JPH08198751A - カルバメート誘導体 - Google Patents

カルバメート誘導体

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JPH08198751A
JPH08198751A JP614295A JP614295A JPH08198751A JP H08198751 A JPH08198751 A JP H08198751A JP 614295 A JP614295 A JP 614295A JP 614295 A JP614295 A JP 614295A JP H08198751 A JPH08198751 A JP H08198751A
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JP
Japan
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group
compound
acid
phenyl
carbamate
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Pending
Application number
JP614295A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Takeuchi
誠 竹内
Makoto Naito
良 内藤
Masahiko Hayakawa
昌彦 早川
Masaru Ikeda
賢 池田
Yasuo Isomura
八州男 磯村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式(I)で示されるカルバメート誘
導体又はその塩。 【化1】 (但し、式中の記号は以下の意味を示す。 A:酸素原子、若しくはNR1で中断されていてもよい
アルキレン基 R1:水素原子、低級アルキル基、又は低級アルコキシ
カルボニル基 Ph:置換基を有していてもよいフェニル基 B環:窒素原子上に置換基を有していてもよく、架橋を
有していてもよい含窒素飽和ヘテロ環) 【効果】 M3受容体拮抗作用を有し、泌尿器疾患、呼
吸器疾患又は消化器疾患の予防又は治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ムスカリン受容体拮抗
作用を有するカルバメート誘導体又はその塩に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ムスカリン受容体につき研究がな
されており、ムスカリン受容体拮抗作用を有する化合物
は、気管支拡張、胃腸運動抑制、酸分泌抑制、口渇、散
瞳、膀胱収縮抑制、発汗減少及び頻脈等を引き起こすこ
とが知られている。このムスカリン受容体には、少なく
とも3種のサブタイプが存在することが知られている。
主にM1受容体は脳等に、M2受容体は心臓等に、またM
3受容体は、平滑筋や腺組織に存在する。
【0003】上記ムスカリン受容体拮抗作用を有する化
合物については従来より知られているものが多数ある
が、M1、M2、M3受容体に対して非選択的に拮抗する
ので、特定の疾患の治療を目的とすることは容易ではな
かった。近年、ムスカリン受容体のサブタイプの研究が
進み、M1、M2、M3受容体に選択的に拮抗する化合物
が検討されている(GB 2249093、特開平1−
131145号及び特開平3−133980号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来化合物
とは化学構造を異にする、優れたムスカリンM3受容体
親和性を有し、かつムスカリンM3受容体拮抗作用を有
する化合物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記ムス
カリンM3受容体拮抗作用を有する化合物につき、鋭意
検討した結果、新規なカルバメート誘導体を創製し、本
発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明化合物は、下記一般式
(I)で示されるカルバメート誘導体又はその塩であ
る。
【0007】
【化4】
【0008】(但し、式中の記号は以下の意味を示す。
【0009】A:酸素原子、若しくはNR1で中断され
ていてもよいアルキレン基 R1:水素原子、低級アルキル基、又は低級アルコキシ
カルボニル基 Ph:置換基を有していてもいてもよいフェニル基 B環:窒素原子上に置換基を有していてもよく、架橋を
有していてもよい含窒素飽和ヘテロ環) 本発明化合物において、好ましい化合物としては上記一
般式(I)において、B環で示される基が、窒素原子上
に置換基を有していてもよく架橋を有していてもよい含
窒素飽和ヘテロ環として一般式(IIa)、(IIb)
又は(IIc)で示される基である。
【0010】
【化5】
【0011】
【化6】
【0012】B環は、一般式(IIa)、(IIb)又
は(IIc)で示されるように、飽和であって、窒素原
子を環骨格に含む。また、一般式(IIa)又は(II
b)のB環では、m+n又はm+lが3乃至5の整数で
あるので、5乃至7員環である。
【0013】
【化7】
【0014】
【化8】
【0015】
【化9】
【0016】B環が一般式(IIb)又は(IIc)で
示される場合は、いずれも架橋が存在する。一般式(I
