極(陽極)
は、ウエハー自体によって形成される。すなわち、ドー
ピングされたウエハー側が(n型)ドーピング層と接触
することによって形成される。これに対して第二の電極
(陰極)は、エッチング溶液に対して耐性のある導電性
物質、たとえば金やプラチナの板から構成されていて、
セル内の、ウエハーから離れたところに配置されてい
る。電気化学的エッチングの際、これら2つの電極間に
は電圧、たとえば1〜1.5Vの電圧が印加される。こ
の電圧によって、n型ドーピング層内に充分の高さの電
位が発生し、この電位がKOHエッチング溶液に対して
ドーピング溶液を不動態化させる。残りのp型ウエハー
材料は低電位のままで、不動態化は行われないので、こ
の部分だけにエッチングが施される。
学的エッチング工程である。この工程では、シリコンウ
エハーは、一定温度のアルカリエッチング溶液、たとえ
ばKOH水溶液が満たされた電気化学的エッチングセル
へ装入される。電気学的エッチングセルの電極(陽極)
は、ウエハー自体によって形成される。すなわち、ドー
ピングされたウエハー側が(n型)ドーピング層と接触
することによって形成される。これに対して第二の電極
(陰極)は、エッチング溶液に対して耐性のある導電性
物質、たとえば金やプラチナの板から構成されていて、
セル内の、ウエハーから離れたところに配置されてい
る。電気化学的エッチングの際、これら2つの電極間に
は電圧、たとえば1〜1.5Vの電圧が印加される。こ
の電圧によって、n型ドーピング層内に充分の高さの電
位が発生し、この電位がKOHエッチング溶液に対して
ドーピング溶液を不動態化させる。残りのp型ウエハー
材料は低電位のままで、不動態化は行われないので、こ
の部分だけにエッチングが施される。
【0034】電気化学的エッチング工程については、K
assel大学へ提出された博士論文のなかでFeng
Shi氏により詳しく研究されており、その後公表さ
れた「マイクロメカニックス用シリコンのマイクロスト
ラクチャリングのための湿式化学的エッチングプロセ
ス」(Kassel大学1994年)と題された論文の
なかで詳しく論じられている。
assel大学へ提出された博士論文のなかでFeng
Shi氏により詳しく研究されており、その後公表さ
れた「マイクロメカニックス用シリコンのマイクロスト
ラクチャリングのための湿式化学的エッチングプロセ
ス」(Kassel大学1994年)と題された論文の
なかで詳しく論じられている。
【0035】上述の論文から分かるように、エッチング
プロセスは、pn接合部に達する前にすでに停止する。
すなわち形成された膜は、n層とp層からなるサンドイ
ッチ構造を有している。ただし残留ウエハー材料の厚さ
は、pn接合部の深さと正比例しているので、製造され
た膜は、第一セクションn1での厚さが第二セクション
n2でのそれよりも小さくなる。以下の表は、pn接合
部の深さと膜の厚さ(単位:μm)を比較したものであ
る。表記のデータは、上述の論文から引用した。
プロセスは、pn接合部に達する前にすでに停止する。
すなわち形成された膜は、n層とp層からなるサンドイ
ッチ構造を有している。ただし残留ウエハー材料の厚さ
は、pn接合部の深さと正比例しているので、製造され
た膜は、第一セクションn1での厚さが第二セクション
n2でのそれよりも小さくなる。以下の表は、pn接合
部の深さと膜の厚さ(単位:μm)を比較したものであ
る。表記のデータは、上述の論文から引用した。
【0036】
【表2】 第一セクションにおけるドーピングエージェントn1の
膿度は、要求に応じて、第二セクションにおけるドーピ
ングエージェントn2の濃度よりも低くしたり、等しく
したり、高くしたりすることができる。各セクションで
のドーピングエージェントの種類と濃度に応じて、製造
後の膜内の応力が決まってくる。
膿度は、要求に応じて、第二セクションにおけるドーピ
ングエージェントn2の濃度よりも低くしたり、等しく
したり、高くしたりすることができる。各セクションで
のドーピングエージェントの種類と濃度に応じて、製造
後の膜内の応力が決まってくる。
【0037】実際の用途からして、第一セクションにお
ける膜の厚さは約3μm未満(望ましくは1−2.5μ
m)であるのに対し、第二セクションにおける膜の厚さ
は約3μmより大(望ましくは4−8μm)となってい
る。電気化学的エッチングプロセスに関する実際の経験
値からすると、ドーピング層の厚さは、最終的に適切な
厚さの膜を得るためには、生じるpn構造から見てもっ
と薄くすべきである。膜の厚さが第一セクションと第二
セクションとで異なっていること、すなわち生じたpn
サンドイッチ構造のn層とp層の厚さが異なっているこ
とは(図1(c)を参照)、形成された膜の応力特性に
追加影響を与える。ウエハーの基本ドーピング層にある
p層は、ドーピング濃度が比較的低いため応力も低い
が、厚いn層はドーピングの仕方に応じて圧縮応力また
は引張り応力を帯びる。つまり形成された応力は基本的
に、これら2つの層の応力の共同作用によっている。応
力の違いが、第一セクションのサンドイッチ構造と第二
セクションのそれに起因している場合、膜製造後直ちに
バランスが調節されるが、このときさらにセクション間
で相互影響が生じる。これら効果のすべてを、既定の応
力特性を有する膜を製造する際に利用することができ、
