JPH08215874A - レーザ加工機 - Google Patents

レーザ加工機

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JPH08215874A
JPH08215874A JP7029781A JP2978195A JPH08215874A JP H08215874 A JPH08215874 A JP H08215874A JP 7029781 A JP7029781 A JP 7029781A JP 2978195 A JP2978195 A JP 2978195A JP H08215874 A JPH08215874 A JP H08215874A
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welding
cutting
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axis
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Mitsugi Sakagami
貢 坂上
Katsumi Yamamoto
克己 山本
Takashi Kume
孝 久米
Masahiko Inoue
井上  昌彦
Kazuhiro Totsuka
和弘 戸塚
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Toyoda Koki KK
Toyotomi Kiko Co Ltd
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Toyoda Koki KK
Toyotomi Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1台のレーザ加工機で切断と溶接を可能と
し、しかも交換作業を簡単化する。 【構成】 複合ヘッド66に切断用トーチと溶接用トー
チ140を交換可能とする。複合ヘッド66に光学系を
全部収容し、トーチには光学系を設けない。 【作用】 トーチが光学系と無関係なため、交換に際し
て、取付位置の精度がさほど高くなくてよく、簡単に交
換できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザ光を利用して、ワ
ークを切断したり溶接したりするレーザ加工機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レーザ加工機に用いられるレーザ光は通
常直線偏光されており、このレーザ光で切断加工する
と、切断方向と偏光方向の組合せによって加工品質がば
らつくという問題がある。そこで切断用レーザ加工機の
場合は、直線偏光を円偏光に変換する光学系が必要とさ
れる。また溶接用レーザ加工機の場合は、レーザ光を溶
接線に沿って細かく振動させることが求められ、光学系
中にスキャナミラーが必要とされる。このように、切断
用レーザ加工機と溶接用レーザ加工機とでは、必要とさ
れる光学系が通常相違することから、切断用レーザ加工
機で溶接加工したり、溶接用レーザ加工機で切断加工す
ることはできない。
【0003】特開昭61−165289号公報には、1
台のレーザ加工機で切断加工と溶接加工を可能とする提
案が開示されている。この提案は、一台のレーザ加工機
に、切断用レーザ加工機に求められる光学系(例えば円
偏光への偏光部)を備えた切断用ヘッドと、溶接用レー
ザ加工機に求められる光学系(例えばスキャナミラー)
を備えた溶接用ヘッドを設け、この2つのヘッドのうち
の一方を選択して使用する。
【0004】切断加工や溶接加工では、ヘッドとワーク
の相対的位置関係を変化させる必要があり、多軸制御機
構が必要とされる。最も典型的な多軸制御機構は、固定
部に対してX軸方向に移動可能なX軸移動体が組付けら
れ、そのX軸移動体に対してY軸方向に移動可能なY軸
移動体が組付けられ、そのY軸移動体に対してZ軸方向
に移動可能なZ軸移動体が組付けられている。この構成
によってZ軸移動体はX,Y,Z軸方向に移動される。
この他にヘッドの姿勢を制御するために第4,第5…軸
が設けられることもある。ヘッドは最終制御部、すなわ
ち全ての移動体の移動によって影響を受ける部分に固定
的に取付けられる。これによってヘッドの空間中におけ
る位置および/または姿勢が制御される。
