JPH0820794A - 硬質表面洗浄剤組成物 - Google Patents

硬質表面洗浄剤組成物

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JPH0820794A
JPH0820794A JP15898794A JP15898794A JPH0820794A JP H0820794 A JPH0820794 A JP H0820794A JP 15898794 A JP15898794 A JP 15898794A JP 15898794 A JP15898794 A JP 15898794A JP H0820794 A JPH0820794 A JP H0820794A
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敦子 柳沢
Yoko Matsumoto
陽子 松本
Kazukuni Tsukuda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 起泡性に優れ、pHを調整することにより、
浴室内のセッケンカス汚れから、住まいの手垢汚れ、キ
ッチンの変性油脂汚れまで、効果的に除去でき、且つ保
存安定性、特に、低温保存した時の凍結回復性に優れた
硬質表面洗浄剤組成物を提供すること。 【構成】 本発明の硬質表面洗浄剤組成物は、(a)下
記〔化1〕の一般式(I)で表わされるR1 が同一の化
合物のxの値の異なる少なくとも2種の混合物であっ
て、下記〔数1〕の式を満足する混合物、(b)陰イオ
ン性界面活性剤、(c)アルカリ剤及び/又は金属イオ
ン封鎖剤及び(d)水を特定範囲の量含有し、且つ、成
分(a)と成分(b)との重量比(a)/(b)が1/
10〜10/1の範囲にあることを特徴とする。 【化1】 【数1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬質表面洗浄剤組成
物、詳しくは、起泡性に優れ、pHを調整することによ
り、浴室内の石鹸カス汚れから、住まいの手垢汚れ、キ
ッチンの変性油脂汚れまで、効果的に除去でき、且つ、
低温保存した時の凍結回復性に優れた硬質表面洗浄剤組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】浴室内
の汚れは他の住居の汚れとは異なり、金属石鹸、特に脂
肪酸のカルシウム塩によるものが主体であるため、中性
洗剤やアルカリ洗剤では迅速かつ満足に汚れを除去する
ことができない。この汚れを除去するには酸性洗剤が有
効であるが、大理石製浴槽や金属等の耐酸性に劣る材質
を損傷するという欠点を有している。
【0003】浴室において使用される設備の材質に対し
て悪影響を及ぼすことなく、浴室汚れを洗浄するには、
界面活性剤、水溶性溶剤及びキレート剤を配合した弱酸
性ないし中性の洗浄剤が効果的である。そのような洗浄
剤としては、例えば、特開昭53−35710号公報に
はアニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、アルキレ
ングリコールアルキルエーテル系溶剤、及びクエン酸、
エチレンジアミンテトラアセテート等のキレート剤を配
合したpHが4.5〜7.5の浴室洗浄剤が、また、特
開昭63−51500号公報には、界面活性剤、アミノ
カルボン酸からなる洗浄力向上剤、及びグリコール溶剤
を含有する中性の浴室用洗浄剤が、更に、特開平2−2
98599号公報には、ヒドロキシカルボン酸(塩)と
アミノカルボン酸(塩)とを特定の比率で混合し、pH
を中性にした液体洗浄剤組成物が記載されている。しか
し、これらの洗浄剤組成物はいずれも、洗浄力、起泡力
及び保存安定性、特に、低温保存した時の凍結回復性が