Ib)では、1個の窒素原子と1個の炭素原子とが橋頭
となっているが、一般式(IIc)では、2個の炭素原
子が橋頭となっている。B環が一般式(IIb)又は
(IIc)で示される場合は、酸素原子と結合する炭素
原子は、環上の炭素原子であればいずれでもよく、即
ち、橋頭となる4級炭素原子でもよければ、一般式(I
Ib)又は(IIc)ではCH2と表記されている炭素
原子がその結合によりメチン炭素となっているものでも
よい。
【0017】
【化10】
【0018】
【化11】
【0019】更に、B環が、一般式(IIc)で示され
る場合において、
【0020】
【化12】
【0021】
【化13】
【0022】一般式(IIc)で示されるB環につい
て、rとsとtとの和が3の場合を次の化14に例示す
る。lが1のときを左欄とし、lが2のときを中央欄と
し、lが3のときを右欄とした。B環として、化15に
例示される環が好ましい。
【0023】
【化14】
【0024】
【化15】
【0025】「Q-」で示される四級アンモニウム塩の
陰イオンとしては、ハロゲン原子のイオン、トリフルオ
ロメタンスルホネート、p−トルエンスルホネート、メ
タンスルホネート等が挙げられ、特に、ハロゲン原子の
イオン、即ち、ハロゲン化物イオンが好ましいが、これ
らに限られるものではない。例えば、塩化物イオン、臭
化物イオン、ヨウ化物イオン、硝酸イオン、硫酸イオ
ン、リン酸イオン、炭酸イオン等の無機陰イオン、フォ
ルメート(HCOO-)、アセテート(CH3CO
-)、プロピオネート、オキサレート、マロネート等
のカルボキシレート、グルタミン酸等のアミノ酸の陰イ
オン等が更に挙げられる。ハロゲン化物イオンでは、臭
化物イオン又はヨウ化物イオンは好ましい。なお、陰イ
オンは、通常のイオン交換反応により、適宜、好ましい
陰イオンに変換できるものである。
【0026】「低級アルキル基」とは、炭素数1乃至6
個の直鎖状又は分枝状のアルキル基を意味する。低級ア
ルキル基としては、具体的には例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペン
チル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−
ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル
基、1,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘ
キシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル
基、3−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル
基、1,2−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチ
ル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブ
チル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル
基、2−エチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロ
ピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1−エチ
ル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプ
ロピル基等が挙げられる。これらの基のうち、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基
などの炭素数が1乃至4のアルキル基が好ましく、メチ
ル基及びエチル基がより好ましく、メチル基が更に好ま
しい。
【0027】「アルキレン基」としては、炭素数が2乃
至8個のアルキレン基が挙げられ、具体的には、エチレ
ン基、メチルメチレン基、トリメチレン基、ジメチルメ
チレン基、テトラメチレン基、メチルトリメチレン基、
エチルエチレン基、ジメチルエチレン基、エチルメチル
メチレン基、ペンタメチレン基、メチルテトラメチレン
基、ジメチルトリメチレン基、トリメチルエチレン基、
ジエチルメチレン基、ヘキサメチレン基、メチルペンタ
メチレン基、ジメチルテトラメチレン基、ヘプタメチレ
ン基、オクタメチレン基等が挙げられる。
【0028】酸素原子、若しくはNR1で中断されてい
てもよいアルキレン基としては、上記アルキレン基の任
意の位置が、酸素原子で中断されているアルキレン基、
あるいは、アルキレン基の任意の位置がNR1で中断さ
れているアルキレン基又は中断されていないアルキレン
基を意味する。また、Aの両端の2つの結合手はPhと
窒素原子が共に結合している1つの炭素原子と結合して
いることから、Aはこの炭素原子を含む環を形成してい
る。Aを含む環として好ましいものは、シクロプロパ
ン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、
シクロヘプタン、シクロオクタン、テトラヒドロフラ
ン、テトラヒドロピラン、ピロリジン、ヘキサヒドロピ
リジン、N−メチル−ヘキサヒドロピリジン、N−t−
ブトキシカルボニル−ヘキサヒドロピリジン等が挙げら
