JPH08199272A - アルミニウム合金板とその成形方法 - Google Patents
アルミニウム合金板とその成形方法Info
- Publication number
- JPH08199272A JPH08199272A JP625895A JP625895A JPH08199272A JP H08199272 A JPH08199272 A JP H08199272A JP 625895 A JP625895 A JP 625895A JP 625895 A JP625895 A JP 625895A JP H08199272 A JPH08199272 A JP H08199272A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- strain rate
- forming
- grain size
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目 的】 本発明は、合金成分範囲とその合金組成を
用いて結晶粒径を調整した合金板およびその合金板を成
形する時の温度、歪み速度を規定することにより、実用
的な超塑性成形を行うことができるアルミニウム合金板
およびその成形方法を提供するものである。 【構 成】 Mg:3.5%〜8.5wt%、Cu≦
0.5wt%、Si≦0.15wt%、Fe≦0.15
wt%を含有し、平均結晶粒径が15〜120μmのア
ルミニウム合金板を、歪み速度( ε )が 10-4 sec-1以
上、成形温度( T )が523〜823K、かつ次式で表
される歪み速度と成形温度との範囲内で成形を行うこと
を特徴とする。 In(ε) <−160+24.5 In(T)
用いて結晶粒径を調整した合金板およびその合金板を成
形する時の温度、歪み速度を規定することにより、実用
的な超塑性成形を行うことができるアルミニウム合金板
およびその成形方法を提供するものである。 【構 成】 Mg:3.5%〜8.5wt%、Cu≦
0.5wt%、Si≦0.15wt%、Fe≦0.15
wt%を含有し、平均結晶粒径が15〜120μmのア
ルミニウム合金板を、歪み速度( ε )が 10-4 sec-1以
上、成形温度( T )が523〜823K、かつ次式で表
される歪み速度と成形温度との範囲内で成形を行うこと
を特徴とする。 In(ε) <−160+24.5 In(T)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超塑性成形用アルミニ
ウム合金板とその成形方法に関するものである。
ウム合金板とその成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超塑性現象は伸びが通常の加工条件では
得られない程大きく、かつ変形応力も小さいことが特徴
とされている。そこで近年それらの特徴を利用した超塑
性合金の実用化のための開発や研究が盛んに行われてい
る。特にアルミニウム合金板に関しては軽量性の観点か
ら積極的に開発が行われており、なかでもAl−Mg合
金は適当な強度とともに耐食性や表面処理性に優れてい
ることから注目され、例えば、Al−5 Mg−0.6Cu −0.6M
n(Neopral)やAl−4.5Mg −0.7Mn −0.1Cr( ALNOVI-I:商
品名 )などが実用化されている。
得られない程大きく、かつ変形応力も小さいことが特徴
とされている。そこで近年それらの特徴を利用した超塑
性合金の実用化のための開発や研究が盛んに行われてい
る。特にアルミニウム合金板に関しては軽量性の観点か
ら積極的に開発が行われており、なかでもAl−Mg合
金は適当な強度とともに耐食性や表面処理性に優れてい
ることから注目され、例えば、Al−5 Mg−0.6Cu −0.6M
n(Neopral)やAl−4.5Mg −0.7Mn −0.1Cr( ALNOVI-I:商
品名 )などが実用化されている。
【0003】ところで、超塑性現象を発現させるための
条件としては、(1)安定で微細な等軸結晶粒(〜10
μm)を有する合金を、(2)加熱温度はT>0.5T
m (Tm : 融点の絶対温度) 、(3)低い歪み速度(1
0-4〜10-2sec-1)での加工などが適切であると一
般的に言われている( 例えば 大澤・西村:軽金属、39
-10 (1989), P.765-775など )。そこで、これまでの合
金開発の指針としては結晶粒を微細化することや高温で
の加工に際しても熱的に安定な組織にすること、あるい
は延性を阻害するキャビティの生じにくい合金とするこ
となどが上げられてきた。
条件としては、(1)安定で微細な等軸結晶粒(〜10
μm)を有する合金を、(2)加熱温度はT>0.5T
m (Tm : 融点の絶対温度) 、(3)低い歪み速度(1
