JPH0820731A - ジケトピロロピロール顔料の2つの新しい結晶変態 - Google Patents
ジケトピロロピロール顔料の2つの新しい結晶変態Info
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Abstract
規なβ及びγ結晶変態 【化14】 【効果】 高分子有機材料の着色用顔料に適し、β変態
はα変態に比べ黄味がかった赤、γ変態は鮮やかなオレ
ンジ色を与える。
Description
−メチルフェニル)ピロロ[3,4−c」ピロールの2
つの新規結晶変態(β及びγ)、その製造及びこれら新
規な生成物を顔料として使用することに関する。
くが多形性であることはよく知られている。同一の化学
組成を有するにもかかわらず、このような顔料は2つ以
上の結晶変態をとる。これは特にフタロシアニン、キナ
クリドン及びいくつかのアゾ色素について言えることで
ある(例えば W. Herbst, K. Hunger, Industrial Org
anic Pigments (1933), 41-43, 427-428, 453-454 参
照)。顔料によっては、反対にたった1つの結晶変態し
か知られていない。例えば、ここ何年来知られており米
国特許4,415,685及び4,579,949など
に記載されているジケトピロロピロール顔料類について
は第二の結晶変態は色々試みられているにもかかわらず
まったく得られていない。
がジケトピロロピロールのような不溶性の物質に中にも
容易に導入でき、下記構造
されている。また熱処理(50〜400℃の間での加
熱)、化学処理(有機や無機の酸あるいは塩基で処理)
または光分解(例えば375nm未満の波長に曝す)に
よって元来の顔料を改質することができることが知られ
ている。これらの研究については出願日が1993年1
1月の特許出願に記載されている。
換顔料を特定の条件下で化学処理あるいは熱処理して改
質すると既知の変態ではなくそれぞれの処理により新規
の結晶変態が起こることが見いだされた。化学処理を行
って、即ち非プロトン性有機溶媒中で酸の存在下80〜
120℃で加熱して得られる新規の変態を以後β変態と
言い、熱処理、即ち200〜350℃で乾式加熱するこ
とにより得られる新規な変態をγ変態という。これら新
規の修飾は相互に異なりまた既知の変態(以後α変態と
いう)とも異なるX線回折パターンを有する。β変態は
基質によって異なる温度で加熱処理をすることにより再
度α変態に転換され、また赤色のα変態と比べて色調が
黄味がかった赤にシフトしている。熱に安定なγ変態は
鮮やかなオレンジ色が特徴である。
00X線回折計(CuKα照射)を用いて従来法で測定
される。既知のα変態のX線回折パターンは以下の回折
線を特徴とする。
β変態であるもの、
γ変態であるものに関する。
トピロロピロールを有機溶媒に溶かし、溶液を80〜1
20℃の間で酸の存在下で加熱し、ついで冷却すると沈
澱してくる生成物を従来法で単離して得られる。C1−
C6アルキルであるR1は、例えばメチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、n
−アミル、またはヘキシルである。R1はエチル、特に
メチルが好ましい。
酸の存在下で溶媒にもよるが5分〜60分間還流処理す
るのがよい。ついで混合物を10〜30℃まで冷却する
のがよい。使用できる溶媒は不活性の非プロトン性溶
媒、たとえばジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラ
ン、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ドデカン、トルエン、キシレン、アセチル
アセトン、ジメチルスルホキシド、あるいはこれらの混
合物である。ジメチルスルホキシド、アセチルアセト
ン、エチレングリコールモノメチルエーテル、特にジメ
チルホルムアミドが好ましい。
ば、塩酸、硫酸、トルエンスルホン酸またはトリフルオ
ロ酢酸である。4−トルエンスルホン酸が好ましい。式
IIのジケトピロロピロール1モル当たり、酸を8〜3
