JPH08201856A - 導波路型光スイッチおよびその製造方法 - Google Patents

導波路型光スイッチおよびその製造方法

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JPH08201856A
JPH08201856A JP880695A JP880695A JPH08201856A JP H08201856 A JPH08201856 A JP H08201856A JP 880695 A JP880695 A JP 880695A JP 880695 A JP880695 A JP 880695A JP H08201856 A JPH08201856 A JP H08201856A
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JP
Japan
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core
slit
liquid
heater
waveguide
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JP880695A
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English (en)
Inventor
Makoto Sato
佐藤  誠
Hideo Kobayashi
英夫 小林
Hiroyuki Okubo
博行 大久保
Shigeru Kawamata
繁 川又
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Hitachi Cable Ltd
NTT Inc
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低電圧で駆動し、しかもスリット内で液体を
自己保持することができる導波路型光スイッチおよびそ
の製造方法を提供する。 【構成】 石英基板1上に、断面が略矩形状で光が伝搬
するコア13とコア13を覆うと共にコア13より低い
屈折率を有するクラッド14とからなる光導波路のコア
パターンを、互いに交差するように形成し、コア13の
交差部にコア13を横断するように溝状のスリット4を
形成し、スリット4のコア13の交差部に屈折率がコア
13と略等しい液体5を注入し、液体5をヒータ10か
らなる加熱手段により移動させることにより光を入射側
コアから出射側コアへ透過または反射させる導波路型光
スイッチにおいて、光導波路の上面にヒータ10の埋め
込まれた石英基板を配置し、液体5を注入したスリット
空間を減圧封止したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板上の互いに交差す
る光路の交差部に設けられたスリット内の液体を移動さ
せることにより、伝搬する光路の切り替えを行う導波路
型光スイッチおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通信技術が定着するにつれ、低挿入損
失、低クロストーク、小形、高速スイッチング等の特性
を有する光マトリクススイッチの要望が高まっている。
【0003】図9は導波路型光スイッチの従来例である
(特開平5−88030号公報)。
【0004】同図において、T字型の導波路2が直交す
る交差部に略45度の角度をなすスリット4を形成し、
導波路2の交差部を切断し、スリット4の溝の中に導波
路のコア13の屈折率と略等しい屈折率を有する液体5
を充填しておき、かつ、スリット4の周囲のクラッド1
4の上面に給電線付きの薄膜ヒータ10を設け、薄膜ヒ
ータ10およびスリット4の内壁面が絶縁層15で覆わ
れるようにした構造であってこの薄膜ヒータ10に通電
することによりスリット4のごく近傍だけを加熱し、ス
リット4内の液体5が蒸発して気化する。これによりコ
ア13内を矢印3−1方向から矢印3−2方向へ伝搬し
ていた光は、このスリット4内の液体が気化しているの
で、スリット4の内壁面で反射し、直交するコア導波路
へ折り曲げられ、矢印3−3方向へ伝搬する。
【0005】一方、薄膜ヒータ10の通電加熱を停止す
れば、熱伝導によってただちにスリット4の周辺は自然
冷却され、気化した液体は凝結して液体に戻るので、光
は再び矢印3−2方向へ直進する。
【0006】また、絶縁層15を薄膜ヒータ10上に設
