JPH08203791A - 電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents
電解コンデンサ及びその製造方法Info
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- JPH08203791A JPH08203791A JP2993495A JP2993495A JPH08203791A JP H08203791 A JPH08203791 A JP H08203791A JP 2993495 A JP2993495 A JP 2993495A JP 2993495 A JP2993495 A JP 2993495A JP H08203791 A JPH08203791 A JP H08203791A
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Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 収容ケースを分解することなく、電解コンデ
ンサの寿命を容易に且つ正確に判断できる電解コンデン
サを提供する。 【構成】 金属製の有底筒状で、上端が開口部8a、下
端が底面である収容ケース8の側面に窓部8bを形成す
る。窓部8bの周囲の表面及び裏面にローレット処理に
より粗面化部7を設ける。窓部8bを透明部材6によっ
て完全に覆い、透明部材6の周囲を粗面化部7に溶着
し、透明部材6の周囲を収容ケース8の内側と外側から
密着固定する。収容ケース8内に、駆動用電解液を含浸
したコンデンサ素子1を収容し、開口部8aを封口体3
により密封する。封口体3に設けられたリベット部4
に、コンデンサ素子1から引き出された引出端子2を接
続する。
ンサの寿命を容易に且つ正確に判断できる電解コンデン
サを提供する。 【構成】 金属製の有底筒状で、上端が開口部8a、下
端が底面である収容ケース8の側面に窓部8bを形成す
る。窓部8bの周囲の表面及び裏面にローレット処理に
より粗面化部7を設ける。窓部8bを透明部材6によっ
て完全に覆い、透明部材6の周囲を粗面化部7に溶着
し、透明部材6の周囲を収容ケース8の内側と外側から
密着固定する。収容ケース8内に、駆動用電解液を含浸
したコンデンサ素子1を収容し、開口部8aを封口体3
により密封する。封口体3に設けられたリベット部4
に、コンデンサ素子1から引き出された引出端子2を接
続する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子機器に用いられる電
解コンデンサに係り、特に、電極箔を巻回したコンデン
サ素子に、電解液を含浸させて収容ケース内に収容した
電解コンデンサ及びその製造方法に関するものである。
解コンデンサに係り、特に、電極箔を巻回したコンデン
サ素子に、電解液を含浸させて収容ケース内に収容した
電解コンデンサ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子部品の低コスト化及び小形・
高性能化志向の要求と並行して、電子部品の安全性及び
信頼性が重要視されてきている。中でもアルミニウム電
解コンデンサは、国内での生産量が多く、完成品に対す
る信頼性を重視する傾向がますます強まってきている。
高性能化志向の要求と並行して、電子部品の安全性及び
信頼性が重要視されてきている。中でもアルミニウム電
解コンデンサは、国内での生産量が多く、完成品に対す
る信頼性を重視する傾向がますます強まってきている。
【0003】一般に、アルミニウム電解コンデンサにお
けるコンデンサ素子は、以下のように構成されている。
すなわち、表面が電気化学的に粗面化され、誘電体酸化
被膜が生成された陽極箔と、表面が粗面化された陰極箔
から成る電極箔が、高純度アルミニウム箔によって形成
され、この陽極箔と陰極箔とにそれぞれ引出端子が接続
されている。そして、陽極箔と陰極箔との相互間にコン
デンサ紙等のスペーサを介在させて、これらを一体に巻
回することによってコンデンサ素子が形成されている。
けるコンデンサ素子は、以下のように構成されている。
すなわち、表面が電気化学的に粗面化され、誘電体酸化
被膜が生成された陽極箔と、表面が粗面化された陰極箔
から成る電極箔が、高純度アルミニウム箔によって形成
され、この陽極箔と陰極箔とにそれぞれ引出端子が接続
されている。そして、陽極箔と陰極箔との相互間にコン