0モル、好ましくは15〜20モルを用いるのがよい。
酸は顔料塩を懸濁する前、懸濁する時、または懸濁後の
いずれに加えてもよいが好ましいのは顔料塩を懸濁する
前または懸濁するときである。ジケトピロロピロール1
モルに対し、15〜20モルの4−トルエンスルホン酸
を、N,N−ジメチルホルムアミド中で100〜105
℃で15〜20分間使用するのが好ましい。
ピロールを200〜350℃の間で10分〜10時間加
熱して得られる。式IIのジケトピロロピロールは粉末
状で220℃から260℃で30分〜2時間加熱するの
が好ましい。式IIのジケトピロロピロールは一般に知
られている方法に従って調製することができる。例えば
式Iのジケトピロロピロールを下記式
ハロ酢酸エステル、あるいは式
ロトン性有機溶媒中で、触媒としての塩基の存在下で、
0℃から400℃の間で2〜80時間反応させることで
調製できる。式IIIのジカルボネート、式IVのトリ
ハロ酢酸エステル、あるいは式Vのアジドは2倍から1
0倍過剰に用いるのがよい。式Iのジケトピロロピロー
ルは式IIIのジカルボネートと反応させるのが好まし
い。式IIIのジカルボネート、式IVのトリハロ酢酸
エステル及び式Vのアジドは既知物質である。一般に知
られた方法で新規物質も作ることができる。
ランやジオキサンのようなエーテル、エチレングリコー
ルメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテ
ル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テルのようなグリコールエーテル、アセトニトリル、ベ
ンゾニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセタミド、ニトロベンゼン、N−メチルピ
ロリドンのような二極性非プロトン性溶媒、トリクロロ
エタンのようなハロゲン化脂肪族あるいは芳香族炭化水
素、ベンゼン、またはトルエン、キシレン、アニソール
やクロロベンゼンのようなアルキル−、アルコキシ−、
ハロゲン置換ベンゼン、ピリジン、ピコリン、またはキ
ノリンのような芳香族窒素含有複素環があげられる。好
ましい溶媒の例としてはテトラヒドロフラン、N,N−
ジメチルホルムアミド及びN−メチルピロリドンがあ
る。以上述べた溶媒は混合物として用いることもでき
る。反応物の重量部当たり溶媒を5から20重量部用い
るのがよい。
リウム、あるいはカリウムのようなアルカリ金属それ自
体、その水酸化物や炭酸塩、リチウムアミド、ナトリウ
ムアミド、カリウムアミドのようなアルカリ金属アミ
ド、リチウムヒドリド、ナトリウムヒドリド、カリウム
ヒドリドのようなアルカリ金属水素化物、アルカリ土類
金属、例えばナトリウムやカリウムのメチラート、エチ
ラート、n−プロピラート、イソプロピラート、n−ブ
チラート、sec−ブチラート、tert−ブチラー
ト、2−メチル−2−ブチラート、2−メチル−2−ペ
ンチラート、3−メチル−3−ペンチラート、3−エチ
ル−3−ペンチラートのような一級、二級もしくは三級
の炭素数1から10の脂肪族アルコールから誘導される
アルカリ金属アルコラート、たとえばジアザビシクロオ
クタン、ジアザビシクロウンデセン、4−ジメチルアミ
ノピリジンなどの有機脂肪族、芳香族、複素環の窒素塩
基、トリメチルアミンやトリエチルアミンのようなトリ
アルキルアミンである。これら塩基の混合物も使用する
ことができる。好ましいのはジアザビシクロオクタン、
ジアザビシクロウンデセン、特に4−ジメチルアミノピ
リジンのような有機窒素塩基である。
ましくは14℃から40℃の間で大気圧下で行うのが好
ましい。
は、例えば米国特許第4415685号及び第4579
949号でそのα変態について記載しているように、高
分子有機材料を着色するための顔料として好適である。
しかしながら、βジケトピロロピロールは基質によって
温度は異なるが加熱すると再びα変態に転換されるの
で、比較的高温で処理される材料中に用いるときは注意
が必要である。対照的にγジケトピロロピロールは非常
に安定で、高度に飽和したポリオレフィンやポリエステ
