JPH08209160A - 潤滑性組成物 - Google Patents
潤滑性組成物Info
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- JPH08209160A JPH08209160A JP3608695A JP3608695A JPH08209160A JP H08209160 A JPH08209160 A JP H08209160A JP 3608695 A JP3608695 A JP 3608695A JP 3608695 A JP3608695 A JP 3608695A JP H08209160 A JPH08209160 A JP H08209160A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 潤滑性、耐加水分解性、耐熱性、低温流動性
などの基本要求特性をバランス良く兼ね備え、コスト的
にも有利である実用性のある潤滑性組成物、殊に、自動
車用潤滑油、航空機用潤滑油、船舶用潤滑油、工業用潤
滑油、グリース基油または塑性加工油に適した潤滑性組
成物を提供することを目的とする。 【構成】 α−オレフィンオリゴマー(PAO)または
エチレン−α−オレフィンコオリゴマーよりなる合成炭
化水素系潤滑剤(A) と、エステル(B) との重量比で9
5:5〜20:80の組成物からなる潤滑性組成物であ
る。上記のエステル(B) は、ヒマシ油と脂肪酸または縮
合脂肪酸とのエステル(b1)、ヒマシ油脂肪酸と脂肪酸ま
たは縮合脂肪酸とのエステル(b2)、これらのエステル(b
1), (b2)にさらにアルコールを反応させたエステル(b
3)、上述のエステル(b1), (b2), (b3)のうちヒマシ油ま
たはヒマシ油脂肪酸の少なくとも一部を水添ヒマシ油ま
たは水添ヒマシ油脂肪酸で置換した構造のエステル(b4)
から選ばれる。
などの基本要求特性をバランス良く兼ね備え、コスト的
にも有利である実用性のある潤滑性組成物、殊に、自動
車用潤滑油、航空機用潤滑油、船舶用潤滑油、工業用潤
滑油、グリース基油または塑性加工油に適した潤滑性組
成物を提供することを目的とする。 【構成】 α−オレフィンオリゴマー(PAO)または
エチレン−α−オレフィンコオリゴマーよりなる合成炭
化水素系潤滑剤(A) と、エステル(B) との重量比で9
5:5〜20:80の組成物からなる潤滑性組成物であ
る。上記のエステル(B) は、ヒマシ油と脂肪酸または縮
合脂肪酸とのエステル(b1)、ヒマシ油脂肪酸と脂肪酸ま
たは縮合脂肪酸とのエステル(b2)、これらのエステル(b
1), (b2)にさらにアルコールを反応させたエステル(b
3)、上述のエステル(b1), (b2), (b3)のうちヒマシ油ま
たはヒマシ油脂肪酸の少なくとも一部を水添ヒマシ油ま
たは水添ヒマシ油脂肪酸で置換した構造のエステル(b4)
から選ばれる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潤滑性、耐加水分解
性、耐熱性、低温流動性などの基本要求特性をバランス
良く兼ね備えた実用性ある潤滑性組成物、殊に、自動車
用潤滑油、航空機用潤滑油、船舶用潤滑油、工業用潤滑
油、グリース基油または塑性加工油に適した潤滑性組成
物に関するものである。
性、耐熱性、低温流動性などの基本要求特性をバランス
良く兼ね備えた実用性ある潤滑性組成物、殊に、自動車
用潤滑油、航空機用潤滑油、船舶用潤滑油、工業用潤滑
油、グリース基油または塑性加工油に適した潤滑性組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、潤滑油としては、パラフィン系ま
たはナフテン系の炭化水素である鉱油が主として使用さ
れてきたが、最近では使用条件の過酷化に対処するた
め、各種の合成潤滑油が広く採用されるようになってき
ている。
たはナフテン系の炭化水素である鉱油が主として使用さ
れてきたが、最近では使用条件の過酷化に対処するた
め、各種の合成潤滑油が広く採用されるようになってき
ている。
【0003】合成潤滑油の代表的なものは、(1) α−オ
レフィンオリゴマー(PAO)、ポリブテン等の炭化水
素系、(2) ジエステル、ヒンダード(ポリオール)エス
テル、リン酸エステル等のエステル系、(3) ポリアルキ
レングリコール、ポリフェニルエーテル、アルキルポリ
フェニルエーテル等のエーテル系、(4) シリコーン系、
(5) ハロカーボン系、などである。(たとえば、「潤滑
経済、1989年5月号」の33〜34頁、「潤滑経
済、1991年4月号」の49〜55頁参照)
レフィンオリゴマー(PAO)、ポリブテン等の炭化水
素系、(2) ジエステル、ヒンダード(ポリオール)エス
テル、リン酸エステル等のエステル系、(3) ポリアルキ
レングリコール、ポリフェニルエーテル、アルキルポリ
フェニルエーテル等のエーテル系、(4) シリコーン系、
(5) ハロカーボン系、などである。(たとえば、「潤滑
経済、1989年5月号」の33〜34頁、「潤滑経
済、1991年4月号」の49〜55頁参照)
【0004】これらの合成潤滑油のうち、自動車用潤滑
油、航空機用潤滑油、船舶用潤滑油、工業用潤滑油、グ
リース基油、塑性加工油の用途として適しているもの
は、α−オレフィンオリゴマーやポリブテンに、二塩基
酸エステルやヒンダードアルコールエステルの如き合成
エステルを混合したものであるとされている。
油、航空機用潤滑油、船舶用潤滑油、工業用潤滑油、グ
リース基油、塑性加工油の用途として適しているもの
は、α−オレフィンオリゴマーやポリブテンに、二塩基
酸エステルやヒンダードアルコールエステルの如き合成
エステルを混合したものであるとされている。
【0005】なお本発明では目的としていない圧延油
(低温流動性を要求されない)に関するものであるが、
特開昭50−146556号公報には、ヒマシ油または
そのアルキレンオキサイド付加物1モルと、炭素数4〜
24の脂肪酸 0.5〜3モルとをエステル化したものを主
成分とする鋼板用圧延油が示されている。このエステル
化物は、動植物油脂や鉱油と混合して使用することがで
