JPH08209158A - Lngの気化装置および気化方法 - Google Patents

Lngの気化装置および気化方法

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JPH08209158A
JPH08209158A JP2064495A JP2064495A JPH08209158A JP H08209158 A JPH08209158 A JP H08209158A JP 2064495 A JP2064495 A JP 2064495A JP 2064495 A JP2064495 A JP 2064495A JP H08209158 A JPH08209158 A JP H08209158A
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heat
lng
heat medium
exhaust
circulation circuit
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JP2064495A
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Masahiro Hamada
正▲廣▼ 濱田
Hideyuki Sakamoto
秀行 坂本
Hiroshi Terai
博 寺井
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来のORV、中間熱媒体式気化器、SMVな
どによるLNG気化技術の問題点を解消乃至軽減しうる
新たなLNG気化技術を提供することを主な目的とす
る。 【構成】排熱供給ラインを通る熱供給体からの排熱回収
を行うための熱回収装置と蓄熱装置とを通る第一の熱媒
体循環回路および蓄熱装置とLNG気化器とを通る第二
の熱媒体循環回路を設けたLNG気化装置、および該装
置を用いるLNG気化方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LNGの気化装置およ
び気化方法に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】現在天然ガスは、液化した状
態で(LNGとして)、わが国に輸入されており、気化
した後、都市ガス、産業用燃料ガス、発電用燃料ガスな
どとして広く使用されている。
【0003】LNGの気化装置は、その気化用熱源によ
り、2つの形式に大別することができる。
【0004】その一つは、海水を熱源とする形式の気化
装置であり、この形式の気化装置は、さらにオープンラ
ック式気化器(以下ORVという。)と中間熱媒体式気
化器とに分けられる。この形式の気化装置は、経済性に
優れており、大容量ベースロード用としての実績も多
い。
【0005】他の一つの形式は、天然ガスそのものを水
中で燃焼させ、得られる温水を熱源とする形式の気化装
置(サブマージドコンバッション式気化器;以下SMV
という。)であり、熱効率が高く、急速加熱が可能であ
るため、ピークシェービング用および緊急用としての実
績がある。
【0006】さらに、高温のタービン排ガスから循環ラ
インを通る熱媒体により熱回収を行い、回収した熱を熱
交換器を介してLNGに伝熱するという排熱回収型のL
NG気化装置も提案されている(特公平6−70233
号参照)。
【0007】しかしながら、上記の3つの形式のLNG
気化装置には、それぞれ下記の様な問題点がある。
【0008】(a)LNGを取り扱うプラント乃至基地
(貯蔵タンク、気化装置などを主な設備とする)の殆ど
は、海岸に隣接して設けられているので、ベースロード
用気化器としては、海水を熱源とするORVおよび中間
熱媒体式気化器が用いられてきたが、その立地条件によ
っては、例えば、内陸部では、海水を熱源として利用で
きない場合がある。
【0009】(b)一方、海水を熱源としないSMVに
ついては、ベースロード用気化器として使用する場合に
は、コスト高のLNGなどの燃料を使用するので、排熱
を熱源とする場合に比して、多額の燃料コストが必要と
なるという問題点がある。
