JPH08215534A - スプレーフラクサの排気ガス処理方法およびその装置 - Google Patents

スプレーフラクサの排気ガス処理方法およびその装置

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JPH08215534A
JPH08215534A JP7027066A JP2706695A JPH08215534A JP H08215534 A JPH08215534 A JP H08215534A JP 7027066 A JP7027066 A JP 7027066A JP 2706695 A JP2706695 A JP 2706695A JP H08215534 A JPH08215534 A JP H08215534A
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flux
spray
suction port
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Shinsaku Kuranari
慎作 鞍成
Teruo Okano
輝男 岡野
Akihiko Toyoda
彰彦 豊田
Masahiko Toda
正彦 戸田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水を溶媒とするフラックスをスプレーフラク
サに使用した場合の、アルカリ性アミンなどの大気放出
による大気汚染などを防止する。 【構成】 スプレーノズル13から噴霧したフラックスf
を被はんだ付け板Wに吹付け塗布する。被はんだ付け板
に塗布されなかったフラックスをスプレーノズル13と対
向する吸込口体14よりブロワ16により強制的に吸引して
排気する。その排気管路18中にフィルタ本体21を介在さ
せ、このフィルタ本体21内に濾材24を斜めに装着する。
濾材24の上部に対し中和液供給タンク25を設け、バルブ
26を介して中和液供給管27を接続し、中和液Lを濾材24
に供給し含浸させる。この濾材24中の中和液により排気
ガスを中和処理し、大気に放出される排気ガス中からア
ルカリ性アミンなどを除去する。濾材24にリトマス試験
紙28を設け、濾材24のアルカリ性検出により中和能力の
劣化を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、噴流式はんだ槽などに
よりはんだ付けされる被はんだ付け板にフラックスを塗
布するスプレーフラクサの排気ガス処理方法およびその
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、噴流式はんだ槽などによりは
んだ付けされるプリント配線基板などの被はんだ付け板
は、はんだ付けされる面にフラックスを予め塗布され
る。そのフラックス塗布装置として、スプレーノズルか
ら噴霧したフラックスを被はんだ付け板に吹付け塗布す
るスプレーフラクサが用いられている。
【0003】このスプレーフラクサは、フラックス塗布
量の均一性、制御容易性などにおいて優れているため広
く利用されているが、被はんだ付け板に塗布されなかっ
たフラックスの回収装置を併設することが必要不可欠で
ある。
【0004】その一般的な回収装置としては、例えばス
プレーノズルと対向する位置に吸込口体を配置し、ブロ
ワによりこの吸込口体から強制的に吸引した排気ガス中
からサイクロンなどでフラックス中のロジンを分離回収
しているが、フラックス中の溶媒は回収することが困難
であり、大気に放出している。
【0005】例えば、フラックス中の溶媒として、イソ
プロピルアルコール(以下、IPAという)などの有機
溶剤を一般的に使用していたが、環境保全の観点から揮
発性有機化合物(Volatile Organic Compound )の
大気放出を抑制するため、前記IPAなどの有機溶剤を
溶媒として用いないようにする必要が生じている。
【0006】一方、前記IPAなどの有機溶剤を溶媒と
して用いないフラックスとして、水を溶媒として使った
フラックスが知られているが、この種のフラックスは直
ちに実用化できるものではなく、実用化を進める上で特
にその排気に留意する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、水を溶媒と
するフラックスをスプレーフラクサに使用した場合は、
大気に放出される排気ガス中にアルカリ性アミン、アン
モニアなどを含むものとなり、大気汚染あるいは臭気の
点で好ましくないとともに、それらの成分が排気ダクト
などを腐食するおそれもある。
【0008】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、アルカリ性アミンなどの大気放出による大気汚染