きる旨の記載もある。ここで炭素数4〜24の脂肪酸と
して言及のあるものは、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、
リノレン酸、マレイン酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシンである。実施例には、ヒマシ油のエステル化物
に関するものとして、ヒマシ油1モルとステアリン酸3
モルとのエステル化物(実施例1)、ヒマシ油1モルと
オレイン酸3モルとのエステル化物(実施例2)、ヒマ
シ油1モルとミリスチン酸3モル弱とのエステル化物
(実施例3)があげられている。
(低温流動性を要求されない)に関するものであるが、
特開昭50−146556号公報には、ヒマシ油または
そのアルキレンオキサイド付加物1モルと、炭素数4〜
24の脂肪酸 0.5〜3モルとをエステル化したものを主
成分とする鋼板用圧延油が示されている。このエステル
化物は、動植物油脂や鉱油と混合して使用することがで
きる旨の記載もある。ここで炭素数4〜24の脂肪酸と
して言及のあるものは、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、
リノレン酸、マレイン酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシンである。実施例には、ヒマシ油のエステル化物
に関するものとして、ヒマシ油1モルとステアリン酸3
モルとのエステル化物(実施例1)、ヒマシ油1モルと
オレイン酸3モルとのエステル化物(実施例2)、ヒマ
シ油1モルとミリスチン酸3モル弱とのエステル化物
(実施例3)があげられている。
【0006】また同じく本発明では目的としていない圧
延油(低温流動性を要求されない)に関するものである
が、特開昭56−14591号公報には、ヒマシ油系化
合物と多官能性化合物との反応によって得られる化合物
を用いた高圧下圧延用金属圧延油が示されており、その
実施例には、ヒマシ油1モルとステアリン酸1モルとの
反応物にさらにセバシン酸1モルを反応させて得たポリ
エステル(実施例1)、ヒマシ油1モルとステアリン酸
2モルとの反応物にさらにアゼライン酸1モルを反応さ
せて得たポリエステル(実施例2)、ヒマシ油1モルと
ステアリン酸2モルとダイマー酸 0.5モルとの反応物
(実施例3)などがあげられている。
延油(低温流動性を要求されない)に関するものである
が、特開昭56−14591号公報には、ヒマシ油系化
合物と多官能性化合物との反応によって得られる化合物
を用いた高圧下圧延用金属圧延油が示されており、その
実施例には、ヒマシ油1モルとステアリン酸1モルとの
反応物にさらにセバシン酸1モルを反応させて得たポリ
エステル(実施例1)、ヒマシ油1モルとステアリン酸
2モルとの反応物にさらにアゼライン酸1モルを反応さ
せて得たポリエステル(実施例2)、ヒマシ油1モルと
ステアリン酸2モルとダイマー酸 0.5モルとの反応物
(実施例3)などがあげられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】低温流動性を有する潤
滑油のうち、従来から用いられている鉱油や合成潤滑油
は次のような問題点がある。すなわち、鉱油は安価であ
るという利点があるものの、耐熱、耐酸化安定性が不足
するという難点がある。炭化水素系の合成潤滑油は、化
学反応を受けにくいが、摩擦係数が比較的高く、耐荷重
性や油性が不充分で、潤滑性が不足するという問題点が
ある。エステル系の合成潤滑油は、潤滑性が良好である
が、耐加水分解性が劣るという問題点がある。エーテル
系の合成潤滑油は、高価なものが多い上、鉱油との相溶
性が不足し、また吸水性であるので錆を発生しやすい。
シリコーン系やハロカーボン系合成潤滑油は、焼き付け
限界荷重が非常に高いが、非常に高価であるため著しい
使用制限を受ける。
滑油のうち、従来から用いられている鉱油や合成潤滑油
は次のような問題点がある。すなわち、鉱油は安価であ
るという利点があるものの、耐熱、耐酸化安定性が不足
するという難点がある。炭化水素系の合成潤滑油は、化
学反応を受けにくいが、摩擦係数が比較的高く、耐荷重
性や油性が不充分で、潤滑性が不足するという問題点が
ある。エステル系の合成潤滑油は、潤滑性が良好である
が、耐加水分解性が劣るという問題点がある。エーテル
系の合成潤滑油は、高価なものが多い上、鉱油との相溶
性が不足し、また吸水性であるので錆を発生しやすい。
シリコーン系やハロカーボン系合成潤滑油は、焼き付け
限界荷重が非常に高いが、非常に高価であるため著しい
使用制限を受ける。
【0008】α−オレフィンオリゴマーやポリブテン
に、二塩基酸エステルやヒンダードアルコールエステル
の如き合成エステルを混合した潤滑剤は、現段階では自
動車用潤滑油、航空機用潤滑油、船舶用潤滑油、工業用
潤滑油、グリース基油、塑性加工油の用途に比較的好ま
しいものであると言うことができるが、潤滑性、耐熱
性、耐加水分解性の点で未だ満足すべきものとはなって
おらず、さらに改良の余地がある。
に、二塩基酸エステルやヒンダードアルコールエステル
の如き合成エステルを混合した潤滑剤は、現段階では自
動車用潤滑油、航空機用潤滑油、船舶用潤滑油、工業用
潤滑油、グリース基油、塑性加工油の用途に比較的好ま
しいものであると言うことができるが、潤滑性、耐熱
性、耐加水分解性の点で未だ満足すべきものとはなって
おらず、さらに改良の余地がある。
【0009】特開昭50−146556号公報の鋼板用
圧延油は、文字通り鋼板用圧延油を目的としているため
低温流動性については顧慮されておらず、またその圧延
油をそのまま上記の用途の潤滑油(自動車用潤滑油、航
空機用潤滑油、船舶用潤滑油、工業用潤滑油、グリース
基油、塑性加工油)に転用しようとしても、これらの用
途には向いていないことが多い。さらには同公報の発明
のエステル化物を同公報に言及のある動植物油脂や鉱油
と混合しても、上記の自動車用潤滑油等の用途には、酸
化安定性などの点で不満足な結果を与える。
圧延油は、文字通り鋼板用圧延油を目的としているため
低温流動性については顧慮されておらず、またその圧延