0-4〜10-2sec-1)での加工などが適切であると一
般的に言われている( 例えば 大澤・西村:軽金属、39
-10 (1989), P.765-775など )。そこで、これまでの合
金開発の指針としては結晶粒を微細化することや高温で
の加工に際しても熱的に安定な組織にすること、あるい
は延性を阻害するキャビティの生じにくい合金とするこ
となどが上げられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,再結晶
粒の粒径を微細にかつ均質にするための製造条件には制
約条件が多く、また加工も低歪み速度域での加工が要求
されてきた。すなわち、前述の条件は超塑性現象の実用
化に対しては合金として特殊な成分系( 例えば、特開昭
57-76145 号公報など )または特殊な製造条件( 例え
ば、特開昭 58-81957 号公報など )を要求するもので、
製造コストの面から望ましいものではなかった。また、
加工条件も、低歪み速度を要求する( 例えば東:軽金
属、39-11(1989), P.751-764など )ことから生産性に対
して難点となってきた。しかも超塑性成形に際して、実
用的には500%や1000%のような非常に大きい伸
びが要求されることはまれであり、200%以上多くて
も300%までの伸びが達成できれば十分である場合が
多い。本発明は、以上の事情を背景として、特殊な条件
を採用せずに製造が容易で、かつ生産性に優れた超塑性
成形を可能とするアルミニウム合金板とその成形方法を
提供することにある。
粒の粒径を微細にかつ均質にするための製造条件には制
約条件が多く、また加工も低歪み速度域での加工が要求
されてきた。すなわち、前述の条件は超塑性現象の実用
化に対しては合金として特殊な成分系( 例えば、特開昭
57-76145 号公報など )または特殊な製造条件( 例え
ば、特開昭 58-81957 号公報など )を要求するもので、
製造コストの面から望ましいものではなかった。また、
加工条件も、低歪み速度を要求する( 例えば東:軽金
属、39-11(1989), P.751-764など )ことから生産性に対
して難点となってきた。しかも超塑性成形に際して、実
用的には500%や1000%のような非常に大きい伸
びが要求されることはまれであり、200%以上多くて
も300%までの伸びが達成できれば十分である場合が
多い。本発明は、以上の事情を背景として、特殊な条件
を採用せずに製造が容易で、かつ生産性に優れた超塑性
成形を可能とするアルミニウム合金板とその成形方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
は、重量%で、Mg:3.5%〜8.5% Cu:0.5%以下 Si:0.15%以下 Fe:0.15%以下を含有し、さらに、Mn:0.4
%以下 Cr:0.1%以下 Zr:0.1%以下 V:0.1%以下 Ti:0.1%以下 B:0.01%以下のうちの一種または二種以上を含有
し、残部はAl 及び不可避的不純物よりなり、かつ15
〜120μmの平均結晶粒径から構成されており,歪み
速度(ε)が10-4 sec-1以上、成形温度( T )が52
3〜823K、かつ歪み速度(ε)と成形温度(T)と
が次式 ln(ε)<−160+24.5 ln(T) の範囲内において伸び200%以上の超塑性変形を呈す
ることを特徴とするアルミニウム合金板である。
は、重量%で、Mg:3.5%〜8.5% Cu:0.5%以下 Si:0.15%以下 Fe:0.15%以下を含有し、さらに、Mn:0.4
%以下 Cr:0.1%以下 Zr:0.1%以下 V:0.1%以下 Ti:0.1%以下 B:0.01%以下のうちの一種または二種以上を含有
し、残部はAl 及び不可避的不純物よりなり、かつ15
〜120μmの平均結晶粒径から構成されており,歪み
速度(ε)が10-4 sec-1以上、成形温度( T )が52
3〜823K、かつ歪み速度(ε)と成形温度(T)と
が次式 ln(ε)<−160+24.5 ln(T) の範囲内において伸び200%以上の超塑性変形を呈す
ることを特徴とするアルミニウム合金板である。
【0006】また,本発明の第2は、重量%で、Mg:
3.5%〜8.5% Cu:0.5%以下 Si:0.15%以下 Fe:0.15%以下を含有し、さらに、Mn:0.4
%以下 Cr:0.1%以下 Zr:0.1%以下 V:0.1%以下 Ti:0.1%以下 B:0.01%以下のうちの一種または二種以上を含有
し、残部はAl及び不可避的不純物よりなり、かつ15
〜120μmの平均結晶粒径から構成されるアルミニウ
合金板を、歪み速度(ε)が10-4 sec-1以上、成形温
度( T )が523〜823Kで、かつ次式で表される歪
み速度(ε)と成形温度(T)の範囲内で成形すること