れる。更に好ましくは、シクロブタン、シクロペンタン
である。
【0029】「低級アルケニル基」は炭素数が2乃至6
個の直鎖又は分岐状のアルケニル基であり、具体的には
ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、メチルプロペニ
ル基、メチルプロペニル基、ジメチルビニル基、ペンテ
ニル基、メチルブテニル基、ジメチルプロペニル基、エ
チルプロペニル基、ヘキセニル基、ジメチルブテニル
基、メチルペンテニル基等が挙げられる。これらの基の
うち、ビニル基、プロペニル基等の炭素数が2乃至3の
アルケニル基が好ましい。
【0030】「低級アルキニル基」は、炭素数が2乃至
6個の直鎖又は分岐状のアルキニル基であり、具体的に
はエチニル基、プロピニル基、ブチニル基、メチルプロ
ピニル基、ペンチニル基、メチルブチニル基、ヘキシニ
ル基等が挙げられる。これらの基のうち、エチニル基、
プロピニル基等の炭素数が2乃至3のアルキニル基が好
ましい。
【0031】「低級アルコキシカルボニル基」として
は、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プ
ロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、
ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、s
ec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカル
ボニル基、ペンチルオキシ(アミルオキシ)カルボニル
基、イソペンチルオキシカルボニル基、tert−ペン
チルオキシカルボニル基、ネオペンチルオキシカルボニ
ル基、2−メチルブトキシカルボニル基、1、2−ジメ
チルプロポキシカルボニル基、1−エチルプロポキシカ
ルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基などが挙げら
れる。
【0032】「アラキル基」とは、「低級アルキル基」
の任意の水素がアリール基で置換された基を意味する。
「アリール基」とは、芳香族炭化水素基を意味するが、
炭素数6乃至14個のアリール基が好ましい。具体的に
は、フェニル基、ナフチル基、インデニル基、アントリ
ル基、フェナントリル基であり、更に好ましくはフェニ
ル基又はナフチル基である。
【0033】「置換基を有していてもよいフェニル
基」、及び「置換基を有していてもよいアラルキル基」
におけるアリール基の置換基としてはハロゲン原子、低
級アルキル基、トリハロゲノメチル基、低級アルケニル
基、低級アルキニル基、低級アルコキシ基、水酸基、シ
アノ基、ニトロ基、アミノ基、モノ−若しくはジ−低級
アルキルアミノ基、アミノメチル基、ジアミノメチル基
等が挙げられる。
【0034】「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、又はヨウ素原子をいうが、このいずれ
の原子の組み合わせであってもよい。また、置換基がハ
ロゲン原子の場合は、置換基の数は、特に限定されな
い。
【0035】「トリハロゲノメチル基」としては、トリ
フルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリブロモメ
チル基、トリヨードメチル基、ジクロロブロモメチル基
等が挙げられる。
【0036】「低級アルコキシ基」としては、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブ
トキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、te
rt−ブトキシ基、ペンチルオキシ(アミルオキシ)
基、イソペンチルオキシ基、tert−ペンチルオキシ
基、ネオペンチルオキシ基、2−メチルブトキシ基、
1、2−ジメチルプロポキシ基、1−エチルプロポキシ
基、ヘキシルオキシ基などが挙げられる。
【0037】「モノ−若しくはジ−低級アルキルアミノ
基」としては、アミノ基中の水素原子1乃至2個が上記
低級アルキル基で置換されたアミノ基を意味し、メチル
アミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジメチ
ルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基等
が挙げられる。
【0038】本発明化合物(I)は、場合により不斉炭
素原子を有するため、これに基づく光学異性体が存在す
る。また、置換基の種類によっては、二重結合を有する
ので、幾何異性体が存在する。本発明は、これらの異性
体の分離されたものあるいは混合物を全て包含する。
【0039】本発明化合物(I)には、酸と塩を形成す
ることができるものがある。かかる塩としては塩酸、臭
化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸の鉱酸
や、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、マロン酸、
コハク酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、ク
エン酸、酒石酸、炭酸、ピクリン酸、メタンスルホン
酸、エタンスルホン酸、グルタミン酸等の有機酸との酸
