JPH08204200A - 薄膜トランジスタ - Google Patents

薄膜トランジスタ

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JPH08204200A
JPH08204200A JP7007246A JP724695A JPH08204200A JP H08204200 A JPH08204200 A JP H08204200A JP 7007246 A JP7007246 A JP 7007246A JP 724695 A JP724695 A JP 724695A JP H08204200 A JPH08204200 A JP H08204200A
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JP
Japan
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source
film
drain
amorphous silicon
semiconductor layer
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Application number
JP7007246A
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English (en)
Inventor
Masahiko Akiyama
政彦 秋山
Toshiya Kiyota
敏也 清田
Takami Ikeda
貴美 池田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】短チャネル化の効果(高速動作)を十分に発揮
できる薄膜トランジスタを提供すること。 【構成】活性層にアモルファスシリコン膜を用いた逆ス
タガ型TFTにおいて、ソース・ドレイン領域のうち、
ソース・ドレイン電極5とコンタクトする部分がn+ 型
μcアモルファスシリコン膜8により形成されているこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜トランジスタ(TF
T)に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロルミネッセンス、発光ダイオ
−ド、プラズマ、液晶等を用いた表示装置は、表示部の
薄型化が可能であるため、テレビ、計測機器、事務機
器、コンピュ−タ等の端末表示装置への用途として発展
が期待されている。
【0003】これら表示装置の中で、近年、薄膜トラン
ジスタをスイッチング素子として用いたアクティブマト
リックス型液晶表示装置(以下、単に液晶表示装置とい
う)が注目されている。
【0004】その理由は、液晶表示装置はクロストーク
が少なく、コントラスト比が100以上と大きく取れる
ので、動画表示などに関して、CRTに匹敵する画質が
得られるなどの利点を有しているからである。
【0005】そして、液晶表示装置は、現在、画質の改
善、画質数の増加、画面サイズの拡大などの改善が進め
られている。このような改善には、TFTの性能を高め
ることが有効であり、特にセルフアライン型TFTは大
幅に性能を高めることができるものと期待される。
【0006】セルフアライン型TFTの特徴は、チャネ
ル長を短くできることにあり、この結果、オン電流を大
きくすることができ、さらに、ゲート電極とソース電極
との重なり、ゲート電極とドレイン電極の重なりが小さ
いので、電極間容量を小さくすることができる。さらに
また、マスク合わせ精度がゆるくても、大画面でも均一
に形成することもできる。
【0007】図10は、従来(特開平1−183854
号公報)のセルフアライン型TFTの構造を示す断面図
である。図中、91はガラス基板を示しており、このガ
ラス基板91上にはゲート電極92が形成されている。
このゲート電極92上にはゲート絶縁膜93が形成され
ており、このゲート絶縁膜93上のうち、ゲート電極9
2と対応する位置にはアモルファスシリコン膜からなる
活性層94が形成されている。
【0008】この活性層94上にはチャネル保護膜95
が形成され、また、活性層94と隣接する両側の部分に
は、n+ 型アモルファスシリコン膜からなるソース・ド
レイン層96が形成されている。ソース・ドレイン層9
6には配線用電極としてのシリサイド層97を介してコ
ンタクトするソース・ドレイン電極98が設けられてい
る。
【0009】このように構成されたTFTにおいて、オ
ン電流を増加させるには、以下のようにすれば良い。す
なわち、チャネル領域においてキャリアの移動度が一定
であれば、チャネル長Lを短くすることにより、チャネ
ル長Lに反比例してオン電流を増加させることができ
る。
【0010】しかし、本発明者等の実験によれば、実際
には、予想される値よりもオン電流が小さくなることを
確認した。これはチャネル領域において移動度が低下す
るように見える現象である。このようにみかけの移動度
が低下すると、TFTの駆動能力の低下するので、高速
動作を望むことはできない。
【0011】さらに、従来のセルフアライン型のTFT
には以下のような問題がある。ソース・ドレイン層96
とソース・ドレイン電極98とのコンタクト抵抗、ソー
ス・ドレイン層96とシリサイド層97とのコンタクト
抵抗を低減するためには、ソース・ドレイン層96であ
るn+ 型アモルファスシリコン膜中のn型不純物の濃度
は高いほうが良い。
【0012】特に、活性層94の材料としてアモルファ
スシリコンを用いた場合には、ソース・ドレイン層96
