JPH08201415A - 粉粒体流の高性能検知装置 - Google Patents

粉粒体流の高性能検知装置

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JPH08201415A
JPH08201415A JP3448095A JP3448095A JPH08201415A JP H08201415 A JPH08201415 A JP H08201415A JP 3448095 A JP3448095 A JP 3448095A JP 3448095 A JP3448095 A JP 3448095A JP H08201415 A JPH08201415 A JP H08201415A
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JP
Japan
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acoustic insulator
annular
acoustic
coal
insulator
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JP3448095A
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English (en)
Inventor
Ippei Kamito
一平 上戸
Nobuya Watabe
暢弥 渡部
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 背景音の高周波音波による影響を実質的に受
けることなく、軟質の粉粒が少量かつ低速で流れる場合
でも粉粒体流の有無の検知を飛躍的に高精度かつ高感度
で行う。 【構成】 粉粒体の流路壁に貫設された貫通孔に嵌着さ
れ低周波数の振動のみを伝える環状音響絶縁体と、同環
状音響絶縁体の中心孔に外周面が嵌着された円盤状接触
板と、同接触板の外面に貼着された圧電素子と、同圧電
素子の出力を入力し約100kHz以下の低周波数成分を遮断
するハイパスフィルターと、同フィルターの出力により
粉粒体流の有無を判別する判別器からなる粉粒体流の検
知装置において、その環状音響絶縁体として上記貫通孔
に嵌着され約100kHz以下の低周波数の振動のみを伝える
第1の環状音響絶縁体3bに嵌着された第1の環状金属体
3mと、同第1の環状金属体に嵌着され約100kHz以下の低
周波数の振動のみを伝える第2の環状音響絶縁体よりな
る2重嵌合型環状音響絶縁体を具えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石炭等の粉粒体の輸送
路,ホッパー等で石炭等の粉粒体の流れの有無を検知す
る粉粒体流の高性能検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】石油ショック以来、ボイラーの石炭焚
き、例えば、微粉炭焚き,COM(Coal Oil
Mixture)焚き、あるいはCWM(Coal W
aterMixture)焚きが注目されてきている。
この石炭焚きボイラーでは、石炭を細かく砕きボイラー
に供給する。あるいは、石油や水と混ぜてから供給する
ものもある。微粉炭焚きのボイラーでは、図5縦断面図
に示すような石炭粉砕装置が使用されている。同図にお
いて、Aはバンカーで、約10mmに砕かれた石炭が貯
留されている。Bはベルトコンベヤ等を内蔵する給炭器
で、バンカーAより管路Dを通り供給された石炭を粉砕
器Cに一定量ずつ送るものである。粉砕器Cは、石炭を
200メッシュ程度の大きさに砕くとともに、乾燥させ
てボイラーに供給するもので、粉砕器Cには、石炭を乾
燥させるとともにボイラーへ空気輸送するため、300
℃程度の熱風が送り込まれている。なお、ボイラーへ送
られる空気は、100℃ないし120℃になっている。
ボイラーを連続運転させるには、粉砕器Cより絶えず石
炭が供給されることが必要であり、管路D内を石炭が常
に流れていなければならない。もし、管路D内で石炭が
詰まったり、あるいは、バンカーAの出口で詰まったり
した場合には、直ちに取り除かなければならない。一
方、粉砕器Cに送られる熱風がバンカーAから吹き出す
