JPH08209444A - 高強度・高収縮性ポリアミド繊維 - Google Patents

高強度・高収縮性ポリアミド繊維

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JPH08209444A
JPH08209444A JP1351295A JP1351295A JPH08209444A JP H08209444 A JPH08209444 A JP H08209444A JP 1351295 A JP1351295 A JP 1351295A JP 1351295 A JP1351295 A JP 1351295A JP H08209444 A JPH08209444 A JP H08209444A
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strength
shrinkage
polyamide fiber
fiber
heat shrinkage
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JP1351295A
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Chikara Honda
主税 本田
Hiroshi Takahashi
洋 高橋
Yoshiharu Okumura
由治 奥村
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 硫酸相対粘度ηrが2.8以上の共重合ポ
リアミドからなり、かつ、次の特性を同時に満足する高
強度・高収縮性ポリアミド繊維である。 強度(T)≧6.0g/d、 沸騰水収縮率(Δw)≧
30%、 乾熱収縮率(Δs)≦20%。 この繊維は、乾熱での熱収縮応力曲線において温度14
0〜200℃にピークが存在しかつ該ピークにおける熱
収縮応力が0.2g/d以上で表わされる構造物性を有
する。 【効果】 高い強度とともに、高い湿熱収縮特性及び
低い乾熱を収縮特性を有するので、包装や梱包等におけ
る繊維素材として用いた場合に、容易にかつ強く締め付
けることができ、包装物や梱包物の緩みがなくしっかり
とした包装や梱包ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高強度でありながら、
しかも高い湿熱収縮特性を有する高強度・高収縮性ポリ
アミド繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド繊維は種々の優れた特性を有
するために衣料用途にも産業資材用途にも広く利用され
ている。産業資材用途、特にロープやストランドに使用
されるポリアミド繊維にはまず第一に高強度が要求され
る。
【0003】ポリアミド繊維において高強度を得るため
に配向を高めると伸度や収縮特性は低下する。しかし、
産業資材用途では、衣料用途とは異なり、伸度や収縮特
性が低くなることは問題とされていなかった。
【0004】従って、従来の産業資材用ポリアミド繊維
は、高強度であるものの、湿熱収縮特性は沸騰水収縮率
が10%以下程度のように相当に低いものであった。
【0005】一方、衣料用ポリアミド繊維では、風合を
向上させるための混繊糸用素材等として高収縮特性を有
する共重合ポリアミド繊維が知られている。しかし、衣
料用であるために強度は低く、その高強度化は検討され
ていなかった。
【0006】また、漁網やモノフィラメント用として好
適な高強度・高柔軟性ポリアミド繊維として、特定の共
重合ポリアミド繊維が、例えば特開平2−293456
号公報や特開平3−27118号公報で開示されている
が、この共重合ポリアミド繊維は、高強度で柔軟性を有
するもの収縮性を高めることの開示はなく、その湿熱収
縮特性は従来の産業資材用ポリアミド繊維と同様に低い
ものであった。
【0007】さらにまた、特殊な産業資材用途向けとし
て、エチレンテレフタレートに第3成分を共重合したポ
リエステルからなる高強度・高収縮性のポリエステル繊
維が、例えば特開平2−139409号公報で開示され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この高強度・
高収縮性のポリエステル繊維は、加水分解による強度低
下が大きいので、長時間高温多湿の場所で使用するには
耐久性の点で問題があった。更に、その繊維構造からし