を特徴とするアルミニウム合金板の成形方法である。 ln(ε)<−160+24.5 ln(T)
3.5%〜8.5% Cu:0.5%以下 Si:0.15%以下 Fe:0.15%以下を含有し、さらに、Mn:0.4
%以下 Cr:0.1%以下 Zr:0.1%以下 V:0.1%以下 Ti:0.1%以下 B:0.01%以下のうちの一種または二種以上を含有
し、残部はAl及び不可避的不純物よりなり、かつ15
〜120μmの平均結晶粒径から構成されるアルミニウ
合金板を、歪み速度(ε)が10-4 sec-1以上、成形温
度( T )が523〜823Kで、かつ次式で表される歪
み速度(ε)と成形温度(T)の範囲内で成形すること
を特徴とするアルミニウム合金板の成形方法である。 ln(ε)<−160+24.5 ln(T)
【0007】
【作 用】以下に本発明の合金組成、超塑性加工条件等
の限定理由を説明する。Mgは本発明で成形後の常温で
の強度の向上および超塑性成形性向上に寄与する必須の
基本合金成分であり、3.5〜8.5%含有させる。高
延性を得るためには高Mgが望ましいが8.5%を越え
れば鋳造後に熱延を行う場合、圧延割れが生じ易くなる
ため工業的に適当ではない。また、Mgが3.5%未満
では成形後の常温での強度が充分に得られず、適当では
ない。Cuは加工後の強度を確保するために添加するこ
とに有効である。しかし、0.5%を越えて添加すると
粒界に偏析してキャビテーションを発生させやすくし、
超塑性成形を阻害する。そこで添加量は0.5%以下と
する。また、Cuは耐食性を阻害することでも知られて
おり、耐食性の観点から0.35%以下とすることが望
ましい。
の限定理由を説明する。Mgは本発明で成形後の常温で
の強度の向上および超塑性成形性向上に寄与する必須の
基本合金成分であり、3.5〜8.5%含有させる。高
延性を得るためには高Mgが望ましいが8.5%を越え
れば鋳造後に熱延を行う場合、圧延割れが生じ易くなる
ため工業的に適当ではない。また、Mgが3.5%未満
では成形後の常温での強度が充分に得られず、適当では
ない。Cuは加工後の強度を確保するために添加するこ
とに有効である。しかし、0.5%を越えて添加すると
粒界に偏析してキャビテーションを発生させやすくし、
超塑性成形を阻害する。そこで添加量は0.5%以下と
する。また、Cuは耐食性を阻害することでも知られて
おり、耐食性の観点から0.35%以下とすることが望
ましい。
【0008】FeやSiは一般に不純物として混入する
が、混入するとAl−Mg−Si系,Al−Fe−Si
系の金属間化合物を生成し、成形時にキャビテーション
を発生させやすくし、超塑性成形を阻害する。そこで、
混入許容範囲はそれぞれ0.15%以下とする。なお、
本発明合金においては、必要に応じてMn,Cr,V,
Zr,Ti,Bのうち1種以上を含有させる。MnやC
r,Zr,VおよびTi,Bは結晶粒径が超塑性成形時
に異常成長するのを防止する目的で含有させてもよい。
この場合、Mnを0.4%以上添加するとAl6Mnや
Fe,Siと金属間化合物として析出しキャビテーショ
ンを生成させやすくなる。また、Cr,V,Zr,Ti
をいずれも0.1%を越えて添加するとキャビテーショ
ンを生成させやすくなる。一方、BはTiと共存して結
晶粒の均質化を促進させる。しかし、0.05%を越え
て添加するとTiB2 が生成しキャビテーションを生成
させやすくし、いずれも超塑性成形を阻害する。従っ
て、Mnの添加量は0.4wt%以下、Cr,V,Z
r,Tiの添加量は0.1wt%以下とし、Bの添加量
は0.05wt%以下とする。なお上記以外の不可避的
な不純物はAl地金の純度が98%以上であれば問題な
い。
が、混入するとAl−Mg−Si系,Al−Fe−Si
系の金属間化合物を生成し、成形時にキャビテーション
を発生させやすくし、超塑性成形を阻害する。そこで、
混入許容範囲はそれぞれ0.15%以下とする。なお、
本発明合金においては、必要に応じてMn,Cr,V,
Zr,Ti,Bのうち1種以上を含有させる。MnやC
r,Zr,VおよびTi,Bは結晶粒径が超塑性成形時
に異常成長するのを防止する目的で含有させてもよい。
この場合、Mnを0.4%以上添加するとAl6Mnや
Fe,Siと金属間化合物として析出しキャビテーショ
ンを生成させやすくなる。また、Cr,V,Zr,Ti
をいずれも0.1%を越えて添加するとキャビテーショ
ンを生成させやすくなる。一方、BはTiと共存して結
晶粒の均質化を促進させる。しかし、0.05%を越え
て添加するとTiB2 が生成しキャビテーションを生成
させやすくし、いずれも超塑性成形を阻害する。従っ
て、Mnの添加量は0.4wt%以下、Cr,V,Z
r,Tiの添加量は0.1wt%以下とし、Bの添加量