けることにより、給電線ヒータの錆、腐食等による劣
化、抵抗値の変化等を防止できる。
【0007】以上においてスリット4内への液体の注入
および除去動作を、ヒータ加熱、自然冷却による液体の
蒸発、凝縮方式で行うことにより、高速のスイッチング
動作を実現することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示した光スイッチは、スリット4の上部の液体充填タン
ク23内に注入する液体5が微量であったため、液体注
入することが困難であった。またスリット4の上部の液
体充填タンク23内に液体5が存在するため、自己保持
特性を達成することが難しかったため、液体充填タンク
23内の液体5以外の空間に1気圧の空気が存在し、ス
リット4内の液体を蒸発・気化させるのに薄膜ヒータ1
0に通電する電圧を高くしなければならない。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、低電圧で駆動し、しかもスリット内の液体を自己保
持することができる導波路型光スイッチおよびその製造
方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、基板上に、断面が略矩形状で光が伝搬する
コアとコアを覆うと共にコアより低い屈折率を有するク
ラッドとからなる光導波路のコアパターンを、互いに交
差するように形成し、コアの交差部にコアを横断するよ
うに溝状のスリットを形成し、スリットのコアの交差部
に屈折率がコアと略等しい液体を注入し、液体をヒータ
からなる加熱手段で移動させることにより光を入射側コ
アから出射側コアへ透過または反射させる導波路型光ス
イッチにおいて、光導波路の上面にヒータの埋め込まれ
た石英基板を配置し、液体を注入したスリット空間を減
圧封止したものである。
【0011】本発明は、基板上に、断面が略矩形状で光
が伝搬するコアとコアを覆うと共に上記コアより低い屈
折率を有するクラッドとからなる光導波路のコアパター
ンを、互いに交差するように形成し、コアの交差部にコ
アを横断するように溝状のスリットを形成し、スリット
のコアの交差部に屈折率がコアと略等しい液体を注入
し、液体をヒータからなる加熱手段により移動させるこ
とにより光を入射側コアから出射側コアへ透過または反
射させる導波路型光スイッチの製造方法において、光導
波路の上面にヒータの埋め込まれた基板を配置し、マニ
ュピュレータによりスリット空間へ液体を注入した後ス
リット空間を減圧封止するものである。
【0012】
【作用】上記構成によれば、石英基板上に複数の光導波
路を交差するように形成し、これらの光導波路の交差部
に液体を挟み込むようにスリットを形成したものを導波
路側基板とし、石英基板上にヒータおよび給電線を形成
し、その上に絶縁膜を蒸着したものをヒータ側基板とし
て、導波路側基板およびヒータ側基板のスリット空間の
周辺に撥油・撥水処理膜を形成するので、スリット内に
液体の注入が容易となる。スリット内に液体を注入した
後、撥油・撥水処理膜の周囲に金属膜とその合金膜ある
いは無機膜を蒸着して、減圧雰囲気中で金属膜とその合
金膜あるいは無機膜を溶融接合させるので、導波路側基
板、ヒータ側基板の接合およびスリット空間の減圧封止
が容易となる。このため、低い加熱温度でもスリット内
に充填された液体は気化しやすくなり、その結果ヒータ
に印加する電圧を低くすることができる。またスリット
上には液体タンクがないためスリット内での液体の界面
張力による自己保持が可能となる。
【0013】ここで、導波路側基板、ヒータ側基板に蒸
着する金属膜とその合金膜あるいは無機膜について説明
する。
【0014】導波路側基板、ヒータ側基板に蒸着する金
属膜としては、例えば両基板とも酸化硅素を主成分とす
る材料の場合、酸化硅素(例えば石英)と密着性の良い
Cr、WSi膜などを第1の金属膜としてはじめに蒸着
する。第1の金属膜の上に直接続半田膜を蒸着すると、
第1の金属膜の金属原子がこの半田膜に取り込まれてし
まうおそれがあるので、これを防止するためにTiなど
の膜を第2の金属膜として蒸着する。その上に、半田膜
と下地金属膜との接着を良くするため、第2の金属膜の
上部に蒸着されるであろう半田膜と第2の金属膜との間
に、第3の金属膜としてAu、Pt膜を蒸着する。
【0015】一方、金属膜とその合金膜あるいは無機膜
としてはPb:Snが6:4あるいは7:3であるよう
な半田を主に用いるが、より接合が良く、減圧封止がで
きるものであればそれ以外の金属膜とその合金膜あるい
