JPH08199809A - コンクリート構造物の製造方法 - Google Patents

コンクリート構造物の製造方法

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JPH08199809A
JPH08199809A JP3000995A JP3000995A JPH08199809A JP H08199809 A JPH08199809 A JP H08199809A JP 3000995 A JP3000995 A JP 3000995A JP 3000995 A JP3000995 A JP 3000995A JP H08199809 A JPH08199809 A JP H08199809A
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JP
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hydraulic
concrete
powder
mold
concrete structure
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JP3000995A
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English (en)
Inventor
Hiromi Fujiwara
浩已 藤原
Hidenori Endo
秀紀 遠藤
Kouichi Toriinami
康一 鳥居南
Kazuto Yoshimori
和人 吉森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Nihon Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面気泡孔等の少ない表面性状の良好なコン
クリート構造物を、容易に且つ経済的に提供すること。 【構成】 コンクリートを打設する前の型枠の内面とな
る面に、水硬性粉体を含む粉体、水硬性ペースト又は水
硬性モルタルを吹き付け或いは塗布し、その後該型枠か
ら成る内部空間にコンクリートを打設するコンクリート
構造物の製造方法とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート構造物の
製造方法に関し、特にその表面性状の良好なコンクリー
ト構造物を得るための、コンクリート構造物の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設現場で製造されるコンクリート構造
物や、工場で製造されるコンクリート製品は、その美観
上の問題からコンクリート表面に発生する気泡を出来る
だけ少なくし、表面性状の良好なコンクリート構造物を
得ることが求められることが多い。
【0003】そこで従来、コンクリート構造物を製造す
る際、所定形状に作製された型枠内にコンクリートを流
し込み、該型枠等に振動を加えることにより流し込んだ
コンクリートを型枠内に隙間なく充填すると共に、振動
によってコンクリート中に取り込まれた気泡を除去し、
欠損がなく、しかも表面気泡孔の少ないコンクリート構
造物を製造することが成されている。
【0004】また、より表面気泡孔の少ないコンクリー
ト構造物を製造するために、上記型枠内面にシート状の
物体を貼り付け、該シート状の物体の繊維間の隙間を利
用してコンクリート中に取り込まれた上記気泡を上方に
逃がす方法や、型枠内面にシート状の物体を貼り付ける
と共に、型枠に小さな穿孔を多数形成し、コンクリート
中の余分な水分や気泡を貼り付けた上記シート状の物体
を介して型枠に形成された上記穿孔から外部に逃がす方
法が提案され、一部実用化されている。
【0005】さらに、近年においては、軽量気泡コンク
リート板においてその表面性状の良好な製品を得ること
を目的として、成形型表面にセメント系急結剤スラリー
を塗布し、このスラリーが硬化する前に軽量気泡コンク
リートのセメントスラリーを注型して硬化成形し、表面
部に平滑、かつ緻密なスキン層を形成する軽量気泡コン
クリート板の製造方法が提案されている(特開平2−1
94904)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらここで、
先ず上述した振動を加えることにより欠損がなく、しか