油をそのまま上記の用途の潤滑油(自動車用潤滑油、航
空機用潤滑油、船舶用潤滑油、工業用潤滑油、グリース
基油、塑性加工油)に転用しようとしても、これらの用
途には向いていないことが多い。さらには同公報の発明
のエステル化物を同公報に言及のある動植物油脂や鉱油
と混合しても、上記の自動車用潤滑油等の用途には、酸
化安定性などの点で不満足な結果を与える。
【0010】特開昭56−14591号公報の高圧下圧
延用金属圧延油も、やはり圧延油を目的としているため
低温流動性については顧慮されておらず、また同公報に
記載されている化合物を上記の自動車用潤滑油等の用途
に用いようとしても、2官能の脂肪酸を反応させている
ため耐加水分解性が著しく劣り、はなはだ不満足な結果
を与える。
延用金属圧延油も、やはり圧延油を目的としているため
低温流動性については顧慮されておらず、また同公報に
記載されている化合物を上記の自動車用潤滑油等の用途
に用いようとしても、2官能の脂肪酸を反応させている
ため耐加水分解性が著しく劣り、はなはだ不満足な結果
を与える。
【0011】本発明は、このような背景下において、潤
滑性、耐加水分解性、耐熱性、低温流動性などの基本要
求特性をバランス良く兼ね備え、コスト的にも有利であ
る実用性のある潤滑性組成物、殊に、自動車用潤滑油、
航空機用潤滑油、船舶用潤滑油、工業用潤滑油、グリー
ス基油または塑性加工油に適した潤滑性組成物を提供す
ることを目的とするものである。
滑性、耐加水分解性、耐熱性、低温流動性などの基本要
求特性をバランス良く兼ね備え、コスト的にも有利であ
る実用性のある潤滑性組成物、殊に、自動車用潤滑油、
航空機用潤滑油、船舶用潤滑油、工業用潤滑油、グリー
ス基油または塑性加工油に適した潤滑性組成物を提供す
ることを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の潤滑性組成物
は、α−オレフィンオリゴマーまたはエチレン−α−オ
レフィンコオリゴマーよりなる合成炭化水素系潤滑剤
(A) と、ヒマシ油と脂肪酸または縮合脂肪酸とのエステ
ル(b1)、ヒマシ油脂肪酸と脂肪酸または縮合脂肪酸との
エステル(b2)、これらのエステル(b1), (b2)にさらにア
ルコールを反応させたエステル(b3)および上述のエステ
ル(b1), (b2), (b3)のうちヒマシ油またはヒマシ油脂肪
酸の少なくとも一部を水添ヒマシ油または水添ヒマシ油
脂肪酸で置換した構造のエステル(b4)よりなる群から選
ばれた少なくとも1種のエステル(B)との重量比で9
5:5〜20:80の組成物からなるものである。
は、α−オレフィンオリゴマーまたはエチレン−α−オ
レフィンコオリゴマーよりなる合成炭化水素系潤滑剤
(A) と、ヒマシ油と脂肪酸または縮合脂肪酸とのエステ
ル(b1)、ヒマシ油脂肪酸と脂肪酸または縮合脂肪酸との
エステル(b2)、これらのエステル(b1), (b2)にさらにア
ルコールを反応させたエステル(b3)および上述のエステ
ル(b1), (b2), (b3)のうちヒマシ油またはヒマシ油脂肪
酸の少なくとも一部を水添ヒマシ油または水添ヒマシ油
脂肪酸で置換した構造のエステル(b4)よりなる群から選
ばれた少なくとも1種のエステル(B)との重量比で9
5:5〜20:80の組成物からなるものである。
【0013】以下本発明を詳細に説明する。
【0014】合成炭化水素系潤滑剤(A) としては、α−
オレフィンオリゴマーまたはエチレン−α−オレフィン
コオリゴマーあるいはこれらの混合物が用いられる。前
者のα−オレフィンオリゴマーは一般にPAOと呼ばれ
ており、たとえばエチレンを重合させてオリゴマー領域
(たとえば炭素数で8〜30程度)の重合体を得ること
により製造される。後者のエチレン−α−オレフィンコ
オリゴマーは、たとえば三井石油化学工業株式会社から
登録商標「ルーカント」の商品名で市販されている。
オレフィンオリゴマーまたはエチレン−α−オレフィン
コオリゴマーあるいはこれらの混合物が用いられる。前
者のα−オレフィンオリゴマーは一般にPAOと呼ばれ
ており、たとえばエチレンを重合させてオリゴマー領域
(たとえば炭素数で8〜30程度)の重合体を得ること
により製造される。後者のエチレン−α−オレフィンコ
オリゴマーは、たとえば三井石油化学工業株式会社から
登録商標「ルーカント」の商品名で市販されている。
【0015】エステル(B) としては、下記のグループか
ら選ばれた少なくとも1種の化合物が好適に用いられ
る。なおヒマシ油は、分子内に3個弱(より正確には
2.7個)のリシノール酸(つまりヒマシ油脂肪酸)を構
成脂肪酸として含むトリグリセリドであり、リシノール
酸(つまりヒマシ油脂肪酸)は18個の炭素原子のうち
9〜10位の炭素原子間に二重結合を有しかつ12位の
炭素原子にOH基を有する脂肪酸である。
ら選ばれた少なくとも1種の化合物が好適に用いられ
る。なおヒマシ油は、分子内に3個弱(より正確には
2.7個)のリシノール酸(つまりヒマシ油脂肪酸)を構
成脂肪酸として含むトリグリセリドであり、リシノール
酸(つまりヒマシ油脂肪酸)は18個の炭素原子のうち
9〜10位の炭素原子間に二重結合を有しかつ12位の
炭素原子にOH基を有する脂肪酸である。
【0016】・ヒマシ油と脂肪酸または縮合脂肪酸との
エステル(b1)、 ・ヒマシ油脂肪酸と脂肪酸または縮合脂肪酸とのエステ
ル(b2)、 ・これらのエステル(b1), (b2)にさらにアルコールを反
応させたエステル(b3)、 ・上述のエステル(b1), (b2), (b3)のうちヒマシ油また
はヒマシ油脂肪酸の一部を水添ヒマシ油または水添ヒマ
シ油脂肪酸で置換した構造のエステル(b4)。
エステル(b1)、 ・ヒマシ油脂肪酸と脂肪酸または縮合脂肪酸とのエステ
ル(b2)、 ・これらのエステル(b1), (b2)にさらにアルコールを反
応させたエステル(b3)、 ・上述のエステル(b1), (b2), (b3)のうちヒマシ油また
はヒマシ油脂肪酸の一部を水添ヒマシ油または水添ヒマ
シ油脂肪酸で置換した構造のエステル(b4)。
【0017】(b1)における脂肪酸としては、カプリル
