JPH088149A - 電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

電解コンデンサ及びその製造方法

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JPH088149A
JPH088149A JP16596194A JP16596194A JPH088149A JP H088149 A JPH088149 A JP H088149A JP 16596194 A JP16596194 A JP 16596194A JP 16596194 A JP16596194 A JP 16596194A JP H088149 A JPH088149 A JP H088149A
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JP
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case
electrolytic capacitor
metal case
capacitor element
capacitor
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JP16596194A
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Hitoshi Suzuki
仁 鈴木
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Marcon Electronics Co Ltd
Original Assignee
Marcon Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 収容ケース内部を目視により確認可能とする
ことにより、寿命を容易に且つ正確に予測可能となる電
解コンデンサを提供することである。 【構成】 コンデンサ素子に電解液を含浸し、透明樹脂
ケース5と金属ケース6からなる収容ケースAに密封収
容して電解コンデンサとする。円筒状の金属ケース6の
一方の開口端の近傍に、リング状の係止溝8を形成す
る。有底円筒状の樹脂ケースの開口部外縁に、金属ケー
スの内周と同一径の突出部10を設ける。突出部が係止
溝に係止されるまで樹脂ケースを金属ケースに挿入す
る。突出部下面にゴムリングを配置し、金属ケース下端
を押圧部として、突出部を係止溝方向に押圧する。収容
ケースに透明樹脂を使用するため、内部のコンデンサ素
子を目視により確認可能となる。しかも、密着固定によ
り収容ケースが高気密性となり、コンデンサ素子の外気
による劣化が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用による経時劣化を
目視により確認することにより、寿命が容易に予測可能
となる電解コンデンサ及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、電子部品に関しては、小型・高性
能化と共に信頼性の向上が要求されている。これは、機
器に組み込まれて使用する電解コンデンサにおいても同
様である。
【0003】一般に、電解コンデンサにおいては、高純
度アルミニウム箔からなる一対の陽極箔と陰極箔に、同
じくアルミニウムからなる一対の引出端子を接続し、前
記一対の陽極箔・陰極箔相互間にコンデンサ紙を介在し
て巻回してなるコンデンサ素子を使用している。このコ
ンデンサ素子は、アルミニウムの陽極箔・陰極箔の表面
積を拡大させるために、表面を電気化学的に粗面化させ
ている。さらに、陽極箔には誘電体酸化皮膜を生成させ
ている。
【0004】このようなコンデンサ素子を使用してなる
電解コンデンサとして、例えば、図6に示すようなもの
が存在している。すなわち、コンデンサ素子21は、駆
動用電解液が含浸され、片側に開口部を有する円筒状の
金属からなる収容ケース25に収容されている。この収
容ケース25の開口部の封止部材である封口板23に
は、リベット部24が設けられている。そして、コンデ
ンサ素子21の引出端子22が、封口板23のリベット
部24に接続され、この封口板23を収容ケース25の
開口部に食込ませて密封させている。このように構成さ
れる電解コンデンサでは、収容ケース25を密封するこ
とにより、外気と遮断して湿気によるコンデンサ素子2
1や駆動用電解液の劣化を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電解コンデンサでは、次のような問題が発生している。