とソース・ドレイン電極98との間に生じる寄生抵抗が
大きく、せっかくセルフアラインにより短チャネル化が
図れても、みかけの移動度が低下するという問題があ
る。
【0013】したがって、セルフアライン型により実現
される短チャネル化を生かすには、ソース・ドレイン層
96であるn+ 型アモルファスシリコン膜中のn型不純
物の濃度を高くすることは必須である。
【0014】しかしながら、n型不純物の濃度を高くす
ると、ソース・ドレイン電極98がソース・ドレイン層
96やシリサイド層97から剥がれ、TFTのオン電流
が小さくなるという問題がある。
【0015】したがって、従来のセルフアライン型TF
Tを液晶表示装置に適用すると、つまり、アレイ基板の
各画素にスイッチング素子として上記TFTを用いる
と、画面全体でソース・ドレイン電極の剥がれや膨れが
生じ、十分なオン電流が取れなくなる結果、点欠陥が発
生し、表示品位が劣化するという問題が生じる。
【0016】さらに、ソース・ドレイン電極96となる
高不純物濃度のn+ 型アモルファスシリコン膜をエッチ
ングすると、サイドエッチングが5〜10μmと大きく
発生し、所定パターンのソース・ドレイン電極が得られ
なかったり、ソース・ドレイン電極のサイドエッチ量が
局所的にばらついて、性能劣化や信頼性の低下という問
題がある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来のセ
ルフアライン型TFTでは、チャネル長を短くしても、
予想通りにはオン電流が増加せず、高速動作しないとい
う問題があった。また、セルフアライン型により実現さ
れる短チャネル化を生かすために、ソース・ドレイン層
中のn型不純物の濃度を高くしても、ソース・ドレイン
電極がソース・ドレイン層やシリサイド層から剥がれて
オン電流が小さくなるので、高速動作しないという問題
があった。
【0018】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その第1の目的は、ソース・ドレイン電極の剥離
を招かずに、オン電流を十分に増加できる薄膜トランジ
スタを提供することにある。また、本発明の第2の目的
は、チャネル長を短くすることにより、オン電流を十分
に増加できる薄膜トランジスタを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明に係る薄膜トランジスタ(請求項1)
は、基板上に設けられ、1対のソース・ドレイン領域を
有する半導体層と、前記ソース・ドレイン領域の間の前
記半導体層の上部または下部にゲート絶縁膜を介して配
設されたゲート電極と、前記ソース・ドレイン領域に直
接または間接的にコンタクトするソース・ドレイン電極
とを備え、前記ソース・ドレイン電極と直接または間接
的にコンタクトする部分の前記ソース・ドレイン領域の
不純物濃度が、前記ソース・ドレイン領域の他の部分の
それよりも低いことを特徴とする。
【0020】ここで、ソース・ドレイン電極と直接また
は間接的にコンタクトする部分(コンタクト部分)のソ
ース・ドレイン領域の不純物濃度は、具体的には、10
18/cm3 以下の低不純物濃度のことであり、望ましく
値は、1013/cm3 以下である。
【0021】さらに、コンタクト部分の少くとも表面が
低不純物濃度であれば良く、深いところ(コンタクト部
分の深いところ、およびコンタクト部分とはいえない深
いところ)は、高不純物濃度であっても良い。
【0022】ここで、半導体層としては、例えば、シリ
コン層や、ゲルマ層や、シリコンゲルマ層があげられ
る。上記第2の目的を達成するために、本発明に係る薄
膜トランジスタ(請求項2)は、基板上に設けられ、チ
ャネル領域が形成される第1の半導体層と、この第1の
半導体層上に積層して形成され、前記半導体層と同一導
電型の1対のソース・ドレイン領域となる第2の半導体
層と、前記ソース・ドレイン領域の間の前記第1の半導
体層の上部または下部にゲート絶縁膜を介して配設され
たゲート電極と、前記ソース・ドレイン領域に直接また
は間接的にコンタクトするソース・ドレイン電極とを備
え、前記半導体層のうち、前記ソース・ドレイン領域の
半導体層が非晶質半導体からなり、かつ前記ソース・ド
レイン領域の前記半導体層のうち、前記ソース・ドレイ
ン電極と直接または間接的にコンタクトする部分が、結
晶を含む半導体からなることを特徴とする。
【0023】ここで、半導体としては、例えば、シリコ
ンがあげられる。この場合、結晶を含むシリコンとして
は、アモルファスシリコン中に結晶化した領域が存在す
る微結晶シリコン(μc−Si)を用いることが望まし
いが、ほとんどが結晶化している多結晶シリコンを用い
ても良い。具体的に、結晶を含むシリコンとは、結晶シ
リコンの割合が10〜90%のシリコンのことをいう。
【0024】
【作用】本発明(請求項1)によれば、ソース・ドレイ
ン電極と直接または間接的にコンタクトする部分(コン
タクト部分)のソース・ドレイン領域の不純物濃度を他
の部分のそれよりも低くしているので、ソース・ドレイ
ン電極の剥がれを防止できる。
【0025】そして、上記コンタクト部分以外のソース
・ドレイン領域の不純物濃度を上記コンタクト部分のそ
れよりも十分に高くすることにより、ソース・ドレイン
領域の半導体層の寄生抵抗が十分に小さくなるので、オ
ン電流が増加する。これにより、コンタクト抵抗が小さ
くなるので、高速動作が可能となる。
【0026】また、本発明者等の研究によれば、従来の
薄膜トランジスタにおけるみかけの移動度の低下は、ソ
ース・ドレイン領域を形成する非晶質半導体層に存在す