デンサ紙等のスペーサを介在させて、これらを一体に巻
回することによってコンデンサ素子が形成されている。
【0004】このようなコンデンサ素子を使用してなる
電解コンデンサの一例を図面に従って以下に説明する。
すなわち、図3に示すように、コンデンサ素子1は駆動
用電解液を含浸され、円筒状の収容ケース5内に収容さ
れている。この収容ケース5は金属製で、片側に開口部
5aを有している。開口部5aの封止用の部材である封
口体3には、リベット部4が設けられている。このリベ
ット部4には、コンデンサ素子1の引出端子2が接続さ
れている。そして、収容ケース5は、その開口部5aを
封口体3に食込ませることにより密封され、したがっ
て、コンデンサ素子1及び駆動用電解液は外気から遮断
されて湿気による劣化が防止される。
電解コンデンサの一例を図面に従って以下に説明する。
すなわち、図3に示すように、コンデンサ素子1は駆動
用電解液を含浸され、円筒状の収容ケース5内に収容さ
れている。この収容ケース5は金属製で、片側に開口部
5aを有している。開口部5aの封止用の部材である封
口体3には、リベット部4が設けられている。このリベ
ット部4には、コンデンサ素子1の引出端子2が接続さ
れている。そして、収容ケース5は、その開口部5aを
封口体3に食込ませることにより密封され、したがっ
て、コンデンサ素子1及び駆動用電解液は外気から遮断
されて湿気による劣化が防止される。
【0005】一般に、350V以上の製品耐圧を有する
アルミニウム電解コンデンサの場合、駆動用電解液には
溶質としてアンモニア成分を有する有機系化合物あるい
は硼酸等の無機系化合物が用いられ、溶媒としてエチレ
ングリコールが用いられている。溶質として有機系と無
機系のどちらを使用するかは、電気的特性と浸食を排除
して得られる信頼性のどちらを重視するかによって決定
される。すなわち、無機系化合物を溶質とした電解液の
場合、固有抵抗が高く熱的にも劣化が激しいため、長時
間使用すると電気的特性が一定せず、コンデンサの損失
が増大する。一方、有機系化合物を溶質とした電解液の
場合、固有抵抗が低く熱安定性が良いため、電気的特性
に優れている。
アルミニウム電解コンデンサの場合、駆動用電解液には
溶質としてアンモニア成分を有する有機系化合物あるい
は硼酸等の無機系化合物が用いられ、溶媒としてエチレ
ングリコールが用いられている。溶質として有機系と無
機系のどちらを使用するかは、電気的特性と浸食を排除
して得られる信頼性のどちらを重視するかによって決定
される。すなわち、無機系化合物を溶質とした電解液の
場合、固有抵抗が高く熱的にも劣化が激しいため、長時
間使用すると電気的特性が一定せず、コンデンサの損失
が増大する。一方、有機系化合物を溶質とした電解液の
場合、固有抵抗が低く熱安定性が良いため、電気的特性
に優れている。
【0006】ところで、このようなアルミニウム電解コ
ンデンサは、使用により経時的に劣化する。劣化の態様
としては、陽極箔表面の誘電体酸化皮膜の劣化及び駆動
用電解液の劣化とともに、コンデンサ素子からの水素ガ
スの発生等がある。かかる経時的な劣化に伴い、コンデ
ンサの特性(静電容量、損失、漏れ電流)も経時的に変
化する。したがって、コンデンサの使用時間が長くなる
ほど静電容量が減少し、損失や漏れ電流が増大すること
になる。
ンデンサは、使用により経時的に劣化する。劣化の態様
としては、陽極箔表面の誘電体酸化皮膜の劣化及び駆動
用電解液の劣化とともに、コンデンサ素子からの水素ガ
スの発生等がある。かかる経時的な劣化に伴い、コンデ
ンサの特性(静電容量、損失、漏れ電流)も経時的に変
化する。したがって、コンデンサの使用時間が長くなる
ほど静電容量が減少し、損失や漏れ電流が増大すること
になる。
【0007】特に、上記のようなアルミニウム電解コン
デンサを必要機器に組み込んで使用していると、印加直
流に交流成分が重畳された高いリプル電流が流れ、コン
デンサ素子の抵抗分(等価直列抵抗)によって熱が発生
する。そして、周囲の機器が高温になっている場合に
は、この熱も加わってコンデンサ素子に含浸された駆動
用電解液が蒸発し、アンモニアを含む蒸気となる。この
蒸気が、電解コンデンサ内で比較的低温の部位、すなわ
ち収容ケースや開口部を密閉する封口体の裏面において
冷やされ再び液化すると、水素イオン濃度の高い、つま
り高アルカリで強い浸食性を有する凝縮液として付着す
ることとなる。特に、有機系化合物を溶質とした電解液