などを防止し得るスプレーフラクサの排気ガス処理方法
およびその装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、スプレーノズルから噴霧したフラックスを被はん
だ付け板に吹付け塗布するとともに、被はんだ付け板に
塗布されなかったフラックスを吸込口体より強制的に吸
引して排気処理するスプレーフラクサにおいて、排気ガ
スを中和剤により中和処理するスプレーフラクサの排気
ガス処理方法である。
【0010】請求項2に記載された発明は、スプレーノ
ズルから噴霧したフラックスを被はんだ付け板に吹付け
塗布するとともに、被はんだ付け板に塗布されなかった
フラックスを吸込口体より強制的に吸引して排気処理す
るスプレーフラクサにおいて、排気ガスの排気管路中に
介在させたフィルタ本体と、このフィルタ本体内に装着
した濾材と、この濾材に排気ガス中和用の中和液を供給
し含浸させる中和液供給部とを具備した構成のスプレー
フラクサの排気ガス処理装置である。
【0011】請求項3に記載された発明は、スプレーノ
ズルから噴霧したフラックスを被はんだ付け板に吹付け
塗布するとともに、被はんだ付け板に塗布されなかった
フラックスを吸込口体より強制的に吸引して排気処理す
るスプレーフラクサにおいて、排気ガスの排気管路中に
介在させたフィルタ本体と、このフィルタ本体内に形成
したシャワー室と、このシャワー室の上部に設けたシャ
ワーノズルと、このシャワーノズルに排気ガス中和用の
中和液を供給する中和液供給系と、前記シャワー室を介
してフィルタ本体に設けた排気ガスの入口および出口と
を具備した構成のスプレーフラクサの排気ガス処理装置
である。
【0012】請求項4に記載された発明は、スプレーノ
ズルから噴霧したフラックスを被はんだ付け板に吹付け
塗布するとともに、被はんだ付け板に塗布されなかった
フラックスを吸込口体より強制的に吸引して排気処理す
るスプレーフラクサにおいて、排気ガスの排気管路中に
介在させたフィルタ本体と、このフィルタ本体内に形成
したシャワー室と、このシャワー室にて排気ガスの導入
される上部に設けたシャワーノズルと、このシャワーノ
ズルに排気ガス中和用の中和液を供給する中和液供給系
と、前記シャワーノズルより下側で排気ガスの出口より
上流側に設けた濾材とを具備した構成のスプレーフラク
サの排気ガス処理装置である。
【0013】請求項5に記載された発明は、請求項2乃
至4のいずれかに記載のスプレーフラクサの排気ガス処
理装置において、吸込口体の開口に乾式フィルタを設け
た構成のものである。
【0014】請求項6に記載された発明は、スプレーノ
ズルから噴霧したフラックスを被はんだ付け板に吹付け
塗布するとともに、被はんだ付け板に塗布されなかった
フラックスを吸込口体より強制的に吸引して排気処理す
るスプレーフラクサにおいて、吸込口体の開口に設けた
濾材と、この濾材に排気ガス中和用の中和液を供給し含
浸させる中和液供給部とを具備した構成のスプレーフラ
クサの排気ガス処理装置である。
【0015】請求項7に記載された発明は、請求項6記
載のスプレーフラクサの排気ガス処理装置において、吸
込口体の開口を経てシート状の濾材を無端回行可能に設
けた構成のものである。
【0016】請求項8に記載された発明は、請求項6記
載のスプレーフラクサの排気ガス処理装置において、吸
込口体の一側に配置したロールから繰出したシート状の
濾材を、吸込口体の開口を経て、吸込口体の他側に配置
したロールに巻取る構成のものである。
【0017】請求項9に記載された発明は、請求項6乃
至8のいずれかに記載のスプレーフラクサの排気ガス処
理装置において、中和液供給部が、吸込口体より濾材供
給側に設けた中和液収容のタンクと、このタンクに回転
自在に設けシート状の濾材に接触したスポンジローラと
から成る構成のものである。
【0018】請求項10に記載された発明は、請求項9
記載のスプレーフラクサの排気ガス処理装置において、
タンクをシート状の濾材に沿って移動可能に設けた構成
のものである。
【0019】請求項11に記載された発明は、請求項6
乃至10のいずれかに記載のスプレーフラクサの排気ガ
ス処理装置において、吸込口体より濾材回収側にシート
状の濾材を洗浄する洗浄部を設けた構成のものである。
【0020】請求項12に記載された発明は、請求項2
乃至11のいずれかに記載のスプレーフラクサの排気ガ
ス処理装置において、濾材に対し濾材のアルカリ性を検
出して中和能力の劣化を検出するアルカリ性検出手段を
設けた構成のものである。
【0021】
【作用】請求項1に記載された発明は、スプレーノズル
から噴霧したフラックスを被はんだ付け板に吹付け塗布