【0005】特開昭61−165289号公報に記載の
方式、すなわち1台のレーザ加工機に切断用ヘッドと溶
接用ヘッドの2つのヘッドを組付ける方式による場合、
各ヘッドのために多軸制御機構が必要とされ、結局高価
なものとなってしまう。2セットの多軸制御機構を設け
るかわりに、1セットの多軸制御機構に対して切断用ヘ
ッドと溶接用ヘッドを選択的に脱着可能とする方式が考
えられる。図10と図11は、ヘッド毎交換する場合の
ヘッド形状を示し、図10は切断用ヘッドを示し、図1
1は溶接用ヘッドを示している。図中300は多軸制御
機構の最終制御部を示し、354はヘッドの取付部を示
している。また図中352はヘッドの回転用モータであ
る。図10中、310は切断用ヘッドを示し、356は
第5モータ、360はベルト、362はプーリー、36
0が集光系を内蔵したブロック、320は切断用トー
チ、322はギャップコントロール用のモータを示す。
この場合、交換されるヘッド内に光学系が組込まれてい
るために、ヘッドを取り替える時に作業者に求められる
精度が高くなり、作業に時間を要する。図11は溶接用
ヘッドを示し、466はスキャナミラー内蔵ブロック、
476はスキャナミラー用モータ、450は溶接用トー
チを示す。この場合にも交換するヘッド440内に光学
系が含まれているために、簡単な操作で交換することが
難しい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この方式によると、多
軸制御機構を2セット用いる必要がなくなる。しかしな
がら、この方式によると、各ヘッドにレーザ光のための
光学系が組付けられているために、各ヘッドの取付け位
置に関して高い精度が求められ、ヘッド交換作業が大変
面倒で難しいものとなる。また各ヘッドを多軸制御機構
に脱着可能に取付ける部分の構造が複雑化する。本発明
は、2セットの多軸制御機構を必要とせず、しかも切断
加工と溶接加工の切り換えに際しての作業が簡単化され
る技術を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるレーザ加
工機は、多軸制御機構の最終制御部に固定的に取付けら
れているとともに、レーザ発振器からのレーザ光を入射
して被加工面に集光する光学系を内蔵するとともに、先
端にトーチ取付部を有する複合ヘッドと、前記トーチ取
付部に対し選択的に着脱可能な切断用トーチおよび溶接
用トーチと、前記複合ヘッドに設けられ、前記トーチ取
付部に取付けられたトーチが切断用トーチであるか溶接
用トーチであるかを検出する検出手段と、この検出手段
によって検出した前記トーチと一致する加工を実行する
加工実行手段とを備えている。
【0008】なおここで多軸制御機構の最終制御部と
は、すべての制御軸に関する移動によって影響を受ける
部位をいい、例えばX軸移動体にY軸移動体が取付けら
れているケースではY軸移動体自身またはY軸移動体と
ともに移動する部分をいう。またさらにY軸移動体にZ
軸移動体が取付けられているケースではZ軸移動体また
はそれとともに移動する部分をいう。さらにZ軸移動体
に対してアプローチ角の制御軸が取付けられているケー
スでは最終的にアプローチ角が制御される部分をいう。
またここで固定的に取付けられているということは、通
常の使用状態では離脱不要に取付けられていることをい
い、例えば修理等に際して取外し可能となっている態様
を含むものである。
【0009】
【作用】上記構成によると、1セットの多軸制御機構し
か必要とされない。またレーザ光をレーザ発振器から複
合ヘッドを介して被加工面に導く光学系は、この多軸制
御機構に固定的に取付けられており、切断加工と溶接加
工の切り換えの際に、光学系の位置精度の調整に長時間
を要するといったことがない。切断と溶接の切り換えに
際してはトーチが付け代えられる。この場合、トーチに
は光学系が内蔵されていないために、付け代えの際の位
置精度は比較的低くてよく、付け代え作業が簡単化され
る。またトーチを脱着可能に取付ける機構についても簡
単化される。
【0010】
【課題を解決するための好ましい手段とその作用】上記
したレーザ加工機において、実行する動作プログラムが
切断用プログラムか溶接用プログラムかを判別する判別
手段と、前記検出手段の検出結果と前記判別手段の判別
結果を比較する手段が付加されていることが好ましい。
【0011】この場合、検出手段によって、切断用トー