を使用する場合には、浸食性の強い凝縮液がケース内部
に付着することになる。
デンサを必要機器に組み込んで使用していると、印加直
流に交流成分が重畳された高いリプル電流が流れ、コン
デンサ素子の抵抗分(等価直列抵抗)によって熱が発生
する。そして、周囲の機器が高温になっている場合に
は、この熱も加わってコンデンサ素子に含浸された駆動
用電解液が蒸発し、アンモニアを含む蒸気となる。この
蒸気が、電解コンデンサ内で比較的低温の部位、すなわ
ち収容ケースや開口部を密閉する封口体の裏面において
冷やされ再び液化すると、水素イオン濃度の高い、つま
り高アルカリで強い浸食性を有する凝縮液として付着す
ることとなる。特に、有機系化合物を溶質とした電解液
を使用する場合には、浸食性の強い凝縮液がケース内部
に付着することになる。
【0008】このように凝縮液が付着したままコンデン
サ素子に電圧が印加されると、コンデンサ素子から封口
体に導出される一対の引出端子のうち陽極側の引出端子
及びその周辺が急速に浸食され腐食する。これは、陽極
側の引出端子にプラス電位、陰極側の引出端子にマイナ
ス電位(正電位)が印加されると、一対の引出端子の取
り付け部の間をはじめとして、ケースと陽極側の引出端
子との間、及びケースと陽極引出端子の取り付け部との
間にも凝縮液を介した電気回路が形成されるためであ
る。このような浸食による腐食を放置しておくと、引出
端子は最終的には断線し、電解コンデンサが機能停止に
至る可能性もある。
サ素子に電圧が印加されると、コンデンサ素子から封口
体に導出される一対の引出端子のうち陽極側の引出端子
及びその周辺が急速に浸食され腐食する。これは、陽極
側の引出端子にプラス電位、陰極側の引出端子にマイナ
ス電位(正電位)が印加されると、一対の引出端子の取
り付け部の間をはじめとして、ケースと陽極側の引出端
子との間、及びケースと陽極引出端子の取り付け部との
間にも凝縮液を介した電気回路が形成されるためであ
る。このような浸食による腐食を放置しておくと、引出
端子は最終的には断線し、電解コンデンサが機能停止に
至る可能性もある。
【0009】このような経時的な劣化は、アルミニウム
電解コンデンサにとって避けられないものである。した
がって、これに対処するため、従来は、コンデンサの寿
命を想定し、この寿命が到来した時にコンデンサの交換
を行うこととしていた。この寿命は、電解コンデンサの
製品としての保証寿命に対応して、機器に組込んで実際
に使用する電解コンデンサの寿命を、アレニウスの法則
(10℃・2倍則)から複雑な計算により算出してい
た。
電解コンデンサにとって避けられないものである。した
がって、これに対処するため、従来は、コンデンサの寿
命を想定し、この寿命が到来した時にコンデンサの交換
を行うこととしていた。この寿命は、電解コンデンサの
製品としての保証寿命に対応して、機器に組込んで実際
に使用する電解コンデンサの寿命を、アレニウスの法則
(10℃・2倍則)から複雑な計算により算出してい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ように算出された寿命は、計算によるものであって、推
定された値に過ぎない。したがって、このような推定に
基づいて電解コンデンサの交換を行うことは、以下のよ
うな問題点がある。すなわち、電解コンデンサの寿命
は、組み込まれる機器によって異なることは当然である
が、同じ機器であっても、それが使用される環境によっ
ても異なってくる。例えば、高温の場所で用いた場合に
は劣化が早く、低温の場所で用いた場合には劣化が遅
い。したがって、上記のように推定に基づいて電解コン
デンサの交換を行うと、必ずしも適切な時期に交換でき
ないこととなる。
ように算出された寿命は、計算によるものであって、推
定された値に過ぎない。したがって、このような推定に
基づいて電解コンデンサの交換を行うことは、以下のよ
うな問題点がある。すなわち、電解コンデンサの寿命
は、組み込まれる機器によって異なることは当然である
が、同じ機器であっても、それが使用される環境によっ
ても異なってくる。例えば、高温の場所で用いた場合に
は劣化が早く、低温の場所で用いた場合には劣化が遅
い。したがって、上記のように推定に基づいて電解コン
デンサの交換を行うと、必ずしも適切な時期に交換でき
ないこととなる。
【0011】ところで、電解コンデンサの使用により駆
