JPH0820862A - 薄膜形成装置 - Google Patents
薄膜形成装置Info
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- JPH0820862A JPH0820862A JP15760194A JP15760194A JPH0820862A JP H0820862 A JPH0820862 A JP H0820862A JP 15760194 A JP15760194 A JP 15760194A JP 15760194 A JP15760194 A JP 15760194A JP H0820862 A JPH0820862 A JP H0820862A
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- grid
- evaporation source
- filament
- thin film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】基板に対して強い密着性を持った薄膜を形成で
き、プラスチックフィルムなどをも基板として用いるこ
とができ、金属蒸着膜、絶縁膜、化合物膜、積層膜等の
作製も容易な薄膜形成装置を提供する。 【構成】本発明の薄膜形成装置は、活性ガス及び/又は
不活性ガスが導入される真空槽Aと、この真空槽内にお
いて蒸発物質を蒸発させるための蒸発源4と、真空槽内
に配置され基板13を蒸発源4に対向するように保持す
る対電極12と、蒸発源と対電極との間に配備された蒸
発物質を通過させうるグリッド10bと、グリッドと蒸
発源との間に配置された熱電子発生用のフィラメント8
と、グリッドの電位を対電極の電位とフィラメントの電
位に対し正電位とする手段18を有し、真空槽Aに接続
したグリッド交換用の補助真空槽Bと、グリッドと蒸発
源の間の位置関係を規定する手段10cと、グリッドを
上記2つの真空槽の間で移動させる手段43を有する。
き、プラスチックフィルムなどをも基板として用いるこ
とができ、金属蒸着膜、絶縁膜、化合物膜、積層膜等の
作製も容易な薄膜形成装置を提供する。 【構成】本発明の薄膜形成装置は、活性ガス及び/又は
不活性ガスが導入される真空槽Aと、この真空槽内にお
いて蒸発物質を蒸発させるための蒸発源4と、真空槽内
に配置され基板13を蒸発源4に対向するように保持す
る対電極12と、蒸発源と対電極との間に配備された蒸
発物質を通過させうるグリッド10bと、グリッドと蒸
発源との間に配置された熱電子発生用のフィラメント8
と、グリッドの電位を対電極の電位とフィラメントの電
位に対し正電位とする手段18を有し、真空槽Aに接続
したグリッド交換用の補助真空槽Bと、グリッドと蒸発
源の間の位置関係を規定する手段10cと、グリッドを
上記2つの真空槽の間で移動させる手段43を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜形成装置に関し、特
に、CVD法の長所である強い反応性と、PVD法の長
所である高真空中での成膜(緻密で強い膜が形成でき
る)とを同時に実現しうる新規な薄膜形成装置に関す
る。
に、CVD法の長所である強い反応性と、PVD法の長
所である高真空中での成膜(緻密で強い膜が形成でき
る)とを同時に実現しうる新規な薄膜形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、被薄膜形成基板(以下、基板と称
する)上に薄膜を形成する薄膜形成装置としては、CV
D法やPVD法などを利用したものが良く知られてお
り、CVD法による装置は反応性が強く、PVD法によ
る装置は高真空中において緻密な強い薄膜を形成できる
などの長所を有している。これら、CVD法やPVD法
などを利用した薄膜形成装置としては従来より種々のも
のが提案されており、その方法も極めて多岐にわたって
いる。しかし、これら従来の薄膜形成装置にあっては、
形成された膜の基板との密着性が弱かったり、あるい
は、耐熱性の弱いプラスチックフィルム等の基板への膜
形成が困難である、あるいは形成された薄膜の特性が不
均一であるなどの問題があった。
する)上に薄膜を形成する薄膜形成装置としては、CV
D法やPVD法などを利用したものが良く知られてお
り、CVD法による装置は反応性が強く、PVD法によ
る装置は高真空中において緻密な強い薄膜を形成できる
などの長所を有している。これら、CVD法やPVD法
などを利用した薄膜形成装置としては従来より種々のも
のが提案されており、その方法も極めて多岐にわたって
いる。しかし、これら従来の薄膜形成装置にあっては、
形成された膜の基板との密着性が弱かったり、あるい
は、耐熱性の弱いプラスチックフィルム等の基板への膜
形成が困難である、あるいは形成された薄膜の特性が不
均一であるなどの問題があった。
【0003】そこでこれらの問題を解決する薄膜形成方
法として、従来、蒸発源と被蒸着物との間に高周波電磁
界を発生させて、活性あるいは不活性ガス中で蒸発した
物質をイオン化して真空蒸着を行なう、所謂、イオンプ
レーティング法や、蒸発源と被蒸着物との間に直流電圧
を印加するDCイオンプレーティング法等が提案されて
いる。(特公昭52−29971号、特公昭52−29
091号等)。また、さらに新規なものとしては、蒸発
源と被蒸着物との間にグリッド電極及び熱電子発生用の
フィラメントを配備し、グリッド電極及びフィラメント
によりプラズマを発生させ、活性あるいは不活性ガス中
で蒸発した物質をイオン化して真空蒸着を行なう方法も
提案されている(特許15712033号)。この方法
では、蒸発源から蒸発した蒸発物質は、先ずフィラメン
トからの熱電子によりイオン化され、このようにイオン
化された蒸発物質がグリッドを通過すると、グリッドか
ら対電極に向かう電界の作用により加速されて基板に衝
突し、基板上に密着性の良い薄膜が形成されるという特
徴を有している。
法として、従来、蒸発源と被蒸着物との間に高周波電磁
界を発生させて、活性あるいは不活性ガス中で蒸発した
物質をイオン化して真空蒸着を行なう、所謂、イオンプ
レーティング法や、蒸発源と被蒸着物との間に直流電圧
を印加するDCイオンプレーティング法等が提案されて
いる。(特公昭52−29971号、特公昭52−29
091号等)。また、さらに新規なものとしては、蒸発
源と被蒸着物との間にグリッド電極及び熱電子発生用の
フィラメントを配備し、グリッド電極及びフィラメント
によりプラズマを発生させ、活性あるいは不活性ガス中
で蒸発した物質をイオン化して真空蒸着を行なう方法も
提案されている(特許15712033号)。この方法
では、蒸発源から蒸発した蒸発物質は、先ずフィラメン
トからの熱電子によりイオン化され、このようにイオン
化された蒸発物質がグリッドを通過すると、グリッドか
ら対電極に向かう電界の作用により加速されて基板に衝
突し、基板上に密着性の良い薄膜が形成されるという特
徴を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の薄膜形
成方法においては、グリッド上への蒸発粒子の付着によ
る皮膜の形成や熱電子発生用のフィラメントの消耗によ
り成膜時間が限られ、厚膜やロールフィルム上の薄膜を
作製する場合には、一旦真空槽内を大気に晒してグリッ
ド及びフィラメントの交換を行なう必要があり、連続成
膜を行なえず純度の高い膜を形成することが困難であっ
た。また、作製した厚膜やロールフィルム上の薄膜につ
いても安定した特性を得ることが困難であった。また、
絶縁膜を作製する場合には、グリッドに絶縁性の被膜が
形成され、安定した放電を行なうことが困難となる問題
があった。さらに、真空蒸着と反応性成膜を連続的に行
ない積層膜を作製する場合、真空蒸着を行なう際には反
応性成膜の場合と異なり、蒸発粒子が周囲のガスやイオ
ンなどによる散乱で拡散することがないため、グリッド
及びフィラメントの面内のパターンが膜厚むらの原因に
なるというという問題があった。
成方法においては、グリッド上への蒸発粒子の付着によ
る皮膜の形成や熱電子発生用のフィラメントの消耗によ
り成膜時間が限られ、厚膜やロールフィルム上の薄膜を
作製する場合には、一旦真空槽内を大気に晒してグリッ
ド及びフィラメントの交換を行なう必要があり、連続成
膜を行なえず純度の高い膜を形成することが困難であっ
た。また、作製した厚膜やロールフィルム上の薄膜につ
いても安定した特性を得ることが困難であった。また、
絶縁膜を作製する場合には、グリッドに絶縁性の被膜が
形成され、安定した放電を行なうことが困難となる問題
があった。さらに、真空蒸着と反応性成膜を連続的に行
ない積層膜を作製する場合、真空蒸着を行なう際には反
応性成膜の場合と異なり、蒸発粒子が周囲のガスやイオ
ンなどによる散乱で拡散することがないため、グリッド
及びフィラメントの面内のパターンが膜厚むらの原因に
なるというという問題があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、基板に対して極めて強い密着性を持った薄膜を形
成でき、且つ、耐熱性のないプラスチックフィルムなど
をも基板として用いることができ、さらには、上記従来
の問題点を解決し、高純度な厚膜や、絶縁膜、化合物薄
膜、積層膜等の作製を容易に可能とする新規な構成の薄
膜形成装置を提供することを目的とする。
って、基板に対して極めて強い密着性を持った薄膜を形
成でき、且つ、耐熱性のないプラスチックフィルムなど
をも基板として用いることができ、さらには、上記従来
の問題点を解決し、高純度な厚膜や、絶縁膜、化合物薄
膜、積層膜等の作製を容易に可能とする新規な構成の薄
膜形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の薄膜形成装置は、活性ガスもしくは不活
性ガスあるいはこれら両者の混合ガスが導入される真空
槽と、この真空槽内において蒸発物質を蒸発させるため
の蒸発源と、上記真空槽内に配置され基板を上記蒸発源
に対向するように保持する対電極と、上記蒸発源と対電
極との間に配備された蒸発物質を通過させうるグリッド
と、上記グリッドと上記蒸発源との間に配置された熱電
子発生用のフィラメントと、上記グリッドの電位を上記
対電極の電位と上記フィラメントの電位に対し正電位と
する手段を有し、上記真空槽に接続したグリッド交換用
の補助真空槽と、上記グリッドと蒸発源の間の位置関係
を規定する手段と、上記グリッドを上記2つの真空槽の
間で移動させる手段を有することを特徴としている。
め、請求項1の薄膜形成装置は、活性ガスもしくは不活
性ガスあるいはこれら両者の混合ガスが導入される真空
槽と、この真空槽内において蒸発物質を蒸発させるため
の蒸発源と、上記真空槽内に配置され基板を上記蒸発源
に対向するように保持する対電極と、上記蒸発源と対電
極との間に配備された蒸発物質を通過させうるグリッド
と、上記グリッドと上記蒸発源との間に配置された熱電
子発生用のフィラメントと、上記グリッドの電位を上記
対電極の電位と上記フィラメントの電位に対し正電位と
する手段を有し、上記真空槽に接続したグリッド交換用
の補助真空槽と、上記グリッドと蒸発源の間の位置関係
を規定する手段と、上記グリッドを上記2つの真空槽の
間で移動させる手段を有することを特徴としている。
【0007】請求項2の薄膜形成装置は、活性ガスもし
くは不活性ガスあるいはこれら両者の混合ガスが導入さ
れる真空槽と、この真空槽内において蒸発物質を蒸発さ
せるための蒸発源と、上記真空槽内に配置され基板を上
記蒸発源に対向するように保持する対電極と、上記蒸発
源と対電極との間に配備された蒸発物質を通過させうる
グリッドと、上記グリッドと上記蒸発源との間に配置さ
れた熱電子発生用のフィラメントと、上記グリッドの電
位を上記対電極の電位と上記フィラメントの電位に対し
正電位とする手段を有し、上記真空槽に接続したフィラ
メント交換用の補助真空槽と、上記フィラメントと蒸発
源の間の位置関係を規定する手段と、上記フィラメント
を上記2つの真空槽の間で移動させる手段を有すること
を特徴としている。
くは不活性ガスあるいはこれら両者の混合ガスが導入さ
れる真空槽と、この真空槽内において蒸発物質を蒸発さ
せるための蒸発源と、上記真空槽内に配置され基板を上
記蒸発源に対向するように保持する対電極と、上記蒸発
源と対電極との間に配備された蒸発物質を通過させうる
グリッドと、上記グリッドと上記蒸発源との間に配置さ
れた熱電子発生用のフィラメントと、上記グリッドの電
位を上記対電極の電位と上記フィラメントの電位に対し
正電位とする手段を有し、上記真空槽に接続したフィラ
メント交換用の補助真空槽と、上記フィラメントと蒸発
源の間の位置関係を規定する手段と、上記フィラメント
を上記2つの真空槽の間で移動させる手段を有すること
を特徴としている。
【0008】請求項3の薄膜形成装置は、活性ガスもし
くは不活性ガスあるいはこれら両者の混合ガスが導入さ
れる真空槽と、この真空槽内において蒸発物質を蒸発さ
せるための蒸発源と、上記真空槽内に配置され基板を上
記蒸発源に対向するように保持する対電極と、上記蒸発
源と対電極との間に配備された蒸発物質を通過させうる
グリッドと、上記グリッドと上記蒸発源との間に配置さ
れた熱電子発生用のフィラメントと、上記グリッドの電
位を上記対電極の電位と上記フィラメントの電位に対し
正電位とする手段を有し、上記真空槽に接続したグリッ
ド及びフィラメントの収納及び交換用の補助真空槽と、
上記グリッド及びフィラメントと蒸発源の間の位置関係
を規定する手段と、上記グリッド及びフィラメントを上
記2つの真空槽の間で移動させる手段を有することを特
徴としている。
くは不活性ガスあるいはこれら両者の混合ガスが導入さ
れる真空槽と、この真空槽内において蒸発物質を蒸発さ
せるための蒸発源と、上記真空槽内に配置され基板を上
記蒸発源に対向するように保持する対電極と、上記蒸発
源と対電極との間に配備された蒸発物質を通過させうる
グリッドと、上記グリッドと上記蒸発源との間に配置さ
れた熱電子発生用のフィラメントと、上記グリッドの電
位を上記対電極の電位と上記フィラメントの電位に対し
正電位とする手段を有し、上記真空槽に接続したグリッ
ド及びフィラメントの収納及び交換用の補助真空槽と、
上記グリッド及びフィラメントと蒸発源の間の位置関係
を規定する手段と、上記グリッド及びフィラメントを上
記2つの真空槽の間で移動させる手段を有することを特