付加塩を挙げることができる。さらに、本発明化合物
(I)は水和物、エタノール等の溶媒和物や結晶多形の
物質として単離される。
【0040】(製造法)本発明化合物(I)は、種々の
製造法を適用して製造することができる。以下にその代
表的な製造法について説明する。
【0041】第1製法
【0042】
【化16】
【0043】(式中、Ph、A、B環は前記の通りであ
る。) 本発明化合物(I)は、一般式(III)で示されるイ
ソシアネート化合物と一般式(IV)で示されるアルコ
ール化合物とを縮合させることにより得られる。
【0044】本反応は化合物(III)とその反応対応
量の化合物(IV)とを不活性溶媒中室温下乃至加熱還
流下攪拌することにより行われる。
【0045】前記不活性溶媒としては、例えばジメチル
ホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、テト
ラクロロエタン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジメトキシエタン、酢酸エチル、ベンゼン、トル
エン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド等や、こ
れらの混合溶媒が挙げられるが、種々の反応条件に応じ
て適宜選択される。
【0046】第2製法
【0047】
【化17】
【0048】(式中、Ph、A、及びB環は前記の通り
である。T1は、脱離基を示し、ハロゲン原子、低級ア
ルコキシ基、フェノキシ基、イミダゾリル基等を意味す
る。) A法:本発明化合物(I)は、一般式(V)で示される
化合物と一般式(IV)で示されるアルコール化合物と
を反応させることにより得られる。
【0049】本反応は、化合物(V)とその反応対応量
の化合物(IV)とを前記不活性溶媒中氷冷下乃至室温
下、場合により加温下攪拌することにより行われる。
【0050】反応を促進させるために、ルイス酸(例え
ばアルミニウムトリイソプロポキシド等)又は塩基(例
えばナトリウム、水素化ナトリウム、ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド、水酸化ナトリウム又は水
酸化カリウム等)等を添加するのが好ましい。
【0051】B法:本発明化合物(I)は、一般式(V
I)で示される化合物と一般式(VII)で示される化
合物とを反応させることにより得られる。本反応は、前
記A法と同様に処理することにより行われる。
【0052】第3製法
【0053】
【化18】
【0054】(式中、Ph、A及びR2は前記の通りで
ある。B1環はB環中ZがNHであるものを、B2環はB
環中、ZがNR2であるのものを、T2は前記脱離基又は
ホルミル基を意味する。) 第3製法はB環の置換基R2として低級アルキル基、低
級アルケニル基又は低級アルキニル基を有する化合物を
製造する際のN−アルキル化反応(以下、この反応をN
−アルキル化反応という)である。
【0055】本発明化合物(Ie)は、一般式(Id)
で示される化合物と一般式(VIII)で示される化合
物とを反応させることにより得られる。
【0056】本反応は、常法のN−アルキル化反応法に
従えばよい。
【0057】化合物(VIII)が、アルキルハライ
ド又はアルキルスルホネートの場合:本反応は化合物
(Id)と反応対応量の化合物(VIII)とを前記不
活性溶媒中冷却下乃至加熱下攪拌しながら行われる。反
応を促進させるには塩基(例えば炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウム等の無機塩基、トリエチルアミン等の有機塩
基)を添加するのが好ましい。
【0058】化合物(VIII)がアルデヒドの場
合:本反応は、脱水縮合反応であり、反応対応量の化合
物(Id)と、アルデヒド、R2−CHO(VIII)
と、還元剤とを反応させる。このアルキル化により、前
記反応式に表記するN−R2ではなく、N−CH2−R2
が生成する。
【0059】この還元剤としては、例えば水素化ホウ素
ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリウム、トリアセ
トキシ水素化ホウ素ナトリウム等が用いられる。本反応
は、アルコール又は前記不活性溶媒中、冷却下乃至加熱
下(還流下)攪拌しながら行われる。また、パラジウム
炭素、酸化白金等の触媒存在下、常圧乃至加圧下、接触
水素添加を行ってもよい。
【0060】第4製法 本発明化合物中B環のR2が水素原子である化合物は、
2が置換基を有していてもよいアラルキル基である本
発明化合物より製造される。一つの製法では、R2が上
記の基である本発明化合物とその反応対応量のクロロギ
酸エステル(例えば、クロロギ酸1−クロロエチル等)
とを不活性溶媒中、室温下乃至加熱下攪拌し、その後常
法の加溶媒分解反応を行うことにより製造される。他の
製法では、R2が置換基を有していてもよいベンジル基
である本発明化合物を触媒(例えばパラジウム炭素、パ
ラジウム、酸化白金又は水酸化パラジウム等)の存在下
常法により水素化反応を行うことにより製造される。
【0061】第5製法
【0062】
【化19】
【0063】(式中、Ph、A、R4及びQは前記の通
りである。B3環はB環中、2級又は3級アミンである
もの、B4環はB環中4級アンモニウム塩であるものを