る寄生抵抗に原因があることが明らかになった。
【0027】特に、ソース・ドレイン領域の非晶質半導
体層のうち、ソース・ドレイン電極と直接または間接的
にコンタクトする部分のコンタクト抵抗が大きく、これ
がオン電流の増加を妨げ、みかけの移動度の低下を招く
原因であることが分かった。
【0028】したがって、このような知見に基づいて、
ソース・ドレイン電極と直接または間接的にコンタクト
する部分に結晶を含む半導体層を用いた本発明(請求項
2)によれば、非晶質半導体のみを用いた従来の薄膜ト
ランジスタに比べて、導電率が大幅に増加し、キャリア
の活性化が進み、オン電流が増加する。これにより、コ
ンタクト抵抗が小さくなるので、高速動作が可能とな
る。
【0029】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。 (第1の実施例)図2は、本実施の第1の実施例に係る
アモルファスシリコンTFT(以下、単にTFTとい
う)の平面図である。また、図1は、図2のTFTのA
−A´断面図である。
【0030】本実施例のTFTの特徴は、図1に示すよ
うに、ソース・ドレイン領域の半導体層のうち、シリサ
イド層9を介してソース・ドレイン電極5とコンタクト
する部分の半導体層が、結晶を含む半導体であるn+ 型
マイクロクリスタル(μc)シリコンにより形成されて
いることにある。
【0031】このような部分にn+ 型μcシリコンを用
いたのは以下のような理由による。すなわち、本発明者
等の研究によれば、従来のTFTにおけるみかけの移動
度の低下は、ソース・ドレイン領域を形成する非晶質半
導体層に存在する寄生抵抗に原因があることが明らかに
なった。
【0032】特に、ソース・ドレイン領域の非晶質半導
体層のうち、ソース・ドレイン電極と直接または間接的
にコンタクトする部分のコンタクト抵抗が大きく、これ
がオン電流の増加を妨げ、みかけの移動度の低下の原因
であることが分かった。
【0033】したがって、このような知見に基づいて、
ソース・ドレイン電極5とシリサイド層9を介してコン
タクトする部分に、n+ 型μcシリコン結晶を用いた本
実施例によれば、アモルファスシリコンのみを用いた従
来のTFTに比べて、導電率が大幅に増加し、キャリア
の活性化が進み、オン電流が増加する。これにより、コ
ンタクト抵抗が小さくなるので、高速動作が可能とな
る。
【0034】次に本実施例のTFTの製造方法を図3の
工程断面図を用いて説明する。まず、図3(a)に示す
ように、透光性絶縁基板としてのガラス基板1上に、M
oTa合金からなるゲート電極2をマグネトロンスパッ
タ法などの成膜方法を用いて形成する。
【0035】ここで、ゲート電極2に用いる材料として
は、例えば、Al,Mo,W,Tiなどの金属、これら
金属を積層したもの、またはこれら金属の合金なども用
いることができる。
【0036】また、Al膜等の第1の導電膜をパターニ
ングし、このパターニングされた第1の導電膜を覆うよ
うに、MoTa膜等の第2の導電膜を形成した後、この
第2の導電膜をパターニングして得られた第1、第2の
導電膜からなる積層膜をゲート電極2として用いても良
い。
【0037】また、ガラス基板1の表面に、酸化シリコ
ンなどの絶縁物からなるアンダーコート膜を形成しても
よい。次に同図(a)に示すように、厚さ350nmの
酸化シリコン膜と、厚さ50nmの窒化シリコン膜との
積層膜からなるゲート絶縁膜3、厚さ50nmのアモル
ファスシリコン膜4、窒化シリコンからなる厚さ400
nmのチャネル保護膜6をCVD法により順次形成す
る。
【0038】ここで、チャネル保護膜4の厚さは、20
0〜500nm程度の範囲で変えることができる。ま
た、ゲート絶縁膜3としては、上記積層膜の代わりに、
窒化シリコン膜の単層膜、タンタル酸化膜などの金属酸
化膜、窒化シリコン膜とゲート電極の陽極酸化膜との積
層膜を用いても良い。
【0039】次に同図(a)に示すように、マスクパタ
ーン10となるポジ型フォトレジストを塗布した後、基
板裏面から紫外光11を照射してポジ型フォトレジスト
を露光し、次いでこのポジ型フォトレジストを現像し
て、ゲート電極2とほぼ同じ幅のマスクパターン10を
形成する。
【0040】ここで、現像する前に、通常のマスク露光
によって、図2の破線B−B′に示す方向(チャネル幅
方向)のチャネル保護膜6の端部を決定することができ
るので、本実施例ではその工程を入れている。
【0041】なお、裏面露光を用いずに、マスク露光だ
けで、マスクパターン10を形成していも良い。この場
合、ゲート電極2とのマスク合わせ精度に基づく合わせ
マージンを取る必要があるが、用途によってはそのよう
にしても実用になりうる。
【0042】次に図3(b)に示すように、マスクパタ
ーン10をエッチングマスクに用いて、チャネル保護膜
6をエッチングして所定の形状にした後、n型不純物1
2をアモルファスシリコン膜3にドーピングして、ソー
ス・ドレイン領域のアモルファスシリコン膜3をn+ 型
アモルファスシリコン膜7に変える。
【0043】ここで、n型不純物12としては、リン等
の不純物原子を用いれば良いが、その代わりに、PHx
+ などの不純物イオンを用いても良い。具体的には、水
素ガスで希釈した5%ホルフィンPH3 ガスを放電分解
して、PHx + などのイオンを生成させ、そして、チャ
ネル保護膜6をマスクにして、ドーズ量2×1016/c
m2 、加速電圧30kVの条件で、上記イオンをアモル
ファスシリコン膜3に注入する。この後、活性化のため
のアニールを230℃で行なった。
【0044】なお、イオン注入の条件は、ホスフィンP