のを防止するために、管路Dの出口に石炭で蓋をしてお
く必要がある。管路Dは、2m程度の長さで管径は60
0mmあり、従来は、この中間と下端とにセンサーSを
取付け、中間部のセンサーは、バンカーAの出口で石炭
の詰まりを検知し、下端のものは、石炭の蓋が形成され
ていること検知する。センサーSとしては、従来より静
電容量式のものが使用されている。これは、管路Dの管
壁を貫通して電極を挿入してなり、管壁と電極との間の
静電容量に基づいて石炭の有無を検出するものである。
電極と管壁との間に石炭があれば静電容量は大きく、逆
になにもないと静電容量は小さくなる。このようにし
て、石炭の有無を検知するわけであるが、石炭中に含ま
れる水分の影響で誤差が生ずる。つまり、石炭が電極に
付着した場合に、水は石炭に比べ誘電率が27倍もある
ので、石炭による誘電率変化に対し、水分による影響の
方が大となりS/N比が悪くなる。したがって、石炭の
有無の判断に思わぬミスが発生することとなる。また、
この石炭粉砕装置からボイラーに至る微粉炭供給管路
は、各バーナーごとに細分されることになり、その末端
部分で管径は極めて細かくなっている。したがって、こ
の部分で微粉炭が詰まりやすく、万一、詰まった場合に
はただちに掃除する必要がある。このため、この微粉炭
供給管路、特に、その末端の水平部分で微粉炭の流れを
監視する必要がある。石炭の粉砕設備に限らず、ゴミの
空気輸送管路、あるいはセメントプラント等の流動物を
流す管路においても同様である。
【0003】そこで、本出願人会社は、さきに、特公平
5−32707号「粉粒体の流れ検知装置」として下記
するような装置を提案した。この装置においては、図5
のセンサーSとして、図6に示すような、粉粒体流の検
知装置を付設する。すなわち、同図6において、1は管
路Dの一部を示す流路壁で、その一部に貫通孔8があけ
られている。2は接触板で、この貫通孔8に嵌入されて
いて管路D内に突出し該管路Dは塞がれている。なお、
貫通孔8と接触板2との間には、防振材9aが介装され
ていて、流路壁1の振動が接触板2に伝わらないように
なっている。4は、接触板2の外面に貼着された圧電素
子、5は圧電素子4の出力を増幅するアンプで、その出
力はフィルター6aを介して表示器7aに入力される。
このような検知装置によれば、流路壁1内を流れる石炭
が接触板2の内面の突部2aと擦れると、接触板2内に
超音波が発生して伝達され、圧電素子4で検出される。
このとき、接触板2の内面と石炭との衝突が頻繁に行わ
れ、衝撃力が増し、感度が上昇するので微小な流れでも
検出できるようになり、圧電素子4の出力をアンプ5,
フィルター6aを経て表示器7aに入力し、図7の曲線
0 で示す曲線が得られる。一方、石炭の流れがない場
合には、接触板2は超音波を発生しないので、圧電素子
4はなんら信号を出力しない。そのときの圧電素子4の
出力をアンプ5,フィルター6aを経て表示器7aに入
力し、同図7の曲線B0 で示す曲線が得られる。このよ
うな装置によれば、石炭の流れ状態、すなわち、バンカ
ーAの出口や給炭器Bの入口に当たる管路Dでの詰まり
の発生の有無を検知することができる。しかも、この場
合、石炭に含まれる水分の影響をほとんど受けないの
で、石炭粉砕装置の監視装置として極めて有効である。
なお、接触板2を円形にすると、管路Dに石炭が詰まっ
ているか否かも検知できるようになる。すなわち、貫通
孔8を円形とし、円形の接触板2を回転できるように嵌
め込むわけである。そして、圧電素子4の出力が無い場
合に、接触板2を回転させると、もし石炭があれば接触
板2と擦れることになり、上記した石炭の流れの有る場
合と同様な出力が得ることができる。
【0004】また、この種の装置として、図8に示すよ
うなものも知られている。すなわち、同図8の構造は図
6の構造において、その防振材9aの代わりに音響絶縁
体9bを採用するとともに、そのフィルター6aを省略
したことである。
【0005】この構造によれば、流路壁内を流れる石炭
が接触板2の突起2aと擦れると、超音波が発生して伝
達され、圧電素子4で検出され、その出力をアンプ5に
通すと、図7の曲線A0 で示す曲線が得られる。一方、
石炭の流れがない場合には、接触板は超音波を発生しな
いので、図7の曲線B0 が得られる。判別器7はあらか
じめ設定されたスレッショルドレベル(thresol