示す。)
【0064】
【化20】
【0065】本反応は、化合物(If)とその反応対応
量のアルキル化剤(IX)とをジメチルホルムアミド、
クロロホルム、ベンゼン、2−ブタノン、アセトン又は
テトラヒドロフラン等の不活性溶媒中、氷冷下乃至室温
下、又は場合により加温下攪拌することにより行われ
る。
【0066】アルキル化剤としては、低級アルキルハラ
イド、低級アルキルトリフルオロメタンスルホネート、
低級アルキル−p−トルエンスルホネート又は低級アル
キルメタンスルホネート等が挙げられる。
【0067】第6製法
【0068】
【化21】
【0069】(式中、Ph及びAは前記の通りである。
5はB環中、3級アミンであるものを、B環はB環
中、N−オキシトロであるものを示す。) 本製造法は、本発明化合物中、B環のアミンが3級アミ
ンである化合物(If)を酸化することにより、N−オ
キシド(Ih)を得るものである。
【0070】本反応は、化合物(If)と、その対応量
あるいは過剰量の酸化剤を、クロロホルム、ジクロロメ
タン等の不活性溶媒、メタノール、エタノール等のアル
コール、水、又はその混合溶媒中、冷却下乃至室温下、
場合により加温下攪拌することにより行われる。
【0071】酸化剤としては、m−クロロ過安息香酸等
の有機過酸、過ヨウ素酸ナトリウム、過酸化水素等が挙
げられる。
【0072】このようにして製造された本発明化合物
は、遊離のまま、あるいは常法による造塩処理を施し、
その塩として単離・精製される。単離・精製は抽出、濃
縮、留去、結晶化、濾過、再結晶、各種クロマトグラフ
ィー等の通常の化学操作を適用して行われる。
【0073】
【発明の効果】本発明化合物は、ムスカリンM3受容体
親和性を有し、M3受容体拮抗薬としてM3受容体が関与
する種々の疾患、殊に神経性頻尿、神経因性膀胱、夜尿
症、不安定膀胱、膀胱痙縮、慢性膀胱炎等の疾患におけ
る尿失禁及び頻尿等の泌尿器疾患、慢性閉塞性肺疾患、
慢性気管支炎、喘息及び鼻炎等の呼吸器疾患、及び過敏
性腸症候群、痙性大腸炎及び憩室炎等の消化器疾患の予
防薬若しくは治療薬として有用である。
【0074】特に、本発明化合物は、心臓等に存在する
2受容体と比較して平滑筋や腺組織等に存在するM3
容体に対する選択性が高く、心臓等への副作用が少ない
3受容体拮抗薬として、特に尿失禁及び頻尿、慢性閉
塞性肺疾患、慢性気管支炎、喘息、鼻炎、過敏性腸症候
群等の予防薬若しくは治療薬として有用性が高い。
【0075】本発明化合物のムスカリンM3受容体に対
する親和性及び拮抗作用は、以下のムスカリン受容体親
和性試験及び拮抗試験により、その有用性が示された。
【0076】ムスカリン受容体親和性試験 a.膜標本の調製 体重200gから350g程度の Wistar 系雄性ラット
(日本SLC)の大脳皮質、心臓および顎下腺を摘出
し、5倍容量の100mM 塩化ナトリウム、10mM
塩化マグネシウムを含む20mM HEPESバッフ
ァー(pH7.5、以下HEPESバッファーと略)を
加えて氷冷中でホモジナイズした。これをガーゼで濾過
した後、50,000×g,4℃で10分間超遠心分離
を行い、沈殿をHEPESバッファーに懸濁させ、再び
50,000×g,4℃で10分間超遠心分離を行っ
た。この沈澱をHEPESバッファーに懸濁させて−8
0℃で保存した。以後用時に融解して試験を行った。
【0077】b.ムスカリンM2受容体結合試験 Doods らの方法(J. Pharmacol. Exp. Ther., 242, 25
7, 1987.)を改良して行った。心臓膜標本、[3H]−
キヌクリジニル ベンジレート(qunuclidinylbenzilat
e)および被験化合物を0.5mlのHEPESバッフ
ァー中で25℃、45分間インキュベートした後、5m
lのHEPESバッファーを加えてガラスフィルター
(Whatman GF/B)で吸引濾過し、5mlの
HEPESバッファーで3回フィルターを洗浄した。フ
ィルターに吸着した[3H]−キヌクリジニル ベンジ
レートの放射活性を液体シンチレーションカウンターで
測定した。なお受容体非特異的な結合は、1μMのアト
ロピンを添加することによって求めた。本発明化合物の
ムスカリンM2受容体に対する親和性は、 Cheng andPru
soff(Biochem. Pharmacol., 22, 3099, 1973)に従っ
て、標識リガンドである[3H]−キヌクリジニル ベ
ンジレートの結合を50%抑制する被験化合物の濃度
(IC50)より算出した解離定数(Ki)で求めた。
【0078】c.ムスカリンM3受容体結合試験 膜標本として顎下腺膜標本、標識リガンドとして
3H]−N−メチルスコポラミン(N-methylscopolami
ne)を用いた他は、上記bのムスカリンM2受容体結合
試験と同様の方法で行った。
【0079】上記ムスカリン受容体親和性試験の結果、
本発明化合物(I)は良好なムスカリンM3受容体親和
性を有し、かつ、M3受容体に選択的に結合することが
示された。
【0080】ムスカリンM3受容体拮抗試験(in vivo) a.ラット律動的膀胱収縮に対する作用(rhythmic con
traction) ウィスター系雌性ラット(140〜200g)をウレタ
ン麻酔(1.0g/kg s.c.)し、輸尿管を腎臓側で結紮し
た。尿道カテーテルを膀胱内に留置して、膀胱内に0.