酸、カプリン酸、オクチル酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、モンタン
酸、オレイン酸、リシノール酸(ヒマシ油脂肪酸)、1
2−ヒドロキシステアリン酸(水添ヒマシ油脂肪酸)を
はじめとする炭素数8以上の脂肪酸(殊にヨウ素価が1
10以下の脂肪酸)があげられ、イソステアリン酸の如
く分岐構造を有していてもよい。またこれらの脂肪酸を
含む天然物由来の脂肪酸であってもよい。
酸、カプリン酸、オクチル酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、モンタン
酸、オレイン酸、リシノール酸(ヒマシ油脂肪酸)、1
2−ヒドロキシステアリン酸(水添ヒマシ油脂肪酸)を
はじめとする炭素数8以上の脂肪酸(殊にヨウ素価が1
10以下の脂肪酸)があげられ、イソステアリン酸の如
く分岐構造を有していてもよい。またこれらの脂肪酸を
含む天然物由来の脂肪酸であってもよい。
【0018】(b1)における縮合脂肪酸としては、ヒマシ
油脂肪酸同士またはヒマシ油脂肪酸と他のOH基を有し
ない脂肪酸とを反応させて得られる縮合脂肪酸があげら
れる。縮合の度合は、2量体〜6量体程度が適当であ
る。
油脂肪酸同士またはヒマシ油脂肪酸と他のOH基を有し
ない脂肪酸とを反応させて得られる縮合脂肪酸があげら
れる。縮合の度合は、2量体〜6量体程度が適当であ
る。
【0019】なお、本発明の趣旨を損なわないほどの名
目的な量であれば、上記の脂肪酸または縮合脂肪酸と共
に炭素数が7以下の脂肪酸や2価の脂肪酸あるいは不飽
和度の高い(ヨウ素価の高い)脂肪酸を併用することも
できる。
目的な量であれば、上記の脂肪酸または縮合脂肪酸と共
に炭素数が7以下の脂肪酸や2価の脂肪酸あるいは不飽
和度の高い(ヨウ素価の高い)脂肪酸を併用することも
できる。
【0020】(b1)におけるエステル中のヒマシ油1モル
に対する構成脂肪酸単位の数は、1〜10モル、殊に
1.5〜7モルであることが望ましい。構成脂肪酸単位の
割合が余りに少ないときは合成炭化水素系潤滑剤(A) と
の相溶性が不足するようになり、一方余りに多いものは
反応性の点で製造上の問題点がある上、粘度が高くなり
すぎるきらいがある。なおヒマシ油1モルに対し脂肪酸
をおよそ3モル以上反応させるときは、脂肪酸の少なく
とも一部は縮合可能なオキシ脂肪酸(ヒマシ油脂肪酸や
水添ヒマシ油脂肪酸)であることが必要となる。
に対する構成脂肪酸単位の数は、1〜10モル、殊に
1.5〜7モルであることが望ましい。構成脂肪酸単位の
割合が余りに少ないときは合成炭化水素系潤滑剤(A) と
の相溶性が不足するようになり、一方余りに多いものは
反応性の点で製造上の問題点がある上、粘度が高くなり
すぎるきらいがある。なおヒマシ油1モルに対し脂肪酸
をおよそ3モル以上反応させるときは、脂肪酸の少なく
とも一部は縮合可能なオキシ脂肪酸(ヒマシ油脂肪酸や
水添ヒマシ油脂肪酸)であることが必要となる。
【0021】(b2)における脂肪酸または縮合脂肪酸とし
ても、(b1)における脂肪酸または縮合脂肪酸としてあげ
たものが用いられる。
ても、(b1)における脂肪酸または縮合脂肪酸としてあげ
たものが用いられる。
【0022】(b3)におけるアルコールとしては、1価、
2価、3価、4価のアルコールが用いられ、殊に、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタ
エリスリトール、ネオペンチルグリコール、トリメチロ
ールエタン、2−エチルヘキサノール、イソブタノー
ル、sec-ブタノール、t−ブタノール、ベンジルアルコ
ール、ゲルベ反応によるアルコールなど、ヒンダードア
ルコールまたは分岐アルコールに属するものが好まし
い。
2価、3価、4価のアルコールが用いられ、殊に、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタ
エリスリトール、ネオペンチルグリコール、トリメチロ
ールエタン、2−エチルヘキサノール、イソブタノー
ル、sec-ブタノール、t−ブタノール、ベンジルアルコ
ール、ゲルベ反応によるアルコールなど、ヒンダードア
ルコールまたは分岐アルコールに属するものが好まし
い。
【0023】エステル(B) としては、上述のエステル(b
1), (b2), (b3)のうちヒマシ油またはヒマシ油脂肪酸の
少なくとも一部を水添ヒマシ油または水添ヒマシ油脂肪
酸で置換した構造のエステル(b4)も同様に用いることが
できる。ただしその使用用途に見合った低温流動性を有
することが要求される。
1), (b2), (b3)のうちヒマシ油またはヒマシ油脂肪酸の
少なくとも一部を水添ヒマシ油または水添ヒマシ油脂肪
酸で置換した構造のエステル(b4)も同様に用いることが
できる。ただしその使用用途に見合った低温流動性を有
することが要求される。
【0024】エステル化は、各成分を加熱下に反応させ
ることにより得られる。この反応は、無触媒で行っても
よく、酸触媒(パラトルエンスルホン酸、硫酸、塩酸、
リン酸等)、チタン系触媒、三フッ化ホウ素、塩化亜
鉛、ナトリウムメチラートなどの一般のエステル化触媒
の存在下に行ってもよい。
ることにより得られる。この反応は、無触媒で行っても
よく、酸触媒(パラトルエンスルホン酸、硫酸、塩酸、
リン酸等)、チタン系触媒、三フッ化ホウ素、塩化亜
鉛、ナトリウムメチラートなどの一般のエステル化触媒
の存在下に行ってもよい。
【0025】エステル化反応は、通常不活性ガス雰囲気
下に行う。反応に際してはキシレン等の還流用溶剤を適
当量添加して、副生する水を共沸により系外に除去する
ことが好ましいことが多い。反応温度は150〜250
℃、殊に160〜230℃とすることが多い。場合によ
り、反応を減圧条件下に行うこともある。脂肪酸やアル
コールが未反応物として残ることは好ましくないので、
もし反応終了時点で未反応の脂肪酸やアルコールが残る
ときは、減圧蒸留等の手段により未反応の脂肪酸やアル
コールを系外に除去することが望ましい。
下に行う。反応に際してはキシレン等の還流用溶剤を適
当量添加して、副生する水を共沸により系外に除去する
