JPH08201969A - 難燃性写真用ポリエステルフイルム - Google Patents
難燃性写真用ポリエステルフイルムInfo
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- JPH08201969A JPH08201969A JP3001095A JP3001095A JPH08201969A JP H08201969 A JPH08201969 A JP H08201969A JP 3001095 A JP3001095 A JP 3001095A JP 3001095 A JP3001095 A JP 3001095A JP H08201969 A JPH08201969 A JP H08201969A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 基材フイルムが主たる繰返し単位がエチレン
−2,6−ナフタレートからなるポリエステルに対して
ホスフィンオキシド誘導体とカルボキシホスフィン誘導
体の2種類のリン化合物由来のリン原子をそれぞれ0.
01〜1重量%および0.01〜3重量%含有し、かつ
ポリエステル中の全リン原子含有量が0.05〜3重量
%であることを特徴とする難燃性写真用ポリエステルフ
イルム。 【効果】 優れた難燃性、耐加水分解性、機械特性を有
するポリエステルを基材フイルムとしたので、難燃性
で、透明性、取扱い性、耐熱性、寸法安定性、搬送性、
写真感材及び磁気媒体との接着性が良好で、巻癖カール
性が少なく、画像の鮮明性に優れた効果を発現するもの
である。
−2,6−ナフタレートからなるポリエステルに対して
ホスフィンオキシド誘導体とカルボキシホスフィン誘導
体の2種類のリン化合物由来のリン原子をそれぞれ0.
01〜1重量%および0.01〜3重量%含有し、かつ
ポリエステル中の全リン原子含有量が0.05〜3重量
%であることを特徴とする難燃性写真用ポリエステルフ
イルム。 【効果】 優れた難燃性、耐加水分解性、機械特性を有
するポリエステルを基材フイルムとしたので、難燃性
で、透明性、取扱い性、耐熱性、寸法安定性、搬送性、
写真感材及び磁気媒体との接着性が良好で、巻癖カール
性が少なく、画像の鮮明性に優れた効果を発現するもの
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は難燃性写真用ポリエステ
ルフイルム、特に新規パトローネ方式による写真システ
ム用のポリエステルフイルムに関する。さらに詳しく
は、難燃性で透明性、取扱い性、耐熱性、寸法安定性、
搬送性、写真感材及び磁気媒体との接着性が良好で、巻
癖カールが少なく、画像の鮮明性に優れた写真用ポリエ
ステルフイルムに関するものである。
ルフイルム、特に新規パトローネ方式による写真システ
ム用のポリエステルフイルムに関する。さらに詳しく
は、難燃性で透明性、取扱い性、耐熱性、寸法安定性、
搬送性、写真感材及び磁気媒体との接着性が良好で、巻
癖カールが少なく、画像の鮮明性に優れた写真用ポリエ
ステルフイルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料は一般にプラスチックフイ
ルムを支持体として製造される。このプラスチックフイ
ルムとしては、トリアセチルセルロース(以下「TA
C」という)に代表される繊維素系ポリマとポリエチレ
ンテレフタレート(以下「PET」という)に代表され
るポリエステル系ポリマが使用されている。ところでポ
リエステルは、一般的に可燃性であるため、近年種々の
ポリエステル加工フイルム製品に対して難燃性を付与す
ることが要望されている。また、近年写真に対する小型
化、薄膜化や各種エレクトロニクス機器とのシステム化
等の要求に応えるべく、最近新パトローネシステムが提
案されている。この新システムに応じた写真用プラスチ
ックフイルムには、従来要求されていた諸特性に加え
て、(1)小パトローネでの長期保存時巻癖改良(現像
前及び現像後)、(2)カメラ内・現像処理機・プリン
ター中での搬送性、(3)磁気媒体との接着性、などの
特性が新たに要求される。このため、TACを使用した
もの(特開平4−218037号公報)、親水性PET
を使用したもの(特開平4−250446、同4−26
8551号公報)などが提案されているが、従来のTA
CやPET主体のポリエステルフイルムでは上記特性の
すべてを満足することは出来ない。
ルムを支持体として製造される。このプラスチックフイ
ルムとしては、トリアセチルセルロース(以下「TA
C」という)に代表される繊維素系ポリマとポリエチレ
ンテレフタレート(以下「PET」という)に代表され
るポリエステル系ポリマが使用されている。ところでポ
リエステルは、一般的に可燃性であるため、近年種々の
ポリエステル加工フイルム製品に対して難燃性を付与す
ることが要望されている。また、近年写真に対する小型
化、薄膜化や各種エレクトロニクス機器とのシステム化
等の要求に応えるべく、最近新パトローネシステムが提
案されている。この新システムに応じた写真用プラスチ
ックフイルムには、従来要求されていた諸特性に加え
て、(1)小パトローネでの長期保存時巻癖改良(現像
前及び現像後)、(2)カメラ内・現像処理機・プリン
ター中での搬送性、(3)磁気媒体との接着性、などの
特性が新たに要求される。このため、TACを使用した
もの(特開平4−218037号公報)、親水性PET
を使用したもの(特開平4−250446、同4−26
8551号公報)などが提案されているが、従来のTA
CやPET主体のポリエステルフイルムでは上記特性の
すべてを満足することは出来ない。
【0003】また、特開昭50−109715号公報に
は、TACやPETに替わるプラスチックフイルムとし
て、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレ
ートも提案されているが、未だ不十分であり、実用化に
は至っていない。また、上記各提案のフイルムは可燃性
であるため、難燃性を付与するといった要求を満たして
いない。さらに、難燃性を付与したフイルムは、一般に
易接着性が劣り、写真感材層及び磁気媒体との接着性が
十分でないという問題点がある。
は、TACやPETに替わるプラスチックフイルムとし
て、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレ
ートも提案されているが、未だ不十分であり、実用化に
は至っていない。また、上記各提案のフイルムは可燃性
であるため、難燃性を付与するといった要求を満たして
いない。さらに、難燃性を付与したフイルムは、一般に
易接着性が劣り、写真感材層及び磁気媒体との接着性が
十分でないという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、難燃
性を付与するとともに、透明性、取扱い性、耐熱性、寸
法安定性、搬送性、写真感材及び磁気媒体との接着性が
良好で、巻癖カール性が少なく、画像の鮮明性に優れた
難燃性写真用ポリエステルフイルムを提供することにあ
る。
性を付与するとともに、透明性、取扱い性、耐熱性、寸
法安定性、搬送性、写真感材及び磁気媒体との接着性が
良好で、巻癖カール性が少なく、画像の鮮明性に優れた
難燃性写真用ポリエステルフイルムを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
難燃性写真用ポリエステルフイルムは、基材フイルムが
主たる繰返し単位がエチレン−2,6−ナフタレートか
らなるポリエステルであり、かつ、該ポリエステルに対
して、下記式、化2で示されるリン化合物由来のリン
原子をそれぞれ0.01〜1重量%および0.01〜3
重量%含有し、該ポリエステル中の全リン原子含有量
が、0.05〜3重量%であることを特徴とするものか
らなる。 O=P−[R1 −(OR2 )n−X]3 式中、R1 、R2 はそれぞれ炭素数1〜20の2価の炭
化水素基であり、Xはエステル形成性官能基であり、n
は0〜500である。
難燃性写真用ポリエステルフイルムは、基材フイルムが
主たる繰返し単位がエチレン−2,6−ナフタレートか
らなるポリエステルであり、かつ、該ポリエステルに対
して、下記式、化2で示されるリン化合物由来のリン
原子をそれぞれ0.01〜1重量%および0.01〜3
重量%含有し、該ポリエステル中の全リン原子含有量
が、0.05〜3重量%であることを特徴とするものか
らなる。 O=P−[R1 −(OR2 )n−X]3 式中、R1 、R2 はそれぞれ炭素数1〜20の2価の炭
化水素基であり、Xはエステル形成性官能基であり、n
は0〜500である。
【0006】
【化2】
【0007】式中、R3 は炭素数1〜20の2価の炭化
水素基、R4 は炭素数1〜10の1価の炭化水素基、R
5 、R6 は水素原子またはそれぞれ炭素数1〜10のエ
ステル形成性官能基を有する1価の炭化水素基のいずれ
かである。
水素基、R4 は炭素数1〜10の1価の炭化水素基、R
5 、R6 は水素原子またはそれぞれ炭素数1〜10のエ
ステル形成性官能基を有する1価の炭化水素基のいずれ
かである。
【0008】また、上記基材フイルムの少なくとも片面
に易接着層が設けられていることが望ましい。
に易接着層が設けられていることが望ましい。
【0009】上記易接着層は、25℃、相対湿度65%
における表面比抵抗が5×1012Ω/□以下であり、か
つ、易接着層の表面と水との接触角が50度以上である
ことが望ましい。
における表面比抵抗が5×1012Ω/□以下であり、か
つ、易接着層の表面と水との接触角が50度以上である
ことが望ましい。
【0010】さらに、上記基材フイルムの両面に易接着
層が設けられており、その片側の表面に写真感材層が設
けられ、反対側の表面に磁性層が設けられている難燃性
写真用ポリエステルフイルムは上記諸特性を満たす上で
より好ましい。
層が設けられており、その片側の表面に写真感材層が設
けられ、反対側の表面に磁性層が設けられている難燃性
写真用ポリエステルフイルムは上記諸特性を満たす上で
より好ましい。
【0011】本発明におけるポリエステルとは、酸成分
として2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジオール成分
としてエチレングリコールを主成分とした主たる繰り返
し単位がエチレン−2,6−ナフタレートからなるポリ
エステルである。
として2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジオール成分
