JPH08213206A - 正特性サーミスタおよびその製造方法 - Google Patents
正特性サーミスタおよびその製造方法Info
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- JPH08213206A JPH08213206A JP7017966A JP1796695A JPH08213206A JP H08213206 A JPH08213206 A JP H08213206A JP 7017966 A JP7017966 A JP 7017966A JP 1796695 A JP1796695 A JP 1796695A JP H08213206 A JPH08213206 A JP H08213206A
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低抵抗でかつ抵抗温度係数が大きく、耐電圧
特性に優れた正特性サーミスタを提供することを目的と
するものである。 【構成】 チタン酸バリウム又はその固溶体からなる主
成分1molに対して、副成分に半導体化元素として希
土類元素を0.001〜0.004mol、PTC焼結
助剤としてSiO2を0.005〜0.04mol、特
性向上剤としてTiO2をXmol、Al2O3をYmo
l、MnO2をZmolとしたとき、X=Y+Z(ただ
し0.002≦X≦0.02、0.001≦Y≦0.0
2、0.0003≦Z≦0.0015)が成立するよう
に前記各元素を添加、混合して成形した後、焼成して、
電極を形成する。
特性に優れた正特性サーミスタを提供することを目的と
するものである。 【構成】 チタン酸バリウム又はその固溶体からなる主
成分1molに対して、副成分に半導体化元素として希
土類元素を0.001〜0.004mol、PTC焼結
助剤としてSiO2を0.005〜0.04mol、特
性向上剤としてTiO2をXmol、Al2O3をYmo
l、MnO2をZmolとしたとき、X=Y+Z(ただ
し0.002≦X≦0.02、0.001≦Y≦0.0
2、0.0003≦Z≦0.0015)が成立するよう
に前記各元素を添加、混合して成形した後、焼成して、
電極を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特定の温度で抵抗値が急
激に増大する正特性サーミスタおよびその製造方法に関
するものである。
激に増大する正特性サーミスタおよびその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】正特性サーミスタは過電流保護用素子、
温度制御用素子、モータ起動用素子、ヒータ用素子とい
った様々な用途に応用されている。
温度制御用素子、モータ起動用素子、ヒータ用素子とい
った様々な用途に応用されている。
【0003】従来チタン酸バリウムを主成分とし、これ
に副成分として希土類元素あるいは遷移元素を微量添加
して半導体化を行い、Mn化合物、SiO2、Al2O3
などを添加して、キュリー点を越えた後の抵抗温度変化
率を改善したり、特性を安定化させたりしたサーミスタ
素子を形成し、このサーミスタ素子に電極を形成して正
特性サーミスタを得ていた。
に副成分として希土類元素あるいは遷移元素を微量添加
して半導体化を行い、Mn化合物、SiO2、Al2O3
などを添加して、キュリー点を越えた後の抵抗温度変化
率を改善したり、特性を安定化させたりしたサーミスタ
素子を形成し、このサーミスタ素子に電極を形成して正
特性サーミスタを得ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】正特性サーミスタの用
途の広がりに応じて要望される電気特性も多様になって
きており、最近では常温における比抵抗が小さくかつ安
定であり、大きい正の抵抗温度特性を有するものが要望
されている。
途の広がりに応じて要望される電気特性も多様になって
きており、最近では常温における比抵抗が小さくかつ安
定であり、大きい正の抵抗温度特性を有するものが要望
されている。
【0005】しかし、上記構成では、比抵抗が小さくな
るにしたがって抵抗温度特性および耐電圧特性が悪くな
るため、その用途が制約されるという問題点を有してい
た。
るにしたがって抵抗温度特性および耐電圧特性が悪くな
るため、その用途が制約されるという問題点を有してい
た。
【0006】そこで、本発明は、耐電圧特性にすぐれ、
常温での比抵抗が小さくかつ抵抗温度変化率が大きな正
特性サーミスタを提供することを目的とするものであ
る。
常温での比抵抗が小さくかつ抵抗温度変化率が大きな正