ことが好ましいことが多い。反応温度は150〜250
℃、殊に160〜230℃とすることが多い。場合によ
り、反応を減圧条件下に行うこともある。脂肪酸やアル
コールが未反応物として残ることは好ましくないので、
もし反応終了時点で未反応の脂肪酸やアルコールが残る
ときは、減圧蒸留等の手段により未反応の脂肪酸やアル
コールを系外に除去することが望ましい。
【0026】上記のエステル(B) は、水酸基価が80以
下でかつヨウ素価が70以下であることが特に望まし
い。水酸基価が80を越えるときは、合成炭化水素系潤
滑剤(A) との配合が限定されるため、潤滑剤としての所
期の特性バランスが得られがたくなる。またヨウ素価が
70を越えるときは、酸化安定性が不足するため、潤滑
剤適性を有しなくなる。
下でかつヨウ素価が70以下であることが特に望まし
い。水酸基価が80を越えるときは、合成炭化水素系潤
滑剤(A) との配合が限定されるため、潤滑剤としての所
期の特性バランスが得られがたくなる。またヨウ素価が
70を越えるときは、酸化安定性が不足するため、潤滑
剤適性を有しなくなる。
【0027】合成炭化水素系潤滑剤(A) とエステル(B)
との配合割合は、重量比で95:5〜20:80、好ま
しくは90:10〜25:75に設定される。合成炭化
水素系潤滑剤(A) の割合が少なすぎるときは耐加水分解
性、低温流動性が問題となり、合成炭化水素系潤滑剤
(A) の割合が多すぎるときは潤滑性(特に耐圧潤滑性)
が不足するようになる。
との配合割合は、重量比で95:5〜20:80、好ま
しくは90:10〜25:75に設定される。合成炭化
水素系潤滑剤(A) の割合が少なすぎるときは耐加水分解
性、低温流動性が問題となり、合成炭化水素系潤滑剤
(A) の割合が多すぎるときは潤滑性(特に耐圧潤滑性)
が不足するようになる。
【0028】なお上記の炭化水素系潤滑剤(A) とエステ
ル(B) とからなる組成物には、酸化防止剤、界面活性
剤、油性向上剤、極圧剤、乳化剤、防錆剤などの助剤な
いし添加剤を配合することができ、また本発明の趣旨を
損なわない程度の量であれば、鉱油、動植物油、エステ
ル化油、ポリブテンまたはその水添物、アルキルベンゼ
ンなどの潤滑性材料を配合することもできる。
ル(B) とからなる組成物には、酸化防止剤、界面活性
剤、油性向上剤、極圧剤、乳化剤、防錆剤などの助剤な
いし添加剤を配合することができ、また本発明の趣旨を
損なわない程度の量であれば、鉱油、動植物油、エステ
ル化油、ポリブテンまたはその水添物、アルキルベンゼ
ンなどの潤滑性材料を配合することもできる。
【0029】本発明の潤滑性組成物は、自動車用潤滑油
(ガソリンエンジン油、ディーゼルエンジン油、2サイ
クルエンジン油、LPGエンジン油、ロータリーエンジ
ン油、自動車用ギヤ油、自動変速機油、ショックアブソ
ーバー油、パワーステライング油等)、航空機用潤滑油
(航空エンジン油、航空作動油、航空ギヤ油、航空計器
油等)、船舶用潤滑油(船舶用ディーゼルエンジン油
等)、工業用潤滑油(タービン油、工業用ギヤ油、作動
油、圧縮機油、軸受油、摺動面油等)、グリース基油
(一般用グリース基油、転がり軸受用グリース基油、車
両用シャシグリース基油、ホイールベアリンググリース
基油、集中給油用グリース基油、高荷重グリース基油
等)、塑性加工油(製缶用、曲げ加工用等)として特に
有用である。
(ガソリンエンジン油、ディーゼルエンジン油、2サイ
クルエンジン油、LPGエンジン油、ロータリーエンジ
ン油、自動車用ギヤ油、自動変速機油、ショックアブソ
ーバー油、パワーステライング油等)、航空機用潤滑油
(航空エンジン油、航空作動油、航空ギヤ油、航空計器
油等)、船舶用潤滑油(船舶用ディーゼルエンジン油
等)、工業用潤滑油(タービン油、工業用ギヤ油、作動
油、圧縮機油、軸受油、摺動面油等)、グリース基油
(一般用グリース基油、転がり軸受用グリース基油、車
両用シャシグリース基油、ホイールベアリンググリース
基油、集中給油用グリース基油、高荷重グリース基油
等)、塑性加工油(製缶用、曲げ加工用等)として特に
有用である。
【0030】
【作用】本発明の潤滑性組成物は、潤滑性、耐加水分解
性、耐熱性、低温流動性などの基本要求特性をバランス
良く兼ね備えている上、コスト的にも有利であり、殊
に、自動車用潤滑油、航空機用潤滑油、船舶用潤滑油、
工業用潤滑油、グリース基油または塑性加工油の用途の
潤滑性組成物として実用性を有している。
性、耐熱性、低温流動性などの基本要求特性をバランス
良く兼ね備えている上、コスト的にも有利であり、殊
に、自動車用潤滑油、航空機用潤滑油、船舶用潤滑油、
工業用潤滑油、グリース基油または塑性加工油の用途の
潤滑性組成物として実用性を有している。
【0031】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。
る。
【0032】〈合成炭化水素系潤滑剤(A) 〉合成炭化水
素系潤滑剤(A) として、次のものを準備した。
素系潤滑剤(A) として、次のものを準備した。
【0033】(A-1)分子量568のα−オレフィンオリ
ゴマー(モービル石油株式会社製の「モービルSHF6
1」、動粘度(JIS K 2283): 28.8cSt/40℃、粘度指数(J
IS K 2283): 136 、流動点(JIS K 2269): -55℃以
下)。
ゴマー(モービル石油株式会社製の「モービルSHF6
1」、動粘度(JIS K 2283): 28.8cSt/40℃、粘度指数(J
IS K 2283): 136 、流動点(JIS K 2269): -55℃以
下)。
【0034】(A-2)エチレン−α−オレフィンコオリゴ
マー(三井石油化学工業株式会社製の「ルーカントHC
−10」、動粘度(JIS K 2283): 60cSt/40℃、粘度指数
(JIS K 2283): 150 、流動点(JIS K 2269): -52.5
℃)。
マー(三井石油化学工業株式会社製の「ルーカントHC
−10」、動粘度(JIS K 2283): 60cSt/40℃、粘度指数
(JIS K 2283): 150 、流動点(JIS K 2269): -52.5
