JPH08202016A - ハーフトーン型位相シフトマスク及びレジスト露光方法 - Google Patents

ハーフトーン型位相シフトマスク及びレジスト露光方法

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JPH08202016A
JPH08202016A JP2618795A JP2618795A JPH08202016A JP H08202016 A JPH08202016 A JP H08202016A JP 2618795 A JP2618795 A JP 2618795A JP 2618795 A JP2618795 A JP 2618795A JP H08202016 A JPH08202016 A JP H08202016A
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phase shift
substrate
shift mask
multiple interference
layer
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JP2618795A
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Fumikatsu Uesawa
史且 上澤
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Sony Corp
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】多重干渉効果に起因した光透過領域と半遮光領
域とを通過する光の位相差の変動を効果的に抑制し得る
ハーフトーン型位相シフトマスクを提供する。 【構成】ハーフトーン型位相シフトマスクは、基板10
の表面側に光透過領域12と半遮光領域14が形成さ
れ、基板10の裏面に単層若しくは多層の多重干渉防止
膜16が形成されている。あるいは又、両面が平行な基
板の一方の面に、光透過領域と半遮光領域と単層若しく
は多層の多重干渉防止膜が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体装置の製
造における各種パターン形成技術等に用いられるハーフ
トーン型位相シフトマスク、及びかかるハーフトーン型
位相シフトマスクを用いたレジスト露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造におけるパターン転写
工程、所謂リソグラフィ工程で使用されるフォトマスク
は、フォトマスク上のパターン形状を例えばウエハ上に
形成されたレジスト材料に転写するために用いられる。
半導体装置等におけるパターン加工の寸法は年々微細化
している。そして、遮光領域と光透過領域とから構成さ
れた従来型のフォトマスクでは、リソグラフィ工程で使
用する露光装置の露光光の波長程度の解像度を得ること
ができず、半導体装置等の製造において要求される解像
度を得ることが困難になりつつある。そこで、近年、こ
のような従来型のフォトマスクに替わって、光の位相を
異ならせる位相シフト領域を具備した、所謂位相シフト
マスクが用いられるようになってきている。位相シフト
マスクを用いることによって、従来型のフォトマスクで
は形成不可能な微細パターンの形成が可能とされてい
る。
【0003】従来の位相シフトマスクは、光透過領域、
光を遮光する遮光領域、及び光透過領域を通過する光の
位相と異なる位相の光を透過させる光透過物質から成る
位相シフト領域から構成されている。典型的な従来のエ
ッジ強調型位相シフトマスクの模式的な一部切断図を図
26の(A)、(B)及び(C)に示す。図中、100
は基板、112は光透過領域、116は遮光領域、11
8は位相シフト領域、122は光透過物質層、124は
遮光層である。光透過物質層122を設けることによっ
て、あるいは又、基板100に凹部112Aを形成する
ことによって、光透過領域112を通過した光の位相
と、位相シフト領域118を通過した光の位相を、例え
ば180度相違させることができる。
【0004】従来の位相シフトマスクにおいては、位相
シフト領域の形状あるいは位置を精確に制御しないと微
細なパターンの形成ができない。また、パターン形状に
よっては、位相シフト領域が、光の干渉を本来受けては
ならない他の光透過領域にまで光の干渉を生じさせる場
合がある。このような場合には、位相シフト領域を形成
することができない。
【0005】このような従来の位相シフトマスクの問題
点を解決するための位相シフトマスクの一種に、半遮光
領域と光透過領域とから構成され、半遮光領域を通過し
た光の位相と光透過領域を通過した光の位相とが例えば
180度異なるハーフトーン型位相シフトマスクがあ
る。半遮光領域には、光透過率が数%〜数10%の僅か
に露光光を透過させる例えばCrから成る半遮光層が形
成されている。
【0006】ハーフトーン型位相シフトマスクにおいて
は、光透過領域を除く全面に半遮光領域が形成されてい
る。ハーフトーン型位相シフトマスクを用いてレジスト
材料を露光する方法は、コンタクトホールパターンのよ
うな孤立パターンの解像度や焦点深度を向上させるため
に極めて有効な方法である。そして、ハーフトーン型位
相シフトマスクは、上述の従来の位相シフトマスクの問
題点を解決できる。しかも、従来の位相シフトマスクに
おいて要求される光透過物質層の形成及び遮光領域の形
成といった2回の形成工程の代わりに、半遮光領域の形
成という1回の形成工程で済むために、CAD工程及び
ハーフトーン型位相シフトマスクの作製工程が容易とな
り、しかも、マスク作製時に欠陥が生成される度合も低
いという利点を有する。
【0007】従来のハーフトーン型位相シフトマスクの
模式的な一部切断図を図27の(A)、(B)、(C)
及び(D)に示す。図中、参照番号10は基板、12は
光透過領域、14は半遮光領域である。図27の(A)
及び(B)に示したハーフトーン型位相シフトマスクに
おいては、半遮光領域14は、半遮光層20及び位相シ
フト層22から構成されている。位相シフト層22は、
光透過領域12を通過した光の位相と半遮光領域14を
通過した光の位相を異ならせるための光透過物質から成
る。あるい又、図27の(C)に示すハーフトーン型位
相シフトマスクは、所謂基板掘り込み型である。基板1
0に凹部12Aを形成することによって、光透過領域1
2を通過した光の位相と半遮光領域14を通過した光の
位相を異ならせることができる。更には、図27の
(D)に示すハーフトーン型位相シフトマスクは、半遮
光領域14に、単層で位相シフトと光透過率制御を同時
に担えるような薄膜20Aが成膜されている、所謂単層
型のハーフトーン型位相シフトマスクである。
【0008】ハーフトーン型位相シフトマスクにおいて
は、半遮光領域14の振幅透過率は、0より大きく且つ
レジスト材料を解像させない程度、例えば20〜45%
程度である。尚、光強度透過率で表現すると、4〜20
%程度である。従来、半遮光領域14の光強度透過率
は、マスク全面において、一様な値に設定されている。
そして、ハーフトーン型位相シフトマスクに設けられた
パターン形状を例えばウエハ上に形成されたレジスト材