としてエチレングリコールを主成分とした主たる繰り返
し単位がエチレン−2,6−ナフタレートからなるポリ
エステルである。
【0012】また、本発明のポリエステルは、酸成分と
して少量の、例えば、2,7体、1,4体、1,5体な
どのナフタレンジカルボン酸の異性体、テレフタル酸、
イソフタル酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジク
ロロフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルジカル
ボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニル
スルホンジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン
酸、アントラセンジカルボン酸等の成分を含んでいても
よい。また、ジオール成分として少量の、トリメチレン
グリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレ
ングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレ
ングリコールなどのアルキレングリコール成分、シクロ
ヘキサンジメタノールなどの脂環族ジオール成分、ポリ
エチレングリコール、ポリテトラエチレングリコール、
などのポリアルキレングリコール成分等を含んでいても
よい。
して少量の、例えば、2,7体、1,4体、1,5体な
どのナフタレンジカルボン酸の異性体、テレフタル酸、
イソフタル酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジク
ロロフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルジカル
ボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニル
スルホンジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン
酸、アントラセンジカルボン酸等の成分を含んでいても
よい。また、ジオール成分として少量の、トリメチレン
グリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレ
ングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレ
ングリコールなどのアルキレングリコール成分、シクロ
ヘキサンジメタノールなどの脂環族ジオール成分、ポリ
エチレングリコール、ポリテトラエチレングリコール、
などのポリアルキレングリコール成分等を含んでいても
よい。
【0013】本発明のポリエステルの製造方法として
は、従来公知のエステル交換法、エステル化法のいずれ
でもよい。また、上記のポリエステルを製造するにあた
り、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、亜
鉛化合物、鉛化合物、マンガン化合物、コバルト化合
物、アルミニウム化合物、リン化合物、アンチモン化合
物、チタン化合物、ゲルマニウム化合物等の反応触媒が
適宜用いられる。
は、従来公知のエステル交換法、エステル化法のいずれ
でもよい。また、上記のポリエステルを製造するにあた
り、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、亜
鉛化合物、鉛化合物、マンガン化合物、コバルト化合
物、アルミニウム化合物、リン化合物、アンチモン化合
物、チタン化合物、ゲルマニウム化合物等の反応触媒が
適宜用いられる。
【0014】本発明においてリン化合物は、2種類共重
合する必要がある。まず第一のリン化合物は、ホスフィ
ンオキシド誘導体であり、具体的には下記式で示され
るものである。 O=P−[R1 −(OR2 )n−X]3 (式中、R1 、R2 はそれぞれ炭素数1〜20の2価の
炭化水素基であり、Xはエステル形成性官能基であり、
nは0〜500である。)
合する必要がある。まず第一のリン化合物は、ホスフィ
ンオキシド誘導体であり、具体的には下記式で示され
るものである。 O=P−[R1 −(OR2 )n−X]3 (式中、R1 、R2 はそれぞれ炭素数1〜20の2価の
炭化水素基であり、Xはエステル形成性官能基であり、
nは0〜500である。)
【0015】第一のリン化合物の具体例としては、トリ
ス(ヒドロキシメチル)ホスフィンオキシド、トリス
(2−ヒドロキシエチル)ホスフィンオキシド、トリス
(3−ヒドロキシプロピル)ホスフィンオキシドをはじ
めとするトリス(ヒドロキシアルキル)ホスフィンオキ
シド誘導体、トリス(カルボキシプロピル)ホスフィン
オキシド、トリス(カルボキシオクチル)ホスフィンオ
キシドをはじめとするトリス(カルボキシアルキル)ホ
スフィンオキシド誘導体あるいは、トリス(ヒドロキシ
アルキル)ホスフィンオキシド誘導体のアルキレンオキ
シド付加物などを挙げることができる。
ス(ヒドロキシメチル)ホスフィンオキシド、トリス
(2−ヒドロキシエチル)ホスフィンオキシド、トリス
(3−ヒドロキシプロピル)ホスフィンオキシドをはじ
めとするトリス(ヒドロキシアルキル)ホスフィンオキ
シド誘導体、トリス(カルボキシプロピル)ホスフィン
オキシド、トリス(カルボキシオクチル)ホスフィンオ
キシドをはじめとするトリス(カルボキシアルキル)ホ
スフィンオキシド誘導体あるいは、トリス(ヒドロキシ
アルキル)ホスフィンオキシド誘導体のアルキレンオキ
シド付加物などを挙げることができる。
【0016】本発明のポリエステルに共重合されるホス
フィンオキシド誘導体由来のリン原子のポリエステル中
における含有量は、0.01〜1重量%であることが必
要であり、好ましくは0.05〜0.5重量%であり、
より好ましくは0.1〜0.3重量%である。ホスフィ
ンオキシド誘導体由来のリン原子含有量が0.01重量
%未満であるとポリエステルの難燃性が十分でなく、1
重量%を越えるとポリエステルの機械特性が低下する。
なお、本発明でいう「(リン化合物)由来のリン原子」
とは、ポリエステルに共重合されている2種類のリン化
合物の中で指示されているリン化合物に属するリン原子
という意味である。
フィンオキシド誘導体由来のリン原子のポリエステル中
における含有量は、0.01〜1重量%であることが必
要であり、好ましくは0.05〜0.5重量%であり、
より好ましくは0.1〜0.3重量%である。ホスフィ
ンオキシド誘導体由来のリン原子含有量が0.01重量
%未満であるとポリエステルの難燃性が十分でなく、1
重量%を越えるとポリエステルの機械特性が低下する。
なお、本発明でいう「(リン化合物)由来のリン原子」
とは、ポリエステルに共重合されている2種類のリン化
合物の中で指示されているリン化合物に属するリン原子
という意味である。
【0017】本発明の第二のリン化合物は、カルボキシ
ホスフィン酸誘導体であり、具体的には下記化3で示さ
れるものである。
ホスフィン酸誘導体であり、具体的には下記化3で示さ
れるものである。
【0018】
【化3】
【0019】式中、R3 は炭素数1〜20の2価の炭化
水素基、R4 は炭素数1〜10の1価の炭化水素基、R
5 、R6 は水素原子またはそれぞれ炭素数1〜10のエ
ステル形成性官能基を有する1価の炭化水素基のいずれ
かである。
水素基、R4 は炭素数1〜10の1価の炭化水素基、R
5 、R6 は水素原子またはそれぞれ炭素数1〜10のエ
ステル形成性官能基を有する1価の炭化水素基のいずれ
かである。
【0020】第二のリン化合物の具体例としては、カル
ボキシメチル−メチルホスフィン酸、カルボキシエチル
−メチルホスフィン酸、カルボキシプロピル−メチルホ
スフィン酸、カルボキシメチル−エチルホスフィン酸、
カルボキシメチル−フェニルホスフィン酸、カルボキシ
メチル−シクロヘキシルホスフィン酸、カルボキシフェ
ニル−メチルホスフィン酸などのカルボキシホスフィン
酸、またはそのアルキレングリコール縮合物、または分
子内閉環化合物等を挙げることができる。
ボキシメチル−メチルホスフィン酸、カルボキシエチル
−メチルホスフィン酸、カルボキシプロピル−メチルホ
スフィン酸、カルボキシメチル−エチルホスフィン酸、
カルボキシメチル−フェニルホスフィン酸、カルボキシ
メチル−シクロヘキシルホスフィン酸、カルボキシフェ
ニル−メチルホスフィン酸などのカルボキシホスフィン
酸、またはそのアルキレングリコール縮合物、または分
子内閉環化合物等を挙げることができる。
【0021】本発明のポリエステルに共重合されている
カルボキシホスフィン酸誘導体由来のリン原子のポリエ
ステル中における含有量は、0.01〜3重量%である
ことが必要であり、好ましくは0.05〜2重量%であ
り、より好ましくは0.1〜1.5重量%である。ホス
フィンオキシド誘導体由来のリン原子含有量が0.01
重量%未満であるとポリエステルの難燃性が十分でな
く、3重量%を越えるとポリエステルの耐加水分解性が
低下して好ましくない。
カルボキシホスフィン酸誘導体由来のリン原子のポリエ
ステル中における含有量は、0.01〜3重量%である
ことが必要であり、好ましくは0.05〜2重量%であ
り、より好ましくは0.1〜1.5重量%である。ホス
フィンオキシド誘導体由来のリン原子含有量が0.01
重量%未満であるとポリエステルの難燃性が十分でな
く、3重量%を越えるとポリエステルの耐加水分解性が
低下して好ましくない。
【0022】本発明のリン化合物をポリエステルに添加
する方法については、特に限定されるものではなく、ポ
リエステル製造工程の任意の段階で添加することがで
き、エステル化もしくはエステル交換反応時、重縮合反
応時のいずれであってもよく、好ましくはエステル化も
しくはエステル交換反応終了後から重縮合反応初期の間
である。また、リン化合物を予めエチレングリコールな
どのジオール成分その他の溶媒に混合又は溶解あるいは
加熱縮合してから添加するのも好ましい方法である。
する方法については、特に限定されるものではなく、ポ
リエステル製造工程の任意の段階で添加することがで
き、エステル化もしくはエステル交換反応時、重縮合反
応時のいずれであってもよく、好ましくはエステル化も
しくはエステル交換反応終了後から重縮合反応初期の間
である。また、リン化合物を予めエチレングリコールな
どのジオール成分その他の溶媒に混合又は溶解あるいは
加熱縮合してから添加するのも好ましい方法である。