5〜1mlの生理食塩水を注入することによって律動的
膀胱収縮を惹起し、圧トランスデュサーによって膀胱内
圧を測定した。5分間以上の安定した律動的収縮を得た
後に、外頸静脈より被験化合物を累積的に投与し、5〜
10分後における膀胱内圧を測定した。被験化合物投与
前の膀胱収縮に対する抑制率を求め、投与前の膀胱収縮
を30%抑制する被験化合物の用量をED30とした。
【0081】b.ラット唾液分泌に対する作用(saliva
tion) ウィスター系雄性ラット(6週齢)をウレタン(0.8g/k
g i.p.)により麻酔した。被験化合物(対照群は溶媒)
を投与し、15分後に0.8μmol/kgのオキソト
レモリンを投与した。薬物投与はいずれも大腿静脈より
行った。オキソトレモリン投与直後より5分間に分泌す
る唾液を回収し、その重量を測定した。対照群の唾液分
泌量に対する抑制率を求め、対照群の唾液分泌量を50
%抑制する被験化合物の用量をID50値とした。
【0082】上記ムスカリンM受容体拮抗試験の結
果、本発明化合物はラット律動的膀胱収縮に対し、良好
なED30値を示した。
【0083】本発明化合物又はその塩の1種又は2種以
上を有効成分として含有する製剤は通常製剤化に用いら
れる担体や賦形剤、その他の添加剤を用いて調製され
る。製剤用の担体や賦形剤としては、固体又は液体いず
れでも良く、例えば乳糖、ステアリン酸マグネシウム、
スターチ、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アラビ
アゴム、オリーブ油、ゴマ油、カカオバター、エチレン
グリコール等やその他常用のものが挙げられる。
【0084】投与は錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、
散剤、液剤等による経口投与、あるいは静脈注射、筋肉
注射等の注射剤、坐剤、経皮等による非経口投与のいず
れの形態であってもよい。投与量は症状、投与対象の年
令、性別等を考慮して個々の場合に応じて適宜決定され
るが、通常経口投与の場合成人1日当たり、0.05〜
100mg程度であり、これを1回で、あるいは2〜4
回に分けて投与する。また、症状によって静脈内投与さ
れる場合は、通常成人1回当たり、0.001mg乃至
10mgの範囲で1日に1乃至複数回投与される。
【0085】
【実施例】以上、本発明化合物及びその製造法について
説明したが、以下実施例により更に詳細に説明する。
【0086】参考例1
【0087】
【化22】
【0088】4−フェニル−4−ピペリジンカルボン酸
・p−トルエンスルホン酸塩10.0gの塩化メチレン
60ml懸濁液にトリエチルアミン7.7ml、ジーt
ert−ブチル ジカルボネート6.72gを加え、室
温にて12時間攪拌した。反応液を5%クエン酸水溶
液、飽和食塩水で順に洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた固体を酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶することにより、1−
(tert−ブトキシカルボニル)4−フェニル−4−
ピペリジンカルボン酸5.12gを得た。
【0089】融点:192−193℃(EtOAc−ヘ
キサン) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.44(9H,s),1.60〜2.10(2
H,m),2.30〜2.70(2H,m),2.90
〜3.30(2H,m),3.80〜4.20(2H,
m),7.20〜7.60(5H,m) 実施例1 1−フェニル−1−シクロブタンカルボン酸1.00g
のトルエン20ml溶液にアルゴン雰囲気下、室温に
て、トルエチルアミン0.90ml、ジフェニルリン酸
アジド1.35mlを順に加えた。90℃にて1時間攪
拌した後、3−キヌクリジノール0.72g、ジメチル
ホルムアミド5mlを加え12時間攪拌した。反応液に
酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽
和食塩水で順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール
=10/1)で精製することにより、3−キヌクリジニ
ル N−(1−フェニル−1−シクロブチル)カルバメ
ート1.31gを得た。このうち0.87gをエタノー
ル40mlに溶解し、4規定塩化水素−ジオキサン溶液
1.0mlを加え減圧下溶媒を留去した。得られた固体
をエタノール−ジエチルエーテルから再結晶することに
より、3−キヌクリジニル N−(1−フェニル−1−
シクロブチル)カルバメ−ト・塩酸塩0.52gを無色
結晶として得た。
【0090】 融点:220−222℃(EtOH−Et2O) 元素分析値(C182522Clとして) C(%) H(%) N(%) Cl(%) 理論値 64.18 7.48 8.32 10.52 実験値 64.05 7.60 8.30 10.66 実施例1と同様にして以下の実施例2乃至14の化合物
を得た。
【0091】実施例2 3−キヌクリジニル N−(1−フェニル−1−シクロ
ペンチル)カルバメート・フマル酸塩 原料化合物:1−フェニル−1−シクロペンタンカルボ
ン酸 融点:156−157℃(EtOH−Et2O) 元素分析値(C233026・0.2H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 理論値 63.64 7.06 6.45 実験値 63.69 7.13 6.27 実施例3 3−キヌクリジニル N−(1−フェニル−1−シクロ
プロピル)カルバメート・塩酸塩 原料化合物:1−フェニル−1−シクロプロパンカルボ