℃)。
【0035】〈エステル(B) 〉エステル(B), (B') とし
て、次のものを合成した。(B) は実施例のためのエステ
ル、(B')は比較例のためのエステルである。
て、次のものを合成した。(B) は実施例のためのエステ
ル、(B')は比較例のためのエステルである。
【0036】(B-1)撹拌機、温度計、窒素導入管、検水
管付き還流コンデンサを備えた反応器に、ヒマシ油93
0g(1モル)、カプリン酸344g(2モル)、キシ
レン70mlおよび触媒としてのパラトルエンスルホン酸
1.2gを仕込み、窒素気流下、170〜220℃で、キ
シレン還流下に副生する水を系外に除去しながら10時
間反応させた。反応後、温度170℃の減圧下にキシレ
ンを回収し、水酸基価25.5、ヨウ素価65.7のエステル化
反応物を得た。
管付き還流コンデンサを備えた反応器に、ヒマシ油93
0g(1モル)、カプリン酸344g(2モル)、キシ
レン70mlおよび触媒としてのパラトルエンスルホン酸
1.2gを仕込み、窒素気流下、170〜220℃で、キ
シレン還流下に副生する水を系外に除去しながら10時
間反応させた。反応後、温度170℃の減圧下にキシレ
ンを回収し、水酸基価25.5、ヨウ素価65.7のエステル化
反応物を得た。
【0037】(B-2)反応器に、ヒマシ油930g(1モ
ル)、カプリン酸344g(2モル)、ステアリン酸2
84g(1モル)、キシレン80mlおよびパラトルエン
スルホン酸1.5gを仕込み、窒素気流下、170〜22
0℃で、キシレン還流下に副生する水を系外に除去しな
がら10時間反応させた。反応後、温度170℃の減圧
下にキシレンを回収し、水酸基価 3.5、ヨウ素価53.1の
エステル化反応物を得た。
ル)、カプリン酸344g(2モル)、ステアリン酸2
84g(1モル)、キシレン80mlおよびパラトルエン
スルホン酸1.5gを仕込み、窒素気流下、170〜22
0℃で、キシレン還流下に副生する水を系外に除去しな
がら10時間反応させた。反応後、温度170℃の減圧
下にキシレンを回収し、水酸基価 3.5、ヨウ素価53.1の
エステル化反応物を得た。
【0038】(B-3)水添ヒマシ油脂肪酸600g(2モ
ル)、カプリン酸172g(1モル)およびキシレン5
0mlを反応器に仕込み、窒素気流下、200〜220℃
で8時間反応させ、脂肪酸の3量体に相当する酸価79
のキャップタイプの縮合脂肪酸を得た。
ル)、カプリン酸172g(1モル)およびキシレン5
0mlを反応器に仕込み、窒素気流下、200〜220℃
で8時間反応させ、脂肪酸の3量体に相当する酸価79
のキャップタイプの縮合脂肪酸を得た。
【0039】ついで反応器にヒマシ油930g(1モ
ル)、カプリン酸344g(2モル)およびパラトルエ
ンスルホン酸 2.0gを仕込み、窒素気流下、180〜2
20℃で10時間反応させた。反応後、温度170℃の
減圧下にキシレンを回収し、水酸基価 2.2、ヨウ素価4
0.7のエステル化反応物を得た。
ル)、カプリン酸344g(2モル)およびパラトルエ
ンスルホン酸 2.0gを仕込み、窒素気流下、180〜2
20℃で10時間反応させた。反応後、温度170℃の
減圧下にキシレンを回収し、水酸基価 2.2、ヨウ素価4
0.7のエステル化反応物を得た。
【0040】(B-4)ヒマシ油脂肪酸750g( 2.5モ
ル)、水添ヒマシ油脂肪酸1500g(5モル)および
キシレン130mlを反応器に仕込み、窒素気流下、20
0〜220℃で8時間反応させ、脂肪酸3量体に相当す
る酸価60の縮合脂肪酸を得た。
ル)、水添ヒマシ油脂肪酸1500g(5モル)および
キシレン130mlを反応器に仕込み、窒素気流下、20
0〜220℃で8時間反応させ、脂肪酸3量体に相当す
る酸価60の縮合脂肪酸を得た。
【0041】ついで反応器にヒマシ油837g( 0.9モ
ル)、水添ヒマシ油93g( 0.1モル)およびパラトル
エンスルホン酸 3.0gを仕込み、窒素気流下、180〜
220℃で10時間反応させた。反応後、温度170℃
の減圧下にキシレンを回収し、水酸基価39.5、ヨウ素価
48.5のエステル化反応物を得た。
ル)、水添ヒマシ油93g( 0.1モル)およびパラトル
エンスルホン酸 3.0gを仕込み、窒素気流下、180〜
220℃で10時間反応させた。反応後、温度170℃
の減圧下にキシレンを回収し、水酸基価39.5、ヨウ素価
48.5のエステル化反応物を得た。
【0042】(B-5)水添ヒマシ油脂肪酸1800g(6
モル)、カプリン酸516g(3モル)、キシレン13
0mlを反応器に仕込み、窒素気流下、200〜220℃
で8時間反応させ、脂肪酸3量体に相当する酸価65.0の
キャップタイプの縮合脂肪酸を得た。
モル)、カプリン酸516g(3モル)、キシレン13
0mlを反応器に仕込み、窒素気流下、200〜220℃
で8時間反応させ、脂肪酸3量体に相当する酸価65.0の
キャップタイプの縮合脂肪酸を得た。
【0043】ついで反応器にトリメチロールプロパン1
34g(1モル)およびパラトルエンスルホン酸 2.2g
を仕込み、窒素気流下、180〜220℃で10時間反
応させた。反応後、温度170℃の減圧下にキシレンを
回収し、水酸基価 9.5、ヨウ素価 3.0の油状のエステル
化物を得た。
34g(1モル)およびパラトルエンスルホン酸 2.2g
を仕込み、窒素気流下、180〜220℃で10時間反
応させた。反応後、温度170℃の減圧下にキシレンを
回収し、水酸基価 9.5、ヨウ素価 3.0の油状のエステル
化物を得た。
【0044】(B-6)ヒマシ油脂肪酸300g(1モ
ル)、ラウリン酸200g(1モル)、キシレン40ml
を反応器に仕込み、窒素気流下、200〜220℃で6
時間反応させ、脂肪酸2量体に相当する酸価 117.0のキ
ャップタイプの縮合脂肪酸を得た。
ル)、ラウリン酸200g(1モル)、キシレン40ml
を反応器に仕込み、窒素気流下、200〜220℃で6
時間反応させ、脂肪酸2量体に相当する酸価 117.0のキ
ャップタイプの縮合脂肪酸を得た。
【0045】ついで反応器にイソブタノール111g
( 1.5モル)およびパラトルエンスルホン酸 1.2gを仕