H3 が1〜20%、加速電圧が20〜40kV、イオン
ドーズ量が1×1015〜1×1017/cm2 の範囲で変
えることができる。
【0045】次いでn型不純物の活性化のためのアニー
ルを行なう。ここで、アニール温度は200〜300℃
の範囲で適宜変えることができる。また、イオン注入時
に基板温度を200〜300℃に昇温して活性化を促進
させても良い。レジストマスクパターン10はドーピン
グ前に剥離するが、ドーピング後に剥離しても良い。
【0046】また、ドーピング方法は、ここに示した方
法に限らず、質量分離を行なう通常のイオン注入方法
や、レーザを照射してアモルファスシリコン膜3の表面
に接した不純物源から拡散的にドーピングする方法でも
良い。また、上記質量分離は、水素イオンだけを除去す
る簡易的なものでも良い。
【0047】次に図3(c)に示すように、水銀増感光
CVD法により、n+ 型アモルファスシリコン膜7の表
面に、厚さ30nmのn+ 型μcシリコン膜8を選択的
に形成する。
【0048】この成膜条件は、例えば、水素希釈した
0.5%ホスフィンPH3 と100%シランSiH4 と
を混合してシランが10%の割合にし、全体の圧力を
0.2Torr、基板温度は230℃とする。
【0049】本実施例では、光CVD法を用いて、n+
型μcシリコン膜8を選択的に形成したが、他の成膜方
法を用いて良い。例えば、n+ 型μcシリコン膜8の形
成領域にレーザーを照射しながらCVD法により形成す
る方法を用いも良い。プラズマCVD法でも、条件を制
御することで、選択形成が可能となる。
【0050】この後、シリサイド層の形成に先立って、
n+ 型μcシリコン膜8の表面を洗浄する。次に図3
(d)に示すように、全面にMo膜13をスパッタ法に
より形成した後、熱処理より、Mo膜13とn+ 型μc
シリコン膜8とを反応させて、n+ 型μcシリコン膜8
の表面にシリサイド層9を形成する。この後、n+ 型ア
モルファスシリコン膜7、n+ 型μcシリコン膜8、シ
リサイド層9、Mo膜13を所定の島形状にパターニン
グする。
【0051】ここでは、シリサイド層9の材料として、
Moを用いたが、他の金属、例えば、Cr、W、Ti、
Pd、Ni、Co、またはこれらの合金でも良い。ま
た、シリサイド層9を形成した後に、200〜300℃
程度の温度でアニールしても良く、さらに、シリサイド
層9の成膜時に昇温しても良い。
【0052】パターニングの際、島形状を決めるレジス
トパターンが、図2の破線BB′方向に示すチャネル保
護膜6の幅よりも狭いパターンとなるように、エッチン
グする。
【0053】この場合、エッチングとしては、チャネル
保護膜6とシリコン膜との間で選択比が取れるエッチン
グ、例えば、塩素ガスを含む反応性イオンエッチング
(RIE)を用いる。また、パターニングの際、チャネ
ル保護膜6、シリコン膜を同時にエッチングすることも
可能である。
【0054】最後に、未反応のMo膜13を除去した
後、ソース・ドレイン領域のシリサイド層9に接続する
Mo膜とAl膜とのMo/Al積層膜からなるソース・
ドレイン電極5を形成して、図1に示す構造のTFTが
完成する。
【0055】なお、ソース・ドレイン電極5としては、
Mo/Al積層膜以外の導電膜を用いても良い。例え
ば、ITO膜を用いても良い。また、本実施例のTFT
を液晶表示装置のアレイ基板の各画素のスイッチング素
子として用いる場合には、上記ITO膜を画素電極と共
用することも可能である。すなわち、ITO膜をエッチ
ングして、ソース・ドレイン電極5と画素電極と同時に
形成できる。
【0056】本実施例のTFTを調べたところ、n+ 型
μcシリコン膜8とシリサイド層9との間のコンタクト
抵抗は、10-2〜10-4Ωcm2 であった。この値は、
アモルファスシリコン膜のみを用いた従来のTFTのコ
ンタクト抵抗より1〜3桁程低い値である。
【0057】また、本実施例によれば、n+ 型μcシリ
コン膜8からチャネル領域4に至るまでのアモルファス
シリコン膜が、n+ 型に高濃度ドーピングされているの
で、チャネル領域6とソース・ドレイン領域との間の寄
生抵抗も低減できる。
【0058】その結果、チャネル幅W/チャネル長L=
20μm/5μmの場合で、移動度が0.9cm2 /V
sとなった。これはチャネル長L=12μmの従来のT
FTの移動度よりも2割程度大きな値である。
【0059】さらに、同一チャネル長で、本実施例のT
FTと従来のTFTの動作速度を比べたところ、本実施
例のTFTの動作速度は、従来のそれの1.7倍程度速
かった。
【0060】また、n+ 型μcシリコン膜8の膜厚を8
0nm程度と厚くするとシート抵抗が下がり、これによ
り、シリサイド層9を省略しても、全体の寄生抵抗は低
くなり、そして、移動度もシリサイド層9を設けた場合
と同定の値が得られる。
【0061】さらに、成膜条件や成膜方法の改善によ
り、n+ 型μcシリコン膜8の導電率を下げることによ
っても、同様にシリサイド層を省略することができる。
なお、本実施例では、n+ 型アモルファスシリコン膜
は、アモルファスシリコン膜にn型不純物をドーピング
して形成したが、他の方法を用いても良い。
【0062】例えば、CVD法を用いてi型アモルファ
スシリコン膜、μcシリコン膜を順次形成した後に、こ
れらシリコン膜にn型不純物をイオン注入などでドーピ
ングすることにより、n+ 型μcシリコン膜、n+ 型ア
モルファスシリコン膜を形成しても良い。ここで、チャ
ネル部のn+ 型μcシリコン膜、n+ 型アモルファスシ
リコン膜をi型μcシリコン膜とi型アモルファスシリ
コン膜との積層膜にしても良い。
