JPH08209210A - 移動式ガス吹き込み装置および高炉操業方法 - Google Patents
移動式ガス吹き込み装置および高炉操業方法Info
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- JPH08209210A JPH08209210A JP3293695A JP3293695A JPH08209210A JP H08209210 A JPH08209210 A JP H08209210A JP 3293695 A JP3293695 A JP 3293695A JP 3293695 A JP3293695 A JP 3293695A JP H08209210 A JPH08209210 A JP H08209210A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、高炉炉芯部に通気・通液性の悪化
を予防、あるいは悪化したときに改善する装置と改善業
方法を提供する。 【構成】 車両にガス吹き込み装置を接続した前後に
駆動可能なパイプを搭載した装置。高炉羽口より炉芯
部にのパイプをランスとして押し込み通気・通液性を
改善する方法および装置。高炉の休風時にのパイプ
をプローブとして内容物をサンプリングした後プローブ
をランスに付け替えて粉率の高い羽口に選択的に押し込
み通気・通液性を改善する方法および装置。
を予防、あるいは悪化したときに改善する装置と改善業
方法を提供する。 【構成】 車両にガス吹き込み装置を接続した前後に
駆動可能なパイプを搭載した装置。高炉羽口より炉芯
部にのパイプをランスとして押し込み通気・通液性を
改善する方法および装置。高炉の休風時にのパイプ
をプローブとして内容物をサンプリングした後プローブ
をランスに付け替えて粉率の高い羽口に選択的に押し込
み通気・通液性を改善する方法および装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉炉芯部の通気・通
液性を改善する装置および操業方法に関する。
液性を改善する装置および操業方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製鉄用高炉は大量の銑鉄を生産でき、し
かも熱効率が70%と高い。このため現在でも銑鉄製造
の主流を維持している。しかし、高炉は巨大な向流移動
層であるために生産性、生産弾力性等に問題があり、安
定した生産量・溶銑品質の確保のためにより一層の制御
性の向上が望まれている。しかし今後は鉄源競争力強化
の観点から、粉化しやすい安価原燃料を多量に使用する
操業や低コークス比(コークス比300kg/t−溶銑
以下)・高O/C(O/C5以上)の高微粉炭操業への
移行が予想されている。上記の操業下では、炉芯部の通
気・通液性の確保が困難になりやすい。このような条件
下においても安定操業ができる制御技術の確立が望まれ
ている。
かも熱効率が70%と高い。このため現在でも銑鉄製造
の主流を維持している。しかし、高炉は巨大な向流移動
層であるために生産性、生産弾力性等に問題があり、安
定した生産量・溶銑品質の確保のためにより一層の制御
性の向上が望まれている。しかし今後は鉄源競争力強化
の観点から、粉化しやすい安価原燃料を多量に使用する
操業や低コークス比(コークス比300kg/t−溶銑
以下)・高O/C(O/C5以上)の高微粉炭操業への
移行が予想されている。上記の操業下では、炉芯部の通
気・通液性の確保が困難になりやすい。このような条件
下においても安定操業ができる制御技術の確立が望まれ
ている。
【0003】上記炉芯部の通気・通液性の確保が困難に
なりやすい状態になった場合の従来の炉況回復制御方法
としては、例えば特開昭63−210208号公報で開
示されているように高炉内にゾンデを挿入し、検知され
た情報から炉芯の活性度を判断し、その値が管理基準を
超えた場合に装入物分布、コークス比、炉熱アクション
等を変更する方法、すなわち、送風温度や燃料比を上げ
て操業する方法が一般的な方法として知られている。ま
た、上記の炉芯部の通気性回復方法とは目的が異なる
が、炉芯部の偏りを修正する方法として、高炉羽口から
微粉炭、コークス粉、フェロシリコン粉等の発熱性粉体
を吹き込み、レースウェイに面した炉芯部を溶解する方
法が特開昭60−43410号公報で開示されている。
なりやすい状態になった場合の従来の炉況回復制御方法
としては、例えば特開昭63−210208号公報で開
示されているように高炉内にゾンデを挿入し、検知され
た情報から炉芯の活性度を判断し、その値が管理基準を
超えた場合に装入物分布、コークス比、炉熱アクション
等を変更する方法、すなわち、送風温度や燃料比を上げ
て操業する方法が一般的な方法として知られている。ま
た、上記の炉芯部の通気性回復方法とは目的が異なる
が、炉芯部の偏りを修正する方法として、高炉羽口から
微粉炭、コークス粉、フェロシリコン粉等の発熱性粉体
を吹き込み、レースウェイに面した炉芯部を溶解する方
法が特開昭60−43410号公報で開示されている。
【0004】また、特開平3−260004号公報に
は、高炉炉況悪化時、長期休風実施時において、送風開
始前に高炉羽口より加熱掘削ランスを挿入して炉芯に通
気孔を開孔し、この通気孔から炉芯内に熱風を導入する
炉芯加熱方法が提案されている。さらに、特開平6−9
3319号公報あるいは特開平6−93320号公報に
は、予定休風毎に炉芯部状態を測定し、複数の羽口を介
して通気孔を設け、変調の兆候がある場合に炉芯部を定
常状態に復元する高炉の操業方法が提案されている。ま
た、La Revue de Metallurgie
90(1993),p.521−530には、自走可
能な車両にプローブを搭載した高炉羽口サンプリング装
置およびこの装置を用いた羽口サンプリング方法が報告
されている。
は、高炉炉況悪化時、長期休風実施時において、送風開
始前に高炉羽口より加熱掘削ランスを挿入して炉芯に通
気孔を開孔し、この通気孔から炉芯内に熱風を導入する
炉芯加熱方法が提案されている。さらに、特開平6−9
3319号公報あるいは特開平6−93320号公報に
は、予定休風毎に炉芯部状態を測定し、複数の羽口を介
して通気孔を設け、変調の兆候がある場合に炉芯部を定