未だ満足し得るものではない。
【0004】また、一般家庭における台所の換気扇やガ
スレンジ等には、油に起因した落ちにくい汚れ、即ち、
変性油脂汚れが付着している。この汚れは、てんぷらや
炒めもの等を調理した際に、油が飛び散ったり、油煙と
なって飛んだりして換気扇やガスレンジまわりに付着す
る汚れである。一般に、食用油に使われている油には二
重結合をもった不飽和の化学構造のものが多く、このよ
うな油が長時間空気にふれてしかも熱や光の作用を受け
ると容易に酸化されたり、重合したりして、大きな分子
量のものに変わっていき樹脂状を呈するようになる。こ
れが変性油脂汚れの中身であり、落ちにくい汚れの原因
となる。
【0005】一般家庭における換気扇では、手入れをし
ないと油がつきはじめてから六ヵ月ぐらいで油汚れの付
着量も多くなり、外観も見苦しくなってくる。この頃に
は油の変性もかなり進んできて、基質への付着も強くな
り落ちにくい汚れとなってしまう。このような汚れを落
とすには、ブチルカルビトール等のアルキレングリコー
ルエーテル系溶剤が配合されている特殊な洗浄剤等が使
用されていた。しかしながら、これらの溶剤は、臭い、
洗浄効果等の点で問題がある。
【0006】そこで、上記の問題を解決する洗浄剤組成
物として、特開昭51−10808号公報には、アルキ
レングリコールエーテル系溶剤にヘキシレングリコール
を併用することにより、洗浄力を増大させることがで
き、実質的に臭いのないようにした洗浄剤組成物が記載
されている。また、特開平1−236300号公報に
は、ポリオキシアルキレンの付加モル数が5モル以下の
ポリオキシアルキレンモノベンジルエーテルを含有する
硬質表面洗浄剤が記載されており、この硬質表面洗浄剤
は、該公報の記載によれば、泡立ちの点で優れている。
【0007】しかしながら、これらの洗浄剤は、しつこ
い油脂汚れ、特に温度や湿度、光、酸素、微生物等の影
響を受けて変性した変性油脂汚れに対しては、未だ十分
満足のいくものではなかった。また、組成物の保存安定
性の点で、特に低温保存した時の凍結回復性等の厳しい
条件では沈殿を生じたり、分離後元どうりに回復しない
という問題があった。
【0008】従って、本発明の目的は、起泡性に優れ、
pHを調整することにより、浴室内の石鹸カス汚れか
ら、住まいの手垢汚れ、キッチンの変性油脂汚れまで、
効果的に除去でき、且つ、低温保存した時の凍結回復性
に優れた硬質表面洗浄剤組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
した結果、特定のポリオキシアルキレンモノベンジルエ
ーテル若しくはポリオキシアルキレンモノフェニルエー
テルの少なくとも2種の混合物を特定比率で配合すると
ともに、陰イオン性界面活性剤、アルカリ剤及び/又は
金属イオン封鎖剤を配合した洗浄剤組成物が、上記目的
を達成し得ることを知見した。
【0010】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、下記成分(a)、(b)、(c)及び(d)を下記
の量含有し、且つ、成分(a)と成分(b)との重量比
(a)/(b)が1/10〜10/1の範囲にあること
を特徴とする硬質表面洗浄剤組成物を提供するものであ
る。
【0011】(a)下記〔化2〕(前記〔化1〕と同
じ)の一般式(I)で表わされるR1が同一の化合物の
xの値の異なる少なくとも2種の混合物であって、下記
〔数3〕(前記〔数1〕と同じ)の式を満足する混合
物:0.001≦(a)/〔(a)+(b)+(c)+
(d)〕≦0.30〔但し、(a)〜(d)は重量を表
す。以下、同じ。〕
【0012】
【化2】
【0013】
【数3】
【0014】(b)陰イオン性界面活性剤:0.001
≦(b)/〔(a)+(b)+(c)+(d)〕≦0.