【0010】(c)さらに、排熱回収型のLNG気化装
置においては、排熱量とLNGの気化に必要な熱量(以
下LNG気化熱量ということがある。)とが、相関的に
変化するのではなく、排熱量とLNG気化熱量との熱量
差の変動が周期的で、時間平均値がゼロである場合に
は、タービンおよび熱交換器などは、ピーク値に対応で
きる様に設計しておく必要があるので、イニシャルコス
トが高くなる。また、最適設計条件からずれた状態で運
転せざるを得ない場合(例えば、ガスのピーク需要時な
ど)もあり、装置自体の運転効率が低下するという欠点
がある。
【0011】例えば、都市ガス事業を例とすれば、LN
Gを取り扱う基地では、日内、日間および季節間で大幅
に変動する都市ガス需要量に応じてLNGの気化を行う
ので、天然ガスの最大需要に応じ得る大型のLNG気化
設備を設置しておく必要がある。従って、冬季の夕方の
ピーク値を基準として設備を設計する必要があるので、
設備の年間稼働率が低く、イニシャルコストが高くなる
という欠点がある。
【0012】(d)さらにまた、LNGタンクからのボ
イルオフガス(BOG)の処理も問題となっている。す
なわち、LNGを取り扱う基地におけるLNGタンクか
らは、周囲からの入熱により、少量のLNGが常に気化
してBOGが発生している。このガスは、圧力が低いの
で、コンプレッサーを用いてガス送出ラインに戻さなけ
ればならず、コンプレッサー駆動のための大きな動力を
必要とする。BOGをタービン用燃料として使用し、得
られる動力をコンプレッサーの駆動に使用することが考
えられるが、BOGは時間に関係なく一定であるのに対
し、LNG気化のために使用されるべき排熱は、変動す
るので、全てのタービン排熱を有効に利用することはで
きない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、従
来のORV、中間熱媒体式気化装置、SMV、排熱回収
型気化器などによるLNG気化技術の問題点を解消乃至
軽減しうる新たなLNGの気化装置および気化方法を提
供することを主な目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な従来技術の問題点に留意しつつ研究を重ねた結果、ガ
スタービンなどからの高温燃焼排ガス(以下熱源という
ことがある。)から得られる熱と蓄熱材の凝固/融解に
よる潜熱とを利用してLNGの気化を行う場合には、海
水を使用することなく、排熱量とLNG気化熱量との熱
量差の変動が周期的で、時間平均値がゼロである場合に
も、設備費などのイニシャルコストが低く、燃料費など
の運転費用も低く、且つ運転効率の高いLNG気化装置
およびLNG気化方法が得られることを見出した。
【0015】すなわち、本発明は、下記のLNG気化装
置およびLNG気化方法を提供するものである; 1.排熱供給ラインを通る熱供給体からの排熱回収を行
うための熱回収装置と蓄熱装置とを通る第一の熱媒体循
環回路および蓄熱装置とLNG気化器とを通る第二の熱
媒体循環回路を設けたLNG気化装置。
【0016】2.LNGの気化方法において、(1)排
熱回収装置と蓄熱装置とを通る第一の熱媒体循環回路に
おいて、排熱供給ラインからの熱を排熱回収装置におい
て熱媒体により回収する工程、(2)蓄熱装置、第一の
熱媒体循環回路、および蓄熱装置とLNG気化器とを通
る第二の熱媒体循環回路において、上記(1)の工程で
回収された熱の少なくとも一部を第二の熱媒体循環回路
の熱媒体に伝熱させるとともに、LNG気化熱量が回収
排熱量よりも多い場合には、LNG気化熱の一部を凝固
潜熱の形で蓄熱装置の蓄熱材に蓄熱させ、LNG気化熱
量が回収排熱量よりも少ない場合には、蓄熱装置により
蓄熱した凝固潜熱を、蓄熱材を融解させることにより、
第一の熱媒体循環回路の熱媒体に冷熱を伝熱させる工
程、および(3)第二の熱媒体循環回路の熱媒体の熱を
LNG気化器においてLNGに伝熱させる工程を備えた
ことを特徴とするLNGの気化方法。
【0017】なお、本明細書において使用する用語を以
下のように定義する。
【0018】「LNG気化熱量が多い場合」とは、LN
Gの気化に必要な熱量が排熱量よりも多い場合をいう。