は0.05wt%以下とする。なお上記以外の不可避的
な不純物はAl地金の純度が98%以上であれば問題な
い。
【0009】次に、平均結晶粒径を規定する理由を説明
する。従来、超塑性を発現させるためには結晶粒径は微
細化させることが一般的であると報告されている(例え
ば,馬場,吉田:塑性と加工、 27-302 (1986), P.333
-338など) 。しかし、本発明者らが鋭意検討した結果、
生産性の高い超塑性成形加工を可能とするには,従来の
知見よりも大きい結晶粒径の15〜120μmとするこ
とが良いことが判明した。さらに、本発明合金板を用い
て超塑性成形を達成することが出来る加工条件の範囲を
規定する理由について説明する。5182合金の様な高
Mg材を10-3〜10-4sec-1程度の低速で引っ張る
と250℃程度の温度で伸びが100%を越すような挙
動を示すことは知られていた(例えば、 R.A.AYRES : M
etallugical Transactions A ,10A (1979),P.849-854)
。しかしながら、このような従来技術では歪み速度が
低いために高生産性に難点があり、超塑性成形としての
伸びも不十分であった。
する。従来、超塑性を発現させるためには結晶粒径は微
細化させることが一般的であると報告されている(例え
ば,馬場,吉田:塑性と加工、 27-302 (1986), P.333
-338など) 。しかし、本発明者らが鋭意検討した結果、
生産性の高い超塑性成形加工を可能とするには,従来の
知見よりも大きい結晶粒径の15〜120μmとするこ
とが良いことが判明した。さらに、本発明合金板を用い
て超塑性成形を達成することが出来る加工条件の範囲を
規定する理由について説明する。5182合金の様な高
Mg材を10-3〜10-4sec-1程度の低速で引っ張る
と250℃程度の温度で伸びが100%を越すような挙
動を示すことは知られていた(例えば、 R.A.AYRES : M
etallugical Transactions A ,10A (1979),P.849-854)
。しかしながら、このような従来技術では歪み速度が
低いために高生産性に難点があり、超塑性成形としての
伸びも不十分であった。
【0010】そこで、本発明者らは、高生産性を可能と
する高い歪み速度で超塑性伸びを有するアルミニウム合
金板について調査した。なお、実用的な超塑性成形とし
て必要な伸びは、成形後の強度確保のために最小限の板
厚が必要であるから、非常に大きな伸び(例えば500
%以上の超伸び)は特に必要とされず、200%以上の
伸びであれば良い。そこで、生産性の良い超塑性成形を
行う際の実用的な伸びとして200%以上の伸びを示す
アルミニウム合金板について調べた結果、前記のように
合金塑性と結晶粒径を規定したアルミニウム合金板を下
記の加工条件範囲で成形すれば本発明の目的が達成され
ることを知見した。
する高い歪み速度で超塑性伸びを有するアルミニウム合
金板について調査した。なお、実用的な超塑性成形とし
て必要な伸びは、成形後の強度確保のために最小限の板
厚が必要であるから、非常に大きな伸び(例えば500
%以上の超伸び)は特に必要とされず、200%以上の
伸びであれば良い。そこで、生産性の良い超塑性成形を
行う際の実用的な伸びとして200%以上の伸びを示す
アルミニウム合金板について調べた結果、前記のように
合金塑性と結晶粒径を規定したアルミニウム合金板を下
記の加工条件範囲で成形すれば本発明の目的が達成され
ることを知見した。
【0011】さらに、まず、歪み速度は生産性を考慮し
て10-4sec-1以上とした。そして、加工温度は52
3〜833Kの範囲とした。加工温度は823Kより高
くすると、加工中に結晶粒径が粗大化を起こし適切な超
塑性成形が行えなくなる。そこで加工温度の上限を82
3Kとした。また、523K以下の温度では超塑性現象
が得られないので加工温度の下限は523Kとした。本
発明においては、上記歪み速度と加工温度の範囲内にお
いて、さらに両者の関係が、 −160+24.5 InT<Inε<−115+15.7 InT ただし、T:絶対温度、ε:歪み速度 (sec-1)で規
定される範囲であれば,超塑性成形が有利に行える。
て10-4sec-1以上とした。そして、加工温度は52
3〜833Kの範囲とした。加工温度は823Kより高
くすると、加工中に結晶粒径が粗大化を起こし適切な超
塑性成形が行えなくなる。そこで加工温度の上限を82
3Kとした。また、523K以下の温度では超塑性現象
が得られないので加工温度の下限は523Kとした。本
発明においては、上記歪み速度と加工温度の範囲内にお
いて、さらに両者の関係が、 −160+24.5 InT<Inε<−115+15.7 InT ただし、T:絶対温度、ε:歪み速度 (sec-1)で規