30 (c)アルカリ剤及び/又は金属イオン封鎖剤:0.0
001≦(c)/〔(a)+(b)+(c)+(d)〕
≦0.20 (d)水
【0015】以下、本発明の硬質表面洗浄剤組成物につ
いて詳細に説明する。
【0016】本発明に用いられる成分(a)の上記〔化
2〕の一般式(I)で表わされる化合物は、アルキレン
グリコールエーテル系の溶剤、即ち、ポリオキシアルキ
レンモノベンジルエーテル又はポリオキシアルキレンモ
ノフェニルエーテルである。そして、本発明に用いられ
る上記成分(a)は、上記一般式(I)のアルキレング
リコールエーテル系の溶剤において、R1 が同一の化合
物のxの値の異なる少なくとも2種の混合物で、油脂汚
れ、特に変性油脂汚れの膨潤作用あるいは溶解作用、洗
浄力の点から、下記〔数4〕(上記〔数1〕及び〔数
3〕と同じ)の式を満足するものであり、好ましくは下
記〔数5〕(上記〔数2〕と同じ)の式を満足するも
の、更に好ましくは下記〔数6〕、最も好ましくは下記
〔数7〕の式を満足するものである。また、その中でも
x=1〜3の中から選ばれたxの値の異なる少なくとも
2種の混合物とx=4〜10好ましくは4〜6の中から
選ばれたxの値の異なる少なくとも2種の混合物を下記
〔数4〕〜〔数7〕の式を満足させるように混合させた
ものが好ましい。更に、上記成分(a)は、上記一般式
(I)において、洗浄力、起泡性という点でR1 がフェ
ニル基のものが好ましくまた、R2 がHで表されるポリ
オキシエチレン誘導体が好ましい。
【0017】
【数4】
【0018】
【数5】
【0019】
【数6】
【0020】
【数7】
【0021】上記成分(a)の製造方法としては、特に
制限されるものではなく、上記一般式(I)において、
xが1〜3のもの及びxが4〜10のもの、好ましくは
xが4〜6のものの中からそれぞれ任意に選びだし、そ
れらを上記〔数4〕〜〔数7〕の式を満足するような割
合で混合する方法、あるいはベンジルアルコール若しく
はフェノールにエチレンオキシド、プロピレンオキシド
等のオキシアルキレン化合物を水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等のアルカリ触媒の存在下に反応させる方法
等が挙げられる。
【0022】上記成分(a)は、上記一般式(I)にお
いて、R1 が同一のアルキレングリコールエーテル系の
溶剤のxの値の異なる少なくとも2種の混合物で、上記
一般式(I)において、xが1〜3だけのもの、若しく
はxが4〜10だけのものでも、油脂汚れや弱い変性油
脂汚れに対する洗浄効果は期待できるが、特にxが1〜
3のものと、xが4〜10のもの、好ましくはxが4〜
6のものとの中から、上記〔数4〕〜〔数7〕の式を満
足する範囲で、混合物とすることにより、強変性油脂汚
れに対して上記アルキレングリコールエーテル系の溶剤
が効果的に、吸着、浸透して、水の浸透促進効果を高
め、変性油脂を膨潤させ、更には溶解させる作用を促進
させる。
【0023】上記成分(a)の含有量は、(a)/
〔(a)+(b)+(c)+(d)〕の値が0.001
〜0.30、好ましくは0.01〜0.20、更に好ま
しくは0.03〜0.15となる量である。上記の値が
0.001未満では十分な洗浄力が得られず、一方、
0.30を超えると効果が飽和し経済的でない。
【0024】本発明に用いられる成分(b)は、陰イオ
ン性界面活性剤であれば、特に制限されるものではない
が、好ましいものとして、スルホン酸塩型及び/又は硫
酸塩型陰イオン性界面活性剤が挙げられ、特に、下記の
スルホン酸塩型及び/又は硫酸塩型陰イオン性界面活性
剤が好ましく例示される。
【0025】上記スルホン酸塩型及び/又は硫酸塩型陰
イオン性界面活性剤としては、アルカンスルホン酸塩
類、アルキル硫酸エステル塩類、直鎖アルキルベンゼン
スルホン酸塩類、アルキルジフェニルエーテルジスルホ
ン酸塩類、α−オレフィンスルホン酸塩類、アルケンス
ルホン酸塩類、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩類、ポ
リオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩類、ポリオ
