JPH08207307A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH08207307A
JPH08207307A JP1588995A JP1588995A JPH08207307A JP H08207307 A JPH08207307 A JP H08207307A JP 1588995 A JP1588995 A JP 1588995A JP 1588995 A JP1588995 A JP 1588995A JP H08207307 A JPH08207307 A JP H08207307A
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JP
Japan
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ink
electrode
charged particles
ejection port
ejection
Prior art date
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Application number
JP1588995A
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English (en)
Inventor
Takeo Miki
武郎 三木
Masashi Hiroki
正士 廣木
Tadayoshi Ono
忠義 大野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はヘッド先端部におけるインク液厚の変
動を少なくして安定したインクの供給を可能とし、ま
た、回収されるインクに混入する障害物を除去して安定
して再利用できるインクジェット記録ヘッドを提供する
ことを目的とする。 【構成】本発明は、互いに対向する電極2,3間に、絶
縁性液体中に帯電粒子を分散させてなるインク7を流通
させるとともに、前記インク7を記録媒体に対向するよ
うに配置された吐出口へ供給するインク流路9と、前記
電極2に画像信号に応じた電圧を印加して、前記帯電粒
子からなる凝集物を、前記吐出口から記録媒体上に飛翔
させる信号電圧電源22と、前記帯電粒子が吐出したイ
ンク7を回収するインク回収路10と、前記回収路10
と、前記インク流路9との間に設けられ、前記吐出口近
傍に堆積するインクを吸引して前記インク回収路10に
導く多孔性部材6とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルプリンタに
備えられるインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルプリンタ分野では、イ
ンクジェット記録が広く普及している。しかし、従来の
インクジェットプリンタでは、色材として染料を使用し
ているため、(1)画像の耐光性が悪い、(2)画像の
保存性が悪い、等の問題があった。
【0003】そこで、色材に顔料粒子を使用することに
より、上記染料性インクの問題点を解決する記録装置が
開発されている。この記録装置の飛翔原理を説明する。
【0004】電気的に導電性のインク供給チューブが、
基台内にあり、顔料粒子を含むインクはインク供給チュ
ーブ内に供給される。インク供給チューブ先端は、イン
ク流れ方向に対して30度の角度で切断され、インク供
給チューブ先端の吐出位置は、小さな曲率半径を有して
いる。インク供給チューブは電源により電位が与えられ
る。さらに、インク供給チューブ先端方向の記録ヘッド
から離れた位置に、接地電圧にされた対向電極がある。
また、インク供給チューブに供給され、飛翔しなかった
残留インクは、インク流れ誘導材により残留インク回収
路に誘導される。インク流れ誘導により誘導された残留
インク回収路内のインクは、図示しないポンプにより図
示しないインクタンクへ回収される。
【0005】インク供給チューブに与えられている電圧
と同極性に帯電した顔料粒子(以下トナーと称する。)
を含むインク液が図示しない供給装置により供給チュー
ブに供給されると、インク液は飛翔ポイントであるイン
ク供給チューブ先端に向かって移動する。電圧がインク