込み、窒素気流下、110〜120℃で5時間反応させ
た。反応後、温度120℃の減圧下に過剰のイソブタノ
ールを回収し、水酸基価 0.8、ヨウ素価67.3の油状のエ
ステル化物を得た。
( 1.5モル)およびパラトルエンスルホン酸 1.2gを仕
込み、窒素気流下、110〜120℃で5時間反応させ
た。反応後、温度120℃の減圧下に過剰のイソブタノ
ールを回収し、水酸基価 0.8、ヨウ素価67.3の油状のエ
ステル化物を得た。
【0046】(B-7)水添ヒマシ油脂肪酸600g(2モ
ル)、カプリン酸172g(1モル)、キシレン50ml
を反応器に仕込み、窒素気流下、200〜220℃で8
時間反応させ、脂肪酸3量体に相当する酸価79のキャ
ップタイプの縮合脂肪酸を得た。
ル)、カプリン酸172g(1モル)、キシレン50ml
を反応器に仕込み、窒素気流下、200〜220℃で8
時間反応させ、脂肪酸3量体に相当する酸価79のキャ
ップタイプの縮合脂肪酸を得た。
【0047】ついで反応器に2−エチルヘキシルアルコ
ール130g(1モル)およびパラトルエンスルホン酸
0.9gを仕込み、窒素気流下、180〜220℃で10
時間反応させた。反応後、温度170℃の減圧下にキシ
レンを回収し、水酸基価15.0、ヨウ素価 2.0の油状のエ
ステル化物を得た。
ール130g(1モル)およびパラトルエンスルホン酸
0.9gを仕込み、窒素気流下、180〜220℃で10
時間反応させた。反応後、温度170℃の減圧下にキシ
レンを回収し、水酸基価15.0、ヨウ素価 2.0の油状のエ
ステル化物を得た。
【0048】(B'-1)反応器に、カプリン酸516g(3
モル)、トリメチロールプロパン134g(1モル)、
キシレン50mlおよびパラトルエンスルホン酸 0.6gを
仕込み、窒素気流下、180〜220℃で10時間反応
させた。反応後、温度170℃の減圧下にキシレンを回
収し、水酸基価10.0、ヨウ素価 0.2の油状のエステル化
物を得た。
モル)、トリメチロールプロパン134g(1モル)、
キシレン50mlおよびパラトルエンスルホン酸 0.6gを
仕込み、窒素気流下、180〜220℃で10時間反応
させた。反応後、温度170℃の減圧下にキシレンを回
収し、水酸基価10.0、ヨウ素価 0.2の油状のエステル化
物を得た。
【0049】(B'-2)反応器に、セバシン酸202g(1
モル)、2−エチルヘキシルアルコール325g( 2.5
モル)およびパラトルエンスルホン酸 0.5gを仕込み、
窒素気流下、180〜220℃で10時間反応させた。
反応後、温度200℃の減圧下に過剰の2−エチルヘキ
シルアルコールを回収し、水酸基価 1.5、ヨウ素価 0.3
の油状のエステル化物を得た。
モル)、2−エチルヘキシルアルコール325g( 2.5
モル)およびパラトルエンスルホン酸 0.5gを仕込み、
窒素気流下、180〜220℃で10時間反応させた。
反応後、温度200℃の減圧下に過剰の2−エチルヘキ
シルアルコールを回収し、水酸基価 1.5、ヨウ素価 0.3
の油状のエステル化物を得た。
【0050】〈潤滑性組成物の調製と評価〉上記の合成
炭化水素系潤滑剤(A) とエステル(B), (B') とを混合し
て潤滑性組成物を調製し、その潤滑剤としての諸性質を
測定した。条件および結果を表1に示す。なお0℃にお
ける流動性については、いずれの場合も0℃で液状であ
るので、表1への記載は省略した。
炭化水素系潤滑剤(A) とエステル(B), (B') とを混合し
て潤滑性組成物を調製し、その潤滑剤としての諸性質を
測定した。条件および結果を表1に示す。なお0℃にお
ける流動性については、いずれの場合も0℃で液状であ
るので、表1への記載は省略した。
【0051】
【表1】 (A) と(B), (B') 蒸発減量 加水分解 動摩擦係 耐荷重能 の種類と重量比 (%) 率 (%) 数 (kg/cm2) 実施例1 (A-1):(B-1)=1:1 0.27 50.3 0.11 6.0 実施例2 (A-1):(B-1)=3:1 0.29 31.5 0.10 6.5 実施例3 (A-1):(B-2)=1:1 0.35 29.8 0.10 6.5 実施例4 (A-1):(B-3)=1:3 0.66 27.7 0.11 4.5 実施例5 (A-1):(B-4)=2:1 0.27 27.3 0.11 7.5 実施例6 (A-1):(B-5)=1:1 0.32 9.9 0.10 7.0 実施例7 (A-1):(B-6)=1:1 0.84 42.7 0.12 5.5 実施例8 (A-1):(B-7)=1:1 0.90 27.3 0.11 6.0 実施例9 (A-2):(B-1)=1:1 0.39 46.0 0.11 4.5 実施例10 (A-2):(B-5)=1:1 0.76 18.6 0.11 5.5 比較例1 (A-1):(B'-1)=1:1 1.51 82.8 0.12 4.0 比較例2 (A-1):(B'-2)=1:1 3.66 94.3 0.15 4.0 比較例3 (A-2):(B'-1)=1:1 1.65 82.4 0.12 4.0 対照例1 (A-1) 単独 3.57 0 0.22 3.0 対照例2 (A-2) 単独 0.01 0 0.15 3.5
【0052】〈測定方法〉表1において、蒸発減量、加
水分解率、動摩擦係数、耐荷重能の測定は下記による。
水分解率、動摩擦係数、耐荷重能の測定は下記による。
【0053】蒸発減量 潤滑剤10gを温度170℃で24時間加熱したときの
減量(%) を測定した。 耐加水分解率 100cc三角フラスコに試料 0.5gを採取し、1/10N−
NaOHのエタノール溶液25mlを加えて、60℃で1
時間加熱し、ケン化価に対する分解率(%) を測定した。
分解率が小さいほど耐加水分解性がすぐれている。動摩擦係数 曽田式振子摩擦試験機を用い、25℃で測定した。耐荷重能 曽田式四球摩擦試験機を用い、25℃、200rpm の条
件で測定した。
減量(%) を測定した。 耐加水分解率 100cc三角フラスコに試料 0.5gを採取し、1/10N−
NaOHのエタノール溶液25mlを加えて、60℃で1
時間加熱し、ケン化価に対する分解率(%) を測定した。