するとともに、被はんだ付け板に塗布されなかったフラ
ックスを吸込口体より強制的に吸引して排気処理する。
そのとき、排気ガスを中和剤により中和処理することに
より、大気に放出される排気ガス中からアルカリ性アミ
ンなどを除去する。
【0022】請求項2に記載された発明は、吸込口体よ
り吸引した排気ガスを排気管路を経てフィルタ本体内に
導き、その濾材を透過させる際に、中和液供給部から濾
材に供給して含浸させた中和液により排気ガスを中和処
理し、排気ガス中からアルカリ性アミンなどを除去して
大気に放出する。
【0023】請求項3に記載された発明は、吸込口体よ
り吸引した排気ガスを排気管路を経てフィルタ本体の入
口よりシャワー室に導き、上部のシャワーノズルからシ
ャワー室全域に噴霧または散布された中和液に排気ガス
を接触させることにより、排気ガスを中和処理し、排気
ガス中からアルカリ性アミンなどを除去して出口より排
出する。
【0024】請求項4に記載された発明は、吸込口体よ
り吸引した排気ガスを排気管路を経てフィルタ本体のシ
ャワー室に導き、上部のシャワーノズルからシャワー室
全域に噴霧または散布された中和液に排気ガスを接触さ
せて中和処理し、さらに、シャワーノズルより噴出して
濾材に含浸させた中和液により、濾材を透過する際の排
気ガスも中和処理し、排気ガス中のアルカリ性アミンな
どを除去する。
【0025】請求項5に記載された発明は、吸込口体の
開口にて乾式フィルタによりフラックス粒子を捕捉除去
した後に、請求項2乃至4いずれかに記載の中和液によ
る排気ガス中和処理を行う。
【0026】請求項6に記載された発明は、スプレーノ
ズルから噴霧したフラックスを被はんだ付け板に吹付け
塗布するとともに、被はんだ付け板に塗布されなかった
フラックスを吸込口体より強制的に吸引して排気処理す
る。その際に、中和液供給部から供給された中和液を含
浸した濾材を通して吸込口体に排気ガスを吸引し、濾材
中の中和液により排気ガスを中和処理して、排気ガス中
からアルカリ性アミンなどを除去する。
【0027】請求項7に記載された発明は、吸込口体の
開口にて排気ガスを中和処理したシート状の濾材の中和
能力が劣化したとき、濾材を無端回行して濾材の未劣化
部分を吸込口体の開口に臨ませる。
【0028】請求項8に記載された発明は、吸込口体の
開口にて排気ガスを中和処理したシート状の濾材の中和
能力が劣化したとき、濾材を一側のロールから他側のロ
ールに巻取り、一側のロールから繰出された濾材の未劣
化部分を吸込口体の開口に臨ませる。
【0029】請求項9に記載された発明は、シート状の
濾材を無端回行したり、一側のロールから繰出して他側
のロールに巻取ると、濾材に接触したスポンジローラが
回転しながら、吸込口体の開口へ供給される濾材にタン
ク内の中和液を転写する。
【0030】請求項10に記載された発明は、タンクを
シート状の濾材に沿って移動することにより、濾材と接
触するスポンジローラが回転しながら、タンク内の中和
液を濾材に転写する。
【0031】請求項11に記載された発明は、吸込口体
より濾材回収側の洗浄部によりシート状の濾材を洗浄し
て、濾材の回行または巻取りを行う。
【0032】請求項12に記載された発明は、アルカリ
性検出手段にて濾材のアルカリ性を検出することにより
中和能力の劣化を検出し、濾材の交換、回行または巻取
りを行う。
【0033】
【実施例】以下、本発明を図1乃至図6の各図にそれぞ
れ示される各々の実施例を参照しながら詳細に説明す
る。
【0034】図1に本発明に係る第1実施例を示す。フ
ラックスFを収容した加圧タンク11に管12を挿入し、こ
の管12の先端にスプレーノズル13を設け、加圧タンク11
内のフラックス面に圧をかけて、フラックスFをノズル
13に圧送し、このノズル13から噴霧したフラックスfを
電子部品搭載基板などの被はんだ付け板Wに吹付け塗布
するスプレーフラクサを設ける。
【0035】一方、スプレーノズル13と対向する位置に
吸込口体14を配置する。この吸込口体14から排気ダクト
15に至る配管系に、次に述べる排気ガス処理装置ととも
にブロワ16を設け、被はんだ付け板Wに塗布されなかっ
たフラックスを、このブロワ16の吸引力により吸込口体
14より強制的に吸引する。
【0036】吸込口体14の下面開口の全面に排気ガス処
理装置の一次フィルタとして機能する乾式フィルタ17を
設ける。また、吸込口体14に接続した排気ガスの排気管
路18中に排気ガス処理装置の二次フィルタとして機能す
る湿式フィルタ(ウェットフィルタ)19を設ける。
【0037】この湿式フィルタ19は、排気管路18中にフ
ィルタ本体21を介在させ、このフィルタ本体21の上部の
排気入口22と下部の排気出口23とを仕切るように、目の
