JPH08211083A - 流速測定方法及びその測定装置 - Google Patents
流速測定方法及びその測定装置Info
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- JPH08211083A JPH08211083A JP16665495A JP16665495A JPH08211083A JP H08211083 A JPH08211083 A JP H08211083A JP 16665495 A JP16665495 A JP 16665495A JP 16665495 A JP16665495 A JP 16665495A JP H08211083 A JPH08211083 A JP H08211083A
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01F—MEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
- G01F1/00—Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
- G01F1/56—Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using electric or magnetic effects
- G01F1/58—Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using electric or magnetic effects by electromagnetic flowmeters
- G01F1/582—Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using electric or magnetic effects by electromagnetic flowmeters without electrodes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶融金属のような高温の対象の流速を、外乱
の大きな環境下でも、対象より離れた位置で、温度変化
の影響なく、また対象面との距離が変化しても、安定し
て非常に感度良く、非接触で連続的に検出することがで
きる速度測定方法及び装置を得ることを目的とする。 【構成】 励磁電流により移動する導電性の測定対象物
体に対して垂直に磁場を発生させる磁場発生装置28
と、測定対象物体と垂直な磁場成分を、測定対象物体の
移動方向において異なった位置、かつ前記磁場が対称と
なる位置で検出する少なくとも2つの磁気センサ26
a,26bと、磁場発生装置28に励磁電流を供給し、
磁気センサ26a,26bで検出された磁場の差分信号
に基づいて、測定対象物体の流速を演算する測定回路と
を備える。
の大きな環境下でも、対象より離れた位置で、温度変化
の影響なく、また対象面との距離が変化しても、安定し
て非常に感度良く、非接触で連続的に検出することがで
きる速度測定方法及び装置を得ることを目的とする。 【構成】 励磁電流により移動する導電性の測定対象物
体に対して垂直に磁場を発生させる磁場発生装置28
と、測定対象物体と垂直な磁場成分を、測定対象物体の
移動方向において異なった位置、かつ前記磁場が対称と
なる位置で検出する少なくとも2つの磁気センサ26
a,26bと、磁場発生装置28に励磁電流を供給し、
磁気センサ26a,26bで検出された磁場の差分信号
に基づいて、測定対象物体の流速を演算する測定回路と
を備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は連続鋳造プロセスにおい
て溶鋼を鋳込む鋳型内溶鋼流の表面の流速を測定する測
定方法及びその測定装置に関するものである。
て溶鋼を鋳込む鋳型内溶鋼流の表面の流速を測定する測
定方法及びその測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造ラインにおいては、図44に示
すように溶鋼3はタンディッシュ1よりノズル2を通し
て銅製の鋳型4中に注ぎ込まれ鋳造される。鋳型中に注
ぎ込まれた溶鋼は、鋳型壁面に当たり上昇流7と下降流
8とに分かれる。上昇流は表面で流れ9a,9bを作る
が、ここで表面の溶鋼流動の左右のバランスが崩れる
と、図示のように渦11が発生し溶鋼表面上に撒いたパ
ウダー5を巻き込んでしまう。また、表面の溶鋼流動が
過大になると、図示のように溶鋼表面のパウダーの一部
10を削り込んでしまう。
すように溶鋼3はタンディッシュ1よりノズル2を通し
て銅製の鋳型4中に注ぎ込まれ鋳造される。鋳型中に注
ぎ込まれた溶鋼は、鋳型壁面に当たり上昇流7と下降流
8とに分かれる。上昇流は表面で流れ9a,9bを作る
が、ここで表面の溶鋼流動の左右のバランスが崩れる
と、図示のように渦11が発生し溶鋼表面上に撒いたパ
ウダー5を巻き込んでしまう。また、表面の溶鋼流動が
過大になると、図示のように溶鋼表面のパウダーの一部
10を削り込んでしまう。
【0003】何れの場合においても、鋳片中に介在物が
捕捉されることになり、製品欠陥の原因となる。この理
由から鋳型内溶鋼流動を安定化させることは極めて重要
な課題となっており、特に、溶鋼表面近傍の流速を連続
的に計測することが強く求められていた。
捕捉されることになり、製品欠陥の原因となる。この理
由から鋳型内溶鋼流動を安定化させることは極めて重要
な課題となっており、特に、溶鋼表面近傍の流速を連続
的に計測することが強く求められていた。
【0004】従来の溶鋼表面近傍の流速の計測は、例え
ば特開平5−60774号公報に記載されているような
接触型の計測が主であった。これは、図45に示すよう
にファインセラミック製の棒12を溶鋼14に浸漬し
て、その棒が溶鋼流動により受ける圧力Fを、受圧セン
サ13により検出して、流速を測定するものである。し
かし、この方法では、高温の溶鋼にセラミックス製棒を
浸漬させるため、長時間の連続測定が不可能なものであ
った。
ば特開平5−60774号公報に記載されているような
接触型の計測が主であった。これは、図45に示すよう
にファインセラミック製の棒12を溶鋼14に浸漬し
て、その棒が溶鋼流動により受ける圧力Fを、受圧セン
サ13により検出して、流速を測定するものである。し
かし、この方法では、高温の溶鋼にセラミックス製棒を
浸漬させるため、長時間の連続測定が不可能なものであ
った。
【0005】これに対し、磁気を用いて非接触で速度を
計測できることも知られている。これは、図46に示す
ように均等な磁場中で導体15が動くと、その導体中に
E=v×Bなる速度起電力が生じ、この速度起電力によ
り、導体中に渦電流Jvが誘起され、導体上に誘導磁場
Bvが発生して、元の磁場は導体の速度方向に引きずら
れるようにBからB′へと歪むという、磁場が導体の運
動により歪む効果(以下、磁場の速度効果という)を利
用したものであり、この歪みの程度は導体の速度に対応
して変化するので、歪み量を測ることにより対象導体の
速度を計測できるものである。
計測できることも知られている。これは、図46に示す
ように均等な磁場中で導体15が動くと、その導体中に
E=v×Bなる速度起電力が生じ、この速度起電力によ
り、導体中に渦電流Jvが誘起され、導体上に誘導磁場
Bvが発生して、元の磁場は導体の速度方向に引きずら
れるようにBからB′へと歪むという、磁場が導体の運
動により歪む効果(以下、磁場の速度効果という)を利
用したものであり、この歪みの程度は導体の速度に対応
して変化するので、歪み量を測ることにより対象導体の
速度を計測できるものである。
【0006】このような磁気を用いて非接触で速度を計
測する装置として、特開平2−311766号公報に記
載されているものがあった。これは、図47の(a)に
示すように、溶鋼18の流れと平行配置された1次コイ
ル19に交流電流を供給して溶鋼面と平行な交流磁場1
7を溶鋼表面に印加し、その水平方向の両側に2つの2
次コイル20a,20bを配置したものである。そし
て、2次コイル20a,20bにより対象面と平行な磁
場を検出するようになっている。
測する装置として、特開平2−311766号公報に記
載されているものがあった。これは、図47の(a)に
示すように、溶鋼18の流れと平行配置された1次コイ
ル19に交流電流を供給して溶鋼面と平行な交流磁場1
7を溶鋼表面に印加し、その水平方向の両側に2つの2
次コイル20a,20bを配置したものである。そし
て、2次コイル20a,20bにより対象面と平行な磁
場を検出するようになっている。
【0007】この2次コイル20a,20bによる検出
動作は、まず、導体が静止しているときには図44の
(a)に示すように、磁場は1次コイル19を挟んで対
象となり、2つの2次コイル20a,20bの起電力に
差はなく出力は0となる。また、導体が動いている場合
には、図47の(b)に示すように、磁場の速度効果に
より磁場は導体の速度方向に歪み、励磁コイル19を挟
んで対称でなくなるため、2つの2次コイル20a,2
0bに生じる起電力に差が生じ、磁場の歪み量、即ち速
度に対応した信号が2つの2次コイルの出力電圧の差と
して得られる。そして、この2次コイル20a,20b
の出力電圧の差に基づいて、導体の速度を求めるように
なっている。また、磁気を用いて非接触で速度を計測す
る方法では、装置と測定対象物体との距離により、速度
感度が変化するが、特開平4−89573号公報では、
装置と測定対象物体との距離を、対象面と平行な磁場を
検出する2次コイルの片方の出力電圧により測定し、補
正を行っていた。
動作は、まず、導体が静止しているときには図44の
(a)に示すように、磁場は1次コイル19を挟んで対
象となり、2つの2次コイル20a,20bの起電力に
差はなく出力は0となる。また、導体が動いている場合
には、図47の(b)に示すように、磁場の速度効果に
より磁場は導体の速度方向に歪み、励磁コイル19を挟
んで対称でなくなるため、2つの2次コイル20a,2
0bに生じる起電力に差が生じ、磁場の歪み量、即ち速
度に対応した信号が2つの2次コイルの出力電圧の差と
して得られる。そして、この2次コイル20a,20b
の出力電圧の差に基づいて、導体の速度を求めるように
なっている。また、磁気を用いて非接触で速度を計測す
る方法では、装置と測定対象物体との距離により、速度
感度が変化するが、特開平4−89573号公報では、
装置と測定対象物体との距離を、対象面と平行な磁場を
検出する2次コイルの片方の出力電圧により測定し、補
正を行っていた。
【0008】また、磁気を用いて速度を計測する別の方
法として、特開昭61−223564号公報に記載され
ているものがあった。これは、図48の(a)に示すよ
うに、測定対象物体に対しE型コアと巻線とから成るE
型の磁場発生装置21を、各磁極の開放端が導体側を向
き、更に3つの磁極21a,21b,21cが対象面と
平行となるように配置し、リング状の磁心を持った磁気
センサ22をE型の磁場発生装置の中心の磁極21cを
囲むように配置したものである。このE型の磁場発生装
置21に、それぞれ隣り合う磁極が反対向きの磁場を生
じるよう直流電流を流す。そして、導体24が運動する
と速度効果により導体中に渦電流が流れるが、この渦電
流により導体中に、中心の磁極21cと左右の磁極21
a,21bとの間にそれぞれ正負逆の磁極N2,S2を
生じる。この電極から生じる磁場の対象面に対し水平な
成分を、先のリング状の磁気センサ22を用いて検出
し、速度を検出するようになっている。
法として、特開昭61−223564号公報に記載され
ているものがあった。これは、図48の(a)に示すよ
うに、測定対象物体に対しE型コアと巻線とから成るE
型の磁場発生装置21を、各磁極の開放端が導体側を向
き、更に3つの磁極21a,21b,21cが対象面と
平行となるように配置し、リング状の磁心を持った磁気
センサ22をE型の磁場発生装置の中心の磁極21cを
囲むように配置したものである。このE型の磁場発生装
置21に、それぞれ隣り合う磁極が反対向きの磁場を生
じるよう直流電流を流す。そして、導体24が運動する
と速度効果により導体中に渦電流が流れるが、この渦電
流により導体中に、中心の磁極21cと左右の磁極21
a,21bとの間にそれぞれ正負逆の磁極N2,S2を
生じる。この電極から生じる磁場の対象面に対し水平な
成分を、先のリング状の磁気センサ22を用いて検出
し、速度を検出するようになっている。
【0009】また、磁気を用いて速度を計測する別の方
法として、特開平5−297012号公報に記載されて
いるものがあった。これは、図49に示すように、1次
コイル151を測定対象物体152に対して垂直に配置
し、1次コイル151に交流電流を印加し、磁界153
を生じさせ、1次コイル151を挟んで両側に測定対象
物体152に対して垂直に2次コイル154a,154
bを配置し、1次コイル151,2次コイル154a,
154bを巻回した鉄心155,156a,156bを
備えたものである。そして、流速は、2次コイル154
a,154bに生じた起電力の位相差から検出するもの
であった。このような磁気を用いた速度測定方法は、非
接触で速度を計測できるため、溶鋼のような高温の液体
金属に対しても長時間連続的に流速を計測でき非常に有
望であった。
法として、特開平5−297012号公報に記載されて
いるものがあった。これは、図49に示すように、1次
コイル151を測定対象物体152に対して垂直に配置
し、1次コイル151に交流電流を印加し、磁界153
を生じさせ、1次コイル151を挟んで両側に測定対象
物体152に対して垂直に2次コイル154a,154
bを配置し、1次コイル151,2次コイル154a,
154bを巻回した鉄心155,156a,156bを
備えたものである。そして、流速は、2次コイル154
a,154bに生じた起電力の位相差から検出するもの
であった。このような磁気を用いた速度測定方法は、非
接触で速度を計測できるため、溶鋼のような高温の液体
金属に対しても長時間連続的に流速を計測でき非常に有
望であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
磁気を用いた非接触の速度測定方法は、以下のような問
題点があった。 1.水平方向に磁場を励磁する方法は、対象との距離が
離れると磁場が大きく減衰し、検出能力が下がってしま
う。また、速度効果は磁場を対象に垂直に印加したとき
に最大となるので、効率が悪くなる。 2.水平方向の磁場の歪みを検出する方法では、磁場の
歪みが小さく速度感度が小さくなる。 3.検出感度が小さく、連続鋳造鋳型中の溶鋼の流速と
いった低速の流速を計測するには感度が不十分となる。 4.磁場発生装置の僅かな温度変化により生じる磁場発
生装置の熱変形によって、磁気センサの出力である磁場
歪み信号に速度と対応しない温度ドリフトにより擬似信
号が重畳してしまう。 5.対象面と平行な磁場を検出する2次コイルの片方の
出力電圧により、装置と測定対象物体との距離を検出
し、補正を行う方法では、距離精度が悪く補正結果の速
度検出精度も悪くなってしまう。 6.測定対象物体に平行に配置された2次コイルに発生
する起電力を検出し、その電圧の差をとり流速の測定を
する方法では、磁場の検出点での励磁磁場が大きく、そ
れに比べて速度効果の歪みによる変化が小さいため、電
圧の検出精度が流速の検出精度に影響し、十分な検出精
度を得ることができない。 7.2次コイルに発生する起電力の位相差から流速を測
定する方法では、位相の検出精度をよくすることが難し
く、その検出精度が流速の検出精度に影響し、十分な検
出精度を得ることができない。 8.連続鋳造のような、外乱磁場の多い環境下で比較的
小さな流速を計測する場合には、直流の励磁磁場を用
い、速度効果による磁場歪みを直流信号として検出する
方法では、磁場歪み信号に比べて外乱磁場信号が大き
く、正確な測定が出来ない。 9.励磁・検出装置の側面に磁性体や導電体からなるも
のが近づくと、それによる励磁磁場の歪みから、センサ
のゼロレベルが変化し、正確な流速の計測ができなくな
る。 10.周囲に強い外乱磁場があると、励磁・検出磁場の
周波数を、その外乱磁場から離して計測しても、影響を
十分のぞくことができずノイズとなり、測定精度が低下
してしまう。
磁気を用いた非接触の速度測定方法は、以下のような問
題点があった。 1.水平方向に磁場を励磁する方法は、対象との距離が
離れると磁場が大きく減衰し、検出能力が下がってしま
う。また、速度効果は磁場を対象に垂直に印加したとき
に最大となるので、効率が悪くなる。 2.水平方向の磁場の歪みを検出する方法では、磁場の
歪みが小さく速度感度が小さくなる。 3.検出感度が小さく、連続鋳造鋳型中の溶鋼の流速と
いった低速の流速を計測するには感度が不十分となる。 4.磁場発生装置の僅かな温度変化により生じる磁場発
生装置の熱変形によって、磁気センサの出力である磁場
歪み信号に速度と対応しない温度ドリフトにより擬似信
号が重畳してしまう。 5.対象面と平行な磁場を検出する2次コイルの片方の
出力電圧により、装置と測定対象物体との距離を検出
し、補正を行う方法では、距離精度が悪く補正結果の速
度検出精度も悪くなってしまう。 6.測定対象物体に平行に配置された2次コイルに発生
する起電力を検出し、その電圧の差をとり流速の測定を
する方法では、磁場の検出点での励磁磁場が大きく、そ
れに比べて速度効果の歪みによる変化が小さいため、電
圧の検出精度が流速の検出精度に影響し、十分な検出精
度を得ることができない。 7.2次コイルに発生する起電力の位相差から流速を測
定する方法では、位相の検出精度をよくすることが難し
く、その検出精度が流速の検出精度に影響し、十分な検
出精度を得ることができない。 8.連続鋳造のような、外乱磁場の多い環境下で比較的
小さな流速を計測する場合には、直流の励磁磁場を用
い、速度効果による磁場歪みを直流信号として検出する
方法では、磁場歪み信号に比べて外乱磁場信号が大き
く、正確な測定が出来ない。 9.励磁・検出装置の側面に磁性体や導電体からなるも
のが近づくと、それによる励磁磁場の歪みから、センサ
のゼロレベルが変化し、正確な流速の計測ができなくな
る。 10.周囲に強い外乱磁場があると、励磁・検出磁場の
周波数を、その外乱磁場から離して計測しても、影響を
十分のぞくことができずノイズとなり、測定精度が低下
してしまう。
【0011】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされてものであり、溶融金属のような高温の対象
の流速を、外乱の大きな環境下でも、対象より離れた位
置で、温度変化の影響なく、また対象面との距離が変化
しても、安定して非常に感度良く、非接触で連続的に検
出することができる流速測定方法及びその測定装置を得
ることを目的とする。
めになされてものであり、溶融金属のような高温の対象
の流速を、外乱の大きな環境下でも、対象より離れた位
置で、温度変化の影響なく、また対象面との距離が変化
しても、安定して非常に感度良く、非接触で連続的に検
出することができる流速測定方法及びその測定装置を得
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る流速測
定方法は、移動する導電性の測定対象物体に対して垂直
に磁場を発生させ、測定対象物体と垂直な少なくとも2
つの磁場成分を、測定対象物体の移動方向において異な
った位置、かつ磁場が対称となる位置で検出し、磁場が
対称となる位置で検出された、少なくとも2か所の磁場
の差分信号に基づいて、測定対象物体の流速を演算する
ものである。第2の発明に係る流速測定方法は、第1の
発明において、励磁磁場として交流磁場を用い、さらに
検出した磁場の差分信号のうち、励磁磁場と同じ周波数
で特定の位相の成分のみを検出し、その検出した信号に
基づいて、測定対象物体の流速を演算するものである。
第3の発明に係る流速測定方法は、移動する導電性の測
