JPH08206021A - 調理鍋ハンドグリップ用のグリップ固定機構 - Google Patents

調理鍋ハンドグリップ用のグリップ固定機構

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JPH08206021A
JPH08206021A JP7304528A JP30452895A JPH08206021A JP H08206021 A JPH08206021 A JP H08206021A JP 7304528 A JP7304528 A JP 7304528A JP 30452895 A JP30452895 A JP 30452895A JP H08206021 A JPH08206021 A JP H08206021A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グリップ固定機構を改良し、片手で僅かな力
で簡便に解離可能かつ再び遊びなく係止可能にすると共
に、簡単に組立て可能な部品から構成する。 【解決手段】 グリップ部材2内には、該グリップ部材
の縦延在方向に対して直角な方向で、切欠き部22で終
わる穿設部24が設けられており、該穿設部内を前記切
欠き部22の方に向かって可動に操作部材4が前記グリ
ップ部材2に紛失不能に支承されており、ばね部材3
が、前記操作部材4の作動によって負荷されると共に形
状嵌合を解消して保持部材1から係止解除可能に構成さ
れており、前記グリップ部材2の切欠き部22がその縦
延在方向で少なくとも部分的に、該切欠き部22内の定
位置に係止された金属製の管状スリーブ23によって内
張りされており、該スリーブが前記ばね部材3の一方の
端部位置を固定する働きを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特許請求の範囲の
請求項1に上位概念として記載した通り、調理鍋からラ
グ状に張出して設けられていて切欠き部を有するグリッ
プ部材によってカバーされる金属製の保持部材と、前記
切欠き部内に固定されて該切欠き部に沿って縦方向に延
在していて前記保持部材と結合可能なばね部材とを備
え、前記保持部材に前記グリップ部材を被せ嵌めて使用
位置に当接させた際に前記ばね部材を前記保持部材に自
動的かつ形状嵌合式に係止できるようにした形式の、グ
リップ部材を使用位置で調理鍋に係止するためのハンド
グリップ用のグリップ固定機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記形式のグリップ固定機構はドイツ連
邦共和国特許出願公開第2264244号明細書に基づ
いてすでに公知であり、かつ予荷重をかけてグリップ部
材を調理鍋に圧着しかつグリップ固定機構の構成エレメ
ント間のすべて遊びを排除するのに適しており、しかも
該グリップ固定機構は比較的製造が簡単である一方、弛
みにくいので、グリップ部材と保持部材との間の確実な
連結が保証される。
【0003】しかしながら他面において多くの場合、保
持部材から簡便に取外せて、かつ該保持部材に再装着す
ることができるようにグリップ部材を構成することが所
望されている。実際例としては、加熱されたオーブン室
で調理鍋を使用したい場合に該調理鍋から所属のグリッ
プ部材を取外せるようにする事例が挙げられる。それと
いうのは、付加的な補助器具を用いることなしに、しか
も加熱されたグリップ部材によってではなくて、保持部
材に再装着された常温のグリップ部材でもって調理鍋を
オーブン室から取出すことが可能になるからである。
【0004】容易に着脱可能なグリップ固定機構はすで
に多年来公知である。
【0005】例えばドイツ連邦共和国特許出願公告第1
256850号明細書には、取外し可能なハンドグリッ
プが記載されており、この場合不動のグリップ部分が、
回動可能な可動のグリップ部分と組合わされており、回
動時にクランプ装置が緊締又は弛緩され、該クランプ装
置を介してハンドグリップは所属の調理鍋に固定されて
いる。このようなグリップ固定機構は取扱いが面倒であ
る。それというのは該グリップ固定機構は、ハンドグリ
ップの固定中又は解離中に両手を必要とするからであ
る。しかも該グリップ固定機構の構造も複雑であり、か
つ発生可能なトルクが低いので、固定は不確実である。
【0006】またドイツ連邦共和国特許出願公開第14
29912号明細書では、幾分単純な構造が開示されて
いる。この場合、着脱可能なグリップは滑り部材を有
し、該滑り部材は、調理鍋に固定された対応部材内を摺