最大限のフレキシビリティが得られる。
ける膜の厚さは約3μm未満(望ましくは1−2.5μ
m)であるのに対し、第二セクションにおける膜の厚さ
は約3μmより大(望ましくは4−8μm)となってい
る。電気化学的エッチングプロセスに関する実際の経験
値からすると、ドーピング層の厚さは、最終的に適切な
厚さの膜を得るためには、生じるpn構造から見てもっ
と薄くすべきである。膜の厚さが第一セクションと第二
セクションとで異なっていること、すなわち生じたpn
サンドイッチ構造のn層とp層の厚さが異なっているこ
とは(図1(c)を参照)、形成された膜の応力特性に
追加影響を与える。ウエハーの基本ドーピング層にある
p層は、ドーピング濃度が比較的低いため応力も低い
が、厚いn層はドーピングの仕方に応じて圧縮応力また
は引張り応力を帯びる。つまり形成された応力は基本的
に、これら2つの層の応力の共同作用によっている。応
力の違いが、第一セクションのサンドイッチ構造と第二
セクションのそれに起因している場合、膜製造後直ちに
バランスが調節されるが、このときさらにセクション間
で相互影響が生じる。これら効果のすべてを、既定の応
力特性を有する膜を製造する際に利用することができ、
最大限のフレキシビリティが得られる。
【0038】上述の方法を用いると、最初のドーピング
工程で基板全体にドーピング層を形成し、そのあと第一
セクションのマスキング、または第二セクションのドー
ピングを行うことも可能である。すなわち上述の製造工
程の順序は、本発明の枠内で、必要性に応じて適宜設定
することができる。
工程で基板全体にドーピング層を形成し、そのあと第一
セクションのマスキング、または第二セクションのドー
ピングを行うことも可能である。すなわち上述の製造工
程の順序は、本発明の枠内で、必要性に応じて適宜設定
することができる。
【0039】図2の(a)および(b)は、イオン注入
法を用いて表面層のドーピングを行う、本発明による方
法の実施形態を示したものである。
法を用いて表面層のドーピングを行う、本発明による方
法の実施形態を示したものである。
【0040】分かりやすくするため、ここでもp型基板
(ホウ素ドーピング基板)に、nドーピング(燐、砒素
によるドーピング)を行った例を示してある。
(ホウ素ドーピング基板)に、nドーピング(燐、砒素
によるドーピング)を行った例を示してある。
【0041】この実施形態の場合、シリコン表面が、マ
スクの代わりに一定の厚さの阻止層でラップされてい
る。この阻止層として、たとえばSiO2層を使用でき
る。
スクの代わりに一定の厚さの阻止層でラップされてい
る。この阻止層として、たとえばSiO2層を使用でき
る。
【0042】阻止層は、リソグラフ法を用いて少なくと
も1つの第一セクションと少なくとも1つの第二セクシ
ョンに区分されていて、第二セクションBにおける阻止
層が薄くなっているのに対し、残りの第一セクションA
の厚さはそのままであり、その結果として阻止層は、場
所によって厚さと阻止作用が異なっている。
も1つの第一セクションと少なくとも1つの第二セクシ
ョンに区分されていて、第二セクションBにおける阻止
層が薄くなっているのに対し、残りの第一セクションA
の厚さはそのままであり、その結果として阻止層は、場
所によって厚さと阻止作用が異なっている。
【0043】次の工程では、たとえばイオン注入法を用
いて、阻止層を介してシリコン基板へ一定量のイオンが
注入される。SiO2を介して第一セクションAへ注入
されたイオンは、シリコン基板へ達する前に、比較的薄
いSiO2を介して第二セクションBへ注入されたイオ
ンよりも強く阻止されることから、注入されたイオンの
平均到達距離は、第二セクションBにおけるよりも第一
セクションAにおけるほうが短くなる。図の例では、注
入されたイオン量は、SiO2層の吸収能力が比較的小
さいため、セクションAでもBでもほぼ同じであり、体
積n1、n2当たりの注入イオン濃度は、第二セクショ
ンBにおけるほうが第一セクションAにおけるよりも高
い。単位体積当たりの平均ドーピング濃度もこの関連か
ら分かる。ドーピングエージェントの実際の濃度は、ほ
ぼガウス関数に近似の曲線をたどる。つまり1回のイオ
ン注入工程だけで、ドーピングエージェント含有率が高
くて薄い層n1を第一セクションAに形成すると同時
に、ドーピングエージェント含有率が低くて厚い層n2
を第二セクションBに形成することができる。
いて、阻止層を介してシリコン基板へ一定量のイオンが
注入される。SiO2を介して第一セクションAへ注入
されたイオンは、シリコン基板へ達する前に、比較的薄
いSiO2を介して第二セクションBへ注入されたイオ
ンよりも強く阻止されることから、注入されたイオンの
平均到達距離は、第二セクションBにおけるよりも第一
セクションAにおけるほうが短くなる。図の例では、注
入されたイオン量は、SiO2層の吸収能力が比較的小
さいため、セクションAでもBでもほぼ同じであり、体
積n1、n2当たりの注入イオン濃度は、第二セクショ
ンBにおけるほうが第一セクションAにおけるよりも高
い。単位体積当たりの平均ドーピング濃度もこの関連か
ら分かる。ドーピングエージェントの実際の濃度は、ほ
ぼガウス関数に近似の曲線をたどる。つまり1回のイオ
ン注入工程だけで、ドーピングエージェント含有率が高