すなわち、電解コンデンサは、使用により経時劣化する
ことが知られている。経時劣化としては、陽極箔表面の
誘電体酸化皮膜の劣化及び駆動用電解液の劣化と共に、
コンデンサ素子からの水素ガスの発生等が起こる。この
ような経時劣化に伴い、電解コンデンサの特性(静電容
量,損失、漏れ電流)も経時的に変化する。これは、一
般的に、使用時間が長くなるほど静電容量が減少し、損
失や漏れ電流が増大することになる。
【0006】このような経時劣化は、電解コンデンサに
とって避けられないものである。これは、コンデンサの
特性の低下だけではない。例えば、使用機器が高温とな
る場合、駆動用電解液の劣化の一つとして、電解液が蒸
発・熱分解する。この蒸発・熱分解したものが冷却され
ると、駆動用電解液の構成成分によっては、水素イオン
濃度の高いアルカリ分を有する液体となる場合がある。
このような液体が、引出端子に付着し、この状態でコン
デンサに電圧が印加されると、陽極側で浸食反応が発生
することが確認されている。このように引出端子が腐食
した場合、この腐食に気付かずに使用を継続すると、さ
らに腐食が進行し、最終的には引出端子が断線してコン
デンサの機能を失ってしまうことにもなる。
【0007】このようなコンデンサの信頼性低下を認知
した上で、コンデンサを組込んで使用する機器において
は、コンデンサの信頼性低下によってその機器機能を失
わせないために、従来は、次のように対応している。す
なわち、電解コンデンサの製品としての保証寿命に対応
して、機器に組込んで実際に使用する電解コンデンサの
寿命を、アレニウスの法則(10℃・2倍則)から複雑
な計算により算出し、推定している。そして、この推定
した寿命に基づき、コンデンサの交換を行っている。
【0008】ところで、電解コンデンサの使用による経
時劣化に関して、駆動用電解液の劣化により、コンデン
サ素子が経時的に茶褐色に変色することが知られてい
る。したがって、使用中の電解コンデンサの内部状態、
すなわち、コンデンサ素子の変色程度を調べることによ
り、電解コンデンサとしての劣化状態を容易に判別する
ことができることになる。しかし、従来の電解コンデン
サでは、コンデンサ素子が不透明な金属の収容ケースに
密封収容されているため、ケース外部からコンデンサ素
子の変色程度を確認することは困難である。したがっ
て、コンデンサ素子の変色程度を調べることにより、容
易に電解コンデンサの寿命を判断することは不可能とな
っている。
【0009】本発明はこのような問題点を解決するため
に提案されたもので、その第1の目的は、ケースに収容
されるコンデンサ素子の状態を、ケース外部から確認・
判別可能とすることにより、電解コンデンサの寿命を容
易に且つ正確に予測することのできる電解コンデンサを
提供することである。また、第2の目的は、外部からケ
ース内部を確認・判別可能となると共に、樹脂ケースと
金属ケースとを密着固定により接続して小型の収容ケー
スを構成することのできる電解コンデンサを提供するこ
とである。第3の目的は、樹脂ケースと金属ケースとの
接続を高気密性状態とすることのできる電解コンデンサ
を提供することである。第4の目的は、樹脂ケースと金
属ケースとの高気密性状態の接続を保持することのでき
る電解コンデンサを提供することである。第5の目的
は、寿命の把握が容易となる電解コンデンサを製造する
ための方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明では、弁作用金属からなる
陽極箔と陰極箔間にスペーサを介在して巻回してコンデ
ンサ素子を形成し、このコンデンサ素子に駆動用電解液
を含浸して収容ケース内に密閉収容してなる電解コンデ
ンサにおいて、収容ケースは、金属ケースと透明な樹脂
ケースとからなり、金属ケースの内周面と前記樹脂ケー
スの端部とが密着固定されて接続されていることを特徴
とする。
【0011】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
樹脂ケースは、一方の端部が底面となり、他方の端部が
開口する円筒状に形成され、その開口した端部の外周縁
には、外部方向に突出して周面が前記金属ケースの内周
と同一径となるリング状の突出部が設けられ、また、金
属ケースは、両端部が開口した円筒状に形成され、その
一方の開口部の周面には前記樹脂ケースの突出部を係止
する位置決め手段が内部方向にリング状に突出して形成
されていることを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
樹脂ケースの突出部は、押圧手段により金属ケースの位