料に転写するために、所定の光強度透過率及び位相を有
する半遮光領域14を通過した光と、半遮光領域14と
は例えば180度位相が異なる光透過領域12を通過し
た光の干渉を利用する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】例えば、図27の
(C)に示した基板堀込み型のハーフトーン型位相シフ
トマスクにおいて、石英から成る基板10そのものの厚
さが変化した場合の、光透過領域12を通過した光の位
相と半遮光領域14を通過した光の位相との差である位
相差の変化の計算結果を図28に示す。図28におい
て、横軸は基板10の厚さ(単位:μm)であり、縦軸
は位相差|θ1−θ2|(単位:度)である。尚、図27
の(C)に示すように、位相θ1は、光透過領域12を
通過した光の位相であり、位相θ2は、半遮光領域14
を通過した光の位相である。以下においても同様であ
る。
【0010】基板10の厚さが変化する理由としては、
基板間の製造ばらつきや基板内の平坦度ばらつきを挙げ
ることができる。図28から明らかなように、位相差は
基板の厚さ変化に応じて激しく変化する。位相差の最大
値と最小値との差を「位相差の振幅」と定義する。位相
差の振幅を求めた結果、約17度であった。
【0011】基板間の製造ばらつきは5インチウエハ露
光用の基板で約160μmと報告されている。このこと
は、どんなに基板10に形成すべき凹部12Aの深さを
正確に制御しても、基板間で位相差は約±8.5度も変
化してしまうことを意味する。また、同一基板内での面
内厚さばらつきもこれに準ずる値を取ることが知られて
おり、同様の理由で位相差の基板面内ばらつきも約±
8.5度に及んでしまうことになる。ハーフトーン型位
相シフトマスクの位相差の変化はベストフォーカスのシ
フトや焦点深度の低下を引き起こし、このままでは実用
上極めて問題である。例えば、位相差が10度変化した
場合、ベストフォーカスは0.5μm程度シフトし、焦
点深度も0.5μm程度変化することがある。
【0012】図28に示したように、ハーフトーン型位
相シフトマスクにおいては、基板10の厚さの変化によ
り位相差が激しく振動する。この原因は、主に、ハーフ
トーン型位相シフトマスク内で生じる光の多重干渉効果
にあると考えられている。
【0013】一般に、透明な単層材料から成る基板を波
長λの光が通過した場合の位相の変化θは、基板を構成
する材料の屈折率をnS、基板の厚さをdSとした場合、
次式で与えられる。 θ=2π・nS・dS/λ 式(1)
【0014】ところが、この基板の表面に例えばCrの
ような半遮光層が形成されている場合の位相の変化θ
は、半遮光層を構成する材料の屈折率をnH、半遮光層
の厚さをdHとすると、次式で与えられる。 θ=2π・nS・dS/λ+2π・nH・dH/λ+θth+θb 式(2)
【0015】ここで、θthは多重干渉効果による位相の
変化を表す項であり、基板の厚さdSが(mλ/2nS
のピッチで変化すると、 T=λ/2nS 式(3) の周期で振動する。また、θbは、半遮光層と基板の境
界面での位相変化量であり、半遮光層の光吸収率が増す
ほど大きくなる。
【0016】図28の計算をする際には、図27の
(C)に示した構造のハーフトーン型位相シフトマスク
を用いた。尚、計算に用いた各パラメータを以下に示
す。 λ =248nm dS=2230μm前後の値 nS=1.51 kS=0 dH=0.05μm nH=1.7 kH=2.0 尚、nS及びnHは複素屈折率の実数部の値であり、kS
及びkHは複素屈折率の虚数部の値である。尚、これら
の計算及び以下の計算においては、多層膜シミュレータ
ーを用いている。多層膜シミュレーターに関しては、例
えば、文献 "Modeling Projection Printing of Positi
ve Photoresists", F.H. Dill, et al., IEEE TRANSACT
IONS ON ELECTRON DEVICES, Vol. ED-22, No. 7, July
1975, pp456-464 を参照のこと。
【0017】図29に、図27の(C)に示した各々の
光路の位相θ1,θ2の、基板10の厚さ変化に対する変
化を示す。図29中、矢印で示したこの2つの位相
θ1,θ2の差が、ハーフトーン型位相シフトマスクにお
ける位相差である。図29に示した計算は、基板の厚さ
を0.01μmピッチで変化させて行っている。
【0018】つまり図29の2つの位相θ1,θ2を示す
点線及び実線が常に等間隔で変化すれば問題はないので
あるが、図29を注意深く見ると、点線及び実線は直線
ではない。即ち、式(2)の項θth(多重干渉効果によ
る位相の変化を表す項)が基板の厚さ変化に応じて正負
に変化するので、位相θ1,θ2の変化は単純な右下がり
の直線にはならない。この点線及び実線で示した位相θ
1,θ2のそれぞれの差分(θ1及びθ2のそれぞれのデー
タ間の差分)を計算した結果を、図30に示す。図30
に示した値は、基板の厚さが0.01μm変化したと
き、各々の位相θ1,θ2が何度変化するかの変化分を示
している。図30の横軸の1単位は0.01μmであ
り、縦軸はかかる1単位分に相当する位相の変化分(Δ
θ1,Δθ2)である。もしも多重干渉効果がなければ
(言い換えれば、θth=0ならば)、これらのΔθ1
Δθ2値は、式(1)にdS=0.01μmを代入した
値、 Δθ1又はθ2=21.9度 式(4) となり、一定値を取るはずである。
【0019】然るに、現実には図30に示すように、位
相の変化分(Δθ1,Δθ2)は振動する。この振動は、
光透過領域12を通過した光の位相(θ1)の変化分Δ
θ1よりも、半遮光領域14を通過した光の位相(θ2
の変化分Δθ2の方が大きい。これは、半遮光層20と
基板10との界面とにおける反射率が高く、そのため多
重干渉効果もより顕著になるためであると考えられる。
【0020】従って、本発明の目的は、多重干渉効果に
起因した光透過領域と半遮光領域とを通過する光の位相
差の変動を効果的に抑制し得るハーフトーン型位相シフ
トマスクを提供することにある。更に、本発明の目的
は、基板間及び基板面内の基板の厚さの変化に起因した
位相差の振動を抑制し得るハーフトーン型位相シフトマ
スクを提供することにある。また、本発明の目的は、か
かるハーフトーン型位相シフトマスクを用いたレジスト
露光方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係るハーフトーン型位相シフ
トマスクは、基板の表面側に光透過領域と半遮光領域が
形成され、基板の裏面に単層の多重干渉防止膜が形成さ
れていることを特徴とする。
【0022】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係るハーフトーン型位相シフトマスクは、両面
が平行な基板の表面側に光透過領域と半遮光領域が形成
され、基板の少なくとも表面に単層の多重干渉防止膜が
形成されていることを特徴とする。
【0023】本発明の第1又は第2の態様に係るハーフ
トーン型位相シフトマスクにおいては、多重干渉防止膜
を構成する材料の屈折率n1の値が1.16以上1.3
0以下であることが好ましい。更には、多重干渉防止膜
の厚さd1(nm)は、露光光の波長をλ(nm)、多