定対象物体に対して、導電性で非磁性のシールド板を介
して、垂直に2つの周波数成分を有する磁場を発生さ
せ、測定対象物体と垂直な少なくとも2つの磁場成分
を、測定対象物体の移動方向において異なった位置で、
かつ磁場が対称となる位置で、2つの周波数成分ごとに
検出し、磁場が対称となる位置で2つの周波数成分ごと
に検出された、少なくとも2か所の磁場の差分信号に基
づいて、測定対象物体の流速を演算するものである。第
4の発明に係る流速測定方法は、第1、第2又は第3の
発明において、磁場成分の検出位置と測定対象物体との
間の距離を検出し、その距離に基づいて、検出した磁場
成分を補正するものである。
定方法は、移動する導電性の測定対象物体に対して垂直
に磁場を発生させ、測定対象物体と垂直な少なくとも2
つの磁場成分を、測定対象物体の移動方向において異な
った位置、かつ磁場が対称となる位置で検出し、磁場が
対称となる位置で検出された、少なくとも2か所の磁場
の差分信号に基づいて、測定対象物体の流速を演算する
ものである。第2の発明に係る流速測定方法は、第1の
発明において、励磁磁場として交流磁場を用い、さらに
検出した磁場の差分信号のうち、励磁磁場と同じ周波数
で特定の位相の成分のみを検出し、その検出した信号に
基づいて、測定対象物体の流速を演算するものである。
第3の発明に係る流速測定方法は、移動する導電性の測
定対象物体に対して、導電性で非磁性のシールド板を介
して、垂直に2つの周波数成分を有する磁場を発生さ
せ、測定対象物体と垂直な少なくとも2つの磁場成分
を、測定対象物体の移動方向において異なった位置で、
かつ磁場が対称となる位置で、2つの周波数成分ごとに
検出し、磁場が対称となる位置で2つの周波数成分ごと
に検出された、少なくとも2か所の磁場の差分信号に基
づいて、測定対象物体の流速を演算するものである。第
4の発明に係る流速測定方法は、第1、第2又は第3の
発明において、磁場成分の検出位置と測定対象物体との
間の距離を検出し、その距離に基づいて、検出した磁場
成分を補正するものである。
【0013】第5の発明に係る流速測定装置は、移動す
る導電性の測定対象物体に対して垂直に磁場を発生させ
る磁場発生手段と、測定対象物体と垂直な磁場成分を、
測定対象物体の移動方向において異なった位置で、かつ
磁場が対称となる位置で検出する少なくとも2つの検出
手段と、磁場発生手段に励磁電流を供給し、検出手段で
磁場が対称となる位置で検出された、少なくとも2か所
の磁場の差分信号に基づいて、測定対象物体の流速を演
算する測定手段とを備えるものである。第6の発明にか
かる流速測定装置は、第5の発明において、磁場発生手
段に交流の励磁電流を供給して、交流磁場を発生させ、
さらに検出した磁場の差分信号のうち、励磁磁場と同じ
周波数で特定の位相の成分のみを検出し、その検出した
信号に基づいて、前記測定対象物体の流速を演算するも
のである。
る導電性の測定対象物体に対して垂直に磁場を発生させ
る磁場発生手段と、測定対象物体と垂直な磁場成分を、
測定対象物体の移動方向において異なった位置で、かつ
磁場が対称となる位置で検出する少なくとも2つの検出
手段と、磁場発生手段に励磁電流を供給し、検出手段で
磁場が対称となる位置で検出された、少なくとも2か所
の磁場の差分信号に基づいて、測定対象物体の流速を演
算する測定手段とを備えるものである。第6の発明にか
かる流速測定装置は、第5の発明において、磁場発生手
段に交流の励磁電流を供給して、交流磁場を発生させ、
さらに検出した磁場の差分信号のうち、励磁磁場と同じ
周波数で特定の位相の成分のみを検出し、その検出した
信号に基づいて、前記測定対象物体の流速を演算するも
のである。
【0014】第7の発明に係る流速測定装置は、第5又
は第6の発明において、磁場発生手段の温度分布を計測
定して測定物体の流速値を補正する補正手段を備えてい
る。第8の発明に係る流速測定装置は、第5、第6又は
第7の発明において、磁場発生手段及び検出手段は、少
なくとも底面が非磁性不導体からなる冷却手段の中に設
置されるものである。
は第6の発明において、磁場発生手段の温度分布を計測
定して測定物体の流速値を補正する補正手段を備えてい
る。第8の発明に係る流速測定装置は、第5、第6又は
第7の発明において、磁場発生手段及び検出手段は、少
なくとも底面が非磁性不導体からなる冷却手段の中に設
置されるものである。
【0015】第9の発明に係る流速測定装置は、第5、
第6、第7又は第8の発明において、磁場発生手段は、
少なくとも3つの磁極を有し、検出手段は、少なくとも
中心の磁極と両端の磁極との間の位置に設置されるもの
である。第10の発明に係る流速測定装置は、第9の発
明において、検出手段は、少なくとも両端の磁極に固定
されるものである。第11の発明に係る流速測定装置
は、第5、第6、第7、第8、第9又は第10の発明に
おいて、磁場発生手段及び検出手段をその測定対象物体
に対向した部分を除いて、覆う磁気シールドボックスを
備えている。第12の発明に係る流速測定装置は、第
5、第6、第7、第8、第9、第10又は第11の発明
において、磁場発生手段及び検出手段と測定対象物体と
の間に挿入された導電性で非磁性のシールド板を有し、
そして、測定手段は、更に、磁場発生手段に2つの周波
数から成る励磁電流を供給し、検出手段で検出された磁
場成分を2つの周波数成分ごとに分け、その2つの周波
数成分ごとに分けられた磁場成分に基づいて、測定対象
物体の流速を演算するものである。
第6、第7又は第8の発明において、磁場発生手段は、
少なくとも3つの磁極を有し、検出手段は、少なくとも
中心の磁極と両端の磁極との間の位置に設置されるもの
である。第10の発明に係る流速測定装置は、第9の発
明において、検出手段は、少なくとも両端の磁極に固定
されるものである。第11の発明に係る流速測定装置
は、第5、第6、第7、第8、第9又は第10の発明に
おいて、磁場発生手段及び検出手段をその測定対象物体
に対向した部分を除いて、覆う磁気シールドボックスを
備えている。第12の発明に係る流速測定装置は、第
5、第6、第7、第8、第9、第10又は第11の発明
において、磁場発生手段及び検出手段と測定対象物体と
の間に挿入された導電性で非磁性のシールド板を有し、
そして、測定手段は、更に、磁場発生手段に2つの周波
数から成る励磁電流を供給し、検出手段で検出された磁
場成分を2つの周波数成分ごとに分け、その2つの周波
数成分ごとに分けられた磁場成分に基づいて、測定対象
物体の流速を演算するものである。
【0016】第13の発明に係る流速測定装置は、第
5、第6、第7、第8、第9、第10、第11又は第1
2の発明において、検出手段と測定対象物体との間の距
離を検出する距離検出手段を有し、そして、測定手段
は、更に、距離検出手段で検出された距離に基づいて、
磁場成分を補正するものである。第14の発明に係る流
速測定装置は、第5、第6、第7、第8、第9、第1
0、第11、第12又は第13の発明において、磁場発
生手段は、測定対象物体と平行に並んだ少なくとも2つ
の磁極を有し、励磁電流により測定対象物体に対して垂
直で、かつ隣り合う磁極から逆向きの磁場を発生させる
ものである。
5、第6、第7、第8、第9、第10、第11又は第1
2の発明において、検出手段と測定対象物体との間の距
離を検出する距離検出手段を有し、そして、測定手段
は、更に、距離検出手段で検出された距離に基づいて、
磁場成分を補正するものである。第14の発明に係る流
速測定装置は、第5、第6、第7、第8、第9、第1
0、第11、第12又は第13の発明において、磁場発
生手段は、測定対象物体と平行に並んだ少なくとも2つ
の磁極を有し、励磁電流により測定対象物体に対して垂
直で、かつ隣り合う磁極から逆向きの磁場を発生させる
ものである。
【0017】
【作用】本発明は、測定対象物体に対して、垂直に磁場
を励磁し、対象面と垂直な磁場成分を検出することによ
り、鋳型内溶鋼流の表面の流速を測定するものであり、
その動作を次の(a)〜(f)に分け説明する。
を励磁し、対象面と垂直な磁場成分を検出することによ
り、鋳型内溶鋼流の表面の流速を測定するものであり、
その動作を次の(a)〜(f)に分け説明する。
【0018】(a)励磁方法 本発明の動作原理を図1の実施例に基づいて説明する。
本発明は、図1に示すように、磁場発生装置28により
隣り合う磁極の向きが反対向きとなり、計測対象の導体
29の表面に対し磁場が垂直となるように励磁し、さら
に、磁極25cを挟んで、磁極25cと磁極25aとの
間および、磁極25cと磁極25bとの間とに2つの磁
気センサ26a,26bを配置する。これらの磁気セン
サ26a,26bはそれぞれ導体面と垂直な方向の磁場
成分を検出するように配置されている。なお、これらの
磁気センサ26a,26b及び磁場発生装置28の全体
をいうときはセンサヘッド200と称するものとする。
本発明は、図1に示すように、磁場発生装置28により
隣り合う磁極の向きが反対向きとなり、計測対象の導体
29の表面に対し磁場が垂直となるように励磁し、さら
に、磁極25cを挟んで、磁極25cと磁極25aとの
間および、磁極25cと磁極25bとの間とに2つの磁
気センサ26a,26bを配置する。これらの磁気セン
サ26a,26bはそれぞれ導体面と垂直な方向の磁場
成分を検出するように配置されている。なお、これらの
磁気センサ26a,26b及び磁場発生装置28の全体
をいうときはセンサヘッド200と称するものとする。
【0019】このように、1つ以上の磁極を導体面に向
けることにより、導体面に垂直に磁場を励磁することが
できる。上述したように、速度効果はv×Bで表される
ので、対象の速度と磁場とが垂直となっているときに最
大となる。ここで、測定する速度は対象面と平行である
ので、磁場を対象面と垂直に励磁すれば、水平に励磁す
る場合よりも速度効果が大きくなり、速度検出感度も大
きくなる。
けることにより、導体面に垂直に磁場を励磁することが
できる。上述したように、速度効果はv×Bで表される
ので、対象の速度と磁場とが垂直となっているときに最
大となる。ここで、測定する速度は対象面と平行である
ので、磁場を対象面と垂直に励磁すれば、水平に励磁す
る場合よりも速度効果が大きくなり、速度検出感度も大
きくなる。
【0020】また、2つ以上の磁極を有する磁場発生装
置を用い、隣り合う磁極同士が逆向きの磁場を生じるよ
うに励磁すれば、磁場は各磁極間に集中するので、横方
向に励磁するときと比べ磁場の広がりが抑えられ、セン
サと対象との距離が離れても対象に有効に磁場を励磁す
ることができる。
置を用い、隣り合う磁極同士が逆向きの磁場を生じるよ
うに励磁すれば、磁場は各磁極間に集中するので、横方
向に励磁するときと比べ磁場の広がりが抑えられ、セン
サと対象との距離が離れても対象に有効に磁場を励磁す
ることができる。
【0021】(b)検出方法 図2の(a)に示すように、導体29が停止していれ
ば、磁場は中心の磁極を中心として左右対象である。そ
こで、導体が動くと、図2の(b)に示すように、その
速度に対応して導体中に発生する渦電流により磁場が歪
み、各磁気センサの位置の磁場も歪み、各磁気センサの
出力が変化する。この各磁気センサの出力の変化の様子
を、図3の(a)、図3の(b)を用いて更に詳しく説
明する。図3の(a)は導体の速度が小さい時の磁場の
歪み量であり、この歪み量は、対象が停止している時と
動いている時とで、磁極間の磁場分布の差をプロットし
たものである。なお、図3の(a)が導体面に垂直な磁
場成分の歪み量、図3の(b)が導体面に水平な磁場成
分の歪み量である。図3の(a),(b)からもわかる
ように、同じ速度に対しては、磁場の垂直成分の方が水
平成分よりも歪みによる変化量が大きくなる。
ば、磁場は中心の磁極を中心として左右対象である。そ
こで、導体が動くと、図2の(b)に示すように、その
速度に対応して導体中に発生する渦電流により磁場が歪
み、各磁気センサの位置の磁場も歪み、各磁気センサの
出力が変化する。この各磁気センサの出力の変化の様子
を、図3の(a)、図3の(b)を用いて更に詳しく説
明する。図3の(a)は導体の速度が小さい時の磁場の
歪み量であり、この歪み量は、対象が停止している時と
動いている時とで、磁極間の磁場分布の差をプロットし
たものである。なお、図3の(a)が導体面に垂直な磁
場成分の歪み量、図3の(b)が導体面に水平な磁場成
分の歪み量である。図3の(a),(b)からもわかる
ように、同じ速度に対しては、磁場の垂直成分の方が水
平成分よりも歪みによる変化量が大きくなる。
【0022】また、磁場の歪みによる垂直方向磁場成分
の変化は、中心磁極とそれぞれの両端の磁極との中心位
置から両端の磁極付近の間で大きくなる。従って、本発
明のように、中心磁極と両端磁極との中心から両端の磁
極までの位置に磁気センサ26a,26bを配置し、対
象面と垂直な磁場成分を検出すれば、歪みによる磁場の
変化を最も効率良くとらえることができ、検出感度に優
れた速度測定を行うことができる。
の変化は、中心磁極とそれぞれの両端の磁極との中心位
置から両端の磁極付近の間で大きくなる。従って、本発
明のように、中心磁極と両端磁極との中心から両端の磁
極までの位置に磁気センサ26a,26bを配置し、対
象面と垂直な磁場成分を検出すれば、歪みによる磁場の
変化を最も効率良くとらえることができ、検出感度に優
れた速度測定を行うことができる。
【0023】また、図2の(b)のように、歪みの方向
はそれぞれ2つの磁気センサ26a,26bの位置では
逆方向であり、外乱ノイズや磁場発生装置からの直接磁
場は2つの磁気センサ位置で同方向のため、2つの磁気
センサの出力の差分をとれば、余分な信号のみを除外す
ることができ、速度に対応した歪み量のみをさらにS/
N良く検出することができる。また、磁場発生装置に交
流の励磁電流を供給して、交流磁場を発生させ、さらに
位相検波器などを用いて、検出した磁場の差分信号のう
ち、励磁磁場と同じ周波数で特定の位相の成分のみを検
出すれば、励磁周波数として外乱磁場が小さい周波数を
選択すれば、外乱磁場の影響を小さくし、正確な流速測
定が出来る。なお、ここで検出位相は、低周波で励磁し
ている場合は、歪み量はv×Bに比例し、励磁磁場、即
ち、励磁電流と同相とすれば良い。しかし、周波数が高
い場合には、測定対象物中での磁場の位相が−dB/d
tに比例する渦電流により変化するので、周波数ごとに
速度による磁場歪み信号が最大となる位相を選択する必
要がある。なお、ここで磁気センサとしてピックアップ
コイルを用いた場合は、磁場とコイルの出力電圧とに−
90°の位相差があるので、低周波でも励磁電流と−9
0°ずれた成分を検波しなければならず、注意が必要で
ある。
はそれぞれ2つの磁気センサ26a,26bの位置では
逆方向であり、外乱ノイズや磁場発生装置からの直接磁
場は2つの磁気センサ位置で同方向のため、2つの磁気
センサの出力の差分をとれば、余分な信号のみを除外す
ることができ、速度に対応した歪み量のみをさらにS/
N良く検出することができる。また、磁場発生装置に交
流の励磁電流を供給して、交流磁場を発生させ、さらに
位相検波器などを用いて、検出した磁場の差分信号のう
ち、励磁磁場と同じ周波数で特定の位相の成分のみを検
出すれば、励磁周波数として外乱磁場が小さい周波数を
選択すれば、外乱磁場の影響を小さくし、正確な流速測
定が出来る。なお、ここで検出位相は、低周波で励磁し
ている場合は、歪み量はv×Bに比例し、励磁磁場、即
ち、励磁電流と同相とすれば良い。しかし、周波数が高
い場合には、測定対象物中での磁場の位相が−dB/d
tに比例する渦電流により変化するので、周波数ごとに
速度による磁場歪み信号が最大となる位相を選択する必
要がある。なお、ここで磁気センサとしてピックアップ
コイルを用いた場合は、磁場とコイルの出力電圧とに−
90°の位相差があるので、低周波でも励磁電流と−9
0°ずれた成分を検波しなければならず、注意が必要で
ある。
【0024】(c)耐測定環境 電磁撹拌装置の無い連続鋳造機の溶鋼流速を計測する場
合のように、地磁気程度の外乱しかない環境下では、磁
場発生装置として磁心と巻線とから成る磁心型コイルを
用い、磁気センサとしては磁心を持ったものを用いるこ
とにより、高感度の速度計測ができる。これに対し、電
磁撹拌装置のような大きな磁場を発生させる装置をもっ
た連続鋳造設備などのような、大きな外乱磁場のある環
境下では、磁場発生装置として巻線のみからなる空心型
コイルを用い、更に磁気センサとして巻線のみからなる
後述する図33のような空心コイルを用いる。また、磁
場発生装置の励磁電流は交流とし、その周波数は電磁撹
拌器の周波数のように、外乱磁場が大きな周波数を避け
る。更に、空心コイルの出力に磁場発生装置の周波数を
中心周波数とするバンドパスフィルターを通した後に、
同期検波器又は位相検波器へ入力することで、外乱磁場
信号を除外して高外乱磁場下でも流速の計測が高精度に
できる。なお、図1の装置構成例からもわかるように、
一般に磁場発生装置に用いる磁心と、磁気センサに用い
る磁心とでは、発生装置の磁心の方が大きく、そのため
磁気センサの磁心の方が、より小さな外乱磁場でも磁気
飽和しやすい。そこで、電磁攪拌装置からの磁場が小さ
く、発生装置の磁心が未だ磁気飽和しない程度のレベル
であれば、磁場発生装置を空心とせずに、磁気センサの
みを空心コイルとすればよい。このようにすれば励磁に
磁心が使用できるので、空心コイルのみで磁場を発生さ
せるよりも少ない巻数で効率よく励磁磁場を発生させる
ことが出来る。
合のように、地磁気程度の外乱しかない環境下では、磁
場発生装置として磁心と巻線とから成る磁心型コイルを
用い、磁気センサとしては磁心を持ったものを用いるこ
とにより、高感度の速度計測ができる。これに対し、電
磁撹拌装置のような大きな磁場を発生させる装置をもっ
た連続鋳造設備などのような、大きな外乱磁場のある環
境下では、磁場発生装置として巻線のみからなる空心型
コイルを用い、更に磁気センサとして巻線のみからなる
後述する図33のような空心コイルを用いる。また、磁
場発生装置の励磁電流は交流とし、その周波数は電磁撹
拌器の周波数のように、外乱磁場が大きな周波数を避け
る。更に、空心コイルの出力に磁場発生装置の周波数を
中心周波数とするバンドパスフィルターを通した後に、
同期検波器又は位相検波器へ入力することで、外乱磁場
信号を除外して高外乱磁場下でも流速の計測が高精度に
できる。なお、図1の装置構成例からもわかるように、
一般に磁場発生装置に用いる磁心と、磁気センサに用い
る磁心とでは、発生装置の磁心の方が大きく、そのため
磁気センサの磁心の方が、より小さな外乱磁場でも磁気
飽和しやすい。そこで、電磁攪拌装置からの磁場が小さ
く、発生装置の磁心が未だ磁気飽和しない程度のレベル
であれば、磁場発生装置を空心とせずに、磁気センサの
みを空心コイルとすればよい。このようにすれば励磁に
磁心が使用できるので、空心コイルのみで磁場を発生さ
せるよりも少ない巻数で効率よく励磁磁場を発生させる
ことが出来る。
【0025】ところで、磁場を用いたこのような流速測
定装置は、励磁磁場の速度効果による歪み量を検出して
流速を測定するが、そのため例えば、図4(a)のよう
に磁場発生装置28に磁性体31が近づくと、それによ
り励磁磁場がゆがみ、流速が変化しなくても信号が変化
してしまう(以下疑似信号と呼ぶ)。これは励磁磁場が
対象方向のみに流れるのではなく若干その側面にも漏れ
るためである。また、この現象は、接近物が磁性体の場
合のみならず導電性の場合や、周囲に大きな外乱磁場が
存在する場合でも同じである。以下これらを総称して単
に外乱と呼ぶ。実際の連続鋳造プロセスにおいては、こ
うした外乱としては、モールドやモールドカバー、タン
ディッシュ、また電磁撹拌による磁場などがあげられ
る。
定装置は、励磁磁場の速度効果による歪み量を検出して
流速を測定するが、そのため例えば、図4(a)のよう
に磁場発生装置28に磁性体31が近づくと、それによ
り励磁磁場がゆがみ、流速が変化しなくても信号が変化
してしまう(以下疑似信号と呼ぶ)。これは励磁磁場が
対象方向のみに流れるのではなく若干その側面にも漏れ