特性サーミスタを提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の正特性サーミスタは、チタン酸バリウム又
はその固溶体からなる主成分1molに対して、副成分
に、半導体化元素として0.001〜0.004mo
l、焼結助剤としてSiO2を0.005〜0.04m
olを添加して仮焼し、次に、前記主成分1molに対
してPTC特性向上剤としてTiO2をXmol、Al2
O3をYmol、MnO2をZmolとしたとき、X=Y
+Z(ただし0.002≦X≦0.02、0.001≦
Y≦0.02、0.0003≦Z≦0.0015)が成
立するように前記各元素を添加、混合して成形した後、
焼成して、電極を形成するものである。
に、本発明の正特性サーミスタは、チタン酸バリウム又
はその固溶体からなる主成分1molに対して、副成分
に、半導体化元素として0.001〜0.004mo
l、焼結助剤としてSiO2を0.005〜0.04m
olを添加して仮焼し、次に、前記主成分1molに対
してPTC特性向上剤としてTiO2をXmol、Al2
O3をYmol、MnO2をZmolとしたとき、X=Y
+Z(ただし0.002≦X≦0.02、0.001≦
Y≦0.02、0.0003≦Z≦0.0015)が成
立するように前記各元素を添加、混合して成形した後、
焼成して、電極を形成するものである。
【0008】
【作用】一般に、BaTiO3のBaサイトに+1価の
イオン、またはTiサイトに+4価より小さな価数のイ
オンが入ることでアクセプターになる。Mn、Alなど
は代表的なアクセプターとして考えられ、ホール濃度を
高め電子濃度をさげる働きがある。また、特性向上剤と
して添加したTiO2が結晶粒界に偏析することで、特
に結晶粒界のホール濃度が高くなる。これを(化1)、
(化2)に示す。
イオン、またはTiサイトに+4価より小さな価数のイ
オンが入ることでアクセプターになる。Mn、Alなど
は代表的なアクセプターとして考えられ、ホール濃度を
高め電子濃度をさげる働きがある。また、特性向上剤と
して添加したTiO2が結晶粒界に偏析することで、特
に結晶粒界のホール濃度が高くなる。これを(化1)、
(化2)に示す。
【0009】
【化1】
【0010】
【化2】
【0011】これによりPTC特性が向上し、耐電圧特
性に優れ常温での比抵抗の小さくかつ抵抗温度変化率が
大きな正特性サーミスタを得ることができる。
性に優れ常温での比抵抗の小さくかつ抵抗温度変化率が
大きな正特性サーミスタを得ることができる。
【0012】そこで本発明の構成をとることにより、
(化1)、(化2)の反応性が高くなり、耐電圧特性に
優れ、常温での比抵抗の小さくかつ、抵抗温度変化率が
大きな正特性サーミスタを得ることができる。
(化1)、(化2)の反応性が高くなり、耐電圧特性に
優れ、常温での比抵抗の小さくかつ、抵抗温度変化率が
大きな正特性サーミスタを得ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0014】(実施例1)BaCO3、TiO2、Pb
O、CaTiO3、半導体化剤として希土類元素の酸化
物、SiO2、MnO2およびAl2O3の各原料を用い
て、(表1)に示す組成となるように秤量し、試料1〜
22を得た。
O、CaTiO3、半導体化剤として希土類元素の酸化
物、SiO2、MnO2およびAl2O3の各原料を用い
て、(表1)に示す組成となるように秤量し、試料1〜
22を得た。
【0015】
【表1】
【0016】そして次に示す工程により、試料番号ごと
に正特性サーミスタを得た。まず、秤量した原料をボー
ルミルにて湿式混合し、乾燥した後、1100℃で2時
間仮焼した。次に、この仮焼粉をボールミルにて湿式粉
砕し、乾燥した後、結合剤としてポリビニールアルコー
ルを5重量%加えて造粒し、800kg/cm2の圧力でプ
レス成形した。この成形体を空気中で約1300℃にて
1時間焼成し、直径12mm、厚さ3.0mmの円板状の焼
結体を得た。さらにこの焼結体にNiめっきを施した
後、Agペーストを塗布、焼き付け電極を形成し正特性
サーミスタを得た。
に正特性サーミスタを得た。まず、秤量した原料をボー
ルミルにて湿式混合し、乾燥した後、1100℃で2時
間仮焼した。次に、この仮焼粉をボールミルにて湿式粉
砕し、乾燥した後、結合剤としてポリビニールアルコー
ルを5重量%加えて造粒し、800kg/cm2の圧力でプ
レス成形した。この成形体を空気中で約1300℃にて
1時間焼成し、直径12mm、厚さ3.0mmの円板状の焼
結体を得た。さらにこの焼結体にNiめっきを施した
後、Agペーストを塗布、焼き付け電極を形成し正特性
サーミスタを得た。