供給チューブに与えられると、インク供給チューブ先端
の吐出位置では、対向電極との距離が近く、さらに尖端
形状のため、強い電界集中が生じる。電界が集中したイ
ンク供給チューブ先端の吐出位置近傍のインク液内の帯
電トナーは、その強い電界集中のためトナーは静電吸引
力により、吐出位置の対向電極方向に移動する。吐出位
置に移動したトナーは、インク液の表面張力によりイン
ク液から飛翔することができず、吐出位置先端近傍に留
まる。さらに多くのトナーが上記行程を経て、同じ位置
に留まる。吐出位置近傍に留まっているトナーは、微小
な領域に閉じ込められるため、一つの凝集物となる。イ
ンク供給チューブに与えられる電位をさらに上げ、静電
吸引力を強くしていくと、インク液の表面張力よりも静
電吸引力が勝り、インク液から上記顔料凝集物が対向電
極方向に飛翔する。
【0006】上記飛翔原理に基づく記録装置では、従
来、インクジェット記録のような飛翔小滴サイズに対応
したノズルを用いないので、ノズル詰まりの心配がなく
顔料粒子を用いることができる。このため、従来のイン
クジェット記録の問題点であった、画像の保存性、耐光
性等の問題は解決される。
【0007】つぎに、上記飛翔原理をさらに詳細に説明
する。インクは、吐出位置方向に流れている。インク供
給チューブにはバイアス電位が与えられ、吐出位置近傍
には図示しない対向電極との間に電位が生じており、吐
出位置には強い電界が生じている。このとき、インク内
部の電界の方向と強度は、インク供給チューブ表面から
インク液表面方向に向き、インク供給チューブ先端に行
くほど強い電場となっている。インク供給チューブに与
えられた電位と同極性に帯電しているトナーは、電気泳
動効果により電界の方向、すなわちインク液表面へと集
まっていく。インク供給チューブ先端の吐出位置に近づ
くほど電界強度が強くなるため、インク液表面のトナー
含有濃度はインク供給チューブ先端に近づくほど高くな
る。さらに、最も電界強度の強い吐出位置では、もはや
トナー粒子個々に分散できなくなるほどトナー濃度が高
まり、ついにはトナーの凝集物が形成される。トナー凝
集物にはバイアス電位による対向電極方向への静電吸引
力が作用するが、表面張力に打ち勝つほど大きくないた
め、飛翔することはない。画像信号電圧をインク供給チ
ューブに重畳印加することにより、上記トナー凝集物に
より強い静電吸引力を作用させることにより、トナー凝
集物は表面張力による束縛を脱して対向電極に向かって
飛翔させることができる。
【0008】上記の飛翔原理に基づく記録装置では、吐
出位置近傍を流れるインクの液厚が飛翔メカニズムの重
要なパラメータとなる。上記説明したように、吐出位置
近傍の電界によるトナーの電気泳動効果によりインク液
表面に高トナー濃度部分を形成する場合、インク供給チ
ューブ表面とインク液表面に垂直な方向と所望の強度を
有する電界を形成する必要がある。しかし、インク液は
絶縁性の液体、つまり誘電体であり、誘電体であるイン
ク液の厚さが変化すると、その内部の電界の分布が変化
してしまう。このため、例えばインク液の厚みが厚くな
ると電界のもっとも集中する部位(チューブ先端)とト
ナーが凝集する部位が離れてしまうため、トナーの凝集
体に強い静電吸引力を生じさせる電界が作用せずトナー
凝集物を含む小滴飛翔が起こらない、所望の小滴サイズ
が得られない等の問題が生じてしまう恐れがある。した
がって、吐出位置近傍を流れるインクの液厚を制御する
ことが上記記録装置のポイントとなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の記録装置には以下のような問題点があった。上記の
ように、液体内のトナーを多く含むインクを飛翔させる
記録装置では、吐出位置近傍を流れるインク流の厚さが
トナー飛翔に強く影響を与える。ヘッド先端の汚れ等に
よる吐出位置近傍のインク供給量の変化、あるいは記録
開始時のインク供給量変化、等にともなうインク液厚の
変動により、記録画像の濃度の不均一、記録画像の濃度
低下、あるいは小滴が飛翔しないドット抜け等が起こる
虞れがあった。
【0010】さらに、上記従来の記録装置では、未使用
インクを流れ誘導材により回収路に誘導して、回収路か
らポンプにより回収タンクへと回収しているが、上記理