置決め手段方向に押圧されていることを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
押圧手段として、弾性部材が設けられている、又は金属
ケースの先端に押圧部が形成されていることを特徴とす
る。
【0014】請求項5記載の発明では、弁作用金属から
なる陽極箔と陰極箔間にスペーサを介在して巻回してコ
ンデンサ素子を形成し、このコンデンサ素子に駆動用電
解液を含浸して収容ケース内に密閉収容してなる電解コ
ンデンサの製造方法において、両端部が開口した円筒状
の金属ケースに、内部方向にリング状に突出する位置決
め手段を形成し、一方の端部に底面を有して他方の端部
が開口した円筒状の透明な樹脂ケースに、その開口した
外縁部に外部方向に突出して周面が前記金属ケースの内
周と同一径となるリング状の突出部を設け、前記金属ケ
ースの一方の開口部に、前記樹脂ケースの開口側の端部
を、前記突出部が前記位置決め手段に当接するまで挿入
し、前記突出部を押圧手段により位置決め手段方向に押
圧して、樹脂ケースと金属ケースを密着固定して収容ケ
ースを形成することを特徴とする。
【0015】
【作用】以上のような構成を有する本発明の作用は次の
通りである。すなわち、請求項1記載の発明では、コン
デンサ素子を収容するケースに、透明樹脂が使用されて
いるため、その内部を目視により確認することができ
る。これによりコンデンサ素子の劣化による変色の経時
変化から、電解コンデンサの寿命の予想が可能となる。
【0016】請求項2記載の発明では、収容ケースが底
面側が透明な樹脂ケースにより、一方開口部側が金属ケ
ースにより構成され、両者が密着固定されるため、高気
密状態で接続される。これにより、電解コンデンサの寿
命を目視により予想可能となる気密性の高い収容ケース
を容易に形成できる。
【0017】請求項3記載の発明では、樹脂ケースは位
置決め手段と押圧手段とにより、金属ケース内部で確実
に固定されるため、収容ケースは高気密性の接続状態を
保持することができる。
【0018】請求項4記載の発明では、樹脂ケースの突
出部が弾性部材により、又は金属ケースの先端に押圧部
により位置決め手段方向に押圧されるため、確実に固定
することができ、収容ケースの気密性を向上させる。
【0019】請求項5記載の発明では、透明樹脂ケース
と金属ケースとを密着固定させることにより、ケース内
部を目視により確認できると共に、気密性の高い収容ケ
ースとなり、コンデンサ素子の劣化による変色の経時変
化から、電解コンデンサの寿命の予想が可能となる電解
コンデンサを製造することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明による電解コンデンサの一実施
例について、図1〜図4に基づき具体的に説明する。こ
こで、図1は本実施例による電解コンデンサの一例を示
す正断面図、図2は本実施例による電解コンデンサを構
成し、コンデンサ素子の収容ケースを構成する樹脂ケー
スの構造を示す正断面図、図3は収容ケースの一部であ
る金属ケースの構造を示す正断面図、図4は樹脂ケース
と金属ケースとからなる収容ケースの構造を示す正断面
図である。
【0021】まず、図1に示すように、本実施例の電解
コンデンサでは、高純度アルミニウム箔からなる一対の
陽極箔と陰極箔に、同じくアルミニウムからなる一対の
引出端子2を接続し、前記一対の陽極箔・陰極箔相互間
にコンデンサ紙を介在して巻回してなるコンデンサ素子
1を使用している。なお、このコンデンサ素子1は、ア
ルミニウムの陽極箔・陰極箔の表面積を拡大させるため
に、表面をエッチング液等により電気化学的に粗面化さ
せている。そして、陽極箔には誘電体酸化皮膜を生成さ
せている。
【0022】このようなコンデンサ素子1に駆動用電解
液を含浸させて、これを一方が底面となり、他方が開口
部となる円筒状の収容ケースAに密封収容して、電解コ
ンデンサとする。ここで、コンデンサ素子1を密封収容
するために、収容ケースAの開口部の封口手段として、
封口板3を用いる。この封口板4には、その両面に突出
するようにリベット部4を貫通して設ける。そして、ま
ず、封口板3の裏面に突出したリベット部4に、前記コ
ンデンサ素子の引出端子2を接続した後、コンデンサ素
子を収容ケースAに収容する。次に、コンデンサ素子の
収容された収容ケースAの開口部を前記封口板3に巻締
め加工により食込ませ、密封する。
【0023】以上のような電解コンデンサにおいて、収
容ケースAは、所定の厚みの透明樹脂からなる底面を有
した円筒状の樹脂ケース5と、両端の開口する円筒状の
金属ケース6とを接続して構成する。これは、図3に示
すように、まず、金属ケース6として、金属からなる円