ン酸 融点:218−219℃(CH3CN−Et2O) 元素分析値(C172322Clとして) C(%) H(%) N(%) Cl(%) 理論値 63.25 7.18 8.68 10.98 実験値 63.10 7.11 8.72 11.04 実施例4 3−キヌクリジニル N−[1−(4−クロロフェニ
ル)−1−シクロブチル]カルバメート・塩酸塩 原料化合物:1−(4−クロロフェニル)−1−シクロ
ブタンカルボン酸 融点:212−213℃(EtOH−Et2O) 元素分析値(C182422Cl2・0.1H2Oとして) C(%) H(%) N(%) Cl(%) 理論値 57.95 6.54 7.51 19.00 実験値 57.65 6.47 7.47 19.35 実施例5 3−キヌクリジニル N−[1−(4−クロロフェニ
ル)−1−シクロペンチル]カルバメート・塩酸塩 原料化合物:1−(4−クロロフェニル)−1−シクロ
ペンタンカルボン酸 融点:215−216℃(CH3CN) 元素分析値(C192622Cl2として) C(%) H(%) N(%) Cl(%) 理論値 59.22 6.80 7.27 18.40 実験値 59.20 6.84 7.39 18.37 実施例6 3−キヌクリジニル N−[1−(p−トリル)−1−
シクロペンチル]カルバメート・塩酸塩 原料化合物:1−(p−トリル)−1−シクロペンタン
カルボン酸 融点:262−264℃(2−プロパノール) 元素分析値(C202922Clとして) C(%) H(%) N(%)) Cl(%) 理論値 65.83 8.01 7.68 9.72 実験値 65.50 7.99 7.67 9.37 実施例7 3−キヌクリジニル N−[1−(4−メトキシフェニ
ル)−1−シクロペンチル]カルバメート 原料化合物:1−(4−メトキシフェニル)−1−シク
ロペンタンカルボン酸 赤外線吸収スペクトル ν max(neat)c
-1:1710,1516,1252 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.05−3.20(19H,m),3.78(3
H,S),4.60(1H,m),5.04(1H,b
r),6.84(2H,d,J=8.5Hz),7.3
2(2H,d,J=8.5Hz) 実施例8 3−キヌクリジニル N−(1−フェニル−1−シクロ
ヘキシル)カルバメート・フマル酸塩 原料化合物:1−フェニル−1−シクロヘキサンカルボ
ン酸 融点:179−182℃(EtOH−Et2O) 実施例9 3−キヌクリジニル N−[1−(4−クロロフェニ
ル)−1−シクロヘキシル]カルバメート・塩酸塩 原料化合物:1−(4−クロロフェニル)−1−シクロ
ヘキサンカルボン酸 融点:174−175℃(EtOH−Et2O) 元素分析値(C202822Cl2・0.30C26O・0.25H2Oとして ) C(%) H(%) N(%) Cl(%) 理論値 59.24 7.31 6.71 16.98 実験値 59.17 7.40 6.61 16.88 実施例10 3−キヌクリジニル N−[1−(tert−ブトキシ
カルボニル)−4−フェニル−4−ピペリジル]カルバ
メート・フマル酸塩 原料化合物:1−(tert−ブトキシカルボニル)−
4−フェニル−4−ピペリジンカルボン酸 融点:201−202℃(EtOH−Et2O) 元素分析値(C283938として) C(%) H(%) N(%) 理論値 61.64 7.20 7.70 実験値 61.31 7.36 7.58 実施例11 4−キヌクリジニル N−(1−フェニル−1−シクロ
ブチル)カルバメート・塩酸塩 原料化合物:1−フェニル−1−シクロブタンカルボン
酸,4−キヌクリジノール 融点:158−161℃(CH3CN−Et2O) 元素分析値(C182322Cl・1.2H2Oとして) C(%) H(%) N(%) Cl(%) 理論値 60.65 7.18 7.86 9.95 実験値 60.60 7.25 7.89 10.05 実施例12 3−キヌクリジニル N−(4−フェニルテトラヒドロ
−4−ピラニル)カルバメート・2フマル酸塩 原料化合物:4−フェニルテトラヒドロ−4−ピランカ
ルボン酸 融点:192−193℃(EtOH−CH3CN) 元素分析値(C2734211として) C(%) H(%) N(%) 理論値 57.65 6.09 4.98 実験値 57.51 6.18 4.99 実施例13 1−ベンジル−4−ピペリジル N−(1−フェニル−
1−シクロブチル)カルバメート・シュウ酸塩 原料化合物:1−ベンジル−4−ヒドロキシピペリジン 融点:220−221℃(EtOH−Et2O) 元素分析値(C253026として) C(%) H(%) N(%) 理論値 66.06 6.65 6.16 実験値 65.75 6.45 6.17 実施例14 1−ベンジル−4−ピペリジル N−(1−フェニル−
1−シクロペンチル)カルバメート・フマル酸塩 原料化合物:1−フェニル−1−シクロペンタンカルボ
ン酸、1−ベンジル−4−ヒドロキシピペリジン 融点:182−183℃(EtOH−Et2O) 元素分析値(C283426として) C(%) H(%) N(%) 理論値 68.00 6.93 5.66 実験値 67.70 6.81 5.55 実施例15 3−キヌクリジニル N−[1−(tert−ブトキシ
カルボニル)−4−フェニル−4−ピペリジル]カルバ
メート0.91gに4規定塩化水素−ジオキサン溶液1
0ml、エタノール3mlを加え、室温にて4時間攪拌
した。溶媒を減圧下留去した後、クロロホルムを加え、
飽和炭酸カリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/