チが取付けられているのか、あるいは溶接用トーチが取
付けられているかが検出される。また判別手段によっ
て、これから実行するプログラムが切断用のものかある
いは溶接用のものかが判別される。そして比較手段によ
って、切断用プログラムの実行時に切断用トーチが取付
けられているのか、溶接用プログラムの実行時に溶接用
トーチが取付けられているのか(以上なら正常)、ある
いは切断用プログラムの実行時に溶接用トーチが取付け
られているのか、溶接用プログラムの実行時に切断用ト
ーチが取付けられているのか(以上なら異常)が比較さ
れる。このために、プログラムとトーチ種類のミスマッ
チが事前に確認される。
【0012】このレーザ加工機の複合ヘッドにスキャナ
ミラーとそのスキャナミラーを振動させる駆動機構が取
付けられており、前記複合ヘッドに溶接用トーチが取付
けられると、その駆動機構が作動し、前記複合ヘッドに
切断用トーチが取付けられると、その駆動機構が停止さ
れることが好ましい。この場合、光学系は複合ヘッドに
取付けられており、トーチが光学系と無関係であるとい
う利点が維持される。しかも、溶接用トーチが取付けら
れていると、レーザ光はスキャナミラーの振動によって
溶接線のまわりを細かく振動し、切断用トーチが取付け
られていると、スキャナミラーが静止してレーザ光が切
断線に沿って移動してゆく。このようにして良質な溶接
と良質な切断加工がともに実施される。
【0013】また、このレーザ加工機の前記複合ヘッド
にアシストガス供給口が設けられており、前記複合ヘッ
ドに溶接用トーチが取付けられると、そのアシストガス
供給口から不活性ガスが供給され、その複合ヘッドに切
断用トーチが取付けられると、酸素ガスが供給されるこ
とが好ましい。この場合、トーチにアシストガス供給路
を接続する必要がなく、トーチの付け代え作業が簡単化
される。
【0014】
【実施例】次に本発明を具現化した一実施例を図を参照
して説明する。図1はこの実施例のレーザ加工機の全体
斜視図である。まず複合ヘッド66とワークの相対的位
置関係を制御する多軸制御機構について説明する。図中
2はベースであり、これは基礎に固定されている。ベー
ス2の上面には1対のレール4a,4bが平行に固定さ
れている。レール4a,4bの長手方向を以下X軸12
方向という。レール4a,4b上にXテーブル10がX
軸12方向に移動可能に載置されている。ベース2にX
軸モータ6が固定されており、そのX軸モータ6によっ
てX軸送りねじ8が回転される。X軸送りねじ8はX軸
方向に伸びている。X軸送りねじ8はXテーブル10の
下面に固定されているブラケットと螺合している。この
構成によってXテーブル10はX軸モータ6によってX
軸12方向に移動される。
【0015】ベース2から1対のポスト14a,14b
が垂設されている。ポスト14a,14bの上端間にビ
ーム16が伸びている。ビーム16はX軸と直交方向に
伸びている。以下ビーム16の長手方向をY軸24とい
う。ビーム16には図示しない1対のY軸レールが平行
にY軸24方向に固定されている。このY軸レールによ
って、Y軸移動体22がY軸24方向に移動可能に支持
されている。ビーム16にY軸モータ18が固定されて
おり、そのY軸モータ18によってY軸送りねじ20が
回転される。Y軸送りねじ20はY軸方向に伸びてい
る。Y軸送りねじ20はY軸移動体22に螺合してい
る。この構成によってY軸移動体22はY軸モータ18
によってY軸24方向に移動される。
【0016】Y軸移動体22には図示しない1対のZ軸
レールが平行に伸びている。このZ軸レールはX軸1
2、Y軸24の両軸に直交する方向に伸びている。以下
これをZ軸32方向という。このZ軸レールによってZ
軸移動体30がZ軸32方向に移動可能に支持されてい
る。Y軸移動体22にZ軸モータ26が固定されてお
り、そのZ軸モータ26によってZ軸送りねじ28が回
転される。Z軸送りねじ28はZ軸32方向に伸びてい
る。Z軸送りねじ28はZ軸移動体30に螺合してい
る。この構成によって、Z軸移動体30はZ軸モータ2
6によってZ軸32方向に移動される。
【0017】以上から理解されるように、Z軸移動体3
0はY軸モータ18でY軸24方向に移動され、またZ
軸モータ26でZ軸32方向に移動される。一方Xテー
ブル10がX軸モータ6でX軸12方向に移動されるこ
とから、Z軸移動体30とXテーブル10はX−Y−Z