由によるインク液液厚の変動が上記流れ誘導材では誘導
できない程大きくなった場合、回収路にインクが回収さ
れず、記録ヘッド周辺を汚してしまう虞れがあった。
【0011】また、従来記録ヘッドでは記録に利用され
なかったインクはインク吐出位置からインク回収路を介
して回収再利用される。しかし、インク吐出位置でイン
クは外気にさらされ外部よりインクに紙粉、綿ぼこりな
どのインク飛翔に悪影響を与える障害物が混入する問題
があった。
【0012】そこで、本発明はヘッド先端部におけるイ
ンク液厚の変動を少なくして安定したインクの供給を可
能とし、未使用インクに混入する障害物を除去して安定
して再利用できるインクジェット記録装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、請求項1記載のものは、互いに対向する電極
間に、絶縁性液体中に帯電粒子を分散させてなるインク
を流通させるとともに、前記インクを記録媒体に対向す
るように配置された吐出口へ供給するインク流路と、前
記電極に画像信号に応じた電圧を印加して、前記帯電粒
子からなる凝集物を、前記吐出口から記録媒体上に飛翔
させる電圧印加手段と、前記帯電粒子が吐出したインク
を回収するインク回収手段と、前記回収手段と、前記イ
ンク流路との間に設けられ、前記吐出口近傍に堆積する
インクを吸引して前記インク回収手段に導く吸引手段と
を有する。
【0014】請求項3記載のものは、互いに対向する電
極間に、絶縁性液体中に帯電粒子を分散させてなるイン
クを流通させるとともに、前記インクを記録媒体に対向
するように配置された吐出口へ供給するインク流路と、
前記電極に画像信号に応じた電圧を印加して、前記帯電
粒子からなる凝集物を、前記吐出口から記録媒体上に飛
翔させる電圧印加手段と、前記帯電粒子が吐出したイン
クを回収するインク回収手段と、前記回収手段と、前記
インク流路との間に前記電極の先端部に対向しない状態
で設けられ、前記吐出口近傍に堆積するインクに接触し
て吸引し前記インク回収手段に導く吸引手段とを有す
る。
【0015】請求項4記載のものは、互いに対向する電
極間に、絶縁性液体中に帯電粒子を分散させてなるイン
クを流通させるとともに、前記インクを記録媒体に対向
するように配置された吐出口へ供給するインク流路と、
前記電極に画像信号に応じた電圧を印加して、前記帯電
粒子からなる凝集物を、前記吐出口から記録媒体上に飛
翔させる電圧印加手段と、前記帯電粒子が吐出したイン
クを回収するインク回収手段と、前記回収手段と、前記
インク流路との間に前記電極の先端部に対向しない状態
で設けられ、かつ、前記電極の配列幅以上の幅寸法を有
し、前記吐出口近傍に堆積するインクに接触して吸引し
前記インク回収手段に導く吸引手段とを有することを特
徴とする。
【0016】請求項5記載のものは、互いに対向する電
極間に、絶縁性液体中に帯電粒子を分散させてなるイン
クを流通させるとともに、前記インクを記録媒体に対向
するように配置された吐出口へ供給するインク流路と、
前記電極に画像信号に応じた電圧を印加して、前記帯電
粒子からなる凝集物を、前記吐出口から記録媒体上に飛
翔させる電圧印加手段と、前記帯電粒子が吐出したイン
クを回収するインク回収手段と、前記回収手段と、前記
インク流路との間に前記電極の先端部に対向しない状態
で設けられ、かつ、前記電極の形成幅以上の幅寸法で形
成され、前記吐出口近傍に堆積するインクを前記インク
回収手段に導く複数本のガイド溝とを有することを特徴
とする。
【0017】
【作用】電極に画像信号に応じた電圧が印加されると、
電極の先端部に形成された電界からの静電気力により前
記電極を覆うように流れているインクないしインク内の
粒子成分が凝集されて飛翔される。この飛翔に際し、電
極の先端部にインクが溜まると、このインクは吸引手段
に接触する。この接触により、インクは吸引手段により
吸引されてインク回収手段に回収される。上記吸引手段
によるインクの吸引により、電極の先端部においてイン
ク溜まりが膨脹して成長することがなく、インクは一定
の液厚を持って電極の先端部に沿って流れ出す。
【0018】また、インク吸引手段により吸引されたイ
ンクは多孔性のインク吸引手段を通過することにより、