は無機膜を用いてもよい。
【0016】またヒータとしてはCr、Ti、NiCr
等の金属膜が用いられる。
【0017】次に金属膜とその合金膜あるいは無機膜を
高温溶融させるために用いるレーザとしては、例えばア
ルゴンイオンレーザ、YAGレーザ等を用いることがで
きる。また2つの膜に電流を流し、陽極接合してもよ
い。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0019】図1は本発明の導波路型光スイッチの一実
施例を示す図であり、(a)は導波路側基板の上面図、
(b)はそのA−A線断面図である。なお、図1(b)
は便宜上導波路側基板とヒータ側基板とを接合する前の
状態を示している。
【0020】同図において、石英基板1上に断面形状が
略矩形状のコア13(屈折率na)が交差角α(90度
≦α≦180度、但し図では90度)で交差するように
形成されている。その上に低屈折率層のクラッド14
(屈折率nb、nb<na)が基板1上の全面にわたっ
て形成され、埋め込み型構造の導波路が形成されてい
る。導波路が交差した交差部にはスリット4が形成され
ている。このスリット4は、矢印3−1方向から伝搬し
てくる光に対して、略α/2度の角度をなすように設け
られている。スリット4の周辺には撥油・撥水処理膜6
がスリット4に接するように形成されている。撥油処理
膜と撥水処理膜のいずれを使用するかについては、スリ
ット4内に収容される液体5が油性の場合には撥油処理
膜6が使用され、液体5が水性の場合には撥水処理膜が
使用される。撥油・撥水処理膜6のすぐ周辺に撥油・撥
水処理膜6と接するように金属膜および半田膜7−1が
形成されている。
【0021】図1に示した導波路型光スイッチは以下の
ように動作する。
【0022】スリット4内で液体5のコア交差部側8か
ら対コア交差部側9への移動、あるいは対コア交差部9
からコア交差部側8への移動を、加熱手段としての薄膜
ヒータ10−1、10−2の一方を加熱して液体5の少
なくとも一部を気化させることによって行うことによ
り、矢印3−1方向から伝搬してきた光が矢印3−2方
向あるいは矢印3−3方向へ切り替えられる。
【0023】ここで図2および図3は図1に示した導波
路型光スイッチの変形例を示す図であり、半田膜を2重
にした場合を示している。図2(a)は導波路型光スイ
ッチの導波路基板側の上面図、図2(b)はスリット部
分の拡大図、図3はそのヒータ側基板の上面図をそれぞ
れ示す。図4は図2および図3におけるB−B線部分断
面図である。
【0024】図2〜図4に示した導波路型光スイッチは
光のスイッチング動作のため二つの独立した薄膜ヒータ
を有している。
【0025】ここで、導波路型光スイッチによるスイッ
チング動作について説明する。
【0026】スリット4のコア交差部側8に液体5が存
在しているときには、入射側3−1から入ってきた光は
スリット4および液体5を透過して出射側3−2に到達
する。スリット4のコア交差部側のヒータ10−1に電
圧が印加されると加熱された液体5の一部が気化し、対
コア交差部側のヒータ10−2には電圧が印加されてい
ないため、加熱されていないスリット4の対コア交差部
側9に移動する。これにより入射側3−1から入ってき
た光がスリット4の壁面と減圧空間との間の屈折率差に
より反射し、他方の出射側3−3に到達する。
【0027】次にコア交差部側のヒータ10−1への電
圧の印加を停止し対コア交差部側のヒータ10−2によ
る加熱を開始すると、コア交差部側8に液体5が移動し
光が直線的に透過する。
【0028】次に上述した導波路型光スイッチの製造方
法について説明する。
【0029】まず石英と密着性の良い第1の金属膜を成
膜する。第1の金属膜上に、第1の金属膜上に形成され
るであろう半田膜へ第1の金属膜の原子が拡散するのを
防止するため第2の金属膜を蒸着する。次に第2の金属
膜の上に半田膜との接着を良くするため第3の金属膜を
蒸着し、第3の金属膜上に半田膜を成膜する。7−1−
2は減圧封止するための半田膜であり、7−2−2は導
波路側基板とヒータ側基板とを接合するための半田膜で
ある。
【0030】一方、ヒータ側基板については以下のよう
に形成する導波路基板上でスリットが形成される位置
に、薄膜ヒータ10−1、10−2を成膜する。これら
薄膜ヒータに給電線11−1〜11−4を薄膜状に給電
線した後、絶縁層15を成膜する。その上に前述した導
波路基板上に形成したのと同様に、撥油・撥水処理膜6