常状態に復元する高炉の操業方法が提案されている。ま
た、La Revue de Metallurgie
90(1993),p.521−530には、自走可
能な車両にプローブを搭載した高炉羽口サンプリング装
置およびこの装置を用いた羽口サンプリング方法が報告
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高炉内の装入物は数時
間で炉内を通過するのに対して、炉芯部の塊コークスは
数日間を要して入れ替わるものと推定されている。炉芯
部に高温の炉内ガスが十分流れ、あるいは溶け落ちてき
た溶銑・スラグが通過している間は炉芯部が活性状態に
あるので問題ないが、前記したように炉芯部内コークス
粉率上昇などで炉芯部の通気性・通液性が悪化してガス
や液が流れなくなると炉芯部が冷え込むことになる。上
記炉芯部の通気・通液性が悪化する要因はある特定帯域
のコークス粒度が異常に小さくなったり、コークス中の
灰分が滞留したり、さらには羽口部から吹き込んだ微粉
炭から発生する未燃チャーや灰分が炉芯表層部に堆積し
た状態となっていることが考えられる。
間で炉内を通過するのに対して、炉芯部の塊コークスは
数日間を要して入れ替わるものと推定されている。炉芯
部に高温の炉内ガスが十分流れ、あるいは溶け落ちてき
た溶銑・スラグが通過している間は炉芯部が活性状態に
あるので問題ないが、前記したように炉芯部内コークス
粉率上昇などで炉芯部の通気性・通液性が悪化してガス
や液が流れなくなると炉芯部が冷え込むことになる。上
記炉芯部の通気・通液性が悪化する要因はある特定帯域
のコークス粒度が異常に小さくなったり、コークス中の
灰分が滞留したり、さらには羽口部から吹き込んだ微粉
炭から発生する未燃チャーや灰分が炉芯表層部に堆積し
た状態となっていることが考えられる。
【0006】上記のような状態において、上記特開昭6
3−210208号公報や特開昭60−43410号公
報の方法を採用し、送風温度を高めたりあるいは発熱性
粉体を吹き込むと炉芯表層面部は高温に維持できるもの
の炉芯内に熱風が安定的に供給できない限り炉芯部内温
度は上昇せず、炉芯部が入れ替わって炉況が回復するの
に長時間かかるという問題がある。この不活性状態の炉
芯部を上記外部加熱法より短時間に定常状態に回復させ
る方法として上記特開平3−260004号、特開平6
−93319号や特開平6−93320号の方法が考え
られているが、羽口を介して炉芯に通気孔を設けるには
大きな推力がいるため、これらの方法を実施するために
はあらかじめ炉芯に通気孔を設ける羽口位置を数カ所選
定し、羽口デッキ上で該羽口後方に押し込み装置用の軌
道をひくなどの設備工事があらかじめ必要である。さら
に、内容積3000〜5000m3 規模の大型高炉では
通常、羽口は30〜40本程度あるが、このうち炉芯に
通気孔を設けて送風することができる羽口があらかじめ
上記の設備工事を施した数カ所に限定されてしまうとい
う問題がある。
3−210208号公報や特開昭60−43410号公
報の方法を採用し、送風温度を高めたりあるいは発熱性
粉体を吹き込むと炉芯表層面部は高温に維持できるもの
の炉芯内に熱風が安定的に供給できない限り炉芯部内温
度は上昇せず、炉芯部が入れ替わって炉況が回復するの
に長時間かかるという問題がある。この不活性状態の炉
芯部を上記外部加熱法より短時間に定常状態に回復させ
る方法として上記特開平3−260004号、特開平6
−93319号や特開平6−93320号の方法が考え
られているが、羽口を介して炉芯に通気孔を設けるには
大きな推力がいるため、これらの方法を実施するために
はあらかじめ炉芯に通気孔を設ける羽口位置を数カ所選
定し、羽口デッキ上で該羽口後方に押し込み装置用の軌
道をひくなどの設備工事があらかじめ必要である。さら
に、内容積3000〜5000m3 規模の大型高炉では
通常、羽口は30〜40本程度あるが、このうち炉芯に
通気孔を設けて送風することができる羽口があらかじめ
上記の設備工事を施した数カ所に限定されてしまうとい
う問題がある。
【0007】一方、La Revue de Meta
llurgie 90(1993),p.521−53
0に記載されている自走可能な車両にプローブを搭載し
た高炉羽口サンプリング装置およびこの装置を用いた羽
口サンプリング方法は、高炉炉芯の内容物をサンプリン
グして炉内の状態を把握することを目的とするもので、
この装置を直接用いて炉内を制御することについては意
図していない。本発明は、上記の問題を解決すべく、羽
口デッキ上で羽口後方に押し込み装置用の軌道をひくな
どの設備工事を必要とせず、また炉芯に通気孔を設けて
送風できる羽口を数カ所に限定しない方法を提供するこ
とを目的とする。
llurgie 90(1993),p.521−53
0に記載されている自走可能な車両にプローブを搭載し
た高炉羽口サンプリング装置およびこの装置を用いた羽
口サンプリング方法は、高炉炉芯の内容物をサンプリン
グして炉内の状態を把握することを目的とするもので、
この装置を直接用いて炉内を制御することについては意
図していない。本発明は、上記の問題を解決すべく、羽
口デッキ上で羽口後方に押し込み装置用の軌道をひくな
どの設備工事を必要とせず、また炉芯に通気孔を設けて
送風できる羽口を数カ所に限定しない方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、高炉の羽口デ
ッキ上を自走可能な車両にランスを搭載した装置であ
る。また本発明は、高炉の羽口デッキ上を自走可能な車
両にプローブまたはランスを交代に搭載した装置であ
る。さらに本発明は、上記の装置を用いて羽口デッキ上
で羽口後方に押し込み装置用の軌道をひくなどの設備工
事を必要とせず、また炉芯に通気孔を設けて送風できる
羽口を数カ所に限定せず任意の羽口を介して通気孔を設
けて送風するのを可能にすることを特徴とする。すなわ
ち、本発明の要旨とするところは、
ッキ上を自走可能な車両にランスを搭載した装置であ
る。また本発明は、高炉の羽口デッキ上を自走可能な車
両にプローブまたはランスを交代に搭載した装置であ
る。さらに本発明は、上記の装置を用いて羽口デッキ上
で羽口後方に押し込み装置用の軌道をひくなどの設備工
事を必要とせず、また炉芯に通気孔を設けて送風できる