紙屑や、繊維屑などが除去され、不純部のない状態で回
収されて再利用される。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図1乃至図4に示す一実施例
を参照して説明する。図1は、インクジェット記録ヘッ
ドのインク吐出位置近傍の断面概略図を示すものであ
る。
【0020】図中1は記録ヘッド1で、この記録ヘッド
1は漸減形状をした第1の絶縁性基材5に複数の吐出補
助電極3が形成されている。上記第1の絶縁性基材5に
は第2の絶縁性基材4が離間対向して設けられ、この第
2の絶縁性基材4の先端部には斜面部8が形成されてい
る。
【0021】上記第2の絶縁性基材4の斜面部8と鋭角
をなす上面部4aには複数の個別電極としての吐出電極
2が設けられている。これら複数の吐出電極2の先端部
は上記上面部4aの先端近傍まで延長され、かつ、その
先端部は上記吐出補助電極3よりも前方に突き出されて
いる。
【0022】上記第1および第2の絶縁性基材4,5間
にはインク流路9が形成され、前記第2の絶縁性基材4
の下部側には後述するインク回収手段としてのインク回
収路10が形成されている。
【0023】上記第2の絶縁性基材4の斜面部8にはイ
ンク吸引手段としての多孔性部材6が設けられ、この多
孔性部材6は上記吐出電極2の配列方向に、吐出電極2
…の形成幅より広い幅寸法で形成されている。上記吐出
電極2と吐出補助電極3とは1対1に対応している。
【0024】上記吐出電極2は、第2の絶縁性基材4上
にアルミニウムもしくは金などの金属を真空蒸着し、こ
の上にフォトレジストを塗布し、所定の電極パターンの
マスクを介してフォトレジストを露光し、現像して吐出
電極2のフォトレジストパターンを形成したのち、これ
をエッチングして形成する。個々の電極2は電気的に独
立するように構成されている。上記吐出補助電極3も同
様に第1の絶縁性基材5に形成される。ここでは吐出電
極2、吐出補助電極3とも電極密度300dpi、電極
数600とした。
【0025】上記第1および第2の絶縁性基材5,4は
両電極3,2面が対向し、かつ、吐出電極2の先端が吐
出補助電極3の先端より1mm突き出すように、また、
両電極3,2の各々が対向するように約1mmのスペー
スをとって位置決めされている。
【0026】上記吐出電極2は記録情報に応じて個別に
吐出電極2を駆動する記録駆動用IC21を介して電極
に電位を与えるための電圧印加手段としての信号電圧電
源に接続されている。また、吐出補助電極3は図示しな
いバイアス電源に接続されている。
【0027】上記インク流路9のインク滴吐出方向と逆
方向には図示しないインク供給装置に接続されている。
上記第2の絶縁性基材4の吐出電極形成面の反対面には
バッキング11が離間対向して設けられ、両者間には高
さ約1mmのインク回収路10が設けられている。前記
インク回収路10は図示しないインク吸引手段に接続さ
れている。
【0028】また、上記多孔性部材6は厚さ約2mm、
長さ約54mmの不繊布で、上記斜面部8に接着されて
いる。上記不繊布の吐出電極2に向いている端面は毛羽
立ちの無いように処理され、多孔性部材6は電気絶縁性
のものが適当である。導電性の場合には、吐出電極2の
先端部に形成されインク滴を飛翔させるための電界形状
に悪影響を与える。上記多孔性部材6としては紙のよう
に繊維状部材、スポンジ、パルプあるいはプラスチック
性のフィルタ部材、焼結合金フィルタ、貫通孔を有する
多孔性部材などインクを吸収し吸収面以外の面から吸収
したインクを漏出あるいは排出することができる部材が
用いられる。
【0029】また、上記多孔性部材6の平均孔径はイン
ク中に含まれるトナーの平均粒径より大きくなければな
らない。好ましいのはトナー粒径の2倍から5倍であ
る。2倍より小さいと、トナーの一部が多孔性部材6で
分離され留まってしまう。また、5倍以上では障害物除
去の効果が低下すると共に、インクを吸収する毛細管力
が低下しインク吸収機能が低下する。
【0030】図2を用いて図1に示した多孔性部材6及
び設置構成について詳細に説明する。図2は、図1に示
した記録ヘッド1の吐出電極2の先端近傍を拡大して示
したものである。図2に示すように、多孔性部材6は吐