るためである。また、この現象は、接近物が磁性体の場
合のみならず導電性の場合や、周囲に大きな外乱磁場が
存在する場合でも同じである。以下これらを総称して単
に外乱と呼ぶ。実際の連続鋳造プロセスにおいては、こ
うした外乱としては、モールドやモールドカバー、タン
ディッシュ、また電磁撹拌による磁場などがあげられ
る。
【0026】このような外乱による励磁磁場の歪みが2
つの検出装置位置で同じであれば、2カ所の差分をとる
ので、この外乱はキャンセルできる。しかし、図4
(a)のように、片方の検出装置により近いところに磁
性体が接近した場合などは、2カ所での外乱による磁場
の歪みは異なり、差分をしても疑似信号が残ってしま
う。
つの検出装置位置で同じであれば、2カ所の差分をとる
ので、この外乱はキャンセルできる。しかし、図4
(a)のように、片方の検出装置により近いところに磁
性体が接近した場合などは、2カ所での外乱による磁場
の歪みは異なり、差分をしても疑似信号が残ってしま
う。
【0027】そこで、図5のようにセンサヘッド200
を、測定対象に対向した面のみが開いた磁性体からなる
シールドボックス32で囲む。ここで図5(a)はシー
ルドボックス32とセンサヘッド200とを上から見た
図であり、図5(b)は下から見た図である。このよう
にすれば、図4(b)のように、励磁磁場は側面には漏
れずに、測定対象方向のみに流れ、側面より磁性体31
などが接近しても、励磁磁場は歪まなくなる。また、外
部に磁場がある場合でも、磁場はシールド壁内を流れる
ため、センサヘッドには影響を与えなくなる。
を、測定対象に対向した面のみが開いた磁性体からなる
シールドボックス32で囲む。ここで図5(a)はシー
ルドボックス32とセンサヘッド200とを上から見た
図であり、図5(b)は下から見た図である。このよう
にすれば、図4(b)のように、励磁磁場は側面には漏
れずに、測定対象方向のみに流れ、側面より磁性体31
などが接近しても、励磁磁場は歪まなくなる。また、外
部に磁場がある場合でも、磁場はシールド壁内を流れる
ため、センサヘッドには影響を与えなくなる。
【0028】なお、シールドボックス32の材質として
は、シールド自体が磁石となって測定に影響を与えない
ように、純鉄やパーマロイなどのように、保磁力の小さ
い磁性体を選ぶ必要がある。また、ここではシールドボ
ックス32としては、図5のように測定対象と向かい合
った底面以外全ての面を囲ったが、外乱の原因が、セン
サヘッド200に対し2つの検出装置の並びと垂直な側
面方向にあれば、図6のようにその側面2面と上面のみ
からなるコの字型のシールドを施す。外乱の原因が、セ
ンサヘッド200に対し2つの検出装置の並びと平行な
側面方向にあれば、図7のようにその側面2面と上面の
みからなるコの字型のシールドを施せば十分である。こ
のようにセンサヘッド200をシールドボックス32で
囲むことによって、多々の外乱のある場所においても正
確に流速の測定が可能となる。 (d)冷却能力の向上方法 高温の導体の流速を検出しようとするときには、装置の
温度が変化する。この時たとえセンサヘッドを冷却して
いたとしても、空冷シャーシ内のセンサヘッドの温度は
僅かに変化してしまう。すると図8(a)のようにセン
サヘッド200の磁場発生装置28として磁心を用いた
場合には、磁心が熱膨張あるいは熱収縮(48)する。
また空心コイルを用いた場合でも、温度変化があれば巻
線が熱膨張・熱収縮する。
は、シールド自体が磁石となって測定に影響を与えない
ように、純鉄やパーマロイなどのように、保磁力の小さ
い磁性体を選ぶ必要がある。また、ここではシールドボ
ックス32としては、図5のように測定対象と向かい合
った底面以外全ての面を囲ったが、外乱の原因が、セン
サヘッド200に対し2つの検出装置の並びと垂直な側
面方向にあれば、図6のようにその側面2面と上面のみ
からなるコの字型のシールドを施す。外乱の原因が、セ
ンサヘッド200に対し2つの検出装置の並びと平行な
側面方向にあれば、図7のようにその側面2面と上面の
みからなるコの字型のシールドを施せば十分である。こ
のようにセンサヘッド200をシールドボックス32で
囲むことによって、多々の外乱のある場所においても正
確に流速の測定が可能となる。 (d)冷却能力の向上方法 高温の導体の流速を検出しようとするときには、装置の
温度が変化する。この時たとえセンサヘッドを冷却して
いたとしても、空冷シャーシ内のセンサヘッドの温度は
僅かに変化してしまう。すると図8(a)のようにセン
サヘッド200の磁場発生装置28として磁心を用いた
場合には、磁心が熱膨張あるいは熱収縮(48)する。
また空心コイルを用いた場合でも、温度変化があれば巻
線が熱膨張・熱収縮する。
【0029】この熱膨張・熱収縮により各磁極の位置が
変わると、磁気センサの位置が変わらなければ磁気セン
サ位置の磁場が変化する。これにより片側の磁気センサ
26bの出力が変化し、導体が動いていなくても擬似信
号を生じてしまう。この擬似信号は温度の上昇・下降に
従って増加もしくは下降するドリフト状のものである。
変わると、磁気センサの位置が変わらなければ磁気セン
サ位置の磁場が変化する。これにより片側の磁気センサ
26bの出力が変化し、導体が動いていなくても擬似信
号を生じてしまう。この擬似信号は温度の上昇・下降に
従って増加もしくは下降するドリフト状のものである。
【0030】このような温度ドリフトを抑えるために
は、装置の温度が変化した時の熱変形による励磁・検出
装置間の位置変化を極力抑えられる構造とする必要があ
る。そのために、図8の(b)に示すように、磁気セン
サ26a,26bを両端の磁極25a,25bに固定す
る。このようにすれば、熱膨張により磁極が大きく膨張
したとしても、磁気センサも磁極と共に移動するので、
磁気センサの位置の磁場は膨張前と比べて大きくは変化
しない。このように、両端の磁極に磁気センサを固定す
れば、磁気センサを磁場発生装置と別に固定するより、
温度ドリフトを抑えることができる。なお、温度変化の
小さい時には、磁気センサは固定せずとも中心磁極と両
端磁極との中心から、両端磁極の間におけばよい。しか
し、磁気センサを固定してもセンサヘッド内で温度差が
ある場合、例えば左右の脚で温度が異なる時には、図8
(c)のように熱変形が左右で均等にならず(48a≠
48b)、温度ドリフトが残ってしまう。そのため、本
発明においては、周囲の温度が変化してもセンサヘッド
の温度を均等に保てるように、冷却手段に以下に挙げる
ような特徴を与えた。
は、装置の温度が変化した時の熱変形による励磁・検出
装置間の位置変化を極力抑えられる構造とする必要があ
る。そのために、図8の(b)に示すように、磁気セン
サ26a,26bを両端の磁極25a,25bに固定す
る。このようにすれば、熱膨張により磁極が大きく膨張
したとしても、磁気センサも磁極と共に移動するので、
磁気センサの位置の磁場は膨張前と比べて大きくは変化
しない。このように、両端の磁極に磁気センサを固定す
れば、磁気センサを磁場発生装置と別に固定するより、
温度ドリフトを抑えることができる。なお、温度変化の
小さい時には、磁気センサは固定せずとも中心磁極と両
端磁極との中心から、両端磁極の間におけばよい。しか
し、磁気センサを固定してもセンサヘッド内で温度差が
ある場合、例えば左右の脚で温度が異なる時には、図8
(c)のように熱変形が左右で均等にならず(48a≠
48b)、温度ドリフトが残ってしまう。そのため、本
発明においては、周囲の温度が変化してもセンサヘッド
の温度を均等に保てるように、冷却手段に以下に挙げる
ような特徴を与えた。
【0031】まず第1に、図9のように冷却シャーシ4
9の底面及び側壁を二重とし、その二重の壁の間に冷却
空気を流し込む。こうすることによって、センサヘッド
と周囲との間に空気の対流層ができ、周囲の温度変化を
ここを流れる空気によって吸収することが出来る。ま
た、センサヘッドと近い冷却シャーシの内壁が、この空
気の流れにより均一に冷却され、内壁が局部的に温度変
化し、それがまた局部的にセンサヘッドに伝達するのを
防止できる。
9の底面及び側壁を二重とし、その二重の壁の間に冷却
空気を流し込む。こうすることによって、センサヘッド
と周囲との間に空気の対流層ができ、周囲の温度変化を
ここを流れる空気によって吸収することが出来る。ま
た、センサヘッドと近い冷却シャーシの内壁が、この空
気の流れにより均一に冷却され、内壁が局部的に温度変
化し、それがまた局部的にセンサヘッドに伝達するのを
防止できる。
【0032】第2に、図10(b)のようにセンサヘッ
ドを冷却シャーシ49の底面・側面に直接触れないよう
に設置する。図10(a)のように直接冷却シャーシ4
9に触れさせると、その接触面を通して、熱が冷却シャ
ーシ49からセンサヘッド200に伝わり、センサヘッ
ド200の温度がその接触面で局部的に不均一となって
しまう。
ドを冷却シャーシ49の底面・側面に直接触れないよう
に設置する。図10(a)のように直接冷却シャーシ4
9に触れさせると、その接触面を通して、熱が冷却シャ
ーシ49からセンサヘッド200に伝わり、センサヘッ
ド200の温度がその接触面で局部的に不均一となって
しまう。
【0033】第3に、図11(b)のように冷却用の空
気をセンサヘッド200に直接あてずに、シャーシ内を
対流させることで、センサヘッド200を冷却する。冷
却空気を直接センサヘッドに当てて冷却すると、空気が
当たった面が局部的に冷却され、センサヘッドの温度が
不均一になってしまう。また、冷却シャーシ49の材質
が導電性の場合、周囲の温度変化によりシャーシの導電
率が大きく変化し、装置の出力信号に影響を与える。そ
こで、シャーシは、全てあるいは少なくともセンサヘッ
ドからの磁場が通る対象と面した底面を不導体により作
成する。
気をセンサヘッド200に直接あてずに、シャーシ内を
対流させることで、センサヘッド200を冷却する。冷
却空気を直接センサヘッドに当てて冷却すると、空気が
当たった面が局部的に冷却され、センサヘッドの温度が
不均一になってしまう。また、冷却シャーシ49の材質
が導電性の場合、周囲の温度変化によりシャーシの導電
率が大きく変化し、装置の出力信号に影響を与える。そ
こで、シャーシは、全てあるいは少なくともセンサヘッ
ドからの磁場が通る対象と面した底面を不導体により作
成する。
【0034】冷却能力を強化して、センサヘッド200
の温度を一定に保っても、室温が変化するなどして、冷
却シャーシに供給する冷却空気の温度が変化すると、セ
ンサヘッドの温度も変化し、センサヘッド内の温度が不
均一になってしまう。そこで、本発明においては、後述
する実施例の図12のように、冷却空気をその温度を一
定に保つ制御装置301に通してから冷却シャーシ内に
吹き込むことにより、気温の変化などによる冷却空気の
温度変化の影響を抑えるようにした。
の温度を一定に保っても、室温が変化するなどして、冷
却シャーシに供給する冷却空気の温度が変化すると、セ
ンサヘッドの温度も変化し、センサヘッド内の温度が不
均一になってしまう。そこで、本発明においては、後述
する実施例の図12のように、冷却空気をその温度を一
定に保つ制御装置301に通してから冷却シャーシ内に
吹き込むことにより、気温の変化などによる冷却空気の
温度変化の影響を抑えるようにした。
【0035】更に、本発明においては温度変化を抑える
方法として、予め冷却空気をまったく流さずに、高温の
測定温度環境内に、冷却シャーシを設置し、シャーシ内
の温度上昇を測定しておき、冷却温度をその温度に設定
する方法を用いる。このようにすれば温度は当初から周
囲環境と同じになるため、冷却シャーシ内のセンサヘッ
ドの温度変化はなくなり、温度ドリフトを抑制すること
が出来る。この方法は周囲によるセンサヘッドの温度上
昇が、100℃以下程度と比較的低いときには有効であ
る。また、周囲によるセンサヘッドの温度上昇が、10
0℃以上でも冷却空気の温度としては比較的高めに設定
すれば、周囲温度との差が少なくて済み、センサヘッド
の温度不均一を低く抑えることが出来る。
方法として、予め冷却空気をまったく流さずに、高温の
測定温度環境内に、冷却シャーシを設置し、シャーシ内
の温度上昇を測定しておき、冷却温度をその温度に設定
する方法を用いる。このようにすれば温度は当初から周
囲環境と同じになるため、冷却シャーシ内のセンサヘッ
ドの温度変化はなくなり、温度ドリフトを抑制すること
が出来る。この方法は周囲によるセンサヘッドの温度上
昇が、100℃以下程度と比較的低いときには有効であ
る。また、周囲によるセンサヘッドの温度上昇が、10
0℃以上でも冷却空気の温度としては比較的高めに設定
すれば、周囲温度との差が少なくて済み、センサヘッド
の温度不均一を低く抑えることが出来る。
【0036】(e)温度ドリフトの補正 冷却能力向上や冷却空気の制御を施しても、やはり周囲
温度の変化に伴い、センサヘッドの温度は僅かに不均衡
が生じわずかに温度ドリフトは残ってしまう。そこで、
本発明の第1の方法では、この温度の不均一性を計測
し、残りのドリフトを演算処理によって補正する。ここ
では例として図12のような構成の速度測定装置につい
て説明する。図12のように磁心25の両端の脚の対象
の位置の温度を熱電対315,316などを用いて計測
する。その2点の温度差と流速計の出力信号の様子を図
13に示す。この図からわかるように両脚の温度差(図
13(c))と信号の温度ドリフト(図13(a))に
は相関があり、温度差の情報から温度ドリフトを補正で
きることがわかる。
温度の変化に伴い、センサヘッドの温度は僅かに不均衡
が生じわずかに温度ドリフトは残ってしまう。そこで、
本発明の第1の方法では、この温度の不均一性を計測
し、残りのドリフトを演算処理によって補正する。ここ
では例として図12のような構成の速度測定装置につい
て説明する。図12のように磁心25の両端の脚の対象
の位置の温度を熱電対315,316などを用いて計測
する。その2点の温度差と流速計の出力信号の様子を図
13に示す。この図からわかるように両脚の温度差(図
13(c))と信号の温度ドリフト(図13(a))に
は相関があり、温度差の情報から温度ドリフトを補正で
きることがわかる。
【0037】図12にそのための補正回路304の例を
示す。磁心25の両端の熱電対315,316からの温
度信号は差分をとった後、アンプ313を通して補正の
ための係数をかけ、流速の信号から引き算する。ここで
アンプの倍率、すなわち補正係数は、磁場発生装置と冷
却シャーシを含んだ全体の装置について、オフラインに
て加熱テストを行って決定する。
示す。磁心25の両端の熱電対315,316からの温
度信号は差分をとった後、アンプ313を通して補正の
ための係数をかけ、流速の信号から引き算する。ここで
アンプの倍率、すなわち補正係数は、磁場発生装置と冷
却シャーシを含んだ全体の装置について、オフラインに
て加熱テストを行って決定する。
【0038】次に、本発明の第2の方法による温度ドリ
フト補正方法について説明する。これは、2つの周波数
からなる電流により磁場発生装置を励磁し、磁場発生装
置と測定対象物体の間にシールド板を入れ、磁場歪み信
号の2つの周波数成分を検出して演算することによっ
て、残った温度ドリフトを除外するものである(図28
参照)。この原理を図29及び図30を用いて説明す
る。
フト補正方法について説明する。これは、2つの周波数
からなる電流により磁場発生装置を励磁し、磁場発生装
置と測定対象物体の間にシールド板を入れ、磁場歪み信
号の2つの周波数成分を検出して演算することによっ
て、残った温度ドリフトを除外するものである(図28
参照)。この原理を図29及び図30を用いて説明す
る。
【0039】図29は励磁周波数を変化させたときの速
度計測装置の速度感度の変化を測定したものであり、1
0[Hz]の速度感度を1とした比出力で表している。
ここで、速度感度とは、1m/secの速度に対する磁
場歪み信号の大きさである。この速度感度は、図29に
示すように、シールド板に生じる渦流のため減衰し、周
波数を上げていくと、大きく減少するようになる。
度計測装置の速度感度の変化を測定したものであり、1
0[Hz]の速度感度を1とした比出力で表している。
ここで、速度感度とは、1m/secの速度に対する磁
場歪み信号の大きさである。この速度感度は、図29に
示すように、シールド板に生じる渦流のため減衰し、周
波数を上げていくと、大きく減少するようになる。
【0040】また、図30は磁場発生装置の温度を1℃
変化させたときの、1つの磁気センサの出力信号の変化
量を、励磁周波数を変えて測定したものであり、10
[Hz]の出力信号を1とした比出力で表している。図
30に示すように、温度変化による信号の変化は励磁周
波数によらず一定である。また実際の温度ドリフトは、
両端の磁極の熱変形による両端に配置した2つの磁気セ
ンサ位置の磁場の変化の差であるが、図30から明らか
なように片方の磁極位置の温度変化による磁場変化量は
周波数によらないため、2つの磁気センサ出力の差分を
とっても周波数によらず一定と考えられる。
変化させたときの、1つの磁気センサの出力信号の変化
量を、励磁周波数を変えて測定したものであり、10
[Hz]の出力信号を1とした比出力で表している。図
30に示すように、温度変化による信号の変化は励磁周
波数によらず一定である。また実際の温度ドリフトは、
両端の磁極の熱変形による両端に配置した2つの磁気セ
ンサ位置の磁場の変化の差であるが、図30から明らか
なように片方の磁極位置の温度変化による磁場変化量は
周波数によらないため、2つの磁気センサ出力の差分を
とっても周波数によらず一定と考えられる。
【0041】そこで、1〜1000Hz程度の低周波
と、1〜1000Hzの範囲で、低周波より高い高周波
との2つの周波数の正弦波を重畳させた波形の励磁電流
により、磁場発生装置を励磁する。また、磁場発生装置
と測定対象物体の間にシールド板を入れ、さらに、磁気
センサの出力信号を検波して、2つの周波数成分に分け
その差を取る。この2周波数の差分信号は、2つの周波
数成分での速度効果による磁場の歪み分の差と、2つの
周波数成分での温度ドリフトの差を足したものとなる。
ここで、速度効果による磁場の歪みは、低周波と高周波
では大きく異なる。これに対し、温度ドリフトは2つの
周波数で同じなので、2つの周波数成分の差を取ると消
える。こうして2つの周波数で励磁を行い速度効果によ
る磁場歪みのそれぞれの周波数の成分を検波し演算する
ことにより、温度ドリフトのみを除外し、速度に対応し
た磁場歪み信号のみを得ることができる。なお、ここで
検波する際の位相は、シールド板に生じる渦電流によ
り、高周波はもちろん低周波でも、測定対象中での磁場
の位相が変化するので、周波数ごとに速度による磁場歪
み信号が最大となる位相を選択しなけばならない。
と、1〜1000Hzの範囲で、低周波より高い高周波
との2つの周波数の正弦波を重畳させた波形の励磁電流
により、磁場発生装置を励磁する。また、磁場発生装置
と測定対象物体の間にシールド板を入れ、さらに、磁気
センサの出力信号を検波して、2つの周波数成分に分け
その差を取る。この2周波数の差分信号は、2つの周波
数成分での速度効果による磁場の歪み分の差と、2つの
周波数成分での温度ドリフトの差を足したものとなる。
ここで、速度効果による磁場の歪みは、低周波と高周波
では大きく異なる。これに対し、温度ドリフトは2つの
周波数で同じなので、2つの周波数成分の差を取ると消
える。こうして2つの周波数で励磁を行い速度効果によ
る磁場歪みのそれぞれの周波数の成分を検波し演算する
ことにより、温度ドリフトのみを除外し、速度に対応し
た磁場歪み信号のみを得ることができる。なお、ここで
検波する際の位相は、シールド板に生じる渦電流によ
り、高周波はもちろん低周波でも、測定対象中での磁場
の位相が変化するので、周波数ごとに速度による磁場歪
み信号が最大となる位相を選択しなけばならない。
【0042】(f)リフトオフ補正 また、センサヘッドと測定対象物体との距離が変化する
と、速度感度も変化してしまうが、本発明においては、