くて薄い層n1を第一セクションAに形成すると同時
に、ドーピングエージェント含有率が低くて厚い層n2
を第二セクションBに形成することができる。
【0044】イオン注入後、SiO2阻止層は取り除く
ことができる。注入イオンは次の工程で、ドーピング原
子(ドナー)の役目を果たすことができるよう、公知の
方法で熱的に活性化される。すなわち、必要ならpn接
合部の深さを調節することのできる熱的活性化のあと、
シリコン基板の表面層に、本発明によるドーピング層n
1、n2が生じるが、その厚さは第二セクションBにお
けるよりも第一セクションAにおけるほうが薄い。
ことができる。注入イオンは次の工程で、ドーピング原
子(ドナー)の役目を果たすことができるよう、公知の
方法で熱的に活性化される。すなわち、必要ならpn接
合部の深さを調節することのできる熱的活性化のあと、
シリコン基板の表面層に、本発明によるドーピング層n
1、n2が生じるが、その厚さは第二セクションBにお
けるよりも第一セクションAにおけるほうが薄い。
【0045】この方法で調製されたシリコン基板は、所
期の膜を製造するため、上述の電気化学的エッチング工
程へ送られる(図2bを参照)。このときパラメータ
(阻止層の厚さ、ドーピングエージェント、イオンエネ
ルギー、イオン量)をどう設定するかによって、厚さと
応力が均一でないシリコン膜を作ることもできれば、厚
さは均一でないが応力は均一なシリコン膜を作ることも
できる。
期の膜を製造するため、上述の電気化学的エッチング工
程へ送られる(図2bを参照)。このときパラメータ
(阻止層の厚さ、ドーピングエージェント、イオンエネ
ルギー、イオン量)をどう設定するかによって、厚さと
応力が均一でないシリコン膜を作ることもできれば、厚
さは均一でないが応力は均一なシリコン膜を作ることも
できる。
【0046】上述の方法は、イオン注入法というドーピ
ング法に限定されるわけではない。この方法の枠内で、
阻止層をドーピングエージェントで被覆し、次いで阻止
層を介してシリコン基板までドーピング原子を拡散させ
ることによってドーピング層を形成することも可能であ
る。
ング法に限定されるわけではない。この方法の枠内で、
阻止層をドーピングエージェントで被覆し、次いで阻止
層を介してシリコン基板までドーピング原子を拡散させ
ることによってドーピング層を形成することも可能であ
る。
【0047】図3は、本発明によるシリコン膜の簡単な
実施例を示したものである。この膜は、たとえばp型ウ
エハー1に燐ドーピングを施すことによって製造される
が、このとき、第二のセクションn2は膜の境界に沿っ
てのみ形成され、第一のセクションn1はその全体がこ
の境界に取り囲まれていて、第一のセクションn1での
ドーピング濃度は第二セクションn2でのそれよりも低
くなっている。ドーピング濃度の高い膜セクションn2
では、引張り応力が比較的高いのに対して、ドーピング
濃度の低いセクションn1では製造条件から応力がほと
んど存在しない。このため、膜製造後は、境界部n2か
らドーピング濃度の低いセクションn1へ向けて、外向
きの張力が作用する。この実施形態の利点は、一定の応
力特性を有する膜で、そのドーピング濃度を同じ応力特
性をもち厚さも同じ膜よりも低く設定できる膜を製造で
きることにある。
実施例を示したものである。この膜は、たとえばp型ウ
エハー1に燐ドーピングを施すことによって製造される
が、このとき、第二のセクションn2は膜の境界に沿っ
てのみ形成され、第一のセクションn1はその全体がこ
の境界に取り囲まれていて、第一のセクションn1での
ドーピング濃度は第二セクションn2でのそれよりも低
くなっている。ドーピング濃度の高い膜セクションn2
では、引張り応力が比較的高いのに対して、ドーピング
濃度の低いセクションn1では製造条件から応力がほと
んど存在しない。このため、膜製造後は、境界部n2か
らドーピング濃度の低いセクションn1へ向けて、外向
きの張力が作用する。この実施形態の利点は、一定の応
力特性を有する膜で、そのドーピング濃度を同じ応力特
性をもち厚さも同じ膜よりも低く設定できる膜を製造で
きることにある。
【0048】図3に示した膜境界部(第二セクションn
2)には、膜の外部エッジに通常見られる切り欠き作用
をかなり小さくすることができ、よってこの箇所での膜
の破損を防ぐことができるという利点もある。
2)には、膜の外部エッジに通常見られる切り欠き作用
をかなり小さくすることができ、よってこの箇所での膜
の破損を防ぐことができるという利点もある。
【0049】境界部3に存在する引張り応力は、膜中央
部4が平らに維持されるよう、大きく設定しなければな
らない。このために必要な引張り応力は、ドーピング濃
度、第一セクション4の厚さと大きさ、および第二セク
ション3の厚さと大きさに左右され、経験的にまたは分
析によって決定される。こうして得られたパラメータに
基づき、当該セクション3および4のドーピング濃度と
深さが決定される。
部4が平らに維持されるよう、大きく設定しなければな
らない。このために必要な引張り応力は、ドーピング濃
度、第一セクション4の厚さと大きさ、および第二セク
ション3の厚さと大きさに左右され、経験的にまたは分
析によって決定される。こうして得られたパラメータに