徴としている。
【0009】請求項4の薄膜形成装置は、活性ガスもし
くは不活性ガスあるいはこれら両者の混合ガスが導入さ
れる真空槽と、この真空槽内において蒸発物質を蒸発さ
せるための蒸発源と、上記真空槽内に配置され基板を上
記蒸発源に対向するように保持する対電極と、上記蒸発
源と対電極との間に配備された蒸発物質を通過させうる
グリッドと、上記グリッドと上記蒸発源との間に配置さ
れた熱電子発生用のフィラメントと、上記グリッドの電
位を上記対電極の電位と上記フィラメントの電位に対し
正電位とする手段を有し、上記真空槽に接続した蒸発物
質補充及び蒸発源交換用の補助真空槽と、上記蒸発源と
対電極の間の位置関係を規定する手段と、上記蒸発源を
上記2つの真空槽の間で移動させる手段を有することを
特徴としている。
くは不活性ガスあるいはこれら両者の混合ガスが導入さ
れる真空槽と、この真空槽内において蒸発物質を蒸発さ
せるための蒸発源と、上記真空槽内に配置され基板を上
記蒸発源に対向するように保持する対電極と、上記蒸発
源と対電極との間に配備された蒸発物質を通過させうる
グリッドと、上記グリッドと上記蒸発源との間に配置さ
れた熱電子発生用のフィラメントと、上記グリッドの電
位を上記対電極の電位と上記フィラメントの電位に対し
正電位とする手段を有し、上記真空槽に接続した蒸発物
質補充及び蒸発源交換用の補助真空槽と、上記蒸発源と
対電極の間の位置関係を規定する手段と、上記蒸発源を
上記2つの真空槽の間で移動させる手段を有することを
特徴としている。
【0010】請求項5の薄膜形成装置は、活性ガスもし
くは不活性ガスあるいはこれら両者の混合ガスが導入さ
れる真空槽と、この真空槽内において蒸発物質を蒸発さ
せるための蒸発源と、上記真空槽内に配置され基板を上
記蒸発源に対向するように保持する対電極と、上記蒸発
源と対電極との間に配備された蒸発物質を通過させうる
グリッドと、上記グリッドと上記蒸発源との間に配置さ
れた熱電子発生用のフィラメントと、上記グリッドの電
位を上記対電極の電位と上記フィラメントの電位に対し
正電位とする手段を有し、上記蒸発源、グリッド及びフ
ィラメントを保持する移動可能なベースプレートと、上
記真空槽に接続した上記ベースプレートを収納可能な補
助真空槽と、上記ベースプレートと対電極の間の位置関
係を規定する手段と、上記ベースプレートを上記2つの
真空槽の間で移動させる手段を有することを特徴として
いる。
くは不活性ガスあるいはこれら両者の混合ガスが導入さ
れる真空槽と、この真空槽内において蒸発物質を蒸発さ
せるための蒸発源と、上記真空槽内に配置され基板を上
記蒸発源に対向するように保持する対電極と、上記蒸発
源と対電極との間に配備された蒸発物質を通過させうる
グリッドと、上記グリッドと上記蒸発源との間に配置さ
れた熱電子発生用のフィラメントと、上記グリッドの電
位を上記対電極の電位と上記フィラメントの電位に対し
正電位とする手段を有し、上記蒸発源、グリッド及びフ
ィラメントを保持する移動可能なベースプレートと、上
記真空槽に接続した上記ベースプレートを収納可能な補
助真空槽と、上記ベースプレートと対電極の間の位置関
係を規定する手段と、上記ベースプレートを上記2つの
真空槽の間で移動させる手段を有することを特徴として
いる。
【0011】請求項6の薄膜形成装置は、請求項5の薄
膜形成装置において、上記ベースプレート上に蒸発物質
の真空槽内壁への付着を防止するための着脱可能なシー
ルド板を配備することを特徴としている。
膜形成装置において、上記ベースプレート上に蒸発物質
の真空槽内壁への付着を防止するための着脱可能なシー
ルド板を配備することを特徴としている。
【0012】請求項7の薄膜形成装置は、請求項1,
2,3,4,5,6の薄膜形成装置において、上記移動
手段を構成する領域に蒸発物質が到達しないような遮蔽
板を有することを特徴としている。
2,3,4,5,6の薄膜形成装置において、上記移動
手段を構成する領域に蒸発物質が到達しないような遮蔽
板を有することを特徴としている。
【0013】請求項8の薄膜形成装置は、請求項1,
2,3,4,5,6,7の薄膜形成装置において、上記
グリッド、フィラメント、蒸発源をそれぞれ保持し移動
可能なホルダー、あるいはグリッドとフィラメント及び
蒸発源を保持し移動可能なベースプレートを非磁性材料
で構成し、かつ上記ホルダーあるいはベースプレートと
電源接続用の電極の間に引力を発生させるための永久磁
石を、上記ホルダーあるいはベースプレートと上記電極
とに配備し、上記ホルダーあるいはベースプレート側の
永久磁石と、上記電極側の永久磁石は互いに異なる磁極
を向けあい、上記電極側の永久磁石の上記ホルダーある
いはベースプレート側の永久磁石からの距離を変える手
段を有することを特徴としている。
2,3,4,5,6,7の薄膜形成装置において、上記
グリッド、フィラメント、蒸発源をそれぞれ保持し移動
可能なホルダー、あるいはグリッドとフィラメント及び
蒸発源を保持し移動可能なベースプレートを非磁性材料
で構成し、かつ上記ホルダーあるいはベースプレートと
電源接続用の電極の間に引力を発生させるための永久磁
石を、上記ホルダーあるいはベースプレートと上記電極
とに配備し、上記ホルダーあるいはベースプレート側の
永久磁石と、上記電極側の永久磁石は互いに異なる磁極
を向けあい、上記電極側の永久磁石の上記ホルダーある
いはベースプレート側の永久磁石からの距離を変える手
段を有することを特徴としている。
【0014】請求項9の薄膜形成装置は、請求項8の薄
膜形成装置において、上記電極側の永久磁石に替えて電
磁石を配備し、上記電極側の永久磁石の上記ホルダーあ
るいはベースプレート側の永久磁石からの距離を変える
手段に替えて電磁石の磁力及び極性を変える手段を有す
ることを特徴としている。
膜形成装置において、上記電極側の永久磁石に替えて電
磁石を配備し、上記電極側の永久磁石の上記ホルダーあ
るいはベースプレート側の永久磁石からの距離を変える
手段に替えて電磁石の磁力及び極性を変える手段を有す
ることを特徴としている。
【0015】請求項10の薄膜形成装置は、請求項8、
請求項9の薄膜形成装置において、上記グリッド及びフ
ィラメントを上記電極に接続している状態においては、
上記永久磁石あるいは電磁石を高透磁率材料からなる磁
気シールドケース内に収納することを特徴としている。
請求項9の薄膜形成装置において、上記グリッド及びフ
ィラメントを上記電極に接続している状態においては、
上記永久磁石あるいは電磁石を高透磁率材料からなる磁
気シールドケース内に収納することを特徴としている。
【0016】
【作用】以下、本発明の構成及び作用について詳細に説
明する。請求項1の発明による薄膜形成装置は、真空槽
と、補助真空槽と、対電極と、グリッドと、熱電子発生
用のフィラメントと、蒸発源(単数又は複数)と、グリ
ッド及び対電極、フィラメントの間を所定の電位関係と
する電源手段を有する。真空槽内には、活性ガスもしく
は不活性ガス、あるいはこれら両者の混合ガスが導入さ
れる。対電極は上記真空槽内に配備され、被蒸着基板
(以下、基板と記す)を蒸発源と対向する側の面に保持
している。グリッドは蒸発物質を通過させうるものであ
って、グリッドホルダーに接続されて、蒸発源と対電極
の間に配備され、電源手段により対電極及びフィラメン
トの電位に対して正電位にされる。熱電子発生用のフィ
ラメントは、真空槽内の、グリッドと蒸発源との間に配
備され、このフィラメントにより発生する熱電子は、蒸
発物質の一部をイオン化するのに供される。蒸発源から
の蒸発物質は、その一部が、フィラメントからの電子に
より正イオンにイオン化される。そしてこの様に一部イ
オン化された蒸発物質は、グリッドを通過し、更に、イ
オン化されたガスにより正イオン化を促進され、グリッ
ド−基板間の電界の作用により基板の方へと加速され
る。そして蒸発物質は上記加速による運動エネルギーを
持って基板に衝突し付着して薄膜を形成する。
明する。請求項1の発明による薄膜形成装置は、真空槽
と、補助真空槽と、対電極と、グリッドと、熱電子発生
用のフィラメントと、蒸発源(単数又は複数)と、グリ
ッド及び対電極、フィラメントの間を所定の電位関係と
する電源手段を有する。真空槽内には、活性ガスもしく
は不活性ガス、あるいはこれら両者の混合ガスが導入さ
れる。対電極は上記真空槽内に配備され、被蒸着基板
(以下、基板と記す)を蒸発源と対向する側の面に保持
している。グリッドは蒸発物質を通過させうるものであ
って、グリッドホルダーに接続されて、蒸発源と対電極
の間に配備され、電源手段により対電極及びフィラメン
トの電位に対して正電位にされる。熱電子発生用のフィ
ラメントは、真空槽内の、グリッドと蒸発源との間に配
備され、このフィラメントにより発生する熱電子は、蒸
発物質の一部をイオン化するのに供される。蒸発源から
の蒸発物質は、その一部が、フィラメントからの電子に
より正イオンにイオン化される。そしてこの様に一部イ
オン化された蒸発物質は、グリッドを通過し、更に、イ
オン化されたガスにより正イオン化を促進され、グリッ
ド−基板間の電界の作用により基板の方へと加速され
る。そして蒸発物質は上記加速による運動エネルギーを
持って基板に衝突し付着して薄膜を形成する。
【0017】尚、フィラメントからの電子は、フィラメ
ント温度に対応する運動エネルギーを持ってフィラメン
トから放射されるので、正電位のグリッドに直ちに吸引
されずにこれを通過し、グリッドによるクーロン力によ
り引き戻され、更にグリッドを通過し、と言うように、
グリッドを中心として振動運動を繰返し、遂にはグリッ
ドに吸収されるので、基板へは達せず、基板は電子衝撃
を受けないので、其れによる加熱がなく基板の温度上昇
が防止でき、プラスチックの様な耐熱性のない材質のも
のでも基板とすることができる。また、本発明による薄
膜形成装置では、必要に応じてグリッドを真空槽と補助
真空槽の間で移動させることができる。更に、グリッド
を真空槽に導入する際にグリッドの位置を規定できるよ
うにグリッドホルダーを固定するためのストッパーが真
空槽内に設けられている。このように、本発明による薄
膜形成装置では、グリッド上への蒸発粒子の付着による
被膜の形成によって困難であった絶縁膜作製が、グリッ
ドを補助真空槽側に移動して、補助真空槽においてグリ
ッドを交換することによって、基板及び成膜用の真空槽
内を大気に晒すことなく可能となる。
ント温度に対応する運動エネルギーを持ってフィラメン
トから放射されるので、正電位のグリッドに直ちに吸引
されずにこれを通過し、グリッドによるクーロン力によ
り引き戻され、更にグリッドを通過し、と言うように、
グリッドを中心として振動運動を繰返し、遂にはグリッ
ドに吸収されるので、基板へは達せず、基板は電子衝撃
を受けないので、其れによる加熱がなく基板の温度上昇
が防止でき、プラスチックの様な耐熱性のない材質のも
のでも基板とすることができる。また、本発明による薄
膜形成装置では、必要に応じてグリッドを真空槽と補助
真空槽の間で移動させることができる。更に、グリッド
を真空槽に導入する際にグリッドの位置を規定できるよ
うにグリッドホルダーを固定するためのストッパーが真
空槽内に設けられている。このように、本発明による薄
膜形成装置では、グリッド上への蒸発粒子の付着による
被膜の形成によって困難であった絶縁膜作製が、グリッ
ドを補助真空槽側に移動して、補助真空槽においてグリ
ッドを交換することによって、基板及び成膜用の真空槽
内を大気に晒すことなく可能となる。
【0018】請求項2の発明による薄膜形成装置は、真
空槽と、補助真空槽と、対電極と、グリッドと、熱電子
発生用のフィラメントと、蒸発源(単数又は複数)と、
グリッド及び対電極、フィラメントの間を所定の電位関
係とする電源手段を有する。真空槽内には、活性ガスも
しくは不活性ガス、あるいはこれら両者の混合ガスが導
入される。対電極は真空槽内に配備され、被蒸着基板を
蒸発源と対向する側の面に保持している。グリッドは蒸
発物質を通過させうるものであって、蒸発源と対電極の
間に配備され、電源手段により対電極及びフィラメント
の電位に対して正電位にされる。熱電子発生用のフィラ
メントは、フィラメントホルダーに接続されて真空槽内
のグリッドと蒸発源との間に配備され、このフィラメン
トにより発生する熱電子は、蒸発物質の一部をイオン化
するのに供される。蒸発源からの蒸発物質は、その一部
が、フィラメントからの電子により正イオンにイオン化
される。そしてこの様に一部イオン化された蒸発物質
は、グリッドを通過し、更に、イオン化されたガスによ
り正イオン化を促進され、グリッド−基板間の電界の作
用により基板の方へと加速される。そして蒸発物質は上
記加速による運動エネルギーを持って基板に衝突し付着
して薄膜を形成する。
空槽と、補助真空槽と、対電極と、グリッドと、熱電子
発生用のフィラメントと、蒸発源(単数又は複数)と、
グリッド及び対電極、フィラメントの間を所定の電位関
係とする電源手段を有する。真空槽内には、活性ガスも
しくは不活性ガス、あるいはこれら両者の混合ガスが導
入される。対電極は真空槽内に配備され、被蒸着基板を
蒸発源と対向する側の面に保持している。グリッドは蒸
発物質を通過させうるものであって、蒸発源と対電極の
間に配備され、電源手段により対電極及びフィラメント
の電位に対して正電位にされる。熱電子発生用のフィラ
メントは、フィラメントホルダーに接続されて真空槽内
のグリッドと蒸発源との間に配備され、このフィラメン
トにより発生する熱電子は、蒸発物質の一部をイオン化
するのに供される。蒸発源からの蒸発物質は、その一部
が、フィラメントからの電子により正イオンにイオン化
される。そしてこの様に一部イオン化された蒸発物質
は、グリッドを通過し、更に、イオン化されたガスによ
り正イオン化を促進され、グリッド−基板間の電界の作
用により基板の方へと加速される。そして蒸発物質は上
記加速による運動エネルギーを持って基板に衝突し付着
して薄膜を形成する。
【0019】尚、フィラメントからの電子は、フィラメ
ント温度に対応する運動エネルギーを持ってフィラメン
トから放射されるので、正電位のグリッドに直ちに吸引
されずにこれを通過し、グリッドによるクーロン力によ
り引き戻され、更にグリッドを通過し、と言うように、
グリッドを中心として振動運動を繰返し、遂にはグリッ
ドに吸収されるので、基板へは達せず、基板は電子衝撃
を受けないので、其れによる加熱がなく基板の温度上昇
が防止でき、プラスチックの様な耐熱性のない材質のも