荒い多孔質のスポンジまたは繊維などによりマット状に
形成された濾材24を、フィルタ本体21内に斜めに装着
し、この濾材24の上部に対し中和液供給部としての中和
液供給タンク25を設け、バルブ26を介して中和液供給管
27を接続する。
【0038】この中和液供給タンク25は、排気ガス中和
用の液状中和剤(以下、中和液Lという)を収容してお
り、バルブ26の開度を絞り制御または開閉制御すること
により、中和液供給管27を経て前記濾材24に中和液Lを
定量滴下し含浸させる。これにより、濾材24をウェット
フィルタとする。
【0039】前記中和液Lは、例えば炭酸ソーダすなわ
ち炭酸ナトリウム(Na2 CO3 )を0.5〜1%程度
含む水溶液、または水酸化ナトリウム(NaOH)を
0.5〜1%程度含む水溶液などが好ましい。
【0040】前記濾材24の一部に、濾材24のアルカリ性
を検出して中和能力の劣化を検出するアルカリ性検出手
段としてのリトマス試験紙28を設ける。フィルタ本体21
にはこのリトマス試験紙28を目視観察するための監視窓
29を設ける。
【0041】そして、この図1に示された第1実施例
は、スプレーノズル13から噴霧したフラックスfを被は
んだ付け板Wに吹付け塗布するとともに、被はんだ付け
板Wに塗布されなかったフラックスをスプレーノズル13
と対向する吸込口体14よりブロワ16の吸引力により強制
的に吸引する。
【0042】その際、吸込口体14の下面開口にて乾式フ
ィルタ17によりフラックス粒子を捕捉除去した後に、次
の湿式フィルタ19により排気ガス中和処理を行う。
【0043】すなわち、吸込口体14より吸引した排気ガ
スを排気管路18を経てフィルタ本体21内に導き、その濾
材24を透過させる際に、中和液供給タンク25から濾材24
に供給して含浸させた中和液Lにより排気ガスを中和処
理することにより、大気に放出される排気ガス中からア
ルカリ性アミン、アンモニアなどを除去する。
【0044】湿式フィルタ19の中和処理能力が限界に達
すると、リトマス試験紙28が青色に変わるので、これに
より濾材24がアルカリ性を中和できないことを検出し、
すなわち中和能力の劣化を表示検出し、濾材24を交換す
る。
【0045】次に、図2に本発明に係る第2実施例を示
す。なお、図1の第1実施例と同様の部分には同一符号
を付してその説明を省略する。
【0046】この第2実施例が第1実施例と異なる構造
を説明すると、排気ガスの排気管路18中にシャワー式フ
ィルタ19a のフィルタ本体21を介在させ、このフィルタ
本体21内に仕切板31により上部のみを仕切られた複数の
シャワー室32を形成する。フィルタ本体21の一側に排気
入口22を、他側に排気出口23を設ける。
【0047】各シャワー室32の上部にシャワーノズル33
をそれぞれ設け、この各シャワーノズル33に排気ガス中
和用の中和液Lを供給する中和液供給系を設ける。
【0048】この中和液供給系は、フィルタ本体21の底
部に形成された中和液溜部35から引出した中和液循環用
の管路36にフィルタ37を介して循環ポンプ38の吸込側を
接続し、このポンプ38の吐出側を前記シャワーノズル33
に接続したものである。
【0049】前記フィルタ本体21とブロワ16との間の排
気管路18中にミストフィルタ39を設け、前記シャワー室
32で排気ガス中に混入したミスト粒子を除去し、ブロワ
16に吸込まれないようにしている。
【0050】前記アルカリ性検出手段としてのリトマス
試験紙28は、フィルタ本体21内の中和液Lと接触する部
分に設ける。
【0051】そして、この図2に示された第2実施例
は、吸込口体14より吸引した排気ガスを排気管路18を経
てフィルタ本体21の排気入口22より各シャワー室32に順
次導き、上部のシャワーノズル33から各シャワー室32の
全域に噴霧または散布された中和液Lに接触させること
により、この排気ガスを中和処理し、排気ガス中からア
ルカリ性アミンなどを除去する。
【0052】このように各シャワー室32にて処理された
排気ガスはミスト粒子を含むので、ミストフィルタ39に
てそのミスト粒子を除去した後、ブロワ16に吸引する。
【0053】次に、図3に本発明に係る第3実施例を示
す。なお、第1実施例および第2実施例と同様の部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。
【0054】この第3実施例は第1実施例および第2実
施例の複合型の湿式フィルタ(ウェットフィルタ)19b
であり、フィルタ本体21の上部に排気ガスを導入する排
気入口22を接続するとともにシャワーノズル33を設け、
また、シャワー室32を複数に仕切らず単一に形成し、こ
のシャワー室32の比較的下部に濾材24を斜めに設ける。