基づき、当該セクション3および4のドーピング濃度と
深さが決定される。
【0050】ここには示されていない、本発明による面
積の大きな膜の実施例では、ドーピング濃度が高く肉の
厚いセクションが、矩形、望ましくは正方形の境界を有
するよう成形される。この境界の内部にはドーピング濃
度が低くて肉の薄いセクションが複数ある。すなわちこ
の膜は、面積が同じで矩形、望ましくは正方形の複数の
領域に区分されており、これら領域は、ドーピング濃度
の高い境界によって互いに分割されている。本発明によ
る膜のこのような実施状態は、センサ、なかでも面積の
大きいマイクロメカニックス用エレメントに適してい
る。
積の大きな膜の実施例では、ドーピング濃度が高く肉の
厚いセクションが、矩形、望ましくは正方形の境界を有
するよう成形される。この境界の内部にはドーピング濃
度が低くて肉の薄いセクションが複数ある。すなわちこ
の膜は、面積が同じで矩形、望ましくは正方形の複数の
領域に区分されており、これら領域は、ドーピング濃度
の高い境界によって互いに分割されている。本発明によ
る膜のこのような実施状態は、センサ、なかでも面積の
大きいマイクロメカニックス用エレメントに適してい
る。
【0051】境界の幅は、膜全体のサイズからして小さ
ことが望ましい。すなわち膜表面の大部分が薄いセクシ
ョンから構成されていて、アクティブな膜面として使用
できる一方、これら薄いセクションの境界部は単に機械
的補強と必要な引張り応力の確保の役目を果たしている
ことが望ましい。
ことが望ましい。すなわち膜表面の大部分が薄いセクシ
ョンから構成されていて、アクティブな膜面として使用
できる一方、これら薄いセクションの境界部は単に機械
的補強と必要な引張り応力の確保の役目を果たしている
ことが望ましい。
【0052】図4の(a)および(b)は、本発明によ
る膜のまた別の実施形態を示したものであり、この例で
は上記の実施例とは違って、第一セクションn1が膜の
境界5に沿って設けられているのに対し、膜の第二セク
ションn2はこの境界5の内部に配置されている。
る膜のまた別の実施形態を示したものであり、この例で
は上記の実施例とは違って、第一セクションn1が膜の
境界5に沿って設けられているのに対し、膜の第二セク
ションn2はこの境界5の内部に配置されている。
【0053】この実施形態は、投影マスクとして、とく
にX線リソグラフィまたはイオン放射リソグラフィに使
用するためのものである。ウエハー1の直径は上記の適
用例では150mm程度で、円形の境界5は110mm
の平均径を有しており、この境界5の内部ではマスク組
織に使用可能な膜面6があって、ここで一般に正方形の
約75×75mmサイズの膜面をとることができる。本
発明の製造技術を用いると、膜面部分での応力を約2−
5Mpaまで下げることが可能である。
にX線リソグラフィまたはイオン放射リソグラフィに使
用するためのものである。ウエハー1の直径は上記の適
用例では150mm程度で、円形の境界5は110mm
の平均径を有しており、この境界5の内部ではマスク組
織に使用可能な膜面6があって、ここで一般に正方形の
約75×75mmサイズの膜面をとることができる。本
発明の製造技術を用いると、膜面部分での応力を約2−
5Mpaまで下げることが可能である。
【0054】図4(a)から分かるとおり、投影マスク
は製造後、機械的に敏感なマスクの取扱いに便利なよう
に、適切なホルダ7、たとえばソリッドガラスやシリコ
ンフレームに固定される。
は製造後、機械的に敏感なマスクの取扱いに便利なよう
に、適切なホルダ7、たとえばソリッドガラスやシリコ
ンフレームに固定される。
【0055】図4(b)から、ウエハーのソリッド部分
から膜への移行部での上述の切り欠き作用を小さくする
ため、境界5が膜の外部エッジから離れた位置にあるこ
とが分かる。
から膜への移行部での上述の切り欠き作用を小さくする
ため、境界5が膜の外部エッジから離れた位置にあるこ
とが分かる。
【0056】境界内部にある膜領域6の厚さとドーピン
グにより、機械的な安定が得られている。ただし膜領域
3で製造時にドーピングが行われるため、一定の応力が
発生する。この応力は、本発明の方法で形成された膜で
は、薄い肉厚と比較的弾性の高い部分からなる境界5に
よって補償されている。言い換えると、製造時に発生し
た応力は、ウエハー1のフレームとの弾性結合によっ
て、全体が同じ厚さの膜の場合よりも小さくなる。製造
時に発生する応力の補償は、機械的安定性が維持され、
しかもあとで望ましくないマスク組織の歪みの生じない
ように行われる。この弾性結合は、マスク使用時の利点
ももたらす。弾性結合はたとえば、熱による応力変化や
リソグラフィ放射(イオン)によって生じる応力も補償
することができる。
グにより、機械的な安定が得られている。ただし膜領域
3で製造時にドーピングが行われるため、一定の応力が
発生する。この応力は、本発明の方法で形成された膜で
は、薄い肉厚と比較的弾性の高い部分からなる境界5に
よって補償されている。言い換えると、製造時に発生し
た応力は、ウエハー1のフレームとの弾性結合によっ
て、全体が同じ厚さの膜の場合よりも小さくなる。製造
時に発生する応力の補償は、機械的安定性が維持され、
しかもあとで望ましくないマスク組織の歪みの生じない
ように行われる。この弾性結合は、マスク使用時の利点