キシアルキレンアルキルフェニルエーテルスルホン酸塩
類、α−スルホ脂肪酸の塩類及びそのエステル塩類、ア
ルキルスルホコハク酸モノエステル塩類等が挙げられ
る。
【0026】上記陰イオン性界面活性剤である塩を構成
する対イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアル
カリ金属イオン又はアンモニア若しくはモノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等
のアルカノールアミンのイオンを挙げることができる。
【0027】上記成分(b)としては、上記の例示の化
合物の中でも、洗浄力、起泡力の点から、好ましくは、
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、α−オレフィン
スルホン酸塩類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ル硫酸塩類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルス
ルホン酸塩類、アルキルジフェニルエーテルスルホン酸
塩、更に好ましくは、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
塩類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩類
等が挙げられ、具体例としては、ラウリルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム、C12−αオレフィンスルホン酸ナト
リウム、C14−αオレフィンスルホン酸ナトリウム、ポ
リオキシエチレン(p=4)ラウリルエーテル硫酸ナト
リウム、ポリオキシエチレン(p=12)ラウリルフェ
ニルエーテルスルホン酸ナトリウム、アルキル(C12
ジフェニルエーテルスルホン酸ナトリウム等が挙げられ
る。上記陰イオン性界面活性剤は、1種又は2種以上を
混合して用いることができる。
【0028】上記成分(b)の含有量は、(b)/
〔(a)+(b)+(c)+(d)〕の値が0.001
〜0.30、好ましくは0.001〜0.20、更に好
ましくは0.01〜0.10となる量である。上記の値
が0.001未満では十分な洗浄力が得られず、一方、
0.30を超えると効果が飽和し経済的でない。
【0029】また、本発明の組成物において、上記成分
(a)及び(b)は、洗浄力、起泡力の点で、それらの
重量比(a)/(b)が、1/10〜10/1、好まし
くは1/1〜10/1の範囲となるように配合される。
【0030】本発明に用いられる成分(c)であるアル
カリ剤としては、特に制限されるものではないが、モ
ノ、ジ又はトリアルカノールアミン等のアルカノールア
ミン、アンモニア、N−アルキルアルカノール、N−ア
ミノアルキルアルカノールアミン、ジアルキレントリア
ミン、モルホリン、N−アルキルモルホリン等が挙げら
れ、これらのうち、アンモニア、アルカノールアミンが
好ましく、特に洗浄力の点からモノエタノールアミン及
びジエタノールアミンが好ましい。これらのアルカリ剤
は、1種又は2種以上を混合して使用することができ
る。
【0031】また、本発明に用いられる別の成分(c)
である金属イオン封鎖剤としては、通常使用されるもの
ならばいずれのものも使用でき、特に制限されるもので
はないが、好ましくは、例えば、オルソリン酸、ピロリ
ン酸、トリポリリン酸、メタリン酸、ヘキサメタリン
酸、フィチン酸等のリン酸系化合物のアルカリ金属塩又
はアルカノールアミン塩;アスパラギン酸、グルタミン
酸、グリシン等のアミノ酸のアルカリ金属塩又はアルカ
ノールアミン塩;ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチ
レンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチレンジアミン酢
酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテル
ジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリ
エチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミノポ
リ酢酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩;ジ
グリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオ
キシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リ
ンゴ酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カル
ボキシメチル酒石酸等の有機酸のアルカリ金属塩又はア
ルカノールアミン塩;アミノポリ(メチレンホスホン
酸)及びそのアルカリ金属塩又はアルカノールアミン
塩、ポリエチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン
酸)及びそのアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩
等が挙げられる。
【0032】これらの金属イオン封鎖剤のうち、特に、
クエン酸、リンゴ酸等のヒドロキシカルボン酸、ピロリ
ン酸等の縮合リン酸、エチレンジアミン四酢酸あるいは
ヒドロキシエチレンジアミン酢酸等のアミノカルボン
酸、又はこれらのナトリウム塩、カリウム塩等のアルカ
リ金属塩又はアンモニウム塩若しくはアルカノールアミ
ン塩等及びそれらの水溶性塩が好ましいものとして挙げ
られ、これらの金属イオン封鎖剤は、1種又は2種以上
を混合して用いることができる。
【0033】上記成分(c)のアルカリ剤及び金属イオ
ン封鎖剤は、それぞれ単独で用いることも混合して用い
ることもできるが、本発明の組成物を浴室用洗浄剤とし
て使用する場合は、金属イオン封鎖剤を用いるのが好ま
しく、また、手垢汚れや未変性及び変性油脂汚れ除去用
洗浄剤として使用する場合は、アルカリ剤を用いるのが
好ましい。
【0034】上記成分(c)の含有量は、(c)/
〔(a)+(b)+(c)+(d)〕の値が0.000
1〜0.20、好ましくは0.0005〜0.10とな
る量である。上記の値が0.0001未満では洗浄効果
が不十分であり、一方、0.20を超えると効果が飽和
に達し経済的でない。
【0035】また、本発明の組成物においては、上記成
分(c)のアルカリ剤及び/又は金属イオン封鎖剤の含
有量により、組成物のpHを好ましくは6.1以上に調
整することができる。そして、このpHを調整すること
で、浴室内汚れ除去用、比較的汚れの程度の軽い手垢汚
れや未変性油汚れ除去用、及び変性油脂汚れ除去用の洗
浄剤組成物をそれぞれ調製することができる。これらの
洗浄剤組成物を用いることにより、種々の汚れを効果的
に落とすことができる。
【0036】本発明に用いられる成分(d)である水
は、常法に従って加えられ、水溶液〔通常、目的に応
じ、有効成分(水を除く成分)の濃度が1〜60%とな
るように選択する〕として、本発明の組成物を調製する
ものである。
【0037】上記浴室内汚れ除去用洗浄剤組成物のpH
は、好ましくは6.1〜8.5、より好ましくは6.5
〜8.5である。上記pHが6.1未満では成分の配合
性がやや劣化し、また、台所用やカビ取り用として用い
られる塩素系漂白剤と混合したとき有毒な塩素ガスが発
生しやすくなる。一方、上記pHが8.5を超えるに従
い、洗浄力の低下が次第に生じてくる。
【0038】上記の比較的汚れの程度の軽い手垢汚れや
未変性油脂汚れ除去用洗浄剤組成物のpHは、好ましく
は9.5〜11.0である。上記pHが9.5未満では
洗浄効果が不十分であり、一方、上記pHが11.0を
超えても、洗浄効果は増大しない。
【0039】上記変性油脂汚れ除去用洗浄剤組成物のp
Hは、好ましくは11.1〜12.5である。上記pH
が11.1未満では変性度が大きい油脂汚れに対しては
洗浄効果が不十分であり、一方、上記pHが12.5を
超えても、洗浄効果は増大しない。
【0040】本発明の硬質表面洗浄剤組成物には、必要
に応じて以下の任意成分を配合することができる。低温