羽口を数カ所に限定せず任意の羽口を介して通気孔を設
けて送風するのを可能にすることを特徴とする。すなわ
ち、本発明の要旨とするところは、
【0009】(1)移動可能な車両がパイプを保持する
パイプ搭載装置、および該パイプを長手方向前後に駆動
させる押し込み装置を有し、前記パイプの末端にガス吹
き込み装置を装着したことを特徴とする移動式ガス吹き
込み装置。 (2)移動可能な車両のパイプ搭載装置が、パイプを交
換可能かつ水平に保持する機構を有することを特徴とす
る(1)に記載の移動式ガス吹き込み装置。 (3)移動可能な車両のパイプ搭載装置が、該車両の横
方向および/または高さ方向の位置調節機構を有するこ
とを特徴とする(1)または(2)に記載の移動式ガス
吹き込み装置。 (4)パイプが全長4〜6m、外径50〜300mmの
ランスまたはプローブであることを特徴とする(1)〜
(3)のいずれかに記載の移動式ガス吹き込み装置。
パイプ搭載装置、および該パイプを長手方向前後に駆動
させる押し込み装置を有し、前記パイプの末端にガス吹
き込み装置を装着したことを特徴とする移動式ガス吹き
込み装置。 (2)移動可能な車両のパイプ搭載装置が、パイプを交
換可能かつ水平に保持する機構を有することを特徴とす
る(1)に記載の移動式ガス吹き込み装置。 (3)移動可能な車両のパイプ搭載装置が、該車両の横
方向および/または高さ方向の位置調節機構を有するこ
とを特徴とする(1)または(2)に記載の移動式ガス
吹き込み装置。 (4)パイプが全長4〜6m、外径50〜300mmの
ランスまたはプローブであることを特徴とする(1)〜
(3)のいずれかに記載の移動式ガス吹き込み装置。
【0010】(5)高炉炉芯部の特性を測定して炉芯部
の状態を判定し、炉芯部の状態が悪化した場合に、高炉
を休風して(4)に記載の移動式ガス吹き込み装置にラ
ンスを搭載し、高炉羽口に前記移動式ガス吹き込み装置
を装着固定した後、前記ランスを羽口から炉芯部内に挿
入して送風することを特徴とする高炉操業方法。 (6)高炉休風時に、(4)に記載の移動式ガス吹き込
み装置にプローブを搭載し、高炉羽口に装着固定した
後、前記プローブを羽口から炉芯部内に挿入して引き抜
き炉芯内容物をサンプリングしてコークス粉率を測定
し、炉芯部の粉率が30%以上の羽口が存在する場合に
炉芯部の状態が悪化していると判定し、(4)に記載の
移動式ガス吹き込み装置にランスを搭載し、高炉羽口に
前記移動式ガス吹き込み装置を装着固定した後、前記ラ
ンスを羽口から炉芯部内に挿入して送風することを特徴
とする高炉操業方法。
の状態を判定し、炉芯部の状態が悪化した場合に、高炉
を休風して(4)に記載の移動式ガス吹き込み装置にラ
ンスを搭載し、高炉羽口に前記移動式ガス吹き込み装置
を装着固定した後、前記ランスを羽口から炉芯部内に挿
入して送風することを特徴とする高炉操業方法。 (6)高炉休風時に、(4)に記載の移動式ガス吹き込
み装置にプローブを搭載し、高炉羽口に装着固定した
後、前記プローブを羽口から炉芯部内に挿入して引き抜
き炉芯内容物をサンプリングしてコークス粉率を測定
し、炉芯部の粉率が30%以上の羽口が存在する場合に
炉芯部の状態が悪化していると判定し、(4)に記載の
移動式ガス吹き込み装置にランスを搭載し、高炉羽口に
前記移動式ガス吹き込み装置を装着固定した後、前記ラ
ンスを羽口から炉芯部内に挿入して送風することを特徴
とする高炉操業方法。
【0011】(7)高炉の休風時に、(4)に記載の移
動式ガス吹き込み装置にプローブを搭載し、4〜10箇
所の高炉羽口から炉芯部内のコークス粉率の円周方向分
布を測定し、炉芯部内のコークス粉率が30%以上の箇
所が半数以上の場合、円周方向で離れた3〜5箇所の羽
口から送風することを特徴とする(6)に記載の高炉操
業方法。 (8)高炉の休風時に、(4)に記載の移動式ガス吹き
込み装置にプローブを搭載し、4〜10箇所の高炉羽口
から炉芯部内のコークス粉率の円周方向分布を測定し、
炉芯部内のコークス粉率が30%以上の箇所が半数未満
の場合、コークス粉率が30%以上の羽口近傍の1〜5
箇所の羽口から送風することを特徴とする(6)に記載
の高炉操業方法である。ここでいう炉芯内相当部の粉率
を、実用上、高炉羽口から2m以上炉内側に相当する位
置からサンプリングされた試料から磁選および手選別で
メタルとスラグを除去した後のコークスの重量に占める
粒径が10mm以下の粉コークスの比率で定義する。
動式ガス吹き込み装置にプローブを搭載し、4〜10箇
所の高炉羽口から炉芯部内のコークス粉率の円周方向分
布を測定し、炉芯部内のコークス粉率が30%以上の箇
所が半数以上の場合、円周方向で離れた3〜5箇所の羽
口から送風することを特徴とする(6)に記載の高炉操
業方法。 (8)高炉の休風時に、(4)に記載の移動式ガス吹き
込み装置にプローブを搭載し、4〜10箇所の高炉羽口
から炉芯部内のコークス粉率の円周方向分布を測定し、
炉芯部内のコークス粉率が30%以上の箇所が半数未満
の場合、コークス粉率が30%以上の羽口近傍の1〜5
箇所の羽口から送風することを特徴とする(6)に記載
の高炉操業方法である。ここでいう炉芯内相当部の粉率
を、実用上、高炉羽口から2m以上炉内側に相当する位
置からサンプリングされた試料から磁選および手選別で
メタルとスラグを除去した後のコークスの重量に占める
粒径が10mm以下の粉コークスの比率で定義する。
【0012】
【作用】高炉の操業においては、炉内に挿入したゾンデ
や炉体各部に埋設した温度計などによって炉内各位置の
温度、ガス組成分布等を把握し、その時々の装入物、送
風等の操業条件、溶銑、溶滓の温度、組成の測定値と合
わせ解析して炉内の状態を診断し、不調の兆候があれば
装入物分布、コークス比、炉熱アクション等を変更する
方法、すなわち、送風温度や燃料比を上げるなどの対策
をとりつつ操業している。
や炉体各部に埋設した温度計などによって炉内各位置の
温度、ガス組成分布等を把握し、その時々の装入物、送
風等の操業条件、溶銑、溶滓の温度、組成の測定値と合
わせ解析して炉内の状態を診断し、不調の兆候があれば
装入物分布、コークス比、炉熱アクション等を変更する
方法、すなわち、送風温度や燃料比を上げるなどの対策
をとりつつ操業している。
【0013】このように操業している状況において、出
