JPH08199573A - 開削工事における土留工法 - Google Patents
開削工事における土留工法Info
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- JPH08199573A JPH08199573A JP2452495A JP2452495A JPH08199573A JP H08199573 A JPH08199573 A JP H08199573A JP 2452495 A JP2452495 A JP 2452495A JP 2452495 A JP2452495 A JP 2452495A JP H08199573 A JPH08199573 A JP H08199573A
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Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】重機械類を使用せずに簡単に、且つ安全,確実
に開削溝の崩壊を防止する。 【構成】地上から開削した開削溝1に加圧膨張させたと
き埋設する管2に対応した半円状の凹溝5を形成する気
体バック3aを配置して加圧,膨張する。気体バック3
aの上部に気体バック3b,3cを配置して加圧,膨張
し、気体バック3a,3b,3cの内圧で開削溝1側壁
に対する支持力を確保し溝形状を保持する。
に開削溝の崩壊を防止する。 【構成】地上から開削した開削溝1に加圧膨張させたと
き埋設する管2に対応した半円状の凹溝5を形成する気
体バック3aを配置して加圧,膨張する。気体バック3
aの上部に気体バック3b,3cを配置して加圧,膨張
し、気体バック3a,3b,3cの内圧で開削溝1側壁
に対する支持力を確保し溝形状を保持する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばガス管や上下
水道管との配管を地中に布設する場合の開削土木工事に
おける土留工法に関するものである。
水道管との配管を地中に布設する場合の開削土木工事に
おける土留工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス管,石油導管,上下水道管等の配管
や送電ケ−ブル,通信用光ファイバケ−ブルの保護管な
どを地中に布設する場合には、地上から開削により布設
溝を掘削し、配管を布設,接合,検査,防食工事等を施
工した後、埋め戻し土により埋め戻すいわゆる開削工法
が採用されることが多い。この開削から埋め戻しまでの
工事期間中、開削溝1の側壁の崩壊を防止するために、
例えば図7の断面図に示すように鋼製の矢板21を溝の
側面に沿って打設したのち、腹起し22と切り梁23な
どを所定の間隔に配置していた。
や送電ケ−ブル,通信用光ファイバケ−ブルの保護管な
どを地中に布設する場合には、地上から開削により布設
溝を掘削し、配管を布設,接合,検査,防食工事等を施
工した後、埋め戻し土により埋め戻すいわゆる開削工法
が採用されることが多い。この開削から埋め戻しまでの
工事期間中、開削溝1の側壁の崩壊を防止するために、
例えば図7の断面図に示すように鋼製の矢板21を溝の
側面に沿って打設したのち、腹起し22と切り梁23な
どを所定の間隔に配置していた。
【0003】そして埋設する管2を開削溝1内に搬入し
て配列するときは上記切り梁23を順次一時的に取外し
て管2を搬入してから取り外した切り梁23を再度設置
しなおしている。この管2の搬入工事を順次行った後、
搬入した管2の位置決め,取付け,接合,検査,塗覆装
などの一連の配管作業を行ってから、開削溝1を埋戻し
土によって埋戻しながら、切り梁23,腹起し22,矢
板21などを順次撤去する作業が起重機,矢板引抜機な
どの重機械を用いて行われてきた。
て配列するときは上記切り梁23を順次一時的に取外し
て管2を搬入してから取り外した切り梁23を再度設置
しなおしている。この管2の搬入工事を順次行った後、
搬入した管2の位置決め,取付け,接合,検査,塗覆装
などの一連の配管作業を行ってから、開削溝1を埋戻し
土によって埋戻しながら、切り梁23,腹起し22,矢
板21などを順次撤去する作業が起重機,矢板引抜機な
どの重機械を用いて行われてきた。
【0004】これら矢板21等の使用は、開削溝1内の
作業の安全を確保するために、特に崩壊の生じやすい土
質条件の地域では不可欠であった。