を成膜する。成膜する箇所は両基板を張り合わせたとき
にスリット4の上部に位置するところとする。そのすぐ
周辺に撥油・撥水処理膜6と接するように、金属膜およ
び半田膜7を形成する。
【0031】尚、基板1にはSiあるいはガラス(例え
ばSiO2 あるいはSiO2 にGe、Ti、P、B、A
l、F、Zn等の添加物を少なくとも1種類含んだも
の)が用いられる。クラッド14にはSiO2 あるいは
SiO2 にGe、P、B、F、Ge等の添加物を少なく
とも1種類含んだものが用いられる。コア13にはG
e、Ti、P、Al、Zn、Er、Nd、Sr、Ce、
Tm、F、Na、B等の添加物を少なくとも1種類含ん
だものが用いられる。
【0032】コア13の屈折率naと、クラッド14の
屈折率nbとの比屈折率差Δ(=(na−nb)/na
×100%)は0.2%〜1%の範囲内に、すなわち単
一モード光導波路となるように選ばれる。尚、クラッド
14の厚みは10μm〜数十μmの範囲に設定され、コ
ア13の厚みおよび幅は数μm〜十数μmの範囲から選
ばれる。絶縁層15の厚みは、数百nm〜数μmの範囲
から選ばれる。スリット4の幅は、数μm〜十数μm
に、またその長さは数十μm〜数百μmの範囲から選ば
れる。液体5としてはコア13の屈折率naと略等しい
屈折率の液体であることが望ましく、メチルシクロヘキ
サノール(CH3 6 10OH、屈折率1.461、1
気圧における沸点155度)などが用いられる。
【0033】薄膜ヒータ10に、例えばCr薄膜(厚み
0.25μm、幅15μm、長さ35μm)を用いたと
すると、薄膜ヒータ10の抵抗値は約1.5Ωとなり、
電圧源12の印加電力を約30mWとすることにより、
薄膜ヒータ10の温度は約300度となり、スリット4
内の液体5を気化させることができる。撥油・撥水処理
膜については、用いられる液体5が水性の場合には例え
ばフッ素樹脂が用いられる。次に金属膜および半田膜7
について述べる。
【0034】まず第1の金属膜には例えばCr、WSi
などが用いられ、第2の金属膜には例えばTiなどが用
いられ、第3の金属膜には例えばAu、Pt等が用いら
れる。半田膜としてはPb:Snが6:4あるいは7:
3であるような半田あるいはそれ以外でも接着力のある
半田を用いることができる。
【0035】一方、ヒータ側基板については薄膜ヒータ
10−1、10−2として例えばCr、Ti、NiCr
等が用いられる。給電線11−1〜11−4について
は、例えばAu、Ptなどを絶縁層15としてはSiO
2 、Al2 3 、MgO等が用いられる。
【0036】次に実施例の作用について述べる。
【0037】石英基板上に複数の光導波路を交差するよ
うに形成し、これらの光導波路の交差部に液体を挟み込
むようにスリットを形成したものを導波路側基板とし、
石英基板上にヒータおよび給電線を形成し、その上に絶
縁膜を蒸着したものをヒータ側基板として、導波路側基
板およびヒータ側基板のスリット空間の周辺に撥油・撥
水処理膜を形成するので、スリット内に液体の注入が容
易となる。スリット内に液体を注入した後、撥油・撥水
処理膜の周囲に金属膜とその合金膜あるいは無機膜を蒸
着して、減圧中で金属膜とその合金膜あるいは無機膜を
高温溶融させるので、導波路側基板、ヒータ側基板の接
合およびスリット空間の減圧封止が容易となる。このた
め、低い温度でもスリット内に充填された液体が容易に
気化し、その結果ヒータに印加する電圧を低くすること
ができる。またスリット上には液体タンクがないためス
リット内での液体の界面張力による自己保持が可能とな
る。
【0038】尚、図1〜図4に示した導波路型光スイッ
チは1入力2出力の1×2型導波路下端光スイッチの場
合で説明したが、これに限定されるものではなくn×m
型導波路型光スイッチ(n≧1、m≧2)にも適用でき
る。
【0039】図5は本発明の導波路型光スイッチの他の
実施例を示す図である。尚、説明を簡単にするため薄膜
ヒータおよび給電線が省略してあるが、実際には薄膜状
に設けられている。
【0040】同図における導波路型光スイッチはn=
4、m=8の場合、すなわち4×8型導波路型光スイッ
チに適用した場合を示している。
【0041】A1〜A4はコア導波路16aへ光を入射
する入射側光ファイバ17を示し、B1〜B4はコア導
波路16a〜16dから透過してきた光を受ける透過側
光ファイバ18を示し、C1〜C4はコア導波路から全
反射してきた光を受ける反射側光ファイバ19を示して
いる。