重干渉防止膜を構成する材料の屈折率の値をn1とした
とき、(λ/4n1)・(2m+1)−10≦d1≦(λ
/4n1)・(2m+1)+10(但し、m=0,1,
2・・・)を満足することが好ましい。
【0024】あるいは又、本発明の第1又は第2の態様
に係るハーフトーン型位相シフトマスクにおいては、多
重干渉防止膜を構成する材料の複素屈折率の虚数部の値
が0ではないことが好ましい。
【0025】上記の目的を達成するための本発明の第3
の態様に係るハーフトーン型位相シフトマスクは、基板
の表面側に光透過領域と半遮光領域が形成され、基板の
裏面に多層の多重干渉防止膜が形成されていることを特
徴とする。
【0026】上記の目的を達成するための本発明の第4
の態様に係るハーフトーン型位相シフトマスクは、両面
が平行な基板の表面側に光透過領域と半遮光領域が形成
され、基板の少なくとも表面に多層の多重干渉防止膜が
形成されていることを特徴とする。
【0027】本発明の第3又は第4の態様に係るハーフ
トーン型位相シフトマスクにおいては、多重干渉防止膜
の各層を構成する材料の複素屈折率の虚数部の値が0で
あることが好ましい。あるいは又、多重干渉防止膜を構
成する各層の内、少なくとも1層を構成する材料の複素
屈折率の虚数部の値が0ではないことが好ましい。
【0028】上記の目的を達成するための本発明のレジ
スト露光方法は、上述のハーフトーン型位相シフトマス
クを用いて、基体上に形成されたレジスト材料を露光す
ることを特徴とする。
【0029】
【作用】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクにお
いては、基板に単層若しくは多層の多重干渉防止膜が形
成されている。これによって、式(2)の多重干渉効果
による位相の変化を表す項θthをキャンセルしあるいは
又θthの影響を減ずることができ、基板間あるいは基板
面内の基板厚さばらつきによって生じる位相差の変動を
減少させることができる。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照して、好ましい実施例に基
づき、本発明のハーフトーン型位相シフトマスクを説明
する。尚、実施例1〜実施例4、及び実施例12〜実施
例16は、本発明の第1の態様に係るハーフトーン型位
相シフトマスクに関し、実施例5は、本発明の第2の態
様に係るハーフトーン型位相シフトマスクに関する。ま
た、実施例6〜実施例10は、本発明の第3の態様に係
るハーフトーン型位相シフトマスクに関し、実施例11
は、本発明の第4の態様に係るハーフトーン型位相シフ
トマスクに関する。実施例1〜実施例11においては、
光学系における反射防止技術を応用して、位相差の振動
を抑制している。一方、実施例12〜実施例16におい
ては、光学系における反射防止に着目するよりは寧ろ、
位相差の振動そのものの抑制に着目している。
【0031】尚、ウエハ上に形成されたレジスト材料に
対して露光光により転写パターン形状等を形成すると
き、縮小投影に使用されるものをレティクル、一対一投
影に使用されるものをマスクと称したり、あるいは原盤
に相当するものをレティクル、それを複製したものをマ
スクと称したりすることがあるが、本明細書において
は、このような種々の意味におけるレティクルやマスク
を総称してマスクと呼ぶ。
【0032】(実施例1)実施例1〜実施例4は、本発
明の第1の態様に係るハーフトーン型位相シフトマスク
に関する。図1の(A)に模式的な一部断面図を示すよ
うに、実施例1のハーフトーン型位相シフトマスクは、
基板10の表面側に光透過領域12と半遮光領域14が
形成され、基板10の裏面に単層の多重干渉防止膜16
が形成されている。多重干渉防止膜16は、屈折率n1
の値が1.16以上1.30以下の材料から構成されて
いる。更には、多重干渉防止膜16の厚さd1は、露光
光の波長をλ、多重干渉防止膜16を構成する材料の屈
折率の値をn1としたとき、d1=(λ/4n1)・(2
m+1)(但し、m=0,1,2・・・)を満足する。
基板10は石英から成り、光透過領域12は、基板10
に形成された凹部12Aから成る。即ち、実施例1は、
所謂基板掘り込み型のハーフトーン型位相シフトマスク
である。また、半遮光領域14にはCrから成る半遮光
層20が形成されている。
【0033】実施例1においては、理想的な多重干渉防
止膜16を基板10の裏面(Crから成る半遮光層20
が形成された基板10の側と反対側)に形成するとし
た。これによって、多重干渉効果を完全に抑制すること
が可能である。理想的な多重干渉防止膜16(この場
合、言い換えれば、理想的な反射防止膜でもある)の屈
折率の値n1及び厚さd1は、 n1=√(nS)=√(1.51)=1.229 d1=λ/(4n1)=0.248/(4×1.229) =0.050μm で与えられる。
【0034】このような構成を有する多重干渉防止膜1
6を基板10の裏面に形成したときの、光透過領域12
を通過した光の位相θ1と半遮光領域14を通過した光
の位相θ2との位相差(|θ1−θ2|)の計算結果と、
基板10の厚さの関係を図1の(B)に示す。尚、図1
の(B)中、点線は多重干渉防止膜を設けない従来のハ
ーフトーン型位相シフトマスク(図27の(C)に示し
た構造を参照)における計算結果である。また、光透過
領域12を通過した光の位相θ1の変化、及び半遮光領
域14を通過した光の位相θ2の変化の計算結果と、基
板10の厚さの関係を図2の(A)に示す。更に、光透
過領域12を通過した光の位相θ1の変化分Δθ1、及び
半遮光領域14を通過した光の位相θ2の変化分Δθ
2を、図2の(B)に示す。尚、図2の(B)の横軸
は、図29と同じである。
【0035】図1の(B)から明らかなように、多重干
渉防止膜16を施すことにより、多重干渉防止膜16に
よって式(2)のθthの項をキャンセルすることがで
き、位相差の振幅(|θ1−θ2|の最大値と最小値の
差)をほぼ0にすることができる。また位相の変化分
(図2の(B)参照)は、Δθ1,Δθ2共、式(4)で
求めた値(21.9度)で概ね一定となっていることが
判る。
【0036】(実施例2)実施例2は実施例1の変形で
あり、実施例2のハーフトーン型位相シフトマスクは実
施例1と同様の構造を有する。実施例1ではあくまでも
理想的な多重干渉防止膜を想定したが、現実には、屈折
率n1の値が1.229である適切な材料は今のところ
知られていない。そこで、多重干渉防止膜16の屈折率
1と厚さd1をパラメータとして、位相差の振幅を計算
した結果を図3に示す。図3に示した等高線は、同じ位
相差の振幅を表わし、等高線の差は位相差の振幅1度に
相当する。また、図4には、図3においてd1=0.0
50μmとしたときの、位相差の振幅と多重干渉防止膜
16の屈折率n1の関係を示す。
【0037】図4から明らかなように、位相差の振幅を
0にすることは無理としても、多重干渉防止膜16の屈
折率n1と厚さd1を適宜選択することによって、或る範
囲内に位相差の振幅を納めることが可能である。位相差
の振幅の許容範囲を5度(±2.5度)とした場合、多
重干渉防止膜16の屈折率n1及び厚さd1が取るべき値
の領域を図3に太線で示した。即ち、多重干渉防止膜1
6を構成する材料の屈折率n1の値は1.16以上1.