ももたらす。弾性結合はたとえば、熱による応力変化や
リソグラフィ放射(イオン)によって生じる応力も補償
することができる。
【0057】図5に示した、本発明によるシリコン膜の
また別の実施形態は、イオン放射リソグラフィの投影マ
スクとして使用するためのものであるが、ここでは薄い
第一のセクションn1と厚い第二のセクションn2と
が、前述の実施例のように一定のパターンで配置されて
いるのではなく、製造するマスクのアパーチャ密度に応
じて配置されている。すなわち、マスク組織がほとんど
ないか、あっても寸法の小さいマスク領域8には、薄い
セクションn1が配置されているのに対して、多くのま
たは大きなマスク組織が存在するマスク領域9には、厚
いセクションn2が配置されている。このようにセクシ
ョンを配分することによって、マスクに存在する応力に
対する、あとで形成されたマスク組織への影響が考慮さ
れている。アパーチャ密度の高いマスク領域9では、膜
が一定厚さの場合の実効弾性率の相対的変化は、アパー
チャ密度が小さい領域8におけるそれよりも大きい結
果、マスク組織の形成によって膜の応力状態の変化が生
じる。アパーチャ密度が高い領域9におけるこの実効弾
性率の減少はしかし、本発明による投影マスクでは、大
きな肉厚によってできる限り補償されているので、マス
ク組織の歪みが極めて小さくなくると考えられる。
また別の実施形態は、イオン放射リソグラフィの投影マ
スクとして使用するためのものであるが、ここでは薄い
第一のセクションn1と厚い第二のセクションn2と
が、前述の実施例のように一定のパターンで配置されて
いるのではなく、製造するマスクのアパーチャ密度に応
じて配置されている。すなわち、マスク組織がほとんど
ないか、あっても寸法の小さいマスク領域8には、薄い
セクションn1が配置されているのに対して、多くのま
たは大きなマスク組織が存在するマスク領域9には、厚
いセクションn2が配置されている。このようにセクシ
ョンを配分することによって、マスクに存在する応力に
対する、あとで形成されたマスク組織への影響が考慮さ
れている。アパーチャ密度の高いマスク領域9では、膜
が一定厚さの場合の実効弾性率の相対的変化は、アパー
チャ密度が小さい領域8におけるそれよりも大きい結
果、マスク組織の形成によって膜の応力状態の変化が生
じる。アパーチャ密度が高い領域9におけるこの実効弾
性率の減少はしかし、本発明による投影マスクでは、大
きな肉厚によってできる限り補償されているので、マス
ク組織の歪みが極めて小さくなくると考えられる。
【0058】最後に指摘しておくべきは、本発明の枠内
には、厚さが領域によって異なっているシリコン膜を製
造するのに適した公知の方法がすべて含まれるというこ
とである。たとえばエピタキシャル法も適用することが
できる。本発明によると、厚さの異なる3つ以上のセク
ションからなる膜、たとえば第三または第四のセクショ
ンの厚さが第一のセクションよりも小さく、または第二
のセクションよりも大きい膜を製造することも可能であ
る。すなわち上述の実施形態や本発明による方法、それ
に本発明によるシリコン膜やシリコン投影マスクは、多
くの可能性のうちの単なる例に過ぎない。
には、厚さが領域によって異なっているシリコン膜を製
造するのに適した公知の方法がすべて含まれるというこ
とである。たとえばエピタキシャル法も適用することが
できる。本発明によると、厚さの異なる3つ以上のセク
ションからなる膜、たとえば第三または第四のセクショ
ンの厚さが第一のセクションよりも小さく、または第二
のセクションよりも大きい膜を製造することも可能であ
る。すなわち上述の実施形態や本発明による方法、それ
に本発明によるシリコン膜やシリコン投影マスクは、多
くの可能性のうちの単なる例に過ぎない。
【図1】本発明の方法の一実施形態の説明図である。
【図2】本発明の方法のその他の実施形態の説明図であ
る。
る。
【図3】本発明による膜の一実施形態を示す断面図であ
る。
る。
【図4】(a)は本発明による膜の別の実施形態の上面
図、(b)はその断面図である。
図、(b)はその断面図である。
【図5】本発明によるシリコン投影マスクの一実施形態
の説明図である。
の説明図である。
1 シリコンウエハー 2 マスキング 3 境界部(第二セクション) 4 膜中央部(第一セクション) 5 境界 6 膜面 7 ホルダ 8 マスク組織の少ないマスク領域 9 マスク組織の多いマスク領域 A 第一セクション B 第二セクション n1(第一セクションの)ドーピング層 n2(第二セクションの)ドーピング層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/3063 21/308 B // G03F 7/38 501 H01L 21/306 L (72)発明者 ハンス ロシュナー オーストリア国、A−1190 ウィーン、ヴ ェガガッセ 6 (72)発明者 フェン シー ドイツ国、D−34121 カッセル、ホイブ ナーシュトラーセ 15 (72)発明者 イヴァイロ ダブリュー.ランゲロウ ドイツ国、D−34225 バウンナタール、 オーベル ゾマーバッハシュトラーセ 45
Claims (19)
- 【請求項1】 とくに圧力センサ、力センサ、加速度セ
ンサのような小型センサ内で使用したり、X線リソグラ