【0019】「LNG気化熱量が少ない場合」とは、L
NGの気化に必要な熱量が排熱量よりも少ない場合をい
う。
【0020】また、「排熱」とは、LNGなどの燃焼に
より得られる熱よりは安価である排気ガスなどに含まれ
る熱をいい、例えば、LNG気化設備に近接するコンビ
ナートなどから得られる安価な熱を意味する。
【0021】以下図面に示すフローチャートを参照しつ
つ、本発明によるLNG気化装置およびLNG気化方法
をさらに詳細に説明する。
【0022】図1に示すLNG気化装置は、排熱回収装
置1、蓄熱装置3およびLNG気化器5を主要な構成要
素としている。第一の熱媒体循環回路11は、排熱回収
装置1と蓄熱装置3とを通っており、第二の熱媒体循環
回路19は、蓄熱装置3とLNG気化器5を通ってい
る。
【0023】排熱回収装置1には、回収すべき排熱を含
有する流体(例えば、発電用ガスタービンからの燃焼排
ガスなどの気体、排熱などを回収した液体など)がライ
ン7から導入され、ポンプ(図示せず)により第一の熱
媒体循環回路11内を循環流動する熱媒体(以下におい
ては、第一の熱媒体循環回路11内を循環流動する熱媒
体を単に「第一の熱媒体」ということがある)に伝熱す
る。第一の熱媒体としては、水または有機化合物と無機
化合物との共融混合物(例えば、Na2SO431%、N
aCl13%、KCl16%およびH2O40%からな
る混合物)などが例示され、これらの中では水がより好
ましい。
【0024】排熱回収装置1における伝熱は、間接熱交
換により行っても良く、或いは熱供給体が高温の気体
(例えば、排気ガス)である場合には、気体を熱媒体で
ある水に混合して直接伝熱を行っても良い。但し、後者
の場合には、気体と水とを分離する気液分離装置(図示
せず)を設置する必要がある。
【0025】熱回収された流体或いは熱回収され且つ気
液分離された気相は、ライン15から系外に取り出され
る。
【0026】第一の熱媒体循環回路11において回収さ
れた熱の少なくとも一部は、LNG気化量が多い場合に
も或いは少ない場合にも、第一の熱媒体を介して蓄熱装
置3において、ポンプ(図示せず)により第二の熱媒体
循環回路19内を循環流動する熱媒体(以下において
は、第二の熱媒体循環回路19内を循環流動する熱媒体
を単に「第二の熱媒体」ということがある)に伝熱す
る。蓄熱装置3としては、特に限定されず、第一の熱媒
体、第二の熱媒体および蓄熱材(装置全体の操作状況に
応じて、凝固するか或いは融解している)の相互間で熱
伝達できるものであれば、汎用的な装置をそのまま使用
することができる。
【0027】なお、本発明において、「第一の熱媒体か
ら第二の熱媒体への伝熱」と言う場合には、第一の熱媒
体から蓄熱装置3の蓄熱材へ伝熱され、さらに蓄熱材か
ら第二の熱媒体に伝熱される場合をも含む。
【0028】蓄熱装置3には、蓄熱材として、水または
上記と同様な共融混合物などが収容されている。蓄熱材
としては、入手が容易で、且つ蓄熱のための潜熱が大き
いなどの理由により、水を使用することが好ましい。ま
た、第二の熱媒体としては、エチレングリコール、メチ
ルアルコール、エチルアルコールなどのアルコール類の
少なくとも1種、これらアルコール類の少なくとも1種
と水との混合物などが使用される。これらの中ではエチ
レングリコールがより好ましい。
【0029】蓄熱装置3における伝熱は、第一の熱媒体
と第二の熱媒体との間、第一の熱媒体と凝固した蓄熱材
との間、および融解した蓄熱材と第二の熱媒体との間で
それぞれ行われる。
【0030】LNG気化器5においては、LNGと第二
の熱媒体との間で熱交換が行われる。この熱交換によ
り、十分に低温となった第二の熱媒体は、蓄熱装置3に
おいて蓄熱材から熱を奪い、液体状の蓄熱材を凝固させ
ることにより、蓄熱材中に凝固潜熱(蓄熱材が水である
場合には、氷の凝固潜熱)の形で、LNG気化熱の一部
が冷熱として蓄熱される。
【0031】LNG気化熱量が多い場合には、第一の熱
媒体循環回路1において回収された排熱のほぼ全量は、
第二の熱媒体に伝熱されるとともに、LNGライン21
からを通るLNGから第二の熱媒体に伝熱された冷熱