30以下となる。この領域内の屈折率n1を有する材料
として、東京応化工業株式会社製のレジスト用上塗り反
射防止膜TSP−3がある。この材料の屈折率n1
1.295である。厚さd1が0.05μmのTSP−
3から成る多重干渉防止膜16を基板10の裏面に塗布
した場合の位相差を、基板10の厚さを変化させて計算
した。その結果を図5に示す。多重干渉防止膜16を設
けることによって、式(2)のθthの項の影響を減ずる
ことができ、図5から明らかなように、位相差の振幅を
約4度にまで低減させることができる。
【0038】実施例1〜実施例2にて説明した基板堀込
み型のハーフトーン型位相シフトマスクは、例えば、以
下の工程で作製することができる。先ず、例えば石英か
ら成る基板10の裏面に多重干渉防止膜16を形成す
る。形成方法は塗布法やCVD法等、多重干渉防止膜を
構成する材料によって適宜選択すればよい。次に、基板
10の表面上に、光強度透過率が例えば10%となるよ
うに、例えばクロムから成る半遮光層20をスパッタリ
ング法によって形成する(図6の(A)参照)。次い
で、半遮光層20上にレジスト30を塗布する(図6の
(B)参照)。次に、描画装置からの電子線による描画
工程及びレジスト30の現像工程を行った後、。塩素及
び酸素の混合ガスによるプラズマ中での半遮光層20の
エッチング(図6の(C)参照)、四フッ化炭素及び酸
素の混合ガスによるプラズマ中での石英から成る基板1
0のエッチング工程、レジスト30の剥離工程を経て、
最終的に図1の(A)に示した構造のハーフトーン型位
相シフトマスクを得ることができる。
【0039】(実施例3)実施例1及び実施例2におい
ては、所謂基板掘り込み型のハーフトーン型位相シフト
マスクを例にとり説明したが、本発明のハーフトーン型
位相シフトマスクはこのような形式に限定されるもので
はない。実施例3のハーフトーン型位相シフトマスク
は、図7の(A)に示すように単層型である。即ち、半
遮光領域14に、単層で位相シフトと光透過率制御を同
時に担えるような薄膜20A(MoSiOから成り、複
素屈折率の実数部の値が1.97、虚数部の値が0.3
5である)が成膜されている。この単層型のハーフトー
ン型位相シフトマスクは、基板10と半遮光層20Aと
の界面の反射率が低いため、位相差の振幅を、基板堀込
み型のハーフトーン型位相シフトマスクより小さくする
ことができる。単層型のハーフトーン型位相シフトマス
クを構成する基板10の裏面にTSP−3から成る多重
干渉防止膜16を塗布した場合の、位相差の振幅の計算
結果を図7の(B)に示す。図7の(B)から明らかな
ように、位相差の振幅を、多重干渉防止膜16を形成し
ていない場合(図27の(D)に示した構造を参照)の
約9度から、約2度に低減させることができる。尚、薄
膜20Aは、その他、例えば、CrON、SiOxy
SiO、Sixy、SiNx、SiC等から形成するこ
とができる。
【0040】(実施例4)実施例1〜実施例2では、所
謂基板堀込み型のハーフトーン型位相シフトマスクに関
して説明した。しかしながら、本発明のハーフトーン型
位相シフトマスクはこのような形式に限定されるもので
はなく、図8に示すような、半遮光層20及び位相シフ
ト層22から半遮光領域14が構成されている構造であ
ってもよい。例えば図8の(A)に示す構造を有するハ
ーフトーン型位相シフトマスクの作製方法の概要を、以
下に説明する。先ず、例えば石英から成る基板10の裏
面に多重干渉防止膜16を形成する。次いで、石英製の
基板10の表面上に、例えばSOGから成り所定厚さの
位相シフト層22を例えば塗布法にて形成する(図9の
(A)参照)。次に、光強度透過率が例えば10%とな
るように、一定厚さの半遮光層20を形成する。即ち、
位相シフト層22の上に、例えばクロムから成る半遮光
層20を例えばスパッタリング法によって形成する。次
いで、半遮光層20上にレジスト30を塗布する(図9
の(B)参照)。次に、電子線描画により光透過領域形
成予定領域上のレジスト30に電子線を照射し、レジス
トを現像した後(図3の(C)参照)、塩素及び酸素の
混合ガスによるプラズマ中でのクロムから成る半遮光層
20のエッチング、四フッ化炭素及び酸素の混合ガスに
よるプラズマ中での位相シフト層22のエッチングを行
い、レジスト30を剥離する。こうして、図8の(A)
に示したハーフトーン型位相シフトマスクを作製するこ
とができる。位相シフト層22と半遮光層20の形成順
序を逆にすれば、図8の(B)に示したハーフトーン型
位相シフトマスクを作製することができるので、詳細な
説明は省略する。尚、ハーフトーン型位相シフトマスク
の作製時、ポジ型レジスト30を使用したが、ネガ型レ
ジストを使用すれば、ドットパターンやラインパターン
を形成することができる。
【0041】(実施例5)実施例1〜実施例4において
は、多重干渉防止膜16を基板10の裏面に形成した。
一方、実施例5は、本発明の第2の態様に係るハーフト
ーン型位相シフトマスクに関する。即ち、実施例5のハ
ーフトーン型位相シフトマスクは、両面が平行な基板1
0の表面側に光透過領域12と半遮光領域14が形成さ
れ、基板0の少なくとも表面に(実施例5においては表
面のみに)単層の多重干渉防止膜が形成されている。図
10の(A)、(B)及び(C)に実施例5のハーフト
ーン型位相シフトマスクの模式的な一部断面図を示す。
【0042】図10の(A)に示したハーフトーン型位
相シフトマスクは、基板10の表面側に多重干渉防止膜
16が形成されており、その上に、位相シフト層22及
び半遮光層20から成る半遮光領域14が形成されてい
る。光透過領域12にも多重干渉防止膜16が形成され
ている。図10の(B)に示したハーフトーン型位相シ
フトマスクは、基板10の表面側に多重干渉防止膜16
が形成されており、その上に、半遮光層20及び位相シ
フト層22から成る半遮光領域14が形成されている。
光透過領域12にも多重干渉防止膜16が形成されてい
る。図10の(C)に示したハーフトーン型位相シフト
マスクは、単層型であり、基板10の表面側に多重干渉
防止膜16が形成されており、その上に、単層で位相シ
フトと光透過率制御を同時に担えるような薄膜20Aが
成膜されている。光透過領域12にも多重干渉防止膜1
6が形成されている。
【0043】尚、図示しないが、多重干渉防止膜を基板
の両面に形成してもよい。
【0044】(実施例6)実施例6〜実施例10は、本
発明の第3の態様に係るハーフトーン型位相シフトマス
クに関する。実施例6〜実施例7においては、多重干渉
防止膜の各層を構成する材料として、複素屈折率の虚数
部の値が0であるものを用いた。一方、実施例8〜実施
例10においては、多重干渉防止膜を構成する各層の
内、少なくとも1層を構成する材料の複素屈折率の虚数
部の値が0ではないものを用いた。尚、実施例6〜実施
例10におけるハーフトーン型位相シフトマスクは、図
7の(A)に示した所謂単層型のハーフトーン型位相シ
フトマスクとしたが、図1の(A)あるいは図8に示し
た構造を有するハーフトーン型位相シフトマスクに適用
できることは勿論である。
【0045】実施例2においては、東京応化工業株式会
社製のレジスト用上塗り反射防止膜TSP−3(n=
1.295)を基板10の裏面に塗布したが、位相差の
振幅は4度ほど残留する(図5参照)。仮に、位相差の
振幅の許容度を5度以下(±2.5度以内)として、多
重干渉防止膜16の膜厚d1の許容範囲を求めた結果、
最大膜厚と最小膜厚の差は10nmであった(図11参
照)。
【0046】反射防止膜を多層構造にすることにより、
既存の物質を用いて完全な反射防止が実現できること
は、光学の分野ではよく知られている。今、図12の
(A)に示すような第1層16A及び第2層16Bから
成る2層構造の多重干渉防止膜を考えたとき、空気の屈
折率をn0、基板の屈折率をnS、第1層16Aの屈折率
をn1、厚さをd1、第2層16Bの屈折率をn2、厚さ
をd2とすれば、以下の式を満足する全てのn1,n2
1,d2の組合せが解である。即ち、完全な反射防止を
達成することができる。 tan2(2π・n1・d1/λ)={n1 2(n0−nS)(nS0−n2 2) }/{(nS1 2−n02 2)(nS0−n1 2)} 式(5) tan2(2π・n2・d2/λ)={n2 2(n0−nS)(nS0−n1 2) }/{(nS1 2−n02 2)(nS0−n2 2)} 式(6)