【0017】次に、このようにして得られた試料につい
て、常温抵抗値(R25)、抵抗温度係数(α)、耐電圧
を測定した。なお、常温抵抗値(R25)は25℃におけ
る抵抗値、抵抗温度係数(α)は(数1)により計算に
よって求めたもの、耐電圧は試料に破壊が生じる寸前の
最高印加電圧である。
て、常温抵抗値(R25)、抵抗温度係数(α)、耐電圧
を測定した。なお、常温抵抗値(R25)は25℃におけ
る抵抗値、抵抗温度係数(α)は(数1)により計算に
よって求めたもの、耐電圧は試料に破壊が生じる寸前の
最高印加電圧である。
【0018】
【数1】
【0019】その結果を(表2)に示す。
【0020】
【表2】
【0021】(表1)の試料番号1〜6については、T
iO2、Al2O3、MnO2、希土類元素、SiO2が本
発明の範囲外の組成のもの、試料番号7,8について
は、PTC特性向上剤として用いたTiO2をXmo
l、Al2O3をYmol、MnO2をZmolとしたと
き、式:X=Y+Zの関係が成り立たないものを示し、
試料番号9〜22については本発明の範囲内で式:X=
Y+Zの関係が成り立つ組成である。(表2)から明ら
かなように、本発明である試料番号9〜22について
は、常温抵抗値が低いにもかかわらず、抵抗温度係数
(α)および耐電圧特性に優れていることがわかる。
iO2、Al2O3、MnO2、希土類元素、SiO2が本
発明の範囲外の組成のもの、試料番号7,8について
は、PTC特性向上剤として用いたTiO2をXmo
l、Al2O3をYmol、MnO2をZmolとしたと
き、式:X=Y+Zの関係が成り立たないものを示し、
試料番号9〜22については本発明の範囲内で式:X=
Y+Zの関係が成り立つ組成である。(表2)から明ら
かなように、本発明である試料番号9〜22について
は、常温抵抗値が低いにもかかわらず、抵抗温度係数
(α)および耐電圧特性に優れていることがわかる。
【0022】(実施例2)実施例1と同様の原料を用い
て(化3)に示す組成となるように秤量する。
て(化3)に示す組成となるように秤量する。
【0023】
【化3】
【0024】次に、実施例1と同様の工程で試料を作製
したが、特性向上剤として添加するTiO2、Al
2O3、MnO2については、仮焼後に添加し試料を作製
した。次に電気特性を測定した。
したが、特性向上剤として添加するTiO2、Al
2O3、MnO2については、仮焼後に添加し試料を作製
した。次に電気特性を測定した。
【0025】その結果を(化3)におけるx,y,zの
値とともに(表3)に示す。
値とともに(表3)に示す。
【0026】
【表3】
【0027】この結果から明らかなように、仮焼後に特
性向上剤として添加するTiO2、Al2O3、MnO2を
添加した方が特性が向上することがわかる。
性向上剤として添加するTiO2、Al2O3、MnO2を
添加した方が特性が向上することがわかる。
【0028】(実施例3)実施例1と同様の原料を用い
て、(化3)に示す組成となるように秤量し、実施例1
と同様にして試料を作製した。
て、(化3)に示す組成となるように秤量し、実施例1
と同様にして試料を作製した。
【0029】その際、PTC特性向上剤として添加した
TiO2粉体の粒と、Al2O3粉体の粒径との関係を
(表4)に示す。
TiO2粉体の粒と、Al2O3粉体の粒径との関係を
(表4)に示す。
【0030】
【表4】
【0031】(表4)を見るとわかるようにTiO2粉
体の粒径がAl2O3粉体の粒径より小さい原料を用いる
ことにより常温抵抗値が低く、さらに抵抗温度係数
(α)および耐電圧特性に優れたサーミスタが得られる
ことがわかる。
体の粒径がAl2O3粉体の粒径より小さい原料を用いる
ことにより常温抵抗値が低く、さらに抵抗温度係数
(α)および耐電圧特性に優れたサーミスタが得られる
ことがわかる。
【0032】ここでTiの粒径が0.5μm<Ti<
2.0μm、Alの粒径は1.5μm<Al<3.0μ
mのものを用いることが好ましい。
2.0μm、Alの粒径は1.5μm<Al<3.0μ
mのものを用いることが好ましい。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によると従
来では得られることのできなかった、低抵抗でかつ抵抗
温度係数が高く耐電圧に優れた正特性サーミスタが得ら
れることができるものであり、その工業的利用価値は大
きい。
来では得られることのできなかった、低抵抗でかつ抵抗
温度係数が高く耐電圧に優れた正特性サーミスタが得ら
れることができるものであり、その工業的利用価値は大
きい。
Claims (4)
- 【請求項1】 サーミスタ素子と、このサーミスタ素子