高精度な帰還増幅型の渦流距離計により対象面との距離
を測定し、磁気センサ出力の磁場の歪み信号から温度ド
リフトを除外した後の出力信号を、この距離信号により
演算し、速度感度を補正する。
と、速度感度も変化してしまうが、本発明においては、
高精度な帰還増幅型の渦流距離計により対象面との距離
を測定し、磁気センサ出力の磁場の歪み信号から温度ド
リフトを除外した後の出力信号を、この距離信号により
演算し、速度感度を補正する。
【0043】ここで、図14、図15及び図16を用い
て、リフトオフ補正の原理を説明する。図14にセンサ
セッドと対象面との距離を変えたときの速度計の速度感
度の変化を示す。図14に示すように、対象面との距離
lと速度感度Gとは次式のような関係にある。 G=A・e−B・l したがって、距離がlの時の本発明による磁場歪み信号
をS(l)とすると、そのときの対象の速度vは次式で
計算できる。 v=S(l)/(A・e−B・l)=A’・S(l)・
eB・l (ここでA,Bは定数、A’=1/A)
て、リフトオフ補正の原理を説明する。図14にセンサ
セッドと対象面との距離を変えたときの速度計の速度感
度の変化を示す。図14に示すように、対象面との距離
lと速度感度Gとは次式のような関係にある。 G=A・e−B・l したがって、距離がlの時の本発明による磁場歪み信号
をS(l)とすると、そのときの対象の速度vは次式で
計算できる。 v=S(l)/(A・e−B・l)=A’・S(l)・
eB・l (ここでA,Bは定数、A’=1/A)
【0044】この式は、例えば、図15に示すように、
励磁・検出回路50と、渦流距離計の駆動・検出回路5
1、指数特性を持ったアンプ52、乗算器54及びリニ
アアンプ53とからなる補正回路とによって実現でき
る。図16に示すように、渦流距離計56を磁場発生装
置28の中心の磁極25cの前面に併設する。そして、
渦流距離計56及び駆動・検出回路51により対象面と
の距離lを検出する。その検出された距離信号58を指
数アンプ52にかけ指数eB・lを計算する。
励磁・検出回路50と、渦流距離計の駆動・検出回路5
1、指数特性を持ったアンプ52、乗算器54及びリニ
アアンプ53とからなる補正回路とによって実現でき
る。図16に示すように、渦流距離計56を磁場発生装
置28の中心の磁極25cの前面に併設する。そして、
渦流距離計56及び駆動・検出回路51により対象面と
の距離lを検出する。その検出された距離信号58を指
数アンプ52にかけ指数eB・lを計算する。
【0045】更に、乗算器54により、速度計の励磁・
検出回路50の出力の速度検出信号57と掛け合わせた
後、利得が可変のリニアアンプ53で定数倍する。これ
により距離が変化しても常に一定の速度感度で速度を計
測することができる。またここでは回路により補正式を
実現したが、速度計の出力及び渦流距離計の出力信号を
それぞれA/D変換し、その後ソフトウェア的に補正式
の計算を行うこともできる。
検出回路50の出力の速度検出信号57と掛け合わせた
後、利得が可変のリニアアンプ53で定数倍する。これ
により距離が変化しても常に一定の速度感度で速度を計
測することができる。またここでは回路により補正式を
実現したが、速度計の出力及び渦流距離計の出力信号を
それぞれA/D変換し、その後ソフトウェア的に補正式
の計算を行うこともできる。
【0046】なお、ここで指数関数の係数Bは磁場発生
装置の形状により異なるため、あらかじ図14のような
対象面との距離−速度感度曲線を計測して求めておく必
要がある。また比例定数Aすなわちリニアアンプ73の
ゲインは、例えば特開平5−60774号公報に記載さ
れている棒を浸漬する方法のような、他の方法で計測し
た速度信号を用いてあらかじめ調整しておけばよい。
装置の形状により異なるため、あらかじ図14のような
対象面との距離−速度感度曲線を計測して求めておく必
要がある。また比例定数Aすなわちリニアアンプ73の
ゲインは、例えば特開平5−60774号公報に記載さ
れている棒を浸漬する方法のような、他の方法で計測し
た速度信号を用いてあらかじめ調整しておけばよい。
【0047】
実施例1.図1は本発明の一実施例に係る速度測定装置
のセンサヘッドの外観を示す正面図、図16は渦流距離
計が取り付けられたセンサヘッドの外観を示す斜視図、
図9はセンサヘッドを空冷ボックス内に配置したときの
説明図、図12はこの実施例の速度測定装置の測定回路
の構成を示したブロック図である。ここで速度測定装置
としては、図1に示すような速度測定の基本となる磁場
発生装置28及び磁気センサ26a,26b、図16に
示すような測定対象面との距離が変化する場合のリフト
オフ補正に用いる渦流距離計56、図9に示すような高
温環境下で計測する際の空冷ボックス49、及び空冷シ
ャーシに供給する冷却空気を温度を制御する温度制御装
置301から構成されている。
のセンサヘッドの外観を示す正面図、図16は渦流距離
計が取り付けられたセンサヘッドの外観を示す斜視図、
図9はセンサヘッドを空冷ボックス内に配置したときの
説明図、図12はこの実施例の速度測定装置の測定回路
の構成を示したブロック図である。ここで速度測定装置
としては、図1に示すような速度測定の基本となる磁場
発生装置28及び磁気センサ26a,26b、図16に
示すような測定対象面との距離が変化する場合のリフト
オフ補正に用いる渦流距離計56、図9に示すような高
温環境下で計測する際の空冷ボックス49、及び空冷シ
ャーシに供給する冷却空気を温度を制御する温度制御装
置301から構成されている。
【0048】この実施例の磁場発生装置28は磁性材を
用いた磁心型励磁コイルを有し、図1に示すように磁性
材からなるE型の磁心25と、巻線27a,27b,2
7cから構成されている。ここで、磁心としては通常の
環境下で速度を測定する際には、ある程度大きな磁場を
励磁できるものなら何でも良く、例えば3%珪素鋼板を
積層したものを用いることができる。しかし、高温の測
定環境下では、温度変化による磁心の熱変形を抑えるた
め、積層した磁心を用いるよりも、例えばフェライトコ
アのように一体型のコアを用いた方が良い。
用いた磁心型励磁コイルを有し、図1に示すように磁性
材からなるE型の磁心25と、巻線27a,27b,2
7cから構成されている。ここで、磁心としては通常の
環境下で速度を測定する際には、ある程度大きな磁場を
励磁できるものなら何でも良く、例えば3%珪素鋼板を
積層したものを用いることができる。しかし、高温の測
定環境下では、温度変化による磁心の熱変形を抑えるた
め、積層した磁心を用いるよりも、例えばフェライトコ
アのように一体型のコアを用いた方が良い。
【0049】また、磁気センサとしては、図1に示すよ
うに、磁場発生装置28の両端の磁極25a,25bの
内側に、磁心を用いた2つの磁気センサ26a,26b
を、導体面と垂直な方向の磁場の成分を検出するように
配置している。ここで、磁気センサは、温度ドリフトを
抑えるために磁場発生装置の両端の磁極に固定する。な
お、温度変化の小さい時には、磁気センサは固定せずと
も中心磁極を両端磁極との中心から、両端磁極の間にお
けばよい。また、ここでは磁気センサとしては、特開平
1−308982号公報に示したような磁心を応用した
磁気測定装置を用いた。センサヘッドのE型の磁心の両
端の脚には、図12のように熱電対315,316がつ
けられ、検出巻き線付近の温度を監視し、以下で述べる
温度ドリフト補正に用いられる。更に、リフトオフ補正
用として、図16に示すように渦流距離計56を磁場発
生装置28の中心の磁極25cの前面に配置する。ここ
では渦流距離計56として、特公昭62−30562号
公報に示したような差動帰還型渦流距離計を用いた。こ
れによれば、高精度の距離計測が、距離が大きくなって
も可能となる。
うに、磁場発生装置28の両端の磁極25a,25bの
内側に、磁心を用いた2つの磁気センサ26a,26b
を、導体面と垂直な方向の磁場の成分を検出するように
配置している。ここで、磁気センサは、温度ドリフトを
抑えるために磁場発生装置の両端の磁極に固定する。な
お、温度変化の小さい時には、磁気センサは固定せずと
も中心磁極を両端磁極との中心から、両端磁極の間にお
けばよい。また、ここでは磁気センサとしては、特開平
1−308982号公報に示したような磁心を応用した
磁気測定装置を用いた。センサヘッドのE型の磁心の両
端の脚には、図12のように熱電対315,316がつ
けられ、検出巻き線付近の温度を監視し、以下で述べる
温度ドリフト補正に用いられる。更に、リフトオフ補正
用として、図16に示すように渦流距離計56を磁場発
生装置28の中心の磁極25cの前面に配置する。ここ
では渦流距離計56として、特公昭62−30562号
公報に示したような差動帰還型渦流距離計を用いた。こ
れによれば、高精度の距離計測が、距離が大きくなって
も可能となる。
【0050】また、高温の環境下で速度を測定する際に
は、磁場発生装置、磁気センサ、渦流計測計を図9に示
すような空冷ボックス49中に配置し、センサヘッド2
00全体を均等に冷却する。この空冷ボックス49は、
セラミクス製の外箱と内箱とからなるセンサヘッド20
0は、図10(b)のように冷却シャーシの上蓋から部
材321によりつるされ、内箱の底面には接していな
い。これは連続鋳造プロセスにおいて溶鋼を鋳込む鋳型
内溶鋼流の表面の流速を測定する場合には、装置の下面
からの熱放射が支配的であり、外箱、内箱ともに底面の
温度が一番変化するので、内箱底面にセンサセッド20
0が接すると、接触面から熱がセンサヘッド200に直
接伝わるためである。外箱59aと内箱59bとの間に
は図9のように空間があり、冷却空気を片側から吹き込
み、反対側から出すことによって、外箱と内箱との間に
空気層をつくり、ここで外の環境の温度変化を吸収し、
内箱59bへ通らないようにする。
は、磁場発生装置、磁気センサ、渦流計測計を図9に示
すような空冷ボックス49中に配置し、センサヘッド2
00全体を均等に冷却する。この空冷ボックス49は、
セラミクス製の外箱と内箱とからなるセンサヘッド20
0は、図10(b)のように冷却シャーシの上蓋から部
材321によりつるされ、内箱の底面には接していな
い。これは連続鋳造プロセスにおいて溶鋼を鋳込む鋳型
内溶鋼流の表面の流速を測定する場合には、装置の下面
からの熱放射が支配的であり、外箱、内箱ともに底面の
温度が一番変化するので、内箱底面にセンサセッド20
0が接すると、接触面から熱がセンサヘッド200に直
接伝わるためである。外箱59aと内箱59bとの間に
は図9のように空間があり、冷却空気を片側から吹き込
み、反対側から出すことによって、外箱と内箱との間に
空気層をつくり、ここで外の環境の温度変化を吸収し、
内箱59bへ通らないようにする。
【0051】内箱59bには図9のように側面両側に、
空気吹き込み口55a,b,c,dがある。図9では正
面側の吹き込み口しか示していないが、実際には反対面
にも同様の位置にも4つの吹き込み口がある。各空気孔
はE型のセンサヘッドに対し、直接冷却空気が当たらな
いように配置されている。この吹き込み口から空気を内
箱内に吹き込み、センサヘッドの周囲に空気の流れをつ
くり、センサヘッドを冷却する。
空気吹き込み口55a,b,c,dがある。図9では正
面側の吹き込み口しか示していないが、実際には反対面
にも同様の位置にも4つの吹き込み口がある。各空気孔
はE型のセンサヘッドに対し、直接冷却空気が当たらな
いように配置されている。この吹き込み口から空気を内
箱内に吹き込み、センサヘッドの周囲に空気の流れをつ
くり、センサヘッドを冷却する。
【0052】また内箱外箱間及び内箱に吹き込む冷却空
気は、図12のように、まず温度制御装置301に通し
て、その温度を一定に制御する。温度制御装置として
は、例えば電気ヒーター306などを空気配管に施し、
冷却シャーシ49内の空気吹き込み口付近に付けた温度
計314の値を参照し、その値が設定値より低ければ、
ヒーターを動かし、高ければヒーターを止めるような制
御装置を用いれば実現できる。
気は、図12のように、まず温度制御装置301に通し
て、その温度を一定に制御する。温度制御装置として
は、例えば電気ヒーター306などを空気配管に施し、
冷却シャーシ49内の空気吹き込み口付近に付けた温度
計314の値を参照し、その値が設定値より低ければ、
ヒーターを動かし、高ければヒーターを止めるような制
御装置を用いれば実現できる。
【0053】測定回路は図12のように、図31の1周
波数分の回路を用いる。これは、ここでは2周波数を用
いたドリフト較正を行なわないためである。この測定回
路は、励磁回路302、検出回路303、温度ドリフト
補正回路304及びリフトオフ補正回路97から構成さ
れる。まず、励磁回路302は、励磁巻線27a,27
b,27cに電流を流し、測定対象に磁場を励磁する。
これは発振器309と、定電流アンプ310からなる。
発振器により1〜1000Hzの正弦波を発生させ、定
電流アンプ310を介して励磁コイルに励磁電流を送
る。なお、励磁コイル27a,27b,27cには、そ
れぞれ隣り合う励磁同士が180°の位相差を持ち、各
瞬間の時間には隣あう磁極同士が反対向きとなるよう
に、励磁電流が流れるようになっている。ここで励磁周
波数としては、あまり高すぎると(1kHz程度以上)
測定対象に生じる渦電流が大きくなり、流速計としてよ
りも渦流距離計としての性質が強くなり、対象表面の波
立ちによるノイズが強くなる。また周波数があまり低す
ぎると(1Hz程度以下)、検出コイルに生じる起電力
が弱くなり検出感度が落ちる。よって励磁周波数として
はここでは14Hzとした。
波数分の回路を用いる。これは、ここでは2周波数を用
いたドリフト較正を行なわないためである。この測定回
路は、励磁回路302、検出回路303、温度ドリフト
補正回路304及びリフトオフ補正回路97から構成さ
れる。まず、励磁回路302は、励磁巻線27a,27
b,27cに電流を流し、測定対象に磁場を励磁する。
これは発振器309と、定電流アンプ310からなる。
発振器により1〜1000Hzの正弦波を発生させ、定
電流アンプ310を介して励磁コイルに励磁電流を送
る。なお、励磁コイル27a,27b,27cには、そ
れぞれ隣り合う励磁同士が180°の位相差を持ち、各
瞬間の時間には隣あう磁極同士が反対向きとなるよう
に、励磁電流が流れるようになっている。ここで励磁周
波数としては、あまり高すぎると(1kHz程度以上)
測定対象に生じる渦電流が大きくなり、流速計としてよ
りも渦流距離計としての性質が強くなり、対象表面の波
立ちによるノイズが強くなる。また周波数があまり低す
ぎると(1Hz程度以下)、検出コイルに生じる起電力
が弱くなり検出感度が落ちる。よって励磁周波数として
はここでは14Hzとした。
【0054】また、磁気センサ26a,26bからの出
力信号は、検出回路303に入る。ここで、検出回路3
03の動作を説明する。磁気センサ26a,26bはそ
れぞれ反対向きの磁場成分を検出するように配置され、
直列に信号線を結線して、磁気センサの検出回路81に
つながれている。このように結線して1つの検出回路で
磁場を検出することにより、2点の磁場成分の差を直接
検出することができ、2点の位置で支配的な励磁磁場か
らの直接の磁場をキャンセルし、精度良く速度効果によ
る磁場歪みのみを検出することができる。
力信号は、検出回路303に入る。ここで、検出回路3
03の動作を説明する。磁気センサ26a,26bはそ
れぞれ反対向きの磁場成分を検出するように配置され、
直列に信号線を結線して、磁気センサの検出回路81に
つながれている。このように結線して1つの検出回路で
磁場を検出することにより、2点の磁場成分の差を直接
検出することができ、2点の位置で支配的な励磁磁場か
らの直接の磁場をキャンセルし、精度良く速度効果によ
る磁場歪みのみを検出することができる。
【0055】これに対し、1対の磁気センサをそれぞれ
別々に検出回路につないで、一度磁場を検出して電圧信
号とした後に差をとると、2点の位置では励磁磁場から
の直接の磁場が大きく、それに比べ磁場歪みが小さいた
め、検出回路の精度が不十分だと、速度効果による磁場
歪み分を精度良く検出できない。また、ここでは特開平
1−308982号公報に示された過飽和型磁気センサ
を用いた場合の回路を示したが、この代わりに、単に磁
心に巻線を施しただけのピックアップコイルでもよく、
この場合には検出回路81は必要なく、巻線からの信号
を直接差分をとった後、位相検波器に入力すればよい。
別々に検出回路につないで、一度磁場を検出して電圧信
号とした後に差をとると、2点の位置では励磁磁場から
の直接の磁場が大きく、それに比べ磁場歪みが小さいた
め、検出回路の精度が不十分だと、速度効果による磁場
歪み分を精度良く検出できない。また、ここでは特開平
1−308982号公報に示された過飽和型磁気センサ
を用いた場合の回路を示したが、この代わりに、単に磁
心に巻線を施しただけのピックアップコイルでもよく、
この場合には検出回路81は必要なく、巻線からの信号
を直接差分をとった後、位相検波器に入力すればよい。
【0056】また、装置製造上の精度が不十分で、2つ
の磁気センサ位置での励磁磁場の対称性が悪く、単に差
分をとっただけでは励磁磁場をキャンセルできない時に
は、磁気センサの後にブリッジ回路をいれて差分をとっ
てもよい。更に、磁気センサの検出回路81の出力信号
は、励磁周波数を中心周波数に持つバンドパスフィルタ
ー312を通して、不要なノイズ信号を除去し、同期検
波器311(若しくは位相検波器)によって、励磁電流
と同相の成分が検波される(ここでは低周波なので同相
で良い)。この検波後の信号の大きさが、流速に対応し
た磁場歪み信号となる。
の磁気センサ位置での励磁磁場の対称性が悪く、単に差
分をとっただけでは励磁磁場をキャンセルできない時に
は、磁気センサの後にブリッジ回路をいれて差分をとっ
てもよい。更に、磁気センサの検出回路81の出力信号
は、励磁周波数を中心周波数に持つバンドパスフィルタ
ー312を通して、不要なノイズ信号を除去し、同期検
波器311(若しくは位相検波器)によって、励磁電流
と同相の成分が検波される(ここでは低周波なので同相
で良い)。この検波後の信号の大きさが、流速に対応し
た磁場歪み信号となる。
【0057】更に、この磁場歪み信号は、温度ドリフト
補正回路304により温度ドリフト分が除外される。温
度ドリフト補正回路304では、E型の磁場発生装置2
8の両端にとりつけた熱電対315,316の出力の差
分をとり、磁場発生装置の両端の検出巻き線付近の温度
差信号を出し、適当な倍率に設定したアンプ313を通
して、温度ドリフト分を含んだ磁場歪み信号から減算す
る。ここでアンプの倍率、すなわち補正係数は、磁場発
生装置と冷却シャーシを含んだ全体の装置について、オ
フラインにて加熱テストを行って決定する。その後、温
度ドリフトを除外した磁場歪み信号は、渦流距離計56
からの対象面との距離信号と共に、リフトオフ補正回路
97によりリフトオフ補正される。リフトオフ補正回路
97の中で、渦流距離計の出力信号は、距離計の駆動・
検出回路85により距離信号に変換された後、指数特性
アンプ86を通して、温度ドリフトを除外した磁場歪み
信号と除算器87により掛け合わされ、利得が可変のリ
ニアアンプ88を通して、最終的な速度出力信号とな
る。ここで指数特性アンプは、例えば、折れ線回路によ
り組み立てることができる。また上述のように、指数関
数の係数は対象面との距離−速度感度曲線をあらかじめ
計測して求めておき、また、リニアアンプ88のゲイン
は、他の方法で計測した速度信号を用いてあらかじめ調
整しておくようにする。
補正回路304により温度ドリフト分が除外される。温
度ドリフト補正回路304では、E型の磁場発生装置2
8の両端にとりつけた熱電対315,316の出力の差
分をとり、磁場発生装置の両端の検出巻き線付近の温度
差信号を出し、適当な倍率に設定したアンプ313を通
して、温度ドリフト分を含んだ磁場歪み信号から減算す
る。ここでアンプの倍率、すなわち補正係数は、磁場発