は、蓄熱装置3内の液体状の蓄熱材に伝熱され、蓄熱材
を凝固させて固体とする。
【0032】逆に、LNG気化熱量が少ない場合には、
第一の熱媒体循環回路1において回収された排熱の一部
を第二の熱媒体に伝熱させるとともに、第一の熱媒体循
環回路1において回収された排熱の残りを蓄熱装置3に
おいて固体の蓄熱材に伝熱させることにより、蓄熱材を
融解し、液体とする。この様にして、LNG気化量が多
くなった場合に、必要とされるLNG気化熱を凝固潜熱
の形で、蓄熱装置3内の蓄熱材中に蓄熱することができ
る。
【0033】LNG気化熱量が多いか或いは少ないかの
いずれの場合にも、LNG気化器5において、第二の熱
媒体とLNGとの熱交換により、第二の熱媒体からLN
Gへと伝熱が行われることにより、LNGの気化が可能
となる。
【0034】この様に、蓄熱装置3は、LNG気化熱量
が多い場合には、蓄熱材を凝固させることにより蓄熱を
行い、LNG気化熱量が少ない場合には、凝固した蓄熱
材を融解させることにより、排熱量とLNG気化熱量と
をバランスさせることができる。
【0035】気化した天然ガスは、ライン23を経て、
必要ならば、アフターヒーター25により、0℃未満か
ら0℃以上の温度に加熱される。これは、土中のLNG
送出ラインと接する土中の水の凍結を防止するために行
う。アフターヒーター25における天然ガスの加熱は、
ライン7からの熱源流体の一部を使用して、或いは熱回
収装置1における熱回収後にライン15から系外に取り
出される熱源流体を使用して、間接熱交換により行って
も良い。間接熱交換を行う場合には、系を相互に独立さ
せることができるので、設計が容易となり、且つ運転も
容易となる。
【0036】第一の熱媒体循環回路における熱媒体とし
て、蓄熱装置3における蓄熱材の一部を液状で用いても
良い。この場合には、第一の熱媒体により回収された排
熱を蓄熱材に直接伝熱することができるので、熱交換に
際しての熱効率が高くなるという利点が得られる。
【0037】図2に示す本発明装置は、ガスタービン2
7を併設しており、ガスタービンからの燃焼排ガスを排
熱供給ライン7に送給している。ガスタービン27は、
LNGからのボイルオフガスを燃料とし、発電機Gと連
結して電力を発生させる形式のものが、特に好適であ
る。アフターヒーター25の熱源としては、排熱回収後
のガスタービンからの燃焼排ガスを使用する。
【0038】図2に示す本発明の実施態様によれば、ガ
スタービンの燃料としてLNGのBOGを使用し、且つ
安価なガスタービンの燃焼廃ガスを熱源として利用する
ので、BOGをコンプレッサーなどで昇圧し、都市ガス
として送出する必要はなくなる。また、発電機Gで得ら
れた電力は、LNG基地の動力源として或いは余剰分は
商用電力として、有効に利用することができる。
【0039】なお、ガスタービンと発電機との組み合わ
せに代えて、ガスエンジンなどと発電機の組み合わせ、
或いは燃料電池などを熱源として使用しても良い。
【0040】図3は、本発明で使用する蓄熱装置3の一
例を詳細に示す図面である。
【0041】蓄熱装置3内のプレ熱交換器29は、第一
の熱媒体循環回路11で回収した排熱の少なくとも一部
を第二の熱媒体循環回路19の熱媒体に伝熱させる働き
を有する。また、蓄熱槽31は、その内部に収容した蓄
熱材により蓄熱を行う。蓄熱装置3内では、コントロー
ル弁(図示せず)により、第一の熱媒体循環回路11内
の熱媒体を分流させて、ライン11aとライン11b内
で並列的に流動させる様に構成されており、プレ熱交換
器29に供給される熱量と蓄熱槽31に供給される熱量
とを適宜配分できる様になっている。その結果、LNG
気化用排熱を必要量のみ第二の熱媒体に伝熱させること
ができるので、蓄熱装置3内での伝熱効率が高くなり、
LNG気化装置全体の運転効率を高めることもできる。
【0042】また、第一の熱媒体循環回路11における
と同様に、蓄熱装置3内では、コントロール弁(図示せ
ず)により、第二の熱媒体循環回路19内の熱媒体を分
流させて、ライン19aとライン19b内で並列的に流
動させる様に構成されており、プレ熱交換器29に供給
される第二の熱媒体量と蓄熱槽31に供給される第二の