フィ、電子リソグラフィ、イオン放射投影リソグラフィ
などといった電磁線や粒子線を用いたリソグラフィのマ
スクとして使用するための、あらかじめ一定の応力が与
えられたシリコン膜において、特定の導電型式をもつシ
リコン基板に、極性が基板とは逆の導電型式をもつドー
ピングエージェントでドーピングを施すとともに、基板
の未処理セクションに電気化学的エッチングを施すこと
によって製造されるシリコン膜の製法であって、以下の
工程を含むもの: a) シリコン基板の表面の少なくとも1つの特定の第
一セクションにマスキングを施す工程、 b) シリコン基板の表面のマスキングされていない第
二セクションに所定の厚さのドーピング層を形成するた
め、このセクションに、ドーピングエージェントを用い
てあらかじめ定められた濃度でドーピングを施す工程、 c) 基板表面の第一セクションからマスキングを除去
する工程、 d) 基板のドーピングされていない第一セクションに
比較的に薄いドーピング層を形成するため、ドーピング
エージェントを用いてあらかじめ定められた濃度でシリ
コン基板にドーピングを施す工程、 e) ドーピングされた第一および第二セクションの下
に位置する基板部分を除去し、少なくとも1つの第一お
よび第二セクションからなるシリコン膜で、その厚さが
第二セクションにおけるよりも第一セクションにおける
ほうが薄いシリコン膜を形成するため、シリコン基板に
電気化学的エッチングを施す工程。 - 【請求項2】 工程c)を実施後シリコン基板の第二セ
クションにマスキングを施し、工程d)を実施後このマ
スキングを除去すること特徴とする請求項1の方法。 - 【請求項3】 とくに圧力センサ、力センサ、加速度セ
ンサのような小型センサ内で使用したり、X線リソグラ
フィ、電子リソグラフィ、イオン放射投影リソグラフィ
などといった電磁線や粒子線を用いたリソグラフィのマ
スクとして使用するための、あらかじめ一定の応力が与
えられたシリコン膜において、特定の導電型式をもつシ
リコン基板に、極性が基板とは逆の導電型式をもつドー
ピングエージェントでドーピングを施すとともに、基板
の未処理セクションに電気化学的エッチングを施すこと
によって製造されるシリコン膜の製法であって、以下の
工程を含むもの: a) 1つの第一および第二セクションからなるシリコ
ン基板の表面に所定の厚さをもつ阻止層を形成する工
程、 b) 第二セクション内の阻止層の厚さを所定の量減ら
す工程、 c) 阻止層を介して所定量のイオンを注入または拡散
することによってシリコン基板にドーピングを施し、こ
のとき形成されたドーピング層の厚さが、阻止層の阻止
特性の違いにより第二セクションにおけるよりも第一セ
クションにおけるほうが薄くなるようにする工程、 d) シリコン基板の表面から阻止層を除去する工程、 e) 基板の未処理の部分を除去し、少なくとも1つの
第一および第二セクションからなるシリコン膜で、その
厚さが第二セクションにおけるよりも第一セクションに
おけるほうが薄い膜を形成するために、シリコン基板に
電気化学的エッチングを施す工程。 - 【請求項4】 阻止層がSiO2層であることを特徴と
する請求項3の方法。 - 【請求項5】 第一セクション内のシリコン膜の厚さが
約3μm未満、望ましくは約1−2.5μmであり、か
つ第二セクション内のシリコン膜の厚さが約3μmより
大、望ましくは約4−8μmであることを特徴とする請
求項1または3の方法。 - 【請求項6】 シリコン基板がp型であり、たとえばホ
ウ素ドーピングされており、ドーピングエージェントが
n型である、たとえば燐または砒素であることをもって
特徴とする請求項1ないし5のいずれかの方法。 - 【請求項7】 燐がドーピングエージェントとして第一
セクションでも第二セクションでも使用されることを特
徴とする請求項6の方法。 - 【請求項8】 とくに圧力センサ、力センサ、加速度セ
ンサのような小型センサ内で使用したり、X線リソグラ
フィ、電子リソグラフィ、イオン放射投影リソグラフィ
などといった電磁線や粒子線を用いたリソグラフィのマ
スクとして使用するための、あらかじめ一定の応力が与
えられたシリコン膜において、特定の導電型式をもつシ
リコン基板に、極性が基板とは逆の導電型式をもつドー
ピングエージェントでドーピングを施すとともに、基板
の未処理セクションに電気化学的エッチングを施すこと
によって製造されるシリコン膜であって、 a) 所定の厚さを有し、かつあらかじめ定められた濃
度でドーピングが施された少なくとも1つの第一セクシ
ョン、および、 b) 比較的に大きな厚さを有し、かつあらかじめ定め
られた濃度でドーピングが施された少なくとも1つの第
二セクション、を有し、少なくとも1つの第一セクショ
ンと少なくとも1つの第二セクションの総計から構成さ
れていることを特徴とするシリコン膜。 - 【請求項9】 第二セクションの部分の厚さが3μmを
越え、望ましくは4−8μmであることを特徴とする請
求項8のシリコン膜。 - 【請求項10】 第一セクションの部分の厚さが3μm
未満、望ましくは1−2.5μmであることを特徴とす
る請求項8のシリコン膜。 - 【請求項11】 シリコン基板がD型であり、たとえば
ホウ素ドーピングされており、ドーピングエージェント
がn型である、たとえば燐または砒素であることを特徴