【0042】図6はスリットへの液体を注入するため
に、マニュピュレータ20により液体5の微量注入を行
う方法を示す説明図である。
【0043】マニュピュレータ20に液体5を入れ(図
6(a))、撥油・撥水処理膜6上に滴下し(図6
(b))、針21を用いてその滴をスリット4内へ導入
する(図6(c))。
【0044】図7は導波路側基板とヒータ側基板の半田
膜あるいは金属膜とをレーザを用いて接合する場合の模
式図である。
【0045】導波路側基板とヒータ側基板の半田膜ある
いは金属膜とを接合するには、両基板を真空チャンバ
(チャンバ内圧力:103 Pa以下)に導入し、両基板
の半田膜をその位置がヒータ側基板の石英基板方向から
見たときに一致するように位置合わせした後、両基板を
密着させて、半田部分へのレーザ22、加熱装置あるい
は超音波を用いた接合方法により、半田の融点以上の温
度で加熱して行う。
【0046】尚、図1〜図4においてはスリット空間を
減圧封止するために半田膜をレーザ、加熱装置あるいは
超音波を用いた接合方法により接合したが、金属膜とそ
の合金膜あるいは無機膜の一例としての半田膜の代わり
に他の金属膜を用いてレーザ溶接により接合してもよ
い。
【0047】図8は本発明の導波路型光スイッチの他の
実施例を示す図である。
【0048】図2〜図4に示した実施例との相違点は半
田膜の代わりに他の金属膜を用いた点である。
【0049】半田膜はウエットエッチングが困難な材料
であるので、メタルマスクあるいはガラスマスクを取り
去るといった方法で半田膜のパターニングを行う。メタ
ルマスクあるいはガラスマスクを用いる方法の他に用い
ることのできるパターニング法としては石英基板上の半
田膜を蒸着したい部分の反転部分にレジストを塗布して
パターニングを行いその上に半田膜を蒸着し、レジスト
をリフトオフ法によって除去する方法等がある。
【0050】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0051】(1) 液体を注入したスリット空間を減圧封
止しているので、低電圧で駆動し、しかもスリット内で
液体を自己保持することができる導波路型光スイッチを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導波路型光スイッチの一実施例を示す
図である。
【図2】図1に示した導波路型光スイッチの変形例を示
す図である。
【図3】図1に示した導波路型光スイッチの変形例を示
す図である。
【図4】図2および図3におけるA−A線部分断面図で
ある。
【図5】本発明の導波路型光スイッチの他の実施例を示
す図である。
【図6】スリットへの液体を注入するために、マニュピ
ュレータにより液体の微量注入を行う方法を示す説明図
である。
【図7】導波路側基板とヒータ側基板の半田膜あるいは
金属膜とをレーザを用いて接合する場合の模式図であ
る。
【図8】本発明の導波路型光スイッチの他の実施例を示
す図である。
【図9】導波路型光スイッチの従来例である。
【符号の説明】
1 石英基板 4 スリット 5 液体 6 撥油・撥水処理膜 10、10−1、10−2 (薄膜)ヒータ 11、11−11、11−2 給電線 13 コア 14 クラッド 15 絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 博行 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電線 株式会社アドバンスリサーチセンタ内 (72)発明者 川又 繁 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電線 株式会社アドバンスリサーチセンタ内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、断面が略矩形状で光が伝搬す
    るコアと該コアを覆うと共に上記コアより低い屈折率を
    有するクラッドとからなる光導波路のコアパターンを、
    互いに交差するように形成し、上記コアの交差部に上記
    コアを横断するように溝状のスリットを形成し、該スリ
    ットのコアの交差部に屈折率が上記コアと略等しい液体
    を注入し、該液体をヒータからなる加熱手段で移動させ
    ることにより光を入射側コアから出射側コアへ透過また
    は反射させる導波路型光スイッチにおいて、上記光導波
    路の上面にヒータの埋め込まれた石英基板を配置し、液