方向に相対移動可能となっている。
【0018】図2は、Z軸移動体30の下部近傍を拡大
して示している。Z軸移動体30には第4モータ52が
固定されている。またZ軸移動体30に対して第4移動
体54がZ軸32と平行な軸55のまわりに回転可能と
なっている。第4移動体54と第4モータ52は図示さ
れていないギヤで連結され、第4モータ52によって第
4移動体54が第4軸55のまわりに回転される。
【0019】第4移動体54には、複合ヘッド66が水
平軸65のまわりに回転可能となっている。また第4移
動体54に第5モータ56が固定されており、第5モー
タ56と複合ヘッド66の間にベルトが掛け渡されてい
る。図中64はベルトカバーを示す。
【0020】図3は複合ヘッド66の近傍の拡大断面図
を示し、第4移動体54に対してベアリング68を介し
て複合ヘッド66が第5軸65のまわりに回転可能とな
っている。また第5モータ56のプーリ58と複合ヘッ
ド66に固定されたプーリ62の間にベルト60が掛け
られている。このために、複合ヘッド66は第5モータ
56によって第5軸65のまわりに回転される。第4モ
ータ52と第5モータ56によって複合ヘッド66のア
プローチベクトル67の方向が調整される。
【0021】以上から明らかに、複合ヘッド66はX軸
モータ6、Y軸モータ18、Z軸モータ26、第4モー
タ52、第5モータ56の全部の影響を受けて、Xテー
ブル10に固定されているワークに対する相対的位置と
姿勢がコントロールされる。すなわち複合ヘッド66は
多軸制御機構の最終制御部に固定されている。
【0022】次にレーザ光の光学系について説明する。
図1において、34はレーザ発振器を示し、直線偏光さ
れたレーザ光36aを発振する。なおこのレーザ発振器
34はマルチモードでレーザ発振する。発振されたレー
ザ光36aはミラー38,40,42,44,46,4
8によってZ軸移動体30中に入射される。またミラー
48はZ軸移動体30と連動してZ軸32方向に動くた
めに、Z軸移動体30がY軸24及びZ軸32方向のど
この位置に調整されても、レーザ光36bはZ軸移動体
30内のミラー50に入射される。
【0023】前記したミラー中44は、円偏光ミラーを
示しており、この円偏光ミラー44は直線偏光されたレ
ーザ光36aを円偏光されたレーザ光36bに変換す
る。このためにZ軸移動体30に入射されるレーザ光3
6bは円偏光されたものとなっている。Z軸移動体30
に入射されたレーザ光は、ミラー50で反射されてZ軸
32に沿って下方に進み、第4移動体54に入射され
る。
【0024】図3に良く示されているように、第4移動
体54の下端に放物面鏡70が固定されている。放物面
鏡70は2つの機能を持ち、そのうちの一つの機能はレ
ーザ光を反射してレーザ光を複合ヘッド66に入射す
る。もう一つの機能は放物面によってレーザ光を集光す
る。あとで詳しく説明するように、レーザ光のビーム径
は放物面鏡70で反射されたあと徐々に縮小してゆき、
後述のトーチ出口近傍で集光される。なおレーザ光はト
ーチ内を通り抜けるだけであり、トーチはレーザ光進路
に影響を与えない。
【0025】図3に良く示されているように、複合ヘッ
ド66の内部にはスキャナミラー72が組付けられてい
る。このスキャナミラーは紙面垂直に伸びる軸72aの
まわりに微少範囲内で振動可能となっており、レーザ光
を図3の紙面内で微少振動させる(図7も参照)。この
スキャナミラー72の振動軸72aは、図2に示されて
いるスキャナ用モータ76に連結されており、スキャナ
用モータ76は、複合ヘッド66に取付けられている。
スキャナ用モータ76を使用しない場合にはスキャナミ
ラー72は図3に示す中立角度に維持される。この中立
角度は45゜の傾きであり、水平方向から入射された光
を垂直下方に反射する。前記したように、レーザ光は放
物面鏡70によって集光されているために、スキャナミ
ラーで反射されたレーザ光のビーム径は徐々に絞られて
いく。
【0026】後述のように、複合ヘッド66には、切断
用トーチ110又は溶接用トーチ140のいずれかが取
付けられる。いずれのトーチも筒状であり、スキャナミ
ラー72で反射されたレーザ光はトーチ内を通り抜けて
ゆく。すなわちトーチはレーザ光の進路に全く無関係で
ある。複合ヘッド66にトーチが取付けられたとき、レ
ーザ光はそのトーチの先端部で集光される位置関係に設
定されている。