作業の安全を確保するために、特に崩壊の生じやすい土
質条件の地域では不可欠であった。
【0005】また、矢板21の打設の代用として、図8
の斜視図に示すように杭24や杭24とパネル25など
を使用することも行われてきた。
の斜視図に示すように杭24や杭24とパネル25など
を使用することも行われてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように開削溝1
の側壁の崩壊を防止するために矢板21を打設する場合
は、矢板21や腹起し22,切り梁23等の仮設材料を
現地に搬送するために大がかりな搬送車両を必要とする
とともに容量が大きい起重機(クレ−ン)を必要とし
た。また、矢板21を打設するための矢板打設機や、撤
去するための矢板引抜機などの重機械を使用しなければ
ならなかった。このように仮設材料を搬送する搬送装置
や打設,撤去するために使用する機械装置類の容量は極
めて大きく、場所が制限される狭隘な工事現場でこれら
の機械装置類を仮置きするスペ−スを確保することは困
難であった。
の側壁の崩壊を防止するために矢板21を打設する場合
は、矢板21や腹起し22,切り梁23等の仮設材料を
現地に搬送するために大がかりな搬送車両を必要とする
とともに容量が大きい起重機(クレ−ン)を必要とし
た。また、矢板21を打設するための矢板打設機や、撤
去するための矢板引抜機などの重機械を使用しなければ
ならなかった。このように仮設材料を搬送する搬送装置
や打設,撤去するために使用する機械装置類の容量は極
めて大きく、場所が制限される狭隘な工事現場でこれら
の機械装置類を仮置きするスペ−スを確保することは困
難であった。
【0007】また、矢板21を搬送したり打設するとき
に騒音や振動を発生し、公害の原因になってしまう。
に騒音や振動を発生し、公害の原因になってしまう。
【0008】さらに、腹起し22や切り梁23の設置と
撤去の際には、しばしば作業者が掘削された溝1の中に
入らざるを得なく、非常に危険な作業となってしまう。
撤去の際には、しばしば作業者が掘削された溝1の中に
入らざるを得なく、非常に危険な作業となってしまう。
【0009】また、開削溝1の崩壊を防ぐため溝側壁に
必要な支持力は、土の含水量の変化,外圧の変化などに
応じて変化する。この土の含水量の変化等に対応して溝
側壁の支持力を増加させたい場合には、矢板21や腹起
し22,切り梁23の増設などが必要となるが、これら
の増設が即応できない場合も生じ、適正な支持力を得る
ことができなくなってしまう場合もある。
必要な支持力は、土の含水量の変化,外圧の変化などに
応じて変化する。この土の含水量の変化等に対応して溝
側壁の支持力を増加させたい場合には、矢板21や腹起
し22,切り梁23の増設などが必要となるが、これら
の増設が即応できない場合も生じ、適正な支持力を得る
ことができなくなってしまう場合もある。
【0010】また、矢板21打設の代用として杭24や
杭24とパネル25などを使用する場合も、これらの設
置,撤去に際しては重機械の使用が不可欠であり、矢板
21打設の場合と同様な短所を有した。
杭24とパネル25などを使用する場合も、これらの設
置,撤去に際しては重機械の使用が不可欠であり、矢板
21打設の場合と同様な短所を有した。
【0011】この発明はかかる短所を改善するためにな
されたものであり、重機械類を使用せずに簡単に、且つ
確実に開削溝の崩壊を防止することができる開削工事に
おける土留工法を提供することを目的とするものであ
る。
されたものであり、重機械類を使用せずに簡単に、且つ
確実に開削溝の崩壊を防止することができる開削工事に
おける土留工法を提供することを目的とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る開削工事
における土留工法は、地上から開削した掘削溝に、機械
的強度が高く気密性を有する弾性体シ−トで袋状に形成
され、内圧を加えて加圧したときに掘削溝に適合した直
方体状に膨張する気体バックを1又は複数個配置し、該
気体バックに掘削部の土質,地下水位,掘削溝の深さの
よって定められる圧力の気体を封入することを特徴とす
る。
における土留工法は、地上から開削した掘削溝に、機械
的強度が高く気密性を有する弾性体シ−トで袋状に形成
され、内圧を加えて加圧したときに掘削溝に適合した直
方体状に膨張する気体バックを1又は複数個配置し、該