動用電解液が劣化した場合、コンデンサ素子が茶褐色に
変色していくことが知られている。このため、使用中の
電解コンデンサの内部状態、すなわち、コンデンサ素子
の変色程度を調べることができれば、電解コンデンサと
しての適切な交換時期を容易に判断できる。しかし、従
来の電解コンデンサでは、コンデンサ素子は不透明な金
属の収容ケースに密封収容されているため、内部のコン
デンサ素子の状態を調べるには封口体を開く等の分解作
業が必要となり、面倒である。また、このような作業を
施した後に、電解コンデンサの使用を継続することは、
実際には不可能に近い。
動用電解液が劣化した場合、コンデンサ素子が茶褐色に
変色していくことが知られている。このため、使用中の
電解コンデンサの内部状態、すなわち、コンデンサ素子
の変色程度を調べることができれば、電解コンデンサと
しての適切な交換時期を容易に判断できる。しかし、従
来の電解コンデンサでは、コンデンサ素子は不透明な金
属の収容ケースに密封収容されているため、内部のコン
デンサ素子の状態を調べるには封口体を開く等の分解作
業が必要となり、面倒である。また、このような作業を
施した後に、電解コンデンサの使用を継続することは、
実際には不可能に近い。
【0012】本発明はこのような問題点を解決するため
に提案されたもので、その主たる目的は、収容ケースを
分解することなく、電解コンデンサの寿命を容易に且つ
正確に判断できる電解コンデンサを提供することであ
る。
に提案されたもので、その主たる目的は、収容ケースを
分解することなく、電解コンデンサの寿命を容易に且つ
正確に判断できる電解コンデンサを提供することであ
る。
【0013】第2の目的は、収容ケースを分解すること
なく、電解コンデンサの寿命を容易に且つ正確に判断で
きる電解コンデンサの製造方法を提供することである。
なく、電解コンデンサの寿命を容易に且つ正確に判断で
きる電解コンデンサの製造方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、引出端子を接続した複
数の電極箔をスペーサを介して巻回して構成されたコン
デンサ素子と、電解液を含浸した前記コンデンサ素子を
収容した収容ケースと、前記収容ケースの開口部を密封
した絶縁性の封口体と、前記封口体に設けられ、一端に
前記引出端子が接続された接続導体とを有する電解コン
デンサにおいて、前記収容ケースの一部が、透明部材に
よって構成されていることを特徴とする。
ために、請求項1記載の発明は、引出端子を接続した複
数の電極箔をスペーサを介して巻回して構成されたコン
デンサ素子と、電解液を含浸した前記コンデンサ素子を
収容した収容ケースと、前記収容ケースの開口部を密封
した絶縁性の封口体と、前記封口体に設けられ、一端に
前記引出端子が接続された接続導体とを有する電解コン
デンサにおいて、前記収容ケースの一部が、透明部材に
よって構成されていることを特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
解コンデンサにおいて、前記収容ケースの一部に、内部
が視認可能な大きさの窓部が形成され、前記窓部の周囲
には、粗面化された粗面化部が形成され、前記透明部材
は、前記窓部を覆うように前記粗面化部に密着固定され
た樹脂であることを特徴とする。
解コンデンサにおいて、前記収容ケースの一部に、内部
が視認可能な大きさの窓部が形成され、前記窓部の周囲
には、粗面化された粗面化部が形成され、前記透明部材
は、前記窓部を覆うように前記粗面化部に密着固定され
た樹脂であることを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明は、引出端子を接続し
た複数の電極箔をスペーサを介して巻回することによっ
てコンデンサ素子を形成し、このコンデンサ素子に電解
液を含浸した後、収容ケースに収容し、前記収容ケース
の開口部を絶縁性の封口体によって密封し、前記封口体
に設けた接続導体の一端に前記引出端子を接続する電解
コンデンサの製造方法において、前記収容ケースの一部
に、内部が視認可能な大きさの窓部を形成し、前記窓部
の周囲に、化学的処理、電気化学的処理又は機械的処理
により粗面化した粗面化部を形成し、前記窓部を覆うよ
うに、透明な樹脂である透明部を前記粗面化部に密着固
定することを特徴とする。
た複数の電極箔をスペーサを介して巻回することによっ
てコンデンサ素子を形成し、このコンデンサ素子に電解