銑滓の悪化、炉床側壁温度の上昇、あるいは炉内通気抵
抗の増加などの現象が現れたときには炉芯の通気、通液
性が悪化していることが予想される。このような場合の
うち、複数の出銑口の中で特定の出銑口からの出銑滓が
悪化する場合、または偏った円周方向において炉床側壁
温度が上昇する現象が見られる場合には炉芯の通気・通
液性が悪化している領域が円周方向で偏っていると考え
られる。このとき通気・通液性が悪化している方向の炉
芯状態を改善することが望ましい。炉芯状態を改善する
方法として、一時的に高炉を休風し、通気・通液性の悪
化の程度に応じて該当の方向の1〜5本の羽口を介して
全長4〜6m、外径50〜300mmのランスを押し込
み、熱風、酸素、水蒸気等のガスを吹き込んで炉芯コー
クスを燃焼消費させつつ炉芯内に堆積した粉を燃焼ある
いは溶解させて除去する方法が考えられる。
銑滓の悪化、炉床側壁温度の上昇、あるいは炉内通気抵
抗の増加などの現象が現れたときには炉芯の通気、通液
性が悪化していることが予想される。このような場合の
うち、複数の出銑口の中で特定の出銑口からの出銑滓が
悪化する場合、または偏った円周方向において炉床側壁
温度が上昇する現象が見られる場合には炉芯の通気・通
液性が悪化している領域が円周方向で偏っていると考え
られる。このとき通気・通液性が悪化している方向の炉
芯状態を改善することが望ましい。炉芯状態を改善する
方法として、一時的に高炉を休風し、通気・通液性の悪
化の程度に応じて該当の方向の1〜5本の羽口を介して
全長4〜6m、外径50〜300mmのランスを押し込
み、熱風、酸素、水蒸気等のガスを吹き込んで炉芯コー
クスを燃焼消費させつつ炉芯内に堆積した粉を燃焼ある
いは溶解させて除去する方法が考えられる。
【0014】本発明に示す高炉の羽口デッキ上を自走可
能な車両に上記ランスを搭載した装置を用い、高炉本体
にこの車両をワイヤロープ等で固定装着した後にランス
からガスを吹き込む方法を用いれば、羽口後方にこの車
両の入る余地がある限りにおいて、特に押し込み装置用
の軌道が設置されているなどの限定なく任意の羽口にお
いて上記方法を実施することができる。この際、ランス
の全長が4m未満では、例えば炉腹径が12m以上ある
大型高炉で炉芯内の十分な深さまでランスが到達せず炉
芯状態を改善する効果が小さく、また全長が6mを超え
るとランスを炉芯内へ押し込む抵抗がきわめて増大し、
上記装置に非常に大きな推進力が要求されてコストが大
きく実用的でない。一方、ランスの外径が50mm未満
では吹き込むガス量の限界が小さいため炉芯状態を改善
する効果が小さく、300mmを超えると炉芯内へ押し
込む抵抗が大きく挿入時に座屈する恐れがある。また、
羽口1本ずつ順次対策をとっていく場合、相当の時間を
必要とするため、炉芯状態を改善する効果をあげつつ、
休風時間を小さくして生産量の減少を最小限に抑えるた
めには、対策を施す羽口数は5本以下とすることが望ま
しい。
能な車両に上記ランスを搭載した装置を用い、高炉本体
にこの車両をワイヤロープ等で固定装着した後にランス
からガスを吹き込む方法を用いれば、羽口後方にこの車
両の入る余地がある限りにおいて、特に押し込み装置用
の軌道が設置されているなどの限定なく任意の羽口にお
いて上記方法を実施することができる。この際、ランス
の全長が4m未満では、例えば炉腹径が12m以上ある
大型高炉で炉芯内の十分な深さまでランスが到達せず炉
芯状態を改善する効果が小さく、また全長が6mを超え
るとランスを炉芯内へ押し込む抵抗がきわめて増大し、
上記装置に非常に大きな推進力が要求されてコストが大
きく実用的でない。一方、ランスの外径が50mm未満
では吹き込むガス量の限界が小さいため炉芯状態を改善
する効果が小さく、300mmを超えると炉芯内へ押し
込む抵抗が大きく挿入時に座屈する恐れがある。また、
羽口1本ずつ順次対策をとっていく場合、相当の時間を
必要とするため、炉芯状態を改善する効果をあげつつ、
休風時間を小さくして生産量の減少を最小限に抑えるた
めには、対策を施す羽口数は5本以下とすることが望ま
しい。
【0015】これに対し出銑口によらず出銑滓が悪化す
るとか炉床側壁温度が出銑口下のある高さ位置で全周に
わたって上昇する現象が見られる場合には、炉芯の通気
・通液性が悪化している領域が円周方向ではほぼ均等に
存在していると考えられる。このときは円周方向に均等
に炉芯状態を改善することが望ましい。この場合、炉芯
状態を改善する方法として、一時的に高炉を休風し、通
気・通液性の悪化の程度に応じて円周方向にほぼ均等な
3〜5本の羽口を介して全長4〜6m、外径50〜30
0mmのランスを押し込み、熱風、酸素、水蒸気等のガ
スを吹き込んで炉芯コークスを燃焼消費させつつ炉芯内
に堆積した粉を燃焼あるいは溶解させて除去する方法が
考えられる。
るとか炉床側壁温度が出銑口下のある高さ位置で全周に
わたって上昇する現象が見られる場合には、炉芯の通気
・通液性が悪化している領域が円周方向ではほぼ均等に
存在していると考えられる。このときは円周方向に均等
に炉芯状態を改善することが望ましい。この場合、炉芯
状態を改善する方法として、一時的に高炉を休風し、通
気・通液性の悪化の程度に応じて円周方向にほぼ均等な
3〜5本の羽口を介して全長4〜6m、外径50〜30
0mmのランスを押し込み、熱風、酸素、水蒸気等のガ
スを吹き込んで炉芯コークスを燃焼消費させつつ炉芯内
に堆積した粉を燃焼あるいは溶解させて除去する方法が
考えられる。
【0016】本発明に示す高炉の羽口デッキ上を自走可
能な車両にパイプを着脱可能かつ水平に保持する機構を
有する装置を用い、パイプとして上記ランスを搭載し、
高炉本体にこの車両をワイヤロープ等で固定装着した後
にランスからガスを吹き込む方法を用いれば、羽口後方
にこの車両の入る余地がある限りにおいて、特に油圧シ
リンダー等を用いた押し込み装置用の軌道が設置されて
いるなどの限定なく任意の羽口において上記方法を実施
することができる。例えば、図3に高炉の羽口デッキの
レイアウトの例を示しているが、この例では9で示す領
域はデッキ後端の位置あるいは障害物によって、羽口後
方にこの車両の入る余地がなく本発明を実施できない
が、それ以外の領域に存在する羽口はすべて本発明の実
施が可能である。