気体バックに掘削部の土質,地下水位,掘削溝の深さの
よって定められる圧力の気体を封入することを特徴とす
る。
【0013】また、加圧膨張させたときに配管を布設す
る位置に配管の外径に応じた径の半円状の凹溝を有する
気体バックを掘削溝内に配置して加圧膨張し、形成され
た気体バックの凹溝内に埋設する管を配置することが好
ましい。
る位置に配管の外径に応じた径の半円状の凹溝を有する
気体バックを掘削溝内に配置して加圧膨張し、形成され
た気体バックの凹溝内に埋設する管を配置することが好
ましい。
【0014】上記気体バック内に埋設する管軸方向に対
して分割する隔壁を有すると良い。
して分割する隔壁を有すると良い。
【0015】
【作用】この発明においては、地上から開削した掘削溝
に弾性体シ−トからなる気体バックを配置し、気体バッ
クにあらかじめ定めた圧力の気体を封入し、気体バック
の内圧で開削溝側壁に対する支持力を確保し溝形状を保
持する。
に弾性体シ−トからなる気体バックを配置し、気体バッ
クにあらかじめ定めた圧力の気体を封入し、気体バック
の内圧で開削溝側壁に対する支持力を確保し溝形状を保
持する。
【0016】また、加圧膨張させたときに埋設する管に
対応した半円状の凹溝を形成する気体バックを掘削溝内
に配置して加圧膨張し、形成された気体バックの凹溝内
に埋設する管を配置し、埋設する管を保持するとともに
溝周辺の土圧に対向して溝形状を保持する。
対応した半円状の凹溝を形成する気体バックを掘削溝内
に配置して加圧膨張し、形成された気体バックの凹溝内
に埋設する管を配置し、埋設する管を保持するとともに
溝周辺の土圧に対向して溝形状を保持する。
【0017】さらに、気体バックを内部に設けた隔壁で
埋設する管軸方向に対して分割して、気体バックを加圧
膨張したときに、所定の形状に保持させる。
埋設する管軸方向に対して分割して、気体バックを加圧
膨張したときに、所定の形状に保持させる。
【0018】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す断面図であ
る。図に示すように、開削工法により管2を埋設すると
きは、まず地表面から所定の深さまで掘削して開削溝1
を形成する。次ぎに開削溝1の側壁の崩壊を防止するた
めに、複数の気体バック3a,3b,3cを使用して土
留めを行う。気体バック3a,3b,3cは機械的強度
が高く気密性を有する弾性体シ−ト、例えばポリエステ
ルウレタンゴム等の合成ゴム、塩化ビニル樹脂,フッ素
樹脂等をコ−ティングした布やガラス繊維、あるいはエ
チレン−酢酸ビニル共重合体やポリアミド樹脂,ポリプ
ロピレン等の合成樹脂又はポリビニルホルマ−ル繊維等
で形成されている。この気体バック3a,3b,3cの
大きさと形状は、図2,図3の斜視図に示すように、内
圧を加えて加圧したときに掘削溝1の幅Wに適合した幅
Wbを有し、管1の軸心方向の長さLbはハンドリング
し易いような長さ、例えば1m〜3mの長さの直方体状
に膨張するように形成され、高さHbは開削溝1の深さ
Hに対して気体バックを何分割するかで定まるが、製作
し易さやハンドリング作業の容易さなどから適当な値に
定める。そして気体バック3a,3b,3c内には1又
は複数の隔壁4が設けられ、気体バック3a,3b,3
cに内圧を加えて膨張させたときに、直方体形状を保持
して膨張するようになっている。なお、気体バック3
a,3b,3cの長さが短い場合には隔壁4を省略して
も良い。
る。図に示すように、開削工法により管2を埋設すると
きは、まず地表面から所定の深さまで掘削して開削溝1
を形成する。次ぎに開削溝1の側壁の崩壊を防止するた
めに、複数の気体バック3a,3b,3cを使用して土
留めを行う。気体バック3a,3b,3cは機械的強度
が高く気密性を有する弾性体シ−ト、例えばポリエステ
ルウレタンゴム等の合成ゴム、塩化ビニル樹脂,フッ素
樹脂等をコ−ティングした布やガラス繊維、あるいはエ
チレン−酢酸ビニル共重合体やポリアミド樹脂,ポリプ
ロピレン等の合成樹脂又はポリビニルホルマ−ル繊維等
で形成されている。この気体バック3a,3b,3cの
大きさと形状は、図2,図3の斜視図に示すように、内
圧を加えて加圧したときに掘削溝1の幅Wに適合した幅
Wbを有し、管1の軸心方向の長さLbはハンドリング
し易いような長さ、例えば1m〜3mの長さの直方体状
に膨張するように形成され、高さHbは開削溝1の深さ