動可能でありかつロック可能である。この場合、グリッ
プを外す場合も係止する場合もグリップ固定機構を操作
するのには片手で充分である。しかしながら予荷重をか
けて確実にかつ遊びなくロックすることは不可能であ
る。例えば、加熱されたオーブン内でグリップを装着す
るのは厄介である。それというのは前記滑り部材を対応
部材内へ挿入する必要があるからである。
【0007】ドイツ連邦共和国特許出願公開第1934
241号明細書では、ハンドグリップは係止機構によっ
て保持部材に固定可能であり、該保持部材は調理鍋の定
位置に固着されておりかつ少なくとも1つの撓み脚片を
有し、該撓み脚片は、ハンドグリップに加えられた曲げ
力によって撓み可能であり、これによって係止機構が解
離される。しかし分離されたハンドグリップを再係止し
ようとする場合にも同様に曲げ力が必要である。係止を
一層確実にしようとするに応じて、所要曲げ力は一層大
きく選ばれねばならないので、例えば加熱されたオーブ
ン内においてはハンドグリップの装着を手早く申し分な
く行なうことはできず、しかも曲げ力を必要としかつハ
ンドグリップの掛け込み操作が繁雑であるため不利であ
る。
【0008】別の着脱可能なグリップ固定機構がスイス
国特許第548190号明細書に基づいて提案されてい
る。所属のハンドグリップを、調理鍋に形成されたフラ
ンジ縁部に固定するために、該フランジ縁部に穿設され
た穴を貫通させられるハンドグリップのロック部材は摩
擦接続によってロックされる。この構成は単純ではある
が、ロック作用を或る程度確実にするためには、例えば
主婦では到底発生させることのできない程の操作力が必
要になる。
【0009】米国特許第3648887号明細書は、ポ
ットに固定された保持部材がグリップを差込むための楕
円形の受容開口を有する形式のグリップ固定機構を開示
している。グリップを位置固定するためにばねが使用さ
れ、該ばねはグリップの切欠き部内に保持されており、
かつ、前記楕円形開口内へ侵入する支持ウェブと協働す
る。グリップを解離するために前記ばねの端部は、グリ
ップ縁部を越えて張出す操作ボタンの形に構成されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、冒頭で述べた形式のグリップ固定機構を改良し、片
手で僅かな力で簡便に解離可能かつ再び遊びなく係止可
能にすると共に、簡単に組立て可能な部品から構成する
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の構成手段は、グリップ部材内には、該グリッ
プ部材の縦延在方向に対して直角な方向で、切欠き部で
終わる穿設部が設けられており、該穿設部内を前記切欠
き部の方に向かって可動に操作部材が前記グリップ部材
に紛失不能に支承されており、ばね部材が、前記操作部
材の作動によって負荷されると共に形状嵌合を解消して
保持部材から係止解除可能に構成されており、前記グリ
ップ部材の切欠き部がその縦延在方向で少なくとも部分
的に、該切欠き部内の定位置に係止された金属製の管状
スリーブによって内張りされており、該スリーブが前記
ばね部材の一方の端部位置を固定する働きを有している
点にある。
【0012】有利な構成では前記ばね部材は、保持脚片
と撓み脚片とから成り、前記保持脚片によって穿設部か
ら離反した方の端部で定位置に保持されており、かつ前
記撓み脚片は、第1の係止エレメントを有する一腕レバ
ーとして構成されており、前記第1の係止エレメント
は、保持部材に成形された第2の係止エレメントと相俟
って係止機構を形成している。操作部材は、グリップ部
材の縦延在方向に対して直角な方向に動かされ、かつば
ね部材も前記切欠き部内で縦方向に延在しているので、
係止を解除するためには操作部材に加える作動力は小さ
くて済む。
【0013】グリップ部材の再固定も厄介な点は全くな
く、特に、グリップ部材の被せ嵌め時に保持部材の横肩
に接触すると共に、その接触に伴なって漸増するばね力
に抗して撓み脚片を不作用位置から次第に旋回させて、
該撓み脚片の係止エレメントを、ばね力の影響下で前記
保持部材の係止エレメント内へ陥入させる摺動斜面が前
記撓み脚片に設けられている場合には、僅かな所要操作
力でグリップ部材を再固定することが可能になる。関与
力は、ばね部材と係止エレメントとの幾何学的な成形に
よって、僅かな操作力にも拘らず遊びのない形状嵌合式
の係止作用を生ぜしめるように構成することができる。
【0014】操作部材によって撓み脚片の自由終端片が
負荷されるのが有利である。このようにすればグリップ