【0047】特に、 d1=λ(2m+1)/4n1 (m=0,1,2,・・) 式(7) の時にn2は極値をとる。尚、m=0、λ=248nm
とすれば、n1=1.295であるので、 d1=48nm となる。
【0048】このような多層構造を有する反射防止膜の
知見を、多層構造を有する多重干渉防止膜に適用するこ
とによって、多重干渉効果の抑制を行うことができる。
例えば第1層16AにTSP−3(n1=1.295,
1=0)を用いた場合の、TSP−3の厚さd1と第2
層16Bを構成する物質の屈折率n2の関係を図12の
(B)に示す。
【0049】そして、λ=248nm、n1=1.29
5のとき、即ち、 d1=λ(2m+1)/4n1=48×(2m+1) nm のとき、式(5)及び式(6)より、 n2=1.59 d2=λ(2m+1)/4n2 =39×(2m+1)nm がn2の極値解として得られる。
【0050】この理想的な光学条件に近い第2層16B
を構成する物質として、KCl(n2=1.60,k2
0)を用いた場合の、第1層16A及び第2層16Bの
膜厚d1,d2に対する位相差の振幅のコンター図を図1
3に示した。尚、図13の等高線は位相差の振幅を表
し、等高線の間隔は1度である。以下のコンター図にお
いても同様である。図13の斜線で示した領域内に両者
の膜厚を収めるように、基板10の裏面に2層構造の多
重干渉防止膜を形成すれば、位相差の振幅は1度以下に
抑えることができる。また、TSP−3から成る第1層
16Aの膜厚を45〜51nmの範囲内に収めれば(正
確には48×(2m+1)−3nmから48×(2m+
1)+3nmの範囲、但し、m=0,1,2・・・)、
第2層16Bの膜厚に依存せずに、位相差の振幅を5度
以内に抑えることができる。
【0051】(実施例7)実施例6は極値付近の解であ
ったが、n1,n2,d1,d2が式(5)及び式(6)を
満たしてさえいれば、多重干渉防止膜として機能する。
第1層16AにTSP−3(n1=1.295,k1
0)を用い、第2層16BにSiON(n2=1.7,
2=0)を用いた実施例7のハーフトーン型位相シフ
トマスクにおけるコンター図を図14に示す。この場合
には、 d1=48×(2m1+1)+7nm (但し、m1
0,1,2・・・) d2=37×(2m2+1)−21nm (但し、m2
0,1,2・・・) 又は、 d1=48×(2m1+1)−7nm (但し、m1
0,1,2・・・) d2=37×(2m2+1)+21nm (但し、m2
0,1,2・・・) を概ね満足する付近の膜厚(図14中、斜線を付した領
域)にて第1層及び第2層を形成すれば、位相差の振幅
を1度以内に抑えることができる。実際には、位相差の
振幅を例えば5度以内に抑えるように、第1層及び第2
層の膜厚d1,d2を設定すればよい。尚、m1及びm2
値は、同じ値であっても異なる値であってもよい。以下
の説明においても同様である。
【0052】(実施例8)実施例8においては、第1層
にTSP−3(n1=1.295,k1=0)を用い、第
2層にSiN(n2=2.1,k2=0)を用いた。実施
例8におけるコンター図を図15に示す。この場合に
は、 d1=48×(2m1+1)+11nm (但し、m1
0,1,2・・・) d2=30×(2m2+3)−25nm (但し、m2
0,1,2・・・) 又は、 d1=48×(2m1+1)−11nm (但し、m1
0,1,2・・・) d2=30×(2m2+1)+25nm (但し、m2
0,1,2・・・) を概ね満足する付近の膜厚(図15中、斜線を付した領
域)にて第1層及び第2層を形成すれば、位相差の振幅
を1度以内に抑えることができる。実際には、位相差の
振幅を例えば5度以内に抑えるように、第1層及び第2
層の膜厚d1,d2を設定すればよい。
【0053】(実施例9)実施例6〜実施例8において
は第1層としてTSP−3を用いたが、実施例9におい
ては、代わりに、東京応化工業株式会社製のレジスト用
上塗り反射防止膜TSP−5(n1=1.50,k1
0)を用い、第2層にSiNを用いた。実施例9におけ
るコンター図を図16に示す。この場合には、 d1=41×(2m1+1)+11nm (但し、m1
0,1,2・・・) d2=30×(2m2+1)−17nm (但し、m2
0,1,2・・・) 又は、 d1=41×(2m1+1)−11nm (但し、m1
0,1,2・・・) d2=30×(2m2+1)+17nm (但し、m2
0,1,2・・・) を概ね満足する付近の膜厚(図16中、斜線を付した領
域)にて第1層及び第2層を形成すれば、位相差の振幅
を1度以内に抑えることができる。実際には、位相差の
振幅を例えば5度以内に抑えるように、第1層及び第2
層の膜厚d1,d2を設定すればよい。
【0054】(実施例10)実施例10においては、第
1層にSiON(n=1.7,k=0)を用い、第2層
にSiNを用いた。実施例10におけるコンター図を図
17に示す。この場合には、 d1=36×(2m1+1)±5nmの範囲 (但し、m
1=0,1,2・・・) d2=30×(2m2+1)±7nmの範囲 (但し、m
2=0,1,2・・・) に膜厚を収るように(図16中、斜線を付した領域を参
照)、第1層及び第2層を形成すれば、位相差の振幅を
1度以内に抑えることができる。実際には、位相差の振
幅を例えば5度以内に抑えるように、第1層及び第2層
の膜厚d1,d2を設定すればよい。
【0055】(実施例11)実施例6〜実施例10にお
いては、多重干渉防止膜16を基板10の裏面に形成し
た。一方、実施例11は、本発明の第4の態様に係るハ
ーフトーン型位相シフトマスクに関する。即ち、実施例
11のハーフトーン型位相シフトマスクは、両面が平行
な基板の表面側に光透過領域と半遮光領域が形成され、
基板の少なくとも表面に(実施例11においては表面の
みに)多層の多重干渉防止膜が形成されている。図18
の(A)、(B)及び(C)に実施例11のハーフトー
ン型位相シフトマスクの模式的な一部断面図を示す。
尚、図示しないが、多重干渉防止膜を基板の両面に形成
してもよい。また、基板の一方の面に単層の多重干渉防
止膜を形成し、他方の面に多層の多重干渉防止膜を形成
してもよい。
【0056】実施例6〜実施例11のハーフトーン型位
相シフトマスクは、実質的には実施例1〜実施例5のハ
ーフトーン型位相シフトマスクと同様の作製方法で作製
することができるので、作製方法の説明は省略する。
尚、多層構造を有する多重干渉防止膜にあっては、3層
以上から多重干渉防止膜を構成することもできる。ま
た、実施例6〜実施例11において、多重干渉防止膜を
構成する第1層と第2層の上下の配列を逆にしてもよ
い。更には、2層以上において、各層を構成する材料を
複素屈折率の虚数部の値が0でない態様とすることもで
きる。
【0057】(実施例12)実施例12〜実施例16
は、再び本発明の第1の態様に係るハーフトーン型位相
シフトマスクに関する。実施例1〜実施例5において
は、多重干渉防止膜を構成する材料の複素屈折率の虚数
部の値は0であった。一方、実施例12〜16において
は、多重干渉防止膜は単層から成るが、かかる多重干渉
防止膜を構成する材料の複素屈折率の虚数部の値が0で
はないものを用いた。尚、実施例12〜実施例16にお
けるハーフトーン型位相シフトマスクの構造を、図1の
(A)と同様の構造の基板堀込み型とした。
【0058】実施例1〜実施例5においては、光学系に
おける反射防止技術に基礎を置き、基板10に透明な多
重干渉防止膜(即ち、複素屈折率kの値が0の材料)を
形成することにより、基板10の厚さの変化に起因した
位相差の振動を抑制した。しかし、本発明の本質的な目
的は、ハーフトーン型位相シフトマスクの位相差を一定
に保つことにある。従って、光を吸収しない材料から多
重干渉防止膜を構成する必然性はない。そこで、例え
ば、基板10の裏面に形成する多重干渉防止膜を構成す
る材料として光吸収性を有する材料を用いた場合の多重
干渉防止膜(この場合、言い換えれば、位相差振動防止
膜といえる)としての最適条件を求めた。
【0059】即ち、実施例12においては、基板10の
裏面に単層の多重干渉防止膜を形成する。この場合、多
重干渉防止膜を構成する材料の複素屈折率の実数部の値
1を1.229(理想的な反射防止膜の屈折率)と