も表面気泡孔の少ないコンクリート構造物を製造する方
法にあっては、作業員に労働負荷がかかると共に、作業
員の難聴や白蝋病の原因ともなり、また振動によってコ
ンクリート中の骨材とモルタルとが分離し、均質な強度
を有するコンクリート構造物が製造できないという課題
があった。
【0007】また、型枠内面にシート状の物体を貼り付
ける方法においては、該シート状の物体の貼り付けに手
間がかかると共に、使用後のシート状の物体、及び型枠
に形成された穿孔の洗浄を充分に行わなければその後の
再使用ができないことから、施工性及び経済性において
課題が存在する方法であった。
【0008】さらに、特開平2−194904に記載さ
れた軽量気泡コンクリート板の表面部に平滑、かつ緻密
なスキン層を形成する方法を、コンクリート構造物の製
造にそのまま採用した場合にあっては、上述した作業員
にかかる労働負荷や施工性等の課題が解消されることと
はなるが、軽量気泡コンクリート板は外壁材、或いは天
井材等の建築材としてそのままその表面部を露出させて
使用されることが多いことから、表面部に形成する上記
スキン層はその後に剥離、或いは欠損があってはなら
ず、また層厚があまり厚いと軽量気泡コンクリート板の
特徴である軽量性を損なうこととなること等から、スキ
ン層を形成する上記材料が限定され、またそのスキン層
を形成する材料が硬化する前に軽量気泡コンクリートの
セメントスラリーを注型して硬化成形し、両界面の密着
性を図る等の必要があり、成形時間を多く必要とする大
型のコンクリート構造物の施工には、不向きな方法であ
った。
【0009】また、コンクリート構造物は、埋設或いは
埋設されないもでも直接人目にさらされる状態で使用さ
れることは少なく、上記軽量気泡コンクリート板程の表
面性状、及びスキン層の密着性を要求されることはない
ため、特開平2−194904に記載された上記技術を
そのままコンクリート構造物の製造方法に採用すること
は、必要以上のスキン層を形成することとなり、また上
述したように成形時間や成形手順が限定される等の課題
があることから、より簡易な経済的な方法が望まれてい
た。
【0010】本発明は、上述した従来の技術が有する課
題に鑑み成されたものであって、その目的は、表面気泡
孔等の少ない表面性状の良好なコンクリート構造物を、
より容易且つ経済的に提供することができる、コンクリ
ート構造物の製造に適した方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するため、コンクリートを打設する前の型枠の内
面となる面に、水硬性粉体を含む粉体、水硬性ペースト
又は水硬性モルタルを吹き付け或いは塗布し、その後該
型枠から成る内部空間にコンクリートを打設することを
特徴とする、コンクリート構造物の製造方法とした。
【0012】上記した本発明にかかるコンクリート構造
物の製造方法によれば、脱型した後のコンクリート構造
物の表面に、コンクリートを打設する前の型枠の内面と
なる面に吹き付け或いは塗布した水硬性粉体を含む粉
体、水硬性ペースト又は水硬性モルタルが硬化した表面
層を有したものとなるため、該表面層がコンクリート構
造物の表面気泡孔を隠すこととなり、表面性状の良好な
コンクリート構造物を提供できる作用がある。
【0013】ここで、上記作用を得るための作業は、型
枠の組み立て中、或いは組み立て後に水硬性粉体を含む
粉体、水硬性ペースト又は水硬性モルタルを型枠の内面
となる面にスプレーガンで吹き付け、或いはハケ等で塗
るだけで済むため、複雑な工程を設ける必要は無く、コ
スト的にも安価なものとなると共に、その吹き付け或い
は塗布した上記水硬性粉体を含む粉体、水硬性ペースト
又は水硬性モルタルが、硬化した後にコンクリートを該
型枠から成る内部空間に打設したとしても上記作用・効
果が得られるため、急いで作業を行う必要もなく、作業
性の点においても良好なものとなる。
【0014】なお、上記本発明において水硬性粉体を含
む粉体をコンクリート打設前の型枠の内面となる面に吹
き付け或いは塗布する場合においては、その前に型枠の
内面となる面に予め水或いは離型剤を塗っておく必要が
ある。これは、吹き付け或いは塗布する水硬性粉体を含
む粉体を、型枠の内面となる面に定着させるために必要
となる。
【0015】また、上記型枠の内面となる面に吹き付け
或いは塗布する粉体は、水硬性粉体を10重量%以上含
む粉体であることが好ましい。これは、水硬性粉体、例