ルのような高分子材料中に用いるのに非常に適してい
る。
γジケトピロロピロールも公知の方法で表面処理をして
コーティングシステムでの特性を改善するとよい。凝集
を防止あるいは減少させ、かつ分散安定性を改善するた
めに用いられる添加物を本発明の顔料と一緒に使用する
とよい。このように処理された顔料は、単独も他の顔料
と混ぜても、いろいろなコーティングシステムで赤から
オレンジの上色に着色するのによい特性を示す。特にア
クリル、アルキド及びポリエステルタイプの自動車用仕
上げシステムにおいて好ましい。使用できる凝集防止剤
の例として2−フタルイミドメチルキナクリドン、キナ
クリドンスルホン酸及び他の似たような誘導体があげら
れる。システムによっては重合分散剤を使用すると顔料
の特性が更に改善されることがある。
は、着色する高分子有機材料の0.01−30重量%を
用いる。好ましくは0.1−10重量%で、β型の場合
は20℃から180℃の、γ型の場合は20℃から30
0℃の間の温度で材料に混合するのがよい。
は、例えば粉体、ペースト、フラッシュペースト、調剤
として使用することができ、印刷インキ、サイジングカ
ラー、バインダーカラー、物理的にあるいは酸化されて
乾燥するコーティング材料、酸硬化、アミン硬化及び過
酸化硬化コーティング材料、ポリウレタンコーティング
材料などのあらゆるコーティングに適してる。加工温度
との適合性にもよるが、本発明の顔料は、合成、半合
成、天然の巨大分子材料を着色するのに使用することも
できる。これら巨大分子材料としてはポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
ステル、フェノール樹脂、アミノ樹脂、及びゴムがあげ
られる。更なる適用例は、ガラス、シリカ、アスベス
ト、木材、セルロース、アセチルセルロース、ポリアク
リロニトリル、ポリエステル、ポリウレタン及びポリ塩
化ビニルやそれらの混合物の繊維などの天然、再生、合
成の繊維を単独でまたは他の無機や有機の顔料と一緒に
着色することである。得られた着色、例えばコーティン
グ材料、印刷やプラスチックにおける着色は、黄味がか
った赤を特徴とし、オーバースプレー、マイグレーショ
ン、光や風化に対し堅牢であり、色合いの強さと透明性
で際だっている。
ト、高粘度材料、低粘度または揺変性の材料を着色する
のに使用することができ、公知の方法によりこれらの材
料に混合することができる。例をあげると、水含有ペー
ストは湿潤剤の存在または非存在下で顔料を水中に混ぜ
込んで作成することができる。また顔料を水存在下で分
散剤中に混ぜ込んだり練り込んで作成することもできこ
の際有機溶媒やオイルが存在してよい。これらのペース
トは、フラッシュペースト、印刷インク、サイジングカ
ラー、ポリマー分散剤を作成するのに用いることができ
る。しかし顔料も攪拌、圧延、混練や錬磨により水や有
機溶媒、非乾性油、乾性油、プラスチック、ゴムなどに
導入することができる。最後に、顔料を有機や無機の材
料、粒状や繊維状の物質、粉体や他の顔料と乾式混合し
て加工し、組成物とする事も可能である。
の調製 15.2gのジ−tert−ブチルジカルボネートを、
10.0gの1,4−ジケト−3,6−ジ(3−メチル
フェニル)ピロロ[3,4−c]ピロールと1.0gの
4−ジメチルアミノピリジンを含む350mlのモレキ
ュラーシーブで乾燥したテトラヒドロフランに加えた。
生じたオレンジ色の懸濁液を室温で20時間空気中の水
分を排除しながら攪拌した。ついで溶媒を減圧下で留去
した。褐色の残渣をまず水で洗い、ついでメタノールで
洗浄して真空下室温で乾燥し、14.1g(理論値の8
6.5%)の鮮やかな黄色の下記式の生成物を得た。
を、工程a)の生成物1.0gを75mlのN,N−ジ
メチルホルムアミドにとかした溶液に加えた。混合物を
100℃に熱し、この温度で15分間攪拌し、氷浴中で
急激に20℃にまで冷却した。析出した顔料を漉しと
り、メタノールついで水で洗い、真空下60℃で乾燥し
て、赤色粉末0.43gを得た。
を結晶皿にいれ、予め240℃にしたオーブンにいれ、
この温度で1時間保った。生成物を室温まで戻すと1.