し、複素屈折率の虚数部の値k1の値と膜厚d1の関係を
求めた。この結果を示すコンター図を、図19に示す。
この場合、反射防止条件と位相差の振動防止条件は一致
しており、 k1=0 d1=λ(2m+1)/4n1=50×(2m+1)nm で位相差の振幅は最小となる。
【0060】また、多重干渉防止膜を構成する材料の複
素屈折率の実数部の値n1を1.6とし、複素屈折率の
虚数部の値k1の値と膜厚d1の関係を求めた。この結果
を示すコンター図を、図20に示す。図20から明らか
なように、複素屈折率の実数部の値n1が理想値からは
ずれた場合には、k1=0以外のところで位相差の振幅
が1度以下になる。この例では、図20に示した計算領
域だけでも、 (n1,k1,d1)=(1.6, 0.25, 88nm) (1.6, 0.17, 165nm) (1.6, 0.12, 241nm) の3つの組み合わせが、位相差の振動防止条件として有
効である。但し、これらの組み合わせは、所謂反射防止
条件は満たしていない。従って、このような(n1
1,d1)を有する多重干渉防止膜を基板の裏面に形成
しても、露光光の反射は起こる。言い換えれば、かかる
多重干渉防止膜は、反射防止膜としては機能しておら
ず、振動防止膜としてだけ機能している。実際には、位
相差の振幅を例えば5度以内に抑えるように、(n1
1,d1)を設定すればよい。図20のコンター図か
ら、位相差の振幅を5度以内に収める(n1,k1
1)の値は、(1.6,0.14〜0.38,80〜
100nm)、(1.6,0.10〜0.27,150
〜180nm)、(1.6,0.07〜0.22,22
5〜260nm)となる。
【0061】(実施例13)CVD法にて成膜したSi
xy膜は、原料ガスの供給比を変えることにより複素
屈折率の実数部及び虚数部の値を制御できることが知ら
れている。例えば、文献 "Practical resolution enhan
cement effect by new complete anti-reflective laye
r in KrF laser lithography", T. Ogawa, et al, SPIE
vol.1927, Optical/Laser Microlithography, Vl(199
3), pp.263-274 を参照。この性質を利用して振動防止
条件を満たすような複素屈折率を有するSiOxy膜か
ら成る単層の多重干渉防止膜を基板の裏面に形成するこ
とにより、今までの実施例と同様の位相差の振動防止効
果が得られる。
【0062】この文献によれば、KrFエキシマレーザ
光(λ=248nm)を用いる場合においては、図21
の(A)に示すように、SiH4/N2Oのガス供給割合
に拘らず、n1の値はほぼ一定(n1は約2.1)であ
る。一方、図21の(B)に示すように、SiH4/N2
Oのガス供給割合が増加するに従い、k1の値は増加す
る。
【0063】PECVD装置等に依存するが、このよう
な(n1,k1)の値を求めるために、SiH4/N2Oの
ガス供給割合を変化させてSiOxyを成膜する試験を
行った。 使用ガス : SiH4/N2O=50/25〜100sc
cm 成膜温度 : 360゜C RFパワー: 190W 圧力 : 3.3×102Pa(2.5Torr) 成膜時間 : 5秒 SiH4ガス供給量を50sccm一定量とし、N2Oガス供
給量を25〜100sccmまで変化させて得られた多重干
渉防止膜の複素屈折率の実数部の値n1及び虚数部の値
1の値を図22に示す。このn1及びk1の値を(n1
1)曲線として、図23にプロットした。
【0064】SiOxy膜の複素屈折率の実数部の値n
1を1.5〜2.3の範囲として、位相差の振動防止条
件を計算したところ、図23に示したような3本の直線
上の(n1,k1)を選択すれば、位相差の振動を最小に
抑えることができることが判明した。これらの直線とS
xxyの(n1,k1)曲線(図23中、黒丸で示し
た)との交点を求めれば、振動防止膜として機能する多
重干渉防止膜をSiOxyから形成するための条件が求
まる。その結果、 (n1,k1,d1)=(1.8, 0.15, 141nm) (1.9, 0.25, 68nm) (2.2, 1.8, 2.5nm) の3条件の何れかを満足するようにSiOxyを成膜す
れば、位相差の振動を1度以内に抑えることができる。
実際には、位相差の振幅を例えば5度以内に抑えるよう
に、(n1,k1,d1)を設定すればよい。位相差の振
幅を5度以内に収める(n1,k1,d1)の値は、
(1.8,0.09〜0.24,134〜148n
m)、(1.9,0.15〜0.36,64〜73n
m)、(2.2,1.1〜2.8,1.3〜4.2n
m)となる。
【0065】尚、SiOxyを成膜するための原料使用
ガスとしては、SiH4/N2Oの他にも、 SiH4/O2/N2 SiH4/N2O/Ar SiH4/O2/N2/Ar SiH4/N2O/N2/Ar SiH4/NH3/O2 を例示することができる。このような各種のガスを使用
して、図22及び図23と同様のグラフを作成すれば、
所望の(n1,k1)の組み合わせを得るためのCVD条
件を求めることができる。また、CVD法としては、平
行平板PE(Plasma-Enhanced)CVD装置を用いたP
ECVD法、ECRプラズマCVD法あるいはバイアス
プラズマCVD法を挙げることができる。
【0066】(実施例14)実施例13と同様の性質を
有する物質としてSiOxを挙げることができる。基本
的には実施例13と同様の方法でSiOxの最適CVD
条件を求めて、かかるCVD条件にて基板の裏面にSi
xから成る単層の多重干渉防止膜を形成すれば、位相
差の振動を1度以内に抑えることが可能である。即ち、
実施例13と同様に原料ガスの供給比を変化させたとき
の(n1,k1)曲線と、位相差の振動防止条件の直線と
の交点を求めて、かかる(n1,k1)の得られるCVD
条件で基板の裏面にSiOxから成る多重干渉防止膜を
成膜すればよい。尚、SiH4/O2ガスを使用し、バイ
アスECRプラズマCVD法にてSiOxから成る多重
干渉防止膜を各種成膜条件(SiH4/O2のガス供給割
合を変化)にて成膜した。成膜されたSiOxから成る
多重干渉防止膜の(n1,k1)の関係を図24に示す。
実施例13と同様に、k1とn1の関係から得られた所定
のCVD成膜条件にて、所定の厚さd1のSiOxから成
る多重干渉防止膜を成膜すればよい。実際には、位相差
の振幅を例えば5度以内に抑えるように、(n1,k1
1)を設定すればよい。
【0067】SiOxから成る多重干渉防止膜は、以下
の方法で成膜することができる。 [平行平板型プラズマCVD装置を使用したプラズマC
VD法] 使用ガスの組み合わせ: SiH4/O2 SiH4/O2/Ar [バイアスECRプラズマCVD法] 使用ガスの組み合わせ: SiH4/O2 SiH4/O2/Ar TEOS/O2 SiH4/N2O SiH4/N2O/Ar
【0068】尚、SiOxを成膜するための原料ガス及
びCVD法として、その他、TEOS、OMCTS(S
4O(CH38)、HMDS(Si2O(CH36
等、あるいはこれらのガスとSiH4の併用、あるいは
又、平行平板型プラズマCVD装置を使用したプラズマ
CVD法を例示することができる。
【0069】(実施例15)実施例13と同様の性質を
有する物質としてSiCを挙げることができる。基本的
には実施例13と同様の方法でSiCの最適CVD条件
を求めて、かかるCVD条件にて基板の裏面にSiCか
ら成る単層の多重干渉防止膜を形成すれば、位相差の振
動を1度以内に抑えることが可能である。即ち、実施例
13と同様に原料ガスの供給比を変化させたときの(n
1,k1)曲線と、位相差の振動防止条件の直線との交点
を求めて、かかる(n1,k1)の得られるCVD条件で
基板の裏面に、所定の厚さd1のSiCから成る多重干
渉防止膜を成膜すればよい。実際には、位相差の振幅を
例えば5度以内に抑えるように、(n1,k1,d1)を
設定すればよい。
【0070】SiH4/C24/H2ガスを使用し、バイ
アスECRプラズマCVD法にてSiCから成る多重干
渉防止膜を、以下に示す各種成膜条件(SiH4/C2
4のガス供給割合を変化)にて成膜した。 使用ガス供給量: SiH4/C24=5〜10/2.