えばセメントが10重量%に満たない粉体を型枠の内面
となる面に吹き付け或いは塗布しても、上記表面性状の
良好なコンクリート構造物を得ることが困難であること
が試験により判明したためである。但し、水硬性粉体を
10重量%以上含んでおれば、他の粉体材料は一般的に
建設現場等において用いられている粉体材料、例えば高
炉スラグ、フライアッシュ、石灰石粉、シリカフュー
ム、炭酸カルシウム粉末、硅石粉末等で良く、特別な粉
体材料は必要としない。
【0016】なお、水硬性粉体と混ぜる他の粉体材料と
してシリカフュームの様な超微粒子やポリマー等を用い
ると、コンクリート構造物の表面に外部からの物質の進
入を阻害する緻密な層を作ることとなり、塩害、中性
化、アルカリ骨材反応等のコンクリートの劣化に対する
抵抗性を向上させる効果を併せ持つこととなる。また他
の粉体材料として経時的に安定した粉体材料を用いるこ
とにより、しばしば問題となるコンクリート構造物の表
面の色むら等も解決することが可能となる。
【0017】さらに、上記本発明において水硬性ペース
ト、或いは水硬性モルタルをコンクリートを打設する前
の型枠の内面となる面に吹き付け或いは塗布する場合に
おいては、該水硬性ペースト、或いは水硬性モルタル
は、その粉体成分中に水硬性粉体を10重量%以上含む
ペースト或いはモルタルであることが好ましい。これ
は、上記水硬性粉体を含む粉体を吹き付け或いは塗布す
る場合と同様に、水硬性粉体が10重量%に満たないペ
ースト、或いはモルタルでは、表面性状の良好なコンク
リート構造物を得ることが困難となることが試験により
判明したためである。但し、水硬性粉体を10重量%以
上含んでおれば、他の粉体材料は一般的に建設現場等に
おいて用いられている粉体材料で良く、その他、増粘
剤、消泡剤、減水剤、収縮低減剤などの化学的混和剤を
必要に応じて併用しても差し支えない。
【0018】また、上記型枠の内面となる面に吹き付け
或いは塗布する水硬性ペースト、水硬性モルタルの粘性
は、100〜20000mPa・sであることが好まし
い。これは、100mPa・sに満たない粘性のペース
ト、或いはモルタルでは、型枠の内面となる面に吹き付
け或いは塗布した後に流れ落ちてしまい、コンクリート
構造物の表面を覆う表面層の形成が出来ないためであ
り、逆に20000mPa・sを越える粘性のペース
ト、或いはモルタルでは、その吹き付け或いは塗布が困
難となると共に、形成される表面層自体に気泡が発生
し、やはり表面性状の良好なコンクリート構造物の製造
が出来ないためである。
【0019】さらに、水硬性モルタルを型枠の内面とな
る面に吹き付け或いは塗布する場合においては、その水
硬性モルタルの細骨材としては粒径2.5mm以下の細
骨材を使用することが好ましい。これは、使用する細骨
材の粒径が2.5mmを越えると、やはり吹き付け或い
は塗布が困難となり、また吹き付け或いは塗布時の空気
を巻き込んでしまい、形成される表面層自体に気泡が発
生してしまうためである。
【0020】なお、上記水硬性粉体を含む粉体、水硬性
ペースト又は水硬性モルタルの吹き付け或いは塗布の方
法は、特には限定されないが、その吹き付け或いは塗布
の厚さは、0.1〜5mmが好ましい。また、離型剤
は、水性のものでも油性のものでも良い。さらに、型枠
は、木製、綱鉄製、発泡スチロール製など、いずれの型
枠にも本発明にかかる上記コンクリート構造物の製造方
法は適用できる。
【0021】
【実施例】以下、上記した本発明の実施例を比較例と共
に挙げ、本発明をさらに詳細に説明する。
【0022】 使用型枠 使用した型枠の概念的な外形を図1に示す。かかる型枠
は、高さ1000mm、長さ2000mm、控え尻10
00mm、肉厚150mmのL型擁壁を作製する型枠で
ある。
【0023】 使用コンクリート ・使用材料 セメント:普通ポルトランドセメント(日本セメント株
式会社製) 粗骨材 :青梅産砕砂 (F.M. 6.79) 細骨材 :青梅産砕砂 (F.M. 2.71) 水 :地下水 高性能減水剤:マイティ150(株式会社花王製) 増粘剤 :アサノHF(日本セメント株式会社製) AE剤 :ヴィンソル(山宗化学株式会社製) ・コンクリートの配合割合 使用したコンクリートは、上記材料で製造したスランプ
61cmの高流動コンクリート(コンクリート試料 No.
1)、及びスランプ8cmのコンクリート(コンクリー
ト試料 No.2)の2種である。コンクリート試料 No.