【0023】本発明のポリエステルの耐加水分解性は、
ポリエステルチップを160℃、3時間の条件下で真空
乾燥したときのポリエステルの極限粘度変化(ΔIV)
で判定できる。 ΔIV=乾燥前のポリエステルの極限粘度−乾燥後のポ
リエステルの極限粘度 本発明のポリエステルは、ΔIVが約0.05以下の低
いレベルにあり、良好な耐加水分解性を示す。
ポリエステルチップを160℃、3時間の条件下で真空
乾燥したときのポリエステルの極限粘度変化(ΔIV)
で判定できる。 ΔIV=乾燥前のポリエステルの極限粘度−乾燥後のポ
リエステルの極限粘度 本発明のポリエステルは、ΔIVが約0.05以下の低
いレベルにあり、良好な耐加水分解性を示す。
【0024】本発明のポリエステルの機械特性は、該ポ
リエステルから得られるフイルムを二つ折りにした時の
亀裂の有無で評価でき、本発明のポリエステルからなる
フイルムは、二つ折りにした場合でもフイルム表面に亀
裂が入らず機械特性が良好で好ましい。
リエステルから得られるフイルムを二つ折りにした時の
亀裂の有無で評価でき、本発明のポリエステルからなる
フイルムは、二つ折りにした場合でもフイルム表面に亀
裂が入らず機械特性が良好で好ましい。
【0025】また、本発明のポリエステルフイルムに
は、本発明の目的を阻害しない範囲内で他種ポリマをブ
レンドしてもよいし、また、結晶核剤、紫外線吸収剤、
熱安定剤、帯電防止剤、滑剤、顔料、染料、無機および
/または有機粒子、ワックスなどの種々の添加剤が通常
添加される程度に添加されていても構わない。
は、本発明の目的を阻害しない範囲内で他種ポリマをブ
レンドしてもよいし、また、結晶核剤、紫外線吸収剤、
熱安定剤、帯電防止剤、滑剤、顔料、染料、無機および
/または有機粒子、ワックスなどの種々の添加剤が通常
添加される程度に添加されていても構わない。
【0026】本発明のポリエステルの難燃性は、アンダ
ーライター研究所発行のプラスチック材料の難燃性試験
規格UL94の垂直燃焼試験法により評価することがで
き、得られたポリエステルは、94VTM−2以上と判
定することができ、さらには94VTM−0基準を達成
することができ、良好な難燃性を示す。
ーライター研究所発行のプラスチック材料の難燃性試験
規格UL94の垂直燃焼試験法により評価することがで
き、得られたポリエステルは、94VTM−2以上と判
定することができ、さらには94VTM−0基準を達成
することができ、良好な難燃性を示す。
【0027】なお、ポリエチレン−2,6−ナフタレン
ジカルボキシレートフイルムの場合、高屈折率であり、
ライトパイピング現象を起こし易い傾向がある。ライト
パイピング現象を回避する方法として染料を添加する方
法が知られている。フイルム染色に使用する染料につい
ては特に限定されないが、色調は感光材料の一般的な性
質上グレー染色が好ましく、また染料はポリエステルフ
イルムの成膜領域での耐熱性に優れ、かつ、ポリエステ
ルとの相溶性に優れたものが好ましい。染色濃度に関し
ては、マクベス社製の色濃度計にて可視領域での色濃度
を測定し、少なくとも0.01以上であることが好まし
く、0.03以上がさらに好ましい。
ジカルボキシレートフイルムの場合、高屈折率であり、
ライトパイピング現象を起こし易い傾向がある。ライト
パイピング現象を回避する方法として染料を添加する方
法が知られている。フイルム染色に使用する染料につい
ては特に限定されないが、色調は感光材料の一般的な性
質上グレー染色が好ましく、また染料はポリエステルフ
イルムの成膜領域での耐熱性に優れ、かつ、ポリエステ
ルとの相溶性に優れたものが好ましい。染色濃度に関し
ては、マクベス社製の色濃度計にて可視領域での色濃度
を測定し、少なくとも0.01以上であることが好まし
く、0.03以上がさらに好ましい。
【0028】また、本発明のポリエステルフイルムには
製膜工程における工程通過性や得られるフイルムの取扱
い性、作業性あるいは商品価値の向上等の目的で易滑性
を付与することも可能である。易滑性付与手段としては
特に限定されないが、ポリエステルへの不活性粒子の添
加が一般的手法として用いられる。ここで不活性粒子の
種類としては、特に限定されないが、例えば無機粒子お
よび有機粒子が挙げられる。具体的には、天然品を粉
砕、分級したり、合成法で製造したシリカ、アルミナ、
チタニア、ジルコニア、セリア、酸化モリブデン、酸化
タングステン、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫
酸バリウム、酸化鉄、カオリン、タルク、カーボン等の
無機化合物粒子、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、架
橋ポリスチレン、ポリイミド、エポキシ樹脂などの有機
化合物粒子などを挙げることができる。また、ポリエス
テル重合反応時に触媒等を析出させる内部粒子による易
滑性付与も用いることができる。
製膜工程における工程通過性や得られるフイルムの取扱
い性、作業性あるいは商品価値の向上等の目的で易滑性
を付与することも可能である。易滑性付与手段としては
特に限定されないが、ポリエステルへの不活性粒子の添
加が一般的手法として用いられる。ここで不活性粒子の
種類としては、特に限定されないが、例えば無機粒子お
よび有機粒子が挙げられる。具体的には、天然品を粉
砕、分級したり、合成法で製造したシリカ、アルミナ、
チタニア、ジルコニア、セリア、酸化モリブデン、酸化
タングステン、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫
酸バリウム、酸化鉄、カオリン、タルク、カーボン等の
無機化合物粒子、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、架
橋ポリスチレン、ポリイミド、エポキシ樹脂などの有機
化合物粒子などを挙げることができる。また、ポリエス
テル重合反応時に触媒等を析出させる内部粒子による易
滑性付与も用いることができる。
【0029】これらの易滑性付与手段は特に限定されな
いが、写真用としては特に透明性が重要な要件となるた
め、ポリエステルと比較的近い屈折率をもつ炭酸カルシ
ウム、シリカ、架橋ポリスチレン系粒子あるいは内部粒
子で粗大粒子のないものが好ましい。粗大粒子とは、5
μm以上の径を持つものである。
いが、写真用としては特に透明性が重要な要件となるた
め、ポリエステルと比較的近い屈折率をもつ炭酸カルシ
ウム、シリカ、架橋ポリスチレン系粒子あるいは内部粒
子で粗大粒子のないものが好ましい。粗大粒子とは、5
μm以上の径を持つものである。
【0030】本発明のポリエステルフイルムの固有粘度
としては、好ましくは0.4以上、さらに好ましくは
0.5以上、特に好ましくは0.55以上である。
としては、好ましくは0.4以上、さらに好ましくは
0.5以上、特に好ましくは0.55以上である。
【0031】本発明のポリエステルフイルムのヘイズ値
は10%以下が好ましく、5%以下がさらに好ましく、
特に好ましくは2%以下である。ヘイズ値が10%を超
えると写真画像がぼやけて不鮮明になりやすく好ましく
ない。
は10%以下が好ましく、5%以下がさらに好ましく、
特に好ましくは2%以下である。ヘイズ値が10%を超
えると写真画像がぼやけて不鮮明になりやすく好ましく
ない。
【0032】本発明のポリエステルフイルムの200
℃、30分における熱収縮率は2%以下が好ましく、さ
らに好ましくは1.5%以下、特に好ましくは1.2%
以下である。また80℃、8時間における熱収縮率は
0.7%以下が好ましく、さらに好ましくは0.5%以
下、特に好ましくは0.3%以下である。
℃、30分における熱収縮率は2%以下が好ましく、さ
らに好ましくは1.5%以下、特に好ましくは1.2%
以下である。また80℃、8時間における熱収縮率は
0.7%以下が好ましく、さらに好ましくは0.5%以
下、特に好ましくは0.3%以下である。
【0033】本発明のポリエステルフイルムの弾性率
は、好ましくは400kg/mm2 以上、さらに好まし
くは450kg/mm2 以上、特に好ましくは500k
g/mm2 以上である。また38℃の蒸留水中に30分
浸漬した時の弾性率は、好ましくは350kg/mm2
以上、特に好ましくは450kg/mm2 以上である。
は、好ましくは400kg/mm2 以上、さらに好まし
くは450kg/mm2 以上、特に好ましくは500k
g/mm2 以上である。また38℃の蒸留水中に30分
浸漬した時の弾性率は、好ましくは350kg/mm2
以上、特に好ましくは450kg/mm2 以上である。
【0034】また、本発明のポリエステルフイルムの引
裂伝播抵抗は、好ましくは200g/mm以上、さらに
好ましくは300g/mm以上である。破断強度は、好
ましくは10kg/mm2 以上、さらに好ましくは15
kg/mm2 、特に好ましくは18kg/mm2 であ
る。
裂伝播抵抗は、好ましくは200g/mm以上、さらに
好ましくは300g/mm以上である。破断強度は、好
ましくは10kg/mm2 以上、さらに好ましくは15
kg/mm2 、特に好ましくは18kg/mm2 であ
る。
【0035】本発明のポリエステルフイルムの表面形態
としては、中心線平均粗さRaが、好ましくは0.02
0μm以下、さらに好ましくは0.015μm以下、特
に好ましくは0.010μm以下であり、また最大表面
粗さRtが0.3μm以下、さらに好ましくは0.2μ
m以下、特に好ましくは0.15μm以下である。中心
線平均粗さRaが0.020μmを越えたり、最大表面
粗さRtが0.3μmを越えると鮮明な写真画像が得ら
れ難くなる。また波長540nmの多重干渉法で測定し
たとき、2次、3次、4次の干渉縞を示す突起の数は、
それぞれ130個/mm2 以下、30個/mm2 以下、
15個/mm2 以下が好ましい。
としては、中心線平均粗さRaが、好ましくは0.02
0μm以下、さらに好ましくは0.015μm以下、特
に好ましくは0.010μm以下であり、また最大表面
粗さRtが0.3μm以下、さらに好ましくは0.2μ
m以下、特に好ましくは0.15μm以下である。中心
線平均粗さRaが0.020μmを越えたり、最大表面
粗さRtが0.3μmを越えると鮮明な写真画像が得ら
れ難くなる。また波長540nmの多重干渉法で測定し
たとき、2次、3次、4次の干渉縞を示す突起の数は、
それぞれ130個/mm2 以下、30個/mm2 以下、
15個/mm2 以下が好ましい。
【0036】本発明のポリエステルフイルムは、厚さが