定される範囲であれば,超塑性成形が有利に行える。
【0012】
【実施例】次に実施例に基づいて、本発明を具体的に説
明する。 実施例1 表1に示すアルミニウム合金(A1〜A6,B1〜B
6)について、それぞれ通常の方法に従ってDC鋳造法
により鋳造し、得られた鋳塊に530℃×5hrの均質
化処理を施してから熱間圧延および冷間圧延を行って、
厚さ1mmの圧延板とした。ただしB2の合金は熱延時
に割れが発生し、冷延板にすることが出来なかったため
以降の評価に用いることが出来なかった。残りの合金板
に対しては引き続き熱処理を施し、同じく表1に示すよ
うな結晶粒径に調整した。この時の結晶粒径は、板厚中
心部の断面組織写真を100倍で撮影し、切片法により
平均切片長を求め結晶粒径とした。これらの合金板の超
塑性伸びを調べるために表2に示す温度─歪み速度の条
件でJIS5号片を用いて引っ張り試験を行った。ま
た、常温における通常の機械的性質を調べるために、や
はりJIS5号片を用いYPまでは1mm/min,Y
P以降10mm/minで破断までの引っ張り試験を行
った。それらの結果を、同じく表2に示す。
明する。 実施例1 表1に示すアルミニウム合金(A1〜A6,B1〜B
6)について、それぞれ通常の方法に従ってDC鋳造法
により鋳造し、得られた鋳塊に530℃×5hrの均質
化処理を施してから熱間圧延および冷間圧延を行って、
厚さ1mmの圧延板とした。ただしB2の合金は熱延時
に割れが発生し、冷延板にすることが出来なかったため
以降の評価に用いることが出来なかった。残りの合金板
に対しては引き続き熱処理を施し、同じく表1に示すよ
うな結晶粒径に調整した。この時の結晶粒径は、板厚中
心部の断面組織写真を100倍で撮影し、切片法により
平均切片長を求め結晶粒径とした。これらの合金板の超
塑性伸びを調べるために表2に示す温度─歪み速度の条
件でJIS5号片を用いて引っ張り試験を行った。ま
た、常温における通常の機械的性質を調べるために、や
はりJIS5号片を用いYPまでは1mm/min,Y
P以降10mm/minで破断までの引っ張り試験を行
った。それらの結果を、同じく表2に示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】No. 1〜6はいずれも合金成分が本発明
で規定する範囲内で、かつ結晶粒径も本発明で規定する
範囲内で、さらに加工条件も本発明で規定する範囲内で
加工した例である。これらの場合は、いずれも伸びが2
00%を越え、良好な超塑性を示した。また、常温での
機械的性質も良好な性質を示した。これに対して、N
o.7〜9は、合金範囲および結晶粒径範囲が本発明で
規定する範囲内であるが、本発明で規定する超塑性加工
条件を満たさなかったため伸びが目標の200%に達し
なかった。また、No.10はMg量が少ないため超塑
性伸びが低いばかりでなく、常温での機械的性質も低
い。さらにNo.11〜13は、添加元素が本発明によ
る規定範囲を越えているために伸びが200%に達っせ
ず実用的に有効な超塑性を得られなかった。また、N
o.14は結晶粒径が本発明による規定範囲以上に大き
くなったためにやはり伸びが200%に達成することが
できなかった。
で規定する範囲内で、かつ結晶粒径も本発明で規定する
範囲内で、さらに加工条件も本発明で規定する範囲内で
加工した例である。これらの場合は、いずれも伸びが2
00%を越え、良好な超塑性を示した。また、常温での
機械的性質も良好な性質を示した。これに対して、N
o.7〜9は、合金範囲および結晶粒径範囲が本発明で
規定する範囲内であるが、本発明で規定する超塑性加工
条件を満たさなかったため伸びが目標の200%に達し
なかった。また、No.10はMg量が少ないため超塑
性伸びが低いばかりでなく、常温での機械的性質も低
い。さらにNo.11〜13は、添加元素が本発明によ
る規定範囲を越えているために伸びが200%に達っせ
ず実用的に有効な超塑性を得られなかった。また、N
o.14は結晶粒径が本発明による規定範囲以上に大き
くなったためにやはり伸びが200%に達成することが
できなかった。
【0016】実施例2 表1中のNo.3の合金を用いて通常のDC鋳造〜熱延
を行い、3mmの合金板を得た。この合金を813Kで
1分間の熱処理を施して平均結晶粒径を約60μmに調
整した。このようにして製造した180mm径の合金板
を成形温度723K、成形速度10-2/secの条件
で、ホットプレスを用いて円筒絞り試験(パンチ径50
mm径)を行った。その結果、成形高さが30mmでも
破断することなく良好な成形を行うことができた。
を行い、3mmの合金板を得た。この合金を813Kで
1分間の熱処理を施して平均結晶粒径を約60μmに調
整した。このようにして製造した180mm径の合金板