熱媒体量とを適宜調整できる様になっている。
【0043】その結果、LNG気化熱量が排熱量よりも
多い場合には、コントロール弁の制御により、第一の熱
媒体のほぼ全量がライン11bを経てプレ熱交換器29
に送入されて、LNG気化器5(図1および図2参照)
において冷却され且つライン19bを通る第二の熱媒体
に伝熱される。一方、第二の熱媒体は、コントロール弁
の制御により、排熱量に見合う量がライン19bを経て
プレ熱交換器29に送給されて第一の熱媒体に伝熱され
るとともに、第二の熱媒体の残りは、ライン19aを経
て蓄熱槽31に送給されて、蓄熱材を凝固させ、凝固潜
熱の形で冷熱を蓄熱させる。
【0044】LNG気化熱量が排熱量よりも少ない場合
には、コントロール弁の制御により、第二の熱媒体のほ
ぼ全量がライン19bを経てプレ熱交換器29に送入さ
れて、ライン11bを通る第一の熱媒体から伝熱され
る。一方、第一の熱媒体は、コントロール弁の制御によ
り、LNG気化熱量に見合う量のみがプレ熱交換器29
に送給され、第二の熱媒体に伝熱する。第一の熱媒体の
残りは、ライン19aを経て蓄熱槽31に送給されて、
凝固した蓄熱材を融解させる。
【0045】蓄熱装置3を図3に示す構成とすることに
より、熱交換効率が向上するので、LNG気化装置全体
の運転効率が高められるという効果が達成される。ま
た、第二の熱媒体の温度を比較的高くすることができる
ので、LNG気化器の大きさを小さくできるという効果
も達成される。
【0046】前述の如く、都市ガス事業においては、天
然ガス(NG)の日間の需要変動は、極めて大きい。例
えば、地域などにより具体的な数値は異なり得るが、冬
季においては、午後8時頃の最大需要時間帯(ウルトラ
ピーク)と午前4時頃の最低需要時間帯とのNGの需要
量比は、3:1程度にも達する場合がある。従来、この
様な大きな需要変動に対処するためには、最大需要時間
帯に対応する大型のガスタービン、排熱回収ボイラーな
どを備えた大規模なLNG気化装置を設置するのが常で
あった。
【0047】しかるに、本発明によれば、LNG気化熱
量が多い場合には、蓄熱材の凝固体(例えば、氷)を製
造して、冷熱を凝固潜熱の形で蓄熱させる。これに対
し、LNG気化熱量が少ない場合には、蓄熱材の凝固体
を排熱により融解して、蓄熱したLNG気化熱を回収す
る。この様にして、蓄熱材の凝固と融解とを周期的に繰
り返すことにより、LNG気化熱量と排熱量とをバラン
スさせることができるので、LNG気化設備全体を小型
化することができる。この様な本発明による効果は、都
市ガス事業に限定されず、LNG気化熱量と排熱量との
熱量差が周期的に変動し、時間平均がほぼゼロである場
合にも、達成される。
【0048】
【発明の効果】LNG気化装置に蓄熱装置を併設するこ
とにより、LNG気化熱量と排熱量との熱量差が周期的
に変動し、時間平均がほぼゼロとなる場合にも、その様
な変動を吸収することが出来るので、ウルトラピークに
対応する大規模な設備を設置する必要がなく、イニシャ
ルコストが安価で、運転費も低いLNG気化装置とLN
G気化方法が得られる。
【0049】蓄熱装置の使用により、熱量差の変動が吸
収できるので、排熱供給源であるタービンなどを一定能
力で運転することができ、また排熱回収装置をも一定能
力で運転することができるので、この様な一定能力に対
応する最適設計をしておけば、タービンおよび排熱回収
装置を効率良く運転することができ、ひいてはLNG気
化設備全体の運転効率をも高めることができる。
【0050】タービンなどの排熱を回収する場合には、
LNGタンクで発生するBOGをタービンなどの燃料と
して使用することにより、BOGをコンプレッサーなど
により昇圧して都市ガスとして送出する必要がなくな
る。
【0051】熱源として海水を必要としないので、内陸
部にもLNG気化設備を配置することができる。
【0052】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより一層明確にする。
【0053】実施例1 図1に示すシステムを使用して、LNGの気化を行う。
この際、熱源流体による排熱回収装置1への熱供給量