部材の頻繁な解離操作すらも容易に実施可能でありかつ
僅かな労力しか必要としない。これによって両作業操作
つまり着脱操作に著しく馴染み易くなる。
【0015】本発明のグリップ固定機構の特に有利な実
施形態では、グリップ部材の切欠き部が、その縦延在方
向で少なくとも部分的に、前記切欠き部内の定位置で係
止された金属製の管状スリーブによって被覆されてお
り、しかも該切欠き部が実質的に方形状横断面を有して
いるので、前記スリーブも前記横断面に倣っている。従
って、グリップ部材の着脱中における金属製保持部材に
沿ってのスリーブの相対運動は摩耗をあまり惹起しない
ので、この着脱頻度が著しく高い場合でさえも長期間の
耐用寿命が保証されている。
【0016】スリーブが、穿設部から離反した方の側で
全長にわたって、連続的に一貫した縦方向スロットを有
しかつ殊に有利には幾分弾性的に構成されている場合に
は、前記管状スリーブをグリップ部材の切欠き部内へ容
易に導入することが可能になる。しかも前記切欠き部
が、穿設部に対面した方の周壁の側に、1つの縦方向溝
を有し、該縦方向溝内に、ばね部材の保持脚片が挿入さ
れ、かつ、縦方向スロットにより分割されたスリーブの
下壁の接触壁片によって、前記保持脚片が少なくとも部
分的に被覆されて、グリップ部材の縦延在方向に対して
直角な横方向で係止され得る場合には、スリーブの横断
面に対してばね部材を位置固定することが可能である。
またばね部材が、保持脚片と撓み脚片との間に1つの屈
曲部を有し、またスリーブが、穿設部に対面した方の下
壁内でグリップ部材の縦延在方向に対して直角な方向に
複数の横方向スリットを有しており、少なくとも前記屈
曲部が、前記ばね部材をグリップ部材の縦延在方向で前
記スリーブの定位置に係止するように前記横方向スリッ
トの1つに配置されている場合には、前記の縦延在方向
でもばね部材の位置を確保することが可能になる。ばね
部材が、操作部材から離隔した方の端部で屈曲されて、
扁平な保持部材から張出して起立する扁平片を形成して
おり、該扁平片が別の横方向スリット内に配置されてお
り、かつ該扁平片自体はばね部材をグリップ部材の縦延
在方向でスリーブの定位置に係止することによって、更
に確実な位置確保を行なうことが可能である。
【0017】ばね部材とスリーブとは簡単な方式で押抜
き加工と屈曲加工とによって、或いは押出しプレスによ
って完璧に成形可能であるので、高い製作精度も困難を
惹起することはなく、かつグリップ部材との部品の組立
も、補助手段や特殊な固定部材を使用せずに行なうこと
ができる。この作業のために専門知識の必要はない。
【0018】スリーブが、グリップ部材の穿設部の領域
に、前記スリーブから切込み加工、屈曲加工又は類似の
変形加工によって製作された係止片、つまり切欠き部内
へのスリーブの押込み時には戻り弾発し次いで切欠き部
の端壁へのスリーブの当接時には逆鉤状に前記穿設部内
へ陥入することのできる係止片を有している場合には、
必要に応じて予め完全に組付けられたスリーブをグリッ
プ部材の切欠き部内で縦方向で簡便に係止することが可
能である。その場合は該スリーブは切欠き部からもはや
造作なく取り外すことはできない。この取り外しのため
には前記係止片は、適当な工具を用いて(空の)穿設部
を通して該穿設部の領域から押し外されねば成らない。
さもなければ、スリーブが切欠き部の端壁に弾性的に当
接しかつ係止片によって相応の予荷重をかけて穿設部に
接触している場合には特に、グリップ部材内での確実な
座着が保証されている。この目的を達成するために前記
スリーブは、切欠き部の端壁の領域に少なくとも1つの
弾性的な横ウェブを有し、該横ウェブは、前記端壁に突
出成形された支承ウェブに支持されている。その場合、
前記横ウェブをスリーブ内のスリットによって形成する
のが最も簡単である。このようにすればスリーブは予荷
重下で切欠き部内に組付けることができ、前記予荷重
は、穿設部内で接触している係止片と穿設部の壁とに対
する横ウェブのばね作用によって加えられる。
【0019】本発明のグリップ固定機構が完成された場
合、操作部材が切欠き部内で良好にガイドされかつ紛失
不能に配置されているように配慮することが必要であ
る。
【0020】これを殊に有利に行なうためには、スリー
ブは穿設部の領域に操作部材用の開口を有し、該操作部
材は、その作動行程に対して横方向に延びていて係止片
の方に向いて該係止片に被さる前壁側ガイド溝を有し、
該ガイド溝の第1の肩が、前記操作部材に対するばね部
材のばね作用を受けて前記係止片の一方の側に当接する
