JPH08199148A - アクリル系粘着剤組成物 - Google Patents

アクリル系粘着剤組成物

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JPH08199148A
JPH08199148A JP1161895A JP1161895A JPH08199148A JP H08199148 A JPH08199148 A JP H08199148A JP 1161895 A JP1161895 A JP 1161895A JP 1161895 A JP1161895 A JP 1161895A JP H08199148 A JPH08199148 A JP H08199148A
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sensitive adhesive
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pressure
vinyl monomer
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JP1161895A
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Hirosuke Tanabe
弘介 田辺
Takeshi Iwasaki
剛 岩崎
Akihiro Yamada
昭洋 山田
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軟質塩化ビニルやゴム等、安定剤や可塑剤を
含有する被着体に対し経時的な接着力の低下が少なく且
つ常温下でもエージング時間を短縮した生産性の高いア
クリル系粘着剤組成物を得る。 【構成】 (a)炭素数が1〜12のアルキル基を有す
る(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体60〜9
8重量%と、(b)窒素含有ビニル単量体2〜30重量
%と、(c)水酸基含有ビニル単量体0.1〜2.0重
量%と、(d)酸性基含有ビニル単量体0.1〜2.0
重量%とからなるアクリル系共重合体と、架橋剤として
のポリイソシアネート架橋剤を含有するアクリル系粘着
剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着ラベル、テープ及
びシート等に用いられるアクリル系粘着剤組成物に於い
て、安定剤や可塑剤を含有する軟質塩化ビニルやゴム等
の被着体に対し経時的な接着力の低下が少なく、且つ、
常温下でもエージング時間を短縮できるため生産性を向
上できるアクリル系粘着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、不織布又はフィルムの少なく
とも一面に、アクリル系粘着剤組成物を設けた粘着ラベ
ル、テープ又はシートが一般に使用されている。しかし
ながら、該基材が軟質塩化ビニルであったり、被着体が
軟質塩化ビニルやゴム、移行物を含むポリオレフィンで
ある場合、軟質塩化ビニルやゴム、ポリオレフィン中の
可塑剤、安定剤等が経時的に粘着剤層表面または内部に
移行し、粘着剤層中の活性水素を有する極性基と反応し
た結果、接着性が低下してしまう。このような問題を解
決する手段として、特開平4−154882号公報に
は、極性基としてN−ビニルピロリドンを3〜30重量
%アクリル系粘着剤中に共重合することにより、可塑剤
による接着性の低下を防止した粘着剤が開示されてい
る。また、架橋点として水酸基を含有する単量体を共重
合したアクリル系粘着剤において、架橋剤としてポリイ
ソシアネート化合物を配合し、高温特性を改善すること
は公知であるが、特開平4−154882号公報開示の
粘着剤をポリイソシアネートで架橋すると、架橋反応が
非常に遅いため基材上に粘着剤を塗工乾燥後、40〜8
0℃で48時間以上の加熱エージングが必要な上、エー
ジング後の粘着物性にばらつきがでるという問題があっ
た。この課題を解決する手段として、特開平5−163
480号公報では、窒素含有単量体と非常にフレキシブ
ルな水酸基含有単量体であるカプロラクトン変成(メ
タ)アクリル酸エステルを共重合することにより、ポリ
イソシアネートとの反応性を改善しようとしているが、
エージング時間を充分短縮するには至っていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、可塑
剤や安定剤を含む軟質塩化ビニル等に対して経時的に接
着力が安定しており、且つ塗工乾燥後のエージングが常
温下でも短時間で完了するようなアクリル系粘着剤組成