は、日間で一定とし且つ第二の熱媒体であるエチレング
リコールがLNG気化器5に−2℃で入り、−38℃で
出ていく様に熱源流体の流量をコントロールする。
【0054】LNG気化器5において、−2℃で供給さ
れたエチレングリコールと−150℃のLNGとを熱交
換させて、−30℃のNGと−38℃のエチレングリコ
ールとを得る。
【0055】一方、得られたNGまたはLNGタンクか
らのボイルオフガスを燃料としてガスタービン(図示せ
ず)を駆動して、電力と500℃の排ガス(熱源流体)
とを得るとともに、この排ガスを排熱回収装置1に導い
て、第一の熱媒体として140℃の温水を得る。
【0056】上記の−2℃のエチレングリコールと14
0℃の温水とを用いて、エチグリコールの負荷の方が大
きい場合(排熱が少ない場合)には、蓄熱装置3におい
て水を凝固させ、温水の負荷の方が大きい場合(排熱が
多い場合)には、氷を融解させる。
【0057】このプロセスによれば、蓄熱装置3とガス
タービンとを併用することにより、LNGの負荷変動を
吸収することが出来る。さらに、BOGをガスタービン
の燃料とする場合には、ガス送出のためのコンプレッサ
ー動力を節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する装置および本発明方法の実施
態様を示すフローチャートである。
【図2】図1に示す装置にさらにガスタービンを併設す
る実施態様を示すフローチャートである。
【図3】本発明による蓄熱装置の作動状況の概要を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1…排熱回収装置 3…蓄熱装置 5…LNG気化器 7…排熱供給ライン 11…第一の熱媒体循環回路 19…第二の熱媒体循環回路 21…LNG供給ライン 23…天然ガスライン 25…アフターヒーター 27…ガスタービン 29…プレ熱交換器 31…蓄熱槽

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排熱供給ラインを通る熱供給体からの排熱
    回収を行うための熱回収装置と蓄熱装置とを通る第一の
    熱媒体循環回路および蓄熱装置とLNG気化器とを通る
    第二の熱媒体循環回路を設けたLNG気化装置。
  2. 【請求項2】第一の熱媒体循環回路の熱媒体が水または
    有機化合物と無機化合物との共融混合物である請求項1
    に記載のLNG気化装置。
  3. 【請求項3】排熱回収装置における熱供給体から熱媒体
    への熱回収を間接熱交換により行う請求項1または2に
    記載のLNG気化装置。
  4. 【請求項4】排熱回収装置における熱供給体が気体であ
    り、該気体を第一の熱媒体循環回路の熱媒体に混合する
    ことにより、熱媒体に直接伝熱を行った後、気体と熱媒
    体とを気液分離する請求項1または2に記載のLNG気
    化装置。
  5. 【請求項5】蓄熱装置における蓄熱材が水または有機化
    合物と無機化合物との共融混合物であり、凝固潜熱の形
    で蓄熱する請求項1乃至4のいずれかに記載のLNG気
    化装置。
  6. 【請求項6】第一の熱媒体循環回路の熱媒体が水であ
    り、該水として蓄熱材である水の一部を使用する請求項
    1乃至5のいずれかに記載のLNG気化装置。
  7. 【請求項7】第二の熱媒体循環回路の熱媒体がエチレン
    グリコールである請求項1乃至6のいずれかに記載のL
    NG気化装置。
  8. 【請求項8】第二の熱媒体循環回路の熱媒体がアルコー
    ルまたはアルコールと水との混合物である請求項1乃至
    6のいずれかに記載のLNG気化装置。
  9. 【請求項9】排熱回収装置における熱供給体がガスター
    ビンからの排ガスであり、該ガスタービンがLNGのボ
    イルオフガスを燃料とする請求項1乃至8のいずれかに
    記載のLNG気化装置。
  10. 【請求項10】蓄熱装置がプレ熱交換器と蓄熱槽とによ
    り構成されている請求項1乃至9のいずれかに記載のL
    NG気化装置。
  11. 【請求項11】LNGの気化により得られる天然ガスを