のに対して、前記ガイド溝の第2の肩は、前記操作部材
の作動時に前記係止片の他方の側に当接し前記操作部材
の作動行程を制限するようにする。その場合前記の第1
と第2の肩の間隔は、操作部材の作動行程によって係止
エレメントの係止解除が可能になるように造作なく選定
することができる。
【0021】操作部材の作動行程の方向に延びるサイド
ガイド溝が操作部材に設けられており、該サイドガイド
溝が、該サイドガイド溝に対して平行にスリーブの隣接
した側壁に設けられた屈曲部又は圧刻部に係合して容易
に摺動できるように構成されている場合には、操作部材
のガイドはなお一層改善される。
【0022】本発明のグリップ固定機構を完璧なものに
するためには、グリップ部材が保持部材に不完全にしか
被さっていず、かつ前記グリップ部材と調理鍋との間に
は、前記保持部材の露出部分を被覆するスペーサスリー
ブが設けられている。その場合、該スペーサスリーブ
は、保持部材上におけるグリップ部材の係止を離脱させ
ないように、両部材に互いに一義的な対応関係を維持さ
せる役目を同時に掌る。スペーサスリーブをグリップ部
材並びに保持部材に結合しておくことが可能である。こ
れに相応してスリーブに保持接合片が設けられ、該保持
接合片にスペーサスリーブが固定されているか、或いは
該スペーサスリーブは保持部材に固定されている。その
場合、スペーサスリーブが特に、閉じられた中空成形体
として構成されている場合には、該スペーサスリーブは
単に摩擦接続式に固定されていてもよい。
【0023】グリップ部材及び操作部材又はその何れか
は、絶縁特性を有するプラスチックからか又は金属から
成っているのが有利である。
【0024】調理鍋に例えばリベット締結された又は溶
接された金属製の保持部材は、逆U形横断面の形状に成
形されているのが殊に有利であり、該逆U形横断面形状
の結合ウェブに複数の保持突起が形成されており、しか
も前記結合ウェブから下向きに屈曲された側壁ストラッ
プが、スリーブの縦方向スロット付き下壁に当接した場
合に、前記保持突起は、前記スリーブの上壁に当接して
前記保持部材を遊びなく係止するようになっている。
【0025】本発明の構成手段によって、明細書の冒頭
で述べた形式のグリップ固定機構の単純な構造を維持し
たままで、前記発明の課題は簡単に解決される。唯一の
付加的な、単純に形成された構成部分、つまり操作部材
が本発明のグリップ固定機構には必要になるものの、依
然としてその組立は単純であり、操作つまり調理鍋から
のグリップ部材の解離もやはり極めて簡便かつ迅速に実
施することができ、かつ、本発明のグリップ固定機構は
格別著しい摩耗作用に曝されることもないので、グリッ
プ部材の着脱操作を、必要に応じて任意に反復すること
ができる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に図面に基づいて本発明の実施
例を詳説する。
【0027】調理鍋KにハンドグリップHを固定するた
めの本発明によるグリップ固定機構は、先ず図1乃至図
3によれば、調理鍋Kに解離不能に固定されて該調理鍋
Kからラグ状に張出した保持部材1と、該保持部材1を
被覆していてばね部材3による係止によって該保持部材
1に着脱自在に固定されているグリップ部材2と、該グ
リップ部材2内に可動に位置している操作部材4とから
成り、該操作部材4を介して、前記保持部材1における
グリップ部材2の係止を解除しかつ該グリップ部材2を
調理鍋Kから取外すことが可能である。
【0028】前記保持部材1は、実質的に逆U形横断面
を有し、該逆U形横断面の上位に位置しているウェブ1
1は複数の陥没部11aを有しかつ複数の切除部11b
(図4)によって中断されている。圧刻成形された保持
突起11cは、ウェブ11の両端から下向きに屈曲され
た側壁ストラップ12と相俟って、グリップ部材2を第
1の方向で遊びなく保持部材1上に載設させるように作
用する。両方の側壁ストラップ12は、前記第1の方向
に対して垂直な第2の方向でも遊びを生ぜしめないよう
に相互に隔てられている。保持部材1の自由端部に位置
していて陥没成形された横肩11eは、前記ばね部材3
を係止するための係止エレメント11dも形成してい
る。保持部材1は調理鍋7に点溶接又はリベット締結に
よって固定されている。この固定的な締結のために保持
部材1の側壁ストラップ12の調理鍋側端部は数回屈曲
されて支持接合片12aを形成している。
【0029】グリップ部材2はプラスチックから成り、
かつ、グリップ部材2の縦方向(長手方向)に沿って一
方の端壁21まで延在する中央の切欠き部22によって