能な車両にパイプを着脱可能かつ水平に保持する機構を
有する装置を用い、パイプとして上記ランスを搭載し、
高炉本体にこの車両をワイヤロープ等で固定装着した後
にランスからガスを吹き込む方法を用いれば、羽口後方
にこの車両の入る余地がある限りにおいて、特に油圧シ
リンダー等を用いた押し込み装置用の軌道が設置されて
いるなどの限定なく任意の羽口において上記方法を実施
することができる。例えば、図3に高炉の羽口デッキの
レイアウトの例を示しているが、この例では9で示す領
域はデッキ後端の位置あるいは障害物によって、羽口後
方にこの車両の入る余地がなく本発明を実施できない
が、それ以外の領域に存在する羽口はすべて本発明の実
施が可能である。
【0017】また、パイプを保持する方向が水平に対し
て角度の微調整が可能な構造であってもよく、この場合
は羽口デッキから羽口までの高さが低い高炉での使用が
容易となる。ランスの全長、外径を限定した根拠は上記
の炉芯の通気・通液性が悪化している領域が円周方向で
偏っている場合と同じであるが、対策を施す羽口数を3
本以上としたのは、1本ないし2本では円周方向の均等
性が確保されないためである。送風方法については、通
常、高炉に送風している熱風の配管から分岐させて当該
ランスに接続させるか、羽口回りの近傍まで酸素配管を
設置しておき、フレキシブルホースでランスに接続させ
るなどの手段を用いることとする。
て角度の微調整が可能な構造であってもよく、この場合
は羽口デッキから羽口までの高さが低い高炉での使用が
容易となる。ランスの全長、外径を限定した根拠は上記
の炉芯の通気・通液性が悪化している領域が円周方向で
偏っている場合と同じであるが、対策を施す羽口数を3
本以上としたのは、1本ないし2本では円周方向の均等
性が確保されないためである。送風方法については、通
常、高炉に送風している熱風の配管から分岐させて当該
ランスに接続させるか、羽口回りの近傍まで酸素配管を
設置しておき、フレキシブルホースでランスに接続させ
るなどの手段を用いることとする。
【0018】また、順調に操業している高炉においては
上記のように臨時に休風して対策をとる必要がないが、
高炉毎に生産計画や予防保全計画に基づいて設定される
予定休風があり、この予定休風時を利用して炉芯状態を
診断して必要あれば対策をとることができる。すなわ
ち、予定休風時に4〜10カ所の羽口部を介して炉内に
プローブを挿入し、炉芯内容物をサンプリングして粉率
の測定を行い、この結果から炉芯の通気・通液性が悪化
する兆候、例えば炉芯内相当部の粉率が30%以上の羽
口が存在した場合に該羽口部よりランスを挿入して熱
風、酸素、水蒸気等のガスを吹き込んで炉芯コークスを
燃焼消費させつつ、炉芯内に堆積した粉を燃焼あるいは
溶解させて除去する方法が考えられる。
上記のように臨時に休風して対策をとる必要がないが、
高炉毎に生産計画や予防保全計画に基づいて設定される
予定休風があり、この予定休風時を利用して炉芯状態を
診断して必要あれば対策をとることができる。すなわ
ち、予定休風時に4〜10カ所の羽口部を介して炉内に
プローブを挿入し、炉芯内容物をサンプリングして粉率
の測定を行い、この結果から炉芯の通気・通液性が悪化
する兆候、例えば炉芯内相当部の粉率が30%以上の羽
口が存在した場合に該羽口部よりランスを挿入して熱
風、酸素、水蒸気等のガスを吹き込んで炉芯コークスを
燃焼消費させつつ、炉芯内に堆積した粉を燃焼あるいは
溶解させて除去する方法が考えられる。
【0019】本発明に示す高炉の羽口デッキ上を自走可
能な車両に上記プローブおよびランスを交代に搭載でき
る装置を用い、まずプローブを搭載して高炉本体にこの
車両をワイヤロープ等で固定装着した後にプローブを炉
内に挿入してサンプリングを行い、規準値以上の粉率が
測定された羽口について、プローブをランスに交換して
ランスから送風する方法を用いれば、羽口後方にこの車
両の入る余地がある限りにおいて、特に押し込み装置用
の軌道が設置されているなどの限定なく任意の羽口にお
いて上記方法を実施することができるため、休風前の操
業状況の監視から円周方向に比較的炉芯通気性、通液性
が悪化しつつあると予想される領域がある場合は、その
方向に重点をおいて羽口を選定することができる。特
に、通気性、通液性が悪化しつつあると予想される領域
がない場合には、休風予定時間の長短に合わせて円周方
向にほぼ均等に4〜6カ所通気性、通液性が悪化しつつ
あると予想される領域がある場合は、その方向に重点を
おいて2〜4カ所、上記に加えて設定することが望まし
い。
能な車両に上記プローブおよびランスを交代に搭載でき
る装置を用い、まずプローブを搭載して高炉本体にこの
車両をワイヤロープ等で固定装着した後にプローブを炉
内に挿入してサンプリングを行い、規準値以上の粉率が
測定された羽口について、プローブをランスに交換して
ランスから送風する方法を用いれば、羽口後方にこの車
両の入る余地がある限りにおいて、特に押し込み装置用
の軌道が設置されているなどの限定なく任意の羽口にお
いて上記方法を実施することができるため、休風前の操
業状況の監視から円周方向に比較的炉芯通気性、通液性
が悪化しつつあると予想される領域がある場合は、その
方向に重点をおいて羽口を選定することができる。特
に、通気性、通液性が悪化しつつあると予想される領域
がない場合には、休風予定時間の長短に合わせて円周方
向にほぼ均等に4〜6カ所通気性、通液性が悪化しつつ
あると予想される領域がある場合は、その方向に重点を
おいて2〜4カ所、上記に加えて設定することが望まし
い。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。 (実施例1)図4のごとく出銑口4本、羽口36本を備
えた炉腹径15mの高炉において、しばらく(1)およ
び(3)の出銑口を交互に使用して操業していたが、あ
る時点より(1)の出銑口よりの出銑滓状況が悪化し、
1タップあたりの出銑量が減少しまた出滓時間が増加し
た。そこで出銑口(1)に代えて出銑口(2)を使用し
てみたが出銑口(1)と同様出銑滓状況は改善されなか
った。出銑口(4)を使用した場合は出銑口(3)と同
様出銑滓状況の悪化は見られなかった。また、ほぼ時期
を同じくして出銑口(1)から出銑口(2)付近にかけ
ての出銑口下位置の炉床側壁温度の上昇が見られた。こ