Hに対して気体バックを何分割するかで定まるが、製作
し易さやハンドリング作業の容易さなどから適当な値に
定める。そして気体バック3a,3b,3c内には1又
は複数の隔壁4が設けられ、気体バック3a,3b,3
cに内圧を加えて膨張させたときに、直方体形状を保持
して膨張するようになっている。なお、気体バック3
a,3b,3cの長さが短い場合には隔壁4を省略して
も良い。
【0019】布設する管2の下部に設置される気体バッ
ク3aは、図2の斜視図に示すように、加圧膨張させた
ときに形成される直方体の上面中央の配管を布設する位
置に配管の外径に応じた径の半円状の凹溝5を有し、上
面に気体注入口6を有する。この気体バック3aの上部
に設置する気体バック3bは加圧膨張させたときに形成
される直方体の下面中央に配管の外径に応じた径の半円
状の凹溝5を有し、上面に気体注入口6を有する。
ク3aは、図2の斜視図に示すように、加圧膨張させた
ときに形成される直方体の上面中央の配管を布設する位
置に配管の外径に応じた径の半円状の凹溝5を有し、上
面に気体注入口6を有する。この気体バック3aの上部
に設置する気体バック3bは加圧膨張させたときに形成
される直方体の下面中央に配管の外径に応じた径の半円
状の凹溝5を有し、上面に気体注入口6を有する。
【0020】次ぎに上記のように構成された気体バック
3a,3b,3cを使用して開削溝1の側壁の崩壊を防
止するために土留めを行うときの作業工程を説明する。
3a,3b,3cを使用して開削溝1の側壁の崩壊を防
止するために土留めを行うときの作業工程を説明する。
【0021】まず掘削溝1内に気体バック3aを挿入
し、汎用の現地工事用の可搬形エンジン駆動空気圧縮機
を用い、これに付置されているアキュムレ−タ(圧力0.
6〜0.7MPa)内の圧縮空気を圧力調整器により所定圧
力に減圧し、所定圧力の空気を気体バック3aに設けた
注入口6より充填して気体バック3aの内圧を所定圧力
まで加圧し、気体バック3aを図2に示すように所定の
形状に膨張させ、気体バック3aの長手方向の側面を掘
削溝1の側壁に密着させてから注入口6を閉じて密封す
る。この掘削溝1の開削作業と気体バック3aの挿入,
加圧,膨張作業を所定の長さだけ行った後、気体バック
3aの半円状の凹溝5内に布設する管2を配置する。次
ぎに、気体バック3aと管2の上に気体バック3bを配
置し、気体バック3bを加圧,膨張させる。その後、気
体バック3bの上に溝のない直方体状に膨張する気体バ
ック3cを配置し、気体バック3cを加圧,膨張させ
る。
し、汎用の現地工事用の可搬形エンジン駆動空気圧縮機
を用い、これに付置されているアキュムレ−タ(圧力0.
6〜0.7MPa)内の圧縮空気を圧力調整器により所定圧
力に減圧し、所定圧力の空気を気体バック3aに設けた
注入口6より充填して気体バック3aの内圧を所定圧力
まで加圧し、気体バック3aを図2に示すように所定の
形状に膨張させ、気体バック3aの長手方向の側面を掘
削溝1の側壁に密着させてから注入口6を閉じて密封す
る。この掘削溝1の開削作業と気体バック3aの挿入,
加圧,膨張作業を所定の長さだけ行った後、気体バック
3aの半円状の凹溝5内に布設する管2を配置する。次
ぎに、気体バック3aと管2の上に気体バック3bを配
置し、気体バック3bを加圧,膨張させる。その後、気
体バック3bの上に溝のない直方体状に膨張する気体バ
ック3cを配置し、気体バック3cを加圧,膨張させ
る。
【0022】このように気体バック3a,3b,3cを
掘削溝1内に逐次配置し加圧,膨張することにより気体
バック3a,3b,3cを掘削溝1の側壁に密着させ、
気体バック3a,3b,3cの内圧で開削溝1の側壁に
対する支持力を確保することができ、開削溝1の溝形状
を保持して開削溝1の側壁が崩壊することを防止できる
とともに管2を所定の位置に保持することができる。
掘削溝1内に逐次配置し加圧,膨張することにより気体
バック3a,3b,3cを掘削溝1の側壁に密着させ、
気体バック3a,3b,3cの内圧で開削溝1の側壁に
対する支持力を確保することができ、開削溝1の溝形状
を保持して開削溝1の側壁が崩壊することを防止できる
とともに管2を所定の位置に保持することができる。
【0023】開削溝1の側壁が崩壊することを防止する
ために気体バック3a,3b,3cに封入する空気の圧
力は土質や地下水位等により経験的に定める。例えば地