のでも基板とすることができる。また、本発明の薄膜形
成装置では、必要に応じてフィラメントを真空槽と補助
真空槽の間で移動させることができる。更に、フィラメ
ントを真空槽に導入する際にフィラメントの位置を規定
できるようにフィラメントホルダーを固定するためのス
トッパーが真空槽内に設けられている。これにより、活
性ガス中での通電加熱によるフィラメントの消耗やアル
ミニウム(Al)などフィラメントを構成している材質
を侵す作用のある材料を蒸発材料に用いたときのフィラ
メントの消耗が問題となる場合にも、フィラメントを補
助真空槽側に移動することによって、基板及び真空槽内
を大気に晒すことなく適宜新しいフィラメントに交換可
能であり、長時間の成膜が必要な場合にも有効である。
ント温度に対応する運動エネルギーを持ってフィラメン
トから放射されるので、正電位のグリッドに直ちに吸引
されずにこれを通過し、グリッドによるクーロン力によ
り引き戻され、更にグリッドを通過し、と言うように、
グリッドを中心として振動運動を繰返し、遂にはグリッ
ドに吸収されるので、基板へは達せず、基板は電子衝撃
を受けないので、其れによる加熱がなく基板の温度上昇
が防止でき、プラスチックの様な耐熱性のない材質のも
のでも基板とすることができる。また、本発明の薄膜形
成装置では、必要に応じてフィラメントを真空槽と補助
真空槽の間で移動させることができる。更に、フィラメ
ントを真空槽に導入する際にフィラメントの位置を規定
できるようにフィラメントホルダーを固定するためのス
トッパーが真空槽内に設けられている。これにより、活
性ガス中での通電加熱によるフィラメントの消耗やアル
ミニウム(Al)などフィラメントを構成している材質
を侵す作用のある材料を蒸発材料に用いたときのフィラ
メントの消耗が問題となる場合にも、フィラメントを補
助真空槽側に移動することによって、基板及び真空槽内
を大気に晒すことなく適宜新しいフィラメントに交換可
能であり、長時間の成膜が必要な場合にも有効である。
【0020】請求項3の発明による薄膜形成装置におい
ては、真空槽に接続したグリッド及びフィラメントの収
納及び交換用の補助真空槽と、グリッド及びフィラメン
トと蒸発源の間の位置関係を規定する手段と、グリッド
及びフィラメントを上記2つの真空槽の間で移動させる
手段を有することにより、蒸発源と基板との間に介在す
るグリッド及びフィラメントの面内のパターンが膜厚む
らの原因となることにより困難であった真空蒸着がグリ
ッド及びフィラメントを補助真空槽内に収納することに
より可能となる。また、グリッド及びフィラメントを補
助真空槽内に収納して真空蒸着を行なえば、フィラメン
トによく用いられるタングステン(W)と反応するAl
やチタン(Ti)等を蒸着してもフィラメントには付着
しないので、フィラメントが上記金属に侵されず、寿命
を長くすることができる。更に、フィラメントを構成す
る線を蒸発源からの蒸発粒子が通過しない位置に配置す
るという制約がなくなり、均一に配列させることができ
る。
ては、真空槽に接続したグリッド及びフィラメントの収
納及び交換用の補助真空槽と、グリッド及びフィラメン
トと蒸発源の間の位置関係を規定する手段と、グリッド
及びフィラメントを上記2つの真空槽の間で移動させる
手段を有することにより、蒸発源と基板との間に介在す
るグリッド及びフィラメントの面内のパターンが膜厚む
らの原因となることにより困難であった真空蒸着がグリ
ッド及びフィラメントを補助真空槽内に収納することに
より可能となる。また、グリッド及びフィラメントを補
助真空槽内に収納して真空蒸着を行なえば、フィラメン
トによく用いられるタングステン(W)と反応するAl
やチタン(Ti)等を蒸着してもフィラメントには付着
しないので、フィラメントが上記金属に侵されず、寿命
を長くすることができる。更に、フィラメントを構成す
る線を蒸発源からの蒸発粒子が通過しない位置に配置す
るという制約がなくなり、均一に配列させることができ
る。
【0021】請求項4の発明による薄膜形成装置におい
ては、真空槽に接続した蒸発物質補充及び蒸発源交換用
の補助真空槽と、蒸発源と対電極の間の位置関係を規定
する手段と、蒸発源を上記2つの真空槽の間で移動させ
る手段を有することにより、基板及び真空槽内を大気に
晒すことなく蒸発物質の補充及び蒸発源の交換が可能で
あり、かつ蒸発源と基板の間の位置関係を規定する手段
を有することにより蒸発源の移動による位置ずれを抑え
ることができるため、厚膜及び多層膜のように蒸発物質
の補充や蒸発源の交換を必要とする成膜において、膜厚
分布のずれや変動を抑えて成膜することが可能となる。
ては、真空槽に接続した蒸発物質補充及び蒸発源交換用
の補助真空槽と、蒸発源と対電極の間の位置関係を規定
する手段と、蒸発源を上記2つの真空槽の間で移動させ
る手段を有することにより、基板及び真空槽内を大気に
晒すことなく蒸発物質の補充及び蒸発源の交換が可能で
あり、かつ蒸発源と基板の間の位置関係を規定する手段
を有することにより蒸発源の移動による位置ずれを抑え
ることができるため、厚膜及び多層膜のように蒸発物質
の補充や蒸発源の交換を必要とする成膜において、膜厚
分布のずれや変動を抑えて成膜することが可能となる。
【0022】請求項5の発明による薄膜形成装置におい
ては、蒸発源、グリッド及びフィラメントを保持する移
動可能なベースプレートと、真空槽に接続したベースプ
レートを収納可能な補助真空槽と、ベースプレートと対
電極の間の位置関係を規定する手段と、ベースプレート
を2つの真空槽の間で移動させる手段を有することによ
り、グリッド、フィラメント、蒸発源の位置関係を一定
にしたまま、移動交換が可能なため、一定した放電条
件、膜質分布、膜厚分布での成膜が可能となる。
ては、蒸発源、グリッド及びフィラメントを保持する移
動可能なベースプレートと、真空槽に接続したベースプ
レートを収納可能な補助真空槽と、ベースプレートと対
電極の間の位置関係を規定する手段と、ベースプレート
を2つの真空槽の間で移動させる手段を有することによ
り、グリッド、フィラメント、蒸発源の位置関係を一定
にしたまま、移動交換が可能なため、一定した放電条
件、膜質分布、膜厚分布での成膜が可能となる。
【0023】請求項6の発明による薄膜形成装置におい
ては、上記ベースプレート上に蒸発物質の真空槽内壁へ
の付着を防止するための着脱可能なシールド板を配備す
ることにより、真空槽内壁に付着した蒸発粒子による活
性ガスとの反応を防止することができるため、反応によ
るガス圧の変動を抑えることにより反応性成膜時の活性
ガスの圧力設定を安定化することが可能となる。
ては、上記ベースプレート上に蒸発物質の真空槽内壁へ
の付着を防止するための着脱可能なシールド板を配備す
ることにより、真空槽内壁に付着した蒸発粒子による活
性ガスとの反応を防止することができるため、反応によ
るガス圧の変動を抑えることにより反応性成膜時の活性
ガスの圧力設定を安定化することが可能となる。
【0024】請求項7の発明による薄膜形成装置におい
ては、上記移動手段(移動機構)を構成する領域に蒸発
物質が到達しないような遮蔽板を有することにより、各
移動機構を構成している治具が、蒸発粒子の付着やプラ
ズマ衝撃を受けることがないため、上記移動機構を構成
している治具の汚染や腐食による動作不良を防ぐことが
できる。
ては、上記移動手段(移動機構)を構成する領域に蒸発
物質が到達しないような遮蔽板を有することにより、各
移動機構を構成している治具が、蒸発粒子の付着やプラ
ズマ衝撃を受けることがないため、上記移動機構を構成
している治具の汚染や腐食による動作不良を防ぐことが
できる。
【0025】請求項8の発明による薄膜形成装置におい
ては、上記グリッド、フィラメント、蒸発源をそれぞれ
保持し移動可能なホルダー、あるいはグリッドとフィラ
メント及び蒸発源を保持し移動可能なベースプレートを
非磁性材料で構成し、かつ上記ホルダーあるいはベース
プレートと電源接続用の電極の間に引力を発生させるた
めの永久磁石を上記ホルダーあるいはベースプレートと
上記電極とに配備し、上記ホルダーあるいはベースプレ
ート側の永久磁石と上記電極側の永久磁石は互いに異な
る磁極を向けあい、上記電極側の永久磁石の上記ホルダ
ーあるいはベースプレート側の永久磁石からの距離を変
える手段を有することにより、上記ホルダーあるいはベ
ースプレートと電源接続用電極との間に永久磁石による
引力を働かせるため、両者の接続を確実に行なうことが
でき、電気的接触不良による放電異常や蒸発速度の不安
定さといった問題を防ぐことができる。また、電極側の
永久磁石はホルダーあるいはベースプレート側の永久磁
石からの距離を変えることにより磁力による引力の大き
さを変えることができるため、接続時には永久磁石同士
を近づけ引力を大きくし、また、分離する際には永久磁
石を遠ざけ引力を弱め、容易に分離することができる。
ては、上記グリッド、フィラメント、蒸発源をそれぞれ
保持し移動可能なホルダー、あるいはグリッドとフィラ
メント及び蒸発源を保持し移動可能なベースプレートを
非磁性材料で構成し、かつ上記ホルダーあるいはベース
プレートと電源接続用の電極の間に引力を発生させるた
めの永久磁石を上記ホルダーあるいはベースプレートと
上記電極とに配備し、上記ホルダーあるいはベースプレ
ート側の永久磁石と上記電極側の永久磁石は互いに異な
る磁極を向けあい、上記電極側の永久磁石の上記ホルダ
ーあるいはベースプレート側の永久磁石からの距離を変
える手段を有することにより、上記ホルダーあるいはベ
ースプレートと電源接続用電極との間に永久磁石による
引力を働かせるため、両者の接続を確実に行なうことが
でき、電気的接触不良による放電異常や蒸発速度の不安
定さといった問題を防ぐことができる。また、電極側の
永久磁石はホルダーあるいはベースプレート側の永久磁
石からの距離を変えることにより磁力による引力の大き
さを変えることができるため、接続時には永久磁石同士
を近づけ引力を大きくし、また、分離する際には永久磁
石を遠ざけ引力を弱め、容易に分離することができる。
【0026】請求項9の発明による薄膜形成装置におい
ては、上記電極側の永久磁石に替えて電磁石を配備し、
上記電極側の永久磁石の上記ホルダーあるいはベースプ
レート側の永久磁石からの距離を変える手段に替えて電
磁石の磁力及び極性を変える手段を有することにより、
電磁石のコイルに流す電流量を調整することにより磁力
を調整し、引力を制御でき、また、電流の向きを逆にし
て、磁石の極性を逆にし反発力を働かせることにより、
ホルダーあるいはベースプレートを移動時に電極側から
容易に分離することができる。
ては、上記電極側の永久磁石に替えて電磁石を配備し、
上記電極側の永久磁石の上記ホルダーあるいはベースプ
レート側の永久磁石からの距離を変える手段に替えて電
磁石の磁力及び極性を変える手段を有することにより、
電磁石のコイルに流す電流量を調整することにより磁力
を調整し、引力を制御でき、また、電流の向きを逆にし
て、磁石の極性を逆にし反発力を働かせることにより、
ホルダーあるいはベースプレートを移動時に電極側から
容易に分離することができる。
【0027】請求項10の発明による薄膜形成装置にお
いては、上記グリッド及びフィラメントを上記電極に接
続している状態においては、上記永久磁石あるいは電磁
石を高透磁率材料からなる磁気シールドケース内に収納
すること、すなわち磁気シールドケースで磁石部分を覆
うことにより、磁力線が放電条件に与える影響を抑える
ことができ、安定な成膜を行なうことができる。
いては、上記グリッド及びフィラメントを上記電極に接
続している状態においては、上記永久磁石あるいは電磁
石を高透磁率材料からなる磁気シールドケース内に収納
すること、すなわち磁気シールドケースで磁石部分を覆
うことにより、磁力線が放電条件に与える影響を抑える
ことができ、安定な成膜を行なうことができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。 [実施例1]図1は請求項1の発明の実施例を示す薄膜
形成装置の概略構成図である。図1において、真空槽A
と補助真空槽BはゲートバルブCを介して接続されてい
る。成膜用の真空槽A内には上方から下方に向けて順に
対電極12と、導電性のグリッドストッパー10cと、
フィラメント8と、蒸発源4が適宜間隔をあけて設けら
れている。これらの部材は各々支持体を兼用する電極1
1,9,7,3により水平状態に保持されている。これ
らの電極3,7,9,11は何れもベースプレート1と
の電気的な絶縁性を保つ状態でベースプレート1を貫通
して真空槽外部に引き出されている。すなわち、これら
の電極3,7,9,11は真空槽の内外の電気的な接続
・給電を行なうもので、その他の配線具と共に導電手段
となりうるものであり、ベースプレート1の貫通部にお
いては気密性が確保されている。
する。 [実施例1]図1は請求項1の発明の実施例を示す薄膜
形成装置の概略構成図である。図1において、真空槽A
と補助真空槽BはゲートバルブCを介して接続されてい
る。成膜用の真空槽A内には上方から下方に向けて順に
対電極12と、導電性のグリッドストッパー10cと、
フィラメント8と、蒸発源4が適宜間隔をあけて設けら
れている。これらの部材は各々支持体を兼用する電極1
1,9,7,3により水平状態に保持されている。これ
らの電極3,7,9,11は何れもベースプレート1と
の電気的な絶縁性を保つ状態でベースプレート1を貫通
して真空槽外部に引き出されている。すなわち、これら
の電極3,7,9,11は真空槽の内外の電気的な接続
・給電を行なうもので、その他の配線具と共に導電手段
となりうるものであり、ベースプレート1の貫通部にお
いては気密性が確保されている。
【0029】ここで、前記電極の内、一対の電極3によ
り支持された蒸発源4は蒸発物質を蒸発させるためのも
のであり、例えばタングステン、モリブデンなどの金属
をコイル状に形成してなる抵抗加熱式として構成されて
いる。もっともコイル状に替えて、ボート状に形成した
ものでも良い。さらには、このような蒸発源に替えて電
子ビーム蒸発源など、従来の真空蒸着方式で用いられて
いる蒸発源を適宜使用することができる。一方、一対の
電極7の間には、タングステンなどによる熱電子発生用
のフィラメント8が支持されている。このフィラメント
8の形状は、複数本のフィラメント材を平行に配列した
り、あるいは網目状にしたりするなどして、蒸発源から