【0027】本発明の場合、レーザ光の進路に影響する
光学系の全部が複合ヘッド66までに組込まれており、
トーチには全く光学系が組込まれていない。切断箇所や
溶接箇所はレーザ光の焦点位置で決まるところ、この焦
点位置にトーチは全く影響しないようになっている。こ
のために、トーチの取付け位置に関する要求精度は比較
的低く抑えられる。
【0028】図3において、参照番号90はレーザ光を
通すウインドウを示し、このウインドウ90はこれより
も上部に加工に伴なって発生する粉塵等が侵入しないよ
うにしている。また92は不活性ガスの一種であるアル
ゴンガス供給口を示し、94は酸素ガスの供給口を示し
ている。アルゴンガス供給口92及び酸素ガス供給口9
4はガス切換弁96を介してそれぞれがアルゴンガス供
給源100及び酸素ガス供給源98に接続されている。
【0029】図3は複合ヘッド66に切断用トーチ11
0を取付けた状態を示している。次にこの取付け構造の
様子を図4、図5を参照して説明する。図4は複合ヘッ
ド66の底板74を平面視した状態を示し、図5は切断
用トーチ110を一部破断した側面図を示す。底板74
には円形の孔78が設けられている。また円形の孔の側
部に底面側からボルト孔80が形成されている。そして
2個のピン挿入孔82,86が位相を変えて設けられて
いる。各ピン挿入孔82,86に隣接して近接スイッチ
84,88が取付けられている。
【0030】切断用トーチ110と図6に示す溶接用ト
ーチ140の、複合ヘッド66に対する取付部は共通形
状に形成されており、円形の孔78にインローで嵌まり
あう筒状のせき116(146,以下溶接用トーチ14
0に対するものを括弧内に示す)と、ボルト孔80に対
応して位置する貫通孔114(144)を備えている。
これによって複合ヘッド66の底板74に、切断用トー
チ110と溶接用トーチ140が付け代え可能となって
いる。すなわち図6に示すボルト130を取外すことで
それまで取付けられていたトーチを外すことができ、そ
してトーチを取り代えたあと、ボルト130を締付ける
ことで、トーチ交換が終了する。なお前述したように、
トーチ110,140はレーザ光の進路に影響せず、単
に素通しするものにすぎないために、インローを利用し
た取付けで必要な取付精度が得られる。
【0031】各トーチ110と140の上方には、種類
判別ピン112,142が取付けられている。切断用ト
ーチ110の判別ピン112はピン挿入孔82に対応位
置し、切断用トーチ140の判別ピン142はピン挿入
孔86に対応位置する位置に設けられている。図6によ
く示されているように、ピン挿入孔82,86に隣接し
て近接スイッチ84,88がブラケット85によって固
定されており、近接スイッチ84,88の出力はピン挿
入孔82,86に判別ピン112,142が挿入されて
いるか否かによって切り換えられる。近接スイッチ84
が判別ピン112を検出していれば、複合ヘッド66に
切断用トーチ110が取付けられていることがわかり、
近接スイッチ88が判別ピン142を検出していれば、
複合ヘッド66に溶接用トーチ140が取付けられてい
ることがわかる。
【0032】切断用トーチ110には、図5に示すギャ
ップセンサが取付けられている。このギャップセンサは
導電性の内筒120とこの内筒120と導通し、先端に
取付けられる導電性のチップ126と導電性の外筒12
2等で構成され、外筒122に対して内筒120は絶縁
体124で絶縁され、また外筒122とチップ126の
間は絶縁体125で絶縁されている。
【0033】チップ126はギャップを隔ててワークと
対応する位置関係で用いられる。この外筒122とチッ
プ126とワークが導電性であり、ギャップが絶縁性で
あることから、チップ126とワーク間にコンデンサが
構成され、そしてこのコンデンサ容量はギャップの長さ
によって変化することになる。従って、チップ126と
ワークとの間のコンデンサ容量の変化によって、実施例
の切断用トーチ110はギャップの検出が可能となって
いる。また、外筒122はチップ126とワークとの間
のコンデンサ容量を安定化するガード電極の働きを行
う。なお図中118は容量変化を検出するための信号線
用のコネクタである。
【0034】このコネクタ118を複合ヘッド66とト
ーチ110の間に設けておき、ヘッド66に切断用トー
チ110を取付けることに伴って、容量変化を伝えるた