の表面に設けた電極とを備え、前記サーミスタ素子は、
チタン酸バリウム又はその固溶体からなる主成分1mo
lに対して、副成分に、半導体化元素として希土類元素
を0.001〜0.004mol、焼結助剤としてSi
O2を0.005〜0.04mol含み、さらにPTC
特性向上剤としてTiO2をXmol,Al2O3をYm
ol,MnO2をZmolとしたとき、X=Y+Z(た
だし0.002≦X≦0.02、0.001≦Y≦0.
02、0.0003≦Z≦0.0015)の関係が成立
するように、前記各元素を含有させたもので形成した正
特性サーミスタ。 - 【請求項2】 チタン酸バリウム又はその固溶体からな
る主成分1molに対して、副成分に半導体化元素とし
て希土類元素を0.001〜0.004mol、焼結助
剤としてSiO2を0.005〜0.04mol、PT
C特性向上剤としてTiO2をXmol、Al2O3をY
mol、MnO2をZmolとしたとき、X=Y+Z
(ただし0.002≦X≦0.02、0.001≦Y≦
0.02、0.0003≦Z≦0.0015)が成立す
るように前記各元素を添加、混合して成形した後、焼成
して、電極を形成する正特性サーミスタの製造方法。 - 【請求項3】 チタン酸バリウム又はその固溶体からな
る主成分1molに対して、副成分に半導体化元素とし
て希土類元素を0.001〜0.004mol、焼結助
剤としてSiO2を0.005〜0.04molを添加
して仮焼した後、前記主成分1molに対してPTC特
性向上剤としてTiO2をXmol、Al2O3をYmo
l、MnO2をZmolとしたとき、X=Y+Z(ただ
し0.002≦X≦0.02、0.001≦Y≦0.0
2、0.0003≦Z≦0.0015)が成立するよう
にTiO2,Al2O3,MnO2を添加する請求項2記載
の正特性サーミスタの製造方法。 - 【請求項4】 PTC特性向上剤として添加するTiO
2はその粒径が、Al2O3の粒径よりも小さいものを用
いる請求項2記載の正特性サーミスタの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7017966A JPH08213206A (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 正特性サーミスタおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7017966A JPH08213206A (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 正特性サーミスタおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08213206A true JPH08213206A (ja) | 1996-08-20 |
Family
ID=11958488
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7017966A Pending JPH08213206A (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 正特性サーミスタおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08213206A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016510302A (ja) * | 2013-01-30 | 2016-04-07 | ビーワイディー カンパニー リミテッドByd Company Limited | サーミスタ材料及びそれを調製する方法 |
-
1995
- 1995-02-06 JP JP7017966A patent/JPH08213206A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016510302A (ja) * | 2013-01-30 | 2016-04-07 | ビーワイディー カンパニー リミテッドByd Company Limited | サーミスタ材料及びそれを調製する方法 |
| US9805847B2 (en) | 2013-01-30 | 2017-10-31 | Byd Company Limited | Thermistor material and method of preparing the same |
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