5〜10sccm RFパワー : 300〜900W 圧力 : 0.4×10-2〜5.3×10-1
【0071】成膜されたSiCから成る多重干渉防止膜
の(n1,k1)の関係を図25に示す。実施例13と同
様に、k1とn1の関係から得られた所定のCVD成膜条
件にて、所定の厚さd1のSiCから成る多重干渉防止
膜を成膜すればよい。尚、SiCから成る多重干渉防止
膜は、CVD法以外にもスパッタ法にて成膜することが
可能である。SiCから成る多重干渉防止膜は、他にも
以下の方法で成膜することができる。 [熱CVD法] 使用ガスの組み合わせ: SiCl4/C38/H2 SiHCl3/C38/H2 SiCl4/CH4/H2 SiH4/C38/H2 SiH4/C24/H2 CVD法の条件: 温度: 100゜C〜800゜C 圧力: 1×10-2〜1×105Pa より好ましくは1×102〜1×105Pa [プラズマCVD法による光化学反応を利用] 使用ガスの組み合わせ: Si26/Si(CH3)H3/C22 [ECRプラズマCVD法] 使用ガスの組み合わせ: SiH4/CH4/H2 SiH4/C24 SiH4/C24/H2 [スパッタ法] ターゲット: SiC
【0072】(実施例16)実施例13と同様の性質を
有する物質としてSiNxを挙げることができる。基本
的には実施例13と同様の方法でSiNxの最適CVD
条件を求めて、かかるCVD条件にて基板の裏面にSi
xから成る単層の多重干渉防止膜を形成すれば、位相
差の振動を1度以内に抑えることが可能である。即ち、
実施例13と同様に原料ガスの供給比を変化させたとき
の(n1,k1)曲線と、位相差の振動防止条件の直線と
の交点を求めて、かかる(n1,k1)の得られるCVD
条件で基板の裏面に、所定の厚さd1のSiNxから成る
多重干渉防止膜を成膜すればよい。実際には、位相差の
振幅を例えば5度以内に抑えるように、(n1,k1,d
1)を設定すればよい。
【0073】SiNxは、平行平板PECVD装置を用
いたPECVD法、ECRプラズマCVD法あるいはバ
イアスプラズマCVD法によって成膜することができ
る。例えばPECVD法において、SiH4/NH3ガス
を使用し、SiH4/NH3のガス供給割合を変化させる
と、図22に示したとほぼ同様のn1とk1の関係が求ま
る。即ち、KrFエキシマレーザ光(λ=248nm)
を用いる場合においては、SiH4/NH3のガス供給割
合に拘らず、n1の値はほぼ一定(n1は1.9〜2.2
程度)である。一方、SiH4/NH3のガス供給割合が
増加するに従い、k1の値は増加する。従って、所定の
(n1,k1,d1)の値を有するSiNxから成る多重干
渉防止膜を、図23に示したと同様の関係から得られた
所定のCVD成膜条件にて成膜すればよい。
【0074】尚、使用ガスとしては、SiH4/NH3
他にも、 SiH2Cl2/NH3 SiH2Cl2/NH3/Ar SiH4/N2/Ar Si26/NH3 [(CH32N]3SiN3 [(C252N]3SiN3 (CH33SiN3 (C253SiN3 (Cp2N)3SiN3 Cp3SiN3 を例示することができる。尚、Cpはシクロペンタンの
略である。このような各種のガスを使用して、図22及
び図23と同様のグラフを作成すれば、所望の(n1
1,d1)の組み合わせを得るためのCVD条件を求め
ることができる。
【0075】実施例12〜実施例16においては、基板
堀込み型のハーフトーン型位相シフトマスクを用いた
が、図8に示したと同様の構造を有するハーフトーン型
位相シフトマスクであってもよい。また、多重干渉防止
膜を基板の裏面に形成する代わりに、図10の(A)、
(B)及び(C)に示したと同様の構造とすることもで
きる。
【0076】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。実施例にて説明した数値や各種条件は例示であ
り、適宜変更することができる。
【0077】所望のパターンを有する本発明のハーフト
ーン型位相シフトマスクを露光装置にセットし、波長λ
の露光光にてハーフトーン型位相シフトマスクを照射
し、ハーフトーン型位相シフトマスクを通過した光を、
例えばウエハ上に形成された絶縁層(基体に相当する)
上のレジスト材料上に結像させる。こうして、露光され
たレジスト材料を現像し、レジスト材料をマスクとして
例えば絶縁層をエッチングする。その結果、絶縁層にコ
ンタクトホールパターンや孤立スペースパターンを形成
することができる。
【0078】ハーフトーン型位相シフトマスクの作製工
程で用いた各種材料は適宜変更することができる。半遮
光層20を構成する材料はクロムに限定されず、タング
ステン、タンタル、アルミニウムやMoSi2等の光を
適当量遮光することができる材料を用いることができ
る。また、位相シフト層22は、SOGから構成する代
わりに、ポリメチルメタクリレート、フッ化マグネシウ
ム、二酸化チタン、ポリイミド樹脂、二酸化珪素、酸化
インジウム、SiO2、SiN、各種レジスト等、透明
な材料であればよい。レジスト30として、ポジ型レジ
ストの代わりにネガ型レジストを用いてもよい。この場
合、電子線描画領域はポジ型の場合と逆になる点が異な
る。また、レジスト30の描画工程では、電子線描画装
置の代わりに、レーザ等の描画装置を用いてもよい。
【0079】実施例では位相差の振動の抑制に関して専
ら説明を行ってきたが、多重干渉効果を抑えることによ
り同時に基板の光透過率の変動も低減させることができ
る。一般に、或る膜の光透過率は、たとえ透明であった
としても膜厚により変化する。ハーフトーン型位相シフ
トマスクにおいて光透過率は重要なパラメータである。
基板間あるいは基板の面内厚さばらつきがあるというこ
とは、基板間あるいは基板面内において光透過率にばら
つきがあることを意味する。従って、ハーフトーン型位
相シフトマスクにおける位相シフト効果が、基板間ある
いは基板面内でばらつくことになる。本発明のハーフト
ーン型位相シフトマスクにおいては、多重干渉防止膜を
基板に形成することによって、基板間あるいは基板面内
の厚さばらつきを抑制することができ、その結果、光透
過率の基板間あるいは基板面内ばらつきを有効に低減す
ることが可能である。
【0080】
【発明の効果】本発明のハーフトーン型位相シフトマス
クにおいては、ハーフトーン型位相シフトマスク内の多
重干渉効果を抑えることにより、基板間あるいは基板面
内の基板厚さばらつきによって生じる位相差の変動や光
透過率の変動を低減させることができる。その結果、安
定したベストフォーカスや焦点深度において、基体上に
形成されたレジスト材料を露光することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のハーフトーン型位相シフトマスクの
模式的な一部断面図、及び基板の厚さdSと位相差の振
幅|θ1−θ2|の関係を示す図である。
【図2】実施例1における基板の厚さdSと位相の変化
θ1,θ2の関係、及び位相差の変化分Δθ1,Δθ2の関
係を示す図である。
【図3】実施例1における多重干渉防止膜の厚さd1
び多重干渉防止膜を構成する材料の屈折率n1をパラメ
ータとしたときの位相差の振幅の計算結果を示す図であ
る。
【図4】実施例1における多重干渉防止膜の厚さを0.