1000μm以下の膜状物であり、好ましくは3〜50
0μm、より好ましくは4〜200μmの範囲のもので
ある。
1000μm以下の膜状物であり、好ましくは3〜50
0μm、より好ましくは4〜200μmの範囲のもので
ある。
【0037】本発明のポリエステルフイルムは、部分融
解温度Tpが80〜170℃、好ましくは85〜165
℃、特に好ましくは80〜160℃である。Tpが80
℃未満であると、ポリエステル分子の安定性が不十分で
あるため、寸法安定性、巻癖カール性等が不良となる。
一方、Tpが170℃を超えると巻癖カール性が大幅に
悪化し好ましくない。
解温度Tpが80〜170℃、好ましくは85〜165
℃、特に好ましくは80〜160℃である。Tpが80
℃未満であると、ポリエステル分子の安定性が不十分で
あるため、寸法安定性、巻癖カール性等が不良となる。
一方、Tpが170℃を超えると巻癖カール性が大幅に
悪化し好ましくない。
【0038】次に、本発明のポリエステルフイルムの製
造方法の一例について説明する。ポリエステルを十分に
乾燥後、溶融押出しして未延伸シートとし、続いて二軸
延伸、熱処理することにより目的とするフイルムにする
ものである。二軸延伸は縦、横逐次延伸あるいは二軸同
時延伸のいずれでもよく、延伸倍率も特に限定されるも
のではないが、通常は縦、横それぞれ2.0〜6.0倍
が適当である。あるいは縦、横延伸後、縦、横方向のい
ずれかに再延伸してもよい。
造方法の一例について説明する。ポリエステルを十分に
乾燥後、溶融押出しして未延伸シートとし、続いて二軸
延伸、熱処理することにより目的とするフイルムにする
ものである。二軸延伸は縦、横逐次延伸あるいは二軸同
時延伸のいずれでもよく、延伸倍率も特に限定されるも
のではないが、通常は縦、横それぞれ2.0〜6.0倍
が適当である。あるいは縦、横延伸後、縦、横方向のい
ずれかに再延伸してもよい。
【0039】次にこの二軸延伸フイルムを熱処理する。
この場合の熱処理条件としては、定長下、弛緩状態、微
延伸状態のいずれでもよく、本発明のポリエステルフイ
ルムの場合、熱処理温度はポリエステルの融点より20
〜80℃低い温度の範囲で、時間は0.5〜60秒の範
囲で行うのが好適である。また、さらにリラックス処理
を施すことも可能である。
この場合の熱処理条件としては、定長下、弛緩状態、微
延伸状態のいずれでもよく、本発明のポリエステルフイ
ルムの場合、熱処理温度はポリエステルの融点より20
〜80℃低い温度の範囲で、時間は0.5〜60秒の範
囲で行うのが好適である。また、さらにリラックス処理
を施すことも可能である。
【0040】次いで、上記ポリエステルフイルムをロー
ルに巻き張力をかけた状態で、フイルムのガラス転移温
度以下の温度で熱処理を行う。処理温度は、フイルムの
ガラス転移温度−50℃〜フイルムのガラス転移温度、
好ましくはフイルムのガラス転移温度−40℃〜フイル
ムのガラス転移温度−5℃の範囲である。処理時間は、
10分〜150時間、好ましくは2時間〜48時間であ
る。例えば、105〜115℃、24時間は好ましい熱
処理条件であるが、もっと低温で長時間かけて処理して
もよいし、写真用感剤等のコーティング前後いずれでこ
の処理を行っても構わない。ガラス転移温度を越える
と、部分融解温度が消失するので、ガラス転移温度以下
であることが必要である。フイルムにかける張力に関し
ては、処理温度におけるフイルムの熱収応力にほぼ等し
いことが好ましい。
ルに巻き張力をかけた状態で、フイルムのガラス転移温
度以下の温度で熱処理を行う。処理温度は、フイルムの
ガラス転移温度−50℃〜フイルムのガラス転移温度、
好ましくはフイルムのガラス転移温度−40℃〜フイル
ムのガラス転移温度−5℃の範囲である。処理時間は、
10分〜150時間、好ましくは2時間〜48時間であ
る。例えば、105〜115℃、24時間は好ましい熱
処理条件であるが、もっと低温で長時間かけて処理して
もよいし、写真用感剤等のコーティング前後いずれでこ
の処理を行っても構わない。ガラス転移温度を越える
と、部分融解温度が消失するので、ガラス転移温度以下
であることが必要である。フイルムにかける張力に関し
ては、処理温度におけるフイルムの熱収応力にほぼ等し
いことが好ましい。
【0041】本発明において、基材フイルムの少なくと
も片面に設けられる易接着層は、25℃、相対湿度65
%において表面比抵抗が5×1012Ω/□以下、好まし
くは1×1012Ω/□以下、さらに好ましくは5×10
11Ω/□以下の帯電防止性を有し、かつ水との接触角が
50度以上、好ましくは60度以上、さらに好ましくは
70度以上である。表面比抵抗が5×1012Ω/□を越
えると帯電防止効果が小さく、塗工やスリット等の加工
工程で塵が付着し、写真画像欠点になる可能性が高くな
る。また、水との接触角が50度に満たない場合には、
易接着層上の被覆物、例えば、写真感材層、磁性層との
接着性が不十分なものとなり好ましくない。
も片面に設けられる易接着層は、25℃、相対湿度65
%において表面比抵抗が5×1012Ω/□以下、好まし
くは1×1012Ω/□以下、さらに好ましくは5×10
11Ω/□以下の帯電防止性を有し、かつ水との接触角が
50度以上、好ましくは60度以上、さらに好ましくは
70度以上である。表面比抵抗が5×1012Ω/□を越
えると帯電防止効果が小さく、塗工やスリット等の加工
工程で塵が付着し、写真画像欠点になる可能性が高くな
る。また、水との接触角が50度に満たない場合には、
易接着層上の被覆物、例えば、写真感材層、磁性層との
接着性が不十分なものとなり好ましくない。
【0042】このような易接着層を得るには従来の界面
活性剤のような表面に析出し易いものや反応性の官能基
を持たない帯電防止ポリマで達成することは通常困難で
あり、架橋性官能基を有する帯電防止ポリマが好適であ
る。帯電防止ポリマとしては、スルホン酸基及び/又は
その塩やリン酸基及び/又はその塩を有するモノマ(モ
ノマ)、反応性(架橋性)を有する官能基を持つモノ
マ(モノマ)及び他のモノマ(モノマ)とが共重合
されたものが好適である。
活性剤のような表面に析出し易いものや反応性の官能基
を持たない帯電防止ポリマで達成することは通常困難で
あり、架橋性官能基を有する帯電防止ポリマが好適であ
る。帯電防止ポリマとしては、スルホン酸基及び/又は
その塩やリン酸基及び/又はその塩を有するモノマ(モ
ノマ)、反応性(架橋性)を有する官能基を持つモノ
マ(モノマ)及び他のモノマ(モノマ)とが共重合
されたものが好適である。
【0043】モノマとしては、例えば、スチレンスル
ホン酸及び/又はその塩(塩としてはアンモニウム、リ
チウム、ナトリウム、カリウムなど)や一つの不飽和結
合とリン酸基を有するモノマ等をその代表的なものとし
て挙げることができる。特にモノマ中にアルキレンオキ
シドとリン酸基及び/又はその塩を含有したものが好ま
しく、中でもアルキレンオキシドとリン酸基及び/又は
その塩が一つのモノマ中に存在しているのが好ましく、
さらには重合後においてポリマの側鎖にアルキレンオキ
シドを介在してリン酸基が存在するのがより好ましい。
ホン酸及び/又はその塩(塩としてはアンモニウム、リ
チウム、ナトリウム、カリウムなど)や一つの不飽和結
合とリン酸基を有するモノマ等をその代表的なものとし
て挙げることができる。特にモノマ中にアルキレンオキ
シドとリン酸基及び/又はその塩を含有したものが好ま
しく、中でもアルキレンオキシドとリン酸基及び/又は
その塩が一つのモノマ中に存在しているのが好ましく、
さらには重合後においてポリマの側鎖にアルキレンオキ
シドを介在してリン酸基が存在するのがより好ましい。
【0044】ここで、アルキレンオキシドとは下記式
で示される分子中の繰り返し単位のことであり、好まし
い例として、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、
エチレンオキシドとプロピレンオキシドの両方を含むも
の等が挙げられる。 −(R−O)n− (R:アルキレン基及びその誘導体、n:1〜9〜選ば
れる整数)
で示される分子中の繰り返し単位のことであり、好まし
い例として、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、
エチレンオキシドとプロピレンオキシドの両方を含むも
の等が挙げられる。 −(R−O)n− (R:アルキレン基及びその誘導体、n:1〜9〜選ば
れる整数)
【0045】また、リン酸塩基は陽イオンの付与により
形成されたものであれば任意に選ばれるが、陽イオンと
しては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、ルビ
ジウム塩及びアンモニウム塩等の一価のものが好まし
く、中でもカリウム塩、ルビジウム塩が帯電防止性の点
で特に望ましい。リン酸基は共重合後、フリーのリン酸
基に陽イオンを付与する方法、あるいはリン酸基を有す
るモノマを予め中和法によってリン酸塩化したものをモ
ノマの1成分とする方法などによって得ることができ
る。
形成されたものであれば任意に選ばれるが、陽イオンと
しては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、ルビ
ジウム塩及びアンモニウム塩等の一価のものが好まし
く、中でもカリウム塩、ルビジウム塩が帯電防止性の点
で特に望ましい。リン酸基は共重合後、フリーのリン酸
基に陽イオンを付与する方法、あるいはリン酸基を有す
るモノマを予め中和法によってリン酸塩化したものをモ
ノマの1成分とする方法などによって得ることができ
る。
【0046】このようなアルキレンオキシドを介在して
リン酸基が存在しているモノマとしては、アシッドホス
ホオキシエチルアクリレート、アシッドホスホオキシエ
チルメタクリレート、アシッドホスホオキシ(ポリオキ
シエチレングリコール)モノアクリレート、アシッドホ
スホオキシ(ポリオキシエチレングリコール)モノメタ
クリレート、アシッドホスホオキシ(ポリオキシプロピ
レングリコール)モノアクリレート、アシッドホスホオ
キシ(ポリオキシプロピレングリコール)モノメタクリ
レート、3クロロ2アシッドホスホオキシプロピルアク
リレート、3クロロ2アシッドホスホオキシプロピルメ
タクリレート等をその代表例として挙げることができ
る。
リン酸基が存在しているモノマとしては、アシッドホス
ホオキシエチルアクリレート、アシッドホスホオキシエ
チルメタクリレート、アシッドホスホオキシ(ポリオキ
シエチレングリコール)モノアクリレート、アシッドホ