筒状の開口した両端部近傍に、それぞれ内部方向にリン
グ状に突出する係止溝8,9を絞り加工により形成す
る。ここで、金属ケース6は、下端側を樹脂ケース5と
の接続側、上端側を収容ケースの開口部側とし、下端側
の係止溝を第1係止溝8、上端側の係止溝を第2係止溝
9とする。この第1及び第2の係止溝8,9は所定の形
成位置、すなわち第1係止溝8は後述する樹脂ケース5
の突出部10とゴムリング12の厚みに、第2係止溝9
は封口板3の厚みに応じ、且つ金属ケース先端に巻締め
加工を行うことのできる位置に適宜形成する。
【0024】一方、樹脂ケース5は、図2に示すよう
に、樹脂ケースの上端となる開口部には、外周縁から外
方にリング状に突出する突出部10を形成する。この突
出部10の外周と金属ケース6の内周とは、同一径とな
るように形成する。
【0025】そして、図4に示すように、前記金属ケー
ス6の下端側の開口部に、樹脂ケース5の上端部を挿入
する。この時、樹脂ケース5は、上端の突出部10が金
属ケース6の第1係止溝8に当接して、係止されるまで
挿入する。これは、樹脂ケース5の突出部10が金属ケ
ース6の内周面に密着した状態となり、樹脂ケース6は
金属ケース5内部に、突出部10の大きさだけ、一定間
隔を保って挿入された状態となっている。この状態の樹
脂ケース5の外周面と金属ケース6の内周面との間に、
リング状の弾性部材であるゴムリング12を嵌込む。こ
のゴムリング12は、突出部10の下面に密着させる。
【0026】この後、金属ケース6のゴムリングよりも
下方となる下端は、前記ゴムリング12の下面に食込ま
せてゴムリング12を突出部10方向に押圧するよう
に、巻締め加工により押圧部13として形成する。この
押圧部13により、樹脂ケース5の突出部10は、金属
ケース6の第1係止溝8とゴムリング12とにより挟持
され固定された状態となる。したがって、樹脂ケース5
は、ゴムリングを介して金属ケース6と密着状態で接続
される。
【0027】以上のような本実施例による電解コンデン
サに関し、従来の電解コンデンサとの特性比較により、
作用効果を説明する。すなわち、上述したような本実施
例による電解コンデンサ(本発明品A)と共に、コンデ
ンサ素子が金属ケースに収容される従来の電解コンデン
サ(従来品B)を、定格400V−5600μFの85
℃用として製造する。なお、従来品Bは、コンデンサ素
子及び封口板の構成及びリベット部と引出端子の接続は
全く同じであり、コンデンサ素子を収容する収容ケース
の構成が異なっている。
【0028】以上のような本発明品Aと従来品Bをとも
に、加速試験として105℃・400V印加による寿命
試験を、2000時間(h)行った時点での結果につい
て調べた。その結果を、表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】この表において、2000時間の試験後の
コンデンサ素子の確認結果は、ケースの封口板を開口し
て、収容ケース内部について調査した。この結果、両者
は共に、コンデンサ素子から引出している内部引出端子
に、同様に腐食の発生が検出されている。
【0031】ここで、従来品Bでは、収容ケースが金属
からなるため、その内部を目視により確認することは不
可能である。このため、引出端子の腐食に気が付かず、
引き続き試験を継続すると腐食が進行し、最終的には内
部引出端子が断線し、コンデンサの機能を失ってしまう
ことにもなる。このように、従来品Bでは、電解コンデ
ンサの劣化状態を把握できずに、継続して使用すること
になり、コンデンサの機能を失った場合には、使用機器
の信頼性を低下させることになる。
【0032】一方、本発明品Aでは、コンデンサ素子を
収容しているケースが透明樹脂からなるため、ケース内
部の状態を目視により判別することができる。したがっ
て、ケース内部のコンデンサ素子の状態を確認できる。
今回の場合は、ケース外部より、コンデンサ素子の表面
がかなり茶褐色に変色していることが確認されている。
ここで、コンデンサ素子は、電解コンデンサの使用によ
り駆動用電解液が経時劣化し、この結果、経時的に茶褐
色に変色することが知られている。したがって、本発明
品Aでは、コンデンサ素子の変色程度から、電解コンデ
ンサがかなり劣化していると判定できる。これは、収容
ケースの封口板を開口しての確認結果と一致することに
なる。
【0033】以上の試験結果からもわかるように、本実
施例の電解コンデンサによれば、コンデンサ素子の収容
されるケースの一部に透明樹脂が使用されることによ
り、外部からケース内部の状態を確認することができ
る。これにより、収容ケース外部からコンデンサ素子の
変色程度が確認でき、経時劣化の程度を目視により容易