    体を注入したスリット空間を減圧封止したことを特徴と
    する導波路型光スイッチ。
  2. 【請求項2】 上記スリットへの液体の注入を容易にす
    るための撥油処理膜または撥水処理膜を上記スリットの
    開口部の周囲に設けた請求項1記載の導波路型光スイッ
    チ。
  3. 【請求項3】 上記スリットのコア交差部に上記液体が
    存在しているときには、入射側コアから入ってきた光が
    上記スリットを透過して入射側コアの延長線上に配置さ
    れた一方の出射側コアに到達し、上記液体がスリットの
    コア交差部側のヒータにより加熱されてその少なくとも
    一部が気化してスリットの対コア交差部側に移動したと
    きには、入射側コアから入ってきた光がスリットの壁面
    と減圧空間との間の屈折率差により他方の出射側コアに
    反射し、液体が対コア交差部側ヒータにより加熱されて
    その少なくとも一部が気化してスリットのコア交差部側
    に移動したときには光の透過が行われるような独立した
    ヒータ部を少なくとも二つ以上有する請求項1記載の導
    波路型光スイッチ。
  4. 【請求項4】 ヒータによる加熱を停止しても液体が界
    面張力により移動した場所に留まるような自己保持特性
    を有する請求項1記載の導波路型光スイッチ。
  5. 【請求項5】 スリット空間の減圧封止は、導波路が形
    成された導波路側基板とヒータが形成されたヒータ側基
    板とが、減圧雰囲気中で融点が100〜1300℃の金
    属膜とその合金膜あるいは無機膜により接合され、金属
    膜とその合金膜あるいは無機膜を成膜する箇所には半田
    膜の下地膜として金属膜が少なくとも1層形成されてい
    る請求項1記載の導波路型光スイッチ。
  6. 【請求項6】 導波路側基板とヒータ側基板の一方ある
    いは両方に金属膜とその合金膜あるいは無機膜がスリッ
    ト周辺にスリットを囲むように、少なくとも一つ以上形
    成されている請求項1記載の導波路型光スイッチ。
  7. 【請求項7】 基板上に、断面が略矩形状で光が伝搬す
    るコアと該コアを覆うと共に上記コアより低い屈折率を
    有するクラッドとからなる光導波路のコアパターンを、
    互いに交差するように形成し、上記コアの交差部に上記
    コアを横断するように溝状のスリットを形成し、該スリ
    ットのコアの交差部に屈折率が上記コアと略等しい液体
    を注入し、該液体をヒータからなる加熱手段により移動
    させることにより光を入射側コアから出射側コアへ透過
    または反射させる導波路型光スイッチの製造方法におい
    て、上記光導波路の上面にヒータの埋め込まれた基板を
    配置し、マニュピュレータによりスリット空間へ液体を
    注入した後スリット空間を減圧封止することを特徴とす
    る導波路型光スイッチの製造方法。
  8. 【請求項8】 上記導波路側の基板とヒータ側の基板の
    金属膜とその合金膜あるいは無機膜をレーザ、加熱装置
    あるいは超音波を用いて高温溶融接合するか、あるいは
    陽極接合することにより両基板を接合し、同時に上記液
    体の入ったスリット空間の減圧封止を行う請求項7記載
    の導波路型光スイッチの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6072924A (en) * 1996-09-02 2000-06-06 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Optical switch and method for assembling the same
WO2002017003A3 (en) * 2000-08-25 2002-08-08 Quantira Technologies Inc Optical switch device having an integrated polymer switching element
US6721472B2 (en) 2001-01-17 2004-04-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical switch

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