メタノール=10/1→クロロホルム/メタノール/2
8%アンモニア水=10/1/0.1)で分離すること
により3−キヌクリジニル N−(4−フェニル−4−
ピペリジル)カルバメート0.29gを得た。このうち
0.18gをエタノール10mlに溶解し、フマル酸6
5mgを加え、溶媒を減圧下留去した後、得られた固体
をエタノール−ジエチルエーテルから再結晶することに
より3−キヌクリジニル N−(4−フェニル−4−ピ
ペリジル)カルバメート・フマル酸塩0.15gを無色
結晶として得た。
【0092】 融点:218−220℃(EtOH−Et2O) 元素分析値(C233136・3.5H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 理論値 54.32 7.53 8.26 実験値 54.39 7.14 8.10 実施例16 3−キヌクリジニル N−(4−フェニル−4−ピペリ
ジル)カルバメート0.60gのギ酸1.0ml溶液に
35%ホルムアルデヒド177μlを加え、100℃に
て15時間30分攪拌した。反応液に水、クロロホルム
を加えた後、無水炭酸カリウムを徐々に加え水層のpH
を10にした。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール
=10/1)で精製することにより、3−キヌクリジニ
ル N−(1−メチル−4−フェニル−4−ピペリジ
ル)カルバメート0.48gを得た。このうち0.13
gをエタノール20mlに溶解し、フマル酸85mgを
加え、溶媒を減圧下留去し、得られた固体をエタノール
−水から再結晶することにより、3−キヌクリジニル
N−(1−メチル−4−フェニル−4−ピペリジル)カ
ルバメート・2フマル酸塩65mgを無色結晶として得
た。
【0093】 融点:222−223℃(分解)(H2O−EtOH) 元素分析値(C2837310・0.75H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 理論値 57.09 6.59 7.13 実験値 56.99 6.44 7.01 実施例17 3−キヌクリジニル N−(1−フェニル−1−シクロ
ブチル)カルバメート0.50gの2−ブタノン4ml
溶液にヨウ化メチル0.15mlを滴下し、室温で一晩
攪拌した後溶媒を減圧留去した。得られた残渣をジイソ
プロピルエーテルで固化させることにより3−[[N−
(1−フェニル−1−シクロブチル)カルバモイル]オ
キシ]−1−メチルキヌクリジニウム ヨージド0.4
8gを淡黄色アモルファスとして得た。
【0094】 元素分析値(C192722I・H2Oとして) C(%) H(%) N(%) I(%) 理論値 49.57 6.35 6.09 27.57 実験値 49.77 6.25 5.97 27.41 質量分析値(m/z):FAB 315(M+) 実施例17と同様にして以下の化合物を得た。
【0095】実施例18 4−[[N−(1−フェニル−1−シクロブチル)カル
バモイル]オキシ]−1−メチルキヌクリジニウム ヨ
ージド 原料化合物:4−キヌクリジニル N−(1−フェニル
−1−シクロブチル)カルバメート融点:141−14
3℃(2−ブタノン) 元素分析値(C192722I・0.75H2Oとして) C(%) H(%) N(%) I(%) 理論値 50.06 6.30 6.15 27.84 実験値 50.09 6.00 5.88 27.80 実施例1と同様にして以下の化合物を得た。
【0096】実施例19 3−キヌクリジニル N−[1−(4−ニトロフェニ
ル)−1−シクロペンチル]カルバメート・塩酸塩 原料化合物:1−(4−ニトロフェニル)−1−シクロ
ペンタンカルボン酸 融点:138−141℃(EtOH−Et2O) 元素分析値(C192634Cl・0.75H2O) C(%) H(%) N(%) CI(%) 理論値 55.74 6.77 10.26 8.66 実験値 55.81 6.90 10.03 8.51 以下の表に、実施例1乃至19で得られた化合物の化学
構造式を示す。
【0097】
【表1】
【0098】
【表2】
【0099】前記した実施例の化合物以外に、以下に本
発明の別の化合物を示す。これらの化合物は、上記の製
造法及び実施例中に記載した合成経路と方法、及び通常
の当業者にとって公知であるそれらの変法を用いて合成
することができ、特別の実験を必要とするものではな
い。
【0100】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 211/46 451/04 451/14 453/02 (72)発明者 池田 賢 千葉県我孫子市つくし野1−2−25 コー ポ天子山106 (72)発明者 磯村 八州男 茨城県北相馬郡守谷町薬師台3−4−8

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示されるカルバメー
    ト誘導体又はその塩。 【化1】 (但し、式中の記号は以下の意味を示す。 A:酸素原子、若しくはNR1で中断されていてもよい
    アルキレン基 R1:水素原子、低級アルキル基、又は低級アルコキシ
    カルボニル基 Ph:置換基を有していてもよいフェニル基 B環:窒素原子上に置換基を有していてもよく、架橋を
    有していてもよい含窒素飽和ヘテロ環)
  2. 【請求項2】 B環が下記一般式(IIa)、(II
    b)又は(IIc)のいずれかで示される基である請求
    項1に記載のカルバメート誘導体又はその塩。 【化2】 【化3】
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