蒸発した蒸発物質の粒子の広がりをカバーするように定
められている。また、支持体兼用電極11に支持された
対電極12には、上記蒸発源4に対向する面(下面)側
に位置させて、薄膜を形成すべき基板13が適宜の方法
により保持されている。従ってこの状態を蒸発源4の側
からみれば、基板13の背後に対電極12が配備される
ことになる。
り支持された蒸発源4は蒸発物質を蒸発させるためのも
のであり、例えばタングステン、モリブデンなどの金属
をコイル状に形成してなる抵抗加熱式として構成されて
いる。もっともコイル状に替えて、ボート状に形成した
ものでも良い。さらには、このような蒸発源に替えて電
子ビーム蒸発源など、従来の真空蒸着方式で用いられて
いる蒸発源を適宜使用することができる。一方、一対の
電極7の間には、タングステンなどによる熱電子発生用
のフィラメント8が支持されている。このフィラメント
8の形状は、複数本のフィラメント材を平行に配列した
り、あるいは網目状にしたりするなどして、蒸発源から
蒸発した蒸発物質の粒子の広がりをカバーするように定
められている。また、支持体兼用電極11に支持された
対電極12には、上記蒸発源4に対向する面(下面)側
に位置させて、薄膜を形成すべき基板13が適宜の方法
により保持されている。従ってこの状態を蒸発源4の側
からみれば、基板13の背後に対電極12が配備される
ことになる。
【0030】支持体兼用電極9にはグリッドストッパー
10cが支持されており、グリッドストッパー10cに
グリッドホルダー10aが接続される。このグリッドホ
ルダー10aは成膜時は真空槽A内にあり、必要に応じ
て真空槽A,Bにそれぞれ配備された移動機構43のガ
イドベルト108に沿って移動することにより、補助真
空槽B内に移動できる。また、グリッドホルダー10a
を真空槽A内に導入するとき、グリッドホルダー10a
の形状は、図2の如く円弧状の部分を有しており、また
グリッドストッパー10cは前記円弧状の部分に対応す
る凹形の円弧状となっており、グリッドストッパー10
cの円弧状の凹部にグリッドホルダー10aの円弧状の
部分が接続されるようになっている。尚、前記円弧状の
部分はテーパ状としても良い。このように、グリッドホ
ルダー10aの真空槽A内での位置はグリッドストッパ
ー10cにより規定することができる。グリッドホルダ
ー10aには、グリッド10bが接続されている。この
グリッド10bは、蒸発物質を通過させうる形状にその
形状が定められているが、この例では網目状である。
10cが支持されており、グリッドストッパー10cに
グリッドホルダー10aが接続される。このグリッドホ
ルダー10aは成膜時は真空槽A内にあり、必要に応じ
て真空槽A,Bにそれぞれ配備された移動機構43のガ
イドベルト108に沿って移動することにより、補助真
空槽B内に移動できる。また、グリッドホルダー10a
を真空槽A内に導入するとき、グリッドホルダー10a
の形状は、図2の如く円弧状の部分を有しており、また
グリッドストッパー10cは前記円弧状の部分に対応す
る凹形の円弧状となっており、グリッドストッパー10
cの円弧状の凹部にグリッドホルダー10aの円弧状の
部分が接続されるようになっている。尚、前記円弧状の
部分はテーパ状としても良い。このように、グリッドホ
ルダー10aの真空槽A内での位置はグリッドストッパ
ー10cにより規定することができる。グリッドホルダ
ー10aには、グリッド10bが接続されている。この
グリッド10bは、蒸発物質を通過させうる形状にその
形状が定められているが、この例では網目状である。
【0031】さて、支持体兼用電極3,7,9,11は
導電体であって電極としての役割を兼ねており、それら
の、真空槽A外へ突出した端部間は図1のように種々の
電源に接続されている。先ず、蒸発源4は一対の電極3
を介して蒸発用電源17に接続されている。次に、直流
電源18が設けられ、この直流電源18の正極側は電極
9を介してグリッドストッパー10cに、直流電源18
の負極側は電極11を介して対電極12に接続されてい
る。すなわち、グリッド10bの電位は対電極12の電
位に対して正電位となるように設定されている。これに
より、成膜時にグリッド10bと対電極12間の電界は
グリッド10b側から対電極12側へと向かうものとな
る。また、フィラメント8は一対の電極7を介して直流
電源19の両端に接続されている。尚、図1の接地は必
ずしも必要ない。実際には、これら電気的接続には種々
のスイッチ類を含み、これらの操作により、成膜プロセ
スを実現するのであるが、これらスイッチ類の図示は省
略しているため図中には示されていない。移動機構43
は図示されない回転導入機を介して回転軸43aに動力
を伝達され、回転軸43aでガイドベルト108を巻き
取り、あるいは送り出すものである。ここで回転軸43
a,43bの一部あるいは全部はセラミック等の絶縁物
質で形成されており、真空槽Aとグリッド10bとの電
気的絶縁を維持できる構成となっている。
導電体であって電極としての役割を兼ねており、それら
の、真空槽A外へ突出した端部間は図1のように種々の
電源に接続されている。先ず、蒸発源4は一対の電極3
を介して蒸発用電源17に接続されている。次に、直流
電源18が設けられ、この直流電源18の正極側は電極
9を介してグリッドストッパー10cに、直流電源18
の負極側は電極11を介して対電極12に接続されてい
る。すなわち、グリッド10bの電位は対電極12の電
位に対して正電位となるように設定されている。これに
より、成膜時にグリッド10bと対電極12間の電界は
グリッド10b側から対電極12側へと向かうものとな
る。また、フィラメント8は一対の電極7を介して直流
電源19の両端に接続されている。尚、図1の接地は必
ずしも必要ない。実際には、これら電気的接続には種々
のスイッチ類を含み、これらの操作により、成膜プロセ
スを実現するのであるが、これらスイッチ類の図示は省
略しているため図中には示されていない。移動機構43
は図示されない回転導入機を介して回転軸43aに動力
を伝達され、回転軸43aでガイドベルト108を巻き
取り、あるいは送り出すものである。ここで回転軸43
a,43bの一部あるいは全部はセラミック等の絶縁物
質で形成されており、真空槽Aとグリッド10bとの電
気的絶縁を維持できる構成となっている。
【0032】次に、上記装置例による薄膜形成の一例に
ついて説明する。請求項1の発明による薄膜形成装置に
おいては、図1のごとく、薄膜を形成すべき基板13を
対電極12に保持させる。また、蒸発源4には蒸発物質
を保持させるが、この蒸発物質を構成する母材、導入ガ
ス種の組は勿論どの様な薄膜を形成するかに応じて選定
される。例えば、Al2O3薄膜を形成する場合には蒸発
物質としてAlを、不活性ガスとしてアルゴン(Ar)
を、活性ガスとして酸素を選択できる。また、In2O3
薄膜を形成する場合には、蒸発物質としてインジウム
(In)、導入ガスとして酸素を選択することができ
る。真空槽内は図示しない排気装置により予め10~5〜
10~6Torrの圧力にされ、これに必要に応じて活性
ガスもしくは不活性ガス、あるいはこれらの混合ガスが
10~2〜10~4Torrの圧力で導入される。ここでは
説明の具体性のため、導入ガスは、例えば酸素などの活
性ガスであるとする。
ついて説明する。請求項1の発明による薄膜形成装置に
おいては、図1のごとく、薄膜を形成すべき基板13を
対電極12に保持させる。また、蒸発源4には蒸発物質
を保持させるが、この蒸発物質を構成する母材、導入ガ
ス種の組は勿論どの様な薄膜を形成するかに応じて選定
される。例えば、Al2O3薄膜を形成する場合には蒸発
物質としてAlを、不活性ガスとしてアルゴン(Ar)
を、活性ガスとして酸素を選択できる。また、In2O3
薄膜を形成する場合には、蒸発物質としてインジウム
(In)、導入ガスとして酸素を選択することができ
る。真空槽内は図示しない排気装置により予め10~5〜
10~6Torrの圧力にされ、これに必要に応じて活性
ガスもしくは不活性ガス、あるいはこれらの混合ガスが
10~2〜10~4Torrの圧力で導入される。ここでは
説明の具体性のため、導入ガスは、例えば酸素などの活
性ガスであるとする。
【0033】この状態において、電源を作動させると、
フィラメント8には電流が流される。フィラメント8は
抵抗加熱により加熱され、熱電子を放射する。また、成
膜時にはグリッドホルダー10aは真空槽A内でグリッ
ドストッパー10cに接続されており、グリッド10b
に正の電位が印加される。また、蒸発源4も通電され、
蒸発物質が発生する。蒸発源4からの蒸発物質は広がり
をもって基板13の側へ向かって飛行するが、その一
部、及び、前記導入ガスはフィラメント8より放出され
た熱電子との衝突によって外殻電子が弾き出され、正イ
オンにイオン化される。このように一部イオン化された
蒸発物質はグリッド10bを通過するが、その際、前記
のようにグリッド10bの近傍において上下に振動運動
する熱電子及び、前記イオン化された導入ガスの衝突に
より、さらにイオン化率が高められる。
フィラメント8には電流が流される。フィラメント8は
抵抗加熱により加熱され、熱電子を放射する。また、成
膜時にはグリッドホルダー10aは真空槽A内でグリッ
ドストッパー10cに接続されており、グリッド10b
に正の電位が印加される。また、蒸発源4も通電され、
蒸発物質が発生する。蒸発源4からの蒸発物質は広がり
をもって基板13の側へ向かって飛行するが、その一
部、及び、前記導入ガスはフィラメント8より放出され
た熱電子との衝突によって外殻電子が弾き出され、正イ
オンにイオン化される。このように一部イオン化された
蒸発物質はグリッド10bを通過するが、その際、前記
のようにグリッド10bの近傍において上下に振動運動
する熱電子及び、前記イオン化された導入ガスの衝突に
より、さらにイオン化率が高められる。
【0034】このようにして、正イオンにイオン化され
た蒸発物質は、グリッド10bを通過し、更に、イオン
化されたガスにより正イオン化を促進され、グリッド−
基板間の電界の作用により基板13に向かって加速さ
れ、基板に高エネルギーを持って衝突付着する。この
際、酸素ガスも活性化されているので、非常に密着性の
良い酸化薄膜が形成される。また、熱電子は最終的に
は、その大部分がグリッド10bに吸収され、一部の熱
電子はグリッド10bを通過するが、グリッド10bと
基板13との間で、前記電界の作用によって、減速され
るので、仮に基板13に到達しても、同基板13を加熱
するには到らない。
た蒸発物質は、グリッド10bを通過し、更に、イオン
化されたガスにより正イオン化を促進され、グリッド−
基板間の電界の作用により基板13に向かって加速さ
れ、基板に高エネルギーを持って衝突付着する。この
際、酸素ガスも活性化されているので、非常に密着性の
良い酸化薄膜が形成される。また、熱電子は最終的に
は、その大部分がグリッド10bに吸収され、一部の熱
電子はグリッド10bを通過するが、グリッド10bと
基板13との間で、前記電界の作用によって、減速され
るので、仮に基板13に到達しても、同基板13を加熱
するには到らない。
【0035】さて、請求項1の発明による薄膜形成装置
では、グリッド10bは移動機構43によりガイドベル
ト108に沿って補助真空槽B側へ移動することができ
るため、真空槽A内を大気に晒さずにグリッド10bを
交換可能であるため、グリッド上への被膜の形成により
成膜が中止されてしまうことがなく、厚膜作製のように
長時間の連続成膜が必要な場合に有効である。あるいは
絶縁膜のように、絶縁性の蒸発物質がグリッドあるいは
フィラメントに付着することにより安定した放電を困難
とするような薄膜を作製する場合にも有利である。例え
ば、アクチュエータに用いる圧電膜のように厚膜を作製
することを要求される場合や、SiO2,Al2O3のよ
うな絶縁膜を作製する場合に有利である。
では、グリッド10bは移動機構43によりガイドベル
ト108に沿って補助真空槽B側へ移動することができ
るため、真空槽A内を大気に晒さずにグリッド10bを
交換可能であるため、グリッド上への被膜の形成により
成膜が中止されてしまうことがなく、厚膜作製のように
長時間の連続成膜が必要な場合に有効である。あるいは
絶縁膜のように、絶縁性の蒸発物質がグリッドあるいは
フィラメントに付着することにより安定した放電を困難
とするような薄膜を作製する場合にも有利である。例え
ば、アクチュエータに用いる圧電膜のように厚膜を作製
することを要求される場合や、SiO2,Al2O3のよ
うな絶縁膜を作製する場合に有利である。
【0036】[実施例2]次に図3は請求項2の発明の
実施例を示す図であって、フィラメントの交換機構を有
する薄膜形成装置の概略構成例を示したものである。図
3において、真空槽Aと補助真空槽BはゲートバルブC
を介して接続されている。成膜用の真空槽A内には上方
から下方に向けて順に対電極12と、グリッド10と、
フィラメントストッパー8cと、蒸発源4が適宜間隔を
あけて設けられている。これらの部材は各々支持体を兼
用する電極11,9,17a,17b,3により水平状
態に保持されている。これらの電極3,9,11,17
a,17bは何れもベースプレート1との電気的な絶縁
性を保つ状態でベースプレート1を貫通して真空槽外部
に引き出されている。すなわち、これらの電極3,9,
11,17a,17bは真空槽の内外の電気的な接続・
給電を行なうもので、その他の配線具と共に導電手段と
なりうるものであり、ベースプレート1の貫通部におい
ては気密性が確保されている。
実施例を示す図であって、フィラメントの交換機構を有
する薄膜形成装置の概略構成例を示したものである。図
3において、真空槽Aと補助真空槽BはゲートバルブC
を介して接続されている。成膜用の真空槽A内には上方
から下方に向けて順に対電極12と、グリッド10と、
フィラメントストッパー8cと、蒸発源4が適宜間隔を
あけて設けられている。これらの部材は各々支持体を兼
用する電極11,9,17a,17b,3により水平状
態に保持されている。これらの電極3,9,11,17
a,17bは何れもベースプレート1との電気的な絶縁
性を保つ状態でベースプレート1を貫通して真空槽外部
に引き出されている。すなわち、これらの電極3,9,
11,17a,17bは真空槽の内外の電気的な接続・
給電を行なうもので、その他の配線具と共に導電手段と
なりうるものであり、ベースプレート1の貫通部におい