d−level)を参照して粉粒体の流れの有無を検知
する。ところで、バンカーAや管路D内での石炭粒は、
石炭同士がぶつかって粉体上の細かい石炭ができること
に加えて、雨水や自然発火防止のための散水で固まるこ
とがある。このため、管路Dを定期的にバイブレータや
エアハンマで叩き、衝撃を加えて固まるのを防止する必
要がある。この衝撃による管路Dの振動で圧電素子は低
周波から高周波成分までの信号を検知し、石炭粒が流れ
ることによって接触板を擦過するときの信号との判別が
困難となり、誤差を生ずることになる。すなわち、図9
は圧電素子4で検出される周波数成分を示しており、1
2は粉粒体が流れている場合、13は粉粒体が流れてい
ない場合を示し、14が加振器により管路Dを振動させ
たときに検出される波形であり、この種の構造では管路
の石炭詰まりを生ずることになるのである。そこで、本
出願人会社はこのような点をも改善するために、図10
模式図に示すように、圧電素子の出力を低周波数成分を
遮断するハイパスフィルターを通して判別器に出力する
ようにした装置(実公平5−17664号「流れ検出装
置」)を提案した。これによれば、下記するように管路
を積極的に振動させることによってのみ生ずる比較的周
波数の低い振動をカットし、また、管路を積極的に振動
させても比較的高い振動はほとんど生じず、わずかに生
じた分は音響絶縁体の働きによって接触板2には伝わら
ない。すなわち、粉粒体の流れによってのみ生ずる振動
のみを検知することができるのである。すなわち、同図
10において、9bは低周波振動のみを伝える音響絶縁
体、11はハイパスフィルターであり、図11に示すよう
に100kHz以下の周波数成分をカットさせる減衰特
性を有するもので、従来の装置同様にアンプ5aの出力
を判別器7aに出力するものである。15は加振器で、
バイブレーターやエアハンマーのような適宜のものを使
用し、定期的に管路Dを振動させるものである。図10
から明らかなように、管路Dをバイブレーターやエアハ
ンマー等の加振器15で積極的に振動させた場合に、比
較的振動数の低い振動数が接触板2に伝達される。一
方、粉粒体の流れにより接触板2に伝達される振動は広
範囲にわたる。したがって、低周波成分、すなわち、1
00kHz以下の成分をハイパスフィルター11でカッ
トした後の周波数成分は図12に示すようになり、加振
器15の影響を除くことができる。このような装置によ
れば、管路を定期的に振動させるような場合であって
も、低周波数の振動のみを伝える音響絶縁体9bを介し
て接触板2が取り付けられた構造であるので、低周波成
分を遮断するハイパスフィルターを用いるだけで管路内
を粉粒体が流れているか否かの区別が可能となり、流れ
検知装置の信頼性が増す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その後
の研究及び経験の結果、下記の事項が判明した。すなわ
ち、一般に稼働中の機械プラントの一部である石炭ホッ
パーなどでは、その近隣に配設されている他の機械が稼
働しているときに、図8縦断面図に示すように、その振
動音,流動音等が高レベルで流路壁を経て伝播するの
で、これらの振動は音響絶縁体で絶縁仕切れず圧電素子
4に到達する。この種の入力信号は一般に図4の18の
ような周波数成分とレベルを持っている。したがって、
周波数が破線Axより低いところでは、検出レベルのレ
ベルつまり実線曲線18が石炭の流れありの場合のレベ
ルつまり破線曲線19のレベルよりも高くなり、判断を
狂わせてしまうことである。したがって、同図におい
て、破線Axの位置は、流路の管壁を伝わって音響絶縁
材で防ぎ切れなかった信号のレベルによって惹起され
る。そこで、音響絶縁体が十分に機能して外来音を絶縁
することができれば、図4の曲線18の平均レベルが低
下することになり、弱い粉粒体の高周波音響信号でも捕
捉することができることとなる。現状では、石炭のよう
に硬く、ある程度、速度のあるものはこのような手段で
流れの有無を簡単に判断できるが、検知対象の粉流体が
柔らかく、流量が少量でかつ流速が低速になると、検知
が困難になるのである。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、外乱の高周波振動による影響を実質的に受け