とする請求項8ないし10のいずれかのシリコン膜。 - 【請求項12】 第一セクションが膜の境界にほぼ沿っ
て形成されており、面積の大きな第二セクション全体が
境界の内部に配置されていることを特徴とする請求項8
ないし11のどれかによるシリコン膜。 - 【請求項13】 第二セクションが膜の境界にほぼ沿っ
て形成されており、面積の大きな第一セクション全体が
境界の内部に配置されていることを特徴とする請求項8
ないし12のいずれかのシリコン膜。 - 【請求項14】 膜の境界が正面から見て正方形であ
り、境界の幅が膜全体の寸法からして小さいことを特徴
とする請求項12または13のシリコン膜。 - 【請求項15】 膜の境界が正面から見て円形であり、
境界の幅が膜全体の寸法からして小さいことを特徴とす
る請求項12または13のシリコン膜。 - 【請求項16】 X線リソグラフィ、電子リソグラフ
ィ、イオン放射投影リソグラフィなどといった電磁線や
粒子線を用いたリソグラフィ用のシリコン製投影マスク
で;アパーチャからなるマスク組織がマスク上の位置に
よって異なるアパーチャ密度を有しており、特定の導電
型式をもつシリコン基板に、極性が基板とは逆の導電型
式をもつドーピングエージェントでドーピングを施すと
ともに、基板の未処理セクションに電気化学的エッチン
グを施すことによって製造され、 a) 所定の厚さとあらかじめ定められたアパーチャ密
度を有し、ドーピングエージェントによりあらかじめ定
められた濃度でドーピングが施された少なくとも1つの
第一セクション、および、 b) 比較的に大きな厚さと比較的に高いアパーチャ密
度を有し、ドーピングエージェントによりあらかじめ定
められた濃度でドーピングが施された少なくとも1つの
第二セクション、を有し、少なくとも1つの第一セクシ
ョンと少なくとも1つの第二セクションの総計から構成
されていることを特徴とするシリコン製投影マスク。 - 【請求項17】 第一セクションにおける平均ドーピン
グ濃度が第二セクションのそれに等しいことを特徴とす
る請求項16のシリコン製投影マスク。 - 【請求項18】 第一セクションにおける平均ドーピン
グ濃度が第二セクションのそれより低いことを特徴とす
る請求項16のシリコン製投影マスク。 - 【請求項19】 第一セクションにおける平均ドーピン
グ濃度が第二セクションのそれより高いことを特徴とす
る請求項16のシリコン製投影マスク。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| AT1585/94 | 1994-08-16 | ||
| AT158594 | 1994-08-16 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08195496A true JPH08195496A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=3516603
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7242286A Pending JPH08195496A (ja) | 1994-08-16 | 1995-08-15 | シリコン膜およびその製法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5672449A (ja) |
| JP (1) | JPH08195496A (ja) |
| DE (1) | DE19527314A1 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| US6156217A (en) * | 1996-05-13 | 2000-12-05 | Ims-Ionen Mikrofabrikations Systeme Gmbh | Method for the purpose of producing a stencil mask |
| US5882496A (en) * | 1997-02-27 | 1999-03-16 | The Regents Of The University Of California | Porous silicon structures with high surface area/specific pore size |
| US5968336A (en) * | 1997-10-30 | 1999-10-19 | Micron Technology, Inc. | Method for fabricating lithographic stencil masks |
| JPH11162823A (ja) * | 1997-12-01 | 1999-06-18 | Nikon Corp | マスク作製用部材、マスク及びそれらの製造方法 |
| DE19824401B4 (de) * | 1998-05-30 | 2009-11-19 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zur Herstellung eines Sensormembransubstrats |