スホオキシ(ポリオキシエチレングリコール)モノメタ
クリレート、アシッドホスホオキシ(ポリオキシプロピ
レングリコール)モノアクリレート、アシッドホスホオ
キシ(ポリオキシプロピレングリコール)モノメタクリ
レート、3クロロ2アシッドホスホオキシプロピルアク
リレート、3クロロ2アシッドホスホオキシプロピルメ
タクリレート等をその代表例として挙げることができ
る。
【0047】さらに架橋性官能基を付与する目的で、以
下の架橋性官能基を有するモノマ(モノマ)を共重合
することが本発明の要件を満たすために重要なことであ
る。このような架橋性官能基としては、カルボキシ基、
水酸基、メチロール基、スルホン酸基、アミド基または
メチロール化されたアミド基、アミノ基(置換アミノ基
を含む)、あるいはアルキロール化されたアミノ基、エ
ポキシ基、酸無水物等を例示することができる。
下の架橋性官能基を有するモノマ(モノマ)を共重合
することが本発明の要件を満たすために重要なことであ
る。このような架橋性官能基としては、カルボキシ基、
水酸基、メチロール基、スルホン酸基、アミド基または
メチロール化されたアミド基、アミノ基(置換アミノ基
を含む)、あるいはアルキロール化されたアミノ基、エ
ポキシ基、酸無水物等を例示することができる。
【0048】上記モノマを例示すると、アクリル酸、
メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、ク
ロトン酸、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、アクリル
アミド、メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメ
タクリルアミド、および上記アミノ基をメチロール化し
たもの、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリ
レート等を挙げることができるが、必ずしもこれらに限
定されるものではない。また、モノマの共重合比は特
に限定されないが、1〜30重量%が好ましく、さらに
好ましくは3〜20重量%であることが易接着性の点で
好ましい。
メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、ク
ロトン酸、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、アクリル
アミド、メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメ
タクリルアミド、および上記アミノ基をメチロール化し
たもの、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリ
レート等を挙げることができるが、必ずしもこれらに限
定されるものではない。また、モノマの共重合比は特
に限定されないが、1〜30重量%が好ましく、さらに
好ましくは3〜20重量%であることが易接着性の点で
好ましい。
【0049】他のモノマ成分(モノマ)としては公知
のものを使用することができる。特に、アルキルアクリ
レート、アルキルメタクリレート(アルキル基としては
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、2−
エチルヘキシル基、ラウリル基、ステアリル基、シクロ
ヘキシル基、フェニル基、ベンジル基、フェニルエチル
基等)等のアクリル系モノマが基本骨格として好適に用
いられる。
のものを使用することができる。特に、アルキルアクリ
レート、アルキルメタクリレート(アルキル基としては
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、2−
エチルヘキシル基、ラウリル基、ステアリル基、シクロ
ヘキシル基、フェニル基、ベンジル基、フェニルエチル
基等)等のアクリル系モノマが基本骨格として好適に用
いられる。
【0050】上記モノマと他のモノマ(モノマ)と
は任意の比率で共重合し得るが、好ましくは、前記モノ
マが20重量%以上、より好ましくは30重量%以
上、さらに好ましくは40重量%以上であるのが帯電防
止性の点で望ましい。
は任意の比率で共重合し得るが、好ましくは、前記モノ
マが20重量%以上、より好ましくは30重量%以
上、さらに好ましくは40重量%以上であるのが帯電防
止性の点で望ましい。
【0051】さらに、上記以外に、次のような化合物、
例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、スチ
レン類、マレイン酸およびイタコン酸のモノマあるいは
ジアルキルエステル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢
酸ビニル、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニル
基を有するアルコキシシラン等を、該帯電防止ポリマの
共重合成分として一部用いてもよい。また、該帯電防止
ポリマの分子量は10万以上が好ましく、さらに好まし
くは30万以上とするのが易接着性の点で望ましい。
例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、スチ
レン類、マレイン酸およびイタコン酸のモノマあるいは
ジアルキルエステル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢
酸ビニル、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニル
基を有するアルコキシシラン等を、該帯電防止ポリマの
共重合成分として一部用いてもよい。また、該帯電防止
ポリマの分子量は10万以上が好ましく、さらに好まし
くは30万以上とするのが易接着性の点で望ましい。
【0052】該帯電防止ポリマは公知のアクリル樹脂の
重合法によって得ることができるが、インラインコート
法に適用する場合には水に溶解または分散したものが好
ましいため、乳化重合、懸濁重合等の方法によって作成
した水分散体が望ましい。
重合法によって得ることができるが、インラインコート
法に適用する場合には水に溶解または分散したものが好
ましいため、乳化重合、懸濁重合等の方法によって作成
した水分散体が望ましい。
【0053】本発明では、上記帯電防止ポリマと他の樹
脂とを混合して用いることが、易接着性の要件を満足さ
せるために好ましい。混合する樹脂は特に限定されるも
のではなく、例えばアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステルグラ
フトアクリル樹脂などを例示することができる。これら
の内、上記帯電防止ポリマと同様、架橋性官能基を有す
るものが特に好適である。
脂とを混合して用いることが、易接着性の要件を満足さ
せるために好ましい。混合する樹脂は特に限定されるも
のではなく、例えばアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステルグラ
フトアクリル樹脂などを例示することができる。これら
の内、上記帯電防止ポリマと同様、架橋性官能基を有す
るものが特に好適である。
【0054】好適なアクリル樹脂の一例を挙げれば、架
橋性官能基としてカルボキシ基、水酸基、メチロール基
などを有するアクリルモノマの共重合体であって、ポリ
マのガラス転移温度が0〜45℃、分子量が1万以上の
ものが望ましい。また帯電防止ポリマと他の樹脂との混
合比率は特に限定しないが、好ましい範囲としては易接
着層中における帯電防止ポリマの重量比率が10〜70
%、好ましくは20〜60%、さらに好ましくは30〜
50%である。
橋性官能基としてカルボキシ基、水酸基、メチロール基
などを有するアクリルモノマの共重合体であって、ポリ
マのガラス転移温度が0〜45℃、分子量が1万以上の
ものが望ましい。また帯電防止ポリマと他の樹脂との混
合比率は特に限定しないが、好ましい範囲としては易接
着層中における帯電防止ポリマの重量比率が10〜70
%、好ましくは20〜60%、さらに好ましくは30〜
50%である。
【0055】また本発明において、その効果をより顕著
に発現させるため架橋剤の併用が好ましい。架橋剤は公
知のもの、例えばメラミン系架橋剤、イソシアネート系
架橋剤、エポキシ系架橋剤、シランカップリング剤、有
機チタネート化合物などを挙げることもできる。この中
でもメラミン系架橋剤が水との接触角を大きくする点で
有効である。メラミン系架橋剤としては、例えば官能基
としてのイミノ基、メチロール基、あるいはアルコキシ
メチル基を1分子中に有するものが挙げられ、その中で
もメチロール化メラミン樹脂が最も好ましい。有機チタ
ネート化合物、特にチタンラクテートの添加は帯電防止
効果の点で有効である。これらの架橋剤の添加量は、各
々易接着層中において、1〜40重量%、好ましくは3
〜20重量%であるのが望ましい。
に発現させるため架橋剤の併用が好ましい。架橋剤は公
知のもの、例えばメラミン系架橋剤、イソシアネート系
架橋剤、エポキシ系架橋剤、シランカップリング剤、有
機チタネート化合物などを挙げることもできる。この中
でもメラミン系架橋剤が水との接触角を大きくする点で
有効である。メラミン系架橋剤としては、例えば官能基
としてのイミノ基、メチロール基、あるいはアルコキシ
メチル基を1分子中に有するものが挙げられ、その中で
もメチロール化メラミン樹脂が最も好ましい。有機チタ
ネート化合物、特にチタンラクテートの添加は帯電防止
効果の点で有効である。これらの架橋剤の添加量は、各
々易接着層中において、1〜40重量%、好ましくは3
〜20重量%であるのが望ましい。
【0056】本発明においては、基材フイルムの少なく
とも片面に易接着層が設けられていることが必要であ
る。特に写真感光材料を片面に設け、他の面に磁性層を
設ける新パトローネ方式に適応する場合には、両面に易
接着層を設けることが接着性の点から好ましい。易接着
層の厚みは特に限定しないが、本発明においては、0.
01〜2.0μmが好ましく、より好ましくは0.04
〜1.0μm、さらに好ましくは0.06〜0.5μm
である。
とも片面に易接着層が設けられていることが必要であ
る。特に写真感光材料を片面に設け、他の面に磁性層を
設ける新パトローネ方式に適応する場合には、両面に易
接着層を設けることが接着性の点から好ましい。易接着
層の厚みは特に限定しないが、本発明においては、0.