を成形温度723K、成形速度10-2/secの条件
で、ホットプレスを用いて円筒絞り試験(パンチ径50
mm径)を行った。その結果、成形高さが30mmでも
破断することなく良好な成形を行うことができた。
【0017】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば超塑性成形が可能なアルミニウム合金板を提供で
き、その合金板を用いて特定の成形条件(温度、歪み速
度)のもとで実用的な高生産性の超塑性成形を行うこと
ができる。
よれば超塑性成形が可能なアルミニウム合金板を提供で
き、その合金板を用いて特定の成形条件(温度、歪み速
度)のもとで実用的な高生産性の超塑性成形を行うこと
ができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%で、 Mg:3.5%〜8.5% Cu:0.5%以下 Si:0.15%以下 Fe:0.15%以下を含有し、さらに、Mn:0.4
%以下 Cr:0.1%以下 Zr:0.1%以下 V:0.1%以下 Ti:0.1%以下 B:0.01%以下のうちの一種または二種以上を含有
し、残部はAl及び不可避的不純物よりなり、かつ15
〜120μmの平均結晶粒径から構成されており,歪み
速度(ε)が10-4 sec-1以上、成形温度( T )が52
3〜823K、かつ歪み速度(ε)と成形温度(T)と
が次式 ln(ε)<−160+24.5 ln(T) の範囲内において伸び200%以上の超塑性変形を呈す
ることを特徴とするアルミニウム合金板。 - 【請求項2】 重量%で、 Mg:3.5%〜8.5% Cu:0.5%以下 Si:0.15%以下 Fe:0.15%以下を含有し、さらに、Mn:0.4
%以下 Cr:0.1%以下 Zr:0.1%以下 V:0.1%以下 Ti:0.1%以下 B:0.01%以下のうちの一種または二種以上を含有
し、残部はAl 及び不可避的不純物よりなり、かつ15
〜120μmの平均結晶粒径から構成されるアルミニウ
合金板を、歪み速度(ε)が10-4 sec-1以上、成形温
度( T )が523〜823Kで、かつ次式で表される歪
み速度(ε)と成形温度(T)の範囲内で成形すること
を特徴とするアルミニウム合金板の成形方法。 ln(ε)<−160+24.5 ln(T)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP625895A JPH08199272A (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | アルミニウム合金板とその成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP625895A JPH08199272A (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | アルミニウム合金板とその成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08199272A true JPH08199272A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=11633458
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP625895A Withdrawn JPH08199272A (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | アルミニウム合金板とその成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08199272A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0959736A (ja) * | 1995-08-23 | 1997-03-04 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 高速超塑性成形に優れたアルミニウム合金板およびその成形方法 |
| JP2005307300A (ja) * | 2004-04-23 | 2005-11-04 | Nippon Light Metal Co Ltd | 高温高速成形性に優れたAl‐Mg合金板およびその製造方法 |
| WO2007080938A1 (ja) | 2006-01-12 | 2007-07-19 | Furukawa-Sky Aluminum Corp. | 高温高速成形用アルミニウム合金材及びその製造方法、並びにアルミニウム合金成形品の製造方法 |
-
1995