ては気密性が確保されている。
【0037】ここで、前記電極の内、一対の電極3によ
り支持された蒸発源4は蒸発物質を蒸発させるためのも
のであり、例えばタングステン、モリブデンなどの金属
をコイル状に形成してなる抵抗加熱式として構成されて
いる。もっともコイル状に替えて、ボート状に形成した
ものでも良い。さらには、このような蒸発源に替えて電
子ビーム蒸発源など、従来の真空蒸着方式で用いられて
いる蒸発源を適宜使用することができる。一方、支持体
兼用電極9にはグリッド10が支持されている。このグ
リッド10は、蒸発物質を通過させうる形状にその形状
が定められているが、この例では網目状である。また、
支持体兼用電極11に支持された対電極12には、上記
蒸発源4に対向する面(下面)側に位置させて、薄膜を
形成すべき基板13が適宜の方法により保持されてい
る。従ってこの状態を蒸発源4の側からみれば、基板1
3の背後に対電極12が配備されることになる。
り支持された蒸発源4は蒸発物質を蒸発させるためのも
のであり、例えばタングステン、モリブデンなどの金属
をコイル状に形成してなる抵抗加熱式として構成されて
いる。もっともコイル状に替えて、ボート状に形成した
ものでも良い。さらには、このような蒸発源に替えて電
子ビーム蒸発源など、従来の真空蒸着方式で用いられて
いる蒸発源を適宜使用することができる。一方、支持体
兼用電極9にはグリッド10が支持されている。このグ
リッド10は、蒸発物質を通過させうる形状にその形状
が定められているが、この例では網目状である。また、
支持体兼用電極11に支持された対電極12には、上記
蒸発源4に対向する面(下面)側に位置させて、薄膜を
形成すべき基板13が適宜の方法により保持されてい
る。従ってこの状態を蒸発源4の側からみれば、基板1
3の背後に対電極12が配備されることになる。
【0038】支持体兼用電極17a,17bにはフィラ
メントストッパー8cが支持されており、フィラメント
ストッパー8cにフィラメントホルダー8aが接続され
る。このフィラメントホルダー8aは成膜時は真空槽A
内にあり、必要に応じて真空槽A,Bにそれぞれ配備さ
れた移動機構53のガイドベルト118に沿って移動す
ることにより、補助真空槽B内に移動できる。また、フ
ィラメントホルダー8aを真空槽A内に導入するとき、
フィラメントホルダー8aの形状は、図4あるいは図5
の如く円弧状の部分を有しており、またフィラメントス
トッパー8cは前記円弧状の部分に対応する凹形の円弧
状となっており、フィラメントストッパー8cの円弧状
の凹部にフィラメントホルダー8aの円弧状の部分が接
続されるようになっている。尚、前記円弧状の部分はテ
ーパ状としても良い。このように、フィラメントホルダ
ー8aの真空槽A内での位置はフィラメントストッパー
8cにより規定することができる。フィラメントホルダ
ー8aには、フィラメント8bが接続されている。この
フィラメント8bの形状は、複数本のフィラメントを平
行に配列して、蒸発源から蒸発した蒸発物質の粒子の広
がりをカバーするように定められている。
メントストッパー8cが支持されており、フィラメント
ストッパー8cにフィラメントホルダー8aが接続され
る。このフィラメントホルダー8aは成膜時は真空槽A
内にあり、必要に応じて真空槽A,Bにそれぞれ配備さ
れた移動機構53のガイドベルト118に沿って移動す
ることにより、補助真空槽B内に移動できる。また、フ
ィラメントホルダー8aを真空槽A内に導入するとき、
フィラメントホルダー8aの形状は、図4あるいは図5
の如く円弧状の部分を有しており、またフィラメントス
トッパー8cは前記円弧状の部分に対応する凹形の円弧
状となっており、フィラメントストッパー8cの円弧状
の凹部にフィラメントホルダー8aの円弧状の部分が接
続されるようになっている。尚、前記円弧状の部分はテ
ーパ状としても良い。このように、フィラメントホルダ
ー8aの真空槽A内での位置はフィラメントストッパー
8cにより規定することができる。フィラメントホルダ
ー8aには、フィラメント8bが接続されている。この
フィラメント8bの形状は、複数本のフィラメントを平
行に配列して、蒸発源から蒸発した蒸発物質の粒子の広
がりをカバーするように定められている。
【0039】さらにフィラメントホルダー8aは図4あ
るいは図5に示すように、導電性の部分8aaと絶縁性
の部分8abに分割されており、フィラメント8bに通
電可能な構造となっている。また、フィラメントストッ
パー8cは図4あるいは図5に示すように絶縁性の部分
8cbを中心とし、その両脇に導電性の部分8caを配
置した形のもので、導電性の部分8caの位置は前記フ
ィラメントホルダー8aの導電性の部分8aaの位置に
対応している。また、フィラメントストッパー8cの導
電性の部分8caがそれぞれ支持体兼用電極17a,1
7bで支持されている。すなわち、フィラメント8bを
介して導電性の部分8aa同士の間で電流を流すことが
でき、フィラメント8bに通電することができる。
るいは図5に示すように、導電性の部分8aaと絶縁性
の部分8abに分割されており、フィラメント8bに通
電可能な構造となっている。また、フィラメントストッ
パー8cは図4あるいは図5に示すように絶縁性の部分
8cbを中心とし、その両脇に導電性の部分8caを配
置した形のもので、導電性の部分8caの位置は前記フ
ィラメントホルダー8aの導電性の部分8aaの位置に
対応している。また、フィラメントストッパー8cの導
電性の部分8caがそれぞれ支持体兼用電極17a,1
7bで支持されている。すなわち、フィラメント8bを
介して導電性の部分8aa同士の間で電流を流すことが
でき、フィラメント8bに通電することができる。
【0040】さて、支持体兼用電極3,9,11,17
a,17bは導電体であって電極としての役割を兼ねて
おり、それらの、真空槽A外へ突出した端部間は図3の
ように種々の電源に接続されている。先ず、蒸発源4は
一対の電極3を介して蒸発用電源27に接続されてい
る。次に、直流電源18が設けられ、この直流電源18
の正極側は電極9を介してグリッド10に、直流電源1
8の負極側は電極11を介して対電極12に接続されて
いる。すなわち、グリッド10の電位は対電極12の電
位に対して正電位となるように設定されている。これに
より成膜時にグリッド10と対電極12間の電界はグリ
ッド10側から対電極12側へと向かうものとなる。ま
た、フィラメント8bは一対の電極17a,17bを介
して直流電源19の両端に接続されている。尚、図3の
接地は必ずしも必要ない。実際には、これら電気的接続
には種々のスイッチ類を含み、これらの操作により、成
膜プロセスを実現するのであるが、これらスイッチ類の
図示は省略しているため図中には示されていない。移動
機構53は図示されない回転導入機を介して回転軸53
aに動力を伝達され、回転軸53aでガイドベルト11
8を巻き取り、あるいは送り出すものである。ここで回
転軸53a,53bの一部あるいは全部はセラミック等
の絶縁物質で形成されており、真空槽Aとフィラメント
8bとの電気的絶縁を維持できる構成となっている。
a,17bは導電体であって電極としての役割を兼ねて
おり、それらの、真空槽A外へ突出した端部間は図3の
ように種々の電源に接続されている。先ず、蒸発源4は
一対の電極3を介して蒸発用電源27に接続されてい
る。次に、直流電源18が設けられ、この直流電源18
の正極側は電極9を介してグリッド10に、直流電源1
8の負極側は電極11を介して対電極12に接続されて
いる。すなわち、グリッド10の電位は対電極12の電
位に対して正電位となるように設定されている。これに
より成膜時にグリッド10と対電極12間の電界はグリ
ッド10側から対電極12側へと向かうものとなる。ま
た、フィラメント8bは一対の電極17a,17bを介
して直流電源19の両端に接続されている。尚、図3の
接地は必ずしも必要ない。実際には、これら電気的接続
には種々のスイッチ類を含み、これらの操作により、成
膜プロセスを実現するのであるが、これらスイッチ類の
図示は省略しているため図中には示されていない。移動
機構53は図示されない回転導入機を介して回転軸53
aに動力を伝達され、回転軸53aでガイドベルト11
8を巻き取り、あるいは送り出すものである。ここで回
転軸53a,53bの一部あるいは全部はセラミック等
の絶縁物質で形成されており、真空槽Aとフィラメント
8bとの電気的絶縁を維持できる構成となっている。
【0041】さて、図3に示す構成の薄膜形成装置によ
る薄膜形成動作は基本的には実施例1で述べた請求項1
の薄膜形成装置と同様であるが、請求項2の発明による
薄膜形成装置では、フィラメント8bを2つの真空槽
A,Bの間で移動させる移動機構53を有するため、酸
素などの活性ガス中での通電加熱によるフィラメントの
消耗や、タングステン(W)に対するアルミニウム(A
l)などのフィラメントを構成している材質を侵す作用
のある材料を蒸発材料に用いたときのフィラメントの消
耗が問題となる場合にも、上記移動機構53でフィラメ
ント8bを補助真空槽B側に移動して交換することによ
り、基板13や真空槽A側を大気に晒すことなく適宜新
しいフィラメントに交換可能であり、長時間の成膜が必
要な場合に有効である。
る薄膜形成動作は基本的には実施例1で述べた請求項1
の薄膜形成装置と同様であるが、請求項2の発明による
薄膜形成装置では、フィラメント8bを2つの真空槽
A,Bの間で移動させる移動機構53を有するため、酸
素などの活性ガス中での通電加熱によるフィラメントの
消耗や、タングステン(W)に対するアルミニウム(A
l)などのフィラメントを構成している材質を侵す作用
のある材料を蒸発材料に用いたときのフィラメントの消
耗が問題となる場合にも、上記移動機構53でフィラメ
ント8bを補助真空槽B側に移動して交換することによ
り、基板13や真空槽A側を大気に晒すことなく適宜新
しいフィラメントに交換可能であり、長時間の成膜が必
要な場合に有効である。
【0042】[実施例3]次に図6は請求項3の発明の
実施例を示す薄膜形成装置の概略構成図であって、図1
に示したグリッドの交換機構と、図3に示したフィラメ
ントの交換機構の両方を有する薄膜形成装置の例であ
り、図1,3と同符号を付したものは同様の構成部材で
ある。尚、真空槽の外部に設けられる電源等の図示は省
略した。図6の構成例では、蒸発源4と基板13との間
に介在するグリッド10b及びフィラメント8bの面内
のパターンが膜厚むらの原因となることにより困難であ
った真空蒸着が、グリッド10b及びフィラメント8b
を補助真空槽B内に収納することにより可能となる。ま
た、フィラメント8bによく用いられるタングステン
(W)と反応するアルミニウム(Al)やチタン(T
i)等を蒸着しても、フィラメント8bを補助真空槽B
内に収納しておけば蒸発物質がフィラメント8bには付
着しないので、フィラメント8bが上記金属に侵され
ず、寿命を長くすることができる。さらに、フィラメン
トの移動機構を有するため、フィラメント8bを構成す
る線を蒸発源4からの蒸着粒子が通過しない位置に配置
するという制約がなくなり、均一に配列させることがで
きる。
実施例を示す薄膜形成装置の概略構成図であって、図1
に示したグリッドの交換機構と、図3に示したフィラメ
ントの交換機構の両方を有する薄膜形成装置の例であ
り、図1,3と同符号を付したものは同様の構成部材で
ある。尚、真空槽の外部に設けられる電源等の図示は省
略した。図6の構成例では、蒸発源4と基板13との間
に介在するグリッド10b及びフィラメント8bの面内
のパターンが膜厚むらの原因となることにより困難であ
った真空蒸着が、グリッド10b及びフィラメント8b
を補助真空槽B内に収納することにより可能となる。ま
た、フィラメント8bによく用いられるタングステン
(W)と反応するアルミニウム(Al)やチタン(T
i)等を蒸着しても、フィラメント8bを補助真空槽B
内に収納しておけば蒸発物質がフィラメント8bには付
着しないので、フィラメント8bが上記金属に侵され
ず、寿命を長くすることができる。さらに、フィラメン
トの移動機構を有するため、フィラメント8bを構成す
る線を蒸発源4からの蒸着粒子が通過しない位置に配置
するという制約がなくなり、均一に配列させることがで
きる。
【0043】さて、請求項3の発明による薄膜形成装置
によれば、上述したようにグリッド10bの移動(交
換)機構43とフィラメント8bの移動(交換)機構5
3の両方を有するため、真空蒸着と化合物膜の積層膜を
容易に形成することができる。例えば、アクチュエータ
ー用にZnO/Au/Ti積層膜を作製する場合には、
蒸発物質として亜鉛(Zn),金(Au),チタン(T
i)を、活性ガスとして酸素を選択する。そしてAuや
Tiの真空蒸着の際には、グリッド10b及びフィラメ
ント8bを移動機構43,53により補助真空槽Bに移
動させた状態で行ない、化合物膜であるZnO成膜の際
には、グリッド10b及びフィラメント8bを移動機構
43,53により真空槽Aに移動させて実施例1と同様
の成膜を行なう。これにより、ZnO/Au/Ti積層
膜を容易に作製することができる。
によれば、上述したようにグリッド10bの移動(交
換)機構43とフィラメント8bの移動(交換)機構5
3の両方を有するため、真空蒸着と化合物膜の積層膜を
容易に形成することができる。例えば、アクチュエータ
ー用にZnO/Au/Ti積層膜を作製する場合には、
蒸発物質として亜鉛(Zn),金(Au),チタン(T
i)を、活性ガスとして酸素を選択する。そしてAuや
Tiの真空蒸着の際には、グリッド10b及びフィラメ
ント8bを移動機構43,53により補助真空槽Bに移
動させた状態で行ない、化合物膜であるZnO成膜の際
には、グリッド10b及びフィラメント8bを移動機構
43,53により真空槽Aに移動させて実施例1と同様
の成膜を行なう。これにより、ZnO/Au/Ti積層
膜を容易に作製することができる。
【0044】[実施例4]次に図7は請求項4の発明の
実施例を示す薄膜形成装置の概略構成図である。図7に
おいて、真空槽Aと補助真空槽BはゲートバルブCを介
して接続されている。成膜用の真空槽A内には上方から
下方に向けて順に対電極12と、グリッド10と、フィ
ラメント8と、蒸発源ストッパー4cが適宜間隔をあけ
て設けられている。これらの部材は各々支持体を兼用す
る電極11,9,7,23a,23bにより水平状態に
保持されている。これらの電極11,9,7,23a,