安定化剤として、エチルアルコール等の低級アルコー
ル、エチレングリコール等の低級グリコール、ベンゼン
スルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩等の低級アルキル
ベンゼンスルホン酸塩等を通常0.1〜20%配合する
ことができる〔但し、(a)+(b)+(c)+(d)
を100%とする〕。また、粘度調整剤として、膨潤性
粘土鉱物として知られるモンモリロナイト、ヘクトライ
ト、バーミキュライト、アタパルジャイト、セピオラク
ト及びこれらの混合物を主成分とするスメクタイト型粘
土鉱物、ポリアクリル酸ナトリウム、架橋剤ポリアクリ
ル酸、ポリアクリル酸アルキルエステル等のアクリル系
のホモポリマー又はコポリマー、ポリビニルアルコー
ル、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸ポリ
マー等を0.1〜10%配合することができる〔但し、
(a)+(b)+(c)+(d)を100%とする〕。
更に、製品の付加価値を増大させるために香料、色素、
防腐剤、酸化防止剤、増粘剤等を配合することもでき
る。
【0041】本発明の硬質表面洗浄剤組成物は、常法に
従い、上記必須成分(a)、(b)、(c)及び
(d)、更に必要に応じて、上記任意成分を配合して調
製することができる。
【0042】本発明の硬質表面洗浄剤組成物は、浴室内
の石鹸カス汚れ除去用、住まいの手垢汚れ除去用、キッ
チンの変性油脂汚れ除去用等の洗浄剤組成物として使用
される。
【0043】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明の硬
質表面洗浄剤組成物を更に詳細に説明するが、本発明は
これらの実施例によって制限されるものではない。
【0044】試験例1(実施例1、比較例1〜7) 下記〔表1〕に示す組成(組成比単位は重量%を示す。
以下、各表において同じ。)の硬質表面洗浄剤組成物を
常法に従い調製した。得られた組成物について、それぞ
れ下記の〔膨潤度試験〕を行った。それらの結果を下記
〔表1〕に示す。
【0045】〔膨潤度試験〕ナタネ油14mgを、テフロ
ンプレート上で180℃の温度で10時間焼き付け、変
性油滴をつくり、これを、調製した上記洗浄剤組成物2
mlに、5時間浸漬し、膨潤度の測定を行った。尚、膨潤
度(Q)の計算式は、下記の通りである。
【0046】 Q=1+(Dp /Ds )×〔(Wb /Wa )−1〕 Dp ;変性油密度 Ds ;洗浄剤組成物密度 Wa ;未処理変性油重量 Wb ;膨潤後サンプル重量
【0047】
【表1】
【0048】試験例2(実施例2〜6、比較例8〜1
1) 下記〔表2〕に示す組成の硬質表面洗浄剤組成物を常法
に従い調製した。得られた組成物について、それぞれ下
記の〔洗浄力試験〕、〔起泡力試験〕、及び〔保存安定
性試験〕を行った。それらの結果を下記〔表2〕に示
す。
【0049】〔洗浄力試験〕こすった程度では落ちない
風呂汚れが付着している鋳鉄ホーロー浴槽(うわ薬がジ
ルコン系のものを使用)を、調製した上記洗浄剤組成物
を含ませたウレタン製のスポンジに約500gの荷重を
かけて5往復こすった後の、浴槽表面の汚れの除去状態
を、視覚によって下記の5段階で評価した。 5;汚れ落ちが非常に良好。 4;汚れ落ちが良好。 3;汚れ落ちにむらがある。 2;若干汚れが落ちる程度。 1;ほとんど汚れが落ちない。
【0050】〔起泡力試験〕調製した上記洗浄剤組成物
をドイツ硬度4°DH水にて5.0%に希釈し、25℃
に保温した後、ロス アンド マイルス(Ross a
nd Miles)起泡力測定装置を用いて、生じた泡
の高さを測定(JISK 3362に準拠)した(単位
mm)。
【0051】〔保存安定性試験〕調製した上記洗浄剤組
成物を、ポリエチレン製ボトル(満注量525ml)に5
00ml充填密封し、−20〜20℃ cycle/dayで1ヶ月
保存した後、該洗浄剤組成物の変化について肉眼で観察
した。尚、評価基準は下記の通りである。 ○:分離又は沈殿を生じない。 ○〜△:分離するが、沈殿は生じず室温で放置すれば元
どおりに回復する。 △:分離するが、沈殿は生じず室温で放置しても元どお
りに回復しない。 ×:沈殿を生じる。