出電極2の先端部に対向しないように、例えば、インク
流路9中のインクが流れる方向に沿って吐出口の手前に
設けれている。また、上記多孔性部材6の端面11は、
吐出電極2が形成されている絶縁性基材4の上面に対し
てほぼ垂直になっている。すなわち、上記吐出電極2の
先端より多孔性部材6が突出しない構成としている。こ
れにより、上記多孔性部材6が吐出電極2の先端近傍に
形成される矢印C1方向の静電吸引力を生じさせる電界
分布を妨害することがなく、インク飛翔を従来通り行な
うことができる。なお、図2では、吐出電極2及び吐出
補助電極3の配列パターンを省略した。
【0031】上記インク7はインク流路9内を矢印A1
方向に供給され、吐出電極2の先端を経たのち、多孔性
部材6およびインク回収路10を経て回収される。ここ
で、インク7としては、絶縁性液体に樹脂を主成分とす
るバインダにカーボンブラック等の色材顔料、分散剤、
帯電制御剤等を含有させたトナー粒子が分散されたもの
が用いられている。また、トナー粒子は吐出電極2、吐
出補助電極3に与えられる電位と同極性に帯電している
か、もしくは帯電するものが用いられている。
【0032】次に、本発明の記録ヘッドで、多孔性部材
6が吐出電極2の先端近傍に支持された場合のインクの
流れについて図3、図4を用いて説明する。図3、図4
は、多孔性部材6が吐出電極2の先端近傍に支持された
記録ヘッドにおける非記録時、記録開始直後、記録時の
それぞれの状態でのインク7の記録ヘッド先端近傍での
状態を示している。
【0033】図3に示すように、非記録時には、従来の
記録ヘッド同様、インク7の流れが止まった状態で、記
録ヘッド1先端の吐出電極2先端部でその表面張力によ
りインク7は留まっている。次に、記録が開始しインク
供給装置が作動し、インク7の供給が始まると、従来の
記録ヘッドと同様に、吐出電極2と第2の絶縁性基材4
との境界で、インク滞留部213を生じる。しかし、図
4に示すように、本発明の記録ヘッドではインク滞留部
213が膨張して多孔性部材6に接触すると滞留部のイ
ンクは多孔性部材6により吸収される。多孔性部材6は
吐出電極2に近接して設けてあるのでインク滞留部は従
来記録ヘッドのように膨張する前に多孔性部材6に接触
し、滞留部が膨張成長することはない。インク滞留部2
13が多孔性部材6により吸収されると、インクの流れ
の流速の変動が無くなるため、インク7は一定のインク
液厚を持って吐出電極2に沿って流れ出す。多孔性部材
6に吸収された余剰インクは多孔性部材6の中を通って
排出される。このとき、外気よりインクに混入した紙
粉、繊維屑などのインク飛翔動作に傷害となるものも多
孔性部材6内をインクが通過する際に除去され、多孔性
部材6から排出されたインクは供給されたインクと同じ
ものとなっている。
【0034】以上のように、多孔性部材6をインク吐出
電極2とインク回収路10との間に設けることにより、
インク供給の開始から吐出電極2の先端のインク液厚を
一定にできるので、記録開始までのインク液厚の安定化
に要する時間が不要となり、記録のスタート時間が従来
の記録ヘッドより短くなるという効果がある。
【0035】また、経時的にあるいは記録途中にインク
液厚の変動が吐出電極先端近傍の汚れによる濡れ性の変
化から生じた場合でも、多孔性部材により即座に吸収さ
れるため、記録画像への影響を最小限に抑えることがで
きた。
【0036】また、従来記録ヘッドのように滞留部が不
要滴となって落下し、記録ヘッド周辺を汚すこともな
い。また、外気から混入した障害物を除去することがで
きるのでインクの再利用の安定化を図ることができた。
【0037】以上説明したように、本発明の記録ヘッド
を用いることにより、吐出電極2の先端でのインクの流
れを安定化させるための準備時間を設けることが不要と
なり、記録開始時のスタート時間が短縮される。さらに
吐出電極先端の汚れが発生してもインク液厚の変動が発
生せず安定したインク飛翔動作を得ることができる。ま
た、インクの再利用を安定して行なうことができ、再利
用できるインクの長寿命化を図ることができる。
【0038】なお、本発明は上記一実施例に限られるも
のではなく、図5に示すようなものであっても良い。す
なわち、図5は、本発明のインクジェット記録ヘッドの