液を含浸した後、収容ケースに収容し、前記収容ケース
の開口部を絶縁性の封口体によって密封し、前記封口体
に設けた接続導体の一端に前記引出端子を接続する電解
コンデンサの製造方法において、前記収容ケースの一部
に、内部が視認可能な大きさの窓部を形成し、前記窓部
の周囲に、化学的処理、電気化学的処理又は機械的処理
により粗面化した粗面化部を形成し、前記窓部を覆うよ
うに、透明な樹脂である透明部を前記粗面化部に密着固
定することを特徴とする。
【0017】
【作用】以上のような構成を有する本発明の作用は以下
の通りである。すなわち、請求項1記載の発明では、コ
ンデンサ素子を収容する収容ケースの一部を、透明部材
により構成したので、内部を目視により容易に確認する
ことができる。したがって、コンデンサ素子の劣化によ
る変色を経時的に視認することにより、電解コンデンサ
の寿命を容易に判断できる。
の通りである。すなわち、請求項1記載の発明では、コ
ンデンサ素子を収容する収容ケースの一部を、透明部材
により構成したので、内部を目視により容易に確認する
ことができる。したがって、コンデンサ素子の劣化によ
る変色を経時的に視認することにより、電解コンデンサ
の寿命を容易に判断できる。
【0018】請求項2記載の発明では、窓部を覆うよう
に設けられた樹脂製の透明部材は、窓部周囲の粗面化部
に密着固定されている。したがって、粗面により収容ケ
ースと透明部材との接合が強固になり、電解コンデンサ
内部が高気密状態で保持される。
に設けられた樹脂製の透明部材は、窓部周囲の粗面化部
に密着固定されている。したがって、粗面により収容ケ
ースと透明部材との接合が強固になり、電解コンデンサ
内部が高気密状態で保持される。
【0019】請求項3記載の発明では、コンデンサ素子
を収容する収容ケースの一部に、内部を視認可能な大き
さの窓部を形成し、この窓部を樹脂の透明部材によって
覆うので、内部を目視により容易に確認できる電解コン
デンサが製造される。また、透明部材を窓部周囲の粗面
化部に密着固定するので、収容ケースと透明部材との接
合を強固にすることができ、内部の高気密状態が保持可
能な電解コンデンサが製造される。
を収容する収容ケースの一部に、内部を視認可能な大き
さの窓部を形成し、この窓部を樹脂の透明部材によって
覆うので、内部を目視により容易に確認できる電解コン
デンサが製造される。また、透明部材を窓部周囲の粗面
化部に密着固定するので、収容ケースと透明部材との接
合を強固にすることができ、内部の高気密状態が保持可
能な電解コンデンサが製造される。
【0020】
【実施例】 (1)実施例の構成 以下、請求項1、請求項2及び請求項3記載の発明によ
る電解コンデンサの一実施例を、図面に従って説明す
る。なお、請求項1及び請求項3記載の接続導体はリベ
ット部とし、従来例と同一の部材は同一の符号を付し
て、説明は省略する。
る電解コンデンサの一実施例を、図面に従って説明す
る。なお、請求項1及び請求項3記載の接続導体はリベ
ット部とし、従来例と同一の部材は同一の符号を付し
て、説明は省略する。
【0021】本実施例は、図1,2に示すように、金属
製の収容ケース8の側面に窓部8bを形成し、この窓部
5bに透明部材6を密着固定させたものであり、以下の
ような方法により製造される。すなわち、金属製の有底
筒状で、上端が開口部8a、下端が底面となっている収
容ケース8の側面に、窓部8bを形成する。窓部8b
は、内部が視認可能な大きさの穴である。この窓部8b
の周囲の表面及び裏面に粗面化部7を設ける。粗面化部
7は、ローレット処理により複数条の溝を網状に形成し
たものである。そして、窓部8bを樹脂の透明部材6に
よって完全に覆い、透明部材6の周囲を粗面化部7に溶
着する。これにより、透明部材6の周囲を収容ケース8
の内側と外側から密着固定する。このような収容ケース
8内に、駆動用電解液を含浸したコンデンサ素子1を収
容し、開口部8aを封口体3により密封する。そして、
封口体3に設けられたリベット部4に、コンデンサ素子
1から引き出された引出端子2を接続する。
製の収容ケース8の側面に窓部8bを形成し、この窓部
5bに透明部材6を密着固定させたものであり、以下の
ような方法により製造される。すなわち、金属製の有底
筒状で、上端が開口部8a、下端が底面となっている収
容ケース8の側面に、窓部8bを形成する。窓部8b
は、内部が視認可能な大きさの穴である。この窓部8b