分解率が小さいほど耐加水分解性がすぐれている。動摩擦係数 曽田式振子摩擦試験機を用い、25℃で測定した。耐荷重能 曽田式四球摩擦試験機を用い、25℃、200rpm の条
件で測定した。
【0054】〈考察〉表1から、実施例の潤滑性組成物
は、潤滑性、耐加水分解性、耐熱性、低温流動性などの
基本要求特性をバランス良く兼ね備えていることがわか
る。これに対し比較例の潤滑性組成物は、耐熱性が不足
し(蒸発減量が大きく)、耐加水分解性が劣り、耐荷重
能も若干不足することがわかる。なお合成炭化水素系潤
滑剤(A) 単独では、α−オレフィンオリゴマーの場合に
は、耐熱性が不足し(蒸発減量が大きく)、動摩擦係数
が大きく、耐荷重能も不足し、エチレン−α−オレフィ
ンコオリゴマーの場合には、動摩擦係数がやや大きく、
耐荷重能も不足し、いずれの場合にも潤滑性組成物とし
ての基本要求特性をバランス良く備えているとは言い難
い。
は、潤滑性、耐加水分解性、耐熱性、低温流動性などの
基本要求特性をバランス良く兼ね備えていることがわか
る。これに対し比較例の潤滑性組成物は、耐熱性が不足
し(蒸発減量が大きく)、耐加水分解性が劣り、耐荷重
能も若干不足することがわかる。なお合成炭化水素系潤
滑剤(A) 単独では、α−オレフィンオリゴマーの場合に
は、耐熱性が不足し(蒸発減量が大きく)、動摩擦係数
が大きく、耐荷重能も不足し、エチレン−α−オレフィ
ンコオリゴマーの場合には、動摩擦係数がやや大きく、
耐荷重能も不足し、いずれの場合にも潤滑性組成物とし
ての基本要求特性をバランス良く備えているとは言い難
い。
【0055】
【発明の効果】本発明の潤滑性組成物は、潤滑性、耐加
水分解性、耐熱性、低温流動性などの基本要求特性をバ
ランス良く兼ね備えている上、コスト的にも有利であ
り、殊に、自動車用潤滑油、航空機用潤滑油、船舶用潤
滑油、工業用潤滑油、グリース基油または塑性加工油の
用途の潤滑性組成物として実用性を有している。
水分解性、耐熱性、低温流動性などの基本要求特性をバ
ランス良く兼ね備えている上、コスト的にも有利であ
り、殊に、自動車用潤滑油、航空機用潤滑油、船舶用潤
滑油、工業用潤滑油、グリース基油または塑性加工油の
用途の潤滑性組成物として実用性を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 30:02 30:08 40:02 40:04 40:06 40:08 40:24 Z 40:25 40:26 40:28 50:10
Claims (3)
- 【請求項1】α−オレフィンオリゴマーまたはエチレン
−α−オレフィンコオリゴマーよりなる合成炭化水素系
潤滑剤(A) と、ヒマシ油と脂肪酸または縮合脂肪酸との
エステル(b1)、ヒマシ油脂肪酸と脂肪酸または縮合脂肪
酸とのエステル(b2)、これらのエステル(b1), (b2)にさ
らにアルコールを反応させたエステル(b3)および上述の
エステル(b1), (b2), (b3)のうちヒマシ油またはヒマシ
油脂肪酸の少なくとも一部を水添ヒマシ油または水添ヒ
マシ油脂肪酸で置換した構造のエステル(b4)よりなる群
から選ばれた少なくとも1種のエステル(B) との重量比
で95:5〜20:80の組成物からなる潤滑性組成
物。 - 【請求項2】エステル(B) の水酸基価が80以下でかつ
ヨウ素価が70以下である請求項1記載の潤滑性組成
物。 - 【請求項3】自動車用潤滑油、航空機用潤滑油、船舶用
潤滑油、工業用潤滑油、グリース基油または塑性加工油
として用いるためのものである請求項1記載の潤滑性組
成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3608695A JPH08209160A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 潤滑性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3608695A JPH08209160A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 潤滑性組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08209160A true JPH08209160A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=12459944
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3608695A Pending JPH08209160A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 潤滑性組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08209160A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0839864A3 (en) * | 1996-10-31 | 1999-07-28 | Kaneka Corporation | Curable resin composition |
| JP2011522933A (ja) * | 2008-06-13 | 2011-08-04 | クリューバー リュブリケーション ミュンヘン コマンディートゲゼルシャフト | 天然および再生可能な原料をベースとする潤滑剤組成物 |
| WO2017171069A1 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 出光興産株式会社 | 不水溶性金属加工油組成物 |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP3608695A patent/JPH08209160A/ja active Pending
Cited By (7)
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