この濾材24より下側であってフィルタ本体21の底部に形
成された中和液溜部35より上側に排気出口23を設ける。
【0055】そして、この図3に示された第3実施例
は、吸込口体14より吸引した排気ガスを排気管路18を経
てフィルタ本体21のシャワー室32に導き、上部のシャワ
ーノズル33からシャワー室32の全域に噴霧または散布さ
れた中和液Lにこの排気ガスを接触させて中和処理す
る。
【0056】さらに、シャワーノズル33より噴出した中
和液は濾材24に含浸されるから、前記シャワー室32で中
和処理された排気ガスがこの濾材24を透過する際にも重
ねて中和処理され、排気ガス中のアルカリ性アミンなど
が確実に除去される。
【0057】次に、図4に本発明に係る第4実施例を示
す。この第4実施例も、スプレーノズル13から噴霧した
フラックスfを被はんだ付け板Wに吹付け塗布するとと
もに、被はんだ付け板Wに塗布されなかったフラックス
をスプレーノズル13と対向する吸込口体14より強制的に
吸引して排気処理するスプレーフラクサを前提とする点
では、図1乃至図3にそれぞれ示された各実施例と同様
である。
【0058】この実施例で特徴的な構造は、吸込口体14
の下面開口に設けたシート状の一次フィルタを湿式フィ
ルタ(ウェットフィルタ)とした点である。
【0059】この湿式フィルタは、紙、織布などにより
無端状に形成したシート状の濾材24a を、吸込口体14の
周囲に配置されたローラ41に巻掛け、そのローラの一つ
41aを回転駆動することにより、吸込口体14の下面開口
を経て無端回行可能としたロールフィルタである。
【0060】この濾材24a に排気ガス中和用の中和液を
供給し含浸させる中和液供給部42を設ける。この中和液
供給部42は、吸込口体14より濾材供給側に、中和液Lを
収容したタンク43を配置し、このタンク43にスポンジロ
ーラ44を回転自在に軸支し、このスポンジローラ44をシ
ート状の濾材24a に接触させる。
【0061】一方、吸込口体14より濾材回収側にシート
状の濾材24a を洗浄する洗浄部51を設ける。この洗浄部
51は、図示されない洗浄液加圧供給源に連通された洗浄
液噴射ノズル52を濾材24a に対向して設け、この洗浄液
噴射ノズル52に対向する位置に洗浄液回収管路53の回収
口54を開口させ、洗浄液回収管路53にフィルタ55を介し
て洗浄液吸引ブロワ56を連通し、洗浄液噴射ノズル52か
ら濾材24a に吹付けられた溶剤などの洗浄液を回収口54
よりブロワ56の吸引力により強制的に吸引して回収する
ようにしたものである。
【0062】また、アルカリ性検出手段としてのリトマ
ス試験紙28を、前記濾材24a の所定箇所に織り込んでお
くと、濾材24a の中和能力の劣化を判断しやすい。
【0063】そして、この図4に示された第4実施例
は、スプレーノズル13から噴霧したフラックスfを被は
んだ付け板Wに吹付け塗布するとともに、被はんだ付け
板Wに塗布されなかったフラックスを、スプレーノズル
13と対向する中和液含浸状態の濾材24a を経て吸込口体
14の下面開口に吸引する。
【0064】前記濾材24a への中和液Lの含浸は、シー
ト状の濾材24a を無端回行して吸込口体14の下面開口へ
送込む際に、濾材24a と接触したスポンジローラ44が回
転し、このスポンジローラ44に含まれたタンク43内の中
和液Lを濾材24a に転写し、ウェットフィルタとする。
【0065】このようにして、中和液のタンク43からス
ポンジローラ44を介し供給された中和液Lを含浸した濾
材24a が吸込口体14の下面開口に位置し、この濾材24a
を通して吸込口体14に排気ガスを吸引するので、濾材24
a 中の中和液Lにより排気ガスを中和処理して、排気ガ
ス中からアルカリ性アミンなどを除去できる。
【0066】濾材24a の中和能力が劣化したことが濾材
24a と一体のリトマス試験紙28の青色への変化により確
認されたときは、濾材24a を無端回行して濾材24a の未
劣化部分を吸込口体14の下面開口に臨ませる。
【0067】この使用後の濾材24a を吸込口体14の下面
開口より送出すときに、濾材回収側の洗浄部51により濾
材24a の使用済み部分を洗浄することにより、濾材24a
のアルカリ性付着物を除去して中和能力を回復させ、濾
材24a の回行によるリサイクル使用に備える。
【0068】次に、図5に本発明に係る第5実施例を示
す。なお、図4の第4実施例と同様の部分には同一符号
を付してその説明を省略する。
【0069】この第5実施例が第4実施例と異なる点
は、吸込口体14の一側に配置したロール61から繰出した
シート状の濾材24a を、吸込口体14の下面開口を経て、
吸込口体14の他側に配置したロール62に巻取る構成であ