の周囲の表面及び裏面に粗面化部7を設ける。粗面化部
7は、ローレット処理により複数条の溝を網状に形成し
たものである。そして、窓部8bを樹脂の透明部材6に
よって完全に覆い、透明部材6の周囲を粗面化部7に溶
着する。これにより、透明部材6の周囲を収容ケース8
の内側と外側から密着固定する。このような収容ケース
8内に、駆動用電解液を含浸したコンデンサ素子1を収
容し、開口部8aを封口体3により密封する。そして、
封口体3に設けられたリベット部4に、コンデンサ素子
1から引き出された引出端子2を接続する。
【0022】(2)実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の作用を、従来の電
解コンデンサとの特性比較試験に基づいて説明する。こ
の比較試験に用いた電解コンデンサは、本実施例による
電解コンデンサ(本発明品A)と、従来の電解コンデン
サ(従来品B)である。両者ともに、定格400V−5
600μFの85℃用に製造されたものであり、窓部、
粗面化部及び透明部材の有無以外は同一構成のものを使
用した。比較試験は、本発明品A及び従来品Bに対し
て、105℃・400V印加を2000時間(h)継続
して行った結果について調べたものである。この結果を
表1に示す。なお、表1において、2000時間後のコ
ンデンサ素子の確認結果は、本発明品A及び従来品Bと
もに収容ケースの封口体を開口する分解調査により、内
部を調査したものである。この表1に示すように、本発
明品A及び従来品Bともにコンデンサ素子から引出され
た引出端子において、腐食の発生が検出されている。
解コンデンサとの特性比較試験に基づいて説明する。こ
の比較試験に用いた電解コンデンサは、本実施例による
電解コンデンサ(本発明品A)と、従来の電解コンデン
サ(従来品B)である。両者ともに、定格400V−5
600μFの85℃用に製造されたものであり、窓部、
粗面化部及び透明部材の有無以外は同一構成のものを使
用した。比較試験は、本発明品A及び従来品Bに対し
て、105℃・400V印加を2000時間(h)継続
して行った結果について調べたものである。この結果を
表1に示す。なお、表1において、2000時間後のコ
ンデンサ素子の確認結果は、本発明品A及び従来品Bと
もに収容ケースの封口体を開口する分解調査により、内
部を調査したものである。この表1に示すように、本発
明品A及び従来品Bともにコンデンサ素子から引出され
た引出端子において、腐食の発生が検出されている。
【0023】
【表1】
【0024】ここで、従来品Bでは、収容ケースがすべ
て金属によって構成されているため、分解せずにその内
部を目視により確認することは不可能である。このた
め、引出端子の腐食を確認することができず、引き続き
試験を継続すると腐食が進行してしまい、最終的には引
出端子が断線し、コンデンサの機能を失ってしまうこと
になる。このように、従来品Bでは、電解コンデンサの
劣化状態を把握できずに使用を継続することが多く、こ
のような使用の継続は使用機器の信頼性の低下につなが
る。
て金属によって構成されているため、分解せずにその内
部を目視により確認することは不可能である。このた
め、引出端子の腐食を確認することができず、引き続き
試験を継続すると腐食が進行してしまい、最終的には引
出端子が断線し、コンデンサの機能を失ってしまうこと
になる。このように、従来品Bでは、電解コンデンサの
劣化状態を把握できずに使用を継続することが多く、こ
のような使用の継続は使用機器の信頼性の低下につなが
る。
【0025】一方、本発明品Aでは、収容ケースの一部
が透明部材によって構成されているため、ケース内部の
状態を目視により判別することができる。したがって、
収容ケース内のコンデンサ素子の状態を確認できる。本
比較試験の場合は、収容ケース外部より、コンデンサ素
子の表面がかなり茶褐色に変色していることが確認され
ている。したがって、本発明品Aでは、コンデンサ素子
の変色程度から、電解コンデンサがかなり劣化している
と判定できる。これは、収容ケースの封口体を開口して
の確認結果と一致することになる。
が透明部材によって構成されているため、ケース内部の
状態を目視により判別することができる。したがって、
収容ケース内のコンデンサ素子の状態を確認できる。本
比較試験の場合は、収容ケース外部より、コンデンサ素
子の表面がかなり茶褐色に変色していることが確認され
ている。したがって、本発明品Aでは、コンデンサ素子