| US6187481B1 (en) | 1998-08-20 | 2001-02-13 | Micron Technology, Inc. | Semiconductive material stencil mask and methods of manufacturing stencil masks from semiconductive material, utilizing different dopants |
| US6300017B1 (en) * | 1998-08-20 | 2001-10-09 | Micron Technology, Inc. | Stencil masks and methods of manufacturing stencil masks |
| JP2000077304A (ja) * | 1998-08-31 | 2000-03-14 | Nikon Corp | 荷電粒子線露光装置用マスク及び荷電粒子線露光装置 |
| DE19857549B4 (de) * | 1998-12-14 | 2009-12-24 | Robert Bosch Gmbh | Sensor mit einer Membran und Verfahren zur Herstellung des Sensors mit einer Membran |
| JP3119255B2 (ja) * | 1998-12-22 | 2000-12-18 | 日本電気株式会社 | マイクロマシンスイッチおよびその製造方法 |
| US6511777B1 (en) * | 1999-11-05 | 2003-01-28 | Texas Instruments Incorporated | Method for manufacturing a phase shift photomask |
| AU2003221959A1 (en) * | 2002-04-15 | 2003-11-03 | Kevin S. Jones | Single crystal silicon membranes for microelectromechanical applications |
| US20040104454A1 (en) * | 2002-10-10 | 2004-06-03 | Rohm Co., Ltd. | Semiconductor device and method of producing the same |
| US7144750B2 (en) * | 2003-06-12 | 2006-12-05 | Dalsa Semiconductor Inc. | Method of fabricating silicon-based MEMS devices |
| US20060115919A1 (en) * | 2004-11-30 | 2006-06-01 | Gogoi Bishnu P | Method of making a microelectromechanical (MEM) device using porous material as a sacrificial layer |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4256532A (en) * | 1977-07-05 | 1981-03-17 | International Business Machines Corporation | Method for making a silicon mask |
| DE3425063A1 (de) * | 1984-07-07 | 1986-02-06 | Licentia Patent-Verwaltungs-Gmbh, 6000 Frankfurt | Maske fuer die roentgenlithographie |
| EP0203215B1 (de) * | 1985-05-29 | 1990-02-21 | Ibm Deutschland Gmbh | Verfahren zur Reparatur von Transmissionsmasken |
| US4966663A (en) * | 1988-09-13 | 1990-10-30 | Nanostructures, Inc. | Method for forming a silicon membrane with controlled stress |
-
1995
- 1995-07-26 DE DE19527314A patent/DE19527314A1/de not_active Withdrawn
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- 1995-08-15 US US08/515,409 patent/US5672449A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE19527314A1 (de) | 1996-02-22 |
| US5672449A (en) | 1997-09-30 |
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|---|---|---|---|
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