【0052】
【表2】
【0053】尚、上記〔表2〕中の化合物A、化合物B
〔成分(a)〕は、次の通りであり、上記〔表2〕中の
pHの調整は、モノエタノールアミンを用いて行った。
化合物Aは、一般式(I)において、R1 がフェニル
基、R2 が水素原子であるポリオキシエチレンモノフェ
ニルエーテルを表す。化合物Bは、一般式(I)におい
て、R1 がベンジル基、R2 が水素原子であるポリオキ
シエチレンモノベンジルエーテルを表す。
【0054】試験例3(実施例7〜11、比較例12〜
15) 下記〔表3〕に示す組成の硬質表面洗浄剤組成物を常法
に従い調製した。得られた組成物について、それぞれ下
記の〔洗浄力試験〕、〔起泡力試験〕及び〔保存安定性
試験〕を行った。それらの結果を下記〔表3〕に示す。
【0055】〔洗浄力試験〕10cm×10cmのガラスプ
レート上に、手垢汚れを強制的に付着させ1ヶ月間室温
放置したものをモデル汚れとした。このモデル汚れに、
調製した上記洗浄剤組成物を市販のスプレーヤーで1cc
スプレーし、乾いたタオルで拭き取った後、洗浄力を下
記の評価基準にて官能評価した。 ◎;汚れ落ち非常に良好。 ○;汚れ落ち良好。 △;汚れが落ちない箇所がある。 ×;ほとんど汚れが落ちない。
【0056】〔起泡力試験〕調製した上記洗浄剤組成物
を市販のスプレーヤーで窓ガラスにスプレーした。その
ときの起泡力を下記の評価基準にて官能評価した。 ○;スプレーしたとき、泡立ちが良い。 △;スプレーしたとき、少し泡立つ。 ×;スプレーしたとき、泡が立たない。
【0057】
【表3】
【0058】試験例4(実施例12〜16、比較例16
〜19) 下記〔表4〕に示す組成の硬質表面洗浄剤組成物を常法
に従い調製した。得られた組成物について、それぞれ下
記の〔洗浄力試験〕を行い、また、試験例3と同様にし
て〔起泡力試験〕及び〔保存安定性試験〕を行った。そ
れらの結果を下記〔表4〕に示す。
【0059】〔洗浄力試験〕天ぷら油を鉄板に均一に塗
布し、150℃の温度で20分間焼き付け、殆ど乾いた
膜を形成させてモデル汚染板を作り、これを用いて洗浄
力試験を行った。即ち、調製した上記洗浄剤組成物を垂
直に固定したモデル汚染板に滴下し、1分間放置した
後、浮き上がった汚れを脱脂綿で軽く除去し、その洗浄
の程度(洗浄力)を下記の評価基準により肉眼で評価し
た。 ◎;完全な汚れ落ち。 ○;80%程度の汚れ落ち。 ○〜△;60%程度の汚れ落ち。 △;50%程度の汚れ落ち。 △〜×;30%程度の汚れ落ち。 ×;全く汚れが落ちない。
【0060】
【表4】
【0061】ここで、上記〔表2〕〜〔表4〕中の実施
例及び比較例に使用した成分(a)のEO付加モル数x
の分布を下記〔表5〕に示す。但し、表中の値は、成分
(a)全体の量を10としたときの組成比を示す。
【0062】
【表5】
【0063】上記〔表1〕の結果より、本発明の硬質表
面洗浄剤組成物(実施例1)は、膨潤度が高いことが判
る。また、上記〔表2〕の結果より、本発明の硬質表面
洗浄剤組成物(実施例2〜6)は、洗浄力及び起泡力が
高く、且つ、低温保存した時の凍結回復性に優れている
ことが判る。この洗浄剤組成物は、pHが7であり、特
に、浴室内汚れ除去用洗浄剤組成物として使用される。
また、上記〔表3〕の結果より、本発明の硬質表面洗浄
剤組成物(実施例7〜11)は、洗浄力及び起泡力が高
く、且つ、低温保存した時の凍結回復性に優れているこ
とが判る。この洗浄剤組成物は、pHが10.5であ
り、特に、比較的汚れの程度の軽い手垢汚れや未変性油
脂汚れ除去用洗浄剤組成物として使用される。また、上
記〔表4〕の結果より、本発明の硬質表面洗浄剤組成物
(実施例12〜16)は、洗浄力及び起泡力が高く、且
つ、低温保存した時の凍結回復性に優れていることが判
る。この洗浄剤組成物は、pHが12.0であり、特
に、変性油脂汚れ除去用洗浄剤組成物として使用され
る。
【0064】
【発明の効果】本発明の硬質表面洗浄剤組成物(請求項
1)は、起泡性に優れ、pHを調整することにより、種
々の汚れを効果的に除去でき、且つ、低温保存した時の
凍結回復性の優れたものである。本発明の硬質表面洗浄
剤組成物(請求項5)は、浴室内の石鹸カス汚れを効果