23bは何れもベースプレート1との電気的な絶縁性を
保つ状態でベースプレート1を貫通して真空槽外部に引
き出されている。すなわち、これらの電極11,9,
7,23a,23bは真空槽の内外の電気的な接続・給
電を行なうもので、その他の配線具と共に導電手段とな
りうるものであり、ベースプレート1の貫通部において
は気密性が確保されている。尚、真空槽の外部に設けら
れる電源等の図示は省略した。
実施例を示す薄膜形成装置の概略構成図である。図7に
おいて、真空槽Aと補助真空槽BはゲートバルブCを介
して接続されている。成膜用の真空槽A内には上方から
下方に向けて順に対電極12と、グリッド10と、フィ
ラメント8と、蒸発源ストッパー4cが適宜間隔をあけ
て設けられている。これらの部材は各々支持体を兼用す
る電極11,9,7,23a,23bにより水平状態に
保持されている。これらの電極11,9,7,23a,
23bは何れもベースプレート1との電気的な絶縁性を
保つ状態でベースプレート1を貫通して真空槽外部に引
き出されている。すなわち、これらの電極11,9,
7,23a,23bは真空槽の内外の電気的な接続・給
電を行なうもので、その他の配線具と共に導電手段とな
りうるものであり、ベースプレート1の貫通部において
は気密性が確保されている。尚、真空槽の外部に設けら
れる電源等の図示は省略した。
【0045】ここで、一対の電極7の間には、タングス
テンなどによる熱電子発生用のフィラメント8が支持さ
れている。このフィラメント8の形状は、複数本のフィ
ラメントを平行に配列したり、あるいは、網目状にした
りするなどして、蒸発源から蒸発した蒸発物質の粒子の
広がりをカバーするように定められている。一方、支持
体兼用電極9にはグリッド10が支持されている。この
グリッド10は、蒸発物質を通過させうる形状にその形
状が定められているが、この例では網目状である。ま
た、支持体兼用電極11に支持された対電極12には、
上記蒸発源4に対向する面(下面)側に位置させて、薄
膜を形成すべき基板13が適宜の方法により保持されて
いる。従ってこの状態を蒸発源4の側からみれば、基板
13の背後に対電極12が配備されることになる。
テンなどによる熱電子発生用のフィラメント8が支持さ
れている。このフィラメント8の形状は、複数本のフィ
ラメントを平行に配列したり、あるいは、網目状にした
りするなどして、蒸発源から蒸発した蒸発物質の粒子の
広がりをカバーするように定められている。一方、支持
体兼用電極9にはグリッド10が支持されている。この
グリッド10は、蒸発物質を通過させうる形状にその形
状が定められているが、この例では網目状である。ま
た、支持体兼用電極11に支持された対電極12には、
上記蒸発源4に対向する面(下面)側に位置させて、薄
膜を形成すべき基板13が適宜の方法により保持されて
いる。従ってこの状態を蒸発源4の側からみれば、基板
13の背後に対電極12が配備されることになる。
【0046】支持体兼用電極23a,23bには蒸発源
ストッパー4cが支持されており、蒸発源ストッパー4
cに蒸発源ホルダー4aが接続される。この蒸発源ホル
ダー4aには蒸発源4bが接続されており、蒸発源ホル
ダー4aは成膜時は真空槽A内にあり、必要に応じて移
動機構63のガイドベルト128に沿って移動すること
により、補助真空槽B内に移動できる。また、蒸発源ホ
ルダー4aを真空槽A内に導入するとき、蒸発源ホルダ
ー4aの形状は、図8あるいは図9の如く円弧状の部分
を有しており、また蒸発源ストッパー4cは前記円弧状
の部分に対応する凹形の円弧状となっており、蒸発源ス
トッパー4cの円弧状の凹部に蒸発源ホルダー4aの円
弧状の部分が接続されるようになっている。尚、前記円
弧状の部分はテーパ状としても良い。このように、蒸発
源ホルダー4aの真空槽A内での位置は蒸発源ストッパ
ー4cにより規定することができる。尚、移動機構63
は図示されない回転導入機を介して回転軸63aに動力
を伝達され、回転軸63aでガイドベルト128を巻き
取り、あるいは送り出すものである。ここで回転軸63
a,63bの一部あるいは全部はセラミック等の絶縁物
質で形成されており、真空槽Aと蒸発源4bとの電気的
絶縁を維持できる構成となっている。
ストッパー4cが支持されており、蒸発源ストッパー4
cに蒸発源ホルダー4aが接続される。この蒸発源ホル
ダー4aには蒸発源4bが接続されており、蒸発源ホル
ダー4aは成膜時は真空槽A内にあり、必要に応じて移
動機構63のガイドベルト128に沿って移動すること
により、補助真空槽B内に移動できる。また、蒸発源ホ
ルダー4aを真空槽A内に導入するとき、蒸発源ホルダ
ー4aの形状は、図8あるいは図9の如く円弧状の部分
を有しており、また蒸発源ストッパー4cは前記円弧状
の部分に対応する凹形の円弧状となっており、蒸発源ス
トッパー4cの円弧状の凹部に蒸発源ホルダー4aの円
弧状の部分が接続されるようになっている。尚、前記円
弧状の部分はテーパ状としても良い。このように、蒸発
源ホルダー4aの真空槽A内での位置は蒸発源ストッパ
ー4cにより規定することができる。尚、移動機構63
は図示されない回転導入機を介して回転軸63aに動力
を伝達され、回転軸63aでガイドベルト128を巻き
取り、あるいは送り出すものである。ここで回転軸63
a,63bの一部あるいは全部はセラミック等の絶縁物
質で形成されており、真空槽Aと蒸発源4bとの電気的
絶縁を維持できる構成となっている。
【0047】さらに蒸発源ホルダー4aは図8あるいは
図9に示すように、導電性の部分4aaと絶縁性の部分
4abに分割されており、蒸発源4bに通電可能な構造
となっている。また、蒸発源ストッパー4cは図8ある
いは図9に示すように絶縁性の部分4cbを中心とし、
その両脇に導電性の部分4caを配置した形のもので、
導電性の部分4caの位置は前記蒸発源ホルダー4aの
導電性の部分4aaの位置に対応している。また、蒸発
源ストッパー4cの導電性の部分4caがそれぞれ支持
体兼用電極23a,23bで支持されている。すなわ
ち、蒸発源4bを介して導電性の部分4aa同士の間で
電流を流すことができ、蒸発源4bに通電することがで
きる。蒸発源ホルダー4aに接続された蒸発源4bは蒸
発物質を蒸発させるものであり、例えばタングステン、
モリブデンなどの金属をコイル状に形成してなる抵抗加
熱式として構成されている。もっともコイル状に替えて
ボート状に形成したものでも良い。尚、請求項4の別の
実施例としては、図10に示すように真空槽Aの下部に
補助真空槽Bを接続し、直動機構60によって蒸発源4
bを保持した蒸発源ホルダー4aを真空槽Aと補助真空
槽Bの間で上下動させても良い。この場合にも直動機構
60の移動量の制御により蒸発源4bの位置を規定する
ことができる。
図9に示すように、導電性の部分4aaと絶縁性の部分
4abに分割されており、蒸発源4bに通電可能な構造
となっている。また、蒸発源ストッパー4cは図8ある
いは図9に示すように絶縁性の部分4cbを中心とし、
その両脇に導電性の部分4caを配置した形のもので、
導電性の部分4caの位置は前記蒸発源ホルダー4aの
導電性の部分4aaの位置に対応している。また、蒸発
源ストッパー4cの導電性の部分4caがそれぞれ支持
体兼用電極23a,23bで支持されている。すなわ
ち、蒸発源4bを介して導電性の部分4aa同士の間で
電流を流すことができ、蒸発源4bに通電することがで
きる。蒸発源ホルダー4aに接続された蒸発源4bは蒸
発物質を蒸発させるものであり、例えばタングステン、
モリブデンなどの金属をコイル状に形成してなる抵抗加
熱式として構成されている。もっともコイル状に替えて
ボート状に形成したものでも良い。尚、請求項4の別の
実施例としては、図10に示すように真空槽Aの下部に
補助真空槽Bを接続し、直動機構60によって蒸発源4
bを保持した蒸発源ホルダー4aを真空槽Aと補助真空
槽Bの間で上下動させても良い。この場合にも直動機構
60の移動量の制御により蒸発源4bの位置を規定する
ことができる。
【0048】さて、請求項4の発明による薄膜形成装置
による薄膜形成動作は、基本的には実施例1で述べた請
求項1の装置と同様であるが、蒸発源4bを2つの真空
槽A,Bの間で移動させる移動機構63(あるいは6
0)を有することにより、基板13及び真空槽A内を大
気に晒すことなく蒸発物質の補充及び蒸発源4bの交換
が可能であり、かつ蒸発源4bと基板13の間の位置関
係を規定する蒸発源ストッパー4cを有することにより
蒸発源4bの移動による位置ずれを抑えることができる
ため、厚膜及び多層膜のように蒸発物質の補充や蒸発源
の交換を必要とする成膜において、膜厚分布のずれや変
動を抑えて成膜することが可能となる。
による薄膜形成動作は、基本的には実施例1で述べた請
求項1の装置と同様であるが、蒸発源4bを2つの真空
槽A,Bの間で移動させる移動機構63(あるいは6
0)を有することにより、基板13及び真空槽A内を大
気に晒すことなく蒸発物質の補充及び蒸発源4bの交換
が可能であり、かつ蒸発源4bと基板13の間の位置関
係を規定する蒸発源ストッパー4cを有することにより
蒸発源4bの移動による位置ずれを抑えることができる
ため、厚膜及び多層膜のように蒸発物質の補充や蒸発源
の交換を必要とする成膜において、膜厚分布のずれや変
動を抑えて成膜することが可能となる。
【0049】[実施例5]次に図11は請求項5の発明
の実施例を示す薄膜形成装置の概略構成図である。本実
施例では、蒸発源4、フィラメント8、グリッド10、
及びこれらを支持する支持体兼用電極3,7,9を同一
のベースプレート70上に配置し、このベースプレート
70を移動機構69のガイドベルト138に沿って真空
槽Aと補助真空槽Bの間で移動できるようにしたもので
あり、これによりグリッド10、フィラメント8、蒸発
源4の位置関係を一定にしたまま、移動交換が可能とな
るため、移動交換前後での一定した放電条件、膜質分
布、膜厚分布での成膜が可能となる。尚、薄膜形成動作
は基本的には実施例1で述べた請求項1の装置と同様で
ある。
の実施例を示す薄膜形成装置の概略構成図である。本実
施例では、蒸発源4、フィラメント8、グリッド10、
及びこれらを支持する支持体兼用電極3,7,9を同一
のベースプレート70上に配置し、このベースプレート
70を移動機構69のガイドベルト138に沿って真空
槽Aと補助真空槽Bの間で移動できるようにしたもので
あり、これによりグリッド10、フィラメント8、蒸発
源4の位置関係を一定にしたまま、移動交換が可能とな
るため、移動交換前後での一定した放電条件、膜質分
布、膜厚分布での成膜が可能となる。尚、薄膜形成動作
は基本的には実施例1で述べた請求項1の装置と同様で
ある。
【0050】図11に示すように、真空槽A側にはベー
スプレート70の位置決め用のベースプレートストッパ
ー70aが設置されており、このベースプレートストッ
パー70aにベースプレート70を接続することによ
り、ベースプレート70と対電極12との間の位置関係
を規定することができる。また、蒸発源4、グリッド1
0、フィラメント8とそれぞれの電源(図示せず)との
接続は、図12に示すようにベースプレート70と絶縁
を保つ形で埋設された電極3,7,9の端子部を介して
行なわれる。すなわち、電極3,7,9の端子部をベー
スプレートストッパー70aとの接続部側に設けてお
き、ベースプレート70を真空槽A側に移動してベース
プレートストッパー70aに当接した際に、電極3,
7,9の端子部とベースプレートストッパー70a側に
設けた端子部(図示せず)とが接続されるようにしてお
けば、電極3,7,9と電源の接続を容易に行なうこと
ができる。尚、移動機構69は図示されない回転導入機
を介して回転軸69aに動力を伝達され、回転軸69a
でガイドベルト138を巻き取り、あるいは送り出すも
のである。ここで回転軸69a,69bの一部あるいは
全部はセラミック等の絶縁物質で形成されており、真空
槽Aとベースプレート70側の各電極との電気的絶縁を
維持できる構成となっている。
スプレート70の位置決め用のベースプレートストッパ
ー70aが設置されており、このベースプレートストッ
パー70aにベースプレート70を接続することによ
り、ベースプレート70と対電極12との間の位置関係
を規定することができる。また、蒸発源4、グリッド1
0、フィラメント8とそれぞれの電源(図示せず)との
接続は、図12に示すようにベースプレート70と絶縁
を保つ形で埋設された電極3,7,9の端子部を介して
行なわれる。すなわち、電極3,7,9の端子部をベー
スプレートストッパー70aとの接続部側に設けてお
き、ベースプレート70を真空槽A側に移動してベース
プレートストッパー70aに当接した際に、電極3,
7,9の端子部とベースプレートストッパー70a側に
設けた端子部(図示せず)とが接続されるようにしてお
けば、電極3,7,9と電源の接続を容易に行なうこと
ができる。尚、移動機構69は図示されない回転導入機
を介して回転軸69aに動力を伝達され、回転軸69a
でガイドベルト138を巻き取り、あるいは送り出すも
のである。ここで回転軸69a,69bの一部あるいは
全部はセラミック等の絶縁物質で形成されており、真空
槽Aとベースプレート70側の各電極との電気的絶縁を
維持できる構成となっている。
【0051】[実施例6]次に図13は請求項6の発明
の実施例を示す薄膜形成装置の概略構成図である。本実
施例では図11の構成に加えて、ベースプレート70上
に蒸発物質の真空槽内壁への付着を防止するための着脱
可能なシールド板71を配備したものであり、このよう
に2つの真空槽A,B間を移動機構69により移動可能
なベースプレート70上にシールド板71を配備するこ
とにより、真空槽A内を大気に晒さずにシールド板71
を交換することができる。また、シールド板71を配備
したことにより、蒸発物質の真空槽内壁への付着が防止
されるため、真空槽内壁に付着した蒸発粒子による活性
ガスとの反応を防止することができるため、反応による
ガス圧の変動を抑えることができ反応性成膜時の活性ガ
スの圧力設定を安定化することが可能となる。
の実施例を示す薄膜形成装置の概略構成図である。本実
施例では図11の構成に加えて、ベースプレート70上
に蒸発物質の真空槽内壁への付着を防止するための着脱
可能なシールド板71を配備したものであり、このよう
に2つの真空槽A,B間を移動機構69により移動可能
なベースプレート70上にシールド板71を配備するこ