1、2の各々のコンクリートの配合割合を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】−実施例1− 図1に示したL型擁壁を作製する型枠の内面となる面
に、水或いは水性の離型剤(株式会社花王製 ライナー
セブン)を塗った後、水硬性粉体として普通ポルトラン
ドセメント(日本セメント株式会社製)、非水硬性粉体
としてブレーン比表面積が3500cm2/g の石灰石粉末
を使用して、表2に示す配合にした粉体をスプレーガン
によって適当量(0.1〜3mm厚さ)吹き付けた。そ
の後、上記吹き付けた粉体の硬化前に試料 No.1の高流
動コンクリートを無振動で打ち込み、該高流動コンクリ
ートの硬化後に脱型して得られたコンクリート構造物の
表面気泡孔の数、面積及び面積率を測定した。なお、表
面気泡孔は、L型擁壁の側面を示す図2の位置の200
×200mmのエリアを2か所取り、このエリア内で直
径2mm以上の気泡を写し取り、この写しから川崎製鉄
株式会社製の画像博士を用いて表面気泡孔の数、面積及
び面積率を測定した。
【0026】その測定結果を表3に記載する。なお、比
較のために吹き付ける粉体中に水硬性粉体が存在しない
もの(比較例1−1)、型枠の内面となる面に水性の離
型剤のみを塗ったもの(比較例1−2)、及び型枠の内
面となる面に油性の離型剤(サンヒット商会株式会社製
マイティー)のみを塗ったもの(比較例1−3)につ
き、その各々の場合に製造されるコンクリート構造物の
表面気泡孔の数、面積及び面積率の測定値を表3に併記
する。
【0027】
【表2】
【表3】
【0028】上記実施例1より、10重量%以上の水硬
性粉体を含む粉体を、コンクリートを打設する前の型枠
の内面となる面に吹き付ける方法により、高流動コンク
リートを無振動で型枠内に打設した場合の表面気泡孔の
発生を少なくできることが判明する。
【0029】−実施例2− 図1に示したL型擁壁を作製する型枠の内面となる面
に、水硬性粉体として普通ポルトランドセメント(日本
セメント株式会社製)、非水硬性粉体としてブレーン比
表面積が3500cm2/g の石灰石粉末、水として水道
水、高性能減水剤としてマイティ150(株式会社花王
製)、そして増粘剤としてアサノHF(日本セメント株
式会社製)を各々使用し、2リットルホバートミキサで
2分間混練して表4に示す配合のペーストとしたもの
を、直接(実施例2−7)或いは水性の離型剤(株式会
社花王製 ライナーセブン)を塗った後にスプレーガン
によって吹き付け、或いはハケによって塗布することに
より適当量(0.1〜3mm厚さ)付着させた。その
後、上記ペーストの硬化前、又は硬化後(実施例2−
9)に試料 No.1の高流動コンクリートを無振動で打ち
込み、該高流動コンクリートの硬化後に脱型して得られ
たコンクリート構造物の表面気泡孔の数、面積及び面積
率を測定した。なお、表4には調製した各ペーストの塑
性粘度を併記した。塑性粘度は協和科学株式会社製の外
円筒回転型粘度計を用いて測定した。また、表面気泡孔
の数、面積及び面積率の測定は、実施例1と同様の方法
で測定した。
【0030】その測定結果を表5に記載する。なお、比
較のためにペーストの粉体成分中に水硬性粉体が存在し
ないもの(比較例2−1)、ペーストの粘性が100m
Pa・sに満たないもの(比較例2−2)、及びペース
トの粘性が20000mPa・sを越えるもの(比較例
2−3)につき、その各々の場合に製造されるコンクリ
ート構造物の表面気泡孔の数、面積及び面積率の測定値
を表5に併記する。
【0031】
【表4】
【表5】
【0032】上記実施例2より、粘性が100〜200
00mPa・sの範囲であって、粉体成分中に10重量
%以上の水硬性粉体を含むペーストを、コンクリートを
打設する前の型枠の内面となる面に吹き付け或いは塗布
する方法により、高流動コンクリートを無振動で型枠内
に打設した場合の表面気泡孔の発生を少なくできること
が判明する。
【0033】−実施例3− 図1に示したL型擁壁を作製する型枠の内面となる面
に、水硬性粉体として普通ポルトランドセメント(日本
セメント株式会社製)、非水硬性粉体としてブレーン比
表面積が3500cm2/g の石灰石粉末、水として水道
水、細骨材として豊浦標準砂(粒径0.3mm以下)と
青梅産砕砂A(粒径2.5mm以下)、高性能減水剤と
してマイティ150(株式会社花王製)、そして増粘剤