    加熱するためのアフターヒーターを設けた請求項1乃至
    10のいずれかに記載のLNG気化装置。
  12. 【請求項12】アフターヒーターの熱源として排熱供給
    ラインを通る熱供給媒体の一部を使用する請求項1乃至
    11にいずれかに記載のLNG気化装置。
  13. 【請求項13】アフターヒーターが間接加熱方式のヒー
    ターである請求項11または12に記載のLNG気化装
    置。
  14. 【請求項14】LNGの気化方法において、(1)排熱
    回収装置と蓄熱装置とを通る第一の熱媒体循環回路にお
    いて、排熱供給ラインからの熱を排熱回収装置において
    熱媒体により回収する工程、(2)蓄熱装置、第一の熱
    媒体循環回路、および蓄熱装置とLNG気化器とを通る
    第二の熱媒体循環回路において、上記(1)の工程で回
    収された熱の少なくとも一部を第二の熱媒体循環回路の
    熱媒体に伝熱させるとともに、LNG気化熱量が回収排
    熱量よりも多い場合には、LNG気化熱の一部を凝固潜
    熱の形で蓄熱装置の蓄熱材に蓄熱させ、LNG気化熱量
    が回収排熱量よりも少ない場合には、蓄熱装置により蓄
    熱した凝固潜熱を、蓄熱材を融解させることにより、第
    一の熱媒体循環回路の熱媒体に冷熱を伝熱させる工程、
    および(3)第二の熱媒体循環回路の熱媒体の熱をLN
    G気化器においてLNGに伝熱させる工程を備えたこと
    を特徴とするLNGの気化方法。
  15. 【請求項15】第一の熱媒体循環回路の熱媒体が水また
    は有機化合物と無機化合物との共融混合物である請求項
    14に記載のLNのG気化方法。
  16. 【請求項16】排熱回収装置における熱供給体から熱媒
    体への熱回収を間接熱交換により行う請求項14または
    15に記載のLNGの気化方法。
  17. 【請求項17】排熱回収装置における熱供給体が気体で
    あり、該気体を第一の熱媒体循環回路の熱媒体に混合す
    ることにより、熱媒体に直接伝熱を行った後、気体と熱
    媒体とを気液分離する請求項14または15に記載のL
    NGの気化方法。
  18. 【請求項18】蓄熱装置における蓄熱材が水または有機
    化合物と無機化合物との共融混合物であり、凝固潜熱の
    形で蓄熱する請求項14乃至17のいずれかに記載のL
    NGの気化方法。
  19. 【請求項19】第一の熱媒体循環回路の熱媒体が水であ
    り、該水として蓄熱材である水の一部を使用する請求項
    14乃至18のいずれかに記載のLNGの気化方法。
  20. 【請求項20】第二の熱媒体循環回路の熱媒体がエチレ
    ングリコールである請求項14乃至19のいずれかに記
    載のLNGの気化方法。
  21. 【請求項21】第二の熱媒体循環回路の熱媒体がアルコ
    ールまたはアルコールと水との混合物である請求項14
    乃至20のいずれかに記載のLNGの気化方法。
  22. 【請求項22】排熱回収装置における熱供給体がガスタ
    ービンからの排ガスであり、該ガスタービンがLNGの
    ボイルオフガスを燃料とする請求項14乃至21のいず
    れかに記載のLNGの気化方法。
  23. 【請求項23】蓄熱装置がプレ熱交換器と蓄熱槽とによ
    り構成されている請求項14乃至22のいずれかに記載
    のLNGの気化方法。
  24. 【請求項24】LNGの気化により得られる天然ガスを
    アフターヒーターにより加熱する請求項14乃至23の
    いずれかに記載のLNGの気化方法。
  25. 【請求項25】アフターヒーターの熱源として排熱供給
    ラインを通る熱供給媒体の一部を使用する請求項24に
    記載のLNGの気化方法。
  26. 【請求項26】アフターヒーターが間接加熱方式のヒー
    ターである請求項24または25に記載のLNGの気化
    方法。
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