物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のアクリル系粘着
剤組成物は、(a)炭素数1〜12のアルキル基を有す
る(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体60〜9
8重量%と、(b)窒素含有ビニル単量体2〜30重量
%と、(c)水酸基含有単量体0.1〜2.0重量%
と、(d)酸性基含有単量体0.1〜2.0重量%とを
共重合したアクリル系共重合体に架橋剤としてポリイソ
シアネートを配合することによって、上記問題を解決す
るものである。
【0005】本発明における(a)成分である炭素数1
〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル単量体としては、例えば、ブチルアクリレー
ト、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート、ノニルアクリレート、エチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート等が挙げられる。(a)成分
の共重合比率は、60〜98重量%で、好ましくは、7
0〜95重量%である。60重量%未満では、粘着性が
低下し、98重量%を越える場合は、粘着剤の凝集力が
著しく低下する。
【0006】(b)成分である窒素含有ビニル単量体と
しては、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラク
タム、アクリロイルモルホリン、ジメチルアミノエチル
アクリレート、N,N−ジメチルアクリルアミド等が挙
げられる。上記窒素含有単量体のアクリル共重合体中の
共重合比率は、2〜30重量%、好ましくは3〜15重
量%であり、少なくとも一種以上が用いられる。2重量
%未満では粘着剤の凝集力が低下し、粘着テープ等に製
品化後の粘着剤のはみ出しや、耐クリープ性が低下して
しまう。また30重量%を越えると、粘着剤特有の初期
タックや粘着性が損なわれる。
【0007】(c)成分の水酸基含有ビニル単量体とし
ては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変
成(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールアク
リレート等がある。アクリル共重合体中の(c)成分の
共重合比率は、0.1〜2.0重量%であり、好ましく
は0.1〜1.0重量%である。0.1重量%未満で
は、ポリイソシアネート架橋剤で架橋した場合に、架橋
点が不十分なため凝集力が低くなり、逆に2.0重量%
を越えると、粘着剤のゲル化を招き易い。
【0008】(d)成分の酸性基含有ビニル単量体とし
ては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイ
ン酸、クロトン酸、エチレンオキサイド変性琥珀酸アク
リレート等のカルボキシル基含有単量体の他、2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルフォン酸等のスル
ホン酸基含有単量体等がある。アクリル共重合体中の
(d)成分の共重合比率は、0.1重量%〜2.0重量
%であり、好ましくは、0.5重量%〜1.0重量%で
ある。0.1重量%未満では、(c)成分の官能基であ
る水酸基と架橋剤であるポリイソシアネートのイソシア
ネート基の反応が著しく遅くなり、また粘着剤中の架橋
度にばらつきが生じ、物性が安定しない。また2.0重
量%を越えると、可塑剤や安定剤等を含有する軟質塩化
ビニルやゴム、ポリオレフィンに対する経時接着安定性
が著しく低下する。
【0009】本発明のアクリル系粘着剤組成物に用いら
れるアクリル系共重合体は、溶液重合、隗状重合、懸濁
重合などの公知の重合方法で共重合させることにより得
ることができる。
【0010】本発明のアクリル系粘着剤組成物は、上記
アクリル系共重合体に架橋剤としてポリイソシアネート
化合物が配合される。使用可能なものとしては、トリレ
ンジイソシアネートまたはその水素添加物、トリレンジ
イソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物、
トリフェニルメタントリイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、あるいは分子内にイソシアネート
基を2個以上有する上記化合物の重合物が挙げられる。
【0011】ポリイソシアネート化合物は、上記アクリ
ル系共重合体の接着力、タック、凝集力のバランスをと
るのに効果があり、特に高温での凝集力の改善に効果が
ある。上記ポリイソシアネートの添加量は、アクリル系