【0063】この場合、上記二つのシリコン膜およびチ
ャネル領域のシリコン膜を同一のCVD装置により形成
することができ、生産性を高めることができる。なお、
本実施例においては、n+ 型アモルファスシリコン膜7
上にn+ 型μcシリコン膜8を形成したが、その理由は
以下の通りである。
【0064】すなわち、本発明者等の研究によれば、i
型アモルファス半導体膜上にi型μcシリコン膜を形成
するよりも、n+ 型アモルファス半導体膜上にn+ 型μ
c半導体膜を形成するほうが、アモルファス半導体膜を
形成しやすく、さらに結晶化率も大きくなることが分か
ったからである。
【0065】なお、本実施例ではシリサイド層9を形成
したが、それを省力することもできる。図1でシリサイ
ド層9が無い構造となるが、その場合、n+ 型μcシリ
コン層8の抵抗と、ならびにソース・ドレイン電極5と
チャネル保護膜6との間の距離を適当に設計すれば良
い。このようなことが可能となるのはn+ 型μcシリコ
ン層8の抵抗の抵抗がn+ 型アモルファスシリコン膜7
のそれより小さいことによる。 (第2の実施例)図4は、本発明の第2の実施例に係る
TFTの製造方法を示す工程断面図である。なお、第1
の実施例に係る図面のTFTと対応する部分には上記図
面と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
【0066】本実施例のTFTが第1の実施例のそれと
異なる点は、まず、配線としてのシリサイド層9がな
く、そして、n+ 型μcシリコン層8およびソース・ド
レイン電極5が、チャネル保護膜6にかかっていること
にある。
【0067】また、製造方法は、図3(b)のドーピン
グ工程の後、図4(a)に示すように、全面に厚さ50
nmのn+ 型μcシリコン膜8をCVD法により形成す
る。次に図4(b)に示すように、ソース・ドレイン電
極5となるMo/Al積層膜などの導電膜を全面に形成
した後、この導電膜およびn+ 型μcシリコン膜8をパ
ターニングして、チャネル保護膜6に一部がかかるソー
ス・ドレイン電極5を形成し、さらに、このソース・ド
レイン電極8をエッチングマスクに用いて、n+ 型μc
シリコン膜8をエッチングして、ソース・ドレイン領域
にn+ μcシリコン膜8を選択的に残置させる。
【0068】本実施例の場合、ソース・ドレイン電極5
は、シリサイド層を介さずに直接ソース・ドレイン領域
のn+ μcシリコン膜8とコンタクトするが、本実施例
でも、n+ 型アモルファスシリコン層7とソース・ドレ
イン電極8との間のコンタクト抵抗を低減でき、第1の
実施例1と同様な効果が得られる。
【0069】なお、本実施例では、ソース・ドレイン電
極5、n+ 型μcシリコン膜8の順でパターニングした
が、逆の順でパターニングしても良い。すなわち、ま
ず、全面にn+ μcシリコン膜8を形成する。次いでこ
のn+ μcシリコン膜8を所定の形状にパターニングし
た後、全面に導電膜を形成し、これをパターニングして
ソース・ドレイン電極8を形成する。 (第3の実施例)図6は、本実施の第3の実施例に係る
TFTの平面図である。また、図5は、図6のTFTの
A−A´断面図である。
【0070】本実施例のTFTの特徴は、ソース・ドレ
イン電極29と直接またはシリサイド層28を介して間
接的にコンタクトする部分(コンタクト部分)のソース
・ドレイン領域の不純物濃度を他の部分のそれよりも低
くしていることにある。これにより、ソース・ドレイン
電極29の剥がれを防止でき、TFT不良を大幅に削減
できる。
【0071】さらに、本実施例では、コンタクト部分以
外のソース・ドレイン領域の不純物濃度をコンタクト部
分のそれよりも十分に高くすることにより、ソース・ド
レイン領域の寄生抵抗を十分に小さくしている。これに
より、オン電流が増加し、コンタクト抵抗が小さくなる
ので、高速化が図れるようになる。
【0072】次の本実施例のTFTの製造方法を説明す
る。まず、図7(a)に示すように、透光性絶縁基板で
あるガラス基板21上に、MoTa合金からなるゲート
電極22をマグネトロンスパッタ法などの成膜法を用い
て形成する。
【0073】ここで、ゲート電極22に用いる材料とし
ては、例えば、Al,Mo,W,Tiなどの金属、これ
ら金属を積層したもの、またはこれら金属の合金なども
用いることができる。
【0074】また、Al膜等の第1の導電膜をパターニ
ングし、このパターニングされた第1の導電膜を覆うよ
うに、MoTa膜等の第2の導電膜を形成した後、この
第2の導電膜をパターニングして得られた第1、第2の
導電膜からなる積層膜をゲート電極22として用いても
良い。
【0075】また、ガラス基板21の表面に、酸化シリ
コンなどの絶縁物からなるアンダーコート膜を形成して
もよい。次に同図(a)に示すように、厚さ350nm
の酸化シリコン膜と、厚さ50nmの窒化シリコン膜と
の積層膜からなるゲート絶縁膜23、厚さ50nmのア
モルファスシリコン膜24、窒化シリコンからなる厚さ
400nmのチャネル保護膜25をCVD法により順次
形成する。
【0076】ここで、チャネル保護膜25の厚さは、2
00〜500nm程度の範囲で変えることができる。ま
た、ゲート絶縁膜23としては、上記積層膜の代わり
に、窒化シリコン膜の単層膜、タンタル酸化膜などの金
属酸化膜、窒化シリコン膜とゲート電極の陽極酸化膜と
の積層膜を用いても良い。
【0077】次に同図(a)に示すように、マスクパタ
ーン30となるポジ型フォトレジストを塗布した後、基
板裏面から紫外光31を照射してポジ型フォトレジスト
を露光し、次いでこのポジ型フォトレジストを現像し
て、ゲート電極22とほぼ同じ幅のマスクパターン30