的に除去することができるものである。本発明の硬質表
面洗浄剤組成物(請求項6)は、住まいの手垢汚れや未
変性油脂汚れを効果的に除去することができるものであ
る。本発明の硬質表面洗浄剤組成物(請求項7)は、キ
ッチンの変性汚れを除去することができるものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分(a)、(b)、(c)及び
    (d)を下記の量含有し、且つ、成分(a)と成分
    (b)との重量比(a)/(b)が1/10〜10/1
    の範囲にあることを特徴とする硬質表面洗浄剤組成物。 (a)下記〔化1〕の一般式(I)で表わされるR1
    同一の化合物のxの値の異なる少なくとも2種の混合物
    であって、下記〔数1〕の式を満足する混合物:0.0
    01≦(a)/〔(a)+(b)+(c)+(d)〕≦
    0.30〔但し、(a)〜(d)は重量を表す。以下、
    同じ。〕 【化1】 【数1】 (b)陰イオン性界面活性剤:0.001≦(b)/
    〔(a)+(b)+(c)+(d)〕≦0.30 (c)アルカリ剤及び/又は金属イオン封鎖剤:0.0
    001≦(c)/〔(a)+(b)+(c)+(d)〕
    ≦0.20 (d)水
  2. 【請求項2】 上記成分(a)が、下記〔数2〕の式を
    満足する混合物である請求項1記載の硬質表面洗浄剤組
    成物。 【数2】
  3. 【請求項3】 上記成分(b)が、スルホン酸塩型及び
    /又は硫酸塩型陰イオン性界面活性剤である請求項1又
    は2記載の硬質表面洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 上記スルホン酸塩型及び/又は硫酸塩型
    陰イオン性界面活性剤が、アルカンスルホン酸塩類、ア
    ルキル硫酸エステル塩類、直鎖アルキルベンゼンスルホ
    ン酸塩類、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩
    類、α−オレフィンスルホン酸塩類、アルケンスルホン
    酸塩類、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩類、ポリオキ
    シアルキレンアルキルエーテル硫酸塩類、ポリオキシア
    ルキレンアルキルフェニルエーテルスルホン酸塩類、α
    −スルホ脂肪酸の塩類及びそのエステル塩類、並びにア
    ルキルスルホコハク酸モノエステル塩類からなる群から
    選ばれた1種又は2種以上の陰イオン性界面活性剤であ
    る請求項3に記載の硬質表面洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 pHが6.1〜8.5の浴室内汚れ除去
    用洗浄剤組成物である請求項1〜4記載の何れかに記載
    の硬質表面洗浄剤組成物。
  6. 【請求項6】 pHが9.5〜11.0の手垢汚れ又は
    未変性油汚れ除去用洗浄剤組成物である請求項1〜4記
    載の何れかに記載の硬質表面洗浄剤組成物。
  7. 【請求項7】 pHが11.1〜12.5の変性油脂汚
    れ除去用洗浄剤組成物である請求項1〜4の何れかに記
    載の硬質表面洗浄剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998050518A1 (en) * 1997-05-02 1998-11-12 The Procter & Gamble Company Cleaning composition, methods, and/or articles for hard surfaces
JP2008101193A (ja) * 2006-08-21 2008-05-01 Nippon Parkerizing Co Ltd 低発泡性酸性低温洗浄剤および表面洗浄法
CN118389212A (zh) * 2024-06-05 2024-07-26 江西瑞思博新材料有限公司 光学玻璃高效清洗剂及制备方法

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