共重合体100部に対し0.1〜5.0部が適当であ
る。0.1部未満では、架橋度が不十分のため高温での
凝集力の改善効果が得られず、5.0部を越えると、架
橋度が高くなりすぎ、タックや粘着性に欠ける。
【0012】本発明の粘着剤組成物は、本発明の目的を
阻害しない範囲で必要に応じてアクリル系共重合体に、
石油樹脂、ロジン樹脂、テルペン樹脂、クマロンインデ
ン樹脂、フェノール樹脂等の粘着付与剤やガラスやプラ
スチックの繊維・バルーン・ビーズや金属粉等の充填
剤、顔料、染料等の着色剤を任意に添加することができ
る。
【0013】
【作用】本発明のアクリル系粘着剤組成物は、主成分で
ある(a)(メタ)アクリル酸エステル単量体に、
(c)水酸基含有ビニル単量体と、(d)酸性基含有ビ
ニル単量体が含有されており、該水酸基含有ビニル単量
体の水酸基とイソシアネート架橋剤のイソシアネート基
との反応に、酸性基含有ビニル単量体の酸性基が触媒的
に働き、水酸基とイソシアネート基の架橋反応が常温下
でも非常に速やかに起こるため、加熱エージングを施さ
なくても粘着物性のバランスがとれるまでに必要なエー
ジング時間が短縮できる。
【0014】また、本発明のアクリル系粘着剤組成物
は、(b)窒素含有ビニル単量体を2〜30重量%共重
合することにより、軟質塩化ビニル樹脂、ゴム、オレフ
ィン樹脂からの可塑剤、添加剤による経時での粘着物性
の低下を防止することができる。これは、粘着剤の凝集
成分、接着成分として活性水素を持たない窒素含有ビニ
ル単量体が主に働き、酸成分は触媒としてのみ働き実質
的に凝集成分、接着成分として作用していないため、軟
質塩化ビニル樹脂等からの可塑剤や添加剤の移行に耐性
を示すものと思われる。
【0015】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載し具体的に説
明するが本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例
に限定されるものではない。尚、以下に表示する部は重
量部である。
【0016】(実施例1) (1)粘着剤の調整 冷却管、攪拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に
n−ブチルアクリレート86.0部、N−ビニルピロリ
ドン12.5部、2−ヒドロキシエチルアクリレート
0.5部、アクリル酸1.0部と重合開始剤として2,
2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エ
チル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重
合し酢酸エチルで調整後、固形分40%、粘度2500
0cpsの粘着剤溶液を得た。 (2)粘着テープの調整 この粘着剤溶液の固形分100%に対しイソシアネート
系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネ
ートL−45/トリレンジイソシアネートとトリメチロ
ールプロパンとの付加物のトルエン45%溶液)2.5
部を混合し、この混合液を、コロナ処理した厚さ25μ
mのポリエステルフィルム上に、塗工乾燥後の厚さが6
5μmになるように塗工し80℃で3分間乾燥後、23
℃で2日間エージングし粘着テープを得た。
【0017】(実施例2〜8)単量体組成及び架橋剤添
加量を(表1、2)に示す。その他の手順は実施例1と
同様にして粘着剤を調整し、実施例1の調整方法により
粘着テープを得た。
【0018】(比較例1〜5)単量体組成及び架橋剤添
加量を(表3)に示す。その他の手順は実施例1と同様
にして粘着剤を調整し、実施例1の調整方法により粘着
テープを得た。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】(表1)〜(表3)で用いた共重合組成及
び架橋剤の略号は以下の化合物を示している。 BA :n−ブチルアクリレート、 EHA :2−エチルヘキシルアクリレート IA :イソノニルアクリレート EA :エチルアクリレート MMA :メチルメタクリレート NVP :N−ビニルピロリドン NVC :N−ビニルカプロラクタム HEA :2−ヒドロキシエチルアクリレート HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート HBA :4−ヒドロキシブチルアクリレート CA :カプロラクトン変成アクリレート(ダイセル
化学社製、商品名:プラクセルFM−2D) AA :アクリル酸 MAA :メタクリル酸 NCO :イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン
工業社製、商品名:コロネートL−45)
【0023】実施例1〜8、比較例1〜5で作成した粘
着テープについて、下記に示すゲル分率、対塩ビ板接着
力、対塩ビ板保持力を測定し(表4、5)に示した。
【0024】(1)ゲル分率 粘着テープの粘着剤試料をW0 を、大容量のトルエンに
23℃で24時間浸漬し200メッシュ金網で濾過した
不溶分を110℃2時間乾燥し、乾燥後の重量W 1 を測
定する。ゲル分率はW1 /W0 ×100%で表示する。
【0025】(2)対塩ビ板接着力 塩化ビニル樹脂(重合度1100)100部、ジオクチ
ルフタレート50部、ステアリン酸バリウム30部、重
炭酸カルシウム15部からなる軟質塩化ビニル板に、常
温下で20mm巾の粘着テープを貼付し、2.0kgロ
ーラで一往復加圧し常温24時間放置後及び80℃1週
間放置後、300mm/minの剥離速度で180度剥
離接着力を測定した。
【0026】(3)対塩ビ板保持力 (2)で使用した塩ビ板に常温下で、貼付面積が25m
m×25mmになるように粘着テープを貼付し、24時
間放置後及び80℃1週間放置後、40℃中で0.5k
gの荷重を粘着テープのせん断方向にかけ24時間後の
ズレ距離を測定した。
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】表5に於ける(−)は常温24時間で、凝
集破壊したため測定出来なかったことを示す。
【0030】表4、5から分かるように、比較例1,2
は23℃3日後では充分に架橋が進行していないためゲ
ル分率が低い値を示し、塩ビ板に対して粘着剤凝集破壊
を示す。比較例3では(d)成分であるアクリル酸量が
過剰なため、80℃1週間後の接着力の低下が著しい。
比較例4では、(b)成分であるN−ビニルピロリドン
が少ないため、粘着剤の凝集力不足で、凝集破壊とな
る。比較例5では(b)成分であるN−ビニルピロリド
ンが過剰なため、23℃架橋反応は進行するが、塩ビ板
に対して充分な接着力が発揮できない。これに対して、
実施例1〜8の粘着テープは、23℃2日で充分に架橋
が進行し、室温24時間後、及び80℃1週間後の対塩
ビ板接着力では凝集破壊傾向を示さず高い接着力を発揮
し、且つ高い保持性をも備えもつことがわかる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明のアクリル系粘着
剤組成物は、主成分である(a)(メタ)アクリル酸エ
ステルに(c)水酸基含有ビニル単量体と、(d)酸性
基含有ビニル単量体が含有されており、該水酸基含有単
量体の水酸基とイソシアネート架橋剤のイソシアネート
基との反応に、酸性基含有ビニル単量体の酸性基が触媒
的に働き、水酸基とイソシアネート基の架橋反応が非常
に速やかに起こるため、常温下でも粘着物性のバランス
がとれるまでに必要なエージング時間が短縮でき、且
つ、(b)窒素含有ビニル単量体を特定量共重合するこ
とにより、軟質塩化ビニルやゴム、ポリオレフィン樹脂
からの可塑剤や添加剤による経時での粘着物性の低下を
防止することができる。すなわち、本発明によると軟質
塩化ビニル樹脂からなる基材を使用した粘着テープやラ
ベル、または軟質塩化ビニルを被着体とする用途に最適
なアクリル系粘着剤組成物を高い生産性で供給すること
ができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)炭素数が1から12のアルキル基
    を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体6
    0〜98重量%と、(b)窒素含有ビニル単量体を2〜
    30重量%と、(c)水酸基含有ビニル単量体0.1〜
    2.0重量%と、(d)酸性基含有ビニル単量体0.1
    〜2.0重量%とからなるアクリル系共重合体と、架橋
    剤としてポリイソシアネート架橋剤を含むことを特徴と
    する、アクリル系粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 前記したアクリル系粘着剤組成物におい
    て、(b)窒素含有ビニル単量体が、N−ビニルピロリ
    ドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホ
    リン、N,N−ジメチルアクリルアミド、及びジメチル
    アミノエチルアクリレートよりなる群の中から選ばれた
    化合物のうち少なくとも一種を含むものである、「請求
    項1」に記載のアクリル系粘着剤組成物。
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