生装置と冷却シャーシを含んだ全体の装置について、オ
フラインにて加熱テストを行って決定する。その後、温
度ドリフトを除外した磁場歪み信号は、渦流距離計56
からの対象面との距離信号と共に、リフトオフ補正回路
97によりリフトオフ補正される。リフトオフ補正回路
97の中で、渦流距離計の出力信号は、距離計の駆動・
検出回路85により距離信号に変換された後、指数特性
アンプ86を通して、温度ドリフトを除外した磁場歪み
信号と除算器87により掛け合わされ、利得が可変のリ
ニアアンプ88を通して、最終的な速度出力信号とな
る。ここで指数特性アンプは、例えば、折れ線回路によ
り組み立てることができる。また上述のように、指数関
数の係数は対象面との距離−速度感度曲線をあらかじめ
計測して求めておき、また、リニアアンプ88のゲイン
は、他の方法で計測した速度信号を用いてあらかじめ調
整しておくようにする。
【0058】次に、この実施例の測定結果例を図17、
図18、図19、図20及び図21により説明する。図
17はこの実施例の速度測定装置により低融点合金金属
の流速を測定した出力例を示す図である。図17の
(a)は測定対象の速度を他の方法により検出した値で
あり、図17の(b)はこの実施例の速度測定装置によ
り検出した速度信号である。これは温度ドリフト補正、
リフトオフ補正前の生の速度効果による磁場歪み信号で
ある。図17の(b)に示すように室温の環境下で、対
象面との距離が大きく変化しなければ、特に何の補正も
なく測定対象の速度に追従した信号が得ることができ
る。
図18、図19、図20及び図21により説明する。図
17はこの実施例の速度測定装置により低融点合金金属
の流速を測定した出力例を示す図である。図17の
(a)は測定対象の速度を他の方法により検出した値で
あり、図17の(b)はこの実施例の速度測定装置によ
り検出した速度信号である。これは温度ドリフト補正、
リフトオフ補正前の生の速度効果による磁場歪み信号で
ある。図17の(b)に示すように室温の環境下で、対
象面との距離が大きく変化しなければ、特に何の補正も
なく測定対象の速度に追従した信号が得ることができ
る。
【0059】図18に空冷シャーシの構造の違いによ
る、磁場発生装置の温度変化の比較を示す。図18
(a),(b),(c)は先の図9の空冷シャーシによ
る結果、図18(d),(e)は図11(a)のように
単純にシャーシ両側面から空気を吹き込むのみのタイプ
による結果である。ここは、空冷シャーシの底面から熱
を加え装置全体の温度を上昇させている。なお、図18
(a),(b),(c)ではセンサヘッドは内箱底から
離れており、図18(d),(e)では接している。ま
た図18(a),(b),(c)は2重の空冷ボック
ス、図18(d),(e)は1重の空冷ボックスによる
結果である。なお、図18(a)は空冷シャーシの外箱
外壁面の温度、図18(b)は空冷シャーシの内箱外壁
面の温度、図18(c)は磁場発生装置の温度で、40
2は中心脚の温度、403は磁場発生装置の片側端の脚
の温度である。また、図18(d)は空冷シャーシの外
壁面の温度、図18(e)は磁場発生装置の温度で、4
04は中心脚の温度、405は磁場発生装置の片側端の
脚の温度である。
る、磁場発生装置の温度変化の比較を示す。図18
(a),(b),(c)は先の図9の空冷シャーシによ
る結果、図18(d),(e)は図11(a)のように
単純にシャーシ両側面から空気を吹き込むのみのタイプ
による結果である。ここは、空冷シャーシの底面から熱
を加え装置全体の温度を上昇させている。なお、図18
(a),(b),(c)ではセンサヘッドは内箱底から
離れており、図18(d),(e)では接している。ま
た図18(a),(b),(c)は2重の空冷ボック
ス、図18(d),(e)は1重の空冷ボックスによる
結果である。なお、図18(a)は空冷シャーシの外箱
外壁面の温度、図18(b)は空冷シャーシの内箱外壁
面の温度、図18(c)は磁場発生装置の温度で、40
2は中心脚の温度、403は磁場発生装置の片側端の脚
の温度である。また、図18(d)は空冷シャーシの外
壁面の温度、図18(e)は磁場発生装置の温度で、4
04は中心脚の温度、405は磁場発生装置の片側端の
脚の温度である。
【0060】ここで図18(a),(b),(c)で内
箱に吹き込む冷却空気流量と、図18(d),(e)で
シャーシ内に吹き込む冷却空気流量とは、同じにしてい
る。図18(b)から分かるように、冷却シャーシの底
面及び側壁を二重とし、その二重の壁の間に冷却空気を
流し込むような構造にすることによって、内箱の壁の温
度上昇を抑えられ、シャーシ内のセンサヘッドへ伝わる
熱量を減らすことができる。
箱に吹き込む冷却空気流量と、図18(d),(e)で
シャーシ内に吹き込む冷却空気流量とは、同じにしてい
る。図18(b)から分かるように、冷却シャーシの底
面及び側壁を二重とし、その二重の壁の間に冷却空気を
流し込むような構造にすることによって、内箱の壁の温
度上昇を抑えられ、シャーシ内のセンサヘッドへ伝わる
熱量を減らすことができる。
【0061】また図18(e)から分かるように、冷却
空気をセンサヘッドに直接当てた場合、空気を当てたE
型磁心の両端の温度は、温度上昇の傾きが抑えられ、温
度が変化している間、当たっていない中心の温度より低
くなる。それに対し、冷却用の空気をセンサヘッドに直
接あてずに、シャーシ内を対流させることで、図18
(c)のようにE型磁心の両端の温度と、中心の脚の温
度上昇の傾きは近くなる。よって温度が変化している間
の温度差も小さくなり、センサヘッドの温度をより均一
に保てることが分かる。
空気をセンサヘッドに直接当てた場合、空気を当てたE
型磁心の両端の温度は、温度上昇の傾きが抑えられ、温
度が変化している間、当たっていない中心の温度より低
くなる。それに対し、冷却用の空気をセンサヘッドに直
接あてずに、シャーシ内を対流させることで、図18
(c)のようにE型磁心の両端の温度と、中心の脚の温
度上昇の傾きは近くなる。よって温度が変化している間
の温度差も小さくなり、センサヘッドの温度をより均一
に保てることが分かる。
【0062】次に冷却空気の温度が変化したときの、流
速測定装置の出力信号の様子を図19(a),(b)に
示す。ここでは流速測定装置の下には何もなく、単に冷
却空気の温度が変化した際の、信号の変化のみを表して
いる。図19(a)が冷却空気の温度、(b)が流速測
定装置の温度ドリフト補正前の出力信号である。このよ
うに冷却空気の温度変化により、流速信号が大きく変化
することがわかる。これに対し、図19(c),(d)
は冷却空気の温度制御を施した後の出力信号である。こ
こでも、図19(c)が冷却空気の温度、(d)が流速
測定装置の温度ドリフト補正前の出力信号である。この
ように冷却空気の温度を一定に保てば、流速信号は安定
することがわかる。
速測定装置の出力信号の様子を図19(a),(b)に
示す。ここでは流速測定装置の下には何もなく、単に冷
却空気の温度が変化した際の、信号の変化のみを表して
いる。図19(a)が冷却空気の温度、(b)が流速測
定装置の温度ドリフト補正前の出力信号である。このよ
うに冷却空気の温度変化により、流速信号が大きく変化
することがわかる。これに対し、図19(c),(d)
は冷却空気の温度制御を施した後の出力信号である。こ
こでも、図19(c)が冷却空気の温度、(d)が流速
測定装置の温度ドリフト補正前の出力信号である。この
ように冷却空気の温度を一定に保てば、流速信号は安定
することがわかる。
【0063】次に高温の環境下での測定結果例を示す。
図20は高温の溶鋼の流速を、本測定装置により計測し
た例である。ここでは本測定装置の下に溶鋼を流すた
め、装置下からの熱放射を受けて周囲温度が大きく変化
する。図20(a)が測定対象の流速をその流れた重量
と流れの断面積とから算出した値である。また、図20
(b)が本流速測定装置により検出した温度ドリフト補
正前の磁場歪み信号である。図20(c)は磁場発生装
置の両端の2つの脚の温度で、図20(d)は2つの脚
の温度差である。図20(e)は温度ドリフト補正後の
流速測定信号である。このように先に述べた温度ドリフ
ト補正方法により、周囲の温度変化による温度ドリフト
の影響を低減し、溶鋼のような高温の液体金属に対し、
環境の温度変化の元でも安定して流速を計測できること
が分かる。
図20は高温の溶鋼の流速を、本測定装置により計測し
た例である。ここでは本測定装置の下に溶鋼を流すた
め、装置下からの熱放射を受けて周囲温度が大きく変化
する。図20(a)が測定対象の流速をその流れた重量
と流れの断面積とから算出した値である。また、図20
(b)が本流速測定装置により検出した温度ドリフト補
正前の磁場歪み信号である。図20(c)は磁場発生装
置の両端の2つの脚の温度で、図20(d)は2つの脚
の温度差である。図20(e)は温度ドリフト補正後の
流速測定信号である。このように先に述べた温度ドリフ
ト補正方法により、周囲の温度変化による温度ドリフト
の影響を低減し、溶鋼のような高温の液体金属に対し、
環境の温度変化の元でも安定して流速を計測できること
が分かる。
【0064】さらに図21では冷却空気の温度設定値を
60℃に設定した場合の同様の測定結果を示す。ここ
で、図21(a)は測定対象の流速、図21(b)は磁
場発生装置の両端の2つの脚の温度、図21(c)が本
流速測定装置により検出した温度ドリフト補正前の磁場
歪み信号である。このように当初から冷却シャーシ内の
温度を高く設定することによって、センサヘッドの温度
が不均一となるのを抑えることができ、補正をしなくと
も、温度ドリフトも大きく減少することが分かる。
60℃に設定した場合の同様の測定結果を示す。ここ
で、図21(a)は測定対象の流速、図21(b)は磁
場発生装置の両端の2つの脚の温度、図21(c)が本
流速測定装置により検出した温度ドリフト補正前の磁場
歪み信号である。このように当初から冷却シャーシ内の
温度を高く設定することによって、センサヘッドの温度
が不均一となるのを抑えることができ、補正をしなくと
も、温度ドリフトも大きく減少することが分かる。
【0065】次に、対象面との距離が変動する場合につ
いて説明する。図22は対象面との距離が変動する場合
の測定結果例を示す図である。図22の(a)は渦流距
離計により計測した距離信号、図22の(b)はリフト
オフ補正前の速度計の出力信号である。図23の(b)
の信号を図23の(a)の信号により図20の補正回路
97で補正した結果が図23の(c)に示す信号であ
る。このようなリフトオフ補正方式により対象面との距
離が変化しても、安定して速度を計測することができ
る。
いて説明する。図22は対象面との距離が変動する場合
の測定結果例を示す図である。図22の(a)は渦流距
離計により計測した距離信号、図22の(b)はリフト
オフ補正前の速度計の出力信号である。図23の(b)
の信号を図23の(a)の信号により図20の補正回路
97で補正した結果が図23の(c)に示す信号であ
る。このようなリフトオフ補正方式により対象面との距
離が変化しても、安定して速度を計測することができ
る。
【0066】図23は本実施例の流速測定装置を連続鋳
造ラインに適用した第1の例を示す。タンディッシュ1
02の下面より空却ボックス(図示せず)に入れた本実
施例のセンサヘッド200を吊り下げ、湯面上に配置す
る。これにより鋳型104内の溶鋼の流速105を監視
し、流速を制御して流れを安定化させ、連続鋳造中の表
面流の変動による品質欠陥の発生を未然に防ぐことがで
きる。また、このセンサヘッドを2つ、長辺方向に、ノ
ズルを中心として対称の位置に配置すれば、表面流れの
左右非対称性を監視できる。
造ラインに適用した第1の例を示す。タンディッシュ1
02の下面より空却ボックス(図示せず)に入れた本実
施例のセンサヘッド200を吊り下げ、湯面上に配置す
る。これにより鋳型104内の溶鋼の流速105を監視
し、流速を制御して流れを安定化させ、連続鋳造中の表
面流の変動による品質欠陥の発生を未然に防ぐことがで
きる。また、このセンサヘッドを2つ、長辺方向に、ノ
ズルを中心として対称の位置に配置すれば、表面流れの
左右非対称性を監視できる。
【0067】また、図24は、本実施例の流速測定装置
を連続鋳造ラインに適用した第2の例である。ここで
は、溶鋼に対し水冷鋳型206を挟んで、長辺側215
のモールド中に、湯面直下の高さ付近で、ノズル213
と鋳型短辺214との間に本実施例のセンサヘッド20
0を設置する。センサヘッド200の向きは、図24の
ように2つの検出巻線(図示せず)が湯面に対し平行に
並ぶようにする。このように配置すれば、モールド表面
の流速209を測定できる。また、図24のようにセン
サヘッド200を2つ、長辺215方向にノズルを中心
として左右対称の位置に配置すれば、表面流れの左右非
対称性を監視できる。この他にも、センサを設置する位
置や、向きを変えれば、表面流速のみでなく、モールド
中の様々な流速を、測定することができる。
を連続鋳造ラインに適用した第2の例である。ここで
は、溶鋼に対し水冷鋳型206を挟んで、長辺側215
のモールド中に、湯面直下の高さ付近で、ノズル213
と鋳型短辺214との間に本実施例のセンサヘッド20
0を設置する。センサヘッド200の向きは、図24の
ように2つの検出巻線(図示せず)が湯面に対し平行に
並ぶようにする。このように配置すれば、モールド表面
の流速209を測定できる。また、図24のようにセン
サヘッド200を2つ、長辺215方向にノズルを中心
として左右対称の位置に配置すれば、表面流れの左右非
対称性を監視できる。この他にも、センサを設置する位
置や、向きを変えれば、表面流速のみでなく、モールド
中の様々な流速を、測定することができる。
【0068】例えば、図25に示されるように、センサ
ヘッド200を、ノズル213の吐出口近辺の高さで、
ノズルと鋳型短辺214との間に、2つの検出巻線がノ
ズル213からの吐出流と平行に並ぶように設置すれば
(ノズルの吐出口の角度から推定できる)、ノズル21
3からの吐出流速212を計測できる。更に、ノズル2
13を挟んで左右対称に、センサヘッド200を2つ配
置すれば、ノズル吐出流の左右の不均衡を監視でき、溶
鋼表面で左右の流速バランスを推定できる。
ヘッド200を、ノズル213の吐出口近辺の高さで、
ノズルと鋳型短辺214との間に、2つの検出巻線がノ
ズル213からの吐出流と平行に並ぶように設置すれば
(ノズルの吐出口の角度から推定できる)、ノズル21
3からの吐出流速212を計測できる。更に、ノズル2
13を挟んで左右対称に、センサヘッド200を2つ配
置すれば、ノズル吐出流の左右の不均衡を監視でき、溶
鋼表面で左右の流速バランスを推定できる。
【0069】また、図26に示されるように、センサヘ
ッド200を鋳型206内の下側の位置で、ノズル21
3と鋳型短辺214との間に、2つの検出巻線がノズル
213から吐出し下降する流れと平行に並ぶように設置
すれば、下降流211を計測することもできる。下降流
が強すぎれば、溶鋼中に含まれる介在物が浮上できず
に、溶鋼層のより深い位置まで運ばれ、そのまま鋳片に
補足されて、成品欠陥となってしまう。そこでこの下降
流が監視できれば、欠陥の発生を予測でき、防止措置を
講じることができる。
ッド200を鋳型206内の下側の位置で、ノズル21
3と鋳型短辺214との間に、2つの検出巻線がノズル
213から吐出し下降する流れと平行に並ぶように設置
すれば、下降流211を計測することもできる。下降流
が強すぎれば、溶鋼中に含まれる介在物が浮上できず
に、溶鋼層のより深い位置まで運ばれ、そのまま鋳片に
補足されて、成品欠陥となってしまう。そこでこの下降
流が監視できれば、欠陥の発生を予測でき、防止措置を
講じることができる。
【0070】このようにモールド中にセンサヘッド20
0を設置すれば、モールドは水冷されているので、セン
サヘッド200を特に空冷シャーシに入れて、冷却する
必要がなくなる。但し、この場合には、厚さ50mm程
度の銅製の鋳型を挟んで励磁するので、励磁周波数を低
くとる必要がある。
0を設置すれば、モールドは水冷されているので、セン
サヘッド200を特に空冷シャーシに入れて、冷却する
必要がなくなる。但し、この場合には、厚さ50mm程
度の銅製の鋳型を挟んで励磁するので、励磁周波数を低
くとる必要がある。
【0071】また、図27は本実施例の流速測定装置を
連続鋳造ラインに適用した第3の例である。ここでは、
長辺側のモールドの直下にセンサヘッド200を設置す
る。センサヘッド200の向きは、図27に示されるよ
うに、2つの検出巻線が鋳片の引き抜き方向と平行に並
ぶようにする。このように設置すれば、溶鋼の下降流2
11の流速の計測が可能となる。先に述べた第2の例で
も、下降流は計測できるが、先の場合は銅製鋳型を挟ん
でいるので、磁場を励磁するには、周波数をかなり低く
とらねばならず、検出巻線の起電力が低くなってしま
う。この例のように配置すれば、センサヘッド200と
溶鋼流との間には、凝固シェルがあるのみで、一般に溶
鋼の連続鋳造の場合には、凝固シェルの導電率は銅の1
/80とかなり小さく、また、厚みは30〜40mm程
度と銅製鋳型より薄いため、周波数は第2の例より高く
てもかまわず、検出巻線の起電力が比較的高くでき検出
精度が良くなる。なおこの場合は、センサヘッド200
と溶鋼流との間のシェルも、下方向に引き抜かれ、速度
を持っており、センサヘッド200の出力はこの速度と
溶鋼下降流の和を検出する。しかし、シェルの速度は数
m/minと非常に遅いため、下降流流速に大きな影響
はない。
連続鋳造ラインに適用した第3の例である。ここでは、
長辺側のモールドの直下にセンサヘッド200を設置す
る。センサヘッド200の向きは、図27に示されるよ
うに、2つの検出巻線が鋳片の引き抜き方向と平行に並
ぶようにする。このように設置すれば、溶鋼の下降流2
11の流速の計測が可能となる。先に述べた第2の例で
も、下降流は計測できるが、先の場合は銅製鋳型を挟ん
でいるので、磁場を励磁するには、周波数をかなり低く
とらねばならず、検出巻線の起電力が低くなってしま
う。この例のように配置すれば、センサヘッド200と
溶鋼流との間には、凝固シェルがあるのみで、一般に溶
鋼の連続鋳造の場合には、凝固シェルの導電率は銅の1
/80とかなり小さく、また、厚みは30〜40mm程
度と銅製鋳型より薄いため、周波数は第2の例より高く
てもかまわず、検出巻線の起電力が比較的高くでき検出
精度が良くなる。なおこの場合は、センサヘッド200
と溶鋼流との間のシェルも、下方向に引き抜かれ、速度
を持っており、センサヘッド200の出力はこの速度と
溶鋼下降流の和を検出する。しかし、シェルの速度は数
m/minと非常に遅いため、下降流流速に大きな影響
はない。
【0072】実施例2.図31はこの実施例の速度測定
装置の測定回路の構成を示したブロック図である。本実
施例においても実施例1と同様に、図16の様に渦流距
離計56、図9の様に空冷ボックス49を用いる。ここ
で速度測定装置としては、実施例1と同様に、図28に
示すような速度測定の基本となる磁場発生装置28及び
磁気センサ26a,26b、図16に示すような測定対
象面との距離が変化する場合のリフトオフ補正に用いる
渦流距離計56、図9に示すような高温環境下で計測す
る際の空冷ボックス49から構成されており、磁場発生
装置28と測定対象面29との間に、シールド板30が
設けられている。
装置の測定回路の構成を示したブロック図である。本実
施例においても実施例1と同様に、図16の様に渦流距
離計56、図9の様に空冷ボックス49を用いる。ここ
で速度測定装置としては、実施例1と同様に、図28に
示すような速度測定の基本となる磁場発生装置28及び
磁気センサ26a,26b、図16に示すような測定対
象面との距離が変化する場合のリフトオフ補正に用いる
渦流距離計56、図9に示すような高温環境下で計測す
る際の空冷ボックス49から構成されており、磁場発生
装置28と測定対象面29との間に、シールド板30が
設けられている。
【0073】この実施例の磁場発生装置28も磁性材を