の原因は炉芯内の通気・通液性が出銑口(1)から出銑
口(2)側の円周方向に偏って悪化し、溶銑がこの領域
を通過できず炉壁側に偏って通過したためであると推定
した。
具体的に説明する。 (実施例1)図4のごとく出銑口4本、羽口36本を備
えた炉腹径15mの高炉において、しばらく(1)およ
び(3)の出銑口を交互に使用して操業していたが、あ
る時点より(1)の出銑口よりの出銑滓状況が悪化し、
1タップあたりの出銑量が減少しまた出滓時間が増加し
た。そこで出銑口(1)に代えて出銑口(2)を使用し
てみたが出銑口(1)と同様出銑滓状況は改善されなか
った。出銑口(4)を使用した場合は出銑口(3)と同
様出銑滓状況の悪化は見られなかった。また、ほぼ時期
を同じくして出銑口(1)から出銑口(2)付近にかけ
ての出銑口下位置の炉床側壁温度の上昇が見られた。こ
の原因は炉芯内の通気・通液性が出銑口(1)から出銑
口(2)側の円周方向に偏って悪化し、溶銑がこの領域
を通過できず炉壁側に偏って通過したためであると推定
した。
【0021】そこでこの高炉を一時休風し、出銑口
(1)と出銑口(2)の中間部の上方に存在する羽口の
うち1本おきに計3本の羽口(羽口No.9,11,1
3)を介して、図1に示す全長5m、外径200mmの
ランスを高炉の羽口デッキ上を自走可能な車両に搭載し
た装置を用いて、図3のように羽口1本ずつ高炉本体に
この車両をワイヤロープ等で固定装着した後ランスを押
し込み、水蒸気を0.5%含む1200℃の熱風を5N
m3 /minの割合で各羽口1時間ずつ送風した。作業
終了後送風立ち上げを行ったところ、2日後より出銑口
(1)、出銑口(2)とも出銑滓状況が改善し、1タッ
プあたりの出銑量、出滓時間ともに悪化する以前のレベ
ルまで回復した。また、同時期より出銑口(1)から出
銑口(2)付近にかけての出銑口下位置の炉床側壁温度
が低下しはじめ、およそ1週間後に操業が悪化する以前
のレベルまで低下した。
(1)と出銑口(2)の中間部の上方に存在する羽口の
うち1本おきに計3本の羽口(羽口No.9,11,1
3)を介して、図1に示す全長5m、外径200mmの
ランスを高炉の羽口デッキ上を自走可能な車両に搭載し
た装置を用いて、図3のように羽口1本ずつ高炉本体に
この車両をワイヤロープ等で固定装着した後ランスを押
し込み、水蒸気を0.5%含む1200℃の熱風を5N
m3 /minの割合で各羽口1時間ずつ送風した。作業
終了後送風立ち上げを行ったところ、2日後より出銑口
(1)、出銑口(2)とも出銑滓状況が改善し、1タッ
プあたりの出銑量、出滓時間ともに悪化する以前のレベ
ルまで回復した。また、同時期より出銑口(1)から出
銑口(2)付近にかけての出銑口下位置の炉床側壁温度
が低下しはじめ、およそ1週間後に操業が悪化する以前
のレベルまで低下した。
【0022】(実施例2)図5のごとく出銑口4本、羽
口36本を備えた炉腹径15mの高炉において、しばら
く(1)および(3)の出銑口を交互に使用して操業し
ていたが、ある時点より(1),(3)の出銑口ともに
出銑滓状況が悪化し、1タップあたりの出銑量が減少し
また出滓時間が増加した。そこで、出銑口(1)に代え
て出銑口(2)を、出銑口(3)に代えて出銑口(4)
を使用してみたが出銑口(1),(3)と同様出銑滓状
況は改善されなかった。また、ほぼ時期を同じくして出
銑口下位置の炉床側壁温度がほぼ円周方向全周にわたっ
て上昇した。この原因が炉芯内の通気・通液性が全体に
わたって悪化し、溶銑がこの領域を通過できず炉壁側に
偏って通過したためであると推定した。
口36本を備えた炉腹径15mの高炉において、しばら
く(1)および(3)の出銑口を交互に使用して操業し
ていたが、ある時点より(1),(3)の出銑口ともに
出銑滓状況が悪化し、1タップあたりの出銑量が減少し
また出滓時間が増加した。そこで、出銑口(1)に代え
て出銑口(2)を、出銑口(3)に代えて出銑口(4)
を使用してみたが出銑口(1),(3)と同様出銑滓状
況は改善されなかった。また、ほぼ時期を同じくして出
銑口下位置の炉床側壁温度がほぼ円周方向全周にわたっ
て上昇した。この原因が炉芯内の通気・通液性が全体に
わたって悪化し、溶銑がこの領域を通過できず炉壁側に
偏って通過したためであると推定した。
【0023】そこでこの高炉を一時休風し、図5に示す
ように円周方向にほぼ均等な間隔の4本の羽口(羽口N
o.7,16,25,34)を介して、図1に示す全長
5m、外径200mmのランスを高炉の羽口デッキ上を
自走可能な車両に搭載した装置を用いて、羽口1本ずつ
高炉本体にこの車両をワイヤロープ等で固定装着した後
ランスを押し込み、水蒸気を0.5%含む1200℃の
熱風を5Nm3 /minの割合で各羽口1時間ずつ送風
した。作業終了後送風立ち上げを行ったところ、3日後
よりいずれの出銑口においても出銑滓状況が改善し、1
タップあたりの出銑量、出滓時間ともに悪化する以前の
レベルまで回復した。また、同時期より出銑口(1)か
ら出銑口(2)付近にかけての出銑口下位置の炉床側壁
温度が低下しはじめ、およそ1週間後に操業が悪化する
以前のレベルまで低下した。
ように円周方向にほぼ均等な間隔の4本の羽口(羽口N
o.7,16,25,34)を介して、図1に示す全長
5m、外径200mmのランスを高炉の羽口デッキ上を
自走可能な車両に搭載した装置を用いて、羽口1本ずつ
高炉本体にこの車両をワイヤロープ等で固定装着した後
ランスを押し込み、水蒸気を0.5%含む1200℃の
熱風を5Nm3 /minの割合で各羽口1時間ずつ送風
した。作業終了後送風立ち上げを行ったところ、3日後
よりいずれの出銑口においても出銑滓状況が改善し、1
タップあたりの出銑量、出滓時間ともに悪化する以前の
レベルまで回復した。また、同時期より出銑口(1)か
ら出銑口(2)付近にかけての出銑口下位置の炉床側壁
温度が低下しはじめ、およそ1週間後に操業が悪化する
以前のレベルまで低下した。
【0024】(実施例3)図6のごとく出銑口4本、羽
口36本を備えた炉腹径15mの高炉においてしばらく
(1)および(3)の出銑口を交互に使用して操業して
いたが、予定休風の約1週間前より(1)の出銑口より
出銑滓状況がわずかに悪化し、1タップあたりの出銑量
が減少しまた出滓時間が増加した。特に臨時休風して対