空洞化されており、該切欠き部22は、グリップ部材2
が使用可能状態(図1)に位置している場合には、保持
部材1のほぼ全体をカバーしている。この場合、ほぼ方
形横断面であって何れにせよ保持部材1の横断面にほぼ
倣う前記切欠き部22の周壁220は、保持部材1に直
接接するのではなくて、むしろ切欠き部22は薄肉の金
属製のスリーブ23によって内張りされている。該スリ
ーブ23は、保持部材1のウェブ11と側壁ストラップ
12に概ね接触しており、かつ、そこでは全壁状に構成
されている。
【0030】グリップ部材2のシャンクには、外側から
前記切欠き部22にまで達している穿設部24が設けら
れており、該穿設部24内で操作部材4が切欠き部22
に対して直角方向に可動に、かつ、グリップ部材2を把
持する手の母指によって無理なく作動できるように設け
られている。図1と図3とを対比すれば良く判るよう
に、グリップ部材2をすでに係止した状態では保持部材
1の端部は前記穿設部24の直前に位置している。前記
スリーブ23の(図面で見て)上壁23aは、この部位
に開口23bを有し、該開口から係止片23cが折り返
されており、該係止片は、切欠き部22内へスリーブ2
3を挿入する際に周壁220によって弾性的に押し下げ
られ、かつ穿設部24内へ該係止片が陥入する際に弾発
して前記スリーブ23をグリップ部材2に係止するよう
に構成されている。
【0031】スリーブ23の側壁23dに対応成形され
た屈曲部又は圧刻部(図示せず)を介してガイドされる
サイドガイド溝を操作部材4に設けておくことも可能で
あり、このように構成すれば操作部材4はその作動方向
で幾重にもガイドされることになる。
【0032】切欠き部22の端壁21に隣接した方のス
リーブ23の端部では側壁23d内に、前記端壁21に
対して平行なスリット23eが、夫々横ウェブ23fを
残して打抜かれており、該横ウェブは、スリーブ23が
軸方向ばね作用をもって端壁21の支承ウェブ21aに
当接できるように設計されている。この構成手段は、係
止片23cが穿設部24内に陥入するときに、このよう
なばね作用を生じさせるために講じられている。このよ
うにしてスリーブ23は予荷重をかけて切欠き部22内
にロックされている。
【0033】更にまた係止片23cは、操作部材4の前
壁面側のガイド溝41と相俟って、該操作部材の作動行
程を制限しかつ該操作部材を紛失不能にグリップ部材2
内に配置するために役立つ。図7から判るように、ガイ
ド溝41はほぼ係止片23cの幅に形成されている。係
止片23cの最大高さは、前記ガイド溝41の第1の肩
41aによって保持部材1にグリップ部材2を係止でき
る一方、第2の肩41bによってグリップ部材の係止を
解除できるように制限される。ガイド溝41から離反し
た方の、操作部材4の背壁面42は半円筒体として構成
されているので、穿設部24の対応成形された背壁24
aに沿って易動ガイドされる。操作部材4の操作面43
は操作をし易くするために球面状に形成されている。
【0034】スリーブ23の、開口23bに対向して位
置している下壁23gは、中央の連続した縦方向スロッ
ト23hによって分割されており(図6及び図7参
照)、従ってスリーブ23はその全長にわたって軽度の
予荷重をかけて(ひいては遊びなく)切欠き部22内に
定着され、該切欠き部22内では、スリーブ23の下壁
23gの下側に、フラットな縦方向溝22aが形成され
ており、該縦方向溝は、ばね部材3の静止した保持脚片
31を収容するためのものであり、該保持脚片に続いて
可動の撓み脚片32が屈曲成形されている。縦方向溝2
2aは縦方向スロット23hよりも幅広でありかつ保持
脚片31の幅に適合されているので、ばね部材3は縦方
向溝22aに対して横方向では不動である。全体として
は縦方向に延在しているばね部材3に配設されたほぼ直
角に曲げられた第1の屈曲部33が、下壁23gに対応
穿設された(図面からは認知できない)第1の横方向ス
リットを介して貫通しているので、ばね部材3はその縦
方向でもグリップ部材2の定位置に係止されている。第
2の横方向スリットは、保持脚片31の自由端部で起立
された扁平片34のために設けられており、該扁平片
は、前記ばね部材3を更に確実に位置確保するためのも
のである。
【0035】撓み脚片32には、前記第1の屈曲部33
に続いて摺動斜面35が設けられており、該摺動斜面
は、グリップ部材2の嵌装時に(図3)撓み脚片32を
横肩11eに沿って、しかも前記第1の屈曲部33を中
心として予荷重をかけつつ押し曲げ、前記摺動斜面35