とにより、真空槽A内を大気に晒さずにシールド板71
を交換することができる。また、シールド板71を配備
したことにより、蒸発物質の真空槽内壁への付着が防止
されるため、真空槽内壁に付着した蒸発粒子による活性
ガスとの反応を防止することができるため、反応による
ガス圧の変動を抑えることができ反応性成膜時の活性ガ
スの圧力設定を安定化することが可能となる。
【0052】[実施例7]次に図14は請求項7の発明
の実施例を示す図であって、(a)は薄膜形成装置の概
略構成図、(b)は上記薄膜形成装置に設置される遮蔽
板を蒸発源側から見たときの平面図である。本実施例
は、図6と同様の薄膜形成装置の構成に加えて、グリッ
ド10bやフィラメント8bの移動機構43,53を構
成する領域に蒸発物質が到達しないような遮蔽板72を
設けたものである。すなわち、本発明では、移動機構を
構成している治具が、遮蔽板72により蒸発粒子の付着
やプラズマ衝撃を直接受けることがないため、上記移動
機構を構成している治具の汚染や腐食による動作不良を
防ぐことができる。尚、本発明は、図6の装置例の他、
前述した各装置例の移動機構にも同様に適用できる。
の実施例を示す図であって、(a)は薄膜形成装置の概
略構成図、(b)は上記薄膜形成装置に設置される遮蔽
板を蒸発源側から見たときの平面図である。本実施例
は、図6と同様の薄膜形成装置の構成に加えて、グリッ
ド10bやフィラメント8bの移動機構43,53を構
成する領域に蒸発物質が到達しないような遮蔽板72を
設けたものである。すなわち、本発明では、移動機構を
構成している治具が、遮蔽板72により蒸発粒子の付着
やプラズマ衝撃を直接受けることがないため、上記移動
機構を構成している治具の汚染や腐食による動作不良を
防ぐことができる。尚、本発明は、図6の装置例の他、
前述した各装置例の移動機構にも同様に適用できる。
【0053】[実施例8]次に図15は請求項8の発明
の実施例の説明図である。本発明は、実施例1〜7で示
した請求項1〜7の各薄膜形成装置において、グリッド
10b、フィラメント8b、蒸発源4bをそれぞれ保持
し移動可能なホルダー10a,8a,4a、あるいはグ
リッド10とフィラメント8及び蒸発源4を保持し移動
可能なベースプレート70を非磁性材料で構成し、かつ
上記ホルダー10a,8a,4aあるいはベースプレー
ト70と電源接続用の電極(図示の例では電極と一体に
設けられた各ストッパー10c,8c,4c,70a)
の間に引力を発生させるための永久磁石73,74を、
上記ホルダー10a,8a,4aあるいはベースプレー
ト70と上記電極(10c,8c,4c,70a)とに
配備し、上記ホルダーあるいはベースプレート側の永久
磁石73と、上記電極側の永久磁石74は互いに異なる
磁極を向けあい、上記電極側の永久磁石74の上記ホル
ダーあるいはベースプレート側の永久磁石73からの距
離を変える手段を有するものである。
の実施例の説明図である。本発明は、実施例1〜7で示
した請求項1〜7の各薄膜形成装置において、グリッド
10b、フィラメント8b、蒸発源4bをそれぞれ保持
し移動可能なホルダー10a,8a,4a、あるいはグ
リッド10とフィラメント8及び蒸発源4を保持し移動
可能なベースプレート70を非磁性材料で構成し、かつ
上記ホルダー10a,8a,4aあるいはベースプレー
ト70と電源接続用の電極(図示の例では電極と一体に
設けられた各ストッパー10c,8c,4c,70a)
の間に引力を発生させるための永久磁石73,74を、
上記ホルダー10a,8a,4aあるいはベースプレー
ト70と上記電極(10c,8c,4c,70a)とに
配備し、上記ホルダーあるいはベースプレート側の永久
磁石73と、上記電極側の永久磁石74は互いに異なる
磁極を向けあい、上記電極側の永久磁石74の上記ホル
ダーあるいはベースプレート側の永久磁石73からの距
離を変える手段を有するものである。
【0054】すなわち、本発明ではグリッド10b、フ
ィラメント8b、蒸発源4bをそれぞれ保持し移動可能
なホルダー10a,8a,4a、あるいはグリッド10
とフィラメント8及び蒸発源4を保持し移動可能なベー
スプレート70と、電源接続用の電極(ストッパー)1
0c,8c,4c,70aとの間に永久磁石73,74
による引力を働かせるため、両者の接続が確実に行なわ
れ、電気的な接触不良による放電異常や蒸発速度の不安
定さといった問題を防ぐことができる。また、電極側の
永久磁石74は図示されない直動機構によりホルダー及
びベースプレート側の永久磁石73からの距離を変える
ことができるようになっており、これにより磁力による
引力の大きさを変えることができる。すなわち、接続時
には永久磁石同士を近づけ引力を大きくし、また分離す
る際には永久磁石を遠ざけ引力を弱め、容易に分離する
ことができる。尚、永久磁石74は電極との間で絶縁が
保たれ、直動機構を介して真空槽Aに電流が流れること
がないような状態とされている。
ィラメント8b、蒸発源4bをそれぞれ保持し移動可能
なホルダー10a,8a,4a、あるいはグリッド10
とフィラメント8及び蒸発源4を保持し移動可能なベー
スプレート70と、電源接続用の電極(ストッパー)1
0c,8c,4c,70aとの間に永久磁石73,74
による引力を働かせるため、両者の接続が確実に行なわ
れ、電気的な接触不良による放電異常や蒸発速度の不安
定さといった問題を防ぐことができる。また、電極側の
永久磁石74は図示されない直動機構によりホルダー及
びベースプレート側の永久磁石73からの距離を変える
ことができるようになっており、これにより磁力による
引力の大きさを変えることができる。すなわち、接続時
には永久磁石同士を近づけ引力を大きくし、また分離す
る際には永久磁石を遠ざけ引力を弱め、容易に分離する
ことができる。尚、永久磁石74は電極との間で絶縁が
保たれ、直動機構を介して真空槽Aに電流が流れること
がないような状態とされている。
【0055】[実施例9]次に図16は請求項9の発明
の実施例の説明図である。本発明は、上記請求項8の薄
膜形成装置において、電極側の永久磁石74に替えて電
磁石75を配備し、上記電極側(ストッパー側)の永久
磁石の上記ホルダーあるいはベースプレート側の永久磁
石73からの距離を変える手段に替えて電磁石75の磁
力及び極性を変える手段76を有するものである。すな
わち、本発明では電極側(ストッパー4c,8c,10
c,70a側)には永久磁石74の替わりに電磁石75
を用いており、この場合には電磁石75のコイルに流す
電流量を電源76により調整することにより磁力を調整
し、引力を制御できる。あるいは電流の向きを逆にし、
電磁石75の極性を逆にし、反発力を働かせることによ
りホルダー4a,8a,10aあるいはベースプレート
70の移動時に容易に分離することができる。尚、電磁
石75は電極との間で絶縁が保たれ、電源76とグリッ
ド、フィラメント、蒸発源用の各電源との間で同通する
ことがないような状態とされている。
の実施例の説明図である。本発明は、上記請求項8の薄
膜形成装置において、電極側の永久磁石74に替えて電
磁石75を配備し、上記電極側(ストッパー側)の永久
磁石の上記ホルダーあるいはベースプレート側の永久磁
石73からの距離を変える手段に替えて電磁石75の磁
力及び極性を変える手段76を有するものである。すな
わち、本発明では電極側(ストッパー4c,8c,10
c,70a側)には永久磁石74の替わりに電磁石75
を用いており、この場合には電磁石75のコイルに流す
電流量を電源76により調整することにより磁力を調整
し、引力を制御できる。あるいは電流の向きを逆にし、
電磁石75の極性を逆にし、反発力を働かせることによ
りホルダー4a,8a,10aあるいはベースプレート
70の移動時に容易に分離することができる。尚、電磁
石75は電極との間で絶縁が保たれ、電源76とグリッ
ド、フィラメント、蒸発源用の各電源との間で同通する
ことがないような状態とされている。
【0056】[実施例10]次に図17は請求項10の
発明の実施例の説明図である。本発明は、上記請求項
8,9の薄膜形成装置において、グリッド10b及びフ
ィラメント8bを上記電極に接続している状態において
は、上記永久磁石73,74あるいは電磁石75を高透
磁率材料からなる磁気シールドケース77内に収納する
ことを特徴としている。すなわち、本発明では高透磁率
材料からなる磁気シールドケース77で磁石部分を覆う
ことにより、放電空間中への磁力線の漏洩量を減少さ
せ、磁力線が放電条件に与える影響を抑えることがで
き、安定な成膜を行なうことができる。上記シールドケ
ース77の材料としては、パーマロイ(Ni−Fe系の
磁性合金)、センダスト(Si−Al−Fe系の磁性合
金)、Co−Cr系の磁性合金等の高透磁率材料が例示
される。
発明の実施例の説明図である。本発明は、上記請求項
8,9の薄膜形成装置において、グリッド10b及びフ
ィラメント8bを上記電極に接続している状態において
は、上記永久磁石73,74あるいは電磁石75を高透
磁率材料からなる磁気シールドケース77内に収納する
ことを特徴としている。すなわち、本発明では高透磁率
材料からなる磁気シールドケース77で磁石部分を覆う
ことにより、放電空間中への磁力線の漏洩量を減少さ
せ、磁力線が放電条件に与える影響を抑えることがで
き、安定な成膜を行なうことができる。上記シールドケ
ース77の材料としては、パーマロイ(Ni−Fe系の
磁性合金)、センダスト(Si−Al−Fe系の磁性合
金)、Co−Cr系の磁性合金等の高透磁率材料が例示
される。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の薄膜形成
装置においては、少なくとも、活性ガスもしくは不活性
ガスあるいはこれら両者の混合ガスが導入される真空槽
と、この真空槽内において蒸発物質を蒸発させるための
蒸発源と、上記真空槽内に配置され基板を上記蒸発源に
対向するように保持する対電極と、上記蒸発源と対電極
との間に配備された蒸発物質を通過させうるグリッド
と、上記グリッドと上記蒸発源との間に配置された熱電
子発生用のフィラメントと、上記グリッドの電位を上記
対電極の電位と上記フィラメントの電位に対し正電位と
する手段を少なくとも有することにより、上記グリッド
及びフィラメントで真空槽内にプラズマを発生させるこ
とができ、蒸発物質のイオン化率が極めて高いため、真
空槽内に活性ガスを単独で、あるいは不活性ガスと共に
導入して成膜を行なうことにより、蒸発物質と活性ガス
を化合させ、この化合により化合物薄膜を形成する場合
にも、所望の物性を有する薄膜を容易に得ることができ
る。
装置においては、少なくとも、活性ガスもしくは不活性
ガスあるいはこれら両者の混合ガスが導入される真空槽
と、この真空槽内において蒸発物質を蒸発させるための
蒸発源と、上記真空槽内に配置され基板を上記蒸発源に
対向するように保持する対電極と、上記蒸発源と対電極
との間に配備された蒸発物質を通過させうるグリッド
と、上記グリッドと上記蒸発源との間に配置された熱電
子発生用のフィラメントと、上記グリッドの電位を上記
対電極の電位と上記フィラメントの電位に対し正電位と
する手段を少なくとも有することにより、上記グリッド
及びフィラメントで真空槽内にプラズマを発生させるこ
とができ、蒸発物質のイオン化率が極めて高いため、真
空槽内に活性ガスを単独で、あるいは不活性ガスと共に
導入して成膜を行なうことにより、蒸発物質と活性ガス
を化合させ、この化合により化合物薄膜を形成する場合
にも、所望の物性を有する薄膜を容易に得ることができ
る。
【0058】尚、真空槽内のガスのイオン化にはフィラ
メントによる熱電子が有効に寄与するので10~1Tor
r以下の圧力の高真空下においても蒸発物質のイオン化
が可能であり、このため、薄膜の構造も極めて緻密なも
のとすることが可能であり、通常、薄膜の密度はバルク
の密度よりも小さいとされているが、本発明によれば、
バルクの密度に極めて近い密度の薄膜が得られること
も、大きな特徴の一つである。さらに、このような高真
空下で成膜を行なえることにより、薄膜中へのガス分子
の取り込みを極めて少なくすることができ、高純度の薄
膜を得ることができる。また、本発明によれば、蒸発物
質がイオン化し、高いエネルギーを電気的に有する(電
子・イオン温度)ので、反応性を必要とする成膜、結晶
化を必要とする成膜を温度(反応温度、結晶化温度)と
いう熱エネルギーを与えずに実現できるので低温成膜が
可能となる。従って、耐熱性のないプラスチックフィル
ムなども基板に使用することができる。
メントによる熱電子が有効に寄与するので10~1Tor
r以下の圧力の高真空下においても蒸発物質のイオン化
が可能であり、このため、薄膜の構造も極めて緻密なも
のとすることが可能であり、通常、薄膜の密度はバルク
の密度よりも小さいとされているが、本発明によれば、
バルクの密度に極めて近い密度の薄膜が得られること
も、大きな特徴の一つである。さらに、このような高真
空下で成膜を行なえることにより、薄膜中へのガス分子
の取り込みを極めて少なくすることができ、高純度の薄
膜を得ることができる。また、本発明によれば、蒸発物
質がイオン化し、高いエネルギーを電気的に有する(電
子・イオン温度)ので、反応性を必要とする成膜、結晶
化を必要とする成膜を温度(反応温度、結晶化温度)と
いう熱エネルギーを与えずに実現できるので低温成膜が
可能となる。従って、耐熱性のないプラスチックフィル
ムなども基板に使用することができる。
【0059】さらに本発明では、グリッド及び/または
フィラメントを補助真空槽に移動する手段を有するた
め、グリッドあるいはフィラメントを成膜用の真空槽内
を大気に晒すことなく交換及び収納することが可能であ
るため、グリッド上への被膜の形成やフィラメントの消
耗により成膜時間が限られてしまうことがなく、厚膜作
製のように長時間の連続成膜が必要な場合に有効であ
る。あるいは絶縁膜のようにグリッドあるいはフィラメ
ントに付着することにより安定した放電を困難とする薄
膜を作製する場合にも有利である。例えば、アクチュエ
ータに用いる圧電膜のように厚膜を作製することを要求
される場合や、SiO2,Al2O3 のような絶縁膜を作
製する場合にも有利である。また、グリッド及び/又は
フィラメントを補助真空槽に移動する手段を有するた
め、真空蒸着を含む積層膜作製プロセスにおいてもグリ
ッドあるいはフィラメントによって基板に入射する蒸発