下水位が比較的高く、土質が砂質層の場合について、図
4の断面図を参照して説明する。
ために気体バック3a,3b,3cに封入する空気の圧
力は土質や地下水位等により経験的に定める。例えば地
下水位が比較的高く、土質が砂質層の場合について、図
4の断面図を参照して説明する。
【0024】地下水位11が図4に示すように地表面よ
り(H−L)のレベルに存在する場合、開削溝1に内接
し上部を開口した液体バック12に液体、例えば水13
を注入し、開削溝1の側壁の崩壊について行った模擬実
験によれば、地下水位11が変化した場合でも、ほぼ液
体バック12内の水位13aを地下水位11より一定レ
ベルΔHだけプラスの水位に保てば開削溝1の崩壊を防
止できることが判明した。すなわち地下水位11より一
定レベルΔHだけプラスの水位13aによる液圧分布P
(h)に相当する圧力で側壁を支持すれば、開削溝1の
崩壊を防止することが可能になる。例えば管径400Aを
布設する場合、開削溝1の深さH=210cmとすると、
開削溝1側壁の崩壊を防止するのに必要とする圧力Pは
地下水位11が極めて高い場合、例えば(H−L)=30
cmの場合でも、P=ρgh=ρg(L+ΔH)=1gf/
cm3(180+20)=200gf/cm3=0.02MPa程度、すなわち
ΔH=20cm程度で十分といえる。ここでρは液体バッ
ク12に注入した水13の密度、gは重力加速度であ
る。したがって、各気体バック3a,3b,3cに0.02
〜0.03MPaの圧力の圧縮空気を封入することにより、
開削溝1の崩壊を十分に防止することができた。
り(H−L)のレベルに存在する場合、開削溝1に内接
し上部を開口した液体バック12に液体、例えば水13
を注入し、開削溝1の側壁の崩壊について行った模擬実
験によれば、地下水位11が変化した場合でも、ほぼ液
体バック12内の水位13aを地下水位11より一定レ
ベルΔHだけプラスの水位に保てば開削溝1の崩壊を防
止できることが判明した。すなわち地下水位11より一
定レベルΔHだけプラスの水位13aによる液圧分布P
(h)に相当する圧力で側壁を支持すれば、開削溝1の
崩壊を防止することが可能になる。例えば管径400Aを
布設する場合、開削溝1の深さH=210cmとすると、
開削溝1側壁の崩壊を防止するのに必要とする圧力Pは
地下水位11が極めて高い場合、例えば(H−L)=30
cmの場合でも、P=ρgh=ρg(L+ΔH)=1gf/
cm3(180+20)=200gf/cm3=0.02MPa程度、すなわち
ΔH=20cm程度で十分といえる。ここでρは液体バッ
ク12に注入した水13の密度、gは重力加速度であ
る。したがって、各気体バック3a,3b,3cに0.02
〜0.03MPaの圧力の圧縮空気を封入することにより、
開削溝1の崩壊を十分に防止することができた。
【0025】なお、上記実施例は開削溝1の下部に管2
の保持用の半円状の凹溝5を有する2個の気体バック3
a,3bを設置した場合について説明したが、図5に示
すように下部が半円状になったU溝7を有する気体バッ
ク8aと、下部に管2の外径と適合する円弧を有しU溝
7に嵌合する気体バック8bと、直方体形状に膨張する
気体バック8c,8dを使用しても、上記実施例と同様
に開削溝1の崩壊を防止することができる。
の保持用の半円状の凹溝5を有する2個の気体バック3
a,3bを設置した場合について説明したが、図5に示
すように下部が半円状になったU溝7を有する気体バッ
ク8aと、下部に管2の外径と適合する円弧を有しU溝
7に嵌合する気体バック8bと、直方体形状に膨張する
気体バック8c,8dを使用しても、上記実施例と同様
に開削溝1の崩壊を防止することができる。
【0026】図5に示した実施例で、例えば公称管径40
0Aの鋼管を開削工法を用いて地中に埋設するときの具
体例を説明する。溝深さHは土かぶりS1と管径Dと下
部クリアランスS2の和で決定される。土かぶりS1は基
準,規則などで定まる値であり、管径400Aに対して例
えば1500mmとする。管の下部クリアランスS2は管の
側面のクリアランスS3とともに埋め戻し時に、埋め戻
し土の充填を十分に行いうる最小値であり、ここでは下
部クリアランスS2を200mm、側面のクリアランスS3
を300mmとする。この場合、開削溝1の深さHは2100
mm、幅Wは1000mmとなる。そして気体バック8a〜
8dの材質として例えば合成樹脂を含浸させた厚さ約1.