策をとるほどの不調ではなかったため当初の予定休風時
までそのまま操業を継続した。出銑口(1)側の出銑滓
状況が悪化した原因は炉芯内の通気・通液性が出銑口
(1)側の円周方向に偏って悪化したためであると予想
した。
口36本を備えた炉腹径15mの高炉においてしばらく
(1)および(3)の出銑口を交互に使用して操業して
いたが、予定休風の約1週間前より(1)の出銑口より
出銑滓状況がわずかに悪化し、1タップあたりの出銑量
が減少しまた出滓時間が増加した。特に臨時休風して対
策をとるほどの不調ではなかったため当初の予定休風時
までそのまま操業を継続した。出銑口(1)側の出銑滓
状況が悪化した原因は炉芯内の通気・通液性が出銑口
(1)側の円周方向に偏って悪化したためであると予想
した。
【0025】そこで予定休風時に、図5に示すように出
銑口(1)近傍の上方に存在する羽口のうち1本おきに
計4本の羽口(羽口No.4,6,8,10)を、それ
以外の領域では円周方向にほぼ均等な間隔の3本の羽口
(羽口No.16,25,34)の合計7本の羽口を介
して、図3に示す高炉の羽口デッキ上を自走可能な車両
に全長5m、外径200mmのプローブおよびランスを
交代で搭載できる装置を用いて、まず羽口1本ずつ高炉
本体にこの車両をワイヤロープ等で固定装着した後、プ
ローブを押し込んで引き抜き炉芯内容物をサンプリング
した後炉芯内相当部の粉率を測定した。この結果No.
6,8,10の羽口からサンプリングされた試料の炉芯
内相当部の粉率が30%を超えていたため、プローブを
全長5m、外径200mmのランスに付け替えて上記3
本の羽口を介して再度羽口1本ずつ高炉本体にこの車両
をワイヤロープ等で固定装着した後、ランスを押し込
み、水蒸気を0.5%含む1200℃の熱風を5Nm3
/minの割合で各羽口1時間ずつ送風した。作業終了
後送風立ち上げを行ったところ、立ち上げ完了後出銑口
(1),(3)とも良好な出銑滓状況となり順調な操業
を継続することができた。
銑口(1)近傍の上方に存在する羽口のうち1本おきに
計4本の羽口(羽口No.4,6,8,10)を、それ
以外の領域では円周方向にほぼ均等な間隔の3本の羽口
(羽口No.16,25,34)の合計7本の羽口を介
して、図3に示す高炉の羽口デッキ上を自走可能な車両
に全長5m、外径200mmのプローブおよびランスを
交代で搭載できる装置を用いて、まず羽口1本ずつ高炉
本体にこの車両をワイヤロープ等で固定装着した後、プ
ローブを押し込んで引き抜き炉芯内容物をサンプリング
した後炉芯内相当部の粉率を測定した。この結果No.
6,8,10の羽口からサンプリングされた試料の炉芯
内相当部の粉率が30%を超えていたため、プローブを
全長5m、外径200mmのランスに付け替えて上記3
本の羽口を介して再度羽口1本ずつ高炉本体にこの車両
をワイヤロープ等で固定装着した後、ランスを押し込
み、水蒸気を0.5%含む1200℃の熱風を5Nm3
/minの割合で各羽口1時間ずつ送風した。作業終了
後送風立ち上げを行ったところ、立ち上げ完了後出銑口
(1),(3)とも良好な出銑滓状況となり順調な操業
を継続することができた。
【0026】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏する。 (1)本発明によれば、高炉操業において炉芯部の通気
・通液性が円周方向の特定の領域に偏って悪化する問題
が生じたときに、高炉の羽口デッキ上を自走可能な車両
にランスを搭載した装置を用いて羽口デッキ上で羽口後
方に押し込み装置用の軌道をひくなどの設備工事を必要
とせず、また炉芯に通気孔を設けて送風できる羽口を数
カ所に限定することなく炉芯の通気・通液性を改善する
ことが期待できる最も適切な位置の羽口を介して通気孔
を設けて送風することができる。
・通液性が円周方向の特定の領域に偏って悪化する問題
が生じたときに、高炉の羽口デッキ上を自走可能な車両
にランスを搭載した装置を用いて羽口デッキ上で羽口後
方に押し込み装置用の軌道をひくなどの設備工事を必要
とせず、また炉芯に通気孔を設けて送風できる羽口を数
カ所に限定することなく炉芯の通気・通液性を改善する
ことが期待できる最も適切な位置の羽口を介して通気孔
を設けて送風することができる。
【0027】(2)本発明によれば、高炉操業において
炉芯部の通気・通液性が円周方向の全域にほぼ均一に悪
化する問題が生じたときに、高炉の羽口デッキ上を自走
可能な車両にランスを搭載した装置を用いて、羽口デッ
キ上で羽口後方に押し込み装置用の軌道をひくなどの設
備工事を必要とせず、また炉芯に通気孔を設けて送風で
きる羽口を数カ所に限定することなく炉芯の通気・通液
性を改善することが期待できる円周方向にほぼ均等に複
数の適切な位置の羽口の組み合わせを選択することがき
る。
炉芯部の通気・通液性が円周方向の全域にほぼ均一に悪
化する問題が生じたときに、高炉の羽口デッキ上を自走
可能な車両にランスを搭載した装置を用いて、羽口デッ
キ上で羽口後方に押し込み装置用の軌道をひくなどの設
備工事を必要とせず、また炉芯に通気孔を設けて送風で
きる羽口を数カ所に限定することなく炉芯の通気・通液
性を改善することが期待できる円周方向にほぼ均等に複
数の適切な位置の羽口の組み合わせを選択することがき
る。
【0028】(3)本発明によれば、高炉炉芯部の通気
・通液性が悪化することが予想された場合に高炉毎に設
定されている予定休風を利用して対策をとることができ
る。すなわち、高炉の羽口デッキ上を自走可能な車両に
上記プローブおよびランスを交代に搭載できる装置を用
い、まずプローブを搭載して高炉本体にこの車両をワイ
ヤロープ等で固定装着した後にプローブを炉内に挿入し
てサンプリングを行い、規準値以上の粉率が測定された
羽口についてプローブをランスに交換してランスからガ
スを吹き込む方法を用いて、羽口後方に押し込み装置用
の軌道が設置されているなどの限定なく効果の期待でき
る任意の羽口において上記方法を実施することができ
る。
・通液性が悪化することが予想された場合に高炉毎に設
定されている予定休風を利用して対策をとることができ
る。すなわち、高炉の羽口デッキ上を自走可能な車両に
上記プローブおよびランスを交代に搭載できる装置を用
い、まずプローブを搭載して高炉本体にこの車両をワイ