としてアサノHF(日本セメント株式会社製)を各々使
用し、2リットルホバートミキサで2分間混練して表6
に示す配合のモルタルとしたものを、直接(実施例3−
7)或いは水性の離型剤(株式会社花王製 ライナーセ
ブン)を塗った後にスプレーガンによって吹き付け、或
いはハケによって塗布することにより適当量(3〜5m
m厚さ)付着させた。その後、上記モルタルの硬化前、
又は硬化後(実施例3−9)に試料 No.1の高流動コン
クリートを無振動で打ち込み、該高流動コンクリートの
硬化後に脱型して得られたコンクリート構造物の表面気
泡孔の数、面積及び面積率を測定した。なお、表6には
調製した各モルタルの塑性粘度を併記した。塑性粘度は
実施例2と同じ粘度計を用いて測定した。また、表面気
泡孔の数、面積及び面積率の測定は、実施例1と同様の
方法で測定した。
【0034】その測定結果を表7に記載する。なお、比
較のためにモルタルの粉体成分中に水硬性粉体が存在し
ないもの(比較例3−1)、モルタルの粘性が100m
Pa・sに満たないもの(比較例3−2)、モルタルの
粘性が20000mPa・sを越えるもの(比較例3−
3)及びモルタルの細骨材として青梅産砕砂B(粒径5
mm以下)を使用したもの(比較例3−4)につき、そ
の各々の場合に製造されるコンクリート構造物の表面気
泡孔の数、面積及び面積率の測定値を表7に併記する。
【0035】
【表6】
【表7】
【0036】上記実施例3より、粘性が100〜200
00mPa・sの範囲であって、粉体成分中に10重量
%以上の水硬性粉体を含み、且つ細骨材として粒径2.
5mm以下の細骨材を使用したモルタルを、コンクリー
トを打設する前の型枠の内面となる面に吹き付け或いは
塗布する方法により、高流動コンクリートを無振動で型
枠内に打設した場合の表面気泡孔の発生を少なくできる
ことが判明する。
【0037】−実施例4− 図1に示したL型擁壁を作製する型枠の内面となる面
に、上記実施例2−1〜2−4及び比較例2−1〜2−
2の配合のペーストを、水性の離型剤(株式会社花王製
ライナーセブン)を塗った後にスプレーガンによって
適当量(0.1〜3mm厚さ)吹き付けた。その後、上
記ペーストの硬化前に試料 No.2のコンクリートを振動
を加えながら打ち込み、該コンクリートの硬化後に脱型
して得られたコンクリート構造物の表面気泡孔の数、面
積及び面積率を測定した。なお、表面気泡孔の数、面積
及び面積率の測定は、実施例1と同様の方法で測定し
た。その測定結果を表8に記載する。
【0038】
【表8】
【0039】上記実施例4より、水硬性ペーストをコン
クリートを打設する前の型枠の内面となる面に吹き付け
る方法により、スランプが8cm程度のコンクリートを
型枠内に振動を加えながら打設した場合でも、その表面
気泡孔の発生を少なくできることが判明する。
【0040】−実施例5− 図1に示したL型擁壁を作製する型枠の内面となる面
に、水硬性粉体として普通ポルトランドセメント(日本
セメント株式会社製)、非水硬性粉体としてブレーン比
表面積が3500cm2/g の石灰石粉末と超微粒子である
シリカフューム、水として水道水、そして高性能減水剤
としてマイティ150(株式会社花王製)を各々使用
し、2リットルホバートミキサで2分間混練して表9に
示す配合のペーストとしたものを、水性の離型剤(株式
会社花王製 ライナーセブン)を塗った後にスプレーガ
ンによって適当量(0.1〜3mm厚さ)吹き付けた。
その後、上記ペーストの硬化前に試料 No.1の高流動コ
ンクリートを無振動で打ち込み、該高流動コンクリート
の硬化後に脱型して得られたコンクリート構造物の表面
気泡孔の面積率を測定した。その測定結果を表9に併記
する。なお、表9には調製した各ペーストの塑性粘度も
併記した。塑性粘度は実施例2と同様の粘度計を用いて
測定し、表面気泡孔の面積率の測定は、実施例1と同様
の方法で測定した。
【0041】
【表9】
【0042】上記実施例5より、シリカフュームの様な
超微粒子を含む水硬性ペーストを、コンクリートを打設
する前の型枠の内面となる面に吹き付ける方法により、
高流動コンクリートを無振動で型枠内に打設した場合の
表面気泡孔の発生を少なくできることが判明する。
【0043】−実施例6− 10×10×40cmの型枠の内面となる面に、上記実
施例5−2の配合の水硬性ペーストを、水性の離型剤
(株式会社花王製 ライナーセブン)を塗った後にハケ