めのケーブルが自動的に接続されるようにしてもよい。
このようにすると、切断用トーチの交換作業が一層簡単
化される。すなわちケーブルの接続が不要となり、ボル
ト130の操作だけで済むようになる。なおチップ12
6は切断加工中に徐々に傷むために、ねじによって簡単
に交換可能となっている。
【0035】図6は溶接用トーチ140を示している。
この溶接用トーチ140の先端はやはり先端チップ15
6がねじによって交換可能となっている。図中148は
アシストガスの供給口であり、ヘッド66自体に設けら
れている供給口92からのアシストガスの供給と併用し
て用いられる。なおこのアシストガスの供給口148は
ヘッド66自体に設けられている供給口で用が足りるこ
とが多く、必ずしも不可欠でない。
【0036】切断用トーチ110のチップ126の先端
開孔126aの径は、溶接用トーチ140のチップ15
6の先端開孔156aの径よりも小さく、切断加工に際
してはトーチ内のガス圧が溶接加工時のガス圧よりも高
くなる関係におかれている。
【0037】図7は溶接加工時のスキャナミラー72の
機能を示し、レーザ光は焦点位置において矢印166の
ように振動される。このとき多軸制御機構によってワー
クとトーチの相対的位置関係が溶接線164に沿って移
動されることから、ワーク160,162に対してレー
ザビームは図に示すように、ジグザグパターンとなる。
これによって良好な溶接が可能となる。なお切断加工時
はスキャナミラー72が中立位置に固定され、図示実線
のように反射されて集光する。
【0038】図8はこのレーザ加工機の制御系をシステ
ムブロック図で示している。図中236はCPUであ
り、ここに近接スイッチ84,88の出力が入力され、
CPU236によって、複合ヘッド66に切断用トーチ
が取付けられているのかあるいは溶接用トーチが取付け
られているのかの判別が可能となっている。
【0039】図中218は操作盤を示し、オペレータが
ボタン228,230,232,234を用いて、動作
プログラムを選択可能となっている。即ち、溶接用プロ
グラム、切断用プログラムは各種のワークによって複数
用意されているため、このボタンでプログラムを選択す
る。また切換スイッチ220を切り換えることで、切断
加工を実行するのか溶接加工を実行するのかが選択可能
となっている。226は起動ボタンを示している。操作
盤218の信号はCPU236に入力される。CPU2
36はレーザ発振器34と多軸制御機構を制御する。す
なわちレーザ発振器34に対してレーザ光の出力値を指
示する電圧Pを出力する。これによってレーザ発振器3
4の出力が制御される。
【0040】図中202は、X軸モータ6を制御するた
めのサーボCPUであり、CPU236から出力される
回転角信号θ1とX軸モータ6に付設されているエンコ
ーダ204で検出される回転角信号a1が一致するよう
に、X軸モータ6を制御する。同様の制御回路が、Y
軸、Z軸、第4軸、第5軸にも設けられている。このよ
うにしてCPU236によってワークと複合ヘッド66
の相対的位置関係が制御可能となっている。図中214
はスキャナミラー72の振動角度を設定するためのファ
ンクションジェネレータであり、その出力がドライバ2
16に入力され、スキャナモータ76が駆動される。
【0041】以下この制御装置の作動を説明する。まず
オペレータはワークの種類から、スイッチ228,23
0,232,234を用いて、そのワークのための動作
プログラムを選択する。次にオペレータは、そのプログ
ラムが切断のためのものか溶接のためのものかをスイッ
チ220によって入力する。なお動作プログラムが加工
の種類を判別するプログラムを備えていれば、スイッチ
220はなくともよい。図8の場合、スイッチ220の
状態から、切断用プログラムが選択されたのかあるいは
溶接用プログラムが選択されたのかを判別する。
【0042】起動スイッチ226が操作されると(図9
のS1がYESとなると)、CPU236はメモリ23
0のプログラムに従って処理を開始する。まず最初にス
イッチ84,88の出力を入力し、いずれのトーチが取
付けられているかを判別する(S2)。次にスイッチ2
20の出力を入力してプログラムの種別を判別する(S
3)。そしてその後、トーチ種別とプログラム種別とを
比較する(S4)。
【0043】スイッチ84,88から切断用トーチが取
付けられていることがわかり、かつスイッチ220から