用いた磁心型励磁コイルを有し、図1に示すように磁性
材からなるE型の磁心25と、巻線27a,27b,2
7cから構成されている。ここで、磁心としては通常の
環境下で速度を測定する際には、ある程度大きな磁場を
励磁できるものなら何でも良く、例えば3%珪素鋼板を
積層したものを用いることができる。しかし、高温の測
定環境下では、温度変化による磁心の熱変形を抑えるた
め、積層した磁心を用いるよりも、例えばフェライトコ
アのように一体型のコアを用いた方が良い。
用いた磁心型励磁コイルを有し、図1に示すように磁性
材からなるE型の磁心25と、巻線27a,27b,2
7cから構成されている。ここで、磁心としては通常の
環境下で速度を測定する際には、ある程度大きな磁場を
励磁できるものなら何でも良く、例えば3%珪素鋼板を
積層したものを用いることができる。しかし、高温の測
定環境下では、温度変化による磁心の熱変形を抑えるた
め、積層した磁心を用いるよりも、例えばフェライトコ
アのように一体型のコアを用いた方が良い。
【0074】また、磁気センサとしては、図28に示す
ように、磁場発生装置28の両端の磁極25a,25b
の内側に、磁心を用いた2つの磁気センサ26a,26
bを、導体面と垂直な方向の磁場の成分を検出するよう
に配置している。ここで、磁気センサは、温度ドリフト
を抑えるために磁場発生装置の両端の磁極に固定する。
また、ここでは磁気センサとしては、特開平1−308
982号公報に示したような磁心を応用した磁気測定装
置を用い、シールド板30としては、ここでは銅板を5
mm分積層したものを用いた。なお、シールド板30は
導電性で非磁性のシールド板であればどのような材質の
ものであってもよい。
ように、磁場発生装置28の両端の磁極25a,25b
の内側に、磁心を用いた2つの磁気センサ26a,26
bを、導体面と垂直な方向の磁場の成分を検出するよう
に配置している。ここで、磁気センサは、温度ドリフト
を抑えるために磁場発生装置の両端の磁極に固定する。
また、ここでは磁気センサとしては、特開平1−308
982号公報に示したような磁心を応用した磁気測定装
置を用い、シールド板30としては、ここでは銅板を5
mm分積層したものを用いた。なお、シールド板30は
導電性で非磁性のシールド板であればどのような材質の
ものであってもよい。
【0075】更に、リフトオフ補正用として、図16に
示すように渦流距離計56を磁場発生装置28の中心の
磁極25cの前面に配置する。ここでは渦流距離計56
として、特公昭62−30562号公報に示したような
差動帰還型渦流距離計を用いた。また、高温の環境下で
速度を測定する際には、磁場発生装置、磁気センサ、渦
流計測計を図9に示すような空冷ボックス49中に配置
し、センサヘッド200を均等に冷却する。
示すように渦流距離計56を磁場発生装置28の中心の
磁極25cの前面に配置する。ここでは渦流距離計56
として、特公昭62−30562号公報に示したような
差動帰還型渦流距離計を用いた。また、高温の環境下で
速度を測定する際には、磁場発生装置、磁気センサ、渦
流計測計を図9に示すような空冷ボックス49中に配置
し、センサヘッド200を均等に冷却する。
【0076】また、測定回路は図31に示すように、励
磁回路94、検出回路96、温度ドリフト補正回路95
及びリフトオフ補正回路97から構成されている。次に
この実施例の測定回路の動作について説明する。まず、
励磁回路94は、磁場発生装置28に電流を流し、測定
対象に磁場を励磁するものであり、これは1〜1000
Hzの低周波f1 の発振器77と1〜1000Hzの範
囲で低周波f1 より高い高周波f2 の発振器78、加算
器79、定電流アンプ80から構成されている。2つの
周波数を用いているのは後述する温度ドリフト補正のた
めである。励磁回路94の動作は、まず、発振器77,
78により2つの周波数の正弦波を発生させ、加算器7
9により2つの波形を重畳させ、定電流アンプ80を介
して励磁コイルに送る。なお、励磁コイル27a,27
b,27cには、それぞれ隣り合う励磁同士が180°
の位相差を持ち、各瞬間の時間には隣あう磁極同士が反
対向きとなるように、励磁電流が流れるようになってい
る。
磁回路94、検出回路96、温度ドリフト補正回路95
及びリフトオフ補正回路97から構成されている。次に
この実施例の測定回路の動作について説明する。まず、
励磁回路94は、磁場発生装置28に電流を流し、測定
対象に磁場を励磁するものであり、これは1〜1000
Hzの低周波f1 の発振器77と1〜1000Hzの範
囲で低周波f1 より高い高周波f2 の発振器78、加算
器79、定電流アンプ80から構成されている。2つの
周波数を用いているのは後述する温度ドリフト補正のた
めである。励磁回路94の動作は、まず、発振器77,
78により2つの周波数の正弦波を発生させ、加算器7
9により2つの波形を重畳させ、定電流アンプ80を介
して励磁コイルに送る。なお、励磁コイル27a,27
b,27cには、それぞれ隣り合う励磁同士が180°
の位相差を持ち、各瞬間の時間には隣あう磁極同士が反
対向きとなるように、励磁電流が流れるようになってい
る。
【0077】また、磁気センサ26a,26bからの出
力信号は、検出回路96に入る。ここで、検出回路96
の動作を説明する。磁気センサ26a,26bはそれぞ
れ反対向きの磁場成分を検出するように配置され、直列
に信号線を結線して、磁気センサの検出回路81につな
がれている。このように結線して1つの検出回路で磁場
を検出することにより、2点の磁場成分の差を直接検出
することができ、2点の位置で支配的な励磁磁場からの
直接の磁場をキャンセルし、精度良く速度効果による磁
場歪みのみを検出することができる。更に、磁気センサ
の検出回路81の出力信号は、2つに分けられ、まず励
磁周波数の低周波のf1 、高周波のf2 それぞれに対応
した中心周波数のバンドパスフィルター75,76に通
した後、2つの同期検波器83,84(又は位相検波
器)によって、それぞれ低周波のf1 、高周波のf2 に
対応した励磁電流と特定の位相の成分を検波する。そし
て、この検波後の信号の大きさが、それぞれの周波数に
おける速度に対応した磁場歪み信号となる。
力信号は、検出回路96に入る。ここで、検出回路96
の動作を説明する。磁気センサ26a,26bはそれぞ
れ反対向きの磁場成分を検出するように配置され、直列
に信号線を結線して、磁気センサの検出回路81につな
がれている。このように結線して1つの検出回路で磁場
を検出することにより、2点の磁場成分の差を直接検出
することができ、2点の位置で支配的な励磁磁場からの
直接の磁場をキャンセルし、精度良く速度効果による磁
場歪みのみを検出することができる。更に、磁気センサ
の検出回路81の出力信号は、2つに分けられ、まず励
磁周波数の低周波のf1 、高周波のf2 それぞれに対応
した中心周波数のバンドパスフィルター75,76に通
した後、2つの同期検波器83,84(又は位相検波
器)によって、それぞれ低周波のf1 、高周波のf2 に
対応した励磁電流と特定の位相の成分を検波する。そし
て、この検波後の信号の大きさが、それぞれの周波数に
おける速度に対応した磁場歪み信号となる。
【0078】更に、その磁場歪み信号は、温度ドリフト
補正回路95において、検波した2つの周波数成分同士
の差を取り、温度ドリフトが除外される。その後、温度
ドリフトを除外した磁場歪み信号は、渦流距離計56か
らの対象面との距離信号と共に、リフトオフ補正回路9
7によりリフトオフ補正される。リフトオフ補正回路9
7の中で、渦流距離計の出力信号は、距離計の駆動・検
出回路85により距離信号に変換された後、指数特性ア
ンプ86を通して、温度ドリフトを除外した磁場歪み信
号と除算器87により掛け合わされ、利得が可変のリニ
アアンプ88を通して、最終的な速度出力信号となる。
補正回路95において、検波した2つの周波数成分同士
の差を取り、温度ドリフトが除外される。その後、温度
ドリフトを除外した磁場歪み信号は、渦流距離計56か
らの対象面との距離信号と共に、リフトオフ補正回路9
7によりリフトオフ補正される。リフトオフ補正回路9
7の中で、渦流距離計の出力信号は、距離計の駆動・検
出回路85により距離信号に変換された後、指数特性ア
ンプ86を通して、温度ドリフトを除外した磁場歪み信
号と除算器87により掛け合わされ、利得が可変のリニ
アアンプ88を通して、最終的な速度出力信号となる。
【0079】次に、この実施例の測定結果例を図32に
より説明する。図32はこの実施例の速度測定装置によ
り高温の溶鋼の流速を計測した測定結果を示す図であ
る。ここでは、測定装置の下に溶鋼を流すため、装置下
からの熱放射を受けて装置温度が大きく変化し、温度ド
リフトが生じる。
より説明する。図32はこの実施例の速度測定装置によ
り高温の溶鋼の流速を計測した測定結果を示す図であ
る。ここでは、測定装置の下に溶鋼を流すため、装置下
からの熱放射を受けて装置温度が大きく変化し、温度ド
リフトが生じる。
【0080】図32の(a)は測定対象の流速をその流
れた重量と流れの断面積とから算出した値である。ま
た、図32の(b)は磁場発生装置の両端の磁極の温度
を熱電対により測定した結果(100,101)、図3
2の(c)は速度測定装置により検出した低周波に対す
る温度ドリフト補正前の磁場歪み信号、図32の(d)
は高周波に対する磁場歪み信号である。図32に示すよ
うに、磁場発生装置全体を空冷ボックスにより均等に冷
却し、磁気センサを磁場発生装置の鉄心に固定しても、
まだ鉄心の温度変化による温度ドリフトが残っており、
また、低周波に対する温度ドリフトと、高周波に対する
温度ドリフトとは等しく、低周波に対する速度信号は、
高周波に対する速度信号よりも大きいことがわかる。そ
こで、高周波の信号から低周波の信号を引いて温度ドリ
フトを補正すると、図32の(e)に示すような信号が
得られる。このような温度ドリフト補正方式により、温
度ドリフトを除外し、溶鋼のような高温の液体金属に対
し、環境の温度変化のもとでも安定して流速を計測する
ことができる。
れた重量と流れの断面積とから算出した値である。ま
た、図32の(b)は磁場発生装置の両端の磁極の温度
を熱電対により測定した結果(100,101)、図3
2の(c)は速度測定装置により検出した低周波に対す
る温度ドリフト補正前の磁場歪み信号、図32の(d)
は高周波に対する磁場歪み信号である。図32に示すよ
うに、磁場発生装置全体を空冷ボックスにより均等に冷
却し、磁気センサを磁場発生装置の鉄心に固定しても、
まだ鉄心の温度変化による温度ドリフトが残っており、
また、低周波に対する温度ドリフトと、高周波に対する
温度ドリフトとは等しく、低周波に対する速度信号は、
高周波に対する速度信号よりも大きいことがわかる。そ
こで、高周波の信号から低周波の信号を引いて温度ドリ
フトを補正すると、図32の(e)に示すような信号が
得られる。このような温度ドリフト補正方式により、温
度ドリフトを除外し、溶鋼のような高温の液体金属に対
し、環境の温度変化のもとでも安定して流速を計測する
ことができる。
【0081】実施例3.図33は本発明の他の実施例に
係る速度測定装置のセンサヘッドの外観を示す正面図、
図34はこの実施例の速度測定装置の測定回路の構成を
示したブロック図であり、この実施例は空心型励磁コイ
ルと空心型検出コイルを用いたものである。なお、この
実施例の速度測定装置は主に、電磁撹拌装置のような大
きな磁場を発生させる装置をもった連続鋳造設備の溶鋼
流速を計測する場合などのように、大きな外乱磁場の元
で速度を計測する目的のために使用されるものである。
係る速度測定装置のセンサヘッドの外観を示す正面図、
図34はこの実施例の速度測定装置の測定回路の構成を
示したブロック図であり、この実施例は空心型励磁コイ
ルと空心型検出コイルを用いたものである。なお、この
実施例の速度測定装置は主に、電磁撹拌装置のような大
きな磁場を発生させる装置をもった連続鋳造設備の溶鋼
流速を計測する場合などのように、大きな外乱磁場の元
で速度を計測する目的のために使用されるものである。
【0082】ここで図33に示すような速度測定の基本
となるセンサヘッド200は、磁場発生装置110及び
磁気センサ111a,111b、測定対象面との距離が
変化する場合のリフトオフ補正に用いる渦流距離計(図
示せず)、高温環境下で計測する際の空冷ボックス(図
9)から構成され、実施例2と同様に磁場発生装置11
0と測定対象面29との間に、シールド板(図28参
照)が設けられている。磁場発生装置110は巻線のみ
からなる空心型励磁コイルで、図33に示すようにE型
のセラミックス製のボビン112の3つの脚にそれぞれ
巻線27a,27b,27cを備えたものである。ま
た、高温測定環境下では、熱膨張により巻線間の相対位
置がずれないように、接着剤により巻き線を固定する必
要もある。
となるセンサヘッド200は、磁場発生装置110及び
磁気センサ111a,111b、測定対象面との距離が
変化する場合のリフトオフ補正に用いる渦流距離計(図
示せず)、高温環境下で計測する際の空冷ボックス(図
9)から構成され、実施例2と同様に磁場発生装置11
0と測定対象面29との間に、シールド板(図28参
照)が設けられている。磁場発生装置110は巻線のみ
からなる空心型励磁コイルで、図33に示すようにE型
のセラミックス製のボビン112の3つの脚にそれぞれ
巻線27a,27b,27cを備えたものである。ま
た、高温測定環境下では、熱膨張により巻線間の相対位
置がずれないように、接着剤により巻き線を固定する必
要もある。
【0083】また、磁気センサは巻線のみからなる空心
検出コイルで、図33に示すように磁場発生装置の両端
の脚114a,114bの内側に、セラミックス製のボ
ビン115a,115bに巻線116a,116bを備
えたものを、導体面と垂直な方向の磁場の成分を検出す
るように配置する。ここで、磁気センサ111a,11
1bのボビン115a,115bは、温度ドリフトを抑
えるために磁場発生装置110のボビン112の両側に
接着するか、磁場発生装置110のボビン112と一体
として加工する。更に、リフトオフ補正用として、実施
例1と同様に渦流距離計を磁場発生装置110の中心の
磁極の前面に配置するようになっている。また、高温の
環境下で速度を測定する際には、実施例2と同様に磁場
発生装置、磁気センサ及び渦流距離計からなるセンサヘ
ッドを図9に示すような空冷ボックス49中に配置し、
磁場発生装置の両端を均等に冷却し、温度ドリフトを小
さく抑えるようになっている。
検出コイルで、図33に示すように磁場発生装置の両端
の脚114a,114bの内側に、セラミックス製のボ
ビン115a,115bに巻線116a,116bを備
えたものを、導体面と垂直な方向の磁場の成分を検出す
るように配置する。ここで、磁気センサ111a,11
1bのボビン115a,115bは、温度ドリフトを抑
えるために磁場発生装置110のボビン112の両側に
接着するか、磁場発生装置110のボビン112と一体
として加工する。更に、リフトオフ補正用として、実施
例1と同様に渦流距離計を磁場発生装置110の中心の
磁極の前面に配置するようになっている。また、高温の
環境下で速度を測定する際には、実施例2と同様に磁場
発生装置、磁気センサ及び渦流距離計からなるセンサヘ
ッドを図9に示すような空冷ボックス49中に配置し、
磁場発生装置の両端を均等に冷却し、温度ドリフトを小
さく抑えるようになっている。
【0084】また、この実施例の測定回路は図34に示
すように、励磁回路118、温度ドリフト補正回路11
9、検出回路120、及びリフトオフ補正回路121か
ら構成されている。次にこの実施例の測定回路の動作に
ついて説明する。まず、励磁回路118は、磁場発生装
置110に電流を流し、測定対象に磁場を励磁するもの
であり、これは1〜1000Hzの低周波f1 の発振器
123と1〜1000Hzの範囲で低周波f1 より高い
高周波f2 の発振器124、加算器125、定電流アン
プ126から構成されている。2つの周波数を用いるの
は後述する温度ドリフト補正のためである。
すように、励磁回路118、温度ドリフト補正回路11
9、検出回路120、及びリフトオフ補正回路121か
ら構成されている。次にこの実施例の測定回路の動作に
ついて説明する。まず、励磁回路118は、磁場発生装
置110に電流を流し、測定対象に磁場を励磁するもの
であり、これは1〜1000Hzの低周波f1 の発振器
123と1〜1000Hzの範囲で低周波f1 より高い
高周波f2 の発振器124、加算器125、定電流アン
プ126から構成されている。2つの周波数を用いるの
は後述する温度ドリフト補正のためである。
【0085】また、ここで励磁周波数はいずれも、外乱
磁場の大きな周波数帯から充分に離れた値に設定する必
要がある。例えば、電磁撹拌の場合、その周波数は1〜
2Hz程度の非常に低い周波数であるので、励磁周波数
を数十Hz以上とすればその周波数では大きな外乱磁場
は存在しない。発振器123,124により2つの周波
数の正弦波を発生させ、加算器125により重畳させ、
定電流アンプ126を介して励磁コイルに送る。なお、
励磁コイル27a,27b,27cに、それぞれ隣り合
う磁極同士が180°の位相差をもち、各瞬間の時間に
は隣合う磁極同士が反対向きとなるように、励磁電流を
流すようになっている。
磁場の大きな周波数帯から充分に離れた値に設定する必
要がある。例えば、電磁撹拌の場合、その周波数は1〜
2Hz程度の非常に低い周波数であるので、励磁周波数
を数十Hz以上とすればその周波数では大きな外乱磁場
は存在しない。発振器123,124により2つの周波
数の正弦波を発生させ、加算器125により重畳させ、
定電流アンプ126を介して励磁コイルに送る。なお、
励磁コイル27a,27b,27cに、それぞれ隣り合
う磁極同士が180°の位相差をもち、各瞬間の時間に
は隣合う磁極同士が反対向きとなるように、励磁電流を
流すようになっている。
【0086】また、検出コイル116a,116bから
の出力信号は検出回路120に入り、検出コイル116
a,116bからの信号の差分を取った後、2つに分け
られ、まず励磁周波数の低周波のf1 、高周波のf2 そ
れぞれに対応した中心周波数のバンドパスフィルター1
29,130に通し、大きな外乱磁場による信号を予め
除外する。さらに2つの同期検波器131,132(又
は位相検波器)によって、それぞれ低周波のf1 、高周
波のf2 に対応した励磁電流と特定の位相の成分を検波
する。ここでは、2つの検出コイルからの信号を単に差
分をとったが、装置製造上の精度が不十分で、2つの空
心検出コイル位置での励磁磁場の対称性が悪く、単に差
分をとっただけでは励磁磁場をキャンセルできないとき
には、空心検出コイルの後にブリッジ回路をいれて差分
をとってもよい。この検波後の信号の大きさが、それぞ
れの周波数における速度に対応した磁場歪み信号とな
る。
の出力信号は検出回路120に入り、検出コイル116
a,116bからの信号の差分を取った後、2つに分け
られ、まず励磁周波数の低周波のf1 、高周波のf2 そ
れぞれに対応した中心周波数のバンドパスフィルター1
29,130に通し、大きな外乱磁場による信号を予め
除外する。さらに2つの同期検波器131,132(又
は位相検波器)によって、それぞれ低周波のf1 、高周
波のf2 に対応した励磁電流と特定の位相の成分を検波
する。ここでは、2つの検出コイルからの信号を単に差
分をとったが、装置製造上の精度が不十分で、2つの空
心検出コイル位置での励磁磁場の対称性が悪く、単に差
分をとっただけでは励磁磁場をキャンセルできないとき
には、空心検出コイルの後にブリッジ回路をいれて差分
をとってもよい。この検波後の信号の大きさが、それぞ
れの周波数における速度に対応した磁場歪み信号とな
る。
【0087】更に、その磁場歪み信号は、実施例2同様
に温度ドリフト補正回路119において、温度ドリフト
が除外される。ここで、磁気センサ111a,111b