を形成する。
【0078】ここで、現像する前に、通常のマスク露光
によって、図6の破線B−B′に示す方向のチャネル保
護膜25の端部を決定することができるので、本実施例
ではその工程を入れている。
【0079】なお、裏面露光を用いずに、マスク露光だ
けで、マスクパターン30を形成しても良い。この場
合、ゲート電極23とのマスク合わせ精度に基づく合わ
せマージンを確保する必要があるが、用途によっては合
わせマージンを確保しなくても実用になりうる。
【0080】次に図7(b)に示すように、マスクパタ
ーン30をマスクとして、チャネル保護膜25をエッチ
ングして所定の形状にした後、n型不純物32をアモル
ファスシリコン膜24にドーピングして、ソース・ドレ
イン領域のアモルファスシリコン膜24をn- 型アモル
ファスシリコン膜26に変える。しかる後、マスクパタ
ーン30を剥離する。
【0081】ここで、n型不純物としては、リン等の不
純物原子を用いれば良いが、その代わりに、PHx + な
どの不純物イオンを用いても良い。具体的には、水素ガ
スで希釈した5%ホルフィンPH3 ガスを放電分解し
て、PHx + などのイオンを生成させ、そして、チャネ
ル保護膜25をマスクに用いて、ドーズ量1×1014c
m2 、加速電圧30kVの条件で、上記イオンをアモル
ファスシリコン膜24に注入する。
【0082】なお、上記イオン注入のドーズ量は、ソー
ス・ドレイン領域のn型半導体を形成するには低い値で
あるが、最終的なコンタクト抵抗を下げる意味で効果が
ある。
【0083】次に活性化のためのアニールを230℃で
行なった後、シリサイド層の形成に先立って、n- 型ア
モルファスシリコン膜26の表面を洗浄する。次に図7
(c)に示すように、全面にMo膜33をスパッタ法に
より形成した後、熱処理より、Mo膜33とn- 型アモ
ルファスシリコン膜26とを反応させて、n- 型アモル
ファスシリコン膜26とMo膜33の界面にシリサイド
層28を形成する。n- 型アモルファスシリコン膜2
6、シリサイド層28、Mo膜33を所定の島形状にパ
ターニングする。
【0084】ここでは、シリサイド層28の材料とし
て、Moを用いたが、他の金属、例えば、Cr、W、T
i、Pd、Ni、Co、またはこれらの合金でも良い。
また、シリサイド層28を形成した後に、200〜30
0℃程度の温度でアニールしても良く、さらに、シリサ
イド層28の成膜時に昇温しても良い。
【0085】パターニングの際、島形状を決めるレジス
トパターンが、図6の破線BB′方向に示すチャネル保
護膜25の幅よりも狭いパターンとなるように、エッチ
ングする。
【0086】この場合、エッチングとしては、チャネル
保護膜25とシリコン膜との間で選択比が取れるエッチ
ング、例えば、塩素ガスを含む反応性イオンエッチング
(RIE)を用いる。
【0087】また、パターニングの際、チャネル保護膜
25、シリコン膜を同時にエッチングすることも可能で
ある。このとき、n- 型アモルファスシリコン膜26の
不純物濃度が低いため、サイドエッチを防ぐことがで
き、0.5μm以下という小さいパターン変換差を実現
できる。
【0088】次に未反応のMo膜33を除去した後、図
8(a)に示すように、シリサイド層28に接続するM
o膜とAl膜とのMo/Al積層膜からなるソース・ド
レイン電極29を形成する。
【0089】次に図8(b)に示すように、チャネル保
護膜25、ソース・ドレイン電極29をマスクとして、
高ドーズ量の条件でn型不純物34をアモルファスシリ
コン膜24にドーピングして、ソース・ドレイン領域の
アモルファスシリコン膜24をn+ 型アモルファスシリ
コン膜27に変える。
【0090】ここで、n型不純物としては、リン等の不
純物原子を用いれば良いが、その代わりに、PHx + な
どの不純物イオンを用いても良い。具体的には、水素ガ
スで希釈した5%ホルフィンPH3 ガスを放電分解し
て、PHx + などのイオンを生成させ、そして、チャネ
ル保護膜25をマスクに用いて、ドーズ量1×1016c
m2 、加速電圧30kVの条件で、上記イオンをアモル
ファスシリコン膜24に注入する。この後、活性化のた
めのアニールを230℃で行なった。
【0091】ここで、上記イオン注入の際、シリサイド
層28を介してアモルファスシリコン膜24にイオンを
注入することになるが、シリサイド層28は薄いので、
イオンはアモルファスシリコン膜24に達する。したが
って、イオンがアモルファスシリコン膜24に注入され
ず、+ 型アモルファスシリコン膜27が形成されないと
いう問題は生じない。
【0092】なお、イオン注入の条件は、ホスフィンP
H3 が1〜20%、加速電圧が20〜40kV、イオン
ドーズ量が1×1015〜1×1017/cm2 の範囲で変
えることができる。アニール温度は200〜300℃の
範囲で適宜変えることができる。
【0093】また、n- 型アモルファスシリコン膜26
の形成後に行なうアニールを行なわずに、本工程のアニ
ールで上記アニールを済ますこともできる。さらに、他
の工程のアニールで本工程および上記アニールを済ます
こともできる。
【0094】また、イオン注入時に基板温度を200〜
300℃に昇温して活性化を促進させても良い。ドーピ
ング方法は、ここに示した方法に限らず、質量分離を行
なう通常のイオン注入方法や、レーザを照射してアモル
ファスシリコン膜24の表面に接した不純物源から拡散
的にドーピングする方法でも良い。また、上記質量分離
は、水素イオンだけを除去する簡易的なものでも良い。
【0095】なお、ソース・ドレイン電極29として