インク吐出位置近傍の断面概略図を示している。漸減形
状をした第1の絶縁性基材105に形成された複数の吐
出補助電極103と、一端部に斜面108を設けた第2
の絶縁性基材104の前記斜面108と鋭角をなす主平
面に端部が主平面の先端部近傍まで延長して設けられ、
かつ、その先端が対面する吐出補助電極103に対して
突き出るようにずらして配置された複数の吐出電極10
2と、基材104と基材105を離間して設けて形成さ
れるインク流路109と、吐出電極102とインク回収
路110の間にある基材104の斜面の吐出電極102
との境界近傍に設けられた多孔性部材106とからなっ
ている。
【0039】上記多孔性部材106は斜面8に沿って設
けられ、さらに、吐出電極2の配列方向に、吐出電極形
成幅より広く設けられている。吐出電極2と吐出補助電
極3とは1対1に対応している。
【0040】上記吐出電極102、吐出補助電極10
3、インク流路109及びインク回収路110の作成方
法、構成は図1に示した第1の実施例と同様に作成した
ので説明を省略する。
【0041】図6は、図5に示した記録ヘッドの吐出電
極102の先端近傍を拡大して示している。上記多孔性
部材106は長辺約54mm、短辺約5mm、厚さ約3
mmの直方体形状の多孔性セラミックスの長辺の一端面
を斜めに切断したものを用いた。穴は厚み方向にインク
を吸収し、一面から吸収されたインクを対向する他面に
排出する機能を有する。
【0042】図6に示すように、直方体状の多孔性部材
106は長辺の一端を吐出電極102を設けた平面と斜
面の形成する稜線に近づけて斜辺108に支持され、ま
た、多孔性部材106の吐出電極102先端方向の平面
は、吐出電極102が形成されている絶縁性基材104
の平面に対してほぼ垂直になるように設けられる。
【0043】すなわち、吐出電極102の先端より多孔
性部材106が突出しない構成としている。これによ
り、上記多孔性部材6が吐出電極2先端近傍に形成され
る矢印C2方向の静電吸引力を生じさせる電界分布を妨
害することがなく、インク飛翔を従来通り行なうことが
できる。なお、図6では、吐出電極2及び吐出補助電極
3の配列パターンを省略した。多孔性部材の材料として
は第一の実施例で説明したものも用いることができる。
【0044】この構成の記録ヘッドは図1の構成の記録
ヘッドよりインク吐出位置でのインク変動量の変化が大
きい場合に対して効果がある。図7を用いて本実施例の
記録ヘッドの効果を説明する。
【0045】図7は、例えば図示しないインク供給ポン
プの供給量が変化してしまい、記録開始時あるいは記録
途中などにインク液厚変動が大きかった場合の吐出電極
102近傍での様子を示している。図2のように斜面に
沿って多孔性部材6を設けた構成では多孔性部材6の余
剰インクと接触する面の面積が小さく、インク液厚変動
が多孔性部材6の厚さより大きい場合、インク液厚の変
動により生じたインク滞留部のインクを吸収することが
できなくなり、インク滞留部の膨張を除去することがで
きず結果として記録画像の濃度ムラ等を引き起こす虞れ
がある。
【0046】これに対して図5に示した多孔性部材10
6を設けた記録ヘッドでは直方体状部材の短辺面がイン
クと接触するように設置されているのでインク107の
供給量が大きく変化しインク滞留部109が大きく成長
しても余剰インクを速やかに吸収することができる。イ
ンク滞留部109が多孔性部材106により吸収される
と、インクの流れの流速の変動が無くなるため、インク
107は一定のインク液厚を持って吐出電極102に沿
って流れ出す。多孔性部材106に吸収された余剰イン
クは多孔性部材106の中を通って吸収面と対向する面
に排出される。このとき、外気よりインクに混入した紙
粉、繊維屑などのインク飛翔動作に傷害となるものも多
孔性部材106内をインクが通過する際に除去され、多
孔性部材106から排出されたインクは供給されたイン
クと同じものとなっている。
【0047】図8、図9を用いて本発明の請求項4記載
のインクジェット記録ヘッドに関わる第一の実施例につ
いて説明する。図8、図9は記録ヘッドのインク吐出位
置近傍の断面及び前面概略図を示している。漸減形状を
した第1の絶縁性基材305に形成された複数の吐出補