次に切断用プログラムが実行されることがわかると、ト
ーチと加工種別の対応が正しいことから(S5からS
6)、実際の加工が開始される。このときはCPU23
6はスキャナ用モータ76を停止させ続ける(S6)。
このためスキャナ用ミラー72は中立位置に固定され
る。切断加工中は、図3に示すガス切換弁96が切換え
られ、酸素ガス供給源98からの酸素がヘッド66内及
びトーチ110内に吹き込まれる(S7)。このあと、
CPU236は選択された動作プログラムに従って、レ
ーザ発振器34と多軸制御機構を制御する。これによっ
てプログラムされた切断加工が行なわれる。レーザ光は
円偏光ミラー44で円偏光されているために、方向によ
らず良好な切断品質が得られる。なお切断加工中は、ギ
ャップセンサによるギャップのフィードバック制御が行
なわれ、ギャップコントロールが行なわれる。このギャ
ップコントロールは、この実施例の場合、5軸全てを制
御してギャップ補正量分だけ切断用トーチ110をアプ
ローチ方向に移動させることによって行なわれる。なお
ギャップ調整のために切断用トーチ110を上下動させ
る専用の第6軸を設けるようにしてもよい。本実施例の
ように5軸全てを用いてギャップ量を調節する場合には
光学系全体を移動させることになるため、トーチ先端と
ワークとのギャップを調節するだけでなく、レーザ光の
焦点を調節することができる。また6軸を別個に設ける
場合には、トーチ先端とワークとのギャップのみを調節
することになる。
【0044】ステップS4において、スイッチ84,8
8の出力から溶接用トーチが取付けられていることがわ
かり、かつスイッチ220で溶接用プログラムが選択さ
れていることがわかったときも、加工とトーチ種類が正
しいことから、動作プログラムが続けて実行される。こ
のときは、CPU236がドライバ216を介してスキ
ャナ用モータ76を駆動し、スキャナミラー72が細か
く振動した状態で加工される(S9)。また溶接加工中
は切換弁96によってアルゴンガス供給源100からの
アルゴンガスがヘッド66とトーチ140内に吹き込ま
れる(S10)。この状態で溶接加工が行なわれるため
に、良質な溶接が行なわれる。なおレーザ光が円偏光さ
れているために、方向によらず均質な溶接加工が行なわ
れる。
【0045】スイッチ84,88から判別されるトーチ
種別とスイッチ220から判別される加工種別が不一致
であると、ミスマッチが発生していることから、操作盤
218の図略の表示部からオペレータに注意喚起信号が
表示される(S12)。これによってオペレータはトー
チ種類のミスマッチを事前に知ることができる。
【0046】本実施例の場合、CPU236がステップ
S3を実行するようにプログラムされていることで、動
作プログラムの種類を判別する手段が実現されており、
ステップS4を実行するようにプログラムされているこ
とで、トーチ種別とプログラム種別を比較する手段が実
現され、ステップS6とS9を実行するようにプログラ
ムされていることで、溶接加工時にはスキャナミラーを
動作させ、切断加工時にはスキャナミラーを停止させる
手段が実現され、ステップS7とS10を実行するよう
にプログラムされていることで、溶接加工時にはヘッド
に不活性ガスが供給され、切断加工時には酸素ガスが供
給される手段が構成されている。
【0047】
【発明の効果】本発明によると、切断時と溶接時で交換
する必要のあるトーチを光学系と無関係としているため
に、トーチの交換時に求められる取付位置の精度が低く
てもよくなり、交換作業が簡単化され、また交換可能に
取付ける部分の構造が簡単化される。さらに多軸制御系
も1セットで済むことになり、安価で使用し易い切断・
溶接兼用加工機が得られる。しかもトーチのみを交換す
るために、各加工を行っているときには、他の加工に必
要な要素が邪魔になることはない。このため各加工の専
用機と同様な加工ができる。また、トーチを交換する場
合でも、トーチの種類と一致したプログラムを実行する
ため、作業者による交換ミスを防止できる。請求項2で
は、各加工のプログラムが複数ある場合でも、トーチと
プログラムを比較して加工を行うため、確実な加工が行
える。請求項3では、スキャナミラーを必要な時だけ駆
動し、それ以外の場合は単に反射ミラーとして使用する
ため、交換する必要のあるトーチ部分をより単純化でき
る。請求項4では、アシストガスの供給口を複合ヘッド