5mmの綿布を使用した場合、気体バック8aの幅を開
削溝1の幅Wと同じ寸法1000mmとし、高さを800m
m、長さを1500mmとすると、気体バック9aの重量は
約22.4kgとなる。また気体バック8bを幅400mm、
高さ200mm、長さ1500mmとすると重量は約3kgと
なり、気体バック8cを幅1000mm、高さ800mm、長
さ1500mmとすると重量は約10.5kgとなり、気体バッ
ク8dを幅1000mm、高さ500mm、長さ1500mmとす
ると重量は約8.5kgとなる。したがって気体バック8
a〜8dを簡単に搬送することができるとともに、起重
機等の重機械類を使用せずに掘削溝1に設置することが
できる。
0Aの鋼管を開削工法を用いて地中に埋設するときの具
体例を説明する。溝深さHは土かぶりS1と管径Dと下
部クリアランスS2の和で決定される。土かぶりS1は基
準,規則などで定まる値であり、管径400Aに対して例
えば1500mmとする。管の下部クリアランスS2は管の
側面のクリアランスS3とともに埋め戻し時に、埋め戻
し土の充填を十分に行いうる最小値であり、ここでは下
部クリアランスS2を200mm、側面のクリアランスS3
を300mmとする。この場合、開削溝1の深さHは2100
mm、幅Wは1000mmとなる。そして気体バック8a〜
8dの材質として例えば合成樹脂を含浸させた厚さ約1.
5mmの綿布を使用した場合、気体バック8aの幅を開
削溝1の幅Wと同じ寸法1000mmとし、高さを800m
m、長さを1500mmとすると、気体バック9aの重量は
約22.4kgとなる。また気体バック8bを幅400mm、
高さ200mm、長さ1500mmとすると重量は約3kgと
なり、気体バック8cを幅1000mm、高さ800mm、長
さ1500mmとすると重量は約10.5kgとなり、気体バッ
ク8dを幅1000mm、高さ500mm、長さ1500mmとす
ると重量は約8.5kgとなる。したがって気体バック8
a〜8dを簡単に搬送することができるとともに、起重
機等の重機械類を使用せずに掘削溝1に設置することが
できる。
【0027】上記実施例は地山の自立性が比較的高く、
開削溝1を掘削してから管2を吊り降ろす時間的余裕が
ある場合について説明したが、地山の自立性が低く、開
削溝1を掘削したのち直ちに山留めする必要がある場
合、あるいは開削溝1を掘削してから管2を布設するま
での間に時間を要する場合の実施例について説明する。
開削溝1を掘削してから管2を吊り降ろす時間的余裕が
ある場合について説明したが、地山の自立性が低く、開
削溝1を掘削したのち直ちに山留めする必要がある場
合、あるいは開削溝1を掘削してから管2を布設するま
での間に時間を要する場合の実施例について説明する。
【0028】この場合は開削溝1を掘削したら、図6の
断面図に示すように、気体バック3a,3bと同様に一
面に管2の保持用の半円状の凹溝5を有する気体バック
9a,9bを開削溝1内に相対して設置し、気体バック
9a,9bを加圧,膨張させて開削溝1の下部を山留め
する。その後、溝のない気体バック9c、9dを順次設
置して加圧,膨張させて山留めを行う。この工事を逐次
繰り返して所定スパ−ンの掘削と山留めが終了したら、
気体バック9a,9bの半円状の凹溝5で形成している
孔内に管2を水平に引き込む。このようにして開削溝1
を掘削したのち直ちに山留めすることができ、管2を安
全に設置することができる。
断面図に示すように、気体バック3a,3bと同様に一
面に管2の保持用の半円状の凹溝5を有する気体バック
9a,9bを開削溝1内に相対して設置し、気体バック
9a,9bを加圧,膨張させて開削溝1の下部を山留め
する。その後、溝のない気体バック9c、9dを順次設
置して加圧,膨張させて山留めを行う。この工事を逐次
繰り返して所定スパ−ンの掘削と山留めが終了したら、
気体バック9a,9bの半円状の凹溝5で形成している
孔内に管2を水平に引き込む。このようにして開削溝1
を掘削したのち直ちに山留めすることができ、管2を安
全に設置することができる。
【0029】また、上記各実施例は気体バックに封入す
る加圧空気を汎用の現地工事用の可搬形エンジン駆動空
気圧縮機を用いて供給した場合について説明したが、空
気や窒素等が加圧封入された圧力容器を用いて加圧気体
を供給するようにすると、工事中の騒音を著しく低減す
ることができる。
る加圧空気を汎用の現地工事用の可搬形エンジン駆動空
気圧縮機を用いて供給した場合について説明したが、空
気や窒素等が加圧封入された圧力容器を用いて加圧気体
を供給するようにすると、工事中の騒音を著しく低減す
ることができる。
【0030】また、上記各実施例は気体バックに加圧気
体を封入する場合について説明したが、開削溝1の周囲
より漏水等があり、開削溝1内に侵入水がある場合は気
体バックに浮力が作用し、気体バックが浮上するおそれ
がある場合には、気体バック内に侵入水の水位と同じ水
位になる水を加圧気体とともに封入することにより、気
体バックの浮上を防止することができる。
体を封入する場合について説明したが、開削溝1の周囲