て柔軟性に乏しくロープ等に加工した場合に締まりにく
く手触りが悪い等の問題もあった。
【0009】そこで、本発明は、上記した従来の問題を
解消し、高強度で且つ高い収縮特性を有する繊維であっ
て、しかも、高温多湿の場所での長時間使用でも耐久性
に優れ、更に柔軟性も良好な高収縮性繊維を提供するこ
とを主たる目的とする。
【0010】そして、特に包装や梱包等の用途とて好適
な繊維素材を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、硫酸相対粘度ηrが2.8以上の共重合
ポリアミドからなり、かつ、下記特性(1)〜(3)を
同時に満足する高強度・高収縮性ポリアミド繊維からな
る。
【0012】 (1) 強度(T)≧6.0g/d (2) 沸騰水収縮率(Δw)≧30% (3) 乾熱収縮率(Δs)≦20% 以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明のポリアミド繊維は、カプラミド、
ヘキサメチレンアジパミド、テトラメチレンアジパミ
ド、ヘキサメチレンセバカミド、ドデカミド、ヘキサメ
チレンイソフタラミド等のアミド単位の2種以上から構
成される共重合ポリアミドからなる。例えば、カプラミ
ドを主たるアミド単位とする場合は、εーカプラミドに
ヘキサメチレンアジパミド、テトラメチレンアジパミ
ド、ヘキサメチレンセバカミド、ヘキサメチレンテレフ
タラミド、ヘキサメチレンイソフタルアミド、キシリレ
ンフタルアミド等を共重合成分として共重合させればよ
い。また、ヘキサメチレンアジパミドを主たるアミド単
位とする場合は、εーカプラミド、テトラメチレンアジ
パミド、ヘキサメチレンセバカミド、ヘキサメチレンテ
レフタラミド、ヘキサメチレンイソフタルアミド、キシ
リレンフタルアミド等を共重合成分として共重合させれ
ばよい。
【0014】前記アミド単位の1種のみからなるポリア
ミドでは、本発明の目的とする高収縮特性の繊維を得る
ことができないので、共重合ポリアミドを用いる必要が
ある。
【0015】即ち、本発明のポリアミド繊維は、前記共
重合ポリアミドからなるが、その共重合成分の重量比率
は10重量%以上であることが好ましい。共重合成分の
重量比率が10%未満では、共重合成分の効果が発現さ
れず、十分な高収縮特性を得ることが困難である。
【0016】その共重合ポリアミドは、εーカプラミド
とヘキサメチレンアジパミドとを共重合単位とすること
が好ましく、その共重合比率は90:10〜10:90
であることが好ましい。
【0017】本発明のポリアミド繊維は、熱、光、酸素
等に対する耐久性を向上させるためにポリマ中に酸化防
止剤が含有されていることが、製糸工程や使用中におけ
る劣化の進行を抑えるために好ましい。この酸化防止剤
としては、有機や無機の銅塩、、アルカリ金属またはア
ルカリ土金属のハロゲン化物、有機ハロゲン化物、無機
や有機のリン化合物、ヒンダードフェノール系酸化防止
剤、及びアミン系抗酸化剤等が挙げられ、これらから選
ばれた1種または2種以上を組み合わせて用いればよ
い。
【0018】本発明のポリアミド繊維をなす共重合ポリ
アミドは、硫酸相対粘度ηrが2.8以上の高重合度を
有することが必要であり、さらに3.2以上であること
が好ましい。硫酸相対粘度ηrが2.8未満の場合は
6.0g/d以上の高強度を得ることが困難である。強
度および耐久性の点から硫酸相対粘度ηrは高いほど好
ましいが、硫酸相対粘度ηrが6.0を越えるほどに高
くなり過ぎると、通常の紡糸方法では毛羽や糸切れ等の
トラブルが多発し易くなるので好ましくない。
【0019】本発明のポリアミド繊維は、強度(T)が
6.0g/d以上と高く、しかも、特定水準の高い収縮
特性を有する。即ち、沸騰水収縮率(Δw)が30%以
上と湿熱収縮率が高く、かつ、150℃における乾熱収
縮率(Δs)が20%以下と低い。
【0020】これに対し、従来の高強度ポリアミド繊維
は、沸騰水収縮率(Δw)が最大でも15%と低いの
で、ロープ等に加工して、湿熱収縮特性を利用して締め
付けを行っても締め付け力が弱くロープを十分な強さで
締付けることが困難である。
【0021】また、乾熱収縮率(Δs)が20%を越え
る程に乾熱収縮が大きいと、加工時における製品トラブ
ルが発生し易いので不適当である。例えば、擦過等によ
り局部的に加熱された部分に大きな収縮が発現し、例え
ばロープ等ではカールが発生する。また、製織工程で前