ることなく、軟質の粉粒が少流量かつ低速で流れる場合
でも粉粒体流の有無の検知を高精度かつ高感度で行う飛
躍的に高性能の粉粒体流の検知装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明は、粉粒体を流す流路を構成する壁に設けられた貫通
孔と、上記貫通孔に嵌着された検知板と、同検知板と上
記貫通孔との間に嵌着され低周波数の振動のみを伝える
音響絶縁体と、上記検知板の外面に貼着された圧電素子
と、同圧電素子の出力を判別する判別器とを具え、上記
圧電素子の出力を入力し約100kHz以下の低周波数
成分をハイパスフィルターにて遮断したのち上記判別器
に入力するようにした粉粒体流の検知装置において、上
記音響絶縁体として上記貫通孔に同軸的に嵌着され約1
00kHz以下の低周波数の音響振動のみを伝える第1
の環状音響絶縁体と、同第1の環状音響絶縁体に同軸的
に嵌着された第1の環状金属体と、同第1の環状金属体
に同軸的に嵌着され約100kHz以下の低周波数の音響
振動のみを伝える第2の環状音響絶縁体とからなる同軸
2重嵌合型の環状音響絶縁体を具えたことを特徴とす
る。
【0009】請求項2の発明は、請求項1において、第
1の環状音響絶縁体及び第1の環状金属体と同一要領
で、第2の環状音響絶縁体及び第2の環状金属体,第3
の環状音響絶縁体及び第3の環状金属体・・・を順次嵌
着してなる同軸多重嵌合型の環状音響絶縁体を具えたこ
とを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、その粉粒体の流路壁上であって同軸的2重〜多重嵌
合型環状音響絶縁体の上流の部位にそれぞれ付設された
単数又は複数の加振器を具えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】このような構成によれば、音響絶縁体を同軸2
重〜多重嵌合型の環状音響絶縁体とすることで、下記の
作用を行うことができる。すなわち、環状音響絶縁体を
互いに同軸的な内側小径環状絶縁体と、外側大径環状絶
縁体とに2分割し、両者の環状空間に異質の例えば金属
性の中径環状体を挿入することで、単に絶縁体層を厚く
するのではなく、境界層の数を増して音の反射減衰効果
を利用することによりスペース的に大きな変化を与えず
に、効率よく背景音を減衰させて粉粒体の流れの有無の
検出能力を向上する。
【0012】
【実施例】本発明を石炭ホッパーに適用した一実施例を
図面について説明すると、図1はそのバンカー部の縦断
面図、図2は図1のII部である同軸2重嵌合型音響絶縁
体を示す拡大図、図3は図2のIII −III 矢視縦断面
図、図4は図1の石炭の流れ〜検知装置における周波数
と検出レベルとの関係を示す線図である。
【0013】上図において、図10と同一の符号はそれ
ぞれ同図と同一の部材を示し、本発明が図10の構造と
大きく相異する点は、その音響絶縁材の構造にある。す
なわち、図10の音響絶縁体9bは単一のゴム製短円筒
材に過ぎないが、本発明装置に採用されている音響絶縁
体は、図1〜図2に示すように、同軸的に配置された小
径内側環状音響絶縁材と大径外側嵌状音響絶縁材との間
に鋼製短円筒材を嵌着してなる同軸的嵌合型の環状音響
絶縁体である。
【0014】すなわち、図1〜図2において、1は管路
Dの流路壁、2は内面央部に突部2aを有する円板状接
触板、3a,3bはそれぞれ同一の軸方向に長い長方形
断面を有する小径内側環状音響絶縁体,大径外側環状音
響絶縁体であって、それぞれ低周波振動は伝播するが高
周波振動は伝播しにくい特性を有するゴムからなり、両
者3a,3bの間に鋼製環状反射体3mが嵌着されてい
る。
【0015】このような同軸的2重嵌合音響絶縁体にお
いては、図1〜図2に示すように、流路壁を接触板2に
向かって伝播する入射音響振動Iiは、矢印に示すよう
に、外側環状音響絶縁体3bの内外周面,内側環状音響
絶縁体3aの内外周面の合計4個所の境界層を横切った
のち接触板4に達する。その際、各境界層を横切るたび
に入射振動エネルギIiの一部は外向半径方向矢印に示
すように、反射波Irとなって外向半径方向に反射し、
大きく減衰したIo=Ii−Irの振動エネルギのもの
が透過エネルギIoとして接触板2に入ることとなる。
【0016】その際、接触板2に入射する音響エネルギ