に続く第2の屈曲部36によって形成された第1の係止
エレメント37が、第2の係止エレメント11dへ陥入
してグリップ部材2を保持部材1に係止するに至る。前
記第1と第2の両屈曲部33,36はZ字形であり、し
かも第2の屈曲部36は、作動部材4に弾性的に接触す
る終端片38へ移行している。
【0036】調理鍋Kとグリップ部材2との間には、グ
リップ部材2によって被覆されていない保持部材1の未
被覆部分が残存している。該未被覆部分は、オーバーラ
ップした板金で製作された管状スペーサスリーブ5(図
6)によって被覆される。該管状スペーサスリーブ5は
保持部材1に固定しておくこともグリップ部材2に固定
しておくこともできる。しかし又、該管状スペーサスリ
ーブ5を、グリップ部材2の解離時に紛失しないように
するために、単なる摩擦接続によって保持部材1及びグ
リップ部材2の何れか一方に固定しておくことも可能で
ある。該管状スペーサスリーブ5は、例えば図1、図2
及び図6に示したようにグリップ部材2に引込み成形さ
れた保持カラー25に軽度の弾性作用をもって被せ嵌め
られていてもよい。又これに代えて管状スペーサスリー
ブ5をスリーブ23の保持接合片23iに固定すること
(図5)、或いは調理鍋Kに保持部材1を固定している
支持接合片12aに装着すること(図4)も可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】調理鍋に係止された本発明のグリップ固定機構
の略示縦断面図である。
【図2】グリップ固定機構が相応に係止解除されて調理
鍋から外されたグリップ部材の略示縦断面図である。
【図3】外されたグリップ部材を再係止途上の中間位置
状態で示した図1相当のグリップ固定機構の略示縦断面
図である。
【図4】図1に示した矢印Xの方向に見た略示部分断面
図である。
【図5】図2に示した矢印Yの方向に見た部分的な略示
破断図である。
【図6】図2のA−A断面線に沿った略示横断面図であ
る。
【図7】図2のB−B断面線に沿った略示横断面図であ
る。
【符号の説明】
H ハンドグリップ、 K 調理鍋、 1 保持
部材、 2 グリップ部材、 3 ばね部材、 4
操作部材、 5 管状スペーサスリーブ、 11
ウェブ、 11a 陥没部、 11b 切除
部、 11c保持突起、 11d 第2の係止エレメ
ント、 11e 横肩、 12側壁ストラップ、 1
2a 支持接合片、 21 一方の端壁、 21a
支承ウェブ、 22 切欠き部、 22a フラッ
トな縦方向溝、 23金属製のスリーブ、 23a
上壁、 23b 開口、 23c 係止片、 23
d 側壁、 23e スリット、 23f 横ウ
ェブ、 23g 下壁、 23h 縦方向スロッ
ト、 23i 保持接合片、 24穿設部、 24a
背壁、 25 保持カラー、 31 静止した
保持脚片、 32 可動の撓み脚片、 33 第1
の屈曲部、 34 扁平片、 35 摺動斜面、
36 第2の屈曲部、 37 第1の係止エレメン
ト、 38 終端片、 41 ガイド溝、 41a
第1の肩、 41b 第2の肩、 42 背壁
面、 43 操作面、 220 周壁

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理鍋(K)からラグ状に張出して設け
    られていて切欠き部(22)を有するグリップ部材
    (2)によってカバーされる金属製の保持部材(1)
    と、前記切欠き部(22)内に固定されて該切欠き部に
    沿って縦方向に延在していて前記保持部材(1)と結合
    可能なばね部材(3)とを備え、前記保持部材(1)に
    前記グリップ部材(2)を被せ嵌めて使用位置に当接さ
    せた際に前記ばね部材(3)を前記保持部材(1)に自
    動的かつ形状嵌合式に係止できるようにした形式の、グ
    リップ部材(2)を使用位置で調理鍋(K)に係止する
    ためのハンドグリップ(H)用のグリップ固定機構にお
    いて、グリップ部材(2)内には、該グリップ部材の縦
    延在方向に対して直角な方向で、切欠き部(22)で終
    わる穿設部(24)が設けられており、該穿設部内を前
    記切欠き部(22)の方に向かって可動に操作部材
    (4)が前記グリップ部材(2)に紛失不能に支承され
    ており、ばね部材(3)が、前記操作部材(4)の作動
    によって負荷されると共に形状嵌合を解消して保持部材
    (1)から係止解除可能に構成されており、前記グリッ
    プ部材(2)の切欠き部(22)がその縦延在方向で少