- 1995-01-19 JP JP625895A patent/JPH08199272A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0959736A (ja) * | 1995-08-23 | 1997-03-04 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 高速超塑性成形に優れたアルミニウム合金板およびその成形方法 |
| JP2005307300A (ja) * | 2004-04-23 | 2005-11-04 | Nippon Light Metal Co Ltd | 高温高速成形性に優れたAl‐Mg合金板およびその製造方法 |
| WO2007080938A1 (ja) | 2006-01-12 | 2007-07-19 | Furukawa-Sky Aluminum Corp. | 高温高速成形用アルミニウム合金材及びその製造方法、並びにアルミニウム合金成形品の製造方法 |
| US8500926B2 (en) | 2006-01-12 | 2013-08-06 | Furukawa-Sky Aluminum Corp | Aluminum alloy material for high-temperature/high-speed molding, method of producing the same, and method of producing a molded article of an aluminum alloy |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3194742B2 (ja) | 改良リチウムアルミニウム合金系 | |
| JP6412103B2 (ja) | 構造用アルミニウム合金板及びその製造方法 | |
| EP3842561B1 (en) | Method of manufacturing an aluminium alloy rolled product | |
| JPH0372147B2 (ja) | ||
| JP4534573B2 (ja) | 高温高速成形性に優れたAl‐Mg合金板およびその製造方法 | |
| US20240263279A1 (en) | High strength microalloyed magnesium alloy | |
| JP2017052989A (ja) | 構造用アルミニウム合金板及びその製造方法 | |
| US5021106A (en) | Brazeable aluminum alloy sheet and process of making same | |
| EP1848835A2 (en) | Aluminum-zinc-magnesium-scandium alloys and methods of fabricating same | |
| JPH07252571A (ja) | 自動車用アルミニウム合金板とその製造方法 | |
| JP2003239052A (ja) | アルミニウム箔地の製造方法およびアルミニウム箔の製造方法 | |
| JP2002348625A (ja) | 温間成形性に優れたアルミニウム合金板およびその製造法 | |
| JP4201745B2 (ja) | 塗装焼付け硬化性に優れた超塑性成形用6000系アルミニウム合金板およびその製造方法 | |
| JPH086161B2 (ja) | 高強度A1‐Mg‐Si系合金部材の製造法 | |
| KR102880466B1 (ko) | 알루미늄 합금재 | |
| JP3145904B2 (ja) | 高速超塑性成形に優れたアルミニウム合金板およびその成形方法 | |
| JP2003328065A (ja) | 成形性に優れる展伸用マグネシウム薄板およびその製造方法 | |
| JPH04311545A (ja) | 強度及び延性に優れたAl−Mg−Si系合金 | |
| JPH08199272A (ja) | アルミニウム合金板とその成形方法 | |
| JP2003328063A (ja) | 成形性に優れる展伸用マグネシウム薄板およびその製造方法 | |
| KR102566987B1 (ko) | 고강도 알루미늄-아연-마그네슘-구리 합금 후판 및 그 제조방법 | |
| JPH0978168A (ja) | アルミニウム合金板 | |
| JP2007070672A (ja) | 疲労特性に優れたアルミニウム合金厚板の製造方法 | |
| WO2020097169A1 (en) | 2xxx aluminum lithium alloys | |
| JPH0447019B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020402 |