より漏水等があり、開削溝1内に侵入水がある場合は気
体バックに浮力が作用し、気体バックが浮上するおそれ
がある場合には、気体バック内に侵入水の水位と同じ水
位になる水を加圧気体とともに封入することにより、気
体バックの浮上を防止することができる。
【0031】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、地上か
ら開削した掘削溝に弾性体シ−トからなる気体バックを
配置し、気体バックにあらかじめ定めた圧力の気体を封
入し、気体バックの内圧で開削溝側壁に対する支持力を
確保し溝形状を保持するようにしたから、矢板,腹起
し,切り梁等の仮設材料を使用しなくても確実に開削溝
の山留めを行うことができる。したがって矢板等の仮設
材料を運搬する大型の車両や起重機等の重機械類を使用
しなくても良いから、重機械類の保管スペ−スを不要に
することができるとともに工事中の騒音や振動を低減す
ることができる。
ら開削した掘削溝に弾性体シ−トからなる気体バックを
配置し、気体バックにあらかじめ定めた圧力の気体を封
入し、気体バックの内圧で開削溝側壁に対する支持力を
確保し溝形状を保持するようにしたから、矢板,腹起
し,切り梁等の仮設材料を使用しなくても確実に開削溝
の山留めを行うことができる。したがって矢板等の仮設
材料を運搬する大型の車両や起重機等の重機械類を使用
しなくても良いから、重機械類の保管スペ−スを不要に
することができるとともに工事中の騒音や振動を低減す
ることができる。
【0032】また、加圧膨張させたときに埋設する管に
対応した半円状の凹溝を形成する気体バックを掘削溝内
に配置して加圧膨張し、形成された気体バックの凹溝内
に埋設する管を配置するから、埋設する管を確実に保持
することができるとともに溝周辺の土圧に対向して溝形
状を保持することができる。
対応した半円状の凹溝を形成する気体バックを掘削溝内
に配置して加圧膨張し、形成された気体バックの凹溝内
に埋設する管を配置するから、埋設する管を確実に保持
することができるとともに溝周辺の土圧に対向して溝形
状を保持することができる。
【0033】さらに、気体バックを内部に設けた隔壁で
埋設する管軸方向に対して分割して、気体バックを加圧
膨張したときに、所定の形状に保持させるから、気体バ
ックの形状を開削溝の形状に合わせて保持することがで
き、開削溝の崩壊を確実に防止することができる。
埋設する管軸方向に対して分割して、気体バックを加圧
膨張したときに、所定の形状に保持させるから、気体バ
ックの形状を開削溝の形状に合わせて保持することがで
き、開削溝の崩壊を確実に防止することができる。
【0034】また、気体バックは重量が小さく、気体を
封入する前は折畳むことができるから、容積も極めて小
さくすることができ、容易に運搬できるとともに工事現
場に保管スペ−スを必要としないですむ。
封入する前は折畳むことができるから、容積も極めて小
さくすることができ、容易に運搬できるとともに工事現
場に保管スペ−スを必要としないですむ。
【0035】また、溝掘り作業の進行に合わせて気体バ
ックを運搬,配列して加圧気体を封入すれば良いから、
特別の重機や装置を必要とせず、容易に人力で作業を行
うことができ、山留め作業の時間を従来の1/10〜1/
50以下に短縮することができる。
ックを運搬,配列して加圧気体を封入すれば良いから、
特別の重機や装置を必要とせず、容易に人力で作業を行
うことができ、山留め作業の時間を従来の1/10〜1/
50以下に短縮することができる。
【0036】さらに、開削溝の表面を気体バックで覆う
ので、作業者が溝内に転落したり、作業工具等が落下す
ることを防止することができ、作業の安全性を高めると
ともに配管の損傷を防止することができる。
ので、作業者が溝内に転落したり、作業工具等が落下す
ることを防止することができ、作業の安全性を高めると
ともに配管の損傷を防止することができる。
【0037】また、気体バックに封入する気体の圧力を
調整することにより側壁支持力を容易に調節できるか
ら、地下水位の変化、降雨等による土砂の流動化等によ
り開削溝の側壁に作用する土圧の変化に対しても簡単に
対応することができる。
調整することにより側壁支持力を容易に調節できるか
ら、地下水位の変化、降雨等による土砂の流動化等によ
り開削溝の側壁に作用する土圧の変化に対しても簡単に
対応することができる。
【図1】この発明の実施例を示す断面図である。
【図2】上記実施例の気体バックを示す斜視図である。
【図3】上記実施例の他の気体バックを示す斜視図であ
る。
る。
【図4】上記実施例の動作原理を示す断面図である。
【図5】この発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図6】この発明の第3の実施例を示す断面図である。
【図7】従来例を示す斜視図である。
【図8】他の従来例を示す斜視図である。
1 開削溝 2 管 3a,3b,3c 気体バック 4 隔壁 5 凹溝 7a,7b,7c,7d 気体バック 9a,9b,9c,9d 気体バック