ヤロープ等で固定装着した後にプローブを炉内に挿入し
てサンプリングを行い、規準値以上の粉率が測定された
羽口についてプローブをランスに交換してランスからガ
スを吹き込む方法を用いて、羽口後方に押し込み装置用
の軌道が設置されているなどの限定なく効果の期待でき
る任意の羽口において上記方法を実施することができ
る。
【図1】本発明(実施例1,2)の装置を示す図
【図2】本発明(実施例3)の装置を示す図
【図3】本発明(実施例1,2,3)の実施状態を示す
図
図
【図4】本発明(実施例1)の実施羽口位置を示す図
【図5】本発明(実施例2)の実施羽口位置を示す図
【図6】本発明(実施例3)の実施羽口位置を示す図
1 自走可能な車両 2 ランス 3 プローブ 4 ガス用チューブ 5 高炉炉体 6 炉芯表層部 7 羽口デッキ 8 柱等の障害物 9 本発明の実施不可能な領域 10 出銑口 11 炉芯不活性が想定される領域 12 ランスを挿入した羽口 13 プローブを挿入した羽口 14 プローブおよびランスを挿入した羽口
Claims (8)
- 【請求項1】 移動可能な車両がパイプを保持するパイ
プ搭載装置、および該パイプを長手方向前後に駆動させ
る押し込み装置を有し、前記パイプの末端にガス吹き込
み装置を装着したことを特徴とする移動式ガス吹き込み
装置。 - 【請求項2】 移動可能な車両のパイプ搭載装置が、パ
イプを交換可能かつ水平に保持する機構を有することを
特徴とする請求項1記載の移動式ガス吹き込み装置。 - 【請求項3】 移動可能な車両のパイプ搭載装置が、該
車両の横方向および/または高さ方向の位置調節機構を
有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の
移動式ガス吹き込み装置。 - 【請求項4】 パイプが全長4〜6m、外径50〜30
0mmのランスまたはプローブであることを特徴とする
請求項1〜3のいずれかに記載の移動式ガス吹き込み装
置。 - 【請求項5】 高炉炉芯部の特性を測定して炉芯部の状
態を判定し、炉芯部の状態が悪化した場合に、高炉を休
風して請求項4記載の移動式ガス吹き込み装置にランス
を搭載し、高炉羽口に前記移動式ガス吹き込み装置を装
着固定した後、前記ランスを羽口から炉芯部内に挿入し
て送風することを特徴とする高炉操業方法。 - 【請求項6】 高炉休風時に、請求項4記載の移動式ガ
ス吹き込み装置にプローブを搭載し、高炉羽口に装着固
定した後、前記プローブを羽口から炉芯部内に挿入して
引き抜き炉芯内容物をサンプリングしてコークス粉率を
測定し、炉芯部の粉率が30%以上の羽口が存在する場
合に炉芯部の状態が悪化していると判定し、請求項4記
載の移動式ガス吹き込み装置にランスを搭載し、高炉羽
口に前記移動式ガス吹き込み装置を装着固定した後、前
記ランスを羽口から炉芯部内に挿入して送風することを
特徴とする高炉操業方法。 - 【請求項7】 高炉の休風時に、請求項4記載の移動式
ガス吹き込み装置にプローブを搭載し、4〜10箇所の
高炉羽口から炉芯部内のコークス粉率の円周方向分布を
測定し、炉芯部内のコークス粉率が30%以上の箇所が
半数以上の場合、円周方向で離れた3〜5箇所の羽口か
ら送風することを特徴とする請求項6記載の高炉操業方
法。 - 【請求項8】 高炉の休風時に、請求項4記載の移動式
ガス吹き込み装置にプローブを搭載し、4〜10箇所の
高炉羽口から炉芯部内のコークス粉率の円周方向分布を
測定し、炉芯部内のコークス粉率が30%以上の箇所が
半数未満の場合、コークス粉率が30%以上の羽口近傍
の1〜5箇所の羽口から送風することを特徴とする請求
項6記載の高炉操業方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3293695A JPH08209210A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 移動式ガス吹き込み装置および高炉操業方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3293695A JPH08209210A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 移動式ガス吹き込み装置および高炉操業方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08209210A true JPH08209210A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=12372831
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3293695A Withdrawn JPH08209210A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 移動式ガス吹き込み装置および高炉操業方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08209210A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100442639B1 (ko) * | 2000-10-09 | 2004-08-02 | 주식회사 포스코 | 고로 연소대 주위의 미분제거장치 |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP3293695A patent/JPH08209210A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100442639B1 (ko) * | 2000-10-09 | 2004-08-02 | 주식회사 포스코 | 고로 연소대 주위의 미분제거장치 |
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| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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