01〜2.0μmが好ましく、より好ましくは0.04
〜1.0μm、さらに好ましくは0.06〜0.5μm
である。
【0057】さらに、本発明の効果をより顕著に発現さ
せるには、塗布後、延伸する過程において、易接着層中
に水が存在した状態で延伸するのが好ましく、そのため
に塗剤の濃度を低くしたり、フイルム破れやネッキング
延伸、延伸熱処理後の塗膜の未乾燥がない範囲で延伸温
度を低くしたりするのが有効である。具体的には、塗剤
濃度は、0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量
%、延伸温度は85〜135℃、好ましくは95〜13
0℃であるのが良い。
せるには、塗布後、延伸する過程において、易接着層中
に水が存在した状態で延伸するのが好ましく、そのため
に塗剤の濃度を低くしたり、フイルム破れやネッキング
延伸、延伸熱処理後の塗膜の未乾燥がない範囲で延伸温
度を低くしたりするのが有効である。具体的には、塗剤
濃度は、0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量
%、延伸温度は85〜135℃、好ましくは95〜13
0℃であるのが良い。
【0058】本発明の易接着層中には、本発明の効果を
阻害しない範囲において公知の添加剤、例えば、酸化防
止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有機ま
たは無機の易滑剤、顔料、染料、有機または無機の粒
子、帯電防止剤、核剤等を添加してもよい。特に、本発
明の易接着層中に無機粒子を添加配合し、二軸延伸した
ものは、易滑性を改良したものとすることができるので
さらに好ましい。
阻害しない範囲において公知の添加剤、例えば、酸化防
止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有機ま
たは無機の易滑剤、顔料、染料、有機または無機の粒
子、帯電防止剤、核剤等を添加してもよい。特に、本発
明の易接着層中に無機粒子を添加配合し、二軸延伸した
ものは、易滑性を改良したものとすることができるので
さらに好ましい。
【0059】添加する無機粒子の代表例としては、シリ
カ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナゾル、カオ
リン、タルク、マイカ、炭酸カルシウム等を挙げること
ができる。無機粒子は、平均粒径0.01〜10μmが
好ましく、より好ましくは0.05〜5μm、更に好ま
しくは0.08〜2μmであり、易接着層中の固形分に
対する配合比は、特に限定さらないが重量比で0.05
〜8部が好ましく、より好ましくは0.1〜3部であ
る。
カ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナゾル、カオ
リン、タルク、マイカ、炭酸カルシウム等を挙げること
ができる。無機粒子は、平均粒径0.01〜10μmが
好ましく、より好ましくは0.05〜5μm、更に好ま
しくは0.08〜2μmであり、易接着層中の固形分に
対する配合比は、特に限定さらないが重量比で0.05
〜8部が好ましく、より好ましくは0.1〜3部であ
る。
【0060】なお、易接着層の塗布の方法は、公知の塗
布方法、例えばリバースコート法、グラビアコート法、
ロッドコート法、ダイコート法等任意の方法を用いるこ
とができる。
布方法、例えばリバースコート法、グラビアコート法、
ロッドコート法、ダイコート法等任意の方法を用いるこ
とができる。
【0061】本発明の写真感材層としては、公知の黒白
用、カラー用いずれを用いてもよい。カラーの場合、青
感色性層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤
の少なくとも1層ずつが設けられていればよく、ハロゲ
ン化乳剤層および非感光性層の層数および層順に特に制
限はない。
用、カラー用いずれを用いてもよい。カラーの場合、青
感色性層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤
の少なくとも1層ずつが設けられていればよく、ハロゲ
ン化乳剤層および非感光性層の層数および層順に特に制
限はない。
【0062】また、磁性層としては、写真感材層の反対
側に全面に均一にまたはストライプ状に透明または不透
明に塗布、付与してもよい。磁性粉としてはγ−Fe2
O3、Co−γ−Fe2 O3 、メタル粉を、またバイン
ダとしては熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、放射線硬化性
樹脂、反応性樹脂などから選ぶことができ、例えば、酢
酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどのビニル系
樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体等のゴム
系樹脂、官能基を有してもよいアクリルおよび/または
メタクリル系樹脂、アセチルセルロース、ニトロセルロ
ースなどのセルロース系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ
ール系樹脂、単量体のイソシアネート、変形イソシアネ
ート、ウレタンプレポリマ、ブロックイソシアネート等
のポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポ
リカーボネート系樹脂やこれらをブレンドしたもの、共
重合したものなどが挙げられる。さらに本発明の目的を
損なわない範囲で公知の架橋剤、分散剤、滑剤、帯電防
止剤、安定剤、可塑剤等を添加することもできる。
側に全面に均一にまたはストライプ状に透明または不透
明に塗布、付与してもよい。磁性粉としてはγ−Fe2
O3、Co−γ−Fe2 O3 、メタル粉を、またバイン
ダとしては熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、放射線硬化性
樹脂、反応性樹脂などから選ぶことができ、例えば、酢
酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどのビニル系
樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体等のゴム
系樹脂、官能基を有してもよいアクリルおよび/または
メタクリル系樹脂、アセチルセルロース、ニトロセルロ
ースなどのセルロース系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ
ール系樹脂、単量体のイソシアネート、変形イソシアネ
ート、ウレタンプレポリマ、ブロックイソシアネート等
のポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポ
リカーボネート系樹脂やこれらをブレンドしたもの、共
重合したものなどが挙げられる。さらに本発明の目的を
損なわない範囲で公知の架橋剤、分散剤、滑剤、帯電防
止剤、安定剤、可塑剤等を添加することもできる。
【0063】本発明の易接着層を形成したポリエステル
フイルムの上に写真感材層および磁性層を設ける場合
は、通常知られた塗布の方法を用いることができ、例え
ば、リバースコート法、グラビアコート法、ロッドコー
ト法、ダイコート法等任意の方法を用いることができ
る。
フイルムの上に写真感材層および磁性層を設ける場合
は、通常知られた塗布の方法を用いることができ、例え
ば、リバースコート法、グラビアコート法、ロッドコー
ト法、ダイコート法等任意の方法を用いることができ
る。
【0064】[特性の測定法、評価法]本発明の特性値
の測定方法並びに効果の評価方法は次のとおりである。 (1)固有粘度 o−クロロフェノールを溶媒として25℃にて測定した
もので、ASTM−1601に従う(単位dl/g)。
の測定方法並びに効果の評価方法は次のとおりである。 (1)固有粘度 o−クロロフェノールを溶媒として25℃にて測定した
もので、ASTM−1601に従う(単位dl/g)。
【0065】(2)ポリエステルの全リン原子含有量 比色法により測定した。
【0066】(3)各リン化合物由来のリン原子含有量 ポリエステルをヘキサフルオロイソプロパノール、トリ
フルオロ酢酸重水素置換体、重クロロホルムなどの可溶
な溶媒に溶かし、31P−NMRにおける各成分のピーク
面積比および全リン原子含有量から算出した。
フルオロ酢酸重水素置換体、重クロロホルムなどの可溶
な溶媒に溶かし、31P−NMRにおける各成分のピーク
面積比および全リン原子含有量から算出した。
【0067】(4)ポリエステルの耐加水分解性 ポリエステルチップの耐加水分解性の目安として、ポリ
エステルチップを160℃、3時間の条件下で真空乾燥
した時の極限粘度変化で判定した。 ポリエステルの極限粘度の低下=乾燥前のポリエステル
の極限粘度−乾燥後のポリエステルの極限粘度 ◎ : 極限粘度低下が0.03以下のもの。 ○ : 極限粘度低下が0.03を越え、0.05以下
のもの。 × : 極限粘度低下が0.05を越えるもの。
エステルチップを160℃、3時間の条件下で真空乾燥
した時の極限粘度変化で判定した。 ポリエステルの極限粘度の低下=乾燥前のポリエステル
の極限粘度−乾燥後のポリエステルの極限粘度 ◎ : 極限粘度低下が0.03以下のもの。 ○ : 極限粘度低下が0.03を越え、0.05以下
のもの。 × : 極限粘度低下が0.05を越えるもの。
【0068】(5)ポリエステルの難燃性 アンダーライター研究所発行のプラスチック材料の難燃
性試験規格UL94の垂直燃焼試験法により判定した。 ◎ : 94VTM−0を達成している。 ○ : 94VTM−2を達成している。 × : 94VTM−2を達成していない。
性試験規格UL94の垂直燃焼試験法により判定した。 ◎ : 94VTM−0を達成している。 ○ : 94VTM−2を達成している。 × : 94VTM−2を達成していない。
【0069】(6)ポリエステルの機械特性 ポリエステルから得られるフイルムを二つに折ったとき
の亀裂の有無で優劣を判定した。
の亀裂の有無で優劣を判定した。
【0070】(7)ガラス転移温度Tg 示差走差熱量計(以下単にDSCと言うこともある。例
えばパーキンエルマー社製DSC−II型など)を用い
て、測定した。DSCの測定条件は次の通りである。す
なわち、試料10mgをDSC装置にセットし、300
℃の温度で5分間溶融した後、液体窒素中に急冷する。
この急冷試料を10℃/分で昇温し、ガラス転移温度T
gを検知する。
えばパーキンエルマー社製DSC−II型など)を用い
て、測定した。DSCの測定条件は次の通りである。す
なわち、試料10mgをDSC装置にセットし、300
℃の温度で5分間溶融した後、液体窒素中に急冷する。
この急冷試料を10℃/分で昇温し、ガラス転移温度T
gを検知する。
【0071】(8)部分融解温度Tp フイルムサンプル10mgを入れたDSCパンを示差走
差熱量計(DSC)にセットし、窒素気流下で20℃か
ら昇温速度20℃/分で昇温していき、少なくとも23
0℃まで測定した。部分融解温度Tpは、測定したDS
C曲線にベースラインを引き、ベースラインより吸熱側
にずれ始める温度T1と、吸熱側からベースラインに戻
った温度T2との算術平均値((T1+T2)/2)と
定義する。
差熱量計(DSC)にセットし、窒素気流下で20℃か
ら昇温速度20℃/分で昇温していき、少なくとも23
0℃まで測定した。部分融解温度Tpは、測定したDS
C曲線にベースラインを引き、ベースラインより吸熱側
にずれ始める温度T1と、吸熱側からベースラインに戻
った温度T2との算術平均値((T1+T2)/2)と
定義する。
【0072】(9)引裂伝播抵抗 軽荷重式引裂試験機(東洋精機(株)製)を用いて、A
STM−D−1922に従って測定した。サンプルサイ
ズは51×64mmで13mmの切れ込みを入れ、残り
51mmを引き裂いた時の指示値を読み取った。
STM−D−1922に従って測定した。サンプルサイ
ズは51×64mmで13mmの切れ込みを入れ、残り
51mmを引き裂いた時の指示値を読み取った。
【0073】(10)表面粗さRa、Rt JIS−B0601−1976に従い、カットオフ0.