は、Mo/Al積層膜以外の導電膜を用いても良い。例
えば、ITO膜を用いても良い。また、本実施例のTF
Tを液晶表示装置のアレイ基板の各画素電極のスイッチ
ング素子として用いる場合には、上記ITO膜を画素電
極と共用することも可能である。すなわち、ITO膜を
エッチングして、ソース・ドレイン電極29と画素電極
と同時に形成できる。
【0096】本実施例のTFTを調べたところ、n+ 型
アモルファスシリコン膜27とシリサイド層28との間
のコンタクト抵抗の値は、10-3Ωcm2 という低い数
値であった。
【0097】これはシリサイド層28を介してn+ 型ア
モルファスシリコン膜27にn型不純物34をドーピン
グしたので、ドーピングしてからシリサイド層28を形
成する場合に比べて、n+ 型アモルファスシリコン膜2
7とシリサイド層28との界面のキャリア濃度が高くな
ったからである。
【0098】また、チャネル幅/チャネル長=20μm
/5μmとした場合、移動度は0.7cm2 /Vsとい
う高い値になった。この値は、図10の従来のTFTに
おいて、チャネル長を12μmとした場合の従来のTF
Tの移動度の値と同程度の大きさである。また、本実施
例のTFTは、チャネル長12μmの従来のTFTのそ
れよりも、6倍程動作速度が速かった。
【0099】また、本実施例のTFTを液晶表示装置の
TFT基板の各画素電極のスイッチング素子として用い
る場合、信号線とゲート線をお互いにショートまたは抵
抗成分を介して接続すると、最後の不純物のドーピング
の際のチャージアップによる生じる不良モードを効果的
に防止できるようになる。
【0100】また、本実施例において、図7(b)の工
程のn型不純物34のドーピングを省略することも可能
である。すなわち、図7(b)の工程でn型不純物34
のドーピングする代わりに、図8(c)に示すように、
ソース・ドレイン領域のアモルファスシリコン膜24上
にシリサイド層28を形成する。この後の工程は、本実
施例の製造方法の説明中のn- 型アモルファスシリコン
膜26をアモルファスシリコン膜24に置き換えたもの
となる。 (第4の実施例)図9は、本発明の第4の実施例に係る
TFTの製造方法を示す工程断面図である。なお、第3
の実施例に係る図面のTFTと対応する部分には上記図
面と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
【0101】本実施例のTFTが第3の実施例のそれと
異なる点は、ソース・ドレイン電極29とソース・ドレ
イン領域との関係が異なることにある。すなわち、本実
施例の場合、ソース・ドレイン領域に占めるn- 型アモ
ルファスシリコン膜26の割合がn+ 型アモルファスシ
リコン膜27のそれよりも大きくなっている。
【0102】これにより、本実施例のTFTは、ソース
・ドレイン領域のソース・ドレイン電極29(大きさは
第3の実施例と同じ)の端部が、n- 型アモルファスシ
リコン膜26とn+ 型アモルファスシリコン膜27との
境界に届かない構造になっている。
【0103】したがって、ソース・ドレイン電極29
は、剥がれの原因となる高不純物濃度の半導体層である
n+ 型アモルファスシリコン膜27と確実にコンタクト
しないので、第3の実施例よりもソース・ドレイン電極
29の剥がれは起き難くなる。
【0104】また、本実施例の場合、n- 型アモルファ
スシリコン膜26が大きくなるが、抵抗上昇の原因とな
るソース・ドレイン領域の寄生抵抗は、シリサイド層2
8とn+ 型アモルファスシリコン膜27とによって低減
されるので、実用上問題は無い。
【0105】製造方法は、まず、図7(b)のドーピン
グ工程の後、n- 型アモルファスシリコン膜26を島状
にパターニングする。次に図9(a)に示すように、レ
ジストパターン35となるネガ型レジストを全面に塗布
し、次いで裏面から紫外光37をネガ型レジストに照射
して露光した後、ネガ型レジストを現像する。
【0106】この結果、ゲート電極22上のネガ型レジ
ストが除去され、同図(a)に示すような所定パターン
のマスクパターン35が得られる。このとき、露光条件
および現像条件を最適にすれば、ゲート端部より外側に
レジストエッジを設けることができる。
【0107】次に同図(a)に示すように、マスクパタ
ーン35をマスクにして、不純物原子を含むイオン36
の注入を行なって、ソース・ドレイン領域のアモルファ
スシリコン膜24をn+ 型アモルファスシリコン膜27
に変える。この後、マスクパターン35を除去してから
アニールを行なってイオン36を活性化させる。
【0108】最後に、図9(b)に示すように、全面に
ソース・ドレイン電極29となる導電膜を形成した後、
この導電膜をパターニングして、ソース・ドレイン電極
29を形成する。このとき、ソース・ドレイン電極29
の端部がn- 型アモルファスシリコン膜26のみとコン
タクトするように、上記導電膜のパターニングを行な
う。
【0109】なお、本実施例では、図9(a)の工程
で、ネガ型レジストからドーピング用のマスクパターン
を作成したが、以下のようにしても良い。すなわち、全
面にITO膜を形成し、このITO膜上にネガ型レジス
トを堆積した後、裏面露光によりマスクパターンを形成
し、さらに、このマスクパターンをエッチングマスクに
用いてITO膜をエッチングして、ITO膜からなるマ
スクパターンを形成し、このマスクパターンに用いて不
純物のドーピングを行なっても良い。
【0110】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。例えば、上記実施例ではシリコン膜を