の変色程度から、電解コンデンサがかなり劣化している
と判定できる。これは、収容ケースの封口体を開口して
の確認結果と一致することになる。
【0026】以上の試験結果から明らかな通り、本実施
例の電解コンデンサによれば、コンデンサ素子1の収容
ケース8の一部に透明部材6が使用されているので、外
部から収容ケース8内部の状態を確認することができ
る。したがって、収容ケース8外部からコンデンサ素子
1の変色の程度が確認でき、経時的劣化の程度を目視に
より容易に判別することができる。
例の電解コンデンサによれば、コンデンサ素子1の収容
ケース8の一部に透明部材6が使用されているので、外
部から収容ケース8内部の状態を確認することができ
る。したがって、収容ケース8外部からコンデンサ素子
1の変色の程度が確認でき、経時的劣化の程度を目視に
より容易に判別することができる。
【0027】(3)実施例の効果 以上のような本実施例の効果は以下の通りである。すな
わち、電解コンデンサの劣化を外部から容易に判別する
ことができるので、分解等を行わなくとも、電解コンデ
ンサの寿命を正確に且つ容易に判断することができる。
したがって、組み込まれる機器や環境が異なることによ
り製品寿命が異なっても、安心して使用を継続でき、そ
れぞれの電解コンデンサに適切な交換時期に、新しい電
解コンデンサと交換することが可能となる。これによ
り、電解コンデンサの交換回数を減少させることがで
き、使用機器のコストを低減することができる。
わち、電解コンデンサの劣化を外部から容易に判別する
ことができるので、分解等を行わなくとも、電解コンデ
ンサの寿命を正確に且つ容易に判断することができる。
したがって、組み込まれる機器や環境が異なることによ
り製品寿命が異なっても、安心して使用を継続でき、そ
れぞれの電解コンデンサに適切な交換時期に、新しい電
解コンデンサと交換することが可能となる。これによ
り、電解コンデンサの交換回数を減少させることがで
き、使用機器のコストを低減することができる。
【0028】そして、収容ケース8の窓部8bの周囲に
粗面化部7が形成されているので、これに密着固定され
る透明部材6は、収容ケース8との接合が強固なものと
なる。したがって、収容ケース8に金属と樹脂という異
種の材料を用いても、高い気密性が保持され、外気の流
入によるコンデンサ素子1の劣化を防止することができ
る。
粗面化部7が形成されているので、これに密着固定され
る透明部材6は、収容ケース8との接合が強固なものと
なる。したがって、収容ケース8に金属と樹脂という異
種の材料を用いても、高い気密性が保持され、外気の流
入によるコンデンサ素子1の劣化を防止することができ
る。
【0029】(4)他の実施例 なお、本発明は以上のような実施例に限定されるもので
はなく、各部材の材質等については適宜変更可能であ
る。例えば、上記実施例においては、コンデンサ素子の
電極や引出端子がアルミニウムによって構成されていた
が、タンタル、ニオブ、チタン、マグネシウム、ジルコ
ニウムなどによって構成することも可能である。また、
透明部材は内部が視認可能な透明性を有するものであれ
ば、樹脂以外のものでもよく、収容ケースと一体に成形
されたものでもよい。
はなく、各部材の材質等については適宜変更可能であ
る。例えば、上記実施例においては、コンデンサ素子の
電極や引出端子がアルミニウムによって構成されていた
が、タンタル、ニオブ、チタン、マグネシウム、ジルコ
ニウムなどによって構成することも可能である。また、
透明部材は内部が視認可能な透明性を有するものであれ
ば、樹脂以外のものでもよく、収容ケースと一体に成形
されたものでもよい。
【0030】さらに、粗面化部7の形成は、上記実施例
においてはローレット処理によって行っていたが、他の
機械的な方法によっても、さらには化学的、電気化学的
な方法によって行ってもよい。
においてはローレット処理によって行っていたが、他の
機械的な方法によっても、さらには化学的、電気化学的
な方法によって行ってもよい。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、収
容ケースの一部を透明部材によって構成することによっ
て、収容ケースを分解することなく、電解コンデンサの
寿命を容易に且つ正確に判断可能な電解コンデンサを提
供することができる。
容ケースの一部を透明部材によって構成することによっ