    なくとも部分的に、該切欠き部(22)内の定位置に係
    止された金属製の管状スリーブ(23)によって内張り
    されており、該スリーブが前記ばね部材(3)の一方の
    端部位置を固定する働きを有していることを特徴とす
    る、調理鍋ハンドグリップ用のグリップ固定機構。
  2. 【請求項2】 ばね部材(3)が、保持脚片(31)と
    撓み脚片(32)とから成り、前記保持脚片(31)に
    よって穿設部(24)から離反した方の端部で定位置に
    保持されており、かつ前記撓み脚片(32)が、第1の
    係止エレメント(37)を有する一腕レバーとして構成
    されており、前記第1の係止エレメントは、保持部材
    (1)に成形された第2の係止エレメント(11d)と
    相俟って係止機構を形成している、請求項1記載のグリ
    ップ固定機構。
  3. 【請求項3】 グリップ部材(2)の被せ嵌め時に保持
    部材(1)の横肩(11e)に接触すると共に、その接
    触に伴なって漸増するばね力に抗して撓み脚片(32)
    を不作用位置から次第に旋回させて、該撓み脚片(3
    2)の係止エレメント(37)を、ばね力の影響下で前
    記保持部材(1)の係止エレメント(11d)内へ陥入
    させる摺動斜面(35)が前記撓み脚片(32)に設け
    られている、請求項2記載のグリップ固定機構。
  4. 【請求項4】 操作部材(4)によって撓み脚片(3
    2)の自由終端片(38)が負荷される、請求項2又は
    3記載のグリップ固定機構。
  5. 【請求項5】 切欠き部(22)が実質的に方形横断面
    を有している、請求項1から4までのいずれか1項記載
    のグリップ固定機構。
  6. 【請求項6】 スリーブ(23)が、穿設部(24)か
    ら離反した方の側で全長にわたって、連続的に一貫した
    縦方向スロット(23h)を有しかつ幾分弾性的に構成
    されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の
    グリップ固定機構。
  7. 【請求項7】 切欠き部(22)が、穿設部(24)に
    対面した方の周壁(220)の側に、1つの縦方向溝
    (22a)を有しており、該縦方向溝内に、ばね部材
    (3)の保持脚片(31)が挿入され、かつ、縦方向ス
    ロット(23h)により分割されたスリーブ(23)の
    下壁(23g)の接触壁片によって、前記保持脚片(3
    1)が少なくとも部分的に被覆されて、グリップ部材
    (2)の縦延在方向に対して直角な方向で係止される、
    請求項5又は6記載のグリップ固定機構。
  8. 【請求項8】 ばね部材(3)が、保持脚片(31)と
    撓み脚片(32)との間に1つの屈曲部(33)を有
    し、またスリーブ(23)が、穿設部(24)に対面し
    た方の下壁(23g)内でグリップ部材(2)の縦延在
    方向に対して直角な方向に複数の横方向スリットを有し
    ており、少なくとも前記屈曲部(33)が、前記ばね部
    材(3)をグリップ部材(2)の縦延在方向で前記スリ
    ーブ(23)の定位置に係止するように前記横方向スリ
    ットの1つに配置されている、請求項5から7までのい
    ずれか1項記載のグリップ固定機構。
  9. 【請求項9】 ばね部材(3)が、操作部材(4)から
    離隔した方の端部で屈曲されて、扁平な保持部材(1)
    から張出して起立する扁平片(34)を形成しており、
    該扁平片(34)が別の横方向スリット内に配置されて
    おり、かつ該扁平片それ自体はばね部材(3)をグリッ
    プ部材(2)の縦延在方向でスリーブ(23)の定位置
    に係止している、請求項8記載のグリップ固定機構。
  10. 【請求項10】 スリーブ(23)が、グリップ部材
    (2)の穿設部(24)の領域に、前記スリーブ(2
    3)から切込み加工、屈曲加工又は類似の変形加工によ
    って製作された係止片(23c)、つまり切欠き部(2
    2)内へのスリーブ(23)の押込み時には戻り弾発し
    次いで切欠き部(22)の端壁(21)へのスリーブ
    (23)の当接時には逆鉤状に前記穿設部(24)内へ
    陥入することのできる係止片(23c)を有している、
    請求項1から9までのいずれか1項記載のグリップ固定
    機構。