3gのオレンジ色の粉末が得られた。これをPVCに混
ぜ込むと鮮やかなオレンジ色が得られた。
た顔料、98.9gの下記組成のCAB溶液:
H700(商品名)(Dynamit Nobel)、4.60g
のMAPRENAL MF600(Hoechist)、2.5
0gの分散剤DISPERBYK 160(商品名)
(Byk Chemie)を一緒にして90分間振とう機を用いて
分散させた(全コーティング材料は150g、顔料5
%)。このようにして得られた上色コーティング材料2
7.69gを17.31gのAl保存溶液(8%強度)
と混合して下塗り仕上げ塗料とした。Al保存溶液の組
成は以下の通りである。
さは約20μm)、室温で30分間蒸発させた後、上塗
り仕上げ塗料として下記組成の熱硬化性アクリルワニス
を噴霧した。(湿フィルムの厚さ約50μm)
℃で30分間焼き付けした。
6gを67gのポリ塩化ビニル、33gのジオクチルフ
タレート、2gのジブチルスズジラウレート及び2gの
二酸化チタンと混合し、混合物をローラーミル上160
℃15分間加工して薄いシートとした。こうしてできた
赤色のPVCシートは非常に堅牢度がよかった。
実施例2で作成した顔料に置き換え、実施例3に従って
加工すると堅牢性に優れた高度に飽和したオレンジ色の
コーティング材料が得られた。
の実施例2で調製した顔料に置き換え、実施例4に従っ
て加工すると、PVCの堅牢性に優れ彩度の高いオレン
ジ色の着色が得られた。
Claims (13)
- 【請求項1】 下記式のジケトピロロピロールであって 【化1】 a)そのX線回折パターンが以下の回折線を特徴とする
β変態であるもの 【表1】 または b)そのX線回折パターンが以下の回折線を特徴とする
γ変態であるもの。 【表2】 - 【請求項2】 γ−変態である請求項1記載のジケトピ
ロロピロール。 - 【請求項3】 請求項1記載の式Iのジケトピロロピロ
ールのβ変態の製造方法であって、下記式の可溶性ジケ
トピロロピロール 【化2】 [式中、R1はC1−C6アルキルである]を有機溶媒に
溶かし、溶液を酸の存在下で80−120℃の間で加熱
し、冷却して析出した生成物を従来法で単離することか
らなる方法。 - 【請求項4】 式IIの化合物がR1がエチル、または
好ましくはメチルである請求項3記載の方法。 - 【請求項5】 式IIのジケトピロロピロールを還流下
で5分〜60分間処理し、ついで混合物を10〜30℃
までに冷却することを特徴とする請求項3記載の方法。 - 【請求項6】 使用する溶媒が、ジメチルスルホキシ
ド、アセチルアセトン、エチレングリコールモノメチル
エーテル、または、好ましくはジメチルホルムアミドで
ある、請求項3記載の方法。 - 【請求項7】 使用する酸が4−トルエンスルホン酸で
ある、請求項3記載の方法。 - 【請求項8】 式IIのジケトピロロピロール1モル当
たり8〜30モルの酸を用いる、請求項3記載の方法。 - 【請求項9】 式IIのジケトピロロピロールをジケト
ピロロピロール1モル当たり15〜20モルの4−トル
エンスルホン酸でジメチルホルムアミド中100〜10
5℃15〜20分間処理する、請求項3記載の方法。 - 【請求項10】 請求項1に記載の式Iのジケトピロロ
ピロールのγ変態の製造方法であって、下記式 【化3】 [式中R1はC1−C6アルキルである]のジケトピロロ
ピロールを200〜350℃で10分〜10時間加熱す
ることからなる方法。 - 【請求項11】 式IIのジケトピロロピロールを粉末
の形で220〜260℃で30分〜2時間処理する、請
求項10記載の方法。 - 【請求項12】 請求項1に記載のジケトピロロピロー
ルを含んでいる高分子有機材料。 - 【請求項13】 請求項1記載のγ変態のジケトピロロ
ピロールを含んでいる請求項12記載の高分子有機材
料。
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|---|---|---|---|
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| CH207694 | 1994-06-29 |
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