の磁場の検出感度は、周波数に比例して増すため、温度
ドリフト補正前に周波数補正を加える必要がある。ここ
では、高周波成分を低周波の周波数をf1 、高周波の周
波数をf2 とすると、図34に示すように低周波成分は
そのままにして、高周波成分をアンプ133によりf1
/f2 倍すればよい。その後、2つの周波数成分同士の
差を取り、温度ドリフトを除外する。
に温度ドリフト補正回路119において、温度ドリフト
が除外される。ここで、磁気センサ111a,111b
の磁場の検出感度は、周波数に比例して増すため、温度
ドリフト補正前に周波数補正を加える必要がある。ここ
では、高周波成分を低周波の周波数をf1 、高周波の周
波数をf2 とすると、図34に示すように低周波成分は
そのままにして、高周波成分をアンプ133によりf1
/f2 倍すればよい。その後、2つの周波数成分同士の
差を取り、温度ドリフトを除外する。
【0088】温度ドリフトを除外した磁場歪み信号は、
渦流距離計56からの対象面との距離信号と共に、実施
例2と同様に、渦流距離計駆動・検出回路135、指数
特性アンプ136、乗算器137及びリニアアンプ13
8から構成されるリフトオフ補正回路121によりリフ
トオフ補正される。次にこの実施例の測定結果例を図3
5により説明する。図35は、本速度測定装置に、外よ
り低周波で数百Gの磁場をかけ、その下で低融点合金金
属の流速を測定した出力例である。図35(a)が測定
対象の速度を他の方法により検出した値で、図35
(b)が本速度測定装置により検出した速度信号であ
り、これは温度ドリフト補正、リフトオフ補正前の生の
速度効果による磁場歪み信号である。このように空心型
励磁コイルと空心型検出コイルを用い、さらにバンドパ
スフィルターで外乱磁場をキャンセルすれば、測定対象
の速度に追従した信号を得ることができる。この実施例
の速度測定装置の連続鋳造ラインに適用するには、実施
例2と同様の配置で実現することができる。
渦流距離計56からの対象面との距離信号と共に、実施
例2と同様に、渦流距離計駆動・検出回路135、指数
特性アンプ136、乗算器137及びリニアアンプ13
8から構成されるリフトオフ補正回路121によりリフ
トオフ補正される。次にこの実施例の測定結果例を図3
5により説明する。図35は、本速度測定装置に、外よ
り低周波で数百Gの磁場をかけ、その下で低融点合金金
属の流速を測定した出力例である。図35(a)が測定
対象の速度を他の方法により検出した値で、図35
(b)が本速度測定装置により検出した速度信号であ
り、これは温度ドリフト補正、リフトオフ補正前の生の
速度効果による磁場歪み信号である。このように空心型
励磁コイルと空心型検出コイルを用い、さらにバンドパ
スフィルターで外乱磁場をキャンセルすれば、測定対象
の速度に追従した信号を得ることができる。この実施例
の速度測定装置の連続鋳造ラインに適用するには、実施
例2と同様の配置で実現することができる。
【0089】また、ここでは実施例2と同じ温度ドリフ
ト補正方法について説明したが、実施例1と同様に、速
度検出装置の温度分布から温度ドリフトを補正してもか
まわない。その時には、温度差検出用の熱電対は、例え
ば両端の励磁巻線27a,27cにとりつければ良い。
ト補正方法について説明したが、実施例1と同様に、速
度検出装置の温度分布から温度ドリフトを補正してもか
まわない。その時には、温度差検出用の熱電対は、例え
ば両端の励磁巻線27a,27cにとりつければ良い。
【0090】実施例4.図36は本発明の他の実施例に
係る速度測定装置のセンサヘッドの外観を示す正面図で
ある。これは、磁場発生装置として実施例1と同様の鉄
心型励磁コイルを用い、磁気センサとして実施例3と同
様の空心型検出コイルを用いたものである。この装置
は、外乱磁場の大きさが、実施例3よりも比較的小さ
く、磁場発生装置の磁心が磁気飽和しない程度の場合
に、その外乱磁場の下で速度を計測する目的のために使
用される。本実施例も実施例3と同様に、速度測定の基
本となる磁場発生装置28及び磁気センサ111a,
b、測定対象面との距離が変化する場合のリフトオフ補
正に用いる渦流距離計(図示せず)、高温環境下で計測
する際の空冷ボックス(図9)、測定回路(図34と同
様のため省略)からなる。また図36では示していない
が、実施例1と同様に磁場発生装置28と測定対象面2
9との間に、シールド板(図28参照)が設けられてい
る。磁場発生装置は磁性材を用いた磁心型励磁コイル
で、図36のように磁性材からなるE型の磁心25と、
巻線27a,27b,27cからなる。ここで磁心とし
ては、3%珪素鋼板を積層したものを用いた。また、磁
気センサとしては、図36のように磁場発生装置の両端
の磁極25a,25bの内側に、セラミックス製のボビ
ン115a,bに巻線116a,bを施した2つの空心
型検出コイル111a,bを、導体面と垂直な方向の磁
場の成分を検出するように配置する。ここで空心型検出
コイルのボビンは、温度ドリフトを抑えるために磁場発
生装置の両端の脚に接着した。また、リフトオフ補正用
の渦流距離計、高温環境下での速度測定用の空冷ボック
ス、測定回路は、全て実施例3と同様のものを用いたた
めここでは説明を省略する。
係る速度測定装置のセンサヘッドの外観を示す正面図で
ある。これは、磁場発生装置として実施例1と同様の鉄
心型励磁コイルを用い、磁気センサとして実施例3と同
様の空心型検出コイルを用いたものである。この装置
は、外乱磁場の大きさが、実施例3よりも比較的小さ
く、磁場発生装置の磁心が磁気飽和しない程度の場合
に、その外乱磁場の下で速度を計測する目的のために使
用される。本実施例も実施例3と同様に、速度測定の基
本となる磁場発生装置28及び磁気センサ111a,
b、測定対象面との距離が変化する場合のリフトオフ補
正に用いる渦流距離計(図示せず)、高温環境下で計測
する際の空冷ボックス(図9)、測定回路(図34と同
様のため省略)からなる。また図36では示していない
が、実施例1と同様に磁場発生装置28と測定対象面2
9との間に、シールド板(図28参照)が設けられてい
る。磁場発生装置は磁性材を用いた磁心型励磁コイル
で、図36のように磁性材からなるE型の磁心25と、
巻線27a,27b,27cからなる。ここで磁心とし
ては、3%珪素鋼板を積層したものを用いた。また、磁
気センサとしては、図36のように磁場発生装置の両端
の磁極25a,25bの内側に、セラミックス製のボビ
ン115a,bに巻線116a,bを施した2つの空心
型検出コイル111a,bを、導体面と垂直な方向の磁
場の成分を検出するように配置する。ここで空心型検出
コイルのボビンは、温度ドリフトを抑えるために磁場発
生装置の両端の脚に接着した。また、リフトオフ補正用
の渦流距離計、高温環境下での速度測定用の空冷ボック
ス、測定回路は、全て実施例3と同様のものを用いたた
めここでは説明を省略する。
【0091】次にこの実施例の測定結果を図37により
説明する。図37は、本速度測定装置に、外より低周波
で数十Gの磁場をかけ、その下で低融点合金金属の流速
を測定した出力例である。図37(a)が測定対象の速
度を他の方法により検出した値で、図37(b)が本速
度測定装置により検出した速度信号であり、これは温度
ドリフト補正、リフトオフ補正前の生の速度効果による
磁場歪み信号である。この程度の外乱磁場の下では、磁
場発生装置の磁心は磁気飽和しなかったが、磁気センサ
として、実施例1で用いた磁心を応用した磁気測定装置
を用いると、精度の良い磁場検出が出来なかった。この
ように、外乱磁場が小さく、磁心が飽和しなければ、磁
心型励磁コイルと空心型検出コイルを用いても、測定対
象の速度に追従した信号を得ることができる。またここ
では、磁気センサとしては実施例3と同様の諸元の検出
コイルを用い、また磁場発生装置としては、磁場発生装
置からの出力磁場が実施例3と同じとなるように磁心へ
の巻数・励磁電流を決定した。そのため本実施例と実施
例3とでは流速に対する感度がほぼ同じとなっている。
これに対し、磁場発生装置の大きさとしては、図36で
は磁心を用いている分だけ、実施例3に比べ、励磁巻き
線の巻き数を大幅に小さくでき、その結果磁場発生装置
の大きさを実施例3に比べてより小さく抑えることが出
来た。 実施例5.図38は本発明の他の実施例に係る速度測定
装置のセンサヘッドの外観を示す正面図である。ここで
磁場発生装置28は実施例1と同様に磁性材を用いた磁
心型励磁コイルを有し、図1に示すように磁性材からな
るE型の磁心25と、巻線27a,27b,27cから
構成されている。ここで、磁心としては3%珪素鋼板を
積層したものを用いた。
説明する。図37は、本速度測定装置に、外より低周波
で数十Gの磁場をかけ、その下で低融点合金金属の流速
を測定した出力例である。図37(a)が測定対象の速
度を他の方法により検出した値で、図37(b)が本速
度測定装置により検出した速度信号であり、これは温度
ドリフト補正、リフトオフ補正前の生の速度効果による
磁場歪み信号である。この程度の外乱磁場の下では、磁
場発生装置の磁心は磁気飽和しなかったが、磁気センサ
として、実施例1で用いた磁心を応用した磁気測定装置
を用いると、精度の良い磁場検出が出来なかった。この
ように、外乱磁場が小さく、磁心が飽和しなければ、磁
心型励磁コイルと空心型検出コイルを用いても、測定対
象の速度に追従した信号を得ることができる。またここ
では、磁気センサとしては実施例3と同様の諸元の検出
コイルを用い、また磁場発生装置としては、磁場発生装
置からの出力磁場が実施例3と同じとなるように磁心へ
の巻数・励磁電流を決定した。そのため本実施例と実施
例3とでは流速に対する感度がほぼ同じとなっている。
これに対し、磁場発生装置の大きさとしては、図36で
は磁心を用いている分だけ、実施例3に比べ、励磁巻き
線の巻き数を大幅に小さくでき、その結果磁場発生装置
の大きさを実施例3に比べてより小さく抑えることが出
来た。 実施例5.図38は本発明の他の実施例に係る速度測定
装置のセンサヘッドの外観を示す正面図である。ここで
磁場発生装置28は実施例1と同様に磁性材を用いた磁
心型励磁コイルを有し、図1に示すように磁性材からな
るE型の磁心25と、巻線27a,27b,27cから
構成されている。ここで、磁心としては3%珪素鋼板を
積層したものを用いた。
【0092】また、磁気センサとしては、図38に示す
ように、磁場発生装置28の両端の磁極25a,25b
の内側に、磁心を用いた2つの磁気センサ26a,26
bを、導体面と垂直な方向の磁場の成分を検出するよう
に配置している。ここで、磁気センサは、温度ドリフト
を抑えるために磁場発生装置の両端の磁極に固定する。
また、磁場発生装置としては、磁心を用いずに図33の
ようにセラミックス製のボビンに巻き線を巻いたもので
もかまわない。ここではセンサヘッド200を磁気シー
ルドボックス32で囲んだ。磁気シールドボックス32
としては、ここでは図5のような4側面と上面を囲むタ
イプのものを用いた。材質は純鉄を用い板圧は10mm
である。
ように、磁場発生装置28の両端の磁極25a,25b
の内側に、磁心を用いた2つの磁気センサ26a,26
bを、導体面と垂直な方向の磁場の成分を検出するよう
に配置している。ここで、磁気センサは、温度ドリフト
を抑えるために磁場発生装置の両端の磁極に固定する。
また、磁場発生装置としては、磁心を用いずに図33の
ようにセラミックス製のボビンに巻き線を巻いたもので
もかまわない。ここではセンサヘッド200を磁気シー
ルドボックス32で囲んだ。磁気シールドボックス32
としては、ここでは図5のような4側面と上面を囲むタ
イプのものを用いた。材質は純鉄を用い板圧は10mm
である。
【0093】この他、本実施例の流速測定装置では、実
施例1と同様の図39の様な測定回路を用いた。その回
路の動作は、温度ドリフト補正回路、及びリフトオフ補
正回路がないだけで、実施例1と同様のため、ここでは
省略する。なお、この他、実施例1,2と同様に距離変
動がある時や高温の時には、リフトオフ補正回路や、距
離計、温度ドリフト補正回路や、空冷ボックスを付加す
る。この実施例では、特に、距離変動や温度上昇がない
ため、付加していない。
施例1と同様の図39の様な測定回路を用いた。その回
路の動作は、温度ドリフト補正回路、及びリフトオフ補
正回路がないだけで、実施例1と同様のため、ここでは
省略する。なお、この他、実施例1,2と同様に距離変
動がある時や高温の時には、リフトオフ補正回路や、距
離計、温度ドリフト補正回路や、空冷ボックスを付加す
る。この実施例では、特に、距離変動や温度上昇がない
ため、付加していない。
【0094】次にこの実施例の測定結果例を図40〜図
43により説明する。図41に外乱の信号への影響を測
定した結果を示す。ここでは、磁場発生装置28に対し
片側の検出面に、図40のように平行に磁性体板31を
近づけたときの、流速計測装置の出力信号の変化の様子
を示す。図41(a)はシールドがない場合、図41
(b)はシールドがある場合である。図41(a)のよ
うにシールドがない場合には磁性体の接近により、信号
は大きく変化してしまうが、シールドがある場合には信
号への影響は大きく減少する。
43により説明する。図41に外乱の信号への影響を測
定した結果を示す。ここでは、磁場発生装置28に対し
片側の検出面に、図40のように平行に磁性体板31を
近づけたときの、流速計測装置の出力信号の変化の様子
を示す。図41(a)はシールドがない場合、図41
(b)はシールドがある場合である。図41(a)のよ
うにシールドがない場合には磁性体の接近により、信号
は大きく変化してしまうが、シールドがある場合には信
号への影響は大きく減少する。
【0095】さらに図43に、磁場発生装置28に対し
外から磁場を掛けた場合の流速計測装置の出力信号の変
化の様子を示す。ここでは、図42のような2つのコイ
ル207を用いて、片側の磁極を中心に、検出装置の並
びと垂直な方向に励磁した。図43(a)はシールドが
ない場合、図43(b)はシールドがある場合である。
外より掛けた磁場の周波数は励磁電流と同じ14Hz
で、大きさは空の場合で2つのコイル207の中心位置
に1Gの磁場が生じるように励磁電流を決めた。これか
ら図43(a)のようにシールドがない場合には磁場が
あると、信号は大きく変化してしまうが、シールドがあ
る場合には信号への影響は大きく減少することが分か
る。以上の結果から、シールドがあれば、外乱があって
も安定した信号が得られることが分かる。
外から磁場を掛けた場合の流速計測装置の出力信号の変
化の様子を示す。ここでは、図42のような2つのコイ
ル207を用いて、片側の磁極を中心に、検出装置の並
びと垂直な方向に励磁した。図43(a)はシールドが
ない場合、図43(b)はシールドがある場合である。
外より掛けた磁場の周波数は励磁電流と同じ14Hz
で、大きさは空の場合で2つのコイル207の中心位置
に1Gの磁場が生じるように励磁電流を決めた。これか
ら図43(a)のようにシールドがない場合には磁場が
あると、信号は大きく変化してしまうが、シールドがあ
る場合には信号への影響は大きく減少することが分か
る。以上の結果から、シールドがあれば、外乱があって
も安定した信号が得られることが分かる。
【0096】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、移
動する導電性の測定対象物体に対して垂直に磁場を発生
させ、測定対象物体と垂直な少なくとも2つの磁場成分
を、測定対象物体の移動方向において異なった位置、か
つ磁場が対称となる位置で検出し、磁場が対称となる位
置で検出された、少なくとも2か所の磁場の差分信号に
基づいて、測定対象物体の流速を演算するようにしたの
で、測定対象物体から離れた位置での測定ができ、ま
た、非常に感度のよい流速の測定ができるという効果を
有する。第2の発明によれば、励磁磁場として交流磁場
を用い、さらに検出した磁場の差分信号のうち、励磁磁
場と同じ周波数で特定の位相の成分のみを検出し、その
検出した信号に基づいて、前記測定対象物体の流速を演
算するようにしたので、外乱磁場の影響を小さくし、正
確な流速測定が可能となるという効果を有する。
動する導電性の測定対象物体に対して垂直に磁場を発生
させ、測定対象物体と垂直な少なくとも2つの磁場成分
を、測定対象物体の移動方向において異なった位置、か
つ磁場が対称となる位置で検出し、磁場が対称となる位
置で検出された、少なくとも2か所の磁場の差分信号に
基づいて、測定対象物体の流速を演算するようにしたの
で、測定対象物体から離れた位置での測定ができ、ま
た、非常に感度のよい流速の測定ができるという効果を
有する。第2の発明によれば、励磁磁場として交流磁場
を用い、さらに検出した磁場の差分信号のうち、励磁磁
場と同じ周波数で特定の位相の成分のみを検出し、その
検出した信号に基づいて、前記測定対象物体の流速を演
算するようにしたので、外乱磁場の影響を小さくし、正
確な流速測定が可能となるという効果を有する。
【0097】第3の発明によれば、移動する導電性の測
定対象物体に対して、導電性で非磁性のシールド板を介
して、垂直に2つの周波数成分を有する磁場を発生さ
せ、測定対象物体と垂直な少なくとも2つの磁場成分
を、測定対象物体の移動方向において異なった位置、か
つ磁場が対称となる位置で、2つの周波数成分ごとに検
出し、磁場が対称となる位置で2つの周波数成分ごとに
検出された、少なくとも2か所の磁場の差分信号に基づ
いて、測定対象物体の流速を演算するようにしたので、
温度変化の影響が少なくなり、安定した流速の測定がで
きるという効果を有する。第4の発明によれば、磁場成
分の検出位置と測定対象物体との間の距離を検出し、そ
の距離に基づいて、検出した磁場成分を補正するように
したので、磁場成分の検出位置と測定対象物体との間の
距離が変化しても、正確な流速の測定ができるという効
果を有する。
定対象物体に対して、導電性で非磁性のシールド板を介
して、垂直に2つの周波数成分を有する磁場を発生さ
せ、測定対象物体と垂直な少なくとも2つの磁場成分
を、測定対象物体の移動方向において異なった位置、か
つ磁場が対称となる位置で、2つの周波数成分ごとに検
出し、磁場が対称となる位置で2つの周波数成分ごとに
検出された、少なくとも2か所の磁場の差分信号に基づ
いて、測定対象物体の流速を演算するようにしたので、
温度変化の影響が少なくなり、安定した流速の測定がで
きるという効果を有する。第4の発明によれば、磁場成
分の検出位置と測定対象物体との間の距離を検出し、そ
の距離に基づいて、検出した磁場成分を補正するように
したので、磁場成分の検出位置と測定対象物体との間の
距離が変化しても、正確な流速の測定ができるという効
果を有する。
【0098】第5の発明によれば、磁場発生手段によ
り、励磁電流で移動する導電性の測定対象物体に対して
垂直に磁場を発生させ、少なくとも2つの検出手段によ
り、測定対象物体と垂直な磁場成分を測定対象物体の移
動方向において異なった位置、かつ磁場が対称となる位
置で検出し、測定手段により、磁場発生手段に励磁電流
を供給し、検出手段で磁場が対称となる位置で検出され
た、少なくとも2か所の磁場の差分信号に基づいて、測
定対象物体の流速を演算するようにしたので、測定対象
物体から離れた位置での測定ができ、また、非常に感度
のよい流速の測定ができるという効果を有する。第6の
発明によれば、磁場発生手段に交流の励磁電流を供給し
て、交流磁場を発生させ、さらに検出した磁場の差分信
号のうち、励磁磁場と同じ周波数で特定の位相の成分の
みを検出し、その検出した信号に基づいて、前記測定対
象物体の流速を演算するようにしたので、外乱磁場の影
響を小さくし、正確な流速測定が可能となるという効果
を有する。第7の発明によれば、磁場発生手段及び装置
の温度分布を測定し、その分布から検出した流速信号を
演算する温度分布補正手段を備えるようにしたので、高
温の測定対象物体に対しても安定して流速を測定できる
という効果を有する。第8の発明によれば、磁場発生手
段及び検出手段を、少なくとも底面が非磁性不導体から