て、収容ケースを分解することなく、電解コンデンサの
寿命を容易に且つ正確に判断可能な電解コンデンサを提
供することができる。
【0032】また、透明部材を窓部周囲の粗面化部に密
着固定することによって、高気密状態を保持可能な電解
コンデンサを提供することができる。
着固定することによって、高気密状態を保持可能な電解
コンデンサを提供することができる。
【0033】さらに、収容ケースの一部に設けた窓部
に、透明部材を密着固定するという手順をとることによ
って、収容ケースを分解することなく、寿命を容易に且
つ正確に判断可能な電解コンデンサの製造方法を提供す
ることができる。
に、透明部材を密着固定するという手順をとることによ
って、収容ケースを分解することなく、寿命を容易に且
つ正確に判断可能な電解コンデンサの製造方法を提供す
ることができる。
【図1】本発明の電解コンデンサの一実施例を示す縦断
面図である。
面図である。
【図2】図1の電解コンデンサの収容ケースの縦断面図
である。
である。
【図3】従来の電解コンデンサの一例を示す縦断面図で
ある。
ある。
1…コンデンサ素子 2…引出端子 3…封口体 4…リベット部 5,8…収容ケース 5a,8a…開口部 6…透明部材 7…粗面化部 8b…窓部
Claims (3)
- 【請求項1】 引出端子を接続した複数の電極箔をスペ
ーサを介して巻回して構成されたコンデンサ素子と、電
解液を含浸した前記コンデンサ素子を収容した収容ケー
スと、前記収容ケースの開口部を密封した絶縁性の封口
体と、前記封口体に設けられ、一端に前記引出端子が接
続された接続導体とを有する電解コンデンサにおいて、
前記収容ケースの一部が、透明部材によって構成されて
いることを特徴とする電解コンデンサ。 - 【請求項2】 前記収容ケースの一部に、内部が視認可
能な大きさの窓部が形成され、前記窓部の周囲には、粗
面化された粗面化部が形成され、前記透明部材は、前記
窓部を覆うように前記粗面化部に密着固定された樹脂で
あることを特徴とする請求項1記載の電解コンデンサ。 - 【請求項3】 引出端子を接続した複数の電極箔をスペ
ーサを介して巻回することによってコンデンサ素子を形
成し、このコンデンサ素子に電解液を含浸した後、収容
ケースに収容し、前記収容ケースの開口部を絶縁性の封
口体によって密封し、前記封口体に設けた接続導体の一
端に前記引出端子を接続する電解コンデンサの製造方法
において、前記収容ケースの一部に、内部が視認可能な
大きさの窓部を形成し、前記窓部の周囲に、化学的処
理、電気化学的処理又は機械的処理により粗面化した粗
面化部を形成し、前記窓部を覆うように、透明な樹脂で
ある透明部を前記粗面化部に密着固定することを特徴と
する電解コンデンサの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2993495A JPH08203791A (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 電解コンデンサ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2993495A JPH08203791A (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 電解コンデンサ及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08203791A true JPH08203791A (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=12289822
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2993495A Pending JPH08203791A (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 電解コンデンサ及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08203791A (ja) |
-
1995
- 1995-01-25 JP JP2993495A patent/JPH08203791A/ja active Pending
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