記のように局部的に加熱された場合には、製織した布が
波打ち状態が発生する。
【0022】このような本発明の高強度・高収縮性のポ
リアミド繊維を得るためには、前記共重合ポリアミドか
らなる繊維を低結晶かつ高配向の繊維構造とすることが
必要である。この低結晶化高配向の繊維構造であると、
湿熱を受けた時に結晶の緩和が発生すると共に緊張非晶
鎖の緩みが生じ高い湿熱収縮特性を発現するし、しか
も、高い強度を示すことができる。
【0023】この繊維構造は、繊維の熱収縮応力曲線に
おいて140〜200℃の間にピークが存在すると共に
該ピークにおける熱収縮応力値が0.2g/d以上であ
ることによって表すことができる。熱収縮応力のピーク
温度および熱収縮応力値は高収縮性ポリアミド繊維を製
造する共重合ポリマの共重合比率等に関係し、該ピーク
温度が140〜220℃の範囲を外れる場合や熱収縮応
力値が0.2g/d未満の場合は本発明の目的とする高
い湿熱収縮特性が得られ難い。
【0024】上述した本発明の高強度・高収縮性ポリア
ミド繊維は、次の方法によって製造することができる。
【0025】例えば、通常のポリアミド重合法によっ
て、所定のアミド単位からなる高重合度(硫酸相対粘度
が2.8以上)の共重合ポリアミドを製造する。この高
重合度を得るためには固相重合の方法を用いればよい。
次いで、この高重合度共重合ポリアミドを、通常の方法
で溶融紡糸する。この際、必要に応じて酸化防止剤を添
加する。その添加方法としては重合時添加でもチップブ
レンドでもよい。
【0026】溶融紡糸されたポリアミド紡出糸は、冷却
する前に、紡糸口金の直下に設けられた加熱雰囲気域を
通して遅延冷却される。その後に、冷却域に導入され冷
風を吹き付けられ、紡糸筒を通過させて糸条を形成す
る。
【0027】前記加熱雰囲気域の温度は120℃〜33
0℃、その長さは5〜300cmであればよく、この加
熱雰囲気域の条件は、紡出される糸条の粘度、単糸の太
さ、ドラフト率、単糸数などの設定条件によって選択さ
れればよい。
【0028】前記冷却域では、常温空気のような120
℃未満の気体を、15〜50m/分の速度で吹き付けれ
ばよい。この冷却域の条件も、紡出される糸条の粘度、
単糸の太さ、ドラフト率、単糸数などの設定条件によっ
て選択されればよい。
【0029】また、口金孔から紡出された紡出糸の繊度
が大きく、冷風を吹き付けるだけでは十分な冷却が困難
なモノフィラメント等の場合は、前記冷却域に冷媒浴を
設け冷却液によって紡出糸を冷却してもよい。冷却域に
冷媒浴を設け冷却液によって紡出糸を冷却する場合は、
冷却液の温度は−5〜40℃、浴長は10〜100cm
であればよく、この冷却域の条件も、紡出される糸条の
粘度、単糸の太さ、ドラフト率、単糸数などの設定条件
によって選択されればよい。
【0030】加熱雰囲気域および冷却域における各条件
を前記の範囲内とすることによって、紡出糸の冷却配向
パターンを適切なものとすることができる。
【0031】前記加熱雰囲気域および冷却域を通過して
冷却固化された紡出糸は、紡糸油剤を付与され、200
0m/分以下、好ましくは1500m/分で回転するロ
ールに巻回された後、引き続き又は一旦巻き取った後
に、延伸される。紡糸速度が2000m/分を越える場
合は、製糸時の毛羽や、延伸時の糸切れが頻繁に発生し
易くなるので好ましくない。
【0032】冷却域において冷却液による冷却固化を行
う場合は、冷媒浴から引き出され、500m/分以下、
好ましくは300m/分以下で回転するロールに巻回さ
れたのち、引き続き又は一旦巻き取った後に、延伸され
る。紡糸速度が500m/分を越えると、冷却液による
冷却固化が困難になり、未固化の糸条がロールに巻回さ
れて糸表面に傷が発生したり、糸の真円性が損なわれ易
いので好ましくない。
【0033】その延伸は1段でもよいが、2段以上の多
段延伸が好ましい。多段の延伸を行う場合は、1段目の
延伸配分は全延伸配分の50〜80%とすることが、毛
羽、糸切れの発生頻度を抑えるために好ましい。
【0034】その1段目の延伸に供する糸条の温度は1
50℃以下であるのが好ましく、120℃以下であるこ
とが更に好ましい。1段目の延伸に供する糸条の温度が
150℃を越えると、結晶化が進行し過ぎて2段目以降
の延伸が困難となる。
【0035】2段目以降の延伸、熱セットの温度は20
0℃以下、更に180℃以下であることが好ましい。2