に判別することができる。
【0034】しかも、収容ケースAは、樹脂ケース5の
外周面にリング状に形成された突出部10の周面と、金
属ケース6の内周面が同一径であるため、樹脂ケース5
を金属ケース6内に挿入すると、突出部10が金属ケー
ス6と密着する。さらに、樹脂ケース5の突出部10の
上面が金属ケースの第1係止溝8に係止されると共に、
下面がゴムリング12により固定される。特に、ゴムリ
ング12は、金属ケース6下端に形成された押圧部13
により、突出部10を第1係止溝8方向に押圧すること
になる。これにより、樹脂ケースと金属ケースとが確実
に固定される。以上のように、樹脂ケース5と金属ケー
ス6とが密着固定されて接続されるため、本実施例の収
容ケースAでは、その接続部分は気密性が高い状態を確
保することができる。
【0035】したがって、本実施例では、電解コンデン
サの寿命を正確に且つ容易に予想でき、コンデンサの機
能が失なわれる前の適切な時期に、新しいコンデンサと
交換することが可能となる。これにより、電解コンデン
サを、従来に比べて長時間となる適正な時期まで、安心
して使用することが可能となる。これは、機器に組込ま
れた電解コンデンサの交換回数を減少させることがで
き、この結果、使用機器のコストを低減することもでき
る。しかも、本実施例の電解コンデンサでは、収容ケー
スの気密性が高い状態で保持されるため、ケース内部の
コンデンサ素子等について、外気による劣化を防止する
ことができる。これにより、電解コンデンサを組込んだ
機器においては、コンデンサの機能を失うことなく、優
れたコンデンサ特性及び信頼性を確保して、安心して使
用することができる。
【0036】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、収容ケースの具体的な構成は適宜変
更可能である。例えば、金属ケース6は、金属ケース6
内に透明な樹脂ケース5を挿入した時の位置決め手段と
して、第1係止溝8を形成する以外の構成とすることも
できる。その一例として、図5に示すように、金属ケー
ス6は、下端開口部に外部方向に突出する段部18を形
成する。これにより、金属ケース6は上部に比べ、段部
18よりも下方の内径が大きいことになる。この時、段
部18より下方の内径は、樹脂ケースに形成された突出
部10の外周と同一径となるように構成する。
【0037】このような構成により、金属ケース6の下
端開口部に挿入された樹脂ケース5は、段部18より下
方側の金属ケース内周面を摺動し、その突出部10が段
部18に当接して係止されることになる。この後、前記
実施例と同様にゴムリングを配置し、金属ケース下端を
巻締め加工により押圧部として形成して、これによりゴ
ムリングを段部方向に押圧する。このような構成でも、
前記実施例と同様に、透明な樹脂ケース5と金属ケース
6とを密着固定して気密性の高い接続状態の確保された
収容ケースとすることができ、同様の効果を得ることが
できる。
【0038】さらに、本発明では、樹脂ケースの突出部
を金属ケースの位置決め手段方向に押圧して樹脂ケース
と金属ケースとを密着固定させる押圧手段として、ゴム
リングを使用することに限定されず、弾性及び耐熱性を
有する弾性部材としてリング状の合成樹脂やコイルバネ
などを使用することもできる。なお、樹脂ケースの突出
部には、前記弾性部材を固定するための固定手段とし
て、弾性部材に食込可能となる鋭角突起を形成すること
もできる。さらに、このような弾性部材を使用すること
なく、金属ケースの下端に設ける押圧部により、直接樹
脂ケースを押圧して密着固定することもできる。
【0039】また、本発明では、収容ケースAは、収容
ケースの底面部側となる樹脂ケース5と、収容ケースの
開口側となる金属ケース6の2つのケースから構成され
ることに限定されず、複数個の金属ケースと樹脂ケース
により構成することも可能である。例えば、両端の開口
する円筒状の樹脂ケースの両開口端に、収容ケースの底
面側と開口側となる金属ケースを接続した構成とするこ
ともできる。この場合も、樹脂ケースを金属ケース内部
に挿入して密着固定することにより、高気密性となる接
続を行う。このように構成された収容ケースを使用した
電解コンデンサも、収容ケース内部を目視により確認で
きる。これにより、コンデンサ素子の変色の程度を判断
でき、電解コンデンサの劣化状態を判別することができ
る。
【0040】また、本発明の電解コンデンサ及びその製
造方法では、収容ケース内部の構成についても適宜変更
可能である。例えば、コンデンサ素子の電極や引出端子
がアルミニウムからなることに限定されず、他の材料、