は、図2〜図3に示すように下記のとおり、大きく減衰
するのである。互いに異なる媒体の接合部を音が通過す
る場合の反射率と透過率は次式で表される。 R(反射率)=(Z1 −Z2 2 /(Z1 +Z2 2 T(透過率)=1−R いま、仮に、絶縁材ゴムと反射材鋼の境界を1回通過す
る場合の振動エネルギの値を調べてみる。上式でZは音
響インピーダンスであり、媒質中の音速と密度の積であ
る。 ゴムZ1 :1.5×(106 N・S・m-3)(Nはニュ
ートン) 鋼Z2 :46.4×(106 N・S・m-3) R=(1.5 −46.4)2 ×(106 2 /(1.5 +46.4)2 ×(106 2 =(44.92 /47.92 )=0.88 T=1−0.88=0.12
【0017】この現象は、ゴムから鋼へ入っても、鋼か
らゴムへ入っても同一であるから、境界層を1回通過す
るごとに音は0.12に減衰することになる。したがっ
て、本実施例のように境界層を4個所横切ることでトー
タルの透過率は0.0144となり、 T=0.12×0.12=0.0144 となる。このように、境界層4個所の場合は、境界層2
個所の場合に比較して約1/70に減衰することになる。こ
こでは、ゴム又は鋼中の伝播減衰は無視している。これ
は、鋼内部における伝播減衰量は境界層での減衰に対し
て非常に小さいので上記計算で減衰なしとしたことによ
る誤差は無視できることによる。
【0018】ちなみに、例えば、図8に示した1重絶縁
体の場合は、図2において、内側絶縁体3aを省略した
場合に相当し、Iiなる強さで入ってくる音がAA´の
境界層を横切るとき一部が反射してハッチングを施した
ゴムの層を伝播するときに減衰して次にBB´の境界層
を横切るときにも一部が反射してIoとなってこれが圧
電素子4に到達し、最終的に流路壁を伝わってくる背景
音になる。このように2重の場合、4回の境界層反射を
伴う透過率0.0144に対し、1重の場合の2回の境
界層反射を伴う透過率は0.12というように大きな値
となって、背景音が圧電素子に入ってくる。このように
境界層における反射による減衰は大きいので、3重嵌合
型絶縁体はさらに、圧電素子に入る背景音を飛躍的に大
きく減少させて、従来、不可能であった軟質粉粒の低速
度の流れでもその有無を検知することができるのであ
る。
【0019】
【発明の効果】このような構造によれば、下記の効果が
奏せられる。 (1)同一厚さの絶縁層を2分して境界層を増やすこと
により、背景音に対してより大きな減衰が与えられるの
で、実際に例えば石炭粒子が接触する接触板から発生す
る音がより小さくても、感度良く検知することができ
る。 (2)石炭以外の音を発生しにくい粒子に対しても、こ
の流れの検知装置が利用できる。 (3)同一の使用条件(取付場所等)においては、より
大きな背景音を発生する場所にも利用できる。
【0020】要するに請求項1の発明によれば、粉粒体
を流す流路を構成する壁に設けられた貫通孔と、上記貫
通孔に嵌着された検知板と、同検知板と上記貫通孔との
間に嵌着され低周波数の振動のみを伝える音響絶縁体
と、上記検知板の外面に貼着された圧電素子と、同圧電
素子の出力を判別する判別器とを具え、上記圧電素子の
出力を入力し約100kHz以下の低周波数成分をハイ
パスフィルターにて遮断したのち上記判別器に入力する
ようにした粉粒体流の検知装置において、上記音響絶縁
体として上記貫通孔に同軸的に嵌着され約100kHz
以下の低周波数の音響振動のみを伝える第1の環状音響
絶縁体と、同第1の環状音響絶縁体に同軸的に嵌着され
た第1の環状金属体と、同第1の環状金属体に同軸的に
嵌着され約100kHz以下の低周波数の音響振動のみ
を伝える第2の環状音響絶縁体とからなる同軸2重嵌合
型の環状音響絶縁体を具えたことにより、外乱の高周波
振動による影響を実質的に受けることなく、軟質の粉粒
が少流量かつ低速で流れる場合でも粉粒体流の有無の検
知を高精度かつ高感度で行う飛躍的に高性能の粉粒体流
の検知装置を得るから、本発明は産業上極めて有益なも
のである。
【0021】請求項2の発明によれば、請求項1におい
て、第1の環状音響絶縁体及び第1の環状金属体と同一
要領で、第2の環状音響絶縁体及び第2の環状金属体,
第3の環状音響絶縁体及び第3の環状金属体・・・を順
次嵌着してなる同軸多重嵌合型の環状音響絶縁体を具え