る。
【0070】そして、この図5に示された実施例は、吸
込口体14の下面開口にて排気ガスを中和処理したシート
状の濾材24a の中和能力が劣化したとき、濾材24a を一
側のロール61から他側のロール62に巻取り、一側のロー
ル61から繰出された濾材24aの未劣化部分を吸込口体14
の下面開口に臨ませる。
【0071】このシート状の濾材24a の巻取時に、濾材
24a に接触したスポンジローラ44が回転しながら、この
スポンジローラ44に含んだタンク43内の中和液Lを、吸
込口体14の下面開口へ供給される濾材24a に転写し、ウ
ェットフィルタとする。
【0072】巻取側のロール62に全てを巻取られた使用
済みの濾材24a は、使い捨てにしてもよいが、取外して
洗浄するか、あるいは図4に示された洗浄部51により巻
取時に洗浄することにより、リサイクル使用することが
望ましい。
【0073】次に、図6に本発明に係る第6実施例を示
す。なお、図5の第5実施例と同様の部分には同一符号
を付してその説明を省略する。
【0074】この第6実施例が第5実施例と異なる構造
は、タンク43を上下動可能かつシート状の濾材24a に沿
って移動可能に設けた点である。タンク43の上昇により
タンク43内に軸支したスポンジローラ44が濾材24a と接
触し、濾材24a に沿った移動によりスポンジローラ44が
回転する。
【0075】そして、この図6に示された第6実施例
は、濾材24a を巻取るときはタンク43が下降しており、
濾材24a を一定量巻取った後、タンク43を上昇させてス
ポンジローラ44を濾材24a に押付け、タンク43を濾材24
a に沿って往路移動することにより、濾材24a と接触す
るスポンジローラ44を回転させながら、タンク43内の中
和液Lを濾材24a に転写する。タンク43を原位置に復路
移動するときは、その前にタンク43を下降させる。
【0076】さらに、使用済みの濾材24a は、吸込口体
14などの構造部材やフィルタガイドなどと粘着または固
着する場合もあるので、ロール62に巻取る前に前記タン
ク43を上記のように往復移動させて、使用済みフィルタ
の粘着物または固着物を溶解する溶解液として中和液L
を濾材24a に塗布し滲ませておくと、濾材24a の巻取を
円滑に行える。
【0077】このような目的で前記タンク43およびスポ
ンジローラ44を使用するときは、タンク43にフラックス
または溶剤を入れておくと、粘着物または固着物を効果
的に溶解できる。
【0078】なお、図4乃至図6に示された実施例は、
中和液供給部42を中和液のタンク43とスポンジローラ44
とにより構成したが、定位置または移動可能のノズル
(図示せず)から濾材24a に中和液を吹付けるようにし
た中和液供給部でもよい。
【0079】さらに、全実施例を通じて、吸込口体14を
スプレーノズル13と対向する位置に設置したが、被はん
だ付け板Wに当って反射されたフラックスを吸引する吸
込口体を、スプレーノズル13と同様に被はんだ付け板W
のコンベヤ下側に配置する場合は、この下側の吸込口体
に対し、本発明を実施してもよい。
【0080】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、被
はんだ付け板に塗布されなかったフラックスを吸込口体
より強制的に吸引して排気処理するとき、排気ガスを中
和剤により中和処理して中和あるいはアルカリ度を下げ
ることにより、大気に放出される排気ガス中から大気汚
染や臭気の原因となるアルカリ性アミンなどを除去で
き、環境保全に貢献できるとともに、排気ダクトなどの
腐食を防止できる。
【0081】請求項2に記載された発明によれば、フィ
ルタ本体と、濾材と、中和液供給部とから成る、構造が
簡単で安価な設備により排気ガスを中和処理して、排気
ガス中から大気汚染や臭気の原因となるアルカリ性アミ
ンなどを除去できる。
【0082】請求項3に記載された発明によれば、シャ
ワー室でシャワーノズルから噴霧または散布された新鮮
な中和液により排気ガスを効率良く中和処理できる。
【0083】請求項4に記載された発明によれば、シャ
ワーノズルから噴霧または散布された中和液により排気
ガスを中和処理した上で、さらに、その中和液を含浸さ
せた濾材を使用して異種の方式により中和処理するた
め、中和液の有効利用を図れるとともに、有効排気ガス
中のアルカリ性アミンなどを除去する際の確実性を向上
できる。
【0084】請求項5に記載された発明によれば、吸込
口体の開口にて乾式フィルタによりフラックス粒子を予
め捕捉除去した後に、中和液による排気ガス中和処理を
行えるから、中和液による排気ガス中和処理を効率良く
行うことができる。