助電極303と、その一端面に斜面308を設けた第2
の絶縁性基材304の斜面308と鋭角をなす主平面に
その端部が主平面の端部近傍まで延長して設けられ、か
つその先端が対面する吐出補助電極303に対して突き
出るようにずらして配置された複数の吐出電極302
と、基材304と基材305を離間して設けて形成され
るインク流路309と、吐出電極302とインク回収路
310の間にある基材304の斜面の吐出電極302と
の境界近傍からインク回収路310に向かって設けられ
た複数の溝306とからなっている。溝306は斜面3
08に沿って設けられた吐出電極302の配列方向に、
吐出電極形成幅より広い範囲に設けられている。吐出電
極302と吐出補助電極303とは1対1に対応してい
る。
【0048】上記吐出電極302、吐出補助電極30
3、インク流路309及びインク回収路310の作成方
法、構成は図1に示した第一の実施例と同様に作成した
ので説明を省略する。
【0049】上記溝306は幅100μm、深さ100
μm、ピッチ300μmで上記吐出電極302の配列方
向に複数並んでいる。溝306は、毛細管力により吐出
電極302側の開口部からインクを各溝306に導き、
導かれたインクをインク回収路310に排出する機能を
有する。また、溝306は、その開口径に応じた毛細管
力により一定量の吐出電極先端近傍のインクを吸引す
る。このため、吐出電極先端近傍に一定の液厚を有する
インクフローを形成する機能も有している。つまり、こ
の構成の記録ヘッドでは、従来技術のポイントである吐
出ポイントでの一定液厚インクフローを、ポンプ等によ
るインク供給装置を用いることなく、容易に形成するこ
とができるところに特徴がある。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録装置
を用いることにより、記録開始時、及び記録途中のヘッ
ドの汚れ等によるインク液厚の変動を即座に抑え、イン
クを一定の液厚で安定して供給できるため、記録のスタ
ート時間を短縮でき、さらに記録途中での画像濃度の不
均一、画素抜けがない画像を形成することができる。
【0051】また、外気から混入した障害物を除去する
ことができ、インクの再利用の安定化およびインクの長
寿命化を図ることができる。さらに、電極の先端部に吸
引手段が対向しないため、吸引手段が静電気力の作用方
向に対して突出することがない。したがって、吸引手段
が電極の先端近傍に形成される電界分布を妨害すること
がなく、安定したインク飛翔を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である記録ヘッドを示す構成
図。
【図2】図1の記録ヘッドの先端部を拡大して示す斜視
図。
【図3】図1の記録ヘッドにおけるインクの流れを示す
説明図。
【図4】図1の記録ヘッドにおけるインクの流れを示す
説明図。
【図5】本発明の第1の他の実施例である記録ヘッドを
示す概略図。
【図6】図5の記録ヘッドの先端部を拡大して示す斜視
図。
【図7】図5の記録ヘッドにおけるインクの流れを示す
模式図。
【図8】本発明の第2の他の実施例である記録ヘッドを
示す概略図。
【図9】図8の記録ヘッドの一部を示す正面図。
【符号の説明】
2,3,102,103,302,303…電極 22…信号電圧電源(電圧印加手段) 7,107,307…インク 9,109,309…インク流路、 10,110,310…インク回収路(インク回収手
段) 6,106…多孔性部材(吸引手段) 306…ガイド溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/06 B41J 3/04 103 G

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する電極間に、絶縁性液体中
    に帯電粒子を分散させてなるインクを流通させるととも
    に、前記インクを記録媒体に対向するように配置された
    吐出口へ供給するインク流路と、 前記電極に画像信号に応じた電圧を印加して、前記帯電
    粒子からなる凝集物を、前記吐出口から記録媒体上に飛
    翔させる電圧印加手段と、 前記帯電粒子が吐出したインクを回収するインク回収手