05μmとした場合の多重干渉防止膜を構成する材料の
屈折率n1と位相差の振幅|θ1−θ2|の計算結果を示
す図である。
【図5】実施例2のハーフトーン型位相シフトマスクに
おける基板の厚さdSと位相差の振幅|θ1−θ2|の関
係を示す図である。
【図6】本発明の基板堀込み型のハーフトーン型位相シ
フトマスクの作製工程を説明するための図である。
【図7】実施例3のハーフトーン型位相シフトマスクの
模式的な一部断面図、及び基板の厚さdSと位相差の振
幅|θ1−θ2|の関係を示す図である。
【図8】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの構
造を示す模式的な一部断面図である。
【図9】本発明の基板堀込み型のハーフトーン型位相シ
フトマスクの作製工程を説明するための図である。
【図10】実施例5のハーフトーン型位相シフトマスク
の模式的な一部断面図である。
【図11】位相差の振幅|θ1−θ2|と多重干渉防止膜
の厚さd1の関係を示す図である。
【図12】多層構造を有する多重干渉防止膜を備えたハ
ーフトーン型位相シフトマスクの模式的な一部断面図、
及び、第1層にTSP−3を用いた場合の、TSP−3
の厚さd1と第2層を構成する物質の屈折率n2の関係を
示す図である。
【図13】実施例6における、多重干渉防止膜の第1層
と第2層の膜厚d1,d2に対する位相差の振幅のコンタ
ー図である。
【図14】実施例7における、多重干渉防止膜の第1層
と第2層の膜厚d1,d2に対する位相差の振幅のコンタ
ー図である。
【図15】実施例8における、多重干渉防止膜の第1層
と第2層の膜厚d1,d2に対する位相差の振幅のコンタ
ー図である。
【図16】実施例9における、多重干渉防止膜の第1層
と第2層の膜厚d1,d2に対する位相差の振幅のコンタ
ー図である。
【図17】実施例10における、多重干渉防止膜の第1
層と第2層の膜厚d1,d2に対する位相差の振幅のコン
ター図である。
【図18】実施例11のハーフトーン型位相シフトマス
クの模式的な一部断面図である。
【図19】実施例12における、多重干渉防止膜を構成
する材料の複素屈折率の虚数部の値k1と膜厚d1の関係
を示すコンター図である。
【図20】実施例12における、多重干渉防止膜を構成
する材料の複素屈折率の虚数部の値k1と膜厚d1の関係
を示すコンター図である。
【図21】実施例13における、SiOxyのCVD成
膜条件と、SiOxyの複素屈折率の実数部及び虚数部
の値n1,k1の関係を示す図である。
【図22】実施例13における、SiOxyのCVD成
膜条件と、SiOxyの複素屈折率の実数部及び虚数部
の値n1,k1の関係を示す図である。
【図23】実施例13における位相差の振動を抑制する
ための、Sixxy膜の複素屈折率の実数部及び虚数
部の値n1,k1の関係を示す図である。
【図24】実施例14における位相差の振動を抑制する
ための、Sixx膜の複素屈折率の実数部及び虚数部の
値n1,k1の関係を示す図である。
【図25】実施例15における位相差の振動を抑制する
ための、SiC膜の複素屈折率の実数部及び虚数部の値
1,k1の関係を示す図である。
【図26】従来のエッジ強調型位相シフトマスクの模式
的な一部切断図である。
【図27】従来のハーフトーン型位相シフトマスクの模
式的な一部切断図である。
【図28】従来の基板堀込み型ハーフトーン型位相シフ
トマスクにおいて、基板の厚さdSが変化した場合の、
光透過領域を通過した光の位相と半遮光領域を通過した
光の位相差の振幅|θ1−θ2|を計算した結果を示す図
である。
【図29】図27の(C)に示した各々の光路の位相θ
1,θ2の基板の厚さdSの変化に対する変化を示す図で
ある。
【図30】従来の基板堀込み型ハーフトーン型位相シフ
トマスクにおいて、基板の厚さが0.01μm変化した
ときの位相θ1,θ2の変化分Δθ1,Δθ2を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 基板 12 光透過領域 14 半遮光領域 16,16A 多重干渉防止膜 20 半遮光層 22 位相シフト層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の表面側に光透過領域と半遮光領域が
    形成され、基板の裏面に単層の多重干渉防止膜が形成さ
    れていることを特徴とするハーフトーン型位相シフトマ
    スク。
  2. 【請求項2】両面が平行な基板の表面側に光透過領域と
    半遮光領域が形成され、該基板の少なくとも表面に単層
    の多重干渉防止膜が形成されていることを特徴とするハ
    ーフトーン型位相シフトマスク。
  3. 【請求項3】多重干渉防止膜を構成する材料の屈折率n
    1の値が1.16以上1.30以下であることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載のハーフトーン型位相
    シフトマスク。
  4. 【請求項4】多重干渉防止膜の厚さd1(nm)は、露
    光光の波長をλ(nm)、多重干渉防止膜を構成する材
    料の屈折率の値をn1としたとき、(λ/4n1)・(2
    m+1)−10≦d1≦(λ/4n1)・(2m+1)+
    10(但し、m=0,1,2・・・)を満足することを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載
    のハーフトーン型位相シフトマスク。
  5. 【請求項5】多重干渉防止膜を構成する材料の複素屈折
    率の虚数部の値が0ではないことを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載のハーフトーン型位相シフトマス
    ク。
  6. 【請求項6】基板の表面側に光透過領域と半遮光領域が
    形成され、基板の裏面に多層の多重干渉防止膜が形成さ
    れていることを特徴とするハーフトーン型位相シフトマ
    スク。
  7. 【請求項7】両面が平行な基板の表面側に光透過領域と
    半遮光領域が形成され、該基板の少なくとも表面に多層
    の多重干渉防止膜が形成されていることを特徴とするハ
    ーフトーン型位相シフトマスク。
  8. 【請求項8】多重干渉防止膜の各層を構成する材料の複
    素屈折率の虚数部の値が0であることを特徴とする請求
    項6又は請求項7に記載のハーフトーン型位相シフトマ
    スク。
  9. 【請求項9】多重干渉防止膜を構成する各層の内、少な
    くとも1層を構成する材料の複素屈折率の虚数部の値が
    0ではないことを特徴とする請求項6又は請求項7に記
    載のハーフトーン型位相シフトマスク。
  10. 【請求項10】請求項1乃至請求項9のいずれか1項に
    記載のハーフトーン型位相シフトマスクを用いて、基体
    上に形成されたレジスト材料を露光することを特徴とす
    るレジスト露光方法。
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