によって適当量(0.1〜3mm厚さ)塗布した。その
後、上記ペーストの硬化前に試料 No.1の高流動コンク
リートを無振動で打ち込み、該高流動コンクリートの硬
化後に脱型して得られたコンクリート構造物を用いて、
20℃・CO2 濃度10%の条件で促進中性化試験を行
った。なお、コンクリートの中性化深さは、コンクリー
ト供試体の破断面にフェノールフタレイン1%アルコー
ル溶液を噴霧し、赤呈色部までの深さとした。
【0044】その測定結果を表10に示す。なお、比較
のために型枠内面に水性の離型剤のみを塗ったもの(比
較例6−1)につき、その製造されるコンクリート構造
物の中性化深さの測定値を表10に併記する。
【0045】
【表10】
【0046】上記実施例6より、シリカフュームの様な
超微粒子を含む水硬性ペーストを、コンクリートを打設
する前の型枠の内面となる面に吹き付ける方法により、
コンクリート構造物の中性化を遅延させることができる
ことが判明する。
【0047】
【発明の効果】以上、説明した本発明にかかるコンクリ
ート構造物の製造方法によれば、表面気泡孔等の少ない
表面性状の良好なコンクリート構造物を、容易且つ経済
的に提供することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】L型擁壁を作製する型枠を示した概略的な斜視
図である。
【図2】L型擁壁の概略的な側面図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートを打設する前の型枠の内面
    となる面に、水或いは離型剤を塗った後に水硬性粉体を
    含む粉体を吹き付け或いは塗布し、その後該型枠から成
    る内部空間にコンクリートを打設することを特徴とす
    る、コンクリート構造物の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記型枠の内面となる面に吹き付け或い
    は塗布する粉体が、水硬性粉体を10重量%以上含む粉
    体であることを特徴とする、請求項1記載のコンクリー
    ト構造物の製造方法。
  3. 【請求項3】 コンクリートを打設する前の型枠の内面
    となる面に、水硬性ペースト、水硬性モルタルのいずれ
    かを吹き付け或いは塗布し、その後該型枠から成る内部
    空間にコンクリートを打設することを特徴とする、コン
    クリート構造物の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記型枠の内面となる面に吹き付け或い
    は塗布する水硬性ペースト、水硬性モルタルが、その粉
    体成分中に水硬性粉体を10重量%以上含むペースト或
    いはモルタルであることを特徴とする、請求項3記載の
    コンクリート構造物の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記型枠の内面となる面に吹き付け或い
    は塗布する水硬性ペースト、水硬性モルタルの粘性が、
    100〜20000mPa・sであることを特徴とす
    る、請求項3又は4記載のコンクリート構造物の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 上記型枠の内面となる面に吹き付け或い
    は塗布する水硬性モルタルが、その細骨材として粒径
    2.5mm以下の細骨材を使用したモルタルであること
    を特徴とする、請求項3,4又は5記載のコンクリート
    構造物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003291124A (ja) * 2002-04-01 2003-10-14 Milcon:Kk コンクリートブロックの製造方法
JP2006137101A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Maeda Corp 空気あばたの消去法およびこの消去法を用いたコンクリート型枠
CN119572010A (zh) * 2024-12-17 2025-03-07 腾达建设集团股份有限公司 一种减少清水混凝土表面气孔的施工工艺及减水混凝土

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