内に設けたためにトーチ部分を単純化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の全体斜視図
【図2】複合ヘッド近傍の拡大斜視図
【図3】複合ヘッド近傍の拡大断面図
【図4】複合ヘッド底板の平面図
【図5】切断用トーチの一部破断図
【図6】複合ヘッドに溶接用トーチを取付けたときの断
面図
【図7】スキャナミラーの作動の様子を説明する図
【図8】一実施例の制御系を示すブロック図
【図9】一実施例の処理手順図
【図10】従来技術における切断用ヘッドの斜視図
【図11】従来技術における溶接用ヘッドの斜視図
【符号の説明】
6 X軸モータ 10 Xテーブル 18 Y軸モータ 22 Y軸移動体 26 Z軸モータ 30 Z軸移動体 66 複合ヘッド 72 スキャナミラー 76 スキャナ用モータ 84 切断用スイッチ 88 溶接用スイッチ 92 アルゴンガス供給口 94 酸素ガス供給口 110 切断用トーチ 140 溶接用トーチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久米 孝 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 井上 昌彦 愛知県安城市今本町東向山7番地 豊臣機 工株式会社内 (72)発明者 戸塚 和弘 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多軸制御機構の最終制御部に固定的に取
    付けられているとともに、レーザ発振器からのレーザ光
    を入射して被加工面に集光する光学系を内蔵するととも
    に、先端にトーチ取付部を有する複合ヘッドと、 前記トーチ取付部に対し選択的に着脱可能な切断用トー
    チおよび溶接用トーチと、 前記複合ヘッドに設けられ、前記トーチ取付部に取付け
    られたトーチが切断用トーチであるか溶接用トーチであ
    るかを検出する検出手段と、 この検出手段によって検出した前記トーチと一致する加
    工を実行する加工実行手段とを備えたことを特徴とする
    レーザ加工機。
  2. 【請求項2】 多軸制御機構の最終制御部に固定的に取
    付けられているとともに、レーザ発振器からのレーザ光
    を入射して被加工面に集光する光学系を内蔵するととも
    に、先端にトーチ取付部を有する複合ヘッドと、 前記トーチ取付部に対し選択的に着脱可能な切断用トー
    チおよび溶接用トーチと、 前記複合ヘッドに設けられ、前記トーチ取付部に取付け
    られたトーチが切断用トーチであるか溶接用トーチであ
    るかを検出する検出手段と、 実行する動作プログラムが切断用プログラムであるか溶
    接用プログラムであるかを判別する判別手段と、 前記検出手段によって検出されたトーチと前記判別手段
    によって判別された加工の種類とを比較する比較手段
    と、 この比較手段によって比較した前記トーチと前記加工の
    種類とが一致した時に前記加工の種類と対応する加工を
    実行する加工実行手段とを備えたことを特徴とするレー
    ザ加工機。
  3. 【請求項3】 前記複合ヘッドにはスキャナミラーとそ
    のスキャナミラーを駆動させる駆動機構が取付けられて
    おり、 前記加工実行手段は、前記複合ヘッドに前記切断用トー
    チが取付けられ、切断加工を行う場合には、前記駆動機
    構を停止し、前記複合ヘッドに前記溶接用トーチが取付
    けられ、溶接加工を行う場合には、前記駆動機構を作動
    させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のレーザ加工機。
  4. 【請求項4】 前記複合ヘッドにはアシストガス供給口
    が設けられており、 前記加工実行手段は、前記複合ヘッドに前記切断用トー
    チが取付けられ、切断加工を行う場合には、前記アシス
    トガス供給口より酸素ガスを供給し、前記複合ヘッドに
    前記溶接用トーチが取付けられ、溶接加工を行う場合に
    は、前記アシストガス供給口より不活性ガスを供給する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレー
    ザ加工機。
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