粒子の飛行を妨げることがなく、したがって、基板を大
気に晒すことなく真空蒸着と反応性成膜を連続的に行な
うことが可能となる。例えばアクチュエータのような金
属蒸着膜と化合物膜の積層膜を作製する場合や、保護層
付き反射膜のような光学薄膜を作製する場合に有利であ
る。
フィラメントを補助真空槽に移動する手段を有するた
め、グリッドあるいはフィラメントを成膜用の真空槽内
を大気に晒すことなく交換及び収納することが可能であ
るため、グリッド上への被膜の形成やフィラメントの消
耗により成膜時間が限られてしまうことがなく、厚膜作
製のように長時間の連続成膜が必要な場合に有効であ
る。あるいは絶縁膜のようにグリッドあるいはフィラメ
ントに付着することにより安定した放電を困難とする薄
膜を作製する場合にも有利である。例えば、アクチュエ
ータに用いる圧電膜のように厚膜を作製することを要求
される場合や、SiO2,Al2O3 のような絶縁膜を作
製する場合にも有利である。また、グリッド及び/又は
フィラメントを補助真空槽に移動する手段を有するた
め、真空蒸着を含む積層膜作製プロセスにおいてもグリ
ッドあるいはフィラメントによって基板に入射する蒸発
粒子の飛行を妨げることがなく、したがって、基板を大
気に晒すことなく真空蒸着と反応性成膜を連続的に行な
うことが可能となる。例えばアクチュエータのような金
属蒸着膜と化合物膜の積層膜を作製する場合や、保護層
付き反射膜のような光学薄膜を作製する場合に有利であ
る。
【0060】さらにまた、本発明では、蒸発源を単独で
あるいはグリッドやフィラメントと共に補助真空槽に移
動する手段を有するため、基板及び真空槽内を大気に晒
すことなく蒸発物質の補充及び蒸発源の交換が可能であ
り、かつ蒸発源と基板の間の位置関係を規定する手段を
有することにより蒸発源の移動による位置ずれを抑える
ことができるため、厚膜及び多層膜のように蒸発物質の
補充や蒸発源の交換を必要とする成膜において、膜厚分
布のずれや変動を抑えて成膜することが可能となる。
あるいはグリッドやフィラメントと共に補助真空槽に移
動する手段を有するため、基板及び真空槽内を大気に晒
すことなく蒸発物質の補充及び蒸発源の交換が可能であ
り、かつ蒸発源と基板の間の位置関係を規定する手段を
有することにより蒸発源の移動による位置ずれを抑える
ことができるため、厚膜及び多層膜のように蒸発物質の
補充や蒸発源の交換を必要とする成膜において、膜厚分
布のずれや変動を抑えて成膜することが可能となる。
【図1】請求項1の発明の実施例を示す薄膜形成装置の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図2】図1に示す薄膜形成装置のグリッドホルダー及
びグリッドストッパーの一例を示す平面図である。
びグリッドストッパーの一例を示す平面図である。
【図3】請求項2の発明の実施例を示す薄膜形成装置の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図4】図3に示す薄膜形成装置のフィラメントホルダ
ー及びフィラメントストッパーの一例を示す平面図であ
る。
ー及びフィラメントストッパーの一例を示す平面図であ
る。
【図5】図3に示す薄膜形成装置のフィラメントホルダ
ー及びフィラメントストッパーの別の例を示す平面図で
ある。
ー及びフィラメントストッパーの別の例を示す平面図で
ある。
【図6】請求項3の発明の実施例を示す薄膜形成装置の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図7】請求項4の発明の実施例を示す薄膜形成装置の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図8】図7に示す薄膜形成装置の蒸発源ホルダー及び
蒸発源ストッパーの一例を示す平面図である。
蒸発源ストッパーの一例を示す平面図である。
【図9】図7に示す薄膜形成装置の蒸発源ホルダー及び
蒸発源ストッパーの別の例を示す平面図である。
蒸発源ストッパーの別の例を示す平面図である。
【図10】請求項4の発明の別の実施例を示す薄膜形成
装置の概略構成図である。
装置の概略構成図である。
【図11】請求項5の発明の実施例を示す薄膜形成装置
の概略構成図である。
の概略構成図である。
【図12】図11に示す薄膜形成装置のベースプレート
の一例を示す図であって、(a)はベースプレートの平
面図、(b)はベースプレートの側面図である。
の一例を示す図であって、(a)はベースプレートの平
面図、(b)はベースプレートの側面図である。
【図13】請求項6の発明の実施例を示す薄膜形成装置
の概略構成図である。
の概略構成図である。
【図14】請求項7の発明の実施例を示す図であって、
(a)は薄膜形成装置の概略構成図、(b)は(a)に
示す薄膜形成装置の遮蔽板を蒸発源側から見たときの平
面図である。
(a)は薄膜形成装置の概略構成図、(b)は(a)に
示す薄膜形成装置の遮蔽板を蒸発源側から見たときの平
面図である。
【図15】請求項8の発明の実施例の説明図である。
【図16】請求項9の発明の実施例の説明図である。
【図17】請求項10の発明の実施例の説明図である。
1:ベースプレート 3,7,9,11,17a,17b,23a,23b:
支持体兼用の電極 4,4b:蒸発源 4a:蒸発源ホルダー 4c:蒸発源ストッパー 8,8b:フィラメント 8a:フィラメントホルダー 8c:フィラメントストッパー 10,10b:グリッド 10a:グリッドホルダー 10c:グリッドストッパー 12:対電極 13:基板 17,27:蒸発用電源 18:グリッド用の直流電源 19:フィラメント用の直流電源 43:グリッド移動機構 53:フィラメント移動機構 60:蒸発源移動用の直動機構 63:蒸発源移動機構 69:ベースプレート移動機構 70:ベースプレート(移動式) 70a:ベースプレートストッパー 71:シールド板 72:遮蔽板 73,74:永久磁石 75:電磁石 76:電磁石電源 77:磁気シールドケース 108,118,128,138:ガイドベルト A:真空槽(成膜用真空槽) B:補助真空槽 C:ゲートバルブ
支持体兼用の電極 4,4b:蒸発源 4a:蒸発源ホルダー 4c:蒸発源ストッパー 8,8b:フィラメント 8a:フィラメントホルダー 8c:フィラメントストッパー 10,10b:グリッド 10a:グリッドホルダー 10c:グリッドストッパー 12:対電極 13:基板 17,27:蒸発用電源 18:グリッド用の直流電源 19:フィラメント用の直流電源 43:グリッド移動機構 53:フィラメント移動機構 60:蒸発源移動用の直動機構 63:蒸発源移動機構 69:ベースプレート移動機構 70:ベースプレート(移動式) 70a:ベースプレートストッパー 71:シールド板 72:遮蔽板 73,74:永久磁石 75:電磁石 76:電磁石電源 77:磁気シールドケース 108,118,128,138:ガイドベルト A:真空槽(成膜用真空槽) B:補助真空槽 C:ゲートバルブ
Claims (10)
- 【請求項1】活性ガスもしくは不活性ガスあるいはこれ
ら両者の混合ガスが導入される真空槽と、この真空槽内
において蒸発物質を蒸発させるための蒸発源と、上記真
空槽内に配置され基板を上記蒸発源に対向するように保
持する対電極と、上記蒸発源と対電極との間に配備され
た蒸発物質を通過させうるグリッドと、上記グリッドと
上記蒸発源との間に配置された熱電子発生用のフィラメ
ントと、上記グリッドの電位を上記対電極の電位と上記
フィラメントの電位に対し正電位とする手段を有し、上
記真空槽に接続したグリッド交換用の補助真空槽と、上
記グリッドと蒸発源の間の位置関係を規定する手段と、
上記グリッドを上記2つの真空槽の間で移動させる手段
を有することを特徴とする薄膜形成装置。 - 【請求項2】活性ガスもしくは不活性ガスあるいはこれ
ら両者の混合ガスが導入される真空槽と、この真空槽内
において蒸発物質を蒸発させるための蒸発源と、上記真
空槽内に配置され基板を上記蒸発源に対向するように保
持する対電極と、上記蒸発源と対電極との間に配備され
た蒸発物質を通過させうるグリッドと、上記グリッドと
上記蒸発源との間に配置された熱電子発生用のフィラメ
ントと、上記グリッドの電位を上記対電極の電位と上記
フィラメントの電位に対し正電位とする手段を有し、上
記真空槽に接続したフィラメント交換用の補助真空槽
と、上記フィラメントと蒸発源の間の位置関係を規定す
る手段と、上記フィラメントを上記2つの真空槽の間で
移動させる手段を有することを特徴とする薄膜形成装
置。 - 【請求項3】活性ガスもしくは不活性ガスあるいはこれ
ら両者の混合ガスが導入される真空槽と、この真空槽内
において蒸発物質を蒸発させるための蒸発源と、上記真
空槽内に配置され基板を上記蒸発源に対向するように保
持する対電極と、上記蒸発源と対電極との間に配備され
た蒸発物質を通過させうるグリッドと、上記グリッドと
上記蒸発源との間に配置された熱電子発生用のフィラメ
ントと、上記グリッドの電位を上記対電極の電位と上記
フィラメントの電位に対し正電位とする手段を有し、上
記真空槽に接続したグリッド及びフィラメントの収納及
び交換用の補助真空槽と、上記グリッド及びフィラメン
トと蒸発源の間の位置関係を規定する手段と、上記グリ
ッド及びフィラメントを上記2つの真空槽の間で移動さ
せる手段を有することを特徴とする薄膜形成装置。 - 【請求項4】活性ガスもしくは不活性ガスあるいはこれ
ら両者の混合ガスが導入される真空槽と、この真空槽内
において蒸発物質を蒸発させるための蒸発源と、上記真
空槽内に配置され基板を上記蒸発源に対向するように保
持する対電極と、上記蒸発源と対電極との間に配備され
た蒸発物質を通過させうるグリッドと、上記グリッドと
上記蒸発源との間に配置された熱電子発生用のフィラメ
ントと、上記グリッドの電位を上記対電極の電位と上記
フィラメントの電位に対し正電位とする手段を有し、上
記真空槽に接続した蒸発物質補充及び蒸発源交換用の補
助真空槽と、上記蒸発源と対電極の間の位置関係を規定
する手段と、上記蒸発源を上記2つの真空槽の間で移動
させる手段を有することを特徴とする薄膜形成装置。 - 【請求項5】活性ガスもしくは不活性ガスあるいはこれ
ら両者の混合ガスが導入される真空槽と、この真空槽内
において蒸発物質を蒸発させるための蒸発源と、上記真
空槽内に配置され基板を上記蒸発源に対向するように保
持する対電極と、上記蒸発源と対電極との間に配備され
た蒸発物質を通過させうるグリッドと、上記グリッドと
上記蒸発源との間に配置された熱電子発生用のフィラメ
ントと、上記グリッドの電位を上記対電極の電位と上記
フィラメントの電位に対し正電位とする手段を有し、上
記蒸発源、グリッド及びフィラメントを保持する移動可
能なベースプレートと、上記真空槽に接続した上記ベー
スプレートを収納可能な補助真空槽と、上記ベースプレ
ートと対電極の間の位置関係を規定する手段と、上記ベ
ースプレートを上記2つの真空槽の間で移動させる手段
を有することを特徴とする薄膜形成装置。 - 【請求項6】請求項5記載の薄膜形成装置において、上
記ベースプレート上に蒸発物質の真空槽内壁への付着を
防止するための着脱可能なシールド板を配備することを
特徴とする薄膜形成装置。 - 【請求項7】請求項1,2,3,4,5,6記載の薄膜
形成装置において、上記移動手段を構成する領域に蒸発
物質が到達しないような遮蔽板を有することを特徴とす
る薄膜形成装置。 - 【請求項8】請求項1,2,3,4,5,6,7記載の
薄膜形成装置において、上記グリッド、フィラメント、
蒸発源をそれぞれ保持し移動可能なホルダー、あるいは
グリッドとフィラメント及び蒸発源を保持し移動可能な
ベースプレートを非磁性材料で構成し、かつ上記ホルダ
ーあるいはベースプレートと電源接続用の電極の間に引
力を発生させるための永久磁石を、上記ホルダーあるい
はベースプレートと上記電極とに配備し、上記ホルダー
あるいはベースプレート側の永久磁石と、上記電極側の
永久磁石は互いに異なる磁極を向けあい、上記電極側の
永久磁石の上記ホルダーあるいはベースプレート側の永
久磁石からの距離を変える手段を有することを特徴とす
る薄膜形成装置。 - 【請求項9】請求項8記載の薄膜形成装置において、上
記電極側の永久磁石に替えて電磁石を配備し、上記電極
側の永久磁石の上記ホルダーあるいはベースプレート側
の永久磁石からの距離を変える手段に替えて電磁石の磁
力及び極性を変える手段を有することを特徴とする薄膜
形成装置。 - 【請求項10】請求項8、請求項9記載の薄膜形成装置
において、上記グリッド及びフィラメントを上記電極に
接続している状態においては、上記永久磁石あるいは電
磁石を高透磁率材料からなる磁気シールドケース内に収
納することを特徴とする薄膜形成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15760194A JPH0820862A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 薄膜形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15760194A JPH0820862A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 薄膜形成装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0820862A true JPH0820862A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=15653292
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15760194A Pending JPH0820862A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 薄膜形成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0820862A (ja) |
-
1994
- 1994-07-08 JP JP15760194A patent/JPH0820862A/ja active Pending
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