段目以降の延伸、熱セット温度が200℃を越える場合
は、延伸によって形成された結晶構造が熱によって部分
的に破壊され、比較的低温でも融着を発生し易くなる
し、さらに、製糸時の高温熱履歴は本発明の目的とする
高い湿熱収縮性を損う場合もあるので好ましくない。
【0036】糸条に延伸や熱セットに必要な熱を与える
方法としては、ロール加熱、スチーム加熱、熱液加熱等
の公知の手法を用いればよい。
【0037】延伸が完了した糸条は、必要に応じて弛緩
処理を施した後に巻取られるか、又は、弛緩処理するこ
となく巻取られる。
【0038】かくして得られた本発明の高強度・高収縮
性ポリアミド繊維は、従来の産業資材用ポリアミド繊維
に比較して高い沸騰水収縮率を有しているので、特に包
装および梱包等の用途に極めて有用である。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。なお、本発明における物性は次の様に測定した。
【0040】A.硫酸相対粘度(ηr):試料1gを9
8%硫酸100mlに溶解し、オストワルド粘度計で2
5℃で測定する。
【0041】B.繊維の強度(T):試料を20℃、6
5%RTの温調室に24時間以上放置した後、(株)オ
リエンテック社製のテンシロン引張試験機を用い、試長
25cm、引取速度30cm/分でS−S曲線を求め、
強度(T)(g/d)を算出する。
【0042】C.繊維の沸騰水収縮率(Δw):試料を
綛状にとり、20℃、65%RTの温調室に24時間以
上放置した後、試料の0.1G/dに相当する荷重をか
けて測定した長さL0 の試料を、無緊張状態で沸騰水中
で30分間処理した後、上記温調室で4時間放置し、再
び上記荷重をかけて測定した長さL1 とから次式により
沸騰水収縮率(Δw)(%)を算出する。 Δw=〔(L0 −L1 )/L0 〕×100(%)
【0043】D.繊維の乾熱収縮率(Δs):試料を綛
状にとり20℃、65%RTの温調室に24時間以上放
置した後、試料に0.1g/dに相当する荷重をかけて
測定した長さL0 の試料を、無緊張状態で150℃のオ
ーブン中に30分放置したのち、オーブンから取りだし
前記温調室で4時間放置し、再び上記荷重をかけて測定
した長さL1 から次式により乾熱収縮率(Δs)(%)
を算出する。 Δs=〔(L0 −L1 )/L0 〕×100(%)
【0044】E.熱収縮応力ピーク温度、熱収縮応力:
長さ10cmのループ状として糸端を結んだ試料に、
0.034g/dの初期荷重をかけた状態で、室温から
150℃/分の昇温速度で加熱した際に測定される熱収
縮応力である。具体的には、カネボウエンジニアリング
(株)製のKE−II型収縮応力測定装置を用いて測定す
ればよい。測定した熱収縮応力の最高点を、熱収縮応力
のピークとし、その温度を熱収縮応力ピーク温度とす
る。また、上記熱収縮応力のピークの応力値を繊維の繊
度で除した値を熱収縮応力(g/d)とする。
【0045】[実施例1〜4及び比較例1〜4]表−1
に示す共重合比率のεーカプラミドとヘキサメチレンア
ジパミドとの共重合ポリアミドで硫酸相対粘度が4.2
のポリマを、エクストルダー型溶融紡糸機によって紡糸
した。0.3mmφ、孔数136の吐出孔を有する口金
を用い、溶融紡糸温度は220〜280℃でポリマ融点
に応じた温度とした。
【0046】口金下15cmの雰囲気温度を280℃に
保つ加熱筒を設置し、口金から吐出直後の糸条を通過さ
せ、次いで、長さ2cmの断熱板を介してその下方に取
り付けた、長さ120cmのユニフローチムニーによっ
て25℃の冷風を風速30m/分で吹き付け糸条を冷却
した。糸条は更にダクトを通過させ、油剤を付与された
後、所定の速度で回転する引取りロールにより引き取ら
れた。
【0047】引続いて延伸された。1段目の延伸に供さ
れる糸条の温度を80℃、1段目の延伸倍率を全延伸倍
率の65%とし、次いで2段目以降の延伸を150℃の
温度で行い、3%の弛緩処理を施して巻き取った。
【0048】得られたマルチフィラメントの物性は、同
一条件で製糸したナイロン6単独ポリマ又はナイロン6
6単独ポリマのマルチフィラメントの場合(比較例3、
4)の物性と共に、表1に記載した。
【0049】表1に示すように、実施例の場合は、高強
度とともに、高い沸騰水収縮率と低い乾熱収縮率とを有
するポリアミド繊維であった。
【0050】これに対し、1種のアミド単位からなるポ
リアミドの場合(比較例3、4)や、共重合比率の小さ