例えばタンタルやニオブ、チタン、マグネシウム、ジル
コニウムなどからなる電極や端子を使用した場合でも同
様の効果を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、コ
ンデンサ素子を収容するケースが、金属ケースと透明な
樹脂ケースとからなり、これらが密着固定により気密性
の高い状態で接続されているため、電解コンデンサの経
時劣化の程度を目視により判断して、寿命を容易に予測
することができ、信頼性に優れた電解コンデンサ及びそ
の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解コンデンサの一実施例を示す要部
正断面図。
【図2】図1を構成する樹脂ケースを示す正断面図。
【図3】図1を構成する金属ケースに関し、樹脂ケース
を挿入して接続する前の状態を示す正断面図。
【図4】図3の金属ケースに図2の樹脂ケースを挿入し
て密着固定により接続した状態を示す正断面図。
【図5】本発明の他の実施例を示す正断面図。
【図6】従来技術の電解コンデンサを示す要部正断面
図。
【符号の説明】
A … 収容ケース 1,21 … コンデンサ素子 2,22 … 引出端子 3,23 … 封口板 4,25 … リベット部 5 … 透明樹脂ケース 6,25 … 金属ケース 8,9 … 係止溝 10 … 突出部 12 … ゴムリング 13 … 押圧部 18 … 段部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁作用金属からなる陽極箔と陰極箔間に
    スペーサを介在して巻回してコンデンサ素子を形成し、
    このコンデンサ素子に駆動用電解液を含浸して収容ケー
    ス内に密閉収容してなる電解コンデンサにおいて、前記
    収容ケースは、金属ケースと透明な樹脂ケースとからな
    り、前記金属ケースの内周面と前記樹脂ケースの端部と
    が密着固定されて接続されていることを特徴とする電解
    コンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記樹脂ケースは、一方の端部が底面と
    なり、他方の端部が開口した円筒状に形成され、その開
    口した端部の外周縁には、外部方向に突出して周面が前
    記金属ケースの内周と同一径となるリング状の突出部が
    設けられ、前記金属ケースは、両端部が開口した円筒状
    に形成され、その一方の開口部の周面には前記樹脂ケー
    スの突出部を係止する位置決め手段が内部方向にリング
    状に突出して形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の電解コンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記樹脂ケースの突出部は、押圧手段に
    より金属ケースの位置決め手段方向に押圧されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の電解コンデンサ。
  4. 【請求項4】 前記押圧手段として、弾性部材が設けら
    れている、又は金属ケースの先端に押圧部が形成されて
    いることを特徴とする請求項3記載の電解コンデンサ。
  5. 【請求項5】 弁作用金属からなる陽極箔と陰極箔間に
    スペーサを介在して巻回してコンデンサ素子を形成し、
    このコンデンサ素子に駆動用電解液を含浸して収容ケー
    ス内に密閉収容してなる電解コンデンサの製造方法にお
    いて、両端部が開口した円筒状の金属ケースに、内部方
    向にリング状に突出する位置決め手段を形成し、一方の
    端部に底面を有して他方の端部が開口した円筒状の透明
    な樹脂ケースに、その開口した外縁部に外部方向に突出
    して周面が前記金属ケースの内周と同一径となるリング
    状の突出部を設け、前記金属ケースの一方の開口部に、
    前記樹脂ケースの開口側の端部を、前記突出部が前記位
    置決め手段に当接するまで挿入し、前記突出部を押圧手
    段により位置決め手段方向に押圧して、樹脂ケースと金
    属ケースを密着固定して収容ケースを形成することを特
    徴とする電解コンデンサの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015127439A (ja) * 2013-12-27 2015-07-09 マルイ鍍金工業株式会社 部分研磨治具

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