フロントページの続き (72)発明者 松尾 安弘 神奈川県厚木市下津古久122−6
Claims (3)
- 【請求項1】地上から開削した掘削溝に、機械的強度が
高く気密性を有する弾性体シ−トで袋状に形成され、内
圧を加えて加圧したときに掘削溝に適合した直方体状に
膨張する気体バックを1又は複数個配置し、該気体バッ
クに掘削部の土質,地下水位,掘削溝の深さによって定
められる圧力の気体を封入することを特徴とする開削工
事における土留工法。 - 【請求項2】 加圧膨張させたときに配管を布設する位
置に配管の外径に応じた径の半円状の凹溝を有する気体
バックを掘削溝内に配置して加圧膨張し、形成された気
体バックの凹溝内に埋設する管を配置する請求項1記載
の開削工事における土留工法。 - 【請求項3】 上記気体バック内に埋設する管軸方向に
対して分割する隔壁を有する請求項1又は2記載の開削
工事における土留工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2452495A JPH08199573A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 開削工事における土留工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2452495A JPH08199573A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 開削工事における土留工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08199573A true JPH08199573A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=12140554
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2452495A Pending JPH08199573A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 開削工事における土留工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08199573A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005155680A (ja) * | 2003-11-20 | 2005-06-16 | Hiroshi Shimokawa | 埋設管の敷設方法及びそれに使用する敷設装置 |
| GB2525954A (en) * | 2011-10-28 | 2015-11-11 | Perry Williamson | Support for an excavation |
| CN106996902A (zh) * | 2017-04-28 | 2017-08-01 | 浙江科技学院 | 含有承压水地层的基坑坑底稳定性测试装置 |
| CN114575239A (zh) * | 2022-02-21 | 2022-06-03 | 中冶华南建设工程有限公司 | 一种地下通信管线原位保护的迁改方法 |
-
1995
- 1995-01-20 JP JP2452495A patent/JPH08199573A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005155680A (ja) * | 2003-11-20 | 2005-06-16 | Hiroshi Shimokawa | 埋設管の敷設方法及びそれに使用する敷設装置 |
| GB2525954A (en) * | 2011-10-28 | 2015-11-11 | Perry Williamson | Support for an excavation |
| GB2525954B (en) * | 2011-10-28 | 2016-06-15 | Williamson Perry | Support for an excavation |
| US10087595B2 (en) | 2011-10-28 | 2018-10-02 | Perry Williamson | Support for an excavation |
| CN106996902A (zh) * | 2017-04-28 | 2017-08-01 | 浙江科技学院 | 含有承压水地层的基坑坑底稳定性测试装置 |
| CN106996902B (zh) * | 2017-04-28 | 2023-10-13 | 浙江科技学院 | 含有承压水地层的基坑坑底稳定性测试装置 |
| CN114575239A (zh) * | 2022-02-21 | 2022-06-03 | 中冶华南建设工程有限公司 | 一种地下通信管线原位保护的迁改方法 |
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