【0085】請求項6に記載された発明によれば、中和
液供給部から供給された中和液を含浸した濾材を通して
吸込口体に排気ガスを吸引するから、濾材中の中和液に
より排気ガスを中和処理して、排気ガス中から大気汚染
や臭気の原因となるアルカリ性アミンなどを除去するこ
とができるとともに、吸込口体の開口に設けた濾材に中
和液を含浸させるようにしたので、排気管路中にフィル
タ本体を介在させるものと比較すると、簡易な排気ガス
処理装置とすることができる。
【0086】請求項7に記載された発明によれば、吸込
口体の開口にて排気ガスを中和処理したシート状の濾材
の中和能力が劣化したとき、濾材を無端回行することに
より濾材の未劣化部分を吸込口体の開口に臨ませるか
ら、濾材交換に要する時間を節約できる。
【0087】請求項8に記載された発明によれば、シー
ト状の濾材の中和能力が劣化したとき、濾材を一側のロ
ールから他側のロールに巻取るだけで、一側のロールか
ら繰出された濾材の未劣化部分を吸込口体の開口に臨ま
せることができるから、濾材交換に要する時間を節約で
きるとともに、濾材を無端回行する場合と比較して、濾
材をコンパクトに装着できる利点もある。
【0088】請求項9に記載された発明によれば、シー
ト状の濾材を無端回行したり、一側のロールから繰出し
て他側のロールに巻取ると、濾材に接触したスポンジロ
ーラの回転により、吸込口体の開口へ供給される濾材に
タンク内の中和液を転写でき、スポンジローラに動力源
を設ける必要がないなどの理由で構造を簡単にすること
ができる。
【0089】請求項10に記載された発明によれば、タ
ンクをシート状の濾材に沿って移動するから、濾材の使
用前はタンク内のスポンジローラにより中和液を濾材に
転写できるとともに、使用済後は濾材に粘着または固着
したフラックス成分を溶解する溶解液としてタンク内の
中和液を濾材に転写することもでき、フラックス成分に
より濾材が吸込口体などの構造部材と粘着または固着し
た場合でも、その成分を溶解して濾材の回行や巻取を容
易に行うことができる。
【0090】請求項11に記載された発明によれば、吸
込口体より濾材回収側の洗浄部によりシート状の濾材を
洗浄してから濾材を回行したり巻取るので、濾材の再度
の使用が可能であり、経済的である。
【0091】請求項12に記載された発明によれば、ア
ルカリ性検出手段にて濾材のアルカリ性を検出すること
により中和能力の劣化を検出できるから、適切な時期に
濾材の交換、回行または巻取りなどを行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスプレーフラクサの排気ガス処理方法
およびその装置に係る第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明のスプレーフラクサの排気ガス処理方法
およびその装置に係る第2実施例を示す断面図である。
【図3】本発明のスプレーフラクサの排気ガス処理方法
およびその装置に係る第3実施例を示す断面図である。
【図4】本発明のスプレーフラクサの排気ガス処理方法
およびその装置に係る第4実施例を示す断面図である。
【図5】本発明のスプレーフラクサの排気ガス処理方法
およびその装置に係る第5実施例を示す断面図である。
【図6】本発明のスプレーフラクサの排気ガス処理方法
およびその装置に係る第6実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
W 被はんだ付け板 f フラックス L 中和液 13 スプレーノズル 14 吸込口体 17 乾式フィルタ 18 排気管路 21 フィルタ本体 22 排気入口 23 排気出口 24,24a 濾材 25 中和液供給部としての中和液供給タンク 28 アルカリ性検出手段としてのリトマス試験紙 32 シャワー室 33 シャワーノズル 42 中和液供給部 43 タンク 44 スポンジローラ 51 洗浄部 61,62 ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸田 正彦 埼玉県狭山市上広瀬東久保591番地の11 株式会社タムラ製作所狭山工場内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプレーノズルから噴霧したフラックス
    を被はんだ付け板に吹付け塗布するとともに、被はんだ
    付け板に塗布されなかったフラックスを吸込口体より強
    制的に吸引して排気処理するスプレーフラクサにおい
    て、 排気ガスを中和剤により中和処理することを特徴とする
    スプレーフラクサの排気ガス処理方法。
  2. 【請求項2】 スプレーノズルから噴霧したフラックス
    を被はんだ付け板に吹付け塗布するとともに、被はんだ