過ぎる場合(比較例1、2)は、沸騰水収縮率を十分に
高くすることが困難であった。
【0051】さらに、実施例2の共重合ポリアミド繊維
を通常の方法でロープとし梱包に用いたところ、湿熱を
加えることによって大きく収縮し、しかも高強度である
ので、容易に強く締めつけることができた。
【0052】これに対し、比較例3のナイロン6繊維を
同様にロープとして場合は、強度は強いものの収縮程度
が小さいので、強く締めつけることは困難であった。
【0053】
【表1】
【0054】[実施例5、6及び比較例5]実施例2、
4及び比較例3と同じ(共重合)ポリアミドを用いて、
エクストルダー型溶融紡糸機によって紡糸した。ただ
し、口金は、2.0mmφ、孔数6の吐出孔を有するも
のとし、ポリマ吐出量を変更した。
【0055】口金下15cmの雰囲気温度を280℃に
保つ加熱筒を設置し、口金から吐出直後の糸条を通過さ
せ、次いで、加熱筒直下に設けた40cmの冷媒浴を通
過させて冷却した。冷却液には20℃の水を用い、冷却
された糸条は、所定の速度で回転する引取りロールで引
き取られた後、連続して延伸した。
【0056】1段目の延伸に供される糸条の温度を80
℃、1段目の延伸倍率を全延伸倍率の65%とし、次い
で2段目以降の延伸を150℃の温度で行って巻き取っ
た。
【0057】得られたモノフィラメントの物性は、同一
条件で製糸したナイロン6単独ポリマのモノフィラメン
トの場合(比較例5)の物性と共に、表2に記載した。
【0058】表2に示すように、実施例の場合は、高強
度とともに、高い沸騰水収縮率と低い乾熱収縮率とを有
するポリアミド繊維であった。
【0059】これに対し、1種のアミド単位からなるポ
リアミドの場合(比較例5)は、沸騰水収縮率を十分に
高くすることが困難であった。
【0060】
【表2】
【0061】
【発明の効果】本発明のポリアミド繊維は、高い強度と
ともに、高い湿熱収縮特性及び低い乾熱を収縮特性を有
するので、包装や梱包等における繊維素材として用いた
場合に、容易にかつ強く締め付けることができ、包装物
や梱包物の緩みがなくしっかりとした包装や梱包ができ
る。
【0062】しかも、長時間高温多湿の場所で使用して
も耐久性が良好であり、さらに、柔軟性があるので、ロ
ープ等として梱包等する場合の作業性も良好である。
【0063】このように本発明のポリアミド繊維は、そ
の特性を生かして包装や梱包等における繊維素材として
特に有用であるが、他の用途にも適用可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/60 K

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫酸相対粘度ηrが2.8以上の共重
    合ポリアミドからなり、かつ、下記特性(1)〜(3)
    を同時に満足することを特徴とする高強度・高収縮性ポ
    リアミド繊維。 (1) 強度(T)≧6.0g/d (2) 沸騰水収縮率(Δw)≧30% (3) 乾熱収縮率(Δs)≦20%
  2. 【請求項2】 乾熱での熱収縮応力曲線において温度
    140〜200℃にピークが存在し、且つ、該ピークに
    おける熱収縮応力が0.2g/d以上であることを特徴
    とする請求項1記載の高強度・高収縮性ポリアミド繊
    維。
  3. 【請求項3】 共重合成分の重量比率が10重量%以
    上であることを特徴とする請求項2記載の高強度・高収
    縮性ポリアミド繊維。
  4. 【請求項4】 εーカプラミド成分とヘキサメチレン
    アジパミド成分とが90:10〜10:90の共重合重
    量比率で共重合された共重合ポリアミドからなることを
    特徴とする請求項2記載の高強度・高収縮性ポリアミド
    繊維。
  5. 【請求項5】 繊維がマルチフィラメントであること
    を特徴とする請求項1記載の高強度・高収縮性ポリアミ
    ド繊維。
  6. 【請求項6】 繊維がモノフィラメントであることを
    特徴とする請求項1記載の高強度・高収縮性ポリアミド
    繊維。
  7. 【請求項7】 硫酸相対粘度ηrが3.2以上である
    ことを特徴とする請求項1記載の高強度・高収縮性ポリ
    アミド繊維。
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