25mm、測定長4mmで中心線平均粗さRa(μm)
及び最大粗さRt(μm)を求める。
25mm、測定長4mmで中心線平均粗さRa(μm)
及び最大粗さRt(μm)を求める。
【0074】(11)熱収縮率 試長200mm、幅10mmのフイルムを一定温度の熱
風式オーブンに荷重3g下で30分間加熱し、加熱前後
の長さから収縮率を算出した。
風式オーブンに荷重3g下で30分間加熱し、加熱前後
の長さから収縮率を算出した。
【0075】(12)破断強度、ヤング率 JIS−Z1702−1976に準じて、幅10mm、
長さ100mmの短冊片で、引張速度は破断強度の測定
の際には300mm/分、ヤング率は20mm/分で測
定した。
長さ100mmの短冊片で、引張速度は破断強度の測定
の際には300mm/分、ヤング率は20mm/分で測
定した。
【0076】(13)フイルムヘイズ ASTM−D1003−52に準じて測定した。
【0077】(14)易接着層の厚み (株)日立製作所製透過型電子顕微鏡HU−12型を用
い、塗布層を設けた二軸配向ポリエステルフイルムの断
面を観察した写真から求めた。厚みは測定視野内30個
の平均値とした。
い、塗布層を設けた二軸配向ポリエステルフイルムの断
面を観察した写真から求めた。厚みは測定視野内30個
の平均値とした。
【0078】(15)表面比抵抗 常態(25℃、相対湿度65%)において24時間放置
後、その雰囲気下でデジタル超高抵抗/微小電流計R8
340A(アドバンテスト(株)製)を用い、印加電圧
100Vで測定を行った。単位は、Ω/□である。
後、その雰囲気下でデジタル超高抵抗/微小電流計R8
340A(アドバンテスト(株)製)を用い、印加電圧
100Vで測定を行った。単位は、Ω/□である。
【0079】(16)水との接触角 常態(25℃、相対湿度65%)において24時間放置
後、その雰囲気下で接触角計CA−D型(協和界面科学
(株)製)を用い、同様の条件に保管しておいた蒸留水
を用いて水との接触角を測定した。測定値は10個の平
均値とした。
後、その雰囲気下で接触角計CA−D型(協和界面科学
(株)製)を用い、同様の条件に保管しておいた蒸留水
を用いて水との接触角を測定した。測定値は10個の平
均値とした。
【0080】(17)耐久性 下記の接着性評価を用い、「◎」、「○」を耐久性良好
とした。 (a)接着性−1(基材フイルムと易接着層との密着
性) 易接着層に1mm2 のクロスカットを100個入れ、ニ
チバン(株)製セロハンテープをその上に貼り付け指で
強く押し付けた後、90℃方向に急速に剥離し、残存し
た個数により4段階評価を行った。 ◎ : 100/100(残存個数/測定個数) ○ : 80/100以上、100/100未満 △ : 50/100以上、80/100未満 × : 50/100未満 (b)接着性−2(写真感材層密着性) 易接着層の上に青感色性層、緑感色性層、赤感色性層の
ハロゲン化銀乳剤層膜を形成した後、上記(a)と同様
の方法で密着性の評価を行った。 (c)接着性−3(磁性層密着性) 易接着層の上にダイヘラコートCAD4301(大日精
化(株)製)100重量部にスミジュールN−75(住
友バイエル(株)製)1重量部を加え、固形分濃度20
重量%の塗料を作成し、バーコータを用いて塗布し、1
00℃で5分間乾燥した。上記(a)と同様の方法で密
着性の評価を行った。
とした。 (a)接着性−1(基材フイルムと易接着層との密着
性) 易接着層に1mm2 のクロスカットを100個入れ、ニ
チバン(株)製セロハンテープをその上に貼り付け指で
強く押し付けた後、90℃方向に急速に剥離し、残存し
た個数により4段階評価を行った。 ◎ : 100/100(残存個数/測定個数) ○ : 80/100以上、100/100未満 △ : 50/100以上、80/100未満 × : 50/100未満 (b)接着性−2(写真感材層密着性) 易接着層の上に青感色性層、緑感色性層、赤感色性層の
ハロゲン化銀乳剤層膜を形成した後、上記(a)と同様
の方法で密着性の評価を行った。 (c)接着性−3(磁性層密着性) 易接着層の上にダイヘラコートCAD4301(大日精
化(株)製)100重量部にスミジュールN−75(住
友バイエル(株)製)1重量部を加え、固形分濃度20
重量%の塗料を作成し、バーコータを用いて塗布し、1
00℃で5分間乾燥した。上記(a)と同様の方法で密
着性の評価を行った。
【0081】(18)アッシュテスト 易接着層を設けたポリエステルフイルムを、未処理のポ
リエステルフイルムとよく擦り合わせた後、よく乾燥し
たタバコの灰を近付けて、その灰の付着程度により以下
の基準で判定した。 ○ : 付着しない △ : 少し付着する × : 著しく付着する
リエステルフイルムとよく擦り合わせた後、よく乾燥し
たタバコの灰を近付けて、その灰の付着程度により以下
の基準で判定した。 ○ : 付着しない △ : 少し付着する × : 著しく付着する
【0082】(19)巻癖カール性 (a)巻癖カール回復性 フイルムを幅方向30mm、長手方向135mmの大き
さにサンプリングし、直径10mmの巻芯に巻き付け、
70℃、30%RH、72時間の処理を行い、その後、
巻芯から解放し、38℃の蒸留水に30分間浸漬後、3
0gの張力をかけた状態で、50℃の熱風オーブン中で
5分間乾燥する。処理したフイルムサンプルを平面上に
置いた時に形成される円筒の直径を測定した。巻癖カー
ル回復性は、以下の5段階で評価した。4以上を良好と
する。 5 : フイルムがカールせず、平らになった 4 : 円筒の直径が60mm以上 3 : 円筒の直径が40mm以上60未満 2 : 円筒の直径が20mm以上40未満 1 : 円筒の直径が20mm未満 (b)幅方向カール性 易接着層の上に写真感材層を形成したフイルムを幅方向
30mm、長手方向135mmの大きさにサンプリング
し、平らな平板上に写真感材層を下側にして静置する。
現像処理後の幅方向へのカール度合いを以下のように評
価した。「△」以上を良好とする。 ○ : フイルムがカールせず、平らになった △ : ややフイルムが幅方向にカールし、凸部と平板
のすき間が2mm以上5mm未満 × : フイルムがカールし、凸部と平板とのすき間が
5mm以上
さにサンプリングし、直径10mmの巻芯に巻き付け、
70℃、30%RH、72時間の処理を行い、その後、
巻芯から解放し、38℃の蒸留水に30分間浸漬後、3
0gの張力をかけた状態で、50℃の熱風オーブン中で
5分間乾燥する。処理したフイルムサンプルを平面上に
置いた時に形成される円筒の直径を測定した。巻癖カー
ル回復性は、以下の5段階で評価した。4以上を良好と
する。 5 : フイルムがカールせず、平らになった 4 : 円筒の直径が60mm以上 3 : 円筒の直径が40mm以上60未満 2 : 円筒の直径が20mm以上40未満 1 : 円筒の直径が20mm未満 (b)幅方向カール性 易接着層の上に写真感材層を形成したフイルムを幅方向
30mm、長手方向135mmの大きさにサンプリング
し、平らな平板上に写真感材層を下側にして静置する。
現像処理後の幅方向へのカール度合いを以下のように評
価した。「△」以上を良好とする。 ○ : フイルムがカールせず、平らになった △ : ややフイルムが幅方向にカールし、凸部と平板
のすき間が2mm以上5mm未満 × : フイルムがカールし、凸部と平板とのすき間が
5mm以上
【0083】
【実施例】以下実施例によって本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル150重量部
およびエチレングリコール70重量部の混合物に、酢酸
マグネシウムを触媒として常法に従いエステル交換反応
をせしめた後、トリス(3−ヒドロキシプロピル)ホス
フィンオキシド3.6重量部、カルボキシエチル−メチ
ルホスフィン酸9.1重量部をエチレングリコールに溶
解させて添加し5分間攪拌した後、重縮合反応触媒とし
て三酸化アンチモン0.04重量部を加え、高温減圧下
にて重縮合反応を行い、極限粘度0.69、全リン原子
含有量1.8重量%のポリエステルを得た。得られたポ
リエステル中の各リン化合物由来リン原子含有量は31P
−NMRスペクトルから算出した結果、トリス(3−ヒ
ドロキシプロピル)ホスフィンオキシドおよびカルボキ
シエチル−メチルホスフィン酸由来のリン原子が、それ
ぞれ0.3重量%、1.5重量%であった。得られたポ
リエステルの耐加水分解性は、ΔIVが0.03という
値を示しており良好であった。得られたポリエステルを
十分に真空乾燥した後、300℃で溶融押出を行い、静
電印加キャスト法を用いて冷媒20℃のキャスティング
ドラム上に巻き付けて冷却固化し未延伸フイルムを得
た。この未延伸フイルムを、130℃に加熱されたロー
ル上に接触させて長手方向に4.5倍延伸し、一軸延伸
フイルムとした。この一軸延伸フイルムの両面にコロナ
放電処理を施し、その処理面に以下に示す水系塗材を塗
布した。塗布後、連続的に端部をクリップで把持しなが
ら140℃の加熱ゾーンに導き、予熱、乾燥を経て幅方
向に4.5倍延伸し、さらに210℃の加熱ゾーンで3
%弛緩させつつ熱処理を施し、基材ポリエステルフイル
ム厚みが90μm、易接着層厚みが0.1μmの二軸配
向ポリエステルフイルムを得た。このフイルムの表面粗
さは0.09μmと平滑であった。このフイルムをロー
ル状でフイルムの長手方向に張力がかかった状態で、1
05℃の熱風オーブン中で24時間熱処理を行った。こ
うして得られたフイルムの難燃性は94−VTM−0レ
ベルとなっており良好であり、機械特性も二つ折りにし
て亀裂が入らず良好であった。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル150重量部
およびエチレングリコール70重量部の混合物に、酢酸
マグネシウムを触媒として常法に従いエステル交換反応
をせしめた後、トリス(3−ヒドロキシプロピル)ホス
フィンオキシド3.6重量部、カルボキシエチル−メチ
ルホスフィン酸9.1重量部をエチレングリコールに溶
解させて添加し5分間攪拌した後、重縮合反応触媒とし
て三酸化アンチモン0.04重量部を加え、高温減圧下
にて重縮合反応を行い、極限粘度0.69、全リン原子
含有量1.8重量%のポリエステルを得た。得られたポ
リエステル中の各リン化合物由来リン原子含有量は31P
−NMRスペクトルから算出した結果、トリス(3−ヒ
ドロキシプロピル)ホスフィンオキシドおよびカルボキ
シエチル−メチルホスフィン酸由来のリン原子が、それ
ぞれ0.3重量%、1.5重量%であった。得られたポ
リエステルの耐加水分解性は、ΔIVが0.03という
値を示しており良好であった。得られたポリエステルを
十分に真空乾燥した後、300℃で溶融押出を行い、静
電印加キャスト法を用いて冷媒20℃のキャスティング
ドラム上に巻き付けて冷却固化し未延伸フイルムを得
た。この未延伸フイルムを、130℃に加熱されたロー
ル上に接触させて長手方向に4.5倍延伸し、一軸延伸
フイルムとした。この一軸延伸フイルムの両面にコロナ
放電処理を施し、その処理面に以下に示す水系塗材を塗
布した。塗布後、連続的に端部をクリップで把持しなが
ら140℃の加熱ゾーンに導き、予熱、乾燥を経て幅方
向に4.5倍延伸し、さらに210℃の加熱ゾーンで3
%弛緩させつつ熱処理を施し、基材ポリエステルフイル
ム厚みが90μm、易接着層厚みが0.1μmの二軸配
向ポリエステルフイルムを得た。このフイルムの表面粗
さは0.09μmと平滑であった。このフイルムをロー
ル状でフイルムの長手方向に張力がかかった状態で、1
05℃の熱風オーブン中で24時間熱処理を行った。こ
うして得られたフイルムの難燃性は94−VTM−0レ
ベルとなっており良好であり、機械特性も二つ折りにし
て亀裂が入らず良好であった。