    段と、 前記回収手段と、前記インク流路との間に設けられ、前
    記吐出口近傍に堆積するインクを吸引して前記インク回
    収手段に導く吸引手段とを有することを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記吸引手段は前記帯電粒子の粒径の2
    〜5倍の平均孔径を有する多孔性部材からなることを特
    徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 互いに対向する電極間に、絶縁性液体中
    に帯電粒子を分散させてなるインクを流通させるととも
    に、前記インクを記録媒体に対向するように配置された
    吐出口へ供給するインク流路と、 前記電極に画像信号に応じた電圧を印加して、前記帯電
    粒子からなる凝集物を、前記吐出口から記録媒体上に飛
    翔させる電圧印加手段と、 前記帯電粒子が吐出したインクを回収するインク回収手
    段と、 前記回収手段と、前記インク流路との間に前記電極の先
    端部に対向しない状態で設けられ、前記吐出口近傍に堆
    積するインクに接触して吸引し前記インク回収手段に導
    く吸引手段とを有することを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  4. 【請求項4】 互いに対向する電極間に、絶縁性液体中
    に帯電粒子を分散させてなるインクを流通させるととも
    に、前記インクを記録媒体に対向するように配置された
    吐出口へ供給するインク流路と、 前記電極に画像信号に応じた電圧を印加して、前記帯電
    粒子からなる凝集物を、前記吐出口から記録媒体上に飛
    翔させる電圧印加手段と、 前記帯電粒子が吐出したインクを回収するインク回収手
    段と、 前記回収手段と、前記インク流路との間に前記電極の先
    端部に対向しない状態で設けられ、かつ、前記電極の配
    列幅以上の幅寸法を有し、前記吐出口近傍に堆積するイ
    ンクに接触して吸引し前記インク回収手段に導く吸引手
    段とを有することを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  5. 【請求項5】 互いに対向する電極間に、絶縁性液体中
    に帯電粒子を分散させてなるインクを流通させるととも
    に、前記インクを記録媒体に対向するように配置された
    吐出口へ供給するインク流路と、 前記電極に画像信号に応じた電圧を印加して、前記帯電
    粒子からなる凝集物を、前記吐出口から記録媒体上に飛
    翔させる電圧印加手段と、 前記帯電粒子が吐出したインクを回収するインク回収手
    段と、 前記回収手段と、前記インク流路との間に前記電極の先
    端部に対向しない状態で設けられ、かつ、前記電極の形
    成幅以上の幅寸法で形成され、前記吐出口近傍に堆積す
    るインクを前記インク回収手段に導く複数本のガイド溝
    とを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
JP1588995A 1995-02-02 1995-02-02 インクジェット記録装置 Pending JPH08207307A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6172693B1 (en) 1996-11-26 2001-01-09 Nec Corporation Ink jet recording head having ink stirring electrodes for dispersing ink

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6172693B1 (en) 1996-11-26 2001-01-09 Nec Corporation Ink jet recording head having ink stirring electrodes for dispersing ink

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