たことにより、請求項1による効果のほか、さらに高感
度かつ高精度の粉粒体流の流れを検知することを得るか
ら本発明は産業上極めて有益なものである。
【0022】請求項3の発明によれば、請求項1又は2
において、その粉粒体の流路壁上であって同軸的2重〜
多重嵌合型環状音響絶縁体の上流の部位にそれぞれ付設
された単数又は複数の加振器を具えたことにより、請求
項1による効果を奏するほか、軟質,小流速かつ少流量
の粉粒体流の有無の検知及び同粉粒体による管路の目詰
まりを防止する卓効を奏する粉粒体流の高性能検知装置
を得るから、本発明は産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を石炭ホッパーに適用した一実施例を示
す縦断面図である。
【図2】図1のII部である音響絶縁材を示す拡大図であ
る。
【図3】図2のIII −III 矢視縦断面図である。
【図4】図1の石炭粉粒の流れ検知装置による周波数と
検出レベルとの関係を示す線図である。
【図5】従来の石炭ホッパーにおける石炭の流れ検知装
置を示す全体縦断面図である。
【図6】本出願人会社の出願に係る特公平5−3270
7号の「粉粒体の流れ検知装置」を示す模式図である。
【図7】図6における圧電素子の出力を示す線図であ
る。
【図8】従来の石炭ホッパーにおける石炭の流れ検知装
置を示す全体縦断面図である。
【図9】図8における圧電素子の出力を示す線図であ
る。
【図10】本出願人会社の出願に係る実公平5−176
64号の「流れ検知装置」を示す模式図である。
【図11】図10のハイパスフィルターの特性図であ
る。
【図12】図10において、100kHzの周波数成分
をハイパスフィルターでカットした後の出力を示す線図
である。
【図13】図8における音響絶縁体における入射音波,
反射音波及び透過音波の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 流路壁 2 接触板 2a 突部 3 同軸2重嵌着型環状音響絶縁体 3a 内側環状音響絶縁体 3b 外側環状音響絶縁体 3m 鋼製環状反射体 4 圧電素子 5 アンプ 6 ハイパスフィルター 7 判別器 8 貫通孔 A バンカー B 給炭器 C クラッシャー D 管路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒体を流す流路を構成する壁に設けら
    れた貫通孔と、上記貫通孔に嵌着された検知板と、同検
    知板と上記貫通孔との間に嵌着され低周波数の振動のみ
    を伝える音響絶縁体と、上記検知板の外面に貼着された
    圧電素子と、同圧電素子の出力を判別する判別器とを具
    え、上記圧電素子の出力を入力し約100kHz以下の
    低周波数成分をハイパスフィルターにて遮断したのち上
    記判別器に入力するようにした粉粒体流の検知装置にお
    いて、上記音響絶縁体として上記貫通孔に同軸的に嵌着
    され約100kHz以下の低周波数の音響振動のみを伝
    える第1の環状音響絶縁体と、同第1の環状音響絶縁体
    に同軸的に嵌着された第1の環状金属体と、同第1の環
    状金属体に同軸的に嵌着され約100kHz以下の低周
    波数の音響振動のみを伝える第2の環状音響絶縁体とか
    らなる同軸2重嵌合型の環状音響絶縁体を具えたことを
    特徴とする粉粒体流の高性能検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、第1の環状音響絶縁
    体及び第1の環状金属体と同一要領で、第2の環状音響
    絶縁体及び第2の環状金属体,第3の環状音響絶縁体及
    び第3の環状金属体・・・を順次嵌着してなる同軸多重
    嵌合型の環状音響絶縁体を具えたことを特徴とする粉粒
    体流の高性能検知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、その粉粒体の
    流路壁上であって同軸的2重〜多重嵌合型環状音響絶縁
    体の上流の部位にそれぞれ付設された単数又は複数の加
    振器を具えたことを特徴とする粉粒体流の高性能検知装
    置。
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