    付け板に塗布されなかったフラックスを吸込口体より強
    制的に吸引して排気処理するスプレーフラクサにおい
    て、 排気ガスの排気管路中に介在させたフィルタ本体と、 このフィルタ本体内に装着した濾材と、 この濾材に排気ガス中和用の中和液を供給し含浸させる
    中和液供給部とを具備したことを特徴とするスプレーフ
    ラクサの排気ガス処理装置。
  3. 【請求項3】 スプレーノズルから噴霧したフラックス
    を被はんだ付け板に吹付け塗布するとともに、被はんだ
    付け板に塗布されなかったフラックスを吸込口体より強
    制的に吸引して排気処理するスプレーフラクサにおい
    て、 排気ガスの排気管路中に介在させたフィルタ本体と、 このフィルタ本体内に形成したシャワー室と、 このシャワー室の上部に設けたシャワーノズルと、 このシャワーノズルに排気ガス中和用の中和液を供給す
    る中和液供給系と、 前記シャワー室を介してフィルタ本体に設けた排気ガス
    の入口および出口とを具備したことを特徴とするスプレ
    ーフラクサの排気ガス処理装置。
  4. 【請求項4】 スプレーノズルから噴霧したフラックス
    を被はんだ付け板に吹付け塗布するとともに、被はんだ
    付け板に塗布されなかったフラックスを吸込口体より強
    制的に吸引して排気処理するスプレーフラクサにおい
    て、 排気ガスの排気管路中に介在させたフィルタ本体と、 このフィルタ本体内に形成したシャワー室と、 このシャワー室にて排気ガスの導入される上部に設けた
    シャワーノズルと、 このシャワーノズルに排気ガス中和用の中和液を供給す
    る中和液供給系と、 前記シャワーノズルより下側で排気ガスの出口より上流
    側に設けた濾材とを具備したことを特徴とするスプレー
    フラクサの排気ガス処理装置。
  5. 【請求項5】 吸込口体の開口に乾式フィルタを設けた
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のス
    プレーフラクサの排気ガス処理装置。
  6. 【請求項6】 スプレーノズルから噴霧したフラックス
    を被はんだ付け板に吹付け塗布するとともに、被はんだ
    付け板に塗布されなかったフラックスを吸込口体より強
    制的に吸引して排気処理するスプレーフラクサにおい
    て、 吸込口体の開口に設けた濾材と、 この濾材に排気ガス中和用の中和液を供給し含浸させる
    中和液供給部とを具備したことを特徴とするスプレーフ
    ラクサの排気ガス処理装置。
  7. 【請求項7】 吸込口体の開口を経てシート状の濾材を
    無端回行可能に設けたことを特徴とする請求項6記載の
    スプレーフラクサの排気ガス処理装置。
  8. 【請求項8】 吸込口体の一側に配置したロールから繰
    出したシート状の濾材を、吸込口体の開口を経て、吸込
    口体の他側に配置したロールに巻取ることを特徴とする
    請求項6記載のスプレーフラクサの排気ガス処理装置。
  9. 【請求項9】 中和液供給部が、吸込口体より濾材供給
    側に設けた中和液収容のタンクと、このタンクに回転自
    在に設けシート状の濾材に接触したスポンジローラとか
    ら成ることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記
    載のスプレーフラクサの排気ガス処理装置。
  10. 【請求項10】 タンクをシート状の濾材に沿って移動
    可能に設けたことを特徴とする請求項9記載のスプレー
    フラクサの排気ガス処理装置。
  11. 【請求項11】 吸込口体より濾材回収側にシート状の
    濾材を洗浄する洗浄部を設けたことを特徴とする請求項
    6乃至10のいずれかに記載のスプレーフラクサの排気
    ガス処理装置。
  12. 【請求項12】 濾材に対し濾材のアルカリ性を検出し
    て中和能力の劣化を検出するアルカリ性検出手段を設け
    たことを特徴とする請求項2乃至11のいずれかに記載
    のスプレーフラクサの排気ガス処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107570857A (zh) * 2017-09-27 2018-01-12 武汉盖伦科技有限公司 一种to自动封焊冷却装置
CN118492584A (zh) * 2024-06-18 2024-08-16 青岛诺亚工业设备有限公司 一种内置气泵等离子手工焊切割机

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