  11. 【請求項11】 スリーブ(23)が、切欠き部(2
    2)内に係止されている場合には該スリーブは穿設部
    (24)の領域に操作部材(4)用の開口(23b)を
    有し、該操作部材(4)が、その作動行程に対して横方
    向に延びていて係止片(23c)の方に向いて該係止片
    に被さる前壁側ガイド溝(41)を有し、該ガイド溝
    (41)の第1の肩(41a)が、前記操作部材(4)
    に対するばね部材(3)のばね作用を受けて前記係止片
    (23c)の一方の側に当接するのに対して、前記ガイ
    ド溝(41)の第2の肩(41b)は、前記操作部材
    (4)の作動時に前記係止片の他方の側に当接し前記操
    作部材(4)の作動行程を制限する、請求項10記載の
    グリップ固定機構。
  12. 【請求項12】 操作部材(4)の作動行程によって係
    止エレメント(11d;37)の係止を解除できるよう
    に、第1の肩(41a)と第2の肩(41b)との間隔
    が選ばれている、請求項11記載のグリップ固定機構。
  13. 【請求項13】 操作部材(4)の作動行程の方向に延
    びるサイドガイド溝が操作部材(4)に設けられてお
    り、該サイドガイド溝は、該サイドガイド溝に対して平
    行にスリーブ(23)の隣接した側壁(23d)に設け
    られた屈曲部又は圧刻部に係合して容易に摺動できるよ
    うに構成されている、請求項1から12までのいずれか
    1項記載のグリップ固定機構。
  14. 【請求項14】 スリーブ(23)が切欠き部(22)
    の端壁(21)に弾性的に当接し、かつ係止片(23
    c)によって相応の予荷重をかけて穿設部(24)に当
    接する、請求項10から13までのいずれか1項記載の
    グリップ固定機構。
  15. 【請求項15】 スリーブ(23)が切欠き部(22)
    の端壁(21)の領域に少なくとも1つの弾性的な横ウ
    ェブ(23f)を有し、該横ウェブが、前記端壁(2
    1)に突出成形された支承ウェブ(21a)に支持され
    ている、請求項14記載のグリップ固定機構。
  16. 【請求項16】 横ウェブ(23f)が、スリーブ(2
    3)内のスリット(23e)によって形成されている、
    請求項15記載のグリップ固定機構。
  17. 【請求項17】 グリップ部材(2)が保持部材(1)
    に不完全にしか被さっていず、かつ前記グリップ部材
    (2)と調理鍋(K)との間には、前記保持部材(1)
    の露出部分を被覆するスペーサスリーブ(5)が設けら
    れている、請求項1から16までのいずれか1項記載の
    グリップ固定機構。
  18. 【請求項18】 スリーブ(23)に保持接合片(23
    i)が設けられ、該保持接合片にスペーサスリーブ
    (5)が固定されている、請求項17記載のグリップ固
    定機構。
  19. 【請求項19】 スペーサスリーブ(5)が保持部材
    (1)に固定されている、請求項17記載のグリップ固
    定機構。
  20. 【請求項20】 スペーサスリーブ(5)が摩擦接続に
    よって固定されている、請求項17から19までのいず
    れか1項記載のグリップ固定機構。
  21. 【請求項21】 スペーサスリーブ(5)が、閉じられ
    た中空成形体として構成されている、請求項17から2
    0までのいずれか1項記載のグリップ固定機構。
  22. 【請求項22】 グリップ部材(2)及び操作部材
    (4)又はその何れかがプラスチック又は金属から成っ
    ている、請求項1から21までのいずれか1項記載のグ
    リップ固定機構。
  23. 【請求項23】 保持部材(1)が逆U形横断面の形状
    に成形されており、該逆U形横断面形状の結合ウェブ
    (11)に複数の保持突起(11c)が形成されてお
    り、しかも前記結合ウェブ(11)から下向きに屈曲さ
    れた側壁ストラップ(12)が、スリーブ(23)の縦
    方向スロット付き下壁(23g)に当接した場合に前記
    保持突起(11c)が前記スリーブ(23)の上壁(2
    3a)に当接して前記保持部材(1)を遊びなく係止す
    る、請求項1から22までのいずれか1項記載のグリッ
    プ固定機構。
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