【0084】[水系塗材] (A):予め水酸化カリウムで中和したアッシドホスホ
オキシ(ポリオキシエチレングリコール)モノメタクリ
レート(オキシエチレングリコールの繰り返し単位n=
5)/ブチルアクリレート/アクリル酸を70/25/
5(重量%)の比率で乳化重合させた分子量約15万の
帯電防止ポリマ水分散体 (B):メチルメタクリレート/ブチルアクリレート/
アクリル酸を55/35/10の比率で共重合したアク
リルエマルジョン (C):ヘキサメチロール化メラミン (A)/(B)/(C)を固形分重量比で35/55/
10に混合し、さらに水で希釈して3重量%液とした。
オキシ(ポリオキシエチレングリコール)モノメタクリ
レート(オキシエチレングリコールの繰り返し単位n=
5)/ブチルアクリレート/アクリル酸を70/25/
5(重量%)の比率で乳化重合させた分子量約15万の
帯電防止ポリマ水分散体 (B):メチルメタクリレート/ブチルアクリレート/
アクリル酸を55/35/10の比率で共重合したアク
リルエマルジョン (C):ヘキサメチロール化メラミン (A)/(B)/(C)を固形分重量比で35/55/
10に混合し、さらに水で希釈して3重量%液とした。
【0085】上記水系塗材を両面に塗布し易接着層が形
成されたフイルムの一方の面にストライプ状に磁性層を
形成した後、反対面に写真感材層を設けた。このように
して得られた写真用ポリエステルフイルムについて評価
を行った。表1、表2に示したとおり、透明性、寸法安
定性、巻癖カール性、接着性等が良好であった。また搬
送性も良好であった。
成されたフイルムの一方の面にストライプ状に磁性層を
形成した後、反対面に写真感材層を設けた。このように
して得られた写真用ポリエステルフイルムについて評価
を行った。表1、表2に示したとおり、透明性、寸法安
定性、巻癖カール性、接着性等が良好であった。また搬
送性も良好であった。
【0086】実施例2、3 実施例1において全リン原子含有量を変更した以外は、
同様の方法で厚さ90μmのポリエステルフイルムを製
膜した。こうして基材ポリエステルフイルム厚みが90
μm、易接着層厚みが0.1μmの二軸配向ポリエステ
ルフイルムを得た。このフイルムの表面粗さは0.08
μmと平滑であった。このフイルムをロール状でフイル
ムの長手方向に張力がかかった状態で、105℃の熱風
オーブン中で24時間熱処理を行った。こうして得られ
たフイルムの難燃性は94−VTM−0レベルとなって
おり良好であり、機械特性も二つ折りにして亀裂が入ら
ず良好であった。次いで実施例1と同様にして、写真用
ポリエステルフイルムを得た。こうして得た写真用ポリ
エステルフイルムは、結果を表1、表2に示したとお
り、透明性、寸法安定性、巻癖カール性、接着性等が良
好であった。また搬送性も良好であった。
同様の方法で厚さ90μmのポリエステルフイルムを製
膜した。こうして基材ポリエステルフイルム厚みが90
μm、易接着層厚みが0.1μmの二軸配向ポリエステ
ルフイルムを得た。このフイルムの表面粗さは0.08
μmと平滑であった。このフイルムをロール状でフイル
ムの長手方向に張力がかかった状態で、105℃の熱風
オーブン中で24時間熱処理を行った。こうして得られ
たフイルムの難燃性は94−VTM−0レベルとなって
おり良好であり、機械特性も二つ折りにして亀裂が入ら
ず良好であった。次いで実施例1と同様にして、写真用
ポリエステルフイルムを得た。こうして得た写真用ポリ
エステルフイルムは、結果を表1、表2に示したとお
り、透明性、寸法安定性、巻癖カール性、接着性等が良
好であった。また搬送性も良好であった。
【0087】実施例4〜8 実施例1の水系塗材(A)/(B)/(C)の混合比率
を、70/20/10、60/30/10、50/40
/10、20/70/10、30/70/0に変更した
以外は、同様の方法で写真用ポリエステルフイルムを作
成した。結果を表1、表2に示したとおり、難燃性、透
明性、寸法安定性、巻癖カール性、接着性等が良好であ
った。また搬送性も良好であった。
を、70/20/10、60/30/10、50/40
/10、20/70/10、30/70/0に変更した
以外は、同様の方法で写真用ポリエステルフイルムを作
成した。結果を表1、表2に示したとおり、難燃性、透
明性、寸法安定性、巻癖カール性、接着性等が良好であ
った。また搬送性も良好であった。
【0088】実施例9 実施例1の水分散体成分(A)に代えて、ポリスチレン
スルホン酸のナトリウム塩(分子量5万)を用いた以外
は実施例1と同様にして写真用ポリエステルフイルムを
作成した。結果は表1、表2に示したとおり、難燃性、
透明性、寸法安定性、巻癖カール性、接着性等が良好で
あった。また搬送性も良好であった。
スルホン酸のナトリウム塩(分子量5万)を用いた以外
は実施例1と同様にして写真用ポリエステルフイルムを
作成した。結果は表1、表2に示したとおり、難燃性、
透明性、寸法安定性、巻癖カール性、接着性等が良好で
あった。また搬送性も良好であった。
【0089】実施例10 実施例1の水分散体成分(A)に代えて、ポリスチレン
スルホン酸アンモニウム塩/エチルアクリレート/アク
リル酸(65/30/5(重量%))とした以外は実施
例1と同様にして写真用ポリエステルフイルムを作成し
た。結果は表1、表2に示したとおり、難燃性、透明
性、寸法安定性、巻癖カール性、接着性等が良好であっ
た。また搬送性も良好であった。
スルホン酸アンモニウム塩/エチルアクリレート/アク
リル酸(65/30/5(重量%))とした以外は実施
例1と同様にして写真用ポリエステルフイルムを作成し
た。結果は表1、表2に示したとおり、難燃性、透明
性、寸法安定性、巻癖カール性、接着性等が良好であっ
た。また搬送性も良好であった。
【0090】比較例1 リン化合物としてカルボキシエチル−メチルホスフィン
酸25.2重量部のみを用いた以外は実施例1と同様の
方法により、極限粘度0.68、全リン原子含有量3.
4重量%のポリエステルを得た。こうして得たポリエス
テルから得られたフイルムの難燃性は94VTM−0レ
ベルとなっており良好であるものの、耐加水分解性はΔ
IVが0.3と不良であった。
酸25.2重量部のみを用いた以外は実施例1と同様の
方法により、極限粘度0.68、全リン原子含有量3.
4重量%のポリエステルを得た。こうして得たポリエス
テルから得られたフイルムの難燃性は94VTM−0レ
ベルとなっており良好であるものの、耐加水分解性はΔ
IVが0.3と不良であった。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】
【発明の効果】本発明によって得られる写真用ポリエス
テルフイルムは、難燃性で透明性、取扱い性、耐熱性、
寸法安定性、搬送性、写真感材及び磁気媒体との接着性
が良好で、巻癖カール性が少なく、画像の鮮明性に優れ
た効果を発現するものである。また、耐加水分解性、機
械特性に優れるので、一般用ロール状写真フイルムとし
て、好適である。また、X線写真用、印刷製版用、マイ
クロフイルム用、電子写真、ジアゾ写真等の複写用やO
HP用などの写真用として使用する事ができる。さら
に、白色化すれば、印画紙などにも使用することができ
る。
テルフイルムは、難燃性で透明性、取扱い性、耐熱性、
寸法安定性、搬送性、写真感材及び磁気媒体との接着性
が良好で、巻癖カール性が少なく、画像の鮮明性に優れ
た効果を発現するものである。また、耐加水分解性、機
械特性に優れるので、一般用ロール状写真フイルムとし
て、好適である。また、X線写真用、印刷製版用、マイ
クロフイルム用、電子写真、ジアゾ写真等の複写用やO
HP用などの写真用として使用する事ができる。さら
に、白色化すれば、印画紙などにも使用することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 1/91 // B29K 67:00 B29L 9:00
Claims (4)
- 【請求項1】 基材フイルムが主たる繰返し単位がエチ
レン−2,6−ナフタレートからなるポリエステルであ
り、かつ、該ポリエステルに対して、下記式、化1で
示されるリン化合物由来のリン原子をそれぞれ0.01
〜1重量%および0.01〜3重量%含有し、該ポリエ
ステル中の全リン原子含有量が、0.05〜3重量%で
あることを特徴とする難燃性写真用ポリエステルフイル
ム。 O=P−[R1 −(OR2 )n−X]3 (式中、R1 、R2 はそれぞれ炭素数1〜20の2価の
炭化水素基であり、Xはエステル形成性官能基であり、
nは0〜500である。) 【化1】 (式中、R3 は炭素数1〜20の2価の炭化水素基、R
4 は炭素数1〜10の1価の炭化水素基、R5 、R6 は
水素原子またはそれぞれ炭素数1〜10のエステル形成
性官能基を有する1価の炭化水素基のいずれかであ
る。) - 【請求項2】 前記基材フイルムの少なくとも片面に易
接着層が設けられている、請求項1記載の難燃性写真用
ポリエステルフイルム。 - 【請求項3】 前記易接着層が、25℃、相対湿度65
%における表面比抵抗が5×1012Ω/□以下であり、
かつ、該易接着層の表面と水との接触角が50度以上で
ある、請求項1または2記載の難燃性写真用ポリエステ
ルフイルム。 - 【請求項4】 前記基材フイルムの両面に易接着層が設
けられており、その片側の表面に写真感材層が設けら
れ、反対側の表面に磁性層が設けられている、請求項1
ないし3のいずれかに記載の難燃性写真用ポリエステル
フイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3001095A JPH08201969A (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 難燃性写真用ポリエステルフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3001095A JPH08201969A (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 難燃性写真用ポリエステルフイルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08201969A true JPH08201969A (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=12291908
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3001095A Pending JPH08201969A (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 難燃性写真用ポリエステルフイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08201969A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001261857A (ja) * | 2000-03-17 | 2001-09-26 | Toyobo Co Ltd | 難燃抗菌性ポリエステルフィルム |
-
1995
- 1995-01-25 JP JP3001095A patent/JPH08201969A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001261857A (ja) * | 2000-03-17 | 2001-09-26 | Toyobo Co Ltd | 難燃抗菌性ポリエステルフィルム |
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