なる冷却手段の中に設置するようにしたので、高温の測
定対象物体の流速を安定して測定できるという効果を有
する。
り、励磁電流で移動する導電性の測定対象物体に対して
垂直に磁場を発生させ、少なくとも2つの検出手段によ
り、測定対象物体と垂直な磁場成分を測定対象物体の移
動方向において異なった位置、かつ磁場が対称となる位
置で検出し、測定手段により、磁場発生手段に励磁電流
を供給し、検出手段で磁場が対称となる位置で検出され
た、少なくとも2か所の磁場の差分信号に基づいて、測
定対象物体の流速を演算するようにしたので、測定対象
物体から離れた位置での測定ができ、また、非常に感度
のよい流速の測定ができるという効果を有する。第6の
発明によれば、磁場発生手段に交流の励磁電流を供給し
て、交流磁場を発生させ、さらに検出した磁場の差分信
号のうち、励磁磁場と同じ周波数で特定の位相の成分の
みを検出し、その検出した信号に基づいて、前記測定対
象物体の流速を演算するようにしたので、外乱磁場の影
響を小さくし、正確な流速測定が可能となるという効果
を有する。第7の発明によれば、磁場発生手段及び装置
の温度分布を測定し、その分布から検出した流速信号を
演算する温度分布補正手段を備えるようにしたので、高
温の測定対象物体に対しても安定して流速を測定できる
という効果を有する。第8の発明によれば、磁場発生手
段及び検出手段を、少なくとも底面が非磁性不導体から
なる冷却手段の中に設置するようにしたので、高温の測
定対象物体の流速を安定して測定できるという効果を有
する。
【0099】第9の発明によれば、磁場発生手段は、少
なくとも3つの磁極を有し、検出手段は、少なくとも中
心の磁極と両端の磁極との間の位置に設置されるように
したので、高感度に流速の測定が可能となる。第10の
発明によれば、少なくとも3つの磁極を有した磁場発生
手段の磁極の、少なくとも両端の磁極に検出手段を固定
するようにしたので、温度変化により、磁極が変形して
もその影響を抑えることが出来、安定した流速の測定が
出来るという効果を有する。第11の発明によれば磁場
発生手段及び検出手段を磁気シールドしたので、磁性体
や導電体の接近や、外乱磁場の存在など、多々の外乱の
ある場所においても正確に流速の測定が可能となる。第
12の発明によれば、磁場発生手段及び検出手段と測定
対象物体の間に導電性で非磁性のシールド板が挿入さ
れ、測定手段により、更に、磁場発生手段に2つの周波
数から成る励磁電流を供給し、検出手段で検出された磁
場成分を前記2つの周波数成分ごとに分け、その2つの
周波数成分ごとに分けられた磁場成分に基づいて、測定
対象物体の流速を演算するようにしたので、温度変化に
よる磁場成分の変化を補正でき、安定した流速の測定が
できるという効果を有する。
なくとも3つの磁極を有し、検出手段は、少なくとも中
心の磁極と両端の磁極との間の位置に設置されるように
したので、高感度に流速の測定が可能となる。第10の
発明によれば、少なくとも3つの磁極を有した磁場発生
手段の磁極の、少なくとも両端の磁極に検出手段を固定
するようにしたので、温度変化により、磁極が変形して
もその影響を抑えることが出来、安定した流速の測定が
出来るという効果を有する。第11の発明によれば磁場
発生手段及び検出手段を磁気シールドしたので、磁性体
や導電体の接近や、外乱磁場の存在など、多々の外乱の
ある場所においても正確に流速の測定が可能となる。第
12の発明によれば、磁場発生手段及び検出手段と測定
対象物体の間に導電性で非磁性のシールド板が挿入さ
れ、測定手段により、更に、磁場発生手段に2つの周波
数から成る励磁電流を供給し、検出手段で検出された磁
場成分を前記2つの周波数成分ごとに分け、その2つの
周波数成分ごとに分けられた磁場成分に基づいて、測定
対象物体の流速を演算するようにしたので、温度変化に
よる磁場成分の変化を補正でき、安定した流速の測定が
できるという効果を有する。
【0100】第13の発明によれば、距離検出手段によ
り、検出手段と測定対象物体との間の距離を検出し、そ
して、測定手段により、更に、距離検出手段で検出され
た距離に基づいて、磁場成分を補正するようにしたの
で、検出手段と測定対象物体との間の距離が変化して
も、正確な流速の測定ができるという効果を有する。第
14の発明によれば、測定対象物体と平行に並んだ少な
くとも2つの磁極を有した磁場発生手段により、励磁電
流により測定対象物体に対して垂直で、かつ隣り合う磁
極から逆向きの磁場を発生させるようにしたので、磁場
の広がりを抑えることができ、測定対象物体の流速を感
度よく測定できるという効果を有する。
り、検出手段と測定対象物体との間の距離を検出し、そ
して、測定手段により、更に、距離検出手段で検出され
た距離に基づいて、磁場成分を補正するようにしたの
で、検出手段と測定対象物体との間の距離が変化して
も、正確な流速の測定ができるという効果を有する。第
14の発明によれば、測定対象物体と平行に並んだ少な
くとも2つの磁極を有した磁場発生手段により、励磁電
流により測定対象物体に対して垂直で、かつ隣り合う磁
極から逆向きの磁場を発生させるようにしたので、磁場
の広がりを抑えることができ、測定対象物体の流速を感
度よく測定できるという効果を有する。
【図1】本発明の一実施例(実施例1)に係る速度測定
装置のセンサヘッドの外観を示す正面図である。
装置のセンサヘッドの外観を示す正面図である。
【図2】本発明の速度測定装置の原理を説明するための
説明図である。
説明図である。
【図3】本発明の速度測定装置の原理を説明するための
説明図である。
説明図である。
【図4】磁場発生装置に磁性体が近づいた場合の励磁磁
場のゆがみ及び磁気シールドした場合の励磁磁場を示し
た図である。
場のゆがみ及び磁気シールドした場合の励磁磁場を示し
た図である。
【図5】本発明の磁気シールドボックスの斜視図であ
る。
る。
【図6】本発明の磁気シールドボックスの他の例の斜視
図である。
図である。
【図7】本発明の磁気シールドボックスの更に他の例の
斜視図である。
斜視図である。
【図8】センサヘッドの熱膨張又は熱収縮の状態を示す
図である。
図である。
【図9】本発明の冷却手段の構成を示す斜視図である。
【図10】冷却手段内のセンサヘッドの配置例を示す図
である。
である。
【図11】冷却手段における冷却空気の流路例を示す図
である。
である。
【図12】実施例1の流速測定装置の測定回路の一例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図13】図1の実施例の磁場発生装置(センサヘッ
ド)の各部の温度特定を示す図である。
ド)の各部の温度特定を示す図である。
【図14】リフトオフ変動の補正方法を説明するための
説明図である。
説明図である。
【図15】リフトオフ変動の補正方法を説明するための
説明図である。
説明図である。
【図16】実施例1の渦流距離計が取り付けられたセン
サヘッドの外観を示す斜視図である。
サヘッドの外観を示す斜視図である。
【図17】実施例1の速度測定装置により低融点合金金
属の流速を測定した出力例を示す図である。
属の流速を測定した出力例を示す図である。
【図18】空冷シャーシの構造の違いによる、センサヘ
ッドの温度変化の比較を示す図である。
ッドの温度変化の比較を示す図である。
【図19】冷却空気の温度が変化したときの流速測定装
置の出力信号を示す図である。
置の出力信号を示す図である。
【図20】高速の溶鋼の流速を、実施例1の流速測定装
置により計測した例を示す図である。
置により計測した例を示す図である。
【図21】冷気や空気の温度設定を60℃に設定した場
合の計測例を示す図である。
合の計測例を示す図である。
【図22】実施例1において対象面との距離が変動する
場合の測定結果例を示す図である。
場合の測定結果例を示す図である。
【図23】実施例1の速度測定装置を連続鋳造ラインに
適用した例を示す図である。
適用した例を示す図である。
【図24】本発明の他の応用例を示す図である。
【図25】本発明の他の応用例を示す図である。
【図26】本発明の他の応用例を示す図である。
【図27】本発明の更に他の応用例を示す図である。
【図28】本発明の他の実施例(実施例2)に係る速度
測定装置のセンサヘッドの外観を示す正面図である。
測定装置のセンサヘッドの外観を示す正面図である。
【図29】温度ドリフトの補正方法を説明するための説
明図である。
明図である。
【図30】温度ドリフトの補正方法を説明するための説
明図である。
明図である。
【図31】実施例2の速度測定装置の測定回路の構成を
示したブロック図である。
示したブロック図である。
【図32】実施例2の速度測定装置により高温の溶鋼の
流速を計測した測定結果を示す図である。
流速を計測した測定結果を示す図である。
【図33】本発明の他の実施例(実施例3)に係る速度
測定装置のセンサヘッドの外観を示す正面図である。
測定装置のセンサヘッドの外観を示す正面図である。
【図34】実施例3の速度測定装置の測定回路の構成を
示したブロック図である。
示したブロック図である。
【図35】実施例3の測定結果例を示した図である。
【図36】本発明の他の実施例(実施例4)に係る速度
測定装置のセンサヘッドの外観を示す正面図である。
測定装置のセンサヘッドの外観を示す正面図である。
【図37】実施例4の測定結果例を示した図である。
【図38】本発明の他の実施例(実施例5)に係る速度
測定装置のセンサヘッドの外観を示す正面図である。
測定装置のセンサヘッドの外観を示す正面図である。
【図39】実施例4の速度測定装置の測定回路の構成を
示したブロック図である。
示したブロック図である。
【図40】磁場発生装置の近傍に磁性体板を配置した状
態を示す図である。
態を示す図である。
【図41】図40の状態における外乱の信号への影響を
測定した図である。
測定した図である。
【図42】磁場発生装置に対して2つのコイルにより励
磁した状態を示す図である。
磁した状態を示す図である。
【図43】図42のようにして磁界が印加された状態に
おける出力特性を示す図である。
おける出力特性を示す図である。
【図44】連続鋳造を説明するための説明図である。
【図45】従来の接触式による高温液体金属の流速測定
法を説明するための説明図である。
法を説明するための説明図である。
【図46】磁場の速度効果を説明するための説明図であ
る。
る。
【図47】従来の磁気による非接触式高温液体金属の流
速測定法を説明するための説明図である。
速測定法を説明するための説明図である。
【図48】従来の磁気による非接触式高温液体金属の流
速測定法を説明するための説明図である。
速測定法を説明するための説明図である。
【図49】従来の磁気による非接触式高温液体金属の流
速測定法を説明するための説明図である。
速測定法を説明するための説明図である。
【符号の説明】 25 鉄心コア 25a,25b,25c 磁極 26a,26b 磁気センサ 27a,27b,27c 巻線 28,110 磁場発生装置 29 導電性測定対象物 30 シールド板 56 渦流距離計 77,78 発振器 79 加算器 80 定電流アンプ 81,82 磁気センサ検出器 83,84 同期検波器又は位相検波器 85 渦流距離計駆動・検出回路 86 指数特性アンプ 87 加算器 88 リニアアンプ 94 励磁回路 95 温度ドフリフト補正回路 96 検出回路 97 リフトオフ補正回路 112 セラミックス製ボビン 113a,113b,113c 巻線 114a,114b,114c 磁極 115a,115b セラミックス製ボビン 116a,116b 巻線 117 導電性測定対象物 123,124 発振器 125 加算器 126 定電流アンプ 131,132 同期検波器又は位相検波器 133 周波数補正用アンプ 138 リニアアンプ 135 渦流距離計駆動・検出回路 136 指数特性アンプ 118 励磁回路 119 温度ドリフト補正回路 120 検出回路 121 リフトオフ補正回路 129,130 バンドパスフィルター 137 乗算器 200 センサヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西岡 信一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 加藤 宏晴 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (14)
- 【請求項1】 移動する導電性の測定対象物体に対して
垂直に磁場を発生させ、前記測定対象物体と垂直な少な
くとも2つの磁場成分を、前記測定対象物体の移動方向
において異なった位置、かつ前記磁場が対称となる位置
で検出し、前記磁場が対称となる位置で検出された、少
なくとも2か所の磁場の差分信号に基づいて、前記測定
対象物体の流速を演算することを特徴とする流速測定方
法。 - 【請求項2】 励磁磁場として交流磁場を用い、さらに
検出した磁場の差分信号のうち、励磁磁場と同じ周波数
で特定の位相の成分のみを検出し、その検出した信号に
基づいて、前記測定対象物体の流速を演算することを特
徴とする請求項1記載の流速測定方法。 - 【請求項3】 移動する導電性の測定対象物体に対し
て、導電性で非磁性のシールド板を介して、垂直に2つ
の周波数成分を有する磁場を発生させ、 前記測定対象物体と垂直な少なくとも2つの磁場成分
を、前記測定対象物体の移動方向において異なった位置
で、かつ前記磁場が対称となる位置で、2つの周波数成
分ごとに検出し、前記磁場が対称となる位置で2つの周
波数成分ごとに検出された、少なくとも2か所の磁場の
差分信号に基づいて、前記測定対象物体の流速を演算す
ることを特徴とする流速測定方法。 - 【請求項4】 前記磁場成分の検出位置と前記測定対象
物体との間の距離を検出し、その距離に基づいて、前記
検出した磁場成分を補正することを特徴とする請求項
1、2又は3記載の流速測定方法。 - 【請求項5】 移動する導電性の測定対象物体に対して
垂直に磁場を発生させる磁場発生手段と、 前記測定対象物体と垂直な磁場成分を、前記測定対象物
体の移動方向において異なった位置で、かつ前記磁場が
対称となる位置で検出する少なくとも2つの検出手段
と、 前記磁場発生手段に前記励磁電流を供給し、前記検出手
段により検出された、少なくとも2か所の磁場の差分信
号に基づいて、前記測定対象物体の流速を演算する測定
手段とを備えることを特徴とする流速測定装置。 - 【請求項6】 磁場発生手段に交流の励磁電流を供給し
て、交流磁場を発生させ、さらに検出した磁場の差分信
号のうち、励磁磁場と同じ周波数で特定の位相の成分の
みを検出し、その検出した信号に基づいて、前記測定対
象物体の流速を演算することを特徴とする請求項5記載
の流速測定装置。 - 【請求項7】 前記磁場発生手段の温度分布を計測し、
それにより前記測定対象物体の流速値を補正する補正手
段を備えたことを特徴とする請求項5又は6記載の流速
測定装置。 - 【請求項8】 前記磁場発生手段及び前記検出手段は、
少なくとも底面が非磁性不導体からなる冷却手段の中に
設置されることを特徴とする請求項5、6又は7記載の
流速測定装置。 - 【請求項9】 前記磁場発生手段は、少なくとも3つの
磁極を有し、前記検出手段は、少なくとも前記磁極のう
ち、中心の磁極と両端の磁極との間の位置に設置される
ものであることを特徴とする請求項5、6、7又は8記
載の流速測定装置。 - 【請求項10】 前記検出手段は、少なくとも前記磁極
の両端に固定されるものであることを特徴とする請求項
9記載の流速測定装置。 - 【請求項11】 前記磁場発生手段及び前記検出手段を
その前記測定対象物体に対向した部分を除いて覆う磁気
シールドボックスを備えたことを特徴とする請求項5、
6、7、8、9又は10記載の流速測定装置。 - 【請求項12】 前記磁場発生手段及び前記検出手段と
前記測定対象物体との間に挿入された導電性で非磁性の
シールド板を有し、そして、前記測定手段は、更に、前
記磁場発生手段に2つの周波数から成る励磁電流を供給
し、前記検出手段で検出された磁場成分を前記2つの周
波数成分ごとに分け、その2つの周波数成分ごとに分け
られた磁場成分に基づいて、前記測定対象物体の流速を
演算するものであることを特徴とする請求項5、6、
7、8、9、10又は11記載の流速測定装置。 - 【請求項13】 前記検出手段と前記測定対象物体との
間の距離を検出する距離検出手段を有し、そして、前記
測定手段は、更に、前記距離検出手段で検出された距離
に基づいて、前記磁場成分を補正するものであることを
特徴とする請求項5、6、7、8、9、10、11又は
12記載の流速測定装置。 - 【請求項14】 前記磁場発生手段は、前記測定対象物
体と平行に並んだ少なくとも2つの磁極を有し、励磁電
流により前記測定対象物体に対して垂直で、かつ隣り合
う前記磁極から逆向きの磁場を発生させるものであるこ
とを特徴とする請求項5、6、7、8、9、10、1
1、12又は13記載の流速測定装置。
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|---|---|---|---|
| JP16665495A JP3307170B2 (ja) | 1994-07-01 | 1995-06-30 | 流速測定方法及びその測定装置並びに連続鋳造方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (5)
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|---|---|---|---|
| JP15077694 | 1994-07-01 | ||
| JP6-150776 | 1994-11-28 | ||
| JP6-293553 | 1994-11-28 | ||
| JP29355394 | 1994-11-28 | ||
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Publications (2)
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|---|---|
| JPH08211083A true JPH08211083A (ja) | 1996-08-20 |
| JP3307170B2 JP3307170B2 (ja) | 2002-07-24 |
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP16665495A Expired - Fee Related JP3307170B2 (ja) | 1994-07-01 | 1995-06-30 | 流速測定方法及びその測定装置並びに連続鋳造方法及びその装置 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3307170B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100445583B1 (ko) * | 2001-08-23 | 2004-08-25 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 비접촉식 용융금속의 유속 측정장치 및 그 측정방법 |
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| CN120992984A (zh) * | 2025-10-24 | 2025-11-21 | 西北工业大学 | 基于磁信号特征点时差的封闭腔内高速物体速度估计方法 |
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-
1995
- 1995-06-30 JP JP16665495A patent/JP3307170B2/ja not_active Expired - Fee Related
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