用いたがこれに限らずSiGeやGeなどの半導体膜を
用いても良い。
【0111】また、上記TFTを液晶表示装置のスイッ
チング素子として用いる場合には、TFT部の全体の上
にパッシベーション膜となる窒化シリコン膜を形成した
り、さらにその上に光の遮蔽を行なう有機材料または無
機材料からなるブラックマトリクス層を形成しても良
い。
【0112】また、上記実施例では、nチャネルのTF
Tを作成したが、pチャネルのTFTを作成することも
できる。また、上記実施例では、ゲート電極が基板上に
形成されるいわゆる逆スタガ構造のTFTを作成した
が、本発明は、ゲート電極が上に位置するいわゆるスタ
ガ構造のTFTにも適用できる。
【0113】また、第1の実施例とその変形例および第
2の実施例で示した構造およびプロセスは相互に入れ替
えることが可能である。その他、本発明の技術的範囲を
逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0114】
【発明の効果】以上詳説したように本発明(請求項1)
によれば、コンタクト部分のソース・ドレイン領域の不
純物濃度を他の部分のそれよりも低くしているので、ソ
ース・ドレイン電極の剥がれを防止できる。
【0115】さらに、コンタクト部分以外のソース・ド
レイン領域の不純物濃度をコンタクト部分のそれよりも
十分に高くすることにより、ソース・ドレイン領域の半
導体層の寄生抵抗を十分に小さくできる。したがって、
寄生抵抗の大幅な減少によって、オン電流が増加し、コ
ンタクト抵抗が低くなるので、高速化が図れるようにな
る。
【0116】また、本発明(請求項2)によれば、活性
層として非晶質半導体層を用いた薄膜トランジスタにお
いて、ソース・ドレイン電極と直接または間接的にコン
タクトする部分(コンタクト部分)の上記非晶質半導体
層を、結晶を含む半導体層に代えることにより、チャネ
ル長を短くしても、非晶質半導体のみを用いた従来の薄
膜トランジスタに比べて、オン電流が増加し、コンタク
ト抵抗が小さくなるので、高速化が図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るアモルファスシリ
コンTFTの断面図
【図2】本発明の第1の実施例に係るアモルファスシリ
コンTFTの平面図
【図3】本発明の第1の実施例に係るアモルファスシリ
コンTFTの前半の製造方法を示す工程断面図
【図4】本発明の第2の実施例に係るアモルファスシリ
コンTFTの後半の製造方法を示す工程断面図
【図5】本発明の第3の実施例に係るアモルファスシリ
コンTFTの断面図
【図6】本発明の第3の実施例に係るアモルファスシリ
コンTFTの平面図
【図7】本発明の第3の実施例に係るアモルファスシリ
コンTFTの前半の製造方法を示す工程断面図
【図8】本発明の第3の実施例に係るアモルファスシリ
コンTFTの後半の製造方法を示す工程断面図
【図9】本発明の第4の実施例に係るアモルファスシリ
コンTFTの製造方法を示す工程断面図
【図10】従来のアモルファスシリコンTFTの素子構
造を示す断面図
【符号の説明】
1…ガラス基板 2…ゲート電極 3…ゲート絶縁膜 4…アモルファスシリコン膜 5…ソース・ドレイン電極 6…チャネル保護膜 7…n+ 型アモルファスシリコン膜(第1の半導体層) 8…n+ 型μcシリコン膜(第2の半導体層) 9…シリサイド層 10…マスクパターン 11…紫外光 12…n型不純物 13…Mo膜 21…ガラス基板 22…ゲート電極 23…ゲート絶縁膜 24…アモルファスシリコン膜 25…チャネル保護膜 26…n- 型アモルファスシリコン膜 27…n+ 型アモルファスシリコン膜 28…シリサイド層 29…ソース・ドレイン電極 30…マスクパターン 31…紫外光 32…n型不純物 33…Mo膜 34…n型不純物 35…マスクパターン 36…イオン 37…紫外光

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に設けられ、1対のソース・ドレイ
    ン領域を有する半導体層と、 前記ソース・ドレイン領域の間の前記半導体層の上部ま
    たは下部にゲート絶縁膜を介して配設されたゲート電極
    と、 前記ソース・ドレイン領域に直接または間接的にコンタ
    クトするソース・ドレイン電極とを具備してなり、 前記ソース・ドレイン電極と直接または間接的にコンタ
    クトする部分の前記ソース・ドレイン領域の不純物濃度
    は、前記ソース・ドレイン領域の他の部分のそれよりも
    低いことを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】基板上に設けられ、チャネル領域が形成さ
    れる第1の半導体層と、 この第1の半導体層上に積層して形成され、前記半導体
    層と同一導電型の1対のソース・ドレイン領域となる第
    2の半導体層と、 前記ソース・ドレイン領域の間の前記第1の半導体層の
    上部または下部にゲート絶縁膜を介して配設されたゲー
    ト電極と、 前記ソース・ドレイン領域に直接または間接的にコンタ
    クトするソース・ドレイン電極とを具備してなり、 前記半導体層のうち、前記ソース・ドレイン領域の半導
    体層は非晶質半導体からなり、かつ前記ソース・ドレイ
    ン領域の前記半導体層のうち、前記ソース・ドレイン電
    極と直接または間接的にコンタクトする部分は、結晶を
    含む半導